JP2008284946A - 電池ユニットの車両搭載構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のバイポーラ電池を含む電池ユニットを実際に車両に搭載することが可能となる電池ユニットの車両搭載構造を提供する。
【解決手段】車両のドア本体のアウタパネル11とインナパネル14とで規定される内部空間内に電池ユニット3を配置する。電池ユニット3は、複数のバイポーラ電池を含み、ドア本体の内部空間内で固定部材5を介してインナパネル14に対し固定される。電池ユニット3は、ドア本体の内部空間内でアウタパネル11に対して固定してもよく、車両のシート内部に設置してもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のバイポーラ電池を含む電池ユニット(組電池)の車両搭載構造に関する。
従来から、電解質層を介してシート状の電極を積層したバイポーラ電池や、このバイポーラ電池を複数接続した電池ユニット(組電池)は知られている。該電池ユニットは、様々な機器や装置等に搭載されるが、電池ユニットの中には車両に搭載されるものもある。
たとえば組電池を車両の床下、シートバック裏、あるいはシート下に設置することが、特開2005−63776号公報に記載されている。また、自動車のドアの内部空間を充放電可能な三次元電池のセルとして使用することが、たとえば国際公開第00/59062号パンフレットに記載されている。
特開2005−63776号公報 国際公開第00/59062号パンフレット
上記のように、特開2005−63776号公報や国際公開第00/59062号パンフレットには、車両の各部に組電池等を設置する旨の記載はあるが、具体的にどのようにして設置するかについては全く記載されていない。
車両の各部のスペースは限られており、狭い設置スペースに対し特有の工夫を施して組電池等を各部に設置することが必要となるが、上記の各文献には、組電池等を各部に設置するための工夫点についても全く記載されていない。したがって、上記各文献を参照しても、実際に車両の各部に組電池等を設置することは容易なことではない。
そこで、本発明は、複数のバイポーラ電池を含む電池ユニット(組電池)を実際に車両に搭載することが可能となる電池ユニットの車両搭載構造を提供することを目的とする。
本発明に係る電池ユニット(組電池)の車両搭載構造は、1つの局面では、車両のドア本体の内部空間を規定する外側部材および内側部材と、内部空間内に配置され複数のバイポーラ電池を含む電池ユニットと、外側部材と内側部材とのいずれかに設けられ電池ユニットを内部空間内で外側部材と内側部材とのいずれかに対し固定可能な固定部材とを備える。ここで、外側部材は、ドア本体の車外側の部分を形成する部材であり、単数または複数の部材で構成可能である。また、内側部材は、ドア本体の車内側の部分を形成する部材であり、単数または複数の部材で構成可能である。
上記ドア本体は典型的にはドアガラスを有し、該ドアガラスを駆動することで内部空間内にドアガラスの少なくとも一部を収納可能である。この場合、電池ユニットを、内部空間内においてドアガラスが移動可能である移動可能経路および/またはその延長経路と、内側部材との間の領域に配置すればよい。
上記ドア本体はドアガラスの周縁部を受入れ可能なフレームを有するものであってもよい。また、電池ユニットは、複数の蓄電セルと、該蓄電セル間の電気的接続状態を解除可能なプラグとを有するものであってもよい。この場合、プラグをドア本体側に位置するフレームの近傍に配置する。また、プラグをドアガラスの収納用開口部の近傍に配置してもよい。
本発明に係る電池ユニットの車両搭載構造は、他の局面では、車両の内部に設置され、座部と、背もたれ部と、バックフレーム部とを有するシートと、バックフレーム部に装着され複数のバイポーラ電池を含む電池ユニットと、シートに設けられ電池ユニットから放散される熱を伝達可能な伝熱媒体の流通を許容する通風路と、該通風路を形成するようにバックフレーム部に電池ユニットを固定可能な固定部材とを備える。
本発明の1つの局面の電池ユニットの車両搭載構造は、電池ユニットを内部空間内で外側部材と内側部材とのいずれかに対し固定可能な固定部材を備えるので、電池ユニットを内部空間内に搭載することが可能となる。
本発明の他の局面の電池ユニットの車両搭載構造は、シートに伝熱媒体の流通を許容する通風路を形成するようにバックフレーム部に電池ユニットを固定可能な固定部材を備えるので、放熱性を確保しながら電池ユニットを車両のシートに搭載することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図1〜図6を用いて説明する。なお、下記の各図において同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、重複説明は省略する。また、実施の形態の各構成要素は、全てが必須のものであるとは限らず、一部の構成要素を省略可能な場合もある。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1における電池ユニット(組電池)の搭載構造を備えた自動車(車両)1を示す。
図1に示すように、自動車1は、エンジン等を含む各種機器と、シャーシと、ボディとを備える。ボディは、図1の例では、4つのドア2を有する。本実施の形態1では、ドア2の内部に電池ユニット(組電池)3を搭載する。このようにドア2の内部に電池ユニット3を搭載することにより、車両の各部の内部空間を有効利用して該車両に電池ユニット3を搭載することができる。
なお、図1の例では、1つのドア2に電池ユニット3を搭載しているが、複数のドア2に電池ユニットを搭載してもよい。また、図1の例では自動車1の前方側のドア2に電池ユニット3を搭載しているが、これ以外のドア2、たとえば後方側のドア2に電池ユニット3を搭載してもよい。
図1に示すように、本実施の形態1では、ドア2に通風口9を設けている。この通風口9は、ドア2の外部空間と内部空間とを連通し、電池ユニット3を冷却するための空気(伝熱媒体)をドア2の内部空間に供給する機能を有する。図1の例では、電池ユニット3の両側に1組の通風口9を設けているが、通風口9の位置、数、形状等については任意に変更可能である。また、通風口9は、外部から視認可能であるので、意匠的にも優れた形状とすることが好ましく、たとえば流星形等のように前後方向に細長い形状とすることも考えられる。
図2に、ドア2の拡大図を示す。図2に示すように、ドア2は、ドア本体と、ドアガラス4と、フレーム24とを有する。ドア本体は内部空間を有する。このドア本体の上部にドアガラス4とフレーム24とが設置される。ドアガラス4は、上下に移動可能であり、ドアガラス4を駆動することで内部空間内にドアガラス4の少なくとも一部を収納可能である。フレーム24は、自動車1の窓部を規定する開口部を中央に有し、該開口部内にドアガラス4を受入れた際に、ドアガラス4の周縁部を受入れ可能である。このフレーム24は、ドア本体側に位置する本体側フレーム24aと、該本体側フレーム24aから立ち上がる1組の縦フレーム部と、縦フレーム部の上端部を接続するルーフ側フレーム部とを有し、自動車1の1つの窓部を規定する。
図2に示すように、電池ユニット3は、ドア本体の内部空間内に固定部材5を介して固定される。それにより、ドア本体の内部空間内で電池ユニット3を固定することができ、実際に車両に電池ユニット3を搭載することができる。
図2の例では、ドア本体の内表面から立ち上がるように複数の板状部材を設け、ボルト等の締結部材を用いて上記板状部材を電池ユニット3と固定することで、電池ユニット3をドア本体に固定しているが、これ以外の任意の部材を用いて電池ユニット3をドア本体に固定してもよい。
図2に示すように、電池ユニット3には、ケーブル6を介してコネクタ7が接続されている。また、電池ユニット3にはプラグ8が設置される。このプラグ8により、電池ユニット3内を流れる電流の導通/遮断を制御することができる。電池ユニット3が複数の蓄電セルを備える場合には、複数の蓄電セル間の電気的接続状態の制御をも行なえる。たとえば、電池ユニット3にプラグ8を装着することで電池ユニット3内の複数の蓄電セル間を電気的に接続することができ、電池ユニット3からプラグ8を取外すことで電池ユニット3内の複数の蓄電セル間の電気的接続状態を解除することができる。上記プラグ8は、図2の例では、本体側フレーム24aの近傍、つまりドアガラス4の収納用開口部の近傍に設けられている。それにより、必要に応じてドア2の窓を介して車外からプラグ8を容易に着脱することができる。
図3に、図2のIII−III線に沿って見たドア本体の断面図を示す。図3に示すように、ドア本体は、車外に露出しドア本体の外側部分を形成するアウタパネル(外側部材)11と、車内に露出しドア本体の室内側部分を形成するインナパネル(内側部材)14とで主に形成され、このアウタパネル11とインナパネル14との間に内部空間が形成される。アウタパネル11とインナパネル14は、いずれも単一の部材で構成可能であるが、複数の部材を組合せて構成してもよい。
図3に示すように、ドア本体はヒンジ13を介して回動可能である。なお、図3の例では、アウタパネル11の近傍にバー12を設置しているが、これ以外の任意の部材を上記内部空間内に設置してもよい。
図3の例では、インナパネル14においてドア本体の内部空間を規定する側(車両の室内側とは異なる側)の表面である内表面に固定部材5を設け、該固定部材5を介してインナパネル14に電池ユニット3を固定している。より詳しくは、ドアガラス4の上下方向(移動方向)の中心線およびドアガラス4の移動方向に該中心線を延長した線であるガラスセンター10とインナパネル14との間の領域、つまりドア本体の内部空間内においてドアガラス4が移動可能である移動可能経路および/またはその延長部と、インナパネル14との間の領域に電池ユニット3を固定している。当該領域に電池ユニット3を設置することにより、ドアガラス4と電池ユニット3との干渉を回避しながら、ドア本体の内部空間内のデッドスペースを有効利用することができる。
このとき、図3に示すように、インナパネル14と電池ユニット3との間に空間を設けることが望ましい。それにより、電池ユニット3で発生する熱が直接インナパネル14に伝達するのを回避することができる。
ここで、図4を用いて、電池ユニット3の構造例について説明する。図4の例では、電池ユニット3は直方体形状を有しているが、これ以外の任意の形状とすることができる。また、図4に示すように、電池ユニット3は、複数の蓄電セル31と、この蓄電セル31を覆うケーシング30とを備える。ケーシング30の材料としては、樹脂等の絶縁材料を使用することができる。なお、図示しないが、ケーシング30から突出あるいは露出する複数の端子部を設けてもよい。この端子部やコネクタ7等を介して、電池ユニット3から放電される電流を外部に供給することができ、また充電する際には外部から電池ユニット3に電流を供給することができる。
蓄電セル31は、バイポーラ電池(積層型電池)で構成可能である。各バイポーラ電池は、集電体(集電電極)をそれぞれ備えており、この集電体の先端部をそれぞれ端子部とすることができる。集電体は、典型的には板状の導電部材で構成可能であるが、板状以外の形態の集電体も採用可能である。バイポーラ電池の一方の集電体が正極集電電極として機能し、他方の集電体が負極集電電極として機能する。
各バイポーラ電池は、複数の単位電池(電池要素:電解質と、その両側に配置された正極および負極とを含む構成)と、各単位電池間に設けられた集電箔(集電体)とを積層して形成することができる。バイポーラ電池の上下端には、集電箔よりも厚みが大きく板状に形成された上述の集電体が配置される。
単位電池は、板状に形成された電解質層と、電解質層の一方の主表面上に形成された正極活物質層と、電解質層の他方の主表面上に形成された負極活物質層とを備える。1つの単位電池の厚みは、たとえば数十μm程度である。各単位電池は、集電箔を介して直列に接続される。
次に、バイポーラ電池の各要素の材質例について説明する。上記集電箔は、たとえばアルミニウムで形成することができる。この場合、集電箔の表面に設けられる活物質層が固体高分子電解質を含んでも、集電箔の機械的強度を十分に確保することができる。集電箔は、銅、チタン、ニッケル、ステンレス鋼(SUS)もしくはこれらの合金等、アルミニウム以外の金属の表面にアルミニウムを被膜することによって形成してもよい。
負極活物質層は固体高分子電解質を含む。負極活物質層は、イオン伝導性を高めるための支持塩(リチウム塩)、電子伝導性を高めるための導電助剤、スラリー粘度の調整溶媒としてのNMP(N−メチル−2−ピロリドン)、重合開始剤としてのAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)等を含んでもよい。
負極活物質層としては、リチウムイオン2次電池で一般的に用いられる、リチウムと遷移金属との複合酸化物を使用することができる。また、負極活物質層として、LiCoO等のLi・Co系複合酸化物、LiNiO等のLi・Ni系複合酸化物、スピネルLiMn等のLi・Mn系複合酸化物、LiFeO等のLi・Fe系複合酸化物なども使用可能である。その他、LiFePO等の遷移金属とリチウムとのリン酸化合物や硫酸化合物;V、MnO、TiS、MoS、MoO等の遷移金属酸化物や硫化物、PbO、AgO、NiOOH等も使用可能である。
固体高分子電解質としては、イオン伝導性を示す高分子であれば、特に限定されず、たとえば、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、これらの共重合体などが挙げられる。このようなポリアルキレンオキシド系高分子は、LiBF、LiPF、LiN(SOCF、LiN(SO等のリチウム塩を容易に溶解する。固体高分子電解質は、負極活物質層と正極活物質層の少なくとも一方に含まれればよいが、好ましくは、負極活物質層と正極活物質層の双方に含まれる。
支持塩としては、Li(CSON、LiBF、LiPF、LiN(SO、もしくはこれらの混合物等を使用することができる。導電助剤としては、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト等を使用することができる。
正極活物質層は固体高分子電解質を含む。この正極活物質層も、イオン伝導性を高めるための支持塩(リチウム塩)、電子伝導性を高めるための導電助剤、スラリー粘度の調整溶媒としてのNMP(N−メチル−2−ピロリドン)、重合開始剤としてのAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)等を含んでもよい。
正極活物質層としても、リチウムイオン2次電池で一般的に用いられる材料を使用することができる。固体電解質を使用する場合には、正極活物質層として、カーボンもしくはリチウムと金属酸化物もしくは金属との複合酸化物を用いることが好ましい。より好ましくは、正極活物質層は、カーボンもしくはリチウムと遷移金属との複合酸化物を用いる。遷移金属としてはチタンを挙げることができる。
電解質層を形成可能な固体電解質としては、たとえば、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、これらの共重合体等、固体高分子電解質を使用することができる。固体電解質は、イオン伝導性を確保するための支持塩(リチウム塩)を含む。支持塩としては、LiBF、LiPF、LiN(SOCF、LiN(SO、もしくはこれらの混合物等を使用することができる。
下記の表1から表3に、負極活物質層を形成可能な材料(負極材料)、正極活物質層を形成可能な材料(正極材料)および電解質層を形成可能な材料(固体電解質または高分子基材)の具体例を示す。
なお、表1には電解質層が有機系固体電解質である場合の各要素の具体例を示し、表2には電解質層が無機系固体電解質である場合の各要素の具体例を示し、表3には、電解質層がゲル状電解質である場合の各要素の具体例を示す。
Figure 2008284946
Figure 2008284946
Figure 2008284946
(実施の形態2)
次に、図5および図6を用いて、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2では、車両のシートに上述の電池ユニット3を設置する。
図5に示すように、シート15は、バックフレーム16と、背もたれ部17と、座部18とを備える。本実施の形態2では、バックフレーム16に電池ユニット3を設置する。それにより、車両の各部の空きスペースを有効利用して該車両に電池ユニット3を搭載することができ、車両のユーティリティを犠牲にすることなく電池ユニット3を搭載することができる。
図6にシート15の断面構造例を示す。図6に示すように、バックフレーム16に、図示しない固定部材を介して電池ユニット3を固定する。このとき、電池ユニット3の周囲に通風路19a,19bを設けておく。それにより、電池ユニット3で発生した熱を通風路19a,19bに放散することができる。
電池ユニット3をシート等に実際に搭載する場合には、放熱対策が必要であると考えられるので、上記のように電池ユニット3の周囲に放熱空間を確保するようにバックフレーム16に電池ユニット3を固定することにより、放熱性を確保しながら電池ユニット3を車両のシート15に搭載することができる。
図6に示すように、通風路19a,19bは、排気口20を介して車両の室内に連通している。したがって、排気口20を介して、電池ユニット3で発生した熱を車両の室内に放散することができる。
また、通風路19a,19bは、背もたれ部17と座部18とにそれぞれ設けられた通風路19c,19dとも連通可能である。通風路19a,19bを通風路19c,19dと連通することにより、電池ユニット3で発生した熱を、通風路19a,19bから通風路19c,19dに伝達することができる。それにより、背もたれ部17や座部18を温めることができる。つまり、電池ユニット3で発生した熱を有効利用することもできる。
通風路19c,19dは、排気口21を介して車両の室内に連通している。よって、電池ユニット3で発生した熱を、排気口21を介してシート15の前方側に放散することができる。このとき、図6に示すように、座部18の下部に排気口21を配置することにより、シート15に座っている人の足元あたりに温風を供給することができる。
図6に示すように、通風路19a,19bと通風路19cとの連通部に、弁22を設けることが好ましい。それにより、通風路19a,19bと通風路19cとの連通状態を制御することができる。たとえば、シートの後方に温風を排出したい場合には、弁22を駆動して通風路19a,19bと排気口20とを連通状態とし、排気口20から車両の室内に温風を排出し、シートを温めたい場合には、弁22を駆動して通風路19a〜19dと排気口21とを連通状態とし、排気口21から車両の室内に温風を排出すればよい。なお、弁22は手動で操作してもよいが、自動制御するようにしてもよい。また、弁22の形態も任意に選択可能である。
図6の例では、電池ユニット3の近傍にファン23を設けている。また、ファン23の後方側(通風路19a,19bと反対側)に、背面空間および該背面空間への空気供給口を設けている。それにより、空気を通風路19a〜19d内で強制的に流動させることができ、電池ユニット3を効率的に冷却することができる。
なお、上述の例では、電池ユニット3から放散される熱を伝達可能な伝熱媒体として空気を使用する場合について説明したが、空気以外の伝熱媒体を使用することもできる。また、通風路19a〜19dについては、空気等の伝熱媒体が移動可能な隙間等のスペースにより通風路19a〜19dを形成してもよいが、パイプ等の部材を用いて通風路19a〜19dを形成してもよい。さらに、背もたれ部17については、人が背もたれ部17にもたれた場合に背もたれ部17が電池ユニット3と干渉しないように、電池ユニット3と背もたれ部17との間にスペースを確保することが好ましい。
また、上述の例では、バックフレーム16に嵌め込むようにして電池ユニット3を設置する場合について説明したが、バックフレーム16の表面上に電池ユニット3を取り付けるようにしてもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態の構成を適宜組合せることも当初から予定している。また、今回開示した実施の形態はすべての点での例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
本発明の実施の形態1における電池ユニットの搭載構造を備えた自動車を示す斜視図である。 図1に示す自動車のドアの一部切欠き正面図である。 図2のIII−III線に沿って見たドア本体の断面図である。 電池ユニットの構造例を示す一部断面斜視図である。 本発明の実施の形態2における電池ユニットの搭載構造を備えたシートを示す一部断面斜視図である。 本発明の実施の形態2における電池ユニットの搭載構造を備えたシートの拡大断面図である。
符号の説明
1 自動車、2 ドア、3 電池ユニット、4 ドアガラス、5 固定部材、6 ケーブル、7 コネクタ、8 プラグ、9 通風口、10 ガラスセンター、11 アウタパネル、12 バー、13 ヒンジ、14 インナパネル、15 シート、16 バックフレーム、17 背もたれ部、18 座部、19a〜19d 通風路、20,21 排気口、22 弁、23 ファン、24 フレーム、24a 本体側フレーム、30 ケーシング、31 蓄電セル。

Claims (5)

  1. 車両のドア本体の内部空間を規定する外側部材および内側部材と、
    前記内部空間内に配置され、複数のバイポーラ電池を含む電池ユニットと、
    前記外側部材と前記内側部材とのいずれかに設けられ、前記電池ユニットを前記内部空間内で前記外側部材と前記内側部材とのいずれかに対し固定可能な固定部材とを備えた、電池ユニットの車両搭載構造。
  2. 前記ドア本体はドアガラスを有し、該ドアガラスを駆動することで前記内部空間内に前記ドアガラスの少なくとも一部を収納可能であり、
    前記電池ユニットを、前記内部空間内において前記ドアガラスが移動可能である移動可能経路と、前記内側部材との間の領域に配置した、請求項1に記載の電池ユニットの車両搭載構造。
  3. 前記ドア本体は前記ドアガラスの周縁部を受入れ可能なフレームを有し、
    前記電池ユニットは、複数の蓄電セルと、該蓄電セル間の電気的接続状態を解除可能なプラグとを有し、
    前記プラグを前記ドア本体側に位置する前記フレームの近傍に配置した、請求項2に記載の電池ユニットの車両搭載構造。
  4. 前記電池ユニットは、複数の蓄電セルと、該蓄電セル間の電気的接続状態を解除可能なプラグとを有し、
    前記プラグを前記ドアガラスの収納用開口部の近傍に配置した、請求項2に記載の電池ユニットの車両搭載構造。
  5. 車両の内部に設置され、座部と、背もたれ部と、バックフレーム部とを有するシートと、
    前記バックフレーム部に装着され、複数のバイポーラ電池を含む電池ユニットと、
    前記シートに設けられ、前記電池ユニットから放散される熱を伝達可能な伝熱媒体の流通を許容する通風路と、
    前記通風路を形成するように前記バックフレーム部に前記電池ユニットを固定可能な固定部材と備えた、電池ユニットの車両搭載構造。
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