JP2006102260A - 耳式血圧計 - Google Patents

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尚一 林田
Naoyoshi Tatara
尚愛 多々良
Junichi Shimada
純一 嶋田
Taisuke Oguchi
泰介 小口
Yoshiyuki Haniyu
能行 羽生
Koji Hagi
浩司 萩
Hitoshi Ozawa
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Abstract

【課題】1回の測定における被測定者に対する負荷が軽微であり、更に、少ない測定回数で基底血圧を測定することを可能とした耳式血圧計を提供する。
【解決手段】 外耳部の動脈を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計において、予め設定した時刻に達したことを検知する時刻管理手段と、前記時刻管理手段が前記予め設定した時刻に達したことを検知したときに血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する制御手段とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は血圧計に関し、特に基底血圧の測定に適した耳式血圧計に関する。
高齢化が進み、成人の生活習慣病への対応が社会的に大きな課題となっている。特に高血圧に関連する疾患の場合、高血圧の程度や原因を正確に把握し、適切な投薬治療や生活指導を実施することが重要である。人間の血圧値は、一日の間で大きく変動し、一般的な健常人でも数十mmHg変化すると考えられている。加えて、血圧は交感神経の働きに大きく影響を受けるため、被測定者の精神状態によっても血圧値が変動する。
従って、病院外来時や家庭での散発的な測定では、被測定者の正確な血圧を把握することは困難であった。近年、このような観点から24時間連続血圧測定(ABPM:Ambulatory Blood Pressure Measurement)が注目されており、血圧値の日内変動を把握して、治療の精度を向上しようとする機運が高まっている。
また、ABPMの重要性は、日内変動という「変化」だけでなく、被測定者の基準となる標準的な血圧(基底血圧、もしくは基礎血圧と呼ぶ)を把握する点にある。基底血圧は、肉体的に最も安定し、かつ精神的影響を排除した状態での血圧値であり、理想的には無意識下で測定された徐波睡眠相下での血圧値である。このような状態では一日で最も血圧値が低くなることが知らている。すなわち基底血圧は一日で最も低い血圧である。基底血圧は高血圧臓器重症度と強い相関があると考えられており(非特許文献1)、基底血圧から一日の血圧変動がどのように発生するかによって、高血圧症状の原因を推定できると考えられている。
O. Tochikubo, et al., Hypertension, 32, pp. 430-436., 1998 K. E. Cooper, et al., J. Appl. Physiol., 19, pp. 1032-1035., 1964
このような観点から、ABPM血圧計が各種商品化されているが、従来のABPM血圧計としては腕帯にて上腕動脈を圧迫する上腕式血圧計が採用されている。この方式では上腕動脈の血流遮断と開放という手順により血圧を測定し、しかも予め定められた時間間隔(15〜30分)で連続的に測定した結果から基底血圧を求めている。
従来のABPM血圧計では上腕部を比較的強く圧迫するので、正確な基底血圧を得るために必要な無意識下での測定は困難である。また、一回の測定が与える被測定者負担と、それを短時間間隔で繰り返す回数的な負荷の大きさから、本測定を毎日実行することは絶望的で、基底血圧の正確な把握という観点からも現実的でない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、1回の測定における被測定者に対する負荷が軽微であり、更に、少ない測定回数で基底血圧を測定することを可能とした耳式血圧計を提供することを目的とする。
上記の課題は、耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計において、予め設定した時刻に達したことを検知する時刻管理手段と、前記時刻管理手段が前記予め設定した時刻に達したことを検知したときに血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する制御手段と、を備えたことにより解決できる。
また、上記の課題は、耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計において、外耳道内、もしくは外耳道内壁の温度を測定するための温度測定手段と、前記温度測定手段により測定される温度が、予め設定した条件を満たした場合に血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する制御手段とを備えることによっても解決できる。
前記予め設定した条件は、前記温度が予め設定した閾値を超えるかもしくは下回ること、前記温度が温度測定開始時点の温度に対して所定の変化量分変化したこと、温度測定開始から最も温度が低下したこと、のうちのいずれかから選択する。
また、上記の課題は、耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計において、脳波を測定するための脳波測定手段から送られる測定データから脳波を検出する脳波検出手段と、脳波検出手段が検出した脳波から、予め定めた睡眠状態を検出したことを契機として血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する制御手段とを備えることによっても解決できる。
更に、耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計において、予め設定した時刻に達したことを検知する時刻管理手段と、外耳道内、もしくは外耳道内壁の温度を測定するための温度測定手段とを備え、前記時刻管理手段が前記予め設定した時刻に達したことを検知したこと、前記温度測定手段により測定される温度が予め設定した条件を満たしたこと、の2つの条件の両方を満たした場合、もしくは、当該2つの条件のうちのいずれかを満たした場合に血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する制御手段を備えて構成してもよく、脳波を測定するための脳波測定手段から送られる測定データから脳波を検出する脳波検出手段を更に備え、前記制御手段は、当該脳波検出手段が検出した脳波から予め定めた睡眠状態を検出したか否かを、血圧の測定を行うか否かの判断に用いてもよい。また、本発明は、耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計に処理を実行させるプログラムであって、前記耳式血圧計が備える時刻管理手段が前記予め設定した時刻に達したことを検知したときに血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する手順を前記耳式血圧計に実行させることを特徴とするプログラムとして構成することもできる。
本発明によれば、耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計を用いるので、1回の測定における被測定者に対する負荷が軽微となり、更に、時刻、体温、脳波などから基底血圧に適した状態を検知することができるので、基底血圧検出に適した状態を保ったまま血圧測定が可能となるとともに、少ない測定回数で基底血圧を測定することが可能となる。また、被測定者に対する負荷が軽微であることから、習慣的に基底血圧を測定することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本発明では侵襲性の少ない耳式の血圧計を用いて無意識下での血圧測定(血圧測定の実行を被測定者に意識させない)を実現し、正確な基底血圧の検出を可能としている。また、従来のように連続的に一定間隔で測定を行うのではなく、基底血圧を測定するのに相応しい時点で測定を行うようにしている。基底血圧を測定するのに相応しい時点か否かを判定する方法としては、基底血圧となることが予測される所定の時刻になったか否かを判定する方法や、核心体温の変化をモニターして、最も低温となった時点を判定する方法、あるいは脳波の変化から徐波睡眠相(ノンレム睡眠相)を検出する手法などがある。
以下、本実施の形態における耳式血圧計の基本的な構成例を説明し、その後に基底血圧の測定の実施例について説明する。
(耳式血圧計の基本的な構成例)
まず、本実施の形態の耳式血圧計の説明に関連する耳介の構造と各部の名称について図1に示す耳介の構造図を参照して説明する。
耳介とは、いわゆる耳のことであり、図1に示す耳の全体の総称である。耳介の各部は、耳珠1、対珠2、耳甲介3、対輪4、耳輪5、対輪脚6、耳輪脚7、耳甲介腔8と呼ばれる。本願において、「耳珠の内側」とは、図1における耳珠1の耳甲介腔8の側をいう。「耳珠の外側」とは、図1における耳珠1の耳甲介腔8と反対の側をいう。なお、耳介と外耳道を含む耳のことを外耳という。また、耳介付け根周辺の側頭部のことを外耳の周辺と呼ぶこととし、本明細書及び特許請求の範囲における「耳部」は、外耳及び外耳の周辺を含む部分であるものとする。なお、耳介、外耳道の皮下には枝動脈が存在し、また、耳介付け根周辺の側頭部には、特に、耳珠のあたりで皮膚表層に現れそのまま上方に延びる浅側頭動脈が存在する。これらはいずれも脈波計測(血圧測定)に有用な部分である。
図2(A)及び図2(B)は本実施の形態の耳式血圧計の測定部30の構成例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図である。図2(A)、(B)において、31は第一のアーム、32は第二のアーム、33,34はカフ、35は支軸、36は空気チューブ、37は信号線、40は距離可変機構、41は回転機構であり、カフ33は内部に発光素子と受光素子とからなる光電センサを収容している。
当該測定部30には、カフ33及び34の各々に対して空気を送排気する空気チューブ36、光電センサに対して信号送受をする信号線37が接続され、これら空気チューブ36及び信号線37は各々、第一のアーム31及び第二のアーム32の中を通り、それぞれの他端において外部に引き出されている。空気チューブ及び信号線で繋がる先は、空気送排気系や電子回路系が一つの筺体内に収容された本体部となっている。
測定部30は第一のアーム31、第二のアーム32、支軸35を備え、第一のアーム31、第二のアーム32の各々の一方の一端は支軸35に接続されている。また、測定部30は、例えば第一のアーム31及び第二のアーム32の各々が支軸35に接続される部分、あるいは支軸35に、第一のアーム31と第二のアーム32が互いに対向する他端の間隔を調整する距離可変機構を備える。
図2(A)に示す測定部30の構成例においては、第一のアーム31と第二のアーム32が互いに対向する面の距離を可変する可変機構として、支軸35と第一のアーム31の角度を変化させて図2(A)に示す角度αを変化させることにより、第一のアーム31と第二のアーム32が互いに対向する面の間隔を調整する機能を有する。ここで、距離可変機構40の角度を可変にする機構としては、支軸35と第一のアーム31の角度をネジにより調整する機構、あるいはフリクションとネジ固定を併用する機構などのいずれでもよい。さらに、第一のアーム31と第二のアーム32が互いに対向する他端の間隔を調整する機構としては、支軸35の長さを伸縮させる機構でもよい。また、図2(A)に示す測定部30は、第一のアーム31と支軸35の接続部分に、支軸35を軸として、第一のアーム31を回転方向へ移動させる回転機構41を備えており、回転機構41は図2(B)に示す支軸35の軸方向から見た第一のアーム31の方向と第二のアーム32の方向のなす角度βを可変する機能を有する。なお、回転機構41を備えることは任意である。
測定部30は人体の耳介の突起部の一部、例えば耳介の耳珠1の両側にカフ33、34を接触させて、脈波情報を検出する機能を有する。図3に本耳式血圧計の耳介への装着例を示す。図3において、測定部30は耳珠1に両側から接するように装着され、第一のアーム31の備えるカフ33が耳珠1の外側、第二のアーム32の備えるカフ34が耳珠1の内側に接して装着される。第二のアーム32の一部及びカフ34は耳珠1の内側にあるので破線で示している。
ここで、カフ33、34を耳珠1の両側に接触する場合、カフ間の間隔は距離可変機構40により、第一のアーム31及び第二のアーム32の対向する面の距離を変化させることにより、適切な接触状態に調整し、さらに、カフ33及びカフ34の接触する位置は回転機構41により、図2(B)に示す角度βを変化させることにより、適切な位置に調整する。尚、本例のように測定部30を耳珠に装着する場合にカフ33、34で耳珠を挟むだけでは装着安定性が悪い。そこで、カフ34を耳珠1の内側に接して装着した場合、第二のアーム32と耳甲介3との間の空間をほぼ埋める形状のスポンジ材などを第2のアーム32の裏側に一体的に設ける。これにより、測定部30は、カフ部が耳珠表面に接すると同時にスポンジ材が耳甲介3に収まるように接して多点支持され測定部30全体が耳に安定して装着される。
図3に示すように、本体部は、カフに空気を送って膨張させる加圧部、膨張したカフ内から一定の割合で空気を排気してカフを減圧する減圧部、及びカフ内圧力を検出する圧力検出部からなる空気系と、さらに発光素子を駆動する発光回路、発光素子の動脈照射によって得られる脈波信号を検出する脈波回路、及びこれらを制御する制御部が一つの筺体内に高密度に実装されて、胸ポケットに入る程度の大きさとなっている。本体部は、更に表示部、記憶部、時刻管理部、電池を備えている。
なお、後述するような体温、脳波の計測値を契機とした血圧測定を行う場合には、図3に示す体温検出部、脳波検出部を備える。また、この場合、体温センサ、脳波センサを測定器30側に備える。
図4はカフ内に設置する光電センサの一例を示したものである。図4に示すように、カフ33が耳珠1に接する面に発光素子61と受光素子62が設置され、発光素子61の発光する光を耳珠1に入射させた入射光が耳珠1内の血管あるいは血管の中の血球により散乱され、散乱光66が受光素子62で受光される。ここで、受光素子62は、発光素子61から耳珠1へ入射した入射光が耳珠1内で散乱された散乱光66を受光する位置に設置される。
このような発光・受光素子ペアによって、心臓の拡張・収縮に連動して生じる血管振動による波形、いわゆる脈波を検出することが出来る。そして、脈波を検出する過程において、カフ33、34により耳珠1を圧迫し、血管の血流を停止させた状態から、カフの空気圧を徐々に低下させ、この空気圧の低下の過程において、血管の脈動に対応する脈波を脈波信号として測定すれば、この脈波信号から血圧を測定することができる。
図4において、発光素子61及び受光素子62は必ずしもカフ33の膨張面上に設定する必要はないが、発光素子61及び受光素子62を、カフ33の膨張面上に固定することにより、カフ33に空気を挿入し耳珠1に圧力を印加する場合及びカフ33及びカフ34の空気を抜いて耳珠1に印加する圧力を減じる場合、カフ33と発光素子61、及びカフ55と受光素子62のそれぞれが一緒に移動し、カフ34と発光素子61、受光素子62の位置関係が安定になるので、より高精度に脈波を検出し、その検出した脈波から、より正確に血圧を測定することができる。
また、図4において、カフ33内に発光素子と受光素子のペアを配置して照射光の反射方向に散乱する光を検出する反射型としたが、カフ33内には発光素子をカフ34内に受光素子を配置して照射光の透過方向に散乱する光を検出する透過型とすることも出来る。また、両型において、発光素子と受光素子の位置を逆にするなど適宜配置を設定することが可能である。
図5に、カフ33、24が加えるカフの圧力74と血管の脈動に対応する脈波信号75、及び血圧波形70の関係を示す。図5において、血圧は血圧波形70により示すように心臓の運動により鋸歯状の波形を示しながら全体的に緩やかにうねるような変化を示す。血圧波形70は血圧測定の原理説明のために示したものであり、血管内に挿入された精密な血圧測定器により測定可能である。
図5に示すカフの圧力74は、カフに空気を挿入して耳珠1に圧力を加えて、血流が停止する程度の高い圧力にした状態から、カフ内の空気を徐々に抜いて、時間の経過とともにカフの圧力を徐々に低下させている様子を示している。図5にカフの圧力74の低下過程において、測定される脈波の波形を脈波信号75として示している。図5に示すように、カフの圧力74が十分高い状態では血流が停止し、脈波信号75はほとんど現れないが、カフの圧力74が低下するにともなって、脈波信号75は小さな三角状の波形として出現する。この脈波信号75が出現する時点をS1点76として示している。さらに、カフの圧力74を低下させると脈波信号75の振幅は増大し、S2点77において最大値に達する。さらに、カフの圧力74を低下させると脈波信号75の振幅は緩やかに減少した後、上端部が一定値となり平坦な状態を示し、さらに若干の時間遅れの後に、脈波信号75の下端部も一定値に転換するが、この脈波信号75の下端部の値が一定値へ転換する時点をS3点78で示している。以上のカフの圧力74の低下過程の、S1点76に対応するカフの圧力74の値が最高血圧71であり、S2点77に対応するカフの圧力74の値が平均血圧72であり、S3点78に対応するカフの圧力74の値が最低血圧73となることが知られている。
以上述べたように、カフの圧力74を血管の血流が停止する程度の高い圧力から減圧する過程で、脈波信号75は変化して、独特な形状を示すので、例えば、各時点の血圧に対応する脈波信号75の形状を記憶しておけば、任意時点で測定した脈波信号75から、その測定時点の血圧値が最高血圧と最低血圧の間のどの位置に相当するかを測定することができる。また、脈波信号75は最高血圧71に対応するS1点76、平均血圧72に対応するS2点77、最低血圧73に対応するS3点78においては、特に顕著な波形の変化を示すので、これらの波形の変化の特徴を記憶して、波形の変化の特徴から血圧を測定することも可能である。例えば、脈波信号75の振幅が最大となる平均血圧72に対応するS2点77を測定した時点で、脈波信号75が常に最大値となるようにカフの圧力74を制御すれば、連続的に平均血圧72を測定することができる。同様の原理により、最高血圧71と平均血圧72についても連続測定が可能である。以上は光電センサによる容積脈波を検出して最高血圧と最低血圧を求める例である。この耳式血圧計では、光電センサを圧電センサに変えて耳珠に圧電センサを押し付け脈波信号を検出する圧脈波方式とすることが出来る。また光電センサに変えて小型のマイクロホンを採用することによりコロトコフ方式とすることも出来る。
また、本実施の形態における耳式血圧計としては、上記のようなアームで耳介の一部を挟むことにより血圧を測定する耳式血圧計の他、図6に示すような外耳道に測定部を挿入する耳式血圧計でもよい。同図に示す血圧計の測定部は、中空のフレーム15、該中空のフレーム15を外耳道に保持する保持部16、該中空のフレーム15に取り付けたセンシング部17により構成する。図6は保持部16を外耳11に装着した状態を示している。保持部の製作においては、例えば、被計測者の外耳11及び外耳道12の形状をポリマー性樹脂印象材などで型取りし、この型を元に例えばシリコーン樹脂などで全体の形を作り、音響の通路を確保するための中空部分をくり抜き、フレーム15を形成し、センシング部17を設置する。センシング部は、発光素子171、受光素子172、及び圧力発生機構173を有し、図3に示したような本体部と空気チューブ、信号線等で接続される。この血圧計では、外耳道の動脈を圧迫して血圧を測定する。なお、血圧を測定する原理は、図3に示した血圧計と同様である。
また、図7に示すように、保持部16を外耳11に懸架する懸架部18を備えてもよい。懸架部18の形状は図7(A)に示すように耳介10を後頭部側へ取り巻く形でも良く、または図7(B)に示すように耳介10の顔面側へ取り巻く形でも良く、あるいは円形状でも良く、あるいは直線状でも良い。
また、上記の各耳式血圧計において本体部と測定部とを別々に設ける代わりに、図8に示すように、本体部と測定部とを一体にして構成することもできる。この場合、本体部と測定部とを接続する空気チューブは不要となる。なお、図8は、外耳道に挿入するタイプの例であるが、図3に示した血圧計でも、アームに本体部を取り付けるなどして、本体部と測定部とを一体にして構成することが可能である。
(基底血圧測定について)
次に、上記の耳式血圧計を用いた基底血圧測定についての実施例を説明する。
(実施例1:時刻に基づく測定)
実施例1は所定の時刻を予め設定しておき、その時刻になったら血圧を測定するというものである。
例えば、充分睡眠が進行し、深くなると想定される時刻、すなわち入眠予定時刻から睡眠が深くなると想定される所定時間後に血圧測定を開始する旨を時刻管理部に設定し、その時刻に達すると血圧測定を開始するように制御部が制御を行う。なお、睡眠が深くなると想定される時刻は被測定者毎に異なるが、入眠後3〜4時間後に測定を開始するよう設定するのが好ましい。
また、特定の被測定者に対し、睡眠中に所定間隔で血圧を測定し、基底血圧(最低血圧)の得られる時刻を求めておき、以降、その被測定者に対してはその時刻を血圧測定開始時刻として用いてもよい。
更に、測定時刻を複数設定するか、測定開始時刻とそこからの測定時間間隔、測定回数を適宜設定してもよい。このように複数回測定を行うことにより、その結果の平均値や分布から基底血圧をより正確に求めることができる。なお、上記の測定結果は記憶部に格納しておく。測定結果は適宜表示部から表示できる。
また、上記の測定時間間隔、測定回数などの測定条件は、本体部に備えられた操作部等から制御部に対してデータ入力等を行うことにより設定することが可能である。また。設定のために入力したデータを記憶部に格納し、制御部が記憶部に格納されたデータを読み取ることにより、設定に応じた動作をするよう構成してもよい。他の実施例における測定に係る条件についても同様である。
さて、図9は、睡眠時における人のサーカディアンリズムを模式的に表した図である。図9の縦軸に示す睡眠段階は、睡眠ポリグラムの脳波、眼球運動、筋電図などにみられる種々の特徴から睡眠を段階に分けたもので、一般的にレム睡眠及びノンレム睡眠4段階の計5段階に分類されている。図9では、睡眠レベルが上に凸となった段階がレム睡眠で、下に凸となった段階がノンレム睡眠である。特に睡眠段階が3以上となると、睡眠ポリグラフ上では高振幅デルタ波が20%以上出現し、深い睡眠状態であることが示される。
図9に示すように、睡眠は入眠直後に深くなり、その後ノンレム睡眠が約90分間隔で現れる。このような特徴を用い、入眠後の適当な時刻(例えば2時間後)から、例えば30分毎に3回以上測定を実行すれば、ノンレム睡眠相に近い段階での測定が少なくとも1回以上実施できる。これを図10に示す。丸、三角、四角のいずれの場合でも、基底血圧測定に有効なタイミングが含まれていることが示されている。
(実施例2:体温に基づく測定)
図9に示すように、体温は睡眠進行とともに下がりはじめ、起床前2〜3時間が最も低下する。そして、体温が最も低下した段階では、脳の活動レベルも低く、心身ともにリラックスした状態と考えられ、基底血圧の測定に適した状態であると考えられる。
そこで、本実施例では、外耳道の温度を図11に示したサーミスタ39を用いた温度センサでモニターし、体温検出部及び制御部が、温度の変化がある量に達するか、予め設定した温度以下もしくは以上になったか、温度が最も低下した時点か、などを判定し、これを契機に血圧を測定する。なお、最も温度が低下したか否かは、温度変化から判定可能である。
温度の変化がある量に達するか、予め設定した温度以下になったことを検出するか、温度が最も低下した時点を検出するか、のうちのどの基準を採用するかは、予め被測定者の体温と血圧との関係を調べておき、基底血圧の測定という観点から、その被測定者に適した基準を採用すればよい。例えば、体温が最低のときに基底血圧を示す被測定者であれば温度が最も低下した時点で測定を開始し、最低ではないが、ある温度以下になったときに基底血圧を示す被測定者であれば予め設定した温度以下になったときに測定を開始する。
また、実施例1と同様に、ある温度になったことを契機として、所定の時間間隔で複数回測定を実行しても良い。これにより、より確実に基底血圧を得ることができる。
サーミスタの設置部位は、図11の例に示すように、耳式血圧計の外耳道に挿入する部分の先端が好ましい。これは、外耳道温度が、核心体温に近い舌下温によく追従するからである(非特許文献2)。なお、サーミスタは、外耳道内の空中に保持されていてもよいし、外耳道内壁に接していてもよい。また、体温の測定に関しては、耳式血圧計から離れた部位に温度センサを備えて測定してもよい。
(実施例3:脳波に基づく測定)
図11に示した温度センサと同様の位置に脳波センサを取り付けることにより、睡眠中の被測定者の脳波をモニターして、脳波検出部及び制御部が、デルタ波の検出などに基づきノンレム睡眠相に達したことを検出したことを契機として血圧測定を実施するようにしてもよい。ノンレム睡眠の出現は睡眠中何度か発生するので、その都度測定しても良いし、一回のノンレム睡眠中に複数回測定しても良い。本実施例では、ノンレム睡眠状態を直接検出できるので、ノンレム睡眠状態で基底血圧を示す被測定者に対して正確な基底血圧を得ることができる。
なお、脳波センサは耳式血圧計に備える必要はなく、例えば、被測定者の頭上に備え、本体部の脳波検出部と接続するように構成してもよい。なお、脳波検出部は、脳波センサから送られる測定データから、脳波を検出する機能を有するものである。
(実施例4:各検出法の組み合わせ)
実施例1〜3で説明した睡眠状態の検出法を組み合わせて、被測定者毎に相応しい条件を設定するようにしてもよい。
睡眠中の体温変化は0.1℃〜1℃程度個人差があることが知られているので、例えば、体温変化が所定の値より大きい被測定者の場合は、時刻設定と温度変化の論理積の条件を満足すると測定を開始し、体温変化が所定の値より小さい被測定者の場合は、時刻設定と温度変化の論理和の条件を満足すると測定を開始するように血圧計を構成することができる。なお、この制御は本体部の制御部で行われる。
例として、時刻設定と温度変化の論理積による判定の概念図を図12に示す。この例では、予め設定した時刻の各時点で、入眠時からの外耳道温の低下量が所定の値より大きければ測定を行い、大きくなければ測定を行わない。
上記の組み合わせ以外にも、測定開始時刻到達と外耳道温の最低値検出の論理積もしくは論理和、測定開始時刻到達と脳波のデルタ波検出の論理積もしくは論理和、外耳道温度の低下量もしくは最低温度検出と脳波のデルタ波検出での論理積もしくは論理和、「測定開始時刻到達」と、「外耳道温度の低下量もしくは最低温度検出」と、「脳波のデルタ波検出」での論理積もしくは論理和、といった組み合わせを用いることができる。上記の組み合わせのどれを用いるかは、被測定者の特性に応じて決定する。また、上記のように種々の組み合わせが可能であることから、被測定者毎に基底血圧の測定に適した組み合わせを選択することが可能となる。このような組み合わせを用いることにより、時刻、覚醒時からの外耳道温と脳波の変化から睡眠の状態を監視し、基底血圧を測定するのにふさわしい深い睡眠状態を検出したことを契機として血圧測定を実行することが可能となる。
上述したように、本実施例で説明した血圧計によれば、従来困難であった基底血圧の把握を、簡便かつ高精度に実現することができ、血圧測定に伴う被測定者への肉体的、精神的苦痛を減免することができる。これにより、基底血圧測定の高精度化のみならず、基底血圧の変動を長期的にモニターすることも可能となる。本血圧計によって得られる血圧情報は、高血圧状態となっている原因の解明や、治療法の適正化に貢献できるばかりでなく、家庭環境で気軽に基底血圧を測定できることで、個人の健康管理や把握の高精度化を実現できる。従って、治療を必要としない程度の高血圧気味な被測定者や、健康管理に敏感なユーザーの健康維持に貢献でき、社会問題化している生活習慣病の抑制に寄与できる。
なお、これまでに説明した実施の形態における本体部の処理をプログラムを用いて実現してもよい。その場合、記憶部に当該プログラムを格納し、制御部(コンピュータのCPUに相当する)がそのプログラムを実行し、これまでに説明した血圧測定実行判断に係る制御部の処理等が実行される。例えば、そのプログラムは、読み書き可能なメモリに格納され、血圧計にそのメモリをセットすることにより、本体部で実行される。また、プログラムを格納する記録媒体としては、上記以外にも、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等を用いることも可能である。
本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能である。
耳介の構造図である。 耳式血圧計の測定部30の構成例を示す図である。 本耳式血圧計の耳介への装着例及び本体部の構成を示す図である。 カフ内に設置する光電センサの一例を示す図である。 カフの圧力74と血管の脈動に対応する脈波信号75、及び血圧波形70の関係を示す図である。 耳式血圧計の測定部の他の例を示す図である。 測定部の保持部の例を示す図である。 測定部と本体部とを一体とした場合の例を示す図である。 睡眠時における人のサーカディアンリズムを模式的に表した図である。 30分間隔3回測定の場合における測定開始時刻と睡眠相との関係を示す図である。 サーミスタを備えた測定部の構成例を示す図である。 時刻設定と温度変化の論理積による判定の概念図である。
符号の説明
1 耳珠、2 対珠、3 耳甲介、4 対輪、5 耳輪、6 対輪脚、7 耳輪脚、8 耳甲介腔
31 第一のアーム、32 第二のアーム、33,34 カフ、35 支軸、36 空気チューブ、37 信号線、40 距離可変機構、41 回転機構、61 発光素子、62 受光素子
10 耳介、11 外耳、12 外耳道、15 フレーム、16 保持部、17 センシング部、18 懸架部

Claims (40)

  1. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計において、
    予め設定した時刻に達したことを検知する時刻管理手段と、
    前記時刻管理手段が前記予め設定した時刻に達したことを検知したときに血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする耳式血圧計。
  2. 前記予め設定した時刻に達してから、所定の測定時間間隔をおいて複数回血圧を測定する請求項1に記載の耳式血圧計。
  3. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計において、
    外耳道内、もしくは外耳道内壁の温度を測定するための温度測定手段と、
    前記温度測定手段により測定される温度が、予め設定した条件を満たした場合に血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする耳式血圧計。
  4. 前記予め設定した条件は、前記温度が予め設定した閾値を超えるかもしくは下回ること、前記温度が温度測定開始時点の温度に対して所定の変化量分変化したこと、温度測定開始から最も温度が低下したこと、のうちのいずれかである請求項3に記載の耳式血圧計。
  5. 前記耳式血圧計は時刻管理手段を更に備え、前記予め設定した条件を満たした時点から、所定の測定時間間隔をおいて複数回血圧を測定する請求項3又は4に記載の耳式血圧計。
  6. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計において、
    脳波を測定するための脳波測定手段から送られる測定データから脳波を検出する脳波検出手段と、
    脳波検出手段が検出した脳波から、予め定めた睡眠状態を検出したことを契機として血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする耳式血圧計。
  7. 前記予め定めた睡眠状態は、ノンレム睡眠の状態である請求項6に記載の耳式血圧計。
  8. 前記耳式血圧計は時刻管理手段を更に備え、前記予め定めた睡眠状態を検出した時点から、所定の測定時間間隔をおいて複数回血圧を測定する請求項6又は7に記載の耳式血圧計。
  9. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計において、
    予め設定した時刻に達したことを検知する時刻管理手段と、
    外耳道内、もしくは外耳道内壁の温度を測定するための温度測定手段とを備え、
    前記時刻管理手段が前記予め設定した時刻に達したことを検知したこと、前記温度測定手段により測定される温度が予め設定した条件を満たしたこと、の2つの条件の両方を満たした場合、もしくは、当該2つの条件のうちのいずれかを満たした場合に血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する制御手段を備えたことを特徴とする耳式血圧計。
  10. 前記耳式血圧計は、脳波を測定するための脳波測定手段から送られる測定データから脳波を検出する脳波検出手段を更に備え、
    前記制御手段は、当該脳波検出手段が検出した脳波から予め定めた睡眠状態を検出したか否かを、血圧の測定を行うか否かの判断に用いる請求項9に記載の耳式血圧計。
  11. 前記耳式血圧計は、カフを備えた2つのアームを有し、2つのアームで耳部の一部を挟み、前記カフにより耳部の一部の血管を圧迫することにより血圧を測定する請求項1ないし10のうちいずれか1項に記載の耳式血圧計。
  12. 前記耳式血圧計は、外耳あるいは外耳道への装着に適した形状であり、外耳道の血管を圧迫して血圧を測定するためのセンシング部を備える請求項1ないし10のうちいずれか1項に記載の耳式血圧計。
  13. 前記耳部の一部は、外耳の一部である請求項1ないし11のうちいずれか1項に記載の耳式血圧計。
  14. 前記外耳の一部は、耳介の一部である請求項13に記載の耳式血圧計。
  15. 前記耳介の一部は、耳珠である請求項14に記載の耳式血圧計。
  16. 前記外耳の一部は、外耳道である請求項13に記載の耳式血圧計。
  17. 前記耳部の一部は、外耳の周辺である請求項1ないし11のうちいずれか1項に記載の耳式血圧計。
  18. 前記外耳の周辺は、耳介の付け根周辺の側頭部である請求項17に記載の耳式血圧計。
  19. 前記耳介の付け根周辺の側頭部は、耳珠周辺の側頭部である請求項18に記載の耳式血圧計。
  20. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計を制御する方法であって、
    前記耳式血圧計が備える時刻管理手段が予め設定した時刻に達したことを検知したときに血圧の測定を行わせ、その測定結果を記憶手段に格納させるステップを有することを特徴とする方法。
  21. 前記予め設定した時刻に達してから、所定の測定時間間隔をおいて複数回血圧を測定させるステップを有する請求項20に記載の方法。
  22. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計を制御する方法であって、前記耳式血圧計は、外耳道内、もしくは外耳道内壁の温度を測定するための温度測定手段を備え、前記方法は、
    前記温度測定手段により測定される温度が、予め設定した条件を満たした場合に血圧の測定を行わせ、その測定結果を記憶手段に格納させるステップを有することを特徴とする方法。
  23. 前記予め設定した条件は、前記温度が予め設定した閾値を超えるかもしくは下回ること、前記温度が温度測定開始時点の温度に対して所定の変化量分変化したこと、温度測定開始から最も温度が低下したこと、のうちのいずれかである請求項22に記載の方法。
  24. 前記耳式血圧計は時刻管理手段を更に備え、前記方法は、前記予め設定した条件を満たした時点から、所定の測定時間間隔をおいて複数回血圧を測定させるステップを有する請求項22又は23に記載の方法。
  25. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計を制御する方法であって、
    脳波を測定するための脳波測定手段から送られる測定データから脳波を検出させる脳波検出ステップと、
    脳波検出ステップにより検出された脳波から、予め定めた睡眠状態を検出したことを契機として血圧の測定を行わせ、その測定結果を記憶手段に格納させるステップと、
    を有することを特徴とする方法。
  26. 前記予め定めた睡眠状態は、ノンレム睡眠の状態である請求項25に記載の方法。
  27. 前記耳式血圧計は時刻管理手段を更に備え、前記方法は、前記予め定めた睡眠状態を検出した時点から、所定の測定時間間隔をおいて複数回血圧を測定させるステップを有する請求項25又は26に記載の方法。
  28. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計を制御する方法であって、前記耳式血圧計は、予め設定した時刻に達したことを検知する時刻管理手段と、外耳道内、もしくは外耳道内壁の温度を測定するための温度測定手段とを備え、前記方法は、
    前記時刻管理手段が前記予め設定した時刻に達したことを検知したこと、前記温度測定手段により測定される温度が予め設定した条件を満たしたこと、の2つの条件の両方を満たした場合、もしくは、当該2つの条件のうちのいずれかを満たした場合に血圧の測定を行わせ、その測定結果を記憶手段に格納させる制御ステップを有することを特徴とする方法。
  29. 前記方法は、脳波を測定するための脳波測定手段から送られる測定データから脳波を検出させる脳波検出ステップを更に有し、
    前記制御ステップにおいて、当該脳波検出ステップにより検出された脳波から予め定めた睡眠状態を検出したか否かを、血圧の測定を行うか否かの判断に用いる請求項28に記載の方法。
  30. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計に処理を実行させるプログラムであって、
    前記耳式血圧計が備える時刻管理手段が前記予め設定した時刻に達したことを検知したときに血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する手順を前記耳式血圧計に実行させることを特徴とするプログラム。
  31. 前記予め設定した時刻に達してから、所定の測定時間間隔をおいて複数回血圧を測定する手順を前記耳式血圧計に実行させる請求項30に記載のプログラム。
  32. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計に処理を実行させるプログラムであって、前記耳式血圧計は、外耳道内、もしくは外耳道内壁の温度を測定するための温度測定手段を有し、前記プログラムは、
    前記温度測定手段により測定される温度が、予め設定した条件を満たした場合に血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する手順を前記耳式血圧計に実行させることを特徴とするプログラム。
  33. 前記予め設定した条件は、前記温度が予め設定した閾値を超えるかもしくは下回ること、前記温度が温度測定開始時点の温度に対して所定の変化量分変化したこと、温度測定開始から最も温度が低下したこと、のうちのいずれかである請求項32に記載のプログラム。
  34. 前記耳式血圧計は時刻管理手段を更に備え、前記プログラムは、前記予め設定した条件を満たした時点から、所定の測定時間間隔をおいて複数回血圧を測定する手順を前記耳式血圧計に実行させる請求項32又は33に記載のプログラム。
  35. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計に処理を実行させるプログラムであって、
    脳波を測定するための脳波測定手段から送られる測定データから脳波を検出する脳波検出手順と、
    脳波検出手段が検出した脳波から、予め定めた睡眠状態を検出したことを契機として血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する手順と、
    を前記耳式血圧計に実行させることを特徴とするプログラム。
  36. 前記予め定めた睡眠状態は、ノンレム睡眠の状態である請求項35に記載のプログラム。
  37. 前記耳式血圧計は時刻管理手段を更に備え、前記プログラムは、前記予め定めた睡眠状態を検出した時点から、所定の測定時間間隔をおいて複数回血圧を測定する手順を前記耳式血圧計に実行させる請求項35又は36に記載のプログラム。
  38. 耳部の一部の血管を圧迫して血圧を測定する耳式血圧計に処理を実行させるプログラムであって、前記耳式血圧計は、予め設定した時刻に達したことを検知する時刻管理手段と、外耳道内、もしくは外耳道内壁の温度を測定するための温度測定手段とを備え、前記プログラムは、
    前記時刻管理手段が前記予め設定した時刻に達したことを検知したこと、前記温度測定手段により測定される温度が予め設定した条件を満たしたこと、の2つの条件の両方を満たした場合、もしくは、当該2つの条件のうちのいずれかを満たした場合に血圧の測定を行い、その測定結果を記憶手段に格納する手順を前記耳式血圧計に実行させることを特徴とするプログラム。
  39. 前記耳式血圧計は、脳波を測定するための脳波測定手段から送られる測定データから脳波を検出する脳波検出手段を更に備え、
    前記プログラムは、当該脳波検出手段が検出した脳波から予め定めた睡眠状態を検出したか否かの情報を用いて、血圧の測定を行うか否かの判断を行う手順を前記耳式血圧計に実行させる請求項38に記載のプログラム。
  40. 請求項30ないし39のうちいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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