JP2006084636A - 露光器、画像形成装置及び露光像傾き矯正方法 - Google Patents

露光器、画像形成装置及び露光像傾き矯正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 少ない補正メモリ量で露光像の傾き矯正が可能な露光器と、この露光器を備えた画像形成装置、及びこの画像形成装置での露光像傾き矯正方法を得る。
【解決手段】 LEDプリントヘッド110には、スキュー位置基準156と調整スクリュー158が設けられており、調整スクリュー158を回転させて突き出し量を調整することで、取り付け基準面に対する露光点168の傾きを補正できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、露光器、画像形成装置及び露光像傾き矯正方法に関し、特に、たとえば露光器として複数の発光点を備えたいわゆるLEDプリントヘッド等の露光器と、この露光器を備えた画像形成装置と、及びこの画像形成装置での露光像傾き矯正方法に関する。
近年、レーザプリンタやデジタル複合機の画像形成装置として、複数の画像形成部を直列に配置し、1パスでフルカラー画像を形成する、所謂タンデム型の画像形成装置が開発されている。データ制御部から送られたY、M、C、Kの画像データにより4つの感光体を独立に露光、現像 したのち中間転写ベルト上に逐次一次転写する。中間転写ベルト上に作成されたフルカラー画像を二次転写位置で用紙に一括転写したのち定着装置により用紙上に定着する。
このタンデム型の画像形成装置では、装置自体の小型化を実現する手段として露光器にLEDプリントヘッドを用いたものが開発されている。
たとえば特許文献1には、図8に示すように、1つの中間転写ベルト12の下側に4つの画像形成部14を配置した画像形成装置が記載されている。このように中間転写ベルト12の下側に画像形成部14を配置すると、画像形成部14Kから用紙排出部16までの距離が短くなり、プリント指示、複写指示から定着画像排出までの時間を短くできるという利点がある。
しかし、感光体の下側に露光器等の画像形成部を配置すると、画像形成装置の上方から画像形成部にアクセスできず、その着脱方向が水平面内(画像形成部の配列と平行な方向)に限られてしまうため、組立、保全の観点では、構成が複雑になる。
また、このようなタンデム型の画像形成装置では、レジストレーションずれが発生しやるくなる。レジストレーションずれは、LEDプリントヘッドの傾きに起因するものと、感光体の回転中心軸の傾きに起因するものとがあり、実際にはこれらが蓄積されることで、転写像の傾きとなることが多い。
図9には、LEDプリントヘッド22と感光体24のそれぞれの傾きの有無による4つの組合せでの中間転写ベルト26上のレジストレーション状態が示されている(「○が傾き無し、「×」が傾き有りを示す)。LEDプリントヘッド22の露光像28と、感光体24の回転中心軸30のいずれか一方に傾きがあると、転写像32に傾きが生じる。誤差が累積しないように全てを部品精度、組立精度で実現することには限界があり、理想の転写状態に近づけるには何らかの調整手段が必要となる。
これに対し、同じく特許文献1では、図10に示すように、1つのLED保持台18の上に4つのLEDアレイ20を一体的に保持し、この一体構造の保持台を水平方向から装置本体に着脱可能にした構造が記載されている。このように、4つのLEDアレイを一体構造として扱うことで、実装機構部を高精度化し、LEDプリントヘッドの露光像傾きを小さくすることができる。さらに、LEDプリントヘッドの露光像に平行な基準面を形成する支持点を調整可能とすれば、4つの露光像の傾きを一致させた状態でLEDアレイを装置本体に装着可能となる。
しかしながら、前記特開2002−006588号公報に記載されたLEDアレイを一体的に保持する構成は、保持機構が大きく装置の大型化を招くとともに、コストアップするという問題がある。また、故障時のLEDプリントヘッド交換にともなうレジストレーション変化という問題がある。
図11には、LEDプリントヘッドの交換にともなうレジストレーションの変化が示されている。図11(A)は、無調整の状態であり、図11(B)は、LEDプリントヘッド22の支持点34を調整して露光像28を傾け、転写像32を補正した状態である。この状態でLEDプリントヘッド22を交換すると、LEDプリントヘッド22の部品間差による露光像28の傾きが発生し、図11(C)に示すように、転写像32が傾いた状態となってしまうことがある。
転写像32の傾きは、LEDプリントヘッド22の支持点34を再調整することで補正できるが、画像形成装置の使用現場で交換作業は、特殊な工具を使用せずに容易かつ確実に実施可能でなければならない。このような調整を可能にするためには、作業性向上のための減速機構が必要なだけでなく、調整基準、調整目盛り、原点復帰機構などの付帯的な機能も必要である。これらを複数のLEDプリントヘッドに装備すると、コストだけでなく、実装スペース、アクセススペースなども必要になるという問題が発生する。
一方、たとえば特許文献2に記載されるように、副走査方向の点灯タイミングを調整しやすいLEDプリントヘッドの特徴を生かし、画像データのアドレスを制御してレジストレーション補正を行う方法もある。
しかし、このようなアドレス制御によるレジストレーション補正を行うと、補正メモリ量が多くなりコストアップとなる。特に、高画質化のためにたとえば1200×2400dpiのデータ解像度を採用するような場合、ラインバッファは600dpiの4倍になり、同一のメモリ量では、補正量は1/4に目減りしてしまう。
また、メモリの有効活用という点でも問題がある。LEDプリントヘッドがもつ基準線に対する露光像の傾きは部品毎にばらつくものであるが、必要な補正メモリ量を見積もるときは、メモリ不足による補正不可を回避するためばらつきの最大量を考慮せざるを得ない。この構成では、ほとんど露光像の傾きを持たないLEDプリントヘッドの補正メモリは使用されないこととなる。
特開2002−6588号公報 特開2001−301232号公報
本発明は上記事実を考慮し、少ない補正メモリ量で露光像の傾き矯正が可能な露光器と、この露光器を備えた画像形成装置、及びこの画像形成装置での露光像傾き矯正方法を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、複数の発光点を備え画像情報に応じた光を発光点から照射して被露光面を露光する露光器本体と、前記露光器本体に設けられ、この露光器本体の取り付け基準面に対する露光像の傾きを補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
この露光器では、露光器本体の複数の発光点から画像情報に応じた光が被露光面に照射され、被露光面が露光される。
ここで、一般に、露光器本体の取り付け基準面に対する露光像の傾きは、露光器固有の値であり、基本的に変動しない。本発明では、この取り付け基準面に対する露光像の傾きを補正する補正手段を備えているので、たとえば、露光器の製造工程において、露光像の傾き補正を実施することができる。そして、このように露光像の傾き補正がなされた露光器を画像形成装置等に取り付けた場合、画像形成装置を基準にした露光像の傾きの露光器ごとのばらつきは非常に小さくなる(好ましくは、実用上全く問題ない程度に露光像の傾きを小さくできる)。したがって、露光像の傾きをさらにアドレス制御によって補正する場合に、このアドレス制御に必要な補正メモリ量を抑制することができる(最も理想的には、補正メモリが不要となる)。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の露光器を複数備えた画像形成装置であって、画像形成装置の本体側に設けられ前記露光器の姿勢を変更することで前記露光像の傾きを調整する調整手段、を有することを特徴とする。
この画像形成装置では、請求項1に記載の複数の露光器を備えているので、たとえば複数色が重ね合わせれた画像を形成することができる。
また、画像形成装置の本体側には調整手段が備えられており、露光器の姿勢を変更して露光像の傾きを調整することができる。すなわち、露光像の傾きをメカニカルに変更する手段が、露光器側の補正手段と、画像形成装置側の調整手段、によって構成されている。このため、たとえば、請求項4に記載のように、補正手段と調整手段の少なくとも一方により露光像の傾きを矯正することができる。露光器と画像形成装置とでそれぞれ独立して露光像の傾きを矯正することができるので、たとえば、画像形成装置の使用現場で露光器を交換した場合等、画像形成装置と露光器の組み合わせが変わっても、これら総体での露光像の傾きは維持される。この結果、変動誤差を補正する画像データのアドレス制御を実行するために必要なメモリ量は僅かですむ。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記露光器の発光点配列方向と直交する方向の解像度が2400dpi以上とされていることを特徴とする。
したがって、発光点配列方向と交差する方向で2400dpi以上の高解像度とし、高画質の画像を形成することができる。
このように、発光点配列方向と交差する方向の解像度を高くした場合には、この方向での単位長さ当りの画素のライン数が増えるため、一般的に、画像データのアドレス制御を実行するために必要なメモリ量が多くなる。しかし、本発明では、露光器側の補正手段及び画像形成装置側の調整手段の少なくとも一方によって露光像の傾きを矯正できるので、補正に必要なメモリ量の増大を招くことなく、高画質の画像を形成することができる。
本発明は上記構成としたので、少ない補正メモリ量で露光像の傾きを矯正できる。
図1〜図3には、本発明の第1実施形態のLEDプリントヘッド110が示されている。また、図6及び図7には、このLEDプリントヘッド110を装着した状態のホルダー120及び、ホルダー120が載置された昇降台座122が示されている。さらに図4には、このLEDプリントヘッド110を備えた画像形成装置102が示されている。
図4に示すように、画像形成装置102は、いわゆるタンデム型画像形成とされている。画像形成装置102は、略水平に掛け渡された中間転写ベルト104を備えており、その下側には、それぞれ異なる現像色に対応した4つの画像形成部106が配置されている。なお、以下では、特に色ごとに区別する必要がある場合には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のいずれかを符号の後に付して示すこととする。
図5にも示すように、画像形成部106は、それぞれ感光体108と、帯電器(BCR)109、LEDプリントヘッド110、現像器114、及びクリーナ112を備えている。
感光体108は、少なくともその外周面が円筒状とされた被露光面108Eとされており、この被露光面108Eに、静電潜像を形成可能とされている。被露光面108Eは、現像器114よりも回転方向(矢印R方向)の下流側で中間転写ベルト104に接触している。
図1に示すように、LEDプリントヘッド110は、長尺状のベース部材126と、ベース部材126に取り付けられたレンズホルダ130と、で構成されている。図3に示すように、ベース部材126には基板138が取り付けられ、基板138上にはベース部材126の長手方向に沿って複数のLED(発光点)116が実装されている(図2(A)参照)。本実施形態では、このLED116の配列方向が主走査方向(矢印Mで示す)であり、これと直交する方向が副走査方向(矢印Sで示す)となっている。本実施形態では、この副走査方向の解像度が2400dpi以上の高解像度の画像形成装置を前提としているが、もちろんこれに限定されるものではない。
発光点116は、被露光面108Eと対向しており、図示しないコントローラから転送された画像データに基づいて点灯する。
レンズホルダ130には、ベース部材126の長手方向と同方向に沿ってセルフォックレンズ118が装着されており、LED116からの光がセルフォックレンズ118を経て被露光面108E上に照射され、被露光面108E上に等倍で潜像が形成される。感光体108が図5反時計周りに回転すると潜像が現像器114により現像像とされ、一次転写ポイントにおいて中間転写ベルト104に一次転写される。中間転写ベルト104は、図4において時計周りに回転しており、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色に対応する画像が順次転写されて重ね合わされたのち、二次転写ポイントにて、用紙トレイ132から送り出された用紙上に二次転写される。二次転写された用紙は定着器134により定着されて、排紙トレイ136上にスタックされる。また、感光体108の被露光面108Eは、一次転写ポイント128通過後にクリーナ112によりクリーニングされる。
図1及び図2に示すように、レンズホルダ130の長手方向両端近傍には位置決めピン150が突設されている。また、LEDプリントヘッド110を挟んで位置決めピン150と反対側には、図6に示すように、ホルダー120との間に押圧スプリング152が圧縮状態ではめ込まれている。押圧スプリング152の押圧力を利用して、位置決めピン150の先端を感光体108の被露光面に対する位置関係が調整された位置決め面154に接触されるようになっており、これによって感光体108の被露光面108Eに、LED116からの光の像が高精度に結像される。
LEDプリントヘッド110の側面の図1奥側には、ベース部材126の上面及び下面と同一の上端及び下端を有するように高さ方向に延在されたスキュー位置基準156がベース部材126に一体に形成されている。また、LEDプリントヘッド110の手前側には、平面視にてLED116の配列方向と直交する方向(副走査方向と平行な方向)に調整スクリュー158が螺合されており、調整スクリュー158の先端が、図6に示すようにホルダー120の内面に接触している。そして、これらスキュー位置基準156と調整スクリュー158とによって、LEDプリントヘッド110の側面に、本発明に係る取り付け基準面162(図2(A)参照)が構成されている。調整スクリュー158を後ろ側(図3及び図6では右側)から回転させることで、その突き出し量を調整して、先端位置を移動させることができる。
LEDプリントヘッド110の上側には、ストッパー部174が設けられており、リトラクト状態(LEDプリントヘッド110が感光体108から離間した状態)でのLEDプリントヘッド110の脱落が防止されている。
ベース部材126は、調整スクリュー158の反対側から板バネ164により押圧されており、ホルダー120から不用意に脱落しないようになっている。そして、ベース部材126(LEDプリントヘッド110)は、板バネ164によってホルダー120の側壁120Sに押圧されつつ、調整スクリュー158を回転させてその突き出し量(ベース部材126からの突出長)を調整することで、取り付け基準面162の傾きを調整できる。その結果、取り付け基準面162に対する露光点168の傾きも調整できるようになっている。
図6及び図7に示すように、ホルダー120は、リトラクト動作を伝達する昇降台座122の上に載置されている。昇降台座122は、図示しないリトラクト機構により上下動して、感光体108に対し接近又は離間する。接近位置では、図6に示すように、位置決めピン150が位置決め面154に接触し、被露光面108E(図5参照)に、LED116からの光の像が高精度に結像される。これに対し、離間位置では、感光体108、クリーナ112、帯電器109、現像器114を一体で画像形成装置102のフロント側に引き出すことが可能とされる。
図7に示すように、昇降台座122は、LEDプリントヘッド110の長手方向の両端に配置されている。手前側の昇降台座122(調整台座122A)には、調整スクリュー166が螺合されており、画像形成装置102のフロント側からアクセスして突き出し量を調整することができる。
ホルダー120をはさんで調整スクリュー166の反対側には板バネ172が配置されており、この板バネ172により押圧された状態で、調整スクリュー166の先端が、ホルダー120の側壁120Sに外側から接触している。そして、調整スクリュー166の突き出し量を調整することで、ホルダー120およびLEDプリントヘッド110を、リア側の支点176を中心に回転させて、LEDプリントヘッド110の傾きを調整することができる。なお、位置決めピン150と支点176とは同一点にはなっていないが、2点間の距離は本実施形態では10mm以下となるため、この誤差は実質的に無視できる。
なお、上記した調整スクリュー158、166は、減速機構を設けた調整治具により回転角度を制御することで、突き出し量を高精度に調整可能とすることが好ましい。
次に、本実施形態の作用、及び露光像の傾き矯正方法について説明する。
図2(B)には、露光点168(空間像)が副走査方向に拡大して示されている。一般に、LED116(発光点)の結像点である露光点168は、LED116の実装誤差、セルフォックレンズ118の取付け誤差や結像特性の誤差により、歪んだ像となる。そして、露光点168の軌跡は、全体として傾くスキュー成分と、全体として反るボウ成分とに分解できる。なお、図2(B)において、破線は露光点168の平均軌跡を示しており、この破線の両端に千鳥状に示したチップ露光点168A、168Bは、LEDチップ単位の結像位置を示している。これはLEDチップの基板138への実装が、千鳥状に行われている為であり、画像形成時は離れ量に応じたデータディレイを与えることで、このずれを解消して連続した線として露光する。
ここで、本実施形態では、調整スクリュー158の突き出し量を調整することで、取付け基準面162に対する露光点168の傾きが補正される。この調整スクリュー158の突き出し量は、LEDプリントヘッドの製造工程で調整する。すなわち、露光点168の詳細プロファイルが製造工程で測定され、LEDプリントヘッドに一対一で搭載される記憶メモリに記憶され、画像形成時に呼び出されて補正に使用される。従って、製造工程において露光点168の傾きの補正は比較的容易に行うことができる。
具体的には、LEDプリントヘッド110を一時的に実装する図示しない調整装置を用意し、以下の手順で調整を行う。
・調整スクリュー158をノミナルの突き出し量に調整して調整装置に取り付ける。
・配列方向両端の発光点116A、116Bを点灯させ、取り付け基準面162に対する傾き量を検出する。
・傾き量から調整スクリュー158の補正送り量を算出し、調整スクリュー158を調整する。
・再度、両端の発光点116A、116Bを点灯させ、取り付け基準面162に対する傾きを検出する。
・傾き量が規定の範囲に入ったことを確認したら、露光点168を全域で測定し、測定結果を記憶メモリに書き込む。
調整スクリュー158の突き出し量が調整され、露光点の傾きが規定の値に入ったことを確認したら、接着剤170により調整スクリュー158とベース部材126を固定する。この結果、露光点168の傾きが補正され、残存する誤差だけがメモリに記憶される。ボウを中心とする残存誤差は画像データのアドレス制御による補正時に参照される。
このようにして、露光点の傾きが補正されたLEDプリントヘッド110が画像形成装置102に装着されるが、実際の装着状態では、LEDプリントヘッド110の位置を決める昇降台座122の位置精度、露光点168が結像される感光体108の回転中心の誤差により、中間転写ベルト104上の転写像は、必ずしも理想状態とはならない。また、複数の画像形成部106での転写像にも傾きの差が生じている。
そこで、これらを解消するために、必要に応じてさらに以下の調整を行う(図6参照)。
まず、調整スクリュー166をノミナル位置となるように事前に調整した状態で、所定のレジストレーションパターンを形成して、図示しないレジずれ検知センサにより各色間のカラーレジずれを検知する。そして、Y、M、C、Kのカラーレジずれからスキュー調整の目標値を算出し、各LEDプリントヘッド110の調整量を算出する。調整量に応じて、調整スクリュー166の突き出し量を調整し、露光像の傾きを調整する。調整した状態で、再度レジストレーションパターンを書き込み、カラーレジずれを検知して、規定値を満足していれば調整を終了する。この調整は、画像形成装置の製造ラインで実施し、調整終了後は、調整スクリュー166を接着剤等で固定する。
画像形成装置102を使用現場に設置したときは、レジストレーションパターンを形成し、カラーレジが規定の値を越えてずれていた場合は、画像データのアドレス制御により補正を行う。また、画像形成装置102の装置内温度が所定の値を越えた場合や、感光体108が交換された場合等も同様の作業を実施して、画像データのアドレス制御による補正を実施する。
LEDプリントヘッド110の不具合が発生した場合は、画質サンプル等により不具合の発生したLEDプリントヘッド110を特定し、問題のあるLEDプリントヘッドのみを、以下の手順により交換する。
・板ばね172を逃がしてホルダー120を外す。
・取りはすしたホルダー120から板バネ164を外して交換対象であるLEDプリントヘッド110を取り外す。
・取付け基準面に対して露光点168が平行となるよう調整した交換用のLEDプリントヘッド110をホルダー120に装着し、板バネ164を取り付ける。
・昇降台座122にホルダー120を取り付ける。
この過程で、LEDプリントヘッド110の露光点傾きを補正した調整スクリュー158と、画像形成装置の誤差を調整した調整スクリュー166には触れないので、露光点168の傾きは交換前とほぼ同じ状態が再現される。僅かに変化した傾きは、画像データのアドレス制御により補正する。
以上説明したように、本実施形態では、調整スクリュー158によって、LEDプリントヘッド110の取り付け基準面に対する露光点168の傾きを、画像形成装置102への実装前のLEDプリントヘッド110において矯正することができる。このように露光像の傾き調整がなされたLEDプリントヘッド110を画像形成装置102に取り付けた場合、画像形成装置102を基準にした露光点168の傾きに関しては、LEDプリントヘッド110ごとのばらつきは非常に小さくなる。したがって、露光点168の傾きをさらにアドレス制御によって補正するために必要な補正メモリ量を抑制することができる。また、画像形成装置102にLEDプリントヘッド110を実装した状態では、調整スクリュー166によって、露光点168の傾きを矯正することができる。これによっても、露光点168の傾きをさらにアドレス制御によって補正するために必要な補正メモリ量を抑制することができる。
特に、副走査方向の解像度が、本実施形態で前提としている2400dpiあるいはそれ以上の高解像度である場合において、本実施形態のようなスキュー矯正のための構成を有していないと、必要なメモリ量も非常に多くなる。しかし、本実施形態では、このような高解像度の画像を形成する場合でも、必要なメモリ量は少なくて済む。
なお、露光点168の傾き矯正にあたっては、調整スクリュー158による露光点168の傾き補正と、調整スクリュー166による露光点168の傾き調整の双方を常に行う必要はなく、必要に応じていずれか一方のみを行っても良い。たとえば、LEDプリントヘッド110によっては、図2(B)に示すスキュー成分が、補正前において許容範囲内に収まっている場合も多いので、この場合には、調整スクリュー158による露光点168の傾き調整を行う必要はない。
画像形成装置102に、LEDプリントヘッド110を組み付けるときの手順は、上記したものに限定されない。たとえば、あらかじめカラーレジ調整の基準色を定めておき、基準色の画像形成部106に、感光体108の代わりりに露光像位置を計測するダミー治具を挿入し、露光点168の傾き量を測定する。そして、得られた傾き量から必要調整量を算出し、調整スクリュー166の突き出し量を調整して、露光像の傾きを調整してもよい。
この状態でレジストレーションパターンを形成して基準色からの偏差を求め、基準色以外を調整する。これにより、基準色に対する絶対的なスキュー矯正と、この基準色に対する他の色の相対的スキュー矯正を行うことができる。
本発明の第1実施形態の露光器の構成を示す斜視図である。 (A)は本発明の第1実施形態の露光器を部分的に示す平面図、(B)は露光器による露光像を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の露光器の構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の画像形成装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態の画像形成装置の画像形成部を示す正面図である。 本発明の第1実施形態の露光器及びその近傍を示す正面図である。 本発明の第1実施形態の露光器及びその近傍を示す平面図である。 従来の画像形成装置の構成を示す概略図である。 タンデム型画像形成装置のおける各部材と、得られる露光像及び転写像の傾きの関係を示す説明図である。 従来の画像形成装置のLEDアレイの構成を示す斜視図である。 LEDプリントヘッドの交換に伴う露光像及び転写像の傾きの関係を示す説明図である。
符号の説明
102 画像形成装置
104 中間転写ベルト
106 画像形成部
108 感光体
108E 被露光面
109 帯電器
110 LEDプリントヘッド
112 クリーナ
114 現像器
116 LED(発光点)
118 セルフォックレンズ
120 ホルダー
120S 側壁
122 昇降台座
124 現像器
126 ベース部材
128 一次転写ポイント
130 レンズホルダ
132 用紙トレイ
134 定着器
136 排紙トレイ
138 基板
150 位置決めピン
152 押圧スプリング
154 位置決め面
156 スキュー位置基準
158 調整スクリュー
160 押圧バネ
162 基準面
164 板バネ
166 調整スクリュー
168 露光点
170 接着剤
172 板バネ
174 ストッパー部

Claims (4)

  1. 複数の発光点を備え画像情報に応じた光を発光点から照射して被露光面を露光する露光器本体と、
    前記露光器本体に設けられ、この露光器本体の取り付け基準面に対する露光像の傾きを補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする露光器。
  2. 請求項1に記載の露光器を複数備えた画像形成装置であって、
    画像形成装置の本体側に設けられ前記露光器の姿勢を変更することで前記露光像の傾きを調整する調整手段、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記露光器の発光点配列方向と直交する方向の解像度が2400dpi以上とされていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置の露光像の傾きを矯正する露光像傾き矯正方法であって、
    前記補正手段と前記調整手段の少なくとも一方により露光像の傾きを矯正することを特徴とする露光像傾き矯正方法。
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