JP2006101838A - 魚釣用リール - Google Patents
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Abstract
【課題】補助操作部材によってスプールを補助的に巻回可能とした魚釣用リールにおいて、不使用時等、補助操作部材や動力伝達経路等が破損したり、損傷するようなことのない魚釣用リールを提供する。
【解決手段】本発明の魚釣用リールは、釣竿を保持した手の指で操作可能な位置に変位可能に設けられた補助操作部材40によって、スプール7を補助的に巻取り操作できるように構成されている。そして、補助操作部材40は、保持機構65によって、手の指で操作可能な使用状態と、操作不能な不使用状態とに切換可能となっている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の魚釣用リールは、釣竿を保持した手の指で操作可能な位置に変位可能に設けられた補助操作部材40によって、スプール7を補助的に巻取り操作できるように構成されている。そして、補助操作部材40は、保持機構65によって、手の指で操作可能な使用状態と、操作不能な不使用状態とに切換可能となっている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、リール本体の側板間に釣糸が巻回されるスプールを回転自在に支持した魚釣用リールに関し、特に、ルアーフィッシングに適した魚釣用リールに関する。
従来、釣法の一つとして、ルアーと称される疑似餌にアクションを与えて魚を釣るルアーフィッシングが知られている。このような釣法におけるルアーアクション操作では、リールを握持保持した手によるロッド操作と、反対側の手による巻取り操作とを使い分けて行なっているが、キャスティング操作する腕が伸びている状態やハンドルが下側に向いている場合など、他方の手が不自然となって、容易かつ微妙なハンドル回転による巻取り操作が行なえないという不具合が生じる。
そこで、このような不具合を解消するために、特許文献1には、スプールに釣糸を補助的に巻回する補助操作部材をリール本体に設け、リールの安定した状態を維持しながらロッドを保持した手の指で補助操作部材を回動操作して、ルアーアクション操作及び微妙な巻取り操作を迅速かつ容易に行なえるようにした魚釣用リールが開示されている。
そして、この魚釣用リールでは、釣糸を補助的に巻回する補助操作部材は、リール本体の側板間の上部に配置したレバー部材として構成されており、一方向クラッチを介してスプールの巻取り駆動機構に連結されている。
特開2004−141059号公報
ところで、上記したレバー部材は、バネ部材によるバネ力によって、常時、起立する方向に回動付勢されており、リール本体を握持保持した手の親指によって、バネ力の付勢力に抗して後方側へ押圧回動操作することで、スプールが回転駆動され、親指をレバー部材から離すと、レバー部材は、バネ力によって起立位置に戻るように構成されている。すなわち、レバー部材は、通常、リール本体から外方に突出しているため、釣場の移動時、運搬時、携帯時等、不使用時において、誤ってリールを落下させてしまったり、他物に当ててしまったような場合、外方から突出するレバー部材に直接、衝撃が加わることが考えられ、レバー部材が破損したり、変形することが有り得る。また、このような衝撃(急激な力の作用)が加わることで、動力伝達経路(歯車同士の噛合部、支持部など)に支障が生じることも考えられ、実際にレバー部材による補助巻取り操作が行なえなくなってしまう可能性がある。
本発明は、上記した問題に着目して成されたものであり、補助操作部材によってスプールを補助的に巻回可能とした魚釣用リールにおいて、不使用時等、補助操作部材や動力伝達経路等が破損したり、損傷するようなことのない魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体に回転自在に支持したスプールを、リール本体の側部に設けられたハンドルの回転操作で巻取り駆動回転可能にすると共に、前記スプールに釣糸を補助的に巻回可能とする補助操作部材を、釣竿を保持した手の指で操作可能な位置に変位可能に設けており、前記補助操作部材を、手の指で操作可能な使用状態と、操作不能な不使用状態とに切換可能とする切換手段を設けたことを特徴とする。
上記した構成の魚釣用リールによれば、補助操作部材を操作可能な使用状態では、キャスティング操作を行なった後、そのまま釣竿(ロッド)と共に保持している手の指で、補助操作部材を操作することで、釣糸を補助的にスプールに巻回させることが可能となる。そして、魚釣用リールを使用しない場合(釣場移動時、搬送時など)、前記切換手段によって、補助操作部材を操作することができない状態(不使用状態)に切換えられるので、補助操作部材が他物に当たることを阻止したり、或いは他物に当たっても直接的な衝撃が加わることを防止、乃至は抑制することが可能となって、補助操作部材や動力伝達経路を保護することが可能となる。
また、上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体に回転自在に支持したスプールを、リール本体の側部に設けられたハンドルの回転操作で巻取り駆動回転可能にすると共に、前記スプールに釣糸を補助的に巻回可能とする補助操作部材を、釣竿を保持した手の指で操作可能な位置に変位可能に設けており、前記操作部材と係合し、操作部材を前記リール本体から外方に突出しないように収納保持させる保持機構を設けたことを特徴とする。
上記した構成の魚釣用リールによれば、補助操作部材を操作可能な使用状態では、キャスティング操作を行なった後、そのまま釣竿(ロッド)と共に保持している手の指で、補助操作部材を操作することで、釣糸を補助的にスプールに巻回させることが可能となる。そして、魚釣用リールを使用しない場合、保持機構によって、補助操作部材がリール本体から外方に突出しないように収納保持されることから、補助操作部材が他物に当たり難くなり、補助操作部材が保護される。また、補助操作部材に、直接、衝撃が作用することが防止できるため、補助操作部材や動力伝経路を保護することが可能になる。
本発明の魚釣用リールによれば、補助操作部材によってスプールを補助的に巻回可能とした魚釣用リールにおいて、不使用時等、補助操作部材や動力伝達経路等が破損したり、損傷するようなことが防止される。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図10は、本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、図1は平面図、図2は補助操作部材の部分を切欠いて示す部分断面平面図、図3はリール本体の中央部分に沿った断面図、図4は側板を外してハンドル側から見た側面図、図5は図1の主要部を拡大して示す図、図6は図5のA−A線に沿った断面図、図7は図6のB−B線に沿った断面図、図8は切換操作部材を不使用状態に切換えた状態を示す図、図9は切換操作部材を不使用状態に切換えた状態を示すリール本体の中央部分に沿った断面図、そして、図10は図6に示す状態から切換操作部材を不使用状態に切換えた状態を示す図である。
図1〜図10は、本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、図1は平面図、図2は補助操作部材の部分を切欠いて示す部分断面平面図、図3はリール本体の中央部分に沿った断面図、図4は側板を外してハンドル側から見た側面図、図5は図1の主要部を拡大して示す図、図6は図5のA−A線に沿った断面図、図7は図6のB−B線に沿った断面図、図8は切換操作部材を不使用状態に切換えた状態を示す図、図9は切換操作部材を不使用状態に切換えた状態を示すリール本体の中央部分に沿った断面図、そして、図10は図6に示す状態から切換操作部材を不使用状態に切換えた状態を示す図である。
本実施形態の魚釣用リールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bと、各フレームに対し、所定の空間をもって装着される左右側板3a,3bとを備えており、一方の側板側(本実施形態では右側板3b側)には、ハンドル5を装着したハンドル軸6が、右フレーム2bと右側板3bとの間で軸受を介して回転可能に支持されている。なお、前記ハンドル5は、ハンドル軸6に装着されるアーム部材5aと、このアーム部材5aの両端部に回転可能に装着されるハンドル摘み5bによって構成されている。
左右側板3a,3b間には、釣糸が巻回されるスプール7が取り付けられたスプール軸8が回転可能に支持されており、スプール7は、前記ハンドル軸6に回転可能に取り付けられている駆動歯車10及びスプール軸8に継脱可能に支持されているピニオン12を具備した巻取り駆動機構13を介して、ハンドル5の回転操作によって回転駆動されるように構成されている。また、左右側板3a,3b間には、スプール軸8よりも前方側で、かつ上方側に、リール本体1を握り込んだ際、親指が載置できるように指当て部材(サムレスト)15が配置されている。
前記巻取り駆動機構13の前記ピニオン12には、公知のクラッチ機構17が係合しており、スプール後方のクラッチレバー18を押し下げることでスプール軸8との継合を解除してクラッチOFF(スプールフリー状態)とし、ハンドル5を巻取り操作することで、クラッチOFFからクラッチON(スプール回転状態)に自動復帰できるようになっている。
また、前記巻取り駆動機構13には、複数の動力伝達用の歯車を具備した動力伝達機構20が連結されており、後述する補助操作部材を回動操作することで、動力伝達機構20を介してスプール7を補助的に巻取り操作できるように構成されている。本実施形態における動力伝達機構20は、前記駆動歯車10と隣接するようにハンドル軸6に取り付けられた歯車21と、この歯車21に噛合すると共にスプール7に釣糸を平行に巻回するよう左右に往復動する公知のレベルワインド装置30を構成する駆動軸31の端部に取り付けられた歯車22と、右フレーム2bに一体回転可能に併設支持された歯車23,24とを備えている。なお、前記歯車22は、併設された歯車の内、ハンドル側の歯車23に噛合している。
前記左右側板3a,3b間には、レバー形状に構成された補助操作部材40が回動可能に支持されている。この補助操作部材40は、左右フレーム2a,2b間において、軸受を介して回転可能に支持された駆動軸41に対し、これを囲繞した状態で支持ピン42を介して固定されており、軸方向に亘って径方向に突出する操作部40aを備えている。この場合、補助操作部材40は、その操作部40aが釣竿を保持した手の指で操作可能な位置、例えば、本実施形態のように、左右側板3a,3b間に回動可能に支持されていれば良く、上記した指当て部材15の後方側において、回動可能に支持しておくことが好ましい。すなわち、補助操作部材40を、このような位置に配置しておくことにより、リール本体を握り込んだ際に指当て部材15に親指を載置すると、そのまま親指の腹部で回動操作(倒伏操作)を行なうことが可能となる。
前記補助操作部材40の基部には、左フレーム2aとの間で付勢バネ43が設けられており、操作部40aは常時前方側に回動する方向に付勢され、倒伏操作する毎に自動的に初期位置に復帰するようになっている。そして、補助操作部材40が初期位置にある状態では、操作部40aは、図3及び図4に示すように、側面視でリール本体1から外方に突出しており、親指で回動操作されると、操作部40aは、リール本体1から突出しないような位置(図9参照)に回動されるようになっている。
前記駆動軸41は、右フレーム2bからハンドル側に突出しており、その突出端には、前記動力伝達機構20を構成すると共に、前記歯車24と噛合する歯車45が取り付けられている。そして、この歯車45と前記駆動軸41との間には、一方向クラッチ50が介在されている。一方向クラッチ50は、右側板側に設けられた一方向クラッチ収容部51内に収容されており、歯車45に嵌合される(又は歯車45と一体形成される)外輪と、複数のコロ及びこれを保持する保持器とを備えており、各コロは、保持器との間に介在されたバネ部材の付勢力によって外輪に形成された楔領域に向けて付勢された状態となっている。
この場合、一方向クラッチ50は、補助操作部材40の操作部40aを、図3に示す初期位置から、前記付勢バネ43の付勢力に抗して図9に示すように後方に回動(倒伏)操作すると、楔作用によって、その回転は、そのまま歯車45に伝達され、かつ歯車45がハンドル5の巻取り操作で回転駆動されると、その回転は駆動軸41に伝達されないように配置されている。
そして、操作部40aの回動操作によって一方向クラッチ50を介して駆動される歯車45の回転は、上記した動力伝達機構20の歯車24(歯車23)、歯車22、及び歯車21を介して巻取り駆動機構13の駆動歯車10に伝達され、駆動歯車10を図4の時計回り方向に回転駆動する。この駆動歯車10の回転駆動は、上述した巻取り駆動機構13のピニオン12に伝達され、スプール7を釣糸巻取り方向に回転させる(釣糸をスプールに補助的に巻回する)。
一方、ハンドル5を釣糸巻取り方向に回転操作すると、その回転は、前記動力伝達機構20を介して歯車45に伝達されるものの、上述したように、一方向クラッチ50の各コロがフリー回転領域に移動して、その回転が駆動軸41(補助操作部材40)に伝達されることはない。
そして、前記補助操作部材40の近傍には、補助操作部材40を操作可能な使用状態と操作不能な不使用状態とに切換える切換手段60が設けられている。すなわち、切換手段60を介して、補助操作部材40の操作部40aは、使用状態/不使用状態に切換可能となっており、不使用状態に切換えておくことで、補助操作部材40を、外部からの衝撃等に対して保護するように構成されている。以下、切換手段60の具体的な構成について説明する。
上述したように、本実施形態における補助操作部材40は、レバー形状を成しており、その操作部40aは、初期位置では、図3のように、後方側に回動操作可能となるようにリール本体から外方に突出した状態となっている。また、回動操作時(倒伏操作時)においては、操作部40aは、図9に示すように、リール本体の上部から径方向外方に突出しないような位置に回動されるようになっており、この状態で操作部40aの表面と指当て部材15の表面とは略面一状になるように構成されている。この場合、補助操作部材40は、倒伏された位置になると操作不能な状態となり、本実施形態では、不使用時(魚釣用リールそのものを使用しないとき、或いは魚釣用リールは使用するが補助巻回を使用しないとき)において、補助操作部材40を倒伏状態に切換保持することで補助操作部材40を保護するようにしている。なお、外力に対する強度保護が図れるのであれば、操作部40aの一部がリール本体から多少突出していても差し支えない。
切換手段60は、補助操作部材40と係合して、補助操作部材40(操作部40a)をリール本体1から外方に突出させないように収納保持させる保持機構65を備えている。この保持機構65は、リール本体の側板3a,3b間に位置し、前記指当て部材15を構成している枠体15aの前方側の側部に形成された凹所66と、この凹所66内に配置される切換操作部材68と、前記凹所66の底部中央に形成され、補助操作部材40の基部側に向けて延出する案内部(溝)67と、前記補助操作部材40の基部の側面に形成され、補助操作部材40を倒伏した際に、係止凸部68cが嵌り込む係止凹部69とを備えている。なお、前記枠体15aは、左右フレーム2a,2bの一部を構成しており、前記案内部67は、枠体15aを貫通するように形成されている。
前記切換操作部材68は、図6に示すように、略L字状に形成されており、屈曲して立ち上がった部分(操作部)68aが前記凹所66内に位置して外部に露出し、屈曲して水平方向に延出する延出部68bが前記案内部67を貫通することで保持されている。そして、延出部68bは、枠体15aを貫通しており、枠体の内壁から突出する先端領域は、係止凸部68cとしての機能を備えている。
この場合、凹所66内に配置される操作部68aは、補助操作部材40の駆動軸41方向に沿ってスライド可能となっており、操作部68aを補助操作部材40側にスライドすることで係止凸部68cを係止凹部69に嵌合させることが可能であり、操作部68aを左側板側にスライドすることで係止凸部68cと係止凹部69の嵌合を解除することが可能となっている。なお、前記案内部67に、切換操作部材68の延出部68bとの間で多少の摩擦抵抗を付与したり、弾性力を付与する等して、切換操作部材68のスライド駆動時に多少の節度を持たせておくことが好ましい。
以上のように構成される魚釣用リールの作用について説明する。
仕掛けを投擲すべく、クラッチ機構17をスプールフリー状態に切換えてキャスティング操作を行なった後、ルアーアクションを行なうに際して、釣竿と共にリール本体の反ハンドル側側板3aを握持保持している手の指で操作部40aを付勢バネ43の付勢力に抗して回動操作(倒伏操作)すると、前記一方向クラッチ50、及び動力伝達機構20を介して、その回動力がハンドル軸6に伝達されるようになり、クラッチ機構17が自動復帰機構によってスプールフリー状態から巻取り状態に切換えられると共に、そのまま連続してスプール7の微妙な巻取り操作(巻取り補助操作)が行なえるようになる。
仕掛けを投擲すべく、クラッチ機構17をスプールフリー状態に切換えてキャスティング操作を行なった後、ルアーアクションを行なうに際して、釣竿と共にリール本体の反ハンドル側側板3aを握持保持している手の指で操作部40aを付勢バネ43の付勢力に抗して回動操作(倒伏操作)すると、前記一方向クラッチ50、及び動力伝達機構20を介して、その回動力がハンドル軸6に伝達されるようになり、クラッチ機構17が自動復帰機構によってスプールフリー状態から巻取り状態に切換えられると共に、そのまま連続してスプール7の微妙な巻取り操作(巻取り補助操作)が行なえるようになる。
すなわち、一方の手(左手)でスプール後方のクラッチレバー18を押し下げてクラッチOFF(スプールフリー状態)とし、キャスティング操作後に、この一方の手の親指で補助操作部材40の操作部40aを押込むように回動操作することで、手を持ち替えることなく、一方の手(左手)のままでクラッチONからOFF、OFFからONの切換え、そして、引き続いて補助巻取り操作が行なえると共に、他方の手(右手)で素早くハンドルによる巻取り操作に移行することができる。
そして、釣場の移動時、運搬時、携帯時等、魚釣用リールの不使用時においては、上記した切換手段60によって補助操作部材40を操作不能な不使用状態にしておくことで、落下したり他物に当たった際に、補助操作部材40に直接的に外力が加わることを防止して、補助操作部材40や動力伝達機構20の破損、損傷等を効果的に防止することができる。
具体的には、不使用時では、補助操作部材40を図9に示すように倒伏しておき、図6及び図7に示す位置にある保持機構65の切換操作部材68の操作部68aを、図8に示す位置にスライドさせ、係止凸部68cを係止凹部69に嵌合させる(図10参照)。これにより、補助操作部材40(操作部40a)は、図9に示すように、リール本体1の上部から径方向外方に突出することはなく、左右フレーム2a,2b間内に収容されてリール本体の一部に収納保持されるため、他物に当たることが効果的に防止できるようになる。また、収納された補助操作部材40に衝撃等が加わっても、保持された状態にあることから、その衝撃は伝達されることはなく、動力伝達機構20の破損や変形等が効果的に防止され、円滑な補助巻取り操作が行なえる。
また、上記した構成では、リールを、スプールの補助巻取り操作を必要としない釣法に使用する場合、補助操作部材40を、図9に示すような状態に保持しておくことで、外方に突出する部分を無くして、指当て部材としての機能を発揮させることも可能である他、左右フレーム2a,2b間の指当て部材15との併用も可能となる。すなわち、リールの使用態様に合わせて、補助操作部材40を指当て部材として設定することも可能となる。
図11は、上記した実施形態における保持機構を構成する切換操作部材の変形例を示す図である。上記した実施形態では、切換操作部材は、スライド駆動されるように構成されていたが、図に示すように、螺合関係によって回転駆動されるように構成しても良い。すなわち、この変形例における切換操作部材70は、枠体15aに、案内部として形成された雌ネジ部72に螺合する雄ネジ部70bを有するビス状の部材として構成されており、その頭部70aを凹所66から露出させて、回転操作可能となるように構成されている。そして、その先端領域は、補助操作部材40に形成された係止凹部69に嵌入される係止凸部70cとしての機能を備えている。
このような構成においても、頭部70aを回転操作することで、上記した実施形態と同様な作用効果が得られる。
図12は、本発明に係る魚釣用リールの第2の実施形態を示す図であり、魚釣用リールの左側板側を一部切り欠いて示す図である。なお、この図において、上記した実施形態と同一の構成部材については、同一の参照符号が付してある。
上述したように、補助操作部材40は、左フレーム2aとの間に設けられた付勢バネ43によって、常時、起立方向に付勢され、倒伏操作する毎に操作部40aから指を離すと付勢バネの付勢力で自動的に初期位置に復帰するように構成されている。本実施形態では、切換手段における保持機構を付勢バネ43のバネ力が作用する位置と作用しない位置に死点(デッドポイント)を境に振分けるよう構成されている。具体的には、保持機構85は、左フレーム2aに回動可能に支持され、前記付勢バネ43の一端が装着されて、付勢バネ43の係止位置を変更可能にする(係止位置を変更することで死点位置を変える)回動部材86を備えている。そして、この回動部材86には、左側板3aから外方に突出して操作可能な操作レバー87が設けられており、操作レバー87を回動操作することで、付勢バネ43の係止位置を変更し、付勢バネ43のバネ力が作用する位置(補助操作部材40が回動操作できる位置)と、付勢バネ43のバネ力が作用しない位置(補助操作部材40が倒伏した状態で回動操作できない位置)に付勢バネ43の振分け付勢力を利用して切換保持することを可能にしている。
このように、保持機構85は、単に、上記した付勢バネ43の係止位置を変更させることで、補助操作部材40を使用状態と不使用状態に切換えることができるので、上述のように切換操作部材68,70をスライドしたり、回転する必要はなく、構成の簡素化が図れる。
図13及び図14は、本発明に係る魚釣用リールの第3の実施形態を示す図であり、図13は平面図、図14は中央部分における断面図である。
本実施形態では、補助操作部材40を使用状態と不使用状態に切換える切換手段が、補助操作部材40を覆うカバー体90によって構成されている。このカバー体90は、リール本体1に対して着脱可能となっており、本実施形態では、補助操作部材40に加え、指当て部材15も併せて覆うように構成されている。カバー体90の前端部には、指当て部材15の前縁部に係止される係止フランジ91が形成されると共に、後方両端部には、一対の弾性係止部92が設けられており、枠体15aの左右フレーム2a,2b間に対して弾性係止されるように構成されている。
このような構成によれば、上記した各実施形態で得られる効果に加え、カバー体90によって補助操作部材40が完全に覆われるため、他物に当たることを確実に防止することができる。また、カバー体90は面一状に構成されていることから、不使用時において、カバー体90が、凹凸や段差のない指当て部材として機能するようになり、握持保持性の向上が図れるようになる。
なお、リール本体に対して着脱されるカバー体90は、補助操作部材40を不使用状態に切換えできれば、補助操作部材40のみを覆うようにしても良いし、そのの一部を覆うような構成であっても良い。
図15及び図16は、上記した実施形態の変形例を示す図であり、図15は中央部分における断面図、図16は主要部の拡大図である。
上記した実施形態では、カバー体90は、リール本体に対し着脱可能に構成されていたが、これらの図に示すように、指当て部材15の内部にカバー体90を収納する収納部15dを形成すると共に、指当て部材15の後方位置において、枠体15aの両サイドに案内溝15eを形成し、カバー体90を前後方向にスライドするように構成しても良い。
このような構成によれば、上記した実施形態で得られる効果に加え、補助操作部材40を使用する際には、カバー体90を収納部15dに収納し、不使用時にはカバー体90を引き出すことで、補助操作部材40を覆うことが可能となり、カバー体90を紛失するようなことがなくなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることは無く種々変形することが可能である。例えば、上記した切換手段については、補助操作部材を、単に使用できない状態(補助巻取り操作が行なえない状態)に切換えできるように構成されていれば良く、不使用時であっても、補助操作部材の一部がリール本体から突出していても差し支えない。また、補助操作部材がリール本体から外方に突出しないように収納保持される構成の場合、補助操作部材の収納保持状態において、補助的な巻取り操作が可能となっていても良い。さらに、スプールに釣糸を補助的に巻回する補助操作部材については、本実施形態のように、倒伏操作する以外にも、回転操作するもの、或いは牽引操作するような構成であっても良い。
1 リール本体
3a,3b 側板
5 ハンドル
7 スプール
20 動力伝達機構
40 補助操作部材
40a 操作部
60 切換手段
65,85 保持機構
68,70 切換操作部材
90 カバー体
3a,3b 側板
5 ハンドル
7 スプール
20 動力伝達機構
40 補助操作部材
40a 操作部
60 切換手段
65,85 保持機構
68,70 切換操作部材
90 カバー体
Claims (4)
- リール本体に回転自在に支持したスプールを、リール本体の側部に設けられたハンドルの回転操作で巻取り駆動回転可能にすると共に、前記スプールに釣糸を補助的に巻回可能とする補助操作部材を、釣竿を保持した手の指で操作可能な位置に変位可能に設けた魚釣用リールにおいて、
前記補助操作部材を、手の指で操作可能な使用状態と、操作不能な不使用状態とに切換可能とする切換手段を設けたことを特徴とする魚釣用リール。 - 前記切換手段は、前記補助操作部材と係合し、補助操作部材を前記リール本体から外方に突出しないように収納保持させる保持機構を有することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
- 前記切換手段は、前記補助操作部材を覆うカバー体を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用リール。
- リール本体に回転自在に支持したスプールを、リール本体の側部に設けられたハンドルの回転操作で巻取り駆動回転可能にすると共に、前記スプールに釣糸を補助的に巻回可能とする補助操作部材を、釣竿を保持した手の指で操作可能な位置に変位可能に設けた魚釣用リールにおいて、
前記補助操作部材と係合し、補助操作部材を前記リール本体から外方に突出しないように収納保持させる保持機構を設けたことを特徴とする魚釣用リール。
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