JP2006092805A - バッテリ冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】走行風によりバッテリを効率的に冷却することが可能なバッテリ冷却システムを提供する。
【解決手段】バッテリ冷却システム40は、車輌の走行に伴って発生する走行風を利用してバッテリを冷却するシステムであり、車輌の床下に設けられ、バッテリ30を収容可能なように車内側に凹んだ凹状の収容部41aと、バッテリ30より走行方向上流側に設けられ、当該収容部41内に走行風を導入するためのバッフル42と、を備え、バッテリ30は、当該バッテリ30の底面が収容部41の周囲における車輌の底面1aより高くなるように、収容部41内に収容されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、車輌の走行に伴って発生する走行風を利用してバッテリを冷却するバッテリ冷却システムに関する。
走行用電源としてのバッテリを搭載した、例えば電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)、燃料電池自動車(FCV)等の車輌において当該バッテリを冷却する方法として、その車輌の走行に伴って発生する走行風を冷却媒体として利用することが考えられる。
しかしながら、バッテリのサイズや搭載位置等の制約条件により、走行風をバッテリに効率的に当てることが出来ず、バッテリの温度上昇を十分に抑制することが出来ないという問題があった。
本発明は、走行風によりバッテリを効率的に冷却することが可能なバッテリ冷却システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、車輌の走行に伴って発生する走行風を利用してバッテリを冷却するバッテリ冷却システムであって、前記車輌の床下に設けられ、前記バッテリを収容可能なように車内側に凹んだ凹状の収容部と、前記バッテリより走行方向上流側に設けられ、当該収容部内に走行風を導入可能な導入手段と、を備え、前記バッテリは、前記バッテリの底面が前記収容部周囲における前記車輌の底面より高く又は実質的に同一の高さとなるように、前記収容部内に収容されているバッテリ冷却システムが提供される。
本発明では、車輌の床下に車内側に凹んだ収容部を設けると共に、バッテリより走行方向上流側に導入手段を設け、バッテリの底面が収容部周囲の車輌底面より高く又は実質的に同一の高さとなるようにバッテリを収容部に収容する。
導入手段をバッテリより走行方向上流側に設けることにより、収容部にバッテリを収容しても、床下を流れる走行風をバッテリに効率的に当てることが可能となる。また、収容部周囲における車輌底面よりバッテリ底面が高く又は実質的に同一の高さとなるように、バッテリを収容部内に収容することにより、車輌走行時のバッテリの通気抵抗を抑制出来ると共に、例えば車輌底面が地面に摺接したような場合にもバッテリを適切に保護することが出来る。
発明の実施の形態
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
先ず、本発明の実施形態においてバッテリを構成する薄型電池(ラミネート電池)について説明する。図1は本発明の実施形態における薄型電池の全体の平面図、図2は図1のII-II線に沿った断面図である。図1及び図2は一つの薄型電池10(単位電池)を示し、この薄型電池10を複数積層することにより所望の電圧、容量のバッテリが構成される。
本発明の実施形態に係る薄型電池10は、積層可能な平板状のリチウムイオン二次電池であり、図1及び図2に示すように、3枚の正極板101と、5枚のセパレータ102と、3枚の負極板103と、正極端子104と、負極端子105と、上部外装部材106と、下部外装部材107と、特に図示しない電解質と、から構成されており、例えば10mm以下の総厚を有する。このうちの正極板101、セパレータ102、負極板103及び電解質を特に発電要素108と称する。
発電要素108を構成する正極板101は、正極端子104まで延びている正極側集電体101aと、正極側集電体101aの一部の両主面にそれぞれ形成された正極層101b、101cと、を有している。
この正極板101の正極側集電体101aは、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等の電気化学的に安定した金属箔である。
正極板101の正極層101b、101cは、例えば、LiNiO等のリチウム・ニッケル系複合酸化物、LiMn等のリチウム・マンガン系複合酸化物、又は、LiCoO等のリチウム・コバルト系複合酸化物等や、カルコゲン(S、Se、Te)化物等の正極活物質と、カーボンブラック等の導電剤と、ポリフッ化エチレンの水性ディスパージョン等の結着剤と、を混合させたものを、正極側集電体101aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧縮することにより形成されている。
発電要素108を構成する負極板103は、負極端子105まで延びている負極側集電体103aと、当該負極側集電体103aの一部の両主面にそれぞれ形成された負極層103b、103cと、を有している。
この負極板103の負極側集電体103aは、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等の電気化学的に安定した金属箔である。
負極板103の負極層103b、103cは、例えば、非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、又は、黒鉛等のような上記の正極活物質のリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極活物質に、有機物焼成体の前駆体材料としてのスチレンブタジエンゴム樹脂粉末の水性ディスパージョンを混合し、乾燥させた後に粉砕することで、炭素粒子表面に炭化したスチレンブタジエンゴムを担持させたものを主材料とし、これにアクリル樹脂エマルジョン等の結着剤をさらに混合し、この混合物を負極側集電体103aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧縮することにより形成されている。
特に、負極活物質として非晶質炭素や難黒鉛化炭素を用いると、充放電時における電位の平坦特性に乏しく放電量に伴って出力電圧も低下するので、通信機器や事務機器の電源には不向きであるが、電気自動車の電源として用いると急激な出力低下がないので有利である。
発電要素108のセパレータ102は、上述した正極板101と負極板103との短絡を防止するもので、電解質を保持する機能を備えても良い。このセパレータ102は、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等から構成される微多孔性膜であり、過電流が流れると、その発熱によって層の空孔が閉塞され電流を遮断する機能をも有する。
なお、本発明のセパレータ102は、ポリオレフィン等の単層膜のみに限られず、ポリプロピレン膜をポリエチレン膜でサンドイッチした三層構造や、ポリオレフィン微多孔性膜と有機不織布等を積層したものを用いることも出来る。このようにセパレータ102を複層化することで、過電流防止機能、電解質保持機能及びセパレータの形状維持(剛性向上)機能等の諸機能を付与することが出来る。
以上の発電要素108は、セパレータ102を介して正極板101と負極板103とが交互に積層されている。そして、3枚の正極板101は、正極側集電体101aを介して、金属箔製の正極端子104にそれぞれ接続される一方で、3枚の負極板103は、負極側集電体103aを介して、同様に金属箔製の負極端子105にそれぞれ接続されている。
なお、発電要素108の正極板101、セパレータ102、及び、負極板103は、本発明では上記の枚数に何ら限定されず、例えば、1枚の正極板101、3枚のセパレータ102、及び、1枚の負極板103でも発電要素108を構成することが出来、必要に応じて正極板、セパレータ及び負極板の枚数を選択して構成することが出来る。
正極端子104も負極端子105も電気化学的に安定した金属材料であれば特に限定されないが、正極端子104としては、上述の正極側集電体101aと同様に、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等を挙げることが出来る。また、負極端子105としては、上述の負極側集電体103aと同様に、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等を挙げることが出来る。
発電要素108は、上部外装部材106及び下部外装部材107に収容されて封止されている。本実施形態における上部外装部材106及び下部外装部材107は、何れも特に図示しないが、薄型電池10の内側から外側に向かって、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の耐電解液及び熱融着性に優れた樹脂フィルムから構成されている内側層と、例えばアルミニウム等の金属箔から構成されている中間層と、例えばポリアミド系樹脂やポリエステル系樹脂等の電気絶縁性に優れた樹脂フィルムから構成されている外側層と、の三層構造から成る樹脂−金属薄膜ラミネート材で構成されている。
これら外装部材106、107によって、上述の発電要素108、正極端子104の一部及び負極端子105の一部を包み込み、当該外装部材106、107により形成される空間に、有機液体溶媒に過塩素酸リチウム(LiClO)やホウフッ化リチウム(LiBF)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩を溶質とした液体電解質を注入しながら、外装部材106、107により形成される空間を吸引して真空状態として、外装部材106、107をその外周縁に沿って熱プレスにより熱融着して封止する。
有機液体溶媒としては、プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)等のエステル系溶媒を挙げることが出来るが、本発明の有機液体溶媒はこれに限定されることなく、エステル系溶媒に、γ−ブチラクトン(γ−BL)、ジエトシキエタン(DEE)等のエーテル系溶媒その他の混合、調合した有機液体溶媒を用いることも出来る。
以上のような構成の薄型電池10を用いたバッテリ30について以下に説明する。
図3は本発明の実施形態におけるバッテリを示す斜視図、図4は図3のIV-IV線に沿った断面図である。
本発明の実施形態におけるバッテリ30は、図3及び図4に示すように、6つのサブアッセンブリ20を積層すると共にこれらサブアッセンブリ20同士を外部接続用電極端子33、34により電気的に接続することにより構成されている。なお、図4の断面図では、バッテリ30を構成する6つのサブアッセンブリ20のうちの2つのサブアッセンブリ20しか図示していない。
このバッテリ30を構成するサブアッセンブリ20について説明すると、各サブアッセンブリ20は、上述した薄型電池10を8個有しており、図3及び図4に示すように、薄型電池10の裏側主面同士を重ね合わせて積層された2つの薄型電池10の組み合わせを4列並べることにより、薄型電池10が2段4列に配列されて構成されている。これら8個の薄型電池10は各電極端子104、105同士が直接溶接される等して電気的に並列接続されている。
このように2段4列に配置された8個の薄型電池10は、サブアッセンブリ用カバー21の内部に収容されている。そして、図3に示すように、このサブアッセンブリ用カバー21の両端部から、サブアッセンブリ用正極端子22及びサブアッセンブリ用負極端子23がそれぞれ導出している。サブアッセンブリ用正極端子22には、サブアッセンブリ20を構成する8個の薄型電池10の各正極端子104が電気的に接続されている。同様に、サブアッセンブリ用負極端子23には、サブアッセンブリ20を構成する8個の薄型電池10の各負極端子105が電気的に接続されている。
以上のような構成のサブアッセンブリ20を6個有するバッテリ30では、図3に示すように、各サブアッセンブリ20の端子22、23がそれぞれ同一方向を向くように積層されている。即ち、m段目に位置するサブアッセンブリ20の端子22、23と、m+1段目に位置するサブアッセンブリ20の端子22、23とが同一方向に向くような姿勢で、m段目のサブアッセンブリ20の上に、m+1段目のサブアッセンブリ20が積層されている(但し、mは自然数)。
このように積層された6個のサブアッセンブリ20は、その両側面部で平板状の連結部材31により連結されている。この連結部材31には複数の貫通孔が形成されており、この貫通孔を介して固定用ネジ32が各サブアッセンブリ20に締結されることにより、各サブアッセンブリ20が連結部材31に固定されている。この連結部材31に形成された複数の貫通孔は、サブアッセンブリ20の厚さより大きなピッチ間隔で形成されており、図3に示すように、連結部材31により連結された各サブアッセンブリ20同士の間には、例えば3mm程度の間隔の隙間Wが形成されている。
そして、同一方向を向いた全てのサブアッセンブリ用正極端子22が外部接続用正極端子33に電気的に接続されていると共に、同一方向を向いた全てのサブアッセンブリ用負極端子23が外部接続用負極端子34に電気的に接続されており、バッテリ30を外部と電気的に接続することが可能となっている。
外部接続用電極端子33、34は、略矩形の平板形状を有しており、サブアッセンブリ用電極端子22、23を挿入或いは圧入可能な直径を有する複数の端子挿入用孔が加工されている。この端子挿入孔は、前記連結部材31に形成された貫通孔のピッチと実質的に等しいピッチで加工されている。さらに、各外部接続用電極端子33、34には、電気絶縁性に優れた材料から成る絶縁カバー35、36が設けられており、これにより当該外部接続用電極端子33、34の端子挿入孔に挿入された全てのサブアッセンブリ用電極端子22、23を覆うことによりバッテリ30の外部への露出を防止することが可能となっている。なお、図3において絶縁カバー35、36は二点鎖線にて示す。
以下に、上述のバッテリ30を冷却するためのバッテリ冷却システム40について説明する。
図5は本発明の実施形態に係るバッテリ冷却システムを搭載した車輌を示す側面図、図6は図5のVI部を拡大した、本実施形態に係るバッテリ冷却システムを示す断面模式図、図7は本発明の実施形態において一体化されたバッテリを示す断面図である。
上述のバッテリ30は、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)、燃料電池自動車(FCV)等の車輌1の走行用電源として用いられ、本発明の実施形態に係るバッテリ冷却システム40は、車輌1の走行に伴って発生する走行風を冷却媒体として利用することによりバッテリ30を冷却することが可能なシステムである。
このバッテリ冷却システム40は、図5及び図6に示すように、2つのバッテリ30を収容するための収容部41と、当該収容部41内に走行風を導入するためのバッフル42と、を備えている。
バッテリ冷却システム40の収容部41は、車輌1のフロアパネルを車内側に凹ますことにより凹状に形成されており、車輌1の走行方向に沿って並べた2つのバッテリ30を収容可能な大きさを有している。そして、各バッテリ30が支持部材(不図示)を介してフロアパネルに支持される等して、バッテリ30の底面が当該収容部41周囲の車輌1の底面1aに対して相対的に高くなるように、収容部41内に2つのバッテリ30が収容されている。なお、バッテリ30の底面が収容部41周囲の車輌1の底面1aと実質的に同一となるように、収容部41内に2つのバッテリ30を収容しても良い。
このように、収容部41の周囲における車輌1の底面1aよりバッテリ30の底面を高く又は実質的に同一の高さとするようにバッテリ30を収容部41内に収容することにより、車輌1の走行時のバッテリ30の通気抵抗を抑制出来ると共に、例えば車輌1の底面1aが地面に摺接したような場合にもバッテリ30を適切に保護することが出来る。また、車輌1の床下にバッテリ30を収容することにより、車内スペースを有効に活用することが出来る。
各バッテリ30は、各薄型電池10の主面が車輌1の走行方向に対して実質的に平行となるような姿勢、即ち、各薄型電池10が横向きとなる姿勢で収容部41内に収容されており、図3に示す矢印方向から走行風を取り込むことが可能となっている。ここで、上述のように、バッテリ30の各サブアッセンブリ20同士の間には、所定の間隔の隙間Wが形成されているので、収容部41内に取り込まれた走行風は、図4に示すように、各サブアッセンブリ20同士の間に入り込むことが出来、各薄型電池10を効率的に冷却することが可能となっている。
また、この収容部41では、図6に示すように、当該収容部41を形成する壁面のうちの上流側の壁面41aが傾斜して形成されている。表1に示すように、この壁面41aの傾斜角αを約30°〜45°とすると走行風を効率的に取り入れることが出来、当該傾斜角を約45°とすると走行風を最も多く取り込むことが出来る。なお、表1において、「取り込んだ走行風」とは、バッテリ30に形成された隙間Wに取り込まれた走行風の強さを示す。また、表1において、車輌1の走行に伴って発生する走行風自体の強さは約11.5[m/s]である。
Figure 2006092805
バッテリ冷却システム40のバッフル42は、図6に示すように、走行方向上流側から下流側に向かって鋭角に伸びている上流側斜面42aを持つ邪魔板であり、収容部41においてバッテリ30より走行方向上流側に位置するように車輌1のフロアパネル等に取り付けられている。そして、このバッフル42の上流側斜面42aにより、車輌1の走行に伴って発生し床下を流れる走行風を、凹状に形成された容部41内に取り込むことが可能となっている。
収容部41内への走行風の取込率を向上させるために、ファン等を用いて走行風を強制的に取り込む方法も考えられるが、本実施形態に係るバッテリ冷却システム40では、バッフル42により走行風の取込率を向上させるので、当該システムの簡素化を図ることが可能となっている。
なお、このバッフル32は、収容部41周囲における車輌1の底面1aより低くなるように取り付けられても良く、或いは、車輌1の底面1aより高くなるように取り付けられても良い。バッフル32を底面1aより低く取り付けた場合には、より多くの走行風を収容部41内に取り込むことが可能になる反面、例えば車輌1の底面1aが地面に摺接したような場合にバッフル32を適切に保護し得ない。これに対し、バッフル32を車輌1の底面1aより高く取り付けた場合には、バッフル32を適切に保護し得る反面、走行風の取込率が減少する。
さらに、本実施形態に係るバッテリ冷却システム40では、図7に示すように、上流側のバッテリ30に形成された各隙間W1と、下流側のバッテリ30に形成された各隙間W2とが直接連通しするように、2つのバッテリ30同士が一体化されている。これにより、上流側のバッテリ30に流れ込んだ走行風を、外部に発散させることなく、下流側のバッテリ30に流すことが可能となっている。
図8(A)〜(E)はバッテリを車輌の床下に収容する各タイプのバッテリ冷却システムを示す断面模式図であり、図8(B)はバッテリ30を収容部41に収容しただけのタイプ1のシステムを示し、図8(C)はタイプ1にバッフル42を追加したタイプ2のシステムを示し、図8(D)はタイプ2に収容部41の下流側壁面を傾斜させたタイプ3のシステムを示し、図8(E)はタイプ4のシステムとしてバッテリを一体化した本実施形態に係るバッテリ冷却システムを示し、図8(A)に参考として収容部41を設けずに床下にバッテリを搭載したタイプ0のシステムを示す。
以上に説明した実施形態に係るバッテリ冷却システム40の効果について説明すると、表2に示すように、単にフロアパネル1aに凹状の収容部41を形成したのみ(図8(B)に示すタイプ1)では当該収容部41への走行風の流れ込みが殆どないが、バッフル42を設ける(図8(C)〜(E)に示すタイプ2〜4)ことにより走行風の取込率が向上する。なお、収容部41の下流側壁面の傾斜の有無は、表1のタイプ2及び3より分かるように、走行風の取込率に殆ど影響を与えない。
また、本実施形態のように上流側と下流側のバッテリ30を一体化する(図8(E)に示すタイプ4)ことにより走行風の取込率が大幅に向上し、収容部41を設けずに直接走行風を当てる理想的な状態(図8(A)に示すタイプ0)に近づけることが出来る。因みに、収容部41を設けないタイプ0のシステムは、例えば車輌1の底面1aが地面に摺接したような場合にバッテリ30を全く保護し得ないため採用できない。なお、表2において、「取り込んだ走行風」とは、バッテリ30に形成された隙間W1、W2に取り込まれた走行風の強さを示す。また、表2において、車輌1の走行に伴って発生する走行風自体の強さは約5.0[m/s]である。
Figure 2006092805
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。例えば、一つのバッテリを構成する薄型電池の数や接続方法、及び、車輌に搭載されるバッテリの数や接続方法等は、上述の実施形態に説明した数や接続方法等に限定されず、所望する電圧や容量に応じて適宜設定することが出来る。
図1は、本発明の実施形態における薄型電池の全体の平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。 図3は、本発明の実施形態におけるバッテリの示す斜視図である。 図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は、本発明の実施形態に係るバッテリ冷却システムを搭載した車輌を示す側面図である。 図6は、図5のVI部を拡大した、本実施形態に係るバッテリ冷却システムを示す断面模式図である。 図7は、本発明の実施形態において一体化されたバッテリを示す断面図である。 図8(A)〜(E)は、バッテリを車輌床下に収容する各タイプのバッテリ冷却システムを示す断面模式図である。
符号の説明
1…車輌
1a…底面
10…薄型電池
101…正極板
101a…正極側集電体
101b、101c…正極層
102…セパレータ
103…負極板
103a…負極側集電体
103b、103c…負極層
104…正極端子
105…負極端子
106…上部外装部材
107…下部外装部材
108…発電要素
20…サブアッセンブリ
21…サブアッセンブリ用カバー
22、23…サブアッセンブリ用電極端子
30…バッテリ
31…連結部材
32…固定用ネジ
33、34…外部接続用電極端子
35、36…絶縁カバー
W、W1、W2…隙間
40…バッテリ冷却システム
41…収納部
41a…上流側壁面
42…バッフル
42a…上流側斜面

Claims (5)

  1. 車輌の走行に伴って発生する走行風を利用してバッテリを冷却するバッテリ冷却システムであって、
    前記車輌の床下に設けられ、前記バッテリを収容可能なように車内側に凹んだ凹状の収容部と、
    前記バッテリより走行方向上流側に設けられ、当該収容部内に走行風を導入可能な導入手段と、を備え、
    前記バッテリは、前記バッテリの底面が前記収容部周囲における前記車輌の底面より高く又は実質的に同一の高さとなるように、前記収容部内に収容されているバッテリ冷却システム。
  2. 前記バッテリは、相互に電気的に接続された複数の平板状の薄型電池を有し、
    前記バッテリは、前記各薄型電池の主面が前記車輌の走行方向に対して実質的に平行となるような姿勢で、前記収容部内に収容されている請求項1記載のバッテリ冷却システム。
  3. 前記バッテリが有する前記複数の薄型電池は、前記各薄型電池の少なくとも一方の主面と当該主面に隣接する他の薄型電池との間に所定間隔の隙間を形成しながら、相互に積層されている請求項2記載のバッテリ冷却システム。
  4. 2以上のバッテリを備え、
    前記2以上のバッテリ同士は、一方のバッテリに形成された前記隙間と他方のバッテリに形成された前記隙間とが直接連通するように一体化されている請求項3記載のバッテリ冷却システム。
  5. 前記導入手段はバッフルを含む請求項1〜4の何れかに記載のバッテリ冷却システム。

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