JP2006106215A - 薄膜構造体、光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器 - Google Patents

薄膜構造体、光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器 Download PDF

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Abstract

【課題】 支持基体に対する被支持部の姿勢のばらつきを低減する。
【解決手段】 薄膜構造体は、支持基体12bと、被支持部31と、被支持部31を支持基体12b上に支持する支持部と、支持基体12bに設けられたストッパ41とを備える。前記支持部の支持バー35がストッパ41の突出部52aに押し付けられて当接することで、被支持部31の支持基体12bに対する姿勢が保持される。前記支持部の支持梁32,33の応力によって被支持部31の主平面が支持基体12bの主平面と平行な状態から垂直な状態になる際の支持バー35との干渉を避ける抜き穴25が、支持基体12bに形成される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えばMEMS(Micro-Electro-Mechanical System)などで用いられる薄膜構造体、並びに、これを用いた光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器に関するものである。
従来から、支持基体と、薄膜で構成された被支持部と、薄膜で構成され前記被支持部を前記支持基体上に支持する支持部と、前記支持基体に設けられたストッパと、を備えた薄膜構造体が提案されている(例えば、下記特許文献1)。
この薄膜構造体では、前記支持部の所定箇所が前記支持基体に固定されるとともに、前記支持部の他の所定箇所が前記被支持部に固定されている。前記支持部は、前記ストッパに当接する当接部材を有している。前記支持部は、前記当接部材が前記ストッパの前記突出部に押し付けられるように付勢力を発生している。前記当接部材が前記ストッパ側方に当接することで、前記被支持部は、その主平面が前記支持基体の主平面に対して垂直等の非平行の状態になった姿勢に保持されている。前記当接部材は、前記支持基体の主平面と略平行に直線状に延びている。前記被支持部は、前記当接部材に固定されている。
また、特許文献1には、前記薄膜構造体を用いた光スイッチも開示されている。この光スイッチでは、アクチュエータの可動部の一部が前記支持基体として用いられ、前記被支持部がミラーを含み、前記アクチュエータによりミラーが光路に対して進出及び退出することで、光路を切り替えるようになっている。また、特許文献1には、この光スイッチを可変光減衰器として用いることができる旨も記載されている。
特開2004−126298号公報
しかしながら、前記従来の薄膜構造体では、支持基体に対する被支持部の姿勢(被支持部の主面が支持基体の主面に対してなす角度)のばらつきが生じていた。このようなばらつきは、一つのウエハ内で製造される薄膜構造体間においても、ウエハ間においても、また、製造ロット間においても、生じていた。
このため、例えば、前記従来の薄膜構造体を光スイッチに用いて、前記被支持部にミラーを設けた場合、前記姿勢が所期の姿勢(例えば、被支持部の主面が支持基体の主面に対してなす角度が90度の姿勢)から大きくずれると、ミラーが光路中に挿入されたときに、光路中の光を正しい方向に偏向させることができず、光スイッチングに伴う光量損失が増大するなどの不都合が生ずる。
したがって、支持基体に対する被支持部の姿勢のばらつきが大きいと、歩留りが低下し、製造コストが増大するなどの問題が生ずる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、支持基体に対する被支持部の姿勢のばらつきを低減することができる薄膜構造体、並びに、これを用いた光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器を提供することを目的とする。
本発明者は、研究の結果、前記従来の薄膜構造体において前記ばらつきが比較的大きくなっている原因が、前記支持基体が基本的に単に平板状に構成されているのみであることに起因することを見出した。そして、本発明者は、その原因究明の結果に基づいて、前記付勢力によって前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面と平行な状態から前記非平行の状態になる際の前記当接部材との干渉を避ける逃げ部を、前記支持基体に形成すると、前記従来の薄膜構造体に比べて、前記ばらつきを低減することができることを見出した。これらの点については、後に、本発明の実施の形態と前記従来の薄膜構造体に相当する比較例とを比較しつつ、詳述する。
本発明はこのような新たな知見に基づいてなされたものであり、本発明の第1の態様による薄膜構造体は、支持基体と、薄膜で構成された被支持部と、薄膜で構成され前記被支持部を前記支持基体上に支持する支持部と、前記支持基体に設けられたストッパと、を備え、前記支持部の所定箇所が前記支持基体に固定されるとともに、前記支持部の他の所定箇所が前記被支持部に固定され、前記支持部は、前記ストッパに当接する当接部材を有し、前記支持部は、前記当接部材が前記ストッパに押し付けられるように付勢力を発生し、前記当接部材が前記ストッパに側方から当接することで、前記被支持部はその主平面が前記支持基体の主平面に対して非平行の状態になった姿勢に保持され、前記付勢力によって前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面と平行な状態から前記非平行の状態になる際の前記当接部材との干渉を避ける逃げ部が、前記支持基体に形成されたものである。
本発明の第2の態様による薄膜構造体は、前記第1の態様において、前記逃げ部が穴又は凹部であるものである。
本発明の第3の態様による薄膜構造体は、前記第1又は第2の態様において、前記支持部は、湾曲した第1の膜部材と、第2の膜部材と、接続部とを有し、前記第1の膜部材の一方端部が前記支持基体に固定されて、前記第1の膜部材の他方端部が前記当該第1の膜部材の湾曲により前記支持基体から持ち上がり、前記第1の膜部材の前記他方端部が前記接続部に接続され、前記第2の膜部材の一方端部が前記接続部に接続されて、前記第2の膜部材の他方端部が前記接続部から下向きに吊り下げられ、前記第2の膜部材の前記他方端部に前記当接部材が固定されたものである。この第3の態様では、前記第2の膜部材は湾曲してもよいし、必ずしも湾曲しなくてもよい。
本発明の第4の態様による薄膜構造体は、前記第3の態様において、前記当接部材は、前記支持基体の主平面と略平行に直線状に延び、前記支持部は、前記第1及び第2の膜部材並びに前記接続部を2組有し、前記当接部材の一方端部付近が、一方の組の前記第2の膜部材の前記他方端部に固定され、前記当接部材の他方端部付近が、他方の組の前記第2の膜部材の前記他方端部に固定されたものである。
本発明の第5の態様による薄膜構造体は、前記第4の態様において、前記逃げ部は、前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面と平行な状態から前記非平行の状態になる際の、前記当接部材の前記支持基体側の辺部のいずれの箇所との干渉も避けるように、前記辺部の全体に対応して形成されたものである。
本発明の第6の態様による薄膜構造体は、前記第1乃至第5のいずれかの態様において、前記当接部材は、前記支持基体とは反対側へ部分的に突出した突片部を有し、前記突片部の前記支持基体とは反対側が、前記第2の膜部材の前記他方端部に固定されたものである。
本発明の第7の態様による薄膜構造体は、前記第1乃至第4のいずれかの態様において、前記当接部材は、前記支持基体側へ部分的に突出して前記ストッパに当接する部分となる当接用突片部を含み、前記逃げ部は、前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面と平行な状態から前記非平行の状態になる際の、前記当接用突片部との干渉を避けるように、前記当接用突片部に対応して形成されたものである。
本発明の第8の態様による薄膜構造体は、前記第1乃至第7のいずれかの態様において、前記支持基体が薄膜で構成され、前記ストッパは、前記支持基体を構成する薄膜がそのまま連続することによって形成されて、前記支持基体の主平面と平行な平面部と該平面部の周囲の段差部とから構成されものである。
本発明の第9の態様による光学装置は、前記第1乃至第8のいずれかの態様による薄膜構造体を備えた光学装置であって、前記被支持部が光学素子部を含むものである。
本発明の第10の態様による光スイッチは、前記第1乃至第8のいずれかの態様による薄膜構造体を備えた光スイッチであって、前記被支持部がミラーを含むものである。
本発明の第11の態様による可変光減衰器は、前記第1乃至第8のいずれかの態様による薄膜構造体を備えた可変光減衰器であって、前記被支持部がシャッタを含むものである。
本発明によれば、支持基体に対する被支持部の姿勢のばらつきを低減することができる薄膜構造体、並びに、これを用いた光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器を提供することができる。
以下、本発明による薄膜構造体、並びに、これを用いた光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による光学装置としての光スイッチアレー1を用いた光学システム(本実施の形態では、光スイッチシステム)の一例を模式的に示す概略構成図である。説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を定義する(後述する図についても同様である。)。図1において、X’軸及びY’軸は、X軸及びY軸をそれぞれZ軸回りに45゜回転した軸を示す。光スイッチアレー1の基板11の主平面がXY平面と平行となっている。なお、Z軸方向の+側を上側、Z軸方向の−側を下側という場合がある。
この光学システムは、図1に示すように、光スイッチアレー1と、m本の光入力用光ファイバ2と、m本の光出力用光ファイバ3と、n本の光出力用光ファイバ4と、光スイッチアレー1に対して後述するように磁界を発生する磁界発生部としての磁石5と、光路切替状態指令信号に応答して、当該光路切替状態指令信号が示す光路切換状態を実現するための制御信号を光スイッチアレー1に供給する制御部としての外部制御回路6と、を備えている。図1に示す例では、m=3、n=3となっているが、m及びnはそれぞれ任意の数でよい。
本実施の形態では、磁石5は、光スイッチアレー1の下側に配置された永久磁石であり、光スイッチアレー1に対して、X軸方向に沿ってその+側へ向かう略均一な磁界を発生している。磁石5に代えて、例えば、他の形状を有する永久磁石や、電磁石などを用いてもよい。
光スイッチアレー1は、図1に示すように、基板11と、基板11上に配置されたm×n個の光学素子部としての光スイッチ用ミラー31とを備えている。m本の光入力用光ファイバ2は、基板11に対するY’軸方向の一方の側からY’軸方向に入射光を導くように、XY平面と平行な面内に配置されている。m本の光出力用光ファイバ3は、m本の光入力用光ファイバ2とそれぞれ対向するように基板11に対する他方の側に配置され、光スイッチアレー1のいずれのミラー31によっても反射されずにY’軸方向に進行する光が入射するように、XY平面と平行な面内に配置されている。n本の光出力用光ファイバ4は、光スイッチアレー1のいずれかのミラー31により反射されて−X’軸方向に進行する光が入射するように、XY平面と平行な面内に配置されている。m×n個のミラー31は、m本の光入力用光ファイバ2の出射光路と光出力用光ファイバ4の入射光路との交差点に対してそれぞれ、後述するマイクロアクチュエータにより進出及び退出可能にZ軸方向に移動し得るように、2次元マトリクス状に基板11上に配置されている。なお、本例では、ミラー31の向きは、その法線がXY平面と平行な面内においてY軸’と45゜をなすY軸と平行となるように設定されている。もっとも、その角度は適宜変更することも可能であり、ミラー31の角度を変更する場合には、その角度に応じて光出力用光ファイバ4の向きを設定すればよい。また、図1は光ビームを空間で交差させてスイッチを行う装置であり、ファイバー端には光ビームとの結合を改善する為に、レンズを挿入することもある。なお、この光スイッチシステムの光路切替原理自体は、従来の2次元光スイッチの光路切替原理と同様である。
次に、図1中の光スイッチアレー1の単位素子としての1つの光スイッチの構造について、説明する。
図2は、図1中の光スイッチアレー1の単位素子としての1つの光スイッチ(すなわち、1つのマイクロアクチュエータ及びこれにより駆動される1つのミラー31)を模式的に示す概略斜視図である。図3は、この光スイッチを模式的に示す概略断面図である。図3(a)はミラー31が光路から退出した状態、図3(b)はミラー31が光路に進出した状態を示している。
光スイッチアレー1の単位素子としての1つの光スイッチは、図2及び図3に示すように、シリコン基板やガラス基板等の基板11上に設けられ基板11と共にマイクロアクチュエータを構成する可動部としての可動板12と、可動板12に搭載されたミラー部13とを有している。ミラー部13は、光学素子部として、光学膜からなるミラー31を含んでいる。
ここで、可動板12について、図2及び図3の他に、図4及び図5を参照して説明する。図4(a)は図2中の可動板12を示す概略平面図であり、図4(b)は図4(a)中のM−M断面図である。図5は、図2中の可動板12を上から見たときのAl膜22のパターン形状を示す図である。理解を容易にするため、図5において、Al膜22の部分にハッチングを付している。
可動板12は、図4及び図5に示すように、可動板12の平面形状の全体に渡る下側の窒化ケイ素膜(SiN膜)21及び上側のSiN膜23と、これらの膜21,23の間において部分的に形成された中間のAl膜22とから構成されている。すなわち、可動板12は、下から順にSiN膜21,23を積層した2層膜からなる部分と、下から順にSiN膜21、Al膜22及びSiN膜23を積層した3層膜からなる部分とを、併有している。Al膜22のパターン形状は図5に示す通りであるが、これについては後述する。可動板12は、SiN膜21,23とAl膜22との熱膨張係数の差によって生じる内部応力、並びに、成膜時に生じた内部応力により、図3(b)に示すように基板11に対して上向き(+Z方向)に湾曲するように、予め定められた膜厚及び成膜条件によって形成されている。
可動板12は、図2及び図4(a)に示すように、ミラー部13を搭載するための搭載部(すなわち、ミラー部13用の支持基体)としての長方形状のミラー部搭載板12bと、ミラー部搭載板12bの端部に接続された2本の帯状の支持板12cとを含む。支持板12cは、それぞれの端部に脚部12a及び脚部12dを有している。脚部12a及び12dは、いずれも基板11に固定されており、可動板12は、脚部12a及び12dを固定端として、図3(b)に示すように、ミラー部搭載板12b側が持ち上がるようになっている。
可動板12には、図2及び図4(a)に示すように、可動板12のミラー部13を搭載している部分を取り囲むように、凸部24が設けられている。凸部24は、図4(b)に示すように、可動板12を構成する複層膜を凸型にすることにより形成されている。この凸部24は、可動板12の支持板12cの一部の領域にも設けられている。このように凸部24を設けることにより、段差が生じるため、可動板12のうち、凸部24で囲まれた領域及び凸部24が設けられた領域は、内部応力による湾曲が抑制され、平面性を維持することができる。このため、可動板12は、図3(a)のように内部応力による湾曲によりミラー部13を上側の位置に持ち上げた状態であっても、ミラー部13を搭載している部分は平面であるため、搭載されているミラー部13の形状を一定に保つことができる。これにより、ミラー部13のミラー31の向きを精度良く一定に維持することができる。
また、凸部24の一部24a,24bは、図4(a)に示すように、可動板12のうちミラー部搭載板12bの中央部に向かって延びている。これにより、凸部24で囲まれたミラー部搭載板12bの中央部の面積が大きい場合であっても、中央部の領域の平面性を維持することができる。また、凸部24の一部24bは、後述するストッパ41の1段目を兼用している。
このように、可動板12は、凸部24が設けられている領域は湾曲が抑制されるが、支持板12cの脚部12dに近い領域は、凸部24が設けられていない。これにより、凸部24が設けられていない支持板12cの領域の湾曲によって、可動板12は、脚部12a,12dを固定端として、図3(b)のように、ミラー部搭載板12b側が持ち上がるようになっている。
さらに、可動板12には、図4及び図5に示すように、逃げ部としての抜き穴25が形成されている。この抜き穴25については、後に詳述する。
ここで、可動板12のAl膜22の形状について、図5を参照して説明する。本実施の形態では、ローレンツ力と静電力の両方を用いて可動板12を駆動するために、図5に示すような形状に、Al膜22をパターニングしている。
Al膜22のうちパターン22aは、2つの脚部12dのうちの一方から、可動板12の外周の縁に沿って延びて可動板12の先端まで到達した後、可動板12の反対側の縁に沿って他方の脚部12dに達するパターンである。このパターン22aは、ローレンツ力により可動板12を駆動する際に、ローレンツ力を生じさせるための電流を流す配線として用いられる。パターン22aは、脚部12dにおいて基板11に設けられた配線(図示せず)と接続され、脚部12dを介して基板11からローレンツ力用駆動信号としての電流が供給される。パターン22aのうち、可動板12の先端の一辺12eに沿ってY軸方向に延びた直線部分が、磁界内に配置されて通電によりローレンツ力を生じる電流路(ローレンツ力用電流路)を構成している。図1に示す磁石5によってローレンツ力用電流路がX軸方向の磁界内に置かれている。したがって、パターン22aに電流を供給すると、ローレンツ力用電流路に、その電流の向きに応じて、+Z方向又は−Z方向のローレンツ力が生ずる。
また、Al膜22のうちパターン22bは、2つの脚部12aのそれぞれから、可動板12の内側の縁に沿って可動板12の先端部まで延び、先端部に配置された長方形状のパターン22dに接続されている。パターン22dもAl膜22のうちのパターンである。パターン22bは、脚部12aにおいて基板11に設けられた配線(図示せず)と接続され、基板11内に設けられた固定電極(図示せず)との間に電圧(静電力用電圧)が印加される。これにより、パターン22b及び22dと基板11の固定電極との間に静電力が生じ、この静電力により可動板12は基板11に引き寄せられる。
本実施の形態では、前記静電力用電圧及びローレンツ力用電流を制御することで、ミラー31が上側(基板11と反対側)に保持された状態(図3(b))及びミラー31が下側(基板11側)に保持された状態(図3(a))にすることができる。本実施の形態では、外部制御回路6によってこのような制御が行われるようになっている。図3において、Kは、ミラー31の進出位置に対する入射光の光路の断面を示している。
図3(b)に示すように、前記静電力及び前記ローレンツ力が印加されていない状態では、凸部24が設けられていない支持板12cの領域の膜の応力によって+Z方向に湾曲した状態に復帰し、ミラー31が上側に保持される。これにより、ミラー31が光路Kに進出して、当該光路Kに入射した光を反射させる。この状態から、光路に入射した光をミラー31で反射させずにそのまま通過させる状態(図3(a))に切り替える場合には、例えば、まず、前記ローレンツ力を印加して、凸部24が設けられていない支持板12cの領域の膜の応力に抗してミラー31を下方へ移動させ、ミラー31が基板11側に保持された後、前記静電力を印加してその保持を維持し、前記ローレンツ力の印加を停止させればよい。
次に、ミラー部13の構造について、図2及び図3の他に、図6乃至図9を参照して説明する。
図6は、図2中のミラー部13を示す概略斜視図である。図7は、抜き穴25が現れる位置から見た図6中のA矢視図である。ただし、図7では、ミラー31等の図示は省略している。図7において、実線で製造完了後の支持バー35及び支持梁32,33等の状態を示す他、後述するように、一点鎖線で製造途中の犠牲層除去の直前の支持バー35を示すとともに、破線で犠牲層除去による支持バー35の各点a〜dの軌跡を示している。図8は、図2中のミラー部13を示す概略断面図である。図9は、図8中のB矢視図である。
本実施の形態では、ミラー部13は、図2、図3、図6乃至図9に示すように、被支持部としての光学膜からなるミラー31の他に、支持基体としてのミラー部搭載板12b上にミラー31を支持し薄膜で構成された支持部を備えている。この支持部は、2本の支持梁(第1の膜部材)32と、2つの接続部34と、2本の支持梁(第2の膜部材)33と、ミラー31を直接的に支持する支持バー35とを有している。本実施の形態では、この支持バー35は、後述するストッパ41の突出部52aに当接する当接部材となっている。支持バー35は、ミラー搭載板12bの主面(XY平面と平行な面)と平行に直線状に延びており、長方形状に構成されている。ミラー31の接続部31bが支持バー35に固定されている。支持梁32と支持梁33は、例えば、帯状に形成され、いずれも長手方向に円弧状に湾曲している。また、接続部34と支持バー35とミラー31には、剛性を高めるために、縁に段差(折り返し)34a,35a,31aがそれぞれ形成されている。2本の支持梁32の一方の端部は、脚部32cにより可動板12のミラー部搭載板12bに固定されている。2本の支持梁32の先端には、それぞれ接続部34を介して支持梁33の上端が接続されている。2本の支持梁33は下向きに垂れ下がり、それらの先端は、支持バー35の両端を支持している。支持バー35には、ミラー31が搭載されている。これにより、ミラー31を搭載した支持バー35は、2本の支持梁33によって吊り下げられた構成となっている。
湾曲した支持梁32は、図8に示すようにSiN膜32aとAl膜32bとを積層した2層膜である。一方、支持梁33は、Al膜33aとSiN膜33bとを積層した2層膜である。支持梁32,33は、いずれも、Al膜とSiN膜との熱膨張係数の差異によって生じる応力並びに成膜時に生じる応力によって円弧状に湾曲している。このとき、図6及び図8に示すように、支持梁32は、ミラー部搭載板12bに突出する様に湾曲しているのに対して、支持梁33は、支持梁32とは逆向きに湾曲している。このような湾曲を実現するために、支持梁32は、ミラー部搭載板12b側からSiN膜32a、Al膜32bの順に積層され、支持梁33は、ミラー部搭載板12b側からAl膜33a、SiN膜33bの順に積層されている。
このように支持梁33を支持梁32に対して逆向きに湾曲させることにより、図8のように、ミラー31が支持される位置を、ミラー部搭載板12bに近い低い位置にすることができるとともに、水平方向については、支持梁32の脚部32cに近い位置にミラー31を支持することができる。
もっとも、支持梁32の湾曲の度合いを大きくできるようにしておけば、支持梁33は湾曲していなくてもよい。その場合には、支持梁33の剛性を高めるために、支持梁33の縁に段差を形成してもよい。
さらに、可動板12のミラー部搭載板12b上には、図2及び図6に示すように、支持バー35の片面側(脚部32cが配置されている側とは逆の側)に、薄膜で構成された2つのストッパ41が搭載されている。本実施の形態では、ストッパ41は、後述する構造を持ってるが、このような構造に限定されるものではない。ストッパ41は、支持バー35の両脇を図6中の−Y方向に押して支える位置に配置されている。このようにストッパ41が支持バー35を図6の−Y方向に支えることにより、温度変化により支持梁32,33の湾曲状態が変化しても、ミラー31の位置及び向き(姿勢)を安定して一定に維持することができる。本実施の形態では、図6及び図8に示すように、ミラー31の主面がミラー搭載板12bの主面に対して90度をなすように設定されている。もっとも、その角度は必ずしも90度に限定されるものではない。なお、本実施の形態では、ミラー31の主面と支持バー35の主面とが常に平行となるように、ミラー31と支持バー35とが固定されている。
次に、ストッパ41の構造について、図10を参照して説明する。図10(a)は図6中のストッパ41を示す概略平面図、図10(b)は図10(a)中のC−C’矢視図、図10(c)は図10(a)中のD−D’断面図である。
本実施の形態では、ストッパ41は、2段の構造部材51,52を積み重ねた構造である。1段目の構造部材51は、可動板12のミラー部搭載板12bの凸部24の一部24bと兼用されており、可動板12と一体に構成されている。2段目の構造部材52は、図10(c)に示すように、1段目の構造部材51上に配置された1つの支持脚61と、構造部材51の幅よりも側方(−Y方向)に突出する突出部52aを有している。この突出部52aが、図6及び図7(特にその実線)に示すように支持バー35と当接して−Y方向に押し、支持バー35を保持している。本実施の形態では、支持バー35をストッパ41の突出部52aに押し付ける付勢力は、支持梁32,33の内部応力によるものである。
構造部材52は、連続した一つの膜によって支持脚61と突出部52aとが一体に形成されている。支持脚61は、4つの側面と底面とを有し、これらが連続した膜により形成されている。2段目の構造部材52の支持脚61のうちの底面は、成膜時に、1段目の構造部材51を構成する薄膜の可動板12に固着し、これにより構造部材51に固定されている。また、2段目の構造部材52は、膜の周縁部を2回屈曲させることによって形成した段差(折り返し)63を有している。これにより、薄い膜で構成されているにも拘わらず変形しにくく、ストッパ41の剛性を高めている。
構造部材51,52は、可動板12及びミラー部13の構成部材とは、全く別の工程で形成することはもちろん可能である。しかしながら、構造部材51を可動板12の一部とするのと同様に、可動板12やミラー部13を構成する部材の成膜時に構造部材52を同時に形成することにより、製造工程を大幅に簡略化することができる。本実施の形態では、2段目の構造部材52は、支持梁33及び支持梁32を構成する膜を成膜する際に同時に形成した3層膜によって構成する。
前述したミラー部13用の支持基体としてのミラー部搭載板12b、被支持部としてのミラー31、ミラー部13におけるミラー31以外の構成要素32〜35からなる支持部、及び、ストッパ41によって構成された薄膜構造体が、本発明の一実施の形態による薄膜構造体に相当している。
本実施の形態では、図面には示していないが、光スイッチアレー1において、前述した単位素子としての光スイッチが複数、基板11上に2次元マトリクスに配置されている。もっとも、本発明では、基板11上に単一の光スイッチのみを搭載した光学装置としてもよい。
次に、前述した光スイッチアレー1の製造方法の一例について、図11乃至図13を参照して説明する。図11は、犠牲層の除去前の状態における各部のパターン形状を示す概略平面図である。図12(a)〜(c)及び図13(a)〜(c)は、この製造工程における各工程の状態を模式的に示す概略断面図であり、図11中のE−E’線に沿った断面を示している。この製造工程では、支持梁32,33、接続部34、支持バー35、ミラー31及びストッパ41は、図11に示すような配置及び形状にパターニングされる。ただし、図面表記の便宜上、図11乃至図13では、ストッパ41については、2段目の構造部材52の突出部52aが構造部材の幅よりも側方(−Y方向)には突出していないものとして模式的に示している。なお、最終製品において、ウエハ100は前述した基板11となる。
まず、図12(a)に示すように、可動板12を駆動するために必要な配線(図示せず)や固定電極(図示せず)等が形成されたウエハ100上に、犠牲層となるレジスト層101を形成し、脚部12a,12dとなる部分に開口(図示せず)を設ける。また、レジスト層101上に、可動板12の凸部24を設ける部分にレジストアイランド102を形成する。この上に、SiN膜21を成膜し、脚部12a,12bの開口の底部のSiN膜21に孔を形成する。この上にAl膜22を成膜し、図5のパターン22a,22b,22dの形状にパターニングする。さらに、SiN膜23を成膜した後、SiN膜21,23を可動板12の形状にパターニングする。このパターニングの際に、SiN膜21,23からなる2層膜の抜き穴25に相当する部分を除去することで、抜き穴25を同時に形成する。これにより、凸部24の一部を1段目の構造部材51とする可動板12が形成される。図12(a)は、この状態を示している。なお、Al膜22及びSiN膜21,23のパターニングはフォトリソグラフィー及びエッチングの手法により行うことができる。
次に、全体に犠牲層となるレジスト層103を形成し、支持梁32の脚部32cを形成すべき位置、及び、ストッパ41の構造部材52の支持脚61を形成すべき位置に、開口103a及び開口103bをそれぞれフォトリソグラフィーにより形成する。次いで、接続部34及び支持バー35を形成すべき位置、並びに、ストッパ41の構造部材52を形成すべき位置に、それぞれ、レジストアイランド104及びレジストアイランド105を形成する(図12(b))。このようにレジストアイランド104,105を形成することにより、接続部34、支持バー35及び構造部材52の縁に段差を形成することができ、これらの剛性を高めることができる。
その後、支持梁33を構成するAl膜33aを成膜し、フォトリソグラフィー及びエッチングの手法により、図11の支持梁33の形状、及び、構造部材51の形状にパターニングする(図12(c))。
次に、SiN膜とAl膜32bとを順に成膜する(図13(a))。成膜したAl膜32bを、図11の支持梁32の形状、及び、構造部材52の形状にパターニングする。その後、前記SiN膜を、支持梁32、接続部34、支持梁33、支持バー35及び構造部材52の形状にパターニングする(図13(b))。これにより、支持梁33のSiN膜33bと、接続部34と、支持バー35とが、一度に形成される。また、図12(c)と図13(a)の工程により、Al膜、SiN膜、Al膜を順に積層した3層構造の構造部材52を形成することができる。
次いで、図13(b)の構造体の全面にレジスト層106を形成し、ミラー31の支持バー35に対する接続部31bとなる位置に、開口を形成する。この上に更に、レジスト層107を形成し、ミラー31の縁31aの内側形状部分を残して除去することにより、レジストアイランドを形成する。さらに、レジスト層107におけるミラー31の接続部31bとなる位置に開口を形成した後、全面にAl膜を成膜して、ミラー31の形状にパターニングする(図13(c))。これにより、ミラー31を形成することができる。これが、図11の状態である。
最後に、アッシングにより、全ての犠牲層のレジスト層101〜107等を除去する。これにより、光スイッチアレー1が完成する。この光スイッチアレー1では、全ての犠牲層が除去されることにより、可動板12は、脚部12a,12dを固定端として、基板11から立ち上がる(図3(b))。これにより、ローレンツ力用電流及び静電力用電圧をAl膜22のパターン22a,22b,22dに与えることにより、ローレンツ力及び静電力によりミラー部13を上下動することが可能になる。
また、前記犠牲層が除去されることにより、支持梁32及び支持梁33がその内部応力によって湾曲して立ち上がり、図6及び図8に示すように、ミラー31及び支持バー35が略々垂直に立ち上がるとともに、支持バー35がストッパ41の上段の構造部材52の突出部52aに当接し、ミラー31がミラー部搭載板12bに対してほぼ垂直に位置決めされる。
図7は、この犠牲層除去の後(すなわち、製造完了後)の支持バー35及び支持梁32,33等の状態を実線で示す他、一点鎖線で前記犠牲層除去の直前の支持バー35の状態(図11に示す状態と同じ状態)を示すとともに、破線で犠牲層除去による支持バー35の各点a〜dの軌跡を示している。犠牲層除去前では、支持バー35の主面(したがって、ミラー31の主面も)は、ミラー部搭載板12bに対して平行となっている。一方、犠牲層除去後では、支持バー35の主面(したがって、ミラー31の主面も)は、ミラー部搭載板12bに対してほぼ90度となっている。点aは支持バー35の上端(上辺)、点bは支持バー35の下端(下辺)、点cは支持バー35のストッパ当接点(ストッパ41に対して当接する点)、点dは後述する比較例のストッパ当接点に相当する点である。なお、上下は、犠牲層除去後の状態において、ミラー部搭載板12b側を下、その反対側を上と呼んでいる。
本実施の形態では、図7(図6及び図9も参照)に示すように、支持バー35の上辺と下辺との間の幅(点aと点bとの間の距離)が広く構成され、犠牲層除去後において、下端bがミラー部搭載板12bに近い下側位置に位置している。このように点a,b間の距離が比較的大きく設定されているので、図7の点bの軌跡からわかるように、ミラー部搭載板12bに抜き穴25を設けておかなければ、犠牲層除去により支持バー35が図7中の一点鎖線の位置から実線の位置へ立ち上がろうとする際に、支持バー35の下端部がミラー部搭載板12bに衝突してしまい、支持バー35が図7に示す実線の位置に立ち上がることができず、ひいては、ミラー31もその主面が所期の非平行の状態(本実施の形態では、ミラー部搭載板12bの主面に対して90度の状態)になり得なくなってしまう。
そこで、本実施の形態では、被支持部のミラー31の主面が支持基体としてのミラー部搭載板12bの主面に対して平行な状態から所期の非平行の状態(本実施の形態では、ミラー部搭載板12bの主面に対して90度の状態)になる際の、当接部材としての支持バー35との干渉を避ける逃げ部として、抜き穴25がミラー部搭載板12bに形成されている。このように抜き穴25がミラー部搭載板12bに形成されていることによって、支持バー35の点a,b間の距離が比較的大きく設定されているにも拘わらず、支持バー35がミラー部搭載板12bに干渉されることなくなり、ミラー31を所期の姿勢に保持することが可能となっている。
本実施の形態では、抜き穴25は、図6、図7及び図8等に示すように、ミラー31の主面がミラー部搭載板12bの主面に対して平行な状態から90度の状態になる際の、支持バー35の下辺部のいずれの箇所との干渉も避けるように、当該下辺部の全体に対応して形成されている。
そして、本実施の形態では、支持バー35の点a,b間の距離を比較的大きく設定して支持バー35の下端bをミラー部搭載板12bに近い下側位置に位置させるとともに、ストッパ41を前述した2段構造とすることでストッパ41の当接部分(突出部52a)の位置をミラー部搭載板12bに近い下側位置に位置させることによって、ストッパ41と支持バー35との当接位置(本実施の形態では、図7中の実線で示す状態の支持バー35の点cの位置)を、ミラー部搭載板12bに近い下側位置に位置させている。
このように、本実施の形態によれば、前記逃げ部としての抜き穴25をミラー部搭載板12bに形成することによって、支持バー35の下端bをミラー部搭載板12bに近い下側位置に位置させることが可能となり、これにより、ストッパ41と支持バー35との当接位置をミラー部搭載板12bに近い下側位置に位置させることが可能となり、ひいては、ミラー部搭載板12bに対するミラー31の姿勢(角度)のばらつきを低減することができる。
このばらつき低減効果について、以下に、本実施の形態を比較例と比較しつつ説明する。この比較例は、特許文献1に開示された従来技術に相当する。
図14は、この比較例によるミラー部13を示す概略斜視図であり、図6に対応している。図15は、図14中のF矢視図であり、図7に対応している。なお、図15では、ミラー31等の図示は省略している。図15においては、図7と同様に、実線で製造完了後の支持バー35及び支持梁32,33等の状態を示す他、一点鎖線で製造途中の犠牲層除去の直前の支持バー35を示すとともに、破線で犠牲層除去による支持バー35の各点a,d,eの軌跡を示している。図15において、点aは支持バー35の上端(上辺)、点eは支持バー35の下端(下辺)、点dは支持バー35のストッパ当接点(ストッパ141に対して当接する点)である。図16は、図14に示すミラー部13を所定方向から見た図であり、図9に対応している。図14乃至図16において、図6、図7及び図9中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
この比較例が本実施の形態と異なる所は、以下に説明する点のみである。すなわち、本実施の形態では、支持バー35の上辺と下辺との間の幅(点aと点bとの間の距離)が広く設定されているのに対し、この比較例では、支持バー35の上辺と下辺との幅(点aと点eとの間の距離)は狭く設定されている。この比較例では、支持梁32,33,接続部34などの構成、寸法、材質等は本実施の形態と同一であるため、図15中の点aの位置は、各状態において図7中の点aの位置と同一である。
また、本実施の形態では、前記逃げ部としての抜き穴25がミラー部搭載板12bに形成されているのに対し、この比較例では、抜き穴25がミラー部搭載板12bに形成されていない。この比較例では、点aと点eとの間の距離が小さく設定されているので、図15中の点eの軌跡からわかるように、抜き穴25がミラー部搭載板12bに形成されていなくても、支持バー35の下端部がミラー部搭載板12bに衝突することがなく、図15中の一点鎖線の位置から実線の位置まで立ち上がる。従来はミラー部搭載板12bに抜き穴25のような逃げ部を設けるような考え方は存在せず、支持バー35が立ち上がる際にミラー部搭載板12bとの衝突を避けるためにミラー部搭載板12bの幅を狭くすべきであるというのが、従来の技術常識であった。
さらに、本実施の形態では、2段構造のストッパ41が用いられてその当接部分(突出部52a)の位置が低いのに対し、この比較例では、点aと点eとの間の距離が小さく設定されていることに伴い、ストッパ41に代えて、構造部材151〜154が積層された4段構造のストッパ141が用いられて、その当接部分(最上段の構造部材154の突出部154a)の位置が高い。すなわち、本実施の形態におけるストッパ41と支持バー35との当接位置(本実施の形態では、図7中の実線で示す状態の支持バー35の点cの位置)は、比較例におけるストッパ141と支持バー35との当接位置(図15中の実線で示す状態の支持バー35の点dの位置)に比べて、低い。なお、比較を容易にするため、図7にも、比較例におけるストッパ当接点dを示している。
図7及び図15に示す支持バー35の各点a〜eの軌跡を見ると、支持バー35が実線で示すように立ち上がったときに上方に位置する点の軌跡ほど、支持バー35の立ち上がり位置付近における当該軌跡の傾斜が急峻となる一方、支持バー35が立ち上がったときに下方に位置する点の軌跡ほど、当該軌跡の傾斜が緩やかになることがわかる。図7及び図15において、支持バー35の点の軌跡の傾斜が急峻であることは、当該点のY方向の移動距離の変化に対する支持バー35の角度変化が大きいことを意味する一方、支持バー35の点の軌跡の傾斜が緩やかであることは、当該点のY方向の移動距離の変化に対する支持バー35の角度変化が小さいことを意味する。したがって、支持バー35とストッパ41,141との当接位置が上方であればあるほど、ストッパ41,141の位置のY方向のずれに対するの支持バー35の角度(したがって、ミラー31の角度)の変化が大きくなる。一方、支持バー35とストッパ41,141との当接位置が下方であればあるほど、ストッパ41,141の位置のY方向のずれに対する支持バー35の角度(したがって、ミラー31の角度)の変化が小さくなる。このような事項は、本発明者の研究の結果として判明したものである。
したがって、前記比較例では、ミラー部搭載板12bとの衝突を避けるためにミラー部搭載板12bの幅を狭くしていることに起因して、ストッパ141と支持バー35との当接位置(図15中の実線で示す状態の支持バー35の点dの位置)が比較的高くなっているので、ストッパ141の位置のY方向のずれに対するミラー31の角度の変化が大きくなる。このため、前記比較例では、製造上のばらつきによるストッパ141のY方向の位置のばらつきによって、ミラー31の角度が比較的大きくばらついてしまうのである。
これに対し、本実施の形態では、前記逃げ部としての抜き穴25をミラー部搭載板12bに形成していることにより、ストッパ41と支持バー35との当接位置(図7中の実線で示す状態の支持バー35の点cの位置)を比較的低くすることができているので、ストッパ141の位置のY方向のずれに対するミラー31の角度の変化が小さくなる。このため、本実施の形態によれば、製造上のばらつきによるストッパ141のY方向の位置のばらつきによって、ミラー31の角度はさほどばらつかず、ミラー31の角度のばらつきを低減することができるのである。
また、本実施の形態によれば、ストッパ41の高さが低くて済み、2段構造のストッパ41が採用されているので、前記比較例のように、ストッパ141の高さを稼ぐために4段構造のストッパ141を採用する場合に比べて、構造が簡単で製造工程を簡略化することができ、それに伴い構造コストも低減することができる。
[第2の実施の形態]
図17は、本発明の第2の実施の形態による光スイッチアレーのミラー部13を所定方向から見た図であり、図9に対応している。図17において、図9中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、ミラー部13における支持バー35の構成と、これに伴うミラー31のZ軸方向の長さのみである。
前記第1の実施の形態では、支持バー35のZ軸方向の幅をX軸方向の全体に渡って一定に広く設定しているのに対し、本実施の形態では、支持バー35のX軸方向の大部分のZ軸方向の幅を図16に示す比較例における支持バー35のZ軸方向の幅と同一にし、支持バー35においてその両側付近に上側に部分的に突出した上側突片部35bを形成し、各上側突片部35bの上側を各支持梁33の下端にそれぞれ固定している。本実施の形態では、上側突片部35bを設けることによって、支持バー35の下辺の位置を前記第1の実施の形態の場合と同一にし、これにより、ストッパ41と支持バー35との当接位置を前記第1の実施の形態の場合と同一にしている。
したがって、本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様に、ミラー31の角度のばらつきを低減することができる。
なお、本実施の形態では、ミラー31の接続部31bの位置が前記第1の実施の形態の場合に比べて上側突片部35bのZ軸方向の長さの分だけ下方に位置するので、ミラー31の上端位置が前記第1の実施の形態と同一となるように、その分だけミラー31のZ軸方向の長さを長くしている。
[第3の実施の形態]
図18は、本発明の第3の実施の形態による光スイッチアレーのミラー部13を所定方向から見た図であり、図9に対応している。図19は、本発明の第3の実施の形態による光スイッチアレーの犠牲層の除去前の状態における各部のパターン形状を示す概略平面図であり、図11に対応している。図18及び図19において、図9及び図11中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、ミラー部13における支持バー35の構成と、逃げ部としての抜き穴25の配置のみである。
前記第1の実施の形態では、支持バー35のZ軸方向の幅をX軸方向の全体に渡って一定に広く設定しているのに対し、本実施の形態では、支持バー35のX軸方向の大部分のZ軸方向の幅を図16に示す比較例における支持バー35のZ軸方向の幅と同一にし、支持バー35において下側に部分的に突出してストッパ41に当接する部分となる当接用突片部35cを形成している。
また、前記第1の実施の形態では、前述したように、前記逃げ部としての抜き穴25は、犠牲層除去によってミラー31の主面がミラー部搭載板12bの主面に対して平行な状態から90度の状態になる際の、支持バー35の下辺部のいずれの箇所との干渉も避けるように、当該下辺部の全体に対応してミラー部搭載板12bに形成されている。これに対し、本実施の形態では、抜き穴25は、犠牲層除去によってミラー31の主面がミラー部搭載板12bの主面に対して平行な状態から90度の状態になる際の、当接用突片部35cとの干渉を避けるように、前記当接用突片部35cに対応してミラー部搭載板12bに限定的に形成されている。本実施の形態では、当接用突片部35cの下端位置は、前記第1の実施の形態における支持バー35の下端位置と同一とされている。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様に、ミラー31の角度のばらつきを低減することができる。
また、本実施の形態によれば、抜き穴25が当接用突片部35cに対応してミラー部搭載板12bに限定的に形成されているので、前記第1の実施の形態に比べてミラー部搭載板12bの機械的強度が向上する。
[第4の実施の形態]
図20は、本発明の第4の実施の形態による光スイッチアレーのミラー部13を示す概略斜視図であり、図6に対応している。図20において、図6、図18及び図19中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態が前記第3の実施の形態と異なる所は、2段構造のストッパ41に代えて、1段構造のストッパ241が用いられている点のみである。ストッパ241は、ミラー部搭載板12bを構成する薄膜であるSiN膜22,23からなる2層膜がそのまま連続することによって形成されて、ミラー部搭載板12bの主平面と平行な平面部241aと、平面部241aの周囲の段差部(立ち上がり部)241bとから構成されている。
ここで、本実施の形態による光スイッチアレーの製造方法について、ストッパ241の形成方法を中心にして、図21及び図22を参照して説明する。この製造方法は、図13及び図14を参照して説明した製造方法と基本的に同様であるが、主に、以下に説明する点で異なる。なお、図21及び図22は、本実施の形態による光スイッチアレーの製造方法の所定の工程をそれぞれ示す図であり、図21(a)及び図22(a)はそれぞれ概略平面図、図21(b)は図21(a)中のG−G’線に沿った概略断面図、図22(b)は図22(a)中のG−G’線に沿った概略断面図、図22(c)は図22(a)中のH−H’線に沿った概略断面図である。なお、図21及び図22中において、図13及び図14中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付している。
この製造方法では、ウエハ100上のレジスト層101上のレジストアイランド102を形成する際に、レジストアイランド102のうちの所定のものを図21に示すように、ストッパ241の内側形状に合わせた形状にパターニングする。その後、可動板12を構成するべきSiN膜21,23を可動板12の形状にパターニングする際に、図22に示すように、ストッパ241の形状及び抜き穴25の形状に合わせて行うことで、抜き穴25及びストッパ241を同時に形成することができる。
本実施の形態によれば、前記第3の実施の形態と同様の利点が得られる。また本実施の形態によれば、2段構造のストッパ41の代わりに1段構造のストッパ241が採用されているので、構造がより簡単で製造工程をより簡略化することができ、それに伴い製造コストをより低減することができる。
なお、前記第1及び第2の実施の形態において、本実施の形態と同様に2段構造のストッパ41の代わりに1段構造のストッパ241が採用してもよい。
[第5の実施の形態]
図23は、本発明の第5の実施の形態による光スイッチアレーのミラー部13を所定の方向から見た図であり、図7に対応している。図23において、図7中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、前記逃げ部として、抜き穴25に代えて、凹部125をミラー部搭載板12bに形成した点のみである。本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
なお、ミラー部搭載板12bが薄膜で構成されているため、ミラー部搭載板12bの下側には凹部125に対応した下側に凸の凸部が現れている。本発明による薄膜構造体では、支持基体を薄膜で構成せずに、例えば、ガラス基板やシリコン基板等の比較的厚みのある基板を支持基体として用いることができる。この場合、前記逃げ部としての凹部を形成する場合、基板の一部を除去して凹部を形成すれば、基板が厚いので、当該凹部に対応した下側に凸部が下側に現れることはない。
また、前記第2乃至第4の実施の形態においても、本実施の形態と同様に、抜き穴25に代えて凹部125をミラー部搭載板12bに形成してもよい。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前述した実施の形態は本発明を光スイッチに適用した例であったが、本発明は、ミラー31に代えて、光の反射率の低い遮光膜や、偏光特性を有する偏光膜や、光波長フィルタ特性を有する光学薄膜などを搭載することにより、光減衰器、偏光器、波長選択器等の種々の光学装置に適用することができる。例えば、ミラー31はそのままシャッタとして用いることができるので、各実施の形態の単位素子としての光スイッチは、そのまま可変光減衰器として用いることができる。この場合、前記静電力用電圧又はローレンツ力用電流の大きさを制御することで、ミラー31を光路の途中の所望の位置で停止させて、光路を通過する光を所望の量だけ減衰させることができる。この場合、静電力及びローレンツ力の一方のみを用いるように構成してもよい。なお、可変光減衰器の場合、ミラー31に代えて光の反射率の低いシャッタを用いてもよい。
さらに、前述した実施の形態は、本発明の薄膜構造体を、ミラー部搭載板12bに搭載されたミラー部13に適用した例であったが、本発明による薄膜構造体は、前述したような他の光学装置や、その他の種々の用途に用いることができる。
さらにまた、本発明の薄膜構造体は、前記実施の形態で採用されているような2組の支持梁32,33及び接続部34を用いた構造に限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態による光スイッチアレーを用いた光学システムの一例を模式的に示す概略構成図である。 図1中の光スイッチアレーの単位素子としての1つの光スイッチを模式的に示す概略斜視図である。 図2に示す光スイッチを模式的に示す概略断面図である。 図2中の可動板を示す図である。 図2中の可動板を上から見たときのAl膜のパターン形状を示す図である。 図2中のミラー部を示す概略斜視図である。 図6中のA矢視図である。 図2中のミラー部を示す概略断面図である。 図8中のB矢視図である。 図6中のストッパを示す図である。 図1中の光スイッチアレーの犠牲層の除去前の状態における各部のパターン形状を示す概略平面図であ 図1中の光スイッチアレーの製造方法の各工程を示す図である。 図12に引き続く各工程を示す図である。 比較例によるミラー部を示す概略斜視図である。 図14中のF矢視図である。 図14に示すミラー部を所定方向から見た図である。 本発明の第2の実施の形態による光スイッチアレーのミラー部を所定方向から見た図である。 本発明の第3の実施の形態による光スイッチアレーのミラー部を所定方向から見た図である。 本発明の第3の実施の形態による光スイッチアレーの犠牲層の除去前の状態における各部のパターン形状を示す概略平面図である。 本発明の第4の実施の形態による光スイッチアレーのミラー部を示す概略斜視図である。 本発明の第4の実施の形態によるの光スイッチアレーの製造方法の工程を示す図である。 図21に引き続く各工程を示す図である。 本発明の第5の実施の形態による光スイッチアレーのミラー部を所定の方向から見た図である。
符号の説明
1 光スイッチアレー
11 基板
12 可動板
12b ミラー部搭載板(支持基体)
25 抜き穴(逃げ部)
31 ミラー(被支持部)
32c 脚部
32,33 支持梁
34 接続部
35 支持バー(当接部材)
35b 上側突片部
35c 当接用突片部
41,241 ストッパ41
125 凹部(逃げ部)
241a 平面部
241b 段差部

Claims (11)

  1. 支持基体と、
    薄膜で構成された被支持部と、
    薄膜で構成され前記被支持部を前記支持基体上に支持する支持部と、
    前記支持基体に設けられたストッパと、
    を備え、
    前記支持部の所定箇所が前記支持基体に固定されるとともに、前記支持部の他の所定箇所が前記被支持部に固定され、
    前記支持部は、前記ストッパに当接する当接部材を有し、
    前記支持部は、前記当接部材が前記ストッパに押し付けられるように付勢力を発生し、
    前記当接部材が前記ストッパに側方から当接することで、前記被支持部はその主平面が前記支持基体の主平面に対して非平行の状態になった姿勢に保持され、
    前記付勢力によって前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面と平行な状態から前記非平行の状態になる際の前記当接部材との干渉を避ける逃げ部が、前記支持基体に形成されたことを特徴とする薄膜構造体。
  2. 前記逃げ部が穴又は凹部であることを特徴とする請求項1記載の薄膜構造体。
  3. 前記支持部は、湾曲した第1の膜部材と、第2の膜部材と、接続部とを有し、
    前記第1の膜部材の一方端部が前記支持基体に固定されて、前記第1の膜部材の他方端部が前記当該第1の膜部材の湾曲により前記支持基体から持ち上がり、
    前記第1の膜部材の前記他方端部が前記接続部に接続され、
    前記第2の膜部材の一方端部が前記接続部に接続されて、前記第2の膜部材の他方端部が前記接続部から下向きに吊り下げられ、
    前記第2の膜部材の前記他方端部に前記当接部材が固定されたことを特徴とする請求項1又は2記載の薄膜構造体。
  4. 前記当接部材は、前記支持基体の主平面と略平行に直線状に延び、
    前記支持部は、前記第1及び第2の膜部材並びに前記接続部を2組有し、
    前記当接部材の一方端部付近が、一方の組の前記第2の膜部材の前記他方端部に固定され、
    前記当接部材の他方端部付近が、他方の組の前記第2の膜部材の前記他方端部に固定されたことを特徴とする請求項3記載の薄膜構造体。
  5. 前記逃げ部は、前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面と平行な状態から前記非平行の状態になる際の、前記当接部材の前記支持基体側の辺部のいずれの箇所との干渉も避けるように、前記辺部の全体に対応して形成されたことを特徴とする請求項4記載の薄膜構造体。
  6. 前記当接部材は、前記支持基体とは反対側へ部分的に突出した突片部を有し、
    前記突片部の前記支持基体とは反対側が、前記第2の膜部材の前記他方端部に固定されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の薄膜構造体。
  7. 前記当接部材は、前記支持基体側へ部分的に突出して前記ストッパに当接する部分となる当接用突片部を含み、
    前記逃げ部は、前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面と平行な状態から前記非平行の状態になる際の、前記当接用突片部との干渉を避けるように、前記当接用突片部に対応して形成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の薄膜構造体。
  8. 前記支持基体が薄膜で構成され、
    前記ストッパは、前記支持基体を構成する薄膜がそのまま連続することによって形成されて、前記支持基体の主平面と平行な平面部と該平面部の周囲の段差部とから構成されたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の薄膜構造体。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の薄膜構造体を備えた光学装置であって、前記被支持部が光学素子部を含むことを特徴とする光学装置。
  10. 請求項1乃至8のいずれかに記載の薄膜構造体を備えた光スイッチであって、前記被支持部がミラーを含むことを特徴とする光スイッチ。
  11. 請求項1乃至8のいずれかに記載の薄膜構造体を備えた可変光減衰器であって、前記被支持部がシャッタを含むことを特徴とする可変光減衰器。
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