JP2006088544A - 印刷機のインキ壷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インキ壷から漏洩したインキが印刷物に付着するのを防止することにより、印刷の品質を向上させる。
【解決手段】 支持軸62は、フレーム1に固定された支持部材60の非貫通穴60b内を摺動自在に支持されている。支持軸62の一端にはホルダー65が取り付けられ、このホルダー65には吸水性が良好なフェルトで形成された拭き取り部材66が嵌合固定されている。拭き取り部材66は圧縮コイルばね63の弾発力によって壷ローラ3の端面3bに押し付けられている。摘み部材64を把持して圧縮コイルばね63の弾発力に抗して、拭き取り部材66を端面3bから離間することにより、拭き取り部材66の交換が可能である。
【選択図】 図5

Description

本発明は、インキ壷内から漏洩するインキを除去するのに好適な印刷機のインキ壷装置に関する。
従来の印刷機のインキ壷装置は、壷ローラと、この壷ローラの両端面に一部が対接し互いに対向する面がインキ壷の両側面を形成する一対のインキせきと、壷ローラに対して遠近方向に移動自在に並設された複数のインキ壷キーと、このインキ壷キー上を覆いインキ壷の底面を形成する押え板とによって形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
実公平2−34035号公報(3頁左欄第5〜12行および第1図ないし第3図)
上述した従来の印刷機のインキ壷装置においては、インキ壷を構成する壷ローラの両端面とインキせきの内側面との加工ないし組付け精度が悪いと、これらの互いに対接する部位の密着性が低下するためにインキ壷からインキが漏洩することがある。また、壷ローラを回転可能とするために、壷ローラの両端面とインキせきの内側面との間に僅かなクリアランスを設けている。このクリアランスは、壷ローラが冷却されることによる収縮によって拡がり、このクリアランスからもインキが漏洩する。この漏洩は、壷ローラの周面にインキせきの前端を対接するタイプのインキ壷においても発生する。漏洩したインキは壷ローラの端面に沿ってインキ壷の下方に設けられたステーや各ローラの軸部に滴下し、これが印刷物に垂れ落ちることにより印刷の品質が低下するという問題があった。特に、ステーや各ローラの軸部に付着したインキはすぐには印刷物に垂れ落ちずに堆積され、色替えの後に印刷物に垂れ落ちて、別の色のインキが印刷物に付着することになり印刷の品質が著しく低下する原因となる。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、インキ壷から漏洩したインキが印刷物に付着するのを防止することにより、印刷の品質を向上させるところにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、回転自在に支持された壷ローラと、この壷ローラに先端を近接させて支持され、インキ壷の底面を形成するインキ壷本体と、このインキ壷本体に支持され互いに対向する面がインキ壷の両側面を形成する一対のインキせきとを備えた印刷機のインキ壷装置において、前記壷ローラの端面に押し付けられた拭き取り部材を設けたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記拭き取り部材を前記壷ローラの端軸の上方に設けたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記拭き取り部材を含油可能な材料で形成したものである。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記壷ローラが回転自在に支持されたフレームに取り付けられ壷ローラの軸線方向に延在する非貫通穴が設けられた支持部材と、この支持部材の非貫通穴に摺動自在に支持され先端側に前記拭き取り部材が取り付けられた支持軸と、この支持軸と前記非貫通穴の底部との間に弾装された付勢手段とを備えたものである。
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記一対のインキせきを、前記壷ローラの両端面のそれぞれに対接して壷ローラの両端面とで前記カバーの一部を挟み込む第1の位置と、前記壷ローラの両端面から開く第2の位置との間で回動可能に支持したものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記インキ壷の底面およびインキ壷の両側面を覆うフィルム状のカバーを備えたものである。
請求項1に係る発明によれば、インキ壷から漏洩したインキが印刷するシート状物に付着するのを防止することができるため、印刷の品質を向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、拭き取り部材の交換が容易である。
請求項6に係る発明によれば、フィルム状のカバーがインキ壷の回転に引きずられるのを規制することができるため、インキ壷からインキが漏洩するのを防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る印刷機のインキ壷装置の平面図、図2は同じく側面図、図3(a)は図1における III(a)-III(a)線断面図、同図(b)は図1における III(b)-III(b)線断面図、図4はインキせきの駆動装置を示し、同図(a)は一部を破断して示す平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は同図(a)における IV(c)-IV(c)線断面図、同図(d)は同図(a)におけるIV(d)-IV(d) 線断面図、同図(e)は同図(a)におけるIV(e)-IV(e) 線断面図、同図(f)は同図(a)におけるIV(f)-IV(f) 線断面図、図5は同じく要部の断面図、図6は同じく拭き取り部材を交換する状態を示す要部の断面図、図7は同じく拭き取り部材を拡大して示す断面図、図8は同じくフィルム状のカバーの平面図、図9は同じく要部の側面図、図10は同じく要部の平面図である。
図1および図2において、1,1は印刷ユニットの左右のフレーム、2はインキ壷装置、3は左右のフレーム1,1に端軸3a,3aを介して回転自在に支持された壷ローラ、4は呼び出しローラ、5はインキ練りローラであって、これらで版胴(図示せず)にインキを供給するインキ装置を構成している。
インキ壷装置2は、壷ローラ用モータ(図示せず)によって駆動される壷ローラ3と、この壷ローラ3に近接して支持され、インキ壷の底面6aを形成するインキ壷本体6と、インキ壷の底面6aに設けられた複数のインキ壷キー7と、インキ壷本体6に支持され互いに対向する台形状に形成された面がインキ壷の両側面8aを形成する一対のインキせき8と、インキ練りローラ5を洗浄する洗浄ノズル11とによって概ね構成されている。
インキ壷キー7は、壷キー用モータ(図示せず)の駆動によって矢印A−B方向に進退させることにより、壷ローラ3との間隙が調整される。図8において、10は略長方形に形成されたフィルム状のカバー(以下、単にカバーという)であって、インキ壷の底面6aの幅と同じ幅に形成され、両側部には台形状に形成された一対の耳部11,11が設けられている。
このカバー10の矢印B方向の端部である基端部10aには、左右方向に多数のカバー位置決め孔11が穿孔されており、両側部には、後述するハンドル付きボルトが嵌入するU字溝12,12が設けられ、この基端部10aは後述するカバー基端部保持手段30によって保持される。また、カバー10の矢印A方向の端部である先端部10bは、後述するカバー先端部保持手段20によって保持される。
図1および図3において、全体を符号15,15で示すものはカバーテンション付与手段であって、左右のフレーム1,1の内側のそれぞれに設けられ、カバー基端部保持手段30とカバー先端部保持手段20とによって基端部10aおよび先端部10bが保持されたカバー10に、矢印A−B方向へのテンションを付与する。このカバーテンション付与手段15は、後述するインキ壷開閉支点ピン28に一端が回動自在に支持された逆L字状に形成されたテンションレバー16と、このテンションレバー16を回動させるカバーテンション用エアシリンダ17とによって構成されている。
このカバーテンション用エアシリンダ17は、ロッドエンド側が支持部材18を介してインキ壷本体6のフレーム6bに枢支されており、進退自在のロッド17aが、左右のテンションレバー16,16間に両端部が枢支されたロッド19に枢着されている。
図1ないし図3において、全体を符号20で示すものはカバー先端部保持手段であって、左右のフレーム1,1間に延在するカバークランプバー21と、このカバークランプバー21とともにカバー10の先端部10bをクランプするカバークランププレート22と、このカバークランププレート22を移動させる一対のカバークランプ用エアシリンダ23,23とによって概ね構成されている。
24は3個のクランププレート支持部材であって、左右のテンションレバー16,16間に回転自在に支持された連結バー25に固着されており、この連結バー25の両端部は左右のテンションレバー16,16から外側に突出している。カバークランププレート22は、カバークランプバー21に対向するように、クランププレート支持部材24に支持されている。
カバークランプ用エアシリンダ23,23は、左右のテンションレバー16,16のそれぞれに固定されており、進退自在なロッド23a,23aの先端部にはピン23b,23bが植設されている。26,26は左右の駆動レバーであって、それぞれの一端が上記連結バー25の左右の突出端部に軸着されており、他端に設けたU字状溝26a,26aに、上記カバークランプ用エアシリンダ23,23のロッド23a,23aのピン23b,23bが係入されている。
したがって、このカバークランプ用エアシリンダ23のロッド23aが前進すると、駆動レバー26が図3中時計方向に回動するため、連結バー25を介してクランププレート支持部材24も図2中時計方向に回動するから、このクランププレート支持部材24と一体的にクランププレート24が移動してカバークランプバー21に対接する。
一方、カバークランプ用エアシリンダ23のロッド23aが後退すると、駆動レバー26が図3中反時計方向に回動するため、連結バー25を介してクランププレート支持部材24も図2中反時計方向に回動するから、クランププレート支持部材24と一体的にクランププレート22が移動しカバークランプバー21から離間する。
インキ壷本体6は、図1に示すように、左右のフレーム1,1に植設されたインキ壷開閉支点ピン28,28(一方のインキ壷開閉支点ピン28は図示せず)を回動中心として回動自在に支持されている。このインキ壷本体6は、壷開閉用エアシリンダ(図示せず)の駆動によって、壷ローラ3とともにインキ壷を形成する作動位置と、作動位置よりも下方に退避しインキ壷の底面6aが略水平となる退避位置に移動可能に設けられている。
図1において、全体を符号30で示すものはカバー基端部保持手段であって、左右のフレーム1,1間に延在するカバー保持バー31と、このカバー保持バー31とともにカバー10の基端部10aを保持するカバー押さえプレート32と、このカバー押さえプレート32をカバー保持バー31に押し付けるハンドル付きボルト33とによって概ね構成されている。
カバー保持手段31の下面には、図1および図3(a)に示すように、支持ブラケット35が固定されており、この支持ブラケット35はボルト36によってインキ壷本体6の後端面に対接するようにインキ壷本体6の後部に固定されている。支持ブラケット35に植設された支軸37には、上記カバー押さえプレート32の基端部が回動自在に枢支されている。
カバー保持バー31の上部には、図1および図2に示すように、左右方向に多数の位置決めピン39が植設されているとともに、上部の両端部には一対のねじ孔40,40が螺設されている。ねじ孔40,40には上記ハンドル付きボルト33が螺合している。上記カバー押さえプレート32には、上記ハンドル付きボルト33および位置決めピン39が嵌入する多数のU字溝41が設けられている。
カバー押さえプレート32の下面を、図3(b)に示すように、カバー保持バー31の上面に対接させ、ハンドル付きボルト33をねじ孔40にねじ込むことによって、カバー押さえプレート32がカバー保持バー31に押し付けられ、後述するようにカバー10の基端部10aが、これらカバー押さえプレート32とカバー保持バー31とによって保持される。
一方、ハンドル付きボルト33のねじ孔40への螺合を緩め、カバー押さえプレート32を支軸37を回動中心として、反時計方向に回動させることにより、カバー押さえプレート32がカバー保持バー31から離間する。したがって、カバー押さえプレート32とカバー保持バー31とによるカバー10の基端部10aの保持が解除される。
次に、図1および図4を用いてインキせきを進退方向および開閉方向に駆動するインキせき駆動手段について説明する。
全体を符号45で示すインキせき駆動手段は、図1に示すようにインキ壷の両側に一対設けられている。このインキせき駆動手段45には、図4に示すように、インキ壷本体6のフレーム6b上に固定された固定ブロック46が備えられ、この固定ブロック46には、2個の支持ブロック47,48が矢印A−B方向に離間し、互いに対向するように取り付けられている。
これら支持ブロック47,48間には、同図(d)に示すように、進退軸50が矢印A−B方向に移動自在かつ軸線周りに回転自在に支持されており、この進退軸50にはインキせき8が一体的に取り付けられている。
51はインキせき進退用エアシリンダであって、支持ブロック47にブラケット52を介して固定されており、上記進退軸50の一端はこのエアシリンダ51のロッド51aの先端に、軸線周りに回転自在となるように枢着されている。
54は支持ブロック47に固定されたインキせき開閉用ロータリアクチェータであって、出力軸54aには駆動歯車55が軸着されており、この駆動歯車55は支持ブロック47に植設された軸57に回転自在に支持された中間歯車56に噛合している。58は進退軸50に軸着された歯車であって、中間歯車56と噛合している。
このような構成を採ることにより、インキせき開閉用のロータリアクチュエータ54の出力軸54aを同図(c)中反時計方向に回動させることにより、駆動歯車55が反時計方向に回転するため中間歯車56を介して歯車58も反時計方向に回転する。
したがって、歯車58が軸着された進退軸50も反時計方向に回転し、インキせき8も反時計方向に回転するから、同図において、インキせき8は二点鎖線で示した位置から、実線で示すように壷ローラ3の端面3bに対接し、インキせき8は、インキ壷本体6の底面6aとインキ壷の側面10aとなす角度が直角である90°となる位置に位置付けられれる。このインキせき8の位置を、以下第1の位置と称する。
一方、インキせき開閉用のロータリアクチュエータ54の出力軸54aを同図(c)中時計方向に回動させることにより、駆動歯車55が時計方向に回転するため中間歯車56を介して歯車58も時計方向に回転する。
したがって、歯車58が軸着された進退軸50も時計方向に回転し、インキせき8も時計方向に回転するから、同図に二点鎖線で示すように、インキせき8は、インキ壷本体6の底面6aとインキ壷の側面10aとなす角度が鈍角である180°となる。このインキせき8の位置を、以下第2の位置と称する。
この状態で、インキせき進退用エアシリンダ51のロッド51aを後退させると、同図(d)において進退軸50が矢印B方向に移動し、この進退軸50に一体的に取り付けられたインキせき8も矢印B方向に移動する。したがって、インキせき8は第2の位置に位置付けられた状態で、壷ローラ3(図示を省略)から離間する。
一方、インキせき進退用エアシリンダ51のロッド51aを前進させることにより、同図(d)において進退軸50が矢印A方向に移動し、この進退軸50に一体的に取り付けられたインキせき8も矢印A方向に移動する。したがって、インキせき8は第2の位置に位置付けられた状態のままで、インキせき8の先端部が壷ローラ3の端面3bに臨む位置に位置付けられる。
次に、図5ないし図7および図10を用いて、本発明の特徴である拭き取り部材について説明する。
図5において、60は略角柱状に形成された支持部材であって、一方の端面に開口60aを有する非貫通孔60bが軸線方向に延在するように設けられ、周部の一部に非貫通孔60bに連通する長孔60cが設けられている。この支持部材60の他方の端部には、軸線方向と直交する方向に向かって支持片60dが一体に突設されている。この支持片60dがボルト61によって印刷機のフレーム1の内面に取り付けられることにより、支持部材60は開口60aが壷ローラ3の端面3bに対向し、端軸3aの上方においてこの端軸3aと平行になるようにフレーム1に取り付けられる。
62は細長い円柱状に形成された支持軸であって、一端側には細径部62aが設けられ、この細径部62aの他端には段部62bが形成されており、周部の一部には摘み部材64が支持軸62の軸線方向と直交するように植設されている。65は一面が開口し箱状に形成されたホルダーであって、図7に示すように、側部の一部には注油口65aが穿孔され、底部が支持軸62の他端に取り付けられており、このホルダー65には吸油性が良好なフェルトによって立方体に形成された拭き取り部材66が嵌合固定されている。
この支持軸62は、摘み部材64が長孔60cから外部に露呈するようにして、支持部材60の非貫通孔60b内に摺動自在に支持されており、細径部62aに嵌挿された圧縮コイルばね63が非貫通孔60bの底部と支持軸62の段部62bとの間に弾装されている。したがって、この圧縮コイルばね63の弾発力によって、支持軸62の他端側が支持部材60の開口60aから突出する方向に付勢されており、拭き取り部材66の端面が壷ローラ3の端軸3aの上方において、端面3bに押し付けられている。
次に、主に図2ないし図4を用いて、このような構成のインキ壷装置において、フィルム状のカバーをインキ壷に取り付けてインキ壷を復帰させる動作を説明する。
新しいカバー10の基端部10aのカバー位置決め孔12を、図2に示すように、カバー保持バー31の位置決めピン39に係入させることにより、基端部10aをカバー保持バー31上に位置決めして載置する。
次いで、カバー押さえプレート32を、同図に示すように、支軸37を回動中心として時計方向に回動させ、カバー保持バー31に対向させてから、ハンドル付きボルト33をねじ込むことにより、カバー押えプレート32とカバー保持バー31とで基端部10aを挟み込み、基端部10aをカバー基端部保持手段30によって保持する。
しかる後、カバー10の先端部10bをカバークランププレート22とカバークランプバー21との間に挿入する。カバークランプ用エアシリンダ23を駆動し、ロッド23aを前進させることにより、クランププレート支持部材26が連結バー25を回動中心として時計方向に回動する。したがって、カバークランププレート22がカバークランプバー21に対接し、カバー10の先端部10bがカバー先端部保持手段20によって保持される。
次いで、カバーテンション用エアシリンダ17が駆動し、ロッド17aを後退させると、テンションレバー16がインキ壷開閉支点ピン28を回動中心として時計方向に回動する。したがって、基端部10aがカバー基端部保持手段30に保持され、先端部10bがカバー先端部保持手段20によって保持されたカバー10は、矢印A−B方向、すなわちインキ壷キー7の進退方向にテンションが付与される。
次いで、壷開閉用エアシリンダ(図示せず)を駆動することにより、インキ壷本体6がインキ壷開閉支点ピン28を回動中心として時計方向に回動し、壷ローラ3とともにインキ壷を形成する作動位置に回動する。
インキせき進退用エアシリンダ51を駆動し、ロッド51aを前進させることにより、インキせき8が矢印A方向に移動し、インキせき8の先端部が壷ローラ3の端面3bの一部に臨む。
この状態で、インキせき開閉用ロータリアクチュエータ54を駆動し出力軸54aを、図4(c)において反時計方向に回動させることにより、インキせき8が二点鎖線で示す第2の位置から回動して、実線で示す第1の位置に位置付けられ、インキせき8が壷ローラ3の端面3bを閉じる。
したがって、インキせき8が、図9に二点鎖線で示すようにローラ3の端面3bに対接し、カバー10の耳部11が折り曲げられ、この耳部11がインキせき8とローラ3の端面3bとの間に挟み込まれ、インキ壷の両側面8aが耳部11によって覆われてインキ壷が復帰する。
この状態で、図2に示すようにインキ壷内にインキ70を供給してから、印刷を開始する。ここで、印刷が長時間にわたって行われたり、印刷速度が大きく変化すると、壷ローラ3の端面3bとインキせき8とによって挟み込まれたカバー10が壷ローラ3の回転に引きずられる。このため、インキ壷の両側面8aにカバー10によって覆われない部分が形成され、インキ壷内のインキ70がインキせき8と壷ローラ3の端面3bとの間から漏洩してしまい、漏洩したインキは壷ローラ3の端面3bに流出する。
上述したように、壷ローラ3の端面3bには、図5に示すように、圧縮コイルばね63の弾発力によって拭き取り部材66が押し付けられており、この拭き取り部材66が吸油性の良好なフェルトによって形成されているため、壷ローラ3の回転によって端面3bに流出したインキが拭き取り部材66を通過するときに拭き取り部材66に拭き取られる。したがって、壷ローラ3の端面3bは乾燥した状態が保持されるから、壷ローラ3の端面3bとカバー10との間にインキが入り込み摩擦が増大し、カバー10が壷ローラ3の回転に巻き込まれて大量のインキがインキ壷から漏洩することを防止することができる。
また、洗浄ノズル9から練りローラ5に洗浄液を噴射して練りローラ5を洗浄するとき、呼び出しローラ4を往復動させることにより壷ローラ3も洗浄すると、余分な洗浄液が壷ローラ3の端面3bにも回り込んでしまうことがある。この場合にも、拭き取り部材66によって洗浄液が拭き取られるから、回り込んだ洗浄液と端面3bに残存していたインキとによって、壷ローラ3の端面3bと新しいカバー10との間の摩擦が増大し、カバー10が壷ローラ3の回転に巻き込まれて大量のインキがインキ壷から漏洩することを防止することができる。
ここで、拭き取り部材66を交換する場合は、図6に示すように、摘み部材64を把持し、圧縮コイルばね63の弾発力に抗して矢印C方向に移動させることにより、ホルダー65から拭き取り部材66を取り外し、新しい拭き取り部材66をホルダー65内に嵌合固定する。このとき、支持部材60が壷ローラ3の端軸3aの上方に設けられているため、拭き取り部材66を交換するときに端軸3aが交換の妨げにならないから、交換作業が容易かつ短時間で行うことができる。
また、図7において、ホルダー65の給油口65aから拭き取り部材66に給油し拭き取り部材66に油を含浸させておくことにより、壷ローラ3の端面3bとカバー10との間に一定の膜厚の油膜が形成されるため、壷ローラ3の端面3bとカバー10との間の摩擦を低減することができる。したがって、カバー10が壷ローラ3の回転に巻き込まれて大量のインキがインキ壷から漏洩するようなことを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、インキ壷の底面6aと両側面8aを覆うカバー10を設けたが、カバー10を設けない構造のものにも適用できる。また、インキせき8を壷ローラ3の端面3bに対接させるようにしたが、壷ローラ3の周面にインキせき8の前端を対接させてインキ壷を形成するようにしてもよい。また、拭き取り部材66をフェルトによって形成したが、インキを拭き取ることができる吸油性が良好な部材であればよい。また、カバー10の両端をクランプするようにしたが、カバー10を細長い連続状態に形成し巻取り式にしてもよい。
本発明に係る印刷機のインキ壷装置の平面図である。 本発明に係る印刷機のインキ壷装置の側面図である。 同図(a)は図1における III(a)-III(a)線断面図、同図(b)は図1における III(b)-III(b)線断面図である。 本発明に係る印刷機のインキ壷装置におけるインキせきの駆動装置を示し、同図(a)は一部を破断して示す平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は同図(a)における IV(c)-IV(c)線断面図、同図(d)は同図(a)におけるIV(d)-IV(d) 線断面図、同図(e)は同図(a)におけるIV(e)-IV(e) 線断面図、同図(f)は同図(a)におけるIV(f)-IV(f) 線断面図である。 本発明に係る印刷機のインキ壷装置における要部の断面図である。 本発明に係る印刷機のインキ壷装置において、拭き取り部材を交換する状態を示す要部の断面図である。 本発明に係る印刷機のインキ壷装置における拭き取り部材を拡大して示す断面図である。 本発明に係る印刷機のインキ壷装置におけるフィルム状のカバーの平面図である。 本発明に係る印刷機のインキ壷装置における要部の側面図である。 本発明に係る印刷機のインキ壷装置における要部の平面図である。
符号の説明
1…フレーム、2…インキ壷装置、3…壷ローラ、3a…端軸、3b…端面、6…インキ壷本体、6a…インキ壷の底面、7…インキ壷キー、8…インキせき、8a…インキ壷の側面、10…フィルム状のカバー、11…耳部、15…テンション付与手段、20…カバー先端部保持手段、30…カバー基端部保持手段、45…インキせき駆動手段、50…進退軸、51…インキせき進退用エアシリンダ、54…インキせき開閉用ロータリアクチュエータ、60…支持部材、62…支持軸、63…圧縮コイルばね、66…拭き取り部材、70…インキ。

Claims (6)

  1. 回転自在に支持された壷ローラと、
    この壷ローラに先端を近接させて支持され、インキ壷の底面を形成するインキ壷本体と、
    このインキ壷本体に支持され互いに対向する面がインキ壷の両側面を形成する一対のインキせきとを備えた印刷機のインキ壷装置において、
    前記壷ローラの端面に押し付けられた拭き取り部材を設けたことを特徴とする印刷機のインキ壷装置。
  2. 請求項1記載の印刷機のインキ壷装置において、
    前記拭き取り部材を前記壷ローラの端軸の上方に設けたことを特徴とする印刷機のインキ壷装置。
  3. 請求項1記載の印刷機のインキ壷装置において、
    前記拭き取り部材を含油可能な材料で形成したことを特徴とする印刷機のインキ壷装置。
  4. 請求項1記載の印刷機のインキ壷装置において、
    前記壷ローラが回転自在に支持されたフレームに取り付けられ壷ローラの軸線方向に延在する非貫通穴が設けられた支持部材と、この支持部材の非貫通穴に摺動自在に支持され先端側に前記拭き取り部材が取り付けられた支持軸と、この支持軸と前記非貫通穴の底部との間に弾装された付勢手段とを備えたことを特徴とする印刷機のインキ壷装置。
  5. 請求項1記載の印刷機のインキ壷装置において、
    前記一対のインキせきを、前記壷ローラの両端面のそれぞれに対接して壷ローラの両端面とで前記カバーの一部を挟み込む第1の位置と、前記壷ローラの両端面から開く第2の位置との間で回動可能に支持したことを特徴とする印刷機のインキ壷装置。
  6. 請求項5記載の印刷機のインキ壷装置において、
    前記インキ壷の底面およびインキ壷の両側面を覆うフィルム状のカバーを備えたことを特徴とする印刷機のインキ壷装置。
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