JP2006097862A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

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恭弘 鴛海
Kunihiro Iwatsuki
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Abstract

【課題】運転者の運転指向に合った駆動力制御が行われることが可能な車両用駆動力制御装置を提供する。
【解決手段】変速機10の変速時に前記変速機と車両に制動力を生じさせる制動装置200を協調して制御することで減速度を発生させる車両用駆動力制御装置であって、前記車両の運転者の運転指向を検出する手段115を備え、前記運転者の運転指向が前記運転者の運転操作に対する前記車両の応答性が高いことを好むスポーツ走行指向である場合には、前記スポーツ走行指向よりも前記運転者の運転操作に対する前記車両の応答性が高いことを好まない指向である場合に比べて、前記変速機により減速度を発生させる割合が大きくなるように制御することを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用駆動力制御装置に関し、特に、運転者の走行指向に合った駆動力の制御が可能な車両用駆動力制御装置に関する。
コーナの曲率半径R、道路勾配、自車両の前方の他の車両などの車両前方の状況に基づいて、車両の駆動力制御を行う技術が知られている。
自動変速機をエンジンブレーキを働かせる方向にマニュアルシフトする際に、ブレーキを作動させるものが知られている。そのような自動変速機とブレーキの協調制御装置として、特開昭63−38030号公報(特許文献1)に開示された技術がある。
上記特許文献1には、自動変速機(A/T)においてエンジンブレーキを動作するためのマニュアルシフトの際に、変速開始時から実際にエンジンブレーキが働くまでのニュートラル状態による空走を車両のブレーキを作動して防止する技術が開示されている。
また、上記特許文献1には、以下のように記載されている。マニュアルダウンシフトの変速指令時間から所定時間又はエンジンブレーキが効きはじめる(A/Tの出力軸の負トルクが大きくなる)まで、変速の種類と車速等から求められる変速時のエンジン負トルクのピーク値に対応して、車両のブレーキを作動させる。マニュアルシフト時に車両のブレーキが変速時の負のA/T出力軸トルクに対応した制動力で作動されることから、マニュアルシフト時にエンジンブレーキの大きさに対応して、車両に制動力が加えられる。マニュアルシフトが行われた時から変速が完了する時まで、安定した制動力が車両に加えられ、マニュアルシフト時に応答性が高くかつ安定した制動力が得られる。自動変速機のニュートラル状態の間、車両のブレーキが作動されて急激にエンジンブレーキがかからないので、制動力の変動が小さくなる。
特開昭63−38030号公報
変速機とブレーキを協調して制御する技術を変速時に適用することが考えられる。その場合、運転者の運転指向に合った駆動力制御が行われることが望まれている。
本発明の目的は、運転者の運転指向に合った駆動力制御が行われることが可能な車両用駆動力制御装置を提供することである。
本発明の車両用駆動力制御装置は、変速機の変速時に前記変速機と車両に制動力を生じさせる制動装置を協調して制御することで減速度を発生させる車両用駆動力制御装置であって、前記車両の運転者の運転指向を検出する手段を備え、前記運転者の運転指向が前記運転者の運転操作に対する前記車両の応答性が高いことを好むスポーツ走行指向である場合には、前記スポーツ走行指向よりも前記運転者の運転操作に対する前記車両の応答性が高いことを好まない指向である場合に比べて、前記変速機により減速度を発生させる割合が大きくなるように制御することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置によれば、運転者の運転指向に合った駆動力制御が行われることが可能である。
以下、本発明の車両用駆動力制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図13を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、自動変速機とブレーキ(制動装置)を用いてコーナの手前で減速制御を行う車両用駆動力制御装置に関する。
本実施形態では、前方にコーナが検出され、かつ運転者の減速意思が検出された時、適切なコーナ走行車速まで減速するように駆動力を制御する技術において、運転者の運転指向がスポーツ走行指向である場合には、目標減速度のうち自動変速機のダウンシフトにより達成する減速度の割合を増大させる。これにより、コーナ出口におけるアクセル操作に対する車両の応答性が向上し、運転者の運転指向に合った駆動力制御が行われる。
本実施形態の構成としては、以下に詳述するように、ナビゲーションシステム等により、前方にあるコーナR、及び現在位置からコーナ入口までの距離を算出する手段と、運転者の運転指向(例:スポーツ走行指向/通常走行指向/ゆっくり走行指向)を推定する手段と、アクセルやブレーキ操作等により、運転者の減速意思を検出する手段と、自車の減速Gを制御可能な、ブレーキアクチュエータや、AT、CVT、HV、MMT(自動変速モード付きマニュアルT/M)等の自動変速機等の減速手段とを備えている。
図2において、符号10は有段の自動変速機、40はエンジン、200はブレーキ装置である。自動変速機10は、電磁弁121a、121b、121cへの通電/非通電により油圧が制御されて5段変速が可能である。図2では、3つの電磁弁121a、121b、121cが図示されるが、電磁弁の数は3に限定されない。電磁弁121a、121b、121cは、制御回路130からの信号によって駆動される。
スロットル開度センサ114は、エンジン40の吸気通路41内に配置されたスロットルバルブ43の開度を検出する。エンジン回転数センサ116は、エンジン40の回転数を検出する。車速センサ122は、車速に比例する自動変速機10の出力軸120cの回転数を検出する。シフトポジションセンサ123は、シフトポジションを検出する。パターンセレクトスイッチ117は、変速パターンを指示する際に使用される。加速度センサ90は、車両の減速度(減速加速度)を検出する。路面μ検出・推定部112は、路面の摩擦係数μ、又は路面の滑りやすさを検出、あるいは推定する。車間距離計測部100aは、車両前部に搭載されたレーザーレーダーセンサ又はミリ波レーダーセンサなどのセンサを有し、先行車両との車間距離を計測する。
ナビゲーションシステム装置95は、自車両を所定の目的地に誘導することを基本的な機能としており、演算処理装置と、車両の走行に必要な情報(地図、直線路、カーブ、登降坂、高速道路など)が記憶された情報記憶媒体と、自立航法により自車両の現在位置や道路状況を検出し、地磁気センサやジャイロコンパス、ステアリングセンサを含む第1情報検出装置と、電波航法により自車両の現在位置、道路状況などを検出するためのもので、GPSアンテナやGPS受信機などを含む第2情報検出装置等を備えている。
制御回路130は、スロットル開度センサ114、エンジン回転数センサ116、車速センサ122、シフトポジションセンサ123、加速度センサ90の各検出結果を示す信号を入力し、また、パターンセレクトスイッチ117のスイッチング状態を示す信号を入力し、また、ナビゲーションシステム装置95からの信号を入力し、また、車間距離計測部100aからの信号を入力し、路面μ検出・推定部112による検出又は推定の結果を示す信号を入力する。
制御回路130は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU131、RAM132、ROM133、入力ポート134、出力ポート135、及びコモンバス136を備えている。入力ポート134には、上述の各センサ114、116、122、123、90からの信号、上述のスイッチ117からの信号、ナビゲーションシステム装置95からの信号、車間距離計測部100aからの信号が入力される。出力ポート135には、電磁弁駆動部138a、138b、138c、及びブレーキ制御回路230へのブレーキ制動力信号線L1が接続されている。ブレーキ制動力信号線L1では、ブレーキ制動力信号SG1が伝達される。
道路勾配計測・推定部118は、CPU131の一部として設けられることができる。道路勾配計測・推定部118は、加速度センサ90により検出された加速度に基づいて、道路勾配を計測又は推定するものであることができる。また、道路勾配計測・推定部118は、平坦路での加速度を予めROM133に記憶させておき、実際に加速度センサ90により検出した加速度と比較して道路勾配を求めるものであることができる。
運転指向推定部115は、CPU131の一部として設けられることができる。運転指向推定部115は、運転者の運転状態及び車両の走行状態に基づいて、運転者の運転指向(スポーツ走行指向かスポーツ走行指向以外か)を推定する。運転指向推定部115の詳細については更に後述する。なお、運転指向推定部115の構成については、後述する内容に限定されず、運転者の運転指向を推定するものであれば、様々な構成のものを広く含む。ここで、スポーツ走行指向とは、動力性能を重視した指向、加速指向ないしは運転者の操作に対する車両の反応が迅速な(車両の応答性が高い)スポーツ走行を好むことを意味する。
ROM133には、予め図1のフローチャートに示す動作(制御ステップ)及び、図3、図4、図8、図9、図11のマップが格納されているとともに、変速制御の動作(図示せず)が格納されている。制御回路130は、入力した各種制御条件に基づいて、自動変速機10の変速を行う。
ブレーキ装置200は、制御回路130からブレーキ制動力信号SG1を入力するブレーキ制御回路230によって制御されて、車両を制動する。ブレーキ装置200は、油圧制御回路220と、車両の車輪204、205、206、207に各々設けられる制動装置208、209、210、211とを備えている。各制動装置208、209、210、211は、油圧制御回路220によって制動油圧が制御されることにより、対応する車輪204、205、206、207の制動力を制御する。油圧制御回路220は、ブレーキ制御回路230により、制御される。
油圧制御回路220は、ブレーキ制御信号SG2に基づいて、各制動装置208、209、210、211に供給する制動油圧を制御することで、ブレーキ制御を行う。ブレーキ制御信号SG2は、ブレーキ制動力信号SG1に基づいて、ブレーキ制御回路230により生成される。ブレーキ制動力信号SG1は、自動変速機10の制御回路130から出力され、ブレーキ制御回路230に入力される。ブレーキ制御の際に車両に与えられるブレーキ力は、ブレーキ制動力信号SG1に含まれる各種データに基づいてブレーキ制御回路230により生成される、ブレーキ制御信号SG2によって定められる。
ブレーキ制御回路230は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU231、RAM232、ROM233、入力ポート234、出力ポート235、及びコモンバス236を備えている。出力ポート235には、油圧制御回路220が接続されている。ROM233には、ブレーキ制動力信号SG1に含まれる各種データに基づいて、ブレーキ制御信号SG2を生成する際の動作が格納されている。ブレーキ制御回路230は、入力した各制御条件に基づいて、ブレーキ装置200の制御(ブレーキ制御)を行う。
次に、運転指向推定部115の詳細について説明する。
運転指向推定部115は、複数種類の運転操作関連変数のいずれかの算出毎にその運転操作関連変数が入力されて推定演算が起動されるニューラルネットワークNNを備え、そのニューラルネットワークNNの出力に基づいて車両の運転指向を推定する。
例えば図10に示すように、運転指向推定部115は、信号読込手段96と、前処理手段98と、運転指向推定手段100とを備えている。信号読込手段96は、前記各センサ114、122、116、124、225、123などからの検出信号を比較的短い所定の周期で読み込む。前処理手段98は、信号読込手段96により逐次読み込まれた信号から、運転指向を反映する運転操作に密接に関連する複数種類の運転操作関連変数、すなわち車両発進時の出力操作量(アクセルペダル操作量)すなわち車両発進時のスロットル弁開度TAST、加速操作時の出力操作量の最大変化率すなわちスロットル弁開度の最大変化率ACCMAX 、車両の制動操作時の最大減速度GNMAX、車両の惰行走行時間TCOAST 、車速一定走行時間TVCONST、所定区間内において各センサから入力された信号の区間最大値、運転開始以後における最大車速Vmax などをそれぞれ算出する運転操作関連変数算出手段である。運転指向推定手段100は、前処理手段98により運転操作関連変数が算出される毎にその運転操作関連変数が許可されて運転指向推定演算を行うニューラルネットワークNNを備え、そのニューラルネットワークNNの出力である運転指向推定値を出力する。
図10の前処理手段98には、車両発進時の出力操作量すなわち車両発進時のスロットル弁開度TASTを算出する発進時出力操作量算出手段98a、加速操作時における出力操作量の最大変化率すなわちスロットル弁開度の最大変化率ACCMAX を算出する加速操作時出力操作量最大変化率算出手段98b、車両の制動操作時の最大減速度GNMAXを算出する制動時最大減速度算出手段98c、車両の惰行走行時間TCOAST を算出する惰行走行時間算出手段98d、車速一定走行時間TVCONSTを算出する車速一定走行時間算出手段98e、例えば3秒程度の所定区間内における各センサからの入力信号のうちの最大値を周期的に算出する入力信号区間最大値算出手段98f、運転開始以後における最大車速Vmax を算出する最大車速算出手段98gなどがそれぞれ備えられている。
上記入力信号区間最大値算出手段98fにおいて算出される所定区間内の入力信号のうちの最大値としては、スロットル弁開度TAmaxt、車速Vmaxt、エンジン回転速度NEmaxt 、前後加速度NOGBW maxt (減速のときは負の値)或いは減速度GNMAXt (絶対値)が用いられる。前後加速度NOGBW maxt 或いは減速度GNMAXt は、例えば車速V(NOUT )の変化率から求められる。
図10の運転指向推定手段100に備えられたニューラルネットワークNNは、コンピュータプログラムによるソフトウエアにより、或いは電子的素子の結合から成るハードウエアにより生体の神経細胞群をモデル化して構成され得るものであり、例えば図10の運転指向推定手段100のブロック内に例示されるように構成される。
図10において、ニューラルネットワークNNは、r個の神経細胞要素(ニューロン)Xi (X1 〜Xr )から構成された入力層と、s個の神経細胞要素Yj (Y1 〜Ys )から構成された中間層と、t個の神経細胞要素Zk (Z1 〜Zt )から構成された出力層とから構成された3層構造の階層型である。そして、上記入力層から出力層へ向かって神経細胞要素の状態を伝達するために、結合係数(重み)WXij を有して上記r個の神経細胞要素Xi とs個の神経細胞要素Yj とをそれぞれ結合する伝達要素DXij と、結合係数(重み)WYjk を有してs個の神経細胞要素Yj とt個の神経細胞要素Zk とをそれぞれ結合する伝達要素DYjk が設けられている。
上記ニューラルネットワークNNは、その結合係数(重み)WXij 、結合係数(重み)WYjk を所謂誤差逆伝搬学習アルゴリズムによって学習させられたパターン連想型のシステムである。その学習は、前記運転操作関連変数の値と運転指向とを対応させる走行実験によって予め完了させられているので、車両組み立て時では、上記結合係数(重み)WXij 、結合係数(重み)WYjk は固定値が与えられている。
上記の学習に際しては、複数の運転者についてそれぞれスポーツ走行指向、通常走行(ノーマル)指向の運転が例えば高速道路、郊外道路、山岳道路、市街道路などの種々の道路において実施され、そのときの運転指向を教師信号とし、教師信号とセンサ信号を前処理したn個の指標(入力信号)とがニューラルネットワークNNに入力させられる。なお、上記教師信号は運転指向を0から1までの値に数値化し、例えば通常走行指向を0、スポーツ走行指向を1とする。また、上記入力信号は−1から+1までの間あるいは0から1までの間の値に正規化して用いられる。
図1、図2及び図5を参照して、本実施形態の動作を説明する。
図5は、本実施形態の減速制御における目標減速Gを説明するための図である。図5には、車速401、減速G402、コーナ501を含む道路形状上面視が示されている。図5において、横軸は距離を示している。車両Cの先方のコーナ501は、符号Bの地点502から先に存在している。符号Aに対応する場所において、アクセルがOFF(アクセル開度が全閉、アイドル接点がオン)にされたとする。この場所Aでは、ブレーキもOFFであるとする。この場所Aは、コーナ501の入口502から手前に距離Lだけ離間した位置である。
車両Cがコーナ501を所定の横Gで旋回走行するためには、入口502のB地点にて、車速401がVである必要がある。よって、車両Cの車速401は、A地点においてアクセルがOFFにされたときの車速Vから、コーナ501の入口502のB地点では車速Vにまで減速されている必要がある。本実施形態では、その減速が行われるための減速G402が求められる。
[ステップS1]
図1のステップS1では、制御回路130により、運転者の運転指向が推定される。ステップS1では、制御回路130により、運転者の運転指向がスポーツ走行指向(パワー走行指向)、通常走行指向、及び、ゆっくり走行指向のいずれであるかが判定される。制御回路130は、運転指向推定部115により推定された運転者の運転指向(運転指向推定値)に基づいて、運転者の運転指向を判定する。
なお、ステップS1において、運転指向は、例えば、特開平9−242863号公報に記載されているように、スロットル開度、車速、エンジン回転数、変速機入力軸回転数、シフトレバー操作位置、ブレーキ操作信号をニューラルネットワークに入力することで判定することができる。ステップS1の次に、ステップS2が行われる。
[ステップS2]
ステップS2では、制御回路130により、前方にコーナがあるか否かが判定される。制御回路130は、ナビゲーションシステム装置95から入力した信号に基づいて、ステップS2の判定を行う。ステップS2の判定の結果、前方にコーナがあると判定された場合には、ステップS3に進み、そうでない場合には、本制御フローは終了する。図5の例では、車両Cの前方にコーナ501があるため、ステップS3に進む。
[ステップS3]
ステップS3では、制御回路130により、コーナ501のコーナRの大きさRが算出される。制御回路130は、ナビゲーションシステム装置95の地図情報に基づいて、、コーナ501のコーナRの大きさRを算出する。ステップS3の次に、ステップS4が行われる。
[ステップS4]
ステップS4では、制御回路130により、スロットル開度センサ114からの信号に基づいて、アクセルがOFFの状態(全閉)か否かが判定される。ステップS4の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS5に進む。アクセルが全閉である場合(ステップS4−Y)に、運転者に減速の意図があると判断される。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、本制御フローはリターンされる。上記のように、図5では、符号Aの位置にてアクセル開度がゼロ(全閉)とされている。
[ステップS5]
ステップS5では、制御回路130により、ブレーキがOFFの状態であるか否かが判定される。ステップS5において、ブレーキがOFF状態であるとは、運転者によるブレーキペダル(図示せず)の操作がなくてブレーキがOFF状態であることを意味しており、ブレーキ制御回路230を介して入力したブレーキセンサ(図示せず)の出力に基づいて判定される。ステップS5の判定の結果、ブレーキがOFFの状態であると判定されれば、ステップS6に進む。ブレーキがOFFである場合(ステップS5−Y)に、本実施形態の減速制御が行われる。一方、ブレーキがOFFの状態であると判定されなければ、本制御フローはリターンされる。図5では、符号Aの位置にてブレーキがOFFとされている。
[ステップS6]
ステップS6では、制御回路130により、コーナ501までの距離Lと、現在の車速Vを算出する。制御回路130は、ナビゲーションシステム装置95から入力した信号に基づいて、アクセルOFFかつブレーキOFFとされた地点Aにおけるコーナ501までの距離Lと、車速Vを求める。ステップS6の次に、ステップS7が行われる。
[ステップS7]
ステップS7では、制御回路130により、コーナ走行時の最大横Gが求められる。ステップS7では、上記ステップS1で推定された運転指向に基づいて、コーナ501を走行しているときの最大横Gが求められる。ROM133には、予め図8に示される、最大横Gマップが登録されている。図8に示すように、最大横Gマップでは、運転指向のテーブル値に対応する最大横Gが記述されている。例えば、運転指向がスポーツ走行指向である場合には、0.6Gである。運転指向がスポーツ走行指向である場合には、ゆっくり走行指向である場合に比べて最大横Gが大きく記述されている。
後述するステップS8では、ステップS7で求めた最大横Gと、上記ステップS3で求めたコーナ501のRの大きさRに基づいて、コーナ走行車速Vが求められるが、その場合、図8の最大横Gマップから求めた最大横Gがそのまま用いられると、コーナのRが大きい場合には、コーナ走行車速も高くなり(本実施形態の減速制御が行われない)、現実性の無い値となる。そこで、図9に示すような、コーナのRの大きさによって決まる係数を求め、その係数を、図8の最大横Gマップから求めた最大横Gに掛けることで、最大横Gを補正することができる。図9に示すように、コーナRの大きさが大きい場合には、係数が小さく設定され、最大横Gが小さな値に補正されることから、後述するステップS8において、現実的なコーナ走行車速の値が算出されるようになっている。
なお、上記においては、運転指向に基づいて最大横Gを求めるマップと、コーナRに基づいて係数を求めるマップの2つのマップが用いられた例について説明したが、それに代えて、運転指向とコーナRに基づいて、適切な最大横G(上記の補正された最大横Gに相当)が求められるマップとすることができる。ステップS7の次には、ステップS8が行われる。
[ステップS8]
ステップS8では、制御回路130により、最大横GとコーナのRに基づいて、コーナ走行車速Vが求められる。制御回路130は、上記ステップS7で求めた最大横Gと、上記ステップS3で求めたコーナ501のRの大きさRに基づいて、コーナ501の入口502における車速(コーナ走行車速V)を求める。制御回路130は下記式[数1]より、コーナ走行車速Vを求める。ステップS8の次に、ステップS9が行われる。
Figure 2006097862
以下で、上記[数1]の導出を行う。
図7に示すように、半径Rの円周上で質量mの物体が回転している時、
遠心力=m×R×ω, 力=m×横G と表される。
半径[m]
ω 角速度[rad/sec]
m 物体の質量[kg]
この2式より、m×横G=m×R×ω
整理すると、横G=R×ω[m/sec]となる。
また、物体の速度V=2πR×ω/(2π)=R×ω[m/sec]である。
ω=V/Rを横Gの式に代入すると、横G=R×V /R となり、
=横G×RからVは、上記[数1]のようになる。
[ステップS9]
ステップS9では、制御回路130により、目標減速Gが算出される。目標減速Gとは、図5において、アクセル及びブレーキがOFFにされたA地点の車速Vから、コーナ501の入口502であるB地点においてコーナ走行車速Vまで減速するための目標減速Gであり、A地点からB地点までの減速G402に対応している。ステップS9では、制御回路130は、上記ステップS6で求めたコーナ501までの距離Lと、A地点での車速Vと、B地点での車速Vに基づいて、目標減速Gを求める。
ステップS9において、目標減速Gは、A地点から線形で増加し、その後、一定となり、その後、線形で減少する値として設定される。そのような目標減速Gを設定するために、ステップS9では、目標減速Gが線形で増加、減少するときの傾きと、目標減速Gの最大減速Gが求められる。図5に示すように、増減の傾きは、定数K、Kより決定され、目標減速Gは、0から最大減速G GmまでK秒で増加し、最大減速G Gmから0までK秒で減少するものとする。
ここで、A地点からB地点までの距離Lで、車速Vから車速Vまで減速するために必要な減速Gを基準減速G Gとし、A地点からB地点までの到達時間をtとすると、G、tは下記式[数2]で求められる。
Figure 2006097862
以下で、上記[数2]の導出を行う。
コーナ進入時の物理式は下記式[数3]のように表される。
Figure 2006097862
上記[数3]の上式より、[数4]が得られる。
Figure 2006097862
上記[数4]を上記[数3]の下式に代入すると、[数5]が得られる。
Figure 2006097862
以上より、G、tは、下記式[数6]のように表される。
Figure 2006097862
この時、図6に示すように、スムーズに減速Gが立ち上がるよう、スイープしながら減速Gが増減するように、K、Kを設定し、最大減速GをGmとした場合、面積A(=G×t)と面積B(=(t+t−k−k)×Gm/2)が同じであれば、t秒後に車速VがVまで減速する。
ここで、上記[数3]の上式 V=V×t は下記式[数7]より算出している。
Figure 2006097862
つまり、減速G波形の時間積分値が速度低下分であり、面積が同じであれば速度低下量は同じとなる。
従って、Gmは下記式[数8]のようになる。
Figure 2006097862
しかし、条件により図6のような台形にならず、三角形となることがある((t−K/2−K/2)≦0の場合)。この場合についても面積がAと同じとなるように波形を設定すればよい。例えば、G、tをそのまま使用してもよいし、下記式[数9]
のようにしてもよい。
Figure 2006097862
以上のことから、ステップS9では、A地点の車速VからB地点において車速Vまで減速するための目標減速Gが、A地点からB地点までの減速G402に対応するように求められる。ステップS9の次に、ステップS10が行われる。
[ステップS10]
ステップS10では、制御回路130により、上記ステップS1で推定された運転者の運転指向がスポーツ走行指向であるか否かが判定される。その判定の結果、スポーツ走行指向である場合には、ステップS11に進み、そうでない場合(通常走行指向又はゆっくり走行指向である場合)にはステップS12に進む。
[ステップS11]及び[ステップS12]
ステップS11では、制御回路130により、図4に示されるスポーツ走行指向用の変速点マップが参照されて、目標変速段が求められる。ステップS11の次に、ステップS13が行われる。
ステップS12では、制御回路130により、図3に示される通常走行指向用の変速点マップが参照されて、目標変速段が求められる。なお、ここでは、運転指向が通常走行指向である場合のみならず、ゆっくり走行指向である場合にも、上記通常走行指向用の変速点マップが用いられることとする。これに代えて、運転指向の種類(本実施形態では3つ)毎に、変速点マップが用いられてもよい。ステップS12の次に、ステップS13が行われる。
図3及び図4に示すように、いずれの変速点マップにおいても、車両の前方のコーナの大きさRを表す横軸と走行路面の勾配θR を表す縦軸との二次元座標内において、それぞれ、ダウンシフト先の変速段(目標変速段)が定められている。ここで、コーナの大きさRは、上記ステップS3で求められ、走行路面の勾配θRは、道路勾配計測・推定部118により求められる。
図3及び図4に示すように、通常走行指向用変速点マップ(図3)に比べて、スポーツ走行指向用の変速点マップ(図4)では、相対的に低速用の変速段が目標変速段として選択されるようになっている。その理由は以下の通りである。
運転者の運転指向がスポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、コーナの出口において、運転者によってアクセル操作が行われたときの、アクセル操作に対する高い車両応答性が要求されることに対応させるためである。即ち、スポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、本実施形態による駆動力制御(減速制御)が終了し、加速のためのアクセル操作が行われたときに、相対的に大きな駆動力を出して、アクセル開度に対する加速感のリニアリティを向上させることが好ましいためである。なお。一方の運転者の運転指向が通常走行指向である場合に使用される通常走行指向用変速点マップ(図3)では、どのような場合でも違和感が出ないような変速段が選択されるようになっている。
上記ステップS11及びステップS12では、運転指向がスポーツ走行指向であるか否か(ステップS10)に基づいて、変速点マップを切り替え、その切り替えられた変速点マップが参照されて、目標変速段が求められる(ステップS11、ステップS12)として説明した。この変速点マップを切り替える構成に代えて、例えば以下の方法に従って、運転指向に基づいて、目標変速段を決定することができる。
まず、制御回路130により、自動変速機10による目標減速度(以下、変速段目標減速度)が求められ、その変速段目標減速度に基づいて、自動変速機10の変速制御(シフトダウン)に際して選択すべき変速段(目標変速段)が決定される。以下、この内容を(1)、(2)に項分けして説明する。
(1)まず、変速段目標減速度を求める。
変速段目標減速度は、自動変速機10の変速制御により得ようとするエンジンブレーキ力(減速加速度)に対応したものである。変速段目標減速度は、最大目標減速度以下の値として設定される。変速段目標減速度の求め方としては、以下の2つの方法が考えられる。
まず、変速段目標減速度の第1の求め方について説明する。
変速段目標減速度は、上記ステップS9において求めた目標減速Gの最大減速G Gmに、0よりも大きく1以下の係数を乗算した値として設定する。例えば、最大減速G Gmが−0.20Gである場合には、例えば0.5の係数を乗算してなる値である、−0.10Gが変速段目標減速度として設定されることができる。
ここで、上記ステップS1で推定された運転指向がスポーツ走行指向である場合には、スポーツ走行指向ではない場合(通常走行指向又はゆっくり走行指向である場合)に比べて、上記係数が大きな値とされる。例えば、スポーツ走行指向ではない場合の係数が例えば0.5である(変速段目標減速度は、−0.10G)とすると、スポーツ走行指向である場合の係数は例えば0.6とし、その場合の変速段目標減速度は、−0.12Gとなる。なお、更に、通常走行指向である場合には、ゆっくり走行指向である場合に比べて、上記係数が大きな値とされることができる。
次に、変速段目標減速度の第2の求め方について説明する。
まず、自動変速機10の現状のギヤ段のアクセルOFF時のエンジンブレーキ力(減速G)を求める(以下、現状ギヤ段減速度と称する)。予めROM133に現状ギヤ段減速度マップ(図11)が登録されている。図11の現状ギヤ段減速度マップが参照されて、現状ギヤ段減速度(減速加速度)が求められる。図11に示すように、現状ギヤ段減速度は、ギヤ段と自動変速機10の出力軸120cの回転数NOに基づいて求められる。例えば、現状ギヤ段が5速で出力回転数が1000[rpm]であるときには、現状ギヤ段減速度は−0.04Gである。
なお、現状ギヤ段減速度は、車両のエアコン作動の有無やフューエルカットの有無などの諸状況に応じて、現状ギヤ段減速度マップにより求めた値を補正してもよい。また、車両のエアコン作動の有無やフューエルカットの有無などの諸状況毎に、複数の現状ギヤ段減速度マップをROM133に用意しておき、それらの諸状況に応じて使用する現状ギヤ段減速度マップを切り換えてもよい。
次いで、現状ギヤ段減速度と最大減速G Gmとの間の値として、変速段目標減速度が設定される。即ち、変速段目標減速度は、現状ギヤ段減速度よりも大きく、最大減速G Gm以下の値として求められる。変速段目標減速度と現状ギヤ段減速度及び最大減速G Gmとの関係の一例を図12に示す。
変速段目標減速度は、以下の式により求められる。
変速段目標減速度=(最大減速G Gm−現状ギヤ段減速度)×係数+現状ギヤ段減速度
上記式において、係数は0より大きく1以下の値である。
上記例では、最大減速G Gm=−0.20G、現状ギヤ段減速度=−0.04Gであり、係数を0.5と設定して計算すると、変速段目標減速度は−0.12Gとなる。ここで、上記第1の求め方で説明したと同様に、運転指向に応じて、上記係数を変更する。即ち、上記ステップS1で推定された運転指向がスポーツ走行指向である場合には、スポーツ走行指向ではない場合(通常走行指向又はゆっくり走行指向である場合)に比べて、上記係数が大きな値とされる。例えば、スポーツ走行指向ではない場合の係数が例えば0.5である(変速段目標減速度は、−0.12G)とすると、スポーツ走行指向である場合の係数は例えば0.6とし、その場合の変速段目標減速度は、−0.136Gとなる。なお、更に、通常走行指向である場合には、ゆっくり走行指向である場合に比べて、上記係数が大きな値とされることができる。
変速段目標減速度は、この一度求められた後は、減速制御(駆動力制御)が終了するまで再度設定し直されることはない。図12に示すように、変速段目標減速度(破線で示される値)は、時間が経過しても同じ値である。
(2)次に、上記(1)で求めた変速段目標減速度に基づいて、自動変速機10の変速制御に際して選択すべき変速段が決定される。予めROM133に、図13に示すようなアクセルOFF時の各ギヤ段の車速毎の減速Gを示す車両特性のデータが登録されている。
ここで、上記例と同様に、出力回転数が1000[rpm]であり、スポーツ走行指向ではない場合の変速段目標減速度が−0.12Gである場合を想定すると、図13において、出力回転数が1000[rpm]のときの車速に対応し、かつ変速段目標減速度の−0.12Gに最も近い減速度となるギヤ段は、4速であることが判る。同様に、スポーツ走行指向である場合の変速段目標減速度が−0.136Gである場合を想定すると、図13において、出力回転数が1000[rpm]のときの車速に対応し、かつ変速段目標減速度の−0.136Gに最も近い減速度となるギヤ段は、3速であることが判る。これにより、上記例の場合、スポーツ走行指向ではない場合のステップS13の変速制御では、選択すべきギヤ段は、4速であると決定され、スポーツ走行指向である場合のステップS13の変速制御では、選択すべきギヤ段は、3速であると決定される。ステップS13の変速制御(上記選択すべきギヤ段へのダウンシフト指令の出力)は、アクセルがOFFにされたA地点で行われる。
なお、ここでは、変速段目標減速度に最も近い減速度となるギヤ段を選択すべきギヤ段(目標変速段)として選択したが、選択すべきギヤ段は、変速段目標減速度以下(又は以上)の減速度であって変速段目標減速度に最も近い減速度となるギヤ段を選択してもよい。
[ステップS13]
ステップS13では、制御回路130により、変速制御が開始される。即ち、制御回路130により、上記ステップS11又はステップS12において求められた目標変速段へのダウンシフト制御(変速制御)が行われる。ステップS13の次に、ステップS14が実行される。
[ステップS14]
ステップS14では、ブレーキ制御回路230により、ブレーキ制御(フィードバック制御)が開始される。即ち、車両の現在の減速度が目標減速度となるように、現在の減速度と目標減速度との偏差に基づいて、車両に与えるブレーキ力302のフィードバック制御が行われる。上記ステップS9で決定した目標減速度の勾配に従って、ブレーキ力を増加させる。
ステップS14において、ブレーキ制御回路230は、制御回路130から入力したブレーキ制動力信号SG1に基づいて、ブレーキ制御信号SG2を生成し、そのブレーキ制御信号SG2を油圧制御回路220に出力する。上述の通り、油圧制御回路220は、ブレーキ制御信号SG2に基づいて、制動装置208、209、210、211に供給する油圧を制御することで、ブレーキ制御信号SG2に含まれる指示通りのブレーキ力302を発生させる。ステップS14の次には、本制御フローはリターンされる。
以上に述べた本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
本実施形態では、上記のように、運転者の運転指向がスポーツ走行指向である場合には、通常走行指向であるときに比べて、目標減速度のうち自動変速機のダウンシフトにより達成する減速度の割合を増大させる。これにより、コーナ出口におけるアクセル操作に対する車両の応答性が向上し、運転者の運転指向に合った駆動力制御が行われる。以下に具体例を用いて説明する。
例えば、上記ステップS9において全体として1の減速度が必要である(目標減速度が1である)と判定された場合、通常走行指向である場合には、約半分0.5の減速度を達成できる変速段が行き先変速段として選択される(残りの0.5の減速度をブレーキにより発生させる)。一方、スポーツ走行指向である場合には、通常走行指向である場合に比べて大きな値である例えば0.8の減速度が達成できる変速段が行き先変速段として選択される(残りの0.2の減速度をブレーキにより発生させる)。これにより、スポーツ走行指向である場合には、通常走行指向である場合に比べて、より低速用の変速段に変速される。
このように、スポーツ走行指向である場合において、通常走行指向である場合に比べて、より低速用の変速段に変速される理由は以下の通りである。運転者の運転指向がスポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、コーナの出口において、運転者によって加速のためのアクセル操作が行われたときに、そのアクセル操作に対する高い車両応答性が要求される。ここで、本実施形態によれば、スポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、相対的に低速用の変速段に変速制御されるため、本実施形態による駆動力制御(減速制御)が終了し、運転者により、加速のためのアクセル操作が行われたときには、相対的に大きな駆動力が発生する。これにより、上述した運転指向がスポーツ走行指向であるときに求められる、アクセル操作に対する高い車両応答性の要求に応えることができる。即ち、本実施形態によれば、運転指向がスポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、アクセル開度に対する加速感のリニアリティを向上させることができる。
また、運転者の運転指向がスポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、コーナの入口の手前やコーナリング中(アクセルが全閉中であって減速制御中)において、エンジン回転数がより高い状態に保たれて、エンジンブレーキを使って走行することが好まれる傾向にある。この点、本実施形態では、スポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、コーナの入口の手前から、相対的に低速用の変速段に変速制御されるため、高いエンジン回転数に保持され、運転者の走行フィーリングに合う。
なお、上記では、運転者の運転指向は、運転指向推定部115により推定されるとして説明されたが、本実施形態は、その説明内容に限定されるものではない。即ち、運転指向は、運転指向推定部115により推定されることに代えて、運転者自身が車両に設けられた選択スイッチ(図示せず)の切替操作を行って、運転者自身の運転指向を選択し、制御回路130に入力する構成であることができる。この場合には、図1の上記ステップS1は行われずに、ステップS7及びステップS10では、その選択スイッチの操作により選択された運転指向が用いられることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、車間距離情報に基づいて、ブレーキ(制動装置)と自動変速機の協調制御を行う車両用駆動力制御装置に関する。第2実施形態において、上記第1実施形態と共通する部分についての説明は省略し、特徴部分についてのみ説明する。
図14−1、図14−2を参照して、本実施形態の動作を説明する。
[ステップS1]
まず、図14−1のステップS1に示すように、制御回路130により、運転者指向が推定される。このステップS1の内容は、上記第1実施形態の上記ステップS1と同様であるため、その説明を省略する。ステップS1の次に、ステップS2が行われる。
[ステップS2]
ステップS2において、制御回路130では、車間距離計測部100aから入力した車間距離を示す信号に基づいて、自車と前方の車両との車間距離が所定値以下であるか否かを判定する。ステップS2の結果、車間距離が所定値以下であると判定されれば、ステップS3に進む。一方、車間距離が所定値以下であると判定されなければ、本制御フローは終了する。
制御回路130では、車間距離が所定値以下であるか否かを直接的に判定する代わりに、車間距離が所定値以下に詰まったことが判るパラメータ、例えば衝突時間(車間距離/相対車速)、車間時間(車間距離/自車速)、それらの組み合わせなどにより、間接的に車間距離が所定値以下であるか否かを判定してもよい。
[ステップS3]
ステップS3では、制御回路130により、スロットル開度センサ114からの信号に基づいて、アクセルがOFFの状態か否かが判定される。ステップS3の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS4に進む。ステップS4から車両の追従制御が開始される。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、本制御フローは終了する。
[ステップS4]
ステップS4では、制御回路130により、目標減速度が求められる。目標減速度は、自車に対してその目標減速度に基づく減速制御(後述)が行われたときに、前方車両との関係が目標の車間距離や相対車速になるような値(減速加速度)として求められる。目標減速度を示す信号は、ブレーキ制動力信号SG1として、制御回路130からブレーキ制動力信号線L1を介してブレーキ制御回路230に出力される。
目標減速度は、予めROM133に記憶された目標減速度マップ(図15)を参照して求められる。図15に示すように、目標減速度は、自車と前方車両との相対車速[km/h]と車間時間[sec]に基づいて求められる。なお、ここで、車間時間は、上記の通り、車間距離/自車速である。
図15において、例えば、相対車速が−20[km/h]であって、車間時間が1.0[sec]であるときの目標減速度は−0.20(G)である。自車と前方車両との関係が安全な相対車速や車間距離に近づく程、目標減速度は、小さな値として(減速しないように)設定される。即ち、目標減速度は、自車と前方車両との距離が十分に確保される程、図15の目標減速度マップの右上側の小さな値として求められ、自車と前方車両とが接近している程、同目標減速度マップの左下側の大きな値として求められる。
このステップS4で求められる目標減速度は、減速制御の開始条件(ステップS2及びS3)が成立した後、変速制御(ステップS7)及びブレーキ制御(ステップS8)が実際に実行される前の時点(減速制御開始時点)での目標減速度として、特に、最大目標減速度と称される。即ち、目標減速度は、後述するように、減速制御の途中段階においてもリアルタイムに求められるため、ブレーキ制御及び変速制御が実際に実行された後(実行継続中)に求められる目標減速度と区別する意味で、ステップS4で求められる目標減速度は、特に、最大目標減速度と称される。ステップS4の次に、ステップS5が実行される。
[ステップS5]
ステップS5では、制御回路130により、上記ステップS1で求められた運転者の運転指向、車間時間及び相対車速に基づいて、変速制御によるダウンシフト先としての変速段(目標変速段)が決定される。
ステップS5において、変速段は、予めROM133に記憶された、通常走行指向用の変速段決定マップ(図16)、又は、スポーツ走行指向用の変速段決定マップ(図17)を参照して求められる。上記ステップS1で求められた運転者の運転指向がスポーツ走行指向である場合には、変速段は、スポーツ走行指向用の変速段決定マップ(図17)が参照されて、自車と前方車両との相対車速[km/h]と車間時間[sec]に基づいて求められる。一方、上記ステップS1で求められた運転者の運転指向が通常走行指向である場合には、変速段は、通常走行指向用の変速段決定マップ(図16)が参照されて、自車と前方車両との相対車速[km/h]と車間時間[sec]に基づいて求められる。
図16において、例えば、相対車速が−20[km/h]であって、車間時間が1.0[sec]であるときの変速段は4速である。自車と前方車両との関係が安全な相対車速や車間距離に近づく程、変速段は、高い変速段として(減速しないように)設定される。即ち、変速段は、自車と前方車両との距離が十分に確保される程、図16のマップの右上側の高い変速段として求められ、自車と前方車両とが接近している程、同マップの左下側の低い変速段として求められる。
図16及び図17に示すように、通常走行指向用変速段決定マップ(図16)に比べて、スポーツ走行指向用の変速段決定マップ(図17)では、相対的に低速用の変速段が目標変速段として選択されるようになっている。その理由は、原則として、上記第1実施形態の図1のステップS11及びステップS12で上述した通りである。
運転者の運転指向がスポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、前方の車両を追い越すとき等において、運転者によってアクセル操作が行われたときの、アクセル操作に対する高い車両応答性が要求されることに対応させるためである。即ち、スポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、本実施形態による駆動力制御(減速制御)が終了し、加速のためのアクセル操作が行われたときに、相対的に大きな駆動力を出して、アクセル開度に対する加速感のリニアリティを向上させることが好ましいためである。ステップS5の次にステップS6が実行される。
[ステップS6]
ステップS6では、制御回路130により、アクセルがOFFの状態でかつブレーキがOFFの状態であるか否かが判定される。ステップS6において、ブレーキがOFF状態であるとは、運転者によるブレーキペダル(図示せず)の操作がなくてブレーキがOFF状態であることを意味しており、ブレーキ制御回路230を介して入力したブレーキセンサ(図示せず)の出力に基づいて判定される。ステップS6の判定の結果、アクセルがOFFの状態でかつブレーキがOFFの状態であると判定されれば、ステップS7に進む。一方、アクセルがOFFの状態でかつブレーキがOFFの状態であると判定されなければ、ステップS12に進む。
図18は、本実施形態の減速制御を説明するためのタイムチャートである。図18には、現状ギヤ段減速度、目標変速段の減速度、最大目標減速度、自動変速機10の変速段、自動変速機10(AT)の入力軸回転数、ATの出力軸トルク、ブレーキ力、アクセル開度が示されている。
図18のT0の時点では、符号301に示すように、アクセルがOFF(アクセル開度が全閉)の状態で、かつ符号302に示すように、ブレーキがOFF(ブレーキ力がゼロ)の状態である。この時点T0において、現在の減速度(減速加速度)は、符号303に示すように、現状ギヤ段の減速度と同じである。
[ステップS7]
ステップS7では、制御回路130により、変速制御が開始される。即ち、ステップS5で決定された目標変速段(例えば4速とする)に変速制御される。図18のT0の時点において、符号304に示すように、自動変速機10は変速制御によりダウンシフトされている。それに伴い、エンジンブレーキ力が増加し、T0の時点から現在の減速度303は増加する。ステップS7の次に、ステップS8が実行される。
[ステップS8]
ステップS8では、ブレーキ制御回路230により、ブレーキ制御が開始される。即ち、目標減速度まで、ブレーキ力を予め決められていた所定の勾配で増加させる(スウィープ制御)。図18のT0〜T1の時点において、ブレーキ力302が所定の勾配で増加し、それに伴い、現在の減速度303は増加し、T1の時点にて、現在の減速度303が目標減速度に達するまでブレーキ力302は増加し続ける(ステップS9)。
ステップS8において、ブレーキ制御回路230は、制御回路130から入力したブレーキ制動力信号SG1に基づいて、ブレーキ制御信号SG2を生成し、そのブレーキ制御信号SG2を油圧制御回路220に出力する。上述の通り、油圧制御回路220は、ブレーキ制御信号SG2に基づいて、制動装置208、209、210、211に供給する油圧を制御することで、ブレーキ制御信号SG2に含まれる指示通りのブレーキ力302を発生させる。
ステップS8の上記所定の勾配は、ブレーキ制御信号SG2の生成時に参照されるブレーキ制動力信号SG1によって定められる。上記所定の勾配は、ブレーキ制動力信号SG1に含まれる、路面の摩擦係数μや本制御の開始時(図18のT0の時点の直前)のアクセルの戻し速度、アクセルを戻す前の開度に基づいて変更される。例えば、路面の摩擦係数μが低い場合には勾配(傾斜)は小さくされ、アクセル戻し速度又はアクセルを戻す前の開度が大きい場合には勾配を大きくされる。
上記のように、所定の勾配でブレーキ力302を増加させる方法に代えて、現在の減速度303が目標減速度となるように、現在の減速度303と目標減速度との偏差に基づいて、車両に与えるブレーキ力302のフィードバック制御を行うことができる。また、ブレーキ制御によるブレーキ力302は、自動変速機10の入力軸回転数の時間微分値とイナーシャにより決まる変速イナーシャトルク分を考慮して決定してもよい。
ここで、ステップS8における「目標減速度」には、ステップS4で求められた最大目標減速度と、後述するステップS10で再度求められる目標減速度の両方が含まれ、ステップS8のブレーキ制御は、ステップS12にてブレーキ制御が終了するまで継続して実行される。ステップS8の次には、ステップS9が実行される。
[ステップS9]
ステップS9では、制御回路130により、現在の減速度303が目標減速度であるか否かが判定される。その判定の結果、現在の減速度303が目標減速度であると判定されれば、ステップS10に進む。一方、現在の減速度303が目標減速度であると判定されなければ、ステップS8に戻る。図18のT1の時点までは現在の減速度303は目標減速度に到達していないため、それまではステップS8においてブレーキ力302が所定の勾配で増加される。
[ステップS10]
図14−2に示すように、ステップS10では、目標減速度が再度求められる。制御回路130は、ステップS4と同様に、上記目標減速度マップ(図15)を参照して、目標減速度を求める。目標減速度は、上述した通り、相対車速や車間距離に基づいて設定されており、減速制御(変速制御及びブレーキ制御の両方)が始まると、相対車速や車間距離も変化するので、その変化に応じた目標減速度がリアルタイムで求められる。
ステップS10にてリアルタイムに目標減速度が求められると、ステップS8にて開始されて継続中のブレーキ制御により、現在の減速度303が目標減速度になるようにブレーキ力302が与えられる(ステップS8、S9参照)。
ステップS10の目標減速度を求める動作は、ステップS12にてブレーキ制御が終了するまで継続して行われる。後述するように、ブレーキ制御は、現在の減速度303が目標変速段の減速度に一致するまで、継続される(ステップS11、S12)。上記のように、現在の減速度303は、目標減速度に一致するように制御されるため(ステップS8、S9)、結果として、ステップS10の目標減速度を求める動作は、その求めた目標減速度が目標変速段の減速度に一致するまで継続される。
ステップS10の時点では、既に減速制御が行われている分だけ、減速制御開始前のステップS4の時点よりも自車の車速が低下している。このことから、ステップS10において、目標の車間距離や相対車速にするために求められる目標減速度は、通常、ステップS4で求めた最大目標減速度に比べて小さな値となる。
図18のT1〜T7の時点では、“リアルタイムに目標減速度を求めて現在の減速度303がその目標減速度に合うようにブレーキ力302を与える”という動作が繰り返されるが、その間、ブレーキ制御が継続される結果として、ステップS10で繰り返し求められる目標減速度が漸次小さくなり、その目標減速度の値の減少に応じて、ブレーキ制御で与えられるブレーキ力302も漸次小さくなり、現在の減速度303は、その目標減速度に概ね一致しながら漸次減少する。ステップS10の次には、ステップS11が実行される。
[ステップS11]及び[ステップS12]
ステップS11では、制御回路130により、現在の減速度303が目標変速段の減速度に一致したか否かが判定される。その判定の結果、現在の減速度303が目標変速段の減速度に一致したと判定されれば、ブレーキ制御は終了する(ステップS12)。ブレーキ制御の終了は、ブレーキ制動力信号SG1によってブレーキ制御回路230に伝達される。一方、現在の減速度303が目標変速段の減速度に一致しなければ、ブレーキ制御は終了しない。図18のT7の時点で現在の減速度303が目標変速段の減速度に一致するので、車両に与えられるブレーキ力302はゼロになる(ブレーキ制御の終了)。
[ステップS13]
ステップS13では、制御回路130により、アクセルがONにされたか否かが判定される。アクセルがONにされた場合には、ステップS14に進む。アクセルがONにされていない場合には、ステップS17に進む。図18の例では、T8の時点でアクセルがONにされたと判定される。
[ステップS14]
ステップS14では、復帰タイマーがスタートする。図18の例では、T8の時点から復帰タイマーがスタートする。ステップS14の次にステップS15に進む。復帰タイマーは、制御回路130のCPU131に設けられている(図示せず)。
[ステップS15]
ステップS15では、制御回路130により、復帰タイマーのカウント値が所定値以上であるか否かが判定される。カウント値が所定値以上でなければ、ステップS13に戻る。カウント値が所定値以上になれば、ステップS16に進む。図18の例では、T9の時点でカウント値が所定値以上となる。
[ステップS16]
ステップS16では、制御回路130による、変速制御(ダウンシフト制御)が終了し、予めROM133に格納された通常の変速マップ(変速線)に従いアクセル開度と車速に基づき決定される変速段に復帰する。図18の例では、T9の時点で変速制御が終了し、アップシフトが実施される。ステップS16が実施されると、本制御フローは終了する。
[ステップS17]
ステップS17では、制御回路130により、車間距離が所定値を超えたか否かが判定される。このステップS17は、ステップS2に対応したものである。車間距離が所定値を超えていると判定されれば、ステップS16に進む。車間距離が所定値を超えていると判定されなければ、ステップS13に戻る。
以上に述べた本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
本実施形態では、上記のように、運転者の運転指向がスポーツ走行指向である場合には、通常走行指向であるときに比べて、目標減速度のうち自動変速機のダウンシフトにより達成する減速度の割合を増大させるため、前方の車両を追い越すときなどにおけるアクセル操作に対する車両の応答性が向上し、運転者の運転指向に合った駆動力制御が行われる。
上記第1実施形態でも述べたように、運転者の運転指向がスポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、前方の車両を追い越すときなどにおいて、運転者によって加速のためのアクセル操作が行われたときに、そのアクセル操作に対する高い車両応答性が要求される。ここで、本実施形態によれば、スポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、相対的に低速用の変速段に変速制御されるため、本実施形態による駆動力制御(減速制御)が終了し、運転者により、加速のためのアクセル操作が行われたときには、相対的に大きな駆動力が発生する。これにより、上述した運転指向がスポーツ走行指向であるときに求められる、アクセル操作に対する高い車両応答性の要求に応えることができる。即ち、本実施形態によれば、運転指向がスポーツ走行指向であるときには、通常走行指向であるときに比べて、アクセル開度に対する加速感のリニアリティを向上させることができる。
なお、上記各実施形態における減速制御(ブレーキ制御)は、上記ブレーキに代えて、パワートレーン系に設けたMG装置による回生ブレーキや排気ブレーキなどの他の、車両に制動力を生じさせる制動装置を用いても可能である。更に、上記においては、車両が減速すべき量を示す減速度は、減速加速度(G)を用いて説明したが、減速トルクをベースに制御を行うことも可能である。
本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の通常走行指向用の変速点マップを説明する骨子図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態のスポーツ走行指向用の変速点マップを説明する骨子図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態におけるコーナ進入前の車速と減速Gを説明するための図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態におけるコーナ進入前の減速Gを説明するための他の図である。 円周上で物体が回転している状態を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態における最大横Gを求めるマップである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態における最大横Gを補正するマップである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態において運転指向を推定する構成を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態における車速とギヤ段毎の減速度を求めるマップである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態における変速段目標減速度を説明するための図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態において車速と減速度に対応するギヤ段を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の動作の一部を示すフローチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の動作の他の一部を示すフローチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態における目標減速度マップを示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態における通常走行指向用の変速段決定マップを示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態におけるスポーツ走行指向用の変速段決定マップを示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
10 自動変速機
40 エンジン
90 加速度センサ
95 ナビゲーションシステム装置
100a 車間距離計測部
112 路面μ検出・推定部
114 スロットル開度センサ
115 運転指向推定部
116 エンジン回転数センサ
118 道路勾配計測・推定部
122 車速センサ
123 シフトポジションセンサ
130 制御回路
131 CPU
133 ROM
200 ブレーキ装置
230 ブレーキ制御回路
401 車速
402 減速G
501 コーナ
502 入口
コーナまでの距離
L1 ブレーキ制動力信号線
SG1 ブレーキ制動力信号
SG2 ブレーキ制御信号

Claims (1)

  1. 変速機の変速時に前記変速機と車両に制動力を生じさせる制動装置を協調して制御することで減速度を発生させる車両用駆動力制御装置であって、
    前記車両の運転者の運転指向を検出する手段を備え、
    前記運転者の運転指向が前記運転者の運転操作に対する前記車両の応答性が高いことを好むスポーツ走行指向である場合には、前記スポーツ走行指向よりも前記運転者の運転操作に対する前記車両の応答性が高いことを好まない指向である場合に比べて、前記変速機により減速度を発生させる割合が大きくなるように制御する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
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