JP2006088711A - 液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吐出すべき液体を収容するインク液室12と、エネルギーの供給によりインク液室12内の液体に気泡を発生させる発熱抵抗体13と、発熱抵抗体13による気泡の生成に伴ってインク液室12内の液体を吐出させるためのノズル18とを含む液体吐出装置において、発熱抵抗体13は、1つのインク液室12内で2分割されており、1つのインク液室12内の2つの発熱抵抗体13にエネルギーを同時に供給するとともに、一方の発熱抵抗体13上と、他方の発熱抵抗体13上のエネルギーの分布に差異を設け、その差異によってノズル18から吐出される液体の飛翔特性を制御する。
【選択図】図1
Description
先ず、プリンタヘッドチップ1からインクを吐出する際、インクは、プリンタヘッドチップ1の吐出面に対して垂直に吐出されるのが理想的である。しかし、種々の要因により、インクの吐出角度が垂直にならない場合がある。
また、インク液室及び発熱抵抗体と、ノズルシートとの熱膨張率の差による位置ずれも生じ得る。
ΔL=H×tanθ
となる。
断面図において、N番目のプリンタヘッドチップ1では、矢印で示すように図中、左方向にインクが傾斜して吐出され、N+1番目のプリンタヘッドチップ1では、矢印で示すように図中、右方向にインクが傾斜して吐出され、N+2番目プリンタヘッドチップ1では、矢印で示すように吐出角度のずれがなく垂直にインクが吐出されている例を示している。
このような問題は、特許第2780648号公報(以下、「先願3」という。)や、特許第2836749号公報(以下、「先願4」という。)に記載の技術を用いた場合も同様である。
また逆に、先願4において、各発熱素子に与える電力量を低下させると、上述したように、インク液滴を安定して吐出できなくなるおそれがあるという問題がある。
以上より、高解像度化に伴い小型化した発熱素子を有するヘッドでは、従来の技術や、先願1〜先願4の技術をもっては、上記のスジの発生を防止することはできない。
本発明の1つである請求項1に記載の発明は、吐出すべき液体を収容する液室と、前記液室内の少なくとも一壁面の一部を構成するとともに、エネルギーの供給により前記液室内の液体に気泡を発生させる気泡発生領域と、前記気泡発生領域による前記気泡の生成に伴って前記液室内の液体を吐出させるためのノズルとを備える液体吐出装置において、前記気泡発生領域の全域にエネルギーを同時に供給するときの前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設け、その差異によって前記ノズルから吐出される液体の飛翔特性を制御することを特徴とする。
上記発明においては、気泡発生領域にエネルギーを供給したときの気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設けることにより、液体の飛翔特性(例えば飛翔方向、飛翔軌道、又は飛翔中のインク液滴が有する回転モーメント等)を制御する。
さらに、請求項10の発明は、請求項5と同様の副操作制御手段によって、主操作制御手段により液体が吐出されたときの液体の着弾位置と異なる位置に着弾させる。
図1は、本発明による液体吐出装置を適用したプリンタヘッドチップ11を示す分解斜視図である。図1において、ノズルシート17は、バリア層16上に貼り合わされるが、このノズルシート17を分解して図示している。
さらにまた、ノズルシート17は、吐出口を有する複数のノズル18が形成されたものであり、例えば、ニッケルによる電鋳技術により形成され、ノズル18の位置が発熱抵抗体13の位置と合うように、すなわちノズル18が発熱抵抗体13に対向するようにバリア層16の上に貼り合わされている。
図2に示すように、本実施形態のプリンタヘッドチップ11では、1つのインク液室12内に、2つの発熱抵抗体13が並設されている。すなわち、1つのインク液室12内に、2つに分割された発熱抵抗体13を備えるものである。さらに、分割された2つの発熱抵抗体13の並び方向は、ノズル18の並び方向(図2中、左右方向)である。
図3は、本実施形態のような分割した発熱抵抗体13を有する場合に、各々の発熱抵抗体13によるインクの気泡発生時間差と、インクの吐出角度との関係を示すグラフである。このグラフでの値は、コンピュータによるシミュレーション結果である。このグラフにおいて、X方向は、ノズル18の並び方向(発熱抵抗体13の並設方向)であり、Y方向は、X方向に垂直な方向(印画紙の搬送方向)である。
そこで、本実施形態では、この特性を利用し、2つの分割した発熱抵抗体13の気泡発生時間を制御するようにした。
図4において、ノズル18の先端と印画紙P(インク液体の着弾面)との間の距離Hは、通常のインクジェットプリンタの場合、上述のように1〜2mm程度であるが、一定に、距離Hを略2mmに保持すると仮定する。ここで、距離Hを略一定に保持する必要があるのは、距離Hが変動してしまうと、インク液滴の着弾位置が変動してしまうからである。すなわち、ノズル18から、印画紙Pの面に垂直にインク液滴が吐出されたときは、距離Hが多少変動しても、インク液滴の着弾位置は変化しない。これに対し、上述のようにインク液滴の飛翔特性を変えて、インク液滴を偏向吐出させた場合には、インク液滴の着弾位置は、距離Hの変動に伴い異なった位置となってしまうからである。
25.40×1000/600≒42.3(μm)
となる。
そして、その75%、すなわち約30μmをドットの最大移動可能量とすれば、偏向角度θ(deg)は、
tan2θ=30/2000≒0.015
となるので、
θ≒0.43(deg)
となる。
上記距離Hが0.5mmより小さいと、インク液滴の偏向吐出によるドットの最大移動可能量が小さくなり、偏向吐出のメリットを十分に得ることができなくなる。一方、距離Hが5mmを超えると、着弾位置精度が低下してしまう傾向にあるからである(インク液滴の飛翔中にインク液滴の空気抵抗の影響が大きくなるためと推測される。)。
図5は、2つの分割した発熱抵抗体13の気泡発生時間差を設定できるようにした第1実施形態を示す概念図である。この第1実施形態は、異なる量のエネルギーを同時に供給するように制御するものである。すなわち、異なる量のエネルギーを同時に供給することで、インク液滴の安定吐出のために、2分割した発熱抵抗体13に供給される十分な総エネルギー量を確保できるので、インク液滴の吐出方向を制御しつつ、インク液滴の安定吐出を図ることができる。
なお、上記と同様に、スイッチSwbを図中、下側の接点に接続すれば、上記と逆の関係が成立し、抵抗Rh−Aに流れる電流値を抵抗Rh−Bに流れる電流値より大きくすることができる。
(Rh×Rx)/(Rh×(Rh+Rx))=Rx/(Rh+Rx)
=1−0.0675=0.9325
となるので、
Rx≒13.8×Rh
となる。
これにより、例えばスイッチSwaとSwbとを時間差をもってオンにすれば、抵抗Rh−A上とRh−B上とでインク液滴が沸騰するに至る時間に時間差を設けることができる。これにより、時間差に応じて、インク液滴の吐出方向を偏向させることができる。
Rx=2Rd/3
の関係が成り立つ。
したがって、
Rd≒1.5×13.8×Rh=20.7×Rh
とすれば、6.75%の差を持たせることができる。
そして、図7の例では、B1=1かつB2=1のときをドットの基準位置とすれば、B1=0かつB2=1のときには1ドットピッチの25%、B1=1かつB2=0のときには1ドットピッチの50%、B1=0かつB2=0のときには1ドットピッチの75%に相当する量を移動させることができる。
図7に示した例では、電源VHの電圧がNANDゲートL1及びL2に印加されるので、これらのNANDゲートL1及びL2は、電源VHの電圧でも使用可能な(高耐圧の)PMOSトランジスタを用いる必要があり、設計上、トランジスタの選択の自由度が狭まる。このため、図9に示すように、トランジスタQ1と同じ種類のトランジスタQ2及びQ3を設け、それぞれ低圧で駆動するようにした。これにより、ゲート(図9ではANDゲート)L1及びL2の駆動電圧を低くすることができる。なお、3つの各抵抗Rd、トランジスタQ1、Q2及びQ3、入力部C、B1及びB2、並びにANDゲートL1及びL2は、抵抗Rh−AとRh−Bとの発熱量を制御するための制御手段としての役割を果たすものである。
この場合において、トランジスタQ2及びQ3が作動しない状態(3つの抵抗Rdに電流が流れない状態)で、それぞれ抵抗Rh−A及びRh−Bに電流が流れたときは、抵抗Rh−AとRh−Bとにそれぞれ流れる電流値は同一である。よって、抵抗Rh−Aの抵抗値が抵抗Rh−Bの抵抗値より小さいので、抵抗Rh−Aの方が抵抗Rh−Bより少ない発熱量となる。そして、この場合に、着弾位置の基準位置からインク液滴の最大移動量の1/2の位置に、インク液滴が着弾するように設定しておく。
以上のようにすれば、本来のインク液滴の着弾位置に対し、左右2か所に均等にインク液滴の着弾位置を割り振っておくことができる。そして、B1及びB2の入力値に応じて、任意の位置に着弾位置を設定することができる。
そして、図9の例においてB1及びB2の入力値が(B1、B2)=(0、0)から、(B1、B2)=(1、1)になったときに、上述したように吐出角度が0.86(deg)だけ変化すれば良く、このときの抵抗差に相当する値は、上述のように6.75%であるので、
Rh−Bの抵抗値=Rh−Aの抵抗値×1.0675
の関係が成り立つ抵抗を用いれば良い。
なお、図11では図示を省略するが、[1]は、図9中、電源VHに接続され、[2]は、トランジスタQ1のドレインに接続され、[3]は、各抵抗Rdを介してトランジスタQ2及びQ3のドレインにそれぞれ接続される。
図11の例では、抵抗Rh−BとRh−Aとの面積比は、
21.4/20=約1.0675
となる。
図12は、本実施形態を用いた第1応用形態を説明する図であり、プリンタヘッドチップ11におけるインク液滴の着弾位置を示すものである。図中、左右方向がノズル18の並び方向であり、上下方向が印画紙の送り方向である。また、図中、左側は、インク液滴の着弾位置を変更する前の状態を示し、右側は、変更後の状態を示す。
この場合には、図19を用いて説明すると、N番目のプリンタヘッドチップ1については、全てのノズルからのインク液滴の吐出方向を、所定量だけ右側に偏向し、N+1番目のプリンタヘッドチップ1については、必要であれば、全てのノズルからのインク液滴の吐出方向を、所定量だけ左側に偏向すれば良い。無論、一部のノズルからのインク液滴の吐出方向を偏向させても良い。
ラインヘッドの場合には、各プリンタヘッドチップ11のノズル18の位置が予め固定されているので、1ラインにおける各インク液滴の着弾位置は、予め決定されている。例えば600DPIの解像度のときは、ノズル18の配置間隔は、42.3μmである。
例えば、600DPI(ノズル18の配置間隔が42.3μm)のシリアルヘッドを設けた場合において、1つのラインを印画した後に、同一ラインを再度印画するとともに、この印画時には、先に印画したドットの中間にドットが配置されるようにすれば、1200DPIの解像度の印画が可能となる。
しかし、ラインヘッドにおいては、ラインヘッドを印画紙幅方向に移動させて印画するものではないので、上記のような手法を用いることはできない。
図13は、本実施形態を用いた第2応用形態を説明する図である。この第2応用形態では、D.I.(Dot-Interleave;各ラインでのドットピッチを一定間隔にするとともに、次のラインでは先行するラインのドットの中間にドットが配置されるようにしたもの)によるドット配置を行った例を示すものである。図13において、図12と同様に[1]〜[4]までの4段階にインク液滴の着弾位置を移動させることが可能であり、かつ[4]がデフォルトに設定されているものとする。
次のN+1ラインでは、全てのインク液滴の着弾位置を[4]から[2]に変えて、1ドットピッチの50%だけ図中、左側に移動させた位置にインク液滴を着弾させる。さらに、次のN+2ラインでは、Nラインと同一位置にインク液滴を着弾させる。すなわち、N、N+2、N+4、・・のライン(偶数ライン)では、主操作制御手段によってインク液滴を吐出し、デフォルトである[4]によってインク液滴を着弾させ、N+1、N+3、N+5、・・のライン(奇数ライン)では、副操作制御手段によってインク液滴を偏向吐出して、[2]によってインク液滴を着弾させる。
このようにすれば、N、N+2、N+4、・・のライン(偶数ライン)では、[4]によってインク液滴が着弾され、N+1、N+3、N+5、・・のライン(奇数ライン)では、[2]によってインク液滴が着弾される。
なお、全てのラインごとにインク液滴の着弾位置を移動させるのではなく、数ラインごとに移動させるようにしても良い。また、デフォルトのドット位置に対してどの程度の量を移動させるかについても特に制限されるものではない。
ここで、ディザーとは、標本化された画像において画素の空間解像度が十分でないときに生じる不自然さを軽減するために、元の画像を量子化する際に予め入力信号にわずかな雑音や高周波数の信号を重畳して量子化することをいう。
図14においては、擬似ランダム関数発生器によって2ビット値を出力し、その出力値を、上述のB1及びB2の入力信号に加えるようにしたものである。このようにすれば、インク液滴の着弾位置が適度に振れるようになる。
以上のようにしても、印画品位を向上させることが可能となる。
図15において、上側の図は、インク液滴を偏向させることなく吐出した状態を示すものであり、主操作制御手段のみによりインク液滴を着弾させたものである。
このような場合に、ドットの平均化処理を行わないと、第4列、第6列及び第8列には、小さいドットが印画紙の送り方向(図中、上下方向)に連続することとなり、濃度ムラ(縦スジ)となって目立ってしまう。
そこで、このような場合には、副操作制御手段を用いてドットの平均化処理を行うように制御する。
以上のようにドットを配置すれば、第4列、第6列及び第8列に対応するノズル18から吐出されたインク液滴は、連続する行で同一列に着弾されなくなり、濃度ムラを目立たなくすることができ、画質の改善を図ることができる。
図16中、[1]は、主操作制御手段によってインク液滴を着弾させ、ドットを形成した例を示している。このように、主操作制御手段のみを用いた場合のドットピッチは、プリンタヘッドチップ11のノズル18の間隔に等しく、ドットピッチは、42.3μmとなる。
例えば[2]は、[1]と同様に主操作制御手段によりインク液滴を着弾させるとともに、さらに副操作制御手段を用いて、主操作制御手段で形成したドット間に、さらにドットを形成し、ドット密度を2倍にした例を示すものである。これは、上述の図13で示した方法と同様の方法を用いている。なお、この場合の印画紙の送りピッチは、[1]の半分にする。
以上のような図16に示す高解像度化は、ノズル18の配置間隔より、ドット径が小さい場合に特に有効である。
図中、[1]は、主操作制御手段のみによるドット形成を示しており、ノズル18の配置間隔と同一の間隔で、ドット列を4列、印画紙の送り方向と平行な方向に並べたものである。
なお、何行目まで同一方向にドットを斜行させ、何行目から逆方向にドットを斜行させるかは、任意であり、インク液滴の最大偏向可能量等に応じて決定すれば良い。
(1)上記実施形態では、発熱抵抗体13に流れる電流値を変更して2分割した発熱抵抗体13上でインク液滴が沸騰するに至る時間(気泡発生時間)に時間差を設けるようにしたが、さらに、これと、2分割した発熱抵抗体13に電流を流す時間に時間差を設けたものとを組み合わせることも可能である。
(4)本実施形態では発熱抵抗体13を例に挙げて説明したが、抵抗以外のものから構成した発熱素子、あるいはそれ以外のエネルギー発生手段や気泡発生手段を用いても良い。
すなわち、1つの基体からなる発熱抵抗体13であっても、その気泡発生領域(表面領域)のエネルギーの分布に差異を設けることができるもの、例えば気泡発生領域全体が均一に発熱せず、一部の領域と他の一部の領域とでインクを沸騰させるためのエネルギーの発生に差を設けることができるものであれば、必ずしも分割されている必要はない。
12 インク液室
13 発熱抵抗体(発熱素子、気泡発生手段)
14 基板部材
17 ノズルシート
18 ノズル
Claims (17)
- 吐出すべき液体を収容する液室と、
前記液室内の少なくとも一壁面の一部を構成するとともに、エネルギーの供給により前記液室内の液体に気泡を発生させる気泡発生領域と、
前記気泡発生領域による前記気泡の生成に伴って前記液室内の液体を吐出させるためのノズルと
を備える液体吐出装置において、
前記気泡発生領域の全域にエネルギーを同時に供給するときの前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設け、その差異によって前記ノズルから吐出される液体の飛翔特性を制御する
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置において、
前記気泡発生領域の一部から、前記気泡発生領域に供給されているエネルギーの出入りを制御することで、前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設ける
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 吐出すべき液体を収容する液室と、
前記液室内の少なくとも一壁面の一部を構成するとともに、エネルギーの供給により前記液室内の液体に気泡を発生させる気泡発生領域と、
前記気泡発生領域による前記気泡の生成に伴って前記液室内の液体を吐出させるためのノズルと
を備える液体吐出装置の液体吐出方法において、
前記気泡発生領域の全域にエネルギーを同時に供給するときの前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設け、その差異によって前記ノズルから吐出される液体の飛翔特性を制御する
ことを特徴とする液体吐出方法。 - 請求項3に記載の液体吐出方法において、
前記気泡発生領域の一部から、前記気泡発生領域に供給されているエネルギーの出入りを制御することで、前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設ける
ことを特徴とする液体吐出方法。 - 吐出すべき液体を収容する液室と、
前記液室内の少なくとも一壁面の一部を構成するとともに、エネルギーの供給により前記液室内の液体に気泡を発生させる気泡発生領域と、
前記気泡発生領域による前記気泡の生成に伴って前記液室内の液体を吐出させるためのノズルと
を備える液体吐出装置において、
前記気泡発生領域の全域にエネルギーを同時に供給することで、前記ノズルから液体を吐出させる主操作制御手段と、
前記気泡発生領域の全域にエネルギーを供給するときの前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設け、その差異によって、前記主操作制御手段により吐出される液体の飛翔特性と異なる飛翔特性を有する液体を前記ノズルから吐出させる副操作制御手段と
を備えることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項5に記載の液体吐出装置において、
前記気泡発生領域の一部から、前記気泡発生領域に供給されているエネルギーの出入りを制御することで、前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設ける
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 液室内に少なくとも前記液室の一壁面の一部を構成する気泡発生領域を設け、前記気泡発生領域にエネルギーを供給することにより前記液室内に収容した液体に気泡を発生させ、その気泡の生成に伴って前記液室内の液体をノズルから吐出させる液体吐出方法において、
前記気泡発生領域上のエネルギーの分布が一様になるように前記気泡発生領域の全域にエネルギーを同時に供給することで、前記ノズルから液体を吐出させる主操作制御ステップ、
及び、
前記気泡発生領域の全域にエネルギーを同時に供給したときの前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設け、その差異によって前記ノズルから吐出される液体の飛翔特性を、前記主操作制御ステップによる液体の飛翔特性と異ならせる副操作制御ステップ
を用いることにより、前記ノズルから吐出される液体の飛翔特性を、少なくとも2つの異
なる特性に制御する
ことを特徴とする液体吐出方法。 - 請求項7に記載の液体吐出方法において、
前記気泡発生領域の一部から、前記気泡発生領域に供給されているエネルギーの出入りを制御することで、前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設ける
ことを特徴とする液体吐出方法。 - 吐出すべき液体を収容する液室と、
前記液室内の少なくとも一壁面の一部を構成するとともに、エネルギーの供給により前記液室内の液体に気泡を発生させる気泡発生領域と、
前記気泡発生領域による前記気泡の生成に伴って前記液室内の液体を吐出させるためのノズルと
を備える液体吐出装置において、
前記気泡発生領域の全域にエネルギーを同時に供給したときの前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設け、その差異によって、前記ノズルから吐出される液体を少なくとも2つの異なる位置に着弾させるように制御する
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 吐出すべき液体を収容する液室と、
前記液室内の少なくとも一壁面の一部を構成するとともに、エネルギーの供給により前記液室内の液体に気泡を発生させる気泡発生領域と、
前記気泡発生領域による前記気泡の生成に伴って前記液室内の液体を吐出させるためのノズルと
を備える液体吐出装置において、
前記気泡発生領域の全域にエネルギーを同時に供給することで、前記ノズルから液体を吐出させる主操作制御手段と、
前記気泡発生領域の全域にエネルギーを同時に供給したときの前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設け、その差異によって、前記ノズルから吐出される液体を、前記主操作制御手段により液体が吐出されたときの液体の着弾位置と異なる位置に着弾させる副操作制御手段と
を備えることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項9又は請求項10に記載の液体吐出装置において、
前記気泡発生領域の一部から、前記気泡発生領域に供給されているエネルギーの出入りを制御することで、前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設ける
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項9又は請求項10に記載の液体吐出装置において、
前記ノズルの先端と液体の着弾面との間の距離は、略一定に保持されている
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項9又は請求項10に記載の液体吐出装置において、
前記ノズルの先端と液体の着弾面との間の距離は、0.5mm〜5mmの範囲内で略一定値に保持されている
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 液室内に少なくとも前記液室の一壁面の一部を構成する気泡発生領域を設け、前記気泡発生領域にエネルギーを供給することにより前記液室内に収容した液体に気泡を発生させ、その気泡の生成に伴って前記液室内の液体をノズルから吐出させる液体吐出方法において、
前記気泡発生領域上のエネルギーの分布が一様になるように前記気泡発生領域の全域にエネルギーを同時に供給することで、前記ノズルから液体を吐出させる主操作制御ステップ、
及び、
前記気泡発生領域の全域にエネルギーを同時に供給したときの前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設け、その差異によって、前記ノズルから吐出される液体を、前記主操作制御ステップにより液体が吐出されたときの液体の着弾位置と異なる位置に着弾させる副操作制御ステップ
を用いることにより、前記ノズルから吐出される液体の着弾位置を、少なくとも2つの異なる位置に制御する
ことを特徴とする液体吐出方法。 - 請求項14に記載の液体吐出方法において、
前記気泡発生領域の一部から、前記気泡発生領域に供給されているエネルギーの出入りを制御することで、前記気泡発生領域上のエネルギーの分布に差異を設ける
ことを特徴とする液体吐出方法。 - 請求項14に記載の液体吐出方法において、
前記ノズルの先端と液体の着弾面との間の距離は、略一定に保持されている
ことを特徴とする液体吐出方法。 - 請求項14に記載の液体吐出方法において、
前記ノズルの先端と液体の着弾面との間の距離は、0.5mm〜5mmの範囲内で略一定値に保持されている
ことを特徴とする液体吐出方法。
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