JPH10253889A - 走査型顕微鏡装置 - Google Patents

走査型顕微鏡装置

Info

Publication number
JPH10253889A
JPH10253889A JP5960497A JP5960497A JPH10253889A JP H10253889 A JPH10253889 A JP H10253889A JP 5960497 A JP5960497 A JP 5960497A JP 5960497 A JP5960497 A JP 5960497A JP H10253889 A JPH10253889 A JP H10253889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
sample
line
image
brightness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5960497A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hirayama
広 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP5960497A priority Critical patent/JPH10253889A/ja
Publication of JPH10253889A publication Critical patent/JPH10253889A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察試料の最適な位置合わせ等の調整作業
を、迅速、かつ、容易に実現でき、操作性の大幅な向上
を可能とした走査型顕微鏡装置を提供する。 【解決手段】 ステージ11上に載置された試料B上に
走査ユニット3により収束されたスポット光を走査する
ことにより試料Bを観察する走査型顕微鏡装置におい
て、画像取り込み手段31により前記試料Bに走査され
るスポット光に基づく画像情報から前記試料Bの画像情
報を取り込み、輝度算出手段32により取り込まれた画
像情報の各ライン内の輝度値の分布を算出し、算出した
輝度値を各ライン毎に記憶手段5に記憶し、この記憶手
段5に記憶している前記各ライン毎の輝度値に基づい
て、走査ライン選択手段36により繰り返し走査の際に
おける試料画像取り込み時の走査ユニット3によるスポ
ット光の走査ラインを選択するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、迅速な画像取り込
み及び画像表示を可能とする蛍光観察用の走査型顕微鏡
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光源からの光を対物レンズで微小なスポ
ット光に絞り、このスポット光で試料上を走査し、試料
からの透過光や反射光を光検出器で捕らえて電気信号に
変換し、画像モニタ上に試料像を表示する走査型レーザ
ー顕微鏡については、特開昭61−219919号公報
等で提案されている。
【0003】従来、このレーザー顕微鏡においては、観
察試料領域の画像を獲得するためには、まず、通常の顕
微鏡観察により、おおまかな観察対象領域を決定する。
次に、レーザー走査型顕微鏡により、レーザー光を観察
試料表面の走査領域をラスタスキャンLし、このレーザ
ー走査光の反射光により得られる観察試料領域の画像を
画像モニタで確認しながら、画像が鮮明に観察できるよ
うに、光検出器の感度の調整を行うとともに、観察試料
が載置された顕微鏡ステージの位置の微調整を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
ー走査型顕微鏡では、レーザー光で観察試料表面を連続
的にラスタスキャンするために用いるガルバノメータの
特性上から、あまり高速で走査することができない。こ
のため、1画面の画像を獲得するのに、数秒の時間を要
することになる。
【0005】従って、実際の操作の方法としては、1画
面の画像を確認してホトマル等の光検出器の感度の調整
を行った後、走査流域をラスタスキャンして1画面の画
像情報が獲得されるまで数秒待って、画像がどう変化し
たかを確認して感度調整を行う、又は、ステージをZ方
向に移動して走査領域を変更した後、1画面の画像が獲
得されるまで数秒待って画像の変化を見てから再度ステ
ージをZ方向に動かすという繰り返し動作が必要とな
る。このように、画像を更新するたびに走査領域全体を
ラスタスキャンしなければならないため、走査時間を短
縮することがてきず、操作性が良くない。
【0006】また、走査時間の短縮を図るため間引き走
査を行った場合でも、走査するライン数が単純に半分に
なるだけであり、1画面の取り込みの時間は通常の走査
の半分程度にしか短縮できず、かつ、特に着目したい観
察対象が小さい場合に限らず全画面に対して同じように
走査が行われるため、上述した操作性の悪さは解消され
ない。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、観察試料の最適な位置合わせ等の調整作業を、
迅速、かつ、容易に実現でき、操作性の大幅な向上を可
能とした走査型顕微鏡装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】蛍光観察の場合、観察対
象である蛍光の部分だけが明るく、それ以外は暗く観察
される。そのため、明るい部分だけを重点的に走査して
画像を表示できればよい。
【0009】従って、まず、上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ステージ上に載置された試
料上に収束光学手段により収束されたスポット光を走査
することにより試料を観察する走査型顕微鏡装置におい
て、前記試料に走査されるスポット光に基づく画像情報
から前記試料の画像情報を取り込む画像取り込み手段
と、前記画像取り込み手段により取り込まれた画像情報
の各ライン内の輝度値の分布を算出する輝度算出手段
と、前記輝度算出手段により算出された輝度値を各ライ
ン毎に記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶してい
る前記各ライン毎の輝度値に基づいて、繰り返し走査の
際における試料画像取り込み時の前記収束光学手段によ
るスポット光の走査ラインを選択する走査ライン選択手
段とを具備したことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、ステージ上
に載置された試料上に収束光学手段により収束されたス
ポット光を走査することにより試料を観察する走査型顕
微鏡装置において、前記試料に走査されるスポット光に
よる画像情報から前記試料の画像情報を取り込む画像取
り込み手段と、取り込まれた画像を表示する試料画像表
示手段と、前記画像取り込み手段により取り込まれた画
像情報の各ライン内の輝度値の分布を算出する輝度算出
手段と、前記輝度算出手段により算出された輝度値を各
ライン毎に記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶し
ている前記各ライン毎の輝度値に基づいて、次回の試料
画像取り込み時の前記収束光学手段によるスポット光の
走査ラインを選択する走査ライン選択手段、を具備した
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項3記載の発明は、ステージ上に載置
された試料上に収束光学手段により収束されたスポット
光を走査することにより試料を観察する走査型顕微鏡装
置において、前記試料に走査されるスポット光による画
像情報から試料の画像情報を取り込む画像取り込み手段
と、取り込まれた画像を表示する試料画像表示手段と、
前記画像取り込み手段により取り込まれた各ライン内の
輝度値の分布を算出する輝度算出手段と、前記輝度算出
手段により算出された輝度値を各ライン毎に記憶する記
憶手段と、前記ステージの移動量を計測する計測手段
と、前記記憶手段に記憶している前記各ライン毎の輝度
値及び前記計測手段による前記ステージの移動量の計測
値を基に、次回の試料画像取り込み時の前記収束光学手
段によるスポット光の走査ラインを選択する走査ライン
選択手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0012】請求項1に係る発明においては、試料に走
査されるスポット光による画像情報から取り込んだ試料
に対応する画像情報に対して、輝度算出手段により、各
走査ライン毎の輝度の分布を求め、それを記憶手段に格
納する。そして、繰り返し走査を行う際の画像取り込み
においては、走査ライン選択手段によって、記憶手段か
ら読み出した前回の走査時の輝度値を基に収束光学手段
によるスポット光の走査ラインを選択し走査するかしな
いかを決定することができ、必要な試料の画像情報のみ
を収集することにより、試料の観察を迅速に実行するこ
とができる。
【0013】請求項2に係る発明においては、試料画像
表示手段により、試料に走査されるスポット光による画
像情報から取り込んだ試料の画像情報に対応する画像を
表示するとともに、輝度算出手段により、各走査ライン
毎の輝度値の分布を求め、それを記憶手段に格納する。
そして、次回の画像取り込みにおいては、走査ライン選
択手段によって、記憶手段から読み出した前回の走査時
の輝度値を基に収束光学手段によるスポット光の走査ラ
インを選択し走査するかしないかを決定することがで
き、必要な試料の画像情報のみを収集することにより、
試料の観察を迅速に実行することができる。
【0014】請求項3に係る発明においては、試料画像
表示手段により、試料に走査されるスポット光による画
像情報から試料の画像情報に基づいた前記試料の画像を
表示するとともに、輝度算出手段により、各走査ライン
毎の輝度の分布を求め、それを記憶手段に格納する。そ
して、次回の画像取り込みにおいては、まずステージの
移動量を計測手段により計測して、ステージの移動量を
求め、ステージが移動していない場合には、さらに走査
ライン選択手段によって、記憶手段から読み出した前回
の走査時の輝度値を基に走査するかしないかを決定する
ことができ、最低限の必要な領域のみの画像情報の取り
込みを実現できる。一方、ステージが移動している場合
には、通常の走査を行うことで、状況に合わせた試料の
観察を実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
走査型顕微鏡装置のシステム構成を示す図である。図1
に示すように、本実施の形態1に係る走査型顕微鏡装置
は、走査型レーザー顕微鏡A、コンピュータシステムを
構成する操作パネル1、コントローラ2、走査ユニット
3、ステージ位置検出器4、記憶手段(メモリ)5、試
料画像表示手段である画像モニタ6により構成されてい
る。
【0016】前記操作パネル1は、キーボード等の他、
トラックボールやジョイスティック、あるいはマウス等
のポインティングデバイスを含んでおり、ユーザからの
指示によりコントローラ2に対して、レーザー光の走査
指示指令及び画像入力指令等を出力する。
【0017】コントローラ2は、操作パネル1から走査
指示指令が入力されると走査開始信号を走査ユニット3
に出力する。そして、光検出器24からの観察試料Bの
画像情報(画像データ)を記憶手段5に転送する。
【0018】走査ユニット3は、レーザー光源12から
出射し、ミラー13を介して入力されるレーザー光を、
コントローラ2からの走査制御信号に基づいてレボルバ
14に取付けられた対物レンズ15を通してステージ1
1上に載置された観察試料B上にスポット光としてXY
走査する。そして、走査終了信号をコントローラ2に出
力する。
【0019】ステージ位置検出器4は、ステージの位置
情報(X、Y、及びZ位置)を検出し、コントローラ2
に送信する。観察試料B上を走査するスポット光による
画像情報として試料Bからの反射光もしくは蛍光は対物
レンズ15、走査ユニット3を介して入射した光路を逆
に戻り、ハーフミラー21で反射され、レンズ22で集
光される。その集光位置は対物レンズの瞳位置と共役な
関係になっており、ここにピンホール23が置かれ、共
集点光学系を形成している。前記ピンホール23を通過
した光は光検出器24に入射し、その光量に応じた電気
信号に変換されてコントローラ2に入力される。
【0020】記憶手段5は、例えば512画素×512
画素×8ビット(256階調)の画像を記憶するメモリ
部と、ステージ11の移動情報を記憶するメモリ部とを
有する。画像メモリ部は光検出器24からコントローラ
2を介して転送される画像情報を記憶する。画像モニタ
6は、記憶手段5に取り込まれた観察試料Bの画像情報
に応じた画像を画面に表示する。
【0021】ここで、前記コントローラ2の詳細構成を
図2を参照して説明する。このコントローラ2は、前記
光検出器24からの画像情報を取り込む画像取り込み手
段31と、この画像取り込み手段31により取り込んだ
画像情報を基に走査ライン毎の輝度値の分布を算出する
輝度算出手段32と、算出した輝度値の分布及び後述す
るステージ11の移動量を記憶する記憶手段5と、前記
ステージ位置検出器4の検出信号を基にステージ11の
移動量を計測するステージ移動量計測手段35と、前記
輝度値の分布又はステージ移動量に基づき前記走査ユニ
ット3による試料Bに対する走査ラインを選択する走査
ライン選択手段36とを有している。
【0022】次に、上述の如く構成された走査型レーザ
ー顕微鏡の動作について、図3、図4を参照して説明す
る。尚、この実施の形態1では、各走査ラインの輝度値
の分布を算出する方法として各ラインの平均値を求める
方法を取り上げ、同時に走査の実行を判定するために、
予め輝度値に対する観察者の指定によるしきい値が設定
されているものとして以下の説明を行う。
【0023】まず、通常の顕微鏡観察により観察試料B
上の観察領域を決定した後、レーザー顕微鏡観察に切り
替えて第1回目のレーザー光によるX、Y走査(ラスタ
スキャン)を行う。前記ステージ11上におけるレーザ
ー光のX、Y走査は、観察者が操作パネル1を用いて走
査指示指令を出すと、操作パネル1から走査指示指令が
コントローラ2に出力される。コントローラ2は、操作
パネル1からの走査指示指令を受け取ると、走査ユニッ
ト3に対して1画面分の走査制御信号を出力する。
【0024】走査ユニット3は、1画面分の走査制御信
号がコントローラ2から送られてくると、走査ユニット
3内のX走査用ガルバノミラとY走査用ガルバノミラを
駆動してステージ11に載置された観察試料B上にレー
ザー光を連続的にX、Y走査する。この走査により得ら
れた1画面分の画像情報を光検出器24を介して画像取
り込み手段31に取り込む(Step1)。
【0025】この時、同時に、コントローラ2の輝度算
出手段32は、画像取り込み手段31により取り込まれ
た画像情報の各ライン毎に輝度値の平均値を求め(St
ep2)、その結果を各ラインの走査制御情報ととも
に、記憶手段5に格納する(Step3)。これに引き
続き、次のX、Y走査では、コントローラ2の走査ライ
ン選択手段36は、走査ユニット3に対して1ライン単
位の走査制御信号を出力していく。まず走査ユニット3
は最初の1ライン目の走査位置に配置される(Step
2)。
【0026】次に、コントローラ2は、走査しようとす
るラインに対する前回(この場合は1回目)の走査時に
得られた平均輝度値を記憶手段5から読み出し(Ste
p6)、その値と、予め設定されている輝度値のしきい
値とを比較し(Step7)、しきい値より大きいと判
断された場合には、そのラインに対する走査制御信号を
出力して光検出器24を介して、画像取り込み手段31
に画像情報を取り込み(Step8)、輝度算出手段3
2により平均輝度値を求める(Step9)。そして、
求めた当該ラインの平均輝度値を記憶手段5に記憶する
(Step13)。
【0027】一方、Step7でしきい値より小さいと
判断された場合には、さらに、ここまで連続して走査さ
れなかったライン数と、予め設定されている最大間引き
ライン数とを比較して(Step10)、設定されてい
るライン数を越えてしまう場合には、上述した場合と同
様にして走査を行い、Step8、9、13の動作を実
行する。
【0028】しかし、Step10で最大間引ライン数
を越えていないと判断された場合には、前回の走査によ
って得た同一ラインの画像情報と平均輝度値を記憶手段
5から読み出し(Step11)、実際の走査は行わ
ず、記憶手段5から読み出した画像情報をそのラインで
走査したものとして、記憶手段5にコピーする(Ste
p12)。
【0029】各ラインに対する最後の処理として、St
ep9又はStep11で求めた平均輝度値を各ライン
の走査位置情報とともに、記憶手段5に格納する(St
ep13)。処理対象が最終ラインでない場合は、処理
対象を次のラインに移し(Step5)、Step6以
降の処理に戻る。これらStep5からStep13ま
での処理を、最終ラインまで繰り返し(Step1
4)、一画面分の処理を終える。
【0030】さらに、一画面分の画像データの処理が終
わった後は、次のZ方向の走査領域に対し、、再びSt
ep4以降の処理に戻り、操作パネル1から、走査終了
指令が出されるまで、以上の処理を操り返し実行する。
図5は、本実施の形態1による走査の様子を示したもの
であり、観察試料Bの領域に対しては通常の操作を行
い、観察試料Bの領域より外側の領域では最大間引き数
による粗い走査を行う状態を示している。
【0031】(実施の形態2)次に、実施の形態2を図
6、図7のフローチャートを参照して説明する。尚、こ
の実施の形態2でも、各ラインの輝度分布を算出する方
法として各ラインの平均値を求める方法を取り上げ、予
め、走査の実行を判定するための輝度のしきい値が設定
されているものとして以下の説明を行う。
【0032】まず、通常の顕微鏡観察により観察試料B
上の観察領域を決定した後、レーザー顕微鏡観察に切り
替え、第1回目のX、Y走査を行うことは、実施の形態
1と同じである。ただし、このX、Y走査中において
は、前記コントローラ2は、走査ラインの位置をずらし
ながら、まずステージ位置検出器4及びステージ移動量
計測手段35により走査開始時点でのステージ11の
X、Y、及びZ位置情報を獲得し(Step21)、画
像取り込み手段31により1ライン分の画像情報を取り
込み(Step22)、さらに輝度算出手段32により
そのライン上の輝度値の平均値を求め(Step2
3)、それらを各ラインの走査位置情報とともに、記憶
手段5に格納する(Step24)。ここで、最終ライ
ンまで走査したかを判断し(Step25)、走査が終
了していないと判断された場合には、前記走査ユニット
3による走査対象を次のラインに移し(Step2
0)、再びStep21以降の処理に戻る。そして、最
終ラインまで走査が終了したと判断された場合には図7
に示す2回目以降の処理に移る。
【0033】これに引き続き、次のX、Y走査では、コ
ントローラ2の走査ライン選択手段36は、走査ユニッ
ト3に対して1ライン単位の走査制御信号を出力してい
く。まず走査ユニット3は最初の1ライン目の走査開始
位置に配置される(Step26)。
【0034】次に、コントローラ2は、ステージ位置検
出器4により現在のステージ11のX、Y、及びZ位置
情報を調べ(Step28)、次にそのラインに対する
前回の走査時に得られた位置情報を記憶手段5から読み
出し(Step29)、前回の走査時の位置情報と現在
のステージ11の位置情報とを比較する(Step3
0)。この結果、両者が異なる場合には、まず、そのラ
インに対する画像を取り込み(Step31)、そして
得られた画像情報に対して前記輝度算出手段32により
平均輝度値を求める(Step32)。
【0035】一方、両者が等しいと判断された場合に
は、前回の走査時に得られた平均輝度値を記憶手段5か
ら読み出し(Step33)、その値と、予め設定され
ているしきい値とを比較し(Step34)、しきい値
より大きいと判断された場合には、上述した場合と同様
そのラインに対する画像を取り込み(Step31)、
そして得られた画像情報に対して前記輝度算出手段32
により平均輝度値を求める(Step32)。
【0036】また、記憶手段5から読みだされた値がし
きい値より小さいと判断された場合には、走査は行わ
ず、前回の走査によって得た同一ラインの画像情報と平
均輝度値を記憶手段5から読み出し(Step35)、
その読み出した画像情報をそのラインで走査したものと
して、記憶手段5にコピーする(Step36)。
【0037】そして各ラインに対する最後の処理とし
て、Step28で獲得したステージ位置情報と、St
ep32又はStep35で求めた平均輝度値を各ライ
ンの走査位置情報とともに、記憶手段5に格納する(S
tep37)。最終ラインまで処理が終了しない場合に
は、処理対象を次のラインに移し(Step27)、再
びStep28以降の処理に戻る。これらStep21
からStep37までの処理を最終ラインまで繰り返し
(Step38)、1画面分の処理を終える。
【0038】尚、一画面分の画像情報の処理が終わった
後は、次のZ方向の走査領域に対して再びStep26
以降の処理に戻り、操作パネル1から、走査終了指令が
出されるまで、以上の処理を繰り返す。
【0039】尚、本実施の形態1、2によれば、下記の
構成を付記できる。 (1)前記輝度算出手段は、各ラインの輝度分布を各ラ
インに属する画像情報を形成する画素の輝度の平均値に
より求めるものである前記走査型顕微鏡装置。この構成
によれば、各画素の輝度の片寄りを排除し、正確に輝度
分布を得ることができる。 (2)前記コントローラは、繰り返し走査時において、
試料を載置するステージの移動の有無、各ラインの輝度
値と設定したしきい値との大小を加味して走査ユニット
による観察試料の走査の有無を判定するものである前記
走査型顕微鏡装置。この構成によれば、観察試料に対す
る不必要な走査を排除でき、操作性の向上、測定の迅速
化を図れる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば以下の効果
を奏する。請求項1に係る発明によれば、観察試料に対
する繰り返し走査を行う際に、スポット光の走査ライン
を選択、走査するかしないかの決定をすることができ、
必要な試料の画像情報のみを収集することにより、試料
の観察を迅速に実行することができるとともに、観察試
料の最適な位置合わせ等の調整作業を、迅速、かつ、容
易に実現することができるようになり、時間の短縮、及
び試料への余計なレーザー光の照射を減らし、退色を防
止することが可能な走査型顕微鏡装置を提供できる。
【0041】請求項2に係る発明によれば、観察試料に
対する2回目以降の走査を行う際に、請求項1に係る発
明と同様、スポット光の走査ラインを選択、走査するか
しないかの決定をすることができ、必要な試料の画像情
報のみを収集することにより、試料の観察を迅速に実行
することができる走査型顕微鏡装置を提供できる。
【0042】請求項3に係る発明によれば、、最低限の
必要な領域のみの画像情報の取り込みを実現でき、また
状況に合わせた試料の観察を実現できる走査型顕微鏡装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る走査型レーザー顕
微鏡装置を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1のコントローラの詳細構
成を示すブロック図である。
【図3】実施例の形態1における走査型レーザー顕微鏡
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】実施例の形態1における走査型レーザー顕微鏡
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】実施の形態1における走査型レーザー顕微鏡の
走査の様子を示す説明図である。
【図6】実施例の形態2における走査型レーザー顕微鏡
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】実施例の形態2における走査型レーザー顕微鏡
の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 操作パネル 2 コントローラ 3 走査ユニット 4 ステージ位置検出器 5 記憶手段 6 画像モニタ 11 ステージ 12 レーザー光源 13 ミラー 14 レボルバ 15 対物レンズ 21 ハーフミラー 22 レンズ 23 ピンホール 24 光検出器 31 画像取り込み手段 32 輝度算出手段 35 ステージ移動量計測手段 36 走査ライン選択手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステージ上に載置された試料上に収束光
    学手段により収束されたスポット光を走査することによ
    り試料を観察する走査型顕微鏡装置において、 前記試料に走査されるスポット光に基づく画像情報から
    前記試料の画像情報を取り込む画像取り込み手段と、 前記画像取り込み手段により取り込まれた画像情報の各
    ライン内の輝度値の分布を算出する輝度算出手段と、 前記輝度算出手段により算出された輝度値を各ライン毎
    に記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶している前記各ライン毎の輝度値に
    基づいて、繰り返し走査の際における試料画像取り込み
    時の前記収束光学手段によるスポット光の走査ラインを
    選択する走査ライン選択手段と、 を具備したことを特徴とする走査型顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】 ステージ上に載置された試料上に収束光
    学手段により収束されたスポット光を走査することによ
    り試料を観察する走査型顕微鏡装置において、 前記試料に走査されるスポット光による画像情報から前
    記試料の画像情報を取り込む画像取り込み手段と、 取り込まれた画像を表示する試料画像表示手段と、 前記画像取り込み手段により取り込まれた画像情報の各
    ライン内の輝度値の分布を算出する輝度算出手段と、 前記輝度算出手段により算出された輝度値を各ライン毎
    に記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶している前記各ライン毎の輝度値に
    基づいて、次回の試料画像取り込み時の前記収束光学手
    段によるスポット光の走査ラインを選択する走査ライン
    選択手段と、 を具備したことを特徴とする走査型顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 ステージ上に載置された試料上に収束光
    学手段により収束されたスポット光を走査することによ
    り試料を観察する走査型顕微鏡装置において、 前記試料に走査されるスポット光による画像情報から試
    料の画像情報を取り込む画像取り込み手段と、 取り込まれた画像を表示する試料画像表示手段と、 前記画像取り込み手段により取り込まれた各ライン内の
    輝度値の分布を算出する輝度算出手段と、 前記輝度算出手段により算出された輝度値を各ライン毎
    に記憶する記憶手段と、 前記ステージの移動量を計測する計測手段と、 前記記憶手段に記憶している前記各ライン毎の輝度値及
    び前記計測手段による前記ステージの移動量の計測値を
    基に、次回の試料画像取り込み時の前記収束光学手段に
    よるスポット光の走査ラインを選択する走査ライン選択
    手段と、 を具備したことを特徴とする走査型顕微鏡装置。
JP5960497A 1997-03-13 1997-03-13 走査型顕微鏡装置 Withdrawn JPH10253889A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5960497A JPH10253889A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 走査型顕微鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5960497A JPH10253889A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 走査型顕微鏡装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10253889A true JPH10253889A (ja) 1998-09-25

Family

ID=13118036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5960497A Withdrawn JPH10253889A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 走査型顕微鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10253889A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005128086A (ja) * 2003-10-21 2005-05-19 Olympus Corp 走査型顕微鏡システム
JP2020073888A (ja) * 2012-06-26 2020-05-14 ケーエルエー コーポレイション 角度分解反射率測定における走査および回折の光計測からのアルゴリズム的除去

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005128086A (ja) * 2003-10-21 2005-05-19 Olympus Corp 走査型顕微鏡システム
JP2020073888A (ja) * 2012-06-26 2020-05-14 ケーエルエー コーポレイション 角度分解反射率測定における走査および回折の光計測からのアルゴリズム的除去

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5732265B2 (ja) 顕微鏡システム、焦点位置検出方法および焦点位置検出プログラム
JP4700299B2 (ja) 共焦点走査型顕微鏡
EP1882967A1 (en) Scanning type observing device
JP3896196B2 (ja) 走査型顕微鏡
JP3579166B2 (ja) 走査型レーザ顕微鏡
JP4576112B2 (ja) 共焦点レーザ顕微鏡
WO2008065741A1 (fr) Microscope confocal
JPH10253889A (ja) 走査型顕微鏡装置
JP4477170B2 (ja) 走査型顕微鏡装置
JP3708277B2 (ja) 走査型光学測定装置
JP4885439B2 (ja) カラー画像取得方法及び共焦点レーザ顕微鏡
JP5119111B2 (ja) 顕微鏡装置
JP2007286284A (ja) 共焦点走査型顕微鏡システム、及びそれを使用した観察方法
JPH1172308A (ja) 高さ測定方法及びその装置
JP3518923B2 (ja) 共焦点走査型光学顕微鏡の自動画像形成装置
JP3573508B2 (ja) 共焦点走査型光学顕微鏡
JP4398183B2 (ja) 共焦点顕微鏡
JP2004145153A (ja) 光量飽和表示機能付共焦点顕微鏡
JPH09274142A (ja) 走査型顕微鏡
JP2001091844A (ja) 共焦点走査型顕微鏡
JPH08278450A (ja) 走査型共焦点顕微鏡の自動画像形成装置
JP2008046509A (ja) 走査型共焦点レーザ顕微鏡による計測方法及びその制御システム
JP4914567B2 (ja) 走査型共焦点顕微鏡
JP2924514B2 (ja) 断面形状測定装置
JP4903377B2 (ja) 顕微鏡装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601