JP4598725B2 - 防振装置取付用ブラケット - Google Patents

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Description

本発明は、振動源側と振動受側との間に介設される防振装置を該振動源側又は振動受側に固定する防振装置取付用ブラケットに関するものである。
従来より、特許文献1のように、振動源としてのパワープラントの振動を、振動受としての車体に伝えるのを抑制するために、防振装置が用いられている。このパワープラント支持構造では、車体に固定される防振装置をパワープラントに固定するために取付部位に応じた形状の防振装置取付用ブラケットが用いられている。
このような防振装置取付用ブラケットの材質としては、(1)鋼板、鋼製パイプ等を溶接した板金構造、(2)鋳鉄、(3)アルミニウムダイカスト製や高強度樹脂製の成型品が考えられる。
防振装置取付用ブラケットは、防振装置を介してエンジン等の震動源と車体等の振動受とを連結する役割を果たす。(1)の板金構造では、形状に制限があるためリブ等を設けなければ、震動源の質量を支える剛性が不足する。そこで、剛性を上げるためにリブ等を増やすと、溶接部位が増えてコストが上がるという問題がある。(2)の鋳鉄では、強度、剛性共に高いが、仕上げ寸法が粗く、締結部分に機械加工が必要であるため、製造コストが高く、また、質量が重いという問題がある。(3)の成型品では、剛性は高いものの脆性が高く、車両衝突時の荷重により脆性破壊(破断)してしまう場合があるという問題がある。
そこで、例えば、特許文献2では、ブッシュが取り付けられる筒部と、この筒部の外周から外方へ延びて他部材へ取り付けるための取付部と、筒部及び取付部の補強を図るリブとからなるブッシュ取付用ブラケットにおいて、筒部と取付部の少なくとも骨格を展伸材で形成し、展伸材を鋳型にセットして他の部分を鋳造したブッシュ取付用ブラケットが開示されている。
また、例えば、特許文献3では、振動発生部及び振動受け部の一方に連結され且つ入力された振動を減衰し得る装置本体と、前記装置本体が取り付けられ且つ振動発生部及び振動受け部の他方に連結するための取付孔を有した取付部材と、前記取付孔の内周面及び周辺を覆い且つ振動発生部及び振動受け部の他方に直接接するように設置される取付金具と、前記取付部材と前記取付金具との間に介在されて配置される弾性変形可能な弾性体とを有する防振装置が開示されている。この防振装置では、締結部分に弾性体を設けて、そのダイナミックダンパー効果により、ブラケット自身の固有振動数による共振の防止を図っている。
特開2002−200924号公報 特開平5−10360号公報 特開平7−280034号公報
しかしながら、上記特許文献2の防振装置取付用ブラケットでは、骨格部分を網状の展伸材で形成して脆性を低くしているものの、構成が複雑で必ずしも安価に製造することはできない。また、骨格部分の形状が網状の展伸材で構成されるので、形状の自由度が低いという問題があった。さらには、ブラケット自身でダイナミックダンパ効果を発揮することができない。
一方、特許文献3の防振装置取付用ブラケットでは、ブラケット自身でダイナミックダンパー効果は得られるものの、ブラケット本体が樹脂製であるため、車両衝突時の荷重による破断を防止することができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、剛性及び衝突に対する強度を保ちながら、コストが低く、振動吸収性能の高い防振装置取付用ブラケットを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、軽金属ダイカスト製又は樹脂製の成型品よりなるブラケット本体に弾性部材を介して補強用プレートを設けた。
具体的には、第1の発明では、振動源側と振動受側との間に介設される防振装置を該振動源側又は振動受側に固定する防振装置取付用ブラケットを前提とする。
そして、この防振装置取付用ブラケットは、軽金属ダイカスト製又は樹脂製の成型品よりなり、上記防振装置と締結するための第1締結部材が挿通される第1本体側貫通孔及び上記振動源側又は振動受側に締結するための第2締結部材が挿通される第2本体側貫通孔を有するブラケット本体と、
上記第1締結部材が挿通される第1プレート側貫通孔及び上記第2締結部材が挿通される第2プレート側貫通孔を有する補強用プレートと、
上記補強用プレートと上記ブラケット本体との間に介在する弾性部材とを備え、
上記補強用プレートは、上記弾性部材を介して上記ブラケット本体にのみ支持されている。
上記の構成によると、ブラケット本体を軽金属ダイカスト製又は樹脂製の成型品で構成することにより、仕上げ寸法が高いので、締結面の仕上げ加工が不要となる。また、成型品であるため形状の自由度が高くて肉付けが容易であり、震動源等の質量を支えるだけの剛性が容易に得られる。また、強度の高い補強用プレートを第1締結部材と第2締結部材との間に連結させることで、車両衝突時の衝撃により第1締結部材と第2締結部材との間に過大な荷重が加わっても破断しないようにすることができる。そのうえ、この補強用プレートを弾性部材を介してブラケット本体にのみ支持させているので、ダイナミックダンパ効果が発揮され、ブラケット自身の固有振動数による共振が防止される。
第2の発明では、上記補強用プレートは、鋼鉄材又は軽金属押出材よりなるものとする。
上記の構成によると、鋼鉄材又は軽金属押出材は引張、剪断、曲げ強度等が高いので、車両衝突時に防振装置取付用ブラケットに荷重が加わった場合でも、補強用プレートが第1締結部材と第2締結部材との間での破断を防止する。
第3の発明では、上記補強用プレートには、追加用質量部材が溶接可能に構成されている。
上記の構成によると、補強用プレートに追加用質量部材を適量溶接にて追加することにより、共締めのための機械加工等の手間を省いて、簡単な構造で省スペース、低コストにより質量調整が行われる。このため、補強用プレートのダイナミックダンパ効果が向上する。
第4の発明では、上記第1本体側貫通孔及び上記第2本体側貫通孔には、それぞれ第1及び第2締結部材による締結圧力を支えるためのカラーが設けられ、
上記第1プレート側貫通孔及び第2プレート側貫通孔と上記カラーとの間には、それぞれ接触防止用の隙間が形成されている。
上記の構成によると、カラーによって第1及び第2締結部材による締結圧力が支えられるので、脆性の高い軽金属ダイカスト製又は樹脂製のブラケット本体の締結部位であっても、締結圧力により破損したり、振動により第1及び第2締結部材が緩むことはない。また、接触防止用の隙間により、ダイナミックダンパ効果が確保される。
第5の発明では、上記補強用プレートは、上記隙間に挿入された上記弾性部材を介して上記カラーに当接している。
上記の構成によると、補強用プレートは、第1プレート側貫通孔とカラーとの間及び第2プレート側貫通孔とカラーとの間に挿入された弾性部材により、ブラケット本体にのみ支持されているので、簡単な構成でダイナミックダンパ効果が発揮される。
第6の発明では、上記補強用プレートは、上記ブラケット本体に形成したプレート収納凹部に挿入され、上記弾性部材を介して該プレート収納凹部の内面に当接している。
上記の構成によると、補強用プレートは、プレート収納凹部の内面との間に弾性部材を介在させてブラケット本体にのみ支持されているので、ダイナミックダンパ効果が確実に発揮される。また、補強用プレートが外観に現れないようにすることができるので、見映えがよい。
第7の発明では、上記弾性部材は、ゴムで構成されている。
上記の構成によると、材料費が安く組付が容易なゴムにより、補強用プレートのダイナミックダンパ効果が発揮される。
第8の発明では、上記弾性部材は、上記補強用プレートに加硫接着されている。
上記の構成によると、補強用プレートを型に流し込んで加硫接着すれば、補強用プレートの定位置が適量のゴムで覆われる。
以上説明したように、本発明によれば、軽金属ダイカスト製又は樹脂製の成型品よりなるブラケット本体に補強用プレートを該ブラケット本体にのみ支持されるように設けている。このため、剛性及び衝突時の強度を保ちながら、コストが低く、振動吸収性能の高い防振装置取付用ブラケットが得られる。
また、補強用プレートを強度の高い鋼鉄材又は軽金属押出材としたことにより、車両衝突時に防振装置取付用ブラケットに荷重が加わった場合に確実に破断を防止することができる。
また、補強用プレートに溶接により追加用質量部材を追加可能に構成したことにより、低コスト且つ容易にダイナミックダンパ効果を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1にかかる防振装置取付用ブラケット1に防振装置2が取り付けられたものを示す。図2乃至図4は、本発明の実施形態1にかかる防振装置取付用ブラケット1を示す。この防振装置取付用ブラケット1は、例えば、振動源としての自動車のエンジン3と振動受としての車体4との間に介設される防振装置2をエンジン3側に固定する役割を果たす。
図1に示すように、防振装置2は、防振装置取付用ブラケット1に取り付けるためのブラケット側取付部2aと、車体4に取り付けるための車体側取付部2b,2cとを有している。
図5に拡大して示すように、防振装置取付用ブラケット1は、アルミニウムダイカスト製のブラケット本体6を備えている。ブラケット本体6は、防振装置2と締結するための第1締結部材7が挿通される第1本体側貫通孔8が開口された一対の起立部9と、該一対の起立部9を連結し、平坦な取付面10aを有するベース部10とを備えている。ベース部10における起立部9の左右方向外側には、エンジン3側に締結するための第2締結部材11が挿通される、第2本体側貫通孔12がそれぞれ形成されている。なお、図3に示すように、本実施形態では、左右一対の第2本体側貫通孔12の間にも、1つの中央側第2本体側貫通孔13が形成されている。
起立部9及びベース部10には、起立部9の内部から、ベース部10の取付面10aに至る正面視でL字状のプレート収納凹部15が形成されている。このプレート収納凹部15は、第1及び第2本体側貫通孔8,12に連通し、これら第1及び第2本体側貫通孔8,12よりもさらに端部側へ延びている。
上記プレート収納凹部15には、L字状の鋼鉄材の補強用プレート16が挿入されるようになっている。図6にも示すように、この補強用プレート16は、第1締結部材7が挿通される第1プレート側貫通孔17及び第2締結部材11が挿通される第2プレート側貫通孔18を有している。第1及び第2プレート側貫通孔17,18の内径は、第1及び第2本体側貫通孔8,12よりも若干大きいものとなっている。
図5に示すように、第1及び上記第2本体側貫通孔8,12には、例えば鋼鉄製パイプよりなる第1及び第2カラー19,20がそれぞれ圧入等により固定されている。この第1及び第2カラー19,20により、第1及び第2締結部材7,11による締結圧力が支えられるようになっている。このとき、第1プレート側貫通孔17と第1カラー19との間及び第2プレート側貫通孔18と第2カラー20との間には、それぞれ接触防止用の隙間Sが形成されている。
上記補強用プレート16は、弾性部材としての防振ゴム22を介してプレート収納凹部15の内面に当接した状態でブラケット本体6にのみ支持されている。防振ゴム22は、例えば、硬度約40〜70の防振ゴムで構成され、補強用プレート16の定位置を矩形状に覆っている。このように、補強用プレート16が外観に現れないようにすることができるので、見映えのよいものとなっている。
−組付手順ー
次に、本実施形態にかかる防振装置取付用ブラケット1の組付手順について説明する。
まず、ブラケット本体6をアルミニウムダイカスト成型し、鋼板をプレス加工して補強用プレート16を成形する。このように、ブラケット本体6をアルミニウムダイカストで構成することにより、仕上げ寸法が高いので、締結面の仕上げ加工が不要となる。また、成型品であるため形状の自由度が高くて肉付けが容易であり、エンジン3を車体4に支持するだけの十分な剛性が容易に得られる。
次いで、補強用プレート16を図示しない型に嵌め込んでゴムを流し込み、防振ゴム22を加硫接着する。このことで、補強用プレート16の定位置が適量のゴムで覆われる。
次いで、防振ゴム22をプレート収納凹部15の内面に押し当てながら、第1本体側貫通孔8と第1プレート側貫通孔17とを位置合わせすると共に、第2本体側貫通孔12と第2プレート側貫通孔18とを位置合わせする。
次いで、第1カラー19を第1本体側貫通孔8及び第1プレート側貫通孔17に挿入して第1本体側貫通孔8に固定すると共に、第2カラー20を第2本体側貫通孔12及び第2プレート側貫通孔18に挿入して第2本体側貫通孔12に固定する。このとき、第1プレート側貫通孔17と第1カラー19との間及び第2プレート側貫通孔18と第2カラー20との間に接触防止用の隙間Sが形成されるようにする。
次いで、第1カラー19に第1締結部材7を挿通して、防振装置取付用ブラケット1に防振装置2を取り付ける。
次いで、第2カラー20に第2締結部材11を挿通して、エンジン3に締め付けると共に、防振装置2の車体側取付部2b,2cを図示しないボルト等により、車体4に取り付ける。
このように、第1及び第2カラー19,20によって第1及び第2締結部材7,11による締結圧力が支えられるので、脆性の高いアルミニウムダイカスト製のブラケット本体6の締結部位であっても、締結圧力により破損したり、振動により第1及び第2締結部材7,11が緩むことはない。
−作用−
次に、本実施形態にかかる防振装置取付用ブラケット1の作用について説明する。
エンジン3駆動時におけるエンジン3等の固有振動数による共振は、防振装置2により抑制される。また、補強用プレート16をプレート収納凹部15の内面との間に防振ゴム22を介してブラケット本体6にのみ支持させているので、補強用プレート16の固有振動数を防振装置取付用ブラケット1の固有振動数に一致させれば、そのダイナミックダンパ効果により、防振装置取付用ブラケット1自身の固有振動数による共振が抑制される。
また、車両衝突時に荷重が加わっても、引張、剪断、曲げ強度等が高い補強用プレート16を第1締結部材7と第2締結部材11との間に連結させているので、破断しない。
−実施形態1の効果−
したがって、本実施形態にかかる防振装置取付用ブラケット1によると、アルミニウムダイカスト製のブラケット本体6に、このブラケット本体6にのみ支持されるように補強用プレート16を設けたことにより、剛性及び衝突時の強度を保ちながら、コストが低く、振動吸収性能を向上させる防振装置取付用ブラケット1が得られる。
第1及び第2カラー19,20により、締結圧力に耐え得るようにしたことにより、簡単な方法でアルミニウムダイカスト製のブラケット本体6の補強を行うことができる。
補強用プレート16をプレート収納凹部15の内面との間に介在させた防振ゴム22によりブラケット本体6にのみ支持したことにより、補強用プレート16をプレート収納凹部15内に隠すことができるので、見映えがよい。
防振ゴム22を材料費が安く組付が容易なゴムで構成したことにより、低コスト且つ容易にダイナミックダンパ効果を向上させることができる。
−実施形態1の変形例−
図7に示すように、補強用プレート16に追加用質量部材23を溶接してもよい。このように、補強用プレート16に追加用質量部材23を適量溶接することにより、共締めのための機械加工等の手間を省いて、簡単な構造で、省スペース、低コストで質量調整を行って、補強用プレート16のダイナミックダンパ効果を向上させることができる。
上記実施形態では、補強用プレート16を2つ設けたが、1つのみ設けてもよい。すなわち、一方の起立部9側にのみプレート収納凹部15を設けて補強用プレート16を装着してもよい。
上記実施形態では、補強用プレート16に防振ゴム22を加硫接着したが、補強用プレート16に位置決め用突起(図示せず)を設け、プレート挿通孔22aを有する防振ゴムを位置決め用突起に当接するまで圧入して定位置に固定するようにしてもよい。
また、補強用プレート16を隙間Sに挿入された防振ゴム22を介して第1及び第2カラー19,20に当接させてもよい。すなわち、図8に示すように、接触防止用隙間Sを上記実施形態1よりも大きくし、その隙間Sに円筒状の防振ゴム24を圧入してもよい。このように構成することで、補強用プレート16は、第1プレート側貫通孔17と第1カラー19との間に挿入された防振ゴム24と、第2プレート側貫通孔18と第2カラー20との間に挿入された防振ゴム24とにより、ブラケット本体6にのみ支持されているので、組み立てやすく、ダイナミックダンパ効果の高い防振装置取付用ブラケット1が得られる。この防振ゴム24は、第1プレート側貫通孔17及び第2プレート側貫通孔18にそれぞれ加硫接着によって設けてもよい。
(実施形態2)
図9乃至図14は本発明の実施形態2を示し、主にエンジン3における取付位置と防振装置2の形状が異なることから、その形状が上記実施形態1と異なる。なお、以下の各実施形態では、図1乃至図8と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図9は、本発明の実施形態2にかかる防振装置取付用ブラケット101に防振装置2が取り付けられたものを示す。図10乃至図13は、本発明の実施形態2にかかる防振装置取付用ブラケット101を示す。
防振装置取付用ブラケット101は、アルミニウムダイカスト製のブラケット本体106を備えている。ブラケット本体106は、防振装置2と締結するための第1締結部材7が挿通される第1本体側貫通孔8が開口されたベース部110と、このベース部110から垂直に延びる一対の円柱状の起立部109とを備えている。一対の起立部109とベース部110とは、補強リブ106aで連結されるようにして補強されている。起立部109の中心には、エンジン3側に締結するための第2締結部材11が挿通される、第2本体側貫通孔12,13がそれぞれ形成されている。
図11に示すように、一方の起立部109及びベース部110には、起立部109の基端側からベース部110に直線状に延びるプレート収納凹部15が形成されている。このプレート収納凹部15は、第1及び第2本体側貫通孔8,12に連通し、これら第1及び第2本体側貫通孔8,12よりもさらに端部側へ延びている。
上記プレート収納凹部15には、図14に示すように、第1及び第2プレート側貫通孔17,18を有し、両端の丸められた長細い板状の鋼鉄材の補強用プレート116が挿入されるようになっている。
図11に示すように、第1及び上記第2本体側貫通孔8,12には、第1及び第2カラー19,20がそれぞれ圧入等により固定されている。
上記補強用プレート116は、弾性部材としての防振ゴム22を介してプレート収納凹部15の内面に当接した状態でブラケット本体106にのみ支持されている。
したがって、本実施形態にかかる防振装置取付用ブラケット101によっても、上記実施形態1と同様の作用効果が得られる。
−実施形態2の変形例−
本実施形態では、補強用プレート116は1つのみ設けたが、2つ設けてもよい。その場合には、第1本体側貫通孔8と、他方の第2本体側貫通孔13との間にもプレート収納凹部15を設け、2枚の補強用プレート116をずらして設けるようにすればよい。
(実施形態3)
図15乃至図19は本発明の実施形態3を示し、主にエンジン3における取付位置と防振装置2の形状、及び防振ゴム222の取付位置が異なる点で上記実施形態1及び2と異なる。
図15は、本発明の実施形態3にかかる防振装置取付用ブラケット201に防振装置2が取り付けられたものを示す。図16は、本発明の実施形態3にかかる防振装置取付用ブラケット201を示す。図17は、図16のXVII−XVII線断面を示す。図18は、ブラケット本体206を示す。図19は、補強用プレート216を示す。
図15に示すように、この防振装置取付用ブラケット201は、エンジン3と車体4との間に介設される防振装置2をエンジン3側に固定する役割を果たしている。防振装置2は、車体4に取り付けるための車体側取付部2b,2cを有している。
図16に拡大して示すように、防振装置取付用ブラケット1は、アルミニウムダイカスト製のブラケット本体206を備えている。図18に示すように、ブラケット本体206は、一方側が開放した略お椀型形状を有し、円盤状のベース部210と、このベース部210の周縁の他方側が放射状に広がる起立部209とを備えている。起立部209の表面と、ベース部210の表面とでプレート収納凹部215が形成されている。
上記ベース部210の中央には、第1カラー19が一体に形成され、その中心に第1本体側貫通孔8が形成されている。上記起立部209の延長された平坦な部分には、2つの第2カラー20が一体に形成され、その中心に第2本体側貫通孔12が形成されている。すなわち、これら第1及び第2カラー19,20は、プレート収納凹部215の表面から突出するように一体に設けられている。なお、上記実施形態1及び2と同様に第1及び第2カラー19,20を別体に成形し、第1及び第2本体側貫通孔8,12に圧入するようにしてもよい。このように構成することにより、第1及び第2締結部材7,11による締結圧力が第1及び第2カラー19,20で支えられるのでより望ましい。
図17及び図19に示すように、上記プレート収納凹部215には、該プレート収納凹部215に対応する皿形の形状をした鋼鉄材の補強用プレート216が挿入されるようになっている。この補強用プレート216は、第1締結部材7が挿通される第1プレート側貫通孔17及び第2締結部材11が挿通される一対の第2プレート側貫通孔18を有している。第1及び第2プレート側貫通孔17,18の内径は、第1及び第2カラー19,20よりもそれぞれ若干大きいものとなっている。第1プレート側貫通孔17と第1カラー19との間及び第2プレート側貫通孔18と第2カラー20との間には、それぞれ接触防止用の隙間Sが形成されている。
上記隙間Sには、弾性部材としての防振ゴム222が設けられ、上記補強用プレート216は、防振ゴム222を介してのみ第1及び第2カラー19,20に当接するように嵌め込まれている。防振ゴム222は、補強用プレート216を型内に入れた状態で加硫接着してもよいし、円筒状の防振ゴム222を第1及び第2プレート側貫通孔17,18にそれぞれ嵌め込むようにしてもよい。
したがって、本実施形態の防振装置取付用ブラケット201によっても、補強用プレート216は、第1プレート側貫通孔17と第1カラー19との間に挿入された防振ゴム222と、第2プレート側貫通孔18と第2カラー20との間に挿入された防振ゴム222とにより、ブラケット本体206にのみ支持されているので、簡単な構成でダイナミックダンパ効果が発揮される。
(その他の実施形態)
本発明は、上記各実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記各実施形態では、ブラケット本体6,106,206は、アルミニウムダイカスト製としたが、マグネシウム他の軽金属ダイカスト製としてもよく、樹脂成型品としてもよい。樹脂成型品の場合には、例えば、強化繊維プラスチック等の射出成型品とすればよい。
上記各実施形態では、補強用プレート16,116,216は、鋼鉄材よりなるものとしたが、アルミニウム等の軽金属押出材よりなるものとしてもよい。要は、ブラケット本体6,106,206よりも、引張、剪断、曲げ強度等が高いものとすればよい。
上記各実施形態では、防振装置取付用ブラケット1,101,201は、振動源としての自動車のエンジン3と振動受としての車体4との間に介設される防振装置2をエンジン3側に固定するようにしたが、振動源は、ディファレンシャル、モータハウジング、サスペンションのリンク、アーム等であってもよく、また、防振装置2を車体4側に固定するようにしてもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
防振装置を取り付けた本発明の実施形態1にかかる防振装置取付用ブラケットの斜視図である。 防振装置取付用ブラケットの側面図である。 防振装置取付用ブラケットの平面図である。 防振装置取付用ブラケットの正面図である。 図3のV−V線拡大断面図である。 防振ゴムが設けられた補強用プレートを右側前方から見た斜視図である。 追加用質量部材を溶接した補強用プレートを下側から見た斜視図である。 実施形態1の変形例にかかる防振装置取付用ブラケットの図5相当図である。 防振装置を取り付けた本発明の実施形態2にかかる防振装置取付用ブラケットの斜視図である。 本発明の実施形態2にかかる防振装置取付用ブラケットを示す斜視図である。 図10のXI−XI線断面図である。 防振装置取付用ブラケットを示す平面図である。 防振装置取付用ブラケットを示す側面図である。 防振ゴムを設けた補強用プレートを示す斜視図である。 防振装置を取り付けた本発明の実施形態3にかかる防振装置取付用ブラケットの平面図である。 本発明の実施形態3にかかる防振装置取付用ブラケットを下側から見た斜視図である。 図16のXVII−XVII線断面図である。 ブラケット本体を下側から見た斜視図である。 防振ゴムを設けた補強用プレートを下側から見た斜視図である。
符号の説明
1 防振装置取付用ブラケット
2 防振装置
6,106,206 ブラケット本体
7 第1締結部材
8 第1本体側貫通孔
11 第2締結部材
12 第2本体側貫通孔
15,215 プレート収納凹部
16,116,216 補強用プレート
17 第1プレート側貫通孔
18 第2プレート側貫通孔
19 第1カラー
20 第2カラー
22,24,222 防振ゴム

Claims (8)

  1. 振動源側と振動受側との間に介設される防振装置を該振動源側又は振動受側に固定する防振装置取付用ブラケットにおいて、
    軽金属ダイカスト製又は樹脂製の成型品よりなり、上記防振装置と締結するための第1締結部材が挿通される第1本体側貫通孔及び上記振動源側又は振動受側に締結するための第2締結部材が挿通される第2本体側貫通孔を有するブラケット本体と、
    上記第1締結部材が挿通される第1プレート側貫通孔及び上記第2締結部材が挿通される第2プレート側貫通孔を有する補強用プレートと、
    上記補強用プレートと上記ブラケット本体との間に介在する弾性部材とを備え、
    上記補強用プレートは、上記弾性部材を介して上記ブラケット本体にのみ支持されている
    ことを特徴とする防振装置取付用ブラケット。
  2. 請求項1に記載の防振装置取付用ブラケットにおいて、
    上記補強用プレートは、鋼鉄材又は軽金属押出材よりなる
    ことを特徴とする防振装置取付用ブラケット。
  3. 請求項2に記載の防振装置取付用ブラケットにおいて、
    上記補強用プレートには、追加用質量部材が溶接可能に構成されている
    ことを特徴とする防振装置取付用ブラケット。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の防振装置取付用ブラケットにおいて、
    上記第1本体側貫通孔及び上記第2本体側貫通孔には、それぞれ第1及び第2締結部材による締結圧力を支えるためのカラーが設けられ、
    上記第1プレート側貫通孔及び第2プレート側貫通孔と上記カラーとの間には、それぞれ接触防止用の隙間が形成されている
    ことを特徴とする防振装置取付用ブラケット。
  5. 請求項4に記載の防振装置取付用ブラケットにおいて、
    上記補強用プレートは、上記隙間に挿入された上記弾性部材を介して上記カラーに当接している
    ことを特徴とする防振装置取付用ブラケット。
  6. 請求項4に記載の防振装置取付用ブラケットにおいて、
    上記補強用プレートは、上記ブラケット本体に形成したプレート収納凹部に挿入され、上記弾性部材を介して該プレート収納凹部の内面に当接している
    ことを特徴とする防振装置取付用ブラケット。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の防振装置取付用ブラケットにおいて、
    上記弾性部材は、ゴムで構成されている
    ことを特徴とする防振装置取付用ブラケット。
  8. 請求項7に記載の防振装置取付用ブラケットにおいて、
    上記弾性部材は、上記補強用プレートに加硫接着されている
    ことを特徴とする防振装置取付用ブラケット。
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