JP2006101116A - フィルムスキャナ - Google Patents
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Abstract
【課題】 凹凸部位の有無などのフィルム表面状態をオペレータに速やかに認識させる。
【解決手段】 フィルムの反射光を受光する受光素子の出力信号の電圧値Vがしきい値電圧Vth1以下になると(S21)、フィルムが装着されていないとしてフィルム搬送を停止させる(S22)。電圧値Vがしきい値電圧Vth1としきい値電圧Vth2との間の値になると(S23)、フィルムに凹凸部位があるとしてフィルム搬送を停止させると共に(S26)、ディスプレイ及びスピーカーを用いてその旨を報知する(S27)。
【選択図】 図6
【解決手段】 フィルムの反射光を受光する受光素子の出力信号の電圧値Vがしきい値電圧Vth1以下になると(S21)、フィルムが装着されていないとしてフィルム搬送を停止させる(S22)。電圧値Vがしきい値電圧Vth1としきい値電圧Vth2との間の値になると(S23)、フィルムに凹凸部位があるとしてフィルム搬送を停止させると共に(S26)、ディスプレイ及びスピーカーを用いてその旨を報知する(S27)。
【選択図】 図6
Description
本発明は、フィルムに表示された画像を読み取るフィルムスキャナに関する。
特許文献1に記載のフィルムスキャナは、フィルム搬送路に対して同じ側に発光素子と受光素子とが設けられたものである。このフィルムスキャナにおいて、所定位置にフィルムが存在すると、発光素子から照射された光はフィルムで反射し、受光素子で受光される。一方、所定位置にフィルムが存在しないと、発光素子から照射された光は受光素子にほとんど達しない。したがって、受光素子からの出力信号に基づいて、フィルムの所定位置への装着を確実に検出することが可能となっている。このようにしてフィルムの装着が検出されると、多くのフィルムスキャナではフィルムの搬送が開始される。
しかしながら、例えば折れ曲がりなどの凹凸が形成された部位(以下、凹凸部位と称する)での反射率は正常部位よりも低いため、特許文献1に記載のフィルムスキャナによっては、フィルムの凹凸部位に発光素子からの光が照射されたときにフィルムが所定位置に装着されていないと検出されてしまう。このとき、フィルムが所定位置に装着されているにも拘わらずフィルムの搬送が始まらないので、オペレータはフィルムスキャナが故障していると誤認識してしまい、フィルムに凹凸部位があることに容易には気が付かないことが多い。そのため、オペレータが無駄な点検動作などに時間を取られることとなり、オペレータの作業効率が低下する原因となる。
そこで、本発明の目的は、凹凸部位の有無などのフィルム表面状態をオペレータに速やかに認識させることが可能なフィルムスキャナを提供することである。
本発明のフィルムスキャナは、フィルムを搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送されているフィルムに表示された画像を読み取る撮像素子と、前記搬送機構におけるフィルムとの最上流接触位置よりも上流にあるフィルムの被検出位置に光を照射する発光素子と、前記被検出位置からの反射光を受光する受光素子と、前記受光素子が受光した反射光の量に基づいて前記被検出位置に対応したフィルムの被検出部位の表面状態が複数段階のいずれであるかを判断する判断手段と、前記被検出部位の表面状態が前記複数段階のうちの所定段階にあると前記判断手段が判断した場合に、その旨を報知する報知手段とを備えている。
この構成によると、被検出位置に対応したフィルムの被検出部位の表面状態が複数段階のうちの所定段階にあることがオペレータに報知される。したがって、オペレータは、フィルム表面状態を速やかに認識することが可能となる。
本発明のフィルムスキャナにおいて、前記判断手段は、前記被検出部位が許容限界を超える凹凸部位であるか否かを判断してよい。このとき、前記報知手段は、前記被検出部位が許容限界を超える凹凸部位であると前記判断手段が判断した場合に、その旨を報知してよい。これにより、フィルムの表面に許容限界を超える凹凸部位があることをオペレータに報知することができる。
このとき、本発明のフィルムスキャナは、前記被検出部位が許容限界を超える凹凸部位であると前記判断手段が判断した場合に、前記搬送機構によるフィルムの搬送を停止する搬送停止手段をさらに備えていてよい。これにより、フィルム表面の凹凸部位に起因して搬送機構でフィルムの詰まりが生じるのを未然に防止することができる。
さらに、本発明のフィルムスキャナは、前記受光素子の出力信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段におけるゲインを記憶するゲイン記憶手段と、前記被検出位置にフィルムがないにも拘わらず当該被検出位置に対応したフィルムの被検出部位が許容限界を超える凹凸部位であると前記判断手段が判断するときの最小ゲインを抽出するゲイン抽出手段と、前記ゲイン記憶手段が記憶するゲインを、前記ゲイン抽出手段が抽出した最小ゲインよりも僅かに小さいゲインに変更するゲイン変更手段とをさらに備えていてよい。これにより、被検出位置におけるフィルムの有無に関する判断精度を高めることができる。そのため、被検出位置にフィルムがあるにも拘わらずフィルムがないと判断されることやその逆の判断がされることが非常に少なくなる。
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態のフィルムスキャナの概略図である。図1に示すように、フィルムスキャナ1は、照明光学系20と、撮像光学系30と、オートフィルムマスク40とを備えている。図2は、オートフィルムマスク40の平面図である。フィルムスキャナ1に供給されるフィルム2としては、画像領域がフィルム長手方向に互いに離隔して設けられた現像処理済みの長尺のネガフィルムまたはポジフィルムが用いられる。
照明光学系20は、ランプハウス21と、ランプハウス21内に配置されたハロゲンランプ22と、ハロゲンランプ22からの光ビームの色分布を必要に応じて整える調光フィルタ23と、同じく強度分布を整えるミラートンネル24とを含んでいる。
撮像光学系30は、ズームレンズを含むレンズユニット31と、照射光の方向を変えるミラー32と、フィルム2を透過して得られた透過光ビームを処理するための光電変換ユニット33とを含んでいる。ここで、光電変換ユニット33は、光ビームを受けて光電変換するためのものであり、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色を検出するために割り当てられた3つのCCDラインイメージセンサ33a、33b、33cを備えている。ここでは、各CCDラインイメージセンサ33a〜33cは、フォトダイオードなどからなる多数(例えば5000個)の受光領域が主走査方向、つまりフィルム2の幅方向と平行に配列されたセンサである。
赤色用CCDラインイメージセンサ33aの撮像面にはフィルム2を透過した光の赤色成分のみを通過させるカラーフィルタが、同様に、緑色用CCDラインイメージセンサ33bの撮像面には緑色成分のみを通過させるカラーフィルタが、青色用CCDラインイメージセンサ33cの撮像面には青色成分のみを通過させるカラーフィルタが設けられており、それぞれ基本的に、青色成分、赤色成分、緑色成分のみを光電変換する。それぞれのCCDラインイメージセンサ33a〜33cから出力される各画素信号は、サンプルホールドされて各画素信号が連続した画像信号となり、この各画素信号は所定のビット数(例えば12ビット)のデジタル信号に変換されて、図示しない画像メモリに画像データファイルとして記憶される。
オートフィルムマスク40は、照明光学系20と撮像光学系30との間に配置されている。オートフィルムマスク40は、CCDラインイメージセンサ33a〜33cによる撮像のために主走査方向と直交する副走査方向にフィルム2を一定速度で搬送する。
オートフィルムマスク40は、搬送されるフィルム2の下側に位置する下部マスク本体41と、下部マスク本体41に対してヒンジ(図示せず)で支持され、閉鎖姿勢と開放姿勢との間で揺動操作可能な上部マスク本体42とを有している。また、オートフィルムマスク40の互いに対向する2つの側面には、フィルム挿入口45aとフィルム排出口45bとが形成されている。
オートフィルムマスク40は、フィルム挿入口45aから挿入されて下部マスク本体41と上部マスク本体42との間に支持されたフィルム2を主走査方向と直角な副走査方向に沿って所定速度で走行させるための搬送機構の一部として、上流側から4つの搬送ローラ対47a、47b、47c、47dを有している。搬送ローラ対47a、47b、47c、47dは、図示しないモータによって駆動される。
オートフィルムマスク40において、最も上流にある搬送ローラ対47aよりもやや上流位置には、フィルムスキャナ1にフィルム2が装着されていることを検出するフィルム検出センサ10が配置されている。搬送ローラ対47aと搬送ローラ対47bとの間には、フィルム2の先端が到達した時刻を検出するためのフィルム先端検出センサ12が配置されている。搬送ローラ対47bと搬送ローラ対47cとの間には、撮像時におけるフィルム2に対する光の照射範囲を決定するスリット16が形成されている。搬送ローラ対47cと搬送ローラ対47dとの間には、フィルム2の両側に沿って形成されたパーフォレーション2aを検出するパーフォレーション検出センサ14が配置されている。パーフォレーション検出センサ14が所定時間以上パーフォレーション2aを検出し続けている場合、フィルム2が詰まったと判断され、搬送ローラ対47a、47b、47c、47dが停止させられる。
ここで、フィルム検出センサ10の詳細について、図3を参照して説明する。図3は、フィルム検出センサ10を含む回路ブロック図である。図3に示すように、フィルム検出センサ10は、被検出位置に光を照射する発光素子3と、フィルム2の搬送経路に対して発光素子3と同じ側に配置されて被検出位置からの反射光を受光する受光素子4とを有している。発光素子3としては、例えば発光ダイオードを使用することができる。受光素子4としては、例えばフォトダイオード又はフォトトランジスタを使用することができる。
発光素子3による被検出位置に対応したフィルム2の被検出部位に凹凸がない場合など表面状態が良好であれば、受光素子4は多量の光を受光することができる。そして、凹凸が激しくなるなど被検出部位の表面状態が悪化するに連れて、受光素子4が受光する光量は低下していく。発光素子3による被検出位置にフィルム2がなければ、受光素子4はほとんど光を受光することができない。
、受光素子4から出力された受光信号は、プリアンプ回路51に供給される。プリアンプ回路51は、受光素子4からの信号を一定の増幅をしてオートゲイン回路52に出力する。オートゲイン回路52はゲイン記憶部52aを含んでいる。ゲイン記憶部52aに記憶されるゲインは、後述するようにフィルム撮像に先駆けて行われるゲイン調整工程(後で詳述する)において調整されるものとする。オートゲイン回路52は、出力電圧が一定となるようにゲインを変えてプリアンプ回路51からの信号を増幅する。そして、設定されたゲインは、ゲイン記憶部52aに記憶される。メインアンプ回路53は、オートゲイン回路52からの信号をコンパレータ回路54に合う電圧とするためにさらに増幅する。コンパレータ回路54は、メインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vを2つのしきい値電圧Vth1、Vth2(Vth1<Vth2:図4参照)と比較し、その結果を出力する。コンパレータ回路54における比較結果信号は、制御回路55に与えられる。
図4に、フィルム撮像時におけるメインアンプ回路53の出力信号の一例を示す。図4において、曲線71は、フィルムスキャナ1にフィルム2が装着されておらず被検出位置にフィルム2がないときにおけるメインアンプ回路53の出力信号を表している。一方、曲線72は、フィルムスキャナ1にフィルム2が装着されており被検出位置にフィルム2があるときにおけるメインアンプ回路53の出力信号を表している。曲線71で示されたメインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vは、しきい値電圧Vth1より僅かに小さい。曲線72で示されたメインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vは、発光素子3からの光がフィルム2の正常部位(許容限界を超えない凹凸部位を含む)に照射されているときにはしきい値電圧Vth2より十分に大きいが(t<t1、t>t2)、発光素子3からの光がフィルム2において許容限界を超える凹凸部位に照射されているときにはしきい値電圧Vth2より小さく且つしきい値電圧Vth1よりも大きくなる(t1<t<t2)。
制御回路55は、ゲイン抽出部61と、ゲイン変更部62と、報知指示部63と、搬送制御部64とを有している。制御回路55には、ディスプレイ66及びスピーカー67が接続されている。
ゲイン抽出部61は、ゲイン調整工程において、発光素子3による被検出位置にフィルム2がないという条件の下でゲイン記憶部52aに記憶されるゲインを徐々に増加させることによって、メインアンプ回路53の出力信号がしきい値電圧Vth1を超えた際のゲイン(最小ゲイン)を抽出する。
ゲイン変更部62は、ゲイン調整工程において、オートゲイン回路52のゲイン記憶部52aに記憶されたゲインを、ゲイン抽出部61が抽出した最小ゲインよりも僅かに小さいゲインに変更する。具体的には、ゲイン記憶部52aに記憶されたゲインを最小ゲインの90%〜97%の大きさにする。
報知指示部63は、フィルム撮像時において、メインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vが2つのしきい値電圧Vth1、Vth2の間の値であることがコンパレータ回路54からの比較結果信号から分かると、フィルム2に許容限界を超える凹凸部位がある旨をディスプレイ66に表示させると共にスピーカー67から音声信号として出力させる。
搬送制御部64は、フィルム撮像時において、メインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vがしきい値電圧Vth2未満の値であることがコンパレータ回路54からの比較結果信号から分かると、モータを制御して4つの搬送ローラ対47a、47b、47c、47dによるフィルム2の搬送を停止させる。
次に、ゲイン調整工程における詳細な手順について、図5をさらに参照しつつ説明する。ゲイン調整工程は、フィルムスキャナ1にフィルム2を装着せずに行う。そのため、発光素子3による被検出位置にはフィルム2が存在しない。
まず、ステップS10において、ゲイン抽出部61がゲイン記憶部52aにゲイン初期値を記憶させる。ゲイン初期値としては、メインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vが確実にしきい値電圧Vth1以下となるような十分に小さい値が用いられる。そして、ステップS11においてフィルム検出センサ10の発光素子3が発光を開始する。
ステップS12では、メインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vがしきい値電圧Vth1よりも小さいかどうかが、コンパレータ回路54によって判断される。電圧値Vがしきい値電圧Vth1よりも小さいと判断された場合(S12:YES)、ステップS13に進む。
ステップS13では、ゲイン値が1だけインクリメントされるようにゲイン抽出部61がゲイン記憶部52aに記憶されたゲイン値を書き換える。そして、再びステップS12に戻って、同様の判断が行われる。
ゲイン値の増加によって電圧値Vがしきい値電圧Vth1以上であると判断された場合(S12:NO)、ステップS14に進む。ステップS14では、ゲイン値が1だけデクリメントされるようにゲイン抽出部61がゲイン記憶部52aに記憶されたゲイン値を書き換える。このようにして調整されたゲイン値を用いてフィルム検出センサ10でフィルム2の検出を行うと、メインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vがしきい値電圧Vth1近傍であるときの判断精度を高めることができる。つまり、被検出位置にフィルム2があるにも拘わらずフィルム2がないと判断されることやその逆の判断がなされることが非常に少なくなる。また、本ゲイン調整工程は、反射率のばらつきが大きいフィルム2を用いずに済むという点で判断精度を高める上で非常に有利である。
次に、上述したゲイン調整工程が完了してから行われるフィルムスキャナ1におけるフィルム撮像時の動作について、図6をさらに参照して説明する。
まず、ステップS20においてフィルム検出センサ10の発光素子3が発光を開始する。続いて、ステップS21では、メインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vがしきい値電圧Vth1以下かどうかが、コンパレータ回路54によって判断される。電圧値Vがしきい値電圧Vth1以下であると判断された場合(S21:YES)、ステップS22に進む。ステップS22において、搬送制御部64は、もし4つの搬送ローラ対47a、47b、47c、47dが駆動されているならモータを制御してそれを停止させ、駆動されていないならそのまま停止状態としておく。そして、ステップS21に戻る。オートフィルムマスク40のフィルム挿入口45aからフィルム2が挿入されて発光素子3による被検出位置にフィルム2の先端が到達するまで、メインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vはしきい値電圧Vth1よりも小さい。したがって、それまで、ステップS21からステップS22の処理が繰り返されることになる。
電圧値Vがしきい値電圧Vth1を超えると判断された場合(S21:NO)、ステップS23に進む。ステップS23では、メインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vがしきい値電圧Vth1より大きく且つしきい値電圧Vth2より小さいかどうかが、コンパレータ回路54によって判断される。電圧値Vがしきい値電圧Vth2以上であれば(V≧Vth2、S23:NO)、フィルム2の正常部位が被検出位置において検出されていることになる。
そこで、ステップS24において、フィルム搬送が行われているか、つまりモータが4つの搬送ローラ対47a、47b、47c、47dを駆動しているかが判断される。フィルム搬送が行われている場合(S24:YES)、ステップS21に戻って、同様の処理が繰り返される。フィルム搬送が行われていない場合(S24:NO)、ステップS25において搬送制御部64がフィルム搬送を開始させてから、ステップS21に戻る。
電圧値Vがしきい値電圧Vth1より大きく且つしきい値電圧Vth2より小さい場合(Vth1<V<Vth2、S23:YES)、ステップS26に進む。この場合、フィルム2において許容限界を超える凹凸部位が発光素子3による被検出位置に到達しているので、かかる凹凸部位が搬送ローラ対47aに達する前に、ステップS26において搬送制御部64がモータを制御して4つの搬送ローラ対47a、47b、47c、47dを停止させる。さらに、ステップS27において、報知指示部63が、フィルム2に許容限界を超える凹凸部位がある旨をディスプレイ66に表示させると共にその旨をスピーカー67から音声信号として出力させる。
したがって、フィルムスキャナ1のオペレータは、フィルム2に許容限界を超える凹凸部位があることをディスプレイ66への表示及び/又はスピーカー67からの音声によって速やかに認識することができる。フィルム2に許容限界を超える凹凸部位があることを認識したオペレータは、フィルムスキャナ1からフィルム2を抜き取って、凹凸の修正作業を行うなどしてから再度フィルムスキャナ1にフィルム2を装着する。そのため、フィルムスキャナ1の故障確認などに余計な手間をかけることなく、フィルム読み取り作業を迅速に遂行することが可能となる。
また、ステップS26において搬送制御部64が4つの搬送ローラ対47a、47b、47c、47dを停止させるので、許容限界を超える凹凸部位のために搬送ローラ対47a、47b、47c、47dにおけるフィルム詰まりなどの搬送障害が起こることがなくなる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施の形態ではフィルムの表面状態として凹凸を検出しているが、凹凸以外の反射率を反映する表面状態を検出してもよい。
ステップS27で行われる報知は、ディスプレイ表示及び音声通知のいずれか一方のみを用いるものであってもよい。また、ステップS26において、4つの搬送ローラ対47a、47b、47c、47dを停止させずにステップS21に戻ってもよい。
ゲイン調整工程において、図5で説明したような調整は必ずしも行わなくてもよい。例えば、フィルム2をフィルムスキャナ1に装着し、そのときのメインアンプ回路53の出力信号の電圧値Vがしきい値電圧Vth2よりも僅かに大きくなるような調整を行ってもよい。また、上述した実施の形態では、ゲイン変更部62がゲイン記憶部52aに記憶されたゲインを最小ゲインの90%〜97%の大きさにしているが、例えば99%、88%などのこの範囲から外れた割合としてもよい。また、ゲイン記憶部52aは制御回路55に含まれていてもよい。
1 フィルムスキャナ
2 フィルム
10 フィルム検出センサ
16 スリット
20 照明光学系
30 撮像光学系
40 オートフィルムマスク
47a〜47d 搬送ローラ対
2 フィルム
10 フィルム検出センサ
16 スリット
20 照明光学系
30 撮像光学系
40 オートフィルムマスク
47a〜47d 搬送ローラ対
Claims (4)
- フィルムを搬送する搬送機構と、
前記搬送機構によって搬送されているフィルムに表示された画像を読み取る撮像素子と、
前記搬送機構におけるフィルムとの最上流接触位置よりも上流にあるフィルムの被検出位置に光を照射する発光素子と、
前記被検出位置からの反射光を受光する受光素子と、
前記受光素子が受光した反射光の量に基づいて前記被検出位置に対応したフィルムの被検出部位の表面状態が複数段階のいずれであるかを判断する判断手段と、
前記被検出部位の表面状態が前記複数段階のうちの所定段階にあると前記判断手段が判断した場合に、その旨を報知する報知手段とを備えていることを特徴とするフィルムスキャナ。 - 前記判断手段は、前記被検出部位が許容限界を超える凹凸部位であるか否かを判断し、
前記報知手段は、前記被検出部位が許容限界を超える凹凸部位であると前記判断手段が判断した場合に、その旨を報知することを特徴とする請求項1に記載のフィルムスキャナ。 - 前記被検出部位が許容限界を超える凹凸部位であると前記判断手段が判断した場合に、前記搬送機構によるフィルムの搬送を停止する搬送停止手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載のフィルムスキャナ。
- 前記受光素子の出力信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段におけるゲインを記憶するゲイン記憶手段と、
前記被検出位置にフィルムがないにも拘わらず当該被検出位置に対応したフィルムの被検出部位が許容限界を超える凹凸部位であると前記判断手段が判断するときの最小ゲインを抽出するゲイン抽出手段と、
前記ゲイン記憶手段が記憶するゲインを、前記ゲイン抽出手段が抽出した最小ゲインよりも僅かに小さいゲインに変更するゲイン変更手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載のフィルムスキャナ。
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Cited By (1)
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JP2019194667A (ja) * | 2017-11-07 | 2019-11-07 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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2004
- 2004-09-29 JP JP2004283991A patent/JP2006101116A/ja not_active Withdrawn
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JP2019194667A (ja) * | 2017-11-07 | 2019-11-07 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP7186578B2 (ja) | 2017-11-07 | 2022-12-09 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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