JP2006088780A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トーションシャフトとピニオンとが不要に影響することを防止できるウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】 ウエビング巻取装置10では、トーションシャフト24の他端部(図1では左側の端部)は、フレーム12の他側壁12Bにおけるスプール18とは反対側に取り付けられた樹脂製のハウジング84によって軸支されており、トーションシャフト24の他端側(支軸部25)は、フレーム12の他側壁12Bに形成された貫通孔15と、ピニオン58の軸心部に形成された孔部63とを、共に非接触状態で貫通している。すなわち、フォースリミッタ機構のトーションシャフト24は、プリテンショナ機構56のピニオン58とは独立して支持されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用のシートベルト装置を構成するウエビング巻取装置に関する。
ウエビング巻取装置としては、車両急減速時にピストンを移動させてピニオンを回転させることで巻取軸をウエビング巻取方向へ強制的に回転させる「プリテンショナ機構」を備えたものがある。このようなウエビング巻取装置では、車両急減速時におけるウエビングの拘束性を向上させることができる。
一方、ウエビングに作用する荷重が所定値以上になると、一端部が巻取軸に連結されたトーションシャフトが変形することで、巻取軸のウエビング引出方向への回転を所定量許容して乗員の慣性エネルギを吸収する「フォースリミッタ機構」を備えたウエビング巻取装置がある。
さらに、上述したプリテンショナ機構とフォースリミッタ機構との両方の機構を備えたウエビング巻取装置がある(例えば、特許文献1参照)。このようなウエビング巻取装置では、例えば、各構成部材が組み付けられるフレームの側壁の外側には、プリテンショナ機構を構成するピニオンを回転自在に支持するカバープレートが固定されており、フォースリミッタ機構のトーションシャフトは、その他端部がフレームの側壁を貫通してピニオンの軸心部に形成された孔部に回転可能に支持されている。これにより、巻取軸は、トーションシャフト、ピニオン、及びカバープレートを介してフレームに支持されており、ピニオンは、通常はトーションシャフトを支持する軸受として機能する。
ところで、上記構成のウエビング巻取装置では、ピニオン及びトーションシャフトは、共に鉄等の金属材料によって形成されており、ピニオンによってトーションシャフトを軸支する構成(ピニオンとトーションシャフトとが互いに摺接する構成)の場合、ウエビングから巻取軸に作用する荷重等によってピニオン及びトーションシャフトの何れかに影響する。
特開2003−335217号公報
本発明は上記事実を考慮し、トーションシャフトとピニオンとが不要に影響することを防止できるウエビング巻取装置を得ることを目的とする。
請求項1に係る発明のウエビング巻取装置は、乗員拘束用のウエビングが巻取り引出し可能に巻き回される巻取軸の軸心部に設けられると共に一端部が前記巻取軸に一体的に連結されたトーションシャフトを有し、前記トーションシャフトの他端側がロックされた状態で前記巻取軸に所定値以上の荷重が作用した際には前記トーションシャフトが捩れ変形することでエネルギ吸収するフォースリミッタ機構と、前記トーションシャフトに対して同軸的に設けられたピニオンを有し、作動源によって前記ピニオンが回転することで前記トーションシャフトを介して前記巻取軸を前記ウエビング巻取方向へ回転させるプリテンショナ機構と、を備えたウエビング巻取装置において、前記ロック時に前記トーションシャフトの他端部と前記ピニオンとが干渉しないように前記トーションシャフトの他端部を前記ピニオンとは独立して支持した、ことを特徴としている。
請求項1記載のウエビング巻取装置では、巻取軸には、フォースリミッタ機構のトーションシャフトの一端部が連結されている。このトーションシャフトの他端側がロックされた状態で、ウエビングを介して巻取軸に所定値以上の荷重が作用すると、トーションシャフトが捩れ変形し、巻取軸(ウエビング)に作用するエネルギが吸収される。また、プリテンショナ機構のピニオンが作動源によって回転すると、ピニオンがトーションシャフトを介して巻取軸をウエビング巻取方向へ回転させる。これにより、ウエビングが巻き取られる。
ここで、上記ロック時においてもトーションシャフトの他端部とピニオンとが干渉しないように、トーションシャフトの他端部は、ピニオンとは独立して支持されている。これにより、トーションシャフトとピニオンとが不要に影響することを防止できる。
請求項2に係る発明のウエビング巻取装置は、側壁に貫通孔が形成されたフレームと、乗員拘束用のウエビングが巻取り引出し可能に巻き回されると共に常に前記ウエビング巻取方向へ付勢された巻取軸と、前記巻取軸の軸心部に設けられ、一端部が前記巻取軸の一端部に連結されて前記巻取軸と一体的に回転すると共に他端部が前記貫通孔を非接触状態で貫通し、所定時には他端側をロックされて前記ウエビング引出方向への回転を阻止されると共に、当該ロック状態で前記巻取軸に所定値以上の前記ウエビング引出方向の荷重が作用した際には捩れ変形するトーションシャフトと、前記側壁の前記巻取軸とは反対側に回転可能に設けられ、軸心部に形成された孔部を前記トーションシャフトの他端部が非接触状態で貫通すると共に、作動源によって回転されることで前記トーションシャフトに連結し、前記トーションシャフトを介して前記巻取軸を前記ウエビング巻取方向へ回転させるピニオンと、前記側壁の前記巻取軸とは反対側に取り付けられ、前記所定時に前記トーションシャフトの前記他端側をロックするロック機構を構成し、前記ピニオンを貫通した前記トーションシャフトの他端部を回転自在に軸支する樹脂製のハウジングと、を備えたことを特徴としている。
請求項2記載のウエビング巻取装置では、巻取軸に巻き回されたウエビングを乗員が引っ張ると、巻取軸が回転しつつウエビングが引き出される。これにより、乗員は、例えば、ウエビングに設けられたタングプレートをバックル装置に係合させることでウエビングを装着できる。
一方、所定時には、巻取軸に一端部が連結されたトーションシャフトの他端側がロック機構によってロックされ、巻取軸のウエビング引出方向への回転が阻止される。このロック状態で、ウエビングを介して巻取軸に所定値以上のウエビング引出方向の荷重が作用すると、トーションシャフトが捩れ変形する。これにより、巻取軸(ウエビング)に作用するエネルギが吸収される。
さらに、作動源によってピニオンが回転されると、ピニオンはトーションシャフトに連結し、トーションシャフトを介して巻取軸をウエビング巻取方向へ回転させる。これにより、ウエビングが巻き取られる。
ここで、トーションシャフトの他端部は、フレームの側壁における巻取軸とは反対側に取り付けられてロック機構を構成する樹脂製のハウジングによって軸支されており、トーションシャフトの他端側は、フレームの側壁に形成された貫通孔と、プリテンショナ機構のピニオンの軸心部に形成された孔部とを、共に非接触状態で貫通している。このため、上記ロック時においてもトーションシャフトの他端部とピニオンとが干渉することがなく、トーションシャフトとピニオンとが不要に影響することを防止できる。
以上説明した如く、本発明に係るウエビング巻取装置では、トーションシャフトとピニオンとが不要に影響することを防止できる。
図2には、本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置10の構成が分解斜視図にて示されている。
本実施の形態に係るウエビング巻取装置10は、上面視コ字形板状のフレーム12を備えており、フレーム12は、車室内に固定されている。フレーム12の一側壁12A上端と他側壁12B上端との間には連結片14が架け渡されており、連結片14は、車室内に固定されると共に、挿通孔16が形成されている。また、フレーム12の一側壁12Aには、円形の貫通孔13が形成されており、他側壁12Bには、略円形の貫通孔15が形成されている。
フレーム12の一側壁12Aと他側壁12Bとの間には、巻取軸としての円筒状のスプール18が回転自在に支持されている。スプール18には、長尺帯状の乗員拘束用ウエビング20の基端部が、円柱状のシャフト22によって係止されており、スプール18をその軸線周り一方(以下、この方向を「巻取方向」と称する)へ回転させると、ウエビング20がその基端側からスプール20の外周部に巻き取られる。一方、ウエビング20をその先端側から引っ張れば、これに伴いスプール18が回転しながらウエビング20が引き出される(以下、ウエビング20を引き出す際のスプール18の回転方向を「引出方向」と称する)。
スプール18の軸心部には、フォースリミッタ機構を構成するトーションシャフト24(エネルギー吸収部材)が配置されている。トーションシャフト24は、鉄等の金属材料によって形成されており、所定値以上の捩れ荷重を付与されることで捩れ変形可能な捩れ変形部23と、捩れ変形部23の他端部(図2では左側の端部)に同軸的かつ一体的に設けられた支軸部25とを備えている。この支軸部25は、他側壁12Bの貫通孔15を非接触状態で貫通してフレーム12の外側(他側)へ突出している。
また、捩れ変形部23の一端部(図2では右側の端部)には、ネジ部材26が螺合されており、このネジ部材26によって、捩れ変形部23の一端部とスプール18の一端部とが一体的に連結されている。これにより、トーションシャフト24はスプール18と一体に回転する。
スプール18の他側(図2では左側)には、フォースリミッタ機構を構成するロックギヤ28が設けられている。ロックギヤ28は、他側壁12Bの貫通孔15内に配置されて、捩れ変形部23の他端部に係止されており、捩れ変形部23が捩れ変形された際以外には、ロックギヤ28はトーションシャフト24及びスプール18と一体に回転する。ロックギヤ28の外周には、ラチェット歯30が形成されている。さらに、ロックギヤ28の中心部には円形のローレット孔32が形成されており、ローレット孔32は他側へ開放されると共に、ローレット孔32の内周面全体にはローレット加工が施されてローレット面34が形成されている。
フレーム12の一側(図2では右側)には、付勢機構36が設けられている。付勢機構36はスプリングシート38を有しており、スプリングシート38はフレーム12の一側壁12Aの外側に取り付けられている。スプリングシート38は、ネジ部材26を一側へ突出させた状態で、スプール18の一側面を被覆している。スプリングシート38の一側はスプリングカバー40に被覆されており、スプリングカバー40はフレーム12の一側壁12Aの外側に取り付けられている。スプリングカバー40には略円柱状の凹部42が形成されており、凹部42は他側へ開口している。
スプリングカバー40の凹部42内には、渦巻きスプリング44が設けられており、渦巻きスプリング44の外側端は凹部42の内周面に固定されている。渦巻きスプリング44の内側端はネジ部材26に固定されており、渦巻きスプリング44は、ネジ部材26を介して、トーションシャフト24、スプール18及びロックギヤ28を巻取方向へ付勢している。
フレーム12の一側壁12Aと他側壁12Bとの間には、ロック部材46が架け渡されており、ロック部材46の他端部(図2では左側の端部)にはロックプレート48が設けられている。ロックプレート48は一端において下記ギヤケース52の下部に回動自在に支持されており、ロックプレート48はロックギヤ28の斜め下方に配置されている。ロックプレート48の他端にはロック歯50が形成されており、ロックプレート48は、ロック歯50がロックギヤ28のラチェット歯30から離間した位置と、ロック歯50がロックギヤ28のラチェット歯30に噛合した位置との間で回動可能とされている。
ここで、ロックプレート48のロック歯50がロックギヤ28のラチェット歯30に噛合した状態では、ロックギヤ28、トーションシャフト24、及びスプール18の引出方向への回転が阻止されるようになっている。しかもこのロック状態では、ウエビング20からスプール18に作用する荷重は、トーションシャフト24、ロックギヤ28、及びロックプレート48(ロック部材46)を介してフレーム12に伝達されるようになっている。すなわち、上記ロック状態では、スプール18に作用する荷重は、フレーム12で支持される構成である。なお、ロックプレート48は、通常はロック歯50がロックギヤ28のラチェット歯30から離間した位置に配置されている。
フレーム12の他側壁12Bの外側には、ギヤケース52が設けられており、ギヤケース52はロックギヤ28の他側を被覆している。ギヤケース52の中央部には円孔54が形成されており、円孔54は、ロックギヤ28のローレット孔32を露出させている。また、この円孔54は、トーションシャフト24の支軸部25よりも充分に大径に形成されており、支軸部25はこの円孔54を同軸的に貫通している。
フレーム12の他側壁12Bの外側(スプール18とは反対側)には、プリテンショナ機構56が設けられている。プリテンショナ機構56は、ギヤケース52の他側に配置されたピニオン58を有している。ピニオン58は、鉄等の金属材料によって形成されており、外周部に外歯が形成されたギヤ部60を有している。
ギヤ部60の一側には、円筒状のカム部62が同軸的かつ一体的に設けられており、カム部62の外周には凹凸が交互に形成されている。カム部62は、ギヤケース52の円孔54を介してローレット孔32内に挿入されると共に、ローレット面34に接触しておらず、ロックギヤ28はピニオン58と独立して回転可能とされている。このカム部62は、後述するクラッチプレート64に対応している。
また、ギヤ部60の他側には、円筒状の回転支軸部61が同軸的かつ一体的に設けられている。回転支軸部61は、後述するカバープレート80に形成された円孔81を貫通すると共にスナップリング83によって係止されており、ピニオン58はカバープレート80によって回転可能に支持されている。
さらに、ピニオン58(ギヤ部60、カム部62、及び回転支持部61)の軸心部には、軸線方向に沿って貫通する円形の孔部63が形成されており、トーションシャフト24の支軸部25が同軸的に貫通している。
ここで、図1に示す如く、ピニオン58の孔部63の内径寸法Aは、トーションシャフト24の支軸部25の外径寸法Bに比べて、充分に大きく形成されており、孔部63の内周面と支軸部25の外周面との間には、環状の隙間が形成されている(支軸部25は、孔部63を非接触状態で貫通している)。
一方、プリテンショナ機構56は、クラッチプレート64を有しており、クラッチプレート64はギヤケース52とピニオン58との間に配置されている。クラッチプレート64の中心側には複数の噛合爪66が形成されており、各噛合爪66はクラッチプレート64から一側へ突出している。各噛合爪66は前述したカム部62の各凹部に嵌合されており、これにより、クラッチプレート64がピニオン58に取り付けられている。各噛合爪66は、カム部62と共にギヤケース52の円孔54を介してローレット孔32内に挿入されると共に、ローレット面34に接触しておらず、ロックギヤ28はクラッチプレート64と独立して回転可能とされている。
また、プリテンショナ機構56は、作動源67を備えている。作動源67は略L字形円筒状のシリンダ68を有しており、シリンダ68はピニオン58の下方においてフレーム12の他側壁12Bの外側に固定されている。シリンダ68の下側端には、ガス発生器70が設けられると共に、有底円筒状のジェネレータキャップ72が固定されており、ガス発生器70は、ジェネレータキャップ72が被せられた状態でシリンダ68の下側端を閉塞している。
作動源67は、ピストン74を有しており、ピストン74は、シリンダ68の上端から内部に挿入されている。ピストン74の下端にはOリング76が設けられており、Oリング76はピストン74の下端とシリンダ68との間をシールしている。さらに、ピストン74の下端以外の部位には、ラック78が形成されている。
さらに、プリテンショナ機構56は、略三角柱容器状のカバープレート80を有しており、カバープレート80は他側壁12Bの外側に固定されている。前述の如く、カバープレート80の円孔81には、ピニオン64が回転可能に支持されており、ピニオン58の孔部63を貫通した支軸部25が、カバープレート80の他側へ突出している。このカバープレート80の一側面及び下面は開口されており、カバープレート80は、内部にピニオン58、クラッチプレート64、及び、ピストン74の上部を収容すると共に、他側壁12Bとの間で、ギヤケース52を狭持している。
プリテンショナ機構56の他側には、ロック機構82が設けられている。ロック機構82は、一側が開口された箱状のハウジング84を有している。ハウジング84は、樹脂材料によって形成されており、他側壁12Bのスプール18とは反対側に取り付けられている。
ここで、図1に示す如く、ハウジング84の底壁には、円形の軸受孔85が形成されており、ピニオン58の孔部63を非接触状態で貫通した支軸部25の他端部(トーションシャフト24の他端部)が、この軸受孔85によって回転自在に支持されている。すなわち、トーションシャフト24の他端部は、ピニオン58とは独立して支持されている。
一方、ハウジング84の他側は、一側が開口された箱状のセンサカバー86に被覆されており、センサカバー86は、ハウジング84及びフレーム12の他側壁12Bに固定されている。
ハウジング84の下部には加速度センサ88が保持されており、加速度センサ88はハウジング84とセンサカバー86との間の隙間内に配置されている。加速度センサ88は、載置部90を有している。載置部90の上面には略逆円錐状の凹部が形成されており、載置部90の凹部には球体92が載置されている。球体92の上方には可動爪94が回動自在に支持されており、可動爪94は球体92上に載置されている。
ハウジング84とセンサカバー86との間の隙間内には、Vギヤ96が設けられており、Vギヤ96は、支軸部25の他端部に一体的に連結されて、トーションシャフト24と一体に回転する。また、Vギヤ96の外周にはラチェット歯98が形成されている。
Vギヤ96にはWパウル100が回動可能に支持されており、Wパウル100にはWマス102が固定されている。Vギヤ96とWパウル100との間にはセンサスプリング104が架け渡されており、センサスプリング104はWパウル100に対してVギヤ96を巻取方向へ付勢している。
ハウジング84とセンサカバー86との間の隙間内には、Vギヤ96の他側において、略円盤状のギヤセンサ106が設けられており、ギヤセンサ106は、支軸部25の他端部に回転可能に支持されている。ギヤセンサ106には、センサカバー86の内面との間でコイルスプリング108が架け渡されており、コイルスプリング108はギヤセンサ106を巻取方向へ付勢している。
ギヤセンサ106の下部には、他側において係合爪110が回転可能に支持されており、係合爪110は、回転中心軸がトーションシャフト24の軸方向に平行にされると共に、Vギヤ96のラチェット歯98に噛合可能とされている。さらに、ギヤセンサ106の下部には、他側において押圧片112が形成された構成である。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
上記構成のウエビング巻取装置10では、付勢機構36の渦巻きスプリング44が、ネジ部材26を介して、トーションシャフト24、スプール18及びロックギヤ28を巻取方向へ付勢することで、ウエビング20がスプール18へ巻き取られる方向へ付勢されている。
ロック機構82の加速度センサ88は、車両の加速度(スプール18の移動加速度)が所定加速度以上であることを検出する。すなわち、車両の加速度が所定加速度以上である際(例えば車両の急減速時)には、加速度センサ88の球体92が載置部90の凹部を反加速度方向側へ移動して上昇し可動爪94を押し上げる。これにより、可動爪94がギヤセンサ106の係合爪110を回転させてVギヤ96のラチェット歯98に噛合させることで、ギヤセンサ106がVギヤ96と連結された状態となる。
ロック機構82のWパウル100、Wマス102及びセンサスプリング104は、ウエビング20の引出加速度(スプール18の引出方向への回転加速度)が特定加速度以上であることを検出する。すなわち、ウエビング20の引出加速度が特定加速度以上である際には、スプール18及びトーションシャフト24を介して引出方向へ回転されるVギヤ96に対してWパウル100及びWマス102が慣性により引出方向への回転を抑制されることで、Wパウル100及びWマス102がVギヤ96に対して回動される。これにより、Wパウル100がギヤセンサ106の係合爪110を回転させてVギヤ96のラチェット歯98に噛合させることで、ギヤセンサ106がVギヤ96と連結された状態となる。
以上の如くギヤセンサ106がVギヤ96と連結された状態となった際には、乗員からウエビング20への引出荷重によって、スプール18及びトーションシャフト24を介してVギヤ96及びギヤセンサ106が引出方向へ幾分回転する。なお、この場合、Wパウル100及びWマス102の慣性により増加したセンサスプリング104の付勢力によってVギヤ96及びギヤセンサ106の回転力が低減される。
このようにギヤセンサ106が引出方向へ幾分回転されることで、ギヤセンサ106の押圧片112がロック部材46のロックプレート48をロックギヤ28側へ回動させる。これにより、乗員からウエビング20へ引出荷重が付与されて、スプール18、トーションシャフト24及びロックギヤ28に引出方向へ回転力が付与されることで、ロックプレート48のロック歯50がロックギヤ28のラチェット歯30に噛合して、ロックギヤ28の引出方向への回転が阻止され、ウエビング20の引き出しが阻止される。
さらに、このようにウエビング20の引き出しが阻止された状態において、乗員からウエビング20及びスプール18を介してトーションシャフト24へ付与される捩れ荷重が所定値以上である際には、フォースリミッタ機構が作動されて、トーションシャフト24の捩れ変形部23が捩れ変形されることで、スプール18がロックギヤ28と独立して引出方向へ回転される。これにより、ウエビング20が引き出されて、ウエビング20から乗員へ作用する荷重(エネルギ)が吸収される。
また、車両の緊急時(例えば急減速時等の所定の機会)には、プリテンショナ機構56のガス発生器70がガスを発生することで、ピストン74がOリング76と共にシリンダ68内を上昇されて、ピストン74のラック78がピニオン58のピニオン歯60に噛合し、ピニオン58が巻取方向へ回転される。このため、ピニオン58がクラッチプレート64に対して相対回転されて、ピニオン58のカム部62の各凸部にクラッチプレート64の各噛合爪66が嵌合されることで、クラッチプレート64の各噛合爪66が、クラッチプレート64の径方向外側へ移動されて、ロックギヤ28のローレット面34に噛合する(ピニオン58とロックギヤ28が連結される)。これにより、ピニオン58と一体にクラッチプレート64及びロックギヤ28が巻取方向へ回転されることで、ロックギヤ28と一体にトーションシャフト24及びスプール18が巻取方向へ回転されて、ウエビング20が巻き取られる。
ここで、トーションシャフト24の他端部(支軸部25の他端部)は、フレーム12の他側壁12Bにおけるスプール18とは反対側に取り付けられた樹脂製のハウジング84によって軸支されており、トーションシャフト24の他端側(支軸部25)は、フレーム12の他側壁12Bに形成された貫通孔15と、ピニオン58の軸心部に形成された孔部63とを、共に非接触状態で貫通している。
すなわち、フォースリミッタ機構のトーションシャフト24は、プリテンショナ機構56のピニオン58とは独立して支持されているので、ロック部材46によるロックギヤ28のロック時においても、トーションシャフト24の支軸部25とピニオン58とが干渉することがない。このように、トーションシャフト24の支軸部25とピニオン58とが不要に影響することが防止されるので、両者が金属製であっても両者に摩耗や変形が生じることを防止できる。
また、ロック部材46によるロックギヤ28のロック状態では、ウエビング20からスプール18に作用する荷重は、フレーム12で支持される。このため、上記ロック状態でスプール18に作用する荷重がトーションシャフト24を介してハウジング84に作用することがなく、ハウジング84を樹脂材料によって低剛性に形成できる。
しかも、ロック機構82のハウジング84が、トーションシャフト24の他端部を軸支する支持部材として流用された構成であるため、装置の構成が簡単である。
以上説明した如く、本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、トーションシャフト24とピニオン58とが不要に影響することを防止できる。
本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置の主要部の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
12 フレーム
12B 他側壁(側壁)
15 貫通孔
18 スプール(巻取軸)
20 ウエビング
24 トーションシャフト
58 ピニオン
63 孔部
67 作動源
82 ロック機構
84 ハウジング(支持部材)

Claims (2)

  1. 乗員拘束用のウエビングが巻取り引出し可能に巻き回される巻取軸の軸心部に設けられると共に一端部が前記巻取軸に一体的に連結されたトーションシャフトを有し、前記トーションシャフトの他端側がロックされた状態で前記巻取軸に所定値以上の荷重が作用した際には前記トーションシャフトが捩れ変形することでエネルギ吸収するフォースリミッタ機構と、
    前記トーションシャフトに対して同軸的に設けられたピニオンを有し、作動源によって前記ピニオンが回転することで前記トーションシャフトを介して前記巻取軸を前記ウエビング巻取方向へ回転させるプリテンショナ機構と、
    を備えたウエビング巻取装置において、
    前記ロック時に前記トーションシャフトの他端部と前記ピニオンとが干渉しないように前記トーションシャフトの他端部を前記ピニオンとは独立して支持した、
    ことを特徴とするウエビング巻取装置。
  2. 側壁に貫通孔が形成されたフレームと、
    乗員拘束用のウエビングが巻取り引出し可能に巻き回されると共に常に前記ウエビング巻取方向へ付勢された巻取軸と、
    前記巻取軸の軸心部に設けられ、一端部が前記巻取軸の一端部に連結されて前記巻取軸と一体的に回転すると共に他端部が前記貫通孔を非接触状態で貫通し、所定時には他端側をロックされて前記ウエビング引出方向への回転を阻止されると共に、当該ロック状態で前記巻取軸に所定値以上の前記ウエビング引出方向の荷重が作用した際には捩れ変形するトーションシャフトと、
    前記側壁の前記巻取軸とは反対側に回転可能に設けられ、軸心部に形成された孔部を前記トーションシャフトの他端部が非接触状態で貫通すると共に、作動源によって回転されることで前記トーションシャフトに連結し、前記トーションシャフトを介して前記巻取軸を前記ウエビング巻取方向へ回転させるピニオンと、
    前記側壁の前記巻取軸とは反対側に取り付けられ、前記所定時に前記トーションシャフトの前記他端側をロックするロック機構を構成し、前記ピニオンを貫通した前記トーションシャフトの他端部を回転自在に軸支する樹脂製のハウジングと、
    を備えたウエビング巻取装置。
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