JP2006107866A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池の起動時に燃料電池の発電状態や燃料の供給状態を正確に診断することが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池10と、燃料電池10内における少なくとも1箇所の局所電流を測定する局所電流測定手段201、202と、燃料電池10における局所電流測定手段201、202で局所電流が測定される部位の近傍の局所温度を測定する局所温度測定手段203と、局所電流測定手段201、202で測定された局所電流と、局所温度測定手段203で測定された局所温度とに基づいて、燃料電池10の起動時における発電状態を診断する診断手段50とを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素と酸素との電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池を備える燃料電池システムに関するもので、車両、船舶及びポータブル発電機等の移動体用発電機、或いは家庭用発電機に適用して有効である。
燃料電池の始動時においては、燃料電池が高効率で動作するため、燃料電池の発熱が小さい。このため、燃料電池の温度が上昇しにくく、発電により発生した水が液滴の状態で燃料電池内部に溜まりやすい。そこで、空気の供給量を発電に必要な空気量よりも大幅に増加させて供給する必要がある。この結果、空気供給機器の動力が増加し、燃料電池システムの効率が低下するため、燃料電池を急速に所定の温度まで昇温させて、燃料電池システムの効率低下を防止する必要がある。
燃料電池を早期に起動、昇温するためには、起動時に発電状態が活性化する部位を早期に確保し、その領域を広げていく必要がある。起動時に発電状態が活性な部位を早期に確保するためには、起動時から発電状態が比較的活性な部位を、熱暴走させることなく、かつ発電不足による発熱不足を発生させること無く、発電電流を増加させつつ昇温させる必要がある。
そこで、燃料電池を起動する際に、燃料電池において発電状態が活性化しやすい部位の局所電流値を測定し、この測定値に基づいて発電状態を診断することが考えられる。しかしながら、燃料電池の発電状態が適正である場合の局所電流値は温度によって変化するため、燃料電池の発電状態を正確に診断することができないという問題がある。
また、燃料電池の起動時においては、水素流路が空気で置換されてしまうため、水素出口近傍で水素不足が発生する。しかし、燃料電池の温度が低い起動状態においては、水素不足によって発電低下が発生しているのか、あるいは単なる温度低下による発電状態の不活性で発電低下が発生しているのか区別できないという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、燃料電池の起動時に燃料電池の発電状態や燃料の供給状態を正確に診断することが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池(10)と、燃料電池(10)内における少なくとも1箇所の局所電流を測定する局所電流測定手段(201、202)と、燃料電池(10)における局所電流測定手段で局所電流が測定される部位の近傍の局所温度を測定する局所温度測定手段(203)と、局所電流測定手段で測定された局所電流と、局所温度測定手段で測定された局所温度とに基づいて、燃料電池の起動時における発電状態を診断する診断手段(50)とを備えることを特徴としている。
このように、燃料電池の局所電流と温度を測定することで、起動時に燃料電池の温度が変化した場合にも燃料電池の局所電流に基づいて、燃料電池の発電状態や燃料の供給状態を正確に診断することができる。
また、請求項2に記載の発明では、局所電流測定手段(201、202)は、燃料電池において燃料ガス不足が発生しやすい部位を測定するものであり、診断手段(50)は、燃料電池に対する燃料ガスの供給量が適正である場合の局所温度測定手段で測定される局所温度と局所電流測定手段で測定される局所電流との関係を予め設定しておくとともに、局所電流測定手段で測定した局所電流が、局所温度測定手段(203)で測定した局所温度に対応する局所電流値の下限値を下回った場合に、燃料電池で燃料ガス不足が発生していると診断することを特徴としている。これにより、燃料電池の燃料供給状態を正確に診断することができる。
また、請求項3に記載の発明では、局所電流測定手段(201、202)は、燃料電池(10)に燃料ガスと酸化剤ガスを供給開始した場合に、燃料電池における発電電流が平均発電電流よりも大きくなる部位の電流を測定するものであり、診断手段(50)は、燃料電池の発電状態が適正である場合の局所温度測定手段で測定される局所温度と局所電流測定手段で測定される局所電流との関係を予め設定しておくとともに、局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の上限電流値を上回った場合、あるいは局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の上限温度を上回った場合に、燃料電池の発電状態が異常であると診断することを特徴としている。これにより、暖機時に燃料電池の発電状態を正確に診断することができる。
また、請求項4に記載の発明では、局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の上限電流値を上回った場合、あるいは局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の上限温度を上回った場合に、燃料電池の発電電流を低下させる発電電流制御手段を備えることを特徴としている。これにより、燃料電池の発熱量を低下させ、燃料電池が熱暴走することを防止できる。
また、請求項5に記載の発明では、局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の上限電流値を上回った場合、あるいは局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の上限温度を上回った場合に、燃料電池に循環する冷却水流量を増加させる冷却水流量制御手段を備えることを特徴としている。これにより、燃料電池の温度を低下させ、燃料電池が熱暴走することを防止できる。
また、請求項6に記載の発明では、局所電流測定手段(201、202)は、燃料電池(10)に燃料ガスと酸化剤ガスを供給開始した場合に、燃料電池における発電電流が平均発電電流よりも大きくなる部位の電流を測定するものであり、診断手段(50)は、燃料電池の発電状態が適正である場合の局所温度測定手段で測定される局所温度と局所電流測定手段で測定される局所電流との関係を予め設定しておくとともに、局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の下限電流値を下回った場合、あるいは局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の下限温度を下回った場合に、燃料電池の発電状態が異常であると診断することを特徴としている。これにより、暖機時に燃料電池の発電状態を正確に診断することができる。
また、請求項7に記載の発明では、局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の下限電流値を下回った場合、あるいは局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の下限温度を下回った場合に、燃料電池の発電電流を増大させる発電電流制御手段を備えることを特徴としている。これにより、燃料電池の発熱量を増加させ、燃料電池を早期に昇温させることができる。
また、請求項8に記載の発明では、局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の下限電流値を下回った場合、あるいは局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の下限温度を下回った場合に、燃料電池に循環する冷却水流量を減少させる冷却水流量制御手段を備えることを特徴としている。これにより、燃料電池の温度を上昇させ、燃料電池を早期に昇温させることができる。
また、請求項9に記載の発明では、局所電流測定手段(201、202)は、燃料電池(10)に燃料ガスと酸化剤ガスを供給開始した場合に、燃料電池における発電電流が平均発電電流よりも大きくなる部位の電流を測定するものであり、診断手段(50)は、燃料電池の発電状態が適正である場合の局所温度測定手段で測定される局所温度と局所電流測定手段で測定される局所電流との関係を予め設定しておくとともに、燃料電池の運転を停止させる際に、局所温度測定手段で測定した局所温度が所定温度を上回っており、かつ、局所電流測定手段で測定した局所電流が局所温度測定手段(203)で測定した局所温度に対応する局所電流値の基準範囲内である場合に、燃料電池を停止可能であると診断することを特徴としている。これにより、燃料電池内部が適正な湿潤状態で燃料電池を停止させることができ、燃料電池を速やかに起動させることができる。
また、請求項10に記載の発明では、局所電流測定手段は、燃料電池における複数部位の局所電流を測定するものであり、燃料電池の総電流を測定する総電流測定手段(17)を備え、診断手段(50)は、燃料電池の発電状態が適正である場合の燃料電池の総電流と燃料電池の複数部位の局所電流それぞれとの関係を予め設定し、燃料電池の暖機終了を診断するための基準温度を燃料電池の複数部位それぞれに対して設定しておくとともに、局所温度測定手段で測定した燃料電池の複数部位における各局所温度が基準温度を上回っており、かつ、局所電流測定手段で測定した燃料電池の複数部位の局所温度のそれぞれが、総電流測定手段で測定した総電流に対する基準範囲内である場合に、燃料電池の暖機が終了したと診断することを特徴としている。これにより、燃料電池全体の発電状態を正確に診断することができ、暖機運転の終了を正確に診断することができる。
また、請求項11に記載の発明では、局所温度測定手段で測定した局所温度に基づき、局所電流測定手段で測定した局所電流の温度特性を補償する温度補償手段(50)を備えることを特徴としている。これにより、局所温度測定手段で測定した局所温度に基づいて、燃料電池の発電状態や燃料の供給状態をより正確に診断することが可能となる。
また、請求項12に記載の発明では、局所電流測定手段は、燃料電池における測定部位の電流によって発生する磁界を測定する磁気センサ(202)と、燃料電池における測定部位の電流によって発生する磁界をキャンセルする磁界キャンセル手段(205、206)と含んでいることを特徴としている。これにより、局所電流測定手段は温度変化の影響を受けにくくなるので、局所温度測定手段で測定した局所温度に基づいて、燃料電池の発電状態や燃料の供給状態をより正確に診断することが可能となる。
また、請求項13に記載の発明のように、局所電流測定手段は、磁気センサに温度測定手段が内蔵されているようにすることで、温度測定手段を独立して設置するためにスペースが不要となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。本実施形態は、燃料電池システムを、燃料電池を電源として走行する電気自動車(燃料電池車両)に適用したものである。
図1は、本実施形態の燃料電池システムの全体構成を示す概念図であり、図2は電流測定装置20を装着した燃料電池10の斜視図であり、図3は燃料電池10の側面図である。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池(FCスタック)10を備えている。燃料電池10は、車両走行用のモータジェネレータ11、二次電池12、補機22、42等の電気機器に電力を供給するように構成されている。
本実施形態の燃料電池10は、固体高分子電解質膜型燃料電池であり、基本単位となるセル100が多数積層され、且つ電気的に直列接続されている。図3に示すように、セル100は、電解質膜の両側面に電極が配置されたMEA(Membrane Electrode Assembly:電解質・電極接合体)110と、このMEA110を挟持する空気側セパレータ120および水素側セパレータ130で構成されている。セパレータ120、130は、カーボン材または導電性金属よりなる板状部材からなる。
図2に示すように、燃料電池10には空気および水素が供給される。図3に実線で示すように、空気側セパレータ120には、空気を流すための空気流路Aが形成されており、空気流路Aを介して酸素が各セル100に対して並列に供給される。また、図3に一点鎖線で示すように、水素側セパレータ130には、水素を流すための水素流路Bが形成されており、水素流路Bを介して水素が各セル100に対して並列に供給される。電解質膜は湿潤状態にしておく必要があるため、燃料電池10に供給される空気と水素は、図示しない加湿器により加湿される。
燃料電池10では、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギーが発生する。
(水素極側) H2→2H++2e-
(酸素極側) 2H++1/2O2+2e-→H2
図2に示すように、積層されたセル100の両端には端子板101が配置されている。図2中の斜線で示すように、ある2つのセル100間に電流測定装置20が配置されている。電流測定装置20については後述する。
燃料電池システムには、燃料電池10の酸素極側に空気(酸化剤ガス)を供給するための空気供給経路20aと、燃料電池10からの空気を排出するための空気排出経路20bと、燃料電池10の水素極側に水素(燃料ガス)を供給するための水素供給経路30aと、燃料電池10からの未反応水素ガス等を排出するための水素排出経路30bとが設けられている。
空気供給経路20aには、空気圧送用の送風機21が設けられている。この送風機21は電動モータ22によって駆動される。空気排出経路20bには、空気排出経路20bを開閉する空気排出経路開閉弁24が設けられている。燃料電池10に空気を供給する際には、空気排出経路開閉弁24を開弁するとともに、電動モータ22によって送風機21を駆動する。補機としての電動モータ22は、インバータ23を介して二次電池12と接続されている。送風機21、電動モータ22は、後述の制御部50とともに、本発明の酸化剤ガス供給制御手段に相当している。
空気供給経路20aと空気排出経路20bには、加湿器25が設けられている。この加湿器25は、燃料電池10から排出される湿った排気空気に含まれる水分を用いて送風機21の吐出後の空気を加湿するものであり、これにより、燃料電池10内の固体高分子電解質膜を水分を含んだ湿潤状態にして、発電運転時における電気化学反応が良好に行われるようにしている。
水素供給経路30aには、水素ガスが充填された水素ボンベ31、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整する水素調圧弁32、および水素供給経路30aを開閉する水素供給経路開閉弁33が設けられている。水素排出経路30bには、水素排出経路30bを開閉する水素排出経路開閉弁34が設けられている。なお、水素ボンベ31、水素調圧弁32、水素供給経路開閉弁33は、後述の制御部50とともに、本発明の燃料ガス供給制御手段に相当している。
燃料電池10に水素を供給する際には、水素供給経路開閉弁33を開弁するとともに、水素調圧弁32によって所望の水素圧力に調整する。水素排出経路30bは、運転条件に応じて水素排出経路開閉弁34によって開閉される。水素排出経路30bは、未反応水素ガス、蒸気(あるいは水)、および酸素極から固体高分子電解質膜を通過して混入した窒素、酸素などを排出する。
燃料電池10は発電に伴い熱を生じる。このため、燃料電池システムには、燃料電池10を冷却して作動温度が電気化学反応に適した温度(例えば80℃程度)となるようにする冷却システム40〜44が設けられている。
冷却システムには、燃料電池10に冷却水(熱媒体)を循環させる冷却水経路40、冷却水を循環させるウォータポンプ41、ウォータポンプ41を駆動する電動モータ42、ファン44を備えたラジエータ43が設けられている。燃料電池10で発生した熱は、冷却水を介してラジエータ43で系外に排出される。このような冷却系によって、ウォータポンプ41による流量制御、およびファン44による風量制御で、燃料電池10の冷却量制御を行うことができる。補機としての電動モータ42は、図示を省略しているが、送風機用電動モータ22と同様、インバータを介して二次電池12と接続されている。
燃料電池10と二次電池12との間は、双方向に電力を伝達可能なDC−DCコンバータ13を介して電気的に接続されている。このDC−DCコンバータ13は、燃料電池10から二次電池12、あるいは二次電池12から燃料電池10への、電力の流れをコントロールするものである。
燃料電池10および二次電池12とモータジェネレータ11との間にインバータ14が配置されている。このインバータ14により、モータジェネレータ11の機能、すなわち、電動機としての機能と発電機としての機能が切り換えられるようになっている。
そして、DC−DCコンバータ13とインバータ14の作動により、例えば、急加速時などに急激に大きな電力が必要になった場合には、燃料電池10からだけでなく二次電池12からもモータジェネレータ11に電力を供給することができる。また、燃料電池10の発電時に余った電力や、モータジェネレータ11によって回生された電力を、二次電池12に蓄えることができる。
燃料電池システムには、各セル100の電圧を検出するセルモニタ15と、燃料電池10の発電電流を検出する電流センサ17が設けられている。なお、セルモニタ15は本発明の電圧検出手段に相当し、電流センサ17は本発明の総電流検出手段に相当している。
燃料電池システムには、制御部(ECU)50が設けられている。制御部50は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに従って各種演算などの処理を実行する。制御部50には、各種負荷からの要求電力信号、セルモニタ15からの電圧信号、および電流センサ17からの電流信号が入力される。また、制御部50は、二次電池12、DC−DCコンバータ13、インバータ14、23、電動モータ22、空気排出経路開閉弁23、水素調圧弁32、水素供給経路開閉弁33、水素排出経路開閉弁34、電動モータ42、ファン44等に制御信号を出力するように構成されている。なお、制御部50は本発明の診断手段に相当している。
図4は電流測定装置20の斜視図であり、図5は図4の電流測定装置20の要部の正面図である。
図4および図5に示すように、電流測定装置20は、導電性金属よりなる板状の導電体200を備えている。導電体200はセル10(図2参照)間に挿入されることにより、導電体200におけるセル積層方向の一方の端面および他方の端面はセル10に接触するようになっている。導電体200の一方の端面には、ロの字状の溝部2001によって囲まれた直方体の柱状部2002が形成され、この柱状部2002の端面もセル10に接触するようになっている。柱状部2002には、温度センサ203を設置するための凹部2003が形成されている。なお、図4に示す例では溝部2001をロの字状とし、柱状部2002を直方体状としたが、これに限らず、例えば溝部2001を円状、柱状部2002を円柱状のような他の形状にすることもできる。
溝部2001には、柱状部2002を囲むようにして鉄心201が配置され、図5に示すように、鉄心201の両端部間に磁気センサとしてのホール素子202が配置されている。鉄心201と磁気センサ202は、局所電流センサを構成している。また、凹部2003には温度センサ204が配置されている。温度センサ204は、鉄心201とホール素子202とからなる局所電流センサの近傍の温度を検出するためのものである。なお、鉄心201とホール素子202とが本発明の局所電流測定手段に相当し、温度センサ203が本発明の局所温度測定手段に相当している。
導電体200には、溝部2001を外部とを連通させるように、ホール素子202および温度センサ203のリード線204を外部に取り出すための溝部2004が形成されている。さらに導電体200には、空気入口側通路2005、空気出口側通路2006、水素入口側通路2007、水素出口側通路2008が形成されている。
上記構成において、セル10における柱状部2003に対向する部位から放電される局所電流が柱状部2003に流れると、その電流に比例した磁界が柱状部2003の周囲に発生する。ホール素子202は、局所電流によって発生した磁界を検出し、電圧に変換する。したがって、鉄心201の磁界の強さをホール素子202にて測定することにより、柱状部2002を流れる電流、ひいてはセル10の局所電流を検出することができる。
図6は図3の右側から見た水素側セパレータ130の透視図である。図6に示すように、水素側セパレータ130は、水素入口部131および水素出口部132と、水素入口部131から水素出口部132に向かって水素を流すための水素流路溝133とを備えている。
図4で示した局所電流センサ201、202は、電流測定装置20において、燃料電池10の局所電流を測定したい部位に対応する部位に設けられる。本実施形態では、局所電流センサ201、202は、燃料電池10内で水素不足が発生しやすい部位に設けられている。具体的には、局所電流センサ201、202は、電流測定装置20において、水素出口部132近傍(図6で符号Cを付して示す部位)に対応する部位に設けられている。
図7は、燃料電池10の発電状態と燃料電池10の温度との関係を示している。図7に示すように、燃料電池10の発電状態と燃料電池10の温度とは相関関係があり、水素供給量が適正範囲にある場合の燃料電池10の局所電流値の範囲は温度によって変化する。具体的には、燃料電池10の温度が高くなるにしたがって、水素供給量が適正範囲にある場合の燃料電池10の局所電流値が大きくなる。
本実施形態では、燃料電池温度が変化した場合における水素供給状態が適正なときの燃料電池10の発電特性を測定し、燃料電池温度と、水素供給状態が適正範囲内である場合の適正な局所電流範囲とを関連づけたマップを作成し、これを制御部50のROMに格納している。そして、制御部50は、燃料電池10の局所電流値が、燃料電池10の温度で定まる水素供給量が適正範囲である場合の局所電流の下限値を下回っている場合に、燃料電池10への水素供給量が不足していると診断する。
次に、本実施形態の燃料電池システムの燃料供給制御について図8に基づいて説明する。図8は、制御部50がROM等の格納されたプログラムにしたがって行う燃料供給制御の内容を示すフローチャートである。
まず、局所電流センサ201、202にて燃料電池10の局所電流を測定し(S100)、温度センサ203で局所電流を測定した部位の近傍の温度を測定する(S101)。次に、測定温度における水素供給量が適正である場合の局所電流値の範囲を、ROMに格納されたマップから読み込む(S102)。
次に、測定局所電流値が局所電流値の下限値を下回っているか否かを判定する(S103)。この結果、測定局所電流値が下限値を下回っていないと判定された場合には、燃料電池10への水素供給量が適正であると診断する(S104)。
一方、測定局所電流値が下限値を下回っていると判定された場合には、燃料電池10への水素供給量が不足していると診断し(S105)、水素調圧弁32の開度調整等を行うことにより燃料電池10への水素供給量を増加させる(S106)。
以上のように、水素供給状態が適正なときの燃料電池10の発電特性を測定して、温度に応じて水素供給状態が適正範囲内である場合の適正な局所電流範囲を予め定めておき、燃料電池内で水素不足が発生しやすい水素出口近傍の温度を局所電流を測定し、測定局所電流値が測定温度に基づく適正範囲を下回った場合に水素供給が不足していると判断することで、燃料電池10への水素供給状態を正確に診断することができる。これにより、燃料電池10の起動時に温度が変動して、燃料電池10の発電状態が変化しても、正確に燃料電池10に対する水素供給状態を診断することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図9〜図11に基づいて説明する。本第2実施形態では、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図9は図3の右側から見た空気側セパレータ120の透視図である。図9に示すように、空気側セパレータ120は、空気入口部121および空気出口部122と、空気入口部121から空気出口部122に向かって空気を流すための空気流路溝123とを備えている。なお、空気流路溝123は本発明の酸化剤ガス流路に相当し、空気入口部121は本発明の酸化剤ガスの入口部に相当し、空気出口部122は本発明の酸化剤ガスの出口部に相当する。
本第2実施形態では、上記図5で示した局所電流センサ201、202および温度センサ203は、暖機を行う際に燃料電池10内で温度が早期に上昇して発電状態が早期に活性化する部位に設けられている。ここで、「発電状態が早期に活性化する部位」とは、暖機運転時に燃料電池10の平均発電電流値よりも発電電流値が大きくなる部位である。燃料電池10内で発電状態が活性化しやすい部位は、水素と空気とが最初に出会う部位であると考えられる。本実施形態では、水素流路溝133(図6)と空気流路溝123(図9)が対向流になっているので、空気流路溝123の中央付近(図9で符号Dを付して示す部位)あるいは水素流路溝133の中央付近が水素と空気とが最初に出会う部位となる。そこで、本実施形態では、局所電流センサ201、202および温度センサ203を、電流測定装置20における空気流路溝123の中央付近Dに対応する部位に設けられている。
図10は、燃料電池10の発電状態と燃料電池10の温度との関係を示している。図10に示すように、燃料電池10の発電状態と燃料電池10の温度とは相関関係があり、燃料電池10の発電状態の適正範囲は温度によって変化する。具体的には、燃料電池10の温度が高くなるにしたがって、燃料電池10の発電状態が適正範囲である場合の局所電流値が大きくなる。
本第2実施形態では、燃料電池温度が変化した場合における燃料電池10の発電特性を測定し、燃料電池温度と、燃料電池10の発電状態が適正範囲内である場合の適正な局所電流範囲とを関連づけたマップを作成し、これを制御部50のROMに格納している。
燃料電池10の発電量が測定温度に対する適正範囲を上回った場合には、燃料電池10の発熱量が大きくなりすぎ、そのまま動作させると急速温度が上昇して熱暴走の恐れがある。一方、燃料電池10の発電量が測定温度に対する適正範囲を下回った場合には、燃料電池10の発熱量が小さくなりすぎ、そのまま動作させると発電の活性状態が低下し、暖機に時間がかかる。
このため、本第2実施形態の制御部50は、燃料電池10の局所電流値が、燃料電池10の温度で定まる燃料電池10の発電状態が適正範囲である場合の局所電流の上限値を上回っている場合に、燃料電池10の発熱量が過剰であると診断する。そして、燃料電池10の局所電流値が、燃料電池10の温度で定まる燃料電池10の発電状態が適正範囲である場合の局所電流の下限値を下回っている場合に、燃料電池10の発熱量が不足していると診断する。
次に、本第2実施形態の燃料電池システムの暖機運転時の温度制御について図11に基づいて説明する。図11は、制御部50がROM等の格納されたプログラムにしたがって行う温度制御の内容を示すフローチャートである。
まず、局所電流センサ201、202にて燃料電池10の局所電流を測定し(S200)、温度センサ203で局所電流を測定した部位の近傍の温度を測定する(S201)。次に、測定温度における燃料電池10の発電状態が適正である場合の局所電流値の上限値と下限値を、ROMに格納されたマップから読み込む(S202、S203)。
次に、測定局所電流値が上限電流値を上回っているか否か、または、測定温度が上限温度を上回っているか否かを判定する(S204)。この結果、測定局所電流値が上限値を上回っていると判定された場合、あるいは測定温度が上限温度を上回っていると判定された場合には、燃料電池10の発電量が過多であると診断する(S205)。
そして、燃料電池10の温度を低下させる降温制御を行う(S206)。降温制御は、発電電流制御手段および冷却水流量制御手段としての制御部50が、燃料電池10の発電電流の低下あるいは冷却水流量の増加の少なくとも一方を行うことで実施できる。燃料電池10の発電電流低下は、電動モータ11等に二次電池12から電力供給したり、燃料電池10の発電電流が低下するように空気供給量を調整することで実現できる。これは発電制御手段としての制御部50によって行われる。これにより、燃料電池10の異常な昇温を抑えることができる。
一方、測定局所電流値が上限値を上回っておらず、測定温度が上限温度を上回っていないと判定された場合には、測定局所電流値が下限電流値を下回っているか否か、または、測定温度が下限温度を下回っているか否かを判定する(S207)。
この結果、測定局所電流値が下限電流値を下回っていると判定された場合、あるいは測定温度が下限温度を下回っていると判定された場合には、燃料電池10の発電量が不足していると診断する(S208)。
そして、燃料電池10の温度を上昇させる昇温制御を行う(S209)。昇温制御は、燃料電池10の発電電流の増加あるいは冷却水流量の減少の少なくとも一方を行うことで実施できる。燃料電池10の発電電流増加は、燃料電池10から二次電池12に電力供給したり、燃料電池10の発電電流が増加するように空気供給量を調整することで実現できる。これにより、燃料電池10の昇温を加速させることができ、暖機運転を早期に終了させることができる。
一方、測定局所電流値が下限値を下回っておらず、測定温度が下限温度を下回っていないと判定された場合には、燃料電池10の発電量が適正であり、かつ、燃料電池10の温度が適正であると診断する(S210)。
以上のように、燃料電池10において発電が早期に活性化する部位、例えば空気流路溝123の中央付近Dに局所電流センサ201、202と温度センサ203を設置し、燃料電池10が測定温度における適正な発電状態で動作しているかどうかを診断することで、熱暴走や発熱不足を防止しつつ、燃料電池10の発電を活性化させることが可能となる。これにより、燃料電池10の起動時に、比較的発電状態が活性な部位を、熱暴走させることなく、かつ発電不足による発熱不足を発生させることなく、燃料電池10の発電電流を増加させて昇温させることができる。
なお、本実施形態では、燃料電池10の発電が早期に活性化する部位を燃料電池10におけるガス流路の中央付近としたが、燃料電池10のガス流路形状により発電状態が最も活性となる部位は異なることから、電流の測定部位は実際に燃料電池10の電流分布を測定して最も活性となる部位に決定することが望ましい。例えば、水素と空気とが同一方向に並行して流れる場合には、水素と空気が最初に出会う部位は水素入口部131近傍(図6参照)と空気入口部121近傍(図9参照)であるので、これらの部位が最も活性となる部位となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図12〜図15に基づいて説明する。本第3実施形態では、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本第3実施形態の電流測定装置20は、燃料電池10の異なる部位で電流および温度を測定するように構成されている。
図12は図3の右側から見た空気側セパレータ120の透視図である。図12に示すように、本第3実施形態では、燃料電池10で発電状態が早期に活性化する部位である空気流路溝123の中央付近Dと、燃料電池10で発電状態が活性化しにくい部位である空気出口122の近傍Eに対応する部位に局所電流センサ201、202および温度センサ203を設けている。ここで、「燃料電池10で発電状態が活性化しにくい部位」とは、暖機運転時に燃料電池10の平均発電電流値よりも発電電流値が小さくなる部位である。本実施形態では、空気流路溝123の中央付近Dを第1の測定部位とし、空気出口122の近傍Eを第2の測定部位とする。
図13は、燃料電池10の発電状態が適正である場合の局所電流と総電流との関係を示している。図13に示すように、燃料電池10の発電状態が適正である場合には、燃料電池10の局所電流と燃料電池10の総電流とが比例関係にある。
本実施形態では、発電状態が適正な場合の燃料電池10の総電流と各測定部位における局所電流を測定し、燃料電池10の総電流と局所電流とを関連づけたマップを作成して、これを制御部50のROMに格納している。そして、制御部50は、燃料電池10の総電流に対する局所電流の適正範囲(上限値と下限値)を測定部位毎に設定し、燃料電池10における複数箇所(本実施形態では2カ所)で測定した局所電流が総電流に対する適正範囲内でなければ、燃料電池10の暖機運転が終了していないと診断する。
さらに本実施形態では、制御部50は燃料電池10の第1の測定部位および第2の測定部位に対する基準温度を設定し、各測定部位における温度が基準温度を超えていれば、燃料電池10の局所電流値が適正範囲内であることと併せて、燃料電池10の暖機運転が終了したと診断する。暖機運転時には第1の測定部位は、第2の測定部位より温度が高くなりやすいので、第1の測定部位に対する基準温度(第1の所定温度)は、第2の測定部位に対する基準温度(第2の所定温度)より高く設定されている。
次に、本第3実施形態の燃料電池システムの暖機運転時の終了診断制御について図14に基づいて説明する。図14は、制御部50がROM等の格納されたプログラムにしたがって行う暖機終了診断制御の内容を示すフローチャートである。
まず、燃料電池10の第1の測定部位の局所電流と温度を測定し(S300、S301)、燃料電池10の第2の測定部位の局所電流と温度を測定する(S302、S303)。次に、第1の測定部位と第2の測定部位における燃料電池10の総電流に対する局所電流値の適正範囲を、ROMに格納されたマップから読み込む(S304、S305)。
そして、第1の測定部位の局所電流が適正範囲内であるか否かを判定する(S306)。この結果、第1の測定部位の局所電流が適正範囲内でないと判定された場合には、燃料電池10は暖機運転中であると診断する(S307)。一方、第1の測定部位の局所電流が適正範囲内であると判定された場合には、第2の測定部位の局所電流が適正範囲内であるか否かを判定する(S308)。
この結果、第2の測定部位の局所電流が適正範囲内でないと判定された場合には、燃料電池10は暖機運転中であると診断する(S309)。一方、第2の測定部位の局所電流が適正範囲内であると判定された場合には、第1の測定部位の温度が適正範囲であるか否か、すなわち第1の測定部位の温度が第1の所定温度を上回っているか否かを判定する(S310)。
この結果、第1の測定部位の温度が第1の所定温度を上回っていないと判定された場合には、燃料電池10は暖機運転中であると診断する(S311)。一方、第1の測定部位の温度が第1の所定温度を上回っていると判定された場合には、第2の測定部位の温度が適正範囲であるか否か、すなわち第2の測定部位の温度が第2の所定温度を上回っているか否かを判定する(S312)。
この結果、第2の測定部位の温度が第2の所定温度を上回っていないと判定された場合には、燃料電池10は暖機運転中であると診断する(S313)。一方、第2の測定部位の温度が第2の所定温度を上回っていると判定された場合には、燃料電池10の暖機運転が終了したと診断する(S314)。
以上のように、燃料電池10の複数箇所における局所電流が総電流に対する適正範囲内であり、かつ、燃料電池10の複数箇所における温度が基準温度を上回っている場合に、燃料電池10の暖機運転が終了したと診断することで、暖機運転終了を確実に判断することができる。
また、上述した本実施形態の暖機運転の終了診断において、さらに条件を付加することができる。図15は、燃料電池10の発電状態が適正である場合の燃料電池10の電圧と総電流との関係を示している。図15中の実線が基準となる電流−電圧特性である。燃料電池10の電圧と総電流が、図15に示す電流−電圧特性の関係を満たしていれば、燃料電池10全体の発電状態が適正であると診断することができる。
本実施形態では、発電状態が適正な場合の燃料電池10の総電流と電圧を関連づけた電流−電圧特性のマップを作成して、これを制御部50のROMに格納する。そして、制御部50は、電流センサ17で測定した電流とセルモニタ15で測定した電圧が図15中の破線で示す電流−電圧特定の適正範囲内でない場合には、燃料電池10の暖機運転が終了していないと診断する。
したがって、(1)燃料電池10の複数箇所における局所電流が総電流に対する適正範囲内であること、(2)燃料電池10の複数箇所における温度が基準温度を上回っていることに加え、(3)燃料電池10の総電流と電圧との関係が電流−電圧特性の適正範囲内である場合に、燃料電池10の暖機運転が終了したと診断する。これにより、燃料電池10の暖機運転の終了をより正確に診断することが可能となる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図16、図17に基づいて説明する。本第4実施形態では、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
燃料電池10を起動させる際に、燃料電池10内部に水滴が滞留している場合には、燃料電池10の円滑な起動が妨げられる。また、燃料電池10内部が乾燥しすぎている場合には、燃料電池10の発電状態が活性化するのに時間がかかるため、燃料電池10の円滑な起動が妨げられる。そこで、本第4実施形態では、燃料電池10を運転停止する際に、燃料電池10内部の水分状態を適正にしてから燃料電池10を停止させる。
本第4実施形態の電流測定装置20は、上記第2実施形態と同様、局所電流センサ201、202および温度センサ203は、暖機を行う際に燃料電池10内で温度が早期に上昇して発電状態が早期に活性化する部位である空気流路溝123の中央付近(図9で符号Dを付して示す部位)に対応する部位に設けられている。
図16は、燃料電池10の局所電流値と温度との関係を示している。燃料電池10内の湿潤状態と局所電流値との間には相関関係があり、燃料電池10内の水分量が多いほど局所電流値が高くなる。図16に示すように、燃料電池10内の湿潤状態が適正である場合の局所電流値の適正範囲は、温度によって変化する。
本第4実施形態では、燃料電池温度が変化した場合における燃料電池10の発電特性を測定し、燃料電池温度と、燃料電池10の湿潤状態が適正範囲内である場合の適正な局所電流範囲とを関連づけたマップを作成し、これを制御部50のROMに格納している。
本第4実施形態の制御部50は、燃料電池10を停止させる際に、燃料電池10の温度が予め設定した所定温度以上で、かつ、燃料電池10の局所電流値が、燃料電池10の温度で定まる燃料電池10の湿潤状態が適正である場合の局所電流の適正範囲内である場合に、燃料電池10の停止を許可する。
次に、本第4実施形態の燃料電池システムの運転停止制御について図17に基づいて説明する。図17は、制御部50がROM等の格納されたプログラムにしたがって行う運転停止制御の内容を示すフローチャートである。
まず、燃料電池10の局所電流および温度を測定し(S400、S401)、測定温度における局所電流値の適正範囲(上限電流値と下限電流値)を、ROMに格納されたマップから読み込む(S402、S403)。
次に、測定温度が適正範囲内であるか否か、すなわち測定温度が所定温度を上回っているか否かを判定する(S404)。この結果、測定温度が所定温度を上回っていないと判定された場合には、燃料電池10内に水滴が滞留して湿潤過剰であると診断し(S405)、乾燥制御を行う(S406)。乾燥制御は、冷却水流量制御手段としての制御部50が、冷却水の流量を減少させて燃料電池10の温度を上昇させ、燃料電池10内の水分蒸発を促進することで行う。
一方、測定温度が所定温度を上回っていると判定された場合には、局所電流値が上限電流値を上回っているか否かを判定する(S407)、この結果、局所電流値が上限電流値を上回っていると判定された場合には、燃料電池10が湿潤過剰であると診断し(S408)、乾燥制御を行う(S409)。乾燥制御は、冷却水流量制御手段あるいは加湿量制御手段としての制御部50が、冷却水の流量減少または燃料電池10に供給される空気への加湿量減少のいずれかあるいは双方を行うことで実施できる。
一方、局所電流値が上限電流値を上回っていないと判定された場合には、局所電流値が下限電流値を下回っているか否かを判定する(S410)。この結果、局所電流値が下限電流値を下回っていると判定された場合には、燃料電池10が湿潤不足であると診断し(S411)、湿潤制御を行う(S412)。湿潤制御は、冷却水流量制御手段としての制御部50が、冷却水の流量を増加させて燃料電池10の温度を低下させ、燃料電池10内の水分蒸発を抑制することで行う。
一方、局所電流値が下限電流値を下回っていないと判定された場合には、燃料電池10内の乾燥状態(水分状態)が適正であると診断し(S413)、燃料電池10の停止前処理を終了する(S414)。
以上のように、燃料電池10において暖機時に早期に発電状態が活性化しやすい部位の局所電流値と温度を測定し、温度が所定温度を上回っており、かつ、燃料電池10を停止させる際に、燃料電池10内の湿潤状態に対応する局所電流値が温度を考慮した適正範囲内である場合に、燃料電池10の停止を許可することで、燃料電池10内の湿潤状態が適正な状態で燃料電池10を停止させることができる。これにより、燃料電池10を次回起動する際に、速やかに起動させることができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態の電流測定装置20では、局所電流センサ201、202と別個に温度測定手段としての温度センサ203を設けたが、温度測定手段を以下の図18に示すように構成することもできる。図18は、電流測定装置20の要部拡大図である。図18に示す構成では、磁気センサ202の内部に温度センサを内蔵している。図18に示すように、磁気センサ202の内部に温度センサを内蔵させることで、電流測定装置20に温度センサを独立して設置するためにスペースが不要となる。
また、燃料電池10内で使用される局所電流センサは、使用環境が−40℃〜百数十℃と広範な温度範囲で使用されるため、鉄心201や磁気センサ202の温度特性の影響を受けやすい。このため、制御部50を、局所電流センサの近傍に配置した温度センサで測定した温度に基づいて、局所電流センサで発生する温度特性を補償する温度補償手段として構成することができる。このような構成により、燃料電池10の温度が急激に変化する過程においても、正確に局所電流値を測定することが可能になる。
さらに、図19、図20に示す構成でにすることができる。図19、図20は、それぞれ電流測定装置20の要部拡大図である。
図19に示す構成では、鉄心201に巻き付けられたコイル205と、鉄心201に発生する磁界をキャンセルする駆動回路206が設けられており、局所電流センサがサーボ式の電流センサとして構成されている。駆動回路206にはコイル205から鉄心201に発生する磁界の磁束密度が入力し、駆動回路206は鉄心201で発生している磁界の磁束密度をゼロにさせる磁界をコイル205で発生させるように構成されている。このようなサーボ式の電流センサでは、磁気センサ202は磁束密度ゼロを測定することになるので、温度変化の影響を受けにくい。このため、局所電流センサ201、202の測定値に与える温度変化の影響を極力抑えることができる。なお、コイル205と駆動回路206が本発明の磁界キャンセル手段に相当している。
図20に示す構成では、鉄心201を2つのループ201a、201bを有する8の字状にして、2つのループ201a、201bが合流している部位に磁気センサ202を設ける。さらに、一方のループ201bの一部が導電体200から露出するようにし、露出した部分に図19で示したコイル205を設ける。コイル205は図示しない駆動回路に接続されている。この構成においては、第1のループ201aで発生した磁界を磁気センサ202で測定し、コイル205により第2のループ201bで第1のループ201aの磁界をキャンセルさせる磁界を発生させる。図20の構成によれば、コイル205を導電体200の内部に設ける必要がなく、搭載スペース等の関係からコイル205を電流測定装置20の内部に設けることができない場合に有効である。
第1実施形態の燃料電池の概念図である。 燃料電池の斜視図である。 燃料電池の側面図である。 電流測定装置の斜視図である。 電流測定装置の要部の正面図である。 水素側セパレータの透視図である。 燃料電池の発電状態と燃料電池の温度との関係を示す特性図である。 第1実施形態の燃料供給制御の内容を示すフローチャートである。 第2実施形態の空気側セパレータの透視図である。 燃料電池の発電状態と燃料電池の温度との関係を示す特性図である。 第2実施形態の温度制御の内容を示すフローチャートである。 第3実施形態の空気側セパレータの透視図である。 燃料電池の発電状態が適正である場合の局所電流と総電流との関係を示す特性図である。 第3実施形態の暖機終了診断制御の内容を示すフローチャートである。 燃料電池の発電状態が適正である場合の燃料電池の電圧と総電流との関係を示す特性図である。 第4実施形態の燃料電池の局所電流値と温度との関係を示す特性図である。 第4実施形態の運転停止制御の内容を示すフローチャートである。 電流測定装置の変形例の要部拡大図である。 電流測定装置の変形例の要部拡大図である。 電流測定装置の変形例の要部拡大図である。
符号の説明
10…燃料電池、15…セルモニタ、17…電流センサ、20…電流測定装置、50…制御部、201…鉄心、202…磁気センサ、203…温度センサ。

Claims (13)

  1. 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池(10)と、
    前記燃料電池(10)内における少なくとも1箇所の局所電流を測定する局所電流測定手段(201、202)と、
    前記燃料電池(10)における前記局所電流測定手段で局所電流が測定される部位の近傍の局所温度を測定する局所温度測定手段(203)と、
    前記局所電流測定手段で測定された局所電流と、前記局所温度測定手段で測定された局所温度とに基づいて、前記燃料電池の起動時における発電状態を診断する診断手段(50)とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記局所電流測定手段(201、202)は、前記燃料電池において燃料ガス不足が発生しやすい部位を測定するものであり、
    前記診断手段(50)は、前記燃料電池に対する燃料ガスの供給量が適正である場合の前記局所温度測定手段で測定される局所温度と前記局所電流測定手段で測定される局所電流との関係を予め設定しておくとともに、前記局所電流測定手段で測定した局所電流が、前記局所温度測定手段(203)で測定した局所温度に対応する局所電流値の下限値を下回った場合に、前記燃料電池で燃料ガス不足が発生していると診断することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記局所電流測定手段(201、202)は、前記燃料電池(10)に燃料ガスと酸化剤ガスを供給開始した場合に、燃料電池における発電電流が平均発電電流よりも大きくなる部位の電流を測定するものであり、
    前記診断手段(50)は、前記燃料電池の発電状態が適正である場合の前記局所温度測定手段で測定される局所温度と前記局所電流測定手段で測定される局所電流との関係を予め設定しておくとともに、
    前記局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の上限電流値を上回った場合、あるいは前記局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の上限温度を上回った場合に、前記燃料電池の発電状態が異常であると診断することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の上限電流値を上回った場合、あるいは前記局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の上限温度を上回った場合に、前記燃料電池の発電電流を低下させる前記発電電流制御手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の上限電流値を上回った場合、あるいは前記局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の上限温度を上回った場合に、前記燃料電池に循環する冷却水流量を増加させる冷却水流量制御手段を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記局所電流測定手段(201、202)は、前記燃料電池(10)に燃料ガスと酸化剤ガスを供給開始した場合に、燃料電池における発電電流が平均発電電流よりも大きくなる部位の電流を測定するものであり、
    前記診断手段(50)は、前記燃料電池の発電状態が適正である場合の前記局所温度測定手段で測定される局所温度と前記局所電流測定手段で測定される局所電流との関係を予め設定しておくとともに、前記局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の下限電流値を下回った場合、あるいは前記局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の下限温度を下回った場合に、前記燃料電池の発電状態が異常であると診断することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  7. 前記局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の下限電流値を下回った場合、あるいは前記局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の下限温度を下回った場合に、前記燃料電池の発電電流を増大させる発電電流制御手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
  8. 前記局所電流測定手段で測定した局所電流が所定の下限電流値を下回った場合、あるいは前記局所温度測定手段で測定した局所温度が所定の下限温度を下回った場合に、前記燃料電池に循環する冷却水流量を減少させる冷却水流量制御手段を備えることを特徴とする請求項6または7に記載の燃料電池システム。
  9. 前記局所電流測定手段(201、202)は、前記燃料電池(10)に燃料ガスと酸化剤ガスを供給開始した場合に、燃料電池における発電電流が平均発電電流よりも大きくなる部位の電流を測定するものであり、
    前記診断手段(50)は、前記燃料電池の発電状態が適正である場合の前記局所温度測定手段で測定される局所温度と前記局所電流測定手段で測定される局所電流との関係を予め設定しておくとともに、前記燃料電池の運転を停止させる際に、前記局所温度測定手段で測定した局所温度が所定温度を上回っており、かつ、前記局所電流測定手段で測定した局所電流が前記局所温度測定手段(203)で測定した局所温度に対応する局所電流値の基準範囲内である場合に、前記燃料電池を停止可能であると診断することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  10. 前記局所電流測定手段は、前記燃料電池における複数部位の局所電流を測定するものであり、
    前記燃料電池の総電流を測定する総電流測定手段(17)を備え、
    前記診断手段(50)は、前記燃料電池の発電状態が適正である場合の前記燃料電池の総電流と前記燃料電池の複数部位の局所電流それぞれとの関係を予め設定し、前記燃料電池の暖機終了を診断するための基準温度を前記燃料電池の複数部位それぞれに対して設定しておくとともに、
    前記局所温度測定手段で測定した前記燃料電池の複数部位における各局所温度が前記基準温度を上回っており、かつ、前記局所電流測定手段で測定した前記燃料電池の複数部位の局所温度のそれぞれが、前記総電流測定手段で測定した総電流に対する基準範囲内である場合に、前記燃料電池の暖機が終了したと診断することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  11. 前記局所温度測定手段で測定した局所温度に基づき、前記局所電流測定手段で測定した局所電流の温度特性を補償する温度補償手段(50)を備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  12. 前記局所電流測定手段は、前記燃料電池における測定部位の電流によって発生する磁界を測定する磁気センサ(202)と、前記燃料電池における測定部位の電流によって発生する磁界をキャンセルする磁界キャンセル手段(205、206)と含んでいることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  13. 前記局所電流測定手段は、前記磁気センサに前記温度測定手段が内蔵されていることを特徴とする請求項12に記載の燃料電池システム。
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