JP2006106655A - 粒子分散系、識別因子付与方法及び装置、粒子分散系付与手段、識別因子付き媒体、識別情報読取方法及び装置、媒体識別方法及び装置、媒体識別システム、電子写真現像剤ユニット、電子写真複写方法並びにid機能付き複写物 - Google Patents

粒子分散系、識別因子付与方法及び装置、粒子分散系付与手段、識別因子付き媒体、識別情報読取方法及び装置、媒体識別方法及び装置、媒体識別システム、電子写真現像剤ユニット、電子写真複写方法並びにid機能付き複写物 Download PDF

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Abstract

【課題】 粒子分散系、識別因子付与方法及び装置、粒子分散系付与手段、識別因子付き媒体、識別情報読取方法及び装置、媒体識別方法及び装置、媒体識別システム等を提供する。
【解決手段】 粒子分散系は、分散媒及び分散媒に無作為に分散されると共に分散媒と識別される識別情報を提供することが可能な識別因子を備えた粒子を含む。識別因子付与方法及び装置並びに粒子分散系付与手段は、粒子分散系を媒体に付与する。識別因子付き媒体は、粒子分散系が媒体に付与されている。識別情報読取方法及び装置は、識別因子付き媒体に付与された識別因子から提供される識別情報を読み取る。媒体識別方法及び装置は、識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いて媒体を識別する。媒体識別システムは、識別因子付与装置、識別情報読取装置、及び読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合する手段を含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、粒子分散系、識別因子付与方法、識別因子付与装置、粒子分散系付与手段、識別因子付き媒体、識別情報読取方法、識別情報読取装置、媒体識別方法、媒体識別装置、媒体識別システム、電子写真装置から出力された複写物1枚毎にID機能を付与することが可能な電子写真現像剤ユニット、電子写真複写方法及びID機能付き複写物に関する。
紙などの記録媒体から原画像を読み取るスキャナーとパソコンに格納された原画像ファイル情報を記録媒体に印刷するプリンタを持つスキャナプリンタの検討は古くから行われている。例えば、特許文献1(従来例1)には原画像から読取った画像情報と対応関係にあるファイルから読み出した画像情報を比較し、紙又はファイルの当該領域の一方が空白であれば、他方のデータを追加する方法が記載されている。
また、スキャナーとプリンタを組み合わせた例として、特許文献2(従来例2)には、プリンタのキャリッジに着脱可能なスキャナーを装着し、移動操作しながら画像読取りを可能とする画像読取印刷が提案されている。
この他の出力された原画像識別手法としては、特許文献3、4(従来例3、4)記載の如く、記録媒体となる紙に識別用図形を形成しておき、この識別用図形絵柄やその位置にて原画像情報を識別する方法が広く用いられている。この場合、出力された画像に形成された識別用図形をスキャナーで読取り、それによって得た画像信号に基づき、予め準備されたコードデータとリンクさせ、原画像に画像情報を付加合成する事も可能である。
上記の従来例1は、原画像及びファイルの追加情報を相互に追記する事を目的としており、原画像にデータを加える事はできるが、出力された画像を識別する事はできない。そればかりか、ファイルに格納された原画像は常に書き加えられてしまうという問題点があった。従来例2に至っては、スキャナー機能はプリンタと独立して機能するが、従来例1と同様に出力画像のみの認識を行う事はできない。更に、従来例3、4はスキャナーにより識別用図形絵柄を検出するため、コードデータとリンクさせて画像情報を付加合成する方法としては優れているが、予め紙などの記録媒体に識別用図柄を形成させておく手間がかかり、用途に応じた周到な個別前準備を必要とするため、広く一般に普及させる手法としては限界がある。このように、出力画像自身が識別機能を有する出力画像に関しては、未だ提案されていないのが現状である。
特開平11−127341号公報 特開平8−317102号公報 特開平5−110807号公報 特許第3229666号公報
本発明は、新規な、粒子分散系、識別因子付与方法、識別因子付与装置、粒子分散系付与手段、識別因子付き媒体、識別情報読取方法、識別情報読取装置、媒体識別方法、媒体識別装置、媒体識別システム、電子写真装置から出力された複写物1枚毎にID機能を付与し識別を可能とする電子写真現像剤ユニット、電子写真複写方法、及び、この方法で得られるID機能付き複写物の提供を目的とする。
上記課題は、次の1)〜29)の発明によって解決される。
1) 分散媒及び該分散媒に無作為に分散されると共に該分散媒と識別される識別情報を提供することが可能な識別因子を備えた粒子を含むことを特徴とする粒子分散系。
2) 前記識別因子は、光を放出することが可能な光発光性物質であり、前記識別情報は、前記光であることを特徴とする1)に記載の粒子分散系。
3) 前記粒子は、トナー粒子であり、前記分散媒は、トナー、又はトナー及びキャリアの両方を含むことを特徴とする1)又は2)に記載の粒子分散系。
4) 媒体に識別因子を付与する識別因子付与方法であって、1)〜3)のいずれかに記載の粒子分散系を媒体に付与することを特徴とする識別因子付与方法。
5) 前記粒子分散系を用いて前記媒体に画像を形成することを特徴とする4)に記載の識別因子付与方法。
6) 媒体に識別因子を付与する識別因子付与装置であって、1)〜3)のいずれかに記載の粒子分散系を媒体に付与する手段を有することを特徴とする識別因子付与装置。
7) 前記手段は、前記粒子分散系を前記媒体に付与すると共に前記粒子分散系を用いて画像を形成する手段であることを特徴とする6)に記載の識別因子付与装置。
8) 1)〜3)のいずれか一項に記載の粒子分散系を媒体に付与する粒子分散系付与手段。
9) 媒体に識別因子が付与された識別因子付き媒体であって、1)〜3)のいずれかに記載の粒子分散系が媒体に付与されていることを特徴とする識別因子付き媒体。
10) 前記粒子分散系は、前記媒体において画像を構成していることを特徴とする9)に記載の識別因子付き媒体。
11) 9)又は10)に記載の識別因子付き媒体に付与された前記識別因子から提供される前記識別情報を読み取ることを特徴とする識別情報読取方法。
12) 前記識別因子付き媒体における前記粒子分散系が、2)に記載の粒子分散系である場合であって、前記光発光性物質から提供される前記光を検出することを含むことを特徴とする11)に記載の識別情報読取方法。
13) 前記光発光性物質を発光させることをさらに含むことを特徴とする12)に記載の識別情報読取方法。
14) 9)又は10)に記載の識別因子付き媒体に付与された前記識別因子から提供される前記識別情報を読み取ることを特徴とする識別情報読取装置。
15) 前記識別因子付き媒体における前記粒子分散系が、2)に記載の粒子分散系である場合であって、前記光発光性物質から提供される前記光を検出する手段を含むことを特徴とする14)に記載の識別情報読取装置。
16) 前記光発光性物質を発光させる手段をさらに含むことを特徴とする15)に記載の識別情報読取装置。
17) 媒体を識別する媒体識別方法であって、9)又は10)に記載の識別因子付き媒体に付与された前記識別因子を用いて前記媒体を識別することを特徴とする媒体識別方法。
18) 11)〜13)のいずれかに記載の識別情報読取方法を用いて前記識別情報を読み取るステップ、及び前記読み取られた識別情報を、予め取得された前記識別情報と照合するステップを含むことを特徴とする17)に記載の媒体識別方法。
19) 11)〜13)のいずれかに記載の識別情報読取方法を用いて前記識別情報を読み取るステップ、前記読み取られた識別情報を記憶するステップ、及び記憶された前記読み取られた識別情報を、予め取得された前記識別情報と照合するステップを含むことを特徴とする17)に記載の媒体識別方法。
20) 媒体を識別する媒体識別装置であって、9)又は10)に記載の識別因子付き媒体に付与された前記識別因子を用いて前記媒体を識別する手段を有することを特徴とする媒体識別装置。
21) 14)〜16)のいずれかに記載の識別情報読取装置、及び前記読み取られた識別情報を、予め取得された前記識別情報と照合する手段を含むことを特徴とする20)に記載の媒体識別装置。
22) 14)〜16)のいずれかに記載の識別情報読取装置、前記読み取られた識別情報を記憶する手段、記憶された前記読み取られた識別情報を、予め取得された前記識別情報と照合する手段を含むことを特徴とする20)に記載の媒体識別装置。
23) 媒体を識別する媒体識別システムであって、6)又は7)に記載の識別因子付与装置、及び20)〜22)のいずれかに記載の媒体識別装置を含むことを特徴とする媒体識別システム。
24) 可視光以外の特定波長の光により発光するトナー(以下、発光トナーという)1〜20重量%を非発光トナー中に混在させたトナーを有することを特徴とする電子写真現像剤ユニット。
25) 発光トナーが光発光性物質を含有することを特徴とする24)記載の電子写真現像剤ユニット。
26) 光発光性物質が、希土類元素を含む物質であることを特徴とする25)記載の電子写真現像剤ユニット。
27) 発光トナーが着色剤を含有することを特徴とする24)〜26)の何れかに記載の電子写真現像剤ユニット。
28) 24)〜27)の何れかに記載の電子写真現像剤ユニットを用いて、発光トナーを各画像上にランダムに存在させることにより、複写物1枚毎にID機能を付与することを特徴とする電子写真複写方法。
29) 28)記載の電子写真複写方法により複写されたID機能付き複写物。
本発明によれば、新規な、粒子分散系、識別因子付与方法、識別因子付与装置、粒子分散系付与手段、識別因子付き媒体、識別情報読取方法、識別情報読取装置、媒体識別方法、媒体識別装置、媒体識別システム、電子写真装置から出力された複写物1枚毎にID機能を付与し識別を可能とする電子写真現像剤ユニット、電子写真複写方法、及びID機能付き複写物を提供できる。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
まず、本発明の第一の態様による粒子分散系は、分散媒及び分散媒に無作為に分散されると共に分散媒と識別される識別情報を提供することが可能な識別因子を備えた粒子を含む。分散媒は、固体又は液体であり、分散媒が、固体である場合には、その固体は、粒子(粉体を含む)などの形態を有してもよい。固体の分散媒の例としては、粉体の乾式トナー、固体の印刷インク、インクリボン、固体の塗料などが挙げられる。また、液体の分散媒の例としては、湿式トナー、液体の印刷インク、液体の塗料などが挙げられる。本発明における識別因子を備えた粒子は、識別因子を備えた粒子は、粉体であってもよい。また、本発明における識別因子を備えた粒子は、分散媒に無作為(ランダム)に分散される。すなわち、これらの粒子は、好ましくは、分散媒に均一に分散されるが、不均一に分散されてもよい。また、これらの粒子の識別因子は、分散媒と識別される識別情報を提供することができる因子である。識別情報は、分散媒と識別される情報であればよく、特に限定されない。また、識別因子も、識別情報を提供することができればよく、特に限定されない。例えば、識別因子は、光を放出することが可能な光発光性物質であってもよく、この場合には、識別情報は、所定の波長を備えた光の発光である。また、例えば、識別因子は、光を放出することが可能な光吸収性物質であってもよく、この場合には、識別情報は、所定の波長を備えた光の吸収である。このようにして、本発明の第一の態様によれば、新規な粒子分散系を提供することができる。
本発明の第一の態様による粒子分散系において、好ましくは、識別因子は、光を放出することが可能な光発光性物質であり、識別情報は、光である。このように、識別因子は、光を放出することが可能な光発光性物質であり、識別情報は、光であるときには、光発光性物質を適切に選択することによって、光発光性物質が、特定の波長における光を放出し、分散媒は、その波長では、光を放出しないため、光発光性物質の発光を、よって識別情報を容易に検出することができる。
本発明の第一の態様による粒子分散系において、例えば、粒子は、トナー粒子であり、分散媒は、トナー、又はトナー及びキャリアの両方を含む。粒子がトナー粒子であり、分散媒が、トナーであるときには、粒子分散系は、いわゆる一成分系現像剤であり、粒子がトナー粒子であり、分散媒が、トナー及びキャリアの両方であるときには、粒子分散系は、いわゆる二成分系現像剤である。いずれの場合にも、粒子分散系を用いることによって、識別因子を備えた粒子が無作為に分散された画像を形成することができる。
ここで、粒子が、トナー粒子であり、分散媒が、トナー、又はトナー及びキャリアの両方を含む場合には、識別因子の色は、無色透明である又は実質的に無色透明とみなせることが好ましい。識別因子を備えたトナー粒子及び分散媒に含まれるトナーが、(同じ色の)カラートナーであって、識別因子の色が無色透明である又は実質的に無色透明とみなせる場合には、識別因子が、トナー粒子及び分散媒に含まれるトナーの色に影響を与えず、トナー粒子の色及び分散媒に含まれるトナーの色によって画像を形成することができる。
さらに、識別因子が、光を放出することが可能な光発光性物質であり、識別情報は、光であるときには、識別因子を備えた粒子は、発光性物質を含むトナー粒子であり、このようなトナー粒子で形成された画像における発光性物質から放出される光の位置(空間的分布)及び強度を検出することによって、画像に分散された識別因子を備えた粒子の識別情報を読み取ることが可能となる。
図1は、本発明による粒子分散系としての一成分系現像剤を説明する図である。本発明による粒子分散系としての一成分系現像剤は、分散媒としてのトナー粒子1及び識別因子を備えたトナー粒子2を含む。識別因子を備えたトナー粒子2は、分散媒としてのトナー粒子1に無作為に分散されている。識別因子を備えたトナー粒子2の識別因子は、光を放出することが可能な光発光性物質であり、識別因子としての光発光性物質は、分散媒としてのトナー粒子1と識別される識別情報としての光を放出することができる。このような粒子分散系としての一成分系現像剤を用いることによって、分散媒としてのトナー粒子1に、識別因子を備えたトナー粒子2が無作為に分散された画像を得ることができる。そして、光発光性物質を発光させることが可能な励起光を、本発明による粒子分散系としての一成分系現像剤を用いて形成された画像に照射することによって、画像に無作為に分散された識別因子を備えたトナー粒子2の光発光性物質を発光させることができる。
図2は、本発明による粒子分散系としての二成分系現像剤を説明する図である。本発明による粒子分散系としての二成分系現像剤は、分散媒としてのトナー粒子1及びキャリア3並びに識別因子を備えたトナー粒子2を含む。識別因子を備えたトナー粒子2は、分散媒としてのトナー粒子1及びキャリア3に無作為に分散されている。より詳しくは、分散媒の構成要素としてのキャリア3に、分散媒の構成要素としてのトナー粒子1及び識別因子を備えたトナー粒子2が無作為に付着している。識別因子を備えたトナー粒子2の識別因子は、光を放出することが可能な光発光性物質であり、識別因子としての光発光性物質は、分散媒としてのトナー粒子1及びキャリア3と識別される識別情報としての光を放出することができる。このような粒子分散系としての二成分系現像剤を用いることによって、分散媒としてのトナー粒子1及びキャリア3に、識別因子を備えたトナー粒子2が無作為に分散された画像を得ることができる。そして、光発光性物質を発光させることが可能な励起光を、本発明による粒子分散系としての二成分系現像剤を用いて形成された画像に照射することによって、画像に無作為に分散された識別因子を備えたトナー粒子2の光発光性物質を発光させることができる。
なお、以下において、光発光性物質を備えたトナー粒子を、発光トナーと呼ぶことにし、分散媒に含まれるトナーを、非発光トナーと呼ぶことにする。
例えば、本発明による特定の実施形態においては、可視光以外の特定波長の光により発光するトナー(以下、発光トナーという)1〜20重量%(トナー全量を100重量%とする)を非発光トナー中に混在させたトナーを有する電子写真現像剤ユニットを用いて、記録媒体上に画像を形成すると、形成された画像には発光トナーがランダムに定着するので、このパターンを可視光以外の特定波長光で読み取り、その読み取り情報を格納することにより、記録媒体上の画像情報を識別することが可能となる。ここで、可視光以外の特定波長の光としては、情報を読み取ることができる光ならば特に限定されないが、代表的なものとして紫外光が挙げられる。また可視光以外の光を用いるのは、人が元画像を見るのに邪魔にならないようにするためである。
本発明で用いる発光トナーは、検知手段で発光を検知し得るトナーであり、光発光性物質を含有していても発光を検出できないトナーはそれに値しない。トナー画像をスキャナーにより白色光と特定波長の光で読み取ることができるトナーは、例えば従来から使用されているトナーに、特定波長の光で発光する光発光性物質を含有させる事により得られる。白色光により画像読取を可能にするための着色剤としては、染料、顔料などを用いる事ができ、例えば次のようなトナー用として公知の着色剤が挙げられる。
イエロー着色剤の具体例:C.I.Pigment Yellow 1(Symuler Fast Yellow GH,大日本インキ社製)、C.I.Pigment Yellow 3(Symuler Fast Yellow 10GH,大日本インキ社製)、C.I.Pigment Yellow 12(Symuler Fast Yellow GF,大日本インキ社製、イエロー152,有本化学社製、ピグメントイエローGRT,山陽色素社製、スミカプリントイエローST−O,住友化学社製、ベンジジンイエロー1316,野間化学社製、セイカファストイエロー2300,大日精化社製、リオノールイエローGRT,東洋インキ社製)、C.I.Pigment Yellow 13(Symuler Fast Yellow GRF,大日本インキ社製)、C.I.Pigment Yellow14(Symuler Fast Yellow 5GR,大日本インキ社製)、C.I.Pigment Yellow 17(Symuler Fast Yellow 8GR,大日本インキ社製、リオノールイエローFGNT,東洋インキ社製)など。
マゼンタ着色剤の具体例:C.I.Pigment Red 5(Symuler Fast Carmine FB,大日本インキ社製)、C.I.Pigment Red 18(Sanyo Toluidine Maroon Medium,山陽色素社製)、C.I.Pigment Red 21(Sanyo Fast Red GR,山陽色素社製)、C.I.Pigment Red 22(Symuler Fast Brill Scarlet BG,大日本インキ社製)、C.I.Pigment Red 57(Symuler Brill Carmine LB,大日本インキ社製)、C.I.Pigment Red 81(Symulex Rhodamine Y Toner F,大日本インキ社製)、C.I.Pigment Red 112(Symuler Fast Red FGR,大日本インキ社製)、C.I.Pigment Red 114(Symuler Fast Carmine BS,大日本インキ社製)、C.I.Pigment Red 122(Fastogen Super Magenta RE02,大日本インキ社製)など。
シアン着色剤の具体例:C.I.Pigment Blue 15(Fastogen Blue GS,大日本インキ社製、Chromofine SR,大日精化社製)、C.I.Pigment Blue 16(Sumitone Cyanine Blue LG,住友化学社製)、C.I.Pigment Blue 15:3(Cyanine Blue GGK,日本ピグメント社製、リオノールブルーFG7351,東洋インキ社製)、C.I.Pigment Green 7(Phthalogcyanine Green 東京インキ社製)、C.I.Pigment Green 36(Cyanine Green ZYL,東洋インキ社製)など。
ブラック着色剤の具体例:カーボンブラック、スピリットブラック、アニリンブラック(C.I.Pigment Black 1)など。
光発光性物質としては、例えば、Duke Scientific Corporation製のFluorescent Microspheres(商品名)や特開平6−158042号記載の周期表IV族半導体であるGeを主成分とする粒径1〜10nm範囲の微粒子の他、ZeSe、CdS、CdSe、CdTe微粒子、又は日亜化学工業製のULTRA GLOW(商品名)などに代表されるEu,Dy等の希土類を含む微粒子を用いる事が出来るが、これらに限定されるものではない。
その製造例としては、特開2003−313545号、特開平6−158042号公報記載の方法が挙げられるが、これらの製法に限定される事は無く、気相法、液相法によらず作成された粒子が蛍光発光を示す微粒子であれば使用可能である。
本発明で用いる発光トナーは、上述の光発光性物質や着色剤の他に、結着樹脂、帯電制御剤、ワックス、及び必要に応じて添加剤を加えた構成になっており、それぞれ以下に例示する物を用いる事ができるが、これらに限定されるものではない。
結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタレン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプロレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられ、単独で或いは混合して使用できる。この他、生分解性タンパク質、ポリオレフィン(低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、酸化ポリエチレンポリ4弗化エチレンなど)、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体(モノマー比5〜30:95〜70)、オレフィン共重合体(エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂)、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、マレイン酸変性フェノール樹脂、フェノール変性テルペン樹脂などが挙げられる。
荷電制御剤としては、ニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基を含むアジン系染料(特公昭42−1647号公報)、塩基性染料〔例えば、C.I.Basic Yellow 2(C.I.41000)、C.I.Basic Yellow 3、C.I.Basic Red 1(C.I.45160)、C.I.Basic Red 9(C.I.42500)、C.I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Basic Violet 10(C.I.45170)、C.I.Basic Violet 14(C.I.42510)、C.I.Basic Blue 1(C.I.42025)、C.I.Basic Blue 3(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5(C.I.42140)、C.I.Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.52015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.52030)、C.I.Basic Blue 25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.44045)、C.I.Basic Green(C.I.42040)、C.I.Basic Green 4(C.I.42000)など〕、更に、これらの塩基性染料のレーキ顔料(レーキ化剤としては、鱗タングステン酸、鱗モリブデン酸、鱗タングステンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、フェリシアン化物、フェロシアン化物など)、C.I.Solvent Black 3(C.I.26150)、ハンザイエローG(C.I.11680)、C.I.Moldlant Black 11、C.I.Pigment Black 1、ベンゾルメチル−ヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシルートリメチルアンモニウムクロライド、又はジブチル又はジオクチルなどのジアルキルチン化合物、ジアルキルチンポレート化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20153号、特公昭43−27596号、特公昭44−6397号、特公昭45−26478号各公報に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、特公昭55−42752号、特公昭58−41508号、特公昭58−7384号、特公昭59−7385号各公報に記載されているサリチル酸、ジアルキルサリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料などが挙げられる。
ワックス(離型剤)としては、パラフィンワックス及びその誘導体、モンタンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス及びその誘導体などが挙げられ、誘導体には酸化物や、ビニル系モノマーとのブロック共重合物、グラフト変性物を含む。その他、アルコール、脂肪酸、酸アミド、エステル、ケトン、硬化ひまし油及びその誘導体、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、ペトロラクタムなども利用できる。
本発明で用いるトナーを製造するには、従来より公知の溶融混練法や特許第3032598号、同3247745号記載のケミカル法を用いればよい。溶融混練法、ケミカル法の場合には、特定波長において発光する光発光性物質をトナー中に含有させる構成を採るが、トナーの表層に添加する方法も有効である。この他、添加後にトナー表層に機械的エネルギーを与えて付着固定化させ、トナーに含有させる事も可能である。
特定波長において発光する光発光性物質と上述の構成のトナーを、ボールミル、Vブレンダー、ヘンシェルミキサーなどで混合した後、機械的エネルギーを与える方法としては、高速で回転する羽根によって混合物に衝撃を加える方法、高速気流中に混合物を投入し粒子を加速させ、粒子同士又は混合粒子を適当な衝突板に衝突させる方法などがあり、特定波長において発光する光発光性物質をトナー表面に付着固定化させることができる。
具体的な装置としては、オングミル〔ホソカワミクロン(株)〕、及びI式ミル(ニホンニューマチック工業)で通常の粉砕の場合より粉砕エアー圧を下げた装置、ハイブリダイゼーションシステム〔(株)奈良機械製作所〕、自動乳鉢などが挙げられる。
上記トナーを製造する方法の一例を示すと、先ず、前述した結着樹脂、光発光性物質、着色剤、帯電制御剤、その他の添加剤等をヘンシェルミキサーの如き混合機により充分に混合した後、バッチ式の2本ロール、バンバリーミキサーや連続式の2軸押出し機(例えば神戸製鋼所社製KTK型2軸押出し機、東芝機械社製TEM型2軸押出し機、KCK社製2軸押出し機、池貝鉄工社製PCM型2軸押出し機、栗本鉄工所社製KEX型2軸押出し機)や、連続式の1軸混練機(例えばブッス社製コ・ニーダ)等の熱混練機を用いて構成材料を良く混練し、冷却後、ハンマーミル等を用いて粗粉砕し、更にジェット気流を用いた微粉砕機や機械式粉砕機により微粉砕し、旋回気流を用いた分級機やコアンダ効果を用いた分級機により所定の粒度に分級する。次いで、無機酸化物と該トナーをへンシェルミキサーの如き混合機により充分混合し、必要に応じて、250メッシュ以上の篩を通過させ、粗大粒子、凝集粒子を除去する。
発光トナーに含有させる光発光性物質の割合は、発光トナーの1〜20重量%が好ましい。より好ましくは2〜8重量%である。この範囲であれば、光発光性物質が十分に機能し、且つ、通常のマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックというカラートナーとしての機能も充分に発揮することができる。1重量%未満になると検知手段が発光を検知できなくなり、20重量%を越えると、フルカラー原画像の場合、光の透過性が低くなり、十分に満足できる画像が得られなくなる。
トナー全量に対する発光トナーの割合は、発光トナーからの発光を検出する検出手段の受光面において、発光トナーからの光の照度が、検出手段の検出限界(感度)を超えるような比である。例えば、発光トナーと非発光トナーは、トナー全量に対する発光トナーの割合が1〜20重量%となるように混合することが望ましい。発光トナーの割合が1重量%未満になると、スキャナー読取に誤差を発生する場合がある上に、ランダムパターンに差が見られなくなる。また、20重量%を越えると、フルカラー原画像の場合、光の透過性が低くなり、十分に満足できる画像が得られなくなる上、ランダムパターンに差が見られなくなる。
上記トナーを二成分系現像剤に用いる場合にはキャリアと混合する。キャリアの平均粒径は通常10〜100μm、好ましくは30〜50μmである。
このようなキャリアとしては、例えば鉄粉、フェライト粉、ニッケル粉のごとき磁性を有する粉体、ガラスビーズ等、公知のものが全て使用可能であるが、特に、これらの表面を樹脂などで被覆することが好ましい。使用される樹脂としては、ポリフッ化炭素、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、フェノール樹脂、ポリビニルアセタール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。
この樹脂層は、従来と同様、キャリアの表面に噴霧法、浸漬法等の手段で樹脂を塗布して形成すればよい。樹脂の使用量は、通常、キャリア100重量部に対して1〜10重量部である。
更に、トナーとキャリアとの混合割合は、一般にキャリア100重量部に対してトナー0.5〜6.0重量部程度が適当である。
次に、本発明による第二の態様は、媒体に識別因子が付与された識別因子付き媒体であって、本発明による第一の態様である粒子分散系が媒体に付与されている。本発明による第二の態様によれば、媒体に無作為に識別因子が付与された識別因子付き媒体を提供することができる。媒体の材料は、粒子分散系が付与されるものであれば、特に限定されず、媒体の材料としては、例えば、紙、樹脂、木材、金属などが挙げられる。また、媒体の形状は、任意の形状である。
本発明による第二の態様である識別因子付き媒体において、好ましくは、粒子分散系は、媒体において画像を構成している。この場合には、媒体に形成された画像に無作為に識別因子が付与された識別因子付き媒体を提供することができる。よって、媒体に形成された画像の他に、別の識別因子を付与する必要がない。なお、画像は、白黒画像、単色画像、多色(カラー)画像であってもよい。また、画像は、電子写真方式を含む任意の画像形成方式によって形成され得る。さらに、このような識別因子付き媒体としては、例えば、粒子分散系としてのトナーを含む現像剤によって画像が形成された印刷物、粒子分散系としての印刷インクによって画像が形成された印刷物、粒子分散系としての塗料が塗布された物品などが挙げられる。
図3は、本発明による識別因子付き媒体としての印刷物を説明する図である。本発明による識別因子付き媒体としての印刷物においては、識別因子付き媒体における媒体としての画像形成可能なトナー画像支持媒体5に、分散媒としてのトナー粒子1及び分散媒としてのトナー粒子1に無作為(ランダム)に分散された識別因子としての光発光性物質を備えたトナー粒子2を含む粒子分散系を用いて画像が形成されている。このような画像は、分散媒としてのトナー粒子1及び識別因子を備えたトナー粒子2で構成されており、トナー画像支持媒体5に無作為に付与されたトナー粒子2の識別因子としての光発光性物質を含む。ここで、識別因子としての光発光性物質を備えたトナー粒子2は、無作為に(自然に)トナー画像支持媒体5に付与され、トナー画像支持媒体5に付与される識別因子を備えたトナー粒子2の分布を再現することはできない。このため、図3に示すように、複数のトナー画像支持媒体5に、本発明による第一の態様である粒子分散系を用いて、同一の形態を備えた画像を形成しても、識別因子付き媒体としての複数の印刷物ごとに、画像における分散媒としてのトナー粒子1及び識別因子としての光発光性物質を備えたトナー粒子2の分布(配置)は、異なる。図3においては、紙及び樹脂フィルムのような複数のトナー画像支持媒体5に、それぞれ、分散媒としてのトナー粒子1及び光発光性物質を備えたトナー粒子2で「風」という文字の画像が形成されており、それらのm枚目の画像及びn枚目の画像においては、例えば、点線の円で囲まれる文字の部分を構成する分散媒としてのトナー粒子1及び光発光性物質を備えたトナー粒子2の配置が異なる。よって、このような同一の形態の画像を備えた識別因子付き媒体としての複数の印刷物に、トナー粒子2に含まれる光発光性物質を発光させることができる光を照射すると、複数の印刷物に形成された画像ごとに異なる配置のトナー粒子2の光発光性物質が発光することになる。その結果、本発明による第一の態様である粒子分散系を用いて画像を形成し、複数の印刷物に形成された画像ごとに異なるトナー粒子2の配置を、光発光性物質から放出される光を検出することで、識別因子付き媒体としての複数の印刷物を、識別することが可能となる。
次に、本発明による第三の態様は、媒体に識別因子を付与する識別因子付与方法であって、本発明による第一の態様である粒子分散系を媒体に付与する。本発明による第三の態様によれば、本発明による第一の態様である粒子分散系を用いて、媒体に識別因子を付与する方法を提供することができる。また、本発明による第三の態様である識別因子付与方法において、粒子分散系を用いて媒体に画像を形成してもよい。この場合には、本発明による第一の態様である粒子分散系を用いて、媒体に識別因子が付与された画像を形成する方法を提供することができる。
また、本発明による第四の態様は、媒体に識別因子を付与する識別因子付与装置であって、本発明による第一の態様である粒子分散系を媒体に付与する手段を有する。本発明による第四の態様によれば、本発明による第一の態様である粒子分散系を用いて、媒体に識別因子を付与する装置を提供することができる。本発明による第一の態様である粒子分散系を媒体に付与する手段は、粒子分散系を媒体に付与すると共に粒子分散系を用いて画像を形成する手段であってもよい。この場合には、本発明による第一の態様である粒子分散系を用いて、媒体に識別因子が付与された画像を形成する装置を提供することができる。
図4は、本発明による識別因子付与装置としての画像形成装置を説明する図である。本発明による第三の態様である識別因子付与方法としての画像形成方法及び本発明による第四の態様である識別因子付与装置としての画像形成装置は、例えば、図4に示すような公知の画像形成装置(電子写真装置)において、現像剤として本発明による第一の態様である粒子分散系を用いることによって、実施され得る。
図4に示す画像形成装置は、電子写真感光体11、帯電手段12、露光手段13、現像手段14、転写手段15、定着手段16、クリーニング手段17、及び除電手段18を含む。
まず、感光体ドラム上の電子写真感光体11の表面を均一に帯電させる。電子写真感光体11の帯電極性は、電子写真感光体の種類に依存するが、負に帯電させられることが多い。帯電手段11としては、公知のコロナ帯電器、ローラー帯電器などが用いられる。
次に、露光手段13によって、電子写真感光体11の表面に、画像情報に基づいて、静電荷像(静電潜像)を形成する。露光手段13は、画像情報に基づいて、電子写真感光体11の表面に対して光を照射する。そして、電子写真感光体11の表面における光で照射された部分の電荷は、減少する。
露光手段13としては、公知のアナログ方式及びデジタル方式の露光手段が挙げられる。アナログ方式の露光手段は、画像形成装置のコンタクトガラス21上に置かれた原画像を備えた印刷物22に対して、光源から光を照射し、原画像を備えた印刷物22で反射されて画像形成装置のコンタクトガラス21を通過した光を集光して、電子写真感光体11に照射する。一方、デジタル方式の露光手段は、画像形成装置のコンタクトガラス21上に置かれた原画像を備えた印刷物22に対して、光源から光を照射し、原画像を備えた印刷物22で反射されて画像形成装置のコンタクトガラス21を通過した光を集光して、CCD(電荷結合素子)などの撮像素子で画像を獲得し、獲得された画像に基づいて、レーザー又はLED(発光ダイオード)などの書き込み手段を制御して、書き込み手段から放出される光を電子写真感光体11に照射する。その結果、電子写真感光体11に負に帯電した静電潜像が形成される。
次に、現像手段14によって、現像手段内に格納された現像剤を正又は負に帯電させ、正又は負に帯電した現像剤を、静電潜像が形成された電子写真感光体11上に付着させて、静電潜像を現像する。なお、露光手段がアナログ式である場合には、正に帯電した現像剤が用いられ、露光手段がデジタル式である場合には、負に帯電した現像剤が用いられる。電子写真感光体11上に負に帯電した静電潜像が形成されており、負に帯電した静電潜像を正に帯電した現像剤を用いて現像すると、現像剤は、静電潜像の帯電した部分に付着する。一方、電子写真感光体11上に負に帯電した静電潜像が形成されており、負に帯電した静電潜像を負に帯電した現像剤を用いて現像すると、現像剤は、静電潜像の帯電してない部分に付着する。また、現像剤として二成分現像剤を用いる場合には、公知の磁気ブラシ方式の現像方法が用いられる。フルカラー画像形成方法及び装置においては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の現像剤用の現像手段が設けられる。
ここで、本発明による第三の態様である識別因子付与方法としての画像形成方法及び本発明による第四の態様である識別因子付与装置としての画像形成装置においては、現像剤として本発明による第一の態様である粒子分散系を用いる。すなわち、現像剤は、粒子分散系の分散媒としてのトナー粒子1及び分散媒としてのトナー粒子1において無作為に分散された粒子分散系の識別因子を備えたトナー粒子2を含む。その結果、分散媒としてのトナー粒子1において無作為に分散された識別因子を備えたトナー粒子2を含む現像剤で静電潜像が現像され、無作為に識別因子を含む像が、電子写真感光体11上に形成される。
次に、転写手段15によって、電子写真感光体11に現像された像を、媒体としての紙、樹脂フィルムなどのトナー画像支持媒体5上に転写する。転写手段15としては、公知の公知のコロナ帯電器、ローラー帯電器などが用いられる。具体的には、正又は負に帯電した現像剤に電場を印加して、電子写真感光体11に現像された像を、媒体に転写する。すなわち、粒子分散系の分散媒としてのトナー粒子1及び分散媒としてのトナー粒子1において無作為に分散された識別因子を備えたトナー粒子2を含む現像剤が、トナー画像支持媒体5上に転写される。その結果、無作為に識別因子を含む像が、紙などのトナー画像支持媒体5上に形成される。なお、フルカラー画像を形成する場合には、電子写真感光体11に形成された各色の像を、媒体上で重ね合わせる。
次に、定着手段16によって、粒子分散系の分散媒としてのトナー粒子1及び分散媒としてのトナー粒子1において無作為に分散された識別因子を備えたトナー粒子2を含む像を、トナー画像支持媒体5上に定着させる。定着手段16としては、公知のヒートローラーなどの熱定着方式のものを用いることができる。その結果、無作為に識別因子を含む画像が、紙などのトナー画像支持媒体5上に定着される。
次に、クリーニング手段17によって、電子写真感光体11上に残留した現像剤を除去する。クリーニング手段17としては、公知のクリーニングブレード、ファーブラシなどを用いることができる。
最後に、除電手段18によって、電子写真感光体11上に残留した電荷を除去する。除電手段18としては、公知の公知のコロナ帯電器、ローラー帯電器などが用いられる。
以上の行程を繰り返すことによって、様々な画像を、複数毎のトナー画像支持媒体5上に形成することができる。
なお、本発明による第三の態様である識別因子付与方法は、上述の電子写真形成方法のみならず、本発明による第一の態様である粒子分散系としての印刷インクを用いることによって、凸版印刷、凹版印刷、孔版印刷、平版印刷、インクリボン方式の印刷方法、インクジェット方式の印刷方法、ソリッドジェット方式の印刷方法などの公知の印刷方法のような画像形成方法などにも適用することができ、さらには、本発明による第一の態様である粒子分散系としての塗料を用いることによって公知の塗料の塗布方法などに適用することができる。
次に、本発明による第五の態様は、本発明による第一の態様である粒子分散系を媒体に付与する粒子分散系付与手段である。本発明による第四の態様によれば、本発明による第一の態様である粒子分散系を用いて、媒体に識別因子を付与する粒子分散系付与手段を提供することができる。
図5は、本発明による粒子分散系付与手段としての現像ユニットを説明する図である。図5に示す現像ユニット14は、図4に示す画像形成装置の現像手段に対応する。図5に示すように、本発明による粒子分散系付与手段としての現像ユニット14は、電子写真感光体11上の静電潜像を現像するための現像剤を補給する現像スリーブ31、現像スリーブ31の軸方向に沿って現像剤を混合及び攪拌しながら搬送する二本の現像剤攪拌部材及び現像剤規制手段(ドクタブレード)36、上部現像ケース32、下部現像ケース33を含む。また、現像スリーブ31から遠い側には、第一の現像剤攪拌部材34が軸で支持され、現像スリーブ31から近い側には、第二の現像剤攪拌部材35が軸で支持され、第一の現像剤攪拌部材34及び第二の現像剤攪拌部材35との間には、仕切り部材37が設けられている。仕切り部材37の幅方向の両側には現像剤の連絡通路が確保され、現像剤をループ状に循環することができる。
ここで、本発明による第五の態様である粒子分散系付与手段としての現像ユニット14には、粒子分散系の分散媒としてのトナー粒子1及び分散媒としてのトナー粒子1において無作為に分散された識別因子を備えたトナー粒子2を含む粒子分散系としての現像剤が含まれる。これにより、電子写真感光体11などに、粒子分散系の分散媒としてのトナー粒子1及び分散媒としてのトナー粒子1において無作為に分散された識別因子を備えたトナー粒子2を含む粒子分散系としての現像剤を供給することができる。
なお、現像剤の種類数の現像ユニット14は、画像形成装置内に装着される。フルカラー画像を得る場合は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの四色に対する少なくとも四つの現像ユニットを装着することが好ましい。
次に、本発明による第六の態様は、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子から提供される識別情報を読み取る識別情報読取方法である。本発明による第六の態様によれば、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子から提供される識別情報を読み取ることができる。
また、識別因子付き媒体における粒子分散系が、識別因子が光を放出することが可能な光発光性物質であると共に識別情報が光である粒子分散系である場合には、光発光性物質から提供される光を検出することを含む。この場合には、光発光性物質から提供される光を検出することによって、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子から提供される識別情報を読み取ることができる。
さらに、識別情報読取方法は、好ましくは、光発光性物質を発光させることをさらに含む。この場合には、本発明の第一の態様における粒子分散系に含まれる識別因子としての光発光性物質を発光させると共に光発光性物質から提供される光を検出することによって、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子から提供される識別情報を読み取ることができる。
次に、本発明による第七の態様は、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子から提供される識別情報を読み取る識別情報読取装置である。本発明による第七の態様によれば、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子から提供される識別情報を読み取ることができる。
また、識別因子付き媒体における粒子分散系が、識別因子が光を放出することが可能な光発光性物質であると共に識別情報が光である粒子分散系である場合には、光発光性物質から提供される光を検出する手段を含む。この場合には、光発光性物質から提供される光を検出することによって、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子から提供される識別情報を読み取ることができる。
さらに、識別情報読取方法は、好ましくは、光発光性物質を発光させる手段をさらに含む。この場合には、本発明の第一の態様における粒子分散系に含まれる識別因子としての光発光性物質を発光させると共に光発光性物質から提供される光を検出することによって、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子から提供される識別情報を読み取ることができる。
図6は、本発明による識別情報読取装置としてのスキャナーを説明する図である。本発明による第六の態様である識別情報読取方法及び本発明による第七の態様による識別情報読取装置は、例えば、図6に示すような識別情報を読み取ることが可能なスキャナーを用いることによって、実施され得る。
本発明による第二の態様である識別因子付き媒体としての印刷物においては、媒体としてのトナー画像支持媒体5に、本発明による第一の態様である粒子分散系の分散媒としてのトナー粒子1及び分散媒としてのトナー粒子1において無作為に分散された識別因子を備えたトナー粒子2で構成される画像が形成されている。識別因子付き媒体としての印刷物を、本発明による識別情報読取装置としてのスキャナーのコンタクトガラス23に置く。
次に、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に形成された画像を読み取る再には、光発光性物質を発光させる手段としての紫外線源42を消灯すると共に、白色光源41から白色光Wを、識別因子付き媒体としての印刷物に向かって照射する。白色光源Wとしては、紫外線を遮断し可視光を透過させるフィルターが提供された水銀ランプ、キセノンランプなどが挙げられる。なお、白色光源41からの白色光Wは、識別因子付き媒体としての印刷物の表面に対して部分的に照射されるが、識別因子付き媒体としての印刷物に対する白色光源41の位置を制御することで、白色光Wは、識別因子付き媒体としての印刷物の表面の全体にわたって照射される。白色光源41から白色光Wは、識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像に応じた、分散媒としてのトナー粒子1及び識別因子を備えたトナー粒子2による吸収を受けて、画像情報を備えた光として反射される。識別因子付き媒体としての印刷物から反射された画像情報を備えた光は、コンタクトガラス23を通過し、三枚のミラー43で偏向させられる。次に、画像情報を備えた光は、色分散発生素子44によって、赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)の光に分散され、分散された各色の光は、集光レンズ45によって、検出素子としてのCCD46に集光される。ここで、検出素子としてのCCDは、赤色光を検出する画素、緑色光を検出する画素、青色光を検出する画素を有し、赤色の光、緑色の光、青色の光は、それぞれ、赤色光を検出する画素、緑色光を検出する画素、青色光を検出する画素で検出される。なお、モノクロ画像を読み取る場合には、色分散発生素子44は、不要である。
次に、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に形成された画像に無作為に分散された識別因子としての光発光性物質からの識別情報としての光を検出する(読み取る)際には、白色光源41を消灯すると共に、光発光性物質を発光させる手段としての紫外線源42を点灯させる。光発光性物質を発光させる手段としての紫外線源42としては、可視光を遮断し紫外線を透過させるフィルターが提供された水銀ランプ、キセノンランプなどが挙げられる。紫外線源42から発生させられる光発光性物質に対する励起光としの紫外線UVを、識別因子付き媒体としての印刷物に向かって照射する。なお、紫外線源42からの紫外線UVは、識別因子付き媒体としての印刷物の表面に対して部分的に照射されるが、識別因子付き媒体としての印刷物に対する紫外線源42の位置を制御することで、紫外線UVは、識別因子付き媒体としての印刷物の表面の全体にわたって照射される。識別因子付き媒体としての印刷物に照射された紫外線は、識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像に無作為に分散されたトナー粒子2に含まれる光発光性物質を励起する。紫外線によって励起された光発光性物質は、光を放出し、光発光性物質から放出された光は、コンタクトガラス23を通過し、三枚のミラー43で偏向させられる。次に、光発光性物質から放出された光は、色分散発生素子44によって偏向させられ、集光レンズ45によって、光発光性物質から提供される光を検出する手段としてのCCD46に集光される。ここで、光発光性物質から放出された光が、例えば、青色の光であるとすれば、光発光性物質から放出された光は、CCD46の青色光を検出する画素で検出される。
このようにして、本発明による識別情報読取装置としてのスキャナーを用いることによって、識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像からの画像情報を備えた光のみならず、識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像に無作為に分散されたトナー粒子2に含まれる光発光性物質からの光を読み取る(検出する)ことができる。すなわち、識別因子付き媒体としての複数の印刷物に形成された画像ごとに無作為に(異なって)配置される、トナー粒子2に含まれる光発光性物質の位置及び光発光性物質からの光の強度を検出することができる。
図7は、本発明による識別情報読取方法の一例を説明する図であり、(a)は、画像情報の読み取りを説明する図であり、(b)は、識別情報の読み取りを説明する図である。
まず、本発明による識別情報読取方法によれば、光発光性物質を発光させる手段としての紫外線源42を消灯すると共に、白色光源41から白色光Wを、識別因子付き媒体としての印刷物に向かって照射する。このとき、識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像の一画素で反射された光については、その画素を構成する色に応じて、図7(a)に示すように、白色光の一部が吸収される。その結果、その画素で反射された光は、その波長に対してその画素に特有の強度分布(反射光強度分布)を有する。
一方、本発明による識別情報読取方法によれば、白色光源41を消灯すると共に、光発光性物質を発光させる手段としての紫外線源42を点灯させ、紫外線源42から発生させられる光発光性物質に対する励起光としての紫外線を、識別因子付き媒体としての印刷物に向かって照射する。このとき、識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像に無作為に分散されたトナー粒子2に含まれる光発光性物質が、紫外線によって励起されて光を放出する。光発光性物質から放出される光は、その波長に対してその光発光性物質に特有の強度分布(発光強度分布)を有する。
このように、本発明による識別情報読取方法によれば、発光性物質を発光させる手段としての紫外線源42及び白色光源41を交互に点灯させることで、識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像からの画像情報を備えた光、及び識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像に無作為に分散されたトナー粒子2に含まれる光発光性物質からの光を、独立に読み取る(検出する)ことができる。
なお、識別因子付き媒体に形成された画像に無作為に分散された粒子に含まれる光発光性物質からの光の強度が、光発光性物質から提供される光を検出する手段の検出感度の閾値に対して不十分である場合には、粒子分散系に含まれる光発光性物質の含有量を増加させる、発光性物質を発光させる手段からの光発光性物質の励起光の強度を増加させる、光発光性物質から提供される光を検出する手段による露光時間を長くすることで、光発光性物質からの光の強度を、光発光性物質から提供される光を検出する手段の検出感度の閾値に対して十分なものにすることができる。
次に、本発明による第八の態様は、媒体を識別する媒体識別方法であって、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いて媒体を識別する。本発明による第八の態様によれば、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いて媒体を識別する方法を提供することができる。また、本発明による第八の態様によれば、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いて媒体を識別することができるため、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いることで、識別因子付き媒体の媒体の全部又は一部を追跡することが可能になり、さらに、識別因子付き媒体の媒体の全部又は一部の無断複製の防止に貢献することができる。
本発明による第八の態様において、好ましくは、本発明による第六の態様である識別情報読取方法を用いて識別情報を読み取るステップ、及び読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合するステップを含む。この場合には、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を読み取ると共に、読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合することで、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体を識別する方法を提供することができる。
本発明による第八の態様において、好ましくは、本発明による第六の態様である識別情報読取方法を用いて識別情報を読み取るステップ、読み取られた識別情報を記憶するステップ、及び記憶された、読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合するステップを含む。この場合には、本発明による第六の態様である識別情報読取方法を用いて読み取られた識別情報を記憶することができ、記憶された、読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合することで、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体を識別する方法を提供することができる。
次に、本発明による第九の態様は、媒体を識別する媒体識別装置であって、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いて媒体を識別する手段を有する。本発明による第九の態様によれば、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いて媒体を識別する装置を提供することができる。また、本発明による第九の態様によれば、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いて媒体を識別することができるため、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いることで、識別因子付き媒体の媒体の全部又は一部を追跡することが可能になり、識別因子付き媒体の媒体の全部又は一部の無断複製の防止に貢献することができる。
本発明による第九の態様において、好ましくは、本発明による第七の態様である識別情報読取装置、及び読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合する手段を含む。この場合には、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を読み取ると共に、読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合することで、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体を識別する装置を提供することができる。
本発明による第九の態様において、好ましくは、本発明による第七の態様である識別情報読取装置、読み取られた識別情報を記憶する手段、記憶された、読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合する手段を含む。この場合には、本発明による第七の態様である識別情報読取装置を用いて読み取られた識別情報を記憶することができ、記憶された、読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合することで、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体を識別する装置を提供することができる。
次に、本発明による第十の態様は、媒体を識別する媒体識別システムであって、本発明による第七の態様である識別因子付与装置、及び本発明による第九の態様である媒体識別装置を含む。本発明による第十の態様によれば、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いて媒体を識別するシステムを提供することができる。また、本発明による第十の態様によれば、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いて媒体を識別することができるため、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体に付与された識別因子を用いることで、識別因子付き媒体の媒体の全部又は一部を追跡することが可能になり、識別因子付き媒体の媒体の全部又は一部の無断複製の防止に貢献することができる。
図8は、本発明による媒体識別装置及び媒体識別システムを概略的に説明する図である。
図8に示すような本発明による媒体識別装置は、例えば、本発明による第七の態様である識別情報読取装置としてのスキャナー53、及び読み取られた識別情報を予め取得された識別情報と照合する手段としての識別情報照合ユニット55を含む。なお、本発明による第七の態様である識別情報読取装置としてのスキャナー53は、単独のスキャナーであってもよく、複写機の一部としてのスキャナーであってもよい。識別情報照合ユニット55には、少なくとも、読み取られた識別情報を予め取得された識別情報と照合する手順を実行させるプログラムがインストールされている。また、本発明による媒体識別装置は、読み取られた識別情報を記憶する手段としての識別情報記憶メモリ54を含んでもよく、この場合には、識別情報を記憶する手段としての識別情報記憶メモリ54に記憶された、読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合する手段としての識別情報照合ユニット55によって、予め取得された識別情報と照合する。なお、本発明による第七の態様である識別情報読取装置としてのスキャナー53、識別情報を記憶する手段としての識別情報記憶メモリ54、読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合する手段としての識別情報照合ユニット55のうちの二つ又は三つは、互いに別個に接続されていてもよく、一体に設けられていてもよい。
また、図8に示すような本発明による媒体識別システムは、例えば本発明による第七の態様である識別情報読取装置としてのスキャナー53、識別情報を記憶する手段としての識別情報記憶メモリ54、読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合する手段としての識別情報照合ユニット55などを含む本発明による第十の態様である媒体識別装置に加えて、本発明による第四の態様である識別因子付与装置としてのプリンター52を含む。ここで、図8に示すような本発明による媒体識別システムにおいては、図8に示すような本発明による第十の態様である媒体識別装置及び本発明による第四の態様である識別因子付与装置としてのプリンター52は、互いに別個に接続されていてもよく、一体に設けられていてもよい。また、図8に示すような本発明による媒体識別システムは、デジタル画像データを提供することができるコンピュータ51を含んでもよい。
図8に示すような媒体識別システムにおいては、まず、コンピュータ51から本発明による第四の態様である識別因子付与装置としてのプリンター52へ画像データを供給する。本発明による第四の態様である識別因子付与装置としてのプリンター52は、供給された画像データに従って、本発明による第二の態様である識別因子付き媒体としての印刷物を作成する。作成された識別因子付き媒体としての印刷物においては、トナー画像支持媒体5に、分散媒としてのトナー粒子1及び識別因子としての光発光性物質を備えたトナー粒子2で構成される画像が形成されている。次に、作成された識別因子付き媒体としての印刷物を、図8に点線で示すように、本発明による第七の態様である識別情報読取装置としてのスキャナー53を用いて、識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像からの画像情報を備えた光、及び識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像に無作為に分散されたトナー粒子2に含まれる、識別因子としての光発光性物質からの、識別情報としての光を検出する(読み取る)。識別因子付き媒体としての印刷物から得られた、画像からの画像情報を備えた光及び光発光性物質からの識別情報としての光は、デジタル化されて、それぞれ、画像データ及び識別情報データを形成し、それらは、図8における点線で示すように、識別情報を記憶する手段としての識別情報記憶メモリ54に記憶される。あるいは、識別因子付き媒体としての印刷物から得られる、光発光性物質からの識別情報としての光のデータのみをデジタル化し、識別情報データを形成し、それを、情報記憶メモリ54に供給する。一方、コンピュータ51から本発明による第四の態様である識別因子付与装置としてのプリンター52に供給された画像データを情報記憶メモリ54に供給する。そして、コンピュータ51から供給された画像データ及び光発光性物質からの光による識別情報データの組み合わせを、情報記憶メモリ54に記憶してもよい。
次に、ある識別因子付き媒体としての印刷物を、図8に実線で示すように、本発明による第七の態様である識別情報読取装置としてのスキャナー53(識別情報データの作成に利用したスキャナーと同一であっても異なっていてもよい)を用いて、ある識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像に無作為に分散されたトナー粒子2に含まれる、識別因子としての光発光性物質からの、識別情報としての光を検出する(読み取る)。このとき、その識別因子付き媒体としての印刷物に形成された画像からの画像情報を備えた光を検出してもよい。この識別因子付き媒体としての印刷物から得られた、光発光性物質からの識別情報としての光は、デジタル化されて、識別情報データを形成し、それは、図8における実線で示すように、読み取られた識別情報を、予め取得された識別情報と照合する手段としての識別情報照合ユニット55に供給される。一方、識別情報を記憶する手段としての識別情報記憶メモリ54に記憶された画像データ及び識別情報データの組み合わせを、識別情報照合ユニット55に供給する。そして、識別情報照合ユニット55において、スキャナー53で読み取られた光発光性物質からの光から得られた識別情報データを、識別情報記憶メモリ54に記憶されている識別情報データと照合する。ここで、スキャナー53で読み取られた識別情報データが、識別情報記憶メモリ54に記憶されている識別情報データと一致すれば、スキャナー53で読み取られた識別因子付き媒体としての印刷物の画像を、識別情報記憶メモリ54に記憶された画像データの画像として識別することができる。また、スキャナー53で読み取られた識別情報データが、識別情報記憶メモリ54に記憶されている識別情報データと一致しない場合には、スキャナー53で読み取られた識別情報データを、識別情報記憶メモリ54に記憶されている別の識別情報データと照合することを繰り返す。
なお、スキャナー53で読み取られるものが、識別因子付き媒体としての印刷物の断片であったとしても、その識別因子付き媒体としての印刷物の断片に形成された画像に無作為に分散された識別因子としての光発光性物質を備えたトナー粒子2が含まれている限り、識別因子としての光発光性物質からの識別情報としての光を検出し、識別情報記憶メモリ54に記憶されている識別因子付き媒体としての印刷物の断片に相当する識別情報データと照合することで、その断片を含む識別因子付き媒体としての印刷物を特定することが可能となる。
さらに、識別情報記憶メモリ54及び識別情報照合ユニット55の組み合わせを、複数のスキャナー53とネットワークを介して結合させることにより、複数のスキャナー53で読み取られる識別因子付き媒体としての印刷物の識別情報データ並びにその印刷物が読み取られたスキャナー53の設置場所及びその印刷物が読み取られた日付のデータを取得する。そして、複数のスキャナー53で読み取られた識別情報データが、識別情報記憶メモリ54に記憶されている識別情報データと一致するごとに、識別情報記憶メモリ54に記憶されているその識別情報データ及び対応する画像データ並びに取得したスキャナー53の設置場所及びその印刷物が読み取られた日付のデータを組み合わせる。このようにして、識別情報記憶メモリ54に記憶された画像データ、並びに取得したスキャナー53の設置場所及びその印刷物が読み取られた日付のデータを検索することで、その画像データの画像を備えた印刷物を追跡することが可能となる。
加えて、識別情報記憶メモリ54及び識別情報照合ユニット55の組み合わせを、複数の複写機のスキャナー53とネットワークを介して結合させて、複数の複写機のスキャナー53で読み取られる識別因子付き媒体としての印刷物の識別情報データが、識別情報記憶メモリ54に記憶されている識別情報データと一致した場合には、複写機による識別因子付き媒体としての印刷物の複写を中断する。このようにして、複数の複写機において、識別因子付き媒体としての印刷物の無断複製を防止することが可能となる。
図9は、本発明による媒体識別システムの一例を説明する図である。図9に示す媒体識別システムにおいては、電子写真方式が採用されている。図9に示す媒体識別システムは、カラー画像読取装置(カラースキャナ)101、カラー画像記録装置(カラープリンタ)102、図示してない制御部等、及び画像データ保存装置、並びに画像データをカラープリンター102に提供する図示してないコンピュータで構成される。
カラースキャナ101は、白色光源の照明ランプ106a及び紫外線源の照明ランプ106bを有し、コンタクトガラス104上の原稿105の発光トナー及び非発光トナー構成された画像を白色光源の照明ランプ106a又は紫外線源の照明ランプ106bから放出される白色光又は紫外線で照射し、原稿105からの光を、ミラー群107a、107b及びレンズ108を介してカラーセンサ109に結像させる。原稿105の画像を白色光源の照明ランプ106aから放出される白色光で照射した場合には、原稿105のカラー画像情報を、例えば赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色ごとに読み取り、電気的な画像信号に変換する。原稿105の画像を紫外線源の照明ランプ106bから放出される紫外線で照射した場合には、原稿105の発光トナーからの発光を、例えば赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色に対して読み取り、電気的な識別情報信号に変換する。
カラーセンサ109は、本例ではR、G、Bの色分解手段とCCDのような光電変換素子で構成され、原稿105の画像を色分解した3色のカラー画像を同時に読み取っている。そして、このカラースキャナ101で得たR、G、Bの色分解画像信号強度レベルをもとにして図示しない画像処理部で色変換処理を行い、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のカラー画像データを得る。また、カラーセンサ109は、原稿105からの発光を識別情報として読み取っている。
発光トナーからの発光である識別情報は、図示してないコンピュータからカラープリンター102へ供給される画像データと組み合わせられて、画像データ保存装置に記録される。
カラープリンタ102としては、像担持体としての筒状をした感光体200、書き込み光学ユニット110、現像装置としてのリボルバ現像ユニット111、中間転写装置112、定着装置113等で構成されている。感光体200は矢印の反時計方向に回転し、その周りには、感光体クリーニング装置114、除電ランプ115、帯電器201、帯電電位検出手段としての電位センサ116、リボルバ現像ユニット111の選択された現像器124、現像濃度パターン検知器117、中間転写装置112の中間転写ベルト118などが配置されている。
また、上記書き込み光学ユニット110は、カラースキャナ101あるいは、図示していないパソコンなどからのカラー画像データを光信号に変換して、原稿105の画像に対応した光書き込みを行い、感光体200に静電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット110は、光源としての半導体レーザー119、図示しないレーザー発光駆動制御部、ポリゴンミラー120とその回転用モータ121、f/θレンズ122、反射ミラー123などで構成されている。
また、リボルバ現像ユニット111は、Bk現像器124K、C現像器124C、M現像器124M、Y現像器124Y、及び各現像器を矢印の反時計方向に回転させる後述のリボルバ回転駆動部などで構成されている。各現像器は、感光体200に対向して配置され、内部に磁石を有する現像スリーブ211を備え、このスリーブ211が、発光トナー、非発光トナー、及びこれらのトナーを保持する磁性キャリアとを含む二成分現像剤を表面に担持して、この担持した二成分現像剤を感光体200との間の対向領域に搬送し、現像スリーブ211と感光体200との間に電界を印加し、感光体200の表面上に形成されている潜像をトナーで現像する。各現像器124内のトナーは磁性キャリアであるフェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電され、また、各現像スリーブ211には図示しない現像バイアス用の電源によって負の直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアス等が印加され、現像スリーブ211が感光体200の導電性支持体に対して所定電位にバイアスされている。
複写機本体の待機状態では、リボルバ現像ユニット111はBk現像器124Kが現像位置にセットされており、コピー動作が開始されると、カラースキャナ101で所定のタイミングからBkカラー画像データの読み取りが開始し、このカラー画像データに基づきレーザー光による光書き込み、静電潜像形成が始まる(Bk、C、M、Y画像データによる静電潜像をそれぞれBk、C、M、Y潜像と呼ぶことにする)。このBk静電潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像位置に静電潜像先端部が到達する前に、Bk現像スリーブ211を回転開始して、Bk静電潜像をBkトナーで現像する。そして、以後Bk静電潜像領域の現像動作を続けるが、静電潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で、速やかに次の色の現像器が現像位置にくるまで、リボルバ現像ユニット111が回転する。これは少なくとも、次の画像データによる静電潜像先端部が到達する前に完了させる。また、上記中間転写装置112は、中間転写ベルト118、ベルトクリーニング装置125、搬送ベルト138、紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器という)126などで構成されている。中間転写ベルト118は駆動ローラー118a、転写対向ローラ118b、クリーニング対向ローラ118c及び従動ローラ群に張架されており、図示しない駆動モータにより駆動制御される。
この中間転写ベルト118の材質は、ETFE(エチレンテトラフロロエチレン)であり、その電気抵抗は表面抵抗で108〜1010Ω/cm程度である。またベルトクリーニング装置125は、入口シール、ゴムブレード、排出コイル、入口シール及びゴムブレードの接離機構等で構成されており、1色目のBk画像を中間転写ベルト118に転写した後の2、3、4色目の画像をベルト転写している間はブレード接離機構によって中間転写ベルト118面から入口シール、ブレードを離間させておく。また紙転写器126は、コロナ放電方式にてAC電圧+DC電圧、又はDC電圧を印加して、中間転写ベルト118上の重ねトナー像を記録紙127に一括転写する。
また、カラープリンタ102内の記録紙カセット128、OHP用紙や厚紙などの手差し給紙用にプリンタ102の右側面に手差しトレイ133がある。上記構成のカラープリンタにおいて、画像形成サイクルが開始されると、まず感光体200は矢印の反時計方向に、中間転写ベルト118は矢印の時計回りに図示しない駆動モータによって回転される。中間転写ベルト118の回転に伴ってBkトナー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が行われ、最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト118上に重ねてトナー像が形成される。
上記Bkトナー像形成は次のように行われる。帯電器201はコロナ放電によって感光体200を負電荷で一様帯電する。そして、半導体レーザー119はBkカラー画像信号に基づいてラスタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、当初一様荷電された感光体200の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。Bk静電潜像にBk現像スリーブ上の負帯電のBkトナーが接触することにより、感光体200の電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分にはBkトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。
感光体200上に形成されたBkトナー像は、感光体200と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト118の表面に、ベルト転写器134によって転写される(以下、感光体200から中間転写ベルト118へのトナー像転写をベルト転写という)。感光体200上の若干の未転写残留トナーは、感光体200の再使用に備えて感光体クリーニング装置114で清掃される。ここで回収されたトナーは回収パイプを経由して図示しない排トナータンクに蓄えられる。感光体200側ではBk画像形成工程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでC画像データによるレーザー光書き込みで、C静電潜像形成を行う。そして、先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、かつC静電潜像の先端部が到達する前にリボルバ現像ユニット111の回転動作が行われ、C現像器124Cが現像位置にセットされてC静電潜像がCトナーで現像される。
以後、C静電潜像領域の現像を続けるが、C静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像器124Kの場合と同様にリボルバ現像ユニット111の回転動作を行い、次のM現像器124Mを現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。なお、M及びYの画像形成工程については、静電潜像形成、現像の動作が上述のBk、Cの工程と同様であるので説明は省略する。
上記中間転写ベルト118には、感光体200に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのトナー像が形成され、次の転写工程において、この4色のトナー像が記録紙127に紙転写器126により一括転写される。
記録紙が中間転写ベルト118上のトナー像と重ねられて正電位の紙転写器126の上を通過する。このとき、コロナ放電電流で記録紙127が正電荷で荷電され、トナー画像のほとんどが記録紙127上に転写される。続いて紙転写器126の左側に配置した図示しないAC+DCコロナによる分離除電器との対向部を通過するときに、記録紙27は除電され、中間転写ベルト118から剥離されて、搬送ベルト127から搬送ベルト135に移る。 中間転写ベルト118面から4色重ねトナー像を一括転写された記録紙127は、紙搬送ベルト135で定着装置136に搬送され、所定温度に制御された定着ローラ136aと加圧ロ−ラ136bのニップ部でトナー像が溶融定着され、排出ローラー対137で装置本体外に送り出され、図示しないトレイに表向きにスタックされ、発光トナー及び非発光トナーを含む二成分現像剤で形成されたフルカラー画像を得る。
一方、ベルト転写後の感光体200の表面は、感光体クリ−ニング装置114(ブラシローラ、ゴムブレード)でクリ−ニングされ、除電ランプ115で均一に除電される。また、記録紙127にトナー像を転写した後の中間転写ベルト118の表面は、ベルトクリーニング装置125のブレードを再びブレ−ド接離機構で押圧することによってクリーニングされる。その後の画像形成は、上記と同様動作の繰り返しになる。
本発明による媒体識別システムにおいては、発光トナー及び非発光トナーを含む現像剤で形成された画像を備えたある印刷物が複写されたとき、その印刷物の画像を構成する発光トナーからの発光の識別情報を、図示してないコンピュータにおいて、画像データ保存装置に記録された識別情報と照合することで、印刷物の画像を識別することができる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。但し、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は重量部である。
発光トナー製造例
下記分級トナー処方の原材料を、各色毎にヘンシェルミキサーにより混合し、130℃に設定した二軸押し出し機により溶融混練した。次に、混練物を冷却し、カッターミルで粗粉砕し、ジェット気流を用いた微粉砕機により粉砕し、旋回式風力分級機を用いて分級した後、250メッシュの篩により、粗大粒子、凝集粒子を除去して4色の発光トナーを作成した。
<イエロートナー>
・結着樹脂 :ポリオール樹脂 100部
・着色剤 :ジスアゾ系イエロー顔料(C.I.ピグメントイエロー180) 8部
・帯電制御剤:サリチル酸亜鉛誘導体 1部
・離型剤 :カルナウバワックス 5部
・光発光性物質:日亜化学製ULTRA GLOW(NP−2820)粒子 18部
<マゼンタトナー>
・結着樹脂 :ポリオール樹脂 100部
・着色剤 :キナクリドン系マゼンタ顔料(C.I.ビグメントレッド122)8部
・帯電制御剤:サリチル酸亜鉛誘導体 1部
・離型剤 :カルナウバワックス 5部
・光発光性物質:日亜化学製ULTRA GLOW(NP−2820)粒子 18部
<シアントナー>
・結着樹脂 :ポリオール樹脂 100部
・着色剤 :鋼フタロシアニンブルー顔料 5部
(C.I.ピグメントブルー15:3)
・帯電制御剤:サリチル酸亜鉛誘導体 1部
・離型剤 :カルナウバワックス 5部
・光発光性物質:日亜化学製ULTRA GLOW(NP−2820)粒子 18部
<ブラックトナー>
・結着樹脂 :ポリオール樹脂 100部
・着色剤 :カーボンブラック 6部
・帯電制御剤:サリチル酸亜鉛誘導体 1部
・離型剤 :カルナウバワックス 5部
・光発光性物質:日亜化学製ULTRA GLOW(NP−2820)粒子 18部
非発光トナー製造例
下記分級トナー処方の原材料を、各色毎にヘンシェルミキサーにより混合し、130℃に設定した二軸押し出し機により溶融混練した。次いで混練物を冷却し、カッターミルで粗粉砕し、ジェット気流を用いた微粉砕機により粉砕し、旋回式風力分級機を用いて分級した後、250メッシュの篩により、粗大粒子、凝集粒子を除去して4色の非発光トナーを作成した。
<イエロートナー>
・結着樹脂 :ポリオール樹脂 100部
・着色剤 :ジスアゾ系イエロー顔料(C.I.ピグメントイエロー180) 8部
・帯電制御剤:サリチル酸亜鉛誘導体 1部
・離型剤 :カルナウバワックス 5部
<マゼンタトナー>
・結着樹脂 :ポリオール樹脂 100部
・着色剤 :キナクリドン系マゼンタ顔料(C.I.ビグメントレッド122) 8部
・帯電制御剤:サリチル酸亜鉛誘導体 1部
・離型剤 :カルナウバワックス 5部
<シアントナー>
・結着樹脂 :ポリオール樹脂 100部
・着色剤 :鋼フタロシアニンブルー顔料 5部
(C.I.ピグメントブルー15:3)
・帯電制御剤:サリチル酸亜鉛誘導体 1部
・離型剤 :カルナウバワックス 5部
<ブラックトナー>
・結着樹脂 :ポリオール樹脂 100部
・着色剤 :カーボンブラック 6部
・帯電制御剤:サリチル酸亜鉛誘導体 1部
・離型剤 :カルナウバワックス 5部
上記発光トナー製造例で作成したイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各分級トナーと、上記非発光トナー製造例で作成したイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各分級トナーとを同色同士混合した各色の混合トナーに、シリカ微粉末を1.0重量%加え、ヘンシェルミキサーで十分混合し、得られた4色のカラートナーを現像剤ユニット中に格納した。
この現像剤ユニットをリコー社製imagio Neo C385に装着し、C4テストチャートを原図としてフルカラー画像を10枚出力した。
次に、imagio Neo C385のスキャナーランプを365nm光に変えて、出力された10枚の画像を順次読み取り、得られた画像情報をパソコンに取り込んだ。
この10枚の画像情報のそれぞれをAdobe Photoshop(Adobe製の画像処理ソフト)に送り比較した。
ULTRA GLOW(NP−2820)の含有量を変えて同様の作業を行い、その結果を表1に纏めた。
比較のため、上記非発光トナー製造例で作成したイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各分級トナーのみを現像剤ユニット中に格納した点以外は、上記と同様にして10枚の画像情報を比較した結果を表1に纏めた。
Figure 2006106655
上記表1に示した出力画像は、発光トナー含有量が全トナーの20重量%以下の場合には、何れも目視上同一のフルカラー画像であった。また、発光トナー含有量が全トナーの20重量%を超えると、20重量%以下の場合と異なり、何れも濁りのあるカラー画像であり、実使用に耐え得る画像ではなかった。
一方、表1に示したように、発光トナー含有量が全トナーの1重量%以上、20重量%以下であれば、目視上同一の出力画像であっても、365nm光で読み取られる画像は異なる事が分る。従って、これらの出力画像は、365nm光により識別が可能である事になる。
以上、本発明の実施の形態及び実施例を具体的に説明してきたが、本発明は、これらの実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、これら本発明の実施の形態及び実施例を、本発明の主旨及び範囲を逸脱することなく、変更又は変形することができる。
本発明による粒子分散系としての一成分系現像剤を説明する図である。 本発明による粒子分散系としての二成分系現像剤を説明する図である。 本発明による識別因子付き媒体としての印刷物を説明する図である。 本発明による識別因子付与装置としての画像形成装置を説明する図である。 本発明による粒子分散系付与手段としての現像ユニットを説明する図である。 本発明による識別情報読取装置としてのスキャナーを説明する図である。 本発明による識別情報読取方法の一例を説明する図であり、(a)は、画像情報の読み取りを説明する図であり、(b)は、識別情報の読み取りを説明する図である。 本発明による媒体識別装置及び媒体識別システムを概略的に説明する図である。 本発明による媒体識別システムの一例を説明する図である。
符号の説明
1 分散媒としてのトナー粒子識別
2 因子を備えたトナー粒子
3 キャリア
5 トナー画像支持媒体
11 電子写真感光体
12 帯電手段
13 露光手段
14 現像手段
15 転写手段
16 定着手段
17 クリーニング手段
18 除電手段
21 画像形成装置のコンタクトガラス
22 原画像を備えた印刷物
23 スキャナーのコンタクトガラス
31 現像スリーブ
32 上部現像ケース
33 下部現像ケース
34 第一の現像剤攪拌部材
35 第二の現像剤攪拌部材
36 現像剤規制手段
37 仕切り部材
41 白色光源
42 紫外線源
43 ミラー
44 色分散発生素子
45 集光レンズ
46 CCD
51 コンピュータ
52 プリンター
53 スキャナー
54 識別情報記憶メモリ
55 識別情報照合ユニット

Claims (29)

  1. 分散媒及び該分散媒に無作為に分散されると共に該分散媒と識別される識別情報を提供することが可能な識別因子を備えた粒子を含むことを特徴とする粒子分散系。
  2. 前記識別因子は、光を放出することが可能な光発光性物質であり、
    前記識別情報は、前記光であることを特徴とする請求項1に記載の粒子分散系。
  3. 前記粒子は、トナー粒子であり、
    前記分散媒は、トナー、又はトナー及びキャリアの両方を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の粒子分散系。
  4. 媒体に識別因子を付与する識別因子付与方法であって、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粒子分散系を媒体に付与することを特徴とする識別因子付与方法。
  5. 前記粒子分散系を用いて前記媒体に画像を形成することを特徴とする請求項4に記載の識別因子付与方法。
  6. 媒体に識別因子を付与する識別因子付与装置であって、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粒子分散系を媒体に付与する手段を有することを特徴とする識別因子付与装置。
  7. 前記手段は、前記粒子分散系を前記媒体に付与すると共に前記粒子分散系を用いて画像を形成する手段であることを特徴とする請求項6に記載の識別因子付与装置。
  8. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粒子分散系を媒体に付与する粒子分散系付与手段。
  9. 媒体に識別因子が付与された識別因子付き媒体であって、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粒子分散系が媒体に付与されていることを特徴とする識別因子付き媒体。
  10. 前記粒子分散系は、前記媒体において画像を構成していることを特徴とする請求項9に記載の識別因子付き媒体。
  11. 請求項9又は10に記載の識別因子付き媒体に付与された前記識別因子から提供される前記識別情報を読み取ることを特徴とする識別情報読取方法。
  12. 前記識別因子付き媒体における前記粒子分散系が、請求項2に記載の粒子分散系である場合であって、
    前記光発光性物質から提供される前記光を検出することを含むことを特徴とする請求項11に記載の識別情報読取方法。
  13. 前記光発光性物質を発光させることをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の識別情報読取方法。
  14. 請求項9又は10に記載の識別因子付き媒体に付与された前記識別因子から提供される前記識別情報を読み取ることを特徴とする識別情報読取装置。
  15. 前記識別因子付き媒体における前記粒子分散系が、請求項2に記載の粒子分散系である場合であって、
    前記光発光性物質から提供される前記光を検出する手段を含むことを特徴とする請求項14に記載の識別情報読取装置。
  16. 前記光発光性物質を発光させる手段をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の識別情報読取装置。
  17. 媒体を識別する媒体識別方法であって、
    請求項9又は10に記載の識別因子付き媒体に付与された前記識別因子を用いて前記媒体を識別することを特徴とする媒体識別方法。
  18. 請求項11乃至13のいずれか一項に記載の識別情報読取方法を用いて前記識別情報を読み取るステップ、及び
    前記読み取られた識別情報を、予め取得された前記識別情報と照合するステップ
    を含むことを特徴とする請求項17に記載の媒体識別方法。
  19. 請求項11乃至13のいずれか一項に記載の識別情報読取方法を用いて前記識別情報を読み取るステップ、
    前記読み取られた識別情報を記憶するステップ、及び
    記憶された前記読み取られた識別情報を、予め取得された前記識別情報と照合するステップ
    を含むことを特徴とする請求項17に記載の媒体識別方法。
  20. 媒体を識別する媒体識別装置であって、
    請求項9又は10に記載の識別因子付き媒体に付与された前記識別因子を用いて前記媒体を識別する手段を有することを特徴とする媒体識別装置。
  21. 請求項14乃至16のいずれか一項に記載の識別情報読取装置、及び
    前記読み取られた識別情報を、予め取得された前記識別情報と照合する手段
    を含むことを特徴とする請求項20に記載の媒体識別装置。
  22. 請求項14乃至16のいずれか一項に記載の識別情報読取装置、
    前記読み取られた識別情報を記憶する手段、
    記憶された前記読み取られた識別情報を、予め取得された前記識別情報と照合する手段
    を含むことを特徴とする請求項20に記載の媒体識別装置。
  23. 媒体を識別する媒体識別システムであって、
    請求項6又は7に記載の識別因子付与装置、及び
    請求項20乃至22のいずれか一項に記載の媒体識別装置
    を含むことを特徴とする媒体識別システム。
  24. 可視光以外の特定波長の光により発光するトナー(以下、発光トナーという)1〜20重量%を非発光トナー中に混在させたトナーを有することを特徴とする電子写真現像剤ユニット。
  25. 発光トナーが光発光性物質を含有することを特徴とする請求項24記載の電子写真現像剤ユニット。
  26. 光発光性物質が、希土類元素を含む物質であることを特徴とする請求項25記載の電子写真現像剤ユニット。
  27. 発光トナーが着色剤を含有することを特徴とする請求項24〜26の何れかに記載の電子写真現像剤ユニット。
  28. 請求項24〜27の何れかに記載の電子写真現像剤ユニットを用いて、発光トナーを各画像上にランダムに存在させることにより、複写物1枚毎にID機能を付与することを特徴とする電子写真複写方法。
  29. 請求項28記載の電子写真複写方法により複写されたID機能付き複写物。
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