JP2005299372A - サッシ窓 - Google Patents

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Abstract

【課題】 下枠上面のフラット感を損なうことなく、気密材を容易に交換することができるサッシ窓を提供すること。
【解決手段】レール部30および上面部材32,33,34の上端が略同一高さ位置に設けられているので、下枠12の上面をフラットに形成することができ、バリアフリー対応のサッシ窓とすることができる。そして、横気密材31と上面部材32,34との間の隙間は、障子の垂下片が挿入可能な必要最小限の幅寸法に設定することができるので、下枠12上面のフラット感を損なわないようにすることができる。障子の縦框に設けた縦気密材を縦枠13の引寄せ片134および連結気密材45に当接させることで、縦横の気密ラインが連続してサッシ窓の気密性が確保できるとともに、窓枠から障子を外せば、縦框に対して縦気密部材を着脱でき、容易に交換することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、引違い窓や片引き窓等のサッシ窓に関し、詳しくは、下枠の上面が略フラットに形成され、室内外の床材上面との段差を小さくしたバリアフリータイプの掃出し窓に用いられるサッシ窓に関する。
住宅等のテラスやバルコニー等に面した外壁位置には、居住者が室内からテラス等に出入りするための掃出し窓が設けられている。このような掃出し窓として、居住者の高齢化や、車いす利用者の利便性等に配慮したバリアフリータイプの掃出し窓が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された掃出し窓の下枠は、下枠上面を略水平(フラット)にする障子スライド用上面部材を備えて構成され、この障子スライド用上面部材が障子の戸車を案内するガイドレールとして機能するようになっている。従って、下枠上面がほぼフラットで段差が小さくなっているため、居住者や車いすは下枠上をスムーズに通過することができる。
そして、特許文献1の掃出し窓では、障子の下框に形成されて下枠の隙間(スライド溝)に挿入される垂下片に横気密材(タイト材)が設けられ、この横気密材が下枠に当接し、障子の縦框に設けられた縦気密材が縦枠の引寄せ片に当接するようになっている(同公報の図1〜4)。これら障子に設けられた縦横の気密材同士は、障子の四周に連続するように設けられている。
また、特許文献1には、下枠のスライド溝の両側面に設けた横気密材が障子の垂下片に当接し、縦枠の突出片に設けた縦気密材が障子の縦框に当接するの形態の掃出し窓も示されている(同公報の図27〜29)。
このように障子または窓枠に設けられた縦横の気密材が窓枠または障子の各部に当接することで、掃出し窓における気密性が確保できるようになっている。
特開2003−176671号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の掃出し窓では、縦横の気密材が障子および窓枠のいずれか一方に設けられているため、以下のような問題がある。
すなわち、縦横の気密材を障子側に設けた場合、つまり横気密材を下框の垂下片に設けた場合には、垂下片を挿入する隙間として、横気密材を含んだ垂下片が挿入できるだけの幅寸法を確保する必要があり、結果的に隙間の幅寸法が大きくなってしまい、下枠上面のフラット感が損なわれてしまうという問題がある。
また、縦横の気密材を窓枠側に設けた場合、つまり縦気密材を縦枠の突出片に設けた場合には、この縦気密材を上下方向にスライドさせることができないために、縦気密材の交換が困難になってしまうという問題がある。
本発明の目的は、下枠上面のフラット感を損なうことなく、気密材を容易に交換することができるサッシ窓を提供することにある。
本発明のサッシ窓は、上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、この窓枠内側に開閉自在に支持され、上框、下框、および左右の縦框を有する障子とを備えたサッシ窓であって、前記下枠には、前記障子の戸車を案内するレール部と、このレール部の室内側および室外側の少なくとも一方に隙間を介し、かつ上面が当該レール部の上端と略同一高さ位置に設けられた上面部と、前記レール部および上面部の少なくとも一方に沿って前記隙間に臨んで設けられた横気密材とが設けられ、前記障子の下框には、前記隙間に挿入されて前記横気密材に当接する垂下片が設けられ、当該障子の縦框には、当該障子閉鎖時に前記縦枠に当接する縦気密材が設けられ、前記下枠および縦枠のいずれかには、前記横気密材の端部に当接するとともに、前記障子閉鎖時に前記縦気密材の下端部に当接することで、前記横気密材と前記縦気密材とを連結する連結気密材が設けられていることを特徴とする。
ここで、レール部の上端と上面部の上面とが略同一高さ位置に設けられるとは、同一の高さ位置に設けられる場合に限らず、居住者や車いす等の移動に際し、障害とならない程度の異なる高さ位置に設けられる場合も含む意味である。
このような構成によれば、レール部および上面部の上端が略同一高さ位置に設けられているので、下枠の上面をフラットに形成することができ、バリアフリー対応のサッシ窓とすることができる。そして、レール部と上面部との間に設けられる隙間は、障子の下框に設けた垂下片が挿入可能な幅寸法を有していればよく、垂下片の厚さ寸法に応じた必要最小限の幅寸法に設定することができ、必要以上の幅寸法の隙間や凹凸を設ける必要がないことから、下枠上面のフラット感を損なわないようにすることができる。
また、下枠の隙間に挿入した障子の垂下片に横気密材を当接させることで、下枠における横方向の気密ラインを形成し、また縦框に設けた縦気密材を縦枠に当接させることで、縦枠における縦方向の気密ラインを形成し、縦横の気密材を連結気密材で連結させることで、縦横の気密ラインが連続してサッシ窓の気密性を確保することができる。
さらに、縦気密材を障子の縦框に設けたことで、窓枠から障子を外せば、縦気密材を着脱でき、縦気密材を容易に交換することができる。
この際、本発明のサッシ窓では、前記横気密材は、前記レール部の室外側に沿って設けられ、前記垂下片は、前記下框の室外側側面から垂下して形成されるとともに、前記横気密材と前記上面部との間に挿入され、この垂下片の室内側側面に前記横気密材が当接しており、前記縦枠には、前記障子を室内側に引き寄せる引寄せ片が見付け方向に突出して形成され、この引寄せ片の下端位置に前記連結気密材が設けられており、前記縦気密材は、前記縦框の室外側側面の室内側に設けられるとともに、前記障子閉鎖時に前記引寄せ片の室外側側面および前記連結気密材に当接することが好ましい。
このような構成によれば、レール部の室外側に沿って横気密材を設け、この横気密材に垂下片の室内側側面を当接させ、また縦框の室外側側面の室内側に縦気密材を設け、この縦気密材を引寄せ片の室外側側面および連結気密材に当接させることで、外タイトの気密ラインが形成され、障子に室外側から風雨が吹き付けた場合に、縦横の気密材が各々引寄せ片および垂下片に密接するようにでき、サッシ窓の気密、水密性能が確保できる。
また、本発明のサッシ窓では、前記横気密材の上端は、前記レール部および上面部の上端と略同一高さ位置に設けられ、この横気密部材の端部上面に前記連結気密材が当接していることが好ましい。
このような構成によれば、横気密材の上端をレール部および上面部の上端と略同一高さ位置に設けたことで、下枠の上面をよりフラットに形成することができる。
さらに、本発明のサッシ窓では、前記下枠は、下枠本体を備え、この下枠本体には、前記横気密材を係止する上方に開口した凹溝状の気密材保持部が形成されており、前記横気密材は、前記下枠の上面側から着脱自在に前記気密材保持部に取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、横気密材を気密材保持部から上方に引き抜いて取り外すとともに、上方から気密材保持部に圧入して取り付けることができるので、横気密材を容易に着脱することができ、横気密材を途中位置で分割する必要もないため、気密性を確保しつつ容易に交換することができる。
また、本発明のサッシ窓では、前記連結気密材は、モヘアを有して構成され、前記モヘアが前記縦枠の見付け方向または見込み方向に突出して設けられていることが好ましい。 このような構成によれば、モヘアを縦枠の見付け方向、つまり障子側に向かって突出させて設ければ、障子閉鎖時にモヘアが縦框に押圧されてつぶれることで、縦気密材にモヘアを密接させることができ、またモヘアを縦枠の見込み方向、つまり障子の可動方向に交差して突出させて設ければ、障子閉鎖時にモヘアが縦框に押されて縦枠側に変形することで、縦気密材にモヘアを密接させることができる。このようにモヘアを縦気密材に密接させることで、縦方向の気密ラインが確実に形成され、サッシ窓の気密性を確保することができる。すなわち、突出方向およびその交差方向のいずれの方向にも変形しやすい部材であるモヘアを連結気密材に用いることで、障子閉鎖時に連結気密材と縦気密材とが確実に密接して、縦横の気密ラインを連続させることができる。
また、本発明のサッシ窓では、前記障子は、前記窓枠内側に引違い形式に支持された室内側および室外側の障子であり、前記レール部は、前記室内外の各障子を案内する室内側および室外側のレール部であって、前記室内外の各レール部間には、レール間上面部材が着脱自在に設けられ、前記室内側レール部よりも室内側には、室内側上面部材が着脱自在に設けられ、前記室外側レール部よりも室外側には、室外側上面部材が着脱自在に設けられており、これらのレール間上面部材、室内側上面部材、および室外側上面部材のうちの少なくとも1つで前記上面部が構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、前述の作用効果を有した引違い窓を構成することができるとともに、レール間上面部材や室内側および室外側の上面部材が着脱可能に構成されているので、これらの上面部材を取り外すことで、レール部を取り外すことなくレール部間の空間やレール部の室内側または室外側の空間の清掃ができる。すなわち、従来の掃出し窓では、障子スライド用上面部材がガイドレールとしても機能するため、この障子スライド用上面部材を清掃時に取り外してしまうと、障子が脱落する可能性があるが、本発明では、清掃時に障子が脱落するおそれもなく、清掃作業を安心して実行することができる。
また、下枠内部の清掃時には、レール間上面部材や室内側または室外側の上面部材を取り外せばよく、レール部を取り外す必要がないため、レール部を下枠長手方向の途中位置で分割する必要がなくなり、戸車のガタつきを防止して障子を円滑に案内することができる。なお、レール部を着脱可能に構成してもよく、その場合には、レール部を取り外すことで下枠上面をより大きく開放させることができ、下枠内部の清掃が一層容易にできる。
また、本発明のサッシ窓では、前記障子は、前記窓枠内側に固定された固定面材と、この固定面材の室外側または室内側に支持された可動障子とで構成された片引き形式の障子であり、前記レール部は、前記可動障子を案内するものであって、前記レール部の室内側または室外側には、レール側方上面部材が着脱自在に設けられ、このレール側方上面部材を前記レール部の室内側に設けた場合には、前記レール部の室外側に室外側上面部材が着脱自在に設けられ、前記レール側方上面部材を前記レール部の室外側に設けた場合には、前記レール部の室内側に室内側上面部材が着脱自在に設けられており、これらのレール側方上面部材、室内側上面部材、および室外側上面部材のうちの少なくとも1つで前記上面部が構成されていてもよい。
このような構成によれば、前述の引違い窓と同様の作用効果を有した片引き窓を構成することができる。すなわち、清掃時に障子が脱落するおそれもなく、清掃作業を安心して実行することができるとともに、戸車のガタつきを防止して障子を円滑に案内することができる。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るサッシ窓である引違い窓10が設けられた建物の一部を示す断面図である。図2、図3は、引違い窓10を示す縦断面図、および横断面図である。
図1〜3において、建物の外壁部分に設けられた引違い窓10は、建物の室内空間と室外空間とを仕切るものである。建物は、例えば戸建て住宅であって、引違い窓10の室外にはテラス1が設けられており、このテラス1には、再生木等からなるデッキ材2が適宜な支持材上に設置されている。そして、このデッキ材2の上面は、室内床面3と略同一の高さ位置となっている。引違い窓10では、後述する下枠12の上面がデッキ材2および室内床面3と略同一の高さ位置でフラットに形成されている。従って、居住者が引違い窓10を通って室内外間を往来する際に、室内外床レベルの段差がないので上り下りする必要がなく、楽に出入りできるとともに、車いすを利用する居住者であっても容易に出入りできるようになっている。すなわち、引違い窓10は、室内外の床段差を小さくした、バリアフリータイプ(ユニバーサルデザイン)の掃出し窓である。
引違い窓10は、上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みした窓枠14と、この窓枠14の内側に開閉自在に支持された室内外一組の障子15とを備えて構成されている。窓枠14は、建物の外壁や柱等の躯体に固定されている。障子15は、上框16、下框17、および左右の縦框18を四周框組みした内部に、ガラスパネル19を嵌め込んで構成されている。また、一組の障子15の室外側には、網戸20が窓枠14内に開閉自在に支持されている。網戸20は、四周枠組みされた網戸枠21と、この網戸枠21に固定されたネット22とを有して構成されている。一組の障子15は、室内側の障子15Aと、室外側の障子15Bとが、窓枠14の見付け方向(図3中、左右方向)略中央位置の召合せ部分23で重なって閉じるようになっている。そして、室内外の障子15A,15Bは、召合せ部分23の縦框(召合せ框)18A,18Bに設けられた引戸錠であるクレセント24により施錠できるようになっている。さらに、室内外の障子15A,15Bにおける戸先側の縦框(戸先框)18C,18Dには、各障子15A,15Bを開閉操作するためのハンドル25が取り付けられている。
窓枠14の上枠11、下枠12、および縦枠13は、それぞれの室内側に配置される室内部材111,121,131と、室外側に配置される室外部材112,122,132と、これらアルミ押出形材製の室内部材111,121,131および室外部材112,122,132を連結する断熱部材113,123,133とを備えて構成されている。また、障子15の上框16、下框17、および縦框18A,18C,18Dは、それぞれの室内側に配置される室内部材161,171,181と、室外側に配置される室外部材162,172,182と、これらアルミ押出形材製の室内部材161,171,181および室外部材162,172,182を連結する断熱部材163,173,183とを備えて構成されている。すなわち、引違い窓10は、窓枠14および障子15における室内外間の熱の伝達が抑制された断熱サッシから構成されており、冷暖房効率に優れるとともに、冬期における結露の発生が防止できるようになっている。
次に、引違い窓10における下枠12の構造について、図4〜6に基づいて詳しく説明する。図4〜6は、それぞれ下枠12を示す縦断面図、分解斜視図、および平面図である。
図4〜6において、下枠12は、建物に固定される下枠本体124と、障子15の戸車174を案内する室内側および室外側のレール部30(30A,30B)と、障子15に当接する室内側および室外側の横気密材31(31A,31B)と、室内外の各レール部30A,30B間に着脱自在に設けられたレール間上面部材32と、室内側レール部30Aよりも室内側に着脱自在に設けられた室内側上面部材33と、室外側レール部30Bよりも室外側に着脱自在に設けられた室外側上面部材としての網戸レール34とを備えて構成されている。また、下枠12の室内側には、当該下枠12を室内の床材に固定するための固定部材であるアングル材35が下枠本体124の室内部材121に対して着脱自在に設けられている。
レール部30はアルミ押出形材製であり、横気密材31はPVC製であって、それぞれ下枠本体124に着脱可能に取り付けられている。なお、横気密材31の材質は、特に限定されない。
そして、レール部30の上面には、上方に突出した戸車案内部301が形成されており、この戸車案内部301の上端は、横気密材31の上面よりも上方に設けられている。また、網戸レール34の上面には、網戸20の戸車を案内する網戸案内部としてのガイド溝341が形成されている。
また、レール間上面部材32、室内側上面部材33、および網戸レール34の上面は、略水平に形成されるとともに、室内外のレール部30A,30B、横気密材31A,31B、およびアングル材35と略同一高さ位置に設けられている。つまり、下枠本体124には、室内側から室外側に向かって、アングル材35、室内側上面部材33、室内側レール部30A、室内側横気密材31A、レール間上面部材32、室外側レール部30B、室外側横気密材31B、および網戸レール34の順に取り付けられており、これらの上面が略フラットに形成されている。
室内側横気密材31Aとレール間上面部材32との間、および室外側横気密材31Bと網戸レール34との間には、それぞれ隙間が形成されており、これらの隙間に室内外の障子15A,15Bにおける下框17の室外側側面下部に形成された垂下片175が挿入されている。そして、これらの垂下片175の室内側側面に室内外の横気密材31A,31Bの先端が当接して水平方向(横)の気密ラインが形成されるようになっている。このように室内外の各横気密材31A,31Bの室外側に設けられる隙間の幅寸法は、障子15の下框17の垂下片175を挿通できる必要最低限の寸法になっていればよい。
また、室内側上面部材33、室内側レール部30A、および室内側横気密材31Aは、互いに隙間なく接触して取り付けられ、レール間上面部材32、室外側レール部30B、および室外側横気密材31Bは、互いに隙間なく接触して取り付けられている。
下枠本体124は、前述の室内部材121、室外部材122、および断熱部材123から構成されている。室内部材121の上部室内端には、上方に突出した室内側側壁部121Aが形成され、この室内側側壁部121Aに対向して室外側には、室内側レール部30Aを支持する室内側レール支持部121Bと、この室内側レール支持部121Bの室外側に隣接して室内側横気密材31Aを保持する室内側気密材保持部121Cとが形成されている。そして、室内側側壁部121Aと室内側レール支持部121Bとの間で上方に開口した室内側凹溝部121Dに室内側上面部材33が取り付けられている。また、室内側側壁部121Aの上端には、アングル材35が係合可能になっている。
下枠本体124における室外部材122の上部室外端には、上方に突出した室外側側壁部122Aが形成され、この室外側側壁部122Aに対向して室内側には、室外側レール部30Bを支持する室外側レール支持部122Bと、この室外側レール支持部122Bの室外側に隣接して室外側横気密材31Bを保持する室外側気密材保持部122Cとが形成されている。そして、室外側側壁部122Aと室外側気密材保持部122Cとの間で上方に開口した室外側凹溝部122Dに網戸レール34が取り付けられている。また、室外側レール支持部122Bの室内側には、支持部材36が係止されており、この支持部材36上にレール間上面部材32がビス止め固定されている。
以上のように下枠本体124に設けられた室内外のレール支持部121B,122Bは、上方に開口した凹溝状に形成されており、その開口部分に設けられた突起と、室内外のレール部30A,30B下端に設けた係止片とが係合可能になっている。このように係合させることで、レール部30A,30Bが下枠本体124に支持され、容易に外れないようになっている。そして、レール部30A,30Bは、その室内側側面に形成された溝部にドライバ等の工具を差し込み、上方に持ち上げることで、レール支持部121B,122Bから取り外すことができるようになっている。また、室内外の気密材保持部121C,122Cは、上方に開口した断面略半円形の凹溝状に形成されている。そして、横気密材31A,31Bは、その下部に設けた略円柱状の係止部を気密材保持部121C,122Cに圧入することで、下枠本体124に保持され、上方に引っ張り上げることで、気密材保持部121C,122Cから取り外すことができるようになっている。
次に、図5に示すように、室内外のレール部30A,30Bおよび横気密材31A,31Bは、それぞれ下枠12の長手方向略全長に渡る長さ寸法を有し、途中で分割されず一体に形成されている。
また、網戸レール34は、断面略コ字形のアルミ押出形材製であって、下枠12の長手方向略全長に渡る長さ寸法を有して一体に形成され、その両端部が下枠本体124の室外部材122にビス止め固定されている。なお、網戸レール34は、下枠本体124に固定された別部品に対してビス止め固定することで下枠本体124に固定してもよい。
レール間上面部材32は、下枠12の長手方向途中位置で四分割されており、図5中、下方左側から第1〜第4のレール間上面部材32A,32B,32C,32Dの4つの部材から構成されている。
そして、障子15を閉じた際にその上面が室内側空間に表出する(位置する)レール間上面部材32A,32Bは、角形中空形状の樹脂押出形材製のレール間上面部材本体部321と、このレール間上面部材本体部321の両端に取り付けられた取手部322とを有して形成されている。
一方、障子15を閉じた際にその上面が室外側空間に表出する(位置する)レール間上面部材32C,32Dは、角形中空形状のアルミ押出形材製のレール間上面部材本体部321と、このレール間上面部材本体部321の両端に取り付けられた取手部322とを有して形成されている。
取手部322は、樹脂製であって、レール間上面部材32を着脱する際に手で掴むための凹み部322Aを有している。
なお、樹脂押出形材製のレール間上面部材32A,32Bは、アルミ製の支持部材36とビス等で連結することで温度変化や経年変化等によって生じる樹脂特有の伸びや縮を抑えることができるとともに、レール間上面部材32A,32Bの上方からかかる荷重を支持部材36で支えるように構成されている。
また、アルミ押出形材製のレール間上面部材32C,32Dは、レール間上面部材32A,32Bと同様に、支持部材36を介して下枠本体124に取り付けてもよいし、レール間上面部材32C,32Dと支持部材36とを一体的に形成してもよい。
第1のレール間上面部材32Aは、一端側(図6中、左側)の取手部322を下枠本体124に設けたコーナー部材37に当接し、他端側の取手部322を第2のレール間上面部材32Bの取手部322に当接して取り付けられている。第2のレール間上面部材32Bは、第1のレール間上面部材32Aと反対側の取手部322を下枠本体124に設けた風止板40に当接して取り付けられている。第3のレール間上面部材32Cは、一端側の取手部322を風止板40に当接し、他端側の取手部322を第4のレール間上面部材32Dの取手部322に当接して取り付けられている。第4のレール間上面部材32Dは、第3のレール間上面部材32Cと反対側の取手部322を縦枠13側面に当接して取り付けられている。そして、レール間上面部材32は、室内外の障子15A,15Bを窓枠14のいずれか一方側に寄せた状態で、他方側の第1のレール間上面部材32A(または第4のレール間上面部材32D)を取り外し、次いで第2のレール間上面部材32B(または第3のレール間上面部材32C)を他方側にスライドさせて取り外すことができるようになっている。
室内側上面部材33は、下枠12の長手方向途中位置で二分割されており、図5中、下方左側から第1および第2の室内側上面部材33A,33Bの2つの部材から構成されている。各室内側上面部材33A,33Bは、断面略L字形のアルミ押出形材製の室内側上面部材本体部331と、この室内側上面部材本体部331の縦枠13側端部に取り付けられた取手部332とを有して形成されている。そして、第1および第2の室内側上面部材33A,33Bは、互いの下枠中央側端部を当接するとともに、第1の室内側上面部材33Aの取手部332をコーナー部材37に当接し、第2の室内側上面部材33Bの取手部322をコーナー部材38に当接して取り付けられている。そして、取手部332は、その一部の押し下げ操作により他の一部が上方に突出するようになっており、この突出した部分を引き上げることで、室内側上面部材33を取り外すことができるようになっている。
また、図4に示すように、下枠本体124における室内外のレール部30A,30B間でレール間上面部材32の下方には、下枠内部空間125が形成されている。この下枠内部空間125は、室外部材122の一部である傾斜面部126と外側面部127とによって、底面および室外側側面が形成されている。傾斜面部126は、室外側に向かって下がる傾斜を有して形成され、外側面部127には、室外空間に開口した排水孔127Aが設けられており、下枠内部空間125に浸入した水などは、傾斜面部126を流れて外側面部127の排水孔127Aから排出されるようになっている。また、下枠内部空間125の室内側空間(図6中、風止板40よりも左側の空間)に設けられた排水孔127Aの室外側には、排水弁39が取り付けられており、この下枠内部空間の室内側空間が排水孔127Aを通して室外空間と連通するのを防ぐようになっている。さらに、排水弁39は、排水孔127Aを通って排出された水を逆流させずに室外空間に排出することができる。また、室外側から雨水が排水孔127Aを通って下枠内部空間125側に吹き込むことを、排水弁39によって防ぐことができる。
次に、下枠12および障子15における気密構造について、図7〜12に基づいて詳しく説明する。
図7は、下枠12および縦枠13の交差部分を室外側から見た斜視図である。図8は、下枠12および縦枠13の交差部分を示す断面図である。図9は、室外側の障子15Bの戸先框18Dを室内側から見た斜視図である。図10は、室外側の障子15Bの召合せ框18Bを室内側下方から見た斜視図である。図11、12は、室外側の障子15Bの召合せ框18Bおよび下枠12を示す断面図、および室内側から見た側面図である。
図7、8に示すように、縦枠13の内側には、障子15の戸先框18C,18Dに当接して戸先框18C,18Dを室内側に引き寄せる引寄せ片134が設けられている。この引寄せ片134は、縦枠13の見付け方向内側に突出して形成され、図3にも示すように、戸先框18C,18D内部の傾斜部に当接するようになっている。そして、室外側の障子15Bの戸先框18Dが当接する縦枠13において、引寄せ片134の室内側には、気密材保持部材135が取り付けられており、この気密材保持部材135の室外側側面に第2縦気密材としての縦気密材136が保持されている。この縦気密材136は、図3にも示すように、室外側の障子15Bを閉じた際に、戸先框18Dの室内側側面に当接するようになっている。また、室内側の障子15Aの戸先框18Cが当接する縦枠13において、引寄せ片134の室外側には、第2縦気密材としての縦気密材137が設けられており、この縦気密材137は、戸先框18Cの室外側側面に当接するようになっている。
引寄せ片134の下端部は、下枠12の上面よりも若干高い位置で切り欠かれており、この切り欠き部分には、連結気密材45が取り付けられている。この連結気密材45は、引寄せ片134を挟持して取付状態を維持するための取付支持部46と、この取付支持部46に固定されて室外側に向かって突出する弾性部としてのモヘア47とを有している。取付支持部46は、樹脂製の部材で、引寄せ片134の下端部を室内外から挟持できるようになっている。モヘア47は、樹脂製の微細な繊維から形成されたもので、適度な弾性を有しており、その下端が下枠12の横気密材31上面に当接して設けられている。
図9に示すように、室外側の障子15Bの戸先框18Dには、縦気密材186が設けられている。この縦気密材186は、PVC製であって、戸先框18Dの室外側側面の室内側である室外部材182を縦枠13側に延長して形成された気密材保持部187に保持されている。この気密材保持部187は、断面略C字形の溝状になっており、縦気密材186を上方または下方からスライドさせて挿入することで、縦気密材186が取り付けられ、逆に上方または下方にスライドさせて取り外すことができるようになっている。この縦気密材186は、室外側の障子15Bを閉じた際に、縦枠13の引寄せ片134の室外側側面に当接し、鉛直方向(縦)の気密ラインが形成されるようになっている。
なお、室内側の障子15Aにおいても同様に、戸先框18Cに縦気密材186が設けられ、この縦気密材186が縦枠13の引寄せ片134の室外側側面に当接して鉛直方向(縦)の気密ラインが形成されるようになっている。
また、戸先框18C,18Dの下端部には、当該戸先框18C,18Dの下端を塞ぐ端部キャップ188が設けられている。この端部キャップ188は、樹脂製であり、戸先框18C,18D内部に雨水等が浸入するのを防止する機能を有している。そして、端部キャップ188の室外側下端縁には、下方に延出した摺動片188Aが形成されている。この摺動片188Aは、前記下框17の垂下片175に連続して設けられ、室内側横気密材31Aとレール間上面部材32との間、または室外側横気密材31Bと網戸レール34との間の隙間に挿入されている。そして、摺動片188Aの室内側側面には、横気密材31が当接し、横気密ラインが障子15の戸先側端部まで連続形成されている。
このように戸先框18C,18Dの下端部には、摺動片188Aを有した端部キャップ188が設けられているため、戸先框18C,18Dのアルミ形材は、摺動片188Aの上部までしかなく、縦気密材186の下端も摺動片188Aよりも上側で切れている。従って、縦気密材186の下端は下枠12の上面から離れて設けられている。
以上のような戸先框18C,18Dの縦気密材186は、障子15閉鎖時において、連結気密材45のモヘア47に当接するようになっている。そして、縦気密材186が当接したモヘア47は、その上端側が縦枠13側に撓むとともに、その下端部と下枠12の横気密材31との当接が維持されるようになっている。これにより、下枠12の横気密材31と戸先框18C,18Dの縦気密材186とが連結気密材45のモヘア47により連結され、横気密ラインと縦気密ラインとが連続することになる。
なお、連結気密材45のモヘア47は、引寄せ片134から室外側に向かって突出して設けられるものに限らず、縦枠13の見付け方向内側に向かって突出し、戸先框18C,18Dの縦気密材186に当接可能に設けられていてもよい。このようにすれば、障子15閉鎖時において、縦気密材186に押圧されたモヘア47がつぶれて縦気密材186に密接することができ、下枠12の横気密材31と戸先框18C,18Dの縦気密材186とを連結することができる。
以上のように、縦横の気密ラインが連続することで、戸先部における気密構造が構成されている。
次に、召合せ部23における気密構造は、図10〜12に示すように、室内外の障子15A,15Bの召合せ框18A,18B間と、これらの召合せ框18A,18Bと下枠12との間において、以下のように構成されている。
すなわち、室内外の障子15A,15Bの召合せ框18A,18Bには、障子15閉鎖時に互いに係合する煙返し184が設けられるとともに、室外側の召合せ框18Bには、室内側に突出して室内側の召合せ框18Aに当接する縦気密材185が設けられている。これらの煙返し184および縦気密材185により召合せ框18A,18B間の縦気密ラインが形成されている。
また、召合せ部23下方の下枠12には、下枠内部空間125を左右に仕切る風止板40(図5、6)が設けられている。この風止板40は、弾性材料であるゴム製の部材であって、上方に延出して設けられた5つの突出片部41を有している。この突出片部41は、弾性変形可能なヒレ状に形成されており、その上端は、下枠12の上面、つまりレール間上面部材32の上端よりも上方に突出して設けられている。また、突出片部41の一部は、図11に示すように、室内側横気密材31Aの下側に位置し、室内側の障子15Aの垂下片175(不図示)に摺接するようになっている。そして、突出片部41と室内側横気密材31Aの室外側側面(ヒレ状部分)とで囲まれて形成された空間に、室内側の障子15Aの垂下片175が挿入されることで、この垂下片175がこれらの部分と隙間なく摺接される。さらに、突出片部41の室内側端部は、曲線状に形成されており、室内側の気密材保持部121Cの下面に沿って密接するようになっている。また、風止板40の下部は、下枠本体124の傾斜面部126や外側面部127に沿った形状に形成されている。以上のように、風止板40は、下枠12の各部に密接することで、召合せ部23下方における下枠内部空間125を左右に仕切ることができるようになっている。
一方、召合せ框18A,18Bの下端には、端部キャップ189が設けられている。この端部キャップ189は、召合せ框18A,18Bに挿入されて取り付けられており、下框17の垂下片175に連続する摺動片189Aを有している。摺動片189Aは、戸先框18C,18Dにおける端部キャップ188の摺動片188Aと同様に、室内側横気密材31Aとレール間上面部材32との間、または室外側横気密材31Bと網戸レール34との間の隙間に挿入されており、この摺動片189Aの室内側側面に横気密材31が当接して横気密ラインが障子15の召合せ側端部まで連続形成されるようになっている。また、摺動片189Aの端部には、当該摺動片189Aを斜めに切断した面取り部189Bが形成されており、召合せ框18A,18Bに端部キャップ189を取り付けた状態で障子15を搬送したり窓枠14に着脱したりする際に、摺動片189Aの端部がぶつかりにくくなって破損しにくくなっている。この面取り部189Bの上側の端部、つまり障子15の外端側の端部は、図12に示すように、下枠12の上面から上方に露出しないように設定されている。なお、面取り部189Bの形態は任意であり、適宜なアールを有する曲線状に形成されていてもよい。また、前述の戸先框18C,18Dにおける端部キャップ188の摺動片188Aに関しても、同様の面取り部が形成されていてもよい。
図10に示すように、室外側の召合せ框18Bにおける端部キャップ189には、召合せ框18Bの室内側側面または底面から突出する2つの突出片部189C,189Dが形成されている。突出片部189Cは、召合せ框18Bの煙返し184に沿って形成された切り込みに嵌って、召合せ框18Bの側面よりも室内側に突出するとともに、縦気密材185の下端部に連続するようになっている。そして、召合せ框18Bの底面から突出する突出片部189Dは、障子15を閉じた状態で、風止板40の突出片部41に当接するようになっている。これにより、下枠12と室内外の召合せ框18A,18Bとで見込み方向の気密ラインが形成される。そして、この見込み方向の気密ラインは、室内側の召合せ框18Aの摺動片189Aを介して室内側の障子15Aの横気密ラインに連続し、室外側レール部30Bおよび横気密部材31Bを介して室外側の障子15Bの横気密ラインに連続するとともに、端部キャップ189の突出片部189Cによって縦気密ラインに連続する。
以上のように、縦横の気密ラインが連続することで、召合せ部23における気密構造が構成されている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、下枠12に取り付けた室内外の各レール部30A,30B、室内外の各横気密材31A,31B、レール間上面部材32、室内側上面部材33、および網戸レール34の上端が略同一高さ位置に設けられているので、下枠12の上面をフラットに形成することができ下枠12の上面を足で踏んだ際の違和感や、車いすで通過する際のがたつき等を減少させて、バリアフリー対応可能な引違い窓10を構成することができる。
(2)また、室内側横気密材31Aとレール間上面部材32との間、および室外側横気密材31Bと網戸レール34との間に設けられる隙間は、障子15の下框17に設けた垂下片175が挿入可能な幅寸法を有していればよく、垂下片175の厚さ寸法に応じた必要最小限の幅寸法に設定することができ、必要以上の幅寸法の隙間や凹凸を設ける必要がないことから、下枠12上面のフラット感を損なわないようにすることができる。
(3)さらに、下枠12における室内側横気密材31Aとレール間上面部材32との間、または室外側横気密材31Bと網戸レール34との間の隙間に障子15の垂下片175を挿入し、この垂下片に横気密材31を当接させることで、水平方向の気密ラインが形成され、戸先框18C,18Dに設けた縦気密材186を縦枠13の引寄せ片134に当接させることで、鉛直方向の気密ラインが形成され、横気密材31と縦気密材186とを連結気密材45のモヘア47で連結させることで、縦横の気密ラインが連続形成されて、引違い窓10の気密性を確保することができる。
(4)そして、レール部30の室外側に沿って横気密材31を設け、この横気密材31に垂下片175の室内側側面を当接させ、また戸先框18C,18Dの室外側側面の室内側である気密材保持部187に縦気密材186を設け、この縦気密材186を引寄せ片134の室外側側面および連結気密材45のモヘア47に当接させることで、外タイトの気密ラインが形成され、障子15に室外側から風雨が吹き付けた場合に、縦横の気密材186,31が各々引寄せ片134および垂下片175に密接するようにでき、引違い窓10の気密、水密性能が確保できる。
(5)そして、縦気密材186を障子15の戸先框18C,18Dに設けたことで、窓枠14から障子15を外せば、縦気密材186を戸先框18C,18Dの長手方向に沿ってスライドさせて着脱でき、縦気密材186が劣化や摩耗した場合であっても、縦気密材186を容易に交換することができる。
(6)また、横気密材31を下枠本体124の気密材保持部121C,122Cから上方に引き抜いて取り外すとともに、上方から気密材保持部に圧入して取り付けることができるので、横気密材31が劣化や摩耗した場合であっても、横気密材31を容易に着脱して交換することができる。
(7)また、連結気密材45がモヘア47を有し、このモヘア47が突出方向およびその交差方向のいずれの方向にも変形しやすいため、障子15閉鎖時にモヘア47が横気密材31および縦気密材186に確実に密接して、縦横の気密ラインを連続させることができる。
(8)また、レール部30が下枠12の長手方向に関して分割されず、途中に継ぎ目のない1本の連続した部材から構成されるので、障子15を開閉操作する際に、戸車174が継ぎ目に引っ掛かってガタついたり音が鳴ったりすることなく、障子15の戸車174を円滑に案内することができる。
(9)さらに、レール間上面部材32や室内側上面部材33、網戸レール34を取り外すことで、レール部30を取り外すことなくレール部30間や室内外の凹溝部121D,122Dの清掃ができるので、清掃時に障子15が脱落するおそれもなく、清掃作業を安心して実行することができる。
(10)また、横気密材31に沿った隙間に障子15の垂下片175を挿入することで、窓の外観上、障子15下端縁と下枠12上面との隙間が見えず、外観意匠性が向上するとともに、障子15下端と下枠12との間に室外側からバール等の工具を差し込んで障子15を外す行為が防止でき、防犯性を向上させることができる。
(11)また、レール間上面部材32が下枠12の長手方向途中位置で四分割されているので、障子15を窓枠14のいずれか一方側に寄せるだけで、障子15を外さなくてもレール間上面部材32を容易に脱着することができる。
(12)さらに、レール部30が下枠本体124に対して着脱自在になっているので、レール部30が傷ついた場合であっても、レール部30を交換することができる。また、障子15の戸車174の形態に応じて、レール部30の戸車案内部301を凸状から凹状などに変更した場合にも、下枠本体124の形状を変更する必要がなく、レール部30のみを交換するだけで対応することができる。
(13)また、室内部材121と室外部材122とが断熱部材123で連結された下枠本体124において、障子15を閉じた際に室内側空間に位置する室内側のレール部30A、室内側上面部材33、および横気密材31Aを室内部材121に設け、障子15を閉じた際に室内側空間に位置するレール間上面部材32A,32Bを樹脂製とすることで、断熱サッシである引違い窓10の断熱効果を確実にすることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係るサッシ窓である片引き窓50について、図13に基づいて説明する。図13は、片引き窓50の下枠52を示す縦断面図である。
片引き窓50は、前記第1実施形態と同様の窓枠内側に1つの障子15が開閉自在に支持された外動タイプの片引き窓である。つまり、図示しない固定面材である固定障子が窓枠室内側に固定され、この固定障子の室外側に障子15が支持されている。
下枠52は、前記第1実施形態と同様に、室内部材521、室外部材522、および断熱部材523を有する下枠本体524を有している。そして、下枠本体524の室内部材521には、室内側側壁部521Aと室内側凹溝部521Dとが形成され、室外部材522には、室外側側壁部522Aと室外側凹溝部522Dとが形成されている。また、室内側側壁部521Aの上端には、アングル材65が係合され、このアングル材65により下枠本体524が室内床に固定されている。すなわち、本実施形態の下枠本体524は、前記第1実施形態の引違い窓10における下枠本体124と共通化されている。
下枠本体524の上部には、障子15の戸車174を案内するレール部60と、障子15の垂下片175に当接する横気密材61と、レール部60の室内側に沿って着脱自在に設けられたレール側方上面部材62と、室内側凹溝部521Dに着脱自在に設けられた室内側上面部材63と、室外側凹溝部522Dに着脱自在に設けられた室外側上面部材としての網戸レール64とが取り付けられている。これらの各部材は、室内側から室外側に向かって、室内側上面部材63、レール側方上面部材62、レール部60、横気密材61、および網戸レール64の順に取り付けられており、これらの上面が略同一高さ位置(略フラット)に設けられている。そして、横気密材61と網戸レール64との間には、障子15の垂下片175が挿入可能な隙間が形成されている。
レール側方上面部材62は、角形中空形状の樹脂押出形材製であって、アルミ製の支持部材66にビス止め固定されている。また、レール側方上面部材62の両端には、前記第1実施形態と同様の取手部が取り付けられている。そして、レール側方上面部材62は、障子15を閉じた際に障子15の下方に位置する部分において、少なくとも二分割されており、障子15を開けた状態で取り外すことができるようになっている。
また、室内側上面部材63は、断面略T字形のアルミ押出形材製であって、前記第1実施形態において室内側レール部30Aが支持されていたレール支持部121Bに係合され、室内側凹溝部521D上方を覆って取り付けられている。なお、室内側上面部材63は、樹脂押出形材製でもよい。また、レール側方上面部材62と室内側上面部材63とを一体の部材から形成してもよい。
また、網戸レール64は、前記第1実施形態の網戸レール34と同様の構成を備えている。
以上のような片引き窓50において、前記第1実施形態と同様に、障子15の戸先框には、縦枠の引寄せ片に当接可能な縦気密材が設けられ、下枠52と縦枠との交差部分には、横気密材61および縦気密材に当接可能な連結気密材が設けられている。
このような本実施形態によれば、前述の効果と略同様の効果を備えた外動障子タイプの片引き窓50を形成することができる。
(14)また、前記第1実施形態の引違い窓10と下枠本体124,524が共通化されているので、その上部に取り付けるレール部30,60や横気密材31,61、各上面部材32,33,34,62,63,64等の構成を変更するだけで、下枠本体124,524の構造を変更する必要がなく、部品点数を削減することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係るサッシ窓である片引き窓70について、図14に基づいて説明する。図14は、片引き窓70の下枠72を示す縦断面図である。
片引き窓70は、前記第2実施形態の片引き窓50が外動障子を有するのに対し、窓枠の室外側に固定された固定障子の室内側に障子15が支持された内動障子タイプの片引き窓である点が相違している。その他の構成は、前記第2実施形態と略同様である。
下枠72は、前記第1、2実施形態と同様に、室内部材721、室外部材722、および断熱部材723を有する下枠本体724を有している。そして、下枠本体724の室内部材721には、室内側側壁部721Aと室内側凹溝部721Dとが形成され、室外部材722には、室外側側壁部722Aと室外側凹溝部722Dとが形成されている。また、室内側側壁部721Aの上端には、アングル材85が係合され、このアングル材85により下枠本体724が室内床に固定されている。すなわち、本実施形態の下枠本体724は、前記第1、2実施形態の引違い窓10および片引き窓50における下枠本体124,524と共通化されている。
下枠本体724の上部には、障子15の戸車174を案内するレール部80と、障子15の垂下片175に当接する横気密材81と、レール部80の室外側に沿って着脱自在に設けられたレール側方上面部材82と、室内側凹溝部721Dに着脱自在に設けられた室内側上面部材83と、室外側凹溝部722Dに着脱自在に設けられた室外側上面部材としての網戸レール84とが取り付けられている。これらの各部材は、室内側から室外側に向かって、室内側上面部材83、レール部80、横気密材81、レール側方上面部材82、および網戸レール84の順に取り付けられており、これらの上面が略同一高さ位置(略フラット)に設けられている。そして、横気密材81とレール側方上面部材82との間には、障子15の垂下片175が挿入可能な隙間が形成されている。
レール側方上面部材82は、アルミ押出形材製であって、前記第1実施形態におけるレール支持部122Bおよび気密材保持部122Cの上方まで室外側に延長して形成され、下枠本体724の室外部材722に係合されている。
また、室内側上面部材83および網戸レール84は、前記第1実施形態の室内側上面部材33および網戸レール34と同様の構成を備えている。
なお、レール側方上面部材82と網戸レール84とを一体の部材から形成してもよい。
以上のような片引き窓70において、前記第1実施形態と同様に、障子15の戸先框には、縦枠の引寄せ片に当接可能な縦気密材が設けられ、下枠72と縦枠との交差部分には、横気密材81および縦気密材に当接可能な連結気密材が設けられている。
このような本実施形態によれば、前述の効果と略同様の効果を備えた内動障子タイプの片引き窓70を構成することができる。
(15)さらに、前記第1実施形態の引違い窓10や前記第2実施形態の外動障子タイプの片引き窓50と下枠本体124,524,724が共通化されているので、引違い形式や、外動または内動片引き形式等のサッシ窓の形式に関わらず、共通の下枠本体124,524,724が利用でき、より一層の部品点数削減が実現できる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態に係るサッシ窓である引違い窓10’について、図15〜図26に基づいて説明する。
図15は、本発明の第4実施形態に係るサッシ窓である引違い窓10’を室内側から見た正面図である。図16、図17は、引違い窓10’を示す縦断面図、および横断面図である。
引違い窓10’は、前記第1実施形態の引違い窓10と比較して下枠の構造が相違している。その他の構成は、第1実施形態と略同様である。
引違い窓10’は、上枠11’、下枠12’、および左右の縦枠13’を四周枠組みした窓枠14’と、この窓枠14’の内側に開閉自在に支持された室内外一組の障子15’とを備えて構成されている。障子15’は、上框16’、下框17’、および左右の縦框18’を四周框組みした内部に、ガラスパネル(複層ガラス)19’を嵌め込んで構成されている。また、一組の障子15’の室外側には、網戸20’が窓枠14内に開閉自在に支持されている。一組の障子15’は、室内側の障子15A’と、室外側の障子15B’とが、窓枠14’の見付け方向(図3中、左右方向)略中央位置の召合せ部分23’で重なって閉じるようになっている。そして、室内外の障子15A’,15B’は、召合せ部分23’の縦框(召合せ框)18A’,18B’に設けられた引戸錠であるクレセント24’により施錠できるようになっている。さらに、室内外の障子15A’,15B’における戸先側の縦框(戸先框)18C’,18D’には、各障子15A’,15B’を開閉操作するためのハンドル25’が取り付けられている。また、室外側の障子15B’における上框16’および下框17’の縦框(戸先框)18D’近傍室内側には、障子ストッパ26’が取り付けられており、各障子15A’,15B’を開放した際に縦框(召合せ框)18A’とハンドル25’との衝突が防止できるようになっている。
次に、引違い窓10’における下枠12’の構造について、図18〜図20に基づいて詳しく説明する。図18は、下枠12’を示す縦断面図である。図19、20は、それぞれ下枠12’を示す平面図、および分解斜視図である。
図18〜図20において、下枠12’は、室内側に配置される室内部材121’と、室外側に配置される室外部材122’と、これらアルミ押出形材製の室内部材121’および室外部材122’を連結する断熱部材123’とからなる下枠本体124’を備えている。そして、下枠本体124’には、障子15’の戸車174’を案内する室内側および室外側のレール部30’(30A’,30B’)と、これら室内外の各レール部30A’,30B’の室外側側面に取り付けられて障子15’に当接する室内側および室外側の気密材31’(31A’,31B’)と、室内外の各レール部30A’,30B’間に着脱自在に設けられたレール間上面部材32’と、室内側レール部30A’よりも室内側に着脱自在に設けられた室内側上面部材33’と、室外側レール部30B’よりも室外側に着脱自在に設けられた室外側上面部材としての網戸レール34’とが設けられている。
下枠本体124’の室内部材121’は、室内側にて上下に延びる室内側側壁部121A’と、この室内側側壁部121A’の上端縁から室内側に延びる上面部121B’と、室内側側壁部121A’の上下方向略中間位置から室外側に延びる水平面部121C’と、この水平面部121C’の室外側縁から上方に延びて室内側側壁部121A’に対向する室内側レール支持部121D’とを有して形成されている。そして、室内側側壁部121A’の下端縁と、室内側側壁部121A’の下端部から室内側に延びた突片と、水平面部121C’の室外側縁から下方に延びた垂下片とが建物開口部に載置され、上面部121B’が室内床面に係合されて室内部材121’は支持されている。そして、室内側側壁部121A’、水平面部121C’および室内側レール支持部121D’によって上方に開口した室内側凹溝部121E’が形成されている。室内側レール支持部121D’は、水平面部121C’から上方に立ち上がって断面略T字形(または略逆L字形)に形成された基端部121F’と、この基端部121F’上面からさらに上方に立ち上がったレール係合部121G’とを有して形成されている。そして、室内側レール支持部121D’のレール係合部121G’に室内側レール部30A’が係合されるようになっている。
下枠本体124’の室外部材122’は、上下に延びて建物躯体等に固定される固定面部122A’と、この固定面部122A’から室外側に延びて下がり傾斜を有した傾斜面部122B’と、この傾斜面部122B’の下側に対向して設けられた底面部122C’と、傾斜面部122B’および底面部122C’の室外側端に連続して上下に延びる支持側壁部122D’とを有して形成されている。さらに、室外部材122’は、支持側壁部122D’の二股に分かれた上端を連結して室内外に延びる支持上面部122E’と、この支持上面部122E’の室外側端に連続して上下に延びる室外側側壁部122F’と、支持上面部122E’の室内寄りの上面から上方に立ち上がり室外側レール部30B’を係合するレール係合部122G’とを有している。そして、室外側側壁部122F’、支持上面部122E’およびレール係合部122G’によって上方に開口した室外側凹溝部122H’が形成されている。また、室外部材122’における支持側壁部122D’と底面部122C’および支持上面部122E’との各交差部分にはビスホールが形成され、このビスホールにビス止め固定して縦枠13’が下枠本体124’に一体化される。これにより、支持上面部122E’に作用する荷重が支持側壁部122D’やビスを介して窓枠14’全体で支持されるようになっている。
また、下枠本体124’において、室内部材121’の室内側レール支持部121D’と室外部材122’のレール係合部122G’および支持側壁部122D’との間で、室外部材122’の傾斜面部122B’の上側には、上方に開口した下枠内部空間125’が形成されている。この下枠内部空間125’は、支持側壁部122D’に設けられ傾斜面部122B’に連続した排水孔(不図示)により室外空間に連通されており、下枠内部空間125’に浸入した水などは、傾斜面部122B’を流れて排水孔から排出されるようになっている。また、支持側壁部122D’に設けた排水孔の室外側には、排水弁39’が取り付けられており、この排水弁39’は、排水孔を通って排出された水の逆流を防止するとともに、室外側から雨水が排水孔を通って下枠内部空間125’側に吹き込むことを防止するようになっている。
また、室内側レール部30A’と室内側上面部材33’との間、および室内側の気密材31A’とレール間上面部材32’との間には、それぞれ隙間が形成されており、これらの隙間には、室内側障子15A’における下框17’に形成された室内外の垂下片175’がそれぞれ挿入されている。これと同様に、室外側レール部30B’とレール間上面部材32’との間、および室外側の気密材31B’と網戸レール34’との間には、それぞれ隙間が形成されており、これらの隙間には、室外側障子15B’における下框17’に形成された室内外の垂下片175’がそれぞれ挿入されている。これらの隙間寸法は、垂下片175’を挿入するための最小限の寸法に設定されている。そして、室内外の障子15A’,15B’の各々における室外側垂下片175’の室内側側面には、室内外の気密材31A’,31B’がそれぞれ当接するようになっている。
次に、レール間上面部材32’は、下枠本体124’における室外部材122’の固定面部122A’上端部分、および支持上面部122E’の室内側端に形成された鉤状の支持片部122I’に係合されている。このようにして下枠本体124’に取り付けられたレール間上面部材32’によって下枠内部空間125’の上側が塞がれて下枠12’の上面が略平坦に形成されるようになっている。また、レール間上面部材32’を下枠本体124’から取り外すことによって、下枠内部空間125’が上方に開口するため、掃除機等を用いて下枠内部空間125’の清掃を容易に行うことができるようになる。さらに、レール間上面部材32’は、図19、20に示すように、下枠12’の長手方向途中位置で三分割され、第1〜第3のレール間上面部材32A’,32B’,32C’の3つの部材から構成されている。そして、障子15’を閉じた際にその上面が室内側空間に表出する(位置する)第1および第2のレール間上面部材32A’,32B’の一方側(図19中、左側)端部、および障子15’を閉じた際にその上面が室外側空間に表出する(位置する)第3のレール間上面部材32C’の他方側(図19中、右側)端部には、それぞれ着脱用の取手部35’が取り付けられている。
また、下枠12’の長手方向両端部の下枠本体124’にはコーナー部材37’および後述する連結気密材45A’の取付支持部46A’が設けられ、下枠12’の長手方向略中央部(召合せ部23’の下方)の下枠本体124’には風止板40’が設けられている。図19中、左側のコーナー部材37’は、縦枠13’に係合された気密材保持部材135’の下方に設けられている。一方、図19中、右側の連結気密材45A’の取付支持部46A’は、縦枠13’に形成された気密材保持片136’の下方に設けられている。この気密材保持片136’は、室内側障子15A’の戸先側縦框18C’に当接する縦気密材136A’を保持するためのものである。そして、これらのコーナー部材37’および取付支持部46A’に縦気密材135A’,136A’の下端が接続されている。また、コーナー部材37’に第1のレール間上面部材32A’の取手部35’が当接し、取付支持部46A’に第3のレール間上面部材32C’の取手部35’が当接するようになっている。
風止板40’は、下枠内部空間125’を左右に仕切る、すなわち障子15’を閉じた状態で室内空間に連通する図19の左側と室外空間に連通する図19の右側とに下枠内部空間125’を仕切る部材である。この風止板40’は、閉じた障子15’の召合せ側縦框18A’,18B’の下端部に当接するようになっており、これにより召合せ部23’における気密性が確保されている。また、風止板40’は、レール間上面部材32’(32B’,32C’)の端部に当接してレール間上面部材32’を位置決めする位置決め機能を有している。そして、レール間上面部材32B’の他方側(図19中、右側)端部、およびレール間上面部材32C’の一方側(図19中、左側)端部が、それぞれ風止板40’に当接されている。
また、縦枠13’には、障子15’の戸先側縦框18C’,18D’を引き寄せるための引寄せ片134’が見付け方向内方に突出して設けられている。この引寄せ片134’は、図17にも示すように、戸先框18C’,18D’内部の傾斜部に当接するようになっている。そして、引寄せ片134’の下端位置である下枠12’の両端部には、連結気密部材45’(45A’,45B’)が設けられている。
次に、連結気密部材45’について、図21〜図26に基づいて詳しく説明する。
図21は、図17の右側(室内側障子15A’の戸先側縦框18C’が当接する側)の縦枠13’および下枠12’の交差部分を室内側から見た斜視図である。図22は、図21の交差部分に設けられる連結気密部材45’(45A’)を示す斜視図である。図23は、下枠12’および連結気密部材45’(45A’)を示す側面図である。図24は、図17の左側(室外側障子15B’の戸先側縦框18D’が当接する側)の縦枠13’および下枠12’の交差部分を室外側から見た斜視図である。図25は、図24の交差部分に設けられる連結気密部材45’(45B’)を示す斜視図である。図26は、下枠12’および連結気密部材45’(45B’)を示す側面図である。
図21〜23に示すように、室内側の障子15A’の戸先框18C’が当接する縦枠13’下方において、下枠12’には、連結気密材45A’が取り付けられている。この連結気密材45A’は、室内側レール部30A’に係合して取り付けられる取付支持部46A’と、この取付支持部46A’に固定されて縦枠13’の見付け方向内側に向かって突出する弾性部としてのモヘア47’とを有している。取付支持部46A’は、樹脂製の部材であって、この取付支持部46A’には、室内側レール部30A’の気密材保持部305’(後述)に係合される突起部461A’と、モヘア47’を保持する断面略C字形のモヘア保持部462A’とが形成されている。そして、突起部461A’を気密材保持部305’に挿入してかしめることで室内側レール部30A’に係合させるとともに、下枠本体124’の支持片部122I’に載置されることで、連結気密材45A’の取付支持部46A’が支持されるようになっている。また、モヘア47’は、樹脂製の微細な繊維から形成されたもので、適度な弾性を有しており、その下端が下枠12’の横気密材31A’上面に当接して設けられている。
ここで、室内側および室外側のレール部30A’,30B’は、それぞれアルミ押出形材製で同一断面に形成され、図22、23に示すように、上面部301’と、この上面部301’から上方に突出した戸車案内部302’と、上面部301’から下方に突出した室内側の第1突出片部303’および室外側の第2突出片部304’とを有している。そして、室内外の各レール部30A’,30B’は、第1および第2の突出片部303’,304’で下枠本体124’のレール係合部121G’,122G’(図18)を挟持することで下枠本体124’に着脱自在に取り付けられている。また、各レール部30A’,30B’の第2突出片部304’の室外側側面には、断面略C字形の気密材保持部305’が形成されており、この気密材保持部305’に気密材31’が保持されている。さらに、各レール部30A’,30B’の戸車案内部302’の上端は、下枠本体124’の上面部121B’、レール間上面部材32’の上面、および網戸レール34’の上面と略同一高さ位置に設けられている。
次に、図24〜26に示すように、室外側の障子15B’の戸先框18D’が当接する縦枠13’下方において、下枠12’には、連結気密材45B’が取り付けられている。この連結気密材45B’は、室外側レール部30B’に係合して取り付けられる取付支持部46B’と、この取付支持部46B’に固定されて縦枠13’の見付け方向内側に向かって突出する弾性部としてのモヘア47’とを有している。取付支持部46B’は、樹脂製の部材であって、この取付支持部46B’には、室外側レール部30B’の気密材保持部305’に係合される突起部461B’ と、モヘア47’を保持する断面略C字形のモヘア保持部462B’とが形成されている。そして、突起部461B’を気密材保持部305’に挿入してかしめることで室外側レール部30B’に係合させることで、連結気密材45B’の取付支持部46B’が支持されるようになっている。また、モヘア47’の下端は、下枠12’の横気密材31B’上面に当接して設けられている。
以上のように下枠12’の両端部における縦枠13’との交差部分に設けられた連結気密材45A’,45B’のモヘア47’は、第1実施形態と同様に室内外の障子15A’,15B’の戸先框18C’,18D’に設けられた縦気密材と当接するようになっている。これにより、下枠12’の横気密材31’と戸先框18C’,18D’の縦気密材とが連結気密材45’のモヘア47’により連結され、横気密ラインと縦気密ラインとが連続することになる。
以上のような本実施形態によれば、前述の効果と略同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1実施形態の引違い窓10における下枠12では、室内側レール部30Aよりも室内側に室内側上面部材33を取り付け、室外側レール部30Bよりも室外側に室外側上面部材としての網戸レール34を取り付けたが、これら室内外の上面部材を省略してもよい。この際、室内側においては、例えば、アングル材35の一部を室外側に延長したり、室内側レール部30Aの一部を室内側に延長したりすることで、室内側凹溝部121Dの上方を覆うようにしてもよい。また、室外側においては、下枠本体124の室外側側壁部122Aによって網戸20を開閉可能に支持してもよいし、室外側側壁部122Aの一部を室内側に延長して網戸レールを形成してもよい。これと同様に、前記第2、3実施形態の室内側および室外側の上面部材63,64,83,84を省略し、下枠本体524,724の一部に各上面部材が一体化されたように形成してもよい。
また、前記各実施形態では、レール部30,60,80,30’、および各上面部材32,33,34,62,63,64,82,83,84,32’,33’,34’を下枠本体124,524,724,124’に対して着脱可能に取り付けたが、これに限らず、レール部や上面部を下枠本体に一体に形成してもよい。
また、レール部を下枠長手方向の途中位置で複数に分割してもよい。
また、前記実施形態では、窓枠14,14’の各枠材11,12,13,52,72,11’,12’,13’や障子15,15’の各框材16,17,18,16’,17’,18’を室内部材、室外部材、および断熱部材から構成したが、これに限らず、各枠材や框材を一体のアルミ形材製としてもよく、また断熱部材を用いずに、樹脂押出形材製の室内部材とアルミ押出形材製の室外部材とを連結した複合サッシとしてもよい。
また、前記実施形態では、レール部30,60,80,30’の室外側に隣接して横気密材31,61,81,31’を取り付け、横気密材31,61,81,31’の室外側に障子15,15’の垂下片175,175’および端部キャップ188,189の摺動片188A,189Aを挿入する隙間を設けたが、このような構成に限定されない。すなわち、レール部30,60,80,30’の室内側に隣接して横気密材31,61,81,31’を取り付け、横気密材31,61,81,31’の室内側に沿って隙間を形成してもよい。この際、障子の垂下片や摺動片を障子の室内側側面下端に形成しておき、この垂下片や摺動片を横気密材31,61,81,31’に沿った隙間に挿入し、垂下片や摺動片部の室外側側面に横気密材31,61,81,31’が当接するようにすれば、気密ラインを形成することができる。
また、前記実施形態では、横気密材31,61,81を下枠12の上面に沿って、レール部30,60,80と略同一高さ位置に設けたが、これに限らず、レール部と上面部材との間に設けた隙間の内部に、下枠上面側に露出しないように設けてもよい。
また、前記実施形態では、連結気密材45,45’がモヘア47,47’を備えて構成されたが、モヘア47,47’以外の弾性材料を用いて連結気密材を構成してもよい。弾性材料としては、例えばゴムやスポンジ等が採用可能である。
また、前記実施形態では、縦枠13,13’に第2縦気密材としての縦気密材136,137,135A’,136A’が設けられていたが、これらの第2縦気密材を省略することができる。すなわち、これらの第2縦気密材は、補助的に設けられたものであり、戸先框18C,18D,18C’,18D’の縦気密材186と縦枠13,13’の引寄せ片134,134’との当接によって、縦気密ラインを形成することができる。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係るサッシ窓が設けられた建物の一部を示す断面図である。 前記サッシ窓を示す縦断面図である。 前記サッシ窓を示す横断面図である。 前記サッシ窓における下枠を示す縦断面図である。 前記下枠を示す分解斜視図である。 前記下枠を示す平面図である。 前記下枠および縦枠の交差部分を室外側から見た斜視図である。 前記下枠および縦枠の交差部分を示す断面図である。 前記サッシ窓における室外側の障子の戸先框を室内側から見た斜視図である。 前記室外側の障子の召合せ框を室内側下方から見た斜視図である。 前記室外側の障子の召合せ框および下枠を示す断面図である。 前記室外側の障子の召合せ框および下枠を室内側から見た側面図である。 本発明の第2実施形態に係るサッシ窓における下枠を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係るサッシ窓における下枠を示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係るサッシ窓を室内側から見た正面図である。 前記サッシ窓を示す縦断面図である。 前記サッシ窓を示す横断面図である。 前記サッシ窓における下枠を示す縦断面図である。 前記下枠を示す平面図である。 前記下枠を示す分解斜視図である。 図17右側の縦枠および下枠の交差部分を室内側から見た斜視図である。 図21の交差部分に設けられる連結気密部材を示す斜視図である。 前記下枠および連結気密部材を示す側面図である。 図17左側の縦枠および下枠の交差部分を室内側から見た斜視図である。 図24の交差部分に設けられる連結気密部材を示す斜視図である。 前記下枠および連結気密部材を示す側面図である。
符号の説明
10,10’…サッシ窓である引違い窓、11,11’…上枠、12,12’…下枠、13,13’…縦枠、14,14’…窓枠、15,15’…障子、16,16’…上框、17,17’…下框、18,18’…縦框、30,30’…レール部、31,31’…横気密材、32,32’…上面部であるレール間上面部材、33,33’…上面部である室内側上面部材、34,34’…上面部である室外側上面部材、45,45’…連結気密材、47,47’…モヘア、50,70…サッシ窓である片引き窓、52,72…下枠、60,80…レール部、61,81…横気密材、62,82…上面部であるレール側方上面部材、63,83…上面部である室内側上面部材、64,84…上面部である室外側上面部材、121C,122C…気密材保持部、134,134’…引寄せ片、174,174’…戸車、175,175’…垂下片、186…縦気密材。

Claims (7)

  1. 上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、この窓枠内側に開閉自在に支持され、上框、下框、および左右の縦框を有する障子とを備えたサッシ窓であって、
    前記下枠には、前記障子の戸車を案内するレール部と、このレール部の室内側および室外側の少なくとも一方に隙間を介し、かつ上面が当該レール部の上端と略同一高さ位置に設けられた上面部と、前記レール部および上面部の少なくとも一方に沿って前記隙間に臨んで設けられた横気密材とが設けられ、
    前記障子の下框には、前記隙間に挿入されて前記横気密材に当接する垂下片が設けられ、当該障子の縦框には、当該障子閉鎖時に前記縦枠に当接する縦気密材が設けられ、
    前記下枠および縦枠のいずれかには、前記横気密材の端部に当接するとともに、前記障子閉鎖時に前記縦気密材の下端部に当接することで、前記横気密材と前記縦気密材とを連結する連結気密材が設けられているサッシ窓。
  2. 前記横気密材は、前記レール部の室外側に沿って設けられ、前記垂下片は、前記下框の室外側側面から垂下して形成されるとともに、前記横気密材と前記上面部との間に挿入され、この垂下片の室内側側面に前記横気密材が当接しており、
    前記縦枠には、前記障子を室内側に引き寄せる引寄せ片が見付け方向に突出して形成され、この引寄せ片の下端位置に前記連結気密材が設けられており、前記縦気密材は、前記縦框の室外側側面の室内側に設けられるとともに、前記障子閉鎖時に前記引寄せ片の室外側側面および前記連結気密材に当接する請求項1に記載のサッシ窓。
  3. 前記横気密材の上端は、前記レール部および上面部の上端と略同一高さ位置に設けられ、この横気密部材の端部上面に前記連結気密材が当接している請求項1または請求項2に記載のサッシ窓。
  4. 前記下枠は、下枠本体を備え、この下枠本体には、前記横気密材を係止する上方に開口した凹溝状の気密材保持部が形成されており、前記横気密材は、前記下枠の上面側から着脱自在に前記気密材保持部に取り付けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載のサッシ窓。
  5. 前記連結気密材は、モヘアを有して構成され、前記モヘアが前記縦枠の見付け方向または見込み方向に突出して設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載のサッシ窓。
  6. 前記障子は、前記窓枠内側に引違い形式に支持された室内側および室外側の障子であり、前記レール部は、前記室内外の各障子を案内する室内側および室外側のレール部であって、
    前記室内外の各レール部間には、レール間上面部材が着脱自在に設けられ、前記室内側レール部よりも室内側には、室内側上面部材が着脱自在に設けられ、前記室外側レール部よりも室外側には、室外側上面部材が着脱自在に設けられており、これらのレール間上面部材、室内側上面部材、および室外側上面部材のうちの少なくとも1つで前記上面部が構成されている請求項1から請求項5のいずれかに記載のサッシ窓。
  7. 前記障子は、前記窓枠内側に固定された固定面材と、この固定面材の室外側または室内側に支持された可動障子とで構成された片引き形式の障子であり、前記レール部は、前記可動障子を案内するものであって、
    前記レール部の室内側または室外側には、レール側方上面部材が着脱自在に設けられ、このレール側方上面部材を前記レール部の室内側に設けた場合には、前記レール部の室外側に室外側上面部材が着脱自在に設けられ、前記レール側方上面部材を前記レール部の室外側に設けた場合には、前記レール部の室内側に室内側上面部材が着脱自在に設けられており、これらのレール側方上面部材、室内側上面部材、および室外側上面部材のうちの少なくとも1つで前記上面部が構成されている請求項1から請求項5のいずれかに記載のサッシ窓。
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JP2013113061A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Lixil Corp サッシ

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JP2009299436A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Shin Nikkei Co Ltd 下枠フラットサッシ
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