JP2006095815A - 液体噴射装置および液体噴射装置の制御方法 - Google Patents

液体噴射装置および液体噴射装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイピング後の液体の吐出状態を適正に維持又は改善することができる液体噴射装置等を提供すること。
【解決手段】クリーニング結果記録手段72が記録した、クリーニングの回数、クリーニングが成功した回数、及び、クリーニングが失敗した回数のうち、少なくとも2つに基づいて、クリーニング成功率又はクリーニング失敗率を算出するクリーニング評価手段74と、クリーニング成功率又はクリーニング失敗率に基づいて、クリーニングにおいて実施するノズル開口が設けられたノズル開口面をワイピング部材で払拭する処理であるワイピングの条件を維持又は変更するワイピング条件設定手段76と、を有することを特徴とする液体噴射装置10。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射装置および液体噴射装置の制御方法に関する。
ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置の一例として、インクジェット式記録装置がある。インクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズルから記録媒体に対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を記録する。
このインクジェット式記録装置は例えば、記録動作時において、記録ヘッドが記録媒体と近接するために、インク滴が記録媒体と衝突した際に発生するインクの飛び散りが記録ヘッドのノズル形成面に跳ね返りノズル形成面を汚染し、ノズルの目詰まりを生じることがある。
また、記録ヘッド中のインク粘度が増加することによって、ノズルの目詰まりが生じる場合もある。
このため、記録ヘッドのノズルの目詰まりを予防あるいは回復するために、非印字動作中にノズル開口よりインクを吸引して目詰まりをしたインクを排出する吸引動作が行われる。
この吸引動作の後にノズル形成面にインクが残留することがある。このようなノズル形成面のインクの残留は、記録媒体の繊維や塵埃の付着を招き、ノズルの目詰まりの原因となったり、インクの吐出不能や吐出時のインク滴の飛行曲がり等の吐出不良を生じさせることがある。
このため、吸引動作終了後に、ノズル形成面のインクをワイパーによって拭き取って除去するワイピングが行われる。
図13は、ワイパー等を示す概略図である。
図13(a)に示すワイピング前のワイパー104の高さH1は、ワイピング中に弾性変形している図13(b)に示すワイパー104の高さH2よりも高い。この高さH1とH2との差が、図13(a)に示すG106であり、G106をワイパー104のノズル形成面102に対する干渉量G106、又は、単にG干渉量106と呼ぶ。
そして、拭き取り効率を確保しするために、プラテンギャップ調整手段によって、ワイピングの際の干渉量G106を調整する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平11−115275号公報(図7等)
ところが、ワイパー104と記録ヘッド100との間には10部品以上が介在する場合があり、プラテンギャップ調整手段によって干渉量G106を調整することは困難である。また、ワイピングによる拭き取り効率は、干渉量G106だけで決まるものではなく、ワイパー104の厚さ、硬度、エッジ部のシャープさなどにも大きく影響されるから、干渉量G106を調整しても、ワイピングが成功するとは限らず、上述の吸引動作及びワイピングを実施したにもかかわらず、吐出不良の問題が解消しないばかりか、かえって吐出不良の問題が悪化する場合があるという問題がある。また、ワイパー104は拭取りを繰り返すことにより、エッジ部は磨耗し、硬度も減少していく。
さらに、ノズル形成面102の磨耗もあり、拭取り効率は徐々に劣化していく。従って一定の干渉量を維持するだけでは耐久劣化に対応できないという問題もある。
そこで本発明は上記課題を解消し、ワイピング後の液体の吐出状態を適正に維持又は改善することができる液体噴射装置および液体噴射装置の制御方法を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明にあっては、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドのノズル開口から前記液体が正常に噴射されない状態である噴射不良を検出する噴射不良検出手段と、前記噴射不良を回復するクリーニングを行うクリーニング手段と、を有する液体噴射装置であって、前記クリーニング手段による前記クリーニングの回数、前記クリーニング手段による前記クリーニングが成功した回数、及び、前記クリーニング手段による前記クリーニングが失敗した回数のうち、少なくとも2つを記録するクリーニング結果記録手段と、前記クリーニング結果記録手段が記録した、前記クリーニングの回数、前記クリーニングが成功した回数、及び、前記クリーニングが失敗した回数のうち、少なくとも2つに基づいて、クリーニング成功率又はクリーニング失敗率を算出するクリーニング評価手段と、前記クリーニング成功率又は前記クリーニング失敗率に基づいて、前記クリーニングにおいて実施する前記ノズル開口が設けられたノズル開口面をワイピング部材で払拭する処理であるワイピングの条件を維持又は変更するワイピング条件設定手段と、を有することを特徴とする液体噴射装置により、達成される。
このような構成によれば、前記液体噴射装置は、前記クリーニング評価手段によって、前記クリーニング成功率又は前記クリーニング失敗率を算出することができる。そして、前記液体噴射装置は、前記ワイピング条件設定手段によって、前記クリーニング成功率又は前記クリーニング失敗率に基づいて、前記ワイピングの条件を維持又は変更することができる。
すなわち、前記ワイピング条件設定手段は例えば、前記クリーニング成功率が許容範囲内であれば、前記ワイピングの条件を維持する。このため、前記ワイピングの条件を変更してかえって吐出不良の問題を悪化させるという問題を回避できる。
また、前記ワイピング条件設定手段は例えば、前記クリーニング成功率が許容範囲外であれば、例えば、前記ワイピング部材の前記液体噴射ヘッドへの干渉量を変更する前記ワイピングの条件の変更を行って、前記ワイピングの条件を変更する。このため、吐出不良の問題を解消することができる。
これにより、前記液体噴射装置は、ワイピング後の吐出状態を適正に維持又は改善することができる。
本発明では、前記ワイピングの条件の変更前の前記クリーニング成功率と、前記ワイピングの条件の変更後の前記クリーニング成功率を比較するクリーニング成功率比較手段を有し、前記ワイピング条件設定手段は、前記クリーニング成功率比較手段の比較結果に基づいて、前記ワイピングの条件の変更後の前記ワイピングの条件を維持する、又は、前記ワイピングの条件を再度変更する構成となっていることが望ましい。
このような構成にすることで、前記ワイピングの条件の変更の妥当性を検証し、前記クリーニング成功率が低下した場合には、前記ワイピングの条件を再度変更することができる。
これにより、前記液体噴射装置は、ワイピング後の吐出状態を確実に改善することができる。
本発明では、前記ワイピングの条件の変更前の前記クリーニング失敗率と、前記ワイピングの条件の変更後の前記クリーニング失敗率を比較するクリーニング失敗率比較手段を有し、前記ワイピング条件設定手段は、前記クリーニング失敗率比較手段の比較結果に基づいて、前記ワイピングの条件の変更後の前記ワイピングの条件を維持する、又は、前記ワイピングの条件を再度変更する構成となっていることが望ましい。
このような構成にすることで、前記ワイピングの条件の変更の妥当性を検証し、前記クリーニング失敗率が上昇した場合には、前記ワイピングの条件を再度変更することができる。
これにより、前記液体噴射装置は、ワイピング後の吐出状態を確実に改善することができる。
本発明では、前記ワイピングの条件は、前記ワイピング部材の前記ノズル開口面に対する干渉量を含むことが望ましい。
このように構成することで、前記ワイピング条件設定手段は、前記クリーニング成功率又は前記クリーニング失敗率に基づいて、前記ワイピング部材の前記ノズル開口面に対する干渉量を維持又は変更することができる。
本発明では、前記ワイピングの条件は、前記ワイピング部材と前記ノズル開口面の相対速度を含むことが望ましい。
このように構成することで、前記ワイピング条件設定手段は、前記クリーニング成功率又は前記クリーニング失敗率に基づいて、前記相対速度を維持又は変更することができる。
本発明では、前記ワイピングの条件は、前記ワイピングの回数を含むことが望ましい。
このように構成することで、前記ワイピング条件設定手段は、前記クリーニング成功率又は前記クリーニング失敗率に基づいて、前記ワイピングの回数を維持又は変更することができる。
本発明では、前記ワイピングの条件は、前記ワイピング部材の種類を含むことが望ましい。
このように構成することで、前記ワイピング条件設定手段は、前記クリーニング成功率又は前記クリーニング失敗率に基づいて、前記ワイピング部材の種類を維持又は変更することができる。
上記目的は、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドのノズル開口から前記液体が正常に噴射されない状態である噴射不良を検出する噴射不良検出手段と、前記噴射不良を回復するクリーニングを行うクリーニング手段と、を有する液体噴射装置が、前記クリーニング手段による前記クリーニングの回数、前記クリーニング手段による前記クリーニングが成功した回数、及び、前記クリーニング手段による前記クリーニングが失敗した回数のうち、少なくとも2つを記録するクリーニング結果記録ステップと、前記液体噴射装置が、前記クリーニング結果記録ステップにおいて記録した、前記クリーニングの回数、前記クリーニングが成功した回数、及び、前記クリーニングが失敗した回数のうち、少なくとも2つに基づいて、クリーニング成功率又はクリーニング失敗率を算出するクリーニング評価ステップと、前記液体噴射装置が、前記クリーニング成功率又は前記クリーニング失敗率に基づいて、前記クリーニングにおいて実施する前記ノズル開口が設けられたノズル開口面をワイピング部材で払拭する処理であるワイピングの条件を維持又は変更するワイピング条件設定ステップと、を有することを特徴とする液体噴射装置の制御方法によって達成される。
このように構成することで、前記液体噴射装置は、ワイピング後の液体の吐出状態を適正に維持又は改善することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の液体噴射装置の実施形態であるインクジェット式記録装置10を示す概略図である。
図1に示すインクジェット式記録装置10は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。インクジェット式記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、ガイドレール17、プラテン12、キャリッジ14、インク吸引装置20、記録ヘッド30等を備えている。記録ヘッド30は、液体を噴射する液体噴射ヘッドの一例であり、印刷ヘッドとも言う。プラテン12は、ターゲットである用紙29を案内する案内部材である。
図1に示すインクジェット式記録装置10は、いわゆるオンキャリッジ型の記録装置であり、キャリッジ14の上部には、複数のインクカートリッジ2,3,4及び5が着脱可能に装着されている。インクカートリッジ2等には、液体の一例であるインクが格納されている。キャリッジ14の下部には、記録ヘッド30が設けられている。記録ヘッド30が、用紙29に対面するノズルプレート面30aには、インクを噴射(以後、吐出とも呼ぶ)するためのノズル開口31(図2参照)が設けられている。
キャリッジ14は、ベルト15を介してモータ16に接続されている。モータ16が作動することによって、キャリッジ14はガイドレール17に沿ってプラテン12の軸方向である主走査方向Tに往復走行する。記録ヘッド30からインクを吐出しつつ、キャリッジ14が主走査方向Tに往復走行することで、用紙29上に画像が記録される。
ガイドレール17の一方の端部には、ホームポジション18が位置している。このホームポジション18は、キャリッジ14の走行経路の末端にある非印刷領域である。このホームポジション18には、本体部1の上にインク吸引装置20が配置されている。このインク吸引装置20は、キャッピングシステムもしくはキャッピング手段とも呼んでいる。図1のキャリッジ14に配置された記録ヘッド30は、T1方向に沿ってホームポジション18に移動することで、インク吸引装置20のキャップ本体21に対面する。そして、キャップ本体21は、記録ヘッド30のノズルプレート面30aに密着する。
インク吸引装置20は、記録ヘッド30に密着した状態で、記録ヘッド30のノズル開口31のインクの乾燥を防止する機能と、吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口31に作用させてノズル開口31からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。すなわち、インク吸引装置20は、記録ヘッド30のノズル開口31からインクを吸引することによって記録ヘッド30からインクが正常に噴射されない状態である噴射不良を回復する。
吸引ポンプ19は、インク吸引装置20を構成する一構成要素である。
この他に、インク吸引装置20の横には、ワイパー23が設けられている。このワイパー23はワイピング部材の一例であり、上述のクリーニングにおいて記録ヘッド30のノズルプレート面30aのインクを払拭する。
上述のインク吸引装置20とワイパー23は、クリーニング手段の一例である。
図2は、記録ヘッド30等を示す概略図である。
記録ヘッド30は例えば、インク吸引装置20によるインクの吸引の後に、矢印T2方向に移動することによって、ワイパー23と相対的な移動を行うことができる。この際に、ワイパー23の先端部23aは、ノズル開口31が設けられたノズルプレート面30aに残存しているインクを払拭することができる。
なお、矢印T2方向は、図1の矢印T1と反対方向である。
図2に示すように、記録ヘッド30には、記録ヘッド昇降装置32が配置されている。記録ヘッド昇降装置32は、図1のプラテン12と記録ヘッド30との距離を調整するための機構であり、液体噴射ヘッド昇降手段の一例である。
記録ヘッド昇降装置32によって、プラテン12と記録ヘッド30との距離を調整することによって、用紙29が厚みが異なる別の用紙に切り替えられた場合でも、その切替え後の用紙の表面と記録ヘッド30のノズルプレート面30aとの距離を例えば、2ミリメートル(mm)という、適切な距離にすることができる。
インクジェット式記録装置10は、記録ヘッド昇降計装置32を、以下に説明するように、ワイパー23のノズルプレート面30aに対する干渉量を調整するためにも使用する。
図3は、記録ヘッド30とワイパー23との位置関係等を示す概略図である。
図3(a)は、ワイパー23が、ノズルプレート面30aを払拭していない状態を示す図である。このとき、ワイパー23の高さはD1である。
図3(b)は、ワイパー23が、ノズルプレート面30aを払拭している状態を示す図である。このとき、ワイパー23は弾性変形しており、高さはD2である。
ここで、高さD1とD2との差分G1(図3(a)参照)を、ワイパー23のノズルプレート面30aに対する干渉量G1と呼ぶ。なお、差分G1を単に、干渉量G1とも呼ぶ。
干渉量G1は、拭き取り効率を確保し、クリーニングの成功率を上昇させるために、適正な数値に調整する必要がある。
後述するように、インクジェット式記録装置10は、記録ヘッド昇降計装置32を使用して、干渉量G1を適正な数値に調整することができるように構成されている。
なお、この干渉量G1は、ワイピング条件の一例である。干渉量G1は例えば、1ミリメートル(mm)で、誤差がプラスマイナス(±)0.5ミリメートル(mm)が基本設定であり、変更する場合の変更幅は0.1ミリメートル(mm)である。
また、ワイピング時におけるワイパー23とノズルプレート面30aとの相対速度、一度のクリーニングにおけるワイピングの回数、及び、ワイパー23の種類もまた、ワイピング条件の一例である。
ワイパー23とノズルプレート面30aとの相対速度は例えば、毎秒100ミリメートル(mm/s)が基本設定であり、変更する場合の変更幅は10ミリメートル(mm/s)である。
一度のクリーニングにおけるワイピングの回数は例えば、1回が基本設定であり、変更する場合の変更幅は、1回である。
ワイパー23の種類は例えば硬度と厚みによって規定され例えば、硬度40度、厚み1.5ミリメートル(mm)が基本設定であり、変更する場合の変更幅は、硬度については5度、厚みについては0.1ミリメートル(mm)である。そして、インクジェット式記録装置10は、硬度と厚みが異なる複数枚のワイパーから、1枚のワイパーを選択するようになっている。
図1に示すように、キャリッジ14には吐出不良検出装置8が配置されている。この吐出不良検出装置8は、記録ヘッド30からインクが正常に噴射されない状態である噴射不良を検出する噴射不良検出手段の一例である。
図4は、吐出不良検出装置8の構成の一例を示す概略断面図である。
図5は、テストパターン等の一例を示す図である。図5(a)は、テストパターンを示し、図5(b)及び図5(c)は用紙29に印刷された記録パターン像を示している。
吐出不良検出の指令を受けたインクジェット式記録装置10は、記録ヘッド30からインクを吐出して、用紙29上に、図5(a)に示す、あらかじめ定められたテストパターンPT1に基づいて、印刷を行う。
次に、吐出不良検出装置8で、用紙29上に実際に印刷されたテストパターン像を読み取る。具体的には、図4に示す、光源8aからの照明光をレンズ8bで略平行光にして用紙29を照明し、印刷されたテストパターン像PT11の像はレンズ8cによってCCD素子8dに投影される。
CCD素子8dに投影されたテストパターン像を図示しないテストパターン像解析部で解析し、図5(b)のPT2のように、図5(a)のテストパターンPT1と同じであれば、吐出不良はないと判断する。テストパターン解析部は、図5(c)のPT3のように、図5(a)のテストパターンと比較して、欠落部116があれば、その欠落部116に対応するノズル開口においてドット抜け等の吐出不良があると判断する。
なお、本実施の形態とは異なり、吐出不良検出装置として、記録ヘッド30の各ノズル開口から吐出されるインクにそれぞれ、直接に赤外線等の光を照射し、インクがその光をさえぎるか否かを検出することによって、吐出不良を検出する構成としてもよい。すなわち、光がさえぎられれば、検出対象のノズル開口からインクが正常に吐出されていると判断し、光がさえぎられなければ、検出対象のノズル開口からインクが正常に吐出されておらず、ドット抜け等の吐出不良があると判断する構成としてもよい。
なお、図1の実施形態では、複数のインクカートリッジ2,3,4及び5が、キャリッジ14の上に直接搭載されているが、これに限らずインクカートリッジ2,3,4及び5がキャリッジ14とは別の位置に搭載されている、いわゆるオフキャリッジ型のインクジェット式記録装置を採用しても勿論構わない。
図6は、インクジェット式記録装置10の電気的な接続例を示す概略図である。
インクジェット式記録装置10の制御装置7は、ローカルプリンタケーブルまたは通信ネットワークを介してホストコンピュータ80のプリンタドライバ81に接続されている。プリンタドライバ81は、インクジェット式記録装置10に対して印刷やクリーニングを実行させるためのコマンドを送るソフトウェアを搭載している。
図6に示すインクジェット式記録装置10は、制御装置7の他に、インク吸引装置20、インクカートリッジ2,3,4及び5、記録ヘッド30等を含んでいる。
インクジェット式記録装置10はまた、記録ヘッド昇降装置32を含んでいる。
図6に示すように、制御装置7は、各種情報を記憶する記憶部72、各種演算を実施する計算部74、ワイピングを含むクリーニングを制御するCL制御部76を含む。
次に、インクジェット式記録装置10の動作例について説明する。
図7、図8、図9、図10、図11及び図12は、インクジェット式記録装置10の動作例を示す概略フローチャートである。
記録ヘッド30のクリーニングに際して、インクジェット式記録装置10は、まず、クリーニング前設定を行う(図7のステップST1)。
このステップST1の詳細を図8を使用して説明する。クリーニング前設定として、インクジェット式記録装置10は、まず、クリーニングの種類を選択する(ステップST101)。このステップST101の詳細を図9を使用して説明する。
クリーニングの種類は例えば、CL1、CL2及びCL3の3種類である。
CL1の条件(パラメータ)は例えば、インク吸引量が0.5グラム(g)であり、吸引速度は例えば、毎秒0.4グラム(g/s)である。この吸引速度は、図1の吸引ポンプ19の回転速度によって規定される。CL1は、記録ヘッド30のノズル開口31近傍で発生した、インクの粘度増加、用紙29から発生した紙粉のインクへの混入、メニスカスの破壊等によって生じる吐出不良を解消するためのクリーニングである。
CL2のパラメータは例えば、インク吸引量が1.0グラム(g)であり、CL1に比べてインク吸引量が多い。また、図1の吸引ポンプ19の回転速度がCL1よりも早く、吸引速度が例えば、毎秒0.8グラム(g/s)である。CL2は、CL1でも解消できなかった図1の記録ヘッド30内の気泡等によって生じる吐出不良を解消するためのクリーニングである。
CL3のパラメータは例えば、インク吸引量が1.5グラム(g)であり、CL2よりも吸引量が多い。また、CL2と、図1の吸引ポンプ19の回転速度は同じであるため吸引速度が同じであるが、回転数(又は、回転時間)がCL2よりも長い。CL3は、CL2でも除去できない記録ヘッド30内の気泡等によって生じる吐出不良を解消するためのクリーニングである。
インクジェット式記録装置10は、まず、前回のクリーニングからの累積印字時間が2時間以下か否かを判断する(図9のステップST201)。
インクジェット式記録装置10は、上述の累積印字時間が2時間以下ではないと判断すると、CL1を選択し(ステップST202)、CL1のパラメータをセットする(ステップST203)。
上述したように、CL1は、CL2及びCL3に比べてインク吸引量が少ないクリーニングである。累積印字時間が例えば、2時間を超えていれば、前回のクリ−ニングは成功したとみなすことができ、また、印字中に記録ヘッド30の内部に気泡が混入している等の現象はないと推測され、CL2又はCL3を使用する必要はないから、インクジェット式記録装置10は、CL1を選択するのである。
これに対して、インクジェット式記録装置10は、上述の累積印字時間が2時間以下であると判断すると、続いて、現在設定されているクリーニングの種類を判断する(ステップST211)。
インクジェット式記録装置10は、現在設定されているクリーニングがCL3であると判断すると、CL1を選択し(ステップST202)、CL1のパラメータをセットする(ステップST203)。現在設定されているクリーニングがCL3であれば、2時間以内に実施された前回のクリーニングはCL3であったということを意味する。
CL3は、上述したように、CL1及びCL2よりもインク吸引量が多いクリーニングであるが、吸引量が多すぎてクリーニングが失敗することもあるから、インクジェット式記録装置10は、吸引量の少ないCL1を選択するのである。
上述のステップST211において、インクジェット式記録装置10は、現在設定されているクリーニングがCL1であると判断すると、CL2を選択し(ステップST212)、CL2のパラメータをセットする(ステップST213)。
また、インクジェット式記録装置10は、現在設定されているクリーニングがCL2であると判断すると、CL3を選択し(ステップST214)、CL3のパラメータをセットする(ステップST215)。
上述のように、CL2はCL1よりインク吸引量が多く、より強力なクリーニングである。そして、CL3はCL2よりインク吸引量が多く、より強力なクリーニングである。
現在設定されているクリーニングがCL1であれば、2時間以内に実施された前回のクリーニングはCL1であり、それでもクリーニングが失敗したということは、インク吸引量が不十分であった、あるいは、吸引速度が不十分であったということが考えられる。
そこで、インクジェット式記録装置10は、より吸引量が多く、吸引速度が速いCL2を選択するのである。
また、現在設定されているクリーニングがCL2であれば、2時間以内に実施された前回のクリーニングはCL2であり、それでもクリーニングが失敗したということは、インク吸引量が不十分であったということが考えられる。
そこで、インクジェット式記録装置10は、より吸引量が多いCL3を選択するのである。
上述の方法によって、クリーニングの種類を選択すると(図8のステップST101)、インクジェット式記録装置10は、クリーニング成功率を計算する(ステップST102)。このステップST102の詳細を図10を使用して説明する。
インクジェット式記録装置10は、まず、新たに設定されたクリーニングの種類を判断する(図10のステップST301)。ここで、クリーニングの種類は例えば、CL1であるとする。
続いて、インクジェット式記録装置10は、クリーニング回数Nclnが5回以上か否かを判断する(ステップST302)。クリーニングの種類はCL1であるから、Ncl1が例えば、5回以上か否かを判断する。各クリーニングCL1,CL2及びCL3のクリーニング回数Nclnは、記憶部72に記憶されている。
クリーニング回数Nclnが5回以上であれば、算出したクリーニング成功率の信頼性があるが、5回未満であれば、基礎データの数としては不足であり、クリーニング成功率の信頼性は不十分であるから、インクジェット式記録装置10は、クリーニング成功率を計算しない。すなわち、5回というクリーニング回数Nclnは、信頼性が十分なクリーニング成功率Rclnを算出するための必要回数の一例である。
続いて、インクジェット式記録装置10は、クリーニング成功率Rclnを計算する(ステップST303)。ステップST303は、クリーニング評価ステップの一例である。
なお、クリーニング成功回数Fclnは、クリーニング終了後に吐出不良検出装置8によって、CL1,CL2及びCL3の各クリーニングの種類ごとにクリーニングが成功したと判断された場合に、記憶部72に記憶されている。
上述のように、記憶部72は、インク吸引装置20によるクリーニングの回数等を記録し、また、インク吸引装置20によるクリーニングが成功した回数を記録する。すなわち、記憶部72は、クリーニング結果記録手段の一例である。
計算部74は、記憶部72に記憶されている例えば、CL1のクリーニング回数Ncl1とCL1のリーニング成功回数Fcl1に基づいて、CL1のクリーニング成功率Rcl1を算出する。具体的には、例えば、計算部74は、クリーニング成功回数Fcl1をクリーニング回数Ncl1で除する(割り算をする)計算をして、クリーニング成功率Rcl1を算出する。すなわち、計算部74は、クリーニング評価手段の一例である。
計算部74が算出したCL1のクリーニング成功率Rcl1は、記憶部72に記憶される。
続いて、インクジェット式記録装置10は、クリーニング成功率Rclnが80パーセント(%)未満であるか否かを判断する(ステップST304)。
具体的には、計算部74は、CL1のクリーニング成功率Rcl1が80パーセント(%)未満であるか否かを判断する。
そして、計算部74は、CL1のクリーニング成功率Rcl1が80パーセント(%)未満であれば、ワイピング条件変更フラグを1に設定する(ステップST305)。変更の対象となるワイピング条件は例えば、図3の干渉量G1である。この干渉量G1は、ワイピングの際における記録ヘッド30を図2の記録ヘッド昇降装置32によって昇降させることで調整することができる。
これに対して、計算部74は、CL1のクリーニング成功率Rcl1が80パーセント(%)以上であれば、記憶部72のワイピング条件変更フラグは変更せず、もともとの設定である0に維持する。
インクジェット式記録装置10は、上述のようにしてクリーニング成功率Rclnを計算すると(図8のステップST102)、ワイピング条件の変更が必要か否かを判断する(ステップST103)。
具体的には、ワイピング条件変更フラグが1になっていれば、クリーニングの回復能力が劣っているとみなし、ワイピング条件の変更が必要であると判断し、ワイピング条件更フラグが0になっていれば、ワイピング条件の変更が不要であると判断する。
ワイピング条件変更フラグが0になっていれば、クリーニング成功率Rclnが、80パーセント(%)以上であるから、現在設定されている例えば、CL1のクリーニング成功率は十分高く、次回も成功すると考えられる許容範囲であるから、インクジェット式記録装置10は、CL1においてワイピング条件を変更する必要はないと判断し、ステップST2に進む。
これに対して、ワイピング条件変更フラグが1になっていれば、クリーニング成功率Rclnが、80パーセント(%)未満であるから、現在設定されている例えば、CL1のクリーニング成功率は不十分であり、次回も成功するとは考えられない範囲、すなわち、許容範囲外であるから、インクジェット式記録装置10は、CL1においてワイピング条件を変更する必要があると判断し、図8のステップST104に進む。
ステップST104において、インクジェット式記録装置10の記憶部72は、ワイピング条件変更前の干渉量G1、すなわち、記録ヘッド30の高さを記憶する。また、ステップST104においては、記憶部72は、ワイピング条件変更前のクリーング成功率Rclnを記憶する。
そして、CL制御部76は、クリーニング成功率Fclnに基づいて、干渉量G1を現在の設定よりも例えば、0.1ミリメートル(mm)小さくする設定をする(ステップST105)。すなわち、CL制御部76は、ワイピング条件設定手段の一例である。そして、ステップST105は、ワイピング条件設定ステップの一例である。具体的には、CL制御部76は、ワイピングの際の記録ヘッド30の高さを現在の設定よりも例えば、0.1ミリメートル(mm)高くする設定をする。
なお、本実施の形態とは異なり、ワイパー23を昇降するための機構である例えば、カム機構等を設け、CL制御部76はワイパー23を昇降させることで干渉量G1を調整するようにしてもよい。
続いて、インクジェット式記録装置10のCL制御部76は、記憶部72のワイピング条件変更フラグを0に設定し(ステップST106)、クリーニング回数Ncl1を0、クリーニング成功回数Fcl1を0に設定する(ステップST107)。
ステップST106及びステップST107は、新たな干渉量G1におけるCL1のクリーニングを開始するための初期設定をするステップである。
インクジェット式記録装置10は、上述のようにしてクリーニング前設定を行うと(図7のステップST1)、新たに設定した干渉量G1でクリーニングを実施する(ステップST2)。
このステップST2の詳細を図11を使用して、説明する。
まず、インクジェット式記録装置10のCL制御部76は、記録ヘッド30を、上述の図8のステップST105における設定に従って昇降させ、干渉量G1を調整する(図11のステップST401)。
続いて、インクジェット式記録装置10のCL制御部76は、図1の記録ヘッド30にキャップ本体21を密接させ、キャップ本体21を閉鎖する(ステップST402)。
続いて、CL制御部76は、図1の吸引ポンプ19を駆動し、記録ヘッド30のノズル開口31からインクを吸引する(ステップST403)。
続いて、CL制御部76は、吸引ポンプ19の駆動を停止し(ステップST404)、負圧解除時間である例えば、3秒(s)の経過を待つ(ステップST405)。この負圧解除時間は、吸引ポンプ19の駆動停止直後は負圧になっているキャップ本体21内の気圧が、大気圧とほぼ等しくなるまでの時間であり例えば、3秒(s)である。
続いて、CL制御部76は、キャップ本体21を開放し(ステップST406)、吸引ポンプ19を駆動してキャップ本体21のインクを排出する(ステップST407)。続いて、CL制御部76は、ワイパー23によってワイピングを行い、記録ヘッド30のノズルプレート面30aを払拭する(ステップST408)。
インクジェット式記録装置10は、上述のようにしてクリーニングを実施すると(図7のステップST2)、クリーニング回数Nclnをクリーニングの種類ごとに加算する(ステップST3)。例えば、CL1のクリーニングを1回実施した場合には、CL1のクリーニング回数Ncl1を1回加算し、加算後のクリーニング回数Ncl1を記憶部72に記憶する。
続いて、インクジェット式記録装置10は、記録ヘッド30のノズル開口31からの吐出不良を検出する(ステップST4)。このステップST4は、噴射不良検出ステップの一例である。
続いて、インクジェット式記録装置10は、吐出不良があるか否かを判断し(ステップST5)、吐出不良がなければ、クリーニング成功回数Fclnをクリーニングの種類ごとに加算する(ステップST6)。例えば、CL1のクリーニングを1回実施してそのクリーニングが成功した場合には、CL1のクリーニング成功回数Fcl1を1回加算し、加算後のクリーニング成功回数Fcl1を記憶部72に記憶する。このステップST6及び上述のステップST3は、クリーニング結果記録ステップの一例である。
なお、ステップST5において、吐出不良があると判断した場合には、ステップST1乃至ステップST4を再度実施する。
続いて、インクジェット式記録装置10は、上述のステップST2におけるクリーニングを実施する前にワイピング条件を変更したか否かを判断し(ステップST7)、ワイピング条件を変更したと判断した場合には、ステップST71に進む。ステップST71においては、インクジェット式記録装置10は、ワイピング条件変更前のクリーニング成功率と、ワイピング条件変更後のクリーニング成功率とを比較して、ワイピング条件を維持又は変更する。
このステップST71の詳細を図12を使用して説明する。
インクジェット式記録装置10の計算部74は、まず、記憶部72に記憶されている、ワイピング条件変更後の例えば、CL1のクリーニング回数Ncl1が、5回以上であるか否かを判断する(図12のステップST501)。
計算部74は、CL1のクリーニング回数Ncl1が5回以上であると判断すると、ワイピング条件変更後のクリーニング成功率Rcl1を計算する(ステップST502)。計算部74が算出したワイピング条件変更後のクリーニング成功率Rcl1は、記憶部72に記憶される。
続いて、計算部74は、記憶部72に記憶されているワイピング条件変更後のクリーニング成功率Rcl1が、ワイピング条件変更前のクリーニング成功率Rcl1以上か否かを判断する(ステップST503)。すなわち、計算部74は、クリーニング成功率比較手段の一例である。
計算部74は、記憶部72に記憶されているワイピング条件変更後のクリーニング成功率Rcl1が、ワイピング条件変更前のクリーニング成功率Rcl1以上であると判断した場合には、ワイピング条件変更後の干渉量G1を維持する。
これに対して、計算部74は、記憶部72に記憶されているワイピング条件変更後のクリーニング成功率Rcl1が、ワイピング条件変更前のクリーニング成功率Rcl1以上ではないと判断した場合には、ワイピング条件変更前の干渉量G1に戻す(ステップST504)。
そして、計算部74は、記憶部72に記憶されているNcl1を0、Fcl1を0に設定する(ステップST505)。このステップST505は、新たな干渉量G1における、今後のNcl1及びFcl1を記録するための初期設定である。
上述のような構成によって、インクジェット式記録装置10は、前回の吐出不良検出結果だけとの比較ではなくて、複数回のクリーニングによる吐出不良検出結果に基づいて、クリーニング成功率Rclnを算出することができる。このためインクジェット式記録装置10は例えば、クリーニング成功率Rclnが低い場合には、成功率が高い別のワイピング条件に変更することができる。
これにより、インクジェット式記録装置10は、無駄なクリーニングを回避し、最適なワイピング条件を選択することができる。
また、クリーニング成功率が高いワイピング条件に設定するから、その結果として、クリーニング回数を最小限度に低減させることができ、インク消費量を低減させることができる。
さらに、インクジェット式記録装置10は、ワイピング条件変更後のクリーニング成功率Rclnとワイピング条件変更前のクリーニング成功率Rclnを比較することによって、ワイピング条件の変更が適切であったか否かを検証することができ、ワイピング条件変更後のクリーニング成功率Rclnが、ワイピング条件変更前のクリーニング成功率Rcln以上ではないと判断した場合には、ワイピング条件変更後のクリーニング成功率Rclnに応じて、ワイピング条件を変更前の条件に戻すことができる。
また、ワイパー23やノズルプレート面30aが耐久劣化し、クリーニング能力が悪くなっても、その都度、上述のような変更を繰り返すことで、クリーニング能力を改善することができる。
なお、本実施の形態と異なり、記憶部72は、クリーニング回数Nclnとクリーニング成功回数Fcln及び、クリーニングの失敗回数のうち、少なくとも2つの情報を記録し、計算部74は、これらの情報のうち少なくとも2つの情報を使用して、クリーニング成功率Rcln又はクリーニングの失敗率を算出するようにしてもよい。そして、ワイピング条件の変更は、クリーニング成功率Rcln又はクリーニングの失敗率に基づいて実施してもよい。また、CL制御部76は、ワイピング条件変更前後のクリーニングの失敗率を比較して、ワイピング条件を維持又は再度変更するようにしてもよい。この場合、CL制御部76は、クリーニング失敗率比較手段の一例である。
なお、本実施の形態とは異なり、ワイピング条件として、干渉量G1ではなくて、ワイピング時におけるワイパー23とノズルプレート面30aとの相対速度、一度のクリーニングにおけるワイピングの回数、及び、ワイパー23の種類のうち少なくとも一つを、クリーニング成功率又はクリーニング失敗率に基づいて、変更するようにしてもよい。
本発明は、インクジェット式記録装置としての上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。さらに、上述の各実施形態は、相互に組み合わせて構成するようにしても良い。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
例えば、インクジェット式記録装置10の記憶部72、計算部74及びCL制御部76の機能を、ホストコンピュータ80が有していてもよい。この場合、インクジェット式記録装置10及びホストコンピュータ80が、液体噴射装置の一例である。
インクジェット式記録装置を示す概略図である。 記録ヘッド等を示す概略図である。 記録ヘッドとワイパーとの位置関係等を示す概略図である。 吐出不良検出装置の構成の一例を示す概略断面図である。 テストパターン等の一例を示す図である。 インクジェット式記録装置の電気的な接続例を示す概略図である。 インクジェット式記録装置の動作例を示す概略フローチャートである。 インクジェット式記録装置の動作例を示す概略フローチャートである。 インクジェット式記録装置の動作例を示す概略フローチャートである。 インクジェット式記録装置の動作例を示す概略フローチャートである。 インクジェット式記録装置の動作例を示す概略フローチャートである。 インクジェット式記録装置の動作例を示す概略フローチャートである。 ワイパー等を示す概略図である。
符号の説明
10・・・インクジェット式記録装置、20・・・インク吸引装置、23・・・ワイパー、30・・・記録ヘッド、32・・・記録ヘッド昇降装置、72・・・記憶部、74・・・計算部、76・・・CL制御部

Claims (8)

  1. 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドのノズル開口から前記液体が正常に噴射されない状態である噴射不良を検出する噴射不良検出手段と、
    前記噴射不良を回復するクリーニングを行うクリーニング手段と、
    を有する液体噴射装置であって、
    前記クリーニング手段による前記クリーニングの回数、前記クリーニング手段による前記クリーニングが成功した回数、及び、前記クリーニング手段による前記クリーニングが失敗した回数のうち、少なくとも2つを記録するクリーニング結果記録手段と、
    前記クリーニング結果記録手段が記録した、前記クリーニングの回数、前記クリーニングが成功した回数、及び、前記クリーニングが失敗した回数のうち、少なくとも2つに基づいて、クリーニング成功率又はクリーニング失敗率を算出するクリーニング評価手段と、
    前記クリーニング成功率又は前記クリーニング失敗率に基づいて、前記クリーニングにおいて実施する前記ノズル開口が設けられたノズル開口面をワイピング部材で払拭する処理であるワイピングの条件を維持又は変更するワイピング条件設定手段と、
    を有することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記ワイピングの条件の変更前の前記クリーニング成功率と、前記ワイピングの条件の変更後の前記クリーニング成功率を比較するクリーニング成功率比較手段を有し、
    前記ワイピング条件設定手段は、前記クリーニング成功率比較手段の比較結果に基づいて、前記ワイピングの条件の変更後の前記ワイピングの条件を維持する、又は、前記ワイピングの条件を再度変更する構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記ワイピングの条件の変更前の前記クリーニング失敗率と、前記ワイピングの条件の
    変更後の前記クリーニング失敗率を比較するクリーニング失敗率比較手段を有し、
    前記ワイピング条件設定手段は、前記クリーニング失敗率比較手段の比較結果に基づいて、前記ワイピングの条件の変更後の前記ワイピングの条件を維持する、又は、前記ワイピングの条件を再度変更する構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  4. 前記ワイピングの条件は、前記ワイピング部材の前記ノズル開口面に対する干渉量を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液体噴射装置。
  5. 前記ワイピングの条件は、前記ワイピング部材と前記ノズル開口面の相対速度を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の液体噴射装置。
  6. 前記ワイピングの条件は、前記ワイピングの回数を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液体噴射装置。
  7. 前記ワイピングの条件は、前記ワイピング部材の種類を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の液体噴射装置。
  8. 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドのノズル開口から前記液体が正常に噴射されない状態である噴射不良を検出する噴射不良検出手段と、前記噴射不良を回復するクリーニングを行うクリーニング手段と、を有する液体噴射装置が、前記クリーニング手段による前記クリーニングの回数、前記クリーニング手段による前記クリーニングが成功した回数、及び、前記クリーニング手段による前記クリーニングが失敗した回数のうち、少なくとも2つを記録するクリーニング結果記録ステップと、
    前記液体噴射装置が、前記クリーニング結果記録ステップにおいて記録した、前記クリーニングの回数、前記クリーニングが成功した回数、及び、前記クリーニングが失敗した回数のうち、少なくとも2つに基づいて、クリーニング成功率又はクリーニング失敗率を算出するクリーニング評価ステップと、
    前記液体噴射装置が、前記クリーニング成功率又は前記クリーニング失敗率に基づいて、前記クリーニングにおいて実施する前記ノズル開口が設けられたノズル開口面をワイピング部材で払拭する処理であるワイピングの条件を維持又は変更するワイピング条件設定ステップと、
    を有することを特徴とする液体噴射装置の制御方法。
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