JP4608892B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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本発明は、水素と酸素との化学反応により電力を発生させる燃料電池を備える燃料電池システムに関するもので、車両、船舶及びポータブル発電機等の移動体発電機、あるいは家庭用小型発電機に好適である。
燃料電池を運転する際に、燃料電池内部の固体電解質膜の含水量が不足すると固体電解質膜の導電率が低下し、固体電解質膜の電気抵抗が増加して電池出力が低下する。また、逆にアノード・カソード電極に過剰な水が存在する場合には、電極表面における電気化学反応が阻害されるため、電池出力が低下する。そのため、電解質膜内の含水量を最適に維持しつつ、アノード・カソード電極上の水分量を適正に保つ必要がある。
これに対し、燃料電池の発電電流を制御することにより燃料電池の生成水量を制御して燃料電池内部の水分量を制御する燃料電池システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−256988号公報
上記特許文献1に記載の制御方法では、燃料電池内が水分不足の場合には発電電流を増加させ、逆に燃料電池内が水分過剰となる場合は発電電流を減少させることで、燃料電池内の水分量が適正値となるように制御している。しかしながら、この制御方法を実際の燃料電池車両に適用する場合には、水分状態に応じて燃料電池の発電電力を制御することにより、走行に必要な電力に対して燃料電池の発電電力が不足する場合が発生したり、逆に過剰となる場合が発生する。これにより、走行中に発電電流を制御しようとすると走行に影響をきたすという問題がある。
本発明は上記の点に鑑み、発電電流を制御して燃料電池内の水分量を制御するとともに、燃料電池車両に適用した場合に、車両走行に影響をあたえることを抑制することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化ガスとの化学反応により電力を発生し、電気負荷(11)に電力を供給する燃料電池(10)と、燃料電池(10)の発電電流を制御する電流制御手段(40、S111)と、燃料電池に燃料ガスを供給する燃料供給手段(31)と、燃料電池に酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段(21)と、電気エネルギーを蓄える電力貯蔵手段(12)と、電力貯蔵手段(12)の充・放電を制御する充・放電制御手段(40、S112)と、燃料電池(10)内部の水分状態を診断する診断手段(40、S104)とを備え、
電流制御手段(40、S111)は、診断手段(40、S104)による水分状態の診断結果に応じて燃料電池(10)の発電電流を制御して燃料電池(10)内部の水分量を制御するとともに、充・放電制御手段(40、S112)は、燃料電池(10)に対する要求発電電力に対して、電流制御手段により制御された燃料電池(10)の発電電流における燃料電池(10)の発電電力が過剰である場合には、燃料電池(10)の余剰電力を電力貯蔵手段(12)に充電し要求発電電力に対して発電電力が不足する場合には、電力貯蔵手段(12)から放電して電気負荷(11)に電力を供給するように制御し、診断手段(40、S104)により燃料電池(10)内部の水分量が不足していると診断された場合には、電流制御手段(40、S111)は燃料電池(10)の発電電流を増加させることを特徴としている。
このように、燃料電池(10)の発電電流に応じて生成水量が増減することを利用して燃料電池(10)内部の水分量を制御することにより、燃料電池10内部の水分状態を最適に制御することが可能になる。また、電気エネルギーを蓄える電力貯蔵手段(12)を設け、燃料電池(10)の発電電力と要求発電電力との過不足分を、電力貯蔵手段(12)の充・放電により調整することで、燃料電池システムを燃料電池車両に適用した場合に、車両走行に影響をあたえることを抑制できる。
また、燃料電池(10)内部の水分状態を診断する診断手段(40、S104)を設けることで、制御手段(40、S111)は、診断手段(40、S104)による水分状態の診断結果に応じて燃料電池(10)の発電電流を制御することができる。
さらに、診断手段(40、S104)により燃料電池(10)内部の水分量が不足していると診断された場合には、制御手段(40、S111)は燃料電池(10)の発電電流を増加させることができ、請求項2、3に記載の発明のように、診断手段(40、S106)により燃料電池(10)内部の水分量が過剰であると診断された場合には、制御手段(40、S111)は燃料電池(10)の発電電流を減少させることができる。
このように、燃料電池の発電電流に応じて生成水量が増減することを利用して燃料電池内部の水分量を制御することにより、燃料電池内部の水分状態を最適に制御することが可能になるとともに、燃料ガスや酸化ガスを加湿するための加湿器を不要にすることができる。
請求項4に記載の発明では、燃料電池を複数の発電領域(10A、10B)に分割し、制御手段(40、S306、S308)は各発電領域の発電電流を個別に制御することを特徴とする。
ところで、燃料電池の水分状態の制御のために発電電流を制御すると、燃料電池の発電電力が要求電力に対して過剰もしくは不足する可能性がある。これに対し、請求項に記載の発明によれば、各発電領域の発電電流を個別に制御することにより、燃料電池の水分状態を制御しつつ、発電電力の過不足を調整することができる。例えば、燃料電池が乾燥し電解質膜の含水量増加のために発電電流の増加が必要であれば、少数の発電領域のみで発電を行い発電電力が過剰となるのを調整する。一方、燃料電池内の水分が過剰となった場合には、一部の発電領域の発電電流を低減させて含水量を低下させる一方、他の発電領域の発電電流を増加させて不足する電力を調整する。
請求項8に記載の発明では、複数の発電領域(10A、10B)に燃料ガスを導く水素経路(30)と、複数の発電領域(10A、10B)に酸化ガスを導く空気経路(20)と、複数の発電領域(10A、10B)の水分状態を個別に診断する診断手段(40)を有し、 複数の発電領域(10A、10B)は、水素経路(30)および空気経路(20)の少なくとも一方に対して直列に配置され、制御手段(40)は、診断手段(40)による下流側の発電領域(10B)の水分状態の診断結果に応じて上流側の発電領域(10A)の発電電流を制御することを特徴とする。
これによると、上流側の発電領域の生成水を下流側の発電領域の加湿水として利用することができ、その際に、上流側の発電領域の発電電流を制御することにより下流側の発電領域への供給水量を制御して、下流側の発電領域の水分状態を最適に制御することができる。
因みに、請求項9に記載の発明のように、診断手段(40)により下流側の発電領域(10B)の水分量が不足していると診断された場合には、制御手段(40)は上流側の発電領域(10A)の発電電流を増加させる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明を適用した第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態の燃料電池システムは、燃料電池を電源として走行する電気自動車(燃料電池車両)に適用したものである。
図1は、本実施形態の燃料電池システムの全体構成を示している。図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、燃料電池10を備えている。この燃料電池(FCスタック)10は、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生するものである。本実施形態では燃料電池10として固体高分子電解質型燃料電池を用いており、基本単位となるセルが複数積層されて構成されている。各セルは、電解質膜が一対の電極で挟まれた構成となっている。燃料電池10では、水素および空気(酸素)が供給されることにより、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギが発生する。
(水素極側)H2→2H++2e-
(酸素極側)2H++1/2O2+2e-→H2
燃料電池10により発生させた電力は、電気エネルギーを消費する電気負荷11や、電気エネルギーを蓄える二次電池12に供給される。二次電池12の充放電量は、電力分配制御器13により制御される。因みに、電気自動車の場合、車両走行駆動源としての電動モータが電気負荷11に相当する。また、二次電池12は本発明の電力貯蔵手段に相当する。なお、電力貯蔵手段としては二次電池12に代えて、キャパシタ等を用いることができる。
燃料電池システムには、燃料電池10の酸素極(正極)側に空気(酸素)を供給するための空気経路(酸素経路)20と、燃料電池10の水素極(負極)側に水素を供給するための水素経路30が設けられている。
空気経路20の最上流部には、空気を圧送する電動式のコンプレッサ21が設けられている。コンプレッサ21は、その回転数を変動させることで、燃料電池10への空気供給量(酸素供給量)を調整することができる。
水素経路30の最上流部には、高圧水素を充填した水素ボンベ31が設けられている。水素経路30における水素ボンベ31と燃料電池10との間には、燃料電池10への水素供給量を調整するための流量調整弁32が設けられている。なお、水素ボンベ31の代わりに、例えば改質反応により水素を生成する改質装置、あるいは水素吸蔵合金等の水素貯蔵材を内蔵して純水素を貯蔵する水素タンクを用いることができる。
燃料電池システムは、燃料電池10内部の水分量を検出するための水分量センサ50を備えており、水分量センサ50は燃料電池10の空気出口部に配置されている。
燃料電池システムには、各種制御を行う制御部40が設けられている。制御部40には、水分量センサ50、図示しないアクセル開度センサ等から、各センサ信号が入力されるように構成されている。また、制御部40は、電力分配制御器13、コンプレッサ21、流量調整弁32等に対して制御信号を出力するように構成されている。制御部40は、本発明の電流制御手段、充・放電制御手段および診断手段に相当する。
次に、本実施形態の燃料電池システムにおける水分量制御について図2に基づいて説明する。図2は水分制御の手順を示すフローチャートである。以下の水分制御は、所定の制御間隔で繰り返し行われる。
まず、アクセル開度等から車両走行に必要な電力を算出し、燃料電池10の要求電力を決定する(S101)。続いて二次電池12の充電・放電可能な電力を計測する(S102)。続いて、水分量センサ50により燃料電池10の出口部の水分量を測定する(S103)。
次に、S103で測定した水分量が下限値を下回っているか否かを判定する(S104)。下限値は、水分量不足を診断するために予め設定された値である。測定水分量が下限値を下回っていると判定された場合、すなわち水分量が不足している場合には、補正電流値=K1×(目標水分量−測定水分量)で補正電流値を求める(S105)。K1は補正電流値を求める際の正の値を持つ係数であり、適正値である目標水分量よりも測定水分量が少ないため(目標水分量−測定水分量)は正の値となることにより、補正電流値は正の値となる。これにより燃料電池10の運転電流を増加させて生成水を増加させ、燃料電池10内部の水分量を増加させることができる。
一方、測定水分量が下限値を下回っていないと判定された場合には、S103で測定した水分量が上限値を上回っているか否かを判定する(S106)。上限値は、水分過剰を診断するために予め設定された値である。測定水分量が上限値を上回っていると判定された場合、すなわち水分量が過剰である場合には、補正電流値=K2×(目標水分量−測定水分量)で補正電流値を求める(S107)。K2は補正電流値を求める際の負の値を持つ係数であり、適正値をである目標水分量よりも測定水分量が多いため(目標水分量−測定水分量)は負の値となることにより、補正電流値は負の値となる。これにより燃料電池10の運転電流を減少させて生成水を減少させ、燃料電池10内部の水分量を減少させることができる。
次に、S104で測定水分量が下限値を下回っていると判定された場合と、S106で測定水分量が上限値を上回っていると判定された場合には、燃料電池目標発電量と二次電池充放電量を決定する(S108)。この燃料電池目標発電量、二次電池充放電量の決定処理については、後で詳細に説明する。
一方、S106で測定水分量が上限値を上回っていないと判定された場合、すなわち水分量が適正である場合には、水分制御を行う必要がないので、補正電流値を0とする(S109)。この場合、要求電力を燃料電池目標発電量とし、二次電池充放電量を0とする(S110)。
次に、S108、S110で求めた燃料電池目標発電量に基づいて、コンプレッサ21の回転数を調整して燃料電池10への空気供給量を制御するとともに、流量調整弁32により燃料電池10への水素供給量を制御して燃料電池10の発電量を制御する(S111)。次に、S108で求めた二次電池充放電量に基づいて二次電池12の充放電量を電力分配器13によって制御する(S112)。
次に、本実施形態の燃料電池システムにおける燃料電池目標発電量・二次電池充放電量決定処理について図3〜図5に基づいて説明する。図3は燃料電池目標発電量・二次電池充放電量決定の手順を示すフローチャートであり、図2のS108のサブルーチンに相当する。図4、図5は燃料電池10の電流Iと電力Pとの関係を示す特性図であり、図4は水分不足の場合、図5は水分過剰の場合を示している。図4、図5に示すI−P特性のマップは、制御部40のROM等の記憶装置に格納されている。
まず、図4、図5のI−P特性を読み込み(S201)、S101で求めた要求電力を出力するために必要な要求電流をI−P特性から演算する(S202)。次に、燃料電池10の補正発電量を演算する(S203)。具体的には、S202で求めた要求電流にS105、S107で求めた補正電流値を加えて目標電流値を算出し、I−P特性から目標電流値で発電する際の燃料電池目標発電量を求め、要求発電量と燃料電池目標発電量との差を補正発電量とする。水分不足の場合、補正発電量は正の値となり、水分過剰の場合、補正発電量は負の値となる。
次に、補正発電量が正であるか否かを判定する(S204)。補正発電量が正であると判定された場合、すなわち水分量が不足している場合には、S102で求めた二次電池12の充電可能電力が補正発電量を上回っているか否かを判定する(S205)。二次電池充電可能電力が補正発電量を上回っていない場合、すなわち余剰発電量である補正発電量を二次電池12の充電で吸収しきれない場合には、補正発電量を二次電池充電可能電力とする(S206)。
次に、燃料電池目標発電量を要求発電量に補正発電量を加えた値とし(S207)、二次電池12の充電量を補正発電量とする(S208)。
S204で補正発電量が正でないと判定された場合、すなわち水分量が過剰である場合には、S102で求めた二次電池12の放電可能電力が補正発電量の絶対値を上回っているか否かを判定する(S209)。二次電池放電可能電力が補正発電量の絶対値を上回っていない場合、すなわち不足発電量である補正発電量を二次電池12の放電で補えない場合には、補正発電量の絶対値を二次電池放電可能電力とする(S210)。
次に、燃料電池目標発電量を要求発電量から補正発電量の絶対値を引いた値とし(S211)、二次電池12の放電量を補正発電量の絶対値とする(S212)。
以上、本実施形態のように、燃料電池10の発電電流に応じて生成水量が増減することを利用して燃料電池10内部の水分量を制御することにより、燃料電池10内部の水分状態を最適に制御することが可能になるとともに、燃料ガスや酸化ガスを加湿するための加湿器を不要にすることができる。
また、燃料電池10の水分状態の制御のために発電電流を制御すると、燃料電池10の発電電力が要求電力に対して過剰もしくは不足する可能性がある。これに対し、本実施形態では、燃料電池10の発電が要求電力に対して過剰である場合には二次電池12に充電し、燃料電池10の発電が要求電力に対して不足する場合には二次電池12から不足電力を電気負荷11に供給するようにしている。
このように、燃料電池10に対する要求電力と、水分状態を調整するために制御された電流値(目標電流値)における燃料電池10の発電電力(目標発電量)との差に基づいて、二次電池12の充・放電を制御することで、燃料電池10内部の水分状態を最適に制御しつつ、燃料電池10の発電電力の過不足を吸収することができる。これにより、燃料電池システムを燃料電池車両に適用した場合、燃料電池車両に適用した場合に、車両走行に影響をあたえることを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6および図7に基づいて説明する。上記第1実施形態と同一もしくは均等部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6は、本実施形態の燃料電池システムの全体構成を示している。図6に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、第1および第2燃料電池10A、10Bを備えており、各燃料電池10A、10Bの発電電流を個別に制御可能になっている。なお、各燃料電池10A、10Bは、本発明の発電領域に相当する。
空気経路はコンプレッサ21の下流側で2つに分岐されており、第1空気経路20Aを介して第1燃料電池10Aに空気が供給され、第2空気経路20Bを介して第2燃料電池10Bに空気が供給される。第2空気経路20Bには、第1燃料電池10Aに供給される空気と、第2燃料電池10Bに供給される空気の、分配比率を調整する空気分配調整弁22が配置されている。
水素経路は水素ボンベ31の下流側で2つに分岐されており、第1水素経路30Aを介して第1燃料電池10Aに水素が供給され、第2水素経路30Bを介して第2燃料電池10Bに水素が供給される。第2水素経路30Bには、第1燃料電池10Aに供給される水素と、第2燃料電池10Bに供給される水素の、分配比率を調整する水素分配調整弁33が配置されている。
各燃料電池10A、10Bの空気出口部には、各燃料電池10A、10B内部の水分量を検出するための第1および第2水分量センサ50A、50Bが配置されている。本実施形態では、電力分配制御器13により、第1燃料電池10Aの発電量と、第2燃料電池10Bの発電量の、発電比率が制御される。
制御部40には、両水分量センサ50A、50B、図示しないアクセル開度センサ等から、各センサ信号が入力されるように構成されている。また、制御部40は、電力分配制御器13、コンプレッサ21、空気分配調整弁22、水素分配調整弁33等に対して制御信号を出力するように構成されている。
次に、本実施形態の燃料電池システムにおける水分量制御について図7に基づいて説明する。図7は水分制御の手順を示すフローチャートである。以下の水分制御は、所定の制御間隔で繰り返し行われる。
まず、アクセル開度等から車両走行に必要な電力を算出し、両燃料電池10A、10Bの合計の電力を決定する(S301)。
次に、第1水分量センサ50Aにより第1燃料電池10Aの水分量を測定し(S302)、第2水分量センサ50Bにより第2燃料電池10Bの水分量を測定し(S303)、S302およびS303での測定結果に基づいて、第1燃料電池10Aの水分量と第2燃料電池10Bの水分量とを比較し、どちらの水分量が多いかあるいは少ないかを決定する(S304)。
次に、両燃料電池10A、10B内部の水分量の過不足を診断し、その診断結果に応じて所定の制御を行う。
まず、水分量が少ない方の燃料電池について水分不足か否かを判定し(S305)、水分不足の場合には水分量が少ない方の燃料電池の運転電流を増加させるとともに、合計発電電力が過剰になるのを防止するために水分量が多い方の燃料電池の運転電流を減少させる(S306)。これにより、水分不足の燃料電池においては、運転電流の増加により生成水が増加するため、電解質膜の含水量を増加させることができる。
水分量が少ない方の燃料電池が水分不足でない場合には(S305がN0)、水分量が多い方の燃料電池について水分過剰か否かを判定し(S307)、水分過剰の場合には水分量が多い方の燃料電池の運転電流を減少させるとともに、合計発電電力が不足するのを防止するために水分量が少ない方の燃料電池の運転電流を増加させる(S308)。これにより、水分過剰の燃料電池においては、運転電流の減少により生成水が減少するため、内部を乾燥させることができる。
水分量が適正な場合は(S305およびS307がともにNO)、両燃料電池10A、10Bの運転電流を等しくする(S309)。
次に、S306、S308およびS309で設定された運転電流に基づいて、各燃料電池10A、10Bへの空気供給量および水素供給量を決定し(S310)、その決定値に基づいて、空気分配調整弁22および水素分配調整弁33により分配比率を調整して、各燃料電池10A、10Bへの空気供給量および水素供給量を制御する(S311)。
本実施形態のように、各燃料電池10A、10Bの発電電流に応じて生成水量が増減することを利用して各燃料電池10A、10Bの内部の水分量を制御することにより、各燃料電池10A、10Bの内部の水分状態を最適に制御することが可能になるとともに、燃料ガスや酸化ガスを加湿するための加湿器を不要にすることができる。
また、各燃料電池10A、10Bの発電電流を個別に制御することにより、各燃料電池10A、10Bの内部の水分状態を最適に制御しつつ、両燃料電池10A、10Bの合計発電電力の過不足を吸収することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図8および図9に基づいて説明する。上記第1実施形態と同一もしくは均等部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8は、本実施形態の燃料電池システムの全体構成を示している。図8に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、第1および第2燃料電池10A、10Bを備えており、各燃料電池10A、10Bの発電電流を個別に制御可能になっている。なお、各燃料電池10A、10Bは、本発明の発電領域に相当する。
両燃料電池10A、10Bは、空気経路20および水素経路30中に直列に配置されている。具体的には、第1燃料電池10Aが第2燃料電池10Bの上流側に配置されており、したがって、空気および水素は、最初に第1燃料電池10Aに供給され、第1燃料電池10Aを通過後第2燃料電池10Bに供給される。
各燃料電池10A、10Bの空気出口部には、各燃料電池10A、10B内部の水分量を検出するための第1および第2水分量センサ50A、50Bが配置されている。本実施形態では、電力分配制御器13により、第1燃料電池10Aの発電量と、第2燃料電池10Bの発電量の、発電比率が制御される。
制御部40には、両水分量センサ50A、50B、図示しないアクセル開度センサ等から、各センサ信号が入力されるように構成されている。また、制御部40は、電力分配制御器13、コンプレッサ21、流量調整弁32等に対して制御信号を出力するように構成されている。
次に、本実施形態の燃料電池システムにおける水分量制御について図9に基づいて説明する。図9は水分制御の手順を示すフローチャートである。以下の水分制御は、所定の制御間隔で繰り返し行われる。
まず、アクセル開度等から車両走行に必要な電力を算出し、両燃料電池10A、10Bの合計の電力を決定する(S401)。次に、第1水分量センサ50Aにより第1燃料電池10Aの水分量を測定し(S402)、第2水分量センサ50Bにより第2燃料電池10Bの水分量を測定する(S403)。
次に、S402およびS403での測定結果に基づいて、両燃料電池10A、10Bの内部の水分量の過不足を診断し、その診断結果に応じて所定の制御を行う。
まず、第2燃料電池10Bの水分量が不足し(S404がYES)、且つ、第1燃料電池10Aの水分量が過剰な場合には(S405がYES)、第1燃料電池10Aの運転電流を減少させることにより、第1燃料電池10Aの生成水を減少させて第1燃料電池10Aの内部を乾燥させるとともに(S406)、第2燃料電池10Bの運転電流を増加させることにより、第2燃料電池10Bの生成水を増加させて第2燃料電池10Bの電解質膜の含水量を増加させる(S407)。
第2燃料電池10Bの水分量が不足し(S404がYES)、且つ、第1燃料電池10Aの水分量が過剰でない場合には(S405がNO)、第1燃料電池10Aの運転電流を増加させるとともに(S408)、第2燃料電池10Bの運転電流を減少させる(S409)。
ここで、両燃料電池10A、10Bは空気経路20および水素経路30中に直列に配置されているため、第1燃料電池10Aの生成水は第2燃料電池10Bの加湿水として利用することができる。したがって、S408のように第1燃料電池10Aの運転電流を増加させて第1燃料電池10Aの生成水を増加させることにより、第2燃料電池10Bの電解質膜の含水量が増加する。また、S406のように第1燃料電池内部の過剰水を加湿水として利用することにより、第2燃料電池10Bの電解質膜の含水量を増加させることができる。
第2燃料電池10Bの水分が過剰の場合には(S404がNOで、S410がYES)、第2燃料電池10Bの運転電流を減少させることにより、第2燃料電池10Bの生成水を減少させて第2燃料電池10Bの内部を乾燥させるとともに第2燃料電池10Bの運転電流の減少分を調整するために第1燃料電池10Aの運転電流値を増加させる。(S411、S411’)。
第2燃料電池10Bの水分が過剰で(S404がNOで、S410がYES)、且つ、第1燃料電池10Aの水分も過剰な場合には(S412がYES)、エアコンプレッサにより空気供給量を増加させ燃料電池10Aを乾燥させる。(S413)。
第2燃料電池10Bの水分が過剰で(S404がNOで、S410がYES)、且つ、第1燃料電池10Aの水分量が過剰でない場合には(S412がNO)、S411による第2燃料電池10Bの運転電流の減少分を調整するために、S411’による第1燃料電池10Aの運転電流を増加させる動作をそのまま継続する。
第2燃料電池10Bの水分が適正で(S404およびS410がともにNO)、且つ、第1燃料電池10Aの水分が過剰な場合には(S415がYES)、第1燃料電池10Aの運転電流を減少させることにより、第1燃料電池10Aの生成水を減少させて第1燃料電池10Aの内部を乾燥させるとともに(S416)、S416による第1燃料電池10Aの運転電流の減少分を調整するために、第2燃料電池10Bの運転電流を増加させる(S417)。
本実施形態のように、両燃料電池10A、10Bを空気経路20および水素経路30中に直列に配置することにより、第1燃料電池10Aの生成水を第2燃料電池10Bの加湿水として利用することができる。したがって、第2燃料電池10Bの水分量が不足する際に、第1燃料電池10Aの生成水を増加させることにより第2燃料電池10Bの水分状態を最適に制御することができる。
また、各燃料電池10A、10Bの発電電流を個別に制御することにより、各燃料電池10A、10Bの内部の水分状態を最適に制御しつつ、両燃料電池10A、10Bの合計発電電力の過不足を吸収することができる。
(他の実施形態)
上記第2、第3実施形態では、2つの燃料電池10A、10Bを用いたが、3個以上の燃料電池を用いてもよい。
上記第3実施形態では、両燃料電池10A、10Bを、空気経路20および水素経路30に対して直列に配置したが、両燃料電池10A、10Bを、空気経路20および水素経路30の一方に対して直列に配置し、空気経路20および水素経路30の他方に対して並列に配置してもよい。
上記第1、第2、第3実施形態では、水分量センサを燃料電池の空気経路出口に設置したが、燃料電池の水素経路出口に設置しても良い。
上記第1、第2、第3実施形態では、水分量で燃料電池内部の水分量を測定したが、燃料電池スタックを構成する各セルの電圧ばらつきから間接的に推定するようにしてもよい。
第1実施形態の燃料電池システムの概念図である。 第1実施形態の水分制御を示すフローチャートである。 燃料電池目標発電量・二次電池充放電量決定の手順を示すフローチャートである。 燃料電池の電流Iと電力Pとの関係を示す特性図である。 燃料電池の電流Iと電力Pとの関係を示す特性図である。 第2実施形態の燃料電池システムの概念図である。 第2実施形態の水分制御を示すフローチャートである。 第3実施形態の燃料電池システムの概念図である。 第3実施形態の水分制御を示すフローチャートである。
符号の説明
10、10A、10B…燃料電池、40…制御部(制御手段、診断手段)。

Claims (9)

  1. 水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化ガスとの化学反応により電力を発生し、電気負荷(11)に電力を供給する燃料電池(10)と、
    前記燃料電池(10)の発電電流を制御する電流制御手段(40、S111)と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料供給手段(31)と、
    前記燃料電池に酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段(21)と、
    電気エネルギーを蓄える電力貯蔵手段(12)と、
    前記電力貯蔵手段(12)の充・放電を制御する充・放電制御手段(40、S112)と、
    前記燃料電池(10)内部の水分状態を診断する診断手段(40、S104)とを備え、
    前記電流制御手段(40、S111)は、前記診断手段(40、S104)による水分状態の診断結果に応じて前記燃料電池(10)の発電電流を制御して前記燃料電池(10)内部の水分量を制御するとともに、
    前記充・放電制御手段(40、S112)は、前記燃料電池(10)に対する要求発電電力に対して、前記電流制御手段により制御された前記燃料電池(10)の発電電流における前記燃料電池(10)の発電電力が過剰である場合には、前記燃料電池(10)の余剰電力を前記電力貯蔵手段(12)に充電し前記要求発電電力に対して前記発電電力が不足する場合には、前記電力貯蔵手段(12)から放電して前記電気負荷(11)に電力を供給するように制御し、
    前記診断手段(40、S104)により前記燃料電池(10)内部の水分量が不足していると診断された場合には、前記電流制御手段(40、S111)は前記燃料電池(10)の発電電流を増加させることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記診断手段(40、S106)により前記燃料電池(10)内部の水分量が過剰であると診断された場合には、前記電流制御手段(40、S111)は前記燃料電池(10)の発電電流を減少させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化ガスとの化学反応により電力を発生し、電気負荷(11)に電力を供給する燃料電池(10)と、
    前記燃料電池(10)の発電電流を制御する電流制御手段(40、S111)と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料供給手段(31)と、
    前記燃料電池に酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段(21)と、
    電気エネルギーを蓄える電力貯蔵手段(12)と、
    前記電力貯蔵手段(12)の充・放電を制御する充・放電制御手段(40、S112)と、
    前記燃料電池(10)内部の水分状態を診断する診断手段(40、S106)とを備え、
    前記電流制御手段(40、S111)は、前記診断手段(40、S106)による水分状態の診断結果に応じて前記燃料電池(10)の発電電流を制御して前記燃料電池(10)内部の水分量を制御するとともに、
    前記充・放電制御手段(40、S112)は、前記燃料電池(10)に対する要求発電電力に対して、前記電流制御手段により制御された前記燃料電池(10)の発電電流における前記燃料電池(10)の発電電力が過剰である場合には、前記燃料電池(10)の余剰電力を前記電力貯蔵手段(12)に充電し前記要求発電電力に対して前記発電電力が不足する場合には、前記電力貯蔵手段(12)から放電して前記電気負荷(11)に電力を供給するように制御し、
    前記診断手段(40、S106)により前記燃料電池(10)内部の水分量が過剰であると診断された場合には、前記電流制御手段(40、S111)は前記燃料電池(10)の発電電流を減少させることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池を複数の発電領域(10A、10B)に分割し、前記電流制御手段(40、S306、S308)は各発電領域の発電電流を個別に制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  5. 水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化ガスとの化学反応により電力を発生し、電気負荷(11)に電力を供給する燃料電池(10)と、
    前記燃料電池(10)の発電電流を制御する電流制御手段(40、S306)と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料供給手段(31)と、
    前記燃料電池に酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段(21)と、
    電気エネルギーを蓄える電力貯蔵手段(12)と、
    前記電力貯蔵手段(12)の充・放電を制御する充・放電制御手段(40、S112)と、
    前記燃料電池を複数の発電領域(10A、10B)に分割し、前記複数の発電領域の水分状態を個別に診断する診断手段(40、S302〜S305)とを備え、
    前記電流制御手段(40、S306)は、前記燃料電池(10)の発電電流を制御して前記燃料電池(10)内部の水分量を制御するとともに、
    前記充・放電制御手段(40、S112)は、前記燃料電池(10)に対する要求発電電力に対して、前記電流制御手段により制御された前記燃料電池(10)の発電電流における前記燃料電池(10)の発電電力が過剰である場合には、前記燃料電池(10)の余剰電力を前記電力貯蔵手段(12)に充電し前記要求発電電力に対して前記発電電力が不足する場合には、前記電力貯蔵手段(12)から放電して前記電気負荷(11)に電力を供給するように制御し、
    前記電流制御手段(40、S306)は前記複数に分割された各発電領域の発電電流を個別に制御し、
    前記診断手段(40、S305)により水分量が最も少ないと診断された発電領域の水分量が不足していると診断された場合に、前記電流制御手段(40、S306)は水分量が最も不足している発電領域が適正な水分量となるまで電流を増加させることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 前記診断手段(40、S307)により水分量が最も多いと診断された発電領域の水分量が過剰であると診断された場合に、前記電流制御手段(40、S308)は水分量が最も過剰な発電領域が適正な水分量となるまで電流を減少させることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
  7. 水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化ガスとの化学反応により電力を発生し、電気負荷(11)に電力を供給する燃料電池(10)と、
    前記燃料電池(10)の発電電流を制御する電流制御手段(40、S306)と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料供給手段(31)と、
    前記燃料電池に酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段(21)と、
    電気エネルギーを蓄える電力貯蔵手段(12)と、
    前記電力貯蔵手段(12)の充・放電を制御する充・放電制御手段(40、S112)と、
    前記燃料電池を複数の発電領域(10A、10B)に分割し、前記複数の発電領域の水分状態を個別に診断する診断手段(40、S302〜S304、S307)とを備え、
    前記電流制御手段(40、S306)は、前記燃料電池(10)の発電電流を制御して前記燃料電池(10)内部の水分量を制御するとともに、
    前記充・放電制御手段(40、S112)は、前記燃料電池(10)に対する要求発電電力に対して、前記電流制御手段により制御された前記燃料電池(10)の発電電流における前記燃料電池(10)の発電電力が過剰である場合には、前記燃料電池(10)の余剰電力を前記電力貯蔵手段(12)に充電し前記要求発電電力に対して前記発電電力が不足する場合には、前記電力貯蔵手段(12)から放電して前記電気負荷(11)に電力を供給するように制御し、
    前記電流制御手段(40、S306)は前記複数に分割された各発電領域の発電電流を個別に制御し、
    前記診断手段(40、S307)により水分量が最も多いと診断された発電領域の水分量が過剰であると診断された場合に、前記電流制御手段(40、S308)は水分量が最も過剰な発電領域が適正な水分量となるまで電流を減少させることを特徴とする燃料電池システム。
  8. 水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化ガスとの化学反応により電力を発生し、電気負荷(11)に電力を供給する燃料電池(10)と、
    前記燃料電池(10)の発電電流を制御する電流制御手段(40、S406〜S409、S411、S411’、S416、S417)と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料供給手段(31)と、
    前記燃料電池に酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段(21)と、
    電気エネルギーを蓄える電力貯蔵手段(12)と、
    前記電力貯蔵手段(12)の充・放電を制御する充・放電制御手段(40)と、
    前記燃料電池を複数の発電領域(10A、10B)に分割し、前記複数の発電領域の水分状態を個別に診断する診断手段(40、S404、S410)と、
    前記複数の発電領域(10A、10B)に前記燃料ガスを導く水素経路(30)と、
    前記複数の発電領域(10A、10B)に前記酸化ガスを導く空気経路(20)とを備え、
    前記電流制御手段(40、S406〜S409、S411、S411’、S416、S417)は、前記燃料電池(10)の発電電流を制御して前記燃料電池(10)内部の水分量を制御するとともに、
    前記充・放電制御手段(40、S112)は、前記燃料電池(10)に対する要求発電電力に対して、前記電流制御手段により制御された前記燃料電池(10)の発電電流における前記燃料電池(10)の発電電力が過剰である場合には、前記燃料電池(10)の余剰電力を前記電力貯蔵手段(12)に充電し前記要求発電電力に対して前記発電電力が不足する場合には、前記電力貯蔵手段(12)から放電して前記電気負荷(11)に電力を供給するように制御し、
    前記電流制御手段(40、S406〜S409、S411、S411’、S416、S417)は前記複数に分割された各発電領域の発電電流を個別に制御し、
    前記複数の発電領域(10A、10B)は、前記水素経路(30)および前記空気経路(20)の少なくとも一方に対して直列に配置され、
    前記電流制御手段(40、S406〜S409、S411、S411’、S416、S417)は、前記診断手段(40、S404、S410)による下流側の前記発電領域(10B)の水分状態の診断結果に応じて上流側の前記発電領域(10A)の発電電流を制御することを特徴とする燃料電池システム。
  9. 前記診断手段(40、S404)により前記下流側の発電領域(10B)の水分量が不足していると診断された場合には、前記電流制御手段(40、S408)は前記上流側の発電領域(10A)の発電電流を増加させることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。
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