JP2005288568A - 薄膜構造体、光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器 - Google Patents

薄膜構造体、光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器 Download PDF

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正敏 金谷
Junji Suzuki
純児 鈴木
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Abstract

【課題】 支持部等に意図しない力が加わっても、被支持部が所望の姿勢又は位置とは異なる姿勢又は位置に保持されてしまうような事態を防止し、特別な復帰操作を要することなく被支持部を所望の姿勢又は位置に保持する。
【解決手段】 薄膜構造体は、支持基体12bと、被支持部31と、被支持部31を支持基体12b上に支持する支持部と、支持基体12bに設けられたストッパ41とを備える。支持部の支持バー35がストッパ41の突出部54aに押し付けられて当接することで、被支持部31の支持基体12bに対する姿勢が保持される。支持バー35の上側突片部35b及び下側突片部35cと、下側突片部35cの下方に位置するストッパ41の突出部52aとにより、下側突片部35cが突出部54aの下側へ潜り込むのが阻止される。
【選択図】 図7

Description

本発明は、例えばMEMS(Micro-Electro-Mechanical System)などで用いられる薄膜構造体、並びに、これを用いた光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器に関するものである。
下記の特許文献1には、支持基体と、薄膜で構成された被支持部と、薄膜で構成され前記被支持部を前記支持基体上に支持する支持部と、前記支持基体に設けられたストッパと、を備えた薄膜構造体が、開示されている。この薄膜構造体では、前記支持部の所定箇所が前記支持基体に固定されるとともに、前記支持部の他の所定箇所が前記被支持部に固定されている。前記ストッパは、側方に突出した突出部を有している。前記支持部は、前記ストッパの突出部に当接する当接部材を有している。前記支持部は、前記当接部材が前記ストッパの前記突出部に押し付けられるように付勢力を発生している。前記当接部材が前記ストッパの前記突出部に当接することで、前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面に対して垂直をなすように、前記被支持部の前記支持基体に対する姿勢が保持されている。前記当接部材は、前記支持基体の主平面と略平行に直線状に延びている。前記被支持部は、前記当接部材に固定されている。
また、特許文献1には、前記薄膜構造体を用いた光スイッチも開示されている。この光スイッチでは、アクチュエータの可動部の一部が前記支持基体として用いられ、前記被支持部がミラーを含み、前記アクチュエータによりミラーが光路に対して進出及び退出することで、光路を切り替えるようになっている。また、特許文献1には、この光スイッチを可変光減衰器として用いることができる旨も記載されている。
国際公開第03/060592号パンフレット
本発明者の研究の結果、前記従来の薄膜構造体では、何らかの原因で前記支持部に意図しない力が加わると、前記ストッパの突出部に側方から当接していた前記当接部材が、その当接状態から外れて、ストッパの突出部の下側に潜り込んでしまう現象が生ずる場合があることが判明した。この潜り込みを伴う構造体の変形は、不可逆的な作用であるので、前記当接部材が前記ストッパの突出部の下側に一旦潜り込んでしまうと、何か別の力を所定の方向に加えない限り元には戻らない。この力を加える復帰操作は、例えばマイクロメートルの寸法の制御が必要になる微小な構造体では、非常に困難である。
前記従来の薄膜構造体では、前記当接部材が前記ストッパの突出部に側方から当接することで、前記被支持部の姿勢が所望の姿勢や位置に保持されるため、前記当接部材がストッパの突出部の下側に潜り込んでしまうと、前記被支持部の姿勢や位置を所望の姿勢や位置にすることができなくなってしまう。
以上の点については、後に、本発明と比較される比較例の説明において詳述する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、支持部等に意図しない力が加わっても、被支持部が所望の姿勢又は位置とは異なる姿勢又は位置に保持されてしまうような事態を防止することができ、特別な復帰操作を要することなく被支持部を所望の姿勢又は位置に保持することができる、薄膜構造体、並びに、これを用いた光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による薄膜構造体は、支持基体と、薄膜で構成された被支持部と、薄膜で構成され前記被支持部を前記支持基体上に支持する支持部と、前記支持基体に設けられたストッパと、を備え、前記支持部の所定箇所が前記支持基体に固定されるとともに、前記支持部の他の所定箇所が前記被支持部に固定され、前記ストッパは、側方に突出した突出部を有し、前記支持部は、前記ストッパの前記突出部に当接する当接部材を有し、前記支持部は、前記当接部材が前記ストッパの前記突出部に押し付けられるように付勢力を発生し、前記当接部材が前記ストッパの前記突出部に側方から当接することで、前記被支持部の前記支持基体に対する姿勢又は位置が保持され、前記当接部材が前記ストッパの前記突出部の前記支持基体側に潜り込むのを阻止する潜り込み阻止構造を、更に備えたものである。
本発明の第2の態様による薄膜構造体は、前記第1の態様において、前記潜り込み阻止構造は、前記当接部材に形成された第1の突片部であって、少なくとも前記ストッパの前記突出部に対応する位置付近を含む箇所において、前記支持基体とは反対側へ部分的に突出した第1の突片部を、含むものである。
本発明の第3の態様による薄膜構造体は、前記第1又は第2の態様において、前記潜り込み阻止構造は、前記当接部材に形成され前記支持基体側へ部分的に突出した第2の突片部を、含むものである。
本発明の第4の態様による薄膜構造体は、前記第1乃至第3のいずれかの態様において、前記潜り込み阻止構造は、前記当接部材に対する前記支持基体側に配置され前記当接部材の前記支持基体側への移動を所定位置で制限する移動制限部を、含むものである。
本発明の第5の態様による薄膜構造体は、前記第4の態様において、前記移動制限部は、前記ストッパの一部が側方へ突出することにより構成されたものである。
本発明の第6の態様による薄膜構造体は、前記第4の態様において、前記移動制限部は、前記ストッパとは別に前記支持基体に設けられたものである。
本発明の第7の態様による薄膜構造体は、前記第1乃至第6のいずれかの態様において、前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面に対して非平行をなすものである。
本発明の第8の態様による薄膜構造体は、前記第7の態様において、前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面に対して略々90度をなすものである。
本発明の第9の態様による薄膜構造体は、前記第1乃至第8のいずれかの態様において、前記支持部は、それぞれ湾曲した第1及び第2の膜部材と、接続部とを有し、前記第1の膜部材の一方端部が前記支持基体に固定されて、前記第1の膜部材の他方端部が前記当該第1の膜部材の湾曲により前記支持基体から持ち上がり、前記第1の膜部材の前記他方端部が前記接続部に接続され、前記第2の膜部材の一方端部が前記接続部に接続されて、前記第2の膜部材の他方端部が前記接続部から下向きに吊り下げられ、前記第2の膜部材の前記他方端部に前記当接部材が固定されたものである。
本発明の第10の態様による薄膜構造体は、前記第9の態様において、前記当接部材は、前記支持基体の主平面と略平行に直線状に延び、前記支持部は、前記第1及び第2の膜部材並びに前記接続部を2組有し、前記当接部材の一方端部付近が、一方の組の前記第2の膜部材の前記他方端部に固定され、前記当接部材の他方端部付近が、他方の組の前記第2の膜部材の前記他方端部に固定されたものである。
本発明の第11の態様による薄膜構造体は、前記第1乃至第10のいずれかの態様において、前記当接部材に前記被支持部が固定されたものである。
本発明の第12の態様による光学装置は、前記第1乃至第11のいずれかの態様による薄膜構造体を備えた光学装置であって、前記被支持部が光学素子部を含むものである。
本発明の第13の態様による光スイッチは、前記第1乃至第11のいずれかの態様による薄膜構造体を備えた光スイッチであって、前記被支持部がミラーを含むものである。
本発明の第14の態様による可変光減衰器は、前記第1乃至第11のいずれかの態様による薄膜構造体を備えた可変光減衰器であって、前記被支持部がシャッタを含むものである。
本発明によれば、支持部等に意図しない力が加わっても、被支持部が所望の姿勢又は位置とは異なる姿勢又は位置に保持されてしまうような事態を防止することができ、特別な復帰操作を要することなく被支持部を所望の姿勢又は位置に保持することができる、薄膜構造体、並びに、これを用いた光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器を提供することができる。
以下、本発明による薄膜構造体、光学装置、光スイッチ及び可変光減衰器について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による光学装置としての光スイッチアレー1を用いた光学システム(本実施の形態では、光スイッチシステム)の一例を模式的に示す概略構成図である。説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を定義する(後述する図についても同様である。)。図1において、X’軸及びY’軸は、X軸及びY軸をそれぞれZ軸回りに45゜回転した軸を示す。光スイッチアレー1の基板11の主平面がXY平面と平行となっている。なお、Z軸方向の+側を上側、Z軸方向の−側を下側という場合がある。
この光学システムは、図1に示すように、光スイッチアレー1と、m本の光入力用光ファイバ2と、m本の光出力用光ファイバ3と、n本の光出力用光ファイバ4と、光スイッチアレー1に対して後述するように磁界を発生する磁界発生部としての磁石5と、光路切替状態指令信号に応答して、当該光路切替状態指令信号が示す光路切換状態を実現するための制御信号を光スイッチアレー1に供給する制御部としての外部制御回路6と、を備えている。図1に示す例では、m=3、n=3となっているが、m及びnはそれぞれ任意の数でよい。
本実施の形態では、磁石5は、光スイッチアレー1の下側に配置された永久磁石であり、光スイッチアレー1に対して、X軸方向に沿ってその+側へ向かう略均一な磁界を発生している。もっとも、磁界発生部として、磁石5に代えて、例えば、他の形状を有する永久磁石や、電磁石などを用いてもよい。
光スイッチアレー1は、図1に示すように、基板11と、基板11上に配置されたm×n個の光学素子部としての光スイッチ用ミラー31とを備えている。m本の光入力用光ファイバ2は、基板11に対するY’軸方向の一方の側からY’軸方向に入射光を導くように、XY平面と平行な面内に配置されている。m本の光出力用光ファイバ3は、m本の光入力用光ファイバ2とそれぞれ対向するように基板11に対する他方の側に配置され、光スイッチアレー1のいずれのミラー31によっても反射されずにY’軸方向に進行する光が入射するように、XY平面と平行な面内に配置されている。n本の光出力用光ファイバ4は、光スイッチアレー1のいずれかのミラー31により反射されて−X’軸方向に進行する光が入射するように、XY平面と平行な面内に配置されている。m×n個のミラー31は、m本の光入力用光ファイバ2の出射光路と光出力用光ファイバ4の入射光路との交差点に対してそれぞれ、後述するマイクロアクチュエータにより進出及び退出可能にZ軸方向に移動し得るように、2次元マトリクス状に基板11上に配置されている。なお、本例では、ミラー31の向きは、その法線がXY平面と平行な面内においてY軸’と45゜をなすY軸と平行となるように設定されている。もっとも、その角度は適宜変更することも可能であり、ミラー31の角度を変更する場合には、その角度に応じて光出力用光ファイバ4の向きを設定すればよい。また、図1は光ビームを空間で交差させてスイッチを行う装置であり、ファイバー端には光ビームとの結合を改善する為に、レンズを挿入することもある。なお、この光スイッチシステムの光路切替原理自体は、従来の2次元光スイッチの光路切替原理と同様である。
次に、図1中の光スイッチアレー1の単位素子としての1つの光スイッチの構造について、説明する。
図2は、図1中の光スイッチアレー1の単位素子としての1つの光スイッチ(すなわち、1つのマイクロアクチュエータ及びこれにより駆動される1つのミラー31)を模式的に示す概略斜視図である。図3は、この光スイッチを模式的に示す概略断面図である。図3(a)はミラー31が光路から退出した状態、図3(b)はミラー31が光路に進出した状態を示している。
光スイッチアレー1の単位素子としての1つの光スイッチは、図2及び図3に示すように、シリコン基板やガラス基板等の基板11上に設けられ基板11と共にマイクロアクチュエータを構成する可動部としての可動板12と、可動板12に搭載されたミラー部13とを有している。ミラー部13は、光学素子部として、光学膜からなるミラー31を含んでいる。
ここで、可動板12について、図2及び図3の他に、図4及び図5を参照して説明する。図4(a)は図2中の可動板12を示す概略平面図であり、図4(b)は図4(a)中のM−M断面図である。図5は、図2中の可動板12を上から見たときのAl膜22のパターン形状を示す図である。理解を容易にするため、図5において、Al膜22の部分にハッチングを付している。
可動板12は、図4及び図5に示すように、可動板12の平面形状の全体に渡る下側の窒化ケイ素膜(SiN膜)21及び上側のSiN膜23と、これらの膜21,23の間において部分的に形成された中間のAl膜22とから構成されている。すなわち、可動板12は、下から順にSiN膜21,23を積層した2層膜からなる部分と、下から順にSiN膜21、Al膜22及びSiN膜23を積層した3層膜からなる部分とを、併有している。Al膜22のパターン形状は図5に示す通りであるが、これについては後述する。可動板12は、SiN膜21,23とAl膜22との熱膨張係数の差によって生じる内部応力、並びに、成膜時に生じた内部応力により、図3(b)に示すように基板11に対して上向き(+Z方向)に湾曲するように、予め定められた膜厚及び成膜条件によって形成されている。
可動板12は、図2及び図4(a)に示すように、ミラー部13を搭載するための搭載部(すなわち、ミラー部13用の支持基体)としての長方形状のミラー部搭載板12bと、ミラー部搭載板12bの端部に接続された2本の帯状の支持板12cとを含む。支持板12cは、それぞれの端部に脚部12a及び脚部12dを有している。脚部12a及び12dは、いずれも基板11に固定されており、可動板12は、脚部12a及び12dを固定端として、図3(b)に示すように、ミラー部搭載板12b側が持ち上がるようになっている。
可動板12には、図2及び図4(a)に示すように、可動板12のミラー部13を搭載している部分を取り囲むように、凸部24が設けられている。凸部24は、図4(b)に示すように、可動板12を構成する複層膜を凸型にすることにより形成されている。この凸部24は、可動板12の支持板12cの一部の領域にも設けられている。このように凸部24を設けることにより、段差が生じるため、可動板12のうち、凸部24で囲まれた領域及び凸部24が設けられた領域は、内部応力による湾曲が抑制され、平面性を維持することができる。このため、可動板12は、図3(a)のように内部応力による湾曲によりミラー部13を上側の位置に持ち上げた状態であっても、ミラー部13を搭載している部分は平面であるため、搭載されているミラー部13の形状を一定に保つことができる。これにより、ミラー部13のミラー31の向きを精度良く一定に維持することができる。
また、凸部24の一部24a,24bは、図4(a)に示すように、可動板12のうちミラー部搭載板12bの中央部に向かって延びている。これにより、凸部24で囲まれたミラー部搭載板12bの中央部の面積が大きい場合であっても、中央部の領域の平面性を維持することができる。また、凸部24の一部24bは、後述する薄膜立体構造体からなるストッパ41の1段目を兼用している。
このように、可動板12は、凸部24が設けられている領域は湾曲が抑制されるが、支持板12cの脚部12dに近い領域は、凸部24が設けられていない。これにより、凸部24が設けられていない支持板12cの領域の湾曲によって、可動板12は、脚部12a,12dを固定端として、図3(b)のように、ミラー部搭載板12b側が持ち上がるようになっている。
ここで、可動板12のAl膜22の形状について、図5を参照して説明する。本実施の形態では、ローレンツ力と静電力の両方を用いて可動板12を駆動するために、図5に示すような形状に、Al膜22をパターニングしている。
Al膜22のうちパターン22aは、2つの脚部12dのうちの一方から、可動板12の外周の縁に沿って延びて可動板12の先端まで到達した後、可動板12の反対側の縁に沿って他方の脚部12dに達するパターンである。このパターン22aは、ローレンツ力により可動板12を駆動する際に、ローレンツ力を生じさせるための電流を流す配線として用いられる。パターン22aは、脚部12dにおいて基板11に設けられた配線(図示せず)と接続され、脚部12dを介して基板11からローレンツ力用駆動信号としての電流が供給される。パターン22aのうち、可動板12の先端の一辺12eに沿ってY軸方向に延びた直線部分が、磁界内に配置されて通電によりローレンツ力を生じる電流路(ローレンツ力用電流路)を構成している。図1に示す磁石5によってローレンツ力用電流路がX軸方向の磁界内に置かれている。したがって、パターン22aに電流を供給すると、ローレンツ力用電流路に、その電流の向きに応じて、+Z方向又は−Z方向のローレンツ力が生ずる。
また、Al膜22のうちパターン22bは、2つの脚部12aのそれぞれから、可動板12の内側の縁に沿って可動板12の先端部まで延び、先端部に配置された長方形状のパターン22dに接続されている。パターン22dもAl膜22のうちのパターンである。パターン22bは、脚部12aにおいて基板11に設けられた配線(図示せず)と接続され、基板11内に設けられた固定電極(図示せず)との間に電圧(静電力用電圧)が印加される。これにより、パターン22b及び22dと基板11の固定電極との間に静電力が生じ、この静電力により可動板12は基板11に引き寄せられる。
本実施の形態では、前記静電力用電圧及びローレンツ力用電流を制御することで、ミラー31が上側(基板11と反対側)に保持された状態(図3(b))及びミラー31が下側(基板11側)に保持された状態(図3(a))にすることができる。本実施の形態では、外部制御回路6によってこのような制御が行われるようになっている。図3において、Kは、ミラー31の進出位置に対する入射光の光路の断面を示している。
図3(b)に示すように、前記静電力及び前記ローレンツ力が印加されていない状態では、凸部24が設けられていない支持板12cの領域の膜の応力によって+Z方向に湾曲した状態に復帰し、ミラー31が上側に保持される。これにより、ミラー31が光路Kに進出して、当該光路Kに入射した光を反射させる。この状態から、光路に入射した光をミラー31で反射させずにそのまま通過させる状態(図3(a))に切り替える場合には、例えば、まず、前記ローレンツ力を印加して、凸部24が設けられていない支持板12cの領域の膜の応力に抗してミラー31を下方へ移動させ、ミラー31が基板11側に保持された後、前記静電力を印加してその保持を維持し、前記ローレンツ力の印加を停止させればよい。
次に、ミラー部13の構造について、図2及び図3の他に、図6乃至図9を参照して説明する。
図6は、図2中のミラー部13を示す概略斜視図である。図7は、図6中のA矢視図である。ただし、図7では、ミラー31等の図示は省略している。また、図7において、実線は通常の状態を示し、破線は後述する意図しない力が支持部に加わっている状態を示している。図8は、図2中のミラー部13を示す概略断面図である。図9は、図8中のB矢視図である。
本実施の形態では、ミラー部13は、図2、図3、図6乃至図9に示すように、被支持部としての光学膜からなるミラー31の他に、支持基体としてのミラー部搭載板12b上にミラー31を支持し薄膜で構成された支持部を備えている。この支持部は、2本の支持梁(第1の膜部材)32と、2つの接続部34と、2本の支持梁(第2の膜部材)33と、ミラー31を直接的に支持する支持バー35とを有している。本実施の形態では、この支持バー35は、後述するストッパ41の突出部54aに当接する当接部材となっている。支持バー35は、ミラー搭載板12bの主面(XY平面と平行な面)と平行に直線状に延びている。支持バー35には、後述する上側突片部35b及び下側突片部35cが形成されている。ミラー31の接続部31bが支持バー35に固定されている。支持梁32と支持梁33は、例えば、帯状に形成され、いずれも長手方向に円弧状に湾曲している。また、接続部34と支持バー35とミラー31には、剛性を高めるために、縁に段差(折り返し)34a,35a,31aがそれぞれ形成されている。2本の支持梁32の一方の端部は、脚部32cにより可動板12のミラー部搭載板12bに固定されている。2本の支持梁32の先端には、それぞれ接続部34を介して支持梁33の上端が接続されている。2本の支持梁33は下向きに垂れ下がり、それらの先端は、支持バー35の両端を支持している。支持バー35には、ミラー31が搭載されている。これにより、ミラー31を搭載した支持バー35は、2本の支持梁33によって吊り下げられた構成となっている。
湾曲した支持梁32は、図8に示すようにSiN膜32aとAl膜32bとを積層した2層膜である。一方、支持梁33は、Al膜33aとSiN膜33bとを積層した2層膜である。支持梁32,33は、いずれも、Al膜とSiN膜との熱膨張係数の差異によって生じる応力並びに成膜時に生じる応力によって円弧状に湾曲している。このとき、図6及び図8に示すように、支持梁32は、ミラー部搭載板12bに突出する様に湾曲しているのに対して、支持梁33は、支持梁32とは逆向きに湾曲している。このような湾曲を実現するために、支持梁32は、ミラー部搭載板12b側からSiN膜32a、Al膜32bの順に積層され、支持梁33は、ミラー部搭載板12b側からAl膜33a、SiN膜33bの順に積層されている。
このように支持梁33を支持梁32に対して逆向きに湾曲させることにより、図8のように、ミラー31が支持される位置を、ミラー部搭載板12bに近い低い位置にすることができるとともに、水平方向については、支持梁32の脚部32cに近い位置にミラー31を支持することができる。
さらに、可動板12のミラー部搭載板12b上には、図2及び図6に示すように、支持バー35の片面側(脚部32cが配置されている側とは逆の側)に、薄膜で構成された2つのストッパ41が搭載されている。本実施の形態では、ストッパ41は、後述する構造を持つ薄膜立体構造体で構成されているが、このような構造に限定されるものではない。ストッパ41は、支持バー35の両脇を図6中の−Y方向に押して支える位置に配置されている。このようにストッパ41が支持バー35を図6の−Y方向に支えることにより、温度変化により支持梁32,33の湾曲状態が変化しても、ミラー31の位置及び向き(姿勢)を安定して一定に維持することができる。本実施の形態では、図6及び図8に示すように、ミラー31の主面がミラー搭載板12bの主面に対して90度をなすように設定されている。もっとも、その角度は必ずしも90度に限定されるものではない。
次に、ストッパ41の構造について、図10(a),(b),(c)を参照して説明する。図10(a)は図6中のストッパ41を示す概略平面図、図10(b)は図10(a)中のC−C’矢視図、図10(c)は図10(a)中のD−D’矢視図である。
本実施の形態では、ストッパ41は、4段の単位構造部材51〜54を積み重ねた構造である。1段目の単位構造部材51は、可動板12のミラー部搭載板12bの凸部24の一部24bと兼用されており、可動板12と一体に構成されている。単位構造部材52,53は、図10(c)に示すように、複数の支持脚61と、平面部62とを有している。平面部62は、両端が支持脚61によって支えられている。2段目の単位構造部材52は、1段目の単位構造部材51上に配置された3つの支持脚61と、3つの支持脚61の間に支持された2つの平面部62とを有する。3段目の単位構造部材53は、2段目の単位構造部材52の2つの平面部62の上にそれぞれ配置された2つの支持脚61と、その間に支持された1つの平面部62とを有する。最上段の4段目の単位構造部材54は、3段目の単位構造部材53の1つの平面部62上に配置された1つの支持脚61を有し、平面部62は有していない。最上段の単位構造部材54は、最下段の単位構造部材51の幅よりも側方(−Y方向)に突出する突出部54aを有している。この突出部54aが、図6及び図7(特にその実線)に示すように支持バー35と当接して−Y方向に押し、支持バー35を支持している。本実施の形態では、支持バー35をストッパ41の突出部54aに押し付ける付勢力は、支持梁32,33の内部応力によるものである。また、2段目の単位構造部材52は、後述する突出部54aを有している。
単位構造部材52,53は、それぞれ連続した一つの膜によって、支持脚61と平面部62とが一体に形成されている。また、単位構造部材54は、連続した一つの膜によって支持脚61と突出部54aとが一体に形成されている。支持脚61は、4つの側面と底面とを有し、これらが連続した膜により形成されている。本実施の形態では、2段目から4段目の単位構造部材52〜54を構成する膜の厚さは、1μm以下、例えば、0.2μm程度である。また、単位構造部材51〜54の高さは、例えば、それぞれ4μmである。よって、ストッパ41の全体の高さは、16μmである。
2段目から4段目の単位構造部材52〜54が互いに接する部分、すなわち支持脚61の底面と、それを搭載する平面部62との間には、特別な接着層は配置されていないが、成膜時に膜同士が固着する力により、固定されている。また、2段目の単位構造部材52の支持脚61のうちの底面は、成膜時に、1段目の単位構造部材51を構成する薄膜の可動板12に固着し、これにより単位構造部材51に固定されている。
2段目及び3段目の単位構造部材52〜53において、複数の支持脚61の間隔は、平面部62がそれ自身の膜応力やその上段の支持脚61から受ける重さによって撓みを生じない程度の間隔であって、かつ、支持脚61を配置可能な面積の平面部62が確保できる間隔となるように定められている。
また、2段目から4段目の単位構造部材52〜54は、膜の周縁部を2回屈曲させることによって形成した段差(折り返し)63を有している。これにより、薄い膜で構成されているにも拘わらず変形しにくく、ストッパ41の剛性を高めている。また、単位構造部材52〜54を構成する膜に内部応力が存在している場合であっても、変形が生じるのを段差63によって防止することができ、立体構造を保持できる。
このように、本実施の形態のストッパ41は、高さがあり、剛性があり、しかも、自重が軽い立体構造体を提供できる。したがって、このストッパ41の構造としてこのような構造を採用することにより、可動板12に負担を与えることなく、温度変化に対してミラー部13の位置及び向きを維持することができる。
単位構造部材51〜54は、可動板12及びミラー部13の構成部材とは、全く別の工程で形成することはもちろん可能である。しかしながら、単位構造部材51を可動板12の一部とするのと同様に、可動板12やミラー部13を構成する部材の成膜時に単位構造部材52〜54を同時に形成することにより、製造工程を大幅に簡略化することができる。本実施の形態では、2段目の単位構造部材52は、支持梁33及び支持梁32を構成する膜を成膜する際に同時に形成した3層膜によって構成する。3段目の単位構造部材53は、ミラー31を構成する膜を成膜する際に同時に形成された薄膜によって構成する。単位構造部材54は、ミラー部13とは別に、SiN膜により形成する。
前述したミラー部13用の支持基体としてのミラー部搭載板12b、被支持部としてのミラー31、ミラー部13におけるミラー31以外の構成要素32〜35からなる支持部、及び、ストッパ41によって構成された薄膜構造体が、本発明の一実施の形態による薄膜構造体に相当している。
そして、本実施の形態では、この薄膜構造体は、当接部材としての支持バー35がストッパ41の突出部54aの下側(ミラー搭載板12b側)に潜り込むのを阻止する潜り込み阻止構造を有している。本実施の形態では、この潜り込み阻止構造は、支持バー35に形成された上側突片部35b及び下側突片部35cと、ストッパ41の2段目の単位構造部材52の突出部52aとから構成されている。
ストッパ41の2段目の単位構造部材52の突出部52aは、図6、図7及び図10(a)(b)に示すように、支持バー35の下よりも先まで−Y方向に延びており、支持バー35に対するミラー部搭載板12b側(下側、−Z側)への移動を所定位置で制限する移動制限部を構成している。
上側突片部35bは、図6、図7及び図9に示すように、ストッパ41の突出部54aに対応する位置付近の箇所(すなわち、ストッパ41の突出部54aのX軸方向位置と同じX軸方向位置付近の箇所)において、上側(+Z側、ミラー部搭載板12bと反対側)へ部分的に突出するように、支持バー35に形成されている。
下側突片部35cは、図6、図7及び図9に示すように、単位構造部材52の突出部52aに対応する位置付近の箇所(すなわち、移動制限手段としての突出部52aのX軸方向位置と同じX軸方向位置付近の箇所)において、下側(−Z側、ミラー部搭載板12b側)へ部分的に突出するように、支持バー35に形成されている。
本実施の形態では、支持バー35の下側突片部35cの下縁が単位構造部材52の突出部52aに当接したときに、支持バー35の上側突片部35bの上縁のZ軸方向の高さがストッパ41の突出部54aのZ軸方向の高さより高くなるように、突出部52aのZ軸方向の高さ、上側突片部35bの上側への突出量及び下側突片部35cの下側への突出量が設定されており、これにより、支持バー35がストッパ41の突出部54aの下側(ミラー搭載板12b側)に潜り込むのが阻止されるようになっている。
このように、本実施の形態では、上側突片部35b、下側突片部35c及び突出部52aによって前記潜り込み阻止構造が構成されているが、本発明では、潜り込み阻止構造は、このような構成に限定されるものではなく、例えば、上側突片部35b、下側突片部35c及び突出部52aのうちの任意の1つ又は2つで構成することも可能である。
例えば、潜り込み阻止構造を上側突片部35bのみで構成し下側突片部35c及び突出部52aを設けない場合には、支持バー35の下縁がミラー搭載板12bに当接したときに、上側突片部35bの上縁のZ軸方向の高さがストッパ41の突出部54aのZ軸方向の高さより高くなるように、上側突片部35bの上側への突出量を定めればよい。また、潜り込み阻止構造を下側突片部35cのみで構成し上側突片部35b及び突出部52aを設けない場合には、下側突片部35cの下縁がミラー搭載板12bに当接したときに、支持バー35の上縁のZ軸方向の高さがストッパ41の突出部54aのZ軸方向の高さより高くなるように、下側突片部35cの下側への突出量を定めればよい。さらに、潜り込み阻止構造を突出部52aのみで構成し上側突片部35b及び下側突片部35cを設けない場合には、支持バー35の下縁が突出部52aに当接したときに、支持バー35の上縁のZ軸方向の高さがストッパ41の突出部54aのZ軸方向の高さより高くなるように、突出部52aの高さを定めればよい。上側突片部35b、下側突片部35c及び突出部52aのうちの任意の2つで潜り込み阻止構造を構成した場合も、当該2つの要素の突出量や高さを同様に定めればよい。
また、本実施の形態では、前述したように、支持バー35の下側への移動を制限する移動制限部が、ストッパ41の2段目の単位構造部材52の突出部52aにより構成されているが、移動制限部は、これに限定されるものではなく、ストッパ41とは別にミラー搭載板12bに設けてもよい。例えば、図11に示すように、下側突片部35cの下側に、ストッパ41の単位構造部材51,52及び支持脚61にそれぞれ対応する単位構造部材51’,52’及び支持脚61’を形成し、単位構造部材52’を前記移動制限部として用いてもよい。図11は、本実施の形態の変形例を示す図であり、図7に対応している。
本実施の形態では、図面には示していないが、光スイッチアレー1において、前述した単位素子としての光スイッチが複数、基板11上に2次元マトリクスに配置されている。もっとも、本発明では、基板11上に単一の光スイッチのみを搭載した光学装置としてもよい。
次に、前述した光スイッチアレー1の製造方法の一例について、図12乃至図14を参照して説明する。図12は、犠牲層の除去前の状態における各部のパターン形状を示す概略平面図である。図13(a)〜(c)及び図14(a)〜(c)は、この製造工程における各工程の状態を模式的に示す概略断面図であり、図12中のE−E’線に沿った断面を示している。この製造工程では、支持梁32,33、接続部34、支持バー35、ミラー31及びストッパ41は、図12に示すような配置及び形状にパターニングされる。ただし、図12では、ストッパ41については、単位構造部材54(したがって、ストッパ41の突出部54a)以外の部分が形成され、単位構造部材54が未だ形成されていない状態を模式的に示している。なお、最終製品において、ウエハ100は前述した基板11となる。
まず、図13(a)に示すように、可動板12を駆動するために必要な配線(図示せず)が形成されたウエハ100上に、犠牲層となるレジスト層101を形成し、脚部12a,12dとなる部分に開口(図示せず)を設ける。また、レジスト層101上に、可動板12の凸部24を設ける部分にレジストアイランド102を形成する。この上に、SiN膜21を成膜し、脚部12a,12bの開口の底部のSiN膜21に孔を形成する。この上にAl膜22を成膜し、図5のパターン22a,22b,22dの形状にパターニングする。さらに、SiN膜23を成膜した後、SiN膜21,23を可動板12の形状にパターニングする。これにより、凸部24の一部を1段目の単位構造部材51とする可動板12が形成される。なお、Al膜22及びSiN膜21,23のパターニングはフォトリソグラフィー及びエッチングの手法により行う。
次に、全体にレジスト層103を形成し、支持梁32の脚部32cを形成すべき位置、及び、ストッパ41の単位構造部材52の支持脚61を形成すべき位置に、開口103a及び開口103bをそれぞれフォトリソグラフィーにより形成する(図13(a))。
次いで、接続部34及び支持バー35を形成すべき位置、並びに、ストッパ41の単位構造部材52を形成すべき位置に、それぞれ、レジストアイランド104及びレジストアイランド105を形成する(図13(b))。このようにレジストアイランド104,105を形成することにより、接続部34、支持バー35及び単位構造部材52の縁に段差を形成することができ、これらの剛性を高めることができる。
その後、支持梁33を構成するAl膜33aを成膜し、フォトリソグラフィー及びエッチングの手法により、図11の支持梁33の形状、及び、単位構造部材51の形状にパターニングする(図13(c))。
次に、SiN膜とAl膜32bとを順に成膜する(図14(a))。成膜したAl膜32bを、図12の支持梁32の形状、及び、単位構造部材52の形状にパターニングする。その後、前記SiN膜を、支持梁32、接続部34、支持梁33、支持バー35及び単位構造部材52の形状にパターニングする(図14(b))。これにより、支持梁33のSiN膜33bと、接続部34と、支持バー35とが、一度に形成される。また、図13(c)と図14(a)の工程により、Al膜、SiN膜、Al膜を順に積層した3層構造の単位構造部材52を形成することができる。
次いで、全面にレジスト層106を形成し、ミラー31の支持バー35に対する接続部31bとなる位置、及び、ストッパ41の単位構造部材53の支持脚61となる位置に、それぞれ開口を形成する。この上に更に、レジスト層107を形成し、ミラー31の縁31aの内側形状部分、及び、単位構造部材53の形状部分を残して除去することにより、レジストアイランドを形成する。さらに、レジスト層107におけるミラー31の接続部31bとなる位置に開口を形成した後、全面にAl膜を成膜して、ミラー31の形状及び単位構造部材53の形状にパターニングする(図14(c))。これにより、ミラー31及び3段目の単位構造部材53を形成することができる。これが、図12の状態である。
さらに、この状態のウエハ100の全面にレジスト層(図示せず)を形成した後、最上段の単位構造部材54の支持脚61を形成すべき位置に開口を形成し、この上に単位構造部材54の形状にレジストアイランド(図示せず)を形成する。その後、全面にSiN膜を形成し、単位構造部材54の形状にパターニングする。これにより、最上段の単位構造部材54が形成できる。
最後に、アッシングにより、全ての犠牲層のレジスト層101〜107等を除去する。これにより、光スイッチアレー1が完成する。この光スイッチアレー1では、全ての犠牲層が除去されることにより、支持梁32及び支持梁33が湾曲して立ち上がり、図6及び図8に示すように、ミラー31が略々垂直に立ち上がるとともに、支持バー35がストッパ41の最上段の単位構造部材54の突出部54aに接触し、ミラー31がミラー部搭載板12bに対してほぼ垂直に位置決めされる。
また、可動板12は、脚部12a,12dを固定端として、基板11から立ち上がる(図3(b))。これにより、ローレンツ力用電流及び静電力用電圧をAl膜22のパターン22a,22b,22dに与えることにより、ローレンツ力及び静電力によりミラー部13を上下動することが可能になる。
本実施の形態によれば、前述した潜り込み阻止構造(本実施の形態では、ストッパ4の2段目の単位構造部材52の突出部52a、並びに、支持バー35の上側突片部35b及び下側突片部35c)を備えているので、ミラー31の支持部等に意図しない力が加わっても、支持バー35がストッパ41の突出部54aの下側(ミラー搭載板12b側)に潜り込むのが阻止される。
この点について、図7を参照して説明する。今、図7中の実線で示す通常状態において、接続部34に下方向(−Z方向)の力が加わったとする。すると、支持梁32,33が変形し、支持バー35は下方向へ移動しようとする。支持バー35が下方向へ移動して位置ズレを起こしても、支持バー35の下側突片部35cの下側には単位構造部材52の突出部52aが位置し、下側突片部35cの下縁が突出部52aに当接するため、支持バー35はそれ以上下方向へ位置ズレを起こさない。図7中の破線は、下側突片部35cの下縁が突出部52aに当接した状態を示している。そして、本実施の形態では、前述したように、下側突片部35cの下縁が突出部52aに当接したときに、支持バー35の上側突片部35bの上縁のZ軸方向の高さがストッパ41の突出部54aのZ軸方向の高さより低くなることはない。したがって、本実施の形態によれば、意図しない力により支持バー35が下方向へ移動して位置ズレを起こしても、常に支持バー35がストッパ41の突出部54aに側方から当接した状態が維持されるので、支持バー35がストッパ41の突出部54aの下側に潜り込むのが阻止される。
このため、本実施の形態によれば、一旦加わった力が加えられなくなると、支持梁32,33の内部応力によって所期の状態(図7中の実線で示す状態)に自動的に復帰する。その結果、本実施の形態によれば、ミラー31の支持部に意図しない力が一旦加わっても、ミラー31が所望の姿勢や位置とは異なる姿勢や位置に保持されてしまうような事態を防止することができ、特別な復帰操作を要することなく被支持部を所望の姿勢又は位置に保持することができる。
ここで、本発明と比較される比較例について、図15及び図16を参照して説明する。この比較例は、特許文献1に開示された従来技術に相当する。図15は、この比較例によるミラー部を示す概略斜視図であり、図6に対応している。図16は、図15中のF矢視図であり、図7に対応している。なお、図16では、ミラー31等の図示は省略している。また、図16において、実線は通常の状態を示し、破線は後述する意図しない力が支持部に加わっている状態を示している。図15及び図16において、図6及び図7中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
この比較例が本実施の形態と異なる所は、ストッパ41の2段目の単位構造部材52は突出部52aを有していない点と、支持バー35は上側突片部35b及び下側突片部35cを有していない点のみである。
この比較例において、今、図16中の実線で示す通常状態において、接続部34に下方向(−Z方向)の力が加わったとする。すると、支持梁32,33が変形し、支持バー35は下方向へ移動しようとする。この比較例では、突出部52a、上側突片部35b及び下側突片部35cがないので、加わった力が大きければ、支持バー35が下方向に過度に位置ズレを起こして、支持バー35の上縁がストッパ41の突出部54aよりも下まで位置ズレし、図16中に破線で示すように、支持バー35が突出部54aの下側に潜り込んでしまう。その後、一旦加わった力が加えられなくなっても、支持梁32,33の応力によって支持バー35の上縁が突出部54aの下側に係合した状態に保持されてしまう。すなわち、支持バー35の潜り込みを伴う構造体の変形は、不可逆的な作用である。よって、支持バー35が突出部54aの下側に一旦潜り込んでしまうと、前記係合を取り外すような力を加える復帰操作を行わない限り、図16中の実線で示す状態に復帰させることができない。この復帰操作は、例えばマイクロメートルの寸法の制御が必要になる微小な構造体では、非常に困難である。
よって、この比較例によれば、ミラー31の支持部に意図しない力が一旦加わると、ミラー31が所望の姿勢や位置とは異なる姿勢や位置に保持されてしまうような事態を招く場合がある。
[第2の実施の形態]
図17は、本発明の第2の実施の形態による光学装置としての光スイッチを示す概略断面図である。図17(a)はミラー31が光路から退出した状態、図17(b)はミラー31が光路に進出した状態を示している。図17において、図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。図18は、図17中の光導波路基板120の一部を模式的に示す概略斜視図である。
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、基板11上に、前記第1の実施の形態における光スイッチアレー1の単位素子としての光スイッチが1つだけ搭載されている点と、光導波路基板120が用いられている点のみである。
本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様に、静電力用電圧及びローレンツ力用電流を制御することで、ミラー31が上側(基板11と反対側)に保持された状態(図17(b))及びミラー31が下側(基板11側)に保持された状態(図17(a))にすることができる。
本実施の形態では、光導波路基板120は、図18に示すように、切り替えるべき光を伝搬する4本の光導波路121〜124を有している。光導波路基板120は中央部に例えば幅数十μm程度の溝126を有し、溝126の側面に光導波路121〜124の端面121a,122a,123b,124bが露出されている。端面121aと端面122aとの間隔、及び、端面123bと端面124bとの間隔は、図17及び図18に示すように、ミラー31の反射面で覆うことのできる間隔に設計されている。
図17に示すように、光導波路基板120が、光スイッチアレー1の基板11上に設置され、導波路基板120と基板11との間の空間及びこれに連通する溝126内の空間内に、屈折率調整液200が封入されている。もっとも、屈折率調整液200は必ずしも封入しなくてもよい。なお、基板11と光導波路基板120とは、ミラー31が溝126内に挿入できるように位置合わせされている。
図17(a)に示すように、ミラー31が光導波路123,124の端面123b,124bより下側に位置すると、例えば、光導波路123の端面123aから光を入射した場合、光導波路123を伝搬した光は、端面123bから出射され、そのまま対向する光導波路122の端面122aに入射し、光導波路122を伝搬して端面122bから出射される。また、例えば、光導波路121の端面121bから光を入射した場合、光導波路121を伝搬した光は、端面121aから出射され、そのまま対向する光導波路124の端面124bに入射し、光導波路124を伝搬して端面124aから出射される。
一方、図17(b)に示すように、ミラー31が光導波路123,124の端面123b,124bを覆うように位置すると、例えば、光導波路123の端面123aから光を入射した場合、光導波路123を伝搬した光は、端面123bから出射され、ミラー31で反射されて、光導波路124の端面124bに入射し、光導波路124を伝搬して端面124aから出射される。また、例えば、光導波路121の端面121bから光を入射した場合、光導波路121を伝搬した光は、端面121aから出射され、ミラー31で反射されて、光導波路122の端面122aに入射し、光導波路122を伝搬して端面122bから出射される。
本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様に、2段目の単位構造部材52の突出部52a、並びに、支持バー35の上側突片部35b及び下側突片部35c(これらは図17では図示せず)を備えているので、ミラー31の支持部に意図しない力が一旦加わっても、ミラー31が所望の姿勢や位置とは異なる姿勢や位置に保持されてしまうような事態を防止することができ、特別な復帰操作を要することなく被支持部を所望の姿勢又は位置に保持することができる。
本発明者は、本実施の形態において基板11に搭載されている光スイッチを前記図15及び図17に示す比較例における光スイッチに置き換えた(すなわち、2段目の単位構造部材52の突出部52a、並びに、支持バー35の上側突片部35b及び下側突片部35cをなくした)のと同様のものを、作製した。この作成時において、屈折率調整液200を導波路基板120と基板11との間に注入すると、図11中の破線で示すような支持バー35の潜り込み現象が生ずる場合があることが、実際に確認された。これは、屈折率調整液200による表面張力や屈折率調整液200の注入圧力などによるものと考えられる。
これに対し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同様に、突出部52a、上側突片部35b及び下側突片部35cを有しているので、支持バー35が突出部54aの下側に潜り込むのが防止され、組立時の屈折率調整液200の注入に伴う支持バー35の潜り込み現象も防止される。
本実施の形態は、光導波路基板120における光導波路の交差点が一つであり、これに応じて、ミラー31が1つで光スイッチが1つの場合の例であった。しかしながら、例えば、光導波路基板120において光導波路を2次元マトリクス状に形成することにより、光導波路の交差点を2次元マトリクス状に配置し、これに応じて、基板11上に複数の光スイッチを2次元状に配置し、光導波路の各交差点にミラー31を配置してもよい。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前述した実施の形態は本発明を光スイッチに適用した例であったが、本発明は、ミラー31に代えて、光の反射率の低い遮光膜や、偏光特性を有する偏光膜や、光波長フィルタ特性を有する光学薄膜などを搭載することにより、光減衰器、偏光器、波長選択器等の種々の光学装置に適用することができる。例えば、ミラー31はそのままシャッタとして用いることができるので、前記第2の実施の形態による光スイッチは、そのまま可変光減衰器として用いることができる。この場合、前記静電力用電圧又はローレンツ力用電流の大きさを制御することで、ミラー31を光路の途中の所望の位置で停止させて、光路を通過する光を所望の量だけ減衰させることができる。この場合、静電力及びローレンツ力の一方のみを用いるように構成してもよい。なお、可変光減衰器の場合、ミラー31に代えて光の反射率の低いシャッタを用いてもよい。
また、前述した実施の形態では、基板11上に設けられた薄膜からなるミラー部搭載板12bが支持基体とされ、単位素子毎に支持基体が設けられているが、本発明による薄膜構造体では、基板自体を支持基体としてもよい。
さらに、前述した実施の形態は、本発明の薄膜構造体を、ミラー部搭載板12bに搭載されたミラー部13に適用した例であったが、本発明による薄膜構造体は、前述したような他の光学装置や、その他の種々の用途に用いることができる。
さらにまた、本発明の薄膜構造体は、前記実施の形態で採用されているような2組の支持梁32,33及び接続部34を用いた構造に限定されるものではない。
本発明の一実施の形態による光スイッチアレーを用いた光学システムの一例を模式的に示す概略構成図である。 図1中の光スイッチアレーの単位素子としての1つの光スイッチを模式的に示す概略斜視図である。 図2に示す光スイッチを模式的に示す概略断面図である。 図2中の可動板を示す図である。 図2中の可動板を上から見たときのAl膜のパターン形状を示す図である。 図2中のミラー部を示す概略斜視図である。 図6中のA矢視図である。 図2中のミラー部を示す概略断面図である。 図8中のB矢視図である。 図2中のストッパを示す図である。 第1の実施の形態の変形例を示す図である。 犠牲層の除去前の状態における各部のパターン形状を示す概略平面図である。 図1中の光スイッチアレーの製造方法の各工程を示す図である。 図13に示す工程に引き続く各工程を示す図である。 比較例のミラー部を示す概略斜視図である。 図15中のF矢視図である。 本発明の第2の実施の形態による光スイッチを示す概略断面図である。 図17中の光導波路基板の一部を模式的に示す概略斜視図である。
符号の説明
1 光スイッチアレー
11 基板
12 可動板
12b ミラー部搭載板(支持基体)
31 ミラー(被支持部)
32c 脚部
32,33 支持梁
34 接続部
35 支持バー(当接部材)
35b 上側突片部
35c 下側突片部
41 ストッパ41
52a 突出部
54a 突出部(移動制限部)

Claims (14)

  1. 支持基体と、
    薄膜で構成された被支持部と、
    薄膜で構成され前記被支持部を前記支持基体上に支持する支持部と、
    前記支持基体に設けられたストッパと、
    を備え、
    前記支持部の所定箇所が前記支持基体に固定されるとともに、前記支持部の他の所定箇所が前記被支持部に固定され、
    前記ストッパは、側方に突出した突出部を有し、
    前記支持部は、前記ストッパの前記突出部に当接する当接部材を有し、
    前記支持部は、前記当接部材が前記ストッパの前記突出部に押し付けられるように付勢力を発生し、
    前記当接部材が前記ストッパの前記突出部に側方から当接することで、前記被支持部の前記支持基体に対する姿勢又は位置が保持され、
    前記当接部材が前記ストッパの前記突出部の前記支持基体側に潜り込むのを阻止する潜り込み阻止構造を、更に備えたことを特徴とする薄膜構造体。
  2. 前記潜り込み阻止構造は、前記当接部材に形成された第1の突片部であって、少なくとも前記ストッパの前記突出部に対応する位置付近を含む箇所において、前記支持基体とは反対側へ部分的に突出した第1の突片部を、含むことを特徴とする請求項1記載の薄膜構造体。
  3. 前記潜り込み阻止構造は、前記当接部材に形成され前記支持基体側へ部分的に突出した第2の突片部を、含むことを特徴とする請求項1又は2記載の薄膜構造体。
  4. 前記潜り込み阻止構造は、前記当接部材に対する前記支持基体側に配置され前記当接部材の前記支持基体側への移動を所定位置で制限する移動制限部を、含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の薄膜構造体。
  5. 前記移動制限部は、前記ストッパの一部が側方へ突出することにより構成されたことを特徴とする請求項4記載の薄膜構造体。
  6. 前記移動制限部は、前記ストッパとは別に前記支持基体に設けられたことを特徴とする請求項4記載の薄膜構造体。
  7. 前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面に対して非平行をなすことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の薄膜構造体。
  8. 前記被支持部の主平面が前記支持基体の主平面に対して略々90度をなすことを特徴とする請求項7記載の薄膜構造体。
  9. 前記支持部は、それぞれ湾曲した第1及び第2の膜部材と、接続部とを有し、
    前記第1の膜部材の一方端部が前記支持基体に固定されて、前記第1の膜部材の他方端部が前記当該第1の膜部材の湾曲により前記支持基体から持ち上がり、
    前記第1の膜部材の前記他方端部が前記接続部に接続され、
    前記第2の膜部材の一方端部が前記接続部に接続されて、前記第2の膜部材の他方端部が前記接続部から下向きに吊り下げられ、
    前記第2の膜部材の前記他方端部に前記当接部材が固定されたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の薄膜構造体。
  10. 前記当接部材は、前記支持基体の主平面と略平行に直線状に延び、
    前記支持部は、前記第1及び第2の膜部材並びに前記接続部を2組有し、
    前記当接部材の一方端部付近が、一方の組の前記第2の膜部材の前記他方端部に固定され、
    前記当接部材の他方端部付近が、他方の組の前記第2の膜部材の前記他方端部に固定されたことを特徴とする請求項9記載の薄膜構造体。
  11. 前記当接部材に前記被支持部が固定されたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の薄膜構造体。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の薄膜構造体を備えた光学装置であって、前記被支持部が光学素子部を含むことを特徴とする光学装置。
  13. 請求項1乃至11のいずれかに記載の薄膜構造体を備えた光スイッチであって、前記被支持部がミラーを含むことを特徴とする光スイッチ。
  14. 請求項1乃至11のいずれかに記載の薄膜構造体を備えた可変光減衰器であって、前記被支持部がシャッタを含むことを特徴とする可変光減衰器。
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