JP2006086399A - 半導体パッケージの製造方法、中継基板の製造方法 - Google Patents

半導体パッケージの製造方法、中継基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 比較的低コストで、中継基板と実装基板との間に発生する応力を緩和できる半導体パッケージの製造方法を提供すること。
【解決手段】 半導体パッケージ11は、はんだ溶融工程、ギャップ拡張工程及びはんだ固化工程を経て製造される。はんだ溶融工程では、インターポーザ31及び配線基板41の間にインターポーザ実装用はんだバンプ70が配置される。そして、溶融したインターポーザ実装用はんだバンプ70を介してインターポーザ31と配線基板41とが接合される。ギャップ拡張工程では、インターポーザ実装用はんだバンプ70が溶融した状態で、インターポーザ31と配線基板41との間の距離が広げられる。はんだ固化工程では、インターポーザ実装用はんだバンプ70が冷却して固化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中継基板を実装基板上に実装する方法に特徴を有する半導体パッケージの製造方法、及び、半導体素子を中継基板上に実装する方法に特徴を有する中継基板の製造方法に関するものである。
近年、ICチップが搭載された配線基板(IC搭載基板やICパッケージなど)とマザーボード等のプリント基板とをじかに接続するのではなく、配線基板−マザーボード間にインターポーザと呼ばれる中継基板を介在させることで接続を図ったものが各種知られている。また、最近では、上記のインターポーザとは異なるレベルでの接続を図るもの、具体的にはICチップ−配線基板間の接続を図るインターポーザも提案されている。本明細書では便宜上前者を「セカンドレベルインターポーザ」と呼び、後者を「ファーストレベルインターポーザ」と呼ぶことにする。ここで、ファーストレベルインターポーザを配線基板に取り付けた構造物を製造する手順の従来例を示す。
まず、図12に示すような構造のインターポーザ101及び配線基板111をそれぞれ作製する。インターポーザ101を構成する板状のインターポーザ本体102には、多数のビア103を貫通形成する。各ビア103内には導体柱104を設ける。各々の導体柱104の上端及び下端には、それぞれ中継基板側はんだバンプ105,106を設ける。一方、インターポーザ101が搭載されるべき配線基板111の上面には、複数の基板側はんだバンプ113を形成する。
次に、インターポーザ101の有する各中継基板側はんだバンプ106と配線基板111の有する各基板側はんだバンプ113とを対応させて配置し、この状態でインターポーザ101を配線基板111上に載置する。そして、所定温度及び所定時間に加熱してはんだをリフローさせ、バンプ106,113同士を接合する(図13参照)。この結果、インターポーザ101側と配線基板111側とが電気的に接合される。
ところで、ICチップは一般に熱膨張係数が2.0ppm/℃〜5.0ppm/℃程度の半導体材料(例えばシリコン等)を用いて形成されている。これに対して、配線基板111は半導体材料よりもかなり熱膨張係数が大きな材料、例えば10.0ppm/℃以上の樹脂材料等を用いて形成されている。よって、インターポーザ101にICチップを実装した場合には、ICチップ−配線基板111間の熱膨張係数差に起因して応力が発生しやすい。この応力は、インターポーザ101と他部品との接合部分やICチップ自身にクラックを発生させ、信頼性を低下させる要因となる。
このような事情の下、応力を緩和してクラックの発生を抑えるためには、ICチップと配線基板111との隙間(ギャップ115)を広げればよいということが従来から知られている。その一例として、図14に示されるような柱状コア116を設けてギャップ115を広げること等が提案されている。なお、これと同様の技術は特許文献1においても開示されている。
特開2000−164758号公報(図1等)
ところが、特許文献1に記載の従来技術においては、柱状コア116を設ける工数が余分にかかってしまうため、低コスト化が困難になるという問題がある。
また、図13に示されるように、柱状コア116を設けずにはんだをリフローさせると、はんだの温度が融点以上になった際に、インターポーザ101やICチップが自重により沈んでしまう。このため、インターポーザ101と配線基板111とのギャップ115やインターポーザ101とICチップとのギャップが狭くなってしまう。その結果、応力を緩和できなくなる上、ギャップ内のフラックス洗浄や、ギャップ内へのアンダーフィル材の充填にも支障をきたすことになる。仮に、はんだの量を増やしてギャップを広げようとしても、隣接するはんだ間のピッチが狭くなるため、はんだブリッジが発生しやすくなる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、比較的低コストで、中継基板と実装基板との間に発生する応力を緩和できる半導体パッケージの製造方法を提供することにある。本発明の第2の目的は、比較的低コストで、半導体素子と中継基板との間に発生する応力を緩和できる半導体素子付き中継基板の製造方法を提供することにある。
そして上記課題を解決するための手段としては、半導体素子を実装可能な中継基板が実装基板上にはんだ付けにより実装された半導体パッケージの製造方法であって、互いに対向して配置された前記中継基板及び前記実装基板の間にはんだを配置するとともに、前記はんだをはんだ融点以上の温度に加熱して溶融させ、その溶融したはんだを介して前記中継基板と前記実装基板とを接合するはんだ溶融工程と、前記はんだ溶融工程後、前記はんだをはんだ融点以上の温度に保持した状態で、前記中継基板と前記実装基板との間の距離を広げるギャップ拡張工程と、前記ギャップ拡張工程後、前記はんだをはんだ融点よりも低い温度に冷却して固化させるはんだ固化工程とを含むことを特徴とする半導体パッケージの製造方法がある。
従って、この半導体パッケージの製造方法では、はんだが溶融している状態でギャップ拡張工程を行うことにより、中継基板と実装基板との距離を広げることができる。その結果、はんだが基板厚さ方向に長くなって変形しやすくなるため、中継基板と実装基板との間に発生する応力がはんだの変形によって緩和され、クラックの発生が防止される。よって、半導体パッケージに高い信頼性を付与することができる。また、中継基板と実装基板との距離が広くなることで、中継基板と実装基板とのギャップ(隙間)内のフラックス洗浄や、同ギャップ内へのアンダーフィル材の充填が容易になる。
しかも、中継基板と実装基板との間に例えば柱状コアのような別の部材を設けたりしなくても、ギャップ拡張工程により中継基板と実装基板との間の距離を広げることができる。よって、中継基板と実装基板との間に発生する応力を緩和できる半導体パッケージを比較的低コストで得ることができる。
また、上記課題を解決するための別の手段としては、半導体素子が中継基板上にはんだ付けにより実装された半導体素子付き中継基板の製造方法であって、互いに対向して配置された前記半導体素子及び前記中継基板の間にはんだを配置するとともに、前記はんだをはんだ融点以上の温度に加熱して溶融させ、その溶融したはんだを介して前記半導体素子と前記中継基板とを接合するはんだ溶融工程と、前記はんだ溶融工程後、前記はんだをはんだ融点以上の温度に保持した状態で、前記半導体素子と前記中継基板との間の距離を広げるギャップ拡張工程と、前記ギャップ拡張工程後、前記はんだをはんだ融点よりも低い温度に冷却して固化させるはんだ固化工程とを含むことを特徴とする半導体素子付き中継基板の製造方法がある。
従って、この半導体素子付き中継基板の製造方法では、はんだが溶融している状態でギャップ拡張工程を行うことにより、半導体素子と中継基板との距離を広げることができる。その結果、はんだが基板厚さ方向に長くなって変形しやすくなるため、半導体素子と中継基板との間に発生する応力がはんだの変形によって緩和され、クラックの発生が防止される。よって、半導体素子付き中継基板に高い信頼性を付与することができる。また、半導体素子と中継基板との距離が広くなることで、半導体素子と中継基板とのギャップ(隙間)内のフラックス洗浄や、同ギャップ内へのアンダーフィル材の充填が容易になる。
しかも、半導体素子と中継基板との間に例えば柱状コアのような別の部材を設けたりしなくても、ギャップ拡張工程により半導体素子と中継基板との間の距離を広げることができる。よって、半導体素子と中継基板との間に発生する応力を緩和できる半導体素子付き中継基板を比較的低コストで得ることができる。
ここで、半導体素子としては、例えば、XY方向の熱膨張係数が2.0ppm/℃以上5.0ppm/℃未満のものが使用される。このような半導体素子の例としては、熱膨張係数が2.6ppm/℃程度のシリコンからなる半導体集積回路チップ(ICチップ)などを挙げることができる。なお、中継基板上に実装されるべき半導体素子の数は、1つであってもよく2つ以上であってもよい。なお、「熱膨張係数」とは、厚み方向(Z方向)に対して垂直な方向(XY方向)の熱膨張係数のことを意味し、0℃〜100℃の間のTMA(熱機械分析装置)にて測定した値のことをいう(以下、同じ)。「TMA」とは、熱機械的分析をいい、例えばJPCA−BU01に規定されるものをいう。
なお、半導体素子は、中継基板と対向する面に半導体素子側導体を備えていてもよい。前記半導体素子側導体とは、電気的接続のための端子用パッドであって、面接続によって接続を行うものなどが挙げられる。このような半導体素子側導体は例えば線状や格子状(千鳥状も含む)に形成される。
また、中継基板を形成する材料としては、セラミック、ガラス、金属、半導体、樹脂などを挙げることができ、用途に応じてそれらの中から適宜選択することができる。セラミック材料の好適例としては、例えばアルミナ、窒化アルミニウム、窒化ほう素、炭化珪素、窒化珪素などがある。金属材料の好適例としては、銅、銅合金、鉄ニッケル合金などがある。半導体材料の好適例としては、例えばシリコンなどがある。そして、樹脂材料の好適例としては、EP樹脂(エポキシ樹脂)、PI樹脂(ポリイミド樹脂)、BT樹脂(ビスマレイミド−トリアジン樹脂)、PPE樹脂(ポリフェニレンエーテル樹脂)、ゴム系樹脂などがある。
中継基板は略板形状の部材であって、その厚さは特に限定されないが、強いて言えば0.1mm以上0.7mm以下であることが好ましく、特には0.2mm以上0.5mm以下であることがより好ましい。このような厚さ範囲内であると、中継基板上に半導体素子を搭載したときに素子接合部分に加わる熱応力が比較的小さくなり、中継基板自身の反りや、半導体素子の接合部分におけるクラック防止に有利となる。
なお、中継基板は、複数の貫通孔を有していることが好ましい。また、各々の貫通孔内には導体柱がそれぞれ配置されていることが好ましい。前記複数の貫通孔は中継基板の厚さ方向(Z方向)に平行に形成されていることがよい。
貫通孔の直径(即ち導体柱の直径)は特に限定されないが、例えば125μm以下(ただし、0μmは含まず。)であることがよく、50μm以上100μm以下であることがよりよい。隣接する貫通孔間の中心間距離(即ち隣接する導体柱間の中心間距離)は、例えば250μm以下(ただし、0μmは含まず。)であることがよく、特には130μm以上200μm以下であることがよりよい。かかる直径や中心間距離があまりに大きすぎると、今後予想される半導体素子のファイン化に十分に対応できない可能性があるからである。換言すると、かかる直径や中心間距離をあまりに大きく設定すると、限られた面積内に多数の導体柱を形成できないからである。
前記導体柱は、例えば、複数の貫通孔内に導電性金属を充填することにより形成される。前記導電性金属としては特に限定されないが、例えば銅、金、銀、白金、パラジウム、ニッケル、錫、鉛、チタン、タングステン、モリブデン、タンタル、ニオブなどから選択される1種または2種以上の金属を挙げることができる。また、はんだ等の合金を導電性金属として用いることも可能である。導体柱に使用されるはんだの好適例としては、Sn/Ag系はんだ、Sn−Ag−Cu系はんだ、Sn−Ag−Bi系はんだ、Sn−Ag−Bi−Cu系はんだ、Sn−Zn系はんだ、Sn−Zn−Bi系はんだ等の鉛フリーはんだがあるほか、錫鉛共晶はんだに代表されるSn/Pb系はんだがある。
なお、前記中継基板は、前記半導体素子と対向する面及び前記実装基板と対向する面の少なくとも一方に中継基板側導体を備えていてもよい。前記中継基板側導体とは、電気的接続のための端子用パッドであって、面接続によって接続を行うものなどが挙げられる。このような中継基板側導体は例えば線状や格子状(千鳥状も含む)に形成される。
半導体パッケージを構成する実装基板とは、樹脂材料またはセラミック材料などを主体として構成された基板のことを意味する。樹脂材料を主体として構成された実装基板の具体例としては、EP樹脂(エポキシ樹脂)基板、PI樹脂(ポリイミド樹脂)基板、BT樹脂(ビスマレイミド−トリアジン樹脂)基板、PPE樹脂(ポリフェニレンエーテル樹脂)基板などがある。そのほか、これらの樹脂とガラス繊維(ガラス織布やガラス不織布)やポリアミド繊維等の有機繊維との複合材料からなる基板を使用してもよい。あるいは、連続多孔質PTFE等の三次元網目状フッ素系樹脂基材にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂−樹脂複合材料からなる基板等を使用してもよい。また、セラミック材料を主体として構成された実装基板の具体例としては、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ほう素、炭化珪素、窒化珪素などのセラミック材料からなる基板などがある。
この場合において実装基板の熱膨張係数は、10.0ppm/℃以上30.0ppm/℃以下であることがよい。熱膨張係数が10.0ppm/℃未満になると、実装基板が高コスト化しやすくなるからである。また、熱膨張係数が30.0ppm/℃を超える実装基板を使用した場合には、半導体素子等との熱膨張係数差が非常に大きくなる。よって、たとえ中継基板を付けたとしても応力の影響を十分に低減できない可能性があるからである。
なお、実装基板は導体回路を備える配線基板であることが好ましく、このような配線基板上には半導体素子やその他の電子部品などが実装される。
また、実装基板は、前記中継基板と対向する面に実装基板側導体を備えていてもよい。前記実装基板側導体とは、電気的接続のための端子用パッドであって、面接続によって接続を行うものなどが挙げられる。このような実装基板側導体は例えば線状や格子状(千鳥状も含む)に形成される。
前記中継基板及び前記実装基板の間にはんだを配置する態様としては、中継基板側導体及び実装基板側導体のいずれか一方にはんだを配置することや、中継基板側導体及び実装基板側導体の両方にはんだを配置することが挙げられるが、中継基板側導体及び実装基板側導体の両方に配置されることが好ましい。このようにすれば、中継基板と実装基板とを接合した際に、中継基板側導体及び実装基板側導体の両方にはんだが確実に接触するからである。また、前記半導体素子及び前記中継基板の間にはんだを配置する態様としては、半導体素子側導体及び中継基板側導体のいずれか一方にはんだを配置することや、半導体素子側導体及び中継基板側導体の両方にはんだを配置することが挙げられるが、半導体素子側導体及び中継基板側導体の両方に配置されることが好ましい。このようにすれば、半導体素子と中継基板とを接合した際に、半導体素子側導体及び中継基板側導体の両方にはんだが確実に接触するからである。
なお、はんだは、複数の半導体素子側導体の表面上にそれぞれ配置されていてもよいし、複数の中継基板側導体の表面上にそれぞれ配置されていてもよいし、複数の実装基板側導体の表面上にそれぞれ配置されていてもよい。隣接するはんだ間の中心間距離は、例えば250μm以下(ただし、0μmは除く。)、好ましくは130μm以上200μm以下に設定される。
はんだの種類は、用途に応じて任意に選択可能である。好適なはんだの具体例を挙げると、Sn/Ag系はんだなどの鉛フリーはんだ(鉛を全くまたは殆ど含まないはんだ)がある。勿論、Sn/Ag系はんだ以外の鉛フリーはんだを使用してもよく、例えば、Sn−Ag−Cu系はんだ、Sn−Ag−Bi系はんだ、Sn−Ag−Bi−Cu系はんだ、Sn−Zn系はんだ、Sn−Zn−Bi系はんだ等を使用してもよい。なお、上記各系のはんだには微量元素(例えばAu,Ni,Ge等)が含まれていてもよい。さらには、上記のような鉛フリーはんだ以外にも、鉛入りはんだを選択することが可能である。鉛入りはんだとしては、例えば、錫鉛共晶はんだ(63Sn/37Pb:融点183℃)などがある。勿論、錫鉛共晶はんだ以外のSn/Pb系はんだ、例えば62Sn/36Pb/2Agという組成のはんだ(融点190℃)、90Sn/10Pbという組成のはんだ、95Sn/5Pbという組成のはんだなどを使用してもよい。
ここで、はんだ溶融工程前における前記はんだは、フラックスなどが入ったクリームの状態であってもよいが、一度加熱溶融してはんだクリーム中のフラックスを蒸発させたはんだバンプの状態であることが好ましい。仮に、はんだがクリームの状態であると、はんだ溶融工程においてフラックスを蒸発させたとしても、気化したフラックスを、中継基板と実装基板との間や半導体素子と中継基板との間から逃がすことが困難だからである。
なお、前記中継基板と前記実装基板との間の距離を広げるギャップ拡張工程を行った場合、前記ギャップ拡張工程後における前記はんだは、中継基板側導体及び実装基板側導体に接触するとともに、前記中継基板側導体との接触部及び前記実装基板側導体との接触部のうちの少なくとも一方に最大径部位を有し、前記中継基板側導体と前記実装基板側導体との間に最小径部位を有し、前記最小径部位の直径が前記最大径部位の直径の30%以上100%以下の大きさとなることが好ましい。より好ましくは、前記最小径部位の直径が前記最大径部位の直径の50%以上80%以下の大きさとなることがよい。また、前記半導体素子と前記中継基板との間の距離を広げるギャップ拡張工程を行った場合、前記ギャップ拡張工程後における前記はんだは、半導体素子側導体及び中継基板側導体に接触するとともに、前記半導体素子側導体との接触部及び前記中継基板側導体との接触部のうちの少なくとも一方に最大径部位を有し、前記半導体素子側導体と前記中継基板側導体との間に最小径部位を有し、前記最小径部位の直径が前記最大径部位の直径の30%以上100%以下の大きさとなることが好ましい。より好ましくは、前記最小径部位の直径が前記最大径部位の直径の50%以上80%以下の大きさとなることがよい。
仮に、最小径部位の直径が最大径部位の直径の30%以下の大きさとなると、くびれの度合いが大きくなってはんだが変形しやすくなるものの、導通断面積の低下によって電気抵抗が大きくなってしまうおそれがある。しかも、機械的強度の低下によってはんだが破断しやすくなるおそれもある。一方、最小径部位の直径が最大径部位の直径の100%以上の大きさとなると、はんだの体積増及び過度の近接によって、はんだブリッジが発生しやすくなったり、前記アンダーフィル材の充填が困難になったりするおそれがある。しかも、はんだが基板厚さ方向に長くならず、はんだが変形しにくくなるため、中継基板と実装基板との間に発生する応力や、半導体素子と中継基板との間に発生する応力を緩和しにくくなり、クラックが発生しやすくなるおそれがある。
なお、前記中継基板及び前記実装基板の間に配置されるはんだの最小径部位は、中継基板側導体と実装基板側導体との間において中継基板側導体寄りまたは実装基板側導体寄りに有していてもよいし、中継基板側導体と実装基板側導体との略中間位置に有していてもよい。また、前記半導体素子及び前記中継基板の間に配置されるはんだの最小径部位は、半導体素子側導体と中継基板側導体との間において半導体素子側導体寄りまたは中継基板側導体寄りに有していてもよいし、半導体素子側導体と中継基板側導体との略中間位置に有していてもよい。
ここで、はんだの最大径部位及び最小径部位は、断面円形状をなすことが好ましいが、それ以外の形状をなしていてもよい。この場合、はんだの最大径部位及び最小径部位の直径は、断面円形状をなしていると仮想した場合の仮想円の直径をいう。
また、はんだの最大径部位の直径は、前記隣接するはんだ間の中心間距離の半分以下に設定されることがよく、具体的には150μm以下(ただし、0μmは除く。)、好ましくは60μm以上100μm以下である。はんだの最大径部位の直径が隣接するはんだ間の中心間距離の半分を超えるようになると、はんだの体積増及び過度の近接によって、はんだブリッジが発生しやすくなるおそれがあるからである。逆に、はんだの最大径部位の直径が隣接するはんだ間の中心間距離に比べてかなり小さい(例えば1/4未満である)と、はんだの体積不足によって、中継基板と実装基板との接続状態や半導体素子と中継基板との接続状態が低下するおそれがあるからである。
以下、本発明の製造方法について説明する。
まず、基板作製工程を実施し、実装基板を作製しておく。また、中継基板作製工程を実施し、あらかじめ中継基板を作製しておく。具体的にいうと、例えば、複数の貫通孔を有する中継基板本体を用意し、前記複数の貫通孔内に導電性金属を充填して導体柱を形成する。
複数の貫通孔内に導電性金属を充填して導体柱を形成する具体的な手法としては、例えば、導電性金属を含む非固形材料(例えば導電性金属ペースト)を作製しそれを印刷充填した後にそれを固化する手法があるほか、導電性金属めっきを施す手法などがある。導電性金属を含む非固形材料を固化する手法としては、例えば、材料中の有機成分を蒸発させること、さらには材料中の導電性金属を焼結させることが好適である。導電性金属ペーストの好適例としては、銅ペースト、銀ペースト、はんだペーストなどがある。また、金属塊や金属柱などの固形材料を貫通孔内に埋め込むという手法を採用してもよい。なお、導電性金属の充填によって導体柱を形成する場合、内部に空洞が生じないように貫通孔をほぼ完全に埋めることが好ましい。その理由は、導体柱の低抵抗化を図るとともに、導体柱自体の強度を高めるためである。
次に、中継基板を実装基板上に実装する中継基板実装工程を実施する。この中継基板実装工程においては、まず、下記のはんだ溶融工程を実施する。
はんだ溶融工程では、互いに対向して配置された中継基板と実装基板との間にはんだを配置する。このとき、中継基板の有する複数の導体柱と、複数のはんだとを接触させる。そして、複数のはんだを加熱して溶融させ、それら溶融したはんだを介して中継基板と実装基板とを接合する。このようなはんだ溶融工程の温度条件等は特に限定されないが、少なくともはんだ融点以上の温度、例えば220℃以上280℃以下に設定されることがよい。220℃未満の温度であると、適用できるはんだの種類が限定されてしまい、低コスト化を達成しにくくなるおそれがあるからである。逆に、280℃を越える温度であると、実装基板等が樹脂材料にて構成されている場合には、実装基板等に熱的なダメージを与えるおそれがあり、好ましくないからである。
なお、前記はんだ溶融工程では、部品実装装置のヒートツールを用いて前記中継基板を前記実装基板側に押し付けながら、前記はんだをはんだ融点以上の温度に加熱して溶融させることが好ましい。このように加圧すれば、はんだを介して中継基板と実装基板とをより確実に接合できる。
はんだ溶融工程が終了すると、はんだ融点をはんだ融点以上の温度に保持した状態で、中継基板と実装基板との間の距離を広げるギャップ拡張工程を実施する。なお、前記ギャップ拡張工程では、前記中継基板を持ち上げることにより、前記中継基板と前記実装基板との間の距離を広げるようにしてもよいし、実装基板を下降させることにより、中継基板と実装基板との間の距離を広げるようにしてもよい。特に好ましくは、前記ギャップ拡張工程では、前記ヒートツールを用いて前記中継基板を持ち上げることにより、前記中継基板と前記実装基板との間の距離を広げるようにすることがよい。このようにすれば、中継基板を持ち上げるための持ち上げ機構を、ヒートツールとは別に設ける必要がなくなるからである。
なお、部品実装装置のヒートツールは、汎用のものを用いることが可能であるが、中継基板の実装方向(Z方向)にミクロン単位で移動できるものがよい。このようにすることで、中継基板と実装基板との間の距離を高精度に設定できるからである。
また、前記ギャップ拡張工程後の中継基板と実装基板との間の距離は、前記はんだ溶融工程終了時における中継基板と実装基板との距離の1.3倍以上2.5倍以下の大きさであることが好ましく、特には、1.5倍以上2.2倍以下の大きさであることが好ましい。仮に、前記ギャップ拡張工程後の中継基板と実装基板との間の距離が、前記はんだ溶融工程終了時における中継基板と実装基板との距離の1.3倍よりも小さくなると、中継基板と実装基板との隙間内へのアンダーフィル材の充填が困難になるからである。一方、前記ギャップ拡張工程において広げられる中継基板と実装基板との間の距離が、前記はんだ溶融工程終了時における中継基板と実装基板との距離の2.5倍よりも大きくなると、ギャップ拡張工程を行っているときに、溶融したはんだが分断してしまう可能性があるからである。
そして、ギャップ拡張工程終了後、はんだをはんだ融点よりも低い温度に冷却して固化させるはんだ固化工程を実施することにより、前記中継基板実装工程が終了する。なお、前記はんだ固化工程では、前記ヒートツールによる加熱を止めるとともに、送風手段により前記はんだに風を送って冷却することが好ましい。このようにすれば、はんだを素早く冷却することができるため、半導体パッケージの生産性の向上を図ることできる。
なお、送風手段は、ヒートツールに設けられていてもよいし、ヒートツールとは別々に設けられていてもよい。
また、前記はんだ固化工程後に前記中継基板と前記実装基板との間にアンダーフィル材を充填するアンダーフィル充填工程をさらに含むことが好ましい。このようにすることで、はんだ同士の絶縁性を確保できるからである。
次に、半導体素子を中継基板上に実装する半導体素子実装工程を実施する。この半導体素子実装工程は、前記中継基板実装工程と略同様の工程である。なお、半導体素子実装工程は、実装基板実装工程の前に行ってもよい。ただし、半導体素子実装工程及び中継基板実装工程のうち後工程で用いるはんだのはんだ融点を、前工程で用いたはんだのはんだ融点よりも低い温度にすることが好ましい。仮に、後工程で用いるはんだのはんだ融点を、前工程で用いたはんだのはんだ融点と同じ温度にしたり、前工程で用いたはんだのはんだ融点よりも高くすると、後の工程ではんだを溶融したときに、前の工程で固化したはんだが再び溶け出してしまう可能性があるからである。
そして、この半導体素子実装工程を終了することにより、半導体パッケージが完成する。
このようにすれば、中継基板と実装基板との間に例えば柱状コアのような別の部材を設けたりしなくても、中継基板と実装基板との間の距離を広げることができる。また、半導体素子と中継基板との間に例えば柱状コアのような別の部材を設けたりしなくても、半導体素子と中継基板との間の距離を広げることができる。よって、このような製造方法によれば、上記の優れた半導体パッケージ及び半導体素子付き中継基板を、低コストでしかも効率よく製造することが可能となる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図10に基づき詳細に説明する。図1は、ICチップ21がインターポーザ付き配線基板61上に実装された本実施形態の半導体パッケージ11を示す概略断面図である。図2,図3は、図1の要部拡大断面図である。図4は、半導体パッケージ11の製造過程において、インターポーザ31と配線基板41とを位置決めした状態を示す概略断面図である。図5,図6は、インターポーザ31を配線基板41に実装するときの様子を示す概略断面図である。図7は、ICチップ21とインターポーザ付き配線基板61とを位置決めした状態を示す概略断面図である。図8,図9は、インターポーザ付き配線基板61上にICチップ21を実装するときの様子を示す概略断面図である。
図1に示されるように、本実施形態の半導体パッケージ11は、上記のように、ICチップ21(半導体素子)をインターポーザ付き配線基板61上に実装した構造のLGA(ランドグリッドアレイ)である。なお、半導体パッケージ11の形態は、LGAのみに限定されず、例えばBGA(ボールグリッドアレイ)やPGA(ピングリッドアレイ)等であってもよい。このインターポーザ付き配線基板61は、インターポーザ31(中継基板)と配線基板41(実装基板)とによって構成されている。MPUとしての機能を有するICチップ21は、縦12.0mm×横10.0mm×厚さ0.7mmの矩形平板状であって、熱膨張係数が2.6ppm/℃程度のシリコンからなる。ICチップ21は、インターポーザ31に対向する下面24を有している。そして、ICチップ21の下面24側の表層には、図示しない回路素子が形成されている。また、ICチップ21の下面24側には、複数の面接続パッド22(半導体素子側導体)が格子状に設けられている。本実施形態では、各面接続パッド22の直径が約100μmに設定され、隣接する面接続パッド22間のピッチが約180μmに設定されている。
図1に示されるように、本実施形態のインターポーザ31は、いわゆるファーストレベルインターポーザと呼ばれるべきものである。インターポーザ31は、矩形平板形状のインターポーザ本体38(中継基板本体)を有している。インターポーザ本体38は、ICチップ21に対向する上面32と、配線基板41に対向する下面33を有している。そして、このインターポーザ本体38は、厚さ0.3mm程度のアルミナにより形成された板材からなる。かかる板材の熱膨張係数は約10ppm/℃、ヤング率は1〜5GPa程度である。勿論、アルミナ以外のセラミック、例えば窒化アルミニウムや窒化珪素を、インターポーザ本体38用の材料として採用することもできる。
インターポーザ31を構成するインターポーザ本体38には、上面32及び下面33を貫通する複数のビア34が格子状に形成されている。本実施形態では、ビア34の直径が約100μmに設定され、隣接するビア34間の中心間距離(ビアピッチ)が約180μmに設定されている。これらのビア34は、前記ICチップ21が有する前記各面接続パッド22の位置に対応している。そして、かかるビア34内には、Sn/Agという組成のはんだからなる導体柱35(中継基板側導体)が設けられている。
図1に示されるように、ICチップ21及びインターポーザ31の間には、複数のチップ実装用はんだバンプ80(はんだ)が配置されている。このため、チップ実装用はんだバンプ80は、面接続パッド22の表面に接触するとともに、導体柱35の上端に接触した状態となっている。ゆえに、インターポーザ31とICチップ21とが電気的に接続されるようになる。なお、チップ実装用はんだバンプ80は、Sn/Agという組成のはんだからなっている。
図2に示されるように、チップ実装用はんだバンプ80は、面接続パッド22との接触部及び導体柱35との接触部にそれぞれ最大径部位81を有している。さらに、チップ実装用はんだバンプ80は、面接続パッド22と導体柱35との略中間位置に最小径部位82を有している。なお、本実施形態において、チップ実装用はんだバンプ80の最大径部位81の直径A1は、約100μmに設定されている。そして、チップ実装用はんだバンプ80の最小径部位82の直径B1は、最大径部位81の直径A1の50%の大きさ(即ち、約50μm)に設定されている。即ち、最大径部位81の直径A1と最小径部位82の直径B1との比は、1:0.5に設定されている。従って、チップ実装用はんだバンプ80は、略中間位置においてくびれを有している。
そして、ICチップ21の下面24とインターポーザ本体38の上面32との隙間(ギャップ55)には、アンダーフィル材56が充填されており、両者がそのアンダーフィル材56を介して接着されている。
図1に示されるように、前記配線基板41は、矩形平板状(45mm角)の樹脂製多層配線基板であり、前記インターポーザ31に対向する上面42と、下面43とを有している。この多層配線基板は、スルーホール導体51を有する樹脂製のコア基板52と、その両面に形成されたビルドアップ層とによって構成されている。かかるビルドアップ層は、複数層の樹脂絶縁層44と複数層の導体回路45とを交互に積層した構造を有している。本実施形態の場合、具体的にはエポキシ樹脂をガラスクロスに含浸させてなる絶縁基材により樹脂絶縁層44が形成され、銅箔または銅めっき層により導体回路45が形成されている。かかる配線基板41の熱膨張係数は、13.0ppm/℃以上16.0ppm/℃未満となっている。配線基板41の上面42には、インターポーザ31側との電気的な接続を図るための複数の面接続パッド46(実装基板側導体)が格子状に形成されている。本実施形態では、各面接続パッド46の直径が約100μmに設定され、隣接する面接続パッド46間のピッチが約180μmに設定されている。一方、配線基板41の下面43には、図示しないマザーボード側との電気的な接続を図るための複数の面接続パッド47が格子状に形成されている。なお、マザーボード接続用の面接続パッド47は、インターポーザ接続用の面接続パッド46よりも広い面積で広いピッチとなっている。樹脂絶縁層44にはビアホール導体48が設けられていて、これらのビアホール導体48を介して、スルーホール導体51、異なる層の導体回路45、面接続パッド46、面接続パッド47が相互に電気的に接続されている。また、配線基板41の上面42には、図1のインターポーザ31以外にも、チップキャパシタ、半導体素子、その他の電子部品(いずれも図示略)が実装されている。
図1に示されるように、インターポーザ31及び配線基板41の間には、複数のインターポーザ実装用はんだバンプ70(はんだ)が配置されている。このため、インターポーザ実装用はんだバンプ70は、導体柱35の下端に接触するとともに、面接続パッド46の表面に接触した状態となっている。ゆえに、インターポーザ31と配線基板41とが電気的に接続されるようになる。なお、インターポーザ実装用はんだバンプ70は、Sn/Agという組成のはんだからなっている。また、インターポーザ実装用はんだバンプ70は、前記チップ実装用はんだバンプ80よりもはんだ融点の温度が高いものが用いられている。
図3に示されるように、インターポーザ実装用はんだバンプ70は、面接続パッド46との接触部及び導体柱35との接触部にそれぞれ最大径部位71を有している。さらに、インターポーザ実装用はんだバンプ70は、面接続パッド46と導体柱35との略中間位置に最小径部位72を有している。なお、本実施形態において、インターポーザ実装用はんだバンプ70の最大径部位71の直径A2は、約100μmに設定されている。そして、インターポーザ実装用はんだバンプ70の最小径部位72の直径B2は、最大径部位71の直径A2の50%の大きさ(即ち、約50μm)に設定されている。即ち、最大径部位71の直径A2と最小径部位72の直径B2との比は、1:0.5に設定されている。従って、インターポーザ実装用はんだバンプ70は、略中間位置においてくびれを有している。
そして、インターポーザ本体38の下面33と配線基板41の上面42との隙間(ギャップ54)には、アンダーフィル材53が充填されており、両者がそのアンダーフィル材53を介して接着されている。また、各導体柱35の下端面は、インターポーザ実装用はんだバンプ70を介して各面接続パッド46に電気的に接続されている。このような接続関係により、インターポーザ31の導体柱35を介して、配線基板41側とICチップ21側とが導通されている。ゆえに、インターポーザ31を経由して配線基板41−ICチップ21間で信号の入出力が行われるとともに、ICチップ21をMPUとして動作させるための電源が供給されるようになっている。
ここで、上記構造の半導体パッケージ11を製造する手順について説明する。
まず、下記の要領で配線基板41を作製する(配線基板作製工程)。即ち、スルーホール導体51を有するコア基板52を用意し、従来公知のビルドアッププロセスによってその両面に、樹脂絶縁層44、導体回路45、面接続パッド46,47をあらかじめ形成する。次に、配線基板41の上面42に対するはんだペースト印刷を行い、各面接続パッド46の表面に基板側はんだバンプ37を形成する(図4参照)。ここで使用するはんだペーストは、Sn/Agという組成のはんだを含んでいる。
次に、下記の要領でインターポーザ31を作製する(中継基板作製工程)。
まず、アルミナを含むセラミックグリーンシートを出発材料として使用する。そして、このセラミックグリーンシートに対してレーザー加工等を行って多数のビア34を形成する。次に、アルミナが焼結しうる加熱温度(例えば1650℃〜1950℃)にて焼成工程を行う。これにより、未焼結のセラミックグリーンシートを焼結させてインターポーザ本体38とする。次に、所定のはんだレジストを設け、この状態ではんだペーストを印刷することにより、はんだペーストを各ビア34内に充填する。ここで使用するはんだペーストは、Sn/Agという組成のはんだを含んでいる。次に、はんだレジストを除去し、さらにリフローを行って下端側にインターポーザ側はんだバンプ39を有する導体柱35を形成すれば、図4に示す構造のインターポーザ31が完成する。なお、ビア34内に高融点金属ペースト(例えばタングステンペースト)を充填した状態で焼成工程を行うことにより、インターポーザ本体38と導体柱35とを同時に焼結させるようにしてもよい。
次に、インターポーザ31を配線基板41上に実装するインターポーザ実装工程を実施する。このインターポーザ実装工程においては、まず、下記の位置決め工程を実施する。具体的には、インターポーザ31を部品実装装置のヒートツール91に吸着させた状態で、カメラ(図示略)にて位置合わせを行う。即ち、複数のインターポーザ側はんだバンプ39と複数の基板側はんだバンプ37とを対応させて配置する(図4参照)。上記のヒートツール91は、金属製のツール本体92、同ツール本体92に設けられた真空吸引孔(図示略)を真空状態にしてインターポーザ31などを吸着させる吸着装置(図示略)、ヒータ(図示略)などを備えた構造となっている。
次に、ヒートツール91を垂直に下降させ、複数のインターポーザ側はんだバンプ39と複数の基板側はんだバンプ37とを接触させる(図5参照)。このとき、ヒートツール91から配線基板41側に荷重を加えることにより、インターポーザ本体38が所定の押圧力(本実施形態では40N)で配線基板41側に押し付けられる。
そして、この状態においてヒータを作動させ、所定温度及び所定時間加熱を行う。本実施形態では、このときの温度を約250℃に設定して加熱を行うようにしている。その結果、基板側はんだバンプ37及びインターポーザ側はんだバンプ39が互いに溶融して接合することによりインターポーザ実装用はんだバンプ70となり、そのインターポーザ実装用はんだバンプ70を介して、導体柱35と面接続パッド46とが接合される(はんだ溶融工程)。
前記はんだ溶融工程後、ヒータの温度を約250℃に保持することにより、インターポーザ実装用はんだバンプ70をはんだ融点以上の温度に保持する。この状態において、ヒートツール91を用いてインターポーザ31を引き上げることにより、インターポーザ31と配線基板41との間の距離を2倍の大きさに広げるギャップ拡張工程を実施する(図6参照)。本実施形態において、インターポーザ31の引き上げ量は40μmに設定されている。これにより、インターポーザ本体38の下面33と配線基板41の上面42とのギャップ54は80μm程度となる。さらにこの状態において、ヒータを停止するとともにエアブロア93(送風手段)を駆動し、ギャップ54内への送風を行う。これにより、インターポーザ実装用はんだバンプ70をはんだ融点よりも低い温度(150℃以下)に冷却して固化させる(はんだ固化工程)。なお、図6において、エアブロア93は、インターポーザ31及び配線基板41の横側に配置され、配線基板41の上面42及びインターポーザ31の下面33に対して平行に風を送り出すようになっている。
その後、図7に示されるように、前記ギャップ54内に対して、アンダーフィル材53を充填して硬化させる(アンダーフィル充填工程)。これにより、インターポーザ付き配線基板61が完成する。
次に、ICチップ21をインターポーザ31上に実装するチップ実装工程を実施する。このチップ実装工程においては、まず、インターポーザ31の上面32に対するはんだペースト印刷を行い、各導体柱35の上端にインターポーザ側はんだバンプ36を形成する(図7参照)。ここで使用するはんだペーストは、Sn/Agという組成のはんだを含んでいる。なお、ここで形成されるインターポーザ側はんだバンプ36は、前記インターポーザ側はんだバンプ39と同体積のものである。
次に、前記ギャップ54内などをフラックス洗浄した後、位置決め工程を実施する。具体的には、ICチップ21を前記ヒートツール91に吸着させた状態で、前記カメラにて位置合わせを行い、複数のインターポーザ側はんだバンプ36と各面接続パッド22の表面に設けられたチップ側はんだバンプ23とを対応させて配置する(図7参照)。
次に、ヒートツール91を垂直に下降させ、複数のチップ側はんだバンプ23と複数のインターポーザ側はんだバンプ36とを接触させる(図8参照)。このとき、前記インターポーザ実装工程と同様の条件により、ICチップ21が所定の押圧力でインターポーザ31側に押し付けられる。
そして、前記ヒータを作動させて220℃〜230℃程度の温度に加熱する。その結果、チップ側はんだバンプ23及びインターポーザ側はんだバンプ36が互いに溶融して接合することによりチップ実装用はんだバンプ80となり、そのチップ実装用はんだバンプ80を介して面接続パッド22と導体柱35とが接合される(はんだ溶融工程)。なお、チップ実装用はんだバンプ80のはんだ融点は、前記インターポーザ実装用はんだバンプ70のはんだ融点よりも低い220℃〜230℃程度である。このため、チップ実装用はんだバンプ80を溶融するはんだ溶融工程において、インターポーザ実装用はんだバンプ70が溶融してしまうことはない。
前記はんだ溶融工程後、ヒータの温度を220℃〜230℃程度に保持することにより、チップ実装用はんだバンプ80をはんだ融点以上の温度に保持する。この状態において、ヒートツール91を用いてICチップ21を引き上げることにより、ICチップ21とインターポーザ31との間の距離を2倍の大きさに広げるギャップ拡張工程を実施する(図9参照)。本実施形態において、ICチップ21の引き上げ量は40μmに設定されている。これにより、ICチップ21の下面24とインターポーザ本体38の上面32とのギャップ55は80μm程度となる。さらにこの状態において、ヒータを停止するとともに前記エアブロア93を駆動し、ギャップ55内への送風を行う。これにより、チップ実装用はんだバンプ80をはんだ融点よりも低い温度(150℃以下)に冷却して固化させる(はんだ固化工程)。なお、図9において、エアブロア93は、ICチップ21の下面24及びインターポーザ31の上面32に対して平行に風を送り出すようになっている。
その後、前記ギャップ55内に対して、アンダーフィル材56を充填して硬化させる(アンダーフィル充填工程)。これにより、図1に示す所望構造の半導体パッケージ11が完成する。
実施例及び比較例
以下、実施例及び比較例(図10参照)を挙げてさらに詳述する。
(実施例)
上記実施形態と同様の構成である。即ち、ギャップ拡張工程後において、はんだの上端位置及び下端位置における直径A3と、はんだの上端と下端との略中間位置の直径B3との比を、1:0.5とした(図10参照)。即ち、はんだの略中間位置の直径B3が、はんだの上端位置及び下端位置における直径A3の50%の大きさとなるようにした。
(比較例)
比較例A:上記実施例の構成において、直径A3と直径B3との比が、1:0.2〜1:1.1となるように、はんだの引き上げ量を変更した。
比較例B:比較例Aの構成の同じ条件下において、インターポーザ31がない構成(配線基板41にICチップ21を直接実装した構成)のものを製作した。
比較例C:上記実施例の構成において、実装をリフロー炉にて行った。即ち、ギャップ拡張工程を実施せずに、はんだ溶融工程のみを実施した。この場合、ギャップの大きさが40μmとなり、直径A3と直径B3との比が1:1.3となった。
(比較結果)
実施例及び比較例に対して、信頼性試験として温度サイクル試験を実施した。そして、電気検査及び断面観察にて断線の有無を、CSAM(C-mode Scanning Acoustic Microscopy )及び断面観察にてアンダーフィルの剥離の有無を確認した。
その結果、実施例では、断線やアンダーフィルの剥離が特に見られなかった。従って、実施例については、部品接続の安定性やアンダーフィルの注入性が極めて優れていることがわかった。
これに対して、比較例Aでは、ギャップが広くなった場合(直径A3と直径B3との比が1:0.2となった場合、即ち、直径B3が直径A3の20%の大きさとなった場合)にて断線が確認された。また、比較例Aにおいて直径A3と直径B3との比が1:1.1となった場合(即ち、直径B3が直径A3の110%の大きさとなった場合)や、比較例Cの場合にアンダーフィルの剥離が確認された。これらの結果は、比較例Bにおいても同様であった。よって、接続の安定性及びアンダーフィルの注入性を考慮すると、直径B3は、直径A3の50%以上70%以下の大きさに設定されることが好ましい。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の半導体パッケージ11の製造方法では、インターポーザ実装用はんだバンプ70が溶融している状態でギャップ拡張工程を行うことにより、インターポーザ31と配線基板41との距離を広げることができる。同様に、チップ実装用はんだバンプ80が溶融している状態でギャップ拡張工程を行うことにより、ICチップ21とインターポーザ31との距離を広げることができる。その結果、インターポーザ実装用はんだバンプ70やチップ実装用はんだバンプ80が基板厚さ方向に長くなって変形しやすくなる。よって、インターポーザ31と配線基板41との間に発生する応力がインターポーザ実装用はんだバンプ70の変形によって緩和され、ICチップ21とインターポーザ31との間に発生する応力がチップ実装用はんだバンプ80の変形によって緩和されるため、クラックの発生が防止される。従って、半導体パッケージ11に高い信頼性を付与することができる。
(2)本実施形態では、インターポーザ31と配線基板41との距離が広くなることで、インターポーザ31と配線基板41とのギャップ54内のフラックス洗浄や、同ギャップ54内へのアンダーフィル材53の充填が容易になる。同様に、ICチップ21とインターポーザ31との距離が広くなることで、ICチップ21とインターポーザ31とのギャップ55内のフラックス洗浄や、同ギャップ55内へのアンダーフィル材56の充填が容易になる。
(3)本実施形態では、インターポーザ31と配線基板41との間に、例えば特許文献1に記載の柱状コアのような別の部材を設けたりしなくても、ギャップ拡張工程によりインターポーザ31と配線基板41との間の距離を広げることができる。同様に、ICチップ21とインターポーザ31との間に例えば前記柱状コアのような別の部材を設けたりしなくても、ギャップ拡張工程によりICチップ21とインターポーザ31との距離を広げることができる。よって、インターポーザ31と配線基板41との間に発生する応力や、ICチップ21とインターポーザ31との間に発生する応力を緩和できる半導体パッケージ11を比較的低コストで得ることができる。
(4)例えば、ギャップ拡張工程を行わずに、インターポーザ実装用はんだバンプ70の体積を増やしてインターポーザ31と配線基板41との距離を広げたり、チップ実装用はんだバンプ80の体積を増やしてICチップ21とインターポーザ31との距離を広げたりすることが考えられる。しかしこの場合、隣接するインターポーザ実装用はんだバンプ70間のピッチが狭くなるとともに、隣接するチップ実装用はんだバンプ80間のピッチが狭くなるため、はんだブリッジが発生しやすくなる。しかし、本実施形態では、インターポーザ実装用はんだバンプ70及びチップ実装用はんだバンプ80の体積を増やさなくても、インターポーザ31と配線基板41との距離や、ICチップ21とインターポーザ31との距離を広げることができる。従って、はんだブリッジの発生を抑えることができる。
(5)本実施形態において、インターポーザ実装用はんだバンプ70及びチップ実装用はんだバンプ80は、略中間位置においてくびれを有している。その結果、インターポーザ実装用はんだバンプ70やチップ実装用はんだバンプ80がよりいっそう変形しやすくなる。このため、これらバンプ70,80の変形により、インターポーザ31と配線基板41との間に発生する応力や、ICチップ21とインターポーザ31との間に発生する応力をよりいっそう緩和できる。
また、隣接するインターポーザ実装用はんだバンプ70間の隙間が大きくなるため、インターポーザ実装用はんだバンプ70が密集していたとしても、ギャップ54内にアンダーフィル材53を充填しやすくなる。同様に、隣接するチップ実装用はんだバンプ80間の隙間が大きくなるため、チップ実装用はんだバンプ80が密集していたとしても、ギャップ55内にアンダーフィル材56を充填しやすくなる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、配線基板41側に基板側はんだバンプ37が形成されるとともに、インターポーザ31側にインターポーザ側はんだバンプ39が形成されていた。しかし、基板側はんだバンプ37及びインターポーザ側はんだバンプ39のいずれか一方が省略されていてもよい。
・上記実施形態では、ICチップ21側にチップ側はんだバンプ23が形成されるとともに、インターポーザ31側にインターポーザ側はんだバンプ36が形成されていた。しかし、チップ側はんだバンプ23及びインターポーザ側はんだバンプ36のいずれか一方が省略されていてもよい。
・上記実施形態では、はんだ溶融工程においてインターポーザ31を配線基板41側に押し付けるとともに、ギャップ拡張工程においてインターポーザ31を持ち上げることにより、インターポーザ31と配線基板41との間の距離を広げるようになっていた。しかし、インターポーザ31を保持した状態で、はんだ溶融工程において配線基板41をインターポーザ31側に押し付けるとともに、ギャップ拡張工程において配線基板41を下降させることにより、インターポーザ31と配線基板41との間の距離を広げるようにしてもよい。
・上記実施形態では、はんだ溶融工程においてICチップ21をインターポーザ31側に押し付けるとともに、ギャップ拡張工程においてICチップ21を持ち上げることにより、ICチップ21とインターポーザ31との間の距離を広げるようになっていた。しかし、ICチップ21を保持した状態で、はんだ溶融工程においてインターポーザ31をICチップ21側に押し付けるとともに、ギャップ拡張工程においてインターポーザ31を下降させることにより、ICチップ21とインターポーザ31との間の距離を広げるようにしてもよい。
・上記実施形態の構成は、半導体パッケージ11に適用されていたが、図11に示されるように、ICチップ付きインターポーザ121(半導体素子付き中継基板)に適用されていてもよい。
次に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)半導体素子を実装可能な中継基板が実装基板上にはんだ付けにより実装された半導体パッケージの製造方法であって、互いに対向して配置された前記中継基板及び前記実装基板の一方にはんだを配置し、他方に面接続パッドを配置するとともに、前記はんだをはんだ融点以上の温度に加熱して溶融させ、その溶融したはんだを介して前記中継基板と前記実装基板とを接合するはんだ溶融工程と、前記はんだ溶融工程後、前記はんだをはんだ融点以上の温度に保持した状態で、前記中継基板と前記実装基板との間の距離を広げるギャップ拡張工程と、前記ギャップ拡張工程後、前記はんだをはんだ融点よりも低い温度に冷却して固化させるはんだ固化工程とを含むことを特徴とする半導体パッケージの製造方法。
(2)半導体素子が中継基板上にはんだ付けにより実装された半導体素子付き中継基板の製造方法であって、互いに対向して配置された前記半導体素子及び前記中継基板の一方にはんだを配置し、他方に面接続パッドを配置するとともに、前記はんだをはんだ融点以上の温度に加熱して溶融させ、その溶融したはんだを介して前記半導体素子と前記中継基板とを接合するはんだ溶融工程と、前記はんだ溶融工程後、前記はんだをはんだ融点以上の温度に保持した状態で、前記半導体素子と前記中継基板との間の距離を広げるギャップ拡張工程と、前記ギャップ拡張工程後、前記はんだをはんだ融点よりも低い温度に冷却して固化させるはんだ固化工程とを含むことを特徴とする半導体素子付き中継基板の製造方法。
(3)半導体素子を実装可能な中継基板が実装基板上にはんだ付けにより実装された半導体パッケージの製造方法であって、互いに対向して配置された前記中継基板及び前記実装基板の間にはんだを配置するとともに、前記はんだをはんだ融点以上の温度に加熱して溶融させ、その溶融したはんだを介して前記中継基板と前記実装基板とを接合するはんだ溶融工程と、前記はんだ溶融工程後、前記はんだをはんだ融点以上の温度に保持した状態で、前記中継基板と前記実装基板との間の距離を前記はんだ溶融工程終了時の1.5倍以上2.2倍以下の大きさとなるように広げるギャップ拡張工程と、前記ギャップ拡張工程後、前記はんだをはんだ融点よりも低い温度に冷却して固化させるはんだ固化工程とを含むことを特徴とする半導体パッケージの製造方法。
(4)半導体素子が中継基板上にはんだ付けにより実装された半導体素子付き中継基板の製造方法であって、互いに対向して配置された前記半導体素子及び前記中継基板の間にはんだを配置するとともに、前記はんだをはんだ融点以上の温度に加熱して溶融させ、その溶融したはんだを介して前記半導体素子と前記中継基板とを接合するはんだ溶融工程と、前記はんだ溶融工程後、前記はんだをはんだ融点以上の温度に保持した状態で、前記半導体素子と前記中継基板との間の距離を前記はんだ溶融工程終了時の1.5倍以上2.2倍以下の大きさとなるように広げるギャップ拡張工程と、前記ギャップ拡張工程後、前記はんだをはんだ融点よりも低い温度に冷却して固化させるはんだ固化工程とを含むことを特徴とする半導体素子付き中継基板の製造方法。
本実施形態の半導体パッケージを示す概略断面図。 半導体パッケージを示す要部断面図。 半導体パッケージを示す要部断面図。 半導体パッケージの製造過程において、配線基板とインターポーザとを位置決めした状態を示す概略断面図。 半導体パッケージの製造過程において、インターポーザ実装工程(はんだ溶融工程)の状態を示す概略断面図。 半導体パッケージの製造過程において、インターポーザ実装工程(ギャップ拡張工程、はんだ固化工程)の状態を示す概略断面図。 半導体パッケージの製造過程において、インターポーザ付き配線基板とICチップとを位置決めした状態を示す概略断面図。 半導体パッケージの製造過程において、チップ実装工程(はんだ溶融工程)の状態を示す概略断面図。 半導体パッケージの製造過程において、チップ実装工程(ギャップ拡張工程、はんだ固化工程)の状態を示す概略断面図。 実施例及び比較例におけるはんだの状態を示す図。 他の実施形態におけるICチップ付きインターポーザを示す概略断面図。 従来の半導体パッケージの製造方法を説明するための部分概略断面図。 従来の半導体パッケージの製造方法を説明するための部分概略断面図。 従来の半導体パッケージの製造方法を説明するための要部概略断面図。
符号の説明
11…半導体パッケージ
21…半導体素子としてのICチップ
22…半導体素子側導体としての面接続パッド
31…中継基板としてのインターポーザ
35…中継基板側導体としての導体柱
41…実装基板としての配線基板
46…実装基板側導体としての面接続パッド
70…はんだとしてのインターポーザ実装用はんだバンプ
71,81…最大径部位
72,82…最小径部位
80…はんだとしてのチップ実装用はんだバンプ
91…ヒートツール
121…半導体素子付き中継基板としてのICチップ付きインターポーザ
A1,A2…最大径部位の直径
B1,B2…最小径部位の直径

Claims (6)

  1. 半導体素子を実装可能な中継基板が実装基板上にはんだ付けにより実装された半導体パッケージの製造方法であって、
    互いに対向して配置された前記中継基板及び前記実装基板の間にはんだを配置するとともに、前記はんだをはんだ融点以上の温度に加熱して溶融させ、その溶融したはんだを介して前記中継基板と前記実装基板とを接合するはんだ溶融工程と、
    前記はんだ溶融工程後、前記はんだをはんだ融点以上の温度に保持した状態で、前記中継基板と前記実装基板との間の距離を広げるギャップ拡張工程と、
    前記ギャップ拡張工程後、前記はんだをはんだ融点よりも低い温度に冷却して固化させるはんだ固化工程と
    を含むことを特徴とする半導体パッケージの製造方法。
  2. 前記ギャップ拡張工程後における前記はんだは、中継基板側導体及び実装基板側導体に接触するとともに、前記中継基板側導体との接触部及び前記実装基板側導体との接触部のうちの少なくとも一方に最大径部位を有し、前記中継基板側導体と前記実装基板側導体との間に最小径部位を有し、前記最小径部位の直径が前記最大径部位の直径の30%以上100%以下の大きさとなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージの製造方法。
  3. 前記はんだ溶融工程では、部品実装装置のヒートツールを用いて前記中継基板を前記実装基板側に押し付けながら、前記はんだをはんだ融点以上の温度に加熱して溶融させるとともに、前記ギャップ拡張工程では、前記ヒートツールを用いて前記中継基板を持ち上げることにより、前記中継基板と前記実装基板との間の距離を広げることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体パッケージの製造方法。
  4. 半導体素子が中継基板上にはんだ付けにより実装された半導体素子付き中継基板の製造方法であって、
    互いに対向して配置された前記半導体素子及び前記中継基板の間にはんだを配置するとともに、前記はんだをはんだ融点以上の温度に加熱して溶融させ、その溶融したはんだを介して前記半導体素子と前記中継基板とを接合するはんだ溶融工程と、
    前記はんだ溶融工程後、前記はんだをはんだ融点以上の温度に保持した状態で、前記半導体素子と前記中継基板との間の距離を広げるギャップ拡張工程と、
    前記ギャップ拡張工程後、前記はんだをはんだ融点よりも低い温度に冷却して固化させるはんだ固化工程と
    を含むことを特徴とする半導体素子付き中継基板の製造方法。
  5. 前記ギャップ拡張工程後における前記はんだは、半導体素子側導体及び中継基板側導体に接触するとともに、前記半導体素子側導体との接触部及び前記中継基板側導体との接触部のうちの少なくとも一方に最大径部位を有し、前記半導体素子側導体と前記中継基板側導体との間に最小径部位を有し、前記最小径部位の直径が前記最大径部位の直径の30%以上100%以下の大きさとなる
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体素子付き中継基板の製造方法。
  6. 前記はんだ溶融工程では、部品実装装置のヒートツールを用いて前記半導体素子を前記中継基板側に押し付けながら、前記はんだをはんだ融点以上の温度に加熱して溶融させるとともに、前記ギャップ拡張工程では、前記ヒートツールを用いて前記半導体素子を持ち上げることにより、前記半導体素子と前記中継基板との間の距離を広げることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体素子付き中継基板の製造方法。
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