JP2006090406A - 防振ブッシュ - Google Patents

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Masatsugu Takaoka
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Abstract

【課題】操縦安定性を向上させることができる防振ブッシュを提供する
【解決手段】振動体に連結する内筒1と、車体側フレームに連結する外筒2と、内外筒1,2の間に介在して内筒1と外筒2を連結するゴム状弾性体3とを備え、ゴム状弾性体3に、一対のすぐり孔4,5が形成され、内筒1又は外筒2にストッパ部材10の係合部11が係合するとともに、ストッパ部材10に設けられたストッパゴム部12が一方のすぐり孔4に挿入されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、振動体に連結する内筒と、車体側フレームに連結する外筒と、内外筒の間に介在して前記内筒と外筒を連結するゴム状弾性体とを備え、前記ゴム状弾性体に、前記内筒を挟んで位置する一対のすぐり孔が形成されている防振ブッシュ、及び、振動体に連結する内筒と、車体側フレームに連結する外筒と、内外筒の間に介在して前記内筒と外筒を連結するゴム状弾性体とを備え、前記ゴム状弾性体に、前記内筒を挟んで位置する一対のすぐり孔が形成され、前記内外筒の径方向で前記内筒が一方のすぐり孔側に寄せられて前記内筒と外筒が偏芯している防振ブッシュに関する。
上記の防振ブッシュの一例として、振動体としてのエンジンと車体フレームの間に横向き姿勢で介在する防振ブッシュがある。この防振ブッシュは、横向きの内筒に挿通された連結ボルトを介して内筒がエンジンに連結され、車体フレームの嵌合孔に外筒が横向きに圧入される。そして、組付け状態で一方のすぐり孔が内筒の上側に、他方のすぐり孔が内筒の下側に位置して上下方向のばね定数を小さくしている。
組付け前の自由状態では、内外筒の径方向で内筒が前記一方のすぐり孔側に寄せられて前記内筒と外筒が偏芯しているが、組付け状態では、エンジンの重量で内筒が設定長さ下降して内筒の軸芯が外筒の軸芯側に近づいているか、あるいは内外筒が同芯状になっている。
従来、この種の防振ブッシュは、内筒と外筒とゴム状弾性体とから成る一体物に形成されているだけであった。そして、エンジンと車体フレームの間に介在した組付け状態になると、前記一方のすぐり孔は、組付け前の形状から下方に広がった形状になっていた。
上記従来の構成によれば、エンジンと車体フレームの間に介在した組付け状態になると、前記一方のすぐり孔は、組付け前の形状から下方に広がった形状になるために、自動車のハンドルを切ったときなどに、内筒が上方に容易に変位できるようになり、操縦安定性の面で改善の余地が残されていた。上記の防振ブッシュは、組付け前の自由状態では、内外筒の径方向で内筒が一方のすぐり孔側に寄せられて内筒と外筒が偏芯しているが、例えば、組付け前の自由状態で内筒と外筒が同芯状に位置しているタイプの防振ブッシュでも同様の問題がある。
本発明の目的は、操縦安定性を向上させることができる防振ブッシュを提供する点にある。
本第1発明の特徴は、振動体に連結する内筒と、車体側フレームに連結する外筒と、内外筒の間に介在して前記内筒と外筒を連結するゴム状弾性体とを備え、前記ゴム状弾性体に、前記内筒を挟んで位置する一対のすぐり孔が形成されている防振ブッシュであって、
前記内筒又は外筒にストッパ部材の係合部が係合するとともに、前記ストッパ部材に設けられたストッパゴム部が前記一方のすぐり孔に挿入されている点にある。
この構成により、
[イ]一方のすぐり孔が内筒の上側に、他方のすぐり孔が内筒の下側に位置する状態に、振動体及び車体フレームに組付けられる。上記の構成によれば、内筒又は外筒にストッパ部材の係合部が係合するとともに、ストッパ部材に設けられたストッパゴム部が前記一方のすぐり孔に挿入されているから、例えば、自動車のハンドルが切られて内筒が上昇しようとした場合、その内筒をストッパゴム部で受止めることができる。その結果、内筒が容易に上昇するのを防止することができて、所望のばね特性を得ることができる。
[ロ]ストッパ部材は、その係合部が内筒又は外筒に係合するようになっており、内外筒及びゴム状弾性体とは別体になっているから、組付けられる自動車の各車種ごとに、その車種に合った特性を備えたストッパ部材を組付けることができる。すなわち、内外筒及びゴム状弾性体から成るブッシュ本体を各車種で共通させて同一形状・大きさのものにしておき、各車種ごとに、異なる特性を備えたストッパ部材を前記ブッシュ本体に係合するといった手段を採用することができる。例えばスポーツカータイプの自動車では内筒がより上昇しにくくなるようなストッパ部材を組付ける。
本第2発明の特徴は、振動体に連結する内筒と、車体側フレームに連結する外筒と、内外筒の間に介在して前記内筒と外筒を連結するゴム状弾性体とを備え、前記ゴム状弾性体に、前記内筒を挟んで位置する一対のすぐり孔が形成され、前記内外筒の径方向で前記内筒が一方のすぐり孔側に寄せられて前記内筒と外筒が偏芯している防振ブッシュであって、
前記内筒又は外筒にストッパ部材の係合部が係合するとともに、前記ストッパ部材に設けられたストッパゴム部が前記一方のすぐり孔に挿入されている点にある。
この構成によれば、上記の第1発明の作用[イ],[ロ]と同様の作用を奏することができる。
本第1発明又は第2発明において、前記ストッパ部材は、金属製又は樹脂製の支持フレームに前記ストッパゴム部を加硫接着して構成されていると、ストッパ部材の構造を強固にすることができる。
本第1発明又は第2発明において、前記係合部は、前記内筒の一端部に外嵌係合するリング状の支持フレーム部分から成ると、係合が解除されにくくすることができて、係合構造を強固にすることができる。
本第1発明又は第2発明において、前記係合部は、前記外筒の一端部のうちの周方向の一部分を挟み込むコの字状の支持フレーム部分と、前記一方のすぐり孔に挿通された後に前記外筒の径方向外方側に折曲されて、前記外筒の他端部のうちの周方向の一部分を前記外筒の軸方向で受止めるL字状の支持フレーム部分とから成る構成にすることができる。
この構成によれば、内外筒の径方向でストッパ部材を確実に保持できるだけでなく、内外筒の軸方向へのストッパ部材の変位を回避できて、係合がより解除されにくくすることができる。
本第1発明又は第2発明において、前記ストッパ部材は、前記係合部とストッパゴム部とを一体に加硫成形した単一のゴム材から成る構成にすることができる。
この構成によれば、係合部を弾性変形させて内筒又は外筒に係合させることができ、係合作業の作業性を向上させることができる。また、係合部を内筒又は外筒に弾性係合させることができて、係合力を強くすることができる。
ストッパ部材が単一のゴム材から成る上記の構成において、前記係合部は、前記内筒の両端部に各別に外嵌係合するC字状の第1ストッパ部材部分とC字状の第2ストッパ部材部分とから成る構成にすることができる。
この構成によれば、C字状の第1ストッパ部材部分とC字状の第2ストッパ部材部分を弾性力に抗して開いて内筒の両端部に各別に外嵌係合させることができる。これにより、第1ストッパ部材部分と第2ストッパ部材部分が内筒の両端部に弾性係合する。
ストッパ部材が単一のゴム材から成る上記の構成において、前記係合部は、前記外筒の一端部から前記外筒の軸方向に突出した第1係合片に係合するL字状の第1ストッパ部材部分と、前記外筒の他端部から前記外筒の軸方向に突出した第2係合片に係合するL字状の第2ストッパ部材部分とから成り、
前記第1係合片は前記外筒の径方向外方側に折曲され、
前記第1ストッパ部材部分は前記第1係合片を挿通させる第1係合孔を備え、前記第2ストッパ部材部分は前記第2係合片を挿通させる第2係合孔を備えている構成にすることができる。
この構成によれば、外筒の径方向外方側に折曲された第1係合片が、第1ストッパ部材部分の第1係合孔に挿通するから、第1ストッパ部材部分を外筒の第1係合片からより外れにくくすることができる。また、前記第1係合片と第2係合片が前記第1係合孔と第2係合孔に挿通していることで、内外筒の径方向でストッパ部材を確実に保持することができる。
従って、本第1発明及び第2発明によれば、操縦安定性を向上させることができる防振ブッシュを提供することができた。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1,図2に、自動車の車体側フレームFとエンジン(振動体に相当)との間に横向き姿勢で介在してエンジンの振動を吸収する防振ブッシュを示し、図3,図4に、車体側フレームF等に組付けられる前で、かつ、後述のストッパ部材10が組付けられる前の自由状態の防振ブッシュを示してある。この防振ブッシュは、エンジンに連結する断面円形の横向きの内筒1と、車体側フレームFに連結する断面楕円形の横向きの外筒2と、内外筒1,2の間に介在して内筒1と外筒2を連結するゴム状弾性体3とを備えている。そしてゴム状弾性体3に、外筒2の短軸Yに沿う上下方向で内筒1を挟んで位置する一対のすぐり孔4,5が貫通形成されている。
内筒1は連結ボルトBを挿通されて、エンジン側の一対の連結ブラケット6に挟持固定され、外筒2は車体側フレームFの嵌合穴7に横向きに圧入内嵌される。図3,図4に示す防振ブッシュの自由状態で、一対のすぐり孔4,5は外筒2の長軸X方向に細長い孔に形成されるとともに、それぞれ外筒2の短軸Yに関して対称な形状に形成されている。そして内外筒1,2の径方向、詳しくは外筒2の短軸Yに沿う上下方向で、内筒1が一方のすぐり孔4側に寄せられて内筒1と外筒2が偏芯している。図1,図2に示すように組付け状態では、エンジンの重量で内筒1が下降して内筒1の軸芯O1が外筒の軸芯O2側に近づいている。
各すぐり孔4,5の長手方向の端部4C,5Cは、内筒1が寄せられた側とは反対側(下側)に折曲している。また、他方のすぐり孔5よりも径方向外方側に位置するゴム状弾性体部分8の両端面8C(内外筒1,2の軸方向に沿う方向のゴム状弾性体部分8の両端面8C)に、外筒2の短軸Y方向に沿う複数の縦溝9が形成されている。前記両端面8Cは一対の連結ブラケット6に対するストッパ面に構成されている。両端面8Cには上記の縦溝9が形成されているので、両端面8Cが連結ブラケット6に受止められたときの打音を小さくすることができる。
内筒1の一端部22に対応する側の外筒2の端部にはフランジ50が形成されている。前記ゴム状弾性体部分8はフランジ面50Aにも加硫接着している。ゴム状弾性体部分8が加硫接着するフランジ面50Aは、前記一方のすぐり穴4に対応する側のフランジ面50Bよりも張出し量が大きくなるように形成されている。また、前記ゴム状弾性体部分8は、このゴム状弾性体部分8以外のゴム状弾性体部分51よりも内外筒1,2の軸方向外方側に突出している。
内筒1にストッパ部材10の係合部11が係合するとともに、ストッパ部材10に設けられたストッパゴム部12が一方のすぐり孔4に挿入されている。この挿入は、内筒1をゴム状弾性体3の弾性力に抗して外筒2の軸芯O2側に位置変更させて、一方のすぐり孔4の径方向の長さ(外筒2の短軸Yに沿う方向の長さ)を長くした状態で行われる。
図5,図6に示すようにストッパ部材10は、金属板状(又は樹脂板状)の支持フレーム13にストッパゴム部12を加硫接着して構成されている。前記係合部11は、内筒1の一端部22に外嵌係合するリング状の第1支持フレーム部分15から成る。この第1支持フレーム部分15は、ストッパゴム部12が加硫接着する第2支持フレーム部分16に対して90度折曲されている。そして、ストッパゴム部12と一体に加硫成形されたゴム膜17で覆われている。第2支持フレーム部分16は内筒1の長さよりも少し短く、第2支持フレーム部分16の両端16Cが内筒1の両端22,23よりも軸方向内方側に位置している。つまり、第2支持フレーム部分16の両端16Cは内筒1の両端22,23の近傍に位置しているが、内筒1の両端22,23から軸方向外方側にはみだしてはいない。
ストッパゴム部12は、第2支持フレーム部分16の、外筒2の内周面側を向く面に加硫接着されている。そして、内外筒1,2の軸方向に沿う方向のストッパゴム部12の中央部が外筒2の内周面側に向けて盛り上がった断面山形状に形成されている。このストッパゴム部12の頂部(山形の頂部)は外筒2の長手方向の中央に位置する。
[第2実施形態]
本実施形態は、第1実施形態とはストッパ部材10とその係合構造が異なり、その他の構造は第1実施形態と同じである。以下、異なる点について説明する。
図7〜図11に示すように、前記ストッパ部材10は、金属板状(又は樹脂板状)の支持フレーム13にストッパゴム部12を加硫接着して構成されている。ストッパゴム部12は、支持フレーム13の、内筒1の外周面側を向く面に加硫接着されている。そして、内外筒1,2の軸方向に沿う方向のストッパゴム部12の中央部が内筒1の外周面側に向けて盛り上がった断面山形状に形成されている。このストッパゴム部12の頂部(山形の頂部)は内筒1の長手方向の中央に位置する。図7,図8は、自動車の車体側フレームとエンジン(いずれも図示せず)に組み付けられた状態の防振ブッシュを示している。
前記係合部11は、外筒2の一端部17のうちの周方向の一部分17Cを挟み込むコの字状の支持フレーム部分18と、前記一方のすぐり孔4に挿通された後に外筒2の径方向外方側に折曲されて、外筒2の他端部19のうちの周方向の一部分19Cを外筒2の軸方向で受止めるL字状の支持フレーム部分20とから成る。コの字状の支持フレーム部分18はL字状の支持フレーム部分20よりも幅広で、内筒1の外径よりも幅広に設定されている。コの字状の支持フレーム部分18とL字状の支持フレーム部分20とは、これらに加硫接着したゴム膜21で覆われている。ゴム膜21はストッパゴム部12と一体に加硫成形されている。
[第3実施形態]
本実施形態は、第1実施形態とはストッパ部材10とその係合構造が異なり、その他の構造は第1実施形態と同じである。以下、異なる点について説明する。
図12〜図15に示すように前記ストッパ部材10は、前記係合部11とストッパゴム部12とを一体に加硫成形した単一のゴム材から成る。係合部11は、内筒1の両端部22,23に各別に外嵌係合するC字状の第1ストッパ部材部分24とC字状の第2ストッパ部材部分25とから成る。ストッパゴム部12は、内外筒1,2の軸方向に沿う方向の中央部が外筒2の内周面側に向けて盛り上がった断面山形状に形成されている。このストッパゴム部12の頂部(山形の頂部)は外筒2の長手方向の中央に位置する。第1ストッパ部材部分24と第2ストッパ部材部分25の切欠き26は、径方向でストッパゴム部12とは反対側に位置する。図12,図13は、車体側フレームF等に組付けられた状態の防振ブッシュを示している。
[第4実施形態]
本実施形態は、第1実施形態とはストッパ部材10とその係合構造が異なり、その他の構造は第1実施形態と同じである。以下、異なる点について説明する。
図16〜図20に示すように前記ストッパ部材10は、前記係合部11とストッパゴム部12とを一体に加硫成形した単一のゴム材から成る。係合部11は、外筒2の一端部17から外筒2の軸方向に突出した第1係合片27に係合するL字状の第1ストッパ部材部分28と、外筒2の他端部19から外筒2の軸方向に突出した第2係合片29に係合するL字状の第2ストッパ部材部分30とから成る。第1係合片27は外筒2の径方向外方側に折曲されている。また、第1ストッパ部材部分28は第1係合片27を挿通させる第1係合孔31を備え、第2ストッパ部材部分30は第2係合片29を挿通させる第2係合孔53を備えている。内外筒1,2の軸方向に沿う方向のストッパゴム部12の中央部が内筒1の外周面側に向けて盛り上がった断面山形状に形成されている。このストッパゴム部12の頂部(山形の頂部)は内筒1の長手方向の中央に位置する。図16,図17は、自動車の車体側フレームとエンジン(いずれも図示せず)に組み付けられた状態の防振ブッシュを示している。
第1ストッパ部材部分28は第2ストッパ部材部分30と同一幅に設定されている。そして、第1ストッパ部材部分28の2片のうちの内外筒1,2の径方向に沿う片の長さが、第2ストッパ部材部分30の2片のうちの内外筒1,2の径方向に沿う片の長さよりも長く設定されている。
[第1実施形態〜第4実施形態の別実施形態]
前記ストッパ部材10のストッパゴム部12が一方のすぐり孔4に挿入される前の状態で、前記内筒1と外筒2が同芯状に位置しているタイプの防振ブッシュにも本発明を適用することができる。
組付け状態の防振ブッシュの縦断側面図 組付け状態の防振ブッシュの正面図 自由状態の防振ブッシュの縦断側面図 自由状態の防振ブッシュの正面図 ストッパ部材の側面図 ストッパ部材の正面図 第2実施形態の組付け状態の防振ブッシュの縦断側面図 第2実施形態の組付け状態の防振ブッシュの正面図 第2実施形態のストッパ部材の縦断側面図 第2実施形態のストッパ部材の底面図 第2実施形態のストッパ部材の正面図 第3実施形態の組付け状態の防振ブッシュの縦断側面図 第3実施形態の組付け状態の防振ブッシュの正面図 図15のA−A断面図 第3実施形態のストッパ部材の正面図 第4実施形態の組付け状態の防振ブッシュの縦断側面図 第4実施形態の組付け状態の防振ブッシュの正面図 第4実施形態のストッパ部材の側面図 第4実施形態のストッパ部材の平面図 第4実施形態のストッパ部材の正面図
符号の説明
1……内筒、2……外筒、3……ゴム状弾性体、4,5……すぐり孔、10……ストッパ部材、11……係合部、12……ストッパゴム部、13……支持フレーム、15……リング状の支持フレーム部分(第1支持フレーム部分)、16……第2支持フレーム部分、17……外筒の一端部、17C……外筒の一端部のうちの周方向の一部分、18……コの字状の支持フレーム部分、19……外筒の他端部、19C……外筒の他端部のうちの周方向の一部分、20……L字状の支持フレーム部分、22……内筒の一端部,22,23……内筒の両端部、24……C字状の第1ストッパ部材部分、25……C字状の第2ストッパ部材部分、27……第1係合片、28……L字状の第1ストッパ部材部分、29……第2係合片、30……L字状の第2ストッパ部材部分、31……第1係合孔、53……第2係合孔、F……車体側フレーム

Claims (8)

  1. 振動体に連結する内筒と、車体側フレームに連結する外筒と、内外筒の間に介在して前記内筒と外筒を連結するゴム状弾性体とを備え、前記ゴム状弾性体に、前記内筒を挟んで位置する一対のすぐり孔が形成されている防振ブッシュであって、
    前記内筒又は外筒にストッパ部材の係合部が係合するとともに、前記ストッパ部材に設けられたストッパゴム部が前記一方のすぐり孔に挿入されている防振ブッシュ。
  2. 振動体に連結する内筒と、車体側フレームに連結する外筒と、内外筒の間に介在して前記内筒と外筒を連結するゴム状弾性体とを備え、前記ゴム状弾性体に、前記内筒を挟んで位置する一対のすぐり孔が形成され、前記内外筒の径方向で前記内筒が一方のすぐり孔側に寄せられて前記内筒と外筒が偏芯している防振ブッシュであって、
    前記内筒又は外筒にストッパ部材の係合部が係合するとともに、前記ストッパ部材に設けられたストッパゴム部が前記一方のすぐり孔に挿入されている防振ブッシュ。
  3. 前記ストッパ部材は、金属製又は樹脂製の支持フレームに前記ストッパゴム部を加硫接着して構成されている請求項1又は2記載の防振ブッシュ。
  4. 前記係合部は、前記内筒の一端部に外嵌係合するリング状の支持フレーム部分から成る請求項3記載の防振ブッシュ。
  5. 前記係合部は、前記外筒の一端部のうちの周方向の一部分を挟み込むコの字状の支持フレーム部分と、前記一方のすぐり孔に挿通された後に前記外筒の径方向外方側に折曲されて、前記外筒の他端部のうちの周方向の一部分を前記外筒の軸方向で受止めるL字状の支持フレーム部分とから成る請求項3記載の防振ブッシュ。
  6. 前記ストッパ部材は、前記係合部とストッパゴム部とを一体に加硫成形した単一のゴム材から成る請求項1又は2記載の防振ブッシュ。
  7. 前記係合部は、前記内筒の両端部に各別に外嵌係合するC字状の第1ストッパ部材部分とC字状の第2ストッパ部材部分とから成る請求項6記載の防振ブッシュ。
  8. 前記係合部は、前記外筒の一端部から前記外筒の軸方向に突出した第1係合片に係合するL字状の第1ストッパ部材部分と、前記外筒の他端部から前記外筒の軸方向に突出した第2係合片に係合するL字状の第2ストッパ部材部分とから成り、
    前記第1係合片は前記外筒の径方向外方側に折曲され、
    前記第1ストッパ部材部分は前記第1係合片を挿通させる第1係合孔を備え、前記第2ストッパ部材部分は前記第2係合片を挿通させる第2係合孔を備えている請求項6記載の防振ブッシュ。
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