JP2006084610A - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レーザ走査型顕微鏡の機能と走査型プローブ顕微鏡の機能とを併有する顕微鏡装置において、レーザ走査型顕微鏡の機能が走査型プローブ顕微鏡の測定へ及ぼす影響を低減させる。
【解決手段】 探針ユニット21は、試料34と探針78との間に作用する物理量の変化に基づいて試料34の表面の状態の検出を行う。レーザ走査型顕微鏡部22は、試料34からの光の光量に基づいて試料34の画像を得るために、試料34への光の照射と当該照射がされた試料34からの光の光量の検出とを行う。探針ユニット21に対する指示を操作部23が取得すると、コンピュータ180はレーザ走査型顕微鏡部22の動作を抑制する制御を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、顕微鏡の技術に関し、特に、走査型プローブ顕微鏡の技術に関する。
走査型プローブ顕微鏡(SPM:Scanning Probe Microscope )は、トンネル顕微鏡(STM:Scanning Tunneling Microscope )、原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope )、磁気力顕微鏡(MFM:Magnetic Force Microscope )などがあり、いずれも原子レベルでの分解能で試料の観察を行うことのできる装置として知られている。
走査型プローブ顕微鏡は、高い分解能を有している反面、その測定領域は極めて狭い。このため、多くの走査型プローブ顕微鏡では、プローブによる測定領域を試料から特定するために、その試料を低倍率で観察することのできる光学系が設けられている。このような走査型プローブ顕微鏡の一例が、特許文献1に開示されている。
この走査型プローブ顕微鏡は、試料を表す画像を生成するための画像生成手段と、試料と探針とを相対的に移動させる移動手段と、画像生成手段により生成される画像上で指定される試料位置と探針の位置とが一致するように移動手段を制御する制御手段とを備えており、画像が、試料の表面にほぼ垂直にレーザ光を入射させ、探針を含む試料の所望の領域に対してレーザ光を走査し、試料から得られる光に基づいて生成されるというものである。つまり、この走査型プローブ顕微鏡にはレーザ走査型顕微鏡(LSM:Laser Scanning Microscope )が併設されている。
このような、レーザ走査型顕微鏡の機能を併有している走査型プローブ顕微鏡の例を図8に示す。
同図に示す走査型プローブ顕微鏡において、レーザ光源110から射出されたレーザ光はビームエキスパンダ112で適当な径に拡大される。径の拡大されたレーザ光は、ハーフミラー116を通過し、ガルバノスキャナ170及び172で反射された後に結像レンズ122で集光されて探針ユニット(走査型プローブ顕微鏡部)21に入射し、像位置100で一旦集光する。その後、レーザ光は対物レンズ86で再度集光されて試料34の表面にほぼ垂直に入射し、試料34の表面に微小なビームスポットを形成する。但し、ガルバノスキャナ170及び172を動作させることにより、このビームスポットは試料34の表面上を二次元ラスタ走査する。このラスタ走査のための走査信号はコンピュータ180からガルバノスキャナ170及び172並びに画像処理装置175へ供給される。
XYステージ12上に載置されている試料34に入射した光は、試料34で反射され、対物レンズ86及び結像レンズ122を通過した後、ガルバノスキャナ170及び172並びにハーフミラー116で反射され、レンズ128によりフォトダイオード127に集光される。フォトダイオード127は入射したレーザ光の強度を検出し、その検出結果を表している出力信号を画像処理装置175へ供給する。
画像処理装置175では、コンピュータ180から供給されている同期信号と同期してこの出力信号を装置内部の画像メモリに一旦保存する一方、画像の1フレーム単位でこの出力信号を画像メモリから読み出して試料34の画像を生成し、その試料画像をモニタ176に表示させる。
ここで、画像処理装置175は試料画像に併せてマーカ178をモニタ176に表示させる。このマーカ178は、探針ユニット(走査型プローブ顕微鏡部)21での測定領域の指定するためのものであり、画像処理装置175に設けられている不図示のマウスやジョイスティク等の入力装置を測定者が操作して試料画像の任意の位置に移動させることができる。
マーカ178による位置の指定が終了すると、画像処理装置175はマーカ178の示す位置における画素についてのデータが格納されていた画像メモリのアドレスから当該画素の試料画像における二次元座標を求め、その座標の値をコンピュータ180へ渡す。コンピュータ180は、受け取ったその座標を実際の試料34上での座標に変換し、その座標に対応する位置信号を発生させてXYステージ12へ供給する。
XYステージ12は、この位置信号で示されている座標の位置に探針78が位置するように試料34を移動させる。なお、XYステージ12を駆動させて試料34を移動させる代わりに、探針78の位置を移動させる不図示の探針駆動部にコンピュータ180からの位置信号を与え、この位置信号で示されている試料34上の座標の位置に探針78の位置を移動させるようにしてもよい。
その後、試料34と探針78との間に作用する物理量の変化を探針ユニット21が検出し、その検出結果に基づいて試料34の表面の状態の検出を行う。この結果、試料34表面の指定された領域の測定が行われる。
この他、本発明に関する技術として、例えば特許文献2には、光学顕微鏡の対物レボルバに走査型プローブユニットを位置調整可能に取り付ける機構を備えた、走査型プローブ顕微鏡が開示されている。また、例えば特許文献3には、観察面の形状が連続的に変化し、且つ観察面の反射率が形状に依存して大きく異なるような観察試料でも、形状が変化する境界部分を確実に検出し、常に正確な形状測定を行うことのできる共焦点走査型光学顕微鏡が開示されている。
特許第3126047号公報 特開2004−12245号公報 特開平9−61720号公報
図8に示した、レーザ走査型顕微鏡の機能を併有している走査型プローブ顕微鏡では、ビームスポット(レーザ光)を試料34の表面上でラスタ走査させるために、ガルバノスキャナ170及び172を動作させる。ガルバノスキャナ170及び172を動作させると振動が発生するが、この振動は、走査型プローブ顕微鏡での測定に多大な悪影響を与え、本来の性能を安定して発揮させることができなくなってしまう。
また、レーザ走査型顕微鏡による試料34の観察においてはレーザ光を試料34へ照射するが、例えば、試料34からのレーザ光の散乱光が、光てこ(梃子)による探針78の変位の観測の精度を劣化させる等より、このレーザ光も走査型プローブ顕微鏡での測定に多大な悪影響を与えることがある。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、レーザ走査型顕微鏡の機能と走査型プローブ顕微鏡の機能とを併有する顕微鏡装置において、レーザ走査型顕微鏡の機能が走査型プローブ顕微鏡の測定へ及ぼす影響を低減させることである。
本発明の態様のひとつである顕微鏡装置は、試料と探針との間に作用する物理量の変化に基づいて当該試料の表面の状態の検出を行う第一の検出手段と、当該試料からの光の光量に基づいて当該試料の画像を得るために、当該試料への光の照射と当該照射がされた当該試料からの光の光量の検出とを行う第二の検出手段と、当該第一の検出手段に対する指示を取得する第一の指示取得手段と、当該指示の取得に応じ、当該第二の検出手段の動作を抑制する制御を行う抑制手段と、を有することを特徴とするものであり、この特徴によって前述した課題を解決する。
なお、上述した本発明に係る顕微鏡装置において、上述した第二の検出手段が上述の試料へ照射する光はレーザ光であり、上述した第二の検出手段は、当該試料へ照射する当該レーザ光を当該試料の表面で走査させる走査手段を有しており、上述した抑制手段は、当該走査手段による当該レーザ光の走査動作を抑制する制御を行う、ように構成してもよい。
また、前述した本発明に係る顕微鏡装置において、前述した第二の検出手段が前述の試料へ照射する光はレーザ光であり、前述した抑制手段は、当該レーザ光の光量を減少させる若しくは当該レーザ光を遮光する制御を行う、ように構成してもよい。
また、前述した本発明に係る顕微鏡装置において、前述した第二の検出手段が前述の試料へ照射する光は白色光であり、前述した抑制手段は、当該白色光の光量を減少させる若しくは当該白色光を遮光する制御を行う、ように構成してもよい。
また、前述した本発明に係る顕微鏡装置において、前述した第二の検出手段に対する指示を取得する第二の指示取得手段を更に有し、当該第二の指示取得手段が当該第二の検出手段に対する指示を取得したときには、前述した抑制手段は、当該第二の検出手段の動作を抑制する制御を解除する、ように構成してもよい。
本発明は、以上のように構成することにより、レーザ走査型顕微鏡の機能が走査型プローブ顕微鏡の測定へ及ぼす影響が低減するという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1及び図2について説明する。これらの図は、本発明を実施する顕微鏡装置の第一の例の構成を示しており、図1はその概略構成を、また図2はその詳細構成を示している。
なお、図1及び図2において、先に説明した図8におけるものと同様の構成要素については同一の符号を付している。
図1及び図2に示すように、顕微鏡本体20には、第一の検出手段に相当する、走査型プローブ顕微鏡(SPM)の機能を提供する探針ユニット21と、第二の検出手段に相当する、レーザ走査型顕微鏡(LSM)の機能を提供するレーザ走査型顕微鏡部22とが設けられており、コンピュータ180が電気的に接続されている。また、コンピュータ180には操作部23とモニタ176とが接続されている。
図2と図8とを対比すれば明らかなように、レーザ走査型顕微鏡部(以下、「LSM部」と略すこととする)22を構成している、レーザ光源110、ビームエキスパンダ112、ガルバノスキャナ170及び172、結像レンズ122、レンズ128、ハーフミラー116、フォトダイオード127は、いずれも図8に示したものと同様のものであり、レーザ光であるビームスポットを試料34の表面上で二次元ラスタ走査させながら当該レーザ光を照射したときの試料34からのレーザ光の光量を検出し、その検出結果を表している出力信号をコンピュータ180へ供給する。コンピュータ180では、ラスタ走査のための同期信号と同期してこの出力信号を装置内部のメモリに一旦保存する一方、画像の1フレーム単位でこの出力信号をメモリから読み出して試料34の画像を生成し、その試料画像をモニタ176に表示させる。
また、探針ユニット21も図8におけるものと同様のものであり、試料34と探針ユニット21の有する探針78との間に作用する物理量の変化を検出する。試料34の表面の状態の測定はこの検出結果に基づいて行われる。
コンピュータ180はごく標準的な構成、すなわち、コンピュータ180全体の動作制御を司るCPU(Central Processing Unit )181と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置などを有しており、CPU181によって実行される各種制御プログラムや各種データの記憶の保持や、また各種制御プログラムをCPU181が実行するときのワークメモリとして使用される記憶部182と、測定者による操作部23に対する指示に対応付けられている各種の指示を取得する入力部183と、CPU181からの指示に応じてモニタ176に各種の画面を表示させる表示処理部184と、顕微鏡本体20の各部との間で行われる各種のデータの授受を管理するIF(インタフェース)部185とが、CPU181の管理の下で相互にデータ授受可能なようにバスライン186で接続された構成を有している。
次に図3について説明する。同図は、コンピュータ180によって行われる制御処理の処理内容をフローチャートで示したものである。なお、本実施形態においては、この制御処理をコンピュータ180に行わせるための制御プログラムを記憶部182に予め記憶させておくものとする。そして、測定者が操作部23を操作して、この制御プログラムをCPU181に実行させる指示をコンピュータ180へ与えることにより、この制御プログラムが記憶部182から読み出されてCPU181でその実行が開始されるものとする。
まず、S101において、試料34の画像を表示させるための画像表示画面をモニタ176に表示させる処理が行われる。
この処理によってモニタ176に表示される画面の例を図4に示す。この表示画面200には、試料34の画像が表示される画像表示部201と、この顕微鏡装置の動作状態等の各種の情報が表示される情報表示部202と、「SPM」ボタン203と、「LSM」ボタン204とが含まれている。
「SPM」ボタン203は、この顕微鏡装置における走査型プローブ顕微鏡の機能に対する指示を行う際に押下状態とされるアイコンである。
「LSM」ボタン204は、この顕微鏡装置におけるレーザ走査型顕微鏡の機能に対する指示を行う際に押下状態とされるアイコンである。
なお、「SPM」ボタン203及び「LSM」ボタン204は、操作部23の有する不図示のマウスに対する測定者によるクリック操作によって押下がされる。また、「SPM」ボタン203と「LSM」ボタン204とはどちらか一方のみを押下状態とすることのできる、いわゆるラジオボタンであるとする。
S102では、この「SPM」ボタン203及び「LSM」ボタン204の押下状態を検出する処理が行われる。
S103では、「SPM」ボタン203が押下状態とされているか否かを判定する処理が行われる。ここで、押下状態とされていると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS105に処理を進め、押下状態とされていないと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS104に処理を進める。
S104では、「LSM」ボタン204が押下状態とされているか否かを判定する処理が行われる。ここで、押下状態とされていると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS108に処理を進め、押下状態とされていないと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS102へ処理を戻して上述した処理が繰り返される。
S105では、LSM部22が動作中か否かを判定する処理が行われる。ここで、LSM部22が動作中であると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にのみ、LSM部22の動作が走査型プローブ顕微鏡での測定へ及ぼす影響を軽減すべく、S106においてLSM部22の動作を抑制する制御処理が開始される。
ここで、LSM部22に対する動作制御及びその動作の抑制制御について説明する。
図3に示した制御処理において、LSM部22に対する動作制御は、後述するS110において行われ、具体的には、LSM部22のうちのレーザ光源110とガルバノスキャナ170及び172との動作が制御される。S110の処理において、レーザ光源110に対してはレーザ光の放射の開始とその放射光量との制御が行われ、ガルバノスキャナ170及び172に対しては走査動作の開始とその走査動作における走査角度との制御が行われる。ここで、放射光量の値と走査角度の値は、いずれも、フォトダイオード127でのレーザ光の検出によって出力される信号で試料34の画像をコンピュータで生成するために充分な値が設定される。
一方、S106において行われる、LSM部22の動作に対する抑制制御は、ガルバノスキャナ170及び172とレーザ光源110とのどちらか一方若しくはその両者に対して行われる。
ガルバノスキャナ170及び172の動作に対する抑制制御としては、走査動作を完全停止させる制御が特に効果的である。但し、抑制制御としてはガルバノスキャナ170及び172の走査角度を減少させる制御であってもよく、この制御によっても走査動作による振動は減少し、走査型プローブ顕微鏡での測定への影響は軽減される。更に、抑制制御として、ガルバノスキャナ170及び172の走査速度を減少させる制御を行うようにしても、走査動作による振動が減少するので効果的である。なお、上述した抑制制御により、ガルバノスキャナ170及び172の動作量が減少するので、その分ガルバノスキャナ170及び172の寿命が延長するという副次的な効果ももたらされる。
また、レーザ光源110の動作に対する抑制制御としては、レーザ光の消灯の制御が特に効果的である。但し、抑制制御としてはレーザ光の光量を減少させる制御であってもよく、この制御によってもレーザ光が走査型プローブ顕微鏡での測定へ及ぼす影響は軽減される。なお、このような抑制制御により、レーザ光源110の動作時間が減少するので、その分レーザ光源110の寿命が延長するという副次的な効果ももたらされる。
なお、レーザ光源110でのレーザ光の発生を停止させる代わりに、レーザ光源110から試料34へ至るレーザ光の経路の途中に遮光シャッタを挿入して試料34へのレーザ光の照射を停止させるようにしてもよい。あるいは、レーザ光源110でのレーザ光の発生光量を減少させる代わりに、レーザ光源110から試料34へ至るレーザ光の経路の途中にND(Neutral Density :減光)フィルタを挿入することによって試料34へのレーザ光の照射光量を減少させるようにしても、走査型プローブ顕微鏡での測定への影響を軽減させる効果を得ることができる。
図3の説明へ戻る。
S107では、SPM測定処理が行われる。すなわち、探針ユニット21を動作させて試料34と探針78との間に作用する物理量の変化を検出し、この検出結果に基づいて試料34の表面の状態を測定する処理が行われる。その後はS102へと処理を戻して上述した処理が繰り返される。
ところで、S104の判定処理において、「LSM」ボタン204が押下状態とされていると判定された場合には、S108において、前述したS106の処理による、LSM部22の動作に対する抑制制御が現在も継続中であるか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該抑制制御が継続中であると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にのみ、S109において、当該抑制制御を解除してLSM部22の動作を当該抑制制御が開始される前の動作状態へと戻す処理が行われる。
その後、S110では、前述したように、LSM部22に対する動作制御処理が行われ、その後はS102へと処理を戻して上述した処理が、例えば、停止信号が入力されるまで繰り返される。
上述した図3の処理をコンピュータ180が行うことにより、図1及び図2に示した顕微鏡装置において、レーザ走査型顕微鏡の機能が走査型プローブ顕微鏡の測定へ及ぼす影響が低減される。
なお、図1及び図2に示した顕微鏡装置において、LSM部22を動作させてレーザ光の走査による試料34の画像を得る前段階として試料34に対する大まかなピント合わせを行う等のために、試料34のビデオ画像の撮像のための光学系をLSM部22に備えるようにすることもできる。このビデオ撮像光学系の構成例を図5に示す。
図5において、試料34の画像をビデオカメラ132で撮像するためには、ミラー173を同図における破線の位置へ移動させてガルバノミラー172と結像レンズ122との間のレーザ光の光路に挿入する。すると、白色光源131から発せられた光(白色光)はレンズ124を介した後にハーフミラー174及びミラー173で反射され、結像レンズ122を通過して探針ユニット21に入射し、その後試料34に照射される。
試料34に照射されたこの光は、試料34で反射されて探針ユニット21から結像レンズ122を通過してミラー173へと戻り、ミラー173で反射された後にハーフミラー174を透過し、レンズ126で集光されてビデオカメラ132に入射する。ビデオカメラ132は試料34の画像を撮像して当該画像を表している信号を出力する。ビデオカメラ132からの出力信号がコンピュータ180へ供給されると、コンピュータ180は受け取った信号に基づいて試料34の画像を生成してモニタ176に表示させる。
このようなビデオ撮像光学系が図1及び図2に示した顕微鏡装置に備えられている場合、コンピュータ180は、図3に示した制御処理を実行することにより、このビデオ撮像光学系を以下のように制御する。
図3におけるS110のLSM部22に対する動作制御処理では、白色光源131に対して白色光の放射の開始とその放射光量との制御が行われる。ここで、放射光量は、ビデオカメラ132で試料34の画像を撮像するために充分な放射光量の値が設定される。
一方、S106において行われる、LSM部22の動作に対する抑制制御では、白色光源131に対する白色光の消灯の制御が特に効果的である。但し、抑制制御としては白色光の光量を減少させる制御であってもよく、この制御によっても白色光が走査型プローブ顕微鏡での測定へ及ぼす影響は軽減される。なお、このような抑制制御により、白色光源131の動作時間が減少するので、その分白色光源131の寿命が延長するという副次的な効果ももたらされる。
なお、白色光源131での白色光の発生を停止させる代わりに、白色光源131から試料34へ至る白色光の経路の途中に遮光シャッタを挿入して試料34への白色光の照射を停止させるようにしてもよい。あるいは、白色光源131での白色光の発生光量を減少させる代わりに、白色光源131から試料34へ至る白色光の経路の途中にNDフィルタを挿入することによって試料34への白色光の照射光量を減少させるようにしても、走査型プローブ顕微鏡での測定への影響を軽減させる効果を得ることができる。
ところで、本発明は、図6及び図7に示す顕微鏡装置においても実施することができる。図6は、本発明を実施する顕微鏡装置の第二の例の概略構成を、また図7はその詳細構成を示している。
図6及び図7に示す顕微鏡装置は、試料34の上方に配置されている探針プローブ21を対物レンズ24と切り替えることを可能とする電動切替部25が設けられている点において、図1及び図2に示した顕微鏡装置と異なっている。この電動切替部25の切り替えの制御は、測定者による操作部23に対する操作によって与えられた切替指示を取得したコンピュータ180によって行われる。
この図6及び図7に示す顕微鏡装置においては、LSM部22に対する動作制御及び動作の抑制制御は、電動切替部25の切り替えの状態に基づいて行うようにする。
すなわち、コンピュータ180は、電動切替部25を制御して探針プローブ21を試料34の上方に配置させた場合には、走査型プローブ顕微鏡での試料34表面の測定がこれから行われるものとみなし、前述した図3におけるS106におけるものと同様の抑制制御をLSM部22に対して開始する。その一方、電動切替部25を制御して対物レンズ24を試料34の上方に配置させた場合には、LSM部22による試料34表面の画像の取得がこれから行われるものとみなし、前述した図3におけるS109と同様、LSM部22に対して実施中の抑制制御を解除する。
コンピュータ180が上述した制御処理を実行することにより、図6及び図7に示す顕微鏡装置においても、レーザ走査型顕微鏡の機能が走査型プローブ顕微鏡の測定へ及ぼす影響が低減される。
その他、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、図3に示した制御処理をコンピュータ180に行わせるための制御プログラムを記憶部182に予め記憶させておくようにしていたが、その代わりに、この制御プログラムをコンピュータ180で読み取り可能な記録媒体に記録させておくようにし、この記録媒体から制御プログラムをコンピュータ180のデータ読み取り装置(不図示)に読み出させて実行させるようにしてもよい。ここで、記録させた制御プログラムをコンピュータ180で読み取ることの可能な記録媒体としては、例えば、FD(フレキシブルディスク)、MO(光磁気ディスク)、CD−ROM、DVD−ROMなどといった可搬型の記録媒体が利用できる。
また、この記録媒体は、データ伝送媒体である通信ネットワークを介してコンピュータ180と接続される、プログラムサーバとして機能するコンピュータが備えている記憶装置であってもよい。この場合には、当該制御プログラムを表現するデータ信号で搬送波を変調して得られる伝送信号を、当該プログラムサーバから通信ネットワークを通じて伝送するようにし、コンピュータ180では、受信した伝送信号を復調して元の制御プログラムを再生することで当該制御プログラムを実行できるようになる。
本発明を実施する顕微鏡装置の第一の例の概略構成を示す図である。 本発明を実施する顕微鏡装置の第一の例の詳細構成を示す図である。 コンピュータによって行われる制御処理の処理内容を示すフローチャートである。 表示画面例を示す図である。 ビデオ撮像光学系の構成例を示す図である。 本発明を実施する顕微鏡装置の第二の例の概略構成を示す図である。 本発明を実施する顕微鏡装置の第二の例の詳細構成を示す図である。 レーザ走査型顕微鏡の機能を併有している走査型プローブ顕微鏡の例を示す図である。
符号の説明
12 XYステージ
20 顕微鏡本体
21 探針ユニット
22 レーザ走査型顕微鏡部(LSM部)
23 操作部
24、86 対物レンズ
25 電動切替部
34 試料
78 探針
100 像位置
110 レーザ光源
112 ビームエキスパンダ
116、174 ハーフミラー
122 結像レンズ
124、126、128 レンズ
127 フォトダイオード
131 白色光源
132 ビデオカメラ
170、172 ガルバノスキャナ
173 ミラー
175 画像処理装置
176 モニタ
178 マーカ
180 コンピュータ
181 CPU
182 記憶部
183 入力部
184 表示処理部
185 インタフェース部
186 バスライン
200 表示画面
201 画像表示部
202 情報表示部
203 「SPM」ボタン
204 「LSM」ボタン

Claims (5)

  1. 試料と探針との間に作用する物理量の変化に基づいて当該試料の表面の状態の検出を行う第一の検出手段と、
    前記試料からの光の光量に基づいて当該試料の画像を得るために、当該試料への光の照射と当該照射がされた当該試料からの光の光量の検出とを行う第二の検出手段と、
    前記第一の検出手段に対する指示を取得する第一の指示取得手段と、
    前記指示の取得に応じ、前記第二の検出手段の動作を抑制する制御を行う抑制手段と、
    を有することを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 前記第二の検出手段が前記試料へ照射する光はレーザ光であり、
    前記第二の検出手段は、前記試料へ照射する前記レーザ光を前記試料の表面で走査させる走査手段を有しており、
    前記抑制手段は、前記走査手段による前記レーザ光の走査動作を抑制する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記第二の検出手段が前記試料へ照射する光はレーザ光であり、
    前記抑制手段は、前記レーザ光の光量を減少させる若しくは当該レーザ光を遮光する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記第二の検出手段が前記試料へ照射する光は白色光であり、
    前記抑制手段は、前記白色光の光量を減少させる若しくは当該白色光を遮光する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記第二の検出手段に対する指示を取得する第二の指示取得手段を更に有し、
    前記第二の指示取得手段が前記第二の検出手段に対する指示を取得したときには、前記抑制手段は、前記第二の検出手段の動作を抑制する制御を解除する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。

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