JP2019111561A - シート搬送装置の支持体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の金属板材を溶接して画像形成装置の支持体を構成する際に、第1方向と、第1方向と直交する第2方向の異なる2方向から溶接を行う場合、溶接時のロボットアームの移動距離が増えてしまう。【解決手段】 ステーに形成される、第1金属板材の一方の面側に劣角をなすように曲げられた第1曲げ部と、第1曲げ部と並列に曲げ稜線が延びる第2曲げ部との間に形成される平面領域と、側板に形成される、第2金属板材の一方の面側に劣角をなすように曲げられた第3曲げ部と、第3曲げ部と並列に曲げ稜線が延びる第4曲げ部との間に形成される平面領域とを溶接によって固定する。【選択図】 図5

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置の支持体構造に関する。
従来、複写機、シート後処理装置、給紙装置等の装置は、装置本体の骨格を形成する支持体構造を有している。この支持体構造は、加工された金属板材を含み、これらは側板や梁等に用いられている。そして、金属板材からなる側板や梁等には、基板やカバー等の他の部品が取り付けられる。
特許文献1は、L字形状に加工された金属板材を用いた支持体構造の構成を開示している。そして、このL字形状の金属板材は、側面及び天面等の2面で他の金属板材と溶接され、画像形成装置の支持体としての筐体を形成する構成となっている。
従来、図11に示すような金属板材からなる支持体構造900において、第1板金901と第2板金902とを溶接によって締結する構成が用いられる場合がある。ここでは、支持体構造900において、第1板金901と第2板金902とを特許文献1のように側面及び天面の2方向から溶接によって締結する場合を説明する。尚、図11において、(a)は従来の支持体構造900の概略斜視図であり、(b)は従来の支持体構造900の溶接点近傍の斜視図であり、(c)は(b)を矢印C方向から見た側面図である。
図11に示すように、第1板金901と第2板金902とを2面で溶接する場合、天面の溶接点911を溶接する場合は矢印Y1方向からレーザを照射し、側面の溶接点912を溶接する場合は矢印Y2方向からレーザを照射する必要がある。
このように、従来の支持体構造900のように異なる2方向からの溶接をロボットアームによって自動的に行う構成について、図10を用いて説明する。尚、図10において、(a)はロボットアーム1000によって天面の溶接点911を溶接する際の説明図であり、(b)はロボットアーム1000によって側面の溶接点912を溶接する際の説明図である。尚、図10において、それぞれの金属板材を固定する冶具は図示を省略している。
ロボットアーム1000によるレーザ溶接は、ロボットアーム1000に設けられたレーザ照射部1010から溶接点へレーザを照射することで行われる。このとき、レーザ溶接を用いる場合、レーザの照射角度が溶接面に対して垂直となるようにレーザを照射する構成が好ましい。従って、異なる2方向からの溶接をロボットアーム1000によって行う場合、まず図10(a)に示すように天面の溶接点911を溶接した後、レーザ照射部を回動させてレーザの照射角度を変更し、図10(b)に示すように側面の溶接点912を溶接する。
特開2003−69243号公報
しかしながら、金属板材同士を異なる2方向から溶接する場合、ロボットアームの照射角度を変更する必要があるため、溶接時のロボットアームの移動距離が多くなっていた。
そこで、本発明は、上記の点に鑑み、溶接時のロボットアームの移動距離を低減可能な支持体構造を提供することを目的とする。
第1金属板材からなるステーと第2金属板材からなる側板とを溶接によって固定して形成されるシート搬送装置に用いられる支持体構造であって、ステーは、第1金属板材の一方の面側に劣角をなすように曲げられた第1曲げ部と、第1曲げ部の曲げ稜線に対して並列に曲げ稜線が延びるように、第1金属板材の一方の面側に劣角をなすように曲げられた第2曲げ部と、第1曲げ部と第2曲げ部との間に形成される第1平面領域と、第1曲げ部によって曲げられたことで第1平面領域と隔てられた第2平面領域と、第2曲げ部によって曲げられたことで第1平面領域と隔てられた第3平面領域と、を有し、側板は、第2金属板材の一方の面側に劣角をなすように曲げられた第3曲げ部と、第3曲げ部の曲げ稜線に対して並列に曲げ稜線が延びるように第2金属板材の一方の面側に劣角をなすように曲げられた第4曲げ部と、第3曲げ部と第4曲げ部との間に形成される第4平面領域と、第3曲げ部によって曲げられたことで第4平面領域と隔てられた第5平面領域と、第4曲げ部によって曲げられたことで第4平面領域と隔てられた第6平面領域と、を有し、ステーと側板とは、第1平面領域と第4平面領域が対向し、かつ第2平面領域と第5平面領域とが対向し、かつ第3平面領域と第6平面領域とが対向するように重ねられ、ステーの第1曲げ部及び第2曲げ部によって隔てられる3つの領域及び側板の第3曲げ部及び第4曲げ部によって隔てられる3つの領域のうち、第1平面領域と第4平面領域とが溶接されることで、ステーと側板が互いに固定されることを特徴とする。
本発明によれば、支持体構造の溶接時のロボットアームの移動距離を低減することができる。
画像形成装置の概略断面図。 画像形成装置の支持体構造の概略斜視図。 (a)右上ステーの曲げ稜線近傍の斜視図、(b)前側板の曲げ稜線近傍の斜視図。 金属板材の加工方法を説明するための概略断面図。 (a)右上ステーと前側板の溶接位置近傍の斜視図、(b)右上ステーと前側板の溶接位置近傍の断面。 本実施形態のロボットアームによる溶接方法を示す説明図。 (a)従来の溶接方法を用いた溶接位置近傍の斜視図、(b)第1の実施形態の溶接方法を用いた溶接位置近傍の斜視図。 従来の溶接方法を用いた場合の剛性と第1の実施形態の溶接方法を用いた場合の剛性とを比較した説明図。 他の実施形態の溶接方法を用いた溶接位置近傍の斜視図。 従来の溶接方法を用いた場合の剛性と他の実施形態の溶接方法を用いた場合の剛性とを比較した説明図。 従来の溶接方法を示す説明図。 従来のロボットアームによる溶接方法を示す説明図。
以下にて、本発明を実施するための好ましい形態について、図面を参照して説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。尚、各図に共通する部材には同一の符号を記すものとする。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態における画像形成装置100の概略断面図である。図1に示すように、画像形成装置100において、カセット111は、図1の手前方向に引出可能に設けられ、紙媒体やOHT等のシート上の記録媒体であるシートSが収容されている。
画像読取装置150は、画像形成装置100の上方に配置され、ユーザによってセットされた原稿や、原稿搬送装置300から搬送される原稿等を、読み取ることが可能となっている。操作部200は、画像形成装置100の上方に配置され、操作者によって操作されることで、画像形成装置100における画像形成動作の指示を受け付けることが可能であり、表示部を介して操作者へ各種情報を報知することが可能となっている。尚、画像読取部150によって読み取られた画像データや、不図示の通信部を介して装置外から受け取る画像データは、不図示のコントローラによって画像情報として処理され、画像形成装置100によってシート上に画像データに基づく画像が形成される。
本実施形態では、画像形成装置100及び原稿搬送装置300等のようにシート状の媒体を搬送するものをシート搬送装置と定義する。
画像形成装置100では、画像情報に基づいてレーザスキャナユニット142からレーザ光が照射され、感光ドラム141上に静電潜像が形成される。そして、現像部143によって感光ドラム141上の静電潜像がトナー等の現像剤によって現像され、感光体上にトナー像が形成される。ここで形成されたトナー像は、一次転写部144によって中間転写ベルト145上に転写される。尚、本実施形態における画像形成装置100は、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBkの4色を用いた中間転写方式のカラープリンタである。上述した感光ドラム141、現像部143及び一次転写部144等の画像形成部はイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBkの各色毎に設けられるが、トナーの色が異なる以外は略同一に構成されるため、説明を省略する。
図1において、中間転写ベルト145は、図1中の矢印A方向へと搬送駆動される。従って、上述したイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBkの画像形成部それぞれで形成されるトナー像は、順次中間転写ベルト145へと転写される。このとき、それぞれの画像形成部による一時転写は、上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、カラーのトナー像が中間転写ベルト145上に形成される。このとき形成されたカラーのトナー像は、中間転写ベルト145の回転によって中間転写ベルト145を介して二次転写ローラ対131,132によって形成される二次転写部130へ搬送される。
一方、カセット111に積載収納されたシートSは、給紙部110により一枚ずつ分離されて画像形成装置100の上方へと給送される。給送部110によって給送されたシートSは、第1搬送ローラ対120に受け渡され、シート搬送方向下流側に配置されたシート斜行矯正部10へと搬送され、シートSの斜行が矯正される。
斜行が矯正されたシートSは、第2搬送ローラ対30によって二次転写部130へ搬送されることで、シートS上にトナー像が二次転写される。その後、シートSは定着部155へと搬送され、略対向するローラもしくはベルト等による所定の加圧と、ヒータ等の熱源による加熱によってシートS上にトナー像を定着させる。このようにして画像が形成されたシートSは、定着後搬送部160を通過して、排紙ローラ161によって排紙トレイ170上に排出される。ここで、シートSの両面に対して画像を形成する場合は、排紙ローラ161を逆回転させてシートSを反転搬送部180へと搬送し、表裏反転された状態で再度二次転写部130へ搬送されることで、反対面への画像形成が行われる。上述した各構成は、画像形成装置100の支持体構造500に固定され、保持されている。
次に、本実施形態における画像形成装置100の支持体構造500の構成について、説明をする。図2は、本実施形態の支持体構造500を正面右斜め方向から見た概略斜視図である。支持体構造500は、複数の金属板材が溶接によって締結されて構成されている。尚、本実施形態では、支持体構造500の溶接にファイバーレーザ溶接を用いている。
ステーとしての右上ステー501は、画像形成装置100の支持体構造500において上側に設けられる略L字形状の金属板材であり、画像形成装置100の前側板502と後側板とを連結する金属板材である。また、右上ステー501の上部には画像読取部150や操作部200が配置されるため、右上ステー501は、画像読取部150や操作部200の荷重を受ける支持体となっている。側板としての前側板502は、画像形成装置100の支持体構造500において正面側に設けられる略L字形状の金属板材であり、右上ステー501と溶接により固定される。
本実施形態の支持体構造500は、図11に示した従来の支持体構造1000と異なり、右上ステー501及び前側板502の曲げ稜線の一部に第1平面領域としての第3板部503や第4平面領域としての第6板部504が絞り加工により形成される構成となっている。
図3は、右上ステー501と前側板502が溶接される前の状態を示す斜視図であり、図3(a)は右上ステー501の曲げ稜線近傍の斜視図であり、図3(b)は前側板502の曲げ稜線近傍の斜視図である。
図3(a)に示すように、右上ステー501は全体が略L字形状に曲げ加工されているため、第2平面領域としての第1板部501aと第3平面領域としての第2板部501bとの間に第5曲げ部としての一対の第1曲げ稜線部501cが形成されている。そして、一対の第1曲げ稜線部501cを結んだ直線が延びる方向における右上ステー501の両端部の間には、一対の第1曲げ稜線部501cを結んだ直線に対して凹形状の第1平面領域としての第3板部503が設けられている。第3板部503には、絞り加工によって第1平面部503a、第2平面部503b、第3平面部503cが形成されている。ここで、一対の第1曲げ稜線部501cを結んだ直線が延びる方向とは、第1板部501aの平面と第2板部501bの平面とを延ばした際の面同士が交わる直線が延びる方向である。
また、第1板部501aと第3板部503との間には第1曲げ部503dが形成され、右上ステー501の一方の面側において、第1板部501aに対して第3板部503が45°傾斜するように第1曲げ部503dによって曲げられている。これにより、第1板部501aの平面領域と第3板部503の平面領域とは、第1曲げ部503dによって隔てられている。
また、第3板部503と第2板部501bとの間には第2曲げ部503eが形成され、右上ステー501の一方の面側において、第2板部501bに対して第3板部が45°傾斜するように第2曲げ部503eによって曲げられている。これにより、第2板部501bの平面領域と第3板部503の平面領域とは、第2曲げ部503eによって隔てられている。
ここで、第1曲げ部503d及び第2曲げ部503eは、一対の第1曲げ稜線部501cと同じ方向に延びる稜線を有する曲げ部である。つまり、第1曲げ部503dの稜線と、第2曲げ部503eの稜線と、一対の第1曲げ稜線部501cの稜線とは、並列になるように形成されている。
そして、第3板部503の第1平面部503aは、第1曲げ部503d及び第2曲げ部503eを長手方向の辺とする長方形状の平面となっている。第2平面部503bは、第1平面部503aの短手方向の辺(第1曲げ部503d及び第2曲げ部503eと直交する方向の辺)と、一対の第1曲げ稜線501cの一方とを結ぶ三角形状の平面となっている。第3平面部503cは、第1平面部503aに対して第2平面部503bと反対側に設けられ、第1平面部503aの短手方向の辺(第1曲げ部503d及び第2曲げ部503eと直交する方向の辺のうち、第2平面部503bが設けられる辺の反対側の辺)と、一対の第1曲げ稜線501cの他方とを結ぶ三角形状の平面となっている。
第2平面部503b及び第3平面部503cは、第1平面部503aに対してそれぞれ45°傾斜した平面となっている。本実施形態では、一対の第1曲げ稜線部501cから第1板部501a側に4mm、一対の第1曲げ稜線部501cから第2板部501b側に4mmの位置を絞り加工することで、第1平面部503a、第2平面部503b、第3平面部503cを形成している。
図3(b)に示すように、前側板502は全体が略L字形状に曲げ加工されているため、第5平面領域としての第4板部502aと第6平面領域としての第5板部502bとの間に第6曲げ部としての一対の第2曲げ稜線部502cが形成されている。そして、一対の第2曲げ稜線部502cを結んだ直線が延びる方向における前側板502の両端部の間には、一対の第2曲げ稜線部502cを結んだ直線に対して凹形状の第4平面領域としての第6板部504が設けられている。第6板部504は、絞り加工によって第4平面部504a、第5平面部504b、第6平面部504cが形成されている。
また、第4板部502aと第6板部504との間には第3曲げ部504dが形成され、前側板502の一方の面側において、第4板部502aに対して第6板部504が45°傾斜するように第3曲げ部504dによって曲げられている。これにより、第4板部502aの平面領域と第6板部504の平面領域とは、第3曲げ部504dによって隔てられている。
また、第5板部502bと第6板部504との間には第4曲げ部504eが形成され、前側板502の一方の面側において、第5板部502bに対して第6板部504が45°傾斜するように第4曲げ部504eによって曲げられている。これにより、第5板部502bの平面領域と第6板部504の平面領域とは、第4曲げ部504eによって隔てられている。
ここで、第3曲げ部504d及び第4曲げ部504eは、一対の第2曲げ稜線部502cと同じ方向に延びる稜線を有する曲げ部である。つまり、第3曲げ部504dの稜線と、第4曲げ部504eの稜線と、一対の第2曲げ稜線部502cの稜線とは、並列になるように形成されている。
そして、第6板部504の第4平面部504aは、第3曲げ部504d及び第4曲げ部504eを長手方向の辺とする長方形状となっている。第5平面部504bは、第4平面部504aの短手方向の辺(第3曲げ部504d及び第4曲げ部504eと直交する方向の辺)と、一対の第2曲げ稜線502cの一方とを結ぶ三角形状の平面となっている。第6平面部504cは、第4平面部504aに対して第5平面部504bと反対側に設けられ、第4平面部504aの短手方向の辺(第3曲げ部504d及び第4曲げ部504eと直交する方向の辺のうち、第5平面部504bが設けられる辺の反対側の辺)と、一対の第2曲げ稜線502cの他方とを結ぶ三角形状の平面となっている。
第5平面部504b及び第6平面部504cは、第4平面部504aに対して45°傾斜した平面となっている。本実施形態では、右上ステー501と同様に、一対の第2曲げ稜線502cから第4板部502a側に4mm、一対の第2曲げ稜線502cから第5板部502b側に4mmの位置を絞り加工することで、第4平面部504a、第5平面部504b、第6平面部504cを形成している。
このとき、金属板材同士をレーザによって溶接する場合、一般的に0.3mm以上の間隔があると溶接不良が発生する場合があるため、右上ステー501と前側板502の溶接位置が0.3mm以上離れない寸法とする必要がある。従って、後述する溶接位置が設けられる第1平面部503aと第4平面部504aとの板厚方向の間隔が0.3mm以上とならないように金属板材を加工して右上ステー501及び前側板502を形成する。
本実施形態では、右上ステー501の第3板部503と前側板502の第6板部504の大きさは、角度や寸法が略同一となるように形成している。これによって、右上ステー501と前側板502とを重ね合わせて溶接する際に、金属板材同士の間隔(第1平面部503aと第4平面部504aとの板厚方向の間隔)が0.3mm以上開かないようになっている。
次に、右上ステー501や前側板502のようにL字形状の稜線部分に平面部を形成するための金属板材の加工方法について説明をする。図4は、L字形状の稜線部分に平面部を形成するための金属板材の加工方法を説明するための概略断面図である。図4では、(a)〜(f)の順で、金属板材Pの加工工程を示している。
金属板材Pは、パンチ701、ダイ702、パンチ701に設けられる第1斜面部703、ダイ702に設けられる第2斜面部704、逆押さえ部705に押圧されることで、曲げ加工が施される。
まず図4(a)に示すように、金属板材Pをパンチ701と、ダイ702及び逆押さえ部705との間にセットする。その後、図4(b)に示すように、矢印D方向にパンチ701を下降させる。ここで、逆押さえ部705は、不図示のバネによって矢印D方向と反対方向に付勢されており、加工時にパンチ701と共に金属板材Pを挟持することで金属板材Pに意図せぬ変形が生じない構成となっている。
その後、図4(c)に示すように、パンチ701を矢印D方向にさらに下降させると、不図示のバネの付勢に抗して、逆押さえ部705がパンチ701と共に矢印D方向に下降する。これにより、金属板材Pは一定の力で加圧され、パンチ701と逆押さえ部705によって挟持された状態で、パンチ701及びダイ702の形状に沿って変形していく。ここで、パンチ701とダイ702の対向する面には、それぞれ第1斜面部703、第2斜面部704が設けられている。これにより、図4(d)に示すようにパンチ701が矢印D方向に下降して最下位置に到達すると、パンチ701、第1斜面部703、ダイ702、第2斜面部704に沿って金属板材Pが変形する。
その後、図4(e)に示すように、パンチ701を矢印U方向に上昇させて、パンチ701とダイ702による金属板材Pの加圧を開放させる。そして、図4(f)に示すように、加工後の金属板材Pを取り出し可能となる位置までパンチ701を矢印U方向に上昇させ、加工後の金属板材Pを加工装置から取り出す。
このような加工方法によって、右上ステー501や前側板502に、第1平面部503aや、第4平面部504aを形成する。尚、図4では図示を省略しているが、パンチ701、ダイ702、右上ステー501における第1斜面部703及び第2斜面部704は、第1平面部503a、第2平面部503b及び第3平面部503cや、前側板502における第4平面部504a、第5平面部504b及び第6平面部504cを形成可能な形状となっている。
本実施形態では、図3(a)に示すように、右上ステー501の一対の第1曲げ稜線部501cを結ぶ直線が延びる方向の一部分(中央部分)に第1平面部503aを形成する構成としている。また、前側板502の一対の第2曲げ稜線部502cを結ぶ直線が延びる方向における一部分(中央部分)に第4平面部504aを形成する構成としている。従って、図4に示す第1斜面部703及び第2斜面部704は、矢印D方向と直交する方向(図4における紙面の手前から奥へ向かう方向)において、パンチ701及びダイ702よりも長さが短くなるように形成される。また、第1斜面部703及び第2斜面部704は、矢印D方向と直交する方向(図4における紙面の手前から奥へ向かう方向)におけるパンチ701及びダイ702の両端部の間に位置するように構成される。
このようにして金属板材Pを加工することで、L字の曲げ稜線部の間に平面部を形成した右上ステー501及び前側板502を加工することができる。そして、右上ステー501と前側板502は、図5に示すように重ね合わせた状態で、レーザによって溶接される。ここで、図5は、右上ステー501と前側板502とを溶接する際の溶接位置を示す図であり、(a)は溶接位置近傍の斜視図、(b)は(a)のB−B断面図である。
尚、本実施形態において、右上ステー501と前側板502とを重ね合わせた状態とは、右上ステー501の一方の面側(第1折り曲げ部503dによって劣角が形成される側)と前側板502の他方の面側(第3折り曲げ部504dによって優角が形成される側)とが対向するように重ね合わせた状態のことを示している。つまり、第1板部501aと第4板部502aとが対向し、第2板部501bと第5板部502bとが対向し、第3板部503と第6板部504とが対向している状態のことを示す。また、右上ステー501と前側板502とを重ね合わせた状態とは、図5に示したような右上ステー501と前側板502とを溶接可能な距離に配置した状態のことを示している。ここで、溶接可能な距離とは、2枚の金属板材をレーザ溶接する際に許容される一般的な距離であり、溶接ポイントにおいて金属板材同士の間隔が0.3mm以内となる配置関係である。尚、本実施形態では、右上ステー501の第1折り曲げ部503dにおいて劣角が形成される側の面と、前側板502の第3折り曲げ部504dにおいて優角が形成される側の面とを重ね合わせる構成としたが、逆の構成としてもよい。例えば、右上ステー501の第1折り曲げ部503dにおいて優角が形成される側の面と、前側板502の第3折り曲げ部504dにおいて劣角が形成される側の面とを重ね合わせる構成であってもよい。
ここで、図5(b)に示すように、本実施形態の第1曲げ部503dは、第1曲げ部503dの稜線が延びる方向における断面において、第1板部501aと第3板部503が交わる位置を中心に、右上ステー501の曲げ部の内側に劣角を形成する構成となっている。つまり、右上ステー501を形成する金属板材の一方の面側に劣角を形成するように第1曲げ部503dが設けられている。
また、第2曲げ部503eは、第2曲げ部503eの稜線が延びる方向における断面において、第2板部501bと第3板部503が交わる位置を中心に、右上ステー501の曲げ部の内側に劣角を形成する構成となっている。つまり、右上ステー501を形成する金属板材の一方の面側に劣角を形成するように第2曲げ部503eが設けられている。
また、第3曲げ部504dは、第3曲げ部504dの稜線が延びる方向における断面において、第4板部502aと第6板部504が交わる位置を中心に、前側板502の曲げ部の内側に劣角を形成する構成となっている。つまり、前側板502を形成する金属板材の一方の面側に劣角を形成するように第3曲げ部504dが設けられている。このとき、第3曲げ部504dは、右上ステー501と前側板502とを重ね合わせられる際に、第1曲げ部503dと対向するように、第1曲げ部503dと略同一の角度で形成されている。
また、第4曲げ部504eは、第4曲げ部504eの稜線が延びる方向における断面において、第5板部502bと第6板部504が交わる位置を中心に、前側板502の曲げ部の内側に劣角を形成する構成となっている。つまり、前側板502を形成する金属板材の一方の面側に劣角を形成するように第4曲げ部504eが設けられている。このとき、第4曲げ部504eは、右上ステー501と前側板502とを重ね合わせられる際に、第2曲げ部503eと対向するように、第2曲げ部503eと略同一の角度で形成されている。
本実施形態では、右上ステー501と前側板502との溶接を、第1平面部503aと第4平面部504aとが重なる部分にレーザを照射することで行う。このとき、図5(a)に示すように、レーザの照射位置である溶接位置は第1溶接位置513aと第2溶接位置513bの2点となっている。ここで、第1溶接位置513aと第2溶接位置513bは、それぞれが図5(b)のY3方向からレーザを照射されることで溶接される。
ここで、本実施形態では、上述したように第1曲げ部503dの角度と第3曲げ部504dの角度とを略同一とした。このとき、第1平面部503aと第4平面部504aとの間隔が0.3mm以上とならないような角度差であれば第1曲げ部503dの角度と、第3曲げ部504dの角度とが必ずしも同一でなくてもよい。
例えば、本実施形態では、第1曲げ部503dの角度と第3曲げ部504dとの角度差は0.5°もしくは1.0°までを許容誤差とする。このような、右上ステー501と前側板502の溶接時に重なり合う曲げ部における角度差の許容誤差は、第2曲げ部503eと第4曲げ部504eの関係にも適用される。
次に、本実施形態の右上ステー501の第1平面部503aと前側板502の第4平面部504aとの溶接を行う構成について図6を用いて説明をする。図6は、ロボットアーム600によって第1溶接位置513aと第2溶接位置513bで溶接する際の説明図である。ここで、ロボットアーム600によって溶接をする際、支持体構造500は不図示の冶具によって支持固定されており、溶接された後に不図示の冶具を取り外す。
ロボットアーム600によるレーザ溶接は、ロボットアーム600に設けられたレーザ照射部610から第1溶接点513a及び第2溶接点513bへレーザを照射することで行われる。本実施形態では、ファイバーレーザ溶接を用いるが、他の溶接方法を用いてもよい。このとき、ファイバーレーザ溶接を用いる場合は、レーザの照射角度が溶接位置の設けられる面に対して垂直となるようにレーザを照射する構成が好ましい。
図6に示すように、右上ステー501の第1平面部503aと前側板502の第4平面部504aとの溶接は、ロボットアーム600のレーザ照射部610から矢印Y3方向にレーザが照射されることで行われる。このとき、第1溶接位置513aと第2溶接位置513bとが、第1平面部503aと第4平面部504aとが重なっている同平面上に設けられているため、溶接位置を2か所設ける場合であっても、レーザは1方向からの照射のみでよい。従って、図11及び図12に示した従来の溶接方法に比べて、溶接時のロボットアームの照射角度を変更する必要がなくなるため、従来の溶接方法と比べて溶接時のロボットアームの移動距離を短くすることができる。これにより、支持体構造500は従来の支持体構造900と比較して、溶接にかかる工程数を削減することができる。
次に、右上ステー501と前側板502とを本実施形態の溶接方法によって溶接した場合の支持体構造500の剛性について、図7及び図8を用いて説明をする。図7において、(a)は従来の溶接方法を用いた場合の溶接位置近傍の斜視図であり、(b)は本実施形態の溶接方法を用いた場合の溶接位置近傍の斜視図である。図7及び図8では、試験用の金属板材をそれぞれの溶接方法によって溶接し、剛性や強度を測定した。ここでは、図2や図11で示した右上ステー及び前側板に比べて、試験用に小さい金属板材を用いているが、便宜上図2の本実施形態及び図11の従来構成と同じ符号を付して説明する。
また、本実施形態の溶接方法を用いて溶接した金属板材501及び502、従来例の溶接方法を用いて溶接した金属板材901及び902は、溶接位置や溶接位置の形状が異なる他は同じ大きさの金属板材を用いて同じ条件で試験を行った。従って、ここでは、本実施形態における試験用の金属板材の寸法を説明し、従来構成における試験用の金属板材の寸法については説明を省略する。
試験用の金属板材501及び502は、金属板材501の一対の第1曲げ稜線部501cを結んだ直線が延びる方向の長さを62mmとし、金属板材502においても一対の第2曲げ稜線部502cを結んだ直線が延びる方向への長さを62mmとしている。試験用の金属板材501は、一対の第1曲げ稜線部501cから第2板部501bの板厚方向における第1板部501aの端部までの長さを70mm、一対の第1曲げ稜線部501cから第1板部501aの板厚方向における第2板部501bの端部までの長さを10mmとしている。また、試験用の金属板材502は、一対の第2曲げ稜線部502cから第5板部502bの板厚方向における第4板部502aの端部までの長さを10mm、一対の第2曲げ稜線部502cから第4板部502aの板厚方向における第5板部502bの端部までの長さを70mmとしている。
上述した大きさの試験用の金属板材を用いて、従来の溶接方法を用いた場合と、本実施形態の溶接方法を用いた場合とで試験を行った。ここで、従来の溶接方法を用いた金属板材は、図7(a)に示すように、天面の溶接位置911と側面の溶接位置912の2点で、試験用金属板材901と902とを溶接している。また、本実施形態の溶接方法を用いた金属板材は、図7(b)に示すように、一対の第1曲げ稜線501cを結んだ直線が延びる方向の一部に設けられ、第1平面部503aと第4平面部504aとが重なる平面上の第1溶接位置513a及び第2溶接位置513bの2点で試験用金属板材501と502とを溶接している。
そして、従来の溶接方法において、図7(a)に示すように、試験用金属板材901と902とが溶接された状態で、金属板材902の斜線で示した部分を固定して図中矢印(1)(2)(3)のそれぞれの方向から荷重を加える試験を行った。また、本実施形態の溶接方法において、図7(b)に示すように、試験用金属板材501と502とが溶接された状態で、金属板材502の斜線で示した部分を固定して図中矢印(1)(2)(3)のそれぞれの方向から荷重を加える試験を行った。
本試験では、2Kgfの荷重を矢印(1)(2)(3)のそれぞれの方向から加えた。このとき、矢印(1)(2)(3)方向からそれぞれ荷重を加える位置は、従来の溶接方法を用いた場合と本実施形態の溶接方法を用いた場合とで同じ位置となっている。
ここで、図7(b)を用いて荷重を加える位置について説明をする。矢印(1)方向から荷重を加える位置は、一対の第1曲げ稜線部501cを結んだ直線が延びる方向において第1板部501aの中央部であって、第2板部501bの板厚方向において一対の第1曲げ稜線部501c(第2板部501bの端部)から27mm離れた位置である。また、矢印(2)方向から荷重を加える位置は、第2板部501bの板厚方向において一対の第1曲げ稜線部501c(第2板部501bの端部)から27mmの位置であって、矢印(1)方向から荷重を加える位置から一対の第1曲げ稜線部501cが延びる方向に26mm離れた位置である。また、矢印(3)方向から荷重を加える位置は、第1板部501aの板厚方向と第2板部501bの板厚方向と直交する方向(一対の第1曲げ稜線部501cが延びる方向)であって、第2板部501bの板厚方向において一対の第1曲げ稜線部501c(第2板部501bの端部)から27mm離れた位置である。
今回の試験では、矢印(1)(2)(3)の3方向から荷重を加えた際のそれぞれの変位量を測定した。尚、今回の試験では、デジタルフォースゲージを用いて矢印(1)(2)(3)方向から荷重を加え、ダイヤルゲージをハイトゲージに取り付けて加圧ポイントにおける変位量を測定した。
図8は、図7で示した試験を行った際の試験結果を示すグラフである。図8(a)は図7の矢印(1)方向から荷重を加えた場合の従来例と本実施形態による変位量の差を示すグラフである。また、図8(b)は矢印(2)方向から荷重を加えた場合の従来例と本実施形態による変位量の差を示すグラフである。また、図8(c)は矢印(3)方向から荷重を加えた場合の従来例と本実施形態による変位量の差を示すグラフである。尚、図8に示すグラフは、従来の溶接方法によって金属板材を溶接した際の変位量を100%とした場合の、本実施形態の溶接方法によって金属板材を溶接した際の変位量を示している。
図7において、矢印(1)方向に荷重を加えた場合、図7(a)に示す従来の溶接方法によって溶接された金属板材は変位量が1.01mmであるのに対して、図7(b)に示す本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材の変位量は0.94mmであった。従って、図8(a)に示すように、本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材は、従来の溶接方法によって溶接された金属板材よりも矢印(1)方向から荷重に対する剛性が約6%高い。
また、矢印(2)方向に荷重を加えた場合、図7(a)に示す従来の溶接方法によって溶接された金属板材は変位量が1.18mmであるのに対して、図7(b)に示す本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材の変位量は1.13mmであった。従って、図8(b)に示すように、本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材は、従来の溶接方法によって溶接された金属板材よりも矢印(2)方向から荷重に対する剛性が約4%高い。
また、矢印(3)方向に荷重を加えた場合、図7(a)に示す従来の溶接方法によって溶接された金属板材は変位量が0.34mmであるのに対して、図7(b)に示す本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材の変位量は0.30mmであった。従って、図8(c)に示すように、本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材は、従来の溶接方法によって溶接された金属板材よりも矢印(3)方向から荷重に対する剛性が約10%高い。
尚、上述した矢印(1)方向に荷重を加えた際の変位量は、矢印(1)方向に荷重を加える試験をそれぞれ3回行い、その3回の試験の変位量の平均値である。矢印(2)方向及び矢印(3)方向に荷重を加えた際の変位量も同様に、それぞれを3回ずつ試験し、その3回の試験の変位量の平均値である。この試験においては、矢印(1)(2)(3)の3方向における試験全てで本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材の変位量が従来の溶接方法によって溶接された金属板材の変位量を下回った。つまり、本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材は、従来の溶接方法によって溶接された金属板材に比べて変位量が少なく、剛性が高い。
これは、それぞれの方向から荷重を加えた際に、従来の溶接方法では天面溶接位置911及び側面溶接位置912付近に応力が集中して加わるのに対して、本実施形態の溶接方法では、第1溶接位置513a及び第2溶接位置513bに力が集中して加わることがないためであると考えられる。
従来の溶接方法では、矢印(1)方向や矢印(2)方向から荷重が加えられると、試験用の金属板材901は、L字の曲げ稜線部、天面溶接位置911及び側面溶接位置912に集中して応力が加わる。
これに対し、本実施形態の溶接方法では、矢印(1)方向や矢印(2)方向から荷重が加えられると、試験用の金属板材501は、一対の第1曲げ稜線部501cや、第1曲げ部503d及び第2曲げ部503eが設けられる部分や、第1平面部503a、第2平面部503b及び第3平面部503cを囲む曲げ稜線部を結んだ際に形成される各角部を中心に力を受ける。つまり、本実施形態では、矢印(1)(2)方向から力が加わった場合に、第1溶接位置513a及び第2溶接位置513b以外の複数の位置に応力が加わる構成となっている。従って、従来よりも荷重に対する応力が分散しやすくなっており、第1溶接位置513a及び第2溶接位置513bに応力が集中しづらくなる。
以上から、本実施形態の溶接方法を用いた場合は、応力が溶接位置に集中して加わることがなく、従来の溶接方法を用いる場合よりも矢印(1)方向及び矢印(2)方向からの荷重に対して剛性が高く、変位量が少なくなる。
また、従来の溶接方法では、矢印(3)方向から荷重が加えられると、固定されている金属板材902に対して、金属板材901が矢印(3)方向に移動するような力を受ける。このとき、金属板材同士を締結している天面溶接位置911及び側面溶接位置912に応力が集中して加わる。
これに対し、本実施形態の溶接方法では、矢印(3)方向からの荷重が加えられると、荷重が加えられる方向と交差する方向に延びる第2平面部503b、第3平面部503c、第5平面部504b、第6平面部504cによって応力を受ける構成となっている。つまり、第1溶接位置513a及び第2溶接位置513bにのみに力が加わることを低減している。従って、溶接位置のみに力が集中することで溶接部が剥離してしまうこと等を抑制することができる。
以上のように、本実施形態の溶接方法では、矢印(3)と交差する方向に延びる平面部を有さない従来の溶接方法を用いた場合に比べて、矢印(3)方向からの荷重に対して剛性が高く、変位量が少なくなる。また、図8に示したように、従来の溶接方法を用いる場合に比べて、本実施形態の溶接方法を用いた場合は、矢印(3)方向(せん断方向)からの荷重に対する剛性が最も高い効果を示した。
以上の実施形態では、第1曲げ部503d、第2曲げ部503e、第3曲げ部504d、第4曲げ部504eをそれぞれ45°となるように形成したが、第2平面部503b、第3平面部503c、第5平面部504b、第6平面部504cが矢印(3)方向からの荷重を受けられる構成であれば、この角度に限らなくても良い。
以上で説明したように、本実施形態における溶接方法を用いた場合、従来の溶接方法と比べて溶接位置に応力が集中することを抑制できるため、支持体構造の剛性を高めることが可能となる。
また、従来の溶接方法に対して1方向からのレーザ照射による溶接が可能となるため、溶接時のロボットアームの移動量を減らすことができ、溶接にかかる工程数を減らすことができる。また、溶接にかかる工程数を減らした場合であっても、支持体構造の剛性を高めることが可能となる。
<他の実施形態>
以上で説明した実施形態では、第1金属板材としての右上ステー501の一対の第1曲げ稜線部501cの間に第1平面部503aを設ける構成とした。また、第2金属板材としての前側板502の一対の第2曲げ稜線部502cの間に第4平面部504aを設ける構成とした。本実施形態では、図9に示すように、第1の実施形態では一対の第1曲げ稜線部501cや一対の第2曲げ稜線部502cが形成されていた部分をすべて平面部にする。そして、形成された平面部でレーザによる溶接を行う。
図9に、他の実施形態における金属板材の溶接方法によって溶接した場合の支持体構造800の剛性について、図9及び図10を用いて説明をする。図9は、他の実施形態の溶接方法を用いた場合の溶接位置近傍の斜視図である。
ここで、他の実施形態の溶接方法を用いて溶接した金属板材801及び802は、上述した図7に示したような第1実施形態の溶接方法を用いた場合及び従来の溶接方法を用いた場合と、溶接位置の形状が異なる他は同じ大きさの金属板材を用いて同じ条件で試験を行った。従って、ここでは、金属板材の寸法や試験条件等の説明は省略する。
本実施形態では、図9に示すように、第1の金属板材801の第1板部801aと第2板部801bとの間に、第3板部803を設ける形状とした。この第3板部803は、第1実施形態の第3板部503と同様に、第1板部801aの平面が延びる方向に交差する方向であって、第2板部801bの平面が延びる方向に交差する方向に延びる平面を有している。そのため、第1板部801aと第3板部803との間には第1曲げ部801cが形成され、第3板部803と第2板部801bとの間には第2曲げ部801dが形成されている。第2実施形態の第1曲げ部801cは、第1曲げ部801cの稜線が延びる方向における断面図において、第1板部801aと第3板部803が交わる位置を中心に、第1の金属板材801の曲げ部の内側に劣角を形成する構成となっている。つまり、第1の金属板材801を形成する一方の面側に劣角を形成するように第1曲げ部801cが設けられている。また、第2実施形態の第2曲げ部801dは、第2曲げ部801dの稜線が延びる方向における断面図において、第2板部801bと第3板部803が交わる位置を中心に、第1の金属板材801の曲げ部の内側に劣角を形成する構成となっている。つまり、第1の金属板材801を形成する一方の面側に劣角を形成するように第1曲げ部801c及び第2曲げ部801dが設けられている。
また、第2の金属板材802は、第1の金属板材801と重ね合わせて溶接することができるような形状としている。つまり、第2の金属板材802は、第4板部802aと第5板部802bとの間に第6板部804を設け、第1の金属板材801と第2の金属板材802が重ね合わせられるような形状となっている。ここで、第6板部804は、第1実施形態の第6板部504と同様に、第4板部802aの平面が延びる方向に交差する方向であって、第5板部802bの平面が延びる方向に交差する方向に延びる平面を有している。そのため、第4板部802aと第6板部804との間には第3曲げ部802cが形成され、第6板部804と第5板部802bとの間には第4曲げ部802dが形成されている。第2実施形態の第3曲げ部802cは、第3曲げ部802cの稜線が延びる方向における断面図において、第4板部802aと第6板部804が交わる位置を中心に、第2の金属板材802の曲げ部の内側に劣角を形成する構成となっている。つまり、第2の金属板材802を形成する一方の面側に劣角を形成するように第3曲げ部802cが設けられている。また、第2実施形態の第4曲げ部802dは、第4曲げ部802dの稜線が延びる方向における断面図において、第5板部802bと第6板部804が交わる位置を中心に、第2の金属板材802の曲げ部の内側に劣角を形成する構成となっている。つまり、第1の金属板材801を形成する一方の面側に劣角を形成するように第1曲げ部801c及び第2曲げ部801dが設けられている。
そして、第3板部803と第6板部804とが重なる平面上に、第1溶接位置811及び第2溶接位置812を設ける構成とした。そして、第1溶接位置811及び第2溶接位置812の2点で第1の金属板材801と第2の金属板材802とをレーザで溶接する構成とした。
図10は、他の実施形態の溶接方法を用いた場合と、図11に示した従来の溶接方法を用いた場合の金属板材の剛性や強度を比較したグラフである。図10(a)は図9の矢印(1)方向から荷重を加えた場合の従来例と本実施形態による変位量の差を示すグラフである。また、図10(b)は矢印(2)方向から荷重を加えた場合の従来例と本実施形態による変位量の差を示すグラフである。また、図10(c)は矢印(3)方向から荷重を加えた場合の従来例と本実施形態による変位量の差を示すグラフである。尚、図10に示すグラフは、従来の溶接方法によって金属板材を溶接した際の変位量を100%とした場合の、本実施形態の溶接方法によって金属板材を溶接した際の変位量を示している。
矢印(1)方向に荷重を加えた場合、図7(a)に示す従来の溶接方法によって溶接された金属板材は変位量が1.01mmであるのに対して、図9に示す本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材の変位量は0.98mmであった。従って、図10(a)に示すように、本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材は、従来の溶接方法によって溶接された金属板材よりも矢印(1)方向から荷重に対する剛性が約3%高い。
また、矢印(2)方向に荷重を加えた場合、図7(a)に示す従来の溶接方法によって溶接された金属板材は変位量が1.18mmであるのに対して、図10に示す本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材の変位量は1.18mmであった。従って、図10(b)に示すように、本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材は、従来の溶接方法によって溶接された金属板材と矢印(2)方向から荷重に対する剛性が同じであった。
また、矢印(3)方向に荷重を加えた場合、図7(a)に示す従来の溶接方法によって溶接された金属板材は変位量が0.34mmであるのに対して、図9に示す本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材の変位量は0.36mmであった。従って、図10(c)に示すように、本実施形態の溶接方法によって溶接された金属板材は、従来の溶接方法によって溶接された金属板材よりも矢印(3)方向から荷重に対する剛性が低かった。
これは、本実施形態の溶接方法を用いた場合は、矢印(1)(2)方向から荷重を加えた場合に、溶接位置だけでなく、第1曲げ部801cや第2曲げ部801dが形成される位置にも応力が加わるためである。
つまり、矢印(1)(2)方向から荷重を加えた際、従来の溶接方法では天面溶接位置911及び側面溶接位置912付近に応力が集中して加わるのに対して、本実施形態の溶接方法では、第1曲げ部801c、第2曲げ部801d、第1溶接位置811及び第2溶接位置812に応力が分散する。従って、矢印(1)(2)方向から荷重を加えた際に、第1溶接位置811及び第2溶接位置812のみに応力が集中することがないため、本実施形態の溶接方法を用いた場合は、従来の溶接方法を用いた場合と比較して矢印(1)方向から荷重に対する剛性が高い。
このように、第1の実施形態よりも大きい平面部(第3板部803及び第6板部804)を設ける場合のそれぞれの金属板材の加工方法を説明する。本実施形態では、第1の実施形態と異なり、図4の矢印D方向と直交する方向(図4における紙面の手前から奥へ向かう方向)における第1斜面部703及び第2斜面部704の長さをパンチ701及びダイ702と同じ長さにする。
これによって、図3(a)において一対の第1曲げ稜線部501cが設けられていた位置に、第1実施形態よりも大きい平面部(第3板部803)を形成することができる。また、第1実施形態の一対の第1曲げ稜線部501cが延びる方向において第1実施形態よりも長い平面部(第3板部803)を形成することができる。この場合、図3(a)において一対の第1稜線部501cが形成されていた位置すべてが平面部となるように第3板部803が形成されるようになるため、第1実施形態のような第2平面部503bや第3平面部503cは形成されない構成となる。
このようにして、第3板部803と第6板部804とを形成し、第3板部803と第6板部804とを重ね合わせた平面部分を溶接することで、第1板部501aに矢印(1)(2)方向から荷重が加えられた場合であっても、溶接位置に集中して応力が加わることがない。従って、応力による金属板材の変位量が少なくなり、溶接された金属板材の剛性を高めることができる。
上述したように、他の実施形態のような溶接方法を用いる場合、従来と略同等の剛性を保ちつつ、従来の溶接方法に対して1方向からのレーザ照射による溶接が可能となる。そのため、支持体構造の剛性の低下を抑制しつつ、溶接時のロボットアームの移動量を減らすことができ、溶接にかかる工程数を減らすことができる。
尚、他の実施形態における溶接方法は、矢印(3)方向から荷重が加えられた際については、第1の実施形態よりも剛性が弱い結果となった。従って、他の実施形態の溶接方法を用いる場合は、第1の実施形態の溶接方法を用いる場合よりも、支持体構造において矢印(3)方向からの応力が加わりにくい位置に設けられる金属板材の溶接に用いる構成とするとよい。
<変形例>
尚、以上で説明した実施形態では、画像形成装置100に用いられる支持体構造における溶接方法について説明をしたが、画像形成装置へシートを供給するためにシートを搬送するシート搬送装置や、シートに対して綴じ処理、穿孔処理、ソート処理、折り処理等の処理を施すシート処理装置等、他の装置に用いられる支持体構造に本実施形態を用いてもよい。また、以上の説明では、電子写真方式における画像形成装置の支持体構造について説明をしたが、インクジェット等他の記録方式を用いる画像形成装置に本実施形態を適用してもよい。
尚、以上で説明した実施形態では、右上ステー501と前側板502とを溶接する構成についての説明をしたが、金属板材同士を締結する構成であれば、右上ステーと後側板、左上ステーと後側板等の他の金属板材の溶接に本実施形態の構成を用いてもよい。
また、装置本体に対して鉛直方向に延びる支柱に対してステーや側板を固定する際に本実施形態を用いてもよく、支持体構造を構成する金属板材同士の固定に用いるものであれば、どの位置の金属板材であっても本実施形態を用いることは可能である。また、以上の実施形態では、溶接による金属板材同士の固定について説明したが、ビス等によって金属板材同士を固定する方法を用いても良い。
また、第1平面部503a上の溶接位置を第1溶接位置513aと第2溶接位置513bの2点としたが、3点以上の溶接位置で溶接するものや、1点で溶接するものであってもよい。
100 画像形成装置
500 支持体構造
501 右上ステー
501a 第1板部
501b 第2板部
501c 一対の第1曲げ稜線部
502 前側板
502a 第4板部
502b 第5板部
502c 一対の第2曲げ稜線部
503 第3板部
503a 第1平面部
503b 第2平面部
503c 第3平面部
503d 第1曲げ部
503e 第2曲げ部
504 第6板部
504a 第4平面部
504b 第5平面部
504c 第6平面部
504d 第3曲げ部
504e 第4曲げ部
513a 第1溶接位置
513b 第2溶接位置

Claims (12)

  1. 第1金属板材からなるステーと第2金属板材からなる側板とを溶接によって固定して形成されるシート搬送装置に用いられる支持体構造であって、
    前記ステーは、
    前記第1金属板材の一方の面側に劣角をなすように曲げられた第1曲げ部と、
    前記第1曲げ部の曲げ稜線に対して並列に曲げ稜線が延びるように、前記第1金属板材の一方の面側に劣角をなすように曲げられた第2曲げ部と、
    前記第1曲げ部の曲げ稜線と前記第2曲げ部の曲げ稜線との間に形成される第1平面領域と、
    前記第1曲げ部の曲げ稜線によって曲げられたことで前記第1平面領域と隔てられた第2平面領域と、
    前記第2曲げ部の曲げ稜線によって曲げられたことで前記第1平面領域と隔てられた第3平面領域と、を有し、
    前記側板は、
    前記第2金属板材の一方の面側に劣角をなし、当該劣角が前記第1曲げ部における劣角と略同一の角度となるように曲げられた第3曲げ部と、
    前記第3曲げ部の曲げ稜線に対して並列に曲げ稜線が延びるように前記第2金属板材の一方の面側に劣角をなし、当該劣角が前記第2曲げ部における劣角と略同一の角度となるように曲げられた第4曲げ部と、
    前記第3曲げ部と前記第4曲げ部との間に形成される第4平面領域と、
    前記第3曲げ部によって曲げられたことで前記第4平面領域と隔てられた第5平面領域と、
    前記第4曲げ部によって曲げられたことで前記第4平面領域と隔てられた第6平面領域と、を有し、
    前記ステーと前記側板とは、前記第1平面領域における前記第1金属板材の前記一方の面と前記第4平面領域における前記第2金属板材の前記劣角に対する優角をなす側の他方の面とが対面し、かつ前記第2平面領域における前記一方の面と前記第5平面領域における前記他方の面とが対面し、かつ前記第3平面領域における前記一方の面と前記第6平面領域における前記他方の面とが対面し、かつ前記第1曲げ部の曲げ稜線と前記第3曲げ部の曲げ稜線とが互いに沿って重なり、かつ前記第2曲げ部の曲げ稜線と前記第4曲げ部の曲げ稜線とが互いに沿って重なるように重ねられ、
    前記ステーの前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部によって隔てられる3つの平面領域及び前記側板の前記第3曲げ部及び前記第4曲げ部によって隔てられる3つの平面領域のうち、前記第1平面領域と前記第4平面領域とが溶接されることで、前記ステーと前記側板が互いに固定される
    ことを特徴とするシート搬送装置に用いられる支持体構造。
  2. 第1金属板材からなるステーと第2金属板材からなる側板とを溶接によって固定して形成されるシート搬送装置に用いられる支持体構造であって、
    前記ステーは、
    前記第1金属板材の一方の面側に劣角をなすように曲げられた第1曲げ部と、
    前記第1曲げ部の曲げ稜線に対して並列に曲げ稜線が延びるように、前記第1金属板材の一方の面側に劣角をなすように曲げられた第2曲げ部と、
    前記第1曲げ部の曲げ稜線と前記第2曲げ部の曲げ稜線との間に形成される第1平面領域と、
    前記第1曲げ部の曲げ稜線によって曲げられたことで前記第1平面領域と隔てられた第2平面領域と、
    前記第2曲げ部の曲げ稜線によって曲げられたことで前記第1平面領域と隔てられた第3平面領域と、を有し、
    前記側板は、
    前記第2金属板材の一方の面側に劣角をなし、当該劣角が前記第1曲げ部における劣角と略同一の角度となるように曲げられた第3曲げ部と、
    前記第3曲げ部の曲げ稜線に対して並列に曲げ稜線が延びるように前記第2金属板材の一方の面側に劣角をなし、当該劣角が前記第2曲げ部における劣角と略同一の角度となるように曲げられた第4曲げ部と、
    前記第3曲げ部と前記第4曲げ部との間に形成される第4平面領域と、
    前記第3曲げ部によって曲げられたことで前記第4平面領域と隔てられた第5平面領域と、
    前記第4曲げ部によって曲げられたことで前記第4平面領域と隔てられた第6平面領域と、を有し、
    前記ステーと前記側板とは、前記第4平面領域における前記第2金属板材の前記一方の面と前記第1平面領域における前記第1金属板材の前記劣角に対する優角をなす側の他方の面とが対面し、かつ、前記第5平面領域における前記一方の面と前記第2平面領域における前記他方の面とが対面し、かつ前記第6平面領域における前記一方の面と前記第3平面領域における前記他方の面とが対面し、かつ前記第1曲げ部の曲げ稜線と前記第3曲げ部の曲げ稜線とが互いに沿って重なり、かつ前記第2曲げ部の曲げ稜線と前記第4曲げ部の曲げ稜線とが互いに沿って重なるように重ねられ、
    前記ステーの前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部によって隔てられる3つの平面領域及び前記側板の前記第3曲げ部及び前記第4曲げ部によって隔てられる3つの平面領域のうち、前記第1平面領域と前記第4平面領域とが溶接されることで、前記ステーと前記側板が互いに固定される
    ことを特徴とするシート搬送装置に用いられる支持体構造。
  3. 前記ステーは、前記第2平面領域と前記第3平面領域との間であって、前記第1平面領域を挟むようにして設けられる一対の第5曲げ部を有し、
    前記第1平面領域は、
    前記一対の第5曲げ部の稜線を結んだ直線が延びる方向において、前記一対の第5曲げ部の間に、前記一対の第5曲げ部に対して凹形状となるように形成され、前記第2平面領域及び前記第3平面領域の平面が延びる方向に対して交差する方向に延びる第1平面部と、
    前記第1平面部と前記一対の第5曲げ部の一方との間に設けられ、前記一対の第5曲げ部の稜線を結んだ直線が延びる方向に対して交差する方向に延びる第2平面部と、
    前記第1平面部と前記一対の第5曲げ部の他方との間に設けられ、前記一対の第5曲げ部の稜線を結んだ直線が延びる方向に対して交差する方向に延びる第3平面部と、を有し、
    前記側板は、前記第5平面領域と前記第6平面領域との間であって、前記4平面領域を挟むようにして設けられる一対の第6曲げ部を有し、
    前記第4平面領域は、
    前記一対の第6曲げ部の稜線を結んだ直線が延びる方向において、前記一対の第6曲げの間に、前記一対の第6曲げ部に対して凹形状となるように形成され、前記第1平面部と対向する第4平面部であって、前記第5平面領域及び前記第6平面領域が延びる方向に対して交差する方向に延びる第4平面部と、
    前記第2平面部と対向する第5平面部であって、前記第4平面部と前記一対の第6曲げ部の一方との間に設けられ、前記一対の第6曲げ部の稜線を結んだ直線が延びる方向に対して交差する方向に延びる第5平面部と、
    前記第3平面部と対向する第6平面部であって、前記第4平面部と前記一対の第6曲げ部の他方との間に設けられ、前記一対の第6曲げ部の稜線を結んだ直線が延びる方向に対して交差する方向に延びる第6平面部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置に用いられる支持体構造。
  4. 前記第1平面部は、前記一対の第5曲げ部を結ぶ直線が延びる方向を長手方向とした場合に、前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部によって形成される前記長手方向の一対の辺と、前記長手方向に直交する短手方向に一対の辺を有する長方形状の平面部であって、
    前記第2平面部は、前記第1平面部の前記短手方向の一対の辺の一方と、前記一対の第5曲げ部の一方を結ぶ三角形状の平面部であって、
    前記第3平面部は、前記第1平面部の前記短手方向の一対の辺の他方と、前記一対の第5曲げ部の他方を結ぶ三角形状の平面部であって、
    前記第4平面部は、前記第3曲げ部及び前記第4曲げ部によって形成される前記長手方向の一対の辺と、前記長手方向に直交する短手方向の一対の直線を有する長方形状の平面部であって、
    前記第5平面部は、前記第4平面部の前記短手方向の一対の辺の一方と、前記一対の第6曲げ部の一方を結ぶ三角形状の平面部であって、
    前記第6平面部は、前記第4平面部の前記短手方向の一対の辺の他方と、前記一対の第6曲げ稜線部の他方を結ぶ三角形状の平面部である
    ことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置に用いられる支持体構造。
  5. 前記ステーと前記側板とは、前記第1平面部と前記第4平面部とに設けられる第1溶接位置及び第2溶接位置にて溶接される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置に用いられる支持体構造。
  6. 前記ステーの前記第1平面部と、前記側板の前記第4平面部とは、同じ大きさである
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のシート搬送装置に用いられる支持体構造。
  7. 前記第1曲げ部と前記第2曲げ部とは、前記第1金属板材の一方の面側に対して同じ角度で前記第1金属板材を曲げており、
    前記第3曲げ部は、前記第1曲げ部と同じ角度で前記第2金属板材を曲げており、
    前記第4曲げ部は、前記第2曲げ部と同じ角度で前記第2金属板材を曲げている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート搬送装置に用いられる支持体構造。
  8. 前記側板は、前記シート搬送装置に用いられる支持体構造において装置本体の正面側に設けられる前側板であって、
    前記ステーは、前記前側板と、前記装置本体の後ろ側に設けられる後ろ側板とを連結する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート搬送装置に用いられる支持体構造。
  9. 前記側板は、前記シート搬送装置に用いられる支持体構造において装置本体の後ろ側に設けられる後側板であって、
    前記ステーは、前記後側板と、前記装置本体の正面側に設けられる前側板とを連結する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート搬送装置に用いられる支持体構造。
  10. 前記シート搬送装置は、シートを搬送しながらシート上に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記画像形成装置は、原稿上の画像を読み取る画像読取装置を上部に備え、
    前記ステーの前記第2平面領域は、前記画像読取装置を支持する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート搬送装置に用いられる支持体構造。
  11. 前記シート搬送装置は、シートを搬送しながらシート上に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記画像形成装置は、操作者によって操作される操作部を上部に備え、
    前記ステーの前記第2平面領域は、前記操作部を支持する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート搬送装置に用いられる支持体構造。
  12. 前記シート搬送装置は、前記シートに対して綴じ処理、穿孔処理、ソート処理、折り処理のうち少なくとも1つの処理を行うシート処理装置である
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート搬送装置に用いられる支持体構造。
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