JP2006108027A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池内部の各ガス流路、冷却媒体流路と接続された各マニホールドを最適に配置することで、燃料電池内部にガス、冷却水を均等に供給し、発電効率を高める。
【解決手段】 アノード14、固体電解質膜12、及びカソード16を有し、アノード14に水素を含むアノードガスの供給を受けると共にカソード16に酸素を含むカソードガスの供給を受けて電力を発生する燃料電池10であって、燃料ガスの流路24と、酸化剤ガスの流路26と、冷却水の流路28と、流路24,26,28の両端部にそれぞれ接続された各マニホールド部32とを備え、固体電解質膜12の面方向の平面的な配置において、流路24,26,28が設けられた所定領域を流路24,26,28が延在する方向に沿って2分割する中心線Cに対して、各マニホールド32のそれぞれを線対称の位置関係で配置した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料電池に関する。
燃料電池は燃料ガス(水素)と酸化剤ガス(酸素を含むガス)を反応させて電力を発生するため、燃料電池内部には、燃料ガスと酸化剤ガスの流路が設けられている。例えば、特開平8−287928号公報には、燃料電池内部にストレート型流路を設けた構造において、供給ガスの均等配流のために出口マニホールドを上下に分割して設ける構成が開示されている。
特開平8−287928号公報 特開2003−338299号公報 特開2001−250568号公報
燃料電池では、反応熱による温度上昇を抑えるため、内部に冷却水(冷却媒体)を流す必要がある。しかしながら、特開平8−287928号公報では冷却水の流路に関して考慮されておらず、ストレート型流路を設けた構造において、供給ガスの流路とともに冷却水の流路を設ける構成は開示されていない。
特開平8−287928号公報に記載されているようなストレート型流路を設けた構造において、新たに冷却液流路を追加しようとすると、セパレータに新たに冷却水の流路を設ける必要が生じ、単位セルの積層方向の厚みが増加し、燃料電池スタックが大型になるという問題が生じる。
特に、供給ガスの流路と同一方向に冷却水の流路を設けた場合、供給ガスの流路の両端部には、供給ガスの流路へガスを供給し、また供給ガスの流路からガスを排出するためのマニホールドが設けられているため、新たに冷却水のマニホールドを設けることはスペース的な問題から非常に制約が大きくなる。冷却水の流路の両端にマニホールドを配置できたとしても、冷却水のマニホールドを配置したことにより供給ガスのマニホールドの位置を変更せざるを得ないため、各マニホールドを最適な位置に配置することは困難である。
マニホールドと各流路との位置関係は、流路内の配流に大きな影響を及ぼす。マニホールドの位置が流路に対して偏った位置に配置されていると、マニホールドと流路の間にガス、冷却水が流れる際に圧力損失が生じ、供給ガス流路、冷却水流路の全域に均等にガス、冷却水を流すことが困難となる。このため、燃料電池内部での反応効率が低下し、発電効率が低下するという問題が生じる。
特に、金属板をプレス加工したメタルセパレータによって燃料電池のセパレータを構成した場合、上記公報に記載されているようにストレート型の流路構造となるため、供給ガス流路、冷却水流路と各マニホールドを円滑に接続することができない。従って、供給ガス流路、冷却水流路に対する各マニホールドの配置状態は、各流路への配流を均一にするため非常に重要な要素となる。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、燃料電池内部の各ガス流路、冷却媒体流路と接続された各マニホールドを最適に配置することで、燃料電池内部にガス、冷却水を均等に供給し、発電効率を高めることを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、アノード、電解質膜、及びカソードを有し、アノードに水素を含むアノードガスの供給を受けると共に、カソードに酸素を含むカソードガスの供給を受けて、電力を発生する燃料電池であって、前記アノードへ前記アノードガスを供給する流路であって、前記電解質膜の面方向に沿って平行に配置された複数の流路の束からなる第1の流路と、前記カソードへ前記カソードガスを供給する流路であって、前記第1の流路と平行に配置された複数の流路の束からなる第2の流路と、冷却媒体が流れる流路であって、前記第1及び前記第2の流路と平行に配置された複数の流路の束からなる第3の流路と、前記第1、第2、及び第3の流路が設けられ、前記第3の流路が障壁を介して前記第1又は第2の流路に対して表裏一体となるように設けられたセパレータと、前記電解質膜の面直方向に延在する開口から成り、前記第1の流路の両端部にそれぞれ接続された供給側マニホールドと排出側マニホールドとから構成される第1のマニホールドと、前記電解質膜の面直方向に延在する開口から成り、前記第2の流路の両端部にそれぞれ接続された供給側マニホールドと排出側マニホールドとから構成される第2のマニホールドと、前記電解質膜の面直方向に延在する開口から成り、前記第3の流路の両端部にそれぞれ接続された供給側マニホールドと排出側マニホールドとから構成される第3のマニホールドと、を備え、前記電解質膜の面方向の平面的な配置において、前記第1、第2、及び第3のマニホールドは、前記第1、第2、及び第3の流路の両端部に前記第1、第2、及び第3の流路が延在する方向と直交する方向に配列され、前記電解質膜の面方向の平面的な配置において、前記第1、第2、及び第3の流路が設けられた所定領域を前記第1、第2、及び第3の流路が延在する方向に沿って2分割する仮想線に対して、前記第1、第2、及び第3のマニホールドのそれぞれが線対称の位置関係で配置されていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、少なくとも前記第1、第2、及び第3のマニホールドのいずれかにおいて、前記仮想線によって分割された前記所定領域の一方では、前記供給側マニホールドと前記排出側マニホールドとが当該所定領域の一方の対角線方向に対向配置されていることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記第1、第2、及び第3のマニホールドのうちの少なくとも2つのマニホールドのそれぞれは、1つの前記供給側マニホールドと2つの前記排出側マニホールド、又は2つの前記供給側マニホールドと1つの前記排出側マニホールドを含み、前記第1、第2、及び第3の流路の両端部において、隣接して配置された前記少なくとも2つのマニホールドは異なる流体が流れるものであり、前記第1、第2、及び第3の流路の両端部において、隣接して配置された前記少なくとも2つのマニホールドの間に、前記少なくとも2つのマニホールド以外のマニホールドが配置され、前記第1、第2、及び第3の流路の両端部にそれぞれ配置された前記第1、第2、及び第3のマニホールドの総数が同一であることを特徴とする。
第4の発明は、第1又は第2の発明において、前記第1、第2、及び第3のマニホールドのうちの少なくとも2つのマニホールドのそれぞれは、1つの前記供給側マニホールドと2つの前記排出側マニホールド、又は2つの前記供給側マニホールドと1つの前記排出側マニホールドを含み、前記第1、第2、及び第3の流路の両端部において、隣接して配置された前記少なくとも2つのマニホールドは異なる流体が流れるものであり、前記第1、第2、及び第3の流路の両端部の一方では、隣接して配置された前記少なくとも2つのマニホールドの間に、前記少なくとも2つのマニホールド以外のマニホールドが配置され、前記両端部の他方では、前記少なくとも2つのマニホールド以外のマニホールドが最も外側に配置され、前記第1、第2、及び第3の流路の両端部にそれぞれ配置された前記第1、第2、及び第3のマニホールドの総数が同一であることを特徴とする。
第5の発明は、第3又は第4の発明において、前記少なくとも2つのマニホールドは、前記第2のマニホールドを含むことを特徴とする。
第6の発明は、第3又は第4の発明において、前記少なくとも2つのマニホールドは、前記第3のマニホールドを含むことを特徴とする。
第7の発明は、第1〜第6の発明のいずれかにおいて、前記第1又は第2のマニホールドが重力方向の最下部に配置されていることを特徴とする。
第8の発明は、第1〜第7の発明のいずれかにおいて、前記第2の流路内の流れの向きと前記第3の流路内の流れの向きが同一であることを特徴とする。
第9の発明は、第1〜第8の発明のいずれかにおいて、前記第1の流路内の流れの向きと前記第2の流路内の流れの向きとが反対であることを特徴とする。
第10の発明は、第1〜第9の発明のいずれかにおいて、前記電解質膜の面方向の平面的な配置において、前記第1、第2、及び第3のマニホールドの所定の配置が、前記第1、第2、及び第3の流路が延在する方向と直交する方向に少なくとも2回以上繰り返して配置されていることを特徴とする。
第11の発明は、第10の発明において、隣接して配置される前記第1のマニホールド、隣接して配置される前記第2のマニホールド、又は隣接して配置される前記第3のマニホールドの少なくとも1つを統合したことを特徴とする。
第12の発明は、第1〜第11の発明のいずれかにおいて、前記セパレータはプレス加工された導電性プレートからなることを特徴とする。
第13の発明は、第12の発明において、前記導電性プレートがメタルプレートであることを特徴とする。
第1の発明によれば、第1、第2、及び第3の流路が設けられた所定領域を第1、第2、及び第3の流路が延在する方向に沿って2分割する仮想線に対して、第1、第2、及び第3のマニホールドのそれぞれを線対称の位置関係で配置したため、第1、第2、及び第3の流路の両端部において、仮想線で分割された所定領域の一方から他方に向けて流れる各ガス、冷却媒体の量を最小限に抑えることができる。従って、第1、第2、及び第3の流路の両端部において、各ガス、冷却媒体が第1、第2、及び第3の流路が延在する方向と直交する方向に流れる距離を最小限に抑えることができ、第1、第2、及び第3の流路の両端部における圧力損失を最小限に抑えることができる。従って、第1、第2、及び第3の流路の全域に各ガス、冷却媒体を均等に配流させることができ、反応効率、発電効率を高めることが可能となる。
第2の発明によれば、供給側マニホールドと排出側マニホールドを仮想線によって分割された所定領域の一方の対角線方向に対向配置したため、この所定領域の一方の領域内において各ガス、冷却媒体が偏って流れることを抑止できる。従って、第1、第2、及び第3の流路の全域に各ガス、冷却媒体を均等に配流させることができる。
第3の発明によれば、第1、第2、及び第3のマニホールドのうちの少なくとも2つのマニホールドのそれぞれが、1つの供給側マニホールドと2つの排出側マニホールド、又は2つの供給側マニホールドと1つの排出側マニホールドを含むように構成したため、少なくとも2つのマニホールドでは、1つの供給側マニホールドから2つの排出側マニホールドに向けて、または2つの供給側マニホールドから1つの排出側マニホールドへ向けて拡散するようにガス、冷却媒体を流すことができる。従って、少なくとも2つのマニホールドが接続された流路の全域に各ガス、又は冷却媒体を均等に配流させることができる。また、少なくとも2つのマニホールド以外のマニホールドを、隣接して配置された少なくとも2つのマニホールドの間に配置し、第1、第2、及び第3の流路の両端部にそれぞれ配置された第1、第2、及び第3のマニホールドの総数を同一としたため、少なくとも2つのマニホールド以外のマニホールドが接続された流路の全域においても、各ガス、又は冷却媒体を均等に配流させることができる。
第4の発明によれば、第1、第2、及び第3のマニホールドのうちの少なくとも2つのマニホールドのそれぞれが、1つの供給側マニホールドと2つの排出側マニホールド、又は2つの供給側マニホールドと1つの排出側マニホールドを含むように構成したため、少なくとも2つのマニホールドでは、1つの供給側マニホールドから2つの排出側マニホールドに向けて、または2つの供給側マニホールドから1つの排出側マニホールドへ向けて拡散するようにガス、冷却媒体を流すことができる。従って、少なくとも2つのマニホールドが接続された流路の全域に各ガス、又は冷却媒体を均等に配流させることができる。また、少なくとも2つのマニホールド以外のマニホールドを、第1、第2、及び第3の流路の両端部の一方では隣接して配置された少なくとも2つのマニホールドの間に配置し、両端部の他方では最も外側に配置し、更に、第1、第2、及び第3の流路の両端部にそれぞれ配置された第1、第2、及び第3のマニホールドの総数を同一としたため、少なくとも2つのマニホールド以外のマニホールドが接続された流路の全域においても、各ガス、又は冷却媒体を均等に配流させることができる。
第5の発明によれば、少なくとも2つのマニホールドが第2のマニホールドを含むように構成したため、少なくとも2つのマニホールドの一方にカソードガスを流すことができる。従って、カソードガスを第2の流路の全域に均等に流すことができる。
第6の発明によれば、少なくとも2つのマニホールドが第3のマニホールドを含むように構成したため、少なくとも2つのマニホールドの一方に冷却媒体を流すことができる。従って、冷却媒体を第3の流路の全域に均等に流すことができる。
第7の発明によれば、第1又は第2のマニホールドを重力方向の最下部に配置したため、第1又は第2のマニホールドの排水性を高めることができ、反応で生成された水分を第1又は第2の流路、および第1又は第2のマニホールドから確実に排出することができる。
第8の発明によれば、第2の流路内の流れの向きと第3の流路内の流れの向きを同一としたため、カソードガスと冷却媒体の流れの向きを同一とすることができる。従って、乾燥し易い第2の流路の上流側を重点的に冷却することが可能となり、反応熱によって第2の流路の上流側が乾燥してしまうことを抑止できる。これにより、反応効率を高めることができる。
第9の発明によれば、第1の流路内の流れの向きと第2の流路内の流れの向きを反対としたため、反応効率を高めることが可能となる。
第10の発明によれば、電解質膜の面方向の平面的な配置において、第1、第2、及び第3のマニホールドの所定の配置を、第1、第2、及び第3の流路が延在する方向と直交する方向に少なくとも2回以上繰り返して配置したため、第1、第2、及び第3の流路の両端部において、各ガス、冷却媒体が第1、第2、及び第3の流路が延在する方向と直交する方向に流れる距離を更に短縮することが可能となる。従って、第1、第2、及び第3の流路の両端部における圧力損失をより低減することが可能となる。
第11の発明によれば、隣接して配置される第1のマニホールド、隣接して配置される第2のマニホールド、又は隣接して配置される第3のマニホールドの少なくとも1つを統合したため、マニホールドの開口面積を拡大することができ、各流路への配流を更に均一化することができる。また、マニホールドをシールする領域を減少させることができるため、シールのための工程、シール材の材料費等を削減でき、製造コストを低減することが可能となる。
第12の発明によれば、プレス加工されたメタルプレートによってセパレータが構成された燃料電池において、マニホールドの配置を最適にすることで各流路への配流を均一化することができる。
第13の発明によれば、導電性プレートをメタルプレートとしたため、材料コスト、加工コストを低減することができ、セパレータの製造コストをより低減することが可能となる。
以下、図面に基づいてこの発明のいくつかの実施形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る燃料電池10を示す模式図であって、単位セルの積層方向に沿った断面を示している。図1に示すように、燃料電池10は固体電解質膜12の下面にアノード14を配し、上面にカソード16を配したセル板18と、セル板18の下面に配置されたプレート20と、セル板18の上面に配置されたプレート22を有して構成されている。
図1に示すように、プレート20,22は、プレス加工により断面形状が凹凸状に形成された金属板から成り、プレート20とアノード14の間には燃料ガス(水素ガス、アノードガス)の流路24が設けられている。また、プレート22とカソード16の間には酸化剤ガス(酸素を含むガス、カソードガス)の流路26が設けられている。更に、プレーム20とプレート22の間には、冷却水の流路28が設けられている。このように、プレート20,22はメタルセパレータを構成しており、本実施形態の燃料電池10は、プレート20,22の表裏面に燃料ガスの流路24、または酸化剤ガスの流路26と冷却水の流路28が設けられた表裏一体構造を有している。なお、プレート20,22は、フレキシブルカーボンなどの導電性プレートをプレス加工したものであっても良い。また、冷却水は水以外の冷却媒体であっても良い。
燃料電池10は、図1に示す構成を単位セルの積層方向に繰り返し配置することで構成されている。そして、図1に示すように、各流路24,26,28のそれぞれは、単位セルの積層方向に沿った各階層において、独立した流路として構成されている。
図2は、燃料電池10の平面構成を示す模式図であって、単位セルの積層方向から燃料電池10を見た状態を模式的に示している。各流路24,26,28は単位セルの積層方向に沿って重なるように設けられているため、図2では各流路24,26,28を破線で略式に示している。図2に示すように、各流路24,26,28は燃料電池10の一端から他端に向けて直線状に延在している。
このように本実施形態では、各流路24,26,28がプレート20,22に対して表裏一体に設けられた構造の燃料電池10において、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を同一方向に流しているため、単位セルの積層方向の厚さを低減することができ、燃料電池10の小型化を達成することができる。
各流路24,26,28の両端には、各流路24,26,28のそれぞれと個別に接続される分配部(ディンプル)30a,30b,30cが単位セルの積層方向に重なるように設けられている。分配部30a,30b,30cは、各流路24,26,28の両端部において、積層されたセル板18及びプレート20,22の間に隙間を設けることで構成されている。分配部30a,30b,30cの更に外側には、マニホールド部32が設けられている。マニホールド部32は、燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36、冷却水入口マニホールド38、冷却水出口マニホールド40、酸化剤ガス入口マニホールド42、酸化剤ガス出口マニホールド44を有している。マニホールド部32は、積層されたセル板18とプレート20,22の両端部において、セル板18及びプレート20,22を貫通するように単位セルの積層方向に延在する流路として設けられている。すなわち、マニホールド部32は、固体電解質膜12の面方向に対して垂直方向(固体電解質膜12の面直方向)に延在している。
燃料ガスの流路24の両端には、燃料ガスの分配部30aが設けられており、燃料ガスの分配部30aは燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36とそれぞれ接続されている。
同様に、酸化剤ガスの流路26の両端には、酸化剤ガスの分配部30bが設けられており、酸化剤ガスの分配部30bは酸化剤ガス入口マニホールド42、酸化剤ガス出口マニホールド44とそれぞれ接続されている。また、冷却水の流路28の両端には、冷却水の分配部30cが設けられており、冷却水の分配部30cは冷却水入口マニホールド38、冷却水出口マニホールド40とそれぞれ接続されている。
図2において、酸化剤ガスは、図2の左側のマニホールド部32の酸化剤ガス入口マニホールド42(1箇所)から分配部30bを経由して流路26に入る。そして、反応が行われた後、流路26内の酸化剤ガスは、図2の右側の分配部30bから酸化剤ガス出口マニホールド44(2箇所)へ流れて排出される。ここで、1箇所に設けられた酸化剤ガス入口マニホールド42は図2の左側のマニホールド部32の中心部分に配置され、2箇所に設けられた酸化剤ガス出口マニホールド44は図2の右側のマニホールド部32の両端に配置されている。
また、冷却水は、図2の左側のマニホールド部32の冷却水入口マニホールド38(2箇所)から分配部30cを経由して流路28に入る。そして、流路28内の冷却水は、図2の右側の分配部30cから冷却水出口マニホールド40(1箇所)へ流れて排出される。ここで、2箇所に設けられた冷却水入口マニホールド38は図2の左側のマニホールド部32の両端に配置され、1箇所に設けられた冷却水出口マニホールド40は図2の右側のマニホールド部32の中心部分に配置されている。
このように本実施形態では、マニホールド部32の冷却水、酸化剤ガスの入口流路、出口流路については、入口流路と出口流路の数の比を1:2、または2:1とし、入口流路と出口流路を流路26,28の両側に対向配置している。これにより、一方のマニホールド部32の中心から他方のマニホールド部32の両端、または一方のマニホールド部32の両端から他方のマニホールド部32の中心に向けて酸化剤ガス、冷却水を流すことができ、流路26、流路28の全域に酸化剤ガス、冷却水を均等に供給することができる。
また、燃料ガスは、図2の右側のマニホールド部32の燃料ガス入口マニホールド34(2箇所)から分配部30aを経由して流路24に入る。そして、反応が行われた後、流路24内の燃料ガスは、図2の左側の分配部30aから燃料ガス出口マニホールド36(2箇所)へ流れて排出される。ここで、2箇所の燃料ガス入口マニホールド34、および2箇所の燃料ガス出口マニホールド36は、流路24,26,28と直交する方向に燃料電池10を2等分する中心線Cの両側にそれぞれ配置されている。燃料ガスの入口流路、出口流路の数の比は1:2、または2:1とされていないが、燃料ガス(水素ガス)は酸化剤ガス、冷却水に比べて拡散し易いため、中心線Cの両側に2つの燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36を配置することで、流路24の全域に均等に燃料ガスを供給することができる。
また、図2に示すように、燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36は、冷却水、酸化剤ガスの入口流路38,42、出口流路40,44に比べて開口面積が小さくなるように構成されている。このように、燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36の開口面積を小さくすることで、左右のマニホールド部32にその数の比率が1:2となるように配置した冷却水,酸化剤ガスの入口流路38,42、出口流路40,44の間に、燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36を配置することが可能となる。燃料ガス(水素ガス)は酸化剤ガス、冷却水に比べて拡散し易いため、燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36を他の流路よりも小さく設けた場合であっても、流路24の全域に均等に燃料ガスを供給することができる。
酸化剤ガスが流路26に均等に供給されない場合、燃料電池10における反応効率が低下する場合がある。また、冷却水が流路28に均等に供給されない場合、反応熱による温度上昇によって固体電解質膜12の近傍が乾燥し、やはり反応効率が低下する場合がある。従って、冷却水、酸化剤ガスの入口流路38,42、出口流路40,44については、上述したように左右のマニホールド部32の中心と両端に、その数の比率が1:2となるように配置して、各流路26,28に酸化剤ガス、冷却水を均等に配流させることが望ましい。但し、マニホールド部32の入口流路、出口流路の配置はこれに限定されるものではなく、例えば図2において、燃料ガスの流路、酸化剤ガス流路、冷却水の流路を相互に入れ換えてマニホールド部32を構成しても良い。
そして、本実施形態では、図2に示すように、流路24,26,28と直交する方向に燃料電池10を2等分する中心線Cに対して燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36、冷却水入口マニホールド38、冷却水出口マニホールド40、酸化剤ガス入口マニホールド42、酸化剤ガス出口マニホールド44が線対称の位置関係となるように各流路を配置している。
すなわち、図2に示す中心線Cによって分割された領域Aと領域Bでは、各マニホールド部32(燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36、冷却水入口マニホールド38、冷却水出口マニホールド40、酸化剤ガス入口マニホールド42、酸化剤ガス出口マニホールド44)が中心線Cに対して線対称の位置関係となるように配置されている。この配置によれば、領域A内に配置された各マニホールド部32の各流路から流入した燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水は、領域A内に配置された各マニホールド部32の各流路から排出されることになる。同様に、領域B内に配置された各マニホールド部32の各流路から流入した燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水は、領域B内に配置された各マニホールド部32の各流路から排出されることになる。従って、分配部30a,30b,30cに沿って、領域Aから領域Bに向かって燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水が流れることを抑えることができ、また領域Bから領域Aに向かって燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水が流れることを抑えることができる。これにより、分配部30a,30b,30cに沿って燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水が流れる距離を分配部30a,30b,30cの長さの1/2程度まで抑えることができる。
この結果、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水がそれぞれの分配部30a,30b,30cに沿って流れる距離を最小限に抑えることができ、分配部30a,30b,30cで発生する圧力損失を最小限に抑えることが可能となる。従って、領域A、領域Bの全域にほぼ均等に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を供給することが可能となり、燃料電池10の発電効率を高めることが可能となる。
また、本実施形態では、図2に示すように、領域Aにおいては、冷却水入口マニホールド38と冷却水出口マニホールド40を領域Aの対角線上に対向配置し、また、酸化剤ガス入口マニホールド42と酸化剤ガス出口マニホールド44についても領域Aの対角線上に対向配置している。領域Bにおいても同様に、冷却水入口マニホールド38と冷却水出口マニホールド40を領域Bの対角線上に対向配置し、酸化剤ガス入口マニホールド42と酸化剤ガス出口マニホールド44を領域Bの対角線上に対向配置している。この配置によれば、領域A、領域B内の特定の領域に冷却水、酸化剤ガスが偏ってしまうことを抑止でき、流路26,28内に酸化剤ガス、冷却水を均等に供給することができる。
図3は、実施の形態1の他の例を示す模式図であって、図2と同様に単位セルの積層方向から燃料電池10を見た状態を示している。図3では、図2の右側のマニホールド部32の配置において、酸化剤ガス出口マニホールド44と燃料ガス入口マニホールド34の位置を置き換えている。図3においても、中心線Cに対して各マニホールド部32(燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36、冷却水入口マニホールド38、冷却水出口マニホールド40、酸化剤ガス入口マニホールド42、酸化剤ガス出口マニホールド44)が線対称の位置関係となるように配置されている。従って、分配部30a,30b,30cで発生する圧力損失を最小限に抑えることができ、各流路24,26,28の全域にほぼ均等に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を供給することが可能である。
以上説明したように実施の形態1によれば、流路24,26,28と直交する方向に燃料電池10を2等分する中心線Cに対して線対称の位置に各マニホールド部32(燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36、冷却水入口マニホールド38、冷却水出口マニホールド40、酸化剤ガス入口マニホールド42、酸化剤ガス出口マニホールド44)を配置したため、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水がそれぞれの分配部30a,30b,30cに沿って流れる距離を最小限に抑えることができる。これにより、分配部30a,30b,30cにおける圧力損失を最小限に抑えることが可能となり、流路24,26,28の全域にほぼ均等に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を供給することが可能となる。従って、燃料電池10の発電効率を大幅に向上させることが可能となる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2は、実施の形態1の構成から更に分配部30a,30b,30cにおける圧力損失を低減させたものである。
実施の形態1の構成によれば、分配部30a,30b,30cにおける圧力損失の発生を抑止でき、各流路24,26,28に均一に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を供給することができるが、各流路24,26,28の幅、長さによっては、分配部30で圧力損失が生じてしまう場合がある。
具体的には、各流路24,26,28の幅が過度に広い場合は、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水が分配部30a,30b,30cを流れる距離が長くなり、分配部30a,30b,30cに圧力損失が発生する場合がある。また、分配部30a,30b,30cに対する各流路24,26,28の長さが相対的に短い場合、各流路24,26,28における圧力損失が小さくなるため、分配部30a,30b,30cにおける圧力損失が相対的に大きくなり、分配部30a,30b,30cにおける圧力損失の影響が大きくなる。
このため、実施の形態2では、図2に示すマニホールド部32の配置を分配部30a,30b,30cの延在する方向に2回以上繰り返して配置することで、各流路24,26,28の幅、長さによる影響を抑えて、各流路24,26,28に対して均等に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を流すようにしている。
図4は、実施の形態2の燃料電池10の平面構成を示す模式図であって、図2と同様に単位セルの積層方向から燃料電池10を見た状態を示している。図4に示す各マニホールド部32の配置は、図2の各マニホールド部32の配置を分配部30a,30b,30cの延在する方向に2回繰り返して配置することで構成されている。従って、各マニホールド部32(燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36、冷却水入口マニホールド38、冷却水出口マニホールド40、酸化剤ガス入口マニホールド42、酸化剤ガス出口マニホールド44)の数は図2の場合の2倍となっている。
図4に示す領域A’、領域A”、領域B’、領域B”は図2の領域A,Bに対応しており、領域A’及び領域A”には図2の領域Aと同じ配置で各マニホールド部32が配置されている。また、領域B’及び領域B”には図2の領域Bと同じ配置で各マニホールド部32が配置されている。
従って、図4の構成によれば、領域A’に配置された各マニホールド部32の各流路から流入した燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水は領域A’に配置された各マニホールド部32の各流路から排出され、領域A”に配置された各マニホールド部32の各流路から流入した燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水は、領域A”に配置された各マニホールド部32の各流路から排出されることになる。
同様に、領域B’に配置された各マニホールド部32の各流路から流入した燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水は領域B’に配置された各マニホールド部32の各流路から排出され、領域B”に配置された各マニホールド部32の各流路から流入した燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水は、領域B”に配置された各マニホールド部32の各流路から排出されることになる。
従って、図2の配置を2回繰り返して各マニホールド部32を配置することで、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水が分配部30a,30b,30cに沿って流れる距離を更に短縮することができ、分配部30a,30b,30cで発生する圧力損失をより低減することができる。従って、各流路24,26,28に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水をより均等に流すことが可能となる。
図4では、2つの冷却水入口マニホールド38が隣接して設けられ、また、2つの酸化剤ガス出口マニホールド44が隣接して設けられている。このように、同種の流路が隣接している場合は、流路を1つにまとめても良い。図5は、隣接する2つの冷却水入口マニホールド38と、隣接する2つの酸化剤ガス出口マニホールド44のそれぞれを1つにまとめて、冷却水入口マニホールド38’、酸化剤ガス出口マニホールド44’を設けた状態を示している。これにより、冷却水入口マニホールド38’、酸化剤ガス出口マニホールド44’の開口面積を拡大することができ、各流路26,28への配流を更に均一化することができる。
マニホールド部32の各流路は、積層されたセル板18、プレート20、プレート22を貫通するように設けられている。そして、各マニホールド部32からガス、冷却水が漏れないように、各マニホールド部32の各流路の周縁において、セル板18、プレート20,22の密着部をシールする必要がある。図5に示すように、隣接する同種の流路を1つにまとめた場合、シールする領域を減少させることができる。従って、シールのための工程、シール材の材料費等を削減でき、燃料電池10の製造コストを低減することが可能となる。
図6は、実施の形態1で図3に示した各マニホールド部32の配置を、分配部30a,30b,30cの延在する方向に2回繰り返して配置したものである。また、図7は、図6の配置において、隣接する2つの冷却水入口マニホールド38と、隣接する2つの燃料ガス入口マニホールド34のそれぞれを1つにまとめて、冷却水入口マニホールド38’、燃料ガス入口マニホールド34’を設けた状態を示している。このように、図3の配置において各マニホールド部32を繰り返して配置し、隣接する同種の流路を1つにまとめても良い。
なお、図4、図6では、図2の各マニホールド部32の配置を分配部30の延在する方向に2回繰り返して配置しているが、繰り返しの回数をより増加させても良い。これにより、分配部30a,30b,30cにおける圧力損失の更なる低減が可能である。
以上説明したように実施の形態2によれば、実施の形態1の各マニホールド部32の配置を分配部30a,30b,30cの延在する方向に2回以上繰り返して配置することによって、分配部30a,30b,30cでの圧力損失を確実に低減することができる。従って、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を流路24,26,28内により均等に供給することが可能となる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3は、実施の形態1で説明した各マニホールド部32の配置において、燃料ガス出口マニホールド36、および酸化剤ガス出口マニホールド44を重力方向の最下部に配置したものである。
図8は、実施の形態3の燃料電池10の平面構成を示す模式図であって、図2と同様に単位セルの積層方向から燃料電池10を見た状態を示している。図8に示すように、実施の形態3では、燃料ガス出口マニホールド36、および酸化剤ガス出口マニホールド44のそれぞれ1つが、重力方向の最下部に位置するように配置している。より詳細には、図8の配置は、図2における各流路24,26,28の左側のマニホールド部32の配置において、冷却水入口マニホールド38と燃料ガス出口マニホールド36の位置を置き換えたものである。図8において、その他の各マニホールド部32の配置は図2と同様である。
燃料電池10では、燃料ガスと酸化剤ガスが反応することで水が生成される。生成された水分は燃料ガスの流路24、酸化剤ガスの流路26から燃料ガス出口マニホールド36、酸化剤ガス出口マニホールド44へ流れて排出される。従って、燃料ガス出口マニホールド36、および酸化剤ガス出口マニホールド44を重力方向の最も下部に配置することで、双方の出口流路36,44に溜まった水分を容易に排出することができる。従って、実施の形態3の構成によれば、燃料ガス出口マニホールド36、酸化剤ガス出口マニホールド44のそれぞれから確実に水分を排出することができ、燃料ガスの流路24、酸化剤ガスの流路26からの水分排出を促進することができる。これにより、燃料電池10の内部に滞留した水分によってアノード14、カソード16が覆われてしまうことを抑止でき、水分の滞留に起因して発電効率が低下してしまうことを抑止できる。
以上説明したように実施の形態3によれば、燃料ガス出口マニホールド36、および酸化剤ガス出口マニホールド44のそれぞれ1つを重力方向の最下部に配置したため、燃料電池10内部の水分を容易に排出することができる。従って、燃料電池10内で水分が滞留してしまうことを抑止することができ、反応効率、発電効率を向上させることが可能となる。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4は、図8に示す実施の形態3の各マニホールド部32の配置において、各マニホールド部32の配置を2回以上繰り返して配置することで、各流路24,26,28に均等に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を流すようにしたものである。
図9は、実施の形態4の燃料電池10の平面構成を示す模式図であって、図8と同様に単位セルの積層方向から燃料電池10を見た状態を示している。図9に示す各マニホールド部32の配置は、図8の各マニホールド部32の配置を分配部30a,30b,30cの延在する方向に2回繰り返して配置することで構成されている。従って、各マニホールド部32(燃料ガス入口マニホールド34、燃料ガス出口マニホールド36、冷却水入口マニホールド38、冷却水出口マニホールド40、酸化剤ガス入口マニホールド42、酸化剤ガス出口マニホールド44)の数は図8の場合の2倍となっている。
このように、図8の配置を2回繰り返して各マニホールド部32を配置することで、実施の形態2で説明したように、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水が分配部30a,30b,30cに沿って流れる距離を短縮することができ、分配部30a,30b,30cで発生する圧力損失をより低減することができる。従って、各流路24,26,28に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を均等に流すことが可能となる。
図9では、2つの燃料ガス出口マニホールド36が隣接して設けられ、また、2つの酸化剤ガス出口マニホールド44が隣接して設けられている。このように、同種の流路が隣接している場合は、流路を1つにまとめても良い。図10は、隣接する2つの燃料ガス出口マニホールド36と、隣接する2つの酸化剤ガス出口マニホールド44のそれぞれを1つにまとめて燃料ガス出口マニホールド36’、酸化剤ガス出口マニホールド44’を設けた状態を示している。
これにより、実施の形態2の図5の場合と同様に、燃料ガス出口マニホールド36’、酸化剤ガス出口マニホールド44’の開口面積を拡大することができ、各流路24,26への配流を更に均一化することができる。また、マニホールド部32の各流路の周縁においてシールをする領域を減少させることができため、燃料電池10の製造コストを低減することが可能となる。
なお、図9においても、各マニホールド部32の配置の繰り返しの回数をより増加させても良い。これにより、分配部30a,30b,30cにおける圧力損失の更なる低減が可能である。
以上説明したように実施の形態4によれば、図8に示す実施の形態3の各マニホールド部32の配置を分配部30a,30b,30cの延在する方向に2回以上繰り返して配置することによって、分配部30a,30b,30cでの圧力損失を確実に低減することができる。従って、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を流路24,26,28内により均等に供給することが可能となる。
実施の形態1に係る燃料電池の断面を示す模式図である。 実施の形態1に係る燃料電池の平面構成を示す模式図である。 実施の形態1に係る燃料電池の他の例を示す模式図である。 実施の形態2に係る燃料電池の平面構成を示す模式図である。 図4の構成において、隣接する2つの冷却水入口流路と、隣接する2つの酸化剤ガス出口流路のそれぞれを1つにまとめた状態を示す模式図である。 実施の形態2に係る燃料電池の平面構成の他の例を示す模式図である。 図6の構成において、隣接する2つの冷却水入口流路と、隣接する2つの燃料ガス入口流路のそれぞれを1つにまとめた状態を示す模式図である。 実施の形態3に係る燃料電池の平面構成を示す模式図である。 実施の形態4に係る燃料電池の平面構成を示す模式図である。 図9の構成において、隣接する2つの燃料ガス出口流路と、隣接する2つの酸化剤ガス出口流路のそれぞれを1つにまとめた状態を示す模式図である。
符号の説明
10 燃料電池
12 固体電解質膜
14 アノード
16 カソード
20,22 プレート(メタルセパレータ)
24 燃料ガスの流路
26 酸化剤ガスの流路
28 冷却水の流路
32 マニホールド部
34 燃料ガス入口マニホールド
36 燃料ガス出口マニホールド
38 冷却水入口マニホールド
40 冷却水出口マニホールド
42 酸化剤ガス入口マニホールド
44 酸化剤ガス出口マニホールド

Claims (13)

  1. アノード、電解質膜、及びカソードを有し、アノードに水素を含むアノードガスの供給を受けると共に、カソードに酸素を含むカソードガスの供給を受けて、電力を発生する燃料電池であって、
    前記アノードへ前記アノードガスを供給する流路であって、前記電解質膜の面方向に沿って平行に配置された複数の流路の束からなる第1の流路と、
    前記カソードへ前記カソードガスを供給する流路であって、前記第1の流路と平行に配置された複数の流路の束からなる第2の流路と、
    冷却媒体が流れる流路であって、前記第1及び前記第2の流路と平行に配置された複数の流路の束からなる第3の流路と、
    前記第1、第2、及び第3の流路が設けられ、前記第3の流路が障壁を介して前記第1又は第2の流路に対して表裏一体となるように設けられたセパレータと、
    前記電解質膜の面直方向に延在する開口から成り、前記第1の流路の両端部にそれぞれ接続された供給側マニホールドと排出側マニホールドとから構成される第1のマニホールドと、
    前記電解質膜の面直方向に延在する開口から成り、前記第2の流路の両端部にそれぞれ接続された供給側マニホールドと排出側マニホールドとから構成される第2のマニホールドと、
    前記電解質膜の面直方向に延在する開口から成り、前記第3の流路の両端部にそれぞれ接続された供給側マニホールドと排出側マニホールドとから構成される第3のマニホールドと、を備え、
    前記電解質膜の面方向の平面的な配置において、前記第1、第2、及び第3のマニホールドは、前記第1、第2、及び第3の流路の両端部に前記第1、第2、及び第3の流路が延在する方向と直交する方向に配列され、
    前記電解質膜の面方向の平面的な配置において、前記第1、第2、及び第3の流路が設けられた所定領域を前記第1、第2、及び第3の流路が延在する方向に沿って2分割する仮想線に対して、前記第1、第2、及び第3のマニホールドのそれぞれが線対称の位置関係で配置されていることを特徴とする燃料電池。
  2. 少なくとも前記第1、第2、及び第3のマニホールドのいずれかにおいて、前記仮想線によって分割された前記所定領域の一方では、前記供給側マニホールドと前記排出側マニホールドとが当該所定領域の一方の対角線方向に対向配置されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記第1、第2、及び第3のマニホールドのうちの少なくとも2つのマニホールドのそれぞれは、1つの前記供給側マニホールドと2つの前記排出側マニホールド、又は2つの前記供給側マニホールドと1つの前記排出側マニホールドを含み、
    前記第1、第2、及び第3の流路の両端部において、隣接して配置された前記少なくとも2つのマニホールドは異なる流体が流れるものであり、
    前記第1、第2、及び第3の流路の両端部において、隣接して配置された前記少なくとも2つのマニホールドの間に、前記少なくとも2つのマニホールド以外のマニホールドが配置され、
    前記第1、第2、及び第3の流路の両端部にそれぞれ配置された前記第1、第2、及び第3のマニホールドの総数が同一であることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池。
  4. 前記第1、第2、及び第3のマニホールドのうちの少なくとも2つのマニホールドのそれぞれは、1つの前記供給側マニホールドと2つの前記排出側マニホールド、又は2つの前記供給側マニホールドと1つの前記排出側マニホールドを含み、
    前記第1、第2、及び第3の流路の両端部において、隣接して配置された前記少なくとも2つのマニホールドは異なる流体が流れるものであり、
    前記第1、第2、及び第3の流路の両端部の一方では、隣接して配置された前記少なくとも2つのマニホールドの間に、前記少なくとも2つのマニホールド以外のマニホールドが配置され、
    前記両端部の他方では、前記少なくとも2つのマニホールド以外のマニホールドが最も外側に配置され、
    前記第1、第2、及び第3の流路の両端部にそれぞれ配置された前記第1、第2、及び第3のマニホールドの総数が同一であることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池。
  5. 前記少なくとも2つのマニホールドは、前記第2のマニホールドを含むことを特徴とする請求項3又は4記載の燃料電池。
  6. 前記少なくとも2つのマニホールドは、前記第3のマニホールドを含むことを特徴とする請求項3又は4記載の燃料電池。
  7. 前記第1又は第2のマニホールドが重力方向の最下部に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池。
  8. 前記第2の流路内の流れの向きと前記第3の流路内の流れの向きが同一であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の燃料電池。
  9. 前記第1の流路内の流れの向きと前記第2の流路内の流れの向きとが反対であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の燃料電池。
  10. 前記電解質膜の面方向の平面的な配置において、前記第1、第2、及び第3のマニホールドの所定の配置が、前記第1、第2、及び第3の流路が延在する方向と直交する方向に少なくとも2回以上繰り返して配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の燃料電池。
  11. 隣接して配置される前記第1のマニホールド、隣接して配置される前記第2のマニホールド、又は隣接して配置される前記第3のマニホールドの少なくとも1つを統合したことを特徴とする請求項10記載の燃料電池。
  12. 前記セパレータはプレス加工された導電性プレートからなることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の燃料電池。
  13. 前記導電性プレートがメタルプレートであることを特徴とする請求項12記載の燃料電池。
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