JP2006088075A - 脱臭装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 低コストで効率良くアルデヒド類を臭気ガス中から除去することが可能な脱臭装置を提供する。
【解決手段】 臭気ガスG1中の硫黄系および窒素系の臭気成分を除去する第一反応塔2と、この第一反応塔2で処理された臭気ガスG2に酸化剤4又は還元剤を接触させる第二反応塔3とが備えられている。第一反応塔2として、活性汚泥6を循環させて臭気ガスG1を活性汚泥6に接触させる生物脱臭塔が用いられ、第二反応塔3として、酸化剤4又は還元剤を注入した薬液16を循環させて臭気ガスG2に接触させる気液接触塔が用いられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 臭気ガスG1中の硫黄系および窒素系の臭気成分を除去する第一反応塔2と、この第一反応塔2で処理された臭気ガスG2に酸化剤4又は還元剤を接触させる第二反応塔3とが備えられている。第一反応塔2として、活性汚泥6を循環させて臭気ガスG1を活性汚泥6に接触させる生物脱臭塔が用いられ、第二反応塔3として、酸化剤4又は還元剤を注入した薬液16を循環させて臭気ガスG2に接触させる気液接触塔が用いられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、汚泥再生処理センター、家畜糞尿処理、生ごみ処理施設等に設けられる脱臭装置に関する。
従来、廃棄物処理設備から排出される臭気ガスは、臭気成分としてアンモニアやアミン系化合物等の窒素化合物を含むものがある。このような臭気ガスに対しては、先ず、臭気ガスを酸化触媒に導入して処理し、その後、還元剤と混合した後に、脱硝触媒に接触させることで、上記窒素化合物を含む臭気成分を除去し、清浄化ガスとして排出している(下記特許文献1参照)。
現在、リサイクル需要の高まりで、コンポスト化施設が多数建設されており、これらの施設から発生するアルデヒド類を含んだ臭気ガスが問題になっている。アルデヒド類は水に溶けず、混合分散するのみで、一般的な酸・アルカリ反応では除去されない。このため、活性汚泥への吹込みによる生物脱臭処理が一般的であるが、活性汚泥槽がない施設では設置が困難であった。
この対策として、臭気ガスを、相対湿度85%以上に保ち、酸化性流体(過酸化水素水等)の存在下で、活性炭含有ハニカム状吸着剤に接触させることによって、臭気ガス中のアルデヒド類を吸着除去する処理方法がある(下記特許文献2参照)。
しかしながら、上記の従来形式では、上記吸着剤は吸着量が破過するため、定期的に交換する必要があった。特に、し尿処理や下水処理のように大規模で臭気の処理量が非常に多い施設では、定期的に、吸着剤を多量に交換しなければならず、コストが高くなるといった問題がある。
また、酸化剤や還元剤を用いてアルデヒド類の臭気成分を処理する場合、し尿処理や下水処理のように大規模で臭気の処理量が非常に多い施設では、多量の酸化剤や還元剤が必要となり、コストが高くなるといった問題がある。さらに、脱硝触媒等の触媒は反応で減少することはないが、し尿処理や下水処理のように大規模で臭気の処理量が非常に多い施設では、多量の触媒が必要となり、コストが高くなるといった問題がある。
特開2002−282654
特開2004−89963
本発明は、低コストで効率良くアルデヒド類を臭気ガス中から除去することが可能な脱臭装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、アルデヒド類を含む臭気ガスを脱臭する脱臭装置であって、臭気ガス中の硫黄系および窒素系の臭気成分を除去する第一反応塔と、この第一反応塔で処理された臭気ガスに酸化剤又は還元剤を接触させる第二反応塔とを備えたものである。
これによると、臭気ガスは、先ず、第一反応塔へ供給されて処理され、次に、第一反応塔から第二反応塔へ供給されて処理される。上記第一反応塔においては、臭気ガス中の硫黄系および窒素系の臭気成分が除去される。その後、第二反応塔においては、酸化剤を使用した場合、臭気ガス中のアルデヒド類が酸化されてカルボン酸に変化し、臭気ガスから除去され、また、還元剤を使用した場合、臭気ガス中のアルデヒド類が還元されてアルコールに変化し、臭気ガスから除去される。このように、上記第二反応塔には、第一反応塔で除去できなかったアルデヒド類等の処理困難な臭気成分のみからなる臭気ガスが供給されるため、酸化剤又は還元剤の使用量を少なくすることが可能となり、低コストでアルデヒド類を臭気ガスから除去することができる。
本第2発明は、第二反応塔は酸化剤又は還元剤を注入した薬液を循環させて臭気ガスに接触させる循環手段を有しており、上記循環手段は、薬液を分散する分散器と、分散器から分散された薬液を貯留する貯留部と、貯留部の薬液を分散器へ供給する供給経路とを有しており、酸化剤又は還元剤を供給経路に注入するものである。
これによると、酸化剤を注入した薬液を分散器から分散して臭気ガスに接触させた場合、臭気ガス中のアルデヒド類が酸化されてカルボン酸に変化することで溶解度が増加し、上記カルボン酸が薬液に溶解することによって臭気ガスから除去される。また、還元剤を注入した薬液を分散器から分散して臭気ガスに接触させた場合、臭気ガス中のアルデヒド類が還元されてアルコールに変化することで溶解度が増加し、上記アルコールが薬液に溶解することによって臭気ガスから除去される。
この際、酸化剤又は還元剤を供給経路に注入することによって、反応性の高い薬液が、短時間のうちに供給経路を通って分散器から分散され、臭気ガスと接触するため、アルデヒド類を臭気ガスから効率良く除去することができ、また、薬剤(酸化剤又は還元剤)の使用量を少量にすることができる。
本第3発明は、第一反応塔として、活性汚泥を循環させて臭気ガスを活性汚泥に接触させる活性汚泥循環型の生物脱臭塔が用いられ、第二反応塔は酸化剤又は還元剤を注入した薬液を循環させて臭気ガスに接触させる循環手段を有しており、上記循環手段は、薬液を分散する分散器と、分散器から分散された薬液を貯留する貯留部と、貯留部の薬液を分散器へ供給する供給経路とを有しており、第二反応塔の貯留部に貯留された薬液の一部を第一反応塔へ返送するものである。
これによると、第二反応塔の貯留部から第一反応塔へ返送された薬液中にはカルボン酸又はアルコールが溶解しているため、これらカルボン酸又はアルコールは第一反応塔の微生物が利用可能なBOD成分となり、これによって第一反応塔にBOD成分が補充され、第一反応塔の汚泥濃度を高く保持することができる。したがって、第一反応塔において、臭気ガス中の硫黄系および窒素系の臭気成分を除去する除去能力が向上する。
以上のように、本発明によると、第二反応塔には、第一反応塔で除去できなかったアルデヒド類等の処理困難な臭気成分のみからなる臭気ガスが供給されるため、酸化剤又は還元剤の使用量を少なくすることが可能となり、低コストでアルデヒド類を臭気ガスから除去することができる。
また、酸化剤又は還元剤を供給経路から注入することによって、反応性の高い薬液が、短時間のうちに供給経路を通って分散器から分散され、臭気ガスと接触するため、アルデヒド類を臭気ガスから効率良く除去することができる。
さらに、第二反応塔の貯留部から第一反応塔へ返送された薬液中にはカルボン酸又はアルコールが溶解しているため、第一反応塔にBOD成分が補充され、第一反応塔の汚泥濃度を高く保持することができる。したがって、第一反応塔において、臭気ガス中の硫黄系および窒素系の臭気成分を除去する除去能力が向上する。
本発明における第1の実施の形態を図1に基づいて説明する。
1はアルデヒド類を含む臭気ガスG1を脱臭する脱臭装置であり、この脱臭装置1は、臭気ガスG1中の硫黄系および窒素系の臭気成分を除去する第一反応塔2と、この第一反応塔2で処理された臭気ガスG2に酸化剤4を接触させる第二反応塔3とを備えている。
1はアルデヒド類を含む臭気ガスG1を脱臭する脱臭装置であり、この脱臭装置1は、臭気ガスG1中の硫黄系および窒素系の臭気成分を除去する第一反応塔2と、この第一反応塔2で処理された臭気ガスG2に酸化剤4を接触させる第二反応塔3とを備えている。
上記第一反応塔2として、活性汚泥6を循環させて臭気ガスを活性汚泥に接触させる活性汚泥循環型の生物脱臭塔が用いられている。すなわち、第一反応塔2は、活性汚泥6を貯留する汚泥貯留部7と、汚泥貯留部7の上方に設けられた漏れ棚8と、汚泥貯留部7の活性汚泥6を漏れ棚8の上部へ供給する供給経路9とで構成されている。尚、上記漏れ棚8は複数の多孔板を上下に積み重ねて構成されている。また、供給経路9にはポンプ10が設けられている。
漏れ棚8の下方には臭気ガスG1の流入口11が形成され、漏れ棚8の上部には排出口12が形成されている。また、ポンプ10を駆動することにより、汚泥貯留部7に貯留されている活性汚泥6が供給経路9を通って漏れ棚8の上部へ供給され、漏れ棚8内を流下して汚泥貯留部7に戻るため、活性汚泥6が循環する。また、第一反応塔2には、汚泥貯留部7からオーバーフローした活性汚泥6を排出する排出部(図示せず)が設けられている。
上記第二反応塔3は、気液接触塔であり、第一反応塔2の排出口12から排出された臭気ガスG2を流入する流入口15と、酸化剤4を注入した薬液16を循環させて臭気ガスG2に接触させる循環手段17と、脱臭処理された処理臭気ガスG3を排出する排出口18とを有している。尚、上記薬液16は水に酸化剤4が溶けたものである。
循環手段17は、薬液16を分散する分散器19と、分散器19から分散された薬液16を貯留する貯留部20と、貯留部20の薬液16を分散器19へ供給する供給経路21とを有している。尚、供給経路21にはポンプ22が設けられている。また、上記貯留部20は第二反応塔3内の底部に設けられ、分散器19は第二反応塔3内の上部に設けられ、分散器19と貯留部20との上下間に充填物23が設けられている。この充填物23には、ポリプロピレン等の接触材が用いられている。また、上記流入口15は貯留部20と充填物23との上下間に位置し、排出口18は分散器19と充填物23との上下間に位置している。また、酸化剤4は注入部24から供給経路21に注入される。尚、酸化剤4には過酸化水素等が用いられる。
さらに、第二反応塔3には、貯留部20に水を供給する吸水部(図示せず)と、貯留部20からオーバーフローした薬液16を排出する排出部(図示せず)と、貯留部20からオーバーフローした薬液16を第一反応塔2の汚泥貯留部7に返送する返送経路25とが設けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
第一反応塔2のポンプ10を駆動することにより、活性汚泥6が、汚泥貯留部7から供給経路9を通って漏れ棚8の上部へ供給され、漏れ棚8内を流下して汚泥貯留部7に戻ることを繰り返して循環する。また、第二反応塔3のポンプ22を駆動し、酸化剤4を注入部24から供給経路21に注入することにより、薬液16が、分散器19から分散され、充填物23を通って貯留部20に滴下し、貯留部20から供給経路21を通って分散器19に戻ることを繰り返して循環する。
第一反応塔2のポンプ10を駆動することにより、活性汚泥6が、汚泥貯留部7から供給経路9を通って漏れ棚8の上部へ供給され、漏れ棚8内を流下して汚泥貯留部7に戻ることを繰り返して循環する。また、第二反応塔3のポンプ22を駆動し、酸化剤4を注入部24から供給経路21に注入することにより、薬液16が、分散器19から分散され、充填物23を通って貯留部20に滴下し、貯留部20から供給経路21を通って分散器19に戻ることを繰り返して循環する。
臭気ガスG1は、先ず、流入口11から第一反応塔2内へ供給され、漏れ棚8を下方から上方へ流れ、この際、循環する活性汚泥6に接触する。これにより、上記臭気ガスG1中の窒素系および硫黄系の臭気成分が除去される。例えば、窒素系の臭気成分であるアンモニアや、硫黄系の臭気成分である硫化水素、硫化メチル、二硫化メチル、メチルメルカプタン等は下記に示す反応によって分解除去される。
2NH3+3O2→2HNO2+2H2O アンモニア(第1反応)
2HNO2+O2→2HNO3(硝酸:可溶) アンモニア(第2反応)
H2S+2O2→H2SO4(硫酸:可溶) 硫化水素
2(CH3)2S→2HCHO+CH3SH 硫化メチル(第1反応)
2HCHO+O2→2HCOOH+O2→2CO2+H2O 硫化メチル(第2反応)
(CH3)2S2→(還元)→2CH3SH 二硫化メチル
2CH3SH+2O2+2H2O→2H2S+2HCHO+2H2O2メチルメルカプタン
尚、臭気ガスG1中の窒素系および硫黄系の臭気成分は、活性汚泥6と接触して溶解し、汚泥貯留部7に流下し、汚泥貯留部7において分解される。したがって、汚泥貯留部7における活性汚泥6の滞留時間は硝化に必要な時間以上に設定されている。
2HNO2+O2→2HNO3(硝酸:可溶) アンモニア(第2反応)
H2S+2O2→H2SO4(硫酸:可溶) 硫化水素
2(CH3)2S→2HCHO+CH3SH 硫化メチル(第1反応)
2HCHO+O2→2HCOOH+O2→2CO2+H2O 硫化メチル(第2反応)
(CH3)2S2→(還元)→2CH3SH 二硫化メチル
2CH3SH+2O2+2H2O→2H2S+2HCHO+2H2O2メチルメルカプタン
尚、臭気ガスG1中の窒素系および硫黄系の臭気成分は、活性汚泥6と接触して溶解し、汚泥貯留部7に流下し、汚泥貯留部7において分解される。したがって、汚泥貯留部7における活性汚泥6の滞留時間は硝化に必要な時間以上に設定されている。
上記のようにして第一反応塔2で処理された後、排出口12から排出された臭気ガスG2は流入口15から第二反応塔3内に供給され、充填物23内を下方から上方へ流れ、この際、分散器19から分散された薬液16に接触する。これにより、上記臭気ガスG2中のアルデヒド類が酸化されてカルボン酸に変化して溶解度が増加し、上記カルボン酸が薬液16に溶解することによって臭気ガスG2から除去される。尚、酸化剤4に過酸化水素を用いた場合、アルデヒドは下記に示す反応によってカルボン酸に分解され除去される。
R−CHO(アルデヒド)+O2→(酸化)→R−COOH (カルボン酸:可溶)
(R:メチル基)
尚、第二反応塔3で脱臭処理された処理臭気ガスG3は排出口18から大気中へ放出される。
(R:メチル基)
尚、第二反応塔3で脱臭処理された処理臭気ガスG3は排出口18から大気中へ放出される。
このように、第二反応塔3には、第一反応塔2で除去できなかったアルデヒド類等の処理困難な臭気成分のみからなる臭気ガスG2が供給されるため、酸化剤4の使用量を少なくすることが可能となり、低コストでアルデヒド類を臭気ガスG2から除去することができる。
また、第二反応塔3において、酸化剤4を供給経路21に注入することによって、反応性の高い薬液16が、短時間のうちに供給経路21を通って分散器19から分散され、臭気ガスG2と接触するため、アルデヒド類を臭気ガスG2から効率良く除去することができ、また、酸化剤4の使用量を少量にすることができる。
さらに、第二反応塔3における貯留部20の薬液16中にはカルボン酸が溶解しており、貯留部20からオーバーフローした薬液16を、返送経路25を通して第一反応塔2の汚泥貯留部7へ返送することによって、返送された薬液16中のカルボン酸は第一反応塔2の微生物が利用可能なBOD成分となる。このため、第一反応塔2にBOD成分が補充され、第一反応塔2の汚泥濃度を高く保持することができ、したがって、第一反応塔2において、臭気ガスG1中の硫黄系および窒素系の臭気成分を除去する除去能力が向上する。
上記第1の実施の形態では、酸化剤4に過酸化水素を用いているが、これ以外のものを用いてもよい。
上記第1の実施の形態では、第二反応塔3において、臭気ガスG2に酸化剤4を接触させているが、第2の実施の形態として、上記酸化剤4の代わりに、還元剤を接触させてもよい。
上記第1の実施の形態では、第二反応塔3において、臭気ガスG2に酸化剤4を接触させているが、第2の実施の形態として、上記酸化剤4の代わりに、還元剤を接触させてもよい。
これによると、第二反応塔3において、臭気ガスG2中のアルデヒド類が還元されてアルコールに変化して溶解度が増加し、上記アルコールが薬液16に溶解することによって臭気ガスG2から除去される。尚、還元剤にチオ硫酸ソーダを用いた場合、アルデヒドは下記に示す反応によってアルコールに分解され除去される。
R−CHO(アルデヒド)+H2→(還元)→RCH2−OH(第一級アルコール:可溶)
第二反応塔3には、第一反応塔2で除去できなかったアルデヒド類等の処理困難な臭気成分のみからなる臭気ガスG2が供給されるため、還元剤の使用量を少なくすることが可能となり、低コストでアルデヒド類を臭気ガスG2から除去することができる。
第二反応塔3には、第一反応塔2で除去できなかったアルデヒド類等の処理困難な臭気成分のみからなる臭気ガスG2が供給されるため、還元剤の使用量を少なくすることが可能となり、低コストでアルデヒド類を臭気ガスG2から除去することができる。
また、第二反応塔3において、還元剤を供給経路21に注入することによって、反応性の高い薬液16が、短時間のうちに供給経路21を通って分散器19から分散され、臭気ガスG2と接触する。
さらに、第二反応塔3における貯留部20の薬液16中にはアルコールが溶解しており、貯留部20からオーバーフローした薬液16を、返送経路25を通して第一反応塔2の汚泥貯留部7へ返送することによって、返送された薬液16中のアルコールは第一反応塔2の微生物が利用可能なBOD成分となる。したがって、第一反応塔2において、臭気ガスG1中の硫黄系および窒素系の臭気成分を除去する除去能力が向上する。
上記第2の実施の形態では、還元剤にチオ硫酸ソーダを用いているが、これ以外のもの、例えば亜硫酸ソーダ等を用いてもよい。
上記第1,第2の実施の形態では、第二反応塔3における貯留部20の薬液16中には、未反応の酸化剤4又は還元剤が若干残存する。第2の実施の形態において、還元剤にチオ硫酸ソーダを用いた場合、第二反応塔3の貯留部20の薬液16中にチオ硫酸ソーダが若干残存し、貯留部20からオーバーフローした薬液16が返送経路25を通して第一反応塔2の汚泥貯留部7へ返送されることによって、上記薬液16中に残存するチオ硫酸ソーダが活性汚泥6の硫黄酸化細菌の栄養源になる。したがって、第一反応塔2において、臭気ガスG1中の硫黄系の臭気成分を除去する除去能力がより一層向上する。
上記第1,第2の実施の形態では、第二反応塔3における貯留部20の薬液16中には、未反応の酸化剤4又は還元剤が若干残存する。第2の実施の形態において、還元剤にチオ硫酸ソーダを用いた場合、第二反応塔3の貯留部20の薬液16中にチオ硫酸ソーダが若干残存し、貯留部20からオーバーフローした薬液16が返送経路25を通して第一反応塔2の汚泥貯留部7へ返送されることによって、上記薬液16中に残存するチオ硫酸ソーダが活性汚泥6の硫黄酸化細菌の栄養源になる。したがって、第一反応塔2において、臭気ガスG1中の硫黄系の臭気成分を除去する除去能力がより一層向上する。
上記第1,第2の実施の形態では、第二反応塔3の貯留部20からオーバーフローした薬液16を、返送経路25を通して第一反応塔2の汚泥貯留部7へ返送しているが、返送は上記オーバーフローに限定されるものではなく、返送経路25を通して、上記薬液16を貯留部20から第一反応塔2の汚泥貯留部7へ定量的に返送してもよい。
上記第1,第2の実施の形態では、第一反応塔2として、活性汚泥6を利用する生物脱臭塔を用いたが、生物脱臭塔に限定されるものではなく、臭気ガスG1中の硫化水素等の硫黄系臭気成分やアンモニア等の窒素系臭気成分を除去できる形式のものであればよい。例えば、第一反応塔2として、活性炭スラリー塔、アルカリ次亜反応塔、酸・アルカリ脱臭塔等を用いてもよい。
例えば、第一反応塔2として活性炭スラリー塔を用いた場合、基本的には下記に示す反応によって、臭気成分である硫化水素のみが分解除去される。
2NaOH+CO2⇔Na2CO3+H2O
Na2CO3+H2S+2O2→Na2S2O3+CO2+2H2 (活性炭触媒が必要)
また、第一反応塔2として、アルカリ次亜反応塔や酸・アルカリ脱臭塔を用いた場合の各臭気成分の反応を下記に示す。
2NaOH+CO2⇔Na2CO3+H2O
Na2CO3+H2S+2O2→Na2S2O3+CO2+2H2 (活性炭触媒が必要)
また、第一反応塔2として、アルカリ次亜反応塔や酸・アルカリ脱臭塔を用いた場合の各臭気成分の反応を下記に示す。
2NH3+3NaClO→N2↑+3NaCl+3H2O アンモニア
(CH3)3N+NaClO→(CH3)3NO+NaCl トリメチルアミン
H2S+2NaOH→Na2S+2H2O 硫化水素(第一反応)
Na2S+4NaClO→Na2SO4+4NaCl 硫化水素(第二反応)
CH3SH+3NaClO→CH3SO3H+3NaCl メチルメルカプタン
(CH3)2S+2NaClO→(CH3)2SO3+2NaCl 硫化メチル
(CH3)2S2+5NaClO+H2O→2CH3SO3H+5NaCl 二硫化メチル
炭酸ガスによる消費
CO2+2NaOH→Na2CO2+H2O
上記第1,第2の実施の形態では、第二反応塔3における気液接触方法として、接触材からなる充填物23を用いているが、複数の多孔板を上下に積み重ねて構成した漏れ棚を用いてもよい。
(CH3)3N+NaClO→(CH3)3NO+NaCl トリメチルアミン
H2S+2NaOH→Na2S+2H2O 硫化水素(第一反応)
Na2S+4NaClO→Na2SO4+4NaCl 硫化水素(第二反応)
CH3SH+3NaClO→CH3SO3H+3NaCl メチルメルカプタン
(CH3)2S+2NaClO→(CH3)2SO3+2NaCl 硫化メチル
(CH3)2S2+5NaClO+H2O→2CH3SO3H+5NaCl 二硫化メチル
炭酸ガスによる消費
CO2+2NaOH→Na2CO2+H2O
上記第1,第2の実施の形態では、第二反応塔3における気液接触方法として、接触材からなる充填物23を用いているが、複数の多孔板を上下に積み重ねて構成した漏れ棚を用いてもよい。
1 脱臭装置
2 第一反応塔
3 第二反応塔
4 酸化剤
6 活性汚泥
16 薬液
17 循環手段
19 分散器
20 貯留部
21 供給経路
G1,G2 臭気ガス
2 第一反応塔
3 第二反応塔
4 酸化剤
6 活性汚泥
16 薬液
17 循環手段
19 分散器
20 貯留部
21 供給経路
G1,G2 臭気ガス
Claims (3)
- アルデヒド類を含む臭気ガスを脱臭する脱臭装置であって、臭気ガス中の硫黄系および窒素系の臭気成分を除去する第一反応塔と、この第一反応塔で処理された臭気ガスに酸化剤又は還元剤を接触させる第二反応塔とを備えたことを特徴とする脱臭装置。
- 第二反応塔は酸化剤又は還元剤を注入した薬液を循環させて臭気ガスに接触させる循環手段を有しており、上記循環手段は、薬液を分散する分散器と、分散器から分散された薬液を貯留する貯留部と、貯留部の薬液を分散器へ供給する供給経路とを有しており、酸化剤又は還元剤を供給経路に注入することを特徴とする請求項1記載の脱臭装置。
- 第一反応塔として、活性汚泥を循環させて臭気ガスを活性汚泥に接触させる活性汚泥循環型の生物脱臭塔が用いられ、第二反応塔は酸化剤又は還元剤を注入した薬液を循環させて臭気ガスに接触させる循環手段を有しており、上記循環手段は、薬液を分散する分散器と、分散器から分散された薬液を貯留する貯留部と、貯留部の薬液を分散器へ供給する供給経路とを有しており、第二反応塔の貯留部に貯留された薬液の一部を第一反応塔へ返送することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の脱臭装置。
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JP2004278595A Pending JP2006088075A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 脱臭装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7178375B2 (ja) | 2017-03-13 | 2022-11-25 | ルンドベック ラ ホヤ リサーチ センター,インク. | デュアルmagl及びfaahインヒビター |
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2004
- 2004-09-27 JP JP2004278595A patent/JP2006088075A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7178375B2 (ja) | 2017-03-13 | 2022-11-25 | ルンドベック ラ ホヤ リサーチ センター,インク. | デュアルmagl及びfaahインヒビター |
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