JP2006089015A - 車両用動力操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動式パワーステアリング装置を用いることなく、舵角比可変電動機の駆動による反力トルクがステアリングホイールに伝達されることを確実に低減する車両用動力操舵装置を提供する。
【解決手段】舵角比可変アクチュエータ3とステアリングホイール1との間に電動機などからなる反力低減アクチュエータ2を備える。さらに、舵角比可変アクチュエータ3が舵角比可変駆動により生じる反力トルクTrを算出する。そして、反力トルクTrに基づき、反力低減アクチュエータ2により反力トルクTrを低減させるトルク(反力低減トルク)Tdを算出する。そして、反力低減アクチュエータ2が反力低減トルクTdを出力するように制御される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用動力操舵装置、特に舵角比可変電動機を備える車両用動力操舵装置に関するものである。
従来の舵角比可変電動機を備える車両用動力操舵装置において、舵角比可変電動機の駆動による反力トルクがステアリングホイールに伝達されないようにするために、その反力トルク分を電動式パワーステアリング装置のアシストトルクに加算するという技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−137122号公報
しかし、特許文献1によれば、電動式パワーステアリング装置を備えた車両であれば適用することができるが、油圧式パワーステアリング装置を備えた車両には適用することができない。さらに、電動式パワーステアリング装置を備えた車両であっても、応答性能が低い電動式パワーステアリング装置の場合には、十分に反力トルクを低減することができない場合が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、電動式パワーステアリング装置のアシストトルクに反力トルクを加算することなく、舵角比可変電動機の駆動による反力トルクがステアリングホイールに伝達されることを確実に低減する車両用動力操舵装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の車両用動力操舵装置は、一端側をステアリングホイール側の入力軸に連結され他端側を転舵輪側の出力軸に連結されると共に前記入力軸の操舵角と前記出力軸の転舵角との舵角比を可変駆動する舵角比可変アクチュエータと、前記舵角比可変アクチュエータと前記ステアリングホイールとの間に介在し前記舵角比可変アクチュエータの前記可変駆動により前記ステアリングホイールへ伝達される反力トルクを低減させる反力低減アクチュエータと、車速を検出する車速検出手段と、前記操舵角、前記入力軸の操舵角速度、及び前記入力軸の操舵角加速度の少なくとも1つからなる操舵角関連情報を検出する操舵角関連情報検出手段と、前記車速及び前記操舵角関連情報に基づき前記舵角比可変アクチュエータ及び前記反力低減アクチュエータを制御するアクチュエータ制御手段とを備える。そして、前記アクチュエータ制御手段は、前記車速及び前記操舵角関連情報に基づき少なくとも前記舵角比可変アクチュエータの制御角度を含む制御量を算出する舵角比可変制御量算出手段と、少なくとも前記制御角度に基づき前記舵角比可変アクチュエータを制御する舵角比可変制御手段と、前記制御角度に基づき前記反力トルクを低減させる反力低減トルクを算出する反力低減トルク算出手段と、前記反力低減アクチュエータに前記反力低減トルクを出力させる反力低減アクチュエータ制御手段と、を有することを特徴とする。
ここで、反力低減アクチュエータは、舵角比可変アクチュエータとステアリングホイールとの間に介在させている。すなわち、反力低減アクチュエータは、入力軸に連結されていることになる。つまり、反力低減アクチュエータは、反力トルクが発生する際に、入力軸の回転トルクを低減するように作用させるアクチュエータである。
また、反力低減アクチュエータにより低減する反力トルクは、舵角比可変アクチュエータの可変駆動により生じる反力トルクである。すなわち、当該反力トルクには、ステアリングホイールの操舵そのものにより生じる反力トルクは含まれない。例えば、当該反力トルクには、ステアリングホイールの操舵そのものにより転舵輪が転舵することにより生じるセルフアライニングトルクなどは含まれない。
本発明の車両用動力操舵装置によれば、反力低減アクチュエータによりステアリングホイールに伝達される反力トルクを低減しているので、油圧式パワーステアリング装置や応答性能の低い電動式パワーステアリング装置を備える車両であっても確実に反力トルクを低減することができる。さらに、反力トルクに基づき反力低減トルクを算出して、算出された反力低減トルクに応じて反力低減アクチュエータを駆動しているので、車両状態に応じて適切に反力トルクを低減することができる。
ここで、本発明の車両用動力操舵装置における前記舵角比可変アクチュエータは、例えば、舵角比可変電動機及び減速機から構成されるようにしてもよい。この場合、舵角比可変電動機の回転が減速機により減速されて出力軸に伝達される。つまり、出力軸には、入力軸の回転及び減速機を介した舵角比可変電動機の回転が伝達される。
また、前記舵角比可変制御量算出手段により算出される前記制御量は、前記舵角比可変アクチュエータの前記制御角度の他、例えば前記舵角比可変アクチュエータの回転速度等を含むようにしてもよい。前記舵角比可変アクチュエータが舵角比可変電動機及び減速機から構成される場合には、前記制御量は、舵角比可変電動機及び減速機全体の制御量、すなわち減速機から出力される制御角度や回転速度などとしてもよい。この場合、前記制御角度は、舵角比可変電動機及び減速機全体の制御角度、すなわち舵角比可変電動機の駆動により出力軸に伝達される角度となる。また、前記制御量は、舵角比可変電動機の制御量、すなわち舵角比可変電動機の制御角度や回転速度としてもよい。
また、前記反力低減トルク算出手段により算出される前記反力低減トルクは、前記舵角比可変アクチュエータの制御角度に基づき算出することとしているが、例えば、以下のようにしてもよい。すなわち、反力低減トルクは、前記舵角比可変アクチュエータの可変駆動によりステアリングホイールへ伝達される反力トルクに基づき算出するようにするようにしてもよい。そして、前記舵角比可変アクチュエータの可変駆動によりステアリングホイールへ伝達される反力トルクは、舵角比可変アクチュエータの制御角度により算出するようにする。なお、反力低減トルクは、算出された反力トルクと同一のトルクにしてもよいし、反力トルクの所定割合を乗じたトルクとしてもよい。
また、前記反力低減トルク算出手段により算出される前記反力低減トルクは、前記舵角比可変アクチュエータの前記制御角度の他、例えば、前記舵角比可変アクチュエータ及び前記出力軸などの舵角比可変駆動を行う部分のイナーシャ、及び、舵角比可変駆動を行う部分のフリクション等に基づき算出するようにしてもよい。さらに、前記反力低減トルクは、前記舵角比可変アクチュエータが可変駆動することにより生じるセフルアライニングトルク及び路面反力トルクを合成したトルクを含むようにしてもよい。この前記舵角比可変アクチュエータが可変駆動することにより生じる前記トルクは、車両全体に生じるセルフアライニングトルク及び路面反力トルクからステアリングホイールの操舵により生じるセルフアライニングトルク及び路面反力トルクを除いたトルクとなる。なお、路面反力とは、路面とタイヤとのすべり及びねじり等に基づき生じる力である。そして、路面反力トルクは、路面反力により生じるトルクである。
ここで、前記舵角比可変アクチュエータは、入力軸の操舵角と出力軸の転舵角との舵角比(入力軸の操舵角/出力軸の操舵角)を可変駆動することは上述したとおりである。この舵角比可変アクチュエータは、低速域では舵角比を小さくすることによりステアリングホイールの操舵量を低減させ、狭い場所などにおける取り回し性を向上させることができる。一方、舵角比可変アクチュエータは、高速域では舵角比を大きくすることにより、穏やかな安定感のある操舵応答性を得ることができる。このようなステアリングホイールの操舵に関わると共に車速及び操舵角に基づき行う制御を第1舵角比可変制御(第1VGR制御)という。さらに、舵角比可変アクチュエータは、実ヨーレートと理想ヨーレートとの偏差が大きくなった場合には、偏差を0に近づけるように駆動させる場合がある。このような場合には、ステアリングホイールの操舵に関わらず、舵角比可変アクチュエータが駆動して転舵輪を転舵させる場合がある。このような実ヨーレート、車速及び操舵角に基づき行う制御、つまりヨーレートの偏差を0に近づける制御を第2舵角比可変制御(第2VGR制御)という。なお、この偏差は、正の値の場合や負の値の場合がある。
そして、本発明の車両用動力操舵装置は、第1VGR制御のみを行う装置、第2VGR制御のみを行う装置、又は両者を行う装置の何れであってもよい。第2VGR制御を行う装置とした場合には、本発明の車両用動力操舵装置は、さらに、車両に発生している実ヨーレートを検出する実ヨーレート検出手段を備え、前記舵角比可変制御手段は、前記車速、前記操舵角関連情報及び前記実ヨーレートに基づき前記制御量を算出するようにしてもよい。
また、前記アクチュエータ制御手段は、さらに、路面摩擦係数を検出する路面摩擦係数検出手段と、前記車速、前記操舵角関連情報及び前記路面摩擦係数に基づき車両の理想ヨーレートを算出する理想ヨーレート算出手段と、前記実ヨーレートと前記理想ヨーレートとの偏差に基づき前記偏差が所定範囲内にあるか否かを判定するヨーレート偏差判定手段と、を備え、前記反力低減アクチュエータ制御手段は、前記偏差が所定範囲内にない場合に前記反力低減アクチュエータに前記反力低減トルクを出力させるようにしてもよい。
つまり、反力低減アクチュエータ制御手段は、ヨーレートの前記偏差が所定範囲内にない場合、すなわち実ヨーレートが理想ヨーレートから大きくずれている場合に、前記反力低減アクチュエータに前記反力低減トルクを出力させている。換言すると、反力低減アクチュエータ制御手段は、第2VGR制御を行う場合に反力低減トルクを出力させている。このように、ヨーレートの偏差が所定範囲内にない場合、例えばヨーレートの偏差が所定範囲より大きい場合に舵角比可変アクチュエータの可変駆動に伴い生じる反力トルクは、運転者の予測の範囲を超えている場合がある。従って、このような場合に生じる反力トルクがステアリングホイールに伝達されると、運転者は違和感を感じることがある。そこで、このような場合には、可変駆動に伴い生じる反力トルクを適切に低減することにより、操舵フィーリングを向上させることができる。
一方、ヨーレートの偏差が所定範囲内である場合、すなわち第1VGR制御を行う場合に、舵角比可変アクチュエータにより生じる反力トルクは、そのままステアリングホイールに伝達させる。このように、ヨーレートの偏差が所定範囲内にある場合で車速に応じて舵角比可変駆動する場合には、舵角比可変アクチュエータの可変駆動に伴い生じる反力トルクは、運転者の予測の範囲内であることが多い。従って、この場合に生じる反力トルクがそのままステアリングホイールに伝達されたとしても、運転者は違和感を感じることはない。なお、ヨーレート偏差が所定範囲内である場合とは、実ヨーレートが理想ヨーレート付近である場合を意味する。もちろん、ヨーレートの偏差が所定範囲内である場合であっても、舵角比可変アクチュエータにより生じる反力トルクを低減するようにしてもよい。つまり、第1VGR制御を行っている場合も反力トルクを低減するようにしてもよい。
また、前記舵角比可変制御量算出手段は、前記車速、前記操舵角関連情報、前記実ヨーレート及び前記理想ヨーレートに基づき前記偏差が所定範囲内に入るように制御する前記舵角比可変アクチュエータのヨーレート制御角度を含むヨーレート制御量を算出するヨーレート制御量算出手段を有し、前記反力低減トルク算出手段は、前記ヨーレート制御角度に基づき前記反力低減トルクを算出するようにしてもよい。
ここで、ヨーレート制御量とは、上述した第2VGR制御を行う際における舵角比可変アクチュエータの制御量である。また、ヨーレート制御角度に基づき反力低減トルクを算出するということは、第2VGR制御を行った場合に生じる反力トルクを低減させるように作用させるということである。ところで、上述した第1VGR制御により生じる反力トルクは、運転者の予測の範囲内であることが多い。従って、第1VGR制御により生じる反力トルクがそのままステアリングホイールに伝達されたとしても、運転者は違和感を感じることはない。一方、第2VGR制御制御により生じる反力トルクは、運転者の予測の範囲外であることがある。従って、第2VGR制御により生じる反力トルクがステアリングホイールに伝達されると、運転者は違和感を感じることがある。そこで、第2VGR制御により生じる反力トルクを適切に低減することにより、操舵フィーリングを向上させることができる。
また、前記アクチュエータ制御手段は、さらに、前記入力軸若しくは前記出力軸に生じる操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段を有し、前記反力低減トルク算出手段は、前記操舵角関連情報及び前記操舵トルクに基づき前記反力低減トルクを算出するようにしてもよい。
このように反力低減トルクが操舵トルクを考慮して算出されることにより、例えば、操舵トルクが大きい場合には反力低減トルクを小さくするように作用させ、操舵トルクが小さい場合には反力低減トルクを大きくするように作用させるなどとすることができる。反力低減トルクが小さくなるということは、ステアリングホイールに伝達される反力トルクは大きくなる。一方、反力低減トルクが大きくなるということは、ステアリングホイールに伝達される反力トルクは小さくなる。これにより、操舵フィーリングを良好にしつつ、運転者に確実に反力トルクが作用していることを伝達することができる。
また、前記操舵トルク検出手段は、前記操舵トルクを検出するトルクセンサとしてもよい。また、前記操舵トルク検出手段は、前記車速及び前記操舵角関連情報に基づき前記操舵トルクを算出するようにしてもよい。
また、前記反力低減アクチュエータは、電動機を有するようにするとよい。電動機を適切に制御することにより、反力低減トルクを確実に発生することができる。また、前記反力低減アクチュエータは、電磁ブレーキとしてもよい。電磁ブレーキは、特に、入力軸に生じる操舵トルクが小さい場合に有効である。電磁ブレーキは、電動機に比べて構成が容易となる。
また、前記反力低減アクチュエータは、前記入力軸に連結される回転子と該回転子を回転可能にする固定子とを有する電動機を備え、前記アクチュエータ制御手段は、さらに、前記操舵角関連情報に基づき、前記入力軸が回転することにより前記反力低減アクチュエータが前記入力軸に生じさせる負荷トルクを算出する負荷トルク算出手段と、前記負荷トルクを低減させる負荷低減トルクを算出する負荷低減トルク算出手段と、を備え、前記反力低減アクチュエータ制御手段は、前記反力低減アクチュエータに前記反力低減トルク及び前記負荷低減トルクを出力させるようにするとよい。
ここで、運転者がステアリングホイールを操舵した場合、入力軸が回転することに伴って、反力低減アクチュエータの電動機の回転子が回転する。このとき、反力低減アクチュエータの電動機にはコギングトルクが発生する。このコギングトルク及び電動機の内部のフリクションなどに起因する負荷トルクが入力軸を介してステアリングホイールに伝達される。そして、この負荷トルクにより、運転者は違和感を感じる。
そこで、この負荷トルクを低減させる負荷低減トルクを反力低減アクチュエータにより出力させることにより、運転者が違和感を感じることを抑制できる。なお、負荷低減トルクは、例えば、負荷トルクの回転方向を反転させたトルクである。
また、前記反力低減アクチュエータは、さらに、前記回転子の回転角を減速して前記入力軸に出力する減速機を備え、前記負荷トルク算出手段により算出される前記負荷トルクは、前記入力軸が回転することにより前記電動機及び前記減速機が前記入力軸に生じさせる負荷トルクであるようにしてもよい。
つまり、反力低減アクチュエータは、電動機と減速機とを備える。そして、電動機の回転子は、減速機を介して入力軸に連結されている。従って、運転者がステアリングホイールを操舵した場合、入力軸が回転することに伴って、反力低減アクチュエータの減速機が動作する。つまり、減速機の動作トルクが、入力軸を介してステアリングホイールに伝達される負荷トルクとなる。そして、この負荷トルクにより、運転者は違和感を感じる。
特に、減速機は、回転子から入力軸側への伝達経路において、回転を減速させる正回転方向とされる。そうすると、入力軸から見た場合に、減速機は、入力軸から回転子への伝達経路において、回転を増速させる逆回転方向となる。つまり、ステアリングホイールには、常に減速機の逆回転方向の動作トルクが負荷トルクとして作用する。この逆回転方向の動作トルクは、正回転方向の動作トルクに比べて、一般に大きなトルクとなる。
しかし、反力低減アクチュエータが出力する負荷低減トルクに、減速機により発生する負荷トルクを低減するトルクを含ませることにより、ステアリングホイールに減速機による負荷トルクが伝達されることを抑制できる。従って、減速機による負荷トルクにより、運転者が違和感を感じることを抑制できる。
また、前記アクチュエータ制御手段は、さらに、前記ステアリングホイールが操舵開始されてからの経過時間を計測する経過時間計測手段を備え、前記負荷トルク算出手段により算出される前記負荷トルクは、前記経過時間に基づき算出されるようにするとよい。ここで、操舵開始された時点は、ステアリングホイールが保持されている状態又はステアリングホイールが非常に小さな角速度の範囲内で操舵されている状態からステアリングホイールが何れかの方向へ操舵された時点である。なお、ステアリングホイールが保持されている状態とは、ステアリングホイールの角速度が0(零)の状態である。
次に、実施形態を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
(1)車両用動力操舵装置の全体構成
まず、車両用動力操舵装置の全体構成について図1を参照して説明する。図1は、車両用動力操舵装置の全体構成を示す図である。図1に示すように、車両用動力操舵装置は、主として、ステアリングホイール1と、反力低減アクチュエータ2と、操舵角センサ(図2に示す)8と、舵角比可変アクチュエータ3と、スパイラルケーブル(図2に示す)9と、ロック機構(図2に示す)10と、アッパステアリングシャフト(入力軸)4と、ロアステアリングシャフト(出力軸)5と、電動パワーステアリング装置6と、アクチュエータ制御部7と、車速センサ(図示せず)と、ヨーレートセンサ(図示せず)とから構成される。
反力低減アクチュエータ2は、舵角比可変アクチュエータ3の舵角比可変駆動により生じる反力トルクがステアリングホイール1に伝達されるのを低減するアクチュエータである。この反力低減アクチュエータ2は、アッパステアリングシャフト4の下端側に配置されている。
舵角比可変アクチュエータ3は、反力低減アクチュエータ2の下方側に配置されている。すなわち、舵角比可変アクチュエータ3は、反力低減アクチュエータ2とロアステアリングシャフト5との間に配置されている。この舵角比可変アクチュエータ3は、アッパステアリングシャフト4とロアステアリングシャフト5との舵角比を可変駆動するアクチュエータである。
電動パワーステアリング装置6は、ラックピニオン式の電動パワーステアリング装置である。そして、アシスト電動機によりアシストトルクを発生させる。アクチュエータ制御部7は、反力低減アクチュエータ2及び舵角比可変アクチュエータ3を制御する。車速センサは、前輪に取り付けられ、車速Vを検出する。ヨーレートセンサは、車両のほぼ中央に取り付けられ、車両の生じる実ヨーレートγを検出する。
(2)反力低減アクチュエータ2、操舵角センサ8、舵角比可変アクチュエータ3、スパイラルケーブル9、及びロック機構10の詳細構成
反力低減アクチュエータ2及び舵角比可変アクチュエータ3等の詳細構成について図2を参照して説明する。図2は、反力低減アクチュエータ2及び舵角比可変アクチュエータ3等の軸方向断面図を示す。
(2.1)反力低減アクチュエータ2
反力低減アクチュエータ2は、図2に示すように、反力低減電動機21と、減速機22とから構成される。反力低減電動機21は、ステータ(固定子)とロータ(回転子)とからなる。反力低減電動機21のステータは、巻線が巻回されており、車体に固定されたハウジングに固定されている。また、反力低減電動機21のロータは、ステータに対して回転可能に配置され、アッパステアリングシャフト4に同心的に相対回転可能に配置されている。
減速機22は、反力低減電動機21のステアリングホイール1側に配置されている。具体的には、減速機22は、一端側が反力低減電動機21のロータに連結されており、他端側がアッパステアリングシャフト4に連結されている。すなわち、減速機22は、反力低減電動機21により出力される回転を減速してアッパステアリングシャフト4に伝達している。この減速機22は、例えば、ハーモニックドライブ減速機や遊星歯車減速機などからなる。
(2.2)操舵角センサ(操舵角関連情報検出手段)8
操舵角センサ8は、反力低減電動機21と減速機22との間に配置されている。より詳細には、操舵角センサ8は、反力低減電動機21のロータに取り付けられている。この操舵角センサ8は、反力低減電動機21のステータに対するロータの回転角度、すなわち、アッパステアリングシャフト4の操舵角θaを減速機22の減速比Gで除した角度θmを検出している。さらに、操舵角センサ8は、アッパステアリングシャフト4に入力される回転を検出することができる。すなわち、操舵角センサ8は、ステアリングホイール1の操舵によりアッパステアリングシャフト4に入力される回転、及び、舵角比可変アクチュエータ3の舵角比可変駆動により生じる反力トルクによりアッパステアリングシャフト4に入力される回転を検出する。
(2.3)舵角比可変アクチュエータ3
舵角比可変アクチュエータ3は、図2に示すように、舵角比可変電動機31と、減速機32とから構成される。舵角比可変電動機31は、ブラシレスDCモータからなる。そして、舵角比可変電動機31のステータは、アッパステアリングシャフト4に一体的に成形された筒状のハウジングに固定されている。
減速機(以下、「ハーモニックドライブ減速機」という)32は、ハーモニックドライブ減速機からなる。そして、このハーモニックドライブ減速機32のウェーブジェネレータは、舵角比可変電動機31のロータに噛合されている。また、ハーモニックドライブ減速機32のステータギヤは、アッパステアリングシャフト4に一体的に成形されたハウジングに噛合されている。そして、ハーモニックドライブ減速機32のドリブンギヤは、ロアステアリングシャフト5に噛合されている。すなわち、減速機32は、アッパステアリングシャフト4の回転をロアステアリングシャフト5に伝達すると共に、舵角比可変電動機31により出力される回転を減速してロアステアリングシャフト5に伝達している。
(2.4)スパイラルケーブル9
スパイラルケーブル9は、反力低減電動機21と舵角比可変電動機31との間に配置されている。このスパイラルケーブル9は、舵角比可変電動機31のステータが回転した場合であっても舵角比可変電動機31へ電力及び信号の供給を可能とするためのケーブルである。
(2.5)ロック機構10
ロック機構10は、アッパステアリングシャフト4と舵角比可変電動機31のロータとを連結する機構を有している。すなわち、いわゆる舵角比可変駆動を行う場合にはロック機構10はロック解除した状態となり、舵角比可変駆動を行わない場合にはロック機構10はロックした状態となる。例えば、舵角比可変電動機31が異常状態となった場合などには、ロック機構10がロック状態となり、この場合にはアッパステアリングシャフト4とロアステアリングシャフト5との舵角比が一定となる。
(3)アクチュエータ制御部7の詳細構成
次に、アクチュエータ制御部7の詳細構成について図1を参照して説明する。アクチュエータ制御部7は、図1に示すように、理想ヨーレート算出部(理想ヨーレート算出手段)71と、反力低減制御判定部(ヨーレート偏差判定手段)72と、反力トルク算出部73と、操舵トルク算出部(操舵トルク検出手段)74と、反力低減トルク算出部(反力低減トルク算出手段)75と、負荷トルク低減制御判定部81と、負荷トルク算出部82と、経過時間計測部83と、負荷低減トルク算出部84と、反力低減制御部(反力低減アクチュエータ制御手段)76と、VGR制御量算出部(舵角比可変制御量算出手段)77と、VGR制御部(舵角比可変制御手段)78とから構成される。
理想ヨーレート算出部71は、車速V、操舵角θa及び路面摩擦係数μに基づき、車両に生じるべき理想ヨーレートγtを算出する。なお、車速Vは車速センサにより検出され、操舵角θaは操舵角センサ8による検出角度θmに基づき算出され、路面摩擦係数μは例えばタイヤ滑り角などから算出される。
反力低減制御判定部72は、理想ヨーレート算出部71により算出された理想ヨーレートγt及びヨーレートセンサにより検出された実ヨーレートγを入力する。そして、反力低減制御判定部72は、数1に示すように、理想ヨーレートγtと実ヨーレートγとの偏差(ヨーレート偏差)Δγを算出する。このヨーレート偏差Δγは、実ヨーレートγが理想ヨーレートより大きい場合には正の値となり、実ヨーレートγが理想ヨーレートより小さい場合には負の値となる。そして、ヨーレート偏差Δγが所定範囲内にあるか否かを判定する。ここで、所定範囲とは、負の値からなるγ1以上であって、正の値からなるγ2以下である。そして、反力低減制御判定部72は、ヨーレート偏差Δγが所定範囲内にある場合には反力低減制御を行わないように判定し、ヨーレート偏差Δγが所定範囲内にない場合には反力低減制御を行うように判定する。
Figure 2006089015
反力トルク算出部73は、反力低減制御判定部72により反力低減制御を行うと判定された場合に反力トルクTrを算出する。反力トルクTrとは、舵角比可変アクチュエータ3が舵角比可変駆動を行うことによりアッパステアリングシャフト4に生じるトルクである。さらに、反力トルク算出部73は、反力トルクTrを算出する際に、後述する第2VGR制御量算出部77により算出された第2制御角度θcを入力している。この反力トルクTrは、数2に示すように、第2制御角度θc、舵角比可変アクチュエータ3のイナーシャIc及びフリクションRc、舵角比可変アクチュエータ3が舵角比可変駆動を行うことによるセルフアライニングトルク及び路面反力トルクなどの合成トルクTcに基づき算出することができる。
Figure 2006089015
操舵トルク算出部74は、舵角比可変電動機31が駆動していない場合、すなわち舵角比可変電動機31により舵角比可変駆動されていない場合におけるアッパステアリングシャフト4に生じる操舵トルクTmを算出する。この操舵トルクTmの算出は、数3に示すように、アッパステアリングシャフト4の操舵角θa、ステアリング系全体のイナーシャIa及びフリクションRa、ステアリングホイール1の操舵のみによるセルフアライニングトルク及び路面反力トルクなどの合成トルクTaに基づき算出することができる。
Figure 2006089015
反力低減トルク算出部75は、反力トルク算出部73により算出された反力トルクTrと操舵トルク算出部74により算出された操舵トルクTmとに基づき、反力トルクTrのうちステアリングホイール1に伝達させないトルク(反力低減トルク)Tdを算出する。具体的には、反力低減トルク算出部75は、数4に従って、反力低減トルクTdを算出する。
ここで、係数Aは、車速V及び反力トルクTrによって決定される係数であって、1以下の係数である。係数Bは、操舵トルクTmによって決定される係数であって、1以下の係数である。例えば、係数Aを0.9とし、係数Bを0.3などとする。つまり、数4の第1項は、反力低減トルクTdが反力トルクTrに対してどの程度の割合であるかを示す項である。例えば、係数Aが1の場合には、反力低減トルクTdは反力トルクTrの全てを抑制するようになる。一方、係数Aが1より小さい場合には、反力低減トルクTdは反力トルクTrより小さくなるので、反力トルクTrの一部がステアリングホイール1に伝達されることになる。また、数4の第2項によれば、操舵トルクTmが大きい場合には反力低減トルクTdを小さくするように作用する。一方、操舵トルクTmが小さい場合には反力低減トルクTdを大きくするように作用する。すなわち、操舵トルクTmが大きい場合にはステアリングホイール1に伝達される反力トルクTrが大きくなるように作用し、操舵トルクTmが小さい場合にはステアリングホイール1に伝達される反力トルクTrが小さくなるように作用する。
Figure 2006089015
負荷トルク低減制御判定部81は、操舵角センサ8から検出角度θmを入力して操舵角θaを算出する。さらに、負荷トルク低減制御判定部81は、算出された操舵角θaに基づき、操舵角速度dθa/dt及び操舵角加速度d2θa/dt2を算出する。そして、負荷トルク低減制御判定部81は、算出した操舵角速度dθa/dtに基づき、負荷トルク低減制御を行うか否かを判定する。具体的には、操舵角速度dθa/dtが0であるか否かを判定して、操舵角速度dθa/dtが0である場合には負荷トルク低減制御を行わないように判定し、操舵角速度dθa/dtが0でない場合には負荷トルク低減制御を行うように判定する。
ここで、反力低減アクチュエータ2の反力低減電動機21のロータは、上述したように、減速機22を介してアッパステアリングシャフト4に連結されている。これにより、反力低減電動機21のコギングトルク及び内部フリクションなどに起因するトルク(負荷トルク)が、減速機22を介してアッパステアリングシャフト4に伝達される。さらに、減速機22は、反力低減電動機21からアッパステアリングシャフト4への伝達経路が、回転を減速する方向、つまり正回転方向となる。そうすると、アッパステアリングシャフト4から見た場合、アッパステアリングシャフト4から反力低減電動機21への伝達経路は、回転を増速させる方向、つまり逆回転方向となる。そして、減速機22の逆回転方向に動作させる場合には、一般に大きなトルク(負荷トルク)が必要となる。つまり、負荷トルクとは、反力低減電動機21のコギングトルク及び内部フリクション、及び、減速機22の逆回転方向入力により、アッパステアリングシャフト4に伝達されるトルクである。なお、上述した負荷トルクは、アッパステアリングシャフト4が回転することにより反力低減電動機21がアッパステアリングシャフト4に生じさせるトルクである。
負荷トルク算出部82は、負荷トルク低減制御判定部81により負荷トルク低減制御を行うと判定された場合に、運転者によりステアリングホイール1が操舵開始された情報を後述する経過時間計測部83に出力する。さらに、必要な場合に、経過時間計測部83により計測された操舵開始されてからの経過時間tを入力する。そして、入力された経過時間t及び図5に示す経過時間係数マップに基づき、経過時間係数f(t)を算出する。なお、図5の横軸は、運転者によりステアリングホイール1が操舵開始された時刻からの経過時間tを示す。図5の縦軸は、経過時間係数f(t)を示す。すなわち、経過時間係数f(t)は、経過時間tが0の時は最大値f1であり、その後徐々に減少し、所定時間経過したときに最小値0となる。
そして、負荷トルク算出部82は、操舵角θa、操舵角速度dθa/dt及び操舵角加速度d2θa/dt2、場合によっては経過時間係数f(t)に基づき、負荷トルクTs1を算出する。具体的には、負荷トルクTs1は、運転者によりステアリングホイール1が操舵開始された時点では数5に基づき算出され、ステアリングホイール1が操舵継続されている状態では数6に基づき算出される。従って、負荷トルク算出部82は、操舵開始された状態か操舵継続されている状態か否かの判定も行っている。
ここで、操舵開始時の負荷トルクTs1(1)は、操舵角θa、操舵角速度dθa/dt、操舵角加速度d2θa/dt2、減速機増速始動トルクTg0、反力低減電動機21のロータのイナーシャIs、反力低減電動機21の内部フリクションRs、反力低減電動機21のコギングトルクTcoに基づき算出される。また、操舵継続状態の負荷トルクTs1(2)は、操舵角θa、操舵角速度dθa/dt、操舵角加速度d2θa/dt2、減速機始動時増速トルクTg0、減速機動作継続時増速トルクTg1、経過時間係数f(t)、反力低減電動機21のロータのイナーシャIs、反力低減電動機21の内部フリクションRs、反力低減電動機21のコギングトルクTcoに基づき算出される。Gは、減速機22の減速比である。なお、減速機始動時増速トルクTg0は、減速機22が逆回転方向に回転開始する際にアッパステアリングシャフト4側に生じるトルクであり、減速機動作継続時増速トルクTg1は、減速機22が逆回転方向に回転継続している際にアッパステアリングシャフト4側に生じるトルクである。なお、これらのトルクTg0、Tg1は、減速機22の設計値であって、定数である。
Figure 2006089015
Figure 2006089015
経過時間計測部83は、負荷トルク算出部82から操舵開始情報を入力する。そして、経過時間計測部83は、操舵開始情報を入力してからの経過時間tを計測する。そして、経過時間計測部83は、計測した経過時間tを負荷トルク算出部82に出力する。
負荷低減トルク算出部84は、負荷トルクTs1(1)、Ts1(2)に基づき、負荷低減トルクTs2を算出する。ここで、負荷低減トルクTs2とは、負荷トルクTs1(1)、Ts1(2)がステアリングホイール1に伝達されないように低減するためのトルクである。つまり、負荷低減トルクTs2は、負荷トルクTs1(1)、Ts1(2)の逆回転方向のトルクとなる。
反力低減制御部76は、反力低減トルク算出部75により算出された反力低減トルクTd及び負荷低減トルク算出部84により算出された負荷低減トルクTs2に基づき、反力低減電動機21を駆動制御する。具体的には、反力低減電動機21の減速機22を介してアッパステアリングシャフト4に出力されるトルクが、反力低減トルク算出部75により算出された反力低減トルクTdと負荷低減トルク算出部84により算出された負荷低減トルクTs2との合成トルクとなるように、反力低減電動機21が駆動制御される。
VGR制御量算出部77は、車速V、操舵角θa及び実ヨーレートγに基づき舵角比可変電動機31の制御量を決定している。具体的には、VGR制御量算出部77は、第1VGR制御量算出部771と第2VGR制御量算出部772とから構成される。第1VGR制御量算出部771は、車速V及び操舵角θaに基づき舵角比可変電動機31の制御量である第1制御角度θb及び第1制御回転速度Vbを決定している。この第1VGR制御量算出部771は、低速域では舵角比を小さくすることによりステアリングホイール1の操舵量を低減させ、狭い場所などにおける取り回し性を向上させるための制御量を算出する。さらに、第1VGR制御量算出部771は、高速域では舵角比を大きくすることにより、穏やかな安定感のある操舵応答性を得るための制御量を算出する。
第2VGR制御量算出部772は、車速V、操舵角θa、実ヨーレートγ及び理想ヨーレートγtに基づき、舵角比可変電動機31の制御量である第2制御角度θc及び第2制御回転速度Vcを決定している。具体的には、第2VGR制御量算出部772は、実ヨーレートγと理想ヨーレートγtとの偏差であるヨーレート偏差Δγが所定範囲内に入るようにするための制御量を算出する。さらに詳細には、第2VGR制御量算出部772は、ヨーレート偏差Δγが所定範囲外の場合に、ヨーレート偏差Δγが所定範囲内に入るようにする制御量を算出する。
VGR制御部78は、VGR制御量算出部77により算出された制御量に基づき舵角比可変電動機31を駆動制御する。このVGR制御部78は、第1VGR制御部781と第2VGR制御部782とから構成される。第1VGR制御部781は、第1VGR制御量算出部771により算出された制御角度θb及び制御回転速度Vbに基づき、舵角比可変電動機31を駆動制御する。第2VGR制御部782は、第2VGR制御量算出部782により算出された制御角度θc及び制御回転速度Vcに基づき、舵角比可変電動機31を駆動制御する。
(4)アクチュエータ制御部7の処理動作
次に、アクチュエータ制御部7の処理動作について図3及び図4を参照して説明する。図3は、アクチュエータ制御部7のメイン処理動作を示すフローチャートである。図4は、アクチュエータ制御部7のうちの負荷トルク低減処理動作を示すフローチャートである。
まず、アクチュエータ制御部7のメイン処理動作について説明する。アクチュエータ制御部7は、まず、各種センサから出力信号を読み込む(ステップS1)。具体的には、車速センサから車速信号を読み込み、ヨーレートセンサから実ヨーレート信号を読み込み、操舵角センサ8から操舵角信号を読み込む。
続いて、第1VGR制御量算出部771にて、第1VGR制御量を算出する(ステップS2)。第1VGR制御量は、具体的には、第1制御角度θb及び第1制御回転速度Vbである。続いて、理想ヨーレート算出部71にて、理想ヨーレートγtを算出する(ステップS3)。続いて、反力低減制御判定部72にて、上述した数1に従ってヨーレート偏差Δγを算出する(ステップS4)。
続いて、反力低減制御判定部72にて、ヨーレート偏差Δγがγ1以上でγ2以下であるか否かを判定する(ステップS5)。ここで、γ1は予め記憶されている負の値からなる閾値であり、γ2は予め記憶されている正の値からなる閾値である。つまり、反力低減制御判定部72は、ヨーレート偏差Δγがγ1以上γ2以下の範囲内にあるか否かを判定している。
そして、ヨーレート偏差Δγがγ1以上γ2以下の範囲内にある場合には(ステップS5:Yes)、第1VGR制御部781にて第1VGR制御が行われる(ステップS6)。具体的には、第1VGR制御量算出部771にて算出した第1制御角度θb及び第1制御回転速度Vbに基づき舵角比可変電動機31を制御する。そして、この処理動作を終了する。
一方、ヨーレート偏差Δγがγ1以上γ2以下の範囲内にない場合には(ステップS5:No)、まず、第2VGR制御量算出部772にて、第2VGR制御量を算出する(ステップS7)。第2VGR制御量は、具体的には、第2制御角度θc及び第2制御回転速度Vcである。続いて、反力トルク算出部73にて、上述した数2に従って反力トルクTrを算出する(ステップS8)。
続いて、操舵トルク算出部74にて、上述した数3に従って操舵トルクTmを算出する(ステップS9)。続いて、反力低減トルク算出部75にて、上述した数4に従って反力低減トルクTdを算出する(ステップS10)。続いて、第1VGR制御部781にて、第1VGR制御が行われる(ステップS11)。具体的には、第1VGR制御量算出部771にて算出した第1制御角度θb及び第1制御回転角度Vbに基づき舵角比可変電動機31を制御する。さらに続いて、第2VGR制御部782にて、第2VGR制御が行われる(ステップS12)。具体的には、第2VGR制御量算出部772にて算出した第2制御角度θc及び第2制御回転角度Vcに基づき舵角比可変電動機31を制御する。すなわち、舵角比可変電動機31は、第1VGR制御量及び第2VGR制御量に基づき制御されることになる。
続いて、反力低減制御部76にて、反力低減電動機21が反力低減トルクTdを出力するように反力低減電動機21を制御する(ステップS13)。つまり、反力低減トルクTdに相当する制御電流を反力低減電動機21に供給することにより行われる。そして、動作処理を終了する。
次に、負荷トルク低減処理動作について説明する。この負荷トルク低減処理は、上述したメイン処理と並行に処理される。負荷トルク低減制御判定部81が操舵角θaを読み込む(ステップS21)。続いて、負荷トルク低減制御判定部81にて、読み込まれた操舵角θaに基づき、操舵角速度dθa/dt、操舵角加速度d2θa/dt2を算出する(ステップS22)。続いて、操舵角速度dθa(n)/dtが0であるか否かを判定する(ステップS23)。なお、操舵角速度dθa(n)/dtが0である場合には、運転者によりステアリングホイール1が操舵されていない状態であり、一方、操舵角速度dθa/dtが0でない場合には、運転者によりステアリングホイール1が操舵されている状態である。また、(n)は、時間に関するカウント値を示す。
そして、操舵角速度dθa(n)/dtが0である場合には(ステップS23:Yes)、そのまま処理を終了する。一方、操舵角速度dθa(n)/dtが0でない場合には(ステップS23:No)、負荷トルク算出部82にて、操舵角速度dθa(n−1)/dtが0であるか否かを判定する(ステップS24)。ここで、操舵角速度dθa(n−1)/dtは、dθa(n)/dtの直前の操舵角速度である。なお、操舵角速度dθa(n)/dtが0ではなく操舵角速度dθa(n−1)/dtが0である場合には、時刻nの時点において運転者によりステアリングホイール1が操舵開始されたことを意味する。一方、操舵角速度dθa(n)/dt及びdθa(n−1)/dtが0でない場合には、操舵継続中の状態を意味する。
そして、操舵角速度dθa(n−1)/dtが0である場合には(ステップS24:Yes)、負荷トルク算出部82が経過時間計測部83へ操舵開始情報を出力する。同時に、経過時間計測部83が経過時間tの計測を開始する(ステップS25)。
続いて、負荷トルク算出部82にて、上述した数5に従って負荷トルクTs1(1)を算出する(ステップS26)。そして、負荷低減トルク算出部84にて、負荷トルクTs1(1)に基づき、負荷低減トルクTs2を算出する(ステップS27)。そして、反力低減制御部76にて、反力低減電動機21が負荷低減トルクTs2を出力するように反力低減電動機を制御する(ステップS28)。つまり、負荷低減トルクTs2に相当する制御電流を反力低減電動機21に供給することにより行われる。そして、処理を終了する。
一方、操舵角速度dθa(n−1)/dtが0でない場合には(ステップS24:No)、負荷トルク算出部82が経過時間計測部83から経過時間tを入力する(ステップS29)。続いて、負荷トルク算出部82にて、経過時間t及び上述した図5に示す経過時間係数マップに基づき、経過時間係数f(t)を算出する(ステップS30)。
続いて、負荷トルク算出部82にて、上述した数6に従って負荷トルクTs1(2)を算出する(ステップS31)。そして、負荷低減トルク算出部84にて、負荷トルクTs1(2)に基づき、負荷低減トルクTs2を算出する(ステップS27)。そして、反力低減制御部76にて、反力低減電動機21が負荷低減トルクTs2を出力するように反力低減電動機を制御する(ステップS28)。つまり、負荷低減トルクTs2に相当する制御電流を反力低減電動機21に供給することにより行われる。そして、処理を終了する。
(5)その他
上記実施例において、反力低減トルクを反力低減電動機21により発生させるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、反力低減トルクを発生させることができる電磁ブレーキを用いることもできる。電磁ブレーキとしては、例えば、パウダーブレーキなどである。この場合、車体に固定されたハウジングに対してアッパステアリングシャフト4を拘束することにより、反力トルクを低減することができる。
また、上記実施例において、操舵トルクTmは数3に従って算出するようにしたが、例えばトルクセンサを備え、当該トルクセンサの出力を用いるようにしてもよい。また、上記実施例において、反力低減トルクTdは、数4に示すように、反力トルクTr及び操舵トルクTmに基づき算出するようにしたが、反力トルクTrのみにより算出するようにしてもよい。
また、上記実施例において、操舵角θaは操舵角センサ8による検出角度θmに基づき算出し、操舵角速度dθa/dt及び操舵角加速度d2θa/dt2は操舵角θaに基づき算出しているが、これに限られるものではない。例えば、操舵角θa、操舵角速度dθa/dt及び操舵角加速度d2θa/dt2のうちの何れかを検出して、他の2つを微分積分を行うことにより算出することもできる。また、全てを検出するようにしてもよい。
また、上記実施例において、運転者によりステアリングホイール1が操舵されていない状態か操舵されている状態か否かについて、操舵角速度dθa(n)/dtが0であるか否かにより判定したが、これに限られるものではない。例えば、操舵角速度dθa(n)/dtが小さな所定値以下か否かにより判定してもよい。つまり、操舵角速度dθa(n)/dtが所定値以下の場合に操舵されていない状態と判定し、操舵角速度dθa(n)/dtが所定値より大きい場合に操舵されている状態と判定するなどである。
また、上記実施例において、操舵開始か操舵継続中の状態か否かについて、操舵角速度dθa(n−1)/dtが0であるか否かにより判定しているが、これに限られるものではない。例えば、操舵角速度dθa(n−1)/dtが小さな所定値以下か否かにより判定してもよい。つまり、操舵角速度dθa(n−1)/dtが所定値以下の場合に操舵開始と判定し、操舵角速度dθa(n−1)/dtが所定値より大きい場合に操舵継続中と判定するなどである。
車両用動力操舵装置の全体構成を示す図である。 反力低減アクチュエータ2及び舵角比可変アクチュエータ3の軸方向断面図を示す図である。 アクチュエータ制御部7のメイン処理動作を示すフローチャートである。 アクチュエータ制御部7の負荷トルク低減処理動作を示すフローチャートである。 経過時間係数f(t)の経過時間係数マップを示す図である。
符号の説明
1:ステアリングホイール、 2:反力低減アクチュエータ、 3:舵角比可変アクチュエータ、 4:アッパステアリングシャフト(入力軸)、 5:ロアステアリングシャフト(出力軸)、 6:電動パワーステアリング装置、 7:アクチュエータ制御部、 21:反力低減電動機、 31:舵角比可変電動機

Claims (12)

  1. 一端側をステアリングホイール側の入力軸に連結され他端側を転舵輪側の出力軸に連結されると共に前記入力軸の操舵角と前記出力軸の転舵角との舵角比を可変駆動する舵角比可変アクチュエータと、
    前記舵角比可変アクチュエータと前記ステアリングホイールとの間に介在し前記舵角比可変アクチュエータの前記可変駆動により前記ステアリングホイールへ伝達される反力トルクを低減させる反力低減アクチュエータと、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記操舵角、前記入力軸の操舵角速度、及び前記入力軸の操舵角加速度の少なくとも1つからなる操舵角関連情報を検出する操舵角関連情報検出手段と、
    前記車速及び前記操舵角関連情報に基づき前記舵角比可変アクチュエータ及び前記反力低減アクチュエータを制御するアクチュエータ制御手段と、
    を備え、
    前記アクチュエータ制御手段は、
    前記車速及び前記操舵角関連情報に基づき少なくとも前記舵角比可変アクチュエータの制御角度を含む制御量を算出する舵角比可変制御量算出手段と、
    少なくとも前記制御角度に基づき前記舵角比可変アクチュエータを制御する舵角比可変制御手段と、
    前記制御角度に基づき前記反力トルクを低減させる反力低減トルクを算出する反力低減トルク算出手段と、
    前記反力低減アクチュエータに前記反力低減トルクを出力させる反力低減アクチュエータ制御手段と、
    を有することを特徴とする車両用動力操舵装置。
  2. さらに、車両に発生している実ヨーレートを検出する実ヨーレート検出手段を備え、
    前記舵角比可変制御手段は、前記車速、前記操舵角関連情報及び前記実ヨーレートに基づき前記制御量を算出することを特徴とする請求項1記載の車両用動力操舵装置。
  3. 前記アクチュエータ制御手段は、
    さらに、路面摩擦係数を検出する路面摩擦係数検出手段と、
    前記車速、前記操舵角関連情報及び前記路面摩擦係数に基づき車両の理想ヨーレートを算出する理想ヨーレート算出手段と、
    前記実ヨーレートと前記理想ヨーレートとの偏差に基づき前記偏差が所定範囲内にあるか否かを判定するヨーレート偏差判定手段と、
    を備え、
    前記反力低減アクチュエータ制御手段は、前記偏差が所定範囲内にない場合に前記反力低減アクチュエータに前記反力低減トルクを出力させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用動力操舵装置。
  4. 前記舵角比可変制御量算出手段は、
    前記車速、前記操舵角関連情報、前記実ヨーレート及び前記理想ヨーレートに基づき前記偏差が所定範囲内に入るように制御する前記舵角比可変アクチュエータのヨーレート制御角度を含むヨーレート制御量を算出するヨーレート制御量算出手段を有し、
    前記反力低減トルク算出手段は、前記ヨーレート制御角度に基づき前記反力低減トルクを算出することを特徴とする請求項3記載の車両用動力操舵装置。
  5. 前記アクチュエータ制御手段は、
    さらに、前記入力軸若しくは前記出力軸に生じる操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段を有し、
    前記反力低減トルク算出手段は、前記操舵角関連情報及び前記操舵トルクに基づき前記反力低減トルクを算出することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用動力操舵装置。
  6. 前記操舵トルク検出手段は、前記操舵トルクを検出するトルクセンサであることを特徴とする請求項5記載の車両用動力操舵装置。
  7. 前記操舵トルク検出手段は、前記車速及び前記操舵角関連情報に基づき前記操舵トルクを算出することを特徴とする請求項5記載の車両用動力操舵装置。
  8. 前記反力低減アクチュエータは、電動機を有することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の車両用動力操舵装置。
  9. 前記反力低減アクチュエータは、電磁ブレーキであることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の車両用動力操舵装置。
  10. 前記反力低減アクチュエータは、前記入力軸に連結される回転子と該回転子を回転可能にする固定子とを有する電動機を備え、
    前記アクチュエータ制御手段は、
    さらに、前記操舵角関連情報に基づき前記入力軸が回転することにより前記反力低減アクチュエータが前記入力軸に生じさせる負荷トルクを算出する負荷トルク算出手段と、
    前記負荷トルクを低減させる負荷低減トルクを算出する負荷低減トルク算出手段と、
    を備え、
    前記反力低減アクチュエータ制御手段は、前記反力低減アクチュエータに前記反力低減トルク及び前記負荷低減トルクを出力させることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の車両用動力操舵装置。
  11. 前記反力低減アクチュエータは、さらに、前記回転子の回転角を減速して前記入力軸に出力する減速機を備え、
    前記負荷トルク算出手段により算出される前記負荷トルクは、前記入力軸が回転することにより前記電動機及び前記減速機が前記入力軸に生じさせる負荷トルクであることを特徴とする請求項10記載の車両用動力操舵装置。
  12. 前記アクチュエータ制御手段は、さらに、前記ステアリングホイールが操舵開始されてからの経過時間を計測する経過時間計測手段を備え、
    前記負荷トルク算出手段により算出される前記負荷トルクは、前記経過時間に基づき算出されることを特徴とする請求項10又は11に記載の車両用動力操舵装置。
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