JP3555607B2 - オートフォーカス装置 - Google Patents

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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/36Systems for automatic generation of focusing signals using image sharpness techniques, e.g. image processing techniques for generating autofocus signals

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像信号を入力して、撮影レンズのフォーカス制御を行うオートフォーカス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタルカメラにおけるオートフォーカス制御では、被写体を撮影して得られる画像信号より、画像のコントラストを検出し、そのコントラスト値がピークを示すレンズ位置に撮影レンズを駆動することで、画像を合焦状態に導く方法が用いられている。
【0003】
この方法は、主被写体の画像がぼけた状態であると画像のコントラストは低く、主被写体の画像が合焦状態に近づくにつれて次第にコントラストが上昇し、完全な合焦状態となってところでコントラストが最大になるという原理に基づくものである。そのため、このオートフォーカス制御においては、撮影レンズを所定ピッチで駆動しつつ各レンズ位置においてコントラストの検出を行い、コントラストがピークを示すレンズ位置を撮影レンズの合焦位置として特定し、その合焦位置に撮影レンズ(より厳密にはフォーカシングレンズ)を移動させるような制御形態が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、デジタルカメラを用いて撮影する時に、手ぶれや被写体ぶれ等が発生すると、あるレンズ位置において瞬間的に別の被写体が画像中に含まれる場合があり、そのような場合にはそのレンズ位置においてコントラストが擬似的にピークを示すことになる。
【0005】
そのため、従来のオートフォーカス制御によってコントラストがピークを示すレンズ位置を検出したとしても、そのピークは手ぶれ等による疑似ピークであって実際に主被写体が合焦状態であることを示すピークではない可能性があり、その場合は主被写体を適切に合焦させることができなくなるという問題が発生する。
【0006】
特に近年、デジタルカメラの撮影レンズにおいて高倍率のズーム化が進んでおり、この問題は大きなものとなってきている。
【0007】
そこで、この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、疑似ピークによる影響を解消し、被写体を適切に合焦状態とすることの可能なオートフォーカス装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の画素で構成される画像信号を入力して、撮影レンズのフォーカス制御を行うオートフォーカス装置であって、前記画像信号から画像のコントラスト値を検出するコントラスト検出手段と、前記画像信号から画像のエッジ数を検出するエッジ数検出手段と、前記コントラスト値及び前記エッジ数に基づいて、前記撮影レンズのフォーカス制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記エッジ数が所定値以上を示す場合を合焦位置近傍判定条件とし、前記合焦位置近傍判定条件が満たされる場合に、前記コントラスト値がピークを示すレンズ位置に前記撮影レンズを駆動することを特徴とするものである。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のオートフォーカス装置において、前記画像信号から画像のエッジ幅重心値を求めるエッジ幅重心値算出手段、をさらに備え、前記制御手段は、前記エッジ数が所定値以上を示し、かつ前記エッジ幅重心値が所定範囲内の値を示す場合を前記合焦位置近傍判定条件とし、前記合焦位置近傍判定条件が満たされる場合に、前記コントラスト値がピークを示す前記レンズ位置に前記撮影レンズを駆動することを特徴としている。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載のオートフォーカス装置において、前記制御手段は、前記合焦位置近傍判定条件が満たされる場合に、前記コントラスト値が大きくなる方向に、前記撮影レンズを駆動することを特徴としている。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項乃至のいずれかに記載のオートフォーカス装置において、前記制御手段は、前記合焦位置近傍判定条件が満たされない場合には、前記合焦位置近傍判定条件が満たされる場合よりも前記撮影レンズを高速に駆動することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0014】
図1はこの発明にかかるオートフォーカス装置が適用されたデジタルカメラ1の構成を示すブロック図である。
【0015】
デジタルカメラ1は、被写体を撮影するための撮影機能を実現する撮影機能部10と、撮影機能部10において撮影動作が行われて生成される画像信号を入力して、撮影レンズ11のフォーカス制御を行うオートフォーカス制御部20と、撮影機能部10及びオートフォーカス制御部20を含むデジタルカメラ1の全体的な動作を制御する全体制御部50と、シャッタボタン等の操作ボタンを含む操作部60と、オートフォーカス制御部20からの制御信号に基づいて撮影レンズ11を駆動するレンズ駆動部70とを備えて構成される。
【0016】
撮影機能部10は、レンズ駆動部70の駆動によって光軸方向に沿って移動可能なフォーカシングレンズ12を含む撮影レンズ11、撮影レンズ11を介して入射する被写体像を光電変換して画像データ(画素ごとの画素データの配列からなるデータ)を生成するCCD撮像素子13、CCD撮像素子13からの画像データを一時的に格納するための画像メモリ14、画像メモリ14から得られる画像データに対して色変換処理や画像圧縮処理等の所定の画像処理を行う画像処理部15、画像処理部15において画像表示用の画像処理が施された表示用画像を表示する液晶表示部16、及び、画像処理部15において画像記録用の画像処理が施された撮影画像を記録する記録メディア17、を備えて構成される。
【0017】
撮影機能部10は、全体制御部50の制御によって、本撮影前にライブビュー画像を液晶表示部16に表示させるためのライブビュー画像撮影動作と、シャッタボタンが全押しされたときに記録メディア17に記録するための画像撮影を行う本撮影動作とを行うように構成される。なお、ライブビュー画像撮影動作時には、本撮影動作時に比べて画像処理部15において比較的簡単な画像処理が施される。また、液晶表示部16がオフ状態であったとしても、少なくともオートフォーカス制御時にはCCD撮像素子13による撮影動作が行われる。
【0018】
また、オートフォーカス制御部20は、画像の合焦状態を評価するために予め設定された合焦評価領域に基づいて画像メモリ14から合焦評価領域の画像成分を抽出する合焦評価領域抽出部21と、合焦評価領域の画像成分に基づいて画像のコントラスト値Cを求めるコントラスト演算部22と、合焦評価領域の画像成分に基づいて画像のエッジ成分に関する演算を行い、エッジ数ENとエッジ幅重心値EWを求めるエッジ演算部23と、コントラスト値C、エッジ数EN及びエッジ幅重心値EWに基づいて画像の合焦状態を判定し、撮影レンズ11の合焦位置を特定するとともに、レンズ駆動部70に対してレンズ駆動のための制御信号を送出する合焦制御部24とを備えて構成される。なお、オートフォーカス制御部20における上記各部の機能は、CPUが所定のプログラムを実行することによって実現されるように構成してもよい。
【0019】
全体制御部50は、例えばシャッタボタンが半押し状態にされたときに合焦評価領域の画像成分が適切な合焦状態となるようにオートフォーカス制御部20を機能させ、全押し状態にされたときに撮影機能部10において本撮影動作を行うように制御する。また、全体制御部50は本撮影前にはライブビュー画像撮影動作として撮影機能部10において逐次画像撮影を行わせ、逐次更新される画像を液晶表示部16に表示させたり、オートフォーカス制御部20に与えるように制御する。
【0020】
レンズ駆動部70はオートフォーカス制御部20の合焦制御部24から与えられる制御信号に基づいてフォーカシングレンズ12を例えば遠側から近側に向けて移動させる。このときの駆動ピッチは合焦制御部24によって指定される。そしてオートフォーカス制御部20において合焦評価領域の画像成分が合焦状態となるレンズ位置(合焦位置)が特定され、レンズ駆動部70が合焦制御部24よりその合焦位置が指定された場合には、その指定されたレンズ位置にフォーカシングレンズ12を移動させて合焦評価領域の画像成分が合焦した状態の画像をCCD撮像素子13に結像させる。
【0021】
以上のような構成のデジタルカメラ1においてオートフォーカス制御を行う際には、フォーカシングレンズ12が駆動されるごとにオートフォーカス制御部20において合焦評価領域の画像成分から画像のコントラストを評価するだけでなく、その画像成分のエッジ成分からフォーカシングレンズ12が合焦位置の近傍にあるか否かを判断し、エッジ成分からフォーカシングレンズ12が合焦位置近傍にないと判断される場合には、コントラストがピークを示す場合であってもそのピーク位置を合焦位置に採用しないように構成される。
【0022】
図2は合焦評価領域FR1の一例を示す図である。図2において画像G1はCCD撮像素子13の撮影動作によって得られる画像を示している。この実施の形態では、図2に示すように画像G1のほぼ中央部分に合焦評価領域FR1が設定され、オートフォーカス制御部20においてはこの合焦評価領域FR1に含まれる画像成分に基づいて画像のコントラスト及びエッジ成分が評価される。なお、図2に示す合焦評価領域FR1は一例であり、実際にデジタルカメラ1等に適用する際には他の合焦評価領域を設定してもよい。また、画像G1に対して複数の合焦評価領域を設定してもよい。
【0023】
オートフォーカス制御部20においては、まず、合焦評価領域抽出部21が画像メモリ14に格納された画像から合焦評価領域FR1に対応する画像成分を抽出する。
【0024】
CCD撮像素子13は、いわゆるベイヤー配列の画素配列構造となっており、CCD撮像素子13で撮影動作が行われると、ベイヤー配列に従った全画面分のR(赤),G(緑),B(青)各色成分の画素データが画像メモリ14に格納される。
【0025】
このため、合焦評価領域抽出部21が合焦評価領域FR1の画像成分を抽出する際には、合焦評価領域FR1に対応する各色成分の画素データを抽出することになる。
【0026】
そして合焦評価領域抽出部21によって抽出された画像成分はコントラスト演算部22及びエッジ演算部23に与えられる。
【0027】
コントラスト演算部22は、図3に示すような構成となっている。すなわち、コントラスト演算部22は、注目画素と、その注目画素の近隣に位置し、かつ注目画素と一定の位置関係を有する画素との差分絶対値を求める差分演算部221、及び、その差分演算結果を累積加算していく累積加算部222、を備えて構成される。差分演算部221は合焦評価領域FR1に含まれる全ての画素が注目画素として選択されるまで演算を行い、累積加算部222は合焦評価領域FR1に含まれる各画素が注目画素として選択されたときに求められる差分絶対値を順次累積加算していき、最終的に合焦評価領域FR1についてのコントラスト値Cを求める。
【0028】
なお、コントラスト演算部22においてコントラスト値Cを求める際には、画像メモリ14から得られるR,G,Bの各色成分の画素データに基づいて演算を行うようにしてもよいし、また、R,G,Bの各色成分の画素データから一旦輝度データを生成し、その輝度データに基づいて演算を行うようにしてもよい。
【0029】
図4は、フォーカシングレンズ12のレンズ位置を遠側から近側に移動させた場合に、各レンズ位置において撮影される画像からコントラスト演算部22がコントラスト値Cを求めた場合のコントラスト値Cの変化を示す図である。図4に示すように、コントラスト値Cは合焦評価領域FR1の画像成分が合焦状態となるときに最大値を示す。このため、図4に示すコントラスト曲線においては、レンズ位置PAが合焦位置となる。
【0030】
また、図4に示すように、レンズ位置PBにおいては手ぶれ等が発生し、コントラスト値Cに疑似ピークが発生している。一般に、コントラスト方式のオートフォーカス制御を行う場合においてコントラスト値Cが一定値C1よりも小さい場合にはローコントラストであると判断してそのようなピーク位置を合焦位置と特定することはないが、疑似ピークが一定値C1以上の値を示している場合には、そのような疑似ピークを誤って合焦位置と判断する可能性がある。そのため、この実施の形態では、そのような疑似ピークを誤って合焦位置と判断することがないようにするために、エッジ演算部23においてエッジ成分に関する演算が行われる。
【0031】
図5はエッジ演算部23の構成を示すブロック図である。エッジ演算部23は合焦評価領域FR1の画像成分について水平方向に隣接画素間での差分値を求めることによってエッジ成分が存在するか否かを判定し、エッジ成分が存在する場合にはそのエッジ数EN及びエッジ幅重心値EWを求めるように構成される。このため、エッジ演算部23は、差分演算部231、エッジ幅検出部232、エッジ数カウント部233、ヒストグラム作成部234、及びエッジ幅重心値演算部235を備える。
【0032】
図6はエッジ演算部23における演算処理の概念を示す図である。なお、図6において画素X1〜X9は合焦評価領域FR1において水平方向に連続して配置される画素を示している。
【0033】
差分演算部231は水平方向に隣接する画素の各色成分の画素データを入力すると、その画素に対応する輝度値を求め、その直前の画素の輝度値との差分値を求める。例えば、図6において差分演算部231が画素X2についての各色成分の画素データを入力すると、画素X2の輝度値を求め、画素X1の輝度値と画素X2の輝度値との差分値(X2−X1)を求める。
【0034】
このときの差分演算は、例えば、注目画素の輝度値からその直前の画素の輝度値を減算するという演算が行われ、演算結果となる差分値の符号が正であれば右肩上がりのエッジ成分が検出され、負であれば右肩下がりのエッジ成分が検出されることになる。ただし、この実施の形態では最終的にエッジ数ENとエッジ幅重心値EWとを求めればよく、各エッジ成分が右肩上がりか右肩下がりかを厳密に区別する必要はない。
【0035】
そして差分演算部231は画素X3についての画素データを入力すると、その輝度値を求めて、画素X3の輝度値と画素X2の輝度値との差分値を求める。以後、差分演算部231は、水平方向に分布する画素X4,X5,X6,…の画素データを順次入力する都度、輝度値の算出演算を行うとともに、その画素の輝度値とその直前の画素の輝度値との差分演算処理を行う。
【0036】
差分演算部231で算出される差分値はエッジ幅検出部232に与えられる。エッジ幅検出部232には、第1の閾値TH1と第2の閾値TH2とが予め設定されている。第1の閾値TH1は隣接画素間での差分値がエッジ成分を構成するか否かを判断するための閾値であり、第2の閾値TH2はそのエッジ成分が十分な強度を有しているか否かを判断するための閾値である。
【0037】
エッジ幅検出部232は、差分演算部231から輝度値の差分値が得られると、その差分値と閾値TH1とを比較する。この結果、差分値が閾値TH1以上であれば、その画素はエッジ成分を構成するものとしてエッジ幅カウント値を1だけ増加させる。例えば、図6に示す画素X4と画素X3との差分値を入力した場合、その差分値は閾値TH1を超えているため、エッジ幅検出部232はエッジ幅カウント値を1だけ増加させる。以後同様の処理を繰り返し、画素X5と画素X4との差分値、画素X6と画素X5との差分値、及び、画素X7と画素X6との差分値のそれぞれは、閾値TH1を超えているため、エッジ幅検出部232はそれぞれの判定処理においてエッジ幅カウント値を1だけ増加させることになる。
【0038】
そして、画素X8と画素X7との差分値が得られると、その差分値は閾値TH1よりも小さいため、エッジ成分の終端部であることを認識し、それまでエッジ幅カウント値を増加させてきた、差分値の総和と第2の閾値TH2とを比較する。図6の場合は、画素X7と画素X3との輝度値の差分値が閾値TH2以上であるため、十分な強度を有するエッジ成分であることが検出される。そして、エッジ幅検出部232はそれまでカウントされたエッジ幅カウント値をそのエッジ成分のエッジ幅として特定する。このように隣接画素間の差分値が閾値TH1よりも小さくなった場合であってエッジ幅カウント値が1以上である場合には、エッジ成分が検出されていることとなり、そのエッジ成分の強度が所定の強度(閾値TH2)以上であれば、そのエッジ成分を有効なエッジ成分として認識する。
【0039】
一方、隣接画素間の差分値が閾値TH1よりも小さくなった場合であってエッジ幅カウント値が1以上である場合であっても、そのエッジ成分の強度が所定の強度(閾値TH2)未満であれば、そのエッジ成分は有効なエッジ成分ではないものと認定する。
【0040】
なお、隣接画素間の差分値が閾値TH1よりも小さい場合であってもエッジ幅カウント値が0であれば、エッジ成分が有効であるか否かの判断は行う必要がなく、順次に入力する差分値が閾値TH1以上であるか否かの判定を進めていけばよい。
【0041】
図6の例の場合は、画素X4と画素X3との差分値が得られたときにはじめてエッジ幅カウント値が1となり、その後順次エッジ幅カウント値が増加していき、最終的に画素X8と画素X7との差分値が得られてエッジ成分の終端部が認識されたときにはエッジ幅カウント値は4となっている。そして、画素X3〜X7によって構成されるエッジ成分が閾値TH2を超えているため、該エッジ成分は有効なものとして認識されることになる。
【0042】
そして、エッジ幅検出部232において有効なエッジ成分が検出された場合には、その検出されたエッジ成分のエッジ幅カウント値がヒストグラム作成部234に与えられるとともに、エッジ数カウント部233にエッジ数のカウント指示が与えられる。
【0043】
エッジ幅検出部232はヒストグラム作成部234に対してエッジ幅カウント値を与えると、エッジ幅カウント値を0にリセットし、それ以後に入力する差分値に基づいてエッジ幅検出処理を繰り返すことで、合焦評価領域FR1の画像成分全体について有効なエッジ成分の検出を行う。
【0044】
エッジ数カウント部233は、予めエッジ数カウント値を0に初期化しており、エッジ幅検出部232からエッジ数のカウント指示が与えられる度に、エッジ数カウント値を1だけ増加させていく。これにより、合焦評価領域FR1の画像成分に含まれる有効なエッジ成分を計数していくことが可能になり、最終的にエッジ数ENが出力される。
【0045】
図7はフォーカシングレンズ12の各レンズ位置において得られる画像からエッジ数ENを求めた場合のレンズ位置とエッジ数との関係を示す図である。図7に示すように、合焦評価領域FR1に含まれる画像成分が合焦状態にあるときには鮮鋭な画像が得られるため、エッジ数は最大値を示す。このため、フォーカシングレンズ12レンズ位置PAが合焦位置となる。また、合焦評価領域FR1に含まれる画像成分が合焦状態から遠ざかるにつれて画像の鮮鋭度は低下し、ある程度ぼけた状態となると、合焦評価領域FR1の画像成分からは有効なエッジ成分は検出されなくなる。このため、ノイズの影響がないものとすると、フォーカシングレンズ12がレンズ位置PC〜PDの範囲内の位置にあるときにはエッジ数ENは0以外の値を示すが、レンズ位置PC〜PDの範囲外の位置にあるときにはエッジ数ENは0となる。
【0046】
また、ノイズの影響をある程度考慮したとしても、合焦評価領域FR1の画像成分が合焦状態に近い状態にあるときには、エッジ数ENは閾値N1以上の値をとり、合焦状態に近い状態にないときには、エッジ数ENは閾値N1未満の値をとることが多いと考えられる。
【0047】
したがって、エッジ数カウント部233においてカウントされるエッジ数ENの値を参照すれば、フォーカシングレンズ12があるレンズ位置にあるときに、合焦評価領域FR1の画像成分が合焦状態に近い状態にあるか否かを判断することが可能になる。
【0048】
また、ヒストグラム作成部234は、エッジ幅検出部232から得られるエッジ幅カウント値に基づいて、合焦評価領域FR1に含まれるエッジ成分のヒストグラムを作成する。
【0049】
図8はエッジ成分のヒストグラムを示す図である。なお、図8において分布曲線H1は合焦評価領域FR1の画像成分が合焦状態に近い状態にあるときを示しており、また、分布曲線H2は合焦評価領域FR1の画像成分が合焦状態に近い状態にないときを示している。
【0050】
図8に示すように、ヒストグラム作成部234は、エッジ幅検出部232から得られるエッジ幅カウント値に基づいて、フォーカシングレンズ12があるレンズ位置にあるときの画像成分からエッジ幅に関するヒストグラムを作成すると、エッジ幅の分布状態は画像成分の合焦状態に応じた分布を示す。つまり、合焦評価領域FR1の画像成分が合焦状態に近い状態にあるときには、画像の鮮鋭度が増すのでエッジ幅は全体的に小さくなり、エッジ幅の分布状態もエッジ幅の比較的小さい領域に分布することになる。これに対して、合焦評価領域FR1の画像成分が合焦状態から遠ざかるにつれて画像の鮮鋭度は低下し、エッジ幅の分布状態はエッジ幅の比較的大きな領域に分布するように移行する。そして、ある程度ぼけた状態となると、合焦評価領域FR1の画像成分からは有効なエッジ成分は検出されなくなるため、エッジ幅分布曲線は全く得られなくなる。
【0051】
ヒストグラム作成部234においてエッジ成分のヒストグラムが作成されると、エッジ幅重心値演算部235が機能し、そのヒストグラムからエッジ幅重心値EWが求められる。エッジ幅重心値演算部235は、エッジ成分のヒストグラム分布に基づいて加重平均演算を行うことにより、エッジ幅の平均値を求め、その結果得られる値をエッジ幅重心値EWとする。
【0052】
例えば、図8の分布曲線H2に示すヒストグラム分布の場合、エッジ幅重心値演算部235は加重平均演算を行うことによってエッジ幅重心値EW2を求める。また、図8の分布曲線H1に示すヒストグラム分布の場合、エッジ幅重心値演算部235は加重平均演算を行うことによってエッジ幅重心値EW1を求める。
【0053】
なお、エッジ幅重心値EW1は、画像成分が合焦状態に近づくにつれて次第に小さくなり、ある値に収束していくこととなる。
【0054】
図9は、フォーカシングレンズ12の各レンズ位置において得られる画像からエッジ幅重心値EWを求めた場合のレンズ位置とエッジ幅重心値との関係を示す図である。図9に示すように、合焦評価領域FR1に含まれる画像成分が合焦状態にあるときには鮮鋭な画像が得られるため、エッジ幅重心値は極小値を示す。このため、フォーカシングレンズ12レンズ位置PAが合焦位置となる。また、合焦評価領域FR1に含まれる画像成分が合焦状態から遠ざかるにつれて画像の鮮鋭度は低下するのでエッジ幅重心値EWは増加し、ある程度ぼけた状態となると、合焦評価領域FR1の画像成分からは有効なエッジ成分は検出されなくなる。つまり、エッジ幅重心値EWとレンズ位置との関係をみると、図9に示すようにエッジ幅重心値EWはM字型特性を示す。
【0055】
このため、ノイズの影響がないものとすると、フォーカシングレンズ12がレンズ位置PE〜PFの範囲内の位置にあるときにはエッジ幅重心値EWは0以外の値を示すが、レンズ位置PE〜PFの範囲外の位置にあるときにはエッジ幅重心値EWは0となる。なお、レンズ位置PEは図7に示したレンズ位置PCにほぼ一致し、レンズ位置PFは図7に示したレンズ位置PDにほぼ一致する。
【0056】
また、ノイズの影響をある程度考慮したとしても、合焦評価領域FR1の画像成分が合焦状態に近い状態にあるときには、エッジ幅重心値EWは閾値W1以上かつ閾値W2未満の値をとり、合焦状態に近い状態にないときには、エッジ幅重心値EWは閾値W1未満又は閾値W2以上の値をとることが多いと考えられる。
【0057】
したがって、エッジ幅重心値演算部235において求められるエッジ幅重心値EWの値を参照すれば、フォーカシングレンズ12があるレンズ位置にあるときに、合焦評価領域FR1の画像成分が合焦状態に近い状態にあるか否かを判断することが可能になる。
【0058】
合焦制御部24は、エッジ演算部23から得られるエッジ数EN及びエッジ幅重心値EWに基づいて合焦評価領域FR1の合焦状態を評価し、コントラスト演算部22から得られるコントラスト値Cに基づいて合焦制御を行うように構成される。
【0059】
合焦制御部24は撮影レンズ11に含まれるフォーカシングレンズ12を段階的に駆動させ、あるレンズ位置における画像から導かれるエッジ数ENが所定値(図7に示す閾値N1)以上の値を示し、かつ、そのときのエッジ幅重心値EWが所定範囲(図9に示す閾値W1以上かつ閾値W2未満)内の値を示す場合には、そのレンズ位置が合焦位置PAに近い位置にあると判断する。そしてその場合は、コントラスト値Cが増加するようにレンズ駆動方向を特定し、その方向にフォーカシングレンズ12を駆動させつつコントラスト値Cに基づく合焦評価を行う。
【0060】
つまり、合焦制御部24は、エッジ数ENが所定値(図7に示す閾値N1)以上の値を示し、かつ、そのときのエッジ幅重心値EWが所定範囲(図9に示す閾値W1以上かつ閾値W2未満)内の値を示す場合を合焦位置近傍判定条件として合焦位置近傍判定を行うのである。
【0061】
そして合焦位置近傍判定によってレンズ位置が合焦位置PAに近い位置にないと判断した場合には、コントラスト値Cが増加するようなレンズ駆動方向を特定してその方向にフォーカシングレンズ12を高速駆動する。この高速駆動によって、効率的に合焦位置近傍にフォーカシングレンズ12を移動させることができ、効率的にオートフォーカス制御を行って合焦評価領域FR1の画像成分を迅速に合焦状態に導くことが可能になる。
【0062】
ここで合焦制御部24がエッジ成分の評価を行う際にエッジ数EN及びエッジ幅重心値EWの双方を評価対象としている理由について説明する。一般に、画像のエッジ成分は画像の高周波成分であることからノイズの影響を受けやすいという性質を有している。そのため、この実施の形態では、エッジ成分に関する異なる指標値としてエッジ数EN及びエッジ幅重心値EWを用いることにより、ノイズの影響を低減して、より信頼性の高い合焦位置近傍判定を行うように実現しているのである。
【0063】
ただし、エッジ数EN及びエッジ幅重心値EWのうち、エッジ数ENのみに基づいて合焦位置近傍判定を行うようにしてもよい。その場合は、エッジ数ENが所定値(図7に示す閾値N1)以上の値を示すことが合焦位置近傍判定条件となる。なお、エッジ幅重心値EWはエッジ数ENに比べて合焦位置近傍でノイズの影響を受けやすくなるので、エッジ数EN及びエッジ幅重心値EWのうちの一方を評価対象とする場合には、エッジ数ENを評価対象とすることが好ましい。
【0064】
上記のような構成により、合焦評価領域抽出部21はフォーカシングレンズ12があるレンズ位置にあるときの画像信号から合焦評価領域の画像成分を抽出し、そしてコントラスト演算部22はその画像成分に基づいてコントラスト値Cを求めて、合焦制御部24に与えることができる。また、エッジ演算部23はその画像成分に基づいてエッジ数EN及びエッジ幅重心値EWを求め、合焦制御部24に与えることができる。そして合焦制御部24は、エッジ演算部23から得られるエッジ数EN及びエッジ幅重心値EWに基づいてフォーカシングレンズ12が合焦位置近傍に位置するか否かを判断し、合焦位置近傍に位置しないと判断される場合にはコントラスト値Cがピークを示していてもそのレンズ位置を合焦位置として採用しないように実現される。この結果、疑似ピークを示すレンズ位置が合焦位置として誤検知されることを良好に防止することが可能になる。
【0065】
次に、上記のような構成のデジタルカメラ1においてオートフォーカス制御を行う際の処理シーケンスについて説明する。図10乃至図14はオートフォーカス制御の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【0066】
まず、シャッタボタンが半押し状態にされてオートフォーカス制御が開始されると、オートフォーカス制御部20はカウント値m,nを0に初期化する(ステップS100)。オートフォーカス制御部20は、撮影レンズ11に含まれるフォーカシングレンズ12をレンズ初期位置に移動させ、そのレンズ初期位置においてCCD撮像素子13から得られる画像からコントラスト値を求める。
【0067】
そして合焦制御部24は撮影レンズ11に含まれるフォーカシングレンズ12をレンズ初期位置から近側に12Fδ分の方向判定駆動を行う(ステップS101)。ここで、Fは撮影レンズ11のFナンバであり、δはいわゆる許容錯乱円であり、デジタルカメラ1の場合はCCD撮像素子13の1〜2画素間のピッチに相当する。そしてオートフォーカス制御部20は、そのレンズ位置においてCCD撮像素子13から得られる画像からコントラスト値を求める。
【0068】
なお、ステップS100及びS101においてコントラスト値を求める際には、オートフォーカス制御部20においてコントラスト演算部22が機能することになる。また、方向判定駆動量は12Fδ分に限るものではない。
【0069】
次に、オートフォーカス制御部20において合焦制御部24が機能し、レンズ初期位置におけるコントラスト値と12Fδ駆動後のレンズ位置におけるコントラスト値とを比較してフォーカシングレンズ12のレンズ駆動方向を決定する(ステップS102)。すなわち、レンズ初期位置におけるコントラスト値と12Fδ駆動後のレンズ位置におけるコントラスト値とのうちのコントラスト値が大きくなる方向にフォーカシングレンズ12の合焦位置が存在するものと推定し、コントラスト値が大きくなる方向をレンズ駆動方向として決定する。
【0070】
続いて、オートフォーカス制御部20はレンズ駆動形態を決定する(ステップS103〜S105)。レンズ駆動形態には、フォーカシングレンズ12の合焦位置を検出するためにフォーカシングレンズ12を微小駆動させる駆動形態と、フォーカシングレンズ12を粗いピッチで高速駆動することによってフォーカシングレンズ12を合焦位置近傍に移動させる駆動形態とがある。
【0071】
オートフォーカス制御部20においてはエッジ演算部23が機能し、その時点で得られる画像に基づいてエッジ数EN及びエッジ幅重心値EWを算出する(ステップS103)。そして合焦制御部24がエッジ数EN及びエッジ幅重心値EWを評価し(ステップS104)、フォーカシングレンズ12が合焦位置近傍に位置するか否かを判断する(ステップS105)。ここでの判断は、ステップS103で算出されたエッジ数EN及びエッジ幅重心値EWが上述の合焦位置近傍判定条件を満足するか否かを判断することによって行われ、合焦位置近傍判定条件が満たされている場合には、フォーカシングレンズ12の合焦位置を検出するために図11のフローチャートのステップS107に進み、満たされていない場合にはフォーカシングレンズ12を合焦位置近傍に移動させるためにステップS106に進んで高速駆動シーケンスに移行する。
【0072】
ここで高速駆動シーケンス(ステップS106)について説明する。高速駆動シーケンスの詳細な処理手順は図13のフローチャートである。
【0073】
まず、合焦制御部24はレンズ駆動方向に対してフォーカシングレンズ12を高速駆動するための残り駆動量が十分にあるかどうかを判定し(ステップS200)、十分な残り駆動量が存在する場合にはステップS202に進み、十分な残り駆動量が存在しない場合にはステップS201に進んでレンズ駆動方向を反転させる。この実施の形態では、高速駆動を行う際の駆動量として駆動ピッチが20Fδに設定されるため、ステップS200における判断では、フォーカシングレンズ12の残り駆動量が20Fδ以上存在するか否かを確認する処理となる。そして20Fδ以上の残り駆動量が存在しない場合には、ステップS201においてレンズ駆動方向を反転させてステップS202に進む。
【0074】
そして合焦制御部24は決定されたレンズ駆動方向にフォーカシングレンズ12を駆動ピッチ=20Fδで高速駆動する(ステップS202)。これにより、合焦位置近傍にないフォーカシングレンズ12が微小ピッチ(例えば4Fδ)で駆動されて合焦位置を検出するまでに長時間を要することを回避することができ、オートフォーカス制御の効率化を図ることが可能になる。
【0075】
オートフォーカス制御部20においてはコントラスト演算部22が機能し、高速駆動後のレンズ位置において得られる画像からコントラスト値を求める演算を行う(ステップS203)。そして、このとき得られたコントラスト値が前回求められたコントラスト値よりも小さいか否かの判定を行う(ステップS204)。この判定によって、高速駆動によってフォーカシングレンズ12が合焦位置を超えたかどうかを判定することができる。そしてフォーカシングレンズ12が合焦位置を未だ超えていないと判断された場合は、ステップS20に進む。
【0076】
一方、合焦位置を超えたと判断された場合はステップS205に進んで、エッジ演算部23が機能し、高速駆動後のレンズ位置において得られる画像からエッジ数EN及びエッジ幅重心値EWを求める演算を行う(ステップS205)。そしてこのとき得られたエッジ数ENが所定の閾値N1以上か否かを判定し(ステップS206)、エッジ数ENが所定の閾値N1以上である場合にはさらにエッジ幅重心値EWが所定範囲内(W1≦EW≦W2)であるか否かを判定する(ステップS207)。
【0077】
ステップS206においてエッジ数ENが所定の閾値N1以上であると判断され、かつ、ステップS207においてエッジ幅重心値EWが所定範囲内(W1≦EW≦W2)にあると判断される場合は、エッジ成分による合焦位置近傍判定条件が満たされていることになるので、合焦制御部24はフォーカシングレンズ12が合焦位置近傍に位置していると認識することになる。
【0078】
これに対してステップS206又はステップS207のいずれかで合焦位置近傍判定条件が満たされていないと判断された場合は、ステップS208に進む。
【0079】
ステップS208において合焦制御部24は、フォーカシングレンズ12の移動可能範囲内の全域についてフォーカシングレンズ12を高速駆動したか、すなわち全域スキャンを終了したかを判断する。
【0080】
そしてフォーカシングレンズ12を高速駆動するための可動範囲が未だ残されている場合には、ステップS202に戻って、フォーカシングレンズ12を駆動ピッチ=20Fδで高速駆動し、ステップS203〜S207の処理を繰り返す。
【0081】
これに対し、現在のレンズ駆動方向に対して高速駆動するための可動領域が残されていない場合には、ステップS209に進み、合焦制御部24はそれまでに得られたコントラスト値のうちから最大値を決定し、その最大値を示すレンズ位置近傍へフォーカシングレンズ12を駆動させる。
【0082】
デジタルカメラ1で被写体を撮影する場合、被写体の種類によってはエッジ成分を良好に抽出することが出来ない場合もある。そのため、エッジ数EN及びエッジ幅重心値EWが合焦位置近傍判定条件を満たさない場合に、オートフォーカス制御が不可能であるとするよりも、コントラスト値に基づいてオートフォーカス制御を行う方が好ましいと考えられる。そのため、この実施の形態では、フォーカシングレンズ12を全域スキャンさせても合焦位置近傍判定条件を満足するような合焦位置近傍のレンズ位置を特定することができなかった場合に、ステップS209においてコントラスト値が最大値を示すレンズ位置近傍にフォーカシングレンズ12を駆動することで、エッジ成分を良好に抽出することができないような被写体を撮影する場合にも、合焦位置近傍にフォーカシングレンズ12を移動させてオートフォーカス制御を行うことができるように構成している。
【0083】
以上のような処理が終了すると、高速駆動シーケンスの処理は終了する。
【0084】
続いて図11のフローチャートに進み、ステップS107において、カウント値mを1増加させる。このカウント値mは合焦位置近傍とされる現在のレンズ位置の近辺を微小ピッチでフォーカシングレンズ12の駆動を行う際の駆動回数をカウントするための値である。カウント値mで駆動回数のカウントを行うことにより、微小ピッチでのレンズ駆動を所定回数行っても合焦位置を特定することができない場合には、再び高速駆動シーケンスを行うように構成される。
【0085】
そしてステップS108に進み、コントラスト値に基づく合焦評価が行われる。この合焦評価処理の詳細な処理手順は図14のフローチャートである。
【0086】
まず、合焦制御部24は所定の微小ピッチp(例えばp=4Fδ)でフォーカシングレンズ12をコントラスト値が大きくなる方向に駆動させる(ステップS300)。そしてオートフォーカス制御部20においてコントラスト演算部22が機能し、その移動後のレンズ位置においてCCD撮像素子13から得られる画像からコントラスト値を求める(ステップS301)。
【0087】
ステップS302に進み、合焦制御部24はコントラスト値の評価を行い、コントラスト値がピークを示すレンズ位置(合焦位置)を特定することが可能かどうかを判断する。例えば、今回算出されたコントラスト値が前回値に比べて大きくなっている場合には、未だピーク位置は検知されておらず、合焦位置を特定することができない。このため、コントラスト値が増加するレンズ駆動方向に対して微小ピッチ(p=4Fδ)でのレンズ駆動とコントラスト値の演算処理とを繰り返すことになる。それに対して今回算出されたコントラスト値が前回値よりも小さくなった場合には、前回のコントラスト値がピーク位置として検知されることになる。
【0088】
図11のフローチャートに戻り、ステップS109に進む。そして合焦制御部24は合焦位置を特定することができたか否かを判断する。ここでの判断はコントラスト値がピークを示すレンズ位置を特定することができたか否かを判断することによって行われる。
【0089】
そして、コントラストのピーク位置が検出された場合はステップS111に進んで、特定された合焦位置へ撮影レンズ11のフォーカシングレンズ12を駆動する。なお、このとき必要に応じてコントラスト値の補間処理を行ってコントラスト値が最大値を示すレンズ位置を求め、そのレンズ位置を合焦位置として特定するようにしてもよい。
【0090】
一方、コントラストのピーク位置が検出されていない場合はステップS110に進み、合焦制御部24はカウント値mが10に達したか否かを判断する。ここで、m=10でない場合はステップS107に戻って、カウント値mを1増加させ、微小ピッチのレンズ駆動とコントラスト値の演算処理とを行う。このため、微小ピッチp=4Fδでのレンズ駆動回数が10回を経過するまでに合焦位置を特定することができた場合には、ステップS111においてフォーカシングレンズ12が合焦位置に駆動され、合焦評価領域FR1の画像成分が合焦状態となる。これに対し、微小ピッチp=4Fδでのレンズ駆動回数が10回を経過しても合焦位置を特定することができなかった場合には、ステップS110でYESと判断され、高速駆動シーケンス(ステップS112)へと進むことになる。
【0091】
ステップS112の高速駆動シーケンスの詳細については、上述した図13のフローチャートと同様である。したがって、ステップS112では再び高速駆動シーケンスを実行することにより、再び合焦位置近傍にフォーカシングレンズ12を移動させることになる。
【0092】
なお、ステップS105において合焦位置近傍であると判断されていた場合(YESと判断されていた場合)は、ステップS112の処理が最初の高速駆動シーケンスとなる。
【0093】
そしてステップS113に進み、合焦制御部24は、カウント値nを1増加させる。このカウント値nは高速駆動シーケンス(ステップS112)によって合焦位置近傍とされる現在のレンズ位置の近辺を微小ピッチでフォーカシングレンズ12の駆動を行う際の駆動回数をカウントするための値である。カウント値nで駆動回数のカウントを行うことにより、微小ピッチでのレンズ駆動を所定回数行っても合焦位置を特定することができない場合には、被写体自体のコントラストが低いものとして特定のレンズ位置にフォーカシングレンズ12を駆動するように構成される。
【0094】
そしてステップS114に進み、コントラスト値に基づく合焦評価が行われる。この合焦評価処理の詳細な処理手順も上述した図14のフローチャートである。したがって、ステップS114においては、微小ピッチp(p=4Fδ)でのレンズ駆動を行い、そのレンズ位置でのコントラスト値に基づいて合焦状態の評価が行われる。
【0095】
そしてステップS115(図12のフローチャート)に進み、合焦制御部24は合焦位置を特定することができたか否かを判断する。ここでの判断は、ステップS109と同様に、コントラスト値がピークを示すレンズ位置を特定することができたか否かを判断することによって行われる。
【0096】
そして、コントラストのピーク位置が検出された場合はステップS116に進んで、特定された合焦位置へ撮影レンズ11のフォーカシングレンズ12を駆動する。なお、このときも必要に応じてコントラスト値の補間処理を行ってコントラスト値が最大値を示すレンズ位置を求め、そのレンズ位置を合焦位置として特定するようにしてもよい。
【0097】
一方、コントラストのピーク位置が検出されていない場合はステップS117に進み、合焦制御部24はカウント値nが10に達したか否かを判断する。ここで、n=10でない場合はステップS113(図11)に戻って、カウント値nを1増加させ、微小ピッチのレンズ駆動とコントラスト値の演算処理とを行う。このため、微小ピッチp=4Fδでのレンズ駆動回数が10回を経過するまでに合焦位置を特定することができた場合には、ステップS116においてフォーカシングレンズ12が合焦位置に駆動され、合焦評価領域FR1の画像成分が合焦状態となる。これに対し、微小ピッチp=4Fδでのレンズ駆動回数が10回を経過しても合焦位置を特定することができなかった場合には、ステップS117でYESと判断されてステップS118に進むことになる。
【0098】
ステップS118の処理が行われるのは、被写体自体がローコントラストであり、コントラスト値のピークを検知することができない場合である。そのため、ステップS118においては、特定のレンズ位置へフォーカシングレンズ12を駆動する。なお、特定のレンズ位置としては、例えばオートフォーカス制御を開始する前のレンズ位置や、無限遠方に被写体が存在するものと仮定して最も遠側のレンズ位置等とすることが考えられる。
【0099】
以上で、この実施の形態におけるオートフォーカス制御が終了する。上記のオートフォーカス制御では、エッジ数EN及びエッジ幅重心値EWを評価してフォーカシングレンズ12が合焦位置近傍に位置するか否かを判断しているので、コントラスト値Cが疑似ピークを示す場合であってもそのような疑似ピークが存在するレンズ位置付近は合焦位置近傍であると判断される可能性は低い。そのため、この実施の形態におけるオートフォーカス制御を適用することによって、疑似ピーク位置を合焦位置と誤認識することを防止することができ、疑似ピークによる影響を解消して被写体を適切に合焦状態とすることが可能になる。
【0100】
また、上記のオートフォーカス制御では、エッジ数EN及びエッジ幅重心値EWが合焦位置近傍判定条件を満たす場合には、その後コントラスト値Cに基づいて合焦状態の評価が行われるように構成されているので、エッジ演算部23を機能させる必要がなく、効率的にオートフォーカス制御を行うことができる。また、エッジ成分はノイズの影響を受けやすいのに対してコントラスト値はノイズの影響を受けにくいため、合焦位置近傍ではコントラスト値に基づいて合焦状態の評価を行うことで高精度に合焦位置を特定することが可能である。
【0101】
また、上記のオートフォーカス制御では、エッジ数EN及びエッジ幅重心値EWが合焦位置近傍判定条件を満たさない場合には、合焦位置近傍判定条件が満たされる場合に比べてフォーカシングレンズ12を高速で駆動させるように構成されるので、フォーカシングレンズ12を合焦位置近傍に迅速に移動させることができ、オートフォーカス制御の迅速化を達成することができる。
【0102】
さらに、上記のオートフォーカス制御では、フォーカシングレンズ12のレンズ駆動方向を決定する際には、コントラスト値のみを参考にしてコントラスト値が増加する方向をレンズ駆動方向として決定するように実現される。このため、効率的に合焦位置を特定することの可能な方向がレンズ駆動方向として決定され、効率的なオートフォーカス制御が可能になる。さらに、エッジ数ENやエッジ幅重心値EW等のようなエッジ成分に基づいてレンズ駆動方向を特定する場合に比べて、ノイズの影響を受けることがなく、正確なレンズ駆動方向を特定することが可能である。
【0103】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0104】
例えば、上述したオートフォーカス制御部20はオートフォーカス制御を行うためのオートフォーカス装置としても機能し、カメラ等の撮影装置に適用されれば、疑似ピークを合焦位置として誤認識することのない適切なオートフォーカス制御を行うことが可能になる。そのため、上述したオートフォーカス制御部20はデジタルカメラ1以外の装置に対しても適用することが可能である。
【0105】
また、上記説明においては、シャッタボタンが半押し状態とされたタイミングでオートフォーカス制御を行う場合を例示したが、オートフォーカス制御を行うタイミングはそれに限定されるものではない。
【0106】
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が含まれている。
【0107】
(1)請求項乃至請求項のいずれかに記載のオートフォーカス装置において、前記制御手段は、前記合焦位置近傍判定条件が満たされた場合には、前記コントラスト値のみに基づいて前記撮影レンズのフォーカス制御を行うことを特徴とするオートフォーカス装置。この装置により、合焦位置近傍判定条件が満たされた場合には、効率的かつ正確に撮影レンズの合焦位置を特定することが可能になる。
【0108】
(2)請求項又はに記載のオートフォーカス装置において、前記撮影レンズは可変焦点レンズであり、設定された焦点距離によって合焦位置近傍判定条件である前記エッジ数の所定値、前記エッジ幅重心値の所定範囲が変更されるように制御されることを特徴とするオートフォーカス装置。この装置により、撮影レンズの焦点距離により、最適な合焦位置近傍判定条件が設定され、ズーム操作を行った際に、効率的かつ正確に撮影レンズの合焦位置を特定することが可能になる。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、画像信号から画像のコントラスト値を検出するとともに、画像信号から画像のエッジ数を検出し、コントラスト値及びエッジ数に基づいて撮影レンズのフォーカス制御を行うように構成されており、エッジ数が所定値以上を示す場合を合焦位置近傍判定条件とし、その合焦位置近傍判定条件が満たされる場合に、コントラスト値がピークを示すレンズ位置に撮影レンズを駆動するように構成される。そのため、コントラスト値の疑似ピークでないピークを検出することができ、そのピークを示すレンズ位置に撮影レンズを駆動することで適切な合焦状態を実現することができる。よって、疑似ピークによる影響を解消して被写体を適切に合焦状態とすることが可能になる。
【0111】
請求項に記載の発明によれば、エッジ数が所定値以上を示し、かつエッジ幅重心値が所定範囲内の値を示す場合を合焦位置近傍判定条件とし、その合焦位置近傍判定条件が満たされる場合に、コントラスト値がピークを示すレンズ位置に撮影レンズを駆動するように構成されるため、ノイズの影響を受けることが少なく、コントラスト値の疑似ピークでないピークをより正確に検出することが可能になる。
【0112】
請求項に記載の発明によれば、合焦位置近傍判定条件が満たされる場合に、コントラスト値が大きくなる方向に、撮影レンズを駆動するため、効率的に合焦位置を特定することの可能な方向に撮影レンズを駆動することができ、効率的なフォーカス制御が可能になる。
【0113】
請求項に記載の発明によれば、合焦位置近傍判定条件が満たされない場合には、合焦位置近傍判定条件が満たされる場合よりも撮影レンズを高速に駆動するため、撮影レンズを効率的に合焦位置近傍に移動させることができ、フォーカス制御の迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】合焦評価領域の一例を示す図である。
【図3】コントラスト演算部の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】コントラスト値の変化の一例を示す図である。
【図5】エッジ演算部の詳細構成を示すブロック図である。
【図6】エッジ演算部における演算処理の概念を示す図である。
【図7】レンズ位置とエッジ数との関係を示す図である。
【図8】エッジ幅のヒストグラムを示す図である。
【図9】レンズ位置とエッジ幅重心値との関係を示す図である。
【図10】オートフォーカス制御の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図11】オートフォーカス制御の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図12】オートフォーカス制御の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図13】高速駆動シーケンスの詳細な処理手順を示すフローチャートである。
【図14】コントラスト値に基づく合焦評価処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
11 撮影レンズ
12 フォーカシングレンズ
20 オートフォーカス制御部(オートフォーカス装置)
21 合焦評価領域抽出部
22 コントラスト演算部(コントラスト検出手段)
23 エッジ演算部
24 合焦制御部(制御手段)
70 レンズ駆動部
221 差分演算部
222 累積加算部
231 差分演算部
232 エッジ幅検出部
233 エッジ数カウント部(エッジ数検出手段)
234 ヒストグラム作成部
235 エッジ幅重心値演算部(エッジ幅重心値算出手段)
C コントラスト値
EN エッジ数
EW エッジ幅重心値

Claims (4)

  1. 複数の画素で構成される画像信号を入力して、撮影レンズのフォーカス制御を行うオートフォーカス装置であって、
    前記画像信号から画像のコントラスト値を検出するコントラスト検出手段と、
    前記画像信号から画像のエッジ数を検出するエッジ数検出手段と、
    前記コントラスト値及び前記エッジ数に基づいて、前記撮影レンズのフォーカス制御を行う制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記エッジ数が所定値以上を示す場合を合焦位置近傍判定条件とし、前記合焦位置近傍判定条件が満たされる場合に、前記コントラスト値がピークを示すレンズ位置に前記撮影レンズを駆動することを特徴とするオートフォーカス装置。
  2. 請求項1に記載のオートフォーカス装置において、
    前記画像信号から画像のエッジ幅重心値を求めるエッジ幅重心値算出手段、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記エッジ数が所定値以上を示し、かつ前記エッジ幅重心値が所定範囲内の値を示す場合を前記合焦位置近傍判定条件とし、前記合焦位置近傍判定条件が満たされる場合に、前記コントラスト値がピークを示す前記レンズ位置に前記撮影レンズを駆動することを特徴とするオートフォーカス装置。
  3. 請求項1又は2に記載のオートフォーカス装置において、
    前記制御手段は、前記合焦位置近傍判定条件が満たされる場合に、前記コントラスト値が大きくなる方向に、前記撮影レンズを駆動することを特徴とするオートフォーカス装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のオートフォーカス装置において、
    前記制御手段は、前記合焦位置近傍判定条件が満たされない場合には、前記合焦位置近傍判定条件が満たされる場合よりも前記撮影レンズを高速に駆動することを特徴とするオートフォーカス装置。
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