JP7033981B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側にアノード電極及びカソード電極が配設される電解質・電極構造体と、前記電解質・電極構造体を挟むセパレータとを有する発電セルが複数積層されたセル積層体を含む燃料電池スタックに関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備える。
電解質膜・電極構造体は、セパレータによって挟持されることにより、発電セルが構成されている。この発電セルが所定数で積層されることでセル積層体が構成され、さらに、該セル積層体の両端にターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートがセル積層体に近接する方からこの順序で配設されて燃料電池スタックが構成される。燃料電池スタックは、例えば、車両に搭載され、該車両の走行駆動源に電力を供給する。
この種の燃料電池スタックには、アノード電極と一方のセパレータとの間に燃料ガス流路(反応ガス流路)が形成され、カソード電極と他方のセパレータとの間に酸化剤ガス流路(反応ガス流路)が形成されている。また、セル積層体、絶縁プレート及びエンドプレートには、燃料ガス流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給連通孔と、燃料ガスを排出する燃料ガス排出連通孔と、酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給連通孔と、酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出連通孔とが、積層方向に沿って形成されている。
特許文献1には、上記の構成中の絶縁プレートに、燃料ガス入口連通孔(燃料ガス供給連通孔)と、燃料ガス出口連通孔(燃料ガス出口連通孔)とを連通するバイパス流路を形成することが開示されている。この構成によれば、燃料ガス供給連通孔にて生じた結露水がバイパス流路を介して燃料ガス出口連通孔に流れるので、セル積層体(発電セル)に結露水が浸入することが回避される。その結果、発電セルの所望の発電性能を確保することができる、としている。
特許第5079994号公報
本発明は上記した課題を解決するためになされたもので、反応ガス排出連通孔が複数個存在するときに反応ガス供給連通孔の近傍に結露水等の水が滞留し発電セルに浸入することを回避することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態は、電解質の両側にアノード電極及びカソード電極が配設される電解質・電極構造体と、前記電解質・電極構造体を挟むセパレータとを有する発電セルが複数積層されたセル積層体と、前記セル積層体の両端に配設されるターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートとを備える燃料電池スタックにおいて、
少なくとも、前記セル積層体、前記絶縁プレート及び前記エンドプレートに、積層方向に沿って延在して前記アノード電極又は前記カソード電極に供給する反応ガスを供給する反応ガス供給連通孔と、前記反応ガス供給連通孔に連通するとともに、前記アノード電極又は前記カソード電極から排出された使用済反応ガスの分流それぞれ排出する第1反応ガス排出連通孔及び第2反応ガス排出連通孔とが形成され、
前記反応ガス供給連通孔が前記セル積層体の水平方向の一端部に形成されるとともに、前記第1反応ガス排出連通孔及び前記第2反応ガス排出連通孔が前記セル積層体の水平方向の他端部に形成され、
且つ前記第1反応ガス排出連通孔が前記反応ガス供給連通孔よりも低位置、前記第2反応ガス排出連通孔が前記反応ガス供給連通孔よりも高位置であり、
さらに、前記セル積層体と前記エンドプレートとの間に、前記反応ガス供給連通孔と前記第1反応ガス排出連通孔とを連通するバイパス流路が形成されていることを特徴とする。
このように、本発明は、反応ガス供給連通孔と、該反応ガスを排出するとともに反応ガス供給連通孔よりも低位置にある第1反応ガス排出連通孔と、該反応ガスを排出するとともに反応ガス供給連通孔よりも高位置にある第2反応ガス排出連通孔とが形成され、且つ反応ガス供給連通孔から第1反応ガス排出連通孔にわたってバイパス流路が形成されて構成される。この構成では、反応ガス供給連通孔近傍の結露水等の水が、重力の作用によりバイパス流路を介して下方の第1反応ガス排出連通孔に送られる。
このため、反応ガス供給連通孔近傍の水がセル積層体内に浸入することが防止される。従って、反応ガス流路が閉塞して各発電セルで反応ガスが供給不足となること等が回避される。その結果として、セル電圧が不安定になったり、セル電圧が低下したりすることで発電性能が低下することが防止される。
しかも、この場合、セル積層体内に滞留した水によって電解質膜や電極触媒が劣化することや、セパレータが腐食すること等が防止される。このため、燃料電池スタックの寿命が長期化する。
反応ガス供給連通孔に反応ガスを供給する反応ガス供給配管部材の供給流路が、エンドプレートに近接するにつれてテーパー状に拡開するテーパー形状貫通孔が形成されたジョイントを介して反応ガス供給連通孔に連通していることが好ましい。反応ガス供給配管部材の供給経路内で結露水等の水分が存在しているとき、該水分は、テーパー形状貫通孔を介してエンドプレートの反応ガス供給連通孔側に流動する。この方向に向かってテーパー形状貫通孔の内径が大きくなる(勾配がある)ので、該方向に水分が流動することが容易であるからである。すなわち、供給経路内の水分を除去することが容易となる。
さらに、ジョイントを絶縁プレートの反応ガス供給連通孔の途中まで差し込むとともに、テーパー形状貫通孔の出口端と、絶縁プレートの前記反応ガス供給連通孔との間に段差を形成するとよい。この段差によって水分に重力が作用するので、水分がジョイントから滑落することが容易となるからである。
また、絶縁プレートとターミナルプレートとの間に、反応ガス供給連通孔、第1反応ガス排出連通孔及び第2反応ガス排出連通孔が形成された第2の絶縁プレートを配設し、第2の絶縁プレートの反応ガス供給連通孔の周囲に、絶縁プレートの反応ガス供給連通孔に指向する環状凸部を突出形成することが好ましい。特に、環状凸部の外径を、絶縁プレートの反応ガス供給連通孔の内径に比して小さくするとよい。
この場合、ジョイントから排出された水分が第2の絶縁プレートの反応ガス供給連通孔に浸入するには、重力に抗って上昇する必要がある。このため、水分がセル積層体内に浸入することが一層困難となる。
なお、この構成において、バイパス流路は、絶縁プレートと第2の絶縁プレートとの間に形成すればよい。さらに、バイパス流路の起点を環状凸部の下方とすることで、水分が第1反応ガス排出連通孔に向かって流動することが一層容易となる。水分に重力が作用するからである。このため、水分がセル積層体内に浸入することがなお一層困難となる。
バイパス流路は、例えば、カソード電極に酸化剤ガスを供給する反応ガス供給連通孔(酸化剤ガス供給連通孔)と、前記カソード電極から排出された使用済酸化剤ガスを排出する2個の反応ガス排出連通孔(酸化剤ガス排出連通孔)の中の第1反応ガス排出連通孔との間に形成すればよい。この場合、特にカソード電極の入口側の結露水等がセル積層体内に浸入することが防止される。
本発明によれば、反応ガス供給連通孔から、反応ガスを排出する2個の反応ガス排出連通孔の中、反応ガス供給連通孔よりも低位置にある第1反応ガス排出連通孔にわたってバイパス流路を設けるようにしている。反応ガス供給連通孔近傍の結露水等の水分が存在するとき、該水分は、重力の作用下に、バイパス流路を介して下方の第1反応ガス排出連通孔に送られる。
このため、反応ガス供給連通孔近傍の水がセル積層体内に浸入することが防止される。従って、反応ガス流路が閉塞して各発電セルで反応ガスの供給不足となること等が回避される。これにより、セル電圧が不安定になったり、セル電圧が低下したりすることで発電性能が低下することを有効に防止することができる。
その上、セル積層体内に滞留した水によって電解質膜や電極触媒が劣化することや、セパレータが腐食すること等が防止される。このため、燃料電池スタックの寿命が長期化する。
本発明の実施の形態に係る燃料電池スタックの全体概略斜視図である。 発電セルの分解斜視図である。 酸化剤ガス流路側から見た第1金属セパレータの構成説明図である。 酸化剤ガス供給連通孔近傍の積層方向(矢印A方向)に沿った概略断面図である。 図1の燃料電池スタックを構成する内方絶縁プレートの、外方絶縁プレートに臨む側の端面を示した概略正面図である。
以下、本発明に係る燃料電池スタックについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る燃料電池スタック10の全体概略斜視図である。この燃料電池スタック10は、複数の発電セル12が水平方向(矢印A方向)に積層されたセル積層体14を備える。燃料電池スタック10は、例えば、図示しない燃料電池電気自動車等の燃料電池車両に搭載される。なお、矢印B方向は、矢印A方向に直交する水平方向であり、矢印C方向は鉛直方向(重力方向)である。
セル積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、電力を取り出すためのターミナルプレート16a、内方絶縁プレート(第2の絶縁プレート)17、外方絶縁プレート18(絶縁プレート)、及びエンドプレート20aが内方から外方に向かってこの順序で配設される。セル積層体14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b、絶縁プレート19及びエンドプレート20bが内方から外方に向かってこの順序で配設される。
ターミナルプレート16a、16bは集電体であり、ターミナルプレート16aには、各発電セル12のアノード電極42(又はカソード電極44)が電気的に接続される。一方、ターミナルプレート16bには、各発電セル12のカソード電極44(又はアノード電極42)が電気的に接続される。なお、アノード電極42及びカソード電極44は図2に示している。
ターミナルプレート16a、16bの各々の略中央には、積層方向外方に向かって端子部22a、22bが突出形成される。端子部22a、22bは略円柱形状をなし、その側壁の大部分は図示しない絶縁性筒体で覆われている。絶縁性筒体は、端子部22a、22bと、内方絶縁プレート17、外方絶縁プレート18、絶縁プレート19、エンドプレート20a、20bに形成された通過孔24の内壁との間に介在し、特に、端子部22a、22bとエンドプレート20a、20bの間を電気的に絶縁する。端子部22a、22bの、前記絶縁性筒体で覆われていない先端は、エンドプレート20a、20bの積層方向外方に露呈する。
内方絶縁プレート(第2の絶縁プレート)17、絶縁プレート19は絶縁体からなり、積層方向内方側の端面中央には、積層方向外方に向かって陥没した凹部26がそれぞれ形成されている。ターミナルプレート16a、16bは、各凹部26に収容されている。
外方絶縁プレート(絶縁プレート)18も、絶縁体からなる。以上の内方絶縁プレート17、外方絶縁プレート18及び絶縁プレート19は、例えば、ポリカーボネート(PC)樹脂やフェノール樹脂等の電気的絶縁性樹脂で形成される。
エンドプレート20a、20bは、横長(縦長でもよい)の長方形状を有するとともに、各辺間には、連結バー27が配置される。各連結バー27は、両端がエンドプレート20a、20bの内面に固定されており、セル積層体14に積層方向(矢印A方向)の締付荷重を付与する。なお、この構成に代替し、エンドプレート20a、20bを端板とする筐体内にセル積層体14を収容するようにしてもよい。
発電セル12は、図2に示すように、樹脂枠付きMEA28が、第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32で挟持されることによって構成される。第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、又はその金属表面に防食用の表面処理を施した金属薄板の断面を波形にプレス成形して構成される。第1金属セパレータ30と第2金属セパレータ32とは、外周を溶接、ろう付け、かしめ等により一体に接合され、接合セパレータ33を構成する。
樹脂枠付きMEA28は、電解質・電極構造体としての電解質膜・電極構造体28a(以下、「MEA28a」という)と、MEA28aの外周部に接合されるとともに該外周部を周回する樹脂枠部材46とを備える。MEA28aは、電解質膜40と、電解質膜40の一方の面に設けられたアノード電極42と、電解質膜40の他方の面に設けられたカソード電極44とを有する。
電解質膜40は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)からなる。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。電解質膜40は、アノード電極42及びカソード電極44に挟持される。なお、電解質膜40は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することができる。
詳細は図示しないが、アノード電極42は、電解質膜40の一方の面に接合される第1電極触媒層と、当該第1電極触媒層に積層される第1ガス拡散層とを有する。カソード電極44は、電解質膜40の他方の面に接合される第2電極触媒層と、当該第2電極触媒層に積層される第2ガス拡散層とを有する。
図3に示すように、第1金属セパレータ30の樹脂枠付きMEA28に臨む面30aには、例えば、矢印B方向に延在する酸化剤ガス流路48が設けられる。酸化剤ガス流路48は、酸化剤ガス供給連通孔34a、上側酸化剤ガス排出連通孔34b1及び下側酸化剤ガス排出連通孔34b2に連通する。酸化剤ガス流路48は、矢印B方向に延在する複数本の凸部48a間に直線状流路溝(又は波状流路溝)48bを有する。
酸化剤ガス供給連通孔34aと酸化剤ガス流路48との間には、プレス成形により、MEA28側に突出する複数個のエンボス部を有する入口バッファ部50aが設けられる。上側酸化剤ガス排出連通孔34b1、下側酸化剤ガス排出連通孔34b2と酸化剤ガス流路48との間には、プレス成形により、MEA28側に突出する複数個のエンボス部を有する出口バッファ部50bが設けられる。
第1金属セパレータ30の面30aには、プレス成形により、複数のメタルビードシールが樹脂枠付きMEA28に向かって膨出成形される。当該メタルビードシールに代えて、弾性材料からなる凸状弾性シールが設けられてもよい。複数のメタルビードシールは、外側ビード部52aと、内側ビード部52bと、複数の連通孔ビード部52cとを有する。外側ビード部52aは、面30aの外周縁部を周回する。内側ビード部52bは、酸化剤ガス流路48、酸化剤ガス供給連通孔34a、上側酸化剤ガス排出連通孔34b1及び下側酸化剤ガス排出連通孔34b2の外周を周回し且つこれらを連通させる。
複数の連通孔ビード部52cは、燃料ガス供給連通孔38a、上側燃料ガス排出連通孔38b1、下側燃料ガス排出連通孔38b2、上側冷却媒体供給連通孔36a1、下側冷却媒体供給連通孔36a2、上側冷却媒体排出連通孔36b1、下側冷却媒体排出連通孔36b2をそれぞれ周回する。なお、外側ビード部52aは、必要に応じて設ければよく、不要にすることもできる。
図2に示すように、第2金属セパレータ32の樹脂枠付きMEA28に向かう面32aには、例えば、矢印B方向に延在する燃料ガス流路58が形成される。燃料ガス流路58は、燃料ガス供給連通孔38a、上側燃料ガス排出連通孔38b1及び下側燃料ガス排出連通孔38b2に連通する。燃料ガス流路58は、矢印B方向に延在する複数本の凸部58a間に直線状流路溝(又は波状流路溝)58bを有する。
燃料ガス供給連通孔38aと燃料ガス流路58との間には、プレス成形により、MEA28側に突出する複数個のエンボス部を有する入口バッファ部60aが設けられる。上側燃料ガス排出連通孔38b1、下側燃料ガス排出連通孔38b2と燃料ガス流路58との間には、プレス成形により、MEA28側に突出する複数個のエンボス部を有する出口バッファ部60bが設けられる。
第2金属セパレータ32の面32aには、プレス成形により、複数のメタルビードシールが、樹脂枠付きMEA28に向かって膨出成形される。当該メタルビードシールに代えて、弾性材料からなる凸状弾性シールが設けられてもよい。複数のメタルビードシールは、外側ビード部62aと、内側ビード部62bと、複数の連通孔ビード部62cとを有する。外側ビード部62aは、面32aの外周縁部を周回する。内側ビード部62bは、外側ビード部62aよりも内側で、燃料ガス流路58、燃料ガス供給連通孔38a、上側燃料ガス排出連通孔38b1及び下側燃料ガス排出連通孔38b2の外周を周回し且つこれらを連通させる。
複数の連通孔ビード部62cは、酸化剤ガス供給連通孔34a、上側酸化剤ガス排出連通孔34b1、下側酸化剤ガス排出連通孔34b2、上側冷却媒体供給連通孔36a1、下側冷却媒体供給連通孔36a2、上側冷却媒体排出連通孔36b1、下側冷却媒体排出連通孔36b2をそれぞれ周回する。なお、外側ビード部62aは、必要に応じて設ければよく、不要にすることもできる。
溶接又はロウ付けにより互いに接合される第1金属セパレータ30の面30bと第2金属セパレータ32の面32aとの間には、上側冷却媒体供給連通孔36a1、下側冷却媒体供給連通孔36a2、上側冷却媒体排出連通孔36b1及び下側冷却媒体排出連通孔36b2に連通する冷却媒体流路66が形成される。冷却媒体流路66は、酸化剤ガス流路48が形成された第1金属セパレータ30の裏面形状と、燃料ガス流路58が形成された第2金属セパレータ32の裏面形状とが重なり合って形成される。
エンドプレート20a、外方絶縁プレート18、内方絶縁プレート17に対しても、セル積層体14と同様に、積層方向である矢印A方向に直交する矢印B方向(水平方向)の一端縁部に、矢印A方向に沿って延在する上側燃料ガス排出連通孔38b1(第2反応ガス排出連通孔)、上側冷却媒体排出連通孔36b1、酸化剤ガス供給連通孔34a(反応ガス供給連通孔)、下側冷却媒体排出連通孔36b2、下側燃料ガス排出連通孔38b2(第1反応ガス排出連通孔)が設けられる。これらの連通孔は、重力方向である矢印C方向に一列に配列して設けられるが、いわゆるジグザグ状に配置してもよい。
上側燃料ガス排出連通孔38b1及び下側燃料ガス排出連通孔38b2は、一方の反応ガスである燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。酸化剤ガス供給連通孔34aは、他方の反応ガスである酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する。上側冷却媒体排出連通孔36b1、下側冷却媒体排出連通孔36b2は、例えば、水や油、エチレングリコール等の適宜の冷却媒体を排出する。
酸化剤ガス供給連通孔34aは、上側冷却媒体排出連通孔36b1と下側冷却媒体排出連通孔36b2の間に配置されている。また、上側燃料ガス排出連通孔38b1は上側冷却媒体排出連通孔36b1の上方に配置され、下側燃料ガス排出連通孔38b2は下側冷却媒体排出連通孔36b2の下方に配置されている。
燃料電池スタック10の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に沿って延在する上側酸化剤ガス排出連通孔34b1(第2反応ガス排出連通孔)、上側冷却媒体供給連通孔36a1、燃料ガス供給連通孔38a(反応ガス供給連通孔)、下側冷却媒体供給連通孔36a2、下側酸化剤ガス排出連通孔34b2(第1反応ガス排出連通孔)が設けられる。これらの連通孔は、重力方向である矢印C方向に配列して設けられるが、いわゆるジグザグ状に配置してもよい。
燃料ガス供給連通孔38aは、上側燃料ガス排出連通孔38b1及び下側燃料ガス排出連通孔38b2から排出される前記燃料ガスを供給する。上側冷却媒体供給連通孔36a1、下側冷却媒体供給連通孔36a2は、上側冷却媒体排出連通孔36b1、下側冷却媒体排出連通孔36b2から排出される前記冷却媒体を供給する。上側酸化剤ガス排出連通孔34b1、下側酸化剤ガス排出連通孔34b2は、酸化剤ガス供給連通孔34aから供給された酸化剤ガスを排出する。
燃料ガス供給連通孔38aは、上下方向に離間して配置された上側冷却媒体供給連通孔36a1、下側冷却媒体供給連通孔36a2の間に配置されている。そして、上側酸化剤ガス排出連通孔34b1は上側冷却媒体供給連通孔36a1の上方に配置され、下側酸化剤ガス排出連通孔34b2は下側冷却媒体供給連通孔36a2の下方に配置されている。
すなわち、本実施の形態では、酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給連通孔34aと、酸化剤ガスを排出する上側酸化剤ガス排出連通孔34b1、下側酸化剤ガス排出連通孔34b2は、端子部22aを挟んで互いに反対側の端部に形成される。また、下側酸化剤ガス排出連通孔34b2は酸化剤ガス供給連通孔34aよりも低位置であり、一方、上側酸化剤ガス排出連通孔34b1は酸化剤ガス供給連通孔34aよりも高位置である。燃料ガス供給連通孔38a、下側燃料ガス排出連通孔38b2、上側燃料ガス排出連通孔38b1についても同様に、端子部22aを挟んで互いに反対側の端部に形成され、且つ下側燃料ガス排出連通孔38b2は燃料ガス供給連通孔38aよりも低位置、上側燃料ガス排出連通孔38b1は燃料ガス供給連通孔38aよりも高位置である。
上側燃料ガス排出連通孔38b1と下側燃料ガス排出連通孔38b2は、例えば、絶縁プレート19内に設けられた図示しない第1連通路を介して互いに連通する。同様に、上側酸化剤ガス排出連通孔34b1と下側酸化剤ガス排出連通孔34b2も、例えば、絶縁プレート19内に設けられた図示しない第2連通路を介して互いに連通させることができる。第1連通路及び第2連通路を、ターミナルプレート16b又はエンドプレート20bに設けるようにしてもよい。
エンドプレート20aには、その一部が図4に示されるマニホールド80(反応ガス供給配管部材)が付設される。図4には、酸化剤ガス供給管部82が示されており、その内部は、酸化剤ガス供給流路84である。
酸化剤ガス供給管部82の出口端部は、エンドプレート20aの酸化剤ガス供給連通孔34aに重ねられる。このため、酸化剤ガス供給流路84が酸化剤ガス供給連通孔34aに連通する。酸化剤ガス供給連通孔34aは、円筒形状であってもよい。
ここで、酸化剤ガス供給管部82の出口端部には、略中空円錐台形状をなし且つ両端が開口した中間ジョイント86が嵌合されている。中間ジョイント86は、マニホールド80から外方絶縁プレート18に近接するにつれてテーパー状に拡開する。このため、その内部に形成されたテーパー形状貫通孔88の内径は、マニホールド80から外方絶縁プレート18に近接するにつれて漸次的に大きくなる。
外方絶縁プレート18の酸化剤ガス供給連通孔34a内には、円弧状に突出したストッパ部90が形成されている。中間ジョイント86の拡開した一端側の先端面がストッパ部90に当接することで、中間ジョイント86が外方絶縁プレート18の酸化剤ガス供給連通孔34aの途中まで差し込まれて停止した状態となる。中間ジョイント86と、酸化剤ガス供給連通孔34aの内壁との間には、中間ジョイント86の肉厚分の段差STが形成される。
内方絶縁プレート17の酸化剤ガス供給連通孔34aの入口近傍には、外方絶縁プレート18に指向する環状凸部92が突出形成されている。環状凸部92の縦方向(C方向)寸法及び横方向(A方向)寸法は、外方絶縁プレート18の酸化剤ガス供給連通孔34aの縦方向寸法及び横方向寸法よりも小さく、その先端は、外方絶縁プレート18の酸化剤ガス供給連通孔34a内に進入している。なお、外方絶縁プレート18に設けられた酸化剤ガス供給連通孔34aが円形であるときには、環状凸部92の外径を酸化剤ガス供給連通孔34aの内径に比して小さくすればよい。
図5に示すように、内方絶縁プレート17の、外方絶縁プレート18を臨む側の端面には、酸化剤ガス供給連通孔34aの下方から、下側酸化剤ガス排出連通孔34b2の側方に向かうように延在する溝状のバイパス流路94が形成される。すなわち、バイパス流路94は、環状凸部92の下方を起点とし、内方絶縁プレート17と外方絶縁プレート18との間に形成されたクリアランスとして延在する。バイパス流路94の外側には、図示しないシール部材が設けられる。
酸化剤ガス供給連通孔34aが下側酸化剤ガス排出連通孔34b2よりも高位置であるため、バイパス流路94は、矢印B方向に対し、酸化剤ガス供給連通孔34a側から下側酸化剤ガス排出連通孔34b2側に向かうに従って下降するように傾斜する。
本実施の形態では、ターミナルプレート16aは、図1に示すように矢印B方向の外縁が上記10個の連通孔の内方に位置する。なお、ターミナルプレート16aの矢印B方向寸法を大きくし、ターミナルプレート16aにも上記10個の連通孔を設けるようにしてもよい。
本実施の形態に係る燃料電池スタック10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。
燃料電池スタック10を運転するに際しては、図1に示すように、酸素含有ガス等の酸化剤ガス、例えば、圧縮空気が、エンドプレート20aの酸化剤ガス供給連通孔34aに供給される。その一方で、水素含有ガス等の燃料ガス、例えば、水素が、エンドプレート20aの燃料ガス供給連通孔38aに供給される。さらに、純水やエチレングリコール、油等の冷却媒体が、エンドプレート20aの上側冷却媒体供給連通孔36a1、下側冷却媒体供給連通孔36a2に供給される。
燃料ガスは、図2に示すように、燃料ガス供給連通孔38aから第2金属セパレータ32の燃料ガス流路58に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路58に沿って矢印B方向に移動し、MEA28aのアノード電極42に供給される。
一方、酸化剤ガスは、図3に示すように、酸化剤ガス供給連通孔34aから第1金属セパレータ30の酸化剤ガス流路48に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路48に沿って矢印B方向に移動し、MEA28aのカソード電極44に供給される。
従って、各MEA28aでは、アノード電極42に供給される燃料ガスと、カソード電極44に供給される酸化剤ガスとが、第1電極触媒層及び第2電極触媒層内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。また、上側冷却媒体供給連通孔36a1、下側冷却媒体供給連通孔36a2に供給された冷却媒体は、第1金属セパレータ30と第2金属セパレータ32との間に形成された冷却媒体流路66に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、MEA28aを冷却した後、上側冷却媒体排出連通孔36b1、下側冷却媒体排出連通孔36b2から排出される。
端子部22a、22bには、モータ等の外部負荷が電気的に接続される。燃料電池スタック10の発電によって得られる電力は、外部負荷によって消費される。
アノード電極42に供給されて消費された燃料ガス(使用済反応ガス)は、上側燃料ガス排出連通孔38b1、下側燃料ガス排出連通孔38b2に分配され、矢印A方向に流通して排出される。また、カソード電極44に供給されて消費された酸化剤ガス(使用済反応ガス)は、上側酸化剤ガス排出連通孔34b1、下側酸化剤ガス排出連通孔34b2に分配され、矢印A方向に流通して排出される。
ここで、酸化剤ガスには、燃料電池スタック10に供給される前に、電解質膜40を湿潤状態に保つべく、水分が添加されることで加湿されている。例えば、燃料電池スタック10の運転が停止されて低温となったとき、この水分が、マニホールド80の酸化剤ガス供給管部82(図4参照)内で結露し、その結果として結露水Wが生じることが想定される。
本実施の形態では、酸化剤ガス供給管部82の酸化剤ガス供給流路84に対し、中間ジョイント86のテーパー形状貫通孔88が連通する。テーパー形状貫通孔88は、外方絶縁プレート18の酸化剤ガス供給連通孔34aに近接するにつれ、換言すれば、酸化剤ガスの流通方向下流側となるにつれ、内径が大きくなる。このため、結露水Wが生じた場合には、結露水Wは、テーパー形状貫通孔88の内壁を伝って外方絶縁プレート18に容易に流動する。
しかも、中間ジョイント86と、外方絶縁プレート18の酸化剤ガス供給連通孔34aの内壁との間には、中間ジョイント86の肉厚分の段差STが形成されている。テーパー形状貫通孔88の出口端部(下流側開口)まで到達した結露水Wには、重力が作用する。すなわち、重力により、結露水Wが外方絶縁プレート18の酸化剤ガス供給連通孔34aの内壁に容易に滴下する。
そして、内方絶縁プレート17の酸化剤ガス供給連通孔34a近傍に設けられた環状凸部92の縦方向寸法及び横方向寸法は、外方絶縁プレート18の酸化剤ガス供給連通孔34aの縦方向寸法及び横方向寸法よりも小径である。従って、外方絶縁プレート18の酸化剤ガス供給連通孔34aの内壁に滴下した結露水Wが内方絶縁プレート17の酸化剤ガス供給連通孔34aに浸入するためには、重力に抗って環状凸部92を上昇する必要がある。このため、外方絶縁プレート18の酸化剤ガス供給連通孔34aの内壁に滴下した結露水Wが、酸化剤ガス供給連通孔34aの下流側に進行することは困難である。
その一方で、環状凸部92の下方には、上記したようにバイパス流路94の起点が位置する。結露水Wは、重力が作用しているために下方に容易に流動し、バイパス流路94内に浸入する。結露水Wは、バイパス流路94を介して下側酸化剤ガス排出連通孔34b2に送られ(図5参照)、その後、エンドプレート20aから外部に排出される。
以上のように、本実施の形態によれば、中間ジョイント86のテーパー形状貫通孔88内の結露水Wを、バイパス流路94を介して外部に排出することが容易である。これにより、セル積層体14の酸化剤ガス供給連通孔34aから発電セル12内に結露水Wが浸入することを防止することができる。このため、セル積層体14内の酸化剤ガス流路48(反応ガス流路)が閉塞して各発電セル12で酸化剤ガス(反応ガス)の供給不足となること等が回避される。
従って、セル電圧が不安定になったり、セル電圧が低下したりすることで発電性能が低下することを有効に防止することができる。加えて、セル積層体14内に滞留した水によって電解質膜や電極触媒が劣化したり、セパレータが腐食したりすること等も防止される。このため、燃料電池スタック10の寿命が長期化するという利点もある。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、バイパス流路94を、燃料ガス供給連通孔38aから下側燃料ガス排出連通孔38b2にわたって設けるようにしてもよい。
また、溝状のバイパス流路94を、外方絶縁プレート18の、内方絶縁プレート17を臨む端面に形成するようにしてもよい。
さらに、酸化剤ガス供給連通孔34aから下側酸化剤ガス排出連通孔34b2にわたるバイパス流路94と、燃料ガス供給連通孔38aから下側燃料ガス排出連通孔38b2にわたるバイパス流路94との双方を設けるようにしてもよい。この場合、一方のバイパス流路94を内方絶縁プレート17に形成するとともに、他方のバイパス流路94を外方絶縁プレート18に形成する。両バイパス流路94に交点が形成される場合、該交点で両反応ガスが混合されることを回避するべく、交点部分に蓋部を設けるようにすればよい。
10…燃料電池スタック 12…発電セル
14…セル積層体 16a、16b…ターミナルプレート
17…内方絶縁プレート 18…外方絶縁プレート
20a、20b…エンドプレート 28…樹脂枠付きMEA
28a…MEA 30…第1金属セパレータ
32…第2金属セパレータ 34a…酸化剤ガス供給連通孔
34b1…上側酸化剤ガス排出連通孔 34b2…下側酸化剤ガス排出連通孔
38a…燃料ガス供給連通孔 38b1…上側燃料ガス排出連通孔
38b2…下側燃料ガス排出連通孔 40…電解質膜
48…酸化剤ガス流路 58…燃料ガス流路
80…マニホールド 82…酸化剤ガス供給管部
84…酸化剤ガス供給流路 86…中間ジョイント
88…テーパー形状貫通孔 90…ストッパ部
92…環状凸部 94…バイパス流路
ST…段差 W…結露水

Claims (6)

  1. 電解質の両側にアノード電極及びカソード電極が配設される電解質・電極構造体と、前記電解質・電極構造体を挟むセパレータとを有する発電セルが複数積層されたセル積層体と、前記セル積層体の両端に配設されるターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートとを備える燃料電池スタックにおいて、
    少なくとも、前記セル積層体、前記絶縁プレート及び前記エンドプレートに、積層方向に沿って延在して前記アノード電極又は前記カソード電極に供給する反応ガスを供給する反応ガス供給連通孔と、前記反応ガス供給連通孔に連通するとともに、前記アノード電極又は前記カソード電極から排出された使用済反応ガスの分流それぞれ排出する第1反応ガス排出連通孔及び第2反応ガス排出連通孔とが形成され、
    前記反応ガス供給連通孔が前記セル積層体の水平方向の一端部に形成されるとともに、前記第1反応ガス排出連通孔及び前記第2反応ガス排出連通孔が前記セル積層体の水平方向の他端部に形成され、
    且つ前記第1反応ガス排出連通孔が前記反応ガス供給連通孔よりも低位置、前記第2反応ガス排出連通孔が前記反応ガス供給連通孔よりも高位置であり、
    さらに、前記セル積層体と前記エンドプレートとの間に、前記反応ガス供給連通孔と前記第1反応ガス排出連通孔とを連通するバイパス流路が形成され
    前記反応ガス供給連通孔に前記反応ガスを供給する反応ガス供給配管部材の供給流路が、前記エンドプレートに近接するにつれてテーパー状に拡開するテーパー形状貫通孔が形成されたジョイントを介して前記反応ガス供給連通孔に連通していることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項記載の燃料電池スタックにおいて、前記ジョイントが前記絶縁プレートの前記反応ガス供給連通孔の途中まで差し込まれ、且つ前記テーパー形状貫通孔の出口端と、前記絶縁プレートの前記反応ガス供給連通孔との間に段差が形成されていることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項又は記載の燃料電池スタックにおいて、前記絶縁プレートと前記ターミナルプレートとの間に、前記反応ガス供給連通孔、前記第1反応ガス排出連通孔及び前記第2反応ガス排出連通孔が形成された第2の絶縁プレートを有し、
    前記第2の絶縁プレートの前記反応ガス供給連通孔の周囲に、前記絶縁プレートの前記反応ガス供給連通孔に指向する環状凸部が突出形成され、
    前記環状凸部の外径が、前記絶縁プレートの前記反応ガス供給連通孔の内径に比して小さいことを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項記載の燃料電池スタックにおいて、前記バイパス流路は、前記絶縁プレートと前記第2の絶縁プレートとの間に形成されていることを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項記載の燃料電池スタックにおいて、前記バイパス流路は、前記環状凸部の下方を起点とすることを特徴とする燃料電池スタック。
  6. 請求項1~のいずかの1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記バイパス流路が、前記カソード電極に酸化剤ガスを供給する反応ガス供給連通孔と、前記カソード電極から排出された使用済酸化剤ガスを排出する2個の反応ガス排出連通孔の中の第1反応ガス排出連通孔との間に形成されていることを特徴とする燃料電池スタック。
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