JP2006103444A - エアバッグカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】 エアバッグカバーの加工工程を簡略化して製造コストを抑制し、軽量でコンパクトな銘板付きエアバッグカバーを提供する。
【解決手段】 エアバッグカバー10の通孔8に挿通した、銘板の第1脚部20及び第2脚部23を折り曲げる折り曲げ方向に、各脚部20,23の側部7及び先端部6に周設した保護部9を配設する。保護部9により、折り曲げた各脚部の端縁部のバリ等をカバーする。第1脚部20が折り曲げられる保護部9の保護壁25には、第1脚部20の長い切り欠き21と係合し、第1脚部20に引っ張り力を付与する係止突起31が形成されている。また、保護部9の奥壁33に当接した第2脚部23の先端部6を第2脚部23の折れ線29の方向に押圧し、通孔8内の第2脚部23を撓ませて、第2脚部23による保持力を高める。
【選択図】 図5

Description

本発明は車両などに搭載され、衝突時などにおいて膨張展開するエアバッグを収容するエアバッグカバーに関し、意匠面を有する銘板を取り付けたエアバッグカバーに関する。
エアバッグ装置は、車両におけるステアリングホイールのセンターパッドに組み込む形態で実用化され、今日の大多数の車両において搭載されるまでその普及が広がっている。ところで、まだそれほどエアバッグ装置が注目も普及もされていない頃においては、例えば、エアバッグ装置を内蔵しないセンターパッドにメタル、樹脂等からなる銘板が取り付けられていた。
銘板をセンターパッドに取り付けることにより、ソフト樹脂だけによる見栄えとは差別化することができるようになり、しかも、ハード樹脂や金属調の外観をもった銘板によって車名や製造メーカのブランド名等を表示することができた。これにより、アクセントとしての意匠性の向上や高級感をかもし出すことができた。
その後、センターパッドの機能として、新たにエアバッグを膨出できるエアバッグカバーとしての機能が求められてきた。このとき幾つもの課題が想定され、その一つとして、従来の「ノンエアバッグパッド」としてのセンターパッドに取り付けていた銘板を、そのままの形でエアバッグカバーとしてのセンターパッドに取り付けると、銘板の脚部によってエアバッグに対して悪影響を与えてしまうという課題が考えられた。
そこで、単なる造形としてマークをソフト樹脂製のセンターパッドと一体にする方法が採られた。しかし、一体成型したマークは、色調においても質感においてもセンターパッド全体に埋没してしまい、センターパッドに対して調和の取れた、意匠的にも優れたマークとすることはできなかった。特に、ノンエアバッグパッドの意匠効果に慣れ親しんできたユーザーにとって、一体成型したマークは外観的に満足すべきものではなく、ノンエアバッグパッドと同等レベルまで意匠を向上させることが望まれていた。
そのようなニーズに応えるべく、エアバッグカバーにも適する銘板として、エアバッグカバーにおける開裂ドアに対しても安定して取り付けることができるものが種々検討され提案されてきた。例えば、エアバッグ装置へのエンブレム取付構造(特許文献1参照。)等が提案されている。
このエンブレム取付構造は、図13に示すように、金属製エンブレム53のキャップ部53aの周縁部から延設した取付脚部53bをスリット状の脚部挿入孔55cに挿通して内側に折り曲げることでバッグカバー54に取付けている。折り曲げた取付脚部53bの上から覆うように樹脂製当板57を当て、取付脚部53bを除く樹脂製当板57の複数個所をエンブレム装着部の裏面側に対して超音波溶着している。
特開2003−146167号公報
特許文献1に記載されたエンブレム取付構造は、脚部の折り曲げた端縁を覆った樹脂製当板57を超音波溶着という手段を用いてエンブレム装着部の裏面側に溶着してしまうものである。樹脂製当板57によって脚部の端縁と折り畳んで収容されたエアバッグとの当接が防止でき、脚部53bの端縁によるエアバッグへの影響を抑制することができる。
しかし、エンブレムを取付けるためには、溶着工程を設けることが必要となり、溶着設備に対する投資が必要となる。また、折り曲げた脚部に対する樹脂製当板の位置決めや、溶着のための溶着位置の保持等の煩雑でコストのかかる溶着工程が加わることになる。加工工数の増加と溶着工程における歩留まり、管理コスト、工程仕掛かり品の発生などによって製造コストがかかってしまうという問題が発生する。更に、エンブレム装着部の裏面側に配される樹脂製当板57の厚みによって、エアバッグ収納スペースが占有され、エアバッグの収納スペースを減少させてしまう問題も発生する。
エアバッグの収納スペースを確保するためには、エアバッグカバーのサイズを大きくしなければならなくなり、とりわけ乗員に対する高さ方向に大きくなってしまうといった問題が発生する。エアバッグカバーが乗員に対する高さ方向に大きくなると、ステアリングホイールのリムのなす面を基準にして運転者側に対してより近接した配置構成となる。
一方、外周方向に大きくすると、運転者に対する投影面積がおおきくなり、メーター類に対する視認性に影響を与える配置構成となってしまう。またエアバッグカバーのサイズが大きくなることでエアバッグ膨出用扉の質量が増大し、エアバッグの膨張展開時におけるエアバッグ膨出用扉のモーメントが大きくなる。このため、エアバッグ膨出用扉の回動性に影響を与えてしまうといった問題が発生する。
本願発明では、上記したような従来の問題点を解決し、しかも、エアバッグカバーの加工工程を簡略化して製造コストを抑制し、軽量でコンパクトな銘板付きエアバッグカバーを提供する。
本願発明の課題は請求項1〜5に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では請求項1に記載したように、意匠面と同意匠面に交差する方向に延設した複数の脚部とを有する銘板と、表面側に形成され、前記銘板を配置する配置部と、前記各脚部をそれぞれ前記表面側から裏面側に挿通可能とする複数の通孔と、を備え、前記銘板を取付けたエアバッグカバーにおいて、前記通孔に挿通した前記脚部の端縁側を前記裏面側に沿って折り曲げることにより、前記銘板が前記エアバッグカバーに取り付けられ、前記裏面から突設した保護部を、前記折り曲げられた端縁の少なくとも一部の周りに周設し、かつ前記裏面からの前記折り曲げられた端縁の高さ位置以上に突設してなることを最も主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項2に記載したように、前記銘板が、第1脚部と第2脚部とからなる3脚以上の脚部を有し、前記第1脚部及び第2脚部における一方の脚部が、前記第1脚部及び第2脚部における他方の脚部間に配設され、前記第1脚部の前記裏面側に沿った折り曲げによる前記保護部との当接により前記第1脚部が、張設されてなることを主要な特徴となしている。
更に、本願発明では請求項3に記したように、第2脚部の前記裏面側に沿った折り曲げによる前記保護部との当接により前記通孔間に位置する前記第2脚部の部位が、前記第2脚部の折り曲げ方向とは反対の方向に付勢されてなることを主要な特徴となしている。
更にまた、本願発明では請求項4に記載したように、第1脚部と第2脚部とをそれぞれ保持するロック片が、前記保護部に形成されてなることを主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項5に記載したように、前記第1脚部及び第2脚部の少なくとも一方の脚部による前記裏面側に沿った折り曲げにより、前記裏面に沿って折り曲げられた脚部が、同脚部の幅方向に沿って湾曲して保持されてなることを主要な特徴となしている。
本願発明では、折り曲げた脚部を覆うための樹脂製当板を用いなくても、折り曲げた脚部を保護部により簡単に保護することができる。保護部に向かって脚部を折り曲げることで、折り曲げた脚部の端縁の周りを保護部でカバーすることができる。これにより、エアバッグに取り付けた銘板の脚部による、エアバッグカバー内に収納したエアバッグに対する悪影響を保護部によって低減させることができる。
また、脚部を折り曲げることで銘板をエアバッグカバーに取り付けることができるので、エアバッグカバーへの銘板の取り付け作業が短時間に行うことができ、しかも簡単に取付け作業を行うことができるようになる。しかも、エアバッグカバーの裏面に突設した保護部は、エアバッグ収容スペースを大きく占めることなく形成することができるので、エアバッグカバーをコンパクトに構成することができる。
このため、エアバッグ装置が乗員側に膨出したり、ステアリングホイールの内側を大きく占有して見栄えを損なったりすることが防止され、メーターに対する視認性が低下するのを防止できる。しかも、エアバッグカバーをコンパクトに構成できるので、エアバッグ膨出用扉を軽く形成することができる。エアバッグの膨出展開時におけるエアバッグ膨出用扉の回動動作を円滑に行うことができ、エアバッグの展開挙動に対する影響を極少にすることができる。
また、本願発明では請求項2、3に記載したように、2種類の第1脚部と第2脚部とを用いることができる。しかも、一方の脚部間に他方の脚部を配設させ、それぞれの脚部に加わる力をバランスさせることができる。また、第1脚部に対しては引っ張り力を付与することができる。第2脚部に対しては、第2脚部の通孔間に位置する部位に対して、第2脚部の折り曲げ方向とは反対方向に変位する付勢力を付与することができる。
これにより、第1脚部及び/又は第2脚部に対して、銘板をエアバッグカバーに強固に取り付けるための付勢力を与えることができ、銘板の保持強度を一層高めることができる。
更に、請求項4、5に記載したように、第1脚部及び第2脚部の折り曲げ状態をロック片により保持させることができる。また、第1脚部及び/又は第2脚部のロック方法として、脚部をその幅方向に沿って湾曲させて保持することができる。
これにより、第1脚部及び第2脚部の折り曲げ状態が確実に保持され、エアバッグ装置が起動する前における通常の車両の運行等において、極めて高い状態で、しかも安定的に銘板をエアバッグカバーに保持しておくことができる。また、エアバッグの膨張展開時にエアバッグカバーが開裂及び回動作動しても、銘板が開裂又は回動したエアバッグ膨出用扉から飛び去ることがなく、極めて安定的に銘板をエアバッグ膨出用扉に保持しておくことができる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本願発明のエアバッグカバーとして、ステアリングホイールのセンターパッドを例にとって以下において説明する。しかし、本願発明のエアバッグカバーとしてはステアリングホイールのセンターパッドに限定されるものではなく、しかも以下で説明するセンターパッドとして使用したときのエアバッグカバーの形状、配置構成以外であっても、本願発明をエアバッグカバーに好適に適用することができるものである。
例えば、車両のダッシュボードに配設する助手席用のエアバッグカバー等において銘板を取り付けることのできるエアバッグカバーに対しても、本願発明を好適に適用することができるものである。このため、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1はエアバッグカバー10の正面図である。正面部11の裏面側には、テアライン12が溝状に形成されている。平面視において略H字状をなすテアライン12は、左右のテアライン12a、12b、センターテアライン12c及び弧状端末ライン12dにより形成されている。テアライン12によって、上側ドア14a及び下側ドア14bからなるエアバッグドア14が定義されている。
センターテアライン12cは下側ドア14bに向かって湾曲している。正面部11のほぼ中央には円形で中心に向かって傾斜する傾斜部15が形成されている(図1のII−II部断面である図2参照)。また前記中央には、エンブレムが記載された銘板1が取り付けられている。傾斜部15の内側には銘板1の意匠部2を下支えする膨出部17が一体に形成され、銘板1を配置する配置部として構成されている。膨出部17の表面に形成した複数の突起18が銘板1の裏面に当接する。膨出部17と類似した構成については、実施例2において説明する図7に示している。
膨出部17は、傾斜部15の中心から放射状に形成したリブにより構成されているが、同心円状のリブとして構成してもよい。また、剣山状のボス群で構成することもできる。尚、エアバッグカバー10は、例えば−30℃の低温から例えば+90℃の高温までの温度領域において、安定的に形状保持性と所定の開裂性を兼ね備えた樹脂材料から成型されている。樹脂材料として、例えばオレフィン系エラストマー樹脂を用いて、射出成形によりエアバッグカバー10を製造することができる。
図3には、銘板1の裏面側から見た単体斜視図を示している。銘板1は、例えば0.4mm乃至0.8mm程度の厚みを有したアルミ板、鋼鈑などの薄板をプレス成形したものである。銘板1は文字を印刷等した円形の意匠部2と、意匠部2の外縁に一体に連結された周壁3及び周壁3から等間隔に延設された6本の脚部5を有している。
意匠部2は、印刷により隠蔽した部分と金属の地の色をクリアーカラー等で隠蔽した部分とにより構成することができ、塗り分け塗装やメッキによらずに外観がよくて明瞭で本物の金属の質感を持たせることができる。
脚部5は円弧状の先端部6と側部7とから構成されている。また、脚部5は引っ張り力を付与する第1脚部20と脚部の一部を折り曲げ方向とは逆方向に付勢する第2脚部23とが交互に配列されている。
図4は、エアバッグカバー10の裏面側の一部を模式的に切り出した斜視図を示している。第1脚部20の側部7には長い切欠き21が形成され、第2脚部23の側部7にはノッチ24が形成されている。
エアバッグカバー10のエアバッグ収容側である裏面側には、馬蹄形状の保護部9が一体的に形成されている。保護部9の保護壁25は、裏面側に折り曲げられた第1脚部20及び第2脚部23の先端部6及び側部7により構成される端縁と相補的な形状をなしている。保護壁25によって、裏面側に折り曲げられた第1脚部20及び第2脚部23の先端部6及び側部7がエアバッグに対して悪影響を与えるのを防止している。また、一対のリブ30を保護壁25の内面に形成した保護部9と、一対の係止突起31を保護壁25の内面に形成した保護部9とが1つおきに配設されている。
各保護部9に対応したエアバッグカバー10の部位には、表面側から裏面側に貫通した通孔8が形成されており、通孔8を介して第1脚部20及び第2脚部23をそれぞれエアバッグカバー10の表面側から裏面側に挿通させることができる。
銘板1をエアバッグカバー10に組み付ける工程を、図5を参照して説明する。図5は第1脚部20及び第2脚部23がそれぞれ通孔8に挿通され、全ての脚部の先端部6が通孔8を介して裏面側に引き出された状態を示している。
図5中の矢印のように、裏面側に引き出された第1脚部20及び第2脚部23を保護壁25の内側に倒し込むように折り曲げることで、銘板1をエアバッグカバー10に固定する作業が終了する。このとき、第1脚部20の側部7における長い切欠き21を、図4に示す係止突起31の傾斜面32に当接させながら折り曲げられる。このとき、図6の矢印Bのように第1脚部20は先端部6側に引っ張られながら折り曲げられることになる。
即ち、切欠き21の所で第1脚部20は折り曲がるようになるため、ダルな曲がり方(シャープでない鈍い曲がり方)となる。このため、係止突起31の位置では弧状となったダルな曲がり方で内方へ折り曲がることになる。また、長い切欠き21が上記のように係止突起31の傾斜面32上を滑りながら引き込まれるので、第1脚部20は引っ張り力が付与された状態で折り曲げ加工されることになる。
一方、第2脚部23の両側における側部7には、一対のノッチ24が設けられており、第2脚部23の折り曲げ時における折れ線29がノッチ24、61間にシャープな折れ線として形成できる。こうして、第2脚部23が折り曲げられると、第2脚部23の先端部6は保護壁25の奥壁33に当たり、図6の矢印Cのように折れ線方向に押し戻されることになる。このとき、折れ線29がシャープな形状になっており、第2脚部23のエアバッグカバー10の裏面側に沿う部分はフラットになっている。
このため、折れ線29は第2脚部23の先端部6と保護壁25の奥壁33との当接による付勢力によって、通孔8の裏面側の開口縁のうちで第2脚部23の先端部6側とは反対の開口縁側に移動することになる。この折れ線29が通孔8に当接することによって、折れ線と通孔8との間に楔作用が発生する。この楔作用によって、第2脚部23は弛みなく通孔8内に固定されることになる。折れ線29が通孔8に当接しなくても、折れ線29が押圧されて移動することにより、通孔8内の第2脚部23は折れ線29の移動方向に撓み、銘板1に対してエアバッグカバー10の裏面方向への引っ張り力を発生する。
尚、図6では、第2脚部23の先端部6と奥壁33との関係を見やすくするため、先端部6と奥壁33との間に隙間があるように記載しているが、実際には隙間なく先端部6と奥壁33と当接している。
このようにして6本の脚部を1つおきに第1脚部20と第2脚部23とを配設しているので、第1脚部20による引っ張り力と第2脚部23による楔作用や引っ張り力とを得ることができ、銘板1をガタ付くことなくエアバッグカバー10に密着固定することができる。銘板1に対して外面から押圧等が掛かったとしても、例えば、ホーン操作のために手でエアバッグカバー10を押圧しても、銘板1を安定してエアバッグカバー10に固定しておくことができる。
また、エアバッグカバー10を成型する樹脂材料が、雰囲気温度の温度変化によって膨張収縮を生じても、銘板1は弛むことがなく安定してエアバッグカバー10に固定しておくことができる。この安定して銘板1をエアバッグカバー10に固定しておくことは極めて重要なことである。
即ち、銘板1は通常最も目に付く場所を選んで取り付けられているので、銘板1とエアバッグカバー10との間に若干の浮きやズレ、がたつきなどが生じると、非常に目障りで見苦しい状態となる。このため、銘板1とエアバッグカバー10との間に浮きやズレなどが発生するのを確実に防止することが重要な事項となる。本願発明では、上述したように浮きやズレ、がたつきなどがない状態で常に銘板1をエアバッグカバー10に固定しておくことができ、そのためには、本が発明特有の保持特性を持たせていることが重要なこととなっている。
しかも、保護壁25を折り曲げた脚部5の先端部6及び側部7に周設させているので、エアバッグ収容部に収容された図示しないエアバッグに対して、脚部5のバリ等が悪影響を与えることが防止される。
次に図7及び図8を参照して、本発明に係わる他の好ましい実施例について説明する。実施例1と共通する部材及び類似の部材については、実施例1で用いた符号を用いることで、その部材についての説明を省略する。
実施例2では、折り曲げた脚部5を更にその幅方向に湾曲させることで、折り曲げ状態を保持することを特徴としている。即ち、図8に示すように、脚部5の幅方向における中央部26をエアバッグカバー10の裏面側に向かって膨出するように変形させ、側部7は保護壁25に対して鋭角に当接させる。
これは、脚部5の中央部26に対して押圧力を集中的に加えながら折り曲げを行わせることで行うことができる。このとき、保護壁25のリブ30に接触する側部7は、リブ30との接触による抵抗を受けながらエアバッグカバー10の裏面側に移動する。これによって、脚部5の中央部26が反り返るようになり、結果として脚部5の中央部26が下方に湾曲した形状となる。
中央部26の湾曲による復元力によって側部7が保護部9の保護壁25内面を圧縮するように押圧することが好ましい。このとき、脚部5の側部7がリブ30に嵌入し、先端部6がリブ34に嵌入する。これによって、脚部5によるアンカー効果が増大し、図8に示すように、中央部26と側部7、7の3点がV字状の配置関係となって保護壁25内に保持されることになる。このとき、リブ30、34が、脚部5に対するロック片となっている。
また、脚部5の中央部26が湾曲することで、脚部5における長手方向の曲げ剛性が高まり、銘板1をエアバッグカバー10に強固に固定することができるようになる。尚、銘板1の意匠部2を下支えする膨出部17は、同心円状のリブとしてエアバッグカバー10とともに一体に形成され、意匠部2の裏面に複数の突起18によって当接している。尚、図8に示したようなに脚部5を線状に湾曲させることも、中央部を点状に押圧してすり鉢形状に湾曲させる構成とすることもできる。
脚部の中央部26を湾曲させる湾曲方向は、図8に示すような中央部26が下方を向いた湾曲形状以外に、図10に示すように中央部26が上方を向いた湾曲形状とすることもできる。このときは、保護壁25で囲まれたエアバッグカバー10の裏面に湾曲突起27を形成するとともに、保護壁25の内面に下端側に切り欠き28を備えた係止片35を形成しておく。
図10の2点鎖線の状態から実線の状態に、脚部の中央部26を湾曲させる湾曲方法としては次のようにして行うことができる。即ち、通孔8に挿通されてエアバッグカバー10の裏面側に引き出された脚部5が、保護部9内に折り曲げられると、脚部5は図10の2点鎖線で示す状態となる。この状態から湾曲突起27と側部7との間を下方に向けて押圧すると、側部7は係止片35上を滑りながら図10の実線状態に変形する。
湾曲突起27によって中央部26が押圧された状態となり、側部7は係止片35の切り欠き28に係止された状態となる。これによって、脚部5は、保護壁25内に保持されることになる。また、中央部26が側部7より高く構成されているので、保護壁25の高さとしては側部7や先端部6を保持できる高さがあれば十分な高さとなる。このため、保護壁25の高さとしては側部7、先端部6よりも高ければ中央部26よりも低く構成することもできる。
先端部6と保護壁25との係合関係は、図11、12に示すような保護壁25の先端部6に当接する奥壁33に切り欠き36を形成し、同切り欠き36に先端部6を係合させる係合関係とすることができる。また、図9に示す先端部6と係合する奥壁33に形成した係止片35の切り欠きに先端部6を係合させておくこともできる。このとき、係止片35、切り欠き36が、脚部5に対するロック片となっている。
中央部26を下方又は上方に向けて湾曲させる脚部5としては、第1脚部20及び第2脚部23のうち少なくとも一方の脚部に対して湾曲させることができる。
以上は溶着等を用いずに曲げ加工によって、銘板1をエアバッグカバーに取り付ける態様を説明した。しかし、本願発明においては。上述した曲げ加工に対して更に簡略化された熱加工を施すことを必ずしも排除するものではない。例えば、保護壁25を一部または全部に対して変形可能な程度の熱を加えて、保護壁25を内方に傾斜変形させることもできる。また、保護壁25を部分的に潰し変形させるように熱を加えることもできる。
上述した各実施例では、保護壁25は略U字状の連続した壁としたものを用いて説明を行ったが、保護壁25の形状は必ずしも上述した形状に限定されるものではなく、部分的に不連続な形状であってもよい。また、保護壁25は説明のため脚部5に対して極めて大きな高さ寸法を持つように図示しているが、図示した高さが本願発明の保護壁25として必要な高さであると解するべきではなく、折り曲げた状態における脚部5の側部7や先端部6の高さ位置と同じ高さか、あるいはそれよりも大きな高さ寸法があればよい。
上述した各実施例では、銘板1は円形で脚数としては第1脚部20と第2脚部23とを同数(各3脚)として交互に配列した例を示しているが、脚部5の脚数を3脚として、第1脚部20の脚数を1又は2脚とし、第2脚部23を2又は1脚として構成してもよい。更には、第1脚部20及び第2脚部23の脚数の合計を4、5、6、7、8脚など銘板1の形状や寸法に合わせて適宜数設定することができる。
銘板1の形状としては、円形形状に限定されるものではなく、多角形状、楕円形状、星型形状、リング型(中抜き)形状など適宜の形状を選択することができる。このとき、脚部5としては第1脚部20のみにより構成しても、第2脚部23のみにより構成してもよい。また、第1脚部20と第2脚部23のいずれが脚部を主体の脚部として配設し、他方の脚部を副次的な脚部として少数脚配設することもできる。
上述した第1脚部20でも第2脚部23でもない脚部(単なる曲げ脚部)を含んだ構成とすることもできる。この場合には、銘板1をエアバッグカバー10に保持する保持特性を考慮すれば、第1脚部20及び/又は第2脚部23を主体として配設することが、保持特性を高める上からも効果的な構成となる。脚部5としては、銘板1の外周から延設した構成のほか、外周よりも内方に位置させた別部材として形成し、溶接等により銘板1の裏面側に取り付けることもできる。
カバー内に収納する部材に対して悪影響を与えず、同カバーに銘板等を取り付け固定するものに、本願発明の技術思想を適用することができる。
本発明の実施形態に係わるエアバッグカバーの正面図である。(実施例1) 図1のII−II断面図の要部である。(実施例1) 裏面側から見た銘板の斜視図である。(実施例1) エアバッグカバーの裏面側の一部を模式的に切り出した斜視図である。(実施例1) 脚部が通孔に挿通された状態を模式的に示す斜視図である。(実施例1) 脚部が折り曲げられた態を模式的に示す裏面図である。(実施例1) 保護部の一部破断斜視図である。(実施例2) 図7のVIII−VIII断面図である。(実施例2) 保護部の一部破断斜視図である。(実施例2) 図9のX−X断面図である。(実施例2) 保護部の一部破断斜視図である。(実施例2) 図11のXII−XII断面図である。(実施例2) 銘板取付構造を示す要部断面図である。(従来例)
符号の説明
1 銘板
3 周壁
5 脚部
6 先端部
7 側部
8 通孔
9 保護部
10 エアバッグカバー
12 テアライン
14 エアバッグドア
17 膨出部
20 第1脚部
21 長い切り欠き
23 第2脚部
24 ノッチ
26 中央部
27 湾曲突起
30 リブ
31 係止突起
32 傾斜面
33 奥壁
34 リブ
35 係止片
53 エンブレム
53a キャップ
53b 取付脚部
54 バッグカバー
55c 挿入穴
57 樹脂製当板

Claims (5)

  1. 意匠面と同意匠面に交差する方向に延設した複数の脚部とを有する銘板と、
    表面側に形成され、前記銘板を配置する配置部と、
    前記各脚部をそれぞれ前記表面側から裏面側に挿通可能とする複数の通孔と、
    を備え
    前記銘板を取付けたエアバッグカバーにおいて、
    前記通孔に挿通した前記脚部の端縁側を前記裏面側に沿って折り曲げることにより、前記銘板が前記エアバッグカバーに取り付けられ、
    前記裏面から突設した保護部を、前記折り曲げられた端縁の少なくとも一部の周りに周設し、かつ前記裏面からの前記折り曲げられた端縁の高さ位置以上に突設してなることを特徴とするエアバッグカバー。
  2. 前記銘板が、第1脚部と第2脚部とからなる3脚以上の脚部を有し、
    前記第1脚部及び第2脚部における一方の脚部が、前記第1脚部及び第2脚部における他方の脚部間に配設され、
    前記第1脚部の前記裏面側に沿った折り曲げによる前記保護部との当接により前記第1脚部が張設されてなることを特徴とする請求項1記載のエアバッグカバー。
  3. 前記銘板が、第1脚部と第2脚部とからなる3脚以上の脚部を有し、
    前記第1脚部及び第2脚部における一方の脚部が、前記第1脚部及び第2脚部における他方の脚部間に配設され、
    前記第2脚部の前記裏面側に沿った折り曲げによる前記保護部との当接により前記通孔間に位置する前記第2脚部の部位が、前記第2脚部の折り曲げ方向とは反対の方向に付勢されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のエアバッグカバー。
  4. 前記第1脚部と第2脚部とをそれぞれ保持するロック片が、前記保護部に形成されてなることを特徴とする請求項2又は3記載のエアバッグカバー。
  5. 前記第1脚部及び第2脚部の少なくとも一方の脚部による前記裏面側に沿った折り曲げにより、前記裏面に沿って折り曲げられた脚部が、同脚部の幅方向に沿って湾曲して保持されてなることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のエアバッグカバー。
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