JP2006098644A - クリーニング装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 どのような姿勢でも、トナー漏れが生じることのないシールを実現することにより、画像形成装置本体内の汚染による画像形成品質の低下などを未然に回避することができるクリーニング装置を提供すること。
【解決手段】 感光体ドラム12表面の残留トナーTを掻き落とすクリーニングブレード31と、このクリーニングブレードにより掻き落とされたトナーを収容するトナー回収容器40とを備えて、トナー回収容器の側壁とクリーニングブレードの間に隙間Sが形成されるクリーニング装置18であって、トナー回収容器の側壁に貼付する可撓性シート部材36に、前記隙間よりも厚い弾性シール部材35をその側壁が掛からない近傍に貼付してて固定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、クリーニング装置に関し、詳しくは、画像形成装置に搭載されて、トナー像の転写後に担持体表面に残留するトナーを回収して、その回収トナーを漏れてしまうことなく収容しておくことのできるものに関する。
従来より、感光体により作製した担持体の表面に静電潜像を露光形成する電子写真記録方式の画像形成装置が知られており、この画像形成装置では、その静電潜像をトナー現像して担持させた担持体表面のトナー像を記録用紙などの記録媒体に転写して画像形成する。この静電潜像は、担持体表面に対向する現像ローラを回転させてそのローラ周面のトナーを乗り移らさせて付着させることによりトナー現像することができる。
この種の画像形成装置は、担持体表面上の残留トナーをトナー回収容器内に回収するクリーニング装置を搭載しており、このクリーニング装置は、担持体表面にクリーニングブレードを摺接させることにより、その担持体表面から残留トナーを掻き落とすようにしてトナー回収容器内に収容する。そして、画像形成装置は、クリーニング装置のトナー回収容器内に回収トナー(廃トナー)を保持して、満杯になったことを検知したときに、エラーの報知などをして所定のメンテナンス要求をする(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−30861号公報
しかしながら、このような従来の画像形成装置に搭載されるクリーニング装置にあっては、担持体表面から残留トナーを掻き落とす側のクリーニングブレードとトナー回収容器との間に隙間が形成されていると、その回収トナーがその隙間から漏れて、画像形成装置本体内を汚染してしまう恐れがある。
このことから、クリーニングブレードとトナー回収容器の間の隙間を何らかの手段で閉塞することが考えられるが、上記文献1に記載のクリーニング装置には、クリーニングブレード側にスポンジ(弾性シール部材)を貼付する一方、トナー回収容器側にはそのスポンジに先端面を面接触させるように屈曲されたマイラーシート(可撓性シート部材)を貼付することが提案されている。
しかるに、上記文献1に記載のように、マイラーシートがスポンジ全体を覆うように設計するのが通常であることから、マイラーシートの先端がスポンジ先端よりも突出している。また、スポンジとマイラーシートの先端が一致するように加工したとしても、クリーニングブレードは担持体表面に摺接しつつ揺動することから、そのクリーニングブレードの揺動に伴ってマイラーシートの先端がスポンジ先端よりも多少突出する。
そして、上記文献1に記載のクリーニング装置がスポンジとマイラーシートを水平に設置しているのとは異なって、例えば、図6に示すように、クリーニングブレード31が略鉛直になる姿勢で担持体(感光体ドラム)12に摺接する構成である場合には、そのクリーニングブレード31の背面側にスポンジ101を貼付(固定)する一方、トナー回収容器40の側壁41にマイラーシート102を支持させることになる。このように、スポンジ101とマイラーシート102を略鉛直に立つ姿勢で面接触させたとしても、そのマイラーシート102の先端がスポンジ101先端よりも多少でも突出すると、その圧接面Fの間にトナーTが入り込んで漏れが生じてしまう恐れがある。
さらに、このマイラーシート102は、屈曲されて始めてスポンジ101に面接触することから、時間が経つと、それぞれの弾性力が低下してきて、その圧接面Fにおける圧接力が甘くなって、その間にトナーTが入り易くなる。
そこで、本発明は、どのような姿勢でクリーニングブレードが揺動する構成でも、長期に亘って、漏れが生じることのないシールを実現することにより、画像形成装置本体内の汚染による画像形成品質の低下などを未然に回避することができるクリーニング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するクリーニング装置の第1の発明は、記録媒体にトナー像を転写して画像形成する画像形成装置に搭載されて、該トナー像を担持する担持体の表面に当該転写後に残留するトナーを回収するクリーニング装置であって、担持体表面に摺接させて残留トナーを掻き落とすクリーニングブレードと、該クリーニングブレードにより掻き落とされて回収されたトナーを収容するトナー回収容器と、該トナー回収容器とクリーニングブレードとの間に画成される隙間を閉塞する閉塞手段と、を備えて、該閉塞手段として、トナー回収容器側に固定されて支持される可撓性シート部材と、該可撓性シートに固定されて支持される弾性シール部材と、が設けられ、該可撓性シート部材の支持部材が、クリーニングブレードを基準にして、弾性シール部材の後端の近傍まで延在するとともに、弾性シール部材が、前記隙間よりも厚く設定されて、クリーニングブレードに密接することにより、前記隙間を閉塞することを特徴とするものである。
この発明では、トナー回収容器とクリーニングブレードとの間の隙間は、その隙間よりも厚い弾性シール部材が、その後端側近傍までトナー回収容器側の支持部材に支持されている可撓性シート部材によりそのクリーニングブレードの背面に押し付けられるようにして密接して閉塞される。これにより、可撓性シート部材は、クリーニングブレード側に向かって屈曲などさせなくても弾性シール部材をそのクリーニングブレードの背面側に圧接させることができ、クリーニングブレードが揺動したとしても、その揺動に応じてそれぞれが変位することにより、その圧接状態を維持することができる。したがって、どのような姿勢であっても、例えば、略鉛直に立っている姿勢でも、トナー回収容器とクリーニングブレードとの間の隙間を弾性シール部材および可撓性シート部材により閉塞することができ、その閉塞状態を確実に維持することができる。
上記課題を解決するクリーニング装置の第2の発明は、記録媒体にトナー像を転写して画像形成する画像形成装置に搭載されて、該トナー像を担持する担持体の表面に当該転写後に残留するトナーを回収するクリーニング装置であって、担持体表面に摺接させて残留トナーを掻き落とすクリーニングブレードと、該クリーニングブレードにより掻き落とされて回収されたトナーを収容するトナー回収容器と、該トナー回収容器とクリーニングブレードとの間に画成される隙間を閉塞する閉塞手段と、を備えて、該閉塞手段として、前記隙間を画成するクリーニングブレード側またはトナー回収容器側の一方に固定され支持される可撓性シート部材と、該クリーニングブレード側またはトナー回収容器側の他方には固定され支持される弾性シール部材と、が設けられ、該可撓性シート部材および弾性シール部材は、当該弾性シール部材が互いを変形させる厚さに設定されることにより密接して前記隙間を閉塞するとともに、当該可撓性シート部材の先端は、クリーニングブレードを基準にして、弾性シール部材の先端よりも後端側に位置することを特徴とするものである。
この発明では、クリーニングブレードとトナー回収容器の間の隙間は、一方側の可撓性シート部材の先端が他方側の弾性シール部材の先端から突出することなく、その可撓性シート部材が弾性シール部材に食い込むようにそれぞれが変形することにより密接して閉塞される。この状態で、クリーニングブレードが揺動したとしても、可撓性シート部材の先端は弾性シール部材の先端までに至らない位置で摺動することが許容されるだけで、言い換えると、その可撓性シート部材の先端が弾性シール部材の先端から突出してしまうことがない。したがって、どのような姿勢であっても、例えば、略鉛直に立っている姿勢でも、トナーが可撓性シート部材と弾性シール部材の間に侵入する隙を与えることがなく、その密接・閉塞状態を維持することができる。
上記課題を解決するクリーニング装置の第3の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明の特定事項に加え、前記可撓性シート部材の支持部材が、クリーニングブレードを基準にして、弾性シール部材の後端の近傍まで延在して、当該可撓性シート部材および弾性シール部材は、互いを変形させることにより密接して前記隙間を閉塞することを特徴とするものである。
この発明では、弾性シール部材が、自然状態で可撓性シート部材の支持部材の延長面よりも突出する厚さに(前記隙間よりも厚く)設定されるとともに、可撓性シート部材が、その弾性シール部材の後端近傍まで支持されることから、その可撓性シート部材を弾性シール部材との圧接面側に屈曲などさせなくてもその弾性シール部材に圧接させることができる。したがって、弾性シール部材および可撓性シート部材を確実に圧接させる状態にして密接させることができ、信頼性高く、閉塞状態を維持することができる。
上記課題を解決するクリーニング装置の第4の発明は、上記第2または第3の発明の特定事項に加え、前記弾性シール部材は、クリーニングブレード側がトナー回収容器側よりも該クリーニングブレードの先端に近接するように傾斜することを特徴とするものである。
この発明では、言い換えると、弾性シール部材の先端がクリーニングブレード側からトナー回収容器側に向かうほど、そのクリーニングブレードの先端から離隔する傾斜面に形成される。したがって、例えば、略鉛直に立っている姿勢のときに、クリーニングブレードの先端で担持体表面から掻き落とされたトナーは、弾性シール部材の先端に溜まることなく、トナー回収容器内に落として収容することができ、トナーが侵入する可能性を極力少なくすることができる。
上記課題を解決するクリーニング装置の第5の発明は、上記第2または第3の発明の特定事項に加え、前記弾性シール部材は、トナー回収容器側に切欠部が形成されて、該切欠部に可撓性シート部材が密接することを特徴とするものである。
この発明では、弾性シール部材の先端を残すように切り欠かれた切欠部内に可撓性シート部材が圧接・密接する。したがって、弾性シール部材と可撓性シート部材との圧接面の延長側を覆うように弾性シール部材の先端が位置することになり、例えば、略鉛直に立っている姿勢のときでも、担持体表面から掻き落とされたトナーが、その圧接面側に回り込むことを制限することができ、その圧接面の間にトナーが侵入する可能性を極力少なくすることができる。
上記課題を解決するクリーニング装置の第6の発明は、上記第2または第3の発明の特定事項に加え、前記弾性シール部材は、クリーニングブレードを基準にして、該クリーニングブレードと平行なスリットが後端側に形成されて、該スリットに可撓性シート部材が差し込まれて密接することを特徴とするものである。
この発明では、弾性シール部材のスリット内に可撓性シート部材が差し込まれて密接する。したがって、弾性シール部材と可撓性シート部材との圧接面の延長側を覆うように弾性シール部材自体がカバーすることになり、例えば、略鉛直に立っている姿勢のときでも、担持体表面から掻き落とされたトナーが、その圧接面側に回り込む可能性をなくすことができ、その圧接面の間にトナーが侵入することをなくすことができる。
このように本発明によれば、可撓性シート部材と弾性シール部材がクリーニングブレードに合わせて摺動しつつ互いに変形して密接するので、クリーニングブレードとトナー回収容器の間の隙間を確実に閉塞することができ、さらに、可撓性シート部材の先端が弾性シール部材の先端から突出しないようにすることにより、その隙間にトナーが侵入することを未然に回避してその閉塞状態を信頼性高く維持することができる。したがって、どのような姿勢であっても、例えば、略鉛直に立っている姿勢でも、クリーニングブレードとトナー回収容器の間の隙間からトナーが漏れてしまうことを防止することができ、信頼性高く、トナー回収容器内にトナーを漏れなく収容しておくことができる。この結果、画像形成装置本体内を回収トナーで汚染させてしまうことを回避することができ、高品質の画像形成を確保することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1および図2は本発明に係るクリーニング装置の第1実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図である。
図1において、画像形成装置は、文字等の画像を作成・出力するパーソナルコンピュータなどの外部装置に接続して利用するプリンターであり、この画像形成装置は、画像形成する目的画像の文字等の画像データを受け取って電子写真方式により記録用紙P(記録媒体)の一面側または両面側に記録形成する画像記録装置と、積載する複数枚の記録用紙Pをこの画像記録装置に搬送するとともに画像を記録形成されたその記録用紙Pを装置外に搬出して積載する用紙搬送装置と、により構成されている。
画像記録装置は、簡単に説明すると、画像データに基づいてレーザ光Lを走査するレーザ光走査装置11と、このレーザ光走査装置11からのレーザ光Lを照射・走査されて目的画像の画像データに基づく静電潜像が表面に露光・形成される感光体ドラム(担持体)12と、レーザ光Lの照射により静電潜像を形成可能に感光体ドラム12の外周表面を帯電させる帯電器13と、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(K)のトナーを収容して現像器により感光体ドラム12上の静電潜像をトナー現像する各色毎の現像カートリッジ14aと、この現像カートリッジ14aをその各色毎の設置空間14b内に収納して動作させるロータリー現像装置14と、感光体ドラム12上に現像された目的画像のトナー像を受け取って記録用紙P上に転写記録可能なトナー画像(モノクロ画像あるいはカラー画像)を形成する中間転写ベルト(中間転写媒体)15と、搬送されてきた記録用紙Pを中間転写ベルト15との間で挟むように圧接(ニップ)して下流へと搬送するとともにその中間転写ベルト15が担持する目的画像トナー像を挟持搬送する記録用紙Pに転写させる転写ローラ16と、目的画像トナー像を転写されて搬送されてきた記録用紙Pを加熱圧接することによりそのトナー画像を定着させるとともにその記録用紙Pをさらに下流側へと挟持搬送する定着ローラ対17と、感光体ドラム12上に残留するトナーをクリーニングブレード31により回収して貯留するクリーニング装置18と、を備えている。なお、この画像記録装置の中間転写ベルト15および転写ローラ16や、定着ローラ対17は、記録用紙Pを搬送する機能も備えることから、以下で説明する用紙搬送装置の一部をも構成している。
用紙搬送装置は、簡単に説明すると、装置本体下部に着脱可能にセットされて複数枚の記録用紙Pを積載する用紙カセット21と、この用紙カセット21の底面の昇降板21aにより上昇された記録用紙P束に圧接しつつ分離パッド21bに押し付けるように回転することにより最上の記録用紙Pを引き出して搬送経路へと送り出すピックアップローラ22と、このピックアップローラ22により送り出されてきた記録用紙Pを受け取ってさらに下流の搬送経路へと挟持搬送する中継搬送ローラ対23と、この中継搬送ローラ対23が搬送経路内に搬送する記録用紙Pを受け取って画像記録装置の中間転写ベルト15および転写ローラ16による画像の記録形成(転写)位置に挟持搬送するレジストローラ対24と、このレジストローラ対24から中間転写ベルト15および転写ローラ16の間や定着ローラ対17間を経る搬送経路を搬送されることにより一面側に定着画像が形成された記録用紙Pを受け取って装置本体上部の排紙テーブル25上に搬出・排紙して積載する排紙ローラ対26a、26bと、を備えている。なお、この用紙搬送装置は、一面側に画像形成された記録用紙Pを反転させてレジストローラ対24の上流側の搬送経路に送り出すための再搬送経路およびその経路に配設された中間搬送ローラ対27a、27bを備えており、排紙ローラ対26a、26bが反転することにより再搬送経路内に送られてきた記録用紙Pを中間搬送ローラ対27a、27bが受け取ってレジストローラ対24に受け渡すことにより、記録用紙Pの両面に画像形成することができる。
これにより、画像形成装置は、感光体ドラム12の表面上にトナーを付着させて静電潜像を現像したトナー像を、中間転写ベルト15を介して搬送されてきた記録用紙Pの一面側または両面側に転写して画像形成することができる。
そして、この画像形成装置は、ロータリー現像装置14内の現像カートリッジ14aが感光体ドラム12の表面に隙間を介して対向する現像ローラ14cを同期回転させて、その表面に形成された静電潜像にトナーを乗り移らさせて付着させることによりトナー現像するようになっており、この現像ローラ14cには、その現像カートリッジ14aのトナーの収容空間内で回転する供給ローラ14dが圧接回転することによりトナーを供給するようになっている。また、このロータリー現像装置14は、回転軸14eを中心に回転して感光体ドラム12表面に対向させる現像カートリッジ14aを切り換えるようになっており、これにより、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(K)のトナーを中間転写ベルト15の表面上に重ねて形成したカラー画像を記録用紙Pに転写したり、ブラック(K)のトナーにより形成したモノクロ画像を記録用紙Pに転写して画像形成する。
この画像形成装置は、感光体ドラム12上の残留トナーを、クリーニング装置18で回収して画像品質を確保するとともに、その残留トナーが装置本体内に飛散して汚染してしまわないように、トナー回収容器40内に回収するようになっており、その回収トナー(残留トナー)の満杯をフォトインタラプタ(光学センサ)などで検知して、例えば、エラー報知等でこのトナー回収容器40やクリーニング装置18自体を交換するなどのメンテナンスを要求するようになっている。ここで、トナー回収容器40は、感光体ドラム12側に設置されるクリーニング装置18に搭載されるものであり、これを一例にして説明する。なお、中間転写ベルト15側にも、同様のクリーニング装置を設置してもよいことはいうまでもない。
クリーニング装置18は、図2(a)に示すように、ロータリー現像装置14の現像カートリッジ14aが感光体ドラム12に対面する現像位置の反対側で、その感光体ドラム12の表面にクリーニングブレード31の先端が摺接するように配置されており、トナー回収容器40は、クリーニングブレード31の背面側で感光体ドラム12の表面に対面する開口部40aがトナーTを収容可能に開口されている。これにより、クリーニング装置18は、クリーニングブレード31の先端が感光体ドラム12の表面から掻き落とした残留トナーTを、そのクリーニングブレード31の背面側からトナー回収容器40の開口部40a内に導いて収容・回収することができる。なお、トナー回収容器40は、クリーニングブレード31が感光体ドラム12の表面に摺接する領域の上部に、可撓性シート40bが摺接しつつ開口部40aを閉止することにより、回収するトナーTがこの開口部40aから漏れてしまうことを制限している。
このクリーニング装置18は、感光体ドラム12の回転軸と平行な回動軸32aが、その感光体ドラム12の両端側に位置するようにトナー回収容器40の側壁41に配設されており、その回動軸32aに回動自在に支持された回動板32にクリーニングブレード31が固設されている。このクリーニングブレード31は、基端側の回動板32の回動軸32a付近から感光体ドラム12側に向かって屈曲する延長部31aが形成されており、この延長部31aの端部側に、下方に牽引するスプリング33が取り付けられている。
すなわち、クリーニングブレード31は、トナー回収容器40の側壁41の外面と平行になる姿勢(略鉛直となる姿勢)で、感光体ドラム12の表面に近接・離隔する方向に回動自在に支持されており、スプリング33により牽引されることにより、先端側が回転する感光体ドラム12に近接する方向に付勢されて、その表面に摺接しつつ揺動する。
ここで、クリーニング装置18は、クリーニングブレード31をトナー回収容器40の開口部40a内に内装させるのが、回収する残留トナーTが漏れることがなく、その点では有利であるが、感光体ドラム12を大きく囲うように開口部40aを広げなくてはならず、そのトナー回収容器40の回収トナーTの収容空間も占有されてしまう。このことから、本実施形態では、近年の画像形成装置の小型化の流れから、感光体ドラム12の表面に対面させるトナー回収容器40の開口部40aを小さく設定するとともに、トナー回収容器40の回収トナーTの収容容量も大きく確保するために、クリーニングブレード31が実質的にトナー回収容器40の外部で機能するように設計されている。
このことから、クリーニング装置18は、クリーニングブレード31の背面側とトナー回収容器40の側壁41の外面との間に隙間Sが形成されており、この隙間Sを閉塞する手段として、図2(b)に示すように、クリーニングブレード31と略同等な長さに作製された弾性シール部材35および可撓性シート部材36が設けられている。可撓性シート部材36は、ポリエチレン・テレフタレート(PET)製の可撓性シートを切断して作製されており、クリーニングブレード31の背面側に対面するトナー回収容器40の側壁41の先端部から上方に延在するように貼付されて固定されている。また、弾性シール部材35は、その隙間Sよりも厚く形成されており、その可撓性シート部材36のクリーニングブレード31の背面側上部に貼付・固定されている。
これにより、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41との間の隙間Sは、弾性シール部材35と可撓性シート部材36が互いを弾性変形させつつ、そのクリーニングブレード31側の弾性シール部材35がその背面に対面接触して圧接することにより密接して閉塞することができる。
この弾性シール部材35は、その隙間Sの間隔よりも厚く形成されて、常に、可撓性シート部材36によりクリーニングブレード31の背面に押し付けられるが、圧力が加えられても「へたる」ことの少ない、例えば、内部に形成される気泡がそれぞれ独立している、所謂、独立気泡型、あるいは、隣接気泡同士が連続する程度の、所謂、半独立半連続気泡型のスポンジ(例えば、日東電工株式会社製のエプトシーラー(登録商標)など)が選択されて作製されている。
これにより、弾性シール部材35は、クリーニングブレード31が離隔する方向に揺動したとしても、「へたる」ことなく形状復帰して密接状態を維持することができ、また、微細紛であるトナーTでも表裏を透過してしまうことがないことから、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41との間の隙間Sにトナーが漏れてしまって、この隙間Sの閉塞状態を実質的に損なってしまうことを防止することができる。
可撓性シート部材36は、弾性シール部材35に圧接して変形させるとともに、その状態が解消されたときにはある程度弾性復帰する剛性を有しており、弾性シール部材35が「へたる」ことなく形状復帰する弾性力を有するのと同様に、クリーニングブレード31の揺動により弾性シール部材35が離隔する方向に変動したとしても、弾性復帰する方向に変位する。
これにより、弾性シール部材35と可撓性シート部材36は、クリーニングブレード31が離隔する方向に揺動したとしても、その揺動に追従してクリーニングブレード31の背面側の圧接面Fに弾性シール部材35を圧接(密接)させる状態を維持することができ、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41との間の隙間Sを閉塞する状態を維持することができる。
また、可撓性シート部材36は、弾性シール部材35との接着面Jに掛からない近傍の位置まで、トナー回収容器40の側壁41が支持部材として延在することにより支持されており、このため、クリーニングブレード31側に向かうように屈曲することなく、その側壁41の近傍で弾性シール部材35をクリーニングブレード31の背面に圧接させることができる。すなわち、可撓性シート部材36は、トナー回収容器40の側壁41の近傍部分では、自身の剛性というよりもその側壁41の剛性を自身の強度で伝えて弾性シール部材35をクリーニングブレード31に押し付けて変形させており、その側壁41から離隔するに連れて自身の剛性に依存してその弾性シール部材35を変形させている。
これにより、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間Sの間隔よりも厚く形成された弾性シール部材35を、可撓性シート部材36が大きく変形させつつそのクリーニングブレード31の背面に確実に圧接させることができる。この弾性シール部材35と可撓性シート部材36は、クリーニングブレード31の先端側に向かうに従って互いの剛性に応じて互いを変形させつつ密接する状態を維持することができ、その隙間Sを信頼性高く閉塞することができる。ここで、本実施形態では、可撓性シート部材36は、トナー回収容器40の側壁41が弾性シール部材35との接着面Jに掛からない近傍まで延在することにより支持されているが、これに限るものではなく、その側壁41を可撓性シート部材36と弾性シール部材35の接着面Jに掛かるまで延長してもよい。ただし、可撓性シート部材36の変形の自由度を確保するとともに、トナー回収容器40の側壁41のエッジ部でその可撓性シート部材36が急激に屈曲されることを回避するために、本実施形態のように設定するのが好ましい。
このように本実施形態においては、立っている姿勢のまま、クリーニングブレード31に合わせて揺動する場合でも、弾性シール部材35と可撓性シート部材36の弾性復帰が追従して、弾性シール部材35をそのクリーニングブレード31の背面に圧接させることができ(圧接力が足りなくなってしまうことがなく)、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間Sを閉塞することができる。したがって、クリーニングブレード31の掻き落とした残留トナーTは、弾性シール部材35との圧接面Fに侵入させることなく、トナー回収容器40内に収容して回収することができ、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間SからトナーTが漏れてしまうことを信頼性高く防止することができる。この結果、画像形成装置本体内を漏れた回収トナーTで汚染させてしまうことをなくして、記録用紙Pや装置各部を汚して画像品質を低下させてしまうことを回避することができる。
次に、図3は本発明に係るクリーニング装置の第2実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図である。なお、本実施形態は、上述第1実施形態と略同様に構成されているので、同様の構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する(以下で説明する他の実施形態においても同様)。
図3において、画像形成装置は、上述第1実施形態と同様に、画像記録装置と用紙搬送装置とを備えて構成されており、この画像形成装置のクリーニング装置18は、上述第1実施形態の弾性シール部材35および可撓性シート部材36に代えて、可撓性シート部材46がトナー回収容器40の側壁41に貼付・固定されて、その可撓性シート部材46に弾性シール部材45が貼付・固定されている。
弾性シール部材45は、クリーニングブレード31の背面に圧接する側が、その背面から離隔する側(トナー回収容器40の側壁41側)よりもそのクリーニングブレード31の先端側に近接する方向に延在するように形成されており、その先端面45aがクリーニングブレード31の背面から離隔するほど降下してトナー回収容器40の開口部40aに臨む傾斜面に形成されている。
これにより、弾性シール部材45と可撓性シート部材46は、クリーニングブレード31と共に略鉛直に立つ姿勢であるが、上述第1実施形態の弾性シール部材35のようにその先端面にトナーTを溜めてしまうことなく、クリーニングブレード31が感光体ドラム12の表面から掻き落とす残留トナーTは、その弾性シール部材45の先端面45a上を滑り落としてそのままトナー回収容器40内に落下させて収容することができる。
このように本実施形態においては、上述第1実施形態による作用効果に加えて、弾性シール部材45の先端面45aがクリーニングブレード31の背面側でトナー回収容器40の開口部40aに臨む傾斜面に形成することにより、感光体ドラム12の表面から掻き落とされた残留トナーTが弾性シール部材45の先端面45a上で待機することをなくすことができ、クリーニングブレード31との圧接面Fの間にその残留トナーTが侵入する可能性をさらに少なくすることができる。したがって、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間SからトナーTが漏れてしまうことをより信頼性高く防止して画像品質の低下を回避することができる。
ここで、本実施形態のクリーニングブレード31の背面側は、鍵の手形状に直角に屈曲しているが、弾性シール部材45の先端面(傾斜面)45aの延長線と一致するように傾斜させて、感光体ドラム12の表面から掻き落とした残留トナーTがここでも溜まらないようにしてもよいことはいうまでもない(以下で説明する他の実施形態においても同様)。
次に、図4は本発明に係るクリーニング装置の第3実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図である。
図4において、画像形成装置は、上述第1実施形態と同様に、画像記録装置と用紙搬送装置とを備えて構成されており、この画像形成装置のクリーニング装置18は、上述第1実施形態の可撓性シート部材36に代えて、可撓性シート部材56がトナー回収容器40の側壁41に貼付・固定される一方、その可撓性シート部材36に貼付・固定していた弾性シール部材35はクリーニングブレード31側に貼付・固定されている。
この弾性シール部材35と可撓性シート部材56は、可撓性シート部材56がクリーニングブレード31側の弾性シール部材35に圧接して互いに変形させる構造になっており、クリーニングブレード31の揺動により互いに離隔する方向に変位することになる。すなわち、この弾性シール部材35と可撓性シート部材56では、クリーニングブレード31の揺動に追従して互いに密接する状態を維持するように形状復帰することにより、クリーニングブレード31の背面側とトナー回収容器40の側壁41の外面との間に形成される隙間Sを協働して閉塞する状態を維持することができる。
また、可撓性シート部材56は、上述第1実施形態の可撓性シート部材36と同様の位置関係になるように、弾性シール部材35との圧接面Fに掛からない近傍の位置までトナー回収容器40の側壁41が支持部材として延在することにより支持されている。これにより、可撓性シート部材56は、圧接する弾性シール部材35側に向かうように屈曲することなく、トナー回収容器40の側壁41の近傍で弾性シール部材35に圧接することができ、上述第1実施形態と同様に、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間Sを信頼性高く閉塞することができる。
さらに、可撓性シート部材56は、クリーニングブレード31の先後を基準にして(以下で説明する他の実施形態においても同様)、弾性シール部材35との圧接面Fがその弾性シール部材35の先端面35a側から多少後退する後端側に位置するように設定されており、可撓性シート部材56の先端56aが常に弾性シール部材35の後端側中間部に位置するように作製されている。すなわち、可撓性シート部材56の先端56aは、弾性シール部材35の先端面35aから突出することなく、常に、弾性シール部材35との圧接面F側に食い込むように変形して密接することにより、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間Sを閉塞する。
これにより、可撓性シート部材56は、クリーニングブレード31の揺動に連れて弾性シール部材35に摺接しつつ圧接する圧接面Fが変位したとしても、その先端56aが弾性シール部材35の先端面35aまで摺動して到達することがなく、その弾性シール部材35の先端面35aから突出してしまうことがない。したがって、クリーニングブレード31と共に弾性シール部材35と可撓性シート部材56の圧接面Fが略鉛直に立つ姿勢でも、可撓性シート部材56の先端56aが弾性シール部材35の先端面35aよりも突出してその先端面35aに溜まるトナーTを圧接面Fの間に導いてしまうことがなく、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間SからトナーTが漏れてしまうことがない。
このように本実施形態においては、上述第1実施形態による作用効果に加えて、クリーニングブレード31の揺動に合わせて弾性シール部材35と可撓性シート部材56とが圧接面Fで摺動する場合でも、その可撓性シート部材56の先端56aを弾性シール部材35の先端面35aから突出させることなく、互いに変形・密接してそのクリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間Sを閉塞することができる。したがって、弾性シール部材35の先端面35aにクリーニングブレード31が掻き落とした残留トナーTが溜まっていても、その弾性シール部材35と可撓性シート部材56との間に侵入する隙がなく、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間SからトナーTが漏れてしまうことを信頼性高く防止して、画像品質の低下を回避することができる。
次に、図5は本発明に係るクリーニング装置の第4実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図である。
図5において、画像形成装置は、上述第2実施形態と同様に、画像記録装置と用紙搬送装置とを備えて構成されており、この画像形成装置のクリーニング装置18は、上述第2実施形態の可撓性シート部材46に代えて、可撓性シート部材56がトナー回収容器40の側壁41に貼付・固定される一方、その可撓性シート部材46に貼付・固定していた弾性シール部材45はクリーニングブレード31側に貼付・固定されている。
この弾性シール部材45と可撓性シート部材56は、可撓性シート部材56がクリーニングブレード31側の弾性シール部材45に圧接して互いに変形させる構造になっており、クリーニングブレード31の揺動により互いに離隔する方向に変位することになる。すなわち、この弾性シール部材45と可撓性シート部材56では、クリーニングブレード31の揺動に追従して互いに密接する状態を維持するように形状復帰することにより、クリーニングブレード31の背面側とトナー回収容器40の側壁41の外面との間に形成される隙間Sを協働して閉塞する状態を維持することができる。
また、可撓性シート部材56は、上述第2実施形態の可撓性シート部材46と同様の位置関係になるように、弾性シール部材45との圧接面Fに掛からない近傍の位置までトナー回収容器40の側壁41が支持部材として延在することにより支持されている。これにより、可撓性シート部材56は、圧接する弾性シール部材45側に向かうように屈曲することなく、トナー回収容器40の側壁41の近傍で弾性シール部材45に圧接することができ、上述第2実施形態と同様に、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間Sを信頼性高く閉塞することができる。
この可撓性シート部材56は、上述第3実施形態と同様に、弾性シール部材45との圧接面Fがその弾性シール部材45の先端面45a側から多少後退する後端側に位置するように設定されており、可撓性シート部材56の先端56aが常に弾性シール部材45の後端側中間部に位置するように作製されている。すなわち、可撓性シート部材56の先端56aは、弾性シール部材45の先端面45aから突出することなく、常に、弾性シール部材45との圧接面F側に食い込むように変形して密接することにより、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間Sを閉塞する。
これにより、弾性シール部材45がその先端面45aにトナーTを溜めてしまうことがないのに加えて、可撓性シート部材56は、クリーニングブレード31の揺動に連れて弾性シール部材45に摺接しつつ圧接する圧接面Fが変位したとしても、その先端56aが弾性シール部材45の先端面45aまで摺動して到達することがなく、その弾性シール部材45の先端面45aから突出してしまうことがない。したがって、クリーニングブレード31が感光体ドラム12の表面から掻き落とす残留トナーTをそのままトナー回収容器40内に落下させて収容することができるのに加えて、可撓性シート部材56の先端56aが弾性シール部材45の先端面45aよりも突出してトナーTを圧接面Fの間に導いてしまうことがなく、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間SからトナーTが漏れてしまうことがない。
このように本実施形態においては、上述第2、第3実施形態による作用効果を合わせて得ることができ、トナーTが漏れてしまうことをより信頼性高く防止して、画像品質の低下を回避することができる。
次に、図6は本発明に係るクリーニング装置の第5実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図である。
図6において、画像形成装置は、上述第3実施形態と同様に、画像記録装置と用紙搬送装置とを備えて構成されており、この画像形成装置のクリーニング装置18は、上述第3実施形態の弾性シール部材35に代えて、弾性シール部材65がクリーニングブレード31の背面側に貼付・固定されている。
弾性シール部材65は、上述第3実施形態の弾性シール部材35よりも厚く形成されており、クリーニングブレード31の背面から離隔する側のトナー回収容器40の側壁41に近接する側に切欠部66が形成されている。この弾性シール部材65は、その切欠部66のクリーニングブレード31の背面と平行な側面66aが可撓性シート部材56との圧接面Fとなり、この圧接面Fの上側がオーバーハングしているヒサシ部(前傾壁)65bにより覆われている。言い換えると、この弾性シール部材65は、上述第3実施形態の弾性シール部材35の先端側をより厚めにしたヒサシ部65bを形成することにより可撓性シート部材56との圧接面Fの上側が隠されている。
すなわち、可撓性シート部材56の先端56aは、弾性シール部材65の先端面65aから突出することなく、常に、弾性シール部材65の切欠部66の側面66aを圧接面Fとして食い込むように変形させつつ密接することにより、その弾性シール部材65と協働してクリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間Sを閉塞するのと同時に、その圧接面Fの上側(先端方向への延長側)が弾性シール部材65のヒサシ部65bにより覆われている。
これにより、可撓性シート部材56と弾性シール部材65は、クリーニングブレード31と共に略鉛直に立つ姿勢であるために、上述実施形態の弾性シール部材35と同様に、弾性シール部材65の先端面65aにトナーTを溜めてしまう形状であるが、その弾性シール部材65のヒサシ部65bにより可撓性シート部材56との圧接面FをトナーTから隠すことができ、その圧接面Fの間にトナーTを導く可能性をさらに少なくして、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間SからトナーTが漏れてしまうことをなくすことができる。
このように本実施形態においては、上述第3実施形態による作用効果に加えて、弾性シール部材65の先端部に、可撓性シート部材56の先端56aを隠すようにオーバーハングするヒサシ部65bを形成することにより弾性シール部材65と可撓性シート部材56との圧接面Fを覆うことができる。したがって、弾性シール部材65の先端面65aにクリーニングブレード31が掻き落とした残留トナーTが溜まっていても、その弾性シール部材65と可撓性シート部材56との間にその残留トナーTが回り込んで侵入する可能性をより少なくすることができ、トナーTが漏れてしまうことをより信頼性高く防止して、画像品質の低下を回避することができる。
次に、図7は本発明に係るクリーニング装置の第6実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図である。
図7において、画像形成装置は、上述第3実施形態と同様に、画像記録装置と用紙搬送装置とを備えて構成されており、この画像形成装置のクリーニング装置18は、上述第3実施形態の弾性シール部材35に代えて、弾性シール部材75がクリーニングブレード31の背面側に貼付されて固定されている。
弾性シール部材75は、上述第3実施形態の弾性シール部材35よりも厚く形成されており、その先端面75aの反対側の後端面にクリーニングブレード31と平行なスリット75bが切り込まれている。このスリット75bは、クリーニングブレード31の背面と平行で、弾性シール部材75の先端面75aまでには至らない深さに作製されており、可撓性シート部材56をその先端56a側から差し込むことができるように形成されている。
すなわち、可撓性シート部材56の先端56aは、弾性シール部材75の先端面75aから突出することなく、常に、弾性シール部材75のスリット75b内のクリーニングブレード31側の面を圧接面Fとして食い込むように変形させつつ密接することにより、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間Sを閉塞するのと同時に、その圧接面Fの上側(先端方向への延長側)がその弾性シール部材75自体により覆われている。
これにより、可撓性シート部材56と弾性シール部材75は、クリーニングブレード31と共に略鉛直に立つ姿勢であるために、上述実施形態の弾性シール部材35と同様に、弾性シール部材75の先端面75aにトナーTを溜めてしまう形状であるが、その弾性シール部材75自体が可撓性シート部材56との圧接面FをトナーTから隠すことができ、その圧接面Fの間にトナーTを導く可能性をさらに少なくして、クリーニングブレード31とトナー回収容器40の側壁41の間の隙間SからトナーTが漏れてしまうことをなくすことができる。
このように本実施形態においては、上述第3実施形態による作用効果に加えて、弾性シール部材75のスリット75b内に可撓性シート部材56の先端56aを差し込むことによりその弾性シール部材75と可撓性シート部材56との圧接面Fを外部に露出させないようにすることができる。したがって、弾性シール部材75の先端面75aにクリーニングブレード31が掻き落とした残留トナーTが溜まっていても、その弾性シール部材75内の可撓性シート部材56との間にその残留トナーTが回り込んで侵入する可能性をより少なくすることができ、トナーTが漏れてしまうことをより信頼性高く防止して、画像品質の低下を回避することができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことはいうまでもない。例えば、上述第3〜第6実施形態では、弾性シール部材をクリーニングブレード側に貼付して固定するとともに、可撓性シート部材をトナー回収容器の側壁に貼付して固定する場合を一例に説明するが、これに限るものではなく、逆に、可撓性シート部材をクリーニングブレード側に貼付して固定するとともに、弾性シール部材をトナー回収容器の側壁に貼付して固定するようにしてもよい。ただし、上述第3〜第6実施形態では、クリーニングブレードの背面側に掻き落とすトナーをトナー回収容器内にシンプルに落下させる構造・形状にすることができるので、上述第3〜第6実施形態を採用するのが好適である。また、この画像形成装置は、プリンターに限らずに、電子写真方式を利用するファクシミリやコピー機にも適用できることはいうまでもない。
本発明に係るクリーニング装置の第1実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図であり、その概略全体構成を示す透視正面図である。 その要部を示す図であり、(a)はその要部構成の透視拡大正面図、(b)はその要部部品の形状を示す拡大正面図である。 本発明に係るクリーニング装置の第2実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図であり、(a)はその要部構成の透視拡大正面図、(b)はその要部部品の形状を示す拡大正面図である。 本発明に係るクリーニング装置の第3実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図であり、(a)はその要部構成の透視拡大正面図、(b)はその要部部品の形状を示す拡大正面図である。 本発明に係るクリーニング装置の第4実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図であり、(a)はその要部構成の透視拡大正面図、(b)はその要部部品の形状を示す拡大正面図である。 本発明に係るクリーニング装置の第5実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図であり、(a)はその要部構成の透視拡大正面図、(b)はその要部部品の形状を示す拡大正面図である。 本発明に係るクリーニング装置の第6実施形態を搭載する画像形成装置の一例を示す図であり、(a)はその要部構成の透視拡大正面図、(b)はその要部部品の形状を示す拡大正面図である。 その従来技術を示す図であり、(a)はその要部構成の透視拡大正面図、(b)はその要部部品の形状を示す拡大正面図である。
符号の説明
11 レーザ光走査装置
12 感光体ドラム
13 帯電器
14 ロータリー現像装置
14a 現像カートリッジ
14c 現像ローラ
15 中間転写ベルト
16 転写ローラ
17 定着ローラ対
18 クリーニング装置
31 クリーニングブレード
32 回動板
33 スプリング
35、45、65、75 弾性シール部材
35a、45a、65a、75a 先端面
36、46、56 可撓性シート部材
36a、56a 先端
40 トナー回収容器
40a 開口部
41 側壁
42 回動板
65b ヒサシ部
66 切欠部
75b スリット
F 圧接面
P 記録用紙
L レーザ光
S 隙間
T トナー

Claims (6)

  1. 記録媒体にトナー像を転写して画像形成する画像形成装置に搭載されて、該トナー像を担持する担持体の表面に当該転写後に残留するトナーを回収するクリーニング装置であって、
    担持体表面に摺接させて残留トナーを掻き落とすクリーニングブレードと、該クリーニングブレードにより掻き落とされて回収されたトナーを収容するトナー回収容器と、該トナー回収容器とクリーニングブレードとの間に画成される隙間を閉塞する閉塞手段と、を備えて、
    該閉塞手段として、トナー回収容器側に固定されて支持される可撓性シート部材と、該可撓性シートに固定されて支持される弾性シール部材と、が設けられ、
    該可撓性シート部材の支持部材が、クリーニングブレードを基準にして、弾性シール部材の後端の近傍まで延在するとともに、
    弾性シール部材が、前記隙間よりも厚く設定されて、クリーニングブレードに密接することにより、前記隙間を閉塞することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 記録媒体にトナー像を転写して画像形成する画像形成装置に搭載されて、該トナー像を担持する担持体の表面に当該転写後に残留するトナーを回収するクリーニング装置であって、
    担持体表面に摺接させて残留トナーを掻き落とすクリーニングブレードと、該クリーニングブレードにより掻き落とされて回収されたトナーを収容するトナー回収容器と、該トナー回収容器とクリーニングブレードとの間に画成される隙間を閉塞する閉塞手段と、を備えて、
    該閉塞手段として、前記隙間を画成するクリーニングブレード側またはトナー回収容器側の一方に固定されて支持される可撓性シート部材と、該クリーニングブレード側またはトナー回収容器側の他方には固定されて支持される弾性シール部材と、が設けられ、
    該可撓性シート部材および弾性シール部材は、当該弾性シール部材が互いを変形させる厚さに設定されることにより密接して前記隙間を閉塞するとともに、当該可撓性シート部材の先端は、クリーニングブレードを基準にして、弾性シール部材の先端よりも後端側に位置することを特徴とするクリーニング装置。
  3. 前記可撓性シート部材の支持部材が、クリーニングブレードを基準にして、弾性シール部材の後端の近傍まで延在して、当該可撓性シート部材および弾性シール部材は、互いを変形させることにより密接して前記隙間を閉塞することを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記弾性シール部材は、クリーニングブレード側がトナー回収容器側よりも該クリーニングブレードの先端に近接するように傾斜することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のクリーニング装置。
  5. 前記弾性シール部材は、トナー回収容器側に切欠部が形成されて、該切欠部に可撓性シート部材が密接することを特徴とする請求項2または3に記載のクリーニング装置。
  6. 前記弾性シール部材は、クリーニングブレードを基準にして、該クリーニングブレードと平行なスリットが後端側に形成されて、該スリットに可撓性シート部材が差し込まれて密接することを特徴とする請求項2または3に記載のクリーニング装置。
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