JP2006106484A - 焦点検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コントラストの被写体であっても、合焦外れが少ない焦点検出方法を提供する。
【解決手段】複数の焦点検出エリア内の被写体像のコントラストに基づいて焦点状態を検出する焦点検出方法であって、撮影レンズの焦点調節レンズ群を調節可動範囲内において段階的に移動させながら撮像し、撮像した各焦点検出エリア内の被写体像のコントラストを求め、焦点検出エリア毎に、焦点調節レンズ移動方向におけるコントラストから所定の信頼性条件を満たすピークコントラストを検出し、所定の信頼性条件を満たすピークコントラストが検出できなかった場合は、所定の信頼性条件を満たすピークコントラストが検出できなかった場合は、所定数以上の焦点検出エリアにおける同一または所定範囲内の焦点調節レンズ位置において検出されたピークコントラストを選択する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、撮像した画像データのコントラストを使用して焦点を検出する焦点検出方法に関する。
いわゆるコンパクトタイプのデジタルカメラの焦点調節方法として、撮像した画像データのコントラストにより焦点を検出する画像コントラスト法が知られている。画像コントラスト法による焦点調節装置は、焦点調節レンズ群を無限遠合焦位置と至近合焦位置との間を移動しながら撮像を繰り返して撮像した被写体像(画像データ)のコントラストがピークとなる焦点調節レンズ群の位置を求める。そのために従来の焦点調節装置は、焦点調節レンズ群を無限遠(最長)合焦位置から至近(最短)合焦位置までステップ移動しながら複数位置で撮像し、撮像した映像信号から各レンズ位置におけるコントラストを求め、さらにコントラストの極大値(ピーク値)を求めて、極大値が得られたレンズ位置を合焦点と判定してそのレンズ位置に焦点調節レンズ群を移動していた(特許文献1)。
特開2001-249267号公報
しかし従来の画像コントラスト法において、被写体がローコントラストまたは暗くて複数のピークを検出した場合や、ピークを検出できなかった場合等、一つのピークを決定できなかった場合は、ストロボのオン/オフや、蛍光灯下であるか否か等で、仮想の合焦位置を決定していた。そのため、近距離のローコントラストの被写体の場合は大きく外れた距離に合焦されてしまう。被写体像を表示する液晶ディスプレイを備えたデジタルカメラの場合は、液晶ディスプレイに表示された被写体像がピンボケ過ぎることがあった。
本発明は、かかる従来の画像コントラスト式の焦点検出方法の問題に鑑みてなされたもので、低コントラストの被写体であっても、合焦外れが少ない焦点検出方法を提供することを目的とする。
この目的を達成する本発明は、複数の焦点検出エリア内の被写体像のコントラストに基づいて焦点状態を検出する焦点検出方法であって、撮影レンズの焦点調節レンズ群を調節可動範囲内において段階的に移動させながら撮像し、撮像した各焦点検出エリア内の被写体像のコントラストを求め、焦点検出エリア毎に、焦点調節レンズ移動方向におけるコントラストから所定の信頼性条件を満たすピークコントラストを検出し、所定の信頼性条件を満たすピークコントラストが検出できなかった場合は、所定の信頼性条件を満たすピークコントラストが検出できなかった場合は、所定数以上の焦点検出エリアにおける同一または所定範囲内の焦点調節レンズ位置において検出されたピークコントラストを選択すること、に特徴を有する。
前記信頼性条件は、前記検出したピークコントラストと、ピーク検出のために比較したコントラストとの差が所定値以上あること、その焦点検出エリアにおいて得られたコントラストの最低値との差が所定値以上あること、およびピークコントラストがその焦点検出エリアの最大値であることの、いずれか一つ以上から選択できる。
コントラストのピークは、前記コントラストが焦点調節レンズ移動方向に沿って連続して2回増大しかつ2回連続して減少している場合の最大コントラストとすることができる。
前記信頼性のあるコントラストが得られず、同一または所定範囲内の焦点調節レンズ位置における所定数以上のピークコントラストが、異なる焦点調節レンズ位置または所定範囲に存在したときは、最も近距離に相当する焦点調節レンズ位置または所定範囲のピークコントラストを選択する。
前記信頼性のあるコントラストが得られず、同一または所定範囲内の焦点調節レンズ位置における所定数以上のピークコントラストを選択したときは、選択した複数のピークコントラストから得られた焦点調節レンズ位置の平均位置を合焦レンズ位置として焦点調節する。
本発明によれば、画像コントラスト法において所定の信頼性条件を満たすピークコントラストが検出できなかった場合は、各焦点検出エリア毎に得た、または各焦点検出エリア毎にピークコントラストを検出し、同一または所定範囲内の焦点調節レンズ位置において、所定数以上の焦点検出エリアで検出されたピークコントラストを選択するので、正確な合焦はできなくても大きく外れることはない。
さらに請求項2記載発明によれば、焦点調節レンズ群を移動領域全域を移動させることなくコントラストのピークを検出できるので、焦点調節開始から合焦するまでの時間が短縮される。
本発明の実施形態について、図を参照して説明する。図1は、本発明を適用したデジタルカメラの概要をブロックで示す図である。
このデジタルカメラは、焦点調節レンズ群L1を含む撮影レンズLにより被写体像を、撮像手段としての撮像素子(CCDイメージセンサ)11の受光面に形成する。撮像素子11は、所定間隔で縦横に配置された多数の画素(光電変換素子)を有し、受光した被写体像を各画素が電荷に変換し、蓄積(積分)する。露光が終了すると、蓄積した電荷を画素単位で画像信号として画像信号処理回路13に出力する。画像信号処理回路13は、入力した画像信号についてホワイトバランス調整等所定の調整処理、A/D変換処理を施してデジタル映像データをCPU15に出力する。つまり、画像信号処理回路13において所定の処理が施され、画素単位でデジタル変換された画像データが、CPU15に出力される。CPU15は、スルーモード(モニタモード)のときは入力した画像データをLCD(モニタ)17で表示可能な画像信号に変換してLCD17により表示し、記録モードのときは所定フォーマットの画像データに変換して画像メモリ制御回路19を介して画像メモリ21に書き込む。図1において、符号29は合焦/非合焦表示用のLEDであって、例えば、合焦状態のときは緑色(青色)を点灯し、非合焦状態のときは緑色を点滅または赤色点灯する。
図2には、撮像素子の撮像面と焦点検出エリアとの一例として、撮像素子11の受光面12と、5個の焦点検出エリア12A、12B、12C、12D、12Eとの関係を示してある。図3は、中央の第1焦点検出エリア12Aを拡大して示した図である。第1焦点検出エリア12Aは受光面12のほぼ中央に位置し、第2、第3焦点検出エリア12B、12Cは、第1焦点検出エリア12Aを挟んで左右に位置し、第4、第5焦点検出エリア12D、12Eは第1焦点検出エリア12Aを挟んで上下に位置している。受光面12には、各画素(光電変換素子)より被写体側に、原色フィルタとしての赤(R)フィルタ、緑(G)フィルタおよび青(B)フィルタが配置されていて、各画素は、被写体光束中、各原色フィルタR、G、Bを透過した赤、緑および青成分を受光して光電変換し、電荷として蓄積(積分)する。所定時間蓄積した電荷は、画素単位で読み出され、画像信号として出力される。
図3には、一般的な原色フィルタの配置パターンを示してある。原色フィルタは、水平方向に、2種類のフィルタG、Rが交互に配置されたGRラインと、2種類のフィルタB、Gが交互に配置されたBGラインとを備え、GRラインとBGラインとが垂直方向に交互に配置されている。この実施形態では、水平方向2個分、垂直方向2個分(2×2)の正方形内の4画素、つまり2個のフィルタGと各1個のフィルタR、Bを含む計4画素の組み合わせを1ブロックとして、各ブロック内の画素が蓄積した画像信号の大きさの和を輝度anとする。
n= G + R + B + G
そうして、1ブロックの輝度anと、水平方向に1ブロック飛ばした1ブロックの輝度an+2との差(an+2 - an)を求める処理を、焦点検出エリア内において水平右方向に繰り返し、輝度差(an+2 - an)を加算する。この輝度差(an+2 - an)を求める処理が水平方向右端のブロックに到達すると、垂直方向下方に1ブロックずらしてから輝度差を求める処理および加算処理を水平右方向に右端のブロックに達するまで繰り返す。以上の差の加算処理を、焦点検出エリア内の全ブロックについて繰り返し実行する。さらに同様の処理を、5個の焦点検出エリア12A乃至12Eそれぞれについて実行する。
以上の処理によって得られる、各焦点検出エリア12A乃至12Eについて求めた輝度差(an+2 - an)の和がそのレンズ位置における各焦点検出エリア12A乃至12Eのコントラスト値になる。このコントラスト値は、下記数1式で現すことができる。
Figure 2006106484
この実施形態において、コントラストAF処理のときにCPU15は、モータドライバ23、AFモータ25、レンズ駆動機構27を介して焦点調節レンズ群L1をステップ駆動しながら撮像素子11により撮像し、撮像した画像信号中、予め設定された焦点検出エリア内の画像信号を入力して各焦点検出エリア内のコントラスト値を求め、コントラストデータとして内蔵RAMに記憶する。CPU15はこのコントラストAF処理を、焦点調節レンズ群L1を一方の移動限界位置である至近(最短)合焦位置から他方の移動限界位置である無限遠合焦位置方向にステップ駆動させながら繰り返す。
この実施形態では、焦点調節レンズ群L1の位置を、至近合焦位置を原点位置として原点センサ27aで検知し、原点からの駆動パルス数としてカウントする。駆動パルスは、例えばAFモータ25の出力軸に装着されたフォトインタラプタ等のエンコーダが出力するパルスとして定義する。なお、通常は、焦点調節レンズ群L1を至近合焦位置から無限遠合焦位置まで駆動するのに数百パルスあるいはそれ以上要するが、本実施形態におけるコントラストAF処理では、数パルスまたは数十パルス単位でステップ駆動(撮像)するものとし、本実施形態のコントラストAF処理における駆動パルスは、フォトインタラプタが出力する複数パルスを1パルスとする。
至近(最短)合焦位置から無限遠合焦位置までの複数位置におけるコントラストデータが得られたら、焦点調節レンズ群L1の移動方向、例えば近距離側から遠距離側に連続した複数位置におけるコントラストデータを隣同士で順番に比較し、コントラスト値が所定回連続して増大し、かつ所定回連続して減少しているかどうか、つまりピークがあるかどうかを判定する。本実施形態では、近距離側または遠距離側から順に5位置分のコントラストデータに基づいて、コントラスト値が2回連続して増加しかつ2回連続して減少しているかどうか判定する。かかる判定を、1個分ずつ遠距離側または近距離側にずらせながら5個分のコントラストデータについて繰り返し実施する。2回連続して増大しかつ2回連続して減少している場合は、信頼性が高いかどうかを判定して、信頼性が高い場合のみ、ピークコントラストとする。
さらに本発明の実施形態では、信頼性が高いピークコントラストが無かった場合は、前記同様に、近距離側または遠距離側から順に5位置分のコントラストデータに基づいて、コントラスト値が2回連続して増加しかつ2回連続して減少しているかどうか判定して、ピークを検出する。そうして、全てのエリアについて求めたピークコントラストの内、同一のレンズ位置におけるピークコントラストが所定数以上存在するレンズ位置を検出する。そうして、それぞれのピークコントラストを挟むコントラストデータから近似演算をしてより正確なレンズ位置を求め、それらの平均のレンズ位置に焦点調節レンズ群L1を移動する。そうして、LED29を非合焦点灯する。
このように本実施形態では、信頼性の高いピークコントラストを検出できなかった場合は、信頼性にかかわらずピークコントラストを求め、同一のレンズ位置において所定数以上のピークコントラストが存在した場合に、そのレンズ位置または近傍に合焦点があるとして処理することに特徴の一つがある。
以下、本発明のコントラストAF処理の実施形態について、さらに図4から図10に示したフローチャートおよび図11に示したコントラストとレンズ位置との関係に関するグラフ、図12に示したレンズ位置パルス数とピーク数との関係およびエリアとピーク数との関係に関する表(A)、(B)、図13に示した直線近似グラフを参照して詳細に説明する。この実施形態は、測光スイッチSWSがオンしたときに、このフローチャートに入り、コントラストAF処理を1回実行する、いわゆるワンショットAFとする。
コントラストAF処理に入ると、まず各変数等の初期化を実行する(S11)。例えばこの実施形態では、各ステータスのクリア、コントラスト値のクリア、レンズ位置PNの初期化(PN = 0)、コントラストの最大値 = 0、最小値 = FFFFFFFF、焦点距離によるエリア数設定等を実行する。ここでレンズ位置PNは、焦点調節レンズ群L1が至近合焦位置にあるときを0として、無限遠合焦位置方向に、1パルス分移動する毎に1カウントアップされる変数である。
なお、焦点距離によるエリア数とは、焦点距離に応じて予め設定された、コントラスト値を算出するエリア数である。
フォーカスイニシャライズ処理を実行する(S13)。フォーカスイニシャライズ処理とは、焦点調節レンズ群L1を一方の移動限界位置、本実施形態では至近合焦位置まで移動することである。焦点調節レンズ群L1が至近合焦位置に移動したことは、原点センサ27aによって検知する。
そうして、現在の焦点レンズ群位置である至近合焦位置におけるコントラスト値算出処理を実行する(S15)。つまり、撮像素子11から入力した画像データに基づいて、至近合焦位置におけるコントラスト値P[0]を算出し、コントラストの最大値、最小値を更新する。
AFモータ25を無限遠合焦位置方向にステップ駆動するモータ駆動処理を開始する(S17)。つまり、焦点調節レンズ群L1を至近合焦位置から無限遠合焦位置方向に、1個のレンズ位置PN単位でステップ移動させる。そうして、レンズ位置PNをカウントアップする(S19)。
次に、撮像素子11から入力した画像データに基づいてコントラスト値P[PN]を算出し、最大値、最小値を更新する(S21)。そうして、コントラスト値P[PN]が設定条件を満足するピーク値であるかどうかをチェックするピークチェック処理を実行する(S23)。コントラスト値算出処理(S21)およびピークチェック処理(S23)は、5個の焦点検出エリア12A乃至12E全てについて実施する。なお、以下、焦点検出エリア12A乃至12Eを、エリア0、エリア1、エリア2、エリア3、エリア4と略する。
以上のS17乃至S25の処理を、焦点調節レンズ群L1を無限遠合焦位置方向に1パルス単位でステップ駆動しながら繰り返す(S25;N0、S17)。このように焦点調節レンズ群L1をステップ駆動する毎にピークチェック処理を実行すれば、至近合焦位置から無限遠合焦位置まで駆動して全域のコントラスト値を得た後にまとめてピークチェック処理を実行するよりも処理時間を短縮できる。
なお、焦点調節レンズ群L1のステップ駆動を、撮像素子11から画像データを読み込んだ直後に実行し、次にステップ駆動する間に演算処理を実行すれば、より処理時間の短縮、または焦点調節レンズ群L1を停止した状態において実効積分時間を長くすることが可能になる。
焦点調節レンズ群L1が無限遠合焦位置に達し、無限遠合焦位置におけるコントラスト値算出処理(S21)およびピークチェック処理(S23)が終了したら(S25;YES)、AFモータ25を停止させる(S27)。そうして、S17からS25のループ処理で得たコントラストデータ中、ピーク値を含む連続した5レンズ位置分のコントラスト値に基づいて、ピーク値を(直線近似)演算するピーク算出処理を実行する(S29)。つまり、ステップ位置毎に求めたコントラスト値のピーク値の前後に真のピーク値が存在する可能性があるので、補間演算によってより正確と推定されるピーク値を求める。この実施形態では、極大値を挟む前後のコントラスト値を結ぶ二本の直線の交点を求める。この交点が、より正確なピーク値と推定される。
各焦点検出エリア毎に得たピークのコントラストのピーク値に基づいて、最も近距離の値が得られた焦点検出エリアを合焦エリアとするエリア選択処理を実行する(S31)。そうして、この合焦エリアにおいてピーク値が得られたレンズ位置に焦点調節レンズ群L1を移動させて(S33)、コントラストAF処理を終了する(END)。
『コントラスト値算出処理』
S15およびS21で実行されるコントラスト値算出処理について、図5に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。なお、このフローチャートの処理は、5個の焦点検出エリア12A乃至12Eについて実行する。以下、各焦点検出エリア1A乃至12Eを、エリア0、エリア1、エリア2、エリア3およびエリア4とする。
コントラスト値算出処理に入ると、焦点調節レンズ群L1をステップ駆動させながら得たレンズ位置(パルス数)PN毎のコントラストデータから各レンズ位置PNにおけるコントラスト値P[PN]を、下記数2式により求める(S101)。
Figure 2006106484
そうして、これまでに求めた最大値とコントラスト値P[PN]を比較して(S103、S107)、大きければそのコントラスト値P[PN]を最大値に代入し(S103;YES、S105)、これまでに求めた最小値と比較して小さければそのコントラスト値P[PN]を最小値に代入する(S107;YES、S109)。このコントラスト値P[PN]算出および比較処理(S101乃至S109)を、全てのエリア0乃至4について繰り返す。全てのエリア0乃至4について終了したらリターンする。
『ピークチェック処理』
S25で実行されるピークチェック処理の詳細について、さらに図6に示したフローチャートを参照して説明する。この処理は、各エリア0乃至4について、焦点調節レンズ群L1をステップ駆動させながら得たレンズ位置PN毎のコントラスト値P[PN]からピークを求める処理である。この実施形態では1ステップ単位で得た連続した5位置分のコントラスト値P[PN]について、最短(至近)側から無限遠側に順に隣同士比較して、コントラスト差が第1の所定回数である2回連続して増加し、かつ第2の所定回数である2回連続して減少したかどうかをチェックする。そうして、コントラスト値が2回連続して増加し、かつ2回連続して減少していた場合は、そのときの最大のコントラスト値P[PN]をピークコントラスト(極大値)と判定する。
ピークチェック処理に入ると、まず、レンズ位置パルスPulse[PN]に現在のレンズ位置(パルス数)PNを代入する(S201)。最初は、至近合焦位置である0を代入する。
次に、レンズ位置PNがN×2以下であるかどうかをチェックする(S203)。ここで“N”は予め設定された所定回数であって、本実施形態では、N = 2に設定してある。したがって、4≦PN でない場合(S203;NO)は次のエリアに進むか、最後のエリア4であったならばリターンする(RETURN)。 4≦PN の場合(S203;YES)は、現在から4個前までの計5個のコントラスト値について、2回連続して増加しかつ2回連続して減少したかどうかをチェックする(S205)。直前の5個のコントラスト値が2回連続して増加しかつ2回連続して減少していない場合(S205;NO)は次のエリアに進むか、最後のエリア4であったならばリターンする(RETURN)。リターンすると、焦点調節レンズ群L1を1パルス分無限遠合焦位置方向に駆動して画像データを取得してコントラストを検出し、5エリア分のコントラストが更新された状態で、再びこのフローチャートに入る。
直前5個のコントラスト値P[PN-4]からP[PN]が2回連続して増加しかつ2回連続して減少していた場合(S205;YES)は、極大値となるレンズ位置(PN-2)におけるコントラスト値P[PN-2]の80パーセントの値を求めて下限値dat0に代入する(S207)。そうして、信頼性条件の一つである、極大値を決定した両端のコントラスト値P[PN-4]、P[PN]のいずれかが下限値dat0未満であるかどうかをチェックする(S209)。つまり、ピークのコントラスト値と両端のコントラスト値との差が十分大きいかどうかをチェックする。両端のコントラスト値P[PN-4]、P[PN]のいずれかが下限値dat0未満でないときはリターンする(S209;NO、RETURN)。コントラストの変化が小さく、信頼性が低いと推定されるからである。
両端のコントラスト値P[PN-4]、P[PN]のいずれかが下限値dat0未満の場合(S209;YES)は、二番目の信頼性条件である、ピークのコントラスト値P[PN-2]と、これまでの処理で得たコントラストの最小値との差がピークのコントラスト値P[PN-2]の10パーセントより大きいかどうかをチェックする(S211)。ピークのコントラスト値P[PN-2]とコントラスト値の最小値の差がピークのコントラスト値P[PN-2]の10パーセントより大きくない場合はリターンする(211;NO、RETURN)。この場合はピークのコントラストが低いので信頼性が低いと推定されるからである。
ピークのコントラスト値P[PN-2]とコントラストの最小値の差がピークのコントラスト値P[PN-2]の10パーセントより大きい場合(S211;YES)は、さらに三番目の信頼性条件である、ピークのコントラスト値P[PN-2]がコントラストの最大値以上かどうか、つまり最大値であるかどうかをチェックする(S213)。
ピークのコントラスト値P[PN-2]が最大値以上の場合(S213;YES)は、位置インデックスIndexにピークのコントラスト値P[PN-2]が得られたレンズ位置(PN-2)を代入し、ピーク存在フラグStatusに“1”を代入して次のエリアに進むか、最後のエリア4であったならばリターンする(S215、RETURN)。
なお、位置インデックスIndexは、ピークのコントラスト値P[PN-2]が得られたレンズ位置PN-2を表示し、ピーク存在フラグStatusはピーク値が得られたことを識別するフラグである。
ピークのコントラスト値P[PN-2]が最大値以上でなかった場合(S213;NO)、つまりピークのコントラスト値P[PN-2]より大なるコントラスト値が存在した場合は、そのままリターンする(RETURN)。ピークのコントラスト値P[PN-2]が得られたレンズ位置が合焦位置でない可能性が大だからである。
以上の処理により、連続した5位置分のコントラストデータを使用してコントラスト値が2回連続して上昇しかつ2回連続して下降したかどうかをチェックし、ピーク値を判別できるので、精度の高いピーク値検出が可能になる。
『ピーク算出処理』
S29で実行されるピーク算出処理について、図7に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。このピーク算出処理では、S25で求めた極大値について、その極大値となるコントラスト値P[PN]を挟むコントラストを利用した近似(補間)演算によってより精度の高い極大値を求める処理である。
この実施形態は直線近似法であって、検出したコントラスト値のピーク値と、至近側または無限遠側のコントラスト値を通る直線近似式と、ピーク値よりも無限遠側の2個のコントラスト値または至近側の2個のコントラスト値を通る直線近似式を求め、これらの二本の直線の交点を求める。この交点のy座標値(演算ピーク値)が検出ピーク値より大きい場合に交点のx座標を合焦レンズ位置(合焦点)とする。
ピーク算出処理に入ると、まず、ピーク存在フラグStatusが“1”かどうか、つまりピーク値があるかどうかをチェックする(S301)。ピーク存在フラグStatusが“1”で無い場合は(S301;NO)は、次のエリアについてチェックする(S321;NO、S301)。ピーク存在フラグStatusが“1”の場合(S301;YES)は、S303以降の直線近似処理を実行する。
直線近似処理に入ると、ピーク値を含む二つのコントラスト値を通る直線と、ピーク値を通らない二つのコントラスト値を通る直線、
Y = ax + b
Y = cx + d
の傾きa、cおよびx軸との交点b、dを算出する(S303)。この二式により定義される二本の直線の交点座標(x、y)を算出する(S305)。算出した交点座標(x、y)におけるy座標の値を近似演算ピーク値yとし、x座標の値を演算ピークレンズ位置xとする。
そうして、ピークコントラスト値P[Index]の方が演算ピーク値yより小さいかどうかをチェックする(S307)する。ピークコントラスト値P[Index]の方が近似演算ピーク値yより小さい場合(S307;YES)は、S309以降の処理を実行するが、ピークコントラスト値P[Index]の方が近似演算ピーク値yより小さくない場合(S307;NO)は、ピーク存在フラグStatusにピーク無しを識別する“0”を入れる(S313)。図13の(D)が該当する。ピークコントラスト値P[Index]の方が小さい場合、つまり近似演算ピーク値yの方が大きい場合は近似演算ピーク値yがより正確なピーク値と推定されるからである。
ピークコントラスト値P[Index]の方が近似演算ピーク値yより小さい場合(S307;YES)は、ピークコントラスト値P[Index]を挟むコントラスト値P[Index - 1]、P[Index +1]の大小を比較する(S309)。図13の(A)、(B)、(C)が該当する。
ピークコントラスト値P[Index]よりも遠距離側のコントラスト値P[Index+1]の方が近距離側のコントラスト値P[Index-1]より大きく(S309;YES)、かつ近似ピーク位置xがピークコントラスト値P[Index]とこのピークコントラスト値P[Index]よりも遠距離側のコントラスト値P[Index+1]の間に存在する場合(S311;YES)は、その近似演算ピーク位置xをピーク位置PeakXに代入する(S317)。図13の(A)、(C)が該当する。
ピークコントラスト値P[Index]よりも遠距離側のコントラスト値P[Index+1]の方が近距離側のコントラスト値P[Index-1]より大きくても(S311;YES)、近似ピーク位置xが、ピークコントラスト値P[Index]と遠距離側のコントラスト値P[Index+1]の間に存在しない場合(S311;NO)は、ピーク存在フラグStatusにピーク無しを識別する“0”を入れる(S313)。
ピークコントラスト値P[Index]よりも遠距離側のコントラスト値P[Index+1]の方が近距離側のコントラスト値P[Index-1]より大きくなく(S309;NO)、かつ近似ピーク位置xがピークコントラスト値P[Index]とピークコントラスト値P[Index]よりも近距離側のコントラスト値P[Index-1]の間に存在する場合(S315;YES)は、近似演算ピーク位置xをピーク位置PeakXに代入する(S317)。図13(B)が該当する。
ピークコントラスト値P[Index]よりも遠距離側のコントラスト値P[Index+1]の方が近距離側のコントラスト値P[Index-1]より大きくなく(S309;NO)、かつ近似ピーク位置xがピークコントラスト値P[Index]よりも近距離側のコントラスト値P[Index-1]とピークコントラスト値P[Index]の間に存在しなければ(S315;NO)、ピーク存在フラグStatusに“0”を入れる(S319)。
以上のS301乃至S319の処理を、全てのピークコントラスト値P[Index]について繰り返し、さらに全ての焦点検出エリア0乃至4について繰り返し実行し、真のピーク値と推定されるピーク値を直線近似演算によって求める。
『エリア選択処理』
S31で実行されるエリア選択処理の詳細について、図8に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。エリア選択処理は、S23、図6に示したピークチェック処理において信頼性の高いピーク値が得られているときはその中で最も近距離のピーク値を選択し、信頼性の高いピーク値が得られていない場合は、同一インデックスのピーク値が複数有する場合はその平均位置を合焦位置とする、複数有しない場合はストロボのオン/オフに応じた位置を合焦位置する、などの処理を実行する。
この処理に入ると、まず変数最大ピーク位置PeakMaxに無限遠合焦位置に相当するFF(16進数)を代入し、エラーフラグErrorに“1”をセットする(S401)。そうして、以下のS403乃至S409の処理を、各エリア0乃至4について繰り返す。エラーフラグErrorは、無限遠よりも近距離にピークが存在したかどうかを識別するフラグであって、存在した場合に“0”がセットされる。
繰り返し処理では、まず、ピーク存在フラグStatusが“1”かどうかをチェックし(S403)、“1”の場合(S403;YES)はエラー無しかどうかをチェックし(S405)、エラー無しの場合(S405;YES)は、ピーク位置PeakXが最大ピーク位置PeakMaxよりも近距離側かどうかをチェックする(S407)。ピーク位置PeakXが最大ピーク位置PeakMaxよりも近距離側の場合(S407;YES)は、ピーク位置PeakXを最大ピーク位置PeakMaxに代入し、エラーフラグErrorにエラー無しを識別する“0”を代入し(S409)、S403に戻って次のエリアについて処理する。つまり、各エリア0乃至4のピーク位置PeakXの中で、最も近距離側のピーク位置PeakXを選択し、最大ピーク位置PeakMaxとする。
ピーク存在フラグStatusが“1”でない場合(S403;NO)、エラー無しでない場合(S405;NO)、またはピーク位置PeakXが最大ピーク位置PeakMaxよりも近距離側でない場合(S407;NO)は、S409をスキップし、S403に戻って次のエリアについて処理する。以上のS403乃至S409の処理を、全てのエリア0乃至4について繰り返し、最も近距離のピーク位置PeakXを求める。ピーク位置PeakXが1個以上存在した場合はS409を通るので最大ピーク位置PeakMaxが設定され、エラーフラグErrorに“0”がセットされるが、ピーク位置PeakXが存在しなかった場合は、エラーフラグErrorは“1”のままである。
全てのエリア0乃至4のピーク位置PeakXについて、最も近距離側のピーク位置PeakXを求めるS403乃至S409のループ処理が終了したときは、エラーフラグErrorが“0”かどうかをチェックする(S411)。エラーフラグErrorが“0”の場合(S411;YES)は、S409の処理において最大ピーク位置PeakMaxが設定されているので、最大ピーク位置PeakMaxを駆動パルス数に変換してリターンする(S413、RETURN)。この場合は、LED29を合焦点灯する。
エラーフラグErrorが“0”でなかった場合(S411;NO)は、各エリア0乃至4について、コントラスト値が2回増加しかつ2回減少している極大値の位置インデックスIndexを抽出する処理を実行する(S415)。S23のピークチェック処理との相違は、信頼性を判断しない点である。
そうして、抽出した位置インデックスIndexを集計し、同一の位置インデックスIndexを含むエリア0乃至4がn個以上存在する位置インデックスIndexを選択し(S417)、同一の位置インデックスIndexを含むエリアがn個以上存在するかどうかをチェックする(S419)。
なお、nは、予め設定された、総エリア数以下の任意の数である。本実施形態では、n=3に設定してある。また、本実施形態では同一の位置インデックスIndexを選択しているが、所定範囲内の位置インデックスIndexを選択する構成としてもよい。
n個以上存在しない場合(S419;NO)は、通常エラー処理を実行してリターンする(S427、RETURN)。通常エラー処理は、ストロボのON/OFFに対応した駆動パルス数を設定する処理であって、LED29は非合焦点灯する。
例えば、ストロボONの場合は、ストロボ撮影距離以内で、最大撮影距離または最大撮影距離が被写界深度に入る位置に焦点調節レンズ群L1を移動できる駆動パルス数とする。
ストロボOFFの場合は、過焦点距離、近点または3メートルに合焦する位置、または焦点距離が長くなるほど遠くに設定した固定位置に焦点調節レンズ群L1を移動できる駆動パルス数とする。
同一の位置インデックスIndexを含むエリアがn個以上存在する場合(S419;YES)は、その位置インデックスIndexを中心とした5個のピークデータに基づいてピーク算出処理を実行する(S421)。このピーク算出処理は、図7に示したピーク算出処理と同一である。
そうして、ピーク位置PeakXの平均値を算出して平均値を平均ピーク位置PeakAveに代入し(S423)、平均ピーク位置PeakAveを駆動パルス数に変換してリターンする(S425、RETURN)。つまり、この平均ピーク位置PeakAveを合焦位置とするのである。なお、この場合は、LED29を非合焦点灯する。
『2Up2Down抽出処理』
S415で実行される2Up2Down抽出処理について、図9に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。なお、このフローチャートでは、S501乃至S511の処理を、各エリア0乃至4毎に、無限遠合焦位置から至近位置方向にコントラストが2回増加した後に2回減少するかどうかを順番にチェックして極大値を求め、さらに極大値が求まる毎に更新して最も近距離の極大値を抽出する処理を、全てのエリア0乃至4のコントラストデータについて実行する。信頼性を判定しない点が図6に示したピークチェック処理と相違する。
まず、パルス数(変数)iに無限遠合焦位置に相当するレンズ位置(パルス数)PNを代入し、変数kに0を代入する(S501)。この変数kは何個目のピークであるのかを表す。ただし、変数kは初期値が0であるから、1個目のピークは0となる。
次に、第1変数Aにコントラスト値P[i - 4]を、第2変数Bにコントラスト値P[i - 3]を、第3変数Cにコントラスト値P[i - 2]を、第4変数Dにコントラスト値P[i - 1]を、第5変数Eにコントラスト値P[i - 0]をそれぞれ代入する(S503)。そうして、A<BかつB<CかつC>DかつD>Eであるかどうか比較し、判定する(S505)。つまり、コントラスト値が2回連続して増大し、かつ2回連続して減少しているか否かを判定する。コントラストが2回増加して2回減少していれば(S505;YES)、パルス位置(i - 2)をピーク位置インデックスPeakC[k]に代入し、変数kを1インクリメントし、ピークカウンタPeakCountを1インクリメントする(S507)。S505の判定結果が否定であれば(S505;NO)、S507をスキップする。そうして、位置パルス数iを1デクリメントし(S509)、i = 4かどうかチェックし(S511)、4でなければ(S511;YES)、S503に戻ってS503乃至S511の処理を、i = 4になるまで繰り返す。
i = 4になったら(S511;YES)、S501に戻って、i = PN、k = 0と設定し、次のエリア1乃至4についてS503乃至S511の処理を、i = 4になるまで繰り返す。つまり、全てのエリア0乃至4についてS503乃至S511の処理を実行する。以上の処理により、各エリアについて、全てのピーク位置インデックスPeakC[k]が抽出される。
図11に示した実施例では、エリア0からは1個のピーク位置インデックスPeakC[0]=6が、エリア1からは1個のピーク位置インデックスPeakC[0]=3が、エリア2からは3個のピーク位置インデックスPeakC[0]=11、PeakC[1]=6、PeakC[0]=2が、エリア4からは1個のピーク位置インデックスPeakC[0]=3、エリア4からは1個のピーク位置インデックスPeakC[0]=6が抽出される。
『2Up2Down選択処理』
S417で実行される2Up2Down選択処理について、図10に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。この処理は、各エリア0乃至4に存在するピーク位置インデックスPeakC[k]を集計し、最も近距離側で最多エリア数のピーク位置インデックスPeakC[k]を選択し、最終的に選択したピーク値が存在したエリアAreaPでインデックスを更新する処理である。
まず、各エリア0乃至4毎に、k = 0から、ピーク位置インデックスPeakC[k]のパルス数を変数iに代入し、インデックス数PeakAll[i]を1インクリメントする処理(S601)を、変数kを1ずつ増加させながら、k > PeakCount になるまで繰り返す(S600、S602)。この繰り返し処理(S600、S601、S602)を各エリア0乃至4毎に繰り返して、ピーク位置インデックスPeakC[k]を集計する。
図11に示した実施例では、エリア0からは1個のピーク位置インデックスPeakC[0]=6、エリア1からは1個のピーク位置インデックスPeakC[0]=3、エリア2からは3個のピーク位置インデックスPeakC[0]=2、PeakC[1]=6、PeakC[2]=11、エリア3からは1個のピーク位置インデックスPeakC[0]=3、エリア4からは1個のピーク位置インデックスPeakC[0]=6が集計される。レンズ位置パルス数[i]とインデックス数PeakAll[i]との関係を表にして、図12(A)に示した。
次に、同一のレンズ位置パルス数がn個以上存在するインデックス数PeakAll[i]の中で最大数のインデックス数PeakAll[i]を選択する。この実施形態ではまず、レンズ位置パルス数を代入するパルス数iに最大パルス数PNを代入し、最も多いカウント数の位置インデックスを選択するための変数jに0を代入する(S603)。次に、インデックス数PeakAll[i]がn個以上存在するかどうかチェックし(S605)、n個以上存在するとき(S605;YES)は、変数j以上存在するかどうかをチェックし(S607)、変数j以上存在すれば(S607;YES)、変数jにインデックス数PeakAll[i]を代入するとともに、選択ピークChoicePeakにそのパルス数iを代入する(S611)。そうして、パルス数iから1減算し(S613)、パルス数iが0になったかどうかをチェックし(S615)、0になっていなければS605に戻る。
インデックス数PeakAll[i]がn個以上存在しない場合(S605;NO)、またはn個以上存在しても(S605;YES)、インデックス数PeakAll[i]が変数j以上でなかった場合(S607;NO)は、S609およびS611をスキップしてS615に進む。パルス数iが0になっていない場合(S615;NO)はS605に戻る。つまり、以上のS605乃至S613の処理を、パルス数iが0になるまで繰り返す。
この実施例では、パルス数iが6のとき(i = 6)のインデックス数PeakAll[6]が選択され、選択ピークChoicePeakに設定される。
続いて、選択ピークChoicePeakと等しいピーク位置インデックスPeakC[k]を、エリア0乃至4毎に順番に、変数k = 0からピーク数Peakcount分繰り返して選択する処理(S616乃至S620)を繰り返す。
この実施形態ではまず、選択ピークChoicePeakとピーク位置インデックスPeakC[k]が等しいかどうかをチェックし(S617)、等しくなければ(S617;NO)、変数kを1インクリメントし(S620、S616)、チェック処理(S617)を繰り返す。選択ピークChoicePeakとピーク位置インデックスPeakC[k]が等しければ(S617;YES)、選択ピークChoicePeakをエリアAreaPに代入するとともに、ステータスフラグStatusに“1”をセットし(S619)、変数kを1インクリメントして(S620、S616)、S617、S619の処理を繰り返す。変数kがピーク数PekCountと等しくなったら、次のエリアについて、S616乃至S620の処理を繰り返し、全てのエリアについてS616乃至S620の処理を繰り返す。
以上の2Up2Down選択処理により、この実施例では、エリア0、2、4のレンズ位置 i = 6がエリアAreaPとして設定される。そうして、S421において、各エリアAreaP(エリア0、2、4のi = 6)のピークコントラストを挟むコントラストデータに基づいてピーク算出処理(図7)が実行され、それらの平均値が平均ピーク位置PeakAveとして設定される。
平均ピーク位置PeakAveが設定された場合は、LCD17には非合焦表示を点灯して、信頼性の保証がないことを撮影者に知らせる。
このように本実施の形態では、ローコントラスト等の被写体において信頼性の高い、画像コントラストのピークが得られなかった場合は、信頼性が低くても複数のエリアについて同一または所定距離範囲内において複数のピークを求め、該ピークが得られた場合はその複数のピーク位置またはその前後近傍に被写体が存在するとして焦点調節処理を実行するので、焦点検出エリア内の被写体部分に合焦する可能性が高く、極端にピント位置が外れることがない。
本実施形態の画像コントラストAF処理では、5個の焦点検出エリアを十字に配置した実施例に対応させたが、焦点検出エリアの個数および配置は図示実施例に限定されない。また、ピークコントラストの検出アルゴリズムも、連続して2回増加かつ2回減少に限定されず、信頼性の判定も実施形態に限定されない。
信頼性が低い場合の合焦位置決定アルゴリズムにおいて、本実施形態では5個のエリア中、同一のレンズ位置のコントラストピークが3個以上存在する場合のコントラストピークの中で、最も近距離のコントラストピークを選択しているが、距離に係わらず最大数のコントラストピークが存在したレンズ位置が1個の場合は、そのレンズ位置を選択してもよい。また、ストロボオン/オフに応じて選択条件を変えてもよい。例えば、ストロボオンの場合は、ストロボ撮影範囲内で最も遠距離を選択してもよい。
同一のレンズ位置毎にピークコントラスト数を集計しているが、その範囲を所定範囲まで拡げてもよい。例えば前後に隣接する2位置以上に拡げてもよい。例えば、i=1,2、i=2,3、i=3,4・・・のように一位置ずつずらしながらピークコントラスト数を集計してもよい。
本発明を適用したデジタルカメラの実施形態の主要構成をブロックで示す図である。 本実施形態のデジタルカメラにおける撮像素子の受光面と焦点検出エリアとの関係を示す図である。 同撮像素子のフィルタの配置パターンを説明する図である。 本実施形態のデジタルカメラにおけるコントラストAF処理をフローチャートで示す図である。 同コントラストAF処理におけるコントラスト値算出処理をフローチャートで示す図である。 同コントラストAF処理におけるピークチェック処理をフローチャートで示す図である。 同コントラストAF処理におけるピーク算出処理をフローチャートで示す図である。 同コントラストAF処理におけるエリア選択処理をフローチャートで示す図である。 同コントラストAF処理における2Up2Down抽出処理をフローチャートで示す図である。 同コントラストAF処理における2Up2Down選択処理をフローチャートで示す図である。 同コントラストAF処理によって得たコントラストとレンズ位置との関係をグラフで示す図である。 同コントラストAF処理によって得たレンズ位置パルス数とピーク数との関係、エリアとピーク数との関係を表(A)、(B)で示した図である。 同コントラストAF処理における直線近似処理をグラフで説明する図である。
符号の説明
11 撮像素子
13 画像信号処理回路
15 CPU
17 LCD
19 メモリ制御回路
21 画像メモリ
23 モータドライバ
25 AFモータ
27 レンズ駆動機構
27a 原点センサ
L1 焦点調節レンズ群

Claims (5)

  1. 複数の焦点検出エリア内の被写体像のコントラストに基づいて焦点状態を検出する焦点検出方法であって、
    撮影レンズの焦点調節レンズ群を調節可動範囲内において段階的に移動させながら撮像し、
    撮像した各焦点検出エリア内の被写体像のコントラストを求め、
    焦点検出エリア毎に、焦点調節レンズ移動方向におけるコントラストから所定の信頼性条件を満たすピークコントラストを検出し、
    所定の信頼性条件を満たすピークコントラストが検出できなかった場合は、所定数以上の焦点検出エリアにおける同一または所定範囲内の焦点調節レンズ位置において検出されたピークコントラストを選択すること、を特徴とする焦点検出方法。
  2. 請求項1記載の焦点検出方法において、前記信頼性条件は、前記検出したピークコントラストと、ピーク検出のために比較したコントラストとの差が所定値以上あること、その焦点検出エリアにおいて得られたコントラストの最低値との差が所定値以上あること、およびピークコントラストがその焦点検出エリアの最大値であることの、いずれか一つ以上である焦点検出方法。
  3. 請求項1または2記載の焦点検出方法において、前記コントラストのピークは、前記コントラストが焦点調節レンズ移動方向に沿って連続して2回増大しかつ2回連続して減少している場合の最大コントラストとする焦点検出方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項記載の焦点検出方法において、前記信頼性のあるコントラストが得られず、同一または所定範囲内の焦点調節レンズ位置における所定数以上のピークコントラストが、異なる焦点調節レンズ位置または所定範囲に存在したときは、最も近距離に相当する焦点調節レンズ位置または所定範囲のピークコントラストを選択する焦点検出方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項記載の焦点検出方法において、前記信頼性のあるコントラストが得られず同一または所定範囲内の焦点調節レンズ位置における所定数以上のピークコントラストを選択したときは、選択した複数のピークコントラストから得られた焦点調節レンズ位置の平均位置を合焦レンズ位置として焦点調節する焦点検出方法。
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