JP2006097253A - サッシ窓 - Google Patents

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岳 田口
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Abstract

【課題】 フラット感を損なわずに下枠上面を構成する部品が着脱可能なバリアフリータイプのサッシ窓を提供すること。
【解決手段】下枠12の上面を構成するレール間上面部材32の端部につまみ部材35を設け、このつまみ部材35の上面部をレール間上面部材32の上面に連続させるとともに略平坦に形成し、つまみ部材35の上面部の室内外側端縁に凹みを形成したことで、この凹み部分を室内外両側から掴んでレール間上面部材32を下枠本体124に対して着脱することができる。そして、つまみ部材35の上面部の見込み方向中央部分が凹部や孔のない略平坦に形成されているので、下枠12上面のフラット感を損なわないようにすることができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、引違い窓や片引き窓等のサッシ窓に関し、詳しくは、下枠の上面が略フラットに形成され、室内外の床材上面との段差を小さくしたバリアフリータイプの掃出し窓に用いられるサッシ窓に関する。
住宅等のテラスやバルコニー等に面した外壁位置には、居住者が室内からテラス等に出入りするための掃出し窓が設けられている。このような掃出し窓としては、外壁に固定された窓枠と、この窓枠内にスライド自在に支持された可動障子とを備えた、引違い窓や片引き窓等のサッシ窓が一般的である。
このサッシ窓として、近年、居住者の高齢化や、車いす利用者の利便性等に配慮したバリアフリータイプの掃出し窓が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された掃出し窓の下枠構造は、下枠本体と、下枠上面を略フラットにする目板材(上面フラット部材)とを備えて構成され、この目板材が障子を案内するガイドレールとして機能するようになっている。従って、目板材の上面がほぼフラットで段差が小さくなっているため、居住者や車いすは下枠上をスムーズに通過することができる。
また、目板材は、下枠の長手方向に関して三分割され、下枠本体に対して脱着可能に取り付けられており、片側に寄せた障子の反対側の目板材を外せば、下枠本体の内部を掃除することができるようになっている。そして、目板材の端部にはつまみ部材が取り付けられており、このつまみ部材を掴んで操作することで目板材が容易に着脱できるようになっている。
特許第3332914号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の下枠構造では、下枠上面と略フラットに設けられたつまみ部材において、利用者が指を入れるための凹部が上面の見込み方向中央部分に形成されているため、下枠のフラット感が損なわれてしまうという問題がある。
本発明の目的は、フラット感を損なわずに下枠上面を構成する部品が着脱可能なバリアフリータイプのサッシ窓を提供することにある。
本発明のサッシ窓は、上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、この窓枠内側に開閉自在に支持された障子とを備えたサッシ窓であって、前記下枠は、下枠本体と、この下枠本体に着脱自在に設けられて当該下枠の上面を構成する下枠上面部材とを備えて上面略平坦に形成され、前記下枠上面部材の端部には、当該下枠上面部材を前記下枠本体に対して着脱するための着脱用つまみが設けられ、前記着脱用つまみは、前記下枠上面部材の上面に連続して略平坦に形成された上面部を有し、この上面部の室内側および室外側の側端縁に凹みが形成され、この凹み位置における当該上面部の見込み寸法が前記下枠上面部材の上面の見込み寸法よりも小さくされていることを特徴とする。
ここで、下枠上面部材としては、例えば、障子や網戸等を案内するガイドレールや、ガイドレールに沿って設けられて下枠上面の段差を小さくするための部材、下枠における気密性や水密性を確保するための部材等、下枠本体に対して着脱可能でかつ下枠上面を構成する部材であれば特に限定されない。
以上の本発明によれば、上面略平坦に形成された下枠の上面を構成する下枠上面部材の端部に着脱用つまみを設け、この着脱用つまみの上面部を略平坦に形成するとともに、上面部の側端縁に凹みを形成したので、この凹み部分を室内外両側から掴むことで下枠上面部材を下枠本体に対して着脱することができる。そして、着脱用つまみの上面部の見込み方向中央部を凹部や孔のない略平坦に形成したことでフラット感を損なわないようにすることができる。
この際、本発明のサッシ窓では、前記下枠上面部材は、前記着脱用つまみが設けられる側の端部に開口部を有した長尺中空状に形成され、前記着脱用つまみは、前記上面部の左右見付け方向一方側端縁に連続して下方に延びる第1側面部と、この第1側面部から左右見付け方向一方側に突出する突出部と、前記第1側面部に設けられる連通孔とを有し、前記突出部が前記開口部に圧入されるとともに、前記第1側面部が前記開口部端縁に当接されて前記着脱用つまみが前記下枠上面部材に取り付けられ、前記連通孔により前記下枠上面部材の内外空間が連通されていることが好ましい。
このような構成によれば、着脱用つまみの突出部を下枠上面部材の開口部に圧入することで、着脱用つまみを容易に下枠上面部材に取り付けることができる。そして、着脱用つまみを取り付けた状態において、着脱用つまみの第1側面部に設けた連通孔を介して下枠上面部材の内外空間が連通されることで、下枠上面部材内部に雨水等が浸入した場合でも、この雨水等を連通孔から排水させることができる。
さらに、本発明のサッシ窓では、前記着脱用つまみは、前記上面部の左右見付け方向他方側端縁に連続して下方に延びる第2側面部と、この第2側面部から左右見付け方向他方側に突出して突出方向に弾性変形可能に設けられた弾性部とを有していることが好ましい。
このような構成によれば、着脱用つまみの第2側面部に設けた弾性部を、例えば縦枠や下枠本体の一部に当接させて弾性変形させた状態で、下枠上面部材を下枠本体取り付けることによって、押圧力が作用して下枠上面部材のがたつきが防止でき、取付状態が良好に維持できる。
さらに、本発明のサッシ窓では、前記着脱用つまみは、前記下枠本体に支持される室内側および室外側の被支持部を有していることが好ましい。
このような構成によれば、着脱用つまみが室内外の被支持部で下枠本体に支持されることで、着脱用つまみの上面部に荷重が作用した場合でも、着脱用つまみが下方に沈み込んでしまうことがなく、サッシ窓を通って出入りする際に下枠上面を踏んでも違和感を感じないようにすることができる。この際、下枠上面部材がガイドレールであって、障子の戸車が着脱用つまみ上を通過するような場合には、障子の加重による着脱用つまみの沈み込みが防止されることで、障子の開閉操作をスムーズに実行することができる。
また、本発明のサッシ窓では、前記障子は、前記窓枠内側に引違い形式に支持された室内側および室外側の一対の障子から構成され、前記下枠本体には、前記一対の障子の戸車を案内する室内側および室外側の一対のレール部が設けられ、前記下枠上面部材は、少なくとも前記室内外の各レール部間に着脱自在に設けられたレール間上面部材であり、このレール間上面部材および前記各レール部の上端が略同一高さ位置に設けられるとともに、当該レール間上面部材と少なくとも一方のレール部との間には、前記障子の下端に設けた垂下片が挿入される隙間が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、前述と同様の効果を有するバリアフリー対応の引違い窓を構成することができる。すなわち、レール部間に設けられたレール間上面部材(下枠上面部材)の端部に着脱用つまみを設け、この着脱用つまみの上面部の側端縁に凹みを形成したので、この凹み部分を室内外両側から掴むことで下枠上面部材を下枠本体に対して着脱することができる。そして、着脱用つまみの上面部の見込み方向中央部を凹部や孔のない略平坦に形成したことでフラット感を損なわないようにすることができる。
さらに、障子下端の垂下片が挿入されるレール間上面部材とレール部との間の隙間が、着脱用つまみの上面部側端縁の凹みと隣接している。従って、レール間上面部材を着脱する際には、着脱用つまみの上面部側端縁の凹みに指等を挿入して着脱用つまみを掴むので、着脱用つまみの上面部側端縁の凹み面積を指等が挿入可能な大きさにする必要があるが、このレール間上面部材とレール部との隙間の溝も指等の挿入スペースとして利用できるので、着脱用つまみの上面部側端縁の凹み面積を小さくでき、フラット感を損なわないようにすることができる。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るサッシ窓である引違い窓10を室内側から見た正面図である。図2、図3は、引違い窓10を示す縦断面図、および横断面図である。
図1〜図3において、引違い窓10は、戸建て住宅等の建物の外壁開口部に設けられて建物の室内空間と室外空間とを仕切るもので、気密性や水密性、遮音性等について所定の性能を有している。そして、引違い窓10の下枠12(後述)は、上面が室外側のテラスやバルコニに設置されるデッキの上面および室内床面FLと略同一の高さ位置に設けられ、上面略平坦(フラット)に形成されている。従って、居住者が引違い窓10を通って室内外間を往来する際に、室内外床レベルの段差がないので上り下りする必要がなく、楽に出入りできるとともに、車いすを利用する居住者であっても容易に出入りできるようになっている。すなわち、引違い窓10は、室内外の床段差を小さくした、バリアフリータイプ(ユニバーサルデザイン)の掃出し窓である。
引違い窓10は、上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みした窓枠14と、この窓枠14の内側に開閉自在に支持された室内外一組の障子15とを備えて構成されている。窓枠14は、建物の外壁開口部における柱や壁パネル等の建物躯体に固定されている。障子15は、上框16、下框17、および左右の縦框18を四周框組みした内部に、ガラスパネル(複層ガラス)19を嵌め込んで構成されている。また、一組の障子15の室外側には、網戸20が窓枠14内に開閉自在に支持されている。網戸20は、四周枠組みされた網戸枠21と、この網戸枠21に固定されたネット22とを有して構成されている。一組の障子15は、室内側の障子15Aと、室外側の障子15Bとが、窓枠14の見付け方向(図3中、左右方向)略中央位置の召合せ部分23で重なって閉じるようになっている。そして、室内外の障子15A,15Bは、召合せ部分23の縦框(召合せ框)18A,18Bに設けられた引戸錠であるクレセント24により施錠できるようになっている。さらに、室内外の障子15A,15Bにおける戸先側の縦框(戸先框)18C,18Dには、各障子15A,15Bを開閉操作するためのハンドル25が取り付けられている。また、室外側の障子15Bにおける上框16および下框17の縦框(戸先框)18D近傍室内側には、障子ストッパ26が取り付けられており、各障子15A,15Bを開放した際に縦框(召合せ框)18Aとハンドル25との衝突が防止できるようになっている。
窓枠14の上枠11、下枠12、および縦枠13は、それぞれの室内側に配置される室内部材111,121,131と、室外側に配置される室外部材112,122,132と、これらアルミ押出形材製の室内部材111,121,131および室外部材112,122,132を連結する断熱部材113,123,133とを備えて構成されている。また、障子15の上框16、下框17、および縦框18A,18C,18Dは、それぞれの室内側に配置される室内部材161,171,181と、室外側に配置される室外部材162,172,182と、これらアルミ押出形材製の室内部材161,171,181および室外部材162,172,182を連結する断熱部材163,173,183とを備えて構成されている。すなわち、引違い窓10は、窓枠14および障子15における室内外間の熱の伝達が抑制された断熱サッシから構成されており、冷暖房効率に優れるとともに、冬期における結露の発生が防止できるようになっている。
次に、引違い窓10における下枠12の構造について、図4〜図7に基づいて詳しく説明する。図4は、下枠12を示す縦断面図である。図5、6は、それぞれ下枠12を示す平面図、および分解斜視図である。図7は、下枠12と縦枠13との接合部を断面して示す斜視図である。
図4〜図7において、下枠12は、前述の室内部材121、室外部材122および断熱部材123からなり建物の開口部に固定される下枠本体124と、障子15の戸車174を案内する室内側および室外側のレール部30(30A,30B)と、これら室内外の各レール部30A,30Bの室外側側面に取り付けられて障子15に当接する室内側および室外側の気密材31(31A,31B)と、室内外の各レール部30A,30B間に着脱自在に設けられたレール間上面部材32と、室内側レール部30Aよりも室内側に着脱自在に設けられた室内側上面部材33と、室外側レール部30Bよりも室外側に着脱自在に設けられた室外側上面部材としての網戸レール34とを備えて構成されている。
下枠本体124の室内部材121は、室内側にて上下に延びる室内側側壁部121Aと、この室内側側壁部121Aの上端縁から室内側に延びる上面部121Bと、室内側側壁部121Aの上下方向略中間位置から室外側に延びる水平面部121Cと、この水平面部121Cの室外側縁から上方に延びて室内側側壁部121Aに対向する室内側レール支持部121Dとを有して形成されている。そして、室内側側壁部121Aの下端縁と、室内側側壁部121Aの下端部から室内側に延びた突片と、水平面部121Cの室外側縁から下方に延びた垂下片とが建物開口部に載置され、上面部121Bが室内床面に係合されて室内部材121は支持されている。そして、室内側側壁部121A、水平面部121Cおよび室内側レール支持部121Dによって上方に開口した室内側凹溝部121Eが形成されている。室内側レール支持部121Dは、水平面部121Cから上方に立ち上がって断面略T字形(または略逆L字形)に形成された基端部121Fと、この基端部121F上面からさらに上方に立ち上がったレール係合部121Gとを有して形成されている。そして、室内側レール支持部121Dのレール係合部121Gに室内側レール部30Aが係合されるようになっている。
下枠本体124の室外部材122は、上下に延びて建物躯体等に固定される固定面部122Aと、この固定面部122Aから室外側に延びて下がり傾斜を有した傾斜面部122Bと、この傾斜面部122Bの下側に対向して設けられた底面部122Cと、傾斜面部122Bおよび底面部122Cの室外側端に連続して上下に延びる支持側壁部122Dとを有して形成されている。さらに、室外部材122は、支持側壁部122Dの二股に分かれた上端を連結して室内外に延びる支持上面部122Eと、この支持上面部122Eの室外側端に連続して上下に延びる室外側側壁部122Fと、支持上面部122Eの室内寄りの上面から上方に立ち上がり室外側レール部30Bを係合するレール係合部122Gとを有している。そして、室外側側壁部122F、支持上面部122Eおよびレール係合部122Gによって上方に開口した室外側凹溝部122Hが形成されている。また、室外部材122における支持側壁部122Dと底面部122Cおよび支持上面部122Eとの各交差部分にはビスホールが形成され、このビスホールにビス止め固定して縦枠13が下枠本体124に一体化される。これにより、支持上面部122Eに作用する荷重が支持側壁部122Dやビスを介して窓枠14全体で支持されるようになっている。
また、下枠本体124において、室内部材121の室内側レール支持部121Dと室外部材122のレール係合部122Gおよび支持側壁部122Dとの間で、室外部材122の傾斜面部122Bの上側には、上方に開口した下枠内部空間125が形成されている。この下枠内部空間125は、支持側壁部122Dに設けられ傾斜面部122Bに連続した排水孔(不図示)により室外空間に連通されており、下枠内部空間125に浸入した水などは、傾斜面部122Bを流れて排水孔から排出されるようになっている。また、支持側壁部122Dに設けた排水孔の室外側には、排水弁39が取り付けられており、この排水弁39は、排水孔を通って排出された水の逆流を防止するとともに、室外側から雨水が排水孔を通って下枠内部空間125側に吹き込むことを防止するようになっている。
次に、室内側および室外側のレール部30A,30Bは、それぞれアルミ押出形材製で同一断面に形成され、上面部301と、この上面部301から上方に突出した戸車案内部302と、上面部301から下方に突出した室内側の第1突出片部303および室外側の第2突出片部304とを有している。そして、室内外の各レール部30A,30Bは、第1および第2の突出片部303,304でレール係合部121G,122Gを挟持することで下枠本体124に着脱自在に取り付けられている。また、各レール部30A,30Bの第2突出片部304の室外側側面には、断面略C字形の気密材保持部が形成されており、この気密材保持部に気密材31が保持されている。さらに、各レール部30A,30Bの戸車案内部302の上端は、下枠本体124の上面部121B、レール間上面部材32の上面、および網戸レール34の上面と略同一高さ位置に設けられている。
また、図5に示すように、室内側レール部30Aの左側端部および室外側レール部30Bの右側端部には、それぞれ各レール部30A,30Bと同一断面を有するレール端部部材30C,30Dが設けられている。これらのレール端部部材30C,30Dは、各レール部30A,30Bと縦枠13またはコーナー部材36,37(後述)との間に介装される短尺の部材であり、障子15の戸車174が乗らない位置においてレール係合部121G,122Gに係合して取り付けられている。そして、レール端部部材30C,30Dを下枠本体124から取り外し、この取り外した側に各レール部30A,30Bをスライドさせることで、各レール部30A,30Bが下枠本体124から取り外しやすくなっている。つまり、レール端部部材30C,30Dと反対側の各レール部30A,30Bの端部が当接する縦枠13には、障子15の戸先側縦框18C,18Dを引き寄せるための引寄せ片134が見付け方向内方に突出して設けられており、この引寄せ片134の下側に各レール部30A,30Bの端部が挿入されているため、各レール部30A,30Bは上方に引き抜きにくくなっている。このため、各レール部30A,30Bを引寄せ片134から離れる方向にスライドさせてから上方に引き抜くことで、容易に取り外すことができるようになっている。そして、上述と逆の手順で各レール部30A,30Bを取り付けた後に、レール端部部材30C,30Dを取り付けることで、各レール部30A,30Bが下枠本体124にがたつきなく支持されるようになっている。
また、図4に示すように、室内側レール部30Aの上面部301と室内側上面部材33との間、および室内側の気密材31Aとレール間上面部材32との間には、それぞれ隙間が形成されており、これらの隙間には、室内側障子15Aにおける下框17に形成された室内外の垂下片175がそれぞれ挿入されている。これと同様に、室外側レール部30Bの上面部301とレール間上面部材32との間、および室外側の気密材31Bと網戸レール34との間には、それぞれ隙間が形成されており、これらの隙間には、室外側障子15Bにおける下框17に形成された室内外の垂下片175がそれぞれ挿入されている。これらの隙間寸法は、垂下片175を挿入するための最小限の寸法に設定されている。
そして、室内外の障子15A,15Bの各々における室外側垂下片175の室内側側面には、室内外の気密材31A,31Bがそれぞれ当接するようになっている。これらの各気密材31A,31Bは、例えば塩ビ(PVC)等の弾性材料から形成され、先端が垂下片175に押圧されている。なお、各気密材31A,31Bの材質は特に限定されない。
次に、レール間上面部材32は、略平坦に形成された上面部321と、この上面部321の室内外端縁に連続して下方に延びる室内側および室外側の側面部322,323と、上面部321に対向して略水平に形成された底面部324とから長尺角筒状に形成されたアルミ押出形材製の部材である。そして、レール間上面部材32には、室内側側面部322に連続して下方に延びる室内側係合片部325と、底面部324に連続して室外側側面部323よりも室外側に延びる室外側係合片部326とが形成されている。これら室内外の係合片部325,326は、下枠本体124における室外部材122の固定面部122A上端部分、および支持上面部122Eの室内側端に形成された鉤状の支持片部122Iに係合されている。このようにして下枠本体124に取り付けられたレール間上面部材32によって下枠内部空間125の上側が塞がれて下枠12の上面が略平坦に形成されるようになっている。また、レール間上面部材32を下枠本体124から取り外すことによって、下枠内部空間125が上方に開口するため、掃除機等を用いて下枠内部空間125の清掃を容易に行うことができるようになる。
また、レール間上面部材32は、図5、6に示すように、下枠12の長手方向途中位置で三分割されており、図5、6中、左側から第1〜第3のレール間上面部材32A,32B,32Cの3つの部材から構成されている。そして、障子15を閉じた際にその上面が室内側空間に表出する(位置する)第1および第2のレール間上面部材32A,32Bの一方側(図5中、左側)端部、および障子15を閉じた際にその上面が室外側空間に表出する(位置する)第3のレール間上面部材32Cの他方側(図5中、右側)端部には、それぞれつまみ部材(着脱用つまみ)35(後述)が取り付けられている。第1および第2のレール間上面部材32A,32Bは、室外側障子15Bを開放して室内側障子15Aとともに窓枠14の片側(図5中、右側)に寄せた状態で、先ず第1のレール間上面部材32Aを上方に引き抜き、つづいて第2のレール間上面部材32Bをスライドさせてから上方に引き抜いて取り外される。一方、第3のレール間上面部材32Cは、室内側障子15Aを開放して室外側障子15Bとともに窓枠14の片側(図5中、左側)に寄せた状態で、上方に引き抜いて取り外されるようになっている。
一方、室内側上面部材33は、下枠本体124における室内部材121の室内側側壁部121Aおよび水平面部121Cに沿うとともに、室内側レール支持部121Dの基端部121Fに当接して上方に開口した凹溝状に形成されている。そして、室内側上面部材33の上面は、室内部材121の上面部121Bよりも若干低い位置で、室内側レール部30Aの上面部301と略同一高さ位置に設けられている。このような室内側上面部材33によれば、室内側レール部30Aと室内側上面部材33との隙間から室内側凹溝部121Eに入ったゴミや埃が室内側上面部材33に溜まるようになっている。そして、室内側上面部材33を下枠本体124から取り外すことで、溜まったゴミや埃を排出できて室内側凹溝部121Eの清掃を容易に行うことができるようになる。
また、網戸レール34は、下枠本体124における室外部材122の支持上面部122Eと室外側側壁部122Fとの間に係合されて取り付けられている。この網戸レール34は、室外部材122の室外側側壁部122Fと略同一高さ位置で略平坦に形成された上面部341と、室外側気密材31Bの室外側に隙間を介して対向する立上片部342と、この立上片部342の室外側に設けられた凹溝部343とを有している。そして、上面部341の室内側縁は上方に凸に形成されており、網戸20の戸車を案内できるようになっている。また、凹溝部343には、網戸枠21下端の垂下片が挿入されており、この垂下片が立上片部342に案内されることで、網戸20を開閉操作した際に戸車が脱輪しないようになっている。このような網戸レール34によって室外側凹溝部122Hが塞がれて下枠12の上面が略平坦に形成されるようになっている。また、網戸レール34を下枠本体124から取り外すことによって、室外側凹溝部122Hが上方に開口するため、掃除機等を用いて室外側凹溝部122Hの清掃を容易に行うことができるようになる。
次に、図5〜図7に示すように、下枠12の長手方向両端部の下枠本体124にはコーナー部材36,37が設けられ、下枠12の長手方向略中央部(召合せ部23の下方)の下枠本体124には気密部材である風止板38が設けられている。図5中、左側のコーナー部材36は、縦枠13に係合された気密材保持部材135の下方に設けられている。一方、図5中、右側のコーナー部材37は、縦枠13に形成された気密材保持片136の下方に設けられている。この気密材保持片136は、室内側障子15Aの戸先側縦框18Cに当接する縦気密材136Aを保持するためのものである。そして、これらのコーナー部材36,37に縦気密材135A,136Aの下端が接続されている。
また、風止板38は、下枠内部空間125を左右に仕切る、すなわち障子15を閉じた状態で室内空間に連通する図5の左側と室外空間に連通する図5の右側とに下枠内部空間125を仕切る部材である。この風止板38は、閉じた障子15の召合せ側縦框18A,18Bの下端部に当接するようになっており、これにより召合せ部23における気密性が確保されている。また、風止板38の左右両端部には、レール間上面部材32(32B,32C)の端部に当接してレール間上面部材32を位置決めする位置決め部381が形成されている。そして、レール間上面部材32Bの他方側(図5中、右側)端部、およびレール間上面部材32Cの一方側(図5中、左側)端部が、それぞれ位置決め部381に当接されている。
次に、レール間上面部材32およびつまみ部材35の構造について、図8〜図10に基づいて詳しく説明する。図8は、レール間上面部材32およびつまみ部材35を示す斜視図である。図9(A)〜(C)は、つまみ部材35を示す三面図である。図10(A),(B)は、つまみ部材35の取付構造を示す断面図である。
図8〜図10に示すように、つまみ部材35は、レール間上面部材32の端部における開口部327の端縁を塞ぐようにして取り付けられている。このつまみ部材35は、レール間上面部材32を下枠本体124に対して着脱する際に指で掴むための着脱用つまみである。
つまみ部材35は、樹脂製一体成形品であって、略平坦に形成されてレール間上面部材32の上面部321に連続するつまみ上面部351と、このつまみ上面部351の左右見付け方向一方側(レール間上面部材32側)端縁に連続して下方に延びる第1側面部352と、つまみ上面部351の左右見付け方向他方側(レール間上面部材32の反対側)端縁に連続して下方に延びる第2側面部353とを有して形成されている。さらに、つまみ部材35は、つまみ上面部351および第1、第2の側面部352,353を連結する鉛直面部354と、つまみ上面部351の下方に対向して鉛直面部354および第1、第2の側面部352,353を連結する底面部355とを有している。
つまみ部材35の第1側面部352には、レール間上面部材32側に突出してレール間上面部材32の開口部327に圧入される第1突出部356と、レール間上面部材32側に突出してレール間上面部材32の底面部324下側に沿って延びる第2突出部357と、レール間上面部材32の内外空間を連通させる連通孔352Aとが設けられている。また、第2突出部357の上面には、レール間上面部材32の底面部324に設けられた図示しない係合孔に係合する突起357Aが形成されている。そして、つまみ部材35は、第1突出部356をレール間上面部材32の開口部327に圧入するとともに、第2突出部357の突起357Aをレール間上面部材32の底面部324の係合孔に係合させ、第1側面部352をレール間上面部材32の開口部327端縁に当接させることで、レール間上面部材32に取り付けられるようになっている。
また、つまみ部材35の第2側面部353には、レール間上面部材32の反対側に突出して突出方向に弾性変形可能に設けられた2つの弾性部353Aが形成されている。これらの弾性部353Aは、図5、6に示すように、第1および第3のレール間上面部材32A,32Cにおいて、それぞれコーナー部材36,37に当接してレール間上面部材32を下枠12の長手方向中央側に付勢するようになっている。また、第2のレール間上面部材32Bにおいて、弾性部353Aは、第1のレール間上面部材32Aの開口部327内に入り込み、第1のレール間上面部材32Aの端部と、第2のレール間上面部材32Bに設けたつまみ部材35の第2側面部353とが当接するようになっている。これにより、第2および第3のレール間上面部材32B,32Cの中央側端部は、風止板38の位置決め部381に押圧されるようになっている。
さらに、つまみ部材35の底面部355には、第1側面部352の連通孔352Aに隣接して当該底面部355を上下に貫通する排水孔355Aと、底面部355の室内外両端縁から第1および第2の側面部352,353よりも突出した突出片355Bとが形成されている。また、図10(B)に示すように、つまみ部材35の第1側面部352の連通孔352Aは、レール間上面部材32の底面部324内面と略フラットに連続するようになっている。これにより、レール間上面部材32内部に雨水等が浸入した場合でも、この雨水等は、レール間上面部材32の底面部324を流れて連通孔352Aから排出され、さらに底面部355の排水孔355Aを通って下枠本体124の下枠内部空間125に流れ落ちるようになっている。そして、下枠内部空間125に流れ落ちた雨水等は、傾斜面部122Bを流れて排水孔および排水弁39から室外空間に排出される。
つまみ部材35の底面部355に形成された突出片355Bは、図10(A)に示すように、下枠本体124における支持上面部122Eの支持片部122Iに載置されるようになっている。また、つまみ部材35の第1および第2の側面部352,353下端縁は、下枠本体124における室外部材122の固定面部122A上端部に載置されるようになっている。このように、つまみ部材35は、突出片355Bおよび第1および第2の側面部352,353下端縁によって下枠本体124に支持されている。すなわち、これらの突出片355Bおよび第1および第2の側面部352,353下端縁によって、つまみ部材35の被支持部が構成されている。これにより、つまみ部材35に上方から荷重が作用した場合でも、つまみ部材35が下方に没入することを防止できるようになっている。また、突出片355Bは、つまみ部材35の室内外両側に形成されているため、例えば第3のレール間上面部材32Cのようにつまみ部材35を左右反転して取り付けた場合でも、上述と同様につまみ部材35が下枠本体124に支持されるようになっている。
また、つまみ部材35のつまみ上面部351において、第1および第2の側面部352,353に連続する両側端縁の見込み寸法は、レール間上面部材32の上面部321の見込み寸法と略同一になっている。そして、つまみ上面部351における室内側側端縁には、室外側に凹んだ凹み部351Aが形成され、室外側側端縁には、室内側に凹んだ凹み部351Aが形成されており、これらの凹み351Aの位置におけるつまみ上面部351の見込み寸法は、レール間上面部材32の上面部321の見込み寸法よりも小さくなっている。この際、凹み351Aと、隣接する室内側気密材31Aおよび室外側レール部30Bとの隙間寸法は、この隙間に指先が入ってつまみ上面部351を掴むことができる程度の寸法に設定されている。これにより、つまみ上面部351を掴んで上方に引き上げることでレール間上面部材32を下枠本体124から取り外すことができるようになっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、つまみ部材35のつまみ上面部351が、略平坦に形成されてレール間上面部材32の上面部321に連続するとともに、つまみ上面部351の室内外の側端縁に凹み部351Aが形成されているので、この凹み部351Aを室内外両側から掴むことでレール間上面部材32を下枠本体124に対して着脱することができる。そして、つまみ部材35のつまみ上面部351の見込み方向中央部分が凹部や孔のない略平坦に形成されているので、下枠12のフラット感を損なわないようにすることができる。
(2)また、つまみ部材35の第1突出部356をレール間上面部材32の開口部327に圧入するとともに、第2突出部357の突起357Aをレール間上面部材32の底面部324の係合孔に係合させすることで、つまみ部材35を容易にレール間上面部材32に取り付けることができる。そして、つまみ部材35を取り付けた状態において、その第1側面部352をレール間上面部材32の開口部327端縁に当接させることで、レール間上面部材32とつまみ部材35との隙間をなくして、フラット感を確保することができる。
(3)さらに、つまみ部材35の第1側面部352に設けた連通孔352A、および底面部355に設けた排水孔355Aを介してレール間上面部材32内部に雨水等が浸入した場合でも、この雨水等を連通孔352Aおよび排水孔355Aから排水させることができる。
(4)また、つまみ部材35の第2側面部353に設けた弾性部353Aが下枠12および縦枠13の接合部分に設けたコーナー部材36,37に当接され、弾性部353Aによりレール間上面部材32が下枠12の長手方向中央側に付勢されることで、レール間上面部材32のがたつきが防止でき、取付状態が良好に維持できる。
(5)さらに、つまみ部材35の突出片355Bおよび第1および第2の側面部352,353下端縁が下枠本体124に支持されることで、つまみ部材35のつまみ上面部351に荷重が作用した場合でも、つまみ部材35が下方に沈み込んでしまうことがなく、出入りの際に下枠12上面を踏んでも違和感を感じないようにすることができる。
(6)また、障子15下端の垂下片175が挿入されるレール間上面部材32とレール部30との間の隙間が、つまみ部材35のつまみ上面部351側端縁の凹み部351Aと隣接しているので、この隙間の溝も指等の挿入スペースとして利用でき、つまみ部材35の凹み部351Aの面積を小さくでき、フラット感を損なわないようにすることができる。
(7)さらに、召合せ部23下方の風止板38によりレール間上面部材32を分割したことで、一対の障子15A,15Bを窓枠14の左右いずれか一方に寄せた状態で、他方側のレール間上面部材32を着脱することができ、障子15を窓枠14から取り外さなくても、レール間上面部材32を容易に取り外して下枠内部空間125を清掃することができる。
(8)また、室内側および室外側の凹溝部121E,122Hに室内側上面部材33および網戸レール34を設け、これら室内側上面部材33および網戸レール34の上端が各レール部30A,30B、およびレール間上面部材32の上端と略同一高さ位置に設けられているので、下枠12上面のフラット感をより一層向上させることができる。また、室内側上面部材33および網戸レール34を取り外すことで、下枠内部空間125のみならず、室内側および室外側の凹溝部121E,122H内を清掃することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係るサッシ窓である4枚建ての引違い窓50について、図11〜図16に基づいて説明する。図11は、本実施形態の引違い窓50を室内側から見た正面図である。図12は、引違い窓50を示す横断面図である。図13は、引違い窓50の下枠52を示す平面図である。図14および図15は、それぞれ下枠52を示す分解斜視図である。図16は、下枠52を断面して示す斜視図である。
引違い窓50は、上枠51、下枠52、および左右の縦枠53を四周枠組みした窓枠54と、この窓枠54の内側に開閉自在に支持された4枚の障子55とを備えて構成されている。障子55は、上框56、下框57、および左右の縦框58を四周框組みした内部に、ガラスパネル(複層ガラス)59を嵌め込んで構成されている。また、障子55の室外側には、2枚の網戸60が窓枠54内に開閉自在に支持されている。4枚の障子55は、2枚の室内側の障子55Aと2枚の室外側の障子55Bとからなり、2枚の室内側の障子55A同士が、窓枠54の略中央位置で当接するとともに、室内外の障子55A,55Bが2箇所の召合せ部分63で重なって閉じるようになっている。そして、室内外の障子55A,55Bは、召合せ側の縦框58A,58Bに設けられたクレセント64により施錠できるようになっている。さらに、室内側の障子55Aにおける戸先側の縦框58C、および室外側の障子55Bにおける戸先側の縦框58Dには、それぞれハンドル65が取り付けられている。また、室外側の障子55Bにおける上框56および下框57の戸先側の縦框18D近傍室内側には、障子ストッパ66が取り付けられている。
以上の窓枠54(上枠51、下枠52、縦枠53)、および障子55(上框56、下框57、縦框58、ガラスパネル59)の構成は、第1実施形態の引違い窓10における窓枠14(上枠11、下枠12、縦枠13)、および障子15(上框16、下框17、縦框18、ガラスパネル19)の構成と略同様である。
図13〜図16に示すように、下枠52の長手方向両端部にはコーナー部材36が設けられ、下枠12の長手方向途中部分の2箇所(召合せ部63の下方)には気密部材である風止板38が設けられている。
レール間上面部材32は、風止板38の位置で三分割されており、図13〜図15中、左側から第1〜第3のレール間上面部材32D,32E,32Fの3つの部材から構成されている。そして、第1および第2のレール間上面部材32D,32Eの一方側端部、および第3のレール間上面部材32Fの他方側端部には、それぞれつまみ部材(着脱用つまみ)35が取り付けられている。第1および第3のレール間上面部材32D,32Fのつまみ部材35は、それぞれコーナー部材36に当接し、つまみ部材35が設けられていない側のレール間上面部材32D,32F端部は、風止板38に当接するようになっている。また、第2のレール間上面部材32Eのつまみ部材35は、一方の風止板38に当接し、つまみ部材35が設けられていない側のレール間上面部材32E端部は、他方の風止板38に当接するようになっている。
また、室外側のレール部30は、第1〜第3の室外側レール部30E,30F,30Gに三分割されている。そして、第1の室外側レール部30Eと第2の室外側レール部30Fとがレール連結部材305で連結され、第2の室外側レール部30Fと第3の室外側レール部30Gとがレール連結部材305で連結されている。また、第2の室外側レール部30Fは、第1および第3の室外側レール部30E,30Gよりも短尺に形成されており、レール連結部材305を外して第2の室外側レール部30Fを下枠本体から取り外すことで、第1および第3の室外側レール部30E,30Gを下枠中央側にスライドさせて取り外すことができるようになっている。
以上のような本実施形態によれば、前述の効果と略同様の効果を有する4枚建ての引違い窓50を構成することができる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記各実施形態においては、2枚の障子15を有する引違い窓10や4枚建ての引違い窓50を例示して説明したが、本発明のサッシ窓はこれらの引違い窓10,50に限られない。すなわち、本発明のサッシ窓は、3枚建ての引違い窓でもよく、片引き窓でもよい。3枚建ての引違い窓の場合には、下枠に3本のレール部が室内外方向に並べて設けられることとなり、これら3本のレール部同士間の2箇所に上述のレール間上面部材32を着脱自在に設けることで、前述と同様の効果を得ることができる。
一方、本発明のサッシ窓が片引き窓の場合には、前記各実施形態と同様の窓枠内側に固定面材が固定され、この固定障子の室外側または室内側に沿って開閉自在に1枚の可動障子が支持されることとなる。この際、下枠としては、前記各実施形態の下枠12,52と略同様の構成を有した下枠を用いることができる。すなわち、片引き窓の下枠は、下枠本体と、可動障子を支持するレール部と、このレール部の室内側または室外側に隣接した前記レール間上面部材32と同様の下枠上面部材と、この下枠上面部材の室内側または室外側に隣接して固定面材側方の下枠本体上面を覆うカバー部材とを備えて構成可能である。この際、カバー部材は、前記レール係合部121G,122Gのいずれかに係合されて下枠本体に取り付けられていてもよい。このような構成によれば、前述の効果と略同様の効果を備えた片引き窓を形成することができる。
また、前記各実施形態では、レール間上面部材32の端部につまみ部材35を取り付けたが、これに限らず、つまみ部材35と同様に上面部の室内側および室外側の側端縁に凹みが形成された着脱用つまみをレール部30や室内側上面部材33、網戸レール34(室外側上面部材)の端部に取り付けてもよい。
また、前記各実施形態では、レール間上面部材32を風止板38の左右で分割し、さらに障子15を閉じた際にその上面が室内側空間に表出するレール間上面部材32を二分割して第1および第2のレール間上面部材32A,32Bとしたが、このようなレール間上面部材32の分割数や分割位置は、適宜設定可能である。
また、前記各実施形態では、室内側レール部30Aよりも室内側に室内側上面部材33を取り付け、室外側レール部30Bよりも室外側に室外側上面部材としての網戸レール34を取り付けたが、これら室内外の上面部材を省略してもよい。この際、室内側においては、例えば、下枠本体124の室内部材121の上面部121Bを室外側に延長することで、室内側凹溝部121Eの上方を覆うようにしてもよい。また、室外側においては、下枠本体124に網戸レールを一体に形成してもよい。
また、前記各実施形態では、レール部30を下枠本体124に対して着脱可能に取り付けたが、これに限らず、レール部を下枠本体に一体に形成してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係るサッシ窓を室内側から見た正面図である。 前記サッシ窓を示す縦断面図である。 前記サッシ窓を示す横断面図である。 前記サッシ窓における下枠を示す縦断面図である。 前記下枠を示す平面図である。 前記下枠を示す分解斜視図である。 前記下枠と縦枠との接合部を断面して示す斜視図である。 前記下枠を構成する下枠上面部材および着脱用つまみを示す斜視図である。 (A)〜(C)は、前記着脱用つまみを示す三面図である。 (A),(B)は、前記着脱用つまみの取付構造を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサッシ窓を室内側から見た正面図である。 前記サッシ窓を示す横断面図である。 前記サッシ窓における下枠を示す平面図である。 前記下枠を示す分解斜視図である。 前記下枠を示す分解斜視図である。 前記下枠を断面して示す斜視図である。
符号の説明
10,50…サッシ窓である引違い窓、11,51…上枠、12,52…下枠、13,53…縦枠、14,54…窓枠、15,55…障子、16,56…上框、17,57…下框、18,58…縦框、30…レール部、32…下枠上面部材であるレール間上面部材、33…室内側上面部材、34…室外側上面部材である網戸レール、35…着脱用つまみであるつまみ部材、38…気密部材である風止板、121E…室内側凹溝部、122H…室外側凹溝部、124…下枠本体、125…下枠内部空間、175…垂下片、327…開口部、351…つまみ上面部、351A…凹み部、352…第1側面部、352A…連通孔、353…第2側面部、353A…弾性部、355B…被支持部である突出片、356…第1突出部。

Claims (5)

  1. 上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、この窓枠内側に開閉自在に支持された障子とを備えたサッシ窓であって、
    前記下枠は、下枠本体と、この下枠本体に着脱自在に設けられて当該下枠の上面を構成する下枠上面部材とを備えて上面略平坦に形成され、
    前記下枠上面部材の端部には、当該下枠上面部材を前記下枠本体に対して着脱するための着脱用つまみが設けられ、
    前記着脱用つまみは、前記下枠上面部材の上面に連続して略平坦に形成された上面部を有し、この上面部の室内側および室外側の側端縁に凹みが形成され、この凹み位置における当該上面部の見込み寸法が前記下枠上面部材の上面の見込み寸法よりも小さくされているサッシ窓。
  2. 前記下枠上面部材は、前記着脱用つまみが設けられる側の端部に開口部を有した長尺中空状に形成され、
    前記着脱用つまみは、前記上面部の左右見付け方向一方側端縁に連続して下方に延びる第1側面部と、この第1側面部から左右見付け方向一方側に突出する突出部と、前記第1側面部に設けられる連通孔とを有し、
    前記突出部が前記開口部に圧入されるとともに、前記第1側面部が前記開口部端縁に当接されて前記着脱用つまみが前記下枠上面部材に取り付けられ、前記連通孔により前記下枠上面部材の内外空間が連通されている請求項1に記載のサッシ窓。
  3. 前記着脱用つまみは、前記上面部の左右見付け方向他方側端縁に連続して下方に延びる第2側面部と、この第2側面部から左右見付け方向他方側に突出して突出方向に弾性変形可能に設けられた弾性部とを有している請求項1または請求項2に記載のサッシ窓。
  4. 前記着脱用つまみは、前記下枠本体に支持される室内側および室外側の被支持部を有している請求項1から請求項3のいずれかに記載のサッシ窓。
  5. 前記障子は、前記窓枠内側に引違い形式に支持された室内側および室外側の一対の障子から構成され、
    前記下枠本体には、前記一対の障子の戸車を案内する室内側および室外側の一対のレール部が設けられ、
    前記下枠上面部材は、少なくとも前記室内外の各レール部間に着脱自在に設けられたレール間上面部材であり、このレール間上面部材および前記各レール部の上端が略同一高さ位置に設けられるとともに、当該レール間上面部材と少なくとも一方のレール部との間には、前記障子の下端に設けた垂下片が挿入される隙間が形成されている請求項1から請求項4のいずれかに記載のサッシ窓。
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