JP2006083800A - 車輌運転開始時刻を推定してエンジン暖機運転を行う車輌 - Google Patents

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Abstract

【課題】寒冷気候下に於いて運転者が車輌の運転を開始しようとするとき、エンジン暖機、車室内暖房、排気浄化触媒暖機が完了しているような車輌を提供する。
【解決手段】車輌の運転停止中に電子式運転制御装置により少なくともカレンダデータと時刻とに基づいてエンジンの暖機運転の開始時刻を算出し、該時刻が到来したとき車輌がなお運転停止中であれば、電子式運転制御装置の指令によりエンジン暖機運転を実行する。更に、所定の時間が経過しても車輌の運転が開始されないときは、エンジン暖機運転を中止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車輌の運転開始時刻を推定してエンジンの暖機運転を行う車輌に係る。
エンジン(ここでは内燃機関)の始動に当って、エンジンの温度が制御装置のROMに記憶されている所定温度よりも低いときには、バッテリからの電流によりヒータを作動させてエンジンを予熱し、また燃料ポンプやオイルポンプを作動させて燃料や潤滑油を予め圧送する等の機関始動準備作動を行うことは、例えば下記の特許文献1に記載されている如く既に公知である。但し、従来より公知の車輌に於けるこのような機関始動準備作動は、いずれもイグニションスイッチ或はそれに代わる機関始動準備スイッチが閉じられる等の運転者による車輌運転開始指令が発せられてから行われる作動である。
特開平8-61105
上記の如く、エンジンの温度が低いとき、始動に先立ってバッテリからの電流によるヒータの作動によりエンジンが予熱され、或は燃料ポンプやオイルポンプが作動されて燃料や潤滑油が予め圧送される等の機関始動準備作動が行われれば、寒冷な気候下でのエンジンの始動が滑らかに行われるが、運転者はイグニションスイッチ或は機関始動準備スイッチを閉じてから機関始動準備作動が完了するまで幾分かの時間を待たなければならない。しかも、バッテリからの電流によるヒータの作動によるエンジンの予熱の効果は極限られたものであり、エンジンの実質的な暖機はやはりエンジン自身の運転によらなければ得られず、そのためには更に待ち時間が必要であり、それは寒冷な気候の下ではかなりの時間に及ぶ。また、車室内の暖房は通常エンジンの冷却水によって行われるので、暖房が得られるのはエンジンの暖機よりさらに遅れる。
本発明は、寒冷地に於いても運転者が車輌の運転を開始しようとするとき、少なくともエンジンはすでに十分暖機されており、また、より好ましくは、車室内も快適な温度に暖められており、更には排気浄化触媒やO2センサの如き排気浄化手段の構成要素も暖機されていて、エンジンの運転が本格的に開始されたときには、その当初から直ちに十分な排気浄化機能が発揮されるような車輌を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するものとして、本発明は、電子式運転制御装置を備え、車輌の運転停止中に前記電子式運転制御装置により少なくともカレンダデータと時刻とに基づいてエンジンの暖機運転の開始時刻を算出し、該時刻が到来したとき車輌がなお運転停止中であれば、前記電子式運転制御装置の指令により前記エンジン暖機運転を実行するようになっていることを特徴とする車輌を提案するものである。
前記エンジン暖機運転開始時刻の算出には、更に天候データ、或は運転履歴、或はこれら両者が参照されてよい。
また、前記エンジン暖機運転を実行したとき、前記エンジン暖機運転が所定量行われても車輌の運転が開始されないときには、前記電子式運転制御装置の指令により前記エンジン暖機運転を中止するようになっていてよい。
前記エンジン暖機運転の所定量は、エンジン暖機運転時間或はエンジン暖機度に基づいて定められてよく、更に排気浄化触媒の暖機度を参照して定められてよい。また前記エンジン暖機運転に加えて車室内暖房が実行され、前記エンジン暖機運転の所定量は更に車室内温度を参照して定められてよい。
上記いずれの場合にも、エンジン暖機運転に加えてO2センサの電気ヒータによる予熱が実行されてよい。
更に、前記所定量のエンジン暖機運転の完了により前記エンジン暖機運転が中止されたときには、前記電子式運転制御装置により少なくともカレンダデータと時刻とに基づいてエンジン暖機運転の次候補の開始時刻を算出し、該時刻が到来したとき車輌がなお運転停止中であれば、前記電子式運転制御装置の指令により前記次候補エンジン暖機運転を実行するようになっていてよい。この場合にも、前記次候補エンジン暖機運転開始時刻の算出には、更に天候データ、或は運転履歴、或はこれら両者が参照されてよい。
また、前記次候補エンジン暖機運転を実行したとき、前記次候補エンジン暖機運転が所定量行われても車輌の運転が開始されないときには、前記電子式運転制御装置の指令により前記次候補エンジン暖機運転を中止するようになっていてよい。この場合にも、前記次候補エンジン暖機運転の所定量はエンジン暖機運転時間、或はエンジン暖機度に基づいて定められてよく、更に排気浄化触媒の暖機度を参照して定められてよい。また、この場合にも、前記次候補エンジン暖機運転に加えて車室内暖房が実行され、前記次候補エンジン暖機運転の所定量は更に車室内温度を参照して定められてもよい。
上記いずれの場合にも、次候補エンジン暖機運転に加えてO2センサの電気ヒータによる予熱が実行されてよい。
上記の如く、車輌が電子式運転制御装置を備え、車輌の運転停止中に前記電子式運転制御装置により少なくともカレンダデータと時刻とに基づいてエンジンの暖機運転の開始時刻を算出し、該時刻が到来したとき車輌がなお運転停止中であれば、前記電子式運転制御装置の指令により前記エンジン暖機運転を実行するようになっていれば、車輌が定期運行バスや定期運行貨物車の如く高い精度にてカレンダデータと時刻に従って運転を開始される場合だけでなく、通勤用自家用車の如く毎朝かなりの精度にてカレンダデータと時刻とに従って運転が開始される場合にも、予めそのことが運行開始スケジュールとして設定入力されることにより、車輌の運転が開始される前に必要にして十分な時間をかけてエンジンの暖機運転を行うことができ、特に冬場の早朝の寒冷時にも常に運転者に待ち時間を潰させることなく十分に暖機されて快適に運転が開始され且つ車輌の冷温始動時に多く生ずる有毒排気ガス成分の排出を抑制した車輌を提供することができる。
前記エンジン暖機運転開始時刻の算出に更に天候データが参照されるようになっていれば、エンジン暖機に要する時間を見積もってエンジン暖機運転開始時刻を定めるに当って、外気温度や風の状態をカレンダデータと時刻に加味して判断を行うことができ、予想される車輌運転開始時刻に先立つエンジン暖機運転の開始時刻をより適切に算出することができる。
また前記エンジン暖機運転開始時刻の算出に更に運転履歴が参照されるようになっていれば、カレンダデータと時刻に基づく車輌運転開始の基本的スケジュールを過去の実際の運転状況に基づいて修正し、運転者の車輌運転開始行動の変化によりよく追従してエンジン暖機運転開始時刻を算出することができる。
しかし、それでも尚、カレンダデータと時刻に基づき、或いはそれに天候状態や運転履歴による修正を加えて算出され開始されたエンジン暖機運転が完了しても、運転者に於ける何らかの都合で車輌運転が開始されないことは当然あり得る。そこで、エンジン暖機運転を実行したとき、エンジン暖機運転が所定量行われても車輌の運転が開始されないときには、電子式運転制御装置の指令によりエンジン暖機運転を中止するようになっていれば、エンジン暖機運転が無駄となる度合いは最小限に抑えられる。
前記エンジン暖機運転の所定量は、エンジン暖機運転開始時刻の算出と同時に、カレンダデータと時刻に基づき、或は更に天候データ、或は更に運転履歴を参照して、エンジン暖機運転時間としても求められるが、エンジン暖機運転に基づき実際に生ずるエンジン暖機度を検出することによっても求められる。
前記エンジン暖機運転の所定量が更に排気浄化触媒の暖機度を参照して定められれば、エンジン暖機に加えて排気浄化触媒をも所定の度合に確実に暖機することができる。
またエンジン暖機運転に加えて車室内暖房が実行されるときに、エンジン暖機運転の所定量が更に車室内温度を参照して定められれば、エンジン暖機に加えて車室内暖房をも所定の度合まで確実に行っておくことができる。
いずれの場合にも、エンジン暖機運転に加えてO2センサの電気ヒータによる予熱が実行されれば、エンジン暖機運転の過程から早期にO2センサを有効に作動させ、エンジン暖機運転をエンジン暖機に適したリッチ運転とする如き制御をより早くから正確に行うことができる。
更に、所定量のエンジン暖機運転の完了により前記エンジン暖機運転が中止されたときには、電子式運転制御装置により少なくともカレンダデータと時刻とに基づいてエンジン暖機運転の次候補の開始時刻を算出し、該時刻が到来したとき車輌がなお運転停止中であれば、電子式運転制御装置の指令により次候補エンジン暖機運転を実行するようになっていれば、最初の車輌運転開始スケジュールが実行されないときにも、車輌運転開始は次候補のスケジュールに従って実行される可能性が高いような場合に、再度それに合わせてエンジン暖機運転を行わせることができる。
かかる次候補エンジン暖機運転開始時刻の算出に於いても、更に天候データが参照されるようになっていれば、次候補エンジン暖機運転に要する時間を見積もって次候補エンジン暖機運転開始時刻を定めるに当って、外気温度や風の状態をカレンダデータと時刻に加味して判断を行うことができ、予想される車輌運転開始時刻に先立つエンジン暖機運転の開始時刻をより適切に算出することができる。
また次候補エンジン暖機運転開始時刻の算出に於いても、更に運転履歴が参照されるようになっていれば、カレンダデータと時刻に基づく車輌運転開始の基本的スケジュールを過去の実際の運転状況に基づいて修正し、運転者の車輌運転開始行動の変化によりよく追従して次候補エンジン暖機運転開始時刻を算出することができる。
しかし、また、それでも尚、カレンダデータと時刻に基づき、或いはそれに天候状態や運転履歴による修正を加えて算出され開始された次候補のエンジン暖機運転が完了しても、運転者に於ける何らかの都合で車輌運転が開始されないことは当然あり得る。そこで、次候補エンジン暖機運転を実行したとき、エンジン暖機運転が所定量行われても車輌の運転が開始されないときには、電子式運転制御装置の指令により次候補エンジン暖機運転を中止するようになっていれば、次候補エンジン暖機運転が無駄となる度合いは最小限に抑えられる。
次候補エンジン暖機運転に於いても、エンジン暖機運転の所定量は、エンジン暖機運転開始時刻の算出と同時に、カレンダデータと時刻に基づき、或は更に天候データ、或は更に運転履歴を参照して、次候補エンジン暖機運転時間としても求められるが、次候補エンジン暖機運転に基づき実際に生ずるエンジン暖機度を検出することによっても求められる。
次候補エンジン暖機運転に於いても、次候補エンジン暖機運転の所定量が更に排気浄化触媒の暖機度を参照して定められれば、エンジン暖機に加えて排気浄化触媒をも所定の度合に確実に暖機することができる。
また次候補エンジン暖機運転に於いても、次候補エンジン暖機運転に加えて車室内暖房が実行されるときに、次候補エンジン暖機運転の所定量が更に車室内温度を参照して定められれば、エンジン暖機に加えて車室内暖房をも所定の度合まで確実に行っておくことができる。
いずれの次候補エンジン暖機運転場合にも、エンジン暖機運転に加えてO2センサの電気ヒータによる予熱が実行されれば、エンジン暖機運転の過程から早期にO2センサを有効に作動させ、エンジン暖機運転をエンジン暖機に適したリッチ運転とする如き制御をより早くから正確に行うことができる。
上記の如き次候補のエンジン暖機運転の開始と中止は、各車輌の運転状況に応じて順次任意の段階まで準備されてよいことは明らかであろう。
図1は、本発明による車輌を一つの実施の形態に於いて上記のエンジン暖機運転、触媒暖機、車室内暖房、O2センサ予熱に関与する要部について示す概略図である。図に於いて、10は車輌のエンジンである。エンジン10により車輪を駆動する駆動系、車輪および車体は自明であり且つ本発明の要旨には直接関係しないので省略されている。図示の例ではエンジンは4つの気筒12を備えた4気筒エンジンである。これらの気筒には吸気絞り弁14および吸気マニホールド16を経て空気が供給されると共に、燃料タンク18より燃料ポンプ20により汲み上げられて加圧され、燃料調圧弁22により調圧された燃料が、燃料噴射弁24を経て噴射供給され、これらの空気と燃料よりなる混合気が点火栓26により着火されて爆燃し、ピストンが駆動され、爆燃後の排気は排気マニホールド28より排気管30および触媒コンバータ32を経て大気へ排出されるようになっている。
エンジン10のシリンダブロック内には、エンジンの作動中、図には示されていない冷却水循環ポンプにより冷却水が循環されるようになっており、その一部が暖房制御弁34の制御の下に放熱器36を通って循環され、車室内の暖房を行うようになっている。
38はマイクロコンピュータを備えた電子式運転制御装置である。この電子式運転制御装置には、イグニッションスイッチ40よりそのオンオフを示す信号、気温センサ42より気温を示す信号、車室温センサ44より車室温を示す信号が供給されている他、シリンダブロックに取り付けられた冷却水温度センサ46よりエンジンの温度を示す信号、触媒コンバータ温度センサ48より触媒の温度を示す信号、O2センサ50より排気ガス中の酸素の存在を示す信号が供給されている。O2センサ44はO2センサ予熱制御スイッチ52の制御の下に必要に応じてバッテリ54からの電流を供給され、予熱され得るようになっている。
電子式運転制御装置38は本発明によるエンジン暖機運転実行機能を運転者の随意により解除する手動による元スイッチ56を経てバッテリ54より電源電力を供給されており、元スイッチ56が閉じられている限り、イグニションスイッチ40が閉じられなくても、本発明によるエンジン暖機運転制御を実行し得るようになっている。
電子式運転制御装置38内のコンピュータには、カレンダおよび時計が組み込まれていると共に、車輌の運転履歴を収集し、解析し、蓄積する機能を含む制御プログラムが組み込まれている。
図2は、図1に例示した如き構成により本発明の車輌に於いてエンジン暖機運転を含む準備運転行う要領の一例を示すフローチャートである。かかるフローチャートによる制御は、上記の元スイッチ56が開かれることにより車輌が完全停止状態とされないときは、イグニションスイッチ40がオフとされた通常の車輌停止中にも継続して実行されるようになっている。
制御が開始されると、ステップオ10に於いて車輌が運転中であるか否かが判断される。これはイグニションスイッチ40が閉じられているか否かによって判断されてよい。答がイエスのときには、制御はステップ20へ進み、運転履歴の収集、解析、蓄積が行われる。これは、電子式運転制御装置38に予め設定されているカレンダデータおよび時刻に基づき、或いはそれに更に気温センサ42により検出された気温の如き天候データを参照して、算出されるエンジン暖機運転のためのエンジン始動スケジュールに対比して、実際の準備運転開始がどのように変更されたかを記録し、その変更を適当な分類基準に従って分類し、適当な重みをつけて集積し、以後のエンジン始動スケジュールの事前の修正に反映させるものであってよい。制御がステップ20へ進んだときには、更にステップ30に進み、以下に説明されるカウント値NおよびフラグFがそれぞれ0リセットされる。
ステップ10の答がノーであるときには、制御はステップ40へ進み、フラグFが1であるか否かが判断される。このフラグFは後述のステップ90に於いて1にセットされるものであり、制御が最初に開始されたとき、或いは車輌が一度運転され、制御が上記のステップ30へ進んだ後では0にリセットされているので、制御の最初の開始時、或いは車輌の運転が停止された後、即ちイグニッションスイッチがオフとされた直後から答はノーである。このとき制御はステップ50へ進む。
ステップ50に於いては、少なくともカレンダデータと時刻とを参照し、或いはそれに更に気温等の天候データを参照し、予め設定されているプログラムに基づいて、或いは更に上記のステップ20に於いて蓄積された運転履歴を参照して予め設定されているプログラムを修正して、次回の車輌運転は何時開始されるかを予測し、またそのときエンジンはどのような温度状態にあり、暖機運転がどの程度に望まれるか、或は更に触媒コンバータはどのような温度状態にあり、エンジンをどの程度に暖機運転すれば触媒コンバータがどの程度に暖機されるか、或は更に車室内温度はどのような状態にあって予め車室内を暖房しておくことが望まれるか否かの演算を行い、エンジン暖機運転のためにエンジンを始動させる時刻、更にエンジンの暖機と、更には触媒コンバータの暖機のための好ましいエンジン暖機運転の時間、或は更に車室内暖房を行う程度、更にO2センサを電気により予熱するのが好ましいかどうか、等の準備運転の仕様が演算により求められる。これらの準備運転仕様の演算は、まず最も起こる可能性の高い第1候補の車輌運転について行われる。これは上記のカウント値Nが最初0にリセットされていることにより選択される。
以上の演算によりエンジン暖機運転のためにエンジンを始動すべき時刻が算出されると、制御はステップ60へ進み、その時刻に至ったか否かが判断される。ステップ60の答がノーである間、制御はステップ10へ戻り、その答がノーである間、上記のステップ40よりステップ50および60を通る制御が繰り返される。算出された時刻に至り、ステップ60の答がイエスに転ずると、制御はステップ70へ進む。
ステップ70に於いては、ステップ50にて算出された準備運転仕様に従ってエンジン暖機運転の開始に始まる準備運転が実行される。エンジン暖機運転は、電子式運転制御装装置38の指令に基づいて燃料ポンプ20を起動し、図には示されていないスタータを作動させ、燃料噴射弁24および点火栓26を作動させてエンジンを暖機運転し、またそれによって触媒コンバータ32を暖機し、更に状況に応じてエンジンが暖機したところで暖房制御弁34を開いて車室内の暖房を行う要領にて実行される。また状況に応じてO2センサ予熱制御スイッチ52を閉じ、バッテリ54からの電流によりO2センサを予熱し、早期にO2センサより空燃比に関する正しい情報が得られる状態とする。エンジン暖機運転によるエンジンおよび触媒コンバータの暖機状態は、エンジン冷却水温度センサ46および触媒コンバータ温度センサ48により検出される。エンジン暖機運転が開始されると、ステップ80にて上に計算された準備運転仕様に従ってエンジン暖機運転実行時間を計るタイマがセットされ、次いでステップ90にてフラグFが1にセットされる。これより制御はステップ10へ戻り、ステップ10の答がノーであることにより制御がステップ40へ進むと、フラグFは1にセットされているので答はイエスとなり、これ以後制御はステップ100へ進むようになる。
ステップ100に於いては、ステップ80にてセットされたタイマがタイマアウトしたか否かが判断される。答がノーである間、制御はそのままにステップ10へ戻り、準備運転の実行が続けられる。ステップ80にて設定される準備運転実行時間、実質的にはエンジン暖機運転時間は、理想的には、それがほぼ満了する直前に車輌の運転が開始されるような時間である。そのように予想された適時に車輌の運転が開始されれば、エンジンはそのまま実働運転に入るので、それまでのエンジン暖機運転は自然に解消される。このとき制御はステップ10の答がノーからイエスに転ずることによりステップ20へ進み、上記の通り車輌運転開始の実績に基づき運転履歴の収集、解析、蓄積が行われる。
しかし、計算された準備運転実行時間が過ぎても予想された車輌の運転が開始されず、ステップ100の答がイエスに転ずるに至ると、制御はステップ110へ進み、準備運転は中止される。このときには、制御はステップ120へ進み、カウント値Nが一例として2であるか否かが判断される。制御が最初にステップ120に至ったときには、カウント値Nは0にリセットされているので答はノーであり、制御はステップ130へ進む。ステップ130に於いては、カウント値Nを1だけ増大することが行われ、次いでステップ140に於いてフラグFが0にリセットされる。
これより制御はステップ10へ戻り、尚車輌の運転が開始されないときには、制御は再度ステップ40よりステップ50へ進み、ここで再び上に説明したステップ50に於ける演算が行われるが、このときにはカウント値Nが1となっているので、ここでの演算により予測されるのは次候補の準備運転である。そして次候補の準備運転のエンジン暖機運転開始時刻が算出されると、ステップ60に於いてその時刻の到来が監視され、時刻の到来に伴って上記と同様の要領によりその実行が開始される。
この場合にも、予想された時間内に車輌の運転が開始されれば次候補準備運転は自然に解消され、このときにも次候補準備運転のための運転履歴の収集、解析、蓄積が行われる。しかし、この次候補準備運転を行っても予想された時間内に車輌運転が開始されないときには、再び制御はステップ100よりステップ110へ進み、次候補準備運転が停止され、更にステップ120に於いてカウント値Nが2であるか否かが判断される。Nはまだ1であるので、図示例では答はノーであり、再度ステップ130に於いてNを2に増大させることが行われる。
この後、尚まだ車輌の運転が開始されないときには、制御は再びステップ10よりステップ40を経てステップ50へ進み、上に説明した要領による準備運転開始のための演算が行われるが、今度はカウント値Nが2となっているので、対象となる準備運転は上記の次候補に次ぐ第2番目の次候補である。以下の制御は上記と同様の要領により行われる。そして、この時にも、予想された時間内に車輌の運転が開始されれば、準備運転は自然に解消されるが、予想された時間内に車輌の運転が開始されないときには、再度制御はステップ110へ進み、準備運転は中止される。このとき図示の例ではステップ120の答はイエスとなり、それ以上の準備運転のための制御は行われない。
図3は、図2に示すフローチャートによる制御の一部を変更した本発明の車輌に於ける準備運転の他の一例を示すフローチャートである。この例では、図2のフローチャートのステップ80に於けるタイマセットとステップ100に於けるタイムアウトの監視に代えて、ステップ105に於いてエンジン温度Teが所定の暖機温度Terに達したか否かが判断されるようになっている。その他の制御は図2に於けると同じである。
以上に於いては本発明を特定の実施の形態について詳細に説明したが、かかる実施の形態について本発明の範囲内にて種々の変更が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
本発明による車輌を一つの実施の形態に於いてそのエンジン暖機を含む準備運転に関与する要部について示す概略図。 図1に例示した如き構成により本発明の車輌に於いて準備運転を行う要領の一例を示すフローチャート。 図2に示すフローチャートによる制御の一部を変更した他の一例を示す同様のフローチャート。
符号の説明
10…エンジン、12…気筒、14…吸気絞り弁、16…吸気マニホールド、18…燃料タンク、20…燃料ポンプ、22…燃料調圧弁、24…燃料噴射弁、26…点火栓、28…排気マニホールド、30…排気管、32…触媒コンバータ、34…暖房制御弁、36…放熱器、38…電子式運転制御装置、40…イグニッションスイッチ、42…気温センサ、44…車室温センサ、46…エンジン冷却水温度センサ、48…触媒コンバータ温度センサ、50…O2センサ、52…O2センサ予熱制御スイッチ、54…バッテリ、56…元スイッチ

Claims (18)

  1. 電子式運転制御装置を備え、車輌の運転停止中に前記電子式運転制御装置により少なくともカレンダデータと時刻とに基づいてエンジンの暖機運転の開始時刻を算出し、該時刻が到来したとき車輌がなお運転停止中であれば、前記電子式運転制御装置の指令により前記エンジン暖機運転を実行するようになっていることを特徴とする車輌。
  2. 前記エンジン暖機運転開始時刻の算出には更に天候データが参照されることを特徴とする請求項1に記載の車輌。
  3. 前記エンジン暖機運転開始時刻の算出には更に運転履歴が参照されることを特徴とする請求項1または2に記載の車輌。
  4. 前記エンジン暖機運転を実行したとき、前記エンジン暖機運転が所定量行われても車輌の運転が開始されないときには、前記電子式運転制御装置の指令により前記エンジン暖機運転を中止するようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車輌。
  5. 前記エンジン暖機運転の所定量はエンジン暖機運転時間に基づいて定められることを特徴とする請求項4に記載の車輌。
  6. 前記エンジン暖機運転の所定量はエンジン暖機度に基づいて定められることを特徴とする請求項4に記載の車輌。
  7. 前記エンジン暖機運転の所定量は更に排気浄化触媒の暖機度を参照して定められることを特徴とする請求項5または6に記載の車輌。
  8. 前記エンジン暖機運転に加えて車室内暖房が実行され、前記エンジン暖機運転の所定量は更に車室内温度を参照して定められることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の車輌。
  9. 前記エンジン暖機運転に加えてO2センサの電気ヒータによる予熱が実行されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車輌。
  10. 前記所定量のエンジン暖機運転の完了により前記エンジン暖機運転が中止されたときには、前記電子式運転制御装置により少なくともカレンダデータと時刻とに基づいてエンジン暖機運転の次候補の開始時刻を算出し、該時刻が到来したとき車輌がなお運転停止中であれば、前記電子式運転制御装置の指令により前記次候補エンジン暖機運転を実行するようになっていることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の車輌。
  11. 前記次候補エンジン暖機運転開始時刻の算出には更に天候データが参照されることを特徴とする請求項10に記載の車輌。
  12. 前記次候補エンジン暖機運転開始時刻の算出には更に運転履歴が参照されることを特徴とする請求項10または11に記載の車輌。
  13. 前記次候補エンジン暖機運転を実行したとき、前記次候補エンジン暖機運転が所定量行われても車輌の運転が開始されないときには、前記電子式運転制御装置の指令により前記次候補エンジン暖機運転を中止するようになっていることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の車輌。
  14. 前記次候補エンジン暖機運転の所定量はエンジン暖機運転時間に基づいて定められることを特徴とする請求項13に記載の車輌。
  15. 前記次候補エンジン暖機運転の所定量はエンジン暖機度に基づいて定められることを特徴とする請求項13に記載の車輌。
  16. 前記次候補エンジン暖機運転の所定量は更に排気浄化触媒の暖機度を参照して定められることを特徴とする請求項14または15に記載の車輌。
  17. 前記次候補エンジン暖機運転に加えて車室内暖房が実行され、前記次候補エンジン暖機運転の所定量は更に車室内温度を参照して定められることを特徴とする請求項14〜16のいずれかに記載の車輌。
  18. 前記次候補エンジン暖機運転に加えてO2センサの電気ヒータによる予熱が実行されることを特徴とする請求項10〜17のいずれかに記載の車輌。
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