JP2006106968A - 携帯型コンピュータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンピュータ制御部が搭載された固定本体部10と、この固定本体部10に対して開閉可能であり、表示パネル14が搭載された可動本体部11とを備えた携帯型コンピュータであって、可動本体部11の表示パネル14の裏面側にコンピュータを駆動するために配置され、平板状の1つ又は複数の燃料電池セルSにより構成される発電ユニット20と、燃料電池セルSを駆動するための水素ガスを発生し、固定本体部10に対して着脱自在に取り付けられる燃料ユニット21と、この燃料ユニット21により発生した水素ガスを発電ユニット20に供給するためのガス供給チューブ22とを備えた。
【選択図】図2
Description
日経メカニカル別冊「燃料電池開発最前線」発行日2001年6月29日、発行所:日経BP社、第3章PEFC、3.1原理と特徴p46
コンピュータ制御部が搭載された固定本体部と、この固定本体部に対して開閉可能であり、表示パネルが搭載された可動本体部とを備えた携帯型コンピュータであって、
可動本体部の前記表示パネルの裏面側にコンピュータを駆動するために配置され、平板状の1つ又は複数の燃料電池セルにより構成される発電ユニットと、
燃料電池セルを駆動するための燃料ガスを発生し、固定本体部に対して着脱自在に取り付けられる燃料ユニットと、
この燃料ユニットにより発生した燃料ガスを発電ユニットに供給するためのガス供給路とを備えたことを特徴とするものである。
水素発生セルは、鉄を収容する鉄収容部と、鉄に対して水又は水蒸気を供給するための水供給部とを備え、
鉄と水又は水蒸気との反応により発生する水素を前記ガス供給路を介して発電ユニットに供給するように構成することが好ましい。
図1において、ノートパソコンは、固定本体部10と可動本体部11とを備えており、可動本体部11は固定本体部10に対して開閉可能に取り付けられており、ノートパソコンを使用する時には、可動本体部11を開いた状態にする。可動本体部11は、2箇所のヒンジ部12により、固定本体部10に対して回動可能に支持されている。固定本体部10の内部には、コンピュータ制御部としてのCPUやメモリ、これらを搭載したマザーボード、ハードディスク及びそのコントローラ、外部記憶媒体を駆動する装置などが組み込まれている。可動本体部11には、表示パネルとして液晶表示パネル14が搭載されている。液晶表示パネル14を駆動するための配線を固定本体部10から接続するために、配線接続部13も設けられている。
図2は、燃料電池モジュールの構成を示す図である。既に説明したように、燃料電池モジュールは、可動本体部11に搭載される発電ユニット20と、固定本体部10に搭載される燃料ユニット21とを備えている。発電ユニット20は、8つの燃料電池セルSが平面的に並べて配置されており、回路基板23(平板状の支持基板に相当)に対して接続されている。燃料電池セルSは平板状であり、これを平面的に並べて配置することで、出力電圧を大きくできると共に、発電ユニット20全体を薄型化することができる。なお、本発明として燃料電池セルSを何個搭載するかは、適宜決めることができる。
次に、燃料電池セルSの構成を図3及び図4により説明する。図3は、本発明の燃料電池の単位セルの一例を示す組み立て斜視図であり、図4は、本発明の燃料電池の単位セルの一例を示す縦断面図である。
図5に示すように、各燃料電池セルSは、押さえ部材18により回路基板23に対して固定される。押さえ部材18は、例えば、リン青銅のような金属製(他の金属でもよい)であり、リン青銅板をプレス加工することにより形成することができる。燃料電池セルSの表面(図5で上側)は、前述したように金属板4により形成され、電極(正極)として機能している。従って、金属製の押さえ部材18を用いることで、燃料電池セルSの電極を回路基板23の配線パターンに接続することができる。また、燃料電池セルSの裏面(図5で下側)も金属板5であり、もう一方の電極(負極)を構成する。従って、回路基板23の表面に形成された別の電極パターンに押さえつけることで、電気的な接続を行うことができる。この電極パターンへの押さえ付けも、押さえ部材18により行うことができる。
次に、各燃料電池セルへ水素ガスを供給する場合の流路構成を図6により説明する。図6(a)において、燃料ユニット21の水素発生セル25により発生させられた水素ガスは、ガス供給チューブ22を通って、特定の燃料電池セルS1の注入口5cへ水素ガスが供給され、排出口5dから排出される。排出口5dから排出された水素ガスは、次の燃料電池セルS2の注入口5cへガス供給チューブ221により供給される。同様に燃料電池セルS2の排出口5dから排出された水素ガスは、ガス供給チューブ222により、次の燃料電池セルS3へと供給される。このように、燃料電池セルSは水素ガスの流路が直列的に接続されている。
次に、水素発生セル25の詳細構成を図7により説明する。この水素発生セル25は、平板状の鉄収容ケース25aと、これに隣接する水収容ケース25bとを備えている。鉄収容ケース25aには、複数個の純鉄タブレット30が収容される。なお、タブレット30を収容するための開口部も設けられている。タブレット30は、純鉄の粉末を金型で圧縮成形することにより得ることができる。かかるタブレット30を用いることで、高密度で純鉄を収容することができ、水素ガスの発生量を多くすることができる。なお、タブレット30の個数や大きさについては、適宜決めることができる。
[化1]
4H2O+3Fe → Fe3O4+4H2
すなわち、 純鉄に水(水蒸気)を供給すると、これらが反応し、酸化鉄と水素ガスを生成する。この化学反応では、二酸化炭素や一酸化炭素のような環境に対して悪影響を与えるガスを発生しない。すなわち、 クリーンなエネルギーであるということができる。水素ガスのみ(純水素)が、燃料電池セルSに対して供給されることになる。
2 カソード側電極板
3 アノード側電極板
4 カソード側金属板
5 アノード側金属板
10 固定本体部
11 可動本体部
14 液晶表示パネル
18 押さえ部材
20 発電ユニット
21 燃料ユニット
22 ガス供給チューブ
23 回路基板
24 加熱セル
25 水素発生セル
25a 鉄収容ケース
25b 水収容ケース
25c 水供給口
25d チューブ接続口
25e 仕切り部材
30 純鉄タブレット
S 燃料電池セル
Claims (6)
- コンピュータ制御部が搭載された固定本体部と、この固定本体部に対して開閉可能であり、表示パネルが搭載された可動本体部とを備えた携帯型コンピュータであって、
可動本体部の前記表示パネルの裏面側にコンピュータを駆動するために配置され、平板状の1つ又は複数の燃料電池セルにより構成される発電ユニットと、
燃料電池セルを駆動するための燃料ガスを発生し、固定本体部に対して着脱自在に取り付けられる燃料ユニットと、
この燃料ユニットにより発生した燃料ガスを発電ユニットに供給するためのガス供給路とを備えたことを特徴とする携帯型コンピュータ。 - 前記燃料電池セルは、板状の固体高分子電解質と、その固体高分子電解質の両側に配置された一対の電極板と、この電極板の更に外側に配置された一対の金属板とを備え、これら金属板の周縁が絶縁層を間に介在させた状態でカシメにより封止されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯型コンピュータ。
- 一対の金属板のうち、カソード側金属板には、空気取り込み用の開口部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の携帯型コンピュータ。
- 前記燃料電池セルの複数を平面的に並べた状態で平板状支持基板に対して取り付けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯型コンピュータ。
- 燃料電池セルを前記支持基板に取り付けるための金属製の押さえ部材を備え、この押さえ部材が、燃料電池セルの電極を支持基板に形成された配線パターンに接続させる機能も備えていることを特徴とする請求項4に記載の携帯型コンピュータ。
- 前記支持基板には、燃料電池セルの出力電圧を所定の電圧値に昇圧させる昇圧回路と、電圧値を安定化させる定電圧回路とが搭載されることを特徴とする請求項4又は5に記載の携帯型コンピュータ。
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