JP2006084604A - レンズアクセサリの着脱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レンズ鏡筒に対して角度位置が特定されるアクセサリの場合には当該角度位置でのレンズ鏡筒への装着を可能にする一方で、角度位置が特定されないアクセサリの場合には角度位置を設定する作業を不要にしてレンズ鏡筒への迅速な装着を可能にしたアクセサリの着脱構造を提供する。
【解決手段】 円周方向に設けられた複数のバヨネット係合部11〜14を備えるレンズ鏡筒1と、バヨネット係合部に係合される複数のバヨネット片21A〜24Aを備える花弁型レンズフード2Aとを備え、レンズ鏡筒1に対して特定の角度位置で装着される花弁型レンズフード2Aは他のバヨネット片よりも長く形成された特定のバヨネット片21A,23Aを備え、レンズ鏡筒1に対して装着時の角度位置が特定されない丸型レンズフードはバヨネット片はバヨネット係合部のいずれにも係合可能な長さに形成される。
【選択図】 図6

Description

本発明はカメラの撮影レンズのレンズ鏡筒の先端部にレンズフード等のアクセサリを着脱可能にした着脱構造に関する。
カメラの撮影レンズでは、レンズ鏡筒の先端部にフィルタやレンズフード等のアクセサリを着脱可能に構成しており、この着脱構造としてはネジ構造やバヨネット構造が一般に用いられているが、特にレンズフードのように迅速な着脱が要求されるアクセサリの場合にはバヨネット構造が採用されることが多い。図1はレンズ鏡筒1にレンズフード2を着脱可能としたバヨネット構造を示しており、レンズ鏡筒1の先端部には一部は図には表れないが円周方向の4箇所にバヨネット係合部11,12,13,(14)が形成されている。各バヨネット係合部11〜14はそれぞれレンズ鏡筒1の外周面に設けたフランジ101に沿って円周方向に所要の長さのバヨネット係合片103が立設され、これらバヨネット係合片103とフランジ101との間にバヨネット溝102を形成するとともに、円周方向に隣接しているバヨネット係合片103との相互間には前記バヨネット係合片103が存在していないバヨネット開口104を形成している。
一方、レンズフード2には前記バヨネット係合部11〜14に対向するように円周方向の4箇所にそれぞれバヨネット片21,22,23,24が設けられている。このバヨネット片21〜24は前記レンズ鏡筒1のバヨネット開口103とほぼ等しい円周方向の長さで外径方向に突出する円弧片として構成されている。そして、このレンズフード2をレンズ鏡筒1に装着する際には、各バヨネット片21〜24を対応するバヨネット係合部11〜14の各バヨネット開口103を通してレンズ鏡筒1の筒軸方向に進入させ、その上でレンズフード2を円周方向に回動することでバヨネット片21〜24をバヨネット溝102内に進入させ、バヨネット片21〜24をフランジ101とバヨネット係合片103との間で挟持するとともに、この挟持に際して両者間に生じる摩擦力によって係合状態を保持している。
このバヨネット構造ではバヨネット片をバヨネット係合部に係合させたときに、バヨネット片とバヨネット係合片との間に生じる摩擦力によってレンズフードの装着状態を保持する構成であるため、磨耗による保持力の低下や装着操作性の低下等の問題が生じることは避けらない。そのため特許文献1のようなローラを備えて転がり摩擦による着脱を実現した構造が提案されている。
特許第3367191号公報
ところで、カメラの撮影レンズに装着されるレンズフードには、図2に示すように、代表的なものとして花弁型レンズフード2Aと丸型レンズフード2Bがあり、撮影者が任意に選択して使用することが可能である。花弁型レンズフード2Aは撮影レンズでの撮影時に被写体のけられが生じないように、矩形をした撮影画面の四隅に対応する円周部分においてフードに切欠を設けたものである。通常では花弁型レンズフード2Aは上下に対称な形状に形成される。したがって、花弁型レンズフード2Aはレンズ鏡筒1に対して上下方向の向き、すなわちレンズ鏡筒1に対するレンズフードの円周方向の角度位置を正しい角度位置に設定した状態で装着する必要がある。一方、丸型レンズフード2Bは図2に示すように花弁型レンズフードのような切欠を設けていない円筒型をしたものであり、レンズフードの円周方向の角度位置が規定されることはなく、任意の角度位置でレンズ鏡筒に装着することが可能である。
図1に示したようなバヨネット構造では、4つのバヨネット係合部11〜14やバヨネット片21〜24が円周方向に等しい中心角度間隔で、しかもそれぞれが同じ寸法に形成されているので、レンズフードをレンズ鏡筒に装着する際にバヨネット片をバヨネット係合部に係合させることが可能であればレンズフードをレンズ鏡筒に対して任意の角度位置で装着することが可能とされている。そのため、このバヨネット構造では、花弁型レンズフードをレンズ鏡筒に対して誤った角度位置に装着してしまうことがあり、この場合には撮影レンズでの撮影時に被写体のけられが発生する等の不具合が発生する。これを防止するために、特定のバヨネット片を特定のバヨネット係合部に係合させるように構成することで、花弁型レンズフードをレンズ鏡筒に対して正しい角度位置に装着するようにした構成が提案されている。例えば、バヨネット係合部とバヨネット片が特定の組み合わせでないと係合することができないように、特定のバヨネット係合部やバヨネット片の寸法を他のものと相違させる構成とすればよい。
しかしながら、このような特定バヨネット係合部や特定バヨネット片を備えるバヨネット構造を丸型レンズフードに適用した場合には、丸型レンズフードについても所定の角度位置で装着を行う必要が生じ、装着作業が面倒なものになる。特に、丸型レンズフードは外形状からフードの上下方向を判断することが難しいため、特定バヨネット片を特定バヨネット係合部に対応位置させることが難しく、レンズ鏡筒へのスムーズな装着が困難になる。最悪の場合には4つのバヨネット片とバヨネット係合部を順番に全部合わせてみないと正しい状態で装着することができなくなる。
特許文献1の着脱構造ではローラによる摩擦を低減する上では有効であるが、構造が複雑になるとともに高価なものになり、また前記したようにアクセサリの装着作業が面倒なものになるという問題を解消することは困難である。
本発明の目的は、装着に際しての角度位置が特定されるアクセサリの場合には当該角度位置でのレンズ鏡筒への装着を可能にする一方で、角度位置が特定されないアクセサリの場合には角度位置を設定する作業を不要にしてレンズ鏡筒への迅速な装着を可能にしたアクセサリの着脱構造を提供することにある。
本発明のアクセサリの着脱構造は、円周方向の複数箇所に設けられた複数のバヨネット係合部を備えるレンズ鏡筒と、バヨネット係合部に係合される複数のバヨネット片を備えるアクセサリとを備え、バヨネット係合部は特定の長さのバヨネット片が係合可能な特定のバヨネット係合部を備え、レンズ鏡筒に対して特定の角度位置で装着されるアクセサリは前記特定のバヨネット係合部にのみ係合する特定のバヨネット片を備え、レンズ鏡筒に対して装着時の角度位置が特定されないアクセサリはバヨネット片はバヨネット係合部のいずれにも係合可能に形成されていることを特徴とする。
ここで、バヨネット係合部は、レンズ鏡筒の外周面に形成されたフランジと、フランジとの間にバヨネット溝を構成するバヨネット係合片と、バヨネット係合片と円周方向に隣接され、バヨネット片を前記バヨネット溝に導き入れるためのバヨネット開口とを備えている。バヨネット係合部は、特定のバヨネット係合部のバヨネット開口の円周方向の長さが、他のバヨネット係合部のバヨネット開口の円周方向の長さよりも長く形成されている。
本発明によれば、レンズ鏡筒への装着に際しての角度位置が特定されるアクセサリの場合には、特定バヨネット片を特定バヨネット係合部に係合させることで当該角度位置への設定を容易に行ってレンズ鏡筒への装着を可能にする一方で、角度位置が特定されないアクセサリの場合には角度位置を設定する作業を不要にして任意の角度位置での装着を可能にし、レンズ鏡筒への迅速な装着を可能にする。特に、特定バヨネット係合部のバヨネット開口の円周方向の長さを他よりも長くし、角度位置が特定されるアクセサリの特定バヨネット片の円周方向の長さを他よりも長くすることで、当該アクセサリは特定の角度位置においてのみ特定バヨネット片が特定バヨネット係合部に係合してレンズ鏡筒への装着が可能となり、角度位置が特定されないアクセサリでは円周方向の長さが他よりも長い特定バヨネット片を備えていないため任意の角度位置でバヨネット片がバヨネット係合部に係合でき、レンズ鏡筒への装着が可能になる。
本発明は、好ましくは、角度位置が特定されるアクセサリは花弁型レンズフードであり、角度位置が特定されないアクセサリは丸型レンズフードに適用される。この場合において、レンズ鏡筒には円周方向に等配されたN個(Nは2以上の整数)のバヨネット係合部を備え、そのうちのn個(nは1からN−1までの整数)が特定バヨネット係合部として構成され、レンズフードには各バヨネット係合部に係合される円周方向に等配されたN個のバヨネット片を備え、花弁型レンズフードはそのうちn個のバヨネット片が特定バヨネット片として構成され、丸型レンズフードには特定バヨネット片が存在していない構成とすることが好ましい。
次に、本発明の実施例1を図面を参照して説明する。実施例1では図1に示したように、レンズ鏡筒にレンズフードを着脱可能としたバヨネット構造を示している。レンズ鏡筒1の先端部には、図3に筒軸と直交する方向の断面図を示すように、円周方向の4箇所にそれぞれバヨネット係合部11,12,13,14が形成されている。このバヨネット係合部11〜14は、図1に示したように前記レンズ鏡筒1の先端部の外周に全円周にわたって設けられたフランジ101と、このフランジ101の円周方向の4箇所において当該フランジ101とは筒軸方向に微小間隔離して形成され、前記フランジ101との間にバヨネット溝102を構成する円弧状をしたバヨネット係合片103と、このバヨネット係合片103に円周方向に隣接してレンズフード2のバヨネット片21〜24が筒軸方向に挿通可能なバヨネット開口104を備えている。前記バヨネット溝102は前記バヨネット開口104と反対側に向けられた端部において前記バヨネット係合片103の一部が前記フランジ101に連結されていることによって閉塞されており、この閉塞された端部に近い位置において前記バヨネット溝102の内底一部に微小寸法で外径方向に突出したクリック凸部105が設けられている。
前記4箇所のバヨネット係合部11〜14は図3に示すように、レンズ鏡筒1の円周方向にそれぞれ等しい中心角をもって等配されているが、4箇所のバヨネット係合部11〜14のうち、筒軸を挟んで対向配置される2つバヨネット係合部11,13のバヨネット開口104aの円周方向の長さRaは他の2つのバヨネット係合部12,14の各バヨネット開口104bの円周方向の長さRbとは異なる寸法に形成している。ここでは、カメラを正立状態としたときにレンズ鏡筒1の最も上側と下側にそれぞれ位置する2つのバヨネット係合部11,13を特定バヨネット係合部とし、これら特定バヨネット係合部11,13における各バヨネット開口104aを特定バヨネット開口として定義し、これら特定バヨネット開口104aの円周方向の長さRa1を他の2つのバヨネット係合部12,14の各バヨネット開口104bの円周方向の長さRb1よりも長く形成している。そのため、特定バヨネット係合部11,13のバヨネット係合片103aは他のバヨネット係合部12,14のバヨネット係合片103bよりも円周方向の長さが短くされている。
一方、前記レンズ鏡筒1に装着されるレンズフード2には、図1に概略構成を示すように、レンズ鏡筒1に装着する側の端部に内径方向に向けて内フランジ20を突出形成しており、この内フランジ20の内周面には前記レンズ鏡筒1のバヨネット係合部11〜14に対応して円周方向の4箇所にそれぞれバヨネット片21,22,23,24が設けられている。このバヨネット片21〜24は前記レンズ鏡筒1のバヨネット溝102の内底径と同じ内径寸法を有しており、また、前記レンズ鏡筒1のバヨネット開口104にほぼ等しい円周方向の長さ寸法を有している。前記バヨネット片21〜24の内周面長さ方向の両端2箇所には前記バヨネット溝102に設けたクリック凸部105に係合可能な微小なクリック凹部201が形成されている。
そして、前記レンズフードとして、フードの円周複数箇所に切欠を有する花弁型レンズフード2Aにおいては、図4に筒軸と直交する方向の断面図を示すように、前記4つのバヨネット片21A〜24Aのうち、前記特定バヨネット開口104aに対応する2つのバヨネット片21A,23Aを特定バヨネット片と定義し、この特定バヨネット片21A,23Aの円周方向の長さRa2を前記特定バヨネット開口104aの円周方向の長さRa1にほぼ等しい長さに形成している。他の2つのバヨネット片22A,24Aは、前記特定バヨネット開口104a以外のバヨネット開口104bの円周方向の長さRb1にほぼ等しい長さRb2に形成しており、したがってこれら2つのバヨネット片22A,24Aの長さは前記特定バヨネット片21A,23Aの長さよりも短く形成されている。ここで前記クリック凹部201は前記特定バヨネット片21A,23Aのそれぞれに2箇所ずつ設けられる。
これに対し、フードに切欠を有していない円筒状をした丸型レンズフード2Bでは、図5に筒軸と直交する方向の断面図を示すように、4つのバヨネット片21B,22B,23B,24Bの長さRb2を全て等しく形成し、前記レンズ鏡筒1の特定バヨネット開口以外の2つのバヨネット開口104bの長さRb1に等しい長さ寸法に形成されている。ここで前記クリック凹部201は前記4つのバヨネット片21B〜24Bのそれぞれに2箇所ずつ設けられる。
以上の構成によれば、図1に示したレンズフード2をレンズ鏡筒1に装着する際には、レンズフード2のバヨネット片21〜24をレンズ鏡筒1の各バヨネット係合部11〜14のバヨネット開口104に対向するようにレンズフード2の円周方向の角度位置を設定した上でバヨネット片21〜24がフランジ101に当接するまでバヨネット開口104内に筒軸方向に進入させる。しかる後、レンズフード2を円周方向に回動することでバヨネット片21〜24がバヨネット溝102内に進入され、バヨネット片21〜24はフランジ101とバヨネット係合片103との間に挟持され、これらの間に生じる摩擦力によって係合状態が保持される。また、バヨネット溝102の内底面に設けられたクリック凸部105が、バヨネット片21〜24の内周面に設けられた回転方向の先端側のクリック凹部201に係合することによっても係合状態が保持される。
ここで、花弁型レンズフード2Aをレンズ鏡筒1に装着するときは、図6に示すように、2つの特定バヨネット片21A,23Aをそれぞれ特定バヨネット係合部11,13の特定バヨネット開口103aに対向位置させた角度位置に設定する。このとき、バヨネット片22A,24Aはバヨネット係合部12,14のバヨネット開口103bに対向位置されることは言うまでもない。しかる上で前述のように花弁型レンズフード2Aを円周方向に回動して4つの各バヨネット片21A〜24Aをそれぞれバヨネット溝102に進入させることで図7に示すように各バヨネット片21A〜24Aは各バヨネット係合部11〜14に係合される。そして、各バヨネット溝102内に進入させた各バヨネット片21A〜24Aは、前述のようにバヨネット溝102内においてフランジ101とバヨネット係合片103a,103bとで挟持された際の摩擦力と、回転方向の先端側のクリック凹部201がクリック凸部105を乗り越えて係合することによって両者の係合状態が保持される。なお、図8は図7のA−A線部の断面図である。
なお、花弁型レンズフード2Aは上下が対称な形状であるので、上下を反対にしてレンズ鏡筒1に装着しても問題がない。そのため、実施例1では筒軸を中心にした対称な2つの位置に特定バヨネット係合部11,13と特定バヨネット片21A,23Aを配置しており、上下のいずれの方向でもレンズフードを装着可能としている。ただし、上下方向の形状が対称ではなく上下の区別が要求される花弁型レンズフードの場合には、4つのバヨネット係合部及びバヨネット片のうち、いずれか1つのみを特定バヨネット係合部及びバヨネット片として構成しておけば、花弁型レンズフードを上下方向についても適正に装着することが可能である。
なお、花弁型レンズフード2Aをレンズ鏡筒1に装着する際に、図9に示すように、特定バヨネット片21A,23Aが特定バヨネット開口以外の他の2つのバヨネット開口103bに対向された角度位置では、特定バヨネット片21A,23Aの円周方向の長さが当該これら2つのバヨネット開口103bの円周方向の長さよりも長いため、特定バヨネット片21A,23Aが符号Xで示す箇所においてバヨネット係合片103bに筒軸方向に雨衝突する状態となり、特定バヨネット片21A,23Aを当該バヨネット開口103bに進入させることはできなくなる。そのため、この角度位置ではバヨネット片21A〜24Aをバヨネット溝102に係合させることもできず、花弁型レンズフード2Aをレンズ鏡筒1に装着することは不可能である。
これに対し、丸型レンズフード2Bは4つのバヨネット片21B〜24Bの長さ寸法は、レンズ鏡筒1の特定バヨネット開口103aよりも短い他の2つのバヨネット開口103bの長さに等しいため、図10に示すように、丸型レンズフード2Bのいずれの角度位置でも4つのバヨネット片21B〜24Bは特定バヨネット開口103a内及び他の2つのバヨネット開口103b内にそれぞれ進入させ、さらには各バヨネット溝102内に進入させて図11に示すように係合状態とすることができるので、丸型レンズフード2Bをレンズ鏡筒1に装着することが可能である。このとき、いずれのバヨネット片21B〜24Bが特定バヨネット係合部103aに係合した場合でも、4つのバヨネット片21B〜24Bにはそれぞれクリック凹部201が設けられているのでクリック凸部105に適正に係合して係合状態を保持することが可能になる。
このように、実施例1では、花弁型レンズフード2Aは特定バヨネット片21A,23Aが特定バヨネット係合部11,13に対向される角度位置、すなわち予め設計されている特定の角度位置でのみレンズ鏡筒1に対する装着が可能となる。これにより、花弁型レンズフード2Aが間違った角度位置でレンズ鏡筒1に装着されることが未然に防止でき、撮影レンズでの撮影において花弁型レンズフードによって被写体のけられが生じることが防止される。一方、被写体のけられが生じるおそれのない丸型レンズフード2はバヨネット片の数の4つのいずれの角度位置での装着が可能であり、迅速な装着が実現できる。
なお、以上のレンズフードの装着については、レンズフードを使用しないとき、すなわちレンズフード2A又は2Bを前述と反対に向けてレンズ鏡筒1を覆う向きに装着してレンズフードを収納する場合についても同様である。ただし、このときには各バヨネット片においてはそれぞれ2つ設けられているクリック凹部のうち、前述とは異なる側のクリック凹部がバヨネット溝のクリック凸部に係合してレンズフードを保持させるために利用される。
実施例1では、4つのバヨネット係合部のうち、2つのバヨネット係合部を特定バヨネット係合部として構成しているが、3つあるいは5以上のバヨネット係合部を備える構成としてもよい。この場合には、花弁型レンズフードにはこれに対応して適宜数の特定バヨネット片を備える構成とする。すなわち、本発明ではN個(Nは2以上の整数)のバヨネット係合を備える場合に、n個(nは1からN−1までの整数)のバヨネット係合部を特定係合部とすればよいことが判る。
例えば、図12に示す実施例2では、花弁型レンズフード2Aの4つのバヨネット片21A,22A,23A,24Aのうち、3つのバヨネット片21A,22A,23Aを特定バヨネット片として長さ寸法Ra2に構成したものであり、残りの1つのバヨネット片24Aをそれよりも短い長さ寸法Rb2に構成したものである。一方、丸型レンズフード2Bは図5と同じであり、4つのバヨネット片21B,22B,23B,24Bは全て同じ長さ寸法Rb2に構成している。このように構成しても実施例1と同様に花弁型レンズフード2Aを特定の角度位置のみでレンズ鏡筒1に対する装着が可能になり、丸型レンズフード2Bはいずれの角度位置でもレンズ鏡筒1に対する装着が可能であることは言うまでもない。
ここで、前記実施例1では4つのバヨネット係合部を備えた構成例を示しているが、複数のバヨネット係合部が等しい中心角で円周方向に等配され、そのうちの少なくとも1つのバヨネット開口が特定バヨネット開口としてその円周方向の寸法が長くされ、花弁型レンズフードは特定バヨネット開口に対応して特定バヨネット片の円周方向の寸法が他のバヨネット開口の長さよりも長くされ、丸型レンズフードはいずれのバヨネット片も円周方向の寸法が他のバヨネット開口の寸法に等しくされている構成であれば、実施例1のバヨネット係合部の数に限られるものではない。
前記実施例1では花弁型レンズフードの特定バヨネット片をレンズ鏡筒の特定バヨネット開口に対応させているため、花弁型レンズフードを収納状態でレンズ鏡筒に装着する場合でも特定の角度位置に装着することが要求される。この場合、収納状態のときに花弁型レンズフードを任意の角度位置において収納できるように構成してもよく、実施例3では、花弁型レンズフードのバヨネット片を2列構造としてこれを実現している。すなわち、説明を簡単にするために実施例1と同様にレンズ鏡筒1には4つのバヨネット係合部が設けられ、そのうち2つの特定バヨネット係合部のバヨネット開口の寸法が長く形成されているものとする。
花弁型レンズフード2Aの内フランジ20の軸方向の外面側に図4と同様に第1バヨネット片21A〜24Aを形成し、内面側に図5と同様に第2バヨネット片21B〜24Bを形成する。第1バヨネット片21A〜24Aは実施例1と同じであり、4つのバヨネット片のうち、2つの特定バヨネット片21A,23Aの長さが特定バヨネット開口103aの長さに等しい長さに形成されている。一方、第2バヨネット片21B〜24Bは実施例1における丸型レンズフード2Bのバヨネット片21B〜24Bと同じであり、4つのバヨネット片は特定バヨネット開口103a以外の他のバヨネット開口103bの長さに等しい長さ寸法に形成されている。
実施例3では、花弁型レンズフード2Aをレンズフードとして使用する場合には、図13(a)に示すように、第1バヨネット片21A(〜24A)をレンズ鏡筒1のバヨネット係合部11(〜14)に係合して装着を行う。第1バヨネット片21A(〜24A)は特定バヨネット片21A,23Aが特定バヨネット係合部11,13に対応させて他の第1バヨネット片22A,24Aよりも長く形成されているので、実施例1と同様に特定バヨネット片21A,23Aが特定バヨネット係合部11,13に対向される特定の角度位置でのみ花弁型レンズフードを装着することが可能である。したがって、当該花弁型レンズフード2Aをレンズ鏡筒1に装着した場合には撮影レンズにおける被写体のけられが防止できる。
一方、花弁型レンズフード2Aを収納状態で装着するときには、図13(b)に示すように、当該レンズフードをレンズ鏡筒1に被せるようにして装着するが、このときには第2バヨネット片21B(〜24B)をバヨネット係合部11(〜14)に係合して装着を行う。第2バヨネット片21B(〜24B)は全て特定バヨネット開口103a以外のバヨネット開口103bと同じ短い寸法に形成されているので、花弁型レンズフード2Aをレンズ鏡筒1を覆う位置に収納すべく任意の角度位置で収納しようとしたときには全ての第2バヨネット片21B(〜24B)はいずれのバヨネット係合部11〜14にも係合させることが可能になる。したがって、花弁型レンズフードを収納状態に装着する際には角度位置にかかわりなく装着が可能であり、迅速な装着が可能になる。
なお、本発明は前記実施例に記載したレンズフードに限られるものではなく、フィルタやコンバージョンレンズ等のようにレンズ鏡筒に装着するアクセサリであって、レンズ鏡筒に対して特定の角度位置での装着が要求され、あるいは要求されることがないようなアクセサリであれば本発明の構造を同様に適用することが可能である。
レンズ鏡筒とレンズフードのバヨネット構造を説明するための概略斜視図である。 異なるレンズフードを示す斜視図である。 レンズ鏡筒のバヨネット係合部の断面図である。 花弁型レンズフードのバヨネット片の断面図である。 丸型レンズフードのバヨネット片の断面図である。 花弁型レンズフードを装着する状態を示す模式断面図である。 花弁型レンズフードを装着した状態を示す模式断面図である。 図7のA−A線断面図である。 花弁型レンズフードを誤った角度位置で装着する状態を示す模式断面図である。 丸型レンズフードを装着する状態を示す模式断面図である。 丸型レンズフードを装着した状態を示す模式断面図である。 実施例2の花弁型レンズフードのバヨネット片の断面図である。 花弁型レンズフードの実施例3の図8と同様の断面図である。
符号の説明
1 レンズ鏡筒
2 レンズフード
2A 花弁型レンズフード
2B 丸型レンズフード
11〜14 バヨネット係合部
11,13 特定バヨネット係合部
21A〜24A バヨネット片
21B〜24B バヨネット片
101 フランジ
102 バヨネット溝
103 バヨネット係合片
103a 特定バヨネット係合片
104 バヨネット開口
104a 特定バヨネット開口
105 クリック凸部
201 クリック凹部

Claims (5)

  1. 円周方向の複数箇所に設けられた複数のバヨネット係合部を備えるレンズ鏡筒と、前記バヨネット係合部に係合される複数のバヨネット片を備えるアクセサリとを備え、前記バヨネット係合部は特定の長さのバヨネット片が係合可能な特定のバヨネット係合部を備え、前記アクセサリのうち、前記レンズ鏡筒に対して特定の角度位置で装着されるアクセサリは前記特定のバヨネット係合部にのみ係合される特定のバヨネット片を備え、前記アクセサリのうち、前記レンズ鏡筒に対して装着時の角度位置が特定されないアクセサリは前記バヨネット片が前記バヨネット係合部のいずれにも係合可能に形成されていることを特徴とするレンズアクセサリの着脱構造。
  2. 前記バヨネット係合部は、レンズ鏡筒の外周面に形成されたフランジと、前記フランジとの間にバヨネット溝を構成するバヨネット係合壁と、前記バヨネット係合壁と円周方向に隣接され、前記バヨネット片を前記バヨネット溝に導き入れるためのバヨネット開口とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のレンズアクセサリの着脱構造。
  3. 前記バヨネット係合部は、前記特定のバヨネット係合部のバヨネット開口の円周方向の長さが、他のバヨネット係合部のバヨネット開口の円周方向の長さよりも長く形成されていることを特徴とする請求項2に記載のレンズアクセサリの着脱構造
  4. 前記角度位置が特定されるアクセサリは花弁型レンズフードであり、前記角度位置が特定されないアクセサリは丸型レンズフードであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のレンズアクセサリの着脱構造。
  5. 前記レンズ鏡筒には円周方向に等配されたN個(Nは2以上の整数)のバヨネット係合部を備え、そのうちのn個(nは1からN−1までの整数)のバヨネット係合部が特定バヨネット係合部として構成され、前記レンズフードには前記各バヨネット係合部に係合される円周方向に等配されたN個のバヨネット片を備え、前記花弁型レンズフードはそのうちn個のバヨネット片が特定バヨネット片として構成され、前記丸型レンズフードには特定バヨネット片が存在していないことを特徴とする請求項4に記載のレンズアクセサリの着脱構造。

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