JP2006091299A - トナー濃度制御装置および画像形成装置 - Google Patents

トナー濃度制御装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 トナー濃度を測定するトナー濃度測定装置、およびトナー像を形成する画像形成装置に関し、短時間の測定で少数の測定点を得て代表値を精度よく算出する。
【解決手段】
濃度センサから出力される計測結果を、いずれの整数nについても、現像剤の攪拌周期Aのn分の1にならない時間間隔Bごとに、周期Aよりも長い時間区間Cに亘ってサンプリングし、サンプリングされた計測結果に基づいて、計測結果の上位側または下位側に偏った代表値を算出するトナー濃度算出部であって、
(A÷Bの余り)>B/2,(B−(A÷Bの余り))×(C÷Aの商)>B/2
という関係、あるいは、
(A÷Bの余り)<B/2,(A÷Bの余り)×(C÷Aの商)>B/2
という関係を満たすトナー濃度算出部を備えている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、トナー濃度を測定するトナー濃度測定装置、およびトナー像を形成する画像形成装置に関する。
トナーとキャリアからなる2成分現像剤を用いた電子写真方式の画像形成装置が従来から知られている。このような画像形成装置では、現像剤の磁力を測定することによってトナー濃度検出を行うトナー濃度センサが備えられ、トナー濃度センサによる検出結果に基づいて現像剤にトナーを補給する方式が広く採用されている。また、このような画像形成装置には、現像剤の固化や停滞を防止して安定した画像形成を図るために、現像剤を攪拌して搬送する攪拌搬送手段も広く採用されており、トナー濃度センサは、その攪拌搬送手段によって攪拌されて搬送されている最中の現像剤についてトナー濃度を検出する。
このような撹拌搬送手段としては、現像剤の容器内に回転自在に装着された回転軸に螺旋状に配置された螺旋型撹拌羽根型のものや、互いに平行で、回転軸に対してそれぞれが傾斜した多数の羽根が回転軸に配置された平行羽根型のもの等があり、周期的に現像剤を攪拌するものが多い。
トナー濃度センサがトナー濃度を検出する対象が、このように周期的に攪拌される現像剤である場合には、その現像剤には攪拌搬送手段によって周期的な粗密状態ができ、密状態では現像剤が多くて磁力が強いので、トナー濃度の検出結果を表すセンサ出力は高く、粗状態では現像剤が少なくて磁力が弱いのでセンサ出力は低い。従って、トナー濃度センサのセンサ出力は、トナー濃度が一定であっても、撹拌搬送手段の回転に伴う周期的な出力波形となる。
このような周期的な出力波形からトナー濃度の安定した検出値を得るためには、例えば出力の平均値や最高出力値や最低出力値などといった代表値をトナー濃度の検出値として得ることが考えられる。また、そのような代表値の精度向上のための単純な手法としては、攪拌搬送手段の位相を検出する仕組みを導入して、常に同じ位相から検知を開始するという第1の手法や、トナー濃度センサからセンサ出力を読み取る間隔を縮小して読取り点数を増やすという第2の手法や、多周期に亘る出力波形から代表値を算出する第3の手法などが考えられる。
しかし、第1の手法は、装置構成の複雑化やコストアップを招き、第2の手法は、メモリ容量の拡大に伴う装置サイズの拡大やコストアップを招き、第3の手法は、1つの代表値を算出する為に長時間が必要になり、少数の画像を形成する場合には代表値を算出できず、トナー濃度の制御ができないといった問題を生じてしまう。
このため従来から、短時間の測定で少数の測定点を得て代表値を精度よく算出することができるトナー濃度測定装置が求められており、下記の特許文献1には、トナー濃度センサからの読取り間隔を攪拌搬送手段による攪拌周期の半分に一致させることで、読取り開始の位相にかかわらず安定した代表値を得る技術が提案されている。この技術では、あくまでも正弦波形の単純平均値を代表値として用いることが前提となっている。
しかし、撹拌搬送手段には、トナー濃度センサの付近におけるトナー固着の回避や、トナー濃度センサの付近に強制的に現像剤を送り込むことなどを目的とした板部材が回転軸に取り付けられている場合も多く、そのような板部材の回転は出力波形を正弦波から乱すこととなり、この場合には特許文献1の技術は適用できない。
また、攪拌される現像剤の量の変動に対する代表値の安定性が考慮された場合には、単純平均値よりも上位平均値などの方が好適であるということが提案されており(例えば特許文献2参照)、このような上位平均値などが代表値となる場合には特許文献1の技術は適用できない。
特開2003−057938号公報 特開平01−182750号公報
単純平均以外の代表値が用いられる場合や正弦波以外の出力波形が対象となる場合にも、上述したような、短時間の測定で少数の測定点を得て代表値を精度よく算出するトナー濃度測定装置が望まれているが、そのようなトナー濃度測定装置は従来は知られていない。
本発明は上記事情に鑑み、短時間の測定で少数の測定点を得て代表値を精度よく算出することができるトナー濃度測定装置、および精度よくトナー濃度を検出することによって安定した画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1のトナー濃度測定装置は、
トナーおよびキャリアを含んだ現像剤が周期Aで攪拌されているときのその現像剤のトナー濃度を計測して計測結果を出力する濃度センサと、
濃度センサから出力される計測結果を、いずれの整数nについても周期Aのn分の1にならない時間間隔Bごとに、周期Aよりも長い時間区間Cに亘ってサンプリングし、サンプリングされた計測結果に基づいて、計測結果の上位側または下位側に偏った代表値を算出するトナー濃度算出部であって、
(A÷Bの余り)>B/2,(B−(A÷Bの余り))×(C÷Aの商)>B/2
という関係、あるいは、
(A÷Bの余り)<B/2,(A÷Bの余り)×(C÷Aの商)>B/2
という関係を満たすトナー濃度算出部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第1のトナー濃度測定装置によれば、周期A、時間間隔B、および測定の時間区間Cが上記の関係を満たしているので、後で詳述する第1の原理によって、短い時間区間Cで得られる少ないサンプリング点であっても、周期的な出力波形の最高点付近や最下点付近における計測結果が確実にサンプリングされることとなり、計測結果の上位側または下位側に偏った代表値は、サンプリング開始の位相に関わらず安定した値となって、トナー濃度を精度よく測定することができる。
上記目的を達成する本発明の第2のトナー濃度測定装置は、
トナーおよびキャリアを含んだ現像剤が周期Aで攪拌されているときのその現像剤のトナー濃度を計測して計測結果を出力する濃度センサと、
濃度センサから出力される計測結果を、いずれの整数nについても周期Aのn分の1にならない時間間隔Bごとに、周期Aよりも長い時間区間Cに亘ってサンプリングし、サンプリングされた計測結果に基づいて、計測結果の上位側または下位側に偏った代表値を算出するトナー濃度算出部であって、少なくとも1つの整数mについてはm×B/(A÷Bの余り)=(C÷Aの商)という関係を満たすトナー濃度算出部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2のトナー濃度測定装置によれば、周期A、時間間隔B、および測定の時間区間Cが上記の関係を満たしているので、後で詳述する第2の原理によって、短い時間区間Cであっても少ないサンプリング点で周期的な出力波形の最高点付近や最下点付近が均一にサンプリングされることとなり、代表値は、サンプリング開始の位相に関わらず安定した値となって、トナー濃度を精度よく測定することができる。
ここで本発明の第1および第2のトナー濃度測定装置は、
「 現像剤の攪拌周期を入手する周期入手部を備え、
上記トナー濃度算出部は、周期入手部によって入手された攪拌周期が上記周期Aから別の周期A’に変化した場合に、計測結果をサンプリングする時間間隔を、上記時間間隔Bから、
B’=A’×A/B
という関係を満たす時間間隔B’に変更するものである」
という形態が好ましい。
画像形成装置の生産性の変更などに伴って現像剤の攪拌周期が変更される場合があるが、上記の好ましい形態のトナー濃度測定装置によれば、そのように攪拌周期が変更される場合にも精度のよい測定が実現される。
上記目的を達成する本発明の第1の画像形成装置は、
トナーおよびキャリアを含んだ現像剤が内部に収容された、その現像剤を周期Aで攪拌し、その現像剤を用いてトナー画像を形成する画像形成部と、
画像形成部内で攪拌されている現像剤のトナー濃度を計測して計測結果を出力する濃度センサと、
濃度センサから出力される計測結果を、いずれの整数nについても周期Aのn分の1にならない時間間隔Bごとに、周期Aよりも長い時間区間Cに亘ってサンプリングし、サンプリングされた計測結果に基づいて、計測結果の上位側または下位側に偏った代表値を算出するトナー濃度算出部であって、
(A÷Bの余り)>B/2,(B−(A÷Bの余り))×(C÷Aの商)>B/2
という関係、あるいは、
(A÷Bの余り)<B/2,(A÷Bの余り)×(C÷Aの商)>B/2
という関係を満たすトナー濃度算出部と、
トナー濃度算出部によって得られるトナー濃度の代表値に基づいて画像形成部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第1の画像形成装置によれば、本発明の第1のトナー濃度測定装置における原理と同様の原理によって精度よくトナー濃度が測定され、その測定されたトナー濃度に基づいて安定した画像形成が実現される。
上記目的を達成する本発明の第2の画像形成装置は、
トナーおよびキャリアを含んだ現像剤が内部に収容された、その現像剤を周期Aで攪拌し、その現像剤を用いてトナー画像を形成する画像形成部と、
画像形成部内で攪拌されている現像剤のトナー濃度を計測して計測結果を出力する濃度センサと、
濃度センサから出力される計測結果を、いずれの整数nについても周期Aのn分の1にならない時間間隔Bごとに、周期Aよりも長い時間区間Cに亘ってサンプリングし、サンプリングされた計測結果に基づいて、計測結果の上位側または下位側に偏った代表値を算出するトナー濃度算出部であって、少なくとも1つの整数mについてはm×B/(A÷Bの余り)=(C÷Aの商)という関係を満たすトナー濃度算出部と、
トナー濃度算出部によって得られるトナー濃度の代表値に基づいて画像形成部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2の画像形成装置によれば、本発明の第2のトナー濃度測定装置における原理と同様の原理によって精度よくトナー濃度が測定され、その測定されたトナー濃度に基づいて安定した画像形成が実現される。
ここで本発明の第1および第2の画像形成装置は、
「 現像剤の攪拌周期を入手する周期入手部を備え、
上記トナー濃度算出部は、周期入手部によって入手された攪拌周期が上記周期Aから別の周期A’に変化した場合に、計測結果をサンプリングする時間間隔を、上記時間間隔Bから、
B’=A’×A/B
という関係を満たす時間間隔B’に変更するものである」
という形態が好ましい。
画像形成装置では、生産性の変更などに伴って現像剤の攪拌周期が変更される場合が考えられるが、上記の好ましい形態の画像形成装置によれば、そのように攪拌周期が変更される場合にもトナー濃度の精度よい測定が実現され、安定した画像形成が実現される。
以上説明したように、本発明によれば、短時間の測定で少数の測定点を得て代表値を精度よく算出することができるトナー濃度測定装置、および精度よくトナー濃度を検出することによって安定した画像形成を行うことができる画像形成装置が実現される。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す全体構成図である。
本実施形態の画像形成装置は、中間転写ベルトを用いるタンデム構成のフルカラーの画像形成装置である。本実施形態の画像形成装置は、入力された画像信号に基づいて変調された露光光を照射する露光部3と、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、およびブラック(K)色それぞれのトナー像が形成される4つのユニット10Y、10M、10C、10Kと、これら4つのユニットに接触するとともに循環移動し、トナー像が1次転写される中間転写ベルト20とを備えている。なお、この図1に示す符号の末尾に付されたY,M,C,およびKの記号は、CMYK各色に対応する要素であることを示している。
本実施形態の画像形成装置では、4つのユニット10Y、10M、10C、10Kそれぞれに形成された各色のトナー像を中間転写ベルト20に1次転写する1次転写ロール5Y、5M、5C、5Kと、中間転写ベルト20上に1次転写されたトナー像を、図示しない搬送ロールにより搬送されてきた用紙Pに2次転写する2次転写ロール15と、用紙Pに転写されたトナー像を加熱および加圧することにより用紙P上に定着させる図示しない定着器とが設けられている。中間転写ベルト20は、ベルトを駆動する駆動ロール21と、従動ロール22と、ベルトに張力を加えるテンションロール23とに張架されて図中の矢印Aの方向に循環移動し、Y色トナー像が形成されるユニット10Yの上流側には、図に表れないベルトクリーニング装置が設けられている。
4つのユニット10Y、10M、10C、10Kには、それぞれ、トナー像が形成される感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kと、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kを帯電する帯電器2Y、2M、2C、2Kと、帯電された感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに露光部3の露光光が照射されて形成される各静電潜像にYMCK各色のトナーを付与して各色のトナー像を形成する現像器4Y、4M、4C、4Kとが備えられている。
各現像器4Y、4M、4C、4Kには、トナーとキャリアからなる2成分現像剤が収容されており、各現像器4Y、4M、4C、4Kには、現像剤を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面に供給する現像ロール41Y、41M、41C、41Kと、回転する螺旋状の羽根で現像剤を攪拌して搬送するオーガ42Y、42M、42C、42Kと、現像剤のトナー濃度を測定するトナー濃度センサ8Y、8M、8C、8Kが備えられている。
さらに画像形成装置には、装置内の温度および湿度を測定する温湿度センサ27が設けられている。本実施形態の画像形成装置では、これらトナー濃度センサ8Y、8M、8C、8Kおよび温湿度センサ27の検知結果は、TC制御部35によってサンプリングされ、TC制御部35は、トナー濃度センサ8Y、8M、8C、8Kの検知結果から、後述する算出方式でトナー濃度を算出し、算出したトナー濃度をメモリ37に格納する。このTC制御部35は、そのトナー濃度と温湿度センサ27の検知結果とに基づいてディスペンスモータ9Y、9M、9C、9Kを回転させ、現像器4Y、4M、4C、4Kとパイプを経由してそれぞれ接続されているトナーボックス7Y、7M、7C、7Kから現像器4Y、4M、4C、4Kに向けてそれぞれトナーが供給される。トナー濃度センサ8Y、8M、8C、8Kは、本発明にいう濃度センサの一例に相当し、TC制御部35は、本発明にいうトナー濃度算出部の一例および制御部の一例を兼ねたものである。また、トナー濃度センサ8Y、8M、8C、8KとTC制御部35は、本発明のトナー濃度測定装置の一実施形態を構成している。
このTC制御部35は、本発明にいう周期入手部の一例に相当する回転数指示部36から、単位時間当たりの、画像の生産性等に応じた回転数を指示され、その指示された回転数が得られるようにオーガ42Y、42M、42C、42Kの回転速度を制御する。また、オーガ42Y、42M、42C、42Kの回転速度の変更に応じて検知結果のサンプリング間隔も変更する。この図に示す画像形成装置のうち、トナー濃度センサ8Y、8M、8C、8KとTC制御部35と回転数指示部36とメモリ37とを除いた部分によって本発明にいう画像形成部の一例が構成されている。
パーソナルコンピュータなどの外部機器50から出力された画像データや、画像読取部(IIT)30によって読み取られ画像処理部31で画像処理されて出力された画像データは、コントローラ32によってYMCK色に分解され、各色の濃度をパルス信号のパルス幅に変換するパルス幅変調が施される。この画像データが露光部3に送られると、4つのユニット10Y、10M、10C、10Kそれぞれに備えられた感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに露光光が照射される。露光光が照射された各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kには、静電潜像が形成され、静電潜像は現像器4Y、4M、4C、4Kそれぞれが有する現像ロール41Y、41M、41C、41Kによって供給される現像剤によって感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上でそれぞれ現像されて各色のトナー像が形成される。各色トナー像は、1次転写ロール5Y、5M、5C、5Kによって、中間転写ベルト20に重ね合わされて転写される。中間転写ベルト20上に転写されたトナー像は、2次転写ロール15によって、図示しない搬送ロールにより搬送された用紙Pに転写され、さらに図示しない定着器により加熱および加圧されて用紙P上に定着される。
このような手順で最終的に用紙P上に形成されるトナー像の画質は、TC制御部35で算出されるトナー濃度の精度に依存しており、TC制御部35で精度よくトナー濃度が算出されることによって良好な画質のトナー像が形成される。
ここで現像器4Y、4M、4C、4Kの内部構造について説明するが、以下の説明では、CMYK各色を特に区別せずに共通の事項について説明するので、末尾にY,M,C,およびKの記号が付いた符号がこの図1で付されている要素であっても、以下では、その末尾のY,M,C,およびKの記号を省略して説明する。
図2は、現像器の内部構造を表す図である。
現像器4の内部には現像剤60が収容されており、この現像剤60を攪拌して搬送するオーガ42が内蔵されている。このオーガ42には螺旋状の羽根42aと、回転軸に沿った板部材42bとが設けられており、オーガ42が回転することによって、現像剤60は、羽根42aによって周期的に攪拌されながら図の右方へと搬送されてゆく。そして、後端部材43に達した現像剤60は図の奥側へと向かい、この図にはあらわれないもう一本のオーガによって今度は図の左方へと搬送され、再び図の手前側に戻ってくる。また、後端部材43を乗り越えてあふれた現像剤60は、廃現像剤回収ボックス44へと送られる。
トナー濃度センサ8は、現像器4の側面のうち、オーガ42の板部材42bに対向する位置に設けられていて、この板部材42bは、トナー濃度センサ8の近辺でのトナー固着を防止するとともに、トナー濃度センサ8の近辺に絶えず現像剤60を送り込む役目を担っている。
螺旋状の羽根42aで現像剤60が攪拌されて搬送されることにより、このトナー濃度センサ8の出力は、以下説明するように周期的な出力波形となる。
図3は、トナー濃度センサの出力が周期的な出力波形となることを説明する図である。
なお、この図では、螺旋状の羽根42aによる攪拌搬送の効果を説明するために、上述した板部材は省かれている。
上述したように現像器4内の現像剤60は螺旋状の羽根42aによって攪拌されながら図の右側へと搬送される。この結果、トナー濃度センサ8の近辺に存在する現像剤の量が変化する。羽根42aの前方には、羽根42aに押されて羽根42aに乗り上げた多量の現像剤60が存在し、一方、羽根42aの後方は、羽根42aによって現像剤60が押しのけられて少量の現像剤60だけが存在している。
この図3のパート(A)には、トナー濃度センサ8の近辺に存在する現像剤の量が最小量である状態が示されており、トナー濃度センサ8の近辺を羽根42aが通過した直後にこの状態となる。上述したように、トナー濃度センサ8は現像剤60の磁力を測定するものであり、このパート(A)に示すように現像剤60が最少量であると現像剤60磁力が最小となり、トナー濃度センサ8の出力も最小である。
また、図3のパート(B)には、トナー濃度センサ8の近辺に存在する現像剤の量が最大量である状態が示されており、トナー濃度センサ8の近辺を羽根42aが通過する直前にこの状態となる。このパート(B)に示すように現像剤60が最多量であると現像剤60磁力が最大となり、トナー濃度センサ8の出力も最大である。
このような、現像剤60が最多量である状態と最少量である状態は、螺旋状の羽根42aの回転に伴って交互に繰り返し発生し、トナー濃度センサ8の出力は周期的な波形となる。
図4は、トナー濃度センサの周期的な出力波形の一例である。
この図の横軸は時間を表し、縦軸はトナー濃度センサの出力を表している。また、グラフの細い実線71は、図2および図3に示すオーガ42の羽根42aの回転に起因する周期波形であり、正弦波に近い波形となっている。
一方、図2に示すオーガ42の板部材42bが回転することも、トナー濃度センサ8の近辺における現像剤60の周期的な量変化を生じ、トナー濃度センサ8の周期的な出力変化を生じることとなる。グラフの波線72は、このような板部材42bの回転に起因する周期波形を表しており、細いピークが周期的に生じる波形となっている。
トナー濃度センサ8における実際の出力波形は、グラフの太い実線73が示すように、これらの波形が重畳された波形となり、正弦波からかなり崩れた波形となっている。
このような出力波形から算出される代表値としては、例えば、最高値、最低値、単純平均値、上位平均値、下位平均値などが考えられるが、各代表値は、現像剤の嵩の変動や環境変化などといった外乱の影響が異なる。
図5は、出力波形の最高値および最低値が外乱から受ける影響を表すグラフである。
この図5のグラフは、現像剤におけるトナー濃度が一定の時に、上述した各種の代表値のうち最高点と最低点のそれぞれが外乱から受ける影響を示すものであり、図の横軸は、外乱の一種である現像剤量を表し、図の縦軸は、最高値および最低値を表している。
最高値のグラフ81は、やや右上がりに傾いた直線状のグラフとなっており、最高値が現像剤量の変化から受ける影響が小さいことがわかる。一方、最低値のグラフ82は、大きく右上がりに傾くとともに上に凸の曲線となっており、最低値が現像剤量の変化から受ける影響が大きいことがわかる。つまり、最高値は、現像剤が所定量以下に減少したり、環境により現像剤の流動性が悪化したりといった外乱が生じた場合であっても、ほぼトナー濃度のみを反映した値となるので、外乱を排して正確なトナー濃度を得たい場合には最高値を代表値として用いるのが望ましい。これに対し、最低値は、トナー濃度と外乱の双方を反映した値となるので、トナー濃度の正確な計測には適さないが、画像形成装置の制御に用いるための代表値としては、そのように外乱も反映していることがかえって制御に有用である場合もある。
このような最高値や最低値は、出力波形中の1点のみのデータとなるので、当然ながらノイズなどの影響を受けやすい。そのため、出力波形をサンプリングして上位や下位の何点かを平均して得る上位平均値や下位平均値が有用と考えられる。本実施形態では、トナー濃度の正確な測定を目的として上位平均値が採用されている。
ここで、上位平均値や下位平均値を代表値として採用する場合におけるサンプリング周期や出力波形の周期などの対応関係について詳しく考察した結果、同じ測定時間や同じサンプリング点数での測定における測定結果の安定性に大きく影響することが判明した。
本実施形態では、上位平均値を算出するためのサンプリング周期や出力波形の周期などにおける対応関係が、以下説明するような適切な対応関係となっており、短時間かつ少数点のサンプリングで安定した測定結果が得られる。以下、この適切な対応関係について説明する当たり、まず、周期などに統一的な記号を付与する。
図6は、以下の説明で用いられる記号の定義を説明する図である。
この図の横軸は時間を表し、縦軸はトナー濃度センサの出力を表しており、この図には、センサの出力波形として単純な正弦波形が示されている。なお、以下では図示の便宜上、センサの出力波形として正弦波を用いるが、以下で説明する内容は、図4に示すような、正弦波から崩れた波形でも成り立つ。
図6のグラフに示す出力波形の周期は、図2および図3に示すオーガ42の回転周期に一致しており、以下では「周期A」と称する。
出力波形上の三角形はサンプリング点を表しており、このサンプリングの時間間隔を以下では「サンプリング間隔B」と称する。
グラフの横軸方向の全長は、ここでは、最初のサンプリング点から最後のサンプリング点までに要する時間を表しており、以下では「測定時間C」と称する。
上位平均値や下位平均値の算出では、三角形が示すサンプリング点のうち、上位や下位に偏った一部のサンプリング点のみが用いられ、この算出に用いられるサンプリング点の数を以下では「使用点数D」と称する。
「周期数E」は、上述した「測定時間C」中に含まれている、上述した「周期A」の個数(1周期未満は切り捨て)を表しており、周期数E=測定時間C÷周期Aの商という計算式で求められる。
上述した「測定時間C」に亘り「サンプリング間隔B」でサンプリングを繰り返すことにより、「サンプリング点数F」のサンプリング点が得られる。このとき、
測定時間C=(サンプリング点数F−1)×サンプリング間隔B
という関係が成り立つ。
「サンプリング点数F」のサンプリング点のうち、上述した「使用点数D」のサンプリング点が用いられて代表値が算出され、その算出された代表値の値を以下では「代表値G」と称する。
ここで、本実施形態に対する比較例について説明する。
図7は、比較例を表す図である。
この図でも、横軸は時間を表し、縦軸はトナー濃度センサの出力を表している。
この比較例では、サンプリング間隔B=周期A÷4というサンプリング間隔Bで、サンプリング点数F=9のサンプリングが行われているので、測定時間C=周期A×2であり、周期数E=2である。また、この比較例では、使用点数D=周期数E=2であり、サンプリング点のうち上位の2点が用いられて上位平均値が求められる。
実際のサンプリングにおけるサンプリング開始時には、図2および図3に示すオーガ42の位置(位相)がどこであるかが不明である。このため、上位平均値は、サンプリング開始の位相に依存して変動することとなる。
この図7には、丸の記号で表されたサンプリング点と、バツの記号で表されたサンプリング点が示されており、丸の記号で表されたサンプリング点の第1パターンからは、上位平均値の最高値が得られ、バツの記号で表されたサンプリング点の第2パターンからは、上位平均値の最低値が得られる。そして、この最高値と最低値との幅ΔVが、トナー濃度の測定における測定誤差となり、この幅が小さいほど安定した測定となる。
この図7に示す比較例では、上述したようにサンプリング間隔B=周期A÷4となっているため、サンプリング点のうちの上位2点のサンプリング点(図に丸が付されているサンプリング点)は常に同一の位相となり、1周期目の最高点が、あるサンプリング点に一致した場合には、2周期目の最高点もサンプリング点に一致し、1周期目の最高点が、サンプリング間隔Bの中間にある場合には、2周期目の最高点も2周期目の最高点も来る。このため最高値と最低値との幅ΔVが大きい。
このような比較例に対し、本実施形態では、サンプリング間隔Bと周期Aが、いずれの整数nについても、サンプリング間隔B≠周期A÷nという関係を満たしている。
図8は、本実施形態におけるサンプリングの方式を示す図である。
この図でも、横軸は時間を表し、縦軸はトナー濃度センサの出力を表している。
ここに示すサンプリングの方式では、比較例における周期Aと同じ周期Aの波形のサンプリングに、比較例におけるサンプリング間隔Bよりもやや長めのサンプリング間隔B’が用いられ、いずれの整数nについてもサンプリング間隔B’≠周期A÷nとなっている。また、サンプリング点数F’=8のサンプリングが行われ、測定時間C’>周期A×2、周期数E=2である。本実施形態におけるサンプリング点数F’は、比較例におけるサンプリング点数Fよりも少なく、図に示すように本実施形態における測定時間C’は、比較例における測定時間C(=周期A×2)よりもやや長い。また、使用点数D=周期数E=2であり、サンプリング点のうち上位の2点が用いられて上位平均値が求められる。
この図8でも、丸の記号で表されたサンプリング点と、バツの記号で表されたサンプリング点が示されており、丸の記号で表されたサンプリング点の第1パターンからは、上位平均値の最高値が得られ、バツの記号で表されたサンプリング点の第2パターンからは、上位平均値の最低値が得られる。
本実施形態ではサンプリング間隔B’と周期Aとがいわば非シンクロの関係にあるので、8個のサンプリング点のうち上位2点のサンプリング点(図に丸が付されているサンプリング点)は、波形上の互いに異なる位相に存在している。このため、本実施形態の第1パターンで得られる上位平均値の最高値は、比較例における第1パターンで得られる上位平均値の最高値よりも低く、本実施形態の第2パターンで得られる上位平均値の最低値は、比較例における第2パターンで得られる上位平均値の最低値よりも高い。このため、本実施形態における上位平均値の最高値と最低値との幅ΔV’は、比較例における幅ΔVよりも小さい。
このように、サンプリング間隔Bと周期Aとがいわば非シンクロの関係にあることで、代表値Gのバラツキが抑えられ、精度良い測定とその測定に基づいた精度良い制御が可能となる。また、一般論としてはサンプリング間隔Bが小さい方が精度の向上を図ることができるが、本実施形態の場合には、比較例のサンプリング間隔Bよりも長いサンプリング間隔B’で、比較例より精度の高い測定が実現されている。
なお、この図8には、周期数E=2である例が示されているが、本実施形態では、測定精度の更なる向上などのために、更に大きい周期数Eが用いられる場合もあるが、その場合にも、周期数Eに等しい使用点数Dが用いられることが望ましく、これによって、各周期から1点ずつ最高のサンプリング点が選ばれて平均されることとなる。
ところで、サンプリング間隔Bと周期Aとが単に非シンクロの関係にあるというだけでは精度向上の効果が不十分となる場合があり、本実施形態では、サンプリング間隔Bと周期Aとは、以下説明するような追加的な対応関係も満たしている。
図9は、追加的な対応関係を満たさない場合の説明図であり、図10は、追加的な対応関係を満たす場合の説明図である。
これらの図には、出力波形のピーク付近が拡大されて示されており、三角形の記号はサンプリング点を示している。但し、この図では、出力波形の各周期のピークにおけるサンプリング点の位置が1つに重ね合わされて示されており、1周期目でピークがサンプリング間隔の中間に来た場合にその後の周期でサンプリング点の位置がどの様に変化するかが示されている。また、ここに示されている例では周期数E=3であるものとする。
サンプリング間隔Bと周期Aとが非シンクロであっても、ほぼシンクロに近い場合には、図9に示すように、1周期目でピークがサンプリング間隔の中間にあると、その後の周期でも、ピークに対するサンプリング点の位置は余り移動せず、これらのサンプリング点が上位平均値の算出に用いられるので、ライン91で表される代表値Gは低い値となる。このことは、逆に、1周期目でピークがサンプリング点に一致した場合には、その後の周期でもサンプリング点がピーク付近に来ることを意味している。従って、図9に示すような場合には、代表値Gの最高値および最低値が、上述した比較例における最高値および最低値とほぼ同様の値となってしまい、図8で説明したような非シンクロによる効果が少ないことが分かる。
そこで、本実施形態では、周期A÷サンプリング間隔Bの余りHに着目し、
余りH>サンプリング間隔B÷2,(サンプリング間隔B−余りH)×周期数E>サンプリング間隔B÷2という追加的な対応関係、あるいは、
余りH<サンプリング間隔B÷2,余りH×周期数E>サンプリング間隔B÷2という追加的な対応関係を満たすこととしている。
図9および図10に示す場合には、いずれも余りH>サンプリング間隔B÷2となっている。また、図9に示す場合には余りH≒サンプリング間隔Bとなっており、サンプリング間隔B−余りH≒0であるので上記の追加的な対応関係を満たしていない。これに対して図10に示す場合には余りHがサンプリング間隔Bの7割程度となっていて、「サンプリング間隔B−余りH」が十分に大きく、上記の追加的な対応関係を満たしている。このように上記の追加的な対応関係を満たしていると、図10に示すように、1周期目でピークがサンプリング間隔の中間にあっても、2周期目、3周期目でサンプリング点の位相が「サンプリング間隔B−余りH」ずつ大きく移動し、周期数Eを経るまでに確実にピークを超えることとなる。この結果、ライン92で表される代表値Gは高い値となる。このことは、逆に、1周期目でピークがサンプリング点に一致した場合であっても、その後の周期ではサンプリング点がピークから大きく離れ、周期数Eを経るまでに確実にピークがサンプリング間隔の中間に至ることを意味している。このように、上記の追加的な対応関係を満たす場合には、図8で説明したような非シンクロによる効果が有効に発揮されることが分かる。
なお、余りH<サンプリング間隔B÷2である場合には、余りH>サンプリング間隔B÷2の場合と較べてサンプリング点の移動方向が逆で余りHずつ移動すると考えると、上記の説明が同様に当てはまることがわかる。
このように、本実施形態では、上述したような対応関係が満たされているため、短時間で少ないサンプリング点を得て安定した代表値を算出することができる。そして、そのような安定した代表値によって精度良くトナー濃度が得られ、そのような精度の良いトナー濃度に基づいた制御によって安定した画像形成が行われる。
以下では、上述した対応関係とは異なる、別の望ましい対応関係が用いられる別の実施形態について説明する。この別の実施形態は、サンプリングの方式におけるサンプリング間隔Bや周期Aの対応関係が上述した対応関係と相違する点を除いて、上述した実施形態とほぼ同様の実施形態である。以下では、上述した実施形態とは異なる点のみに着目して別の実施形態の説明を行い、上述した実施形態と共通する構成などを表した図1や図2などは、この別の実施形態の説明にそのまま流用する。
図11は、別の実施形態におけるサンプリングの方式を示す図である。
この図でも、横軸は時間を表し、縦軸はトナー濃度センサの出力を表している。
この別の実施例でも、サンプリング間隔Bと周期Aが、いずれの整数nについても、サンプリング間隔B≠周期A÷nという関係を満たしており、更に、この別の実施例では、少なくとも1つの整数mについては、m×サンプリング間隔B/余りH=周期数Eという対応関係を満たしている。このような対応関係を満たした例が図11に示されている。
この図11に示された例では、所定の時間単位tに対し、周期A=10t、サンプリング間隔B=3t、測定時間C=33t、使用点数D=周期数E=3、サンプリング点数F=12となっている。従って周期A÷サンプリング間隔Bの余りH=1tであり、整数mが「1」のときに、上述したm×サンプリング間隔B/余りH=周期数Eという対応関係を満たすこととなる。
また、この図11には、三角の記号で表されたサンプリング点と、四角の記号で表されたサンプリング点が示されており、三角の記号で表されたサンプリング点の第1パターンからは、上位平均値の最高値が得られ、四角の記号で表されたサンプリング点の第2パターンからは、上位平均値の最低値が得られる。
12個のサンプリング点のうち上位3点のサンプリング点(図に丸が付されているサンプリング点)は、時間間隔1tに相当する位相差を互いに有しており、測定時間Cを経る間に、出力波形の頂点付近が、サンプリング間隔Bを3等分する時間間隔で1回ずつサンプリングされ、そのサンプリングされた各サンプリング点から代表値Gが算出されることとなる。このように算出される代表値Gは、サンプリング間隔B=1t、サンプリング点数F=36、使用点数D=9という、多数のサンプリング点から代表値Gを得るときと全く同じ値となり、代表値Gの最高値と最低値との幅ΔV”も、そのような多数のサンプリング点における代表値Gの幅と全く同じ幅となる。つまり、この別の実施形態における上述した対応関係が満たされると、少ないサンプリング点で、サンプリング点がN倍増された測定と同等な測定が実現され、そのようにサンプリング点が増えることによる代表値のバラツキ低下と同様なバラツキ低下も実現されることとなる。また、サンプリング間隔Bを3等分する時間間隔に相当する各サンプリング点が得られているので、代表値Gとして、上位平均値ではなくて、例えばサンプリング点の最高値や最低値が用いられる場合には、本当に捉えたい波形のピーク値に近い値を求めることができるという利点もある。
このような別の実施形態によれば、上述したように、サンプリング点がN倍増された測定と同等な測定が実現されて高精度な測定が実現される。また、そのような高精度の測定に基づいた制御によって画像形成装置が制御されることによって安定した画像形成が実現される。
ところで、図1に示す画像形成装置では、TC制御部35によってオーガ42Y、42M、42C、42Kの回転速度が制御されており、回転数指示部36から、単位時間当たりの、画像の生産性等に応じた回転数を指示され、その指示された回転数が得られるような回転速度となっている。従って、オーガ42Y、42M、42C、42Kの回転数を考慮せずに一定のサンプリング間隔Bのままでサンプリングを行い続けると、オーガ42Y、42M、42C、42Kの回転数が変更されたときに、上述したような対応関係が崩れてしまう。そこで、オーガ42Y、42M、42C、42Kの回転数が変更されて周期Aが周期A’となった場合には、TC制御部35は、サンプリング間隔Bを、
サンプリング間隔B’=周期A’×周期A÷サンプリング間隔B
という関係を満たす新たなサンプリング間隔B’に変更して上記の対応関係を維持している。
なお、上記説明では、代表値Gの算出の例として、上位平均値を算出する為に上位値すべてを用いる算出方法が示されているが、本発明における代表値の算出は、例えば、ノイズの影響を取り除く為に上位8点のうち最上位2点は除いた平均値を代表値Gとするような、本当の最上位を用いない算出方法であっても良い。
また、上記説明では、代表値Gの例として上位平均値が示されているが、本発明にいう代表値は、上位平均値に限られず、下位平均値であってもよく、上側平均値、下側平均値などというように波形の一部を取り出して算出する代表値であってもよい。
また、上記説明では、説明の便宜上、出力波形の例として正弦波を示したが、本発明は、図4に示すような非正弦波にも適用可能である。
また、上記説明では、得られた代表値Gは、ディスペンスモータの制御に用いられているが、本発明にいう制御部は、画像形成装置におけるディスペンスモータ以外の要素を代表値に基づいて制御するものであっても良い。
また、本発明は、トナー濃度センサの出力の変極点などの特徴点の位相を判断して、現像器内のオーガの位置を検出するシステムにも応用可能である。このようなシステムの例としては、オーガに設けた板部材がトナー濃度センサの前に多量の現像剤を送り込んだ位置でオーガが停止されることによるトナー固着を防ぐ為に、オーガの位置を精度よく検出し、トナー固着が生じやすい位置では停止しないようにオーガの停止タイミングを制御するシステムなどが考えられる。
また、上記説明では、本発明の画像形成装置の一実施形態として、中間転写ベルト20を用いるタンデム構成の画像形成装置を例示したが、本発明の画像形成装置は、タンデム構成のものには限定されず、複数サイクル構成のシステムであってもよい。また、本発明の画像形成装置は、中間転写ベルト20を用いるものにも限定されず、中間転写体を用いるものであってもよい。さらに、本発明の画像形成装置は、中間転写方式のものにも限定されず、用紙搬送ベルトに担持された記録媒体、あるいはロールで搬送される記録媒体に直接転写する直接方式のものであってもよい。
本発明の一実施形態を示す全体構成図である。 現像器の内部構造を表す図である。 トナー濃度センサの出力が周期的な出力波形となることを説明する図である。 トナー濃度センサの周期的な出力波形の一例である。 出力波形の最高値および最低値が外乱から受ける影響を表すグラフである。 本明細書の説明で用いられる記号の定義を説明する図である。 比較例を表す図である。 本実施形態におけるサンプリングの方式を示す図である。 追加的な対応関係を満たさない場合の説明図である。 追加的な対応関係を満たす場合の説明図である。 別の実施形態におけるサンプリングの方式を示す図である。
符号の説明
1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム
2Y、2M、2C、2K 帯電器
3 露光部
4Y、4M、4C、4K 現像器
5Y、5M、5C、5K 1次転写ロール
7Y、7M、7C、7K トナーボックス
8Y、8M、8C、8K トナー濃度センサ
9Y、9M、9C、9K ディスペンスモータ
10Y、10M、10C、10K ユニット
15 2次転写ロール
20 中間転写ベルト
21 駆動ロール
22 従動ロール
23 テンションロール
30 画像読取部
31 画像処理部
32 コントローラ
35 TC制御部
41Y、41M、41C、41K 現像ロール
42Y、42M、42C、42K 現像ロール
42a 羽根
42b 板部材
43 後端部材
44 廃現像剤回収ボックス
50 外部機器
60 現像剤

Claims (6)

  1. トナーおよびキャリアを含んだ現像剤が周期Aで攪拌されているときのその現像剤のトナー濃度を計測して計測結果を出力する濃度センサと、
    前記濃度センサから出力される計測結果を、いずれの整数nについても周期Aのn分の1にならない時間間隔Bごとに、周期Aよりも長い時間区間Cに亘ってサンプリングし、サンプリングされた計測結果に基づいて、計測結果の上位側または下位側に偏った代表値を算出するトナー濃度算出部であって、
    (A÷Bの余り)>B/2,(B−(A÷Bの余り))×(C÷Aの商)>B/2
    という関係、あるいは、
    (A÷Bの余り)<B/2,(A÷Bの余り)×(C÷Aの商)>B/2
    という関係を満たすトナー濃度算出部とを備えたことを特徴とするトナー濃度測定装置。
  2. トナーおよびキャリアを含んだ現像剤が周期Aで攪拌されているときのその現像剤のトナー濃度を計測して計測結果を出力する濃度センサと、
    前記濃度センサから出力される計測結果を、いずれの整数nについても周期Aのn分の1にならない時間間隔Bごとに、周期Aよりも長い時間区間Cに亘ってサンプリングし、サンプリングされた計測結果に基づいて、計測結果の上位側または下位側に偏った代表値を算出するトナー濃度算出部であって、少なくとも1つの整数mについてはm×B/(A÷Bの余り)=(C÷Aの商)という関係を満たすトナー濃度算出部とを備えたことを特徴とするトナー濃度測定装置。
  3. 現像剤の攪拌周期を入手する周期入手部を備え、
    前記トナー濃度算出部は、前記周期入手部によって入手された攪拌周期が前記周期Aから別の周期A’に変化した場合に、前記計測結果をサンプリングする時間間隔を、前記時間間隔Bから、
    B’=A’×A/B
    という関係を満たす時間間隔B’に変更するものであることを特徴とする請求項1、2記載のトナー濃度測定装置。
  4. トナーおよびキャリアを含んだ現像剤が内部に収容された、その現像剤を周期Aで攪拌し、その現像剤を用いてトナー画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部内で攪拌されている現像剤のトナー濃度を計測して計測結果を出力する濃度センサと、
    前記濃度センサから出力される計測結果を、いずれの整数nについても周期Aのn分の1にならない時間間隔Bごとに、周期Aよりも長い時間区間Cに亘ってサンプリングし、サンプリングされた計測結果に基づいて、計測結果の上位側または下位側に偏った代表値を算出するトナー濃度算出部であって、
    (A÷Bの余り)>B/2,(B−(A÷Bの余り))×(C÷Aの商)>B/2
    という関係、あるいは、
    (A÷Bの余り)<B/2,(A÷Bの余り)×(C÷Aの商)>B/2
    という関係を満たすトナー濃度算出部と、
    前記トナー濃度算出部によって得られるトナー濃度の代表値に基づいて前記画像形成部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. トナーおよびキャリアを含んだ現像剤が内部に収容された、その現像剤を周期Aで攪拌し、その現像剤を用いてトナー画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部内で攪拌されている現像剤のトナー濃度を計測して計測結果を出力する濃度センサと、
    前記濃度センサから出力される計測結果を、いずれの整数nについても周期Aのn分の1にならない時間間隔Bごとに、周期Aよりも長い時間区間Cに亘ってサンプリングし、サンプリングされた計測結果に基づいて、計測結果の上位側または下位側に偏った代表値を算出するトナー濃度算出部であって、少なくとも1つの整数mについてはm×B/(A÷Bの余り)=(C÷Aの商)という関係を満たすトナー濃度算出部と、
    前記トナー濃度算出部によって得られるトナー濃度の代表値に基づいて前記画像形成部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記画像形成部における現像剤の攪拌周期を入手する周期入手部を備え、
    前記トナー濃度算出部は、前記周期入手部によって入手された攪拌周期が前記周期Aから別の周期A’に変化した場合に、前記計測結果をサンプリングする時間間隔を、前記時間間隔Bから、
    B’=A’×A/B
    という関係を満たす時間間隔B’に変更するものであることを特徴とする請求項4、5記載の画像形成装置。
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