JP2006105948A - 起歪体、物理量/電気量変換器および起歪体の製造方法 - Google Patents

起歪体、物理量/電気量変換器および起歪体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
干渉を極めて少なくすることができ、製造時の歩留まりが良く、製造時間を短縮することができて安価に大量生産することができ、耐久性も良く、良好な周波数特性と、応答性が良好な物理量/電気量変換器の小型化を実現する。
【解決手段】 この起歪体14は、下から上へ起歪板31、スペーサ板32、重錘板33、スペーサ板32および起歪板31が順次積層され、拡散接合により、一体化されてなるものである。スペーサ板32は、当初円環部32と小円盤部32bとの間は連結されていたものを、拡散接合により一体化した後、連結部を切除して分離する。また重錘板33も当初は円環部33aと大円盤部35bとの間は、連結されていたが、拡散接合により一体化された後、切除して分離する。起歪板31は、小円盤部31bと、複数のビーム部31cと、加速度を受けてひずみを生じる複数の起歪部31dおよび31eとが極めて薄く且つ一体に形成されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、加速度、圧力、荷重、変位等の物理量を受けてひずみを生じる起歪体、この起歪体を有し、この起歪体の起歪部に添着され上記ひずみに対応した抵抗変化を示すひずみゲージが上記物理量を電気量に変換する加速度変換器、圧力変換器、荷重変換器、変位変換器等の物理量/電気量変換器および起歪体の製造方法に関する。
物理量/電気量変換器の1つである加速度変換器は、自動車の衝突試験や操縦安定性試験を行ったり、構造物の衝撃強度を測定したり、あるいは構造物に生じた振動における加速度波形の解析を行うとき等、広範囲に亘って使用されている。このようにして使用されている従来の加速度変換器には、以下に示すような構造を有するものがある。
即ち、加速度変換器を構成する起歪体は、例えば、十文字ビーム状の両端固定型のものであり、その周縁部が被測定物と一体的に運動する従動部に固着され、中央部には重錘部が取り付けられ、この重錘部が被測定物の加速度運動によって起歪体における周縁部に対する中央部の位置を相対的に変位させる。起歪体の周縁部と中央部との間は、ビーム状に形成され、このビーム状とされた部分のうち、周縁部寄りの2つの起歪部および中央部寄りの2つの起歪部には4つのひずみゲージがそれぞれ接着その他の手段により添着されており、これらの各起歪部の各ひずみゲージが添着された部分に対応する裏面側部分は、断面半円状の凹状凹溝が、起歪体の軸を中心としてリング状に2条旋削されている。即ち、これら凹状凹溝が形成されることにより起歪部が薄肉とされる。
被測定物が振動したり、衝撃を受けたり等することにより起歪体が被測定物から加速度を受けると、起歪体の中央部が変位しビーム状部分にひずみが生じる。例えば、起歪体の中央部が下側に撓むと、周縁部寄りの2つの起歪部は引張ひずみを生じ、そこに添着されたひずみゲージのひずみ出力は正の値となり、中央部寄りの2つの起歪部は圧縮ひずみを生じ、そこに添着されたひずみゲージのひずみ出力は負の値となる(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭60−256066号公報(第4頁左下欄第16行目〜第5頁左下欄第8行目、第2図)
上記した特許文献1に記載の加速度変換器は、図16に模式的に示すように、被測定物の振動、衝撃等により上下方向の加速度が従動部1に加わったとき、重錘部2は、図16に、実線の矢印で示すように、振動する。これに伴って、ビーム状部分3には、重錘部2の上下動に基づく圧縮ひずみまたは引張ひずみが生じる。しかしながら、被測定物の振動には、上下方向のみならず、斜め方向の加速度が含まれる場合もあり、このような場合には、図16の円弧状の破線の矢印で示すように、重錘部2の左右動(揺動)に基づく圧縮ひずみまたは引張ひずみが生じる。したがって、ひずみゲージは、検出すべき上下方向の加速度に対応したひずみに基づく値だけでなく、ビーム状部分3の複雑な変形に対応したひずみに基づく値を出力してしまう。この現象を「干渉」と称する。尚、図16は、重錘部2の実際の挙動を忠実に表現したものではなく、具体的なイメージを抱かせるために誇張的に表現したものである。
そこで、従来の加速度変換器の中には、ひずみゲージをビーム状部分3の表面および裏面の両方に添着し、且つ、これらのひずみゲージをブリッジに組み、各ひずみゲージから得られた抵抗値変化を電気的に処理することにより、上記干渉の影響を除去しているものもある。しかしながら、重錘部2の動きは、単純ではないし、この重錘部2の動きに応じたビーム状部分3の変形も単純なものではないため、各ひずみゲージから得られた抵抗値変化を電気的に処理しても、上記干渉の影響を完全には除去できない場合があり、得られたデータの信頼性が高いとはいえないという問題があった。また、図16の加速度変換器のうような形態のものに限らず、重錘部2がビーム状部分3の片面側、例えば、下側にのみ設けられた形態のものも同様の問題がある。
また、上記した特許文献1に記載の加速度変換器では、振動モードが安定せず、良好な周波数特性を得ることは困難であった。
また、最近では、被測定物の小型化や構造の微細化・複雑化の傾向など様々な要因から、加速度変換器のより一層の小型化が望まれている。ところが、上記した特許文献1に記載の加速度変換器では、ゲージベースに抵抗体素子を接着してなるひずみゲージを起歪部に接着しているが、その工程は、ひずみゲージ接着面を研磨する工程、上記ひずみゲージ接着面を脱脂および洗浄する工程、ひずみゲージの裏面または上記ひずみゲージ接着面の一方または両方に接着剤を塗布する工程、接着剤が硬化するまでひずみゲージを上記ひずみゲージ接着面に押し付ける工程等からなり、それぞれの工程を作業者が手作業で行わなければならない。したがって、加速度変換器の小型化に伴ってひずみゲージ接着面が狭小化すると共にひずみゲージが小型化すればするほど、1つ1つの工程を処理するのに慎重を期す必要があり、その結果、加速度変換器の多くの組立時間がかかってしまうという問題があった。
また、上記した特許文献1に記載の加速度変換器は、機械で加工した機械加工部品を組み立てているので、加速度変換器を小型化するには限界があった。特に、ビーム状部分の裏面側部分に断面半円状の凹状溝を形成することにより起歪部を薄肉としているが、加速度変換器を小型化するためには、起歪部をより薄肉化する必要があるが、機械加工での薄肉化には限界がある。また、たとえ各部品を小型化できたとしても、各部品の形状が微細化しているため、組み立て時に大きな初期ひずみが発生し、さらには破損してしまう恐れがあり、歩留まりが良くないという問題がある。
以上説明した問題点は、圧力を電気量に変換する圧力変換器、荷重を電気量に変換する荷重変換器、変位を電気量に変換する変位変換器等の他の物理量/電気量変換器においてもほぼ当てはまる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、測定すべき物理量の方向以外の方向への変位を抑制することができて干渉を極めて少なくすることができ、製造時の歩留まりが良く、製造時間を短縮することができて安価に大量生産することができ、耐久性も良く、良好な周波数特性が得られ、応答性が良く、小型化を実現することができる起歪体、物理量/電気量変換器、起歪体の製造方法および物理量/電気量変換器の製造方法を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、特に、測定すべき物理量の方向以外の方向への変位を抑制することができて干渉性を極めて少なくすることができ、応答周波数範囲が広く且つ広範囲で良好な周波数特性が得られ、小型化と高出力化を実現することができる起歪体を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、ローコストで量産化が可能となる起歪体を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、測定すべき物理量の方向以外の方向への変位を極めて少なくすることができて干渉を極めて少なくすることができ、製造時の歩留まりが良く、製造時間を短縮することができて安価に大量生産することができ、耐久性も良く、良好な周波数特性が得られ、応答性が良く、小型化、ローコスト化を実現することができる物理量/電気量変換器を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、安定した減衰特性が得られると共に、応答性の良い物理量/電気量変換器を提供することにある。
本発明の請求項5の目的は、特に、測定すべき物理量の方向以外の方向への変位を極めて少なくすることができて干渉性を極めて少なくすることができ、製造時の歩留まりが良く、製造時間を短縮することができて安価に大量生産することができ、耐久性も良く、良好な周波数特性が得られ、応答性が良く、小型化を実現することができる起歪体の製造方法を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、種々の加工方法を適用して、上述した特徴のある起歪体の製造方法を提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、特に、ローコストで量産化が可能となる起歪体の製造方法を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、特に、種々の除去手段を用いて、上述した特徴のある起歪体の製造方法を提供することにある。
請求項1に記載した本発明に係る起歪体は、上述した目的を達成するために、
金属の薄板からなり、物理量を受けてひずみを生じる起歪部を有する一対の起歪板と、
金属の薄板からなり、一体化されることにより前記起歪板に支持される重錘部を構成する複数枚の重錘板と、
金属の薄板からなり、前記一対の起歪板と前記重錘板との間にそれぞれ介挿されるスペーサ板とからなり、
これらの2枚の前記起歪板と、2枚の前記スペーサ板と、複数枚の前記重錘板とを積層した状態で一体化し、前記起歪体に印加される加速度を検出し得るように構成したことを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係る起歪体は、請求項1の起歪体であって、前記一体化は、拡散接合、蝋付け、電子ビーム溶接、レーザ溶接およびスポット溶接のいずれかにより行われていることを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係る物理量/電気量変換器は、上述した目的を達成するために、
請求項1または請求項2に記載の起歪体と、
前記起歪体の前記起歪部に添着された複数のひずみゲージと、
前記起歪体の前記起歪部近傍に形成され、前記複数のひずみゲージをホイートストンブリッジ回路を構成するためにそれぞれ接続すると共に、前記ホイートストンブリッジ回路にブリッジ電圧を供給するための電源電極と、前記ホイートストンブリッジ回路から出力電圧を取り出すための出力電極とを有するブリッジパターンと、
前記ブリッジパターンを構成する前記電源電極および前記出力電極と接続された複数の電極と、前記複数の電極とケーブルを構成する複数の金属線とを接続するためのパターンとがそれぞれ形成された基板と、
開口近傍の内周に雌ねじが形成された一端開口型のケーシングと、
前記ケーシングの内周に嵌合されると共に、内底面に形成された凹溝に第1のOリングが嵌入されたベースと、
下面に形成された凹溝に第2のOリングが嵌入された中蓋と、
前記ケーシングの前記雌ねじに螺合するリングナットと、
ケーシング蓋とを有し、
前記ベース内に、前記複数のひずみゲージおよび前記ブリッジパターンが形成され、且つ、前記ブリッジパターンに前記基板が接続された前記起歪体を収容し、前記起歪体および前記基板上に前記中蓋を載置し、前記リングナットを前記ケーシングの前記雌ねじに螺合させることにより、前記起歪体を前記ケーシング内に固定し、前記ケーシング蓋を固着することにより前記起歪体を外部と遮断状態に封止したことを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る物理量/電気量変換器は、請求項3の物理量/電気量変換器であって、
前記起歪体は、周縁の固定部との間に空隙を介して中央部に前記重錘部が形成され、前記起歪体の空隙には、粘性流体が充填されていることを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係る起歪体の製造方法は、上述した目的を達成するために、
金属の薄板を加工して、物理量を受けてひずみを生じる起歪部を有する起歪板と、一体化されることにより前記起歪板に支持される重錘部を構成することになる重錘構成部が周縁部と一部連接してそれぞれ形成された複数の重錘板と、前記起歪板と前記重錘部との間隔を保持するための間隔保持部が周縁部と一部連接して形成されたスペーサ板とをそれぞれ製作する加工工程と、
前記起歪板を前記複数の重錘板の両端側に前記スペーサ板を介してそれぞれ配置してこれらを一体化する接合工程と、
前記重錘板の前記重錘部と前記周縁部との連接部および前記スペーサ板の前記間隔保持部と前記周縁部との連接部をそれぞれ除去する連接部除去工程と
を有することを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る起歪体の製造方法は、請求項5に記載の方法であって、前記加工工程は、エッチング加工、レーザ加工、機械加工のいずれかにより製作することを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係る起歪体の製造方法は、請求項5に記載の方法であって、前記接合工程は、拡散接合、蝋付け、電子ビーム溶接、レーザ溶接のいずれかを用いることを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係る起歪体の製造方法は、請求項5に記載の方法であって、前記連接部除去工程は、ワイヤー放電加工、放電ワイヤーソー、レーザ加工および機械加工のいずれかを用いることを特徴としている。
本発明によれば、測定すべき物理量の方向以外の方向への変位を抑制することができて干渉を極めて少なくすることができ、製造時の歩留まりが良く、製造時間を短縮することができて安価に大量生産することができ、耐久性も良く、良好な周波数特性が得られ、応答性が良く、小型化を実現することができる起歪体、物理量/電気量変換器、起歪体の製造方法および物理量/電気量変換器の製造方法を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1の起歪体によれば、金属の薄板からなり、物理量を受けてひずみを生じる起歪部を有する一対の起歪板と、金属の薄板からなり、一体化されることにより前記起歪板に支持される重錘部を構成する複数枚の重錘板と、金属の薄板からなり、前記一対の起歪板と前記重錘板との間にそれぞれ介挿されるスペーサ板とからなり、これらの2枚の前記起歪板と、2枚の前記スペーサ板と、複数枚の前記重錘板とを積層した状態で一体化し、前記起歪体に印加される加速度を検出し得るように構成したことにより、測定すべき加速度の方向以外の方向への変位を抑制することができて干渉性を極めて少なくすることができ、応答周波数範囲が広く且つ広範囲で良好な周波数特性が得られ、小型化と高出力化を実現することができる。
本発明の請求項2の起歪体によれば、請求項1の起歪体であって、前記一体化は、拡散接合、蝋付け、電子ビーム溶接、レーザ溶接およびスポット溶接のいずれかにより行われていることにより、ローコストで量産化が可能となる。
本発明の請求項3の物理量/電気量変換器によれば、請求項1または請求項2に記載の起歪体と、前記起歪体の前記起歪部に添着された複数のひずみゲージと、前記起歪体の前記起歪部近傍に形成され、前記複数のひずみゲージをホイートストンブリッジ回路を構成するためにそれぞれ接続すると共に、前記ホイートストンブリッジ回路にブリッジ電圧を供給するための電源電極と、前記ホイートストンブリッジ回路から出力電圧を取り出すための出力電極とを有するブリッジパターンと、前記ブリッジパターンを構成する前記電源電極および前記出力電極と接続された複数の電極と、前記複数の電極とケーブルを構成する複数の金属線とを接続するためのパターンとがそれぞれ形成された基板と、開口近傍の内周に雌ねじが形成された一端開口型のケーシングと、前記ケーシングの内周に嵌合されると共に、内底面に形成された凹溝に第1のOリングが嵌入されたベースと、下面に形成された凹溝に第2のOリングが嵌入された中蓋と、前記ケーシングの前記雌ねじに螺合するリングナットと、ケーシング蓋とを有し、前記ベース内に、前記複数のひずみゲージおよび前記ブリッジパターンが形成され、且つ、前記ブリッジパターンに前記基板が接続された前記起歪体を収容し、前記起歪体および前記基板上に前記中蓋を載置し、前記リングナットを前記ケーシングの前記雌ねじに螺合させることにより、前記起歪体を前記ケーシング内に固定し、前記ケーシング蓋を固着することにより前記起歪体を外部と遮断状態に封止したことにより、測定すべき物理量の方向以外の方向への変位を極めて少なくすることができて干渉を極めて少なくすることができ、製造時の歩留まりが良く、製造時間を短縮することができて安価に大量生産することができ、耐久性も良く、良好な周波数特性が得られ、応答性が良く、小型化、ローコスト化を実現することができる。
本発明の請求項4の物理量/電気量変換器によれば、請求項3の変換器であって、前記起歪体は、周縁の固定部との間に空隙を介して中央部に前記重錘部が形成され、前記起歪体の空隙には、粘性流体が充填されていることにより、安定した減衰特性が得られると共に、応答性の良い物理量/電気量変換器を実現することがある。
本発明の請求項5の起歪体の製造方法によれば、金属の薄板を加工して、物理量を受けてひずみを生じる起歪部を有する起歪板と、一体化されることにより前記起歪板に支持される重錘部を構成することになる重錘構成部が周縁部と一部連接してそれぞれ形成された複数の重錘板と、前記起歪板と前記重錘部との間隔を保持するための間隔保持部が周縁部と一部連接して形成されたスペーサ板とをそれぞれ製作する加工工程と、前記起歪板を前記複数の重錘板の両端側に前記スペーサ板を介してそれぞれ配置してこれらを一体化する接合工程と、前記重錘板の前記重錘部と前記周縁部との連接部および前記スペーサ板の前記間隔保持部と前記周縁部との連接部をそれぞれ除去する連接部除去工程とを有することにより、測定すべき物理量の方向以外の方向への変位を極めて少なくすることができて干渉性を極めて少なくすることができ、製造時の歩留まりが良く、製造時間を短縮することができて安価に大量生産することができ、耐久性も良く、良好な周波数特性が得られ、応答性が良く、小型化を実現することができる。
本発明の請求項6の起歪体の製造方法によれば、特に、種々の加工方法を適用して、上述した特徴のある起歪体の製造方法を提供することができる。
本発明の請求項7の起歪体の製造方法によれば、特に、ローコストで量産化が可能となる起歪体の製造方法を提供することができる。
本発明の請求項8の起歪体の製造方法によれば、特に、種々の除去手段を用いて、上述した特徴のある起歪体の製造方法を提供することができる。
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の物理量/電気量変換器を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る加速度変換器の外観構成を示す拡大断面図、図2は、図1に示す加速度変換器の平面図である。この加速度変換器のケーシング11は、上端開口の直方体状(略角升状)を呈する本体部11aと、断面長矩形筒状を呈する張出部11bとが一体に形成されて構成されている。ケーシング11の四隅には、4つ(2つであってもよい)の取付けねじ孔(取付けねじの挿通孔)11cがそれぞれ穿設されている。この4つ(または2つ)のねじ孔11cに挿通された取付けねじ(図示せず)を、被測定物に形成された4つ(または2つ)の雌ねじ孔に螺合することにより、この加速度変換器を被測定物に取り付けることができる。本体部11aの内周には、上記ケーシング11よりも高さの低い円筒状を呈するベース12が嵌合されている。ベース12の内底面に形成された凹溝12aには、Oリング13が嵌合されている。ベース12の内部には、その底面との間にOリング13を介して全体形状が略円柱状を呈する起歪体14が収容されている。起歪体14の詳細な構造については後述する。
起歪体14の上面には、図3に示すように、8個のひずみゲージSG1〜SG8とブリッジパターンBPとがそれぞれ形成されている。ブリッジパターンBPは、図4に示すホイートストンブリッジ回路を構成するように各ひずみゲージSG1〜SG8をそれぞれ接続するものである。ひずみゲージSG1〜SG8およびブリッジパターンBPは、スパッタや真空蒸着等の物理的蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)により起歪体14の上面に形成されるが、具体的な形成位置については後述する。
図3に示すブリッジパターンBPの5つの電極P11〜P15には、図5に示すフレキシブル基板(またはフレキシブルプリント基板)15の対応する5つの電極P21〜P25が半田付けによりそれぞれ接続される。図3および図4において、電極P11およびP14は、ホイートストンブリッジ回路にブリッジ電圧BVを供給するための+電源電極および−電源電極、電極P15およびP12は、ホイートストンブリッジ回路から出力電圧eoを取り出すための+出力電極および−出力電極、電極P13は、アース電極である。フレキシブル基板15には、5つの銅箔パターンCP1〜CP5がそれぞれ形成されており、各銅箔パターンCP1〜CP5の各一端には電極P21〜P25がそれぞれ形成され、各銅箔パターンCP1、CP2、CP3、CP4およびCP5の各他端には、ランドL11とL12、L21とL22、L31、L41とL42およびL51がそれぞれ形成されている。フレキシブル基板15は、図1に示すように、張出部11bの開口部11ba近傍まで延伸しており、図1では示していないが、ランドL11、L12、L21、L22、L31、L41、L42およびL51には、ケーブル22の先端部から突出する複数本の金属線(芯線)およびシールド線の各一端がそれぞれ接続されている。張出部11bの外周とケーブル22の先端部外周は、ゴムキャップ23で覆われている。
また、図1において、起歪体14の上面には、略リング状を呈する中蓋16が設けられている。中蓋16の下面に形成された凹溝16aには、Oリング17が嵌合されている。また、中蓋16の略中央部には、略円形状を呈する貫通孔16bが形成されており、封止ゴム18が嵌合されている。貫通孔16bは、起歪体14に形成された空隙APに充填されてダンパーとして機能するシリコンオイルなどの液体またはアルゴンや窒素等の不活性ガス(共に図示略)などの気体を注入するためのものである。
ケーシング11の開口端近傍の内周には、雌ねじが形成されており、リングナット19が螺合されている。リングナット19には、軸方向に円形貫通孔19aおよび19bが穿設されており、円形貫通孔19aまたは19bに円柱状を呈した2本の締付治具ピン(図示略)を嵌合させて、回動させることによりリングナット19がさらに強固に締め付けられる。封止ゴム18の上面には、略円盤状を呈する押さえ板20が載置されており、円形状を呈するケーシング蓋21が接着剤によりケーシング11の上端に強固に固着されることにより、押さえ板20が封止ゴム18を押圧して起歪体14の周囲の機密性が保たれる。図2に示すように、ケーシング蓋21の四隅には、4つの円形貫通孔21aが穿設されている。
次に、起歪体14の詳細な構造について説明する。図6は、起歪体14の拡大平面図、図7は、起歪体14の拡大断面図、図8は、起歪体14を接合したものを、仮に分解した状態の分解斜視図である。起歪体14は、接合前は、図8に示すように、ステンレス等の金属をもって、十文字ビーム状に形成された2枚の起歪板31と、スペーサ板32と、複数枚の重錘板33とが別々に形成された後に一体に接合されて構成されるものである。起歪板31は、接合された後は、剛性の大きな固定となる外周側に配設された円環部31aと、中心部に配設された小円盤部31bと、円環部31aと小円盤部31bとの間に配設された4つのビーム部31cと、円環部31aの内周部と各ビーム部31cの外方端とをくびれた状態で連設する4つの起歪部31dと、各ビーム部31cの内方端と小円盤部31bとをくびれた状態で連設する4つの起歪部31eとが一体にそれぞれ形成されている。各ビーム部31cの幅は、小円盤部31bの直径より僅かに狭い。各ビーム部31cは、小円盤部31bの中心に関して90度間隔でそれぞれ設けられている。
上下2枚の起歪板31のうち、上側の起歪板31の上記各起歪部31dおよび上記各起歪部31eの表面には、図3に示すように、対応する起歪部31dおよび31eの曲げひずみを検出する上記したひずみゲージSG1〜SG8が添着される。また、各ひずみゲージSG1〜SG8を接続するブリッジパターンBPは、円環部31aでは、図5に示すフレキシブル基板15と対向する部分とは反対側の部分を略扇形状に残して円環部31aのほぼ3/4を覆うように、また小円盤部31bでは、中心部および図3において左右方向を残して小円盤部31bを上下それぞれ略扇形状に覆うように、各ビーム部31cでは、長手方向の両端部を残してほぼ全面を覆うように、それぞれ形成されている。円環部31aの小円盤部31bの中心に関して対称となる位置には、2つの切欠部31abがそれぞれ形成される。
図8は、後述する方法によって形成された起歪板31を、仮に分解して示す分解斜視図である。
図8において、スペーサ板32は、外周側に配設された円環部32aと、中心部に配設された小円盤部32bと、小円盤部32bの中心に関して対称となる位置であって、内方端が小円盤部32bの外周に連設され、外方端が円環部32aの内周近傍まで延伸した2つの連結部32cとを有している。円環部32aの小円盤部32bの中心に関して対称(180度間隔)となる位置には、切欠部32abがそれぞれ形成されている。スペーサ板32は、複数の大円盤部33bが接合されて形成される重錘部Wの振幅が大きくても起歪板31に衝突することを防止するために設けられている。即ち、重錘部Wが加速度により変位するのを妨げない間隙を設けている。重錘板33は、外周側に配設された円環部33aと、中心部に配設された大円盤部33bとを有している。同一平面上にある円環部33aと大円盤部33bとの間には、空隙APが設けられている。各円環部33aの大円盤部33bの中心に関して対称となる位置(180度間隔)には、切欠部33abがそれぞれ形成される。
次に、加速度を検出する起歪体14を構成する変形部T、重錘部W、固定部Fおよびスペーサ部S並びに起歪板14の製造方法について、図9および図10を参照して説明する。
(1)先ず、冷間圧延により製造された厚さ100μmのステンレス鋼板を研磨により任意の厚さの薄板とする。
(2)次に、薄板41について前処理(例えば、アルカリ脱脂、酸洗、水洗および乾燥)を施す。アルカリ脱脂は、薄板41の表面に付着した圧延油やその他の汚染物質を除去するための処理である。酸洗は、図9(a)に示すように、液槽42に満たされた酸洗液43に薄板41を浸漬する処理であり、薄板41の表面に残留したアルカリ分を中和し、且つ、酸化皮膜を溶解して薄板41の表面を活性化させることにより、薄板41の表面と有機樹脂との密着性を高めることを目的としている。酸洗液43には、塩酸、硫酸、硝酸および弗酸の1種または2種以上を含む水溶液が用いられることが多い。
(3)次に、図9(b)に示すように、薄板41の表面41aおよび裏面41bに、予めフィルム状に成形されたフォトレジスト膜44aおよび44bをそれぞれ貼り付ける。フォトレジスト膜44aおよび44bは、例えば、カゼインあるいはアクリル樹脂系の感光性の有機樹脂である。
(4)次に、図9(c)に示すように、フォトレジスト膜44aおよび44bの上に、図8に示す起歪板31の円環部31a、小円盤部31b、4つのビーム部31cおよび8つの起歪部31dと31eを残すための露光用マスク45aおよび45bをそれぞれ重ねた後、紫外線ランプ46aおよび46bにより紫外線を照射する。
(5)次に、上記工程(1)〜(4)を経た中間加工物を現像液に浸漬して現像する。これにより、紫外線が照射されなかった部分のフォトレジスト膜44aおよび44bが溶けて除去され、その部分の薄板41が露出して、図9(d)に示すように、薄板41の表面41aおよび裏面41bに露光用マスク45aおよび45bと同一平面形状のフォトレジストパターン47aおよび47bが形成される。
(6)次に、図10(a)に示すように、フォトレジストパターン47aおよび47bが形成された薄板41の表面41aおよび裏面41bに、塩化第二鉄溶液などのエッチング液48をスプレーノズル49より噴露してスプレーエッチング加工を行い、薄板41の露出した部分を溶解することにより、中間加工物50を得る。
(7)次に、図10(b)に示すように、中間加工物50を剥離液51に浸漬して、上記したフォトレジストパターン47aおよび47bを除去することにより、エッチング加工物52を得る。尚、この実施の形態の場合、エッチング加工物52は、1枚の起歪板31ではなく、図11に示すように、全体の平面形状が略矩形状であって、略中央部に複数個(図11の例では、10個)の起歪板31が周縁部とワイヤカット予定部52aで連接して形成され、且つ、四隅に後述する拡散接合において位置決め孔となる貫通孔52bが形成されている。尚、起歪体14を構成するスペーサ板32および重錘板33の製造方法については、各エッチング加工物の形成すべき形状が異なる点と、上記した工程(1)を行わない点以外は上記した起歪板31の製造方法と同様であるので、その説明を省略する。尚、ステンレスのエッチング加工の詳細については、例えば、特開平8−225960号公報や特開2002−275541号公報に開示されている。この工程を、「エッチング加工工程」と称する。
以上説明した工程(1)〜(7)を経ることにより得られた起歪板31としてのエッチング加工物52と、以上説明した工程(2)〜(7)を経ることにより得られたスペーサ板32としてのエッチング加工物53および重錘板33としてのエッチング加工物54とを、図12(b)に示すように、下から起歪板31としてのエッチング加工物52、スペーサ板32としてのエッチング加工物53、重錘板33としての複数のエッチング加工物54、スペーサ板32としてのエッチング加工物53および起歪板31としてのエッチング加工物52の順に、各エッチング加工物52〜54に形成された貫通孔が一致するように、積み重ねる。図12(a)は、各エッチング加工物52〜54を積み重ねた状態の平面図、図12(b)は、各エッチング加工物52〜54を積み重ねた状態の正面図である。尚、図12(a)に示す各エッチング加工物52〜54のそれぞれの縦寸法および横寸法の縮尺と、図12(b)に示す各エッチング加工物52〜54のそれぞれの厚さ寸法の縮尺とは同一ではない。
図13は、各エッチング加工物52〜54をそれぞれ構成され且つ、単一に分割された状態の半製品55〜57の積み重ねる順序を示す斜視図である。但し、図8と図13とを比較して分かるように、各半製品55〜57には、図8における起歪板31、スペーサ板32および重錘板33のそれぞれに形成されている切欠部31ab、32abおよび33abが形成されていない。また、半製品56では、2つの連結部32cは、2つのワイヤカット予定部56aを介して円環部32aの内周と連設している。一方、半製品57では、大円盤部33bは、2つのワイヤカット予定部57aを介して円環部33aの内周と連設している。尚、図13に示す各半製品55〜57は、図11に示すエッチング加工物52〜54からワイヤカット予定部52aを切除して得られたものに相当する。
次に、図12に示すように積み重ねられ、且つ、合致された貫通孔に図示せぬ位置決め用の円柱棒が挿入されたエッチング加工物52〜54を、図14に示すように、拡散接合装置の真空炉61内に載置し、所定時間を掛けて所定の真空度の真空状態にした後、真空炉61内の温度をステンレスの溶体化温度(例えば、1050℃程度)に加熱しつつ、所定の圧力が隣接するエッチング加工物52〜54の接合面に加わるように加圧する。これにより、隣接するエッチング加工物52〜54の接合面において、隣接するエッチング加工物52〜54相互間の元素の拡散により接合が行われる。尚、ステンレスの拡散接合の詳細については、例えば、特開昭和62−199277号公報に開示されている。この工程を、「拡散接合工程」と称する。
次に、ひずみゲージおよびブリッジパターンの形成方法について説明する。上記拡散接合工程が終了し、一体に接合されたエッチング加工物52〜54の上面のうち、半製品55の電極P13が形成される予定の部分(図3参照)以外の領域に、例えば、二酸化シリコン膜等の絶縁膜を形成する。次に、図3に示すひずみゲージSG1〜SG8およびブリッジパターンBPを、スパッタリングや真空蒸着等のPVDにより、上記絶縁膜上(電極P13については、半製品55上)に形成する。即ち、例えば、スパッタリング装置のベルジャー内に固定治具に絶縁膜が形成され且つ一体に接合されたエッチング加工物52〜54を取り付け、ベルジャー内を所定の真空度の真空状態にした後、一体に接合されたエッチング加工物52〜54を所定温度に加熱する。
この状態において、ターゲットをスパッタリングし、上記絶縁膜上に抵抗体として所定膜厚の薄膜を添着、形成する。次に、金属電極を真空蒸着により上記薄膜形成済の絶縁膜上に順次形成する。その後、ウェットエッチング法によりひずみゲージSG1〜SG8と電極P11〜P15を添着、形成する。必要に応じて、熱処理やレーザートリミングによりひずみゲージSG1〜SG8の抵抗値調整を行う。尚、ひずみゲージSG1〜SG8およびブリッジパターンBPの形成方法の詳細については、例えば、特開平6−137804号公報に開示されている。この工程を、「物理的蒸着工程」と称する。
次に、一体に接合され、且つ、エッチング加工物52の上面にひずみゲージSG1〜SG8およびブリッジパターンBPが形成されたエッチング加工物52〜54(以下、「被加工物」と称する)について、ワイヤ放電加工を施して、半製品56の2つのワイヤカット予定部56aおよび半製品57の2つのワイヤカット予定部57aを除去することにより、空隙APを形成すると共に、小円盤部32bと円環部32aとを分離し、且つ大円盤部33bと円環部33aとを分離する。また、図11に示すワイヤカット予定部52aを除去することにより、10個の起歪体14を分離する。即ち、黄銅、銅、タングステン、モリブデン、ステンレス等の細いワイヤ(通常φ0.2mm程度)を電極線として、加工液(純度の高い水)を放電部位に供給し、電極線と被加工物に電圧を印加し、電極線に張力をかけた状態で連続走行させながら、被加工物と電極線間で加工液中においてパルス状の放電を繰り返し発生させ、この放電エネルギにより、ワイヤカット予定部56aおよび57aを除去して空隙APを形成した後、図6に示す切欠部31ab、32abおよび33abをそれぞれ形成して被加工物から10個の起歪体14を分離する。尚、ワイヤ放電加工の詳細については、例えば、特開平9−103922号公報に開示されている。この工程を、「連接部除去工程」と称する。
次に、加速度変換器の組立方法について、図1および図2を参照して説明する。先ず、ケーシング11を構成する本体部11aの内周に、凹溝12aにOリング13が嵌入されたベース12を嵌合させる。次に、ベース12の内部にOリング13を介して起歪体14を収容した後、起歪体14の上面に形成されているブリッジパターンBPを構成する5つの電極P11〜P15と、フレキシブル基板15の対応する5つの電極P21〜P25とを半田付けによりそれぞれ接続する。
次に、起歪体14の上面に、凹溝16aにOリング17が嵌入された中蓋16を載置した後、ケーシング11の上端近傍の内周に形成された雌ねじにリングナット19を螺合させる。次いで、リングナット19に穿設された円形貫通孔19aまたは19bに円柱状を呈した締付治具ピン(図示略)を嵌合させて、回動させることによりリングナット19をさらに強固に締め付ける。これにより、起歪体14は、ベース12との当接部分と、中蓋16との当接部分とによりケーシング11に強固に固着されると共に、Oリング13と17とにより封止される。次に、中蓋16の略中央部に形成された貫通孔16bから起歪体14に形成された空隙APに充填されてダンパーとして機能するシリコンオイル(図示略)を注入した後、貫通孔16bに封止ゴム18を嵌合させる。尚、空隙APやシリコンオイルの粘性を調整することによりダンピング比を0.7程度にすることができる。
次に、封止ゴム18の上面に押さえ板20を載置した後、ケーシング蓋21を接着剤によりケーシング11の上端に強固に固着する。これにより、押さえ板20が封止ゴム18を押圧してケーシング11の機密性が保たれる。一方、フレキシブル基板15に形成されたランドL11、L12、L21、L22、L31、L41、L42およびL51にケーブル22の先端部から突出する複数本の金属線(芯線)の各一端をそれぞれ接続した後、張出部11bの外周とケーブル22の先端部外周をゴムキャップ23で覆う。
以上のように組み立てられた加速度変換器は、図示せぬ4つの取付けねじを、ケーシング蓋21の四隅に穿設された4つの円形貫通孔21aに挿入し、ケーシング11の四隅に穿設された4つの図示せぬ取付けねじ孔に挿通し、さらに被測定物に形成された雌ねじ穴に螺合させることにより取り付ける。
図15に模式的に示すように、被測定物の振動、衝撃等により加速度がケーシング11に加わり、ケーシング11が加速度運動を行うと、複数の大円盤部33bが一体に接合してなる重錘部Wは、上下2つの起歪板31にそれぞれ連設されているので、ケーシング11に対し相対的に重錘部Wの中心軸に沿うように変位して上側の起歪板31を構成する起歪部31dおよび31eにひずみを生じさせる。したがって、上記起歪部31dおよび31eの表面に添着されたひずみゲージSG1〜SG8は、重錘部62の中心軸方向に沿って作用する加速度で起歪部31dおよび31eが変形して生じるひずみのみを、干渉を受けることなく検出して、その抵抗値が変化するので、被測定対象物から受ける加速度を高精度に検出することができる。
このように、本発明の上述の実施の形態によれば、加速度を受けてひずみを生じる起歪部31dおよび31eを有する上下一対の起歪板31の間に、上下一対のスペーサ板32を介して重錘部Wとしての重錘構成部を挟み、これらを拡散接合により一体化することにより、起歪体14を形成しているため、極めて、小型化を実現でき、また、起歪体14の起歪部31dおよび31e上にひずみゲージSG1〜SG8をそれぞれスパッタリングにより添着し、且つ、起歪体14の起歪部31dおよび31e近傍に8枚のひずみゲージSG1〜SG8をもってホイートストンブリッジ回路を構成するため電源電極P11およびP14と、出力電極P12およびP15と、アース電極P13とを有するブリッジパターンBPを形成している。
したがって、この実施の形態の加速度変換器は、図15に模式的に示すように、被測定物の振動、衝撃等により上下方向のほか斜め方向の加速度が加わったとしても、重錘部Wは、上側の起歪板31と下側の起歪板31によりその左右方向の揺動が殆ど抑制される。このため、上側の起歪板31の起歪部31dおよび31eには、重錘部62の上下動に基づく圧縮ひずみまたは引張ひずみの他、重錘部62の左右動に基づく僅かな圧縮ひずみまたは引張ひずみが生じる可能性はないとはいえないが、極めて僅かに過ぎない。したがって、ひずみゲージSG1〜SG8から出力される値は、ほとんどが検出すべき上下方向の加速度に対応したひずみに基づく値となり、効果的に干渉を抑制することができる。この結果、従来の加速度変換器のように、ひずみゲージを下側の起歪板31の起歪部31dおよび31e上に添着し、上側の起歪板31の起歪部31dおよび31e上に添着されたひずみゲージと、下側の起歪板31の起歪部31dおよび31e上に添着されたひずみゲージとから得られた抵抗値変化を電気的に処理しなくても、信頼性が高いデータが得られる。尚、ひずみゲージを上側および下側の起歪板31の起歪部31dおよび31e上に添着し、各ひずみゲージから得られた抵抗値変化を電気的に処理すれば、より一層信頼性が高いデータが得られることは勿論である。従って、一平面(この場合、上面)内で、図3に示すようなブリッジ回路を構成することができ、配線処理が容易でコストダウンを実現することができる。
また、この実施の形態の加速度変換器では、重錘部Wの振動モードは感度方向である上下方向の振動モードが支配的であるため、重錘部Wの振動が安定し易く、良好な周波数特性を得ることができると共に、軽量な重錘部Wと極薄の変形部Tが相俟って、周波数応答範囲を拡大することができる。
また、本発明の上述の実施の形態によれば、起歪板31、スペーサ板32および重錘板33のそれぞれについてのエッチング加工物52〜54をエッチング加工により製作した後、エッチング加工物52〜54を拡散接合により一体化し、一体に接合されたエッチング加工物52〜54の上面にひずみゲージSG1〜SG8およびブリッジパターンBPを物理的蒸着により形成している。したがって、従来の機械加工(限界0.2mm程度)では製作困難な厚さ(0.1mm程度)の起歪板31で、微少質量(例えば、0.1g程度)の重錘部62を上下に挟み込む一体化構造の起歪体14を製作することができる。
即ち、加速度変換器の小型化が容易である。一例としてあげると、従来の加速度変換器では、縦寸法が約16mm、横寸法が約16mm、厚さ寸法が約16mmであったが、この実施の形態の加速度変換器では、縦寸法を約10mm、横寸法を約10mm、厚さ寸法を約5mmとすることができる。また、エッチング加工工程、拡散接合工程、物理的蒸着工程がすべてバッチ処理が可能であるので、ローコストで製作することが可能となる。さらに、エッチング加工による部品製作は、加工形状の自由度が高いので、低容量から大容量(例えば、1G〜100G)までの加速度変換器を製作可能である。この場合、空隙APの微調整をすることができるので、所望のダンピング比を得ることができる。また、シリコンオイルによるオイルダンピングを施した場合には、粘性摩擦面間距離のバラツキが少なく、安定した減衰特性が得られる。この加速度変換器の用途としては、例えば、自動車の衝突試験や操縦安定性試験、振動計測、さらに今まで測定できなかったような被測定物の箇所、例えば、狭小空間個所に取り付けることができる。
また、本発明の上述の実施の形態によれば、図1に示すように、加速度変換器は、ケーシング11の本体部11aの内周に、ベース12を嵌合させ、ベース12の内部にOリング13を介して起歪体14を収容した後、この起歪体14の上面と中蓋16との間にフレキシブル基板15が挟持した状態でOリング17が嵌合された中蓋16をリングナット19を締め付けて押さえ、封止ゴム18、押さえ板20、ケースシング蓋21で押さえ且つ、ケーシング蓋21を接着剤により封入し、起歪体14の周囲を強固に密閉している。一方、フレキシブル基板15に形成されたランドL11、L12、L21、L22、L31、L41、L42およびL51にケーブル22の先端部から突出する複数本の金属線(芯線)の各一端をそれぞれ接続した後、張出部11bの外周とケーブル22の先端部外周をゴムキャップ23で覆っている。したがって、従来の加速度変換器のように、複雑で嵩張る上、コストのかかるケーブルグランドや気密端子が不要であるので、この面でも加速度変換器の小型化、ローコスト化を図ることができる。
以上、この実施の形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施ができることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態では、本発明をケーシング11内に収容した加速度変換器に適用する例を示したが、これに限定されない。すなわち、起歪体14の上面または下面のいずれか一方あるいは両方にひずみゲージSG1〜SG8およびブリッジパターンBPを物理的蒸着したものを単体で用いても良い。この場合、ひずみゲージの劣化を防止するために、ひずみゲージおよびブリッジパターンBPの表面に酸化防止膜等のコーティングを施して使用することが望ましい。
また、本発明を圧力変換器に適用する場合には、厚さの薄いステンレス等の金属からなるダイヤフラムをエッチング加工で製作したものの周縁部を圧力変換器の本体部(剛体部)と拡散接合により一体化した後、ダイヤフラムの表面にひずみゲージおよびブリッジパターンBPをスパッタリングにより添着してもよい。本発明を荷重変換器に適用する場合には、図1に示す加速度変換器の重錘部Wを細径として力伝達棒を形成すると共に上方の変形部Tの中央部に円柱状の荷重導入部をさらに付加するように、薄板を順次重ね合わせて拡散接合により一体化すればよい。
また、2つのダイヤフラムの周縁部と荷重変換器の本体部も拡散接合により一体化した後、ダイヤフラムの表面にひずみゲージおよびブリッジパターンBPを物理的蒸着で製作する。このように圧力変換器および荷重変換器を製作することにより、タイヤフラムを圧力変換器の本体部または荷重変換器の本体部に溶接により固着する場合に比べて熱ひずみの発生を低減することができるので、初期ひずみも低減することができる。
また、上述した実施の形態では、十文字ビーム31の表面に8つのひずみゲージSG1〜SG8を形成する例を示したが、これに限定されず、図3に示す4つのひずみゲージSG8、SG1、SG5およびSG4または、4つのひずみゲージSG3、SG2、SG6およびSG7だけを形成しても良い。
また、上述した実施の形態では、起歪体14をステンレス等の金属からなる例を示したが、これに限定されず、例えば、弾性限界が広い、強度が大きい、防錆性が良好、エッチング加工が容易等、起歪体として用いるのに適すると共に、拡散接合が可能である材料であればどのようなものでも良い。このような材料としては、例えば、ベリリウム(Be)・銅(Cu)等がある。
また、上述した実施の形態では、起歪体14は、起歪板31、スペーサ板32および重錘板33のそれぞれについてのエッチング加工物52〜54を拡散接合により一体化する例を示したが、これに限定されず、蝋付けや電子ビーム溶接を用いたり、円環部31a、32aおよび33a同士をレーザ溶接したりしても良い。
また、この発明は、小型の物理量/電気量変換器だけでなく、大型の物理量/電気量変換器にも適用することができることは勿論であり、これは小型化という点を除いては、上述した利点がそのまま得られる。また、大型の物理量/電気量変換器においては、スパッタゲージに限るものではない。
また、本発明は、起歪板、重錘板およびスペーサ板を、拡散接合により一体化する実施の形態について説明したが、一体化する接合手段として、拡散接合の他、蝋付け、電子ビーム溶接、レーザ溶接およびスポット溶接のいずれかを用いることができる。但し、拡散接合による一体化が、高精度で、初期ひずみが小さく歩止まりがよい、安価に製造できる点において優れている。
また、本発明は、上記起歪板、スペーサ板、重錘板の加工工程において、エッチング加工について例示したが、例えば、エッチング加工の他、レーザ加工、機械加工のいずれかでも可能である。ここで機械加工とは、切削、研磨加工を含むものとする。
但し、エッチング加工により得られた起歪板、重錘板、スペーサ板の方が、極薄肉なひずみゲージを形成することができ、且つ、ゲージ率も大幅に増大させることができる。
また、前記連接部除去工程は、ワイヤー放電加工による他、放電、ワイヤーソー、レーザ加工、機械加工のいずれによってもよい。尚、ワイヤー放電による場合、その接断分離が容易で且つ美麗に行うことができる。
また、起歪体の周辺の空隙には、シリコンオイルまたは不活性ガスのような粘性流体を充填することが望ましい。
本発明の第1の実施の形態に係る加速度変換器の外観構成を示す拡大断面図である。 図1に示す加速度変換器の平面図である。 図1の加速度変換器を構成する起歪体の上面に形成されたひずみゲージSG1〜SG8およびブリッジパターンBPの外観構成を示す平面図である。 図3に示すひずみゲージSG1〜SG8およびブリッジパターンBPにより構成されるホイートストンブリッジ回路の回路構成を示す回路図である。 図3に示すブリッジパターンBPを構成する電極P11〜P15と接続されるフレキシブル基板の外観構成を示す平面図である。 図1に示す加速度変換器を構成する起歪体の拡大平面図である。 図6に示す起歪体の拡大断面図である。 図6に示す起歪体の分解斜視図である。 この図の(a)〜(d)は、図6に示す起歪体を構成する起歪板の製造工程図である。 この図の(a)、(b)は、図6の起歪体を構成する起歪板の製造工程図である。 図8の中、起歪板が多数形成されたエッチング加工物の構成を示す平面図である。 この図の(a)および(b)は、図6に示す起歪体の製造方法を説明するための平面図および正面図である。 図6に示す起歪体の製造方法を説明するための斜視図である。 起歪板、スペーサおよび中間部についてのそれぞれのエッチング加工物を拡散接合する方法を説明するための概念図である。 図1に示す加速度変換器の模式的な構造を示す図である。 従来の加速度変換器の模式的な構造およびこの加速度変換器を構成する重錘部の揺れの一例を示す図である。
符号の説明
11 ケーシング
11a 本体部
11b 張出部
11ba 開口部
12 ベース
12a,16a 凹溝
13,17 Oリング
14 起歪体
15 フレキシブル基板
16 中蓋
16b 貫通孔
18 封止ゴム
19 リングナット
19a,19b,21a 円形貫通孔
20 押さえ板
21 ケーシング蓋
22 ケーブル
23 ゴムキャップ
31 起歪板
31a,32a,33a 円環部
31ab,32ab,33ab 切欠部
31b,32b 小円盤部
33b 大円盤部
31c ビーム部
31d,31e 起歪部
32 スペーサ板
32c,33c 連結部
33 重錘板
41 薄板
41a 表面
41b 裏面
42 液槽
43 酸洗液
44a,44b フォトレジスト膜
45a,45b 露光用マスク
46a,46b 紫外線ランプ
47a,47b フォトレジストパターン
48 エッチング液
49 スプレーノズル
50 中間加工物
51 剥離液
52〜54 エッチング加工物
52a,56a,57a ワイヤカット予定部
52b 貫通孔
55〜57 半製品
61 真空炉
W 重錘部
T 変形部
AP 空隙
S スペーサ部
BP ブリッジパターン
BV ブリッジ電圧
CP1〜CP5 銅箔パターン
eo 出力電圧
L11,L12,L21,L22,L31,L41,L42,L51 ランド
P11〜P15,P21〜P25 電極
SG1〜SG8 ひずみゲージ

Claims (8)

  1. 金属の薄板からなり、物理量を受けてひずみを生じる起歪部を有する一対の起歪板と、
    金属の薄板からなり、一体化されることにより前記起歪板に支持される重錘部を構成する複数枚の重錘板と、
    金属の薄板からなり、前記一対の起歪板と前記重錘板との間にそれぞれ介挿されるスペーサ板とからなり、
    これらの2枚の前記起歪板と、2枚の前記スペーサ板と、複数枚の前記重錘板とを積層した状態で一体化し、前記起歪体に印加される加速度を検出し得るように構成したことを特徴とする起歪体。
  2. 前記一体化は、拡散接合、蝋付け、電子ビーム溶接、レーザ溶接およびスポット溶接のいずれかにより行われていることを特徴とする請求項1に記載の起歪体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の起歪体と、
    前記起歪体の前記起歪部に添着された複数のひずみゲージと、
    前記起歪体の前記起歪部近傍に形成され、前記複数のひずみゲージをホイートストンブリッジ回路を構成するためにそれぞれ接続すると共に、前記ホイートストンブリッジ回路にブリッジ電圧を供給するための電源電極と、前記ホイートストンブリッジ回路から出力電圧を取り出すための出力電極とを有するブリッジパターンと、
    前記ブリッジパターンを構成する前記電源電極および前記出力電極と接続された複数の電極と、前記複数の電極とケーブルを構成する複数の金属線とを接続するためのパターンとがそれぞれ形成された基板と、
    開口近傍の内周に雌ねじが形成された一端開口型のケーシングと、
    前記ケーシングの内周に嵌合されると共に、内底面に形成された凹溝に第1のOリングが嵌入されたベースと、
    下面に形成された凹溝に第2のOリングが嵌入された中蓋と、
    前記ケーシングの前記雌ねじに螺合するリングナットと、
    ケーシング蓋とを有し、
    前記ベース内に、前記複数のひずみゲージおよび前記ブリッジパターンが形成され、且つ、前記ブリッジパターンに前記基板が接続された前記起歪体を収容し、前記起歪体および前記基板上に前記中蓋を載置し、前記リングナットを前記ケーシングの前記雌ねじに螺合させることにより、前記起歪体を前記ケーシング内に固定し、前記ケーシング蓋を固着することにより前記起歪体を外部と遮断状態に封止したことを特徴とする物理量/電気量変換器。
  4. 前記起歪体は、周縁の固定部との間に空隙を介して中央部に前記重錘部が形成され、前記起歪体の空隙には、粘性流体が充填されていることを特徴とする請求項3に記載の物理量/電気量変換器。
  5. 金属の薄板を加工して、物理量を受けてひずみを生じる起歪部を有する起歪板と、一体化されることにより前記起歪板に支持される重錘部を構成することになる重錘構成部が周縁部と一部連接してそれぞれ形成された複数の重錘板と、前記起歪板と前記重錘部との間隔を保持するための間隔保持部が周縁部と一部連接して形成されたスペーサ板とをそれぞれ製作する加工工程と、
    前記起歪板を前記複数の重錘板の両端側に前記スペーサ板を介してそれぞれ配置してこれらを一体化する接合工程と、
    前記重錘板の前記重錘部と前記周縁部との連接部および前記スペーサ板の前記間隔保持部と前記周縁部との連接部をそれぞれ除去する連接部除去工程と
    を有することを特徴とする起歪体の製造方法。
  6. 前記加工工程は、エッチング加工、レーザ加工、機械加工のいずれかにより製作することを特徴とする請求項5に記載の起歪体の製造方法。
  7. 前記接合工程は、拡散接合、蝋付け、電子ビーム溶接、レーザ溶接のいずれかを用いることを特徴とする請求項6に記載の起歪体の製造方法。
  8. 前記連接部除去工程は、ワイヤー放電加工、放電ワイヤーソー、レーザ加工および機械加工のいずれかを用いることを特徴とする請求項6に記載の起歪体の製造方法。
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