JP2006087351A - 培養設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 培養器の出し入れや搬送を機械化して作業能率を向上させるとともに、クロスコンタミネーションが発生し難い培養設備を提供する。
【解決手段】 培養器40を収納した移動容器14を多数収容可能な培養室10と、培養室10に隣接する中継室18と、中継室18に隣接する処理室24と、中継室18に隣接する容器パスボックス26と、処理室24に隣接する培養器パスボックス30と、移動容器14を培養室10と中継室18と容器パスボックス26との間で受け出しするとともに、中継室18内の移動容器14に対して培養器40を出し入れし、培養器40を中継室18と処理室24との間で受け出しする搬送ロボット44とを具備したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は培養設備に係り、特に継代培養によって生産されるウイルスや細胞など(以下、細胞等という)の量産に適した培養設備に関する。
ワクチンや再生医療用組織などを工業的な規模で生産するためにはウイルスや幹細胞などの大量培養が必要である。しかしながら、付着依存性の細胞等は大量培養が難しく、継代培養によって生産する以外には有効な方法がない。従来、継代培養では安全キャビネット内でシャーレなどの培養器に培地を入れ、培地に種ウイルスや種細胞を植付ける。培養器内の温湿度、ガス組成などをウイルスの増殖や細胞分裂に適した環境に調整し、培養を行う。そして、増殖、分裂した細胞等を別培養器の培地に再播種することを繰り返すことによって継代培養を行う(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。このような、継代培養では各操作のたびに安全キャビネットへの培養器の出し入れが頻繁に行われる。
特開平10−313852号公報 特開2004−16194号公報
しかしながら、従来の継代培養では安全キャビネットへの培養器の出し入れや搬送を主に手作業で行っており、作業能率が悪い。また、安全キャビネットへの培養器の出し入れや搬送並びに培地の交換、再播種などの各操作の過程でクロスコンタミネーションが発生し易い問題点があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を改善し、培養器の出し入れや搬送を機械化して作業能率を向上させるとともに、クロスコンタミネーションが発生し難い培養設備を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る培養設備は、培養器を収納した移動容器を多数収容可能な培養室と、前記培養室に第1の気密ドアを介して隣接する中継室と、前記中継室に第2の気密ドアを介して隣接する処理室とを具備し、前記培養室と中継室との間では前記移動容器の搬送によって前記培養器を間接移送し、前記中継室では前記移動容器に対して前記培養器を出し入れ可能とするとともに、前記中継室と処理室との間では前記培養器を直接移送するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る培養設備は、培養器を収納した移動容器を多数収容可能な培養室と、前記培養室に第1の気密ドアを介して隣接する中継室と、前記中継室に第2の気密ドアを介して隣接する処理室と、前記中継室に第3の気密ドアを介して隣接する容器パスボックスと、前記処理室に第4の気密ドアを介して隣接する培養器パスボックスと、前記移動容器を前記培養室と中継室と容器パスボックスとの間で受け出しする容器搬送手段と、前記中継室内の移動容器に対して前記培養器を出し入れするとともに当該培養器を前記中継室と処理室との間で受け出しする培養器搬送手段とを具備したことを特徴とする。
また、本発明に係る培養設備は、前記中継室の圧力が前記培養室、処理室、容器パスボックスの圧力よりも高く、前記処理室の圧力が前記培養器パスボックスよりも高く制御されたことを特徴とする。また、前記移動容器は開閉ドアを備えており、前記培養器搬送手段は当該開閉ドアの開閉機能を有しており、前記中継室及び処理室に滅菌手段を設けたことが望ましい。
本発明の培養設備によれば、培養室と中継室との間では移動容器の搬送によって培養器を間接移送し、中継室では移動容器に対して培養器を出し入れ可能とするとともに、中継室と処理室との間では培養器を直接移送するようにした。このため、培養器の移送を効率的に行うことができ、クロスコンタミネーションを抑制した細胞等の大量培養が可能になる。
また、本発明の培養設備によれば、移動容器や培養器の出し入れや搬送を機械化し、人手による作業を可及的に少なくしたので作業能率がよく、細胞等の大量培養に好適である。また、各室及びパスボックス間の移動容器や培養器の受け出しを気密ドアを介して行うようにしたので、クロスコンタミネーションが発生し難い。また、中継室の圧力を培養室、処理室、容器パスボックスの圧力よりも高く、処理室の圧力を培養器パスボックスよりも高くなるように制御すると、外部からの雑菌の侵入を防ぐことができクロスコンタミネーションが発生し難い。さらに、中継室及び処理室に滅菌手段を装備すると、より一層、クロスコンタミネーションを抑制することができる。
図1は本発明に係る培養設備の第1実施形態を示す平面図である。培養室10には多数の棚12が設けられており、図2に示した移動容器14を各棚12に収容することができる。培養室10には第1の気密ドア16が設けられ、この気密ドア16を介して中継室18が培養室10に隣接している。中継室18には第2の気密ドア20と第3の気密ドア22が設けられ、第2の気密ドア20を介して処理室24が中継室18に隣接している。また、第3の気密ドア22を介して容器パスボックス26が中継室18に隣接している。処理室24には第4の気密ドア28が設けられ、この第4の気密ドア28を介して培養器パスボックス30が中継室18に隣接している。容器パスボックス26には第5の気密ドア22が設けられ、この第5の気密ドア32を介して移動容器14を外部との間で出し入れすることができる。培養器パスボックス30には第6の気密ドア34が設けられ、この第6の気密ドア34を介して後述の培養器40などを外部との間で出し入れすることができる。なお、培養室10にはメンテナンス用の第7の気密ドア35が設けられている。
移動容器14は内部に培養棚37を有し、この培養棚37に複数の培養器40を収納可能とされ、側面に開閉ドア36を、天井面にフィルタ38を備えている。培養室10内には走行台車42が二点鎖線aで示したルートを自在に走行し、培養室10内の指定された任意の棚12に収容された移動容器14をピッキングして搬送し、第1の気密ドア16を介して中継室18に送り出すことができる。また、走行台車42は第1の気密ドア16を介して中継室18から受け入れた移動容器14を指定された任意の棚12に収容することができる。
中継室18には搬送ロボット44が配設されている。この搬送ロボット44は複数の機能を備えている。第1の機能は第1の気密ドア16を介し走行台車42との間で移動容器14の受け出しを行う。第2の機能は移動容器14の開閉ドア36を開閉して移動容器14から培養棚37又は培養器40を出し入れする。第3の機能は第2の気密ドア20を介し処理室24との間で培養棚37又は培養器40の受け出しを行う。第4の機能は第3の気密ドア22を介し容器パスボックス26との間で培養器40が収納されていない空の移動容器14の受け出しを行う。すなわち、搬送ロボット44は二点鎖線bで示した複雑な動線によって、移動容器14を培養室10及び容器パスボックス26に受け出す容器搬送手段としての機能と、移動容器14に対する培養棚37又は培養器40の出し入れ、培養棚37又は培養器40を処理室24へ受け出す培養器搬送手段としての機能の両方を併せ持つ。
なお、搬送ロボット44の上記機能を2つに分けて、図3に示したように中継室18に第1の搬送ロボット44Aと第2の搬送ロボット44Bを配設してもよい。第1の搬送ロボット44Aは容器搬送手段であり、動線cで示したように第1の気密ドア16を介し培養室10との間で培養器40を収納した移動容器14の受け出しを行うとともに、第3の気密ドア22を介し容器パスボックス26との間で培養器40が収納されていない空の移動容器14の受け出しを行う。第2の搬送ロボット44Bは培養器搬送手段であり、中継室18内の移動容器14の開閉ドア36を開閉して移動容器14に対して培養棚37又は培養器40を出し入れするとともに、動線dで示したように第2の気密ドア20を介し処理室24との間で培養棚37又は培養器40の受け出しを行う。
容器パスボックス26には容器搬送機46が配置され、この容器搬送機46によって動線eで示したように第3の気密ドア22を介し中継室18との間で空の移動容器14の受け出しを行うとともに、第5の気密ドア32を介し外部との間で空の移動容器14の受け出しを行う。また、培養器パスボックス30には培養器搬送機48が配置され、この培養器搬送機48によって動線fで示したように第4の気密ドア28を介し処理室24との間で培養器40などの受け出しを行うとともに、第6の気密ドア34を介し外部との間で培養器14などの受け出しを行う。
処理室24は例えばグローブボックス方式とされ、処理員が培養器40に対して種々の処理を施すためのグローブ50が設けられている。培養室10は空気調和装置52によって細胞等の培養に適した温湿度、ガス組成に環境が調整され、空気中に塵埃や雑菌がほとんど浮遊しないハイクラスなクリーン環境に維持される。同様に中継室18、処理室24、容器パスボックス26、培養器パスボックス30も空気調和装置52によってそれぞれの目的に合致するように温湿度、ガス組成、クリーン度が管理、調整される。
クロスコンタミネーションを防止するためには、外部からの雑菌類の侵入を防ぐことが重要である。そのため、本実施形態では各室及びパスボックスの室内圧が外部よりも高く維持され、中継室18内の圧力が隣接する培養室10、処理室24、容器パスボックス26よりも僅かに高く、処理室24内の圧力が培養器パスボックス30よりも僅かに高くなるように制御されている。すなわち、中継室18が外部に対して+30Pa、培養室10と処理室24が+20Pa、容器パスボックス26が+15Pa、培養器パスボックス30が+10Pa程度に制御される。前記各気密ドアを開閉した際には各室、ボックス、外部との間には空気の出入が生じる。本実施形態では各室、ボックス、外部との間の圧力関係が上記のように制御されているので、各気密ドアを開閉した際には中継室18を中心として、中継室18→培養室10→外部の流れ、中継室18→処理室24→培養器パスボックス30→外部の流れ、中継室18→容器パスボックス26→外部の流れが生じることになり、外部から雑菌類が侵入する可能性が低い。このため、クロスコンタミネーションの防止を図ることができる。
上記構成の培養設備において新規に目的の細胞等を培養する場合には、培養器パスボックス30の第6の気密ドア34を開けて、培養対象の細胞等が入った細胞容器、培養用培地が入った培地容器、シャーレなどの培養器40を外部から培養器パスボックス30内に挿入する。次いで、第6の気密ドア34を閉じ、第4の気密ドア28を開ける。次いで、培養器搬送機48によって細胞容器、培地容器、培養器40を第4の気密ドア28から処理室24内に運び入れ、搬送が完了すると第4の気密ドア28を閉じる。次いで、処理室24では処理員がグローブ50に手を挿入して培養器40に培地を入れ、この培地に細胞等を播種する。処理室24での処理によって用済みとなった細胞容器と培地容器は前記とは逆の経路で培養器パスボックス30を経て外部に取り出す。なお、処理室24内での各種処理及び容器類のハンドリングは処理員がグローブ50を介して行うが、これらの操作を自動化して無人で行うこともできる。
細胞等の播種が済んだ培養器40は中継室18を経て、培養室10に送る。すなわち、第2の気密ドア20を開けて処理室24内の培養器40を中継室18に送り出す。中継室18には容器パスボックス26を介して外部から搬入した移動容器14が開閉ドア36を開けた状態で待機しており、搬送ロボット44は処理室24から次々に送り出されてくる培養器40を順次、移動容器14内に収納する。なお、移動容器14内の培養棚37を中継室18を介して処理室24内に入れ、この培養棚37に複数の培養器40を搭載した状態で中継室18に戻し、搬送ロボット44が培養器40を搭載した培養棚37を移動容器14内に収納するようにしてもよい。
次いで、搬送ロボット44は移動容器14の開閉ドア36を閉め、移動容器14を第1の気密ドア16の位置に搬送する。次いで、第1の気密ドア16を開いて培養室10内で待機していた走行台車42に移動容器14を受け渡す。走行台車42は移動容器14を培養室10内の指定された棚12の位置まで搬送し、当該棚12内に移動容器14を収容する。棚12に収容した移動容器14を所定日数の間、培養に適した環境で静置することによって移動容器14に収納した培養器40内では細胞等の培養が進行し完了する。
培養が完了した培養器40は移動容器14ごと前記とは逆の順序で培養室10から中継室18に送り出す。中継室18では移動容器14から培養棚37又は培養器40を搬送ロボット44によって取り出す。次いで、取り出した培養棚37又は培養器40を処理室24に送り出す。処理室24では受け入れた培養器40を産品としてそのまま素通りさせ、次いで培養器パスボックス30を経て外部に取り出す。又は処理室24において培養器40内に培養された細胞等を別の容器に詰め替え、当該容器を培養器パスボックス30を経て外部に取り出すようにしてもよい。又は、培養器40内に培養された細胞等の一部は新規の培地を入れた培養器40への細胞等の再播種のために利用される。なお、複数の培養器40を搭載した培養棚37を処理室24に受け入れた場合には、処理室24において培養棚37から培養器40を抜き出した後、空の培養棚37は中継室18に戻す。中継室18では空の培養棚37を搬送ロボット44によって移動容器14に戻し、この空の移動容器14を容器パスボックス26に送り出す。容器パスボックス26では容器搬送機46によって前記受け入れた空の移動容器14が搬送され、第5の気密ドア32を介して外部に取り出される。この外部に取り出した空の移動容器14を洗浄消毒した後、再び容器パスボックス26を経て中継室18に戻し、培養器40を収納する移動容器14として利用する。
上記各操作においては各室又はパスボックスに設けた気密ドアが同時に開かないようにインターロックされる。例えば、中継室18では第1の気密ドア16、第2の気密ドア20、第3の気密ドア22が、処理室24では第2の気密ドア20、第4の気密ドア28が、培養器パスボックス30では第4の気密ドア28、第6の気密ドア34がそれぞれ同時に開かないようにインターロックされる。このようなインターロックによって、各気密ドアを開けた時の各室、パスボックス間の空気の流通が最小限となり、クロスコンタミネーションを抑制する。
培養室10以外の各室及びパスボックスには滅菌手段を装備することが望ましい。すなわち、容器パスボックス26及び培養器パスボックス30は外部と直接に通じているので外部環境に浮遊している雑菌類がパスボックス内に侵入する可能性がある。また、中継室18及び処理室24では培養器40の出し入れや処理が頻繁に行われるのでクロスコンタミネーションの可能性が高い。そこで、これらの各室及びパスボックスに装備した滅菌手段によって侵入した雑菌類を殺菌し、又は雑菌類の繁殖を防ぐ。滅菌手段としては例えば紫外線やオゾンガスを用いる。ただし、処理室24では培養対象の細胞等が周囲環境に曝される処理があるので、このような処理が行われる時間帯では滅菌手段の作動を停止する。
上述のとおり、本実施形態の培養設備によれば、移動容器14や培養器40の出し入れや搬送を機械化し、人手による作業を可及的に少なくしたので作業能率がよく、細胞等の大量培養に好適である。また、各室及びパスボックス間の移動容器14や培養器40の受け出しを気密ドアを介して行うようにしたので、クロスコンタミネーションが発生し難い。また、各室及びパスボックスを外部よりも高い圧力に維持し、中継室18の圧力を培養室10、処理室24、容器パスボックス26の圧力よりも高く、処理室24の圧力を培養器パスボックス30よりも高くなるように制御すると、外部からの雑菌類の侵入を防ぐことができクロスコンタミネーションが発生し難い。さらに、培養室10以外の各室及びパスボックスに滅菌手段を装備すると、より一層、クロスコンタミネーションを抑制することができる。
図4は本発明に係る培養設備の第2実施形態を示す平面図である。図4において図1と同一の符号を付した要素は、第1実施形態で説明したものと同一の構成、機能を有しており、説明を省略する。本実施形態では培養室10に対し、中継室18、処理室24、容器パスボックス26、培養器パスボックス30からなる処理ユニット60、60が2系統、それぞれ通路62を介して隣接している。すなわち、通路62の一側が気密ドア16Aを介して培養室10に通じており、通路62の他側が気密ドア16Bを介して中継室18に通じている。図5は通路62の側断面図である。通路62の天井部にはファンフィルタユニット64が設置されており、このファンフィルタユニット64から噴き出す清浄空気によって、通路62内は清浄環境が維持されている。通路62内には気密ドア16Aと気密ドア16Bとの間を結ぶようにして搬送レール66が敷設されており、図示しない駆動機構によって移動容器14が搬送レール66に沿って搬送される。
したがって、移動容器14を培養室10から隣接する中継室18に送り出す場合には、まず、気密ドア16Aを開けて、移動容器14を通路62側に移す。次いで気密ドア16Aを閉め、移動容器14を中継室18側に搬送する。次いで、気密ドア16Bを開けて、移動容器14を中継室18側に移した後に、気密ドア16Bを閉める。移動容器14を中継室18から隣接する培養室10に送り出す場合には、上記とは逆の順序とする。この実施形態でも中継室18内の圧力を最も高い+30Paとし、通路62内を+20Pa、培養室10内を+10Paに制御し、気密ドア16Aと気密ドア16Bが同時に開かないようにインターロックすることが好ましい。また、通路62内にも滅菌手段を装備することが望ましい。このような配慮によって外部からの雑菌類の侵入を防止し、クロスコンタミネーションを抑制することができる。
この第2実施形態は立地条件等の理由で培養室10と処理ユニット60とを離して隣接させたい場合に有効である。また、培養室10に対して複数の処理ユニット60を接続したので、各処理ユニット60でのタイムスケジュールに融通性ができ、かつ各処理ユニット60の保守点検が容易になる。
本発明に係る培養設備の第1実施形態を示す平面図である。 移動容器の側断面図である。 搬送ロボットの変形例を示す平面図である。 本発明に係る培養設備の第2実施形態を示す平面図である。 通路62の側断面図である。
符号の説明
10………培養室、12………棚、14………移動容器、16………第1の気密ドア、18………中継室、20………第2の気密ドア、22………第3の気密ドア、24………処理室、26………容器パスボックス、28………第4の気密ドア、30………培養器パスボックス、32………第5の気密ドア、34………第6の気密ドア、36………開閉ドア、37………培養棚、38………フィルタ、40………培養器、42………走行台車、44………搬送ロボット、46………容器搬送機、48………培養器搬送機、50………グローブ、52………空気調和装置、60………処理ユニット、62………通路。

Claims (5)

  1. 培養器を収納した移動容器を多数収容可能な培養室と、前記培養室に第1の気密ドアを介して隣接する中継室と、前記中継室に第2の気密ドアを介して隣接する処理室とを具備し、前記培養室と中継室との間では前記移動容器の搬送によって前記培養器を間接移送し、前記中継室では前記移動容器に対して前記培養器を出し入れ可能とするとともに、前記中継室と処理室との間では前記培養器を直接移送するようにしたことを特徴とする培養設備。
  2. 培養器を収納した移動容器を多数収容可能な培養室と、前記培養室に第1の気密ドアを介して隣接する中継室と、前記中継室に第2の気密ドアを介して隣接する処理室と、前記中継室に第3の気密ドアを介して隣接する容器パスボックスと、前記処理室に第4の気密ドアを介して隣接する培養器パスボックスと、前記移動容器を前記培養室と中継室と容器パスボックスとの間で受け出しする容器搬送手段と、前記中継室内の移動容器に対して前記培養器を出し入れするとともに当該培養器を前記中継室と処理室との間で受け出しする培養器搬送手段とを具備したことを特徴とする培養設備。
  3. 前記中継室の圧力が前記培養室、処理室、容器パスボックスの圧力よりも高く、前記処理室の圧力が前記培養器パスボックスよりも高く制御されたことを特徴とする請求項2に記載の培養設備。
  4. 前記移動容器は開閉ドアを備えており、前記培養器搬送手段は当該開閉ドアの開閉機能を有していることを特徴とする請求項2に記載の培養設備。
  5. 前記中継室及び処理室に滅菌手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の培養設備。
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