JP2006100002A - ニッケル水素蓄電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 良好な放電特性及び過放電特性を有し、且つ、充放電サイクル特性の低下も防止できるニッケル水素蓄電池を提供する。
【解決手段】 ニッケル水素蓄電池は、正極28及び負極30を備え、正極28は、表面の少なくとも一部が、コバルトの平均価数が2価よりも大のコバルト化合物からなる被覆層42で覆われた水酸化ニッケル粉末の粒子40を含む。また、負極30は、Mn元素を含む所定組成のAB5型の水素吸蔵合金粉末の粒子46と、Mn元素を含まない希土類―Mg−Ni系水素吸蔵合金粒子の粒子48とを混合した混合粉末を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明はニッケル水素蓄電池に関する。
この種のニッケル水素蓄電池は、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている。特許文献1の電池に適用されたニッケル電極は、正極活物質としての水酸化ニッケル粉末及び導電剤としてのコバルト化合物を含む。これら水酸化ニッケル粉末及びコバルト化合物は水酸化ナトリウム水溶液中で酸化処理され、ニッケル及びコバルトの平均価数がいずれも2よりも大きい。このような高次のコバルト化合物は、水酸化ニッケル粉末間に強固な導電性ネットワークを形成し、電池の過放電特性及び高率放電特性が向上するものと考えられる。
一方、特許文献2の電池に適用された水素吸蔵合金電極は、水素を吸蔵放出可能な水素吸蔵合金粉末を負極活物質として含む。この水素吸蔵合金粉末は、その組成にMn元素を含むけれども、表面処理を施すことにより、アルカリ電解液中へのMn元素の溶出が抑制されるものと考えられる。
特開2003-173771号公報 特開平11-185797号公報
上述した特許文献1及び2のニッケル電極及び水素吸蔵合金電極をそれぞれ正極及び負極としたニッケル水素蓄電池の場合、使用当初は水素吸蔵合金粉末からのMn溶出が防止されるものの、充放電サイクルを経るうちに水素吸蔵合金粉末の粒子に割れが生じてしまう。このように粉末の粒子が割れると、割れにより生じた活性面がアルカリ電解液に曝され、活性面からMn元素が溶出してしまう。溶出したMn元素は、正極の水酸化ニッケル粉末の表面で析出し、正極における導電性の低下、即ち電池の充放電サイクル特性の低下を引き起こす。
本発明は上述の事情に基づいてなされもので、その目的とするところは、良好な放電特性及び過放電特性を有し、且つ、充放電サイクル特性の低下も防止できるニッケル水素蓄電池を提供することにある。
本発明者は、上記の目的を達成すべく種々検討を重ねた結果、組成が所定の範囲に制限されたAB5型の水素吸蔵合金粉末に、希土類−Mg−Ni系水素吸蔵合金粉末を混合して得られた混合粉末を負極に適用すれば、AB5型の水素吸蔵合金粉末からのアルカリ電解液中へのMn元素の溶出が防止されることを見出し、本発明に想到した。すなわち、本発明によれば、コバルトの平均価数が2価よりも大のコバルト化合物で表面の少なくとも一部が被覆された水酸化ニッケル粉末を主成分として含む正極と、下記の一般式(I)で示される組成を有する第1の水素吸蔵合金粉末、及び、下記の一般式(II)で示される組成を有する第2の水素吸蔵合金粉末を含んだ負極とを備え、前記一般式(I)は、
La1-pMmpNiaCobMncT1d
(式中、Mmは、Ce,Pr及びNdよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、T1は、V,Nb,Ta,Cr,Mo,Fe,Al,Ga,Zn,Sn,In,Cu,Si,P及びBよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、p,b,dはそれぞれ、0.6≦p,0.5≦b,0.1≦c≦0.3で示される範囲にあり、a,b,c,dは、5.0<a+b+c+d≦5.5で示される関係を満たす。)、前記一般式(II)は、
Ln1-xMgx(Ni1-yT2yz
(式中、Lnは、La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Ca,Sr,Sc,Y,Ti,Zr及びHfよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、T2は、V,Nb,Ta,Cr,Mo,Fe,Co,Al,Ga,Zn,Sn,In,Cu,Si,P及びBよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、x,y,zはそれぞれ0<x<1,0≦y≦0.5,2.5≦z≦4.5で示される範囲にある。)
で示されることを特徴とするニッケル水素蓄電池が提供される(請求項1)。
上記した本発明の電池の正極においては、水酸化ニッケル粉末の表面の少なくとも一部がコバルトの平均価数を2価よりも大としたコバルト化合物で被覆され、水酸化ニッケル粉末の粒子間にコバルト化合物からなる強固な導電性ネットワークが形成されている。
一方、上記した本発明の電池の負極は、Mn元素を含有する第1の水素吸蔵合金粉末だけでなく、Mn元素を含有しない第2の水素吸蔵合金粉末を含んでいるので、負極中のMn元素の総量が低減されている。従って、本発明の電池によれば、充放電サイクルを経たときのアルカリ電解液へのMn元素の溶出量が低減される。
また、第1の水素吸蔵合金粉末の場合、その結晶構造でみてAサイトに占めるLaのモル比が高く設定されているとともに(0.6≦p)、Aサイトを占める元素(La,Mm)に対するBサイトを占める元素(Co,Mn,T1)のモル比が高く設定され(5.0<a+b+c+d)、且つ、Co及びMnのモル比がそれぞれ制限されている(0.5≦b,0.1≦c≦0.3)。それ故、第1の水素吸蔵合金粉末はニッケル水素蓄電池に適した水素平衡圧を有し、一方、充放電サイクルを経ても、第1の水素吸蔵合金粉末の粒子割れが抑制されるので、この粒子割れにより生じた活性面がアルカリ電解液に曝されることもなく、よって、活性面からMn元素が溶出するのも抑制される。しかも、本発明の電池によれば、もともとMn元素のモル比が0.3未満に制限され、Mn含有量が少なくことからと、Mn溶出量が一層低減される。
なお、AB5型の第1の水素吸蔵合金粉末は、Mn元素を含まない場合、その水素平衡圧が大幅に増加してニッケル水素蓄電池にとって不適切なものになってしまうが、これに対し、第2の水素吸蔵合金粉末は、Mn元素を含まなくてもニッケル水素蓄電池に適した水素平衡圧を有する。ただし、第2の水素吸蔵合金粉末は、耐アルカリ性に乏しく、単独で用いると充放電サイクルを経たときの作動電圧低下が著しいばかりか、電池の寿命特性を低下させるので、第1の水素吸蔵合金粉末と一緒に用いられる。
好適な態様として、前記水酸化ニッケル粉末は、平均価数が2価よりも大のニッケルを含む(請求項2)。この場合、水酸化ニッケル粉末の粒子とその表面を被覆するコバルト化合物の被覆層との間の化学的強度が増大し、強固な導電性ネットワークが安定して存在できる。
好適な態様として、前記第1の水素吸蔵合金粉末は、温度40℃において水素吸蔵量H/Mが0.5のときに、0.08〜0.20MPaの範囲の水素平衡圧を示す(請求項3)。この場合、電池の放電性が確保されるとともに、安全弁を有する電池の場合、内圧上昇に起因してアルカリ電解液が電池外への漏れるのも防止される。
好適な態様として、前記負極はカーボン粉末を更に含み、前記第1及び第2の水素吸蔵合金粉末の総質量に対する前記カーボン粉末の質量比が0.1〜1.0%の範囲にある(請求項4)。この場合、カーボン粉末の存在により負極におけるアルカリ電解液の保液性が向上し、充放電サイクルを経たときの第1及び第2の水素吸蔵合金粉末の酸化が抑制される。
請求項1〜4の発明のニッケル水素蓄電池は、正極に強固な導電性ネットワークが形成され、良好な放電特性及び過放電特性を有する。一方、発明の電池は、充放電サイクルを経ても、負極からアルカリ電解液中へのMn元素の溶出が抑制されるため、正極の水酸化ニッケル粉末表面への溶出したMn元素の析出をも抑制される。この結果、正極の導電性ネットワークが維持されるので、充放電サイクル特性の低下が抑制される。
請求項2のニッケル水素蓄電池によれば、導電性ネットワークがより強固になることで、放電特性、過飽和放電特性及び充放電サイクル特性がそれぞれ更に向上する。
請求項3のニッケル水素蓄電池によれば、負極の放電性が確保されるとともに、アルカリ電解液の減少が防止されるので、放電性及び充放電サイクル特性が更に向上する。
請求項4のニッケル水素蓄電池によれば、第1及び第2の水素吸蔵合金粉末の酸化が抑制されるので、充放電サイクル特性が更に向上する。
図1は、本発明の一実施形態のニッケル水素蓄電池を示す。
この電池は例えば円筒形電池であり、上端が開口した有底円筒状の外装缶10を備え、外装缶10はその底壁が導電性を有した負極端子として機能する。外装缶10の開口内には、リング状の絶縁パッキン12を介して導電性を有する段付き円板形状の蓋板14が配置され、これら蓋板14及び絶縁パッキン12は外装缶10の開口縁をかしめ加工することにより外装缶10の開口縁に固定されている。
蓋板14は中央にガス抜き孔16を有し、蓋板14の外面上にはガス抜き孔16を塞いで円盤状の弁体18が配置され、弁体18上には同じく円盤状のばね座20が重ね合わされている。更に、蓋板14の外面上には、弁体18及びばね座20を囲むようにフランジ付き円筒形状の正極端子22が固定され、ばね座20と正極端子22との間には、ばね座20を介して弁体18を蓋板14に押圧するコイルスプリング24が配置されている。従って、通常時、外装缶10は絶縁パッキン12及び弁体18を介して蓋板14により気密に閉塞されている。一方、外装缶10内でガスが発生し、その内圧が高まった場合にはコイルスプリング24が圧縮され、ガス抜き孔16を通して外装缶10からガスが放出される。つまり、蓋板14、弁体18、ばね座20、正極端子22及びコイルスプリング24は、安全弁を形成している。なお、図示しないけれども、電池は、その外面が蓋板14の周縁から外装缶10の底壁周縁に亘り、外装チューブで被覆されている。
外装缶10内には、アルカリ電解液(図示せず)とともに略円柱状の電極群26が収容されている。より詳しくは、電極群26は、それぞれ帯状の正極28及び負極30を、セパレータ32を介して巻回して形成され、正極28及び負極30はセパレータ32を間に挟んだ状態で互いに重ね合わされている。電極群26の正極28と蓋板14との間は正極リード34を介して電気的に接続される一方、負極30と外装缶10の内底壁との間は、円盤状の集電板36を介して電気的に接続されている。
以下、正極28及び負極30について詳述する。
<正極>
正極28は、導電性の正極基板と、正極基板に保持された正極合剤とからなる。正極基板としては、例えば、3次元的な多孔質構造を有する板状のニッケル材を用いることができる。正極合剤は、正極活物質としての水酸化ニッケル粉末と、Co化合物からなる導電剤と、これら水酸化ニッケル粉末及び導電剤を正極基板に接着する結着剤とを含む。より詳しくは、水酸化ニッケル粉末は、図1の円内に模式的に示したように、各粒子40の表面の一部又は全部が導電剤としてのCo化合物からなる被覆層42で覆われた状態で、結着剤44により結着されている。水酸化ニッケル粉末のニッケル及び被覆層42のCo化合物のCoは、いずれも平均価数が2価よりも大きい。なお、水酸化ニッケル粒子粉末は、亜鉛やコバルトを固溶していてもよい。
以下では、ニッケルの価数が2よりも大の水酸化ニッケルを高次水酸化ニッケルと、コバルトの価数が2よりも大のコバルト化合物を高次コバルト化合物と、そして、高次コバルト化合物で被覆された高次水酸化ニッケル粉末を高次Co被覆水酸化ニッケル粉末という。
上記した正極28は、例えば次のようにして作製される。
まず、水酸化ニッケル粉末とコバルト化合物粉末を、酸素を含む雰囲気下で加熱すると同時にアルカリ水溶液を添加しながら混合した後、乾燥させ、高次Co被覆水酸化ニッケル粉末を得る。この後、高次Co被覆水酸化ニッケル粉末、結着剤及び水からなるスラリを調製し、このスラリを正極基板に充填する。そして、スラリが充填された正極基板を、乾燥を経て圧延・裁断し、正極28が作製される。
<負極>
負極30は、導電性の負極基板と、この負極基板に保持された負極合剤とからなり、負極基板としては、例えば、パンチングメタルを用いることができる。負極合剤は、負極活物質である水素をそれぞれ吸蔵・放出可能な第1の水素吸蔵合金粉末及び第2の水素吸蔵合金粉末と結着剤からなる。即ち、図1の円内に模式的に示したように、第1の水素吸蔵合金粉末の粒子46と、第2の水素吸蔵合金粉末の粒子48とが結着剤50で互いに結着されている。
第1の水素吸蔵合金粉末は、結晶構造がAB5型(CaCu5型)の水素吸蔵合金(以下、AB5型合金という)からなり、その組成が一般式(I):
La1-pMmpNiaCobMncT1d
(式中、Mmは、Ce,Pr及びNdよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、T1は、V,Nb,Ta,Cr,Mo,Fe,Al,Ga,Zn,Sn,In,Cu,Si,P及びBよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、p,b,dはそれぞれ、0.6≦p,0.5≦b,0.1≦c≦0.3で示される範囲にあり、a,b,c,dは、5.0<a+b+c+d≦5.5で示される関係を満たす。)
で示される。
また、第2の水素吸蔵合金粉末は、結晶構造がAB5型及びAB2型の超格子構造の水素吸蔵合金(以下、超格子合金という)からなり、その組成が一般式(II):
Ln1-xMgx(Ni1-yT2yz
(式中、Lnは、La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Ca,Sr,Sc,Y,Ti,Zr及びHfよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、T2は、V,Nb,Ta,Cr,Mo,Fe,Co,Al,Ga,Zn,Sn,In,Cu,Si,P及びBよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、x,y,zはそれぞれ0<x<1,0≦y≦0.5,2.5≦z≦4.5で示される範囲にある。)
で示される。なお、この組成に因み、超格子合金は希土類−Mg−Ni系水素吸蔵合金とも称される。
負極合剤における上述した第1及び第2の水素吸蔵合金粉末の比率については、上述した理由により、第1の水素吸蔵合金粉末の総質量を1としたときに、第2の水素吸蔵合金粉末の総質量が0.1〜1の範囲にあるのが好ましい。また、負極合剤は、所定量のカーボン粉末を更に含むのが好ましい。
上記した負極30は、第1及び第2の水素吸蔵合金粉末、結着剤、水及び必要に応じてカーボン粉末からなるスラリ調整し、このスラリが塗着された負極基板を、乾燥を経てから圧延・裁断して作製される。
また、第2の水素吸蔵合金粉末は、次のようにして作製される。
まず、一般式(II)に示した組成となるよう金属原料を秤量して混合し、この混合物を例えば高周波溶解炉で溶解してインゴットにする。得られたインゴットに、900〜1200℃の温度の不活性ガス雰囲気下にて5〜24時間加熱する熱処理を施し、インゴットにおける結晶構造をAB5型構造及びAB2型構造の超格子構造にする。この後、インゴットを粉砕し、篩分けにより所望粒径に分級して第2の水素吸蔵合金粉末が作製される。
上述したニッケル水素蓄電池の正極28においては、水酸化ニッケル粉末の各粒子40における表面の少なくとも一部が、高次コバルト化合物で被覆され、水酸化ニッケル粉末の粒子40間にコバルト化合物からなる強固な導電性ネットワークが形成されている。
一方、この電池の負極30は、Mn元素を含有する第1の水素吸蔵合金粉末だけでなく、Mn元素を含有しない第2の水素吸蔵合金粉末を含んでいるので、負極30中のMn元素の総量が低減されている。従って、この負極30からは、充放電サイクルを経たときのアルカリ電解液へのMn元素の溶出量が低減される。
また、第1の水素吸蔵合金粉末は、その結晶構造でみて、Aサイトに占めるLaのモル比が高く設定され(0.6≦p)、Aサイトを占める元素(La,Mm)に対するBサイトを占める元素(Co,Mn,T1)のモル比が高く設定され(5.0<a+b+c+d)、且つ、Co及びMnのモル比をそれぞれ制限したことにより(0.5≦b,0.1≦c≦0.3)、ニッケル水素蓄電池に適した水素平衡圧を有しながら、充放電サイクルを経たときの粉末の粒子46の割れが抑制される。つまり、第1の水素吸蔵合金粉末の粒子46において、その割れにより生じた活性面がアルカリ電解液に曝され、活性面からMn元素が溶出するのが抑制される。従って、この電池では、もともとMn元素のモル比が0.3未満に制限され、Mn含有量が少ないこともあり、Mn溶出量が一層低減される。
なお、AB5型の第1の水素吸蔵合金粉末は、Mn元素を含まない場合、その水素平衡圧が大幅に増加してニッケル水素蓄電池に不適当になってしまうのに対し、第2の水素吸蔵合金粉末は、Mn元素を含まなくてもニッケル水素蓄電池に適した水素平衡圧を有する。ただし、第2の水素吸蔵合金粉末は、耐アルカリ性に乏しく、単独で用いると充放電サイクルを経たときの作動電圧低下が顕著になるばかりか、電池の寿命特性が低下するので、第1の水素吸蔵合金粉末とともに用いられる。
以上の説明から明らかなように、上述のニッケル水素蓄電池は、正極28に強固な導電性ネットワークが形成され、良好な放電特性及び過放電特性を有する。一方、この電池は、充放電サイクルを経ても、負極30からアルカリ電解液中へMn元素が溶出するのが抑制されるため、溶出したMn元素が正極28の水酸化ニッケル粉末表面に析出するのも抑制される。この結果、正極28の導電性ネットワークが維持されるので、電池における充放電サイクル特性の低下が抑制される。
本発明は上記した一実施形態に限定されることはなく、種々変形が可能であり、例えば、水酸化ニッケル粉末は、ニッケルの平均価数が2価であってもよい。ただし、ニッケルの平均価数が2価よりも大の場合、水酸化ニッケル粉末の各粒子40とその表面を被覆するコバルト化合物の被覆層42との間の化学的強度が増大し、導電性ネットワークがより強固になり、放電特性、過飽和放電特性及び充放電サイクル特性がそれぞれ更に向上する。
一実施形態では、電池は円筒形であったが、角形であってもよく、電池の機械的構造も格別限定されることはない。
実施例1
1.正極の作製
硫酸ニッケル水溶液、硫酸亜鉛水溶液、および硫酸コバルト水溶液の所定濃度の混合水溶液を撹拌しながら、ここに水酸化ナトリウム水溶液を徐々に添加し、析出した沈殿物を洗浄・脱水してから乾燥させ、亜鉛固溶量が3質量%、コバルト固溶量が1質量%である水酸化ニッケル粉末を得た。
この水酸化ニッケル粉末に、水酸化コバルト粉末を加えたものを、酸素を含む雰囲気下で加熱すると同時に、アルカリ水溶液を添加しながら混合した後、乾燥させ、高次Co被覆水酸化ニッケル粉末を得た。この後、高次Co被覆水酸化ニッケル粉末に、40質量%のHPC(ヒドロキシプロピルセルロース)ディスパージョン溶液を添加して撹拌し、得られたスラリを多孔質構造のニッケル材に充填した。そして、スラリが充填されたニッケル材を、乾燥を経て圧延・裁断し、SCサイズのニッケル水素蓄電池用の正極28を作製した。
2.負極の作製
表1に示した組成となるよう金属原料を秤量して混合し、この混合物を高周波溶解炉で溶解してインゴットを得た。このインゴットを、温度1000℃のアルゴン雰囲気下にて10時間加熱し、インゴットにおける結晶構造をAB5型にした。この後、インゴットを粉砕して篩分けし、第1の水素吸蔵合金粉末を作製した。
一方、組成が(La0.25Ce0.05Pr0.35Nd0.350.7Mg0.3Ni2.5Co0.5Al0.2となるよう、金属原料を秤量して混合し、この混合物を高周波溶解炉で溶解してインゴットを得た。このインゴットを、温度1000℃のアルゴン雰囲気下にて10時間加熱し、インゴットにおける結晶構造をAB5型及びAB2型の超格子構造にした。この後、インゴットを粉砕して篩分けし、第2の水素吸蔵合金粉末を作製した。
かくして得られた第1及び第2の水素吸蔵合金粉末を、第1の水素吸蔵合金粉末の総質量:第2の水素吸蔵合金粉末の総質量=9:1となるように秤量して混合した。得られた混合粉末に、混合粉末の総質量に対する質量比で、ポリアクリル酸ナトリウム0.4%、カルボキシメチルセルロース0.1%、ポリテトラフルオロエチレン分散液(分散媒:水、固形分60質量%)2.5%、及びカーボン粉末0.5%を加えて混練し、スラリを得た。このスラリをパンチングメタルの両面に一定厚みにて塗着した後、スラリの乾燥を経てパンチングメタルを圧延・裁断し、SCサイズのニッケル水素蓄電池用の負極30を作製した。
3.ニッケル水素蓄電池の組立て
上記のようにして作製した正極28と負極30を、ポリプロピレン及びポリエチレンを主成分とするポリオレフィン系の不織布からなるセパレータ32を介して巻回し、得られた電極群26を外装缶10内に収納して所定の取付工程を行った。この後、外装缶10内に、水酸化カリウムを主成分とする7Nのアルカリ水溶液を電解液として注入してから、外装缶10の開口を蓋板14等により密封し、SCサイズのニッケル水素蓄電池(公称容量3.0Ah)を組立てた。
実施例2〜9及び比較例1〜4
第1の水素吸蔵合金粉末が、それぞれ表1に示した組成を有すること以外は上述した実施例1の場合と同様にして、実施例2〜9及び比較例1〜4のニッケル水素蓄電池を組立てた。
実施例10〜13
負極において、第1及び第2の水素吸蔵合金粉末の総質量に対するカーボン粉末の総質量の比が、それぞれ表2に示した値となるようカーボン粉末を添加したこと以外は上述した実施例5の場合と同様にして、実施例10〜13のニッケル水素蓄電池を組立てた。
4.水素吸蔵合金及び電池の評価試験
(1)実施例1〜13及び比較例1〜4の第1の水素吸蔵合金粉末の夫々について、温度40℃の雰囲気下で、水素吸蔵量(H/M)が0.5のときの水素の平衡圧を測定し、この結果を表1及び2に示した。なお、水素の平衡圧は、JIS H7201(1991)「水素吸蔵合金の圧力−組成等温線(PTC線)の測定方法」に基づき測定した。また、測定温度は、一般的な使用環境において電池が示す実使用温度の平均値である40℃とした。
(2)充放電サイクル特性
実施例1〜13及び比較例1〜4のニッケル水素蓄電池の夫々について、電流値3Aでの1.2時間の充電と電流値15Aでの終止電圧1.0Vまでの放電を1サイクルとする充放電を繰り返し行い、放電容量が1サイクル目の80%になるまでのサイクル数を数えた。これらの結果を、比較例1の結果を100とした指数で表1及び表2に示した。
(3)過放電特性
実施例1〜13及び比較例1〜4のニッケル水素蓄電池の夫々を、正負極間を0.5Ωの電気抵抗を介して接続した状態で、温度60℃の雰囲気下に2週間放置した。この後、各電池に電流値3Aでの1.2時間の充電と、電流値15Aでの終止電圧1.0Vまでの放電を1サイクルとする充放電を繰り返し行い、5サイクル目の放電容量を測定した。これらの結果を、比較例1の結果を100とした指数で表1及び表2に示した。
Figure 2006100002
Figure 2006100002
5.試験結果
表1及び2からは次のことが明らかである。
(1)Laのモル比が0.6以上の実施例1乃至3は、同比が0.5の比較例1よりも充放電サイクル特性及び過放電特性が優れている。
(2)Coのモル比が0.5以上の実施例3は、同比が0.4の比較例2よりも充放電サイクル特性及び過放電特性が優れている。
(3)Mnのモル比が0.1以上0.3以下の実施例6及び7は、同比が0.4の比較例4よりも充放電サイクル特性及び過放電特性が優れている。
(4)水素平衡圧が0.20MPa以下の範囲にある実施例5及び6は、同圧が0.26の実施例9よりも充放電サイクル特性が優れている。これは、実施例9では、平衡圧が高くなったことにより、充放電サイクル中、内圧上昇により安全弁が頻繁に作動し、アルカリ電解液の電池外の噴出、つまりアルカリ電解液の減少がもたらされ、この結果、電池の内部抵抗が増大したためと考えられる。これより、温度40℃において水素吸蔵量H/Mが0.5のときに、水素平衡圧が0.20MPa以下である水素吸蔵合金粉末を第1の水素吸蔵合金粉末として用いるのが好ましい。なお、放電性を確保するためには、温度40℃において水素吸蔵量H/Mが0.5のときに、水素平衡圧が0.08MPa以上の水素吸蔵合金粉末を第1の水素吸蔵合金粉末として用いるのが好ましい。
(5)第1及び第2の水素吸蔵合金粉末の総質量に対するカーボン粉末の質量比が0.1〜1.0%の範囲にある実施例5,11及び12は、カーボン粉末無添加の実施例10及び同比2.0%の実施例13よりも、充放電サイクル特性が優れている。これは、実施例5,11及び12では、カーボン粉末の存在により負極におけるアルカリ電解液の保液性が適度に向上し、充放電サイクルを経たときの第1及び第2の水素吸蔵合金粉末の酸化が抑制されたためと考えられる。一方、実施例13では、カーボン粉末の質量比が2.0%と大きいため、保液性が高くなり過ぎ、充放電サイクル特性が低下したと考えられる。すなわち、実施例13では、負極において保液性が高くなリ過ぎたことにより酸素ガス吸収性が低下し、充放電サイクル中、電池内圧上昇により安全弁が頻繁に作動し、アルカリ電解液の減少による内部抵抗増大がもたらされたものと考えられる。これより、カーボン粉末の質量比は0.1〜1.0%の範囲にあるのが好ましい。
本発明の一実施形態のニッケル水素蓄電池を示す部分切欠斜視図であり、図中円内は正極合剤又は負極合剤を模式的に拡大して示した断面図である。
符号の説明
10 外装缶
28 正極
30 負極
32 セパレータ
40 水酸化ニッケル粉末の粒子
42 被覆層
46 第1の水素吸蔵合金粉末の粒子
48 第2の水素吸蔵合金粉末の粒子

Claims (4)

  1. コバルトの平均価数が2価よりも大のコバルト化合物で表面の少なくとも一部が被覆された水酸化ニッケル粉末を主成分として含む正極と、
    下記の一般式(I)で示される組成を有する第1の水素吸蔵合金粉末、及び、下記の一般式(II)で示される組成を有する第2の水素吸蔵合金粉末を含んだ負極と
    を備え、
    前記一般式(I)は、
    La1-pMmpNiaCobMncT1d
    (式中、Mmは、Ce,Pr及びNdよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、T1は、V,Nb,Ta,Cr,Mo,Fe,Al,Ga,Zn,Sn,In,Cu,Si,P及びBよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、p,b,dはそれぞれ、0.6≦p,0.5≦b,0.1≦c≦0.3で示される範囲にあり、a,b,c,dは、5.0<a+b+c+d≦5.5で示される関係を満たす。)、
    前記一般式 (II)は、
    Ln1-xMgx(Ni1-yT2yz
    (式中、Lnは、La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Ca,Sr,Sc,Y,Ti,Zr及びHfよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、T2は、V,Nb,Ta,Cr,Mo,Fe,Co,Al,Ga,Zn,Sn,In,Cu,Si,P及びBよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、x,y,zはそれぞれ0<x<1,0≦y≦0.5,2.5≦z≦4.5で示される範囲にある。)
    で示されることを特徴とするニッケル水素蓄電池。
  2. 前記水酸化ニッケル粉末は、平均価数が2価よりも大のニッケルを含むことを特徴とする請求項1記載のニッケル水素蓄電池。
  3. 前記第1の水素吸蔵合金粉末は、温度40℃において、その水素吸蔵量H/Mが0.5のときに、0.08〜0.20MPaの範囲の水素平衡圧を示すことを特徴とする請求項1又は2記載のニッケル水素蓄電池。
  4. 前記負極はカーボン粉末を更に含み、
    前記第1及び第2の水素吸蔵合金粉末の総質量に対する前記カーボン粉末の質量比が0.1〜1.0%の範囲にあることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のニッケル水素蓄電池。
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