JP2006091690A - 画像形成装置におけるフレーム溶接方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 筐体の製作コストを安くできるようにする。
【解決手段】 略四角形の金属板を左右の側辺部15a,15bどうしが互いに対向するように屈曲させて筒状フレーム材14を形成し、そのフレーム材を、画像形成用機器を収容可能な筐体の金属製底板11に溶接する画像形成装置におけるフレーム溶接方法であって、底板を、その端面18が側辺部どうしの対向箇所16に臨むようにフレーム材に重ねて、端面と対向箇所の両側辺部とを同時に溶接する。
【選択図】 図4
【解決手段】 略四角形の金属板を左右の側辺部15a,15bどうしが互いに対向するように屈曲させて筒状フレーム材14を形成し、そのフレーム材を、画像形成用機器を収容可能な筐体の金属製底板11に溶接する画像形成装置におけるフレーム溶接方法であって、底板を、その端面18が側辺部どうしの対向箇所16に臨むようにフレーム材に重ねて、端面と対向箇所の両側辺部とを同時に溶接する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、略四角形の金属板を左右の側辺部どうしが互いに対向するように屈曲させて筒状フレーム材を形成し、前記フレーム材を、画像形成用機器を収容可能な筐体の金属製底板に溶接する画像形成装置におけるフレーム溶接方法に関する。
コピー機やプリンターなどの画像形成装置では、高画質の画像を形成できるように、大きな剛性を備えた変形が少ない筐体に画像形成用機器を収容してあり、筐体底部の剛性を高めるために、筒状フレーム材を筐体の金属製底板に溶接してある(例えば、特許文献1参照)。
上記画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、略四角形の金属板を左右の側辺部どうしが互いに対向するように屈曲させた筒状フレーム材を、筐体の金属製底板に溶接するので、所望強度の筒状フレーム材を形成できるように、金属板の厚さや寸法を設定して、必要な剛性を効率良く確保できるが、従来のフレーム溶接方法では、筒状フレーム材の形状剛性を確保できるように、その互いに対向する側辺部どうしを予め一体に溶接してから、筐体の金属製底板に溶接している(慣用技術であり、先行技術文献情報を開示できない)。
上記画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、略四角形の金属板を左右の側辺部どうしが互いに対向するように屈曲させた筒状フレーム材を、筐体の金属製底板に溶接するので、所望強度の筒状フレーム材を形成できるように、金属板の厚さや寸法を設定して、必要な剛性を効率良く確保できるが、従来のフレーム溶接方法では、筒状フレーム材の形状剛性を確保できるように、その互いに対向する側辺部どうしを予め一体に溶接してから、筐体の金属製底板に溶接している(慣用技術であり、先行技術文献情報を開示できない)。
このため、筒状フレーム材を筐体の金属製底板に溶接するために、形状剛性を確保できるように筒状フレーム材の互いに対向する側辺部どうしを一体に溶接する工程と、そのフレーム材を筐体の金属製底板に溶接する工程との二つの溶接工程が必要で、筐体の製作コストが高くなる欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、筐体の製作コストを安くできるようにすることを目的とする。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、筐体の製作コストを安くできるようにすることを目的とする。
本発明の第1特徴構成は、略四角形の金属板を左右の側辺部どうしが互いに対向するように屈曲させて筒状フレーム材を形成し、前記フレーム材を、画像形成用機器を収容可能な筐体の金属製底板に溶接する画像形成装置におけるフレーム溶接方法であって、前記底板を、その端面が前記側辺部どうしの対向箇所に臨むように前記フレーム材に重ねて、前記端面と前記対向箇所の両側辺部とを同時に溶接する点にある。
〔作用及び効果〕
筐体の金属製底板を、その端面が側辺部どうしの対向箇所に臨むように筒状フレーム材に重ねて、金属製底板の端面と対向箇所の両側辺部とを同時に溶接するので、一つの溶接工程で、形状剛性を確保できるように筒状フレーム材の互いに対向する側辺部どうしを一体に溶接しながら、そのフレーム材を筐体の金属製底板に溶接することができ、筐体の製作コストを安くすることができる。
筐体の金属製底板を、その端面が側辺部どうしの対向箇所に臨むように筒状フレーム材に重ねて、金属製底板の端面と対向箇所の両側辺部とを同時に溶接するので、一つの溶接工程で、形状剛性を確保できるように筒状フレーム材の互いに対向する側辺部どうしを一体に溶接しながら、そのフレーム材を筐体の金属製底板に溶接することができ、筐体の製作コストを安くすることができる。
本発明の第2特徴構成は、前記底板を、その端面が前記側辺部どうしの対向箇所に沿って一連に臨むように、前記フレーム材に重ねる点にある。
〔作用及び効果〕
底板を、その端面が側辺部どうしの対向箇所に沿って一連に臨むように、筒状フレーム材に重ねるので、金属製底板の端面と対向箇所の両側辺部とを同時に溶接することで、筒状フレーム材における側辺部どうしの対向箇所を別途溶接することなく、筒状フレーム材の形状剛性をその長手方向に沿って一連に確保し易い。
底板を、その端面が側辺部どうしの対向箇所に沿って一連に臨むように、筒状フレーム材に重ねるので、金属製底板の端面と対向箇所の両側辺部とを同時に溶接することで、筒状フレーム材における側辺部どうしの対向箇所を別途溶接することなく、筒状フレーム材の形状剛性をその長手方向に沿って一連に確保し易い。
本発明の第3特徴構成は、前記金属板を前記側辺部どうしが板面に沿う方向で互いに対向する角筒状に屈曲させて、前記フレーム材を形成する点にある。
〔作用及び効果〕
金属板を側辺部どうしが板面に沿う方向で互いに対向する角筒状に屈曲させて、筒状フレーム材を形成するので、金属製底板を筒状フレーム材に面接触するように重ねて、その端面が側辺部どうしの対向箇所に臨ませることができ、金属製底板と筒状フレーム材とを溶接する際の相対位置を位置決めし易い。
金属板を側辺部どうしが板面に沿う方向で互いに対向する角筒状に屈曲させて、筒状フレーム材を形成するので、金属製底板を筒状フレーム材に面接触するように重ねて、その端面が側辺部どうしの対向箇所に臨ませることができ、金属製底板と筒状フレーム材とを溶接する際の相対位置を位置決めし易い。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2は、コピー機やプリンターなどの画像形成装置において、装置本体の内部機器、例えば画像形成部や給紙トレイ,給紙トレイの用紙を画像形成部に搬送する用紙搬送部などを収容する鋼製枠組み状筐体Aを示している。
図1,図2は、コピー機やプリンターなどの画像形成装置において、装置本体の内部機器、例えば画像形成部や給紙トレイ,給紙トレイの用紙を画像形成部に搬送する用紙搬送部などを収容する鋼製枠組み状筐体Aを示している。
前記筐体Aは主として板金製部材を溶接で接合して組み立ててあり、装置本体の前面側に沿って配置してある前側板1と、装置本体の背面側に沿って配置してある後側板2とを、キャスター19や設置高さ調節用のアジャスター20を備えたベース部材3の前後に互いに略平行な姿勢で垂直に固定し、横フレーム材4,5,6などで間隔を隔てて連結して構成してある。
前記前側板1は、内部機器の保守点検や給紙トレイの出し入れなどができるように上下に大きな開口7a,7bを備えた枠状に形成してあり、前側板1及び後側板2の外周部を外向きに折り曲げて、略全周に亘って補強用のフランジ1a〜1d,2a〜2dを設け、これらのフランジ1a〜1d,2a〜2dにベース部材3や横フレーム材4〜6などを固定して、前側板1と後側板2とを間隔を隔てて連結してある。
つまり、図2に示すように、前側板1と後側板2の左右の上端角部どうしを横断面形状が略L字形の第1,第2横フレーム材4,5で連結して、第1横フレーム材4と第2横フレーム材5との間に上板部材8を取り付けると共に、前側板1と後側板2の上下方向中間どうしを、第1横フレーム材4の下方の第3横フレーム材6と、第2横フレーム材5の下方の中間側板9と、上板部材8の下方の中間板材10で連結してある。
前記ベース部材3は、筐体Aの鋼製底板11を略四角形の鋼製枠体12の下面側に溶接して構成してあり、底板11は、筐体Aにおける左右方向中央部にコの字形の溝状凹入部13を形成するように板金加工してあり、枠体12は、板金製の筒状フレーム材14の四本を略四角形に溶接接合して構成してあり、各筒状フレーム材14を、本発明によるフレーム溶接方法で底板11に溶接してある。
図3はベース部材3を下面側から見た分解斜視図で、枠体12は、図4にも示すように、略四角形の鋼板を左右の側辺部15a,15bどうしが板面に沿う方向で互いに対向する四角筒状に屈曲させて形成した4本の筒状フレーム材14を、各側辺部15a,15bどうしの対向箇所16を下向きにして、略四角形の枠状に溶接接合してあり、底板11の外周部には、各筒状フレーム材14の下面側に溶接するための鍔17を一体に形成してある。
そして、図4(イ)に示すように、各鍔17の側端面18が側辺部15a,15bどうしの対向箇所16に沿って一連に臨むように、底板11を各筒状フレーム材14の下面側に面接触するように重ねて、図4(ロ),図5に示すように、側端面18と対向箇所16の両側辺部15a,15bとを、所定間隔を隔てて設定した複数の溶接ポイントPにおいて、抵抗溶接法やアーク溶接法で同時に溶接してある。
〔その他の実施形態〕
1.本発明による画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、略四角形の金属板を左右の側辺部どうしが互いに対向するように円筒状に屈曲させて形成した円筒状フレーム材を、筐体の金属製底板に溶接するために使用しても良い。
2.本発明による画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、底板の端面を、側辺部どうしの対向箇所に沿って一連に臨ませて、その対向箇所の両側辺部に対して全長に亘って連続的に溶接しても良い。
3.本発明による画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、底板に貫通孔を形成して、その貫通孔に臨む底板の端面が側辺部どうしの対向箇所に臨むように底板を筒状フレーム材に重ねて、側端面と対向箇所の両側辺部とを同時に溶接しても良い。
4.本発明による画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、フレーム材や底板を構成する金属は鋼に限定されず、例えばアルミ合金板を屈曲させて形成した筒状フレーム材を、筐体のアルミ合金製底板に溶接するために使用しても良い。
5.本発明による画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、コピー機やプリンターなどの他、ファクシミリに使用しても良い。
1.本発明による画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、略四角形の金属板を左右の側辺部どうしが互いに対向するように円筒状に屈曲させて形成した円筒状フレーム材を、筐体の金属製底板に溶接するために使用しても良い。
2.本発明による画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、底板の端面を、側辺部どうしの対向箇所に沿って一連に臨ませて、その対向箇所の両側辺部に対して全長に亘って連続的に溶接しても良い。
3.本発明による画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、底板に貫通孔を形成して、その貫通孔に臨む底板の端面が側辺部どうしの対向箇所に臨むように底板を筒状フレーム材に重ねて、側端面と対向箇所の両側辺部とを同時に溶接しても良い。
4.本発明による画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、フレーム材や底板を構成する金属は鋼に限定されず、例えばアルミ合金板を屈曲させて形成した筒状フレーム材を、筐体のアルミ合金製底板に溶接するために使用しても良い。
5.本発明による画像形成装置におけるフレーム溶接方法は、コピー機やプリンターなどの他、ファクシミリに使用しても良い。
11 底板
14 フレーム材
15a 側辺部
15b 側辺部
16 対向箇所
18 端面
A 筐体
14 フレーム材
15a 側辺部
15b 側辺部
16 対向箇所
18 端面
A 筐体
Claims (3)
- 略四角形の金属板を左右の側辺部どうしが互いに対向するように屈曲させて筒状フレーム材を形成し、
前記フレーム材を、画像形成用機器を収容可能な筐体の金属製底板に溶接する画像形成装置におけるフレーム溶接方法であって、
前記底板を、その端面が前記側辺部どうしの対向箇所に臨むように前記フレーム材に重ねて、前記端面と前記対向箇所の両側辺部とを同時に溶接する画像形成装置におけるフレーム溶接方法。 - 前記底板を、その端面が前記側辺部どうしの対向箇所に沿って一連に臨むように、前記フレーム材に重ねる請求項1記載の画像形成装置におけるフレーム溶接方法。
- 前記金属板を前記側辺部どうしが板面に沿う方向で互いに対向する角筒状に屈曲させて、前記フレーム材を形成する請求項1又は2記載の画像形成装置におけるフレーム溶接方法。
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JP2004279717A JP2006091690A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 画像形成装置におけるフレーム溶接方法 |
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JP (1) | JP2006091690A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010210897A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000061746A (ja) * | 1998-08-22 | 2000-02-29 | Ricoh Co Ltd | 骨格構造体 |
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2004
- 2004-09-27 JP JP2004279717A patent/JP2006091690A/ja active Pending
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