しかし、いずれのハンディターミナル10Pでも、“座席”をキー入力してからメニュー入力しなければならない。また、取消し可能な追加オーダーとの区別のために、新規オーダーの場合には必須項目(例えば、客人数)を入力した後でなければ、メニュー入力をすることができない。しかも、“座席”の入力に際しては、新規オーダーの場合は、未使用状態の座席を見極めつつ選択的に入力しなければならない。一方、追加オーダーの場合には、使用中状態の当該“座席”を入力しなければならない。
かくして、店舗実稼動率を高めるには、迅速なメニュー入力を必要とするが、その前提となる“座席”の入力が煩雑で手間が掛かることから、その改善が急務となっている。
本発明の目的は、座席入力を迅速かつ正確に行える取扱い簡単なハンディターミナルを提供することにある。
請求項1の発明は、座席およびメニューを入力可能かつ入力された座席およびメニューを含むオーダーデータを外部に出力可能なハンディターミナルにおいて、各座席の使用中状態および未使用状態を判別できるように座席一覧をタッチパネル付き表示器に表示可能に形成し、表示された座席一覧の中から選択された座席をタッチ操作して当該選択座席を入力可能かつ選択座席の入力後に座席一覧に代えてメニュー入力画面を表示可能に形成するとともに表示されたメニュー入力画面を参照してメニューを入力可能に形成されているハンディターミナルである。
かかる発明では、座席一覧が、各座席の使用中状態および未使用状態を判別できるように、タッチパネル付き表示器に表示される。したがって、表示された座席一覧の中から使用中状態または未使用状態の座席を選択してタッチ操作すれば、例えばテーブル番号(例えば、“A2−025”)をキー入力しなくても、当該選択座席(“A2−025”)を入力することができる。
また、この選択座席の入力後に、タッチパネル付き表示器には、座席一覧に代えてメニュー入力画面が表示されかつ表示されたメニュー入力画面を参照してメニューを入力することができる。
したがって、座席入力を迅速かつ正確に行えかつこれに引き続きメユー入力することができるとともに、取扱い簡単であるから、業務能率を大幅に向上できる。
また、請求項2の発明は、座席およびメニューを入力可能かつ入力された座席およびメニューを含むオーダーデータを外部に出力可能なハンディターミナルにおいて、各座席の使用中状態および未使用状態を管理可能に記憶する座席状態管理テーブルと,この座席状態管理テーブルを参照して各座席の使用中状態および未使用状態を判別可能に座席一覧をタッチパネル付き表示器に表示する座席一覧表示制御手段と,表示された座席一覧の中から選択された座席がタッチ操作された場合に当該選択座席の入力して取り扱う座席入力取扱制御手段と,選択座席の入力後に座席一覧に代えてメニュー入力画面を表示するメニュー入力画面表示制御手段とを設けたハンディターミナルである。
かかる発明では、例えば電源投入時に、座席一覧表示制御手段は、座席状態管理テーブルを参照して各座席の使用中状態および未使用状態を判別可能に座席一覧をタッチパネル付き表示器に表示する。そして、座席入力取扱制御手段は、表示された座席一覧の中から使用中状態または未使用状態の座席(例えば、“A2−025”)が選択してタッチ操作された場合に、当該座席(“A2−025”)がキー入力された場合と同様に取り扱う。また、この選択座席の入力後に、メニュー入力画面表示制御手段が、座席一覧に代えてメニュー入力画面をタッチパネル付き表示器に表示する。このメニュー入力画面を参照して、メニューを入力することができる。
したがって、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏し得ることはもとより、さらに座席一覧表示制御手段の動作タイミングを座席入力を必要とするタイミングに合わせておけば、一段と迅速に座席入力することができる。
また、請求項3の発明は、前記タッチパネル付き表示器に表示された座席一覧の中から選択入力された座席が未使用状態である場合には、前記メニュー入力画面の表示前に、新規オーダーに関する必須項目入力画面を表示するものとされているハンディターミナルである。
かかる発明では、タッチパネル付き表示器に表示された座席一覧の中から選択入力された座席が未使用状態である場合には、メニュー入力画面の表示前に、新規オーダーに関する必須項目入力画面が表示される。選択入力された座席が使用中状態である場合には、メニュー入力画面に切り替わる。
したがって、請求項1および請求項2の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに新規オーダーと追加オーダーとを区別するためのキー入力をしなくてもよくかつ新規オーダーのための必須項目を確実に入力することができる。
また、請求項4の発明は、前記必須項目入力画面に表示される必須項目には少なくとも客人数が含まれるものとされているハンディターミナルである。
かかる発明では、必須項目入力画面には、少なくても客人数を含む必須項目が表示される。したがって、請求項3の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに忘れがちな客人数をより確実に入力することができる。
また、請求項5の発明は、前記必須項目入力画面には当該必須項目入力画面に表示される必須項目の入力内容一覧が表示されるものとされているハンディターミナルである。
かかる発明では、必須項目入力画面には、表示された必須項目の入力すべき具体的内容も一覧表示される。したがって、請求項4の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに必須項目内容を正確かつ簡単に入力することができる。
さらに、請求項6の発明は、前記必須項目入力画面に表示された前記入力内容一覧の中から選択した入力内容をタッチ操作することにより当該入力内容を入力することができるハンディターミナルである。
かかる発明では、表示された必須項目内容をタッチ操作することにより当該入力内容を入力することができる。したがって、請求項5の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに必須項目内容をより迅速に入力することができる。
さらに、請求項7の発明は、前記メニュー入力画面には複数の表示メニューキーが含まれかつ選択された表示メニューキーをタッチ操作することにより当該メニューを入力することができるものとされているハンディターミナルである。
かかる発明では、座席一覧から直接にあるいは必須項目入力画面を介した後に表示されるメニュー入力画面中の表示メニューキーをタッチ操作することにより、当該メニューを入力することができる。したがって、請求項1から請求項6までの発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに座席入力からメニュー入力までのオーダー入力をより迅速化できる。
さらにまた、請求項8の発明は、前記座席状態管理テーブルに記憶された座席状態管理内容が、電源投入直後に前記外部から入手した最新の座席状態管理内容に更新されるものとされているハンディターミナルである。
かかる発明では、電源を投入すると、座席状態管理テーブルに記憶された座席状態管理内容が、外部から入手した最新の座席状態管理内容に更新される。したがって、請求項2から請求項7までの発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに各座席状態をリアルタイム的かつ正確に、しかも簡単に知ることができる。すなわち、正確な座席入力を行える。
請求項1の発明によれば、各座席の使用中状態および未使用状態を判別できるように座席一覧をタッチパネル付き表示器に表示可能に形成し、表示された座席一覧の中から選択された座席をタッチ操作して当該選択座席を入力可能かつ選択座席の入力後に座席一覧に代えてメニュー入力画面を表示可能に形成するとともに表示されたメニュー入力画面を参照してメニューを入力可能に形成されているハンディターミナルであるから、座席入力を迅速かつ正確に行えかつこれに引き続きメユー入力することができるとともに、取扱い簡単であるから業務能率を大幅に向上できる。
また、請求項2の発明によれば、座席状態管理テーブルと,この座席状態管理テーブルを参照して各座席の使用中状態および未使用状態を判別可能に座席一覧をタッチパネル付き表示器に表示する座席一覧表示制御手段と,座席入力取扱制御手段と,メニュー入力画面表示制御手段とを設け、表示された座席一覧の座席をタッチ操作して当該選択座席を入力可能かつメニュー入力画面を参照してメニューを入力可能に形成されているハンディターミナルであるから、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏し得ることはもとより、さらに座席一覧表示制御手段の動作タイミングを座席入力を必要とするタイミングに合わせておけば、一段と迅速に座席入力することができる。
また、請求項3の発明によれば、タッチパネル付き表示器に表示された座席一覧の中から選択入力された座席が未使用状態である場合には、メニュー入力画面の表示前に、新規オーダーに関する必須項目入力画面を表示するものとされているので、請求項1および請求項2の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに新規オーダーと追加オーダーとを区別するためのキー入力をしなくてもよくかつ新規オーダーのための必須項目を確実に入力することができる。
また、請求項4の発明によれば、必須項目入力画面に表示される必須項目には少なくとも客人数が含まれるものとされているので、請求項3の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに忘れがちな客人数をより確実に入力することができる。
また、請求項5の発明によれば、必須項目入力画面には当該必須項目入力画面に表示される必須項目の入力内容一覧が表示されるものとされているので、請求項4の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに必須項目内容を正確かつ簡単に入力することができる。
さらに、請求項6の発明によれば、必須項目入力画面に表示された入力内容一覧の中から選択した入力内容をタッチ操作することにより当該入力内容を入力することができるものとされているので、請求項5の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに必須項目内容をより迅速に入力することができる。
さらに、請求項7の発明によれば、メニュー入力画面には複数の表示メニューキーが含まれかつ選択された表示メニューキーをタッチ操作することにより当該メニューを入力することができるものとされているので、請求項1から請求項6までの発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに座席入力からメニュー入力までのオーダー入力をより迅速化できる。
さらにまた、請求項8の発明によれば、座席状態管理テーブルに記憶された座席状態管理内容が、電源投入直後に前記外部から入手した最新の座席状態管理内容に更新されるものとされているので、請求項2から請求項7までの発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに各座席状態をリアルタイム的かつ正確に、しかも簡単に知ることができる。すなわち、正確な座席入力を行える。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本ハンディターミナル10は、図1〜図3に示す如く、各座席の使用中状態および未使用状態を管理可能に記憶する座席状態管理テーブル23STと,この座席状態管理テーブルを参照して各座席の使用中状態および未使用状態を判別可能に座席一覧をタッチパネル付き表示器40に表示する座席一覧表示制御手段(21,22)と,表示された座席一覧の中から選択された座席がタッチ操作された場合に当該選択座席の入力して取り扱う座席入力取扱制御手段(21,22)と,選択座席の入力後に座席一覧に代えてメニュー入力画面を表示するメニュー入力画面表示制御手段(21,22)とを設け、タッチパネル付き表示器40に表示された座席一覧の中から選択された座席をタッチ操作して当該選択座席を入力可能かつ選択座席の入力後に座席一覧に代えてメニュー入力画面を表示可能に形成するとともに、表示されたメニュー入力画面を参照して当該メニューを入力可能に形成されている。
なお、本ハンディターミナル10は、従来例(図11)の場合と同様なオーダーデータ処理装置のハンディターミナルとして利用される。ただし、この実施形態では、図1〜図4にハンディターミナル10の構成を示し、図5にステーション(オーダー管理手段)70の構成を示している。オーダーデータ処理装置を構成する他の構成要素(プリンタ,会計手段等)については、図示省略した。
図1,図2において、ハンディターミナル(HT)10は、見開き可能な一方扉体(本体)11と他方扉体(本体)15とからなる。一方扉体11内には、全体構成を概念的に示す図3の制御部(CPU21,ROM22,RAM23)20と,センサ(SNR)部30と,無線通信部(WLT)35と,タッチパネル付き表示器40用の駆動制御回路(I/F)40Dと,押圧データ入力キー部50用の駆動制御回路(I/F)50Dと,押圧操作型の固定キー部60用の駆動制御回路(I/F)60Dとが格納されている。
RAM23は、データ処理作業領域を形成する他、オーダーテーブル23OT,メニューテーブル23MTおよび座席状態管理テーブル23STを形成する。この座席状態管理テーブル23STには、例えば図4に示す如く、各座席(テーブル番号)と当該各状態(フラグ“0”…未使用状態,フラグ“1”…使用中状態)とが対応記憶される。
本体(11,15)の見開き状態を示す図1において、他方扉体15の内面15Iの大部分には、複数の固定メニューキー61Kを有する固定キー部60が設けられ、その上方部に覗き窓17が設けられている。覗き窓17は、透明プラスチック製である。
この実施形態の各固定メニューキー61Kの数は固定キー61KPを採用する従来例(図12,図13)の場合と同様な数である。大きさ(平面面積)も同様な大きさである。したがって、押圧操作型の固定メニューキー61Kを用いた入力作業については、従来例の場合と同様と言える。
しかし、この実施形態では、固定メニューキー61Kを、下位概念的な単品メニュー(例えば、“A定食”,“B定食”,“C定食”)に対する上位概念的な分類メニュー(例えば、“定食”)用としてあるので、従来の上位・下位概念的メニューが混在している場合よりも、1つの固定メニューキー61Kを選択する際の作業が簡単で、迅速かつ正確なメニュー入力を達成するのに非常に有効である。もとより、表示メニューキー41Kを大幅に増大できる。
この他方扉体15とヒンジ19を介して見開き可能に連結された一方扉体11の内面11Iの大部分には、タッチパネル付き表示器40(表示面41G)が取り付けられている。
すなわち、表示面41Gには、固定メニューキー61Kを押圧操作することによって、当該固定キーに割付けられた複数のメニュー(表示メニューキー41K)を、図10に示す如く、切替え表示することができる。各表示メニューキー41Kの平面面積(大きさ)は、固定メニューキー61Kの平面面積よりも大きくされている。
例えば、右側の固定メニューキー(“X”…定食)よりも左側の表示メニューキー(“A定食”,“B定食”等)41Kの方が平面面積大きい。タッチ操作の方が、固定メニューキー61Kの押圧操作の場合に比較して、隣接する他のキー41Kに触れ易くかつそれによりミス入力が生じ易いと言う欠点を一掃化するためである。
また、この実施形態では、具体的なメニュー入力頻度の多い表示メニューキー41Kが配置されていること、制御部20等が装着されているので重量が他方扉体15に比較して重くなることおよびこの実施形態では右利き用に設計してあることから、この一方扉体11を手持ち側としてある。
かくして、メニュー入力を安定して行えるとともに、信号線の多いタッチパネル付き表示器40とその駆動制御回路(I/F)40Dとを近接位置できるから、性能を高められる。しかも、外部ノイズの影響や電力ロスを軽減できる。
また、図1に示す表示面41Gの下方定位置に設けられた押圧データ入力キー部50の押圧データ入力キー51Kを押圧操作して、入力された数量(例えば、“2”)も表示面41Gに表示される。ただし、数量(“1”)は自動入力とし、数量“2”以上の場合に押圧データ入力キー51Kを用いて入力するように形成してある。
この押圧データ入力キー部50は、オーダーメニュー以外のデータを、入力するためのものでかつ入力使用頻度の高い押圧データ入力キー51Kからなる。この実施形態では、図1に示す“0”〜“9”を入力する置数キー,“T”と記した転送キー,“E”と記したエンターキー,“C”と記したクリアーキーである。
かくすれば、押圧データ入力キー51Kを、固定メニューキー61Kと隣接させて他方扉体15側に設ける場合に比較して、押圧データ入力キー51Kの選択かつ押圧操作を正確・迅速に行え、しかも表示メニューキー41Kとの識別も容易である。さらに、表示メニューキー41Kをタッチ操作して実際に入力されたメニューに関連深いものを配置しておけるから、業務能率をより大幅に向上できかつ取扱いが一段と容易である。
また、図1,図2に示す上方の定位置表示部42は、閉じた状態を示す図2に示す覗き窓17に対応する定位置とされている。この定位置表示部42には、表示メニューキー41Kでない情報が表示される。つまり、図1に示す見開き状態(使用状態)で表示メニューキー41Kを表示可能な部位(42)に、他の情報(例えば、呼出しメッセージ,通信エラーメッセージおよびバッテリー情報)を表示することができる。
したがって、表示面41Gに情報表示用の専門部位を格別に設けなくてもよいから、本体(11,15)小型化を図りつつ見開き状態時の表示メニューキー41Kの数をより増大することができる。また、結果として、ミス入力を防止できかつその後のメニュー入力をより確実に行えるとともに、業務能率を向上できる。
図5において、オーダー管理手段を形成するステーション(STN)70は、CPU71,ROM72,RAM73,HDD(ハードディスク装置)74,キーボード(KB)75,表示器(IND)76,無線親局78が接続されたインターフェイス(I/F)およびデーター通信回線79用のインターフェイス(I/F)を含み、オーダーデータを座席別に一括管理可能である。
RAM73内には、オーダー(売上)ファイル73OFと座席状態管理ファイル73SFとメニューファイル73MFとが設けられている。この座席状態管理ファイル73SFは、図4に示す座席状態管理テーブル23STの場合と同様である。
ここにおいて、ハンディターミナル10の電源を投入(ON)すると、問合手段(CPU21,ROM22)が、オーダー管理手段(70)に座席状態管理情報を問合せる(図6のST10でNO,ST15)。
これを受信(図8のST32でYES)したオーダー管理手段(70)側では、座席状態管理ファイル73SFを検索(ST33)して、当該時点つまり最新の座席状態管理情報を読み出し当該ハンディターミナル10に応答する(ST34)。
当該ハンディターミナル10では、更新制御手段(CPU21,ROM22)が、図4に示す座席状態管理テーブル23STの状態欄を更新する(図6のST16,ST17)。すなわち、座席状態管理テーブル23STに記憶された座席状態管理内容を、電源投入直後に外部(70)から入手した最新の座席状態管理内容で更新(書き換え)することができる。したがって、各ハンディターミナル10においてかつその場で、店舗内の各座席状態をリアルタイム的かつ正確に、しかも簡単に知ることができる。
すると、座席一覧表示制御手段(CPU21,ROM22)が、座席状態管理テーブル23STを参照(検索)して各座席の使用中状態および未使用状態を判別可能に座席一覧をタッチパネル付き表示器40(表示面41G)に表示する(ST10のYES,ST11,ST12)。
例えば、使用中状態の座席は赤色,未使用状態の座席は青色として、図1に示すように表示する。
ここで、表示された座席一覧の中から選択された座席(表示座席キー41K)がタッチ操作(ST13のYES)されると、座席入力取扱制御手段(CPU21,ROM22)が当該選択座席の入力して取り扱う(ST14)。キー入力による従来例の場合と比較して、座席入力を迅速かつ正確に行える。
このように、タッチパネル付き表示器40に表示された座席一覧の中から座席が選択入力されると、判別手段(CPU21,ROM22)が当該選択座席(例えば、図1に示す“A01”)が未使用状態であるか否かを判別する(図7のST18)。
未使用状態(フラグ“0”)であると判別(ST18のYES)された場合には、メニュー入力画面の表示前に、必須項目入力画面表示制御手段(CPU21,ROM22)が新規オーダーに関する必須項目入力画面(図9参照)を表示する(ST19)。
この必須項目入力画面に表示される必須項目には、少なくとも客人数が含まれる。忘れがちな客人数をより確実に入力することができる。なお、客人数は、置数キー(51K)を用いて入力する。
また、この実施形態では、必須項目には図9に示す“客種”も含まれる。さらに、当該必須項目入力画面に表示される必須項目(例えば、“客種”)の入力内容一覧(例えば、“子供”,“青年”,“中年”,“老年”)が表示される(ST19)。しかも、当該入力内容(“青年”)をタッチ操作すれば、当該内容を含む必須項目の入力をすることができる(ST20のYES)。したがって、必須項目内容を正確かつ簡単に入力することができる。
かくして、必須項目の入力後に、メニュー入力画面表示制御手段(CPU21,ROM22)が、必須項目入力画面(図9)に代えてメニュー入力画面(図10)をタッチパネル付き表示器40に表示する(ST21)。なお、選択座席が使用中状態(フラグ“1”)の場合(ST18のNO)には、座席一覧(図1)に代えてメニュー入力画面をタッチパネル付き表示器に直ちに切替表示する。
図10に示すメニュー入力画面を参照して、つまり、表示メニューキー41Kをタッチ操作することによる、当該メニューを入力することができる(ST22のYES,ST23)。入力された選択座席,メニュー等を含むオーダーデータは、登録制御手段によってオーダーテーブル23OTに登録(ST24)される。
そして、転送(”T”)キー51Kの押圧操作(ST25のYES)で、ステーション70に転送される(ST26)。ステーション70では、このオーダーデータをオーダーファイル73OFに登録する(図8のST30,ST31)。この登録および会計済みによる消去によって、座席状況管理ファイル73SFは、更新される。
ハンディターミナル10側では、転送後に電源がOFFされる(ST27のYES)。節電を図りかつ電源再投入時の座席状態管理情報の更新実行を担保するためである。
かかる第1の実施形態では、係員は手持ち側の一方扉体11を左手で持ち、図1に示すように本体(11,15)を見開き状態とする。つまり、ヒンジ19を中心に、両扉体11,15を左右に開く。センサ(SNR)部30がこれを検出する。ここで、電源をONする。
電源を投入すると、更新制御手段(21,22)が、座席状態管理テーブル23STに記憶された座席状態管理内容を外部(70)から入手した最新の座席状態管理内容に更新する(図6のST10,ST15〜ST17)。
すると、座席一覧表示制御手段(21,22)は、座席状態管理テーブル23STを参照して各座席の使用中状態および未使用状態を判別可能に、図1に示すような座席一覧(“A01”,“A02”,“A03”…)をタッチパネル付き表示器40に表示する(ST11〜ST12)。
そして、座席入力取扱制御手段(21,22)は、表示された座席一覧の中から使用中状態または未使用状態の座席(例えば、“A01”…座席キー41K)が選択してタッチ操作された場合に、当該座席(“A01”)がキー入力された場合と同様に取り扱う(ST13,ST14)。
次いで、判別手段(21,22)が当該選択座席(“A01”)が未使用状態であるか否かを判別する(図7のST18)。未使用状態(フラグ“0”)であると判別(ST18のYES)された場合には、メニュー入力画面の表示前に、必須項目入力画面表示制御手段(21,22)が新規オーダーに関する必須項目入力画面(図9参照)を表示する(ST19)。
この必須項目入力画面に表示される必須項目には少なくとも客人数が含まれる。また、当該必須項目入力画面に表示される必須項目(例えば、“客種”)の入力内容一覧(例えば、“子供”,“青年”,“中年”,“老年”)が表示される(ST19)。しかも、当該入力内容(“青年”)をタッチ操作すれば、当該内容を含む必須項目の入力をすることができる(ST20のYES)。忘れがちな客人数を含む必須項目内容を正確かつ簡単に入力することができる。
しかる後に、メニュー入力画面表示制御手段(21,22)が、座席一覧に代えて図10に示すメニュー入力画面をタッチパネル付き表示器40に表示する(ST21)。このメニュー入力画面を参照して、メニュー(例えば、“A定”)を入力することができる(ST22)。
制御部20は、無線通信部(WLT)35を介してオーダ−管理手段(70)から、情報を受信すると、当該情報をタッチパネル付き表示器40の上方の定位置表示部42に表示する。したがって、係員は、外部から覗き窓17を通してこの情報を目読できるから、当該情報に最適な行動を迅速にとれる。例えば、押圧データ入力キー(クリアキー)51Kを用いるために、本体(11,15)を図1に示す如く見開くと、当該情報は表示がクリアされる。
しかして、この実施形態によれば、各座席の使用中状態および未使用状態を判別できるように座席一覧をタッチパネル付き表示器40に表示可能に形成し、表示された座席一覧の中から選択された座席(41K)をタッチ操作して当該選択座席を入力可能かつ選択座席の入力後に座席一覧に代えてメニュー入力画面を表示可能に形成するとともに表示されたメニュー入力画面を参照してメニューを入力可能に形成されているので、座席入力を迅速かつ正確に行えかつこれに引き続きメユー入力することができるとともに、取扱い簡単であるから業務能率を大幅に向上できる。
また、座席状態管理テーブル23STと,この座席状態管理テーブルを参照して各座席の使用中状態および未使用状態を判別可能に座席一覧をタッチパネル付き表示器40に表示する座席一覧表示制御手段(21,22)と,座席入力取扱制御手段(21,22)と,メニュー入力画面表示制御手段(21,22)とを設け、表示された座席一覧の座席をタッチ操作して当該選択座席を入力可能かつメニュー入力画面を参照してメニューを入力可能に形成されているので、座席一覧表示制御手段(21,22)の動作タイミングを座席入力を必要とするタイミングに合わせておけば、一段と迅速に座席入力することができる。
また、タッチパネル付き表示器40に表示された座席一覧の中から選択入力された座席が未使用状態である場合には、メニュー入力画面の表示前に、新規オーダーに関する必須項目入力画面を表示するものと形成されているので、新規オーダーと追加オーダーとを区別するためのキー入力をしなくてもよくかつ新規オーダーのための必須項目を確実に入力することができる。
また、必須項目入力画面に表示される必須項目には少なくとも客人数が含まれるものと形成されているので、忘れがちな客人数をより確実に入力することができる。
また、必須項目入力画面には当該必須項目入力画面に表示される必須項目の入力内容一覧が表示されるものと形成されているので、必須項目内容を正確かつ簡単に入力することができる。
また、必須項目入力画面に表示された入力内容一覧の中から選択した入力内容をタッチ操作することにより当該入力内容を入力することができるものと形成されているので、必須項目内容をより迅速に入力することができる。
また、メニュー入力画面には複数の表示メニューキー41Kが含まれかつ選択された表示メニューキー41Kをタッチ操作することにより当該メニューを入力することができるものと形成されているので、座席入力からメニュー入力までのオーダー入力をより迅速化できる。
また、座席状態管理テーブル23STに記憶された座席状態管理内容が、電源投入直後に外部(70)から入手した最新の座席状態管理内容に更新されるものと形成されているので、各座席状態をリアルタイム的かつ正確に、しかも簡単に知ることができる。すなわち、正確な座席入力を行える。
さらに、ハンディターミナル10の固定メニューキー61Kを押圧操作した場合にメニューテーブル23MTに記憶されている当該固定メニューキー61Kに属する複数のメニューをタッチパネル付き表示器40に一覧表示可能かつ表示された表示メニューキー41Kをタッチ操作することにより当該メニューを入力可能であるので、ハンディターミナル10のメニューキー41Kを大幅に増大できるとともにタッチ操作でよいから取い扱いが容易であり、迅速かつ正確なメニュー入力を行える。
さらに、他方扉体15に、本体(11,15)を閉じた状態において、当該他方扉体15の外面15O側から一方扉体11のタッチパネル付き表示器40の定位置(42)に表示された情報を目読可能な覗き窓17が設けられているので、不使用状態における構成要素の保護を担保しつつタッチパネル付き表示器40の表示面41Gを有効利用できるとともに、品切れメニューや空きテーブル等に関する情報伝達機能を付加できる。
さらに、一方扉体11の内面11Iの定位置(50)に、オーダーメニュー以外のデータを入力するためのものでかつ入力使用頻度の高い押圧データ入力キー(置数キー,伝送キーT,要求きーD,エンターキーE,クリアキーC)51Kが設けられているので、この押圧データ入力キー51Kを他方扉体15側の分類キー61Kと隣接させて当該他方扉体15側に設ける場合に比較して、押圧データ入力キー51Kの選択かつ押圧操作を正確・迅速に行え、しかも表示メニューキー41Kとの識別も容易である。さらに、表示メニューキー41Kをタッチ操作して実際に入力されたメニューに関連深いものを配置しておけるから、業務能率をより大幅に向上できかつ取扱いが一段と容易である。
さらにまた、一方扉体11が手持ち側とされているので、より一段と取扱い容易であるとともに、制御部20やタッチパネル付き表示器40の駆動制御回路40D等を信号線の多いタッチパネル付き表示器40に近接して配置できるから、性能を向上できかつコスト低減も図れる。
さらにまた、一方扉体11側の表示メニューキー41Kの平面面積が他方扉体15側の固定メニューキー61Kの平面面積よりも大きいので、最終的なメニュー入力頻度が多い表示メニューキー41Kのミス操作を確実に防止できかつタッチ操作が一段と容易になる。この点からも、迅速なメニュー入力ができる。