JP5035100B2 - ディーゼルエンジンの制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明はディーゼルエンジンの制御装置及び制御方法に関する。
ディーゼルエンジンの冷間始動時には、まずグロープラグへの通電を行い、この間クランキングは行わずに燃焼室内の温度を上昇させ、一定温度(時間)に到達したタイミングでクランキングを行わせている(特許文献1参照)。
特開2002−295347号公報
ところで、車両が停止状態であることを含む第1の条件(アイドルストップ許可条件)が成立したときエンジンを自動的に停止させ、その後に第2の条件(アイドルストップ解除条件)が成立したときクランキングを行ってエンジンを自動的に再始動させる車両のエンジン自動停止再始動装置(アイドルストップ装置)がある。
この車両のエンジン自動停止再始動装置のエンジンとしてグロープラグを有するディーゼルエンジンを適用するときには、車両が停止状態であることを含む第1の条件が成立したときエンジンを自動的に停止させ、その後に第2の条件が成立しかつエンジン冷間状態にあるとき、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグへの通電を行い、燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングでクランキングを行ってエンジンを自動的に再始動させることとなる。
しかしながら、第2の条件として、運転席へのドライバーの着席があることを含めていない場合には、停止中の車両の運転席からドライバーが離れてボンネットを開けたときにエンジンが自動的に再始動されることがあり、ドライバーに違和感を抱かせてしまうという問題がある。
そこで本発明は、運転席へのドライバーの着席がない場合にエンジが再始動されないようにした装置及び方法を提供することを目的とする。
の発明は、燃焼室を予熱するグロープラグと、運転席へのドライバーの着席があるか否かを判定する着席有無判定手段とを備え、車両が停止状態であることを含む第1の条件が成立したときエンジンを自動的に停止させ、その後に前記判定結果より運転席へのドライバーの着席がある場合であって、第2の条件が成立しかつエンジン冷間状態にあるとき、燃焼室内温度が目標温度に到達するまで前記グロープラグへの通電を行い、燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングでクランキングを行ってエンジンを自動的に再始動させると共に、前記燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグへの通電を行っている途中で前記着席有無判定手段により運転席へのドライバーの着席がないことが判定されたとき、前記クランキングを中止してエンジン再始動を禁止すると共に、その判定されたタイミングより燃焼室内温度が目標温度に到達するまで前記グロープラグへの通電を継続するように構成する。
参照例によれば、エンジンの自動停止状態でドライバーの運転席への着席があることより燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグへの通電を行っている途中で、停止中の車両の運転席からドライバーが離れると、着席有無判定手段により運転席へのドライバーの着席がないと判定され、グロープラグへの通電及びクランキングが中止される。このように、ドライバーが停止中の車両の運転席を離れたタイミングでグロープラグへの通電を中止したのでは、燃焼室内温度が低下してゆき再度ドライバーが運転席に着席した際にはすでに燃焼室が冷えてしまっている。従って、再度ドライバーが運転席に着席したことで着席有無判定手段により運転席へのドライバーの着席があることが判定され、グロープラグへ通電が再開されても燃焼室内温度が目標温度に到達するまでの時間が長引き、クランキングまでに時間がかかってしまうのであるが、第の発明によれば、燃焼室を予熱するグロープラグと、運転席へのドライバーの着席があるか否かを判定する着席有無判定手段とを備え、車両が停止状態であることを含む第1の条件が成立したときエンジンを自動的に停止させ、その後に前記判定結果より運転席へのドライバーの着席がある場合であって、第2の条件が成立しかつエンジン冷間状態にあるとき、燃焼室内温度が目標温度に到達するまで前記グロープラグへの通電を行い、燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングでクランキングを行ってエンジンを自動的に再始動させると共に、前記燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグへの通電を行っている途中で前記着席有無判定手段により運転席へのドライバーの着席がないことが判定されたとき、前記クランキングを中止してエンジン再始動を禁止すると共に、その判定されたタイミングより燃焼室内温度が目標温度に到達するまで前記グロープラグへの通電を継続するので、再度ドライバーが運転席に着席したことで着席有無判定手段により運転席へのドライバーの着席があることが判定され、グロープラグへ通電が再開されるときの燃焼室内温度が、ドライバーが運転席を離れたタイミングでグロープラグへの通電を中止する場合よりも高くなり、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでの時間が短縮され、そのぶんクランキングまでの時間を短縮でき、これにより燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグへの通電を行っている途中でドライバーが停止中の車両の運転席を離れた後に再び運転席に着席した場合のエンジンの再始動性を改善できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態の前提となる参照例の車両の制御装置の概略構成図である。ただし、駆動系は周知の構成でよいため、エンジンを主に示している。
図1において、1はディーゼルエンジンの本体で、吸気通路2には上流からエアクリーナ2a、過給機のコンプレッサ2b、インタークーラ2c、例えばステッピングモータ式のアクチュエータ6によって開閉駆動される吸気絞り弁7、吸気管2dを備える。
排気通路3には過給機のタービン3a下流にエンジンからの排気を浄化する触媒装置20を備える。触媒21としては例えば活性アルミナをベースにPdやPt等の貴金属を担持したものなどが利用できる。また触媒21の内部温度を検出する触媒温度センサ35が触媒内部に臨むように設けられる。
排気通路3の過給機のタービン3a上流と吸気通路2の吸気管2dとの間には、排気の一部を吸気中に還流すべく、EGR通路4が設けられ、このEGR通路にはステッピングモータ駆動のEGR弁5が設けられる。エンジンの燃料噴射装置10に対する燃料供給系は、燃料タンク50、燃料タンク50から燃料をエンジンの燃料噴射装置10へ供給するための燃料供給通路16、エンジンの燃料噴射装置10からのリターン燃料(スピル燃料)を燃料供給装置50に戻すための燃料戻り通路19を含んで構成される。
エンジンの燃料噴射装置10はコモンレール式の燃料噴射装置であって、サプライポンプ11、コモンレール(蓄圧室)14、気筒毎に設けられる燃料噴射弁15からなり、サプライポンプ11により加圧された燃料は燃料供給通路12を介してコモンレール14に一旦蓄えられたあと、コモンレール14の高圧燃料が気筒数分の燃料噴射弁15に分配される。またコモンレール14の圧力を制御するため、サプライポンプ11からの吐出燃料の一部は途中に一方向弁18が設けられたオーバーフロー通路17を介して燃料供給通路16に戻される。このためオーバーフロー通路17の流路面積を変えるための圧力制御弁13が設けられ、この圧力制御弁13はエンジンコントロールユニット30からのデューティ信号に応じてオーバーフロー通路17の流路面積を変えることでコモンレール14への燃料吐出量を調整することによりコモンレール14の圧力を制御する。
燃料噴射弁15は、エンジンコントロールユニット30からのON−OFF信号によってエンジン燃焼室への噴射口を開閉する電子式の噴射弁であって、ON信号によって燃料を燃焼室に噴射し、OFF信号によって噴射を停止する。
燃料噴射弁15へのON信号が長いほど燃料噴射量が多くなるが、コモンレール14の燃料圧力によっても燃料噴射量は変化し、燃料噴射弁15のON時間が同じであれば、コモンレール14の燃料圧力が高くなるほど燃料噴射量が多くなる。
また、エンジン燃焼室には、燃料噴射弁15と同様に気筒毎に、グロープラグ29が設けられる。そして、このグロープラグ29の予熱状況をモニターするための予熱表示ライト26が設けられる。さらに、エンジン始動時のモータリングを行うスタータモータ28が設けられている。
エンジンコントロールユニット30には、水温センサ31の信号(Tw;エンジン温度を代表)、クランク角センサ32の信号(これによりエンジン回転速度Neを検出可能)、気筒判別センサ33の信号(Cyl)、コモンレール圧力を検出する圧力センサ34の信号(PCR)、触媒温度を検出する触媒温度センサ35の信号(T1)、アクセルペダル8の踏み込み量を検出するアクセルセンサ36の信号(アクセルペダル踏み込み量に比例した信号で、エンジン負荷Lを代表)、イグニッションキー37の信号(Ign;イグニッションキーはON位置でエンジン制御がスタートし、Start位置でエンジン始動用スタータモータ28の駆動信号Stが出力される)などが入力される。
エンジンコントロールユニット30では、始動操作を行った後、エンジン回転速度とエンジン負荷とに応じて燃料の目標噴射量とコモンレール14の目標圧力とを演算し、圧力センサ34により検出されるコモンレール圧力がこの目標圧力と一致するように圧力制御弁13を介してコモンレール14の燃料圧力をフィードバック制御し、演算した燃料の目標噴射量に対応して燃料噴射弁15のON時間を制御する。
さて、グロープラグ29は冷間始動時に冷えた燃焼室を予熱するものであり、グロープラグを有するディーゼルエンジンを搭載した車両にアイドルストップ装置(エンジン自動停止再始動装置)を適用する場合には、アイドルストップ許可条件(車両が停止状態であることを含む第1の条件)が成立したとき、つまり車両停止時にエンジンを自動的に停止させ、その後にエンジン冷間状態でアクセルペダルを踏み込むことによりアイドルストップ解除条件(第2の条件)が成立したとき、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行い、燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングでスタータモータ28によりクランキングを行ってエンジンを自動的に再始動させることとなる。
しかしながら、アイドルストップ解除条件として、運転席へのドライバーの着席があることを含めていない場合には、停止中の車両の運転席からドライバーが離れてボンネットを開けたときにエンジンが自動的に再始動されることがあり、ドライバーに違和感を抱かせてしまうという問題がある。
そこで参照例は、運転席へのドライバーの着席があるか否かを判定する着席有無判定手段を備えさせ、アイドルストップ許可条件が成立したときエンジンを自動的に停止させ、その後に前記判定結果より運転席へのドライバーの着席がある場合であって、アイドルストップ解除条件が成立しかつエンジン冷間状態にあるとき、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行い、燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングでクランキングを行ってエンジンを自動的に再始動させると共に、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中で着席有無判定手段により運転席へのドライバーの着席がないことが判定されたとき、グロープラグ29への通電及び記クランキングを中止してエンジン再始動を禁止することで、ドライバーが停止中の車両の運転席から離れてボンネットを開けたときに、エンジンが自動的に再始動されることがないようにする。ここで、着席有無判定手段としては、ブレーキペダルが踏み込まれているときにON信号を、ブレーキペダルが踏み込まれていないときにOFF信号を出力するブレーキスイッチ38を採用し、ブレーキスイッチ38がON状態のとき運転席へのドライバーの着席があると、ブレーキスイッチ38がOFF状態のとき運転席へのドライバーの着席がないとそれぞれ判定する。
これを図2を参照して説明すると、図2はエンジン自動停止後に上記判定結果より運転席へのドライバーの着席がある場合であって、アイドルストップ解除条件が成立し、かつエンジン冷間状態にあるときに、ブレーキスイッチ38、イグニッションキー(図では「IGN KEY」で略記。)37、グロー制御、燃焼室内温度(図では「筒内温度」で略記。)、スタータモータ28、エンジン回転速度NEがそれぞれどのように変化するのかを示している。
t1で、ブレーキスイッチ38がON状態、つまりドライバーが停止中の車両の運転席に着席していることが判定されたので、t2のタイミングで再始動操作に入ろうとエンジンコントロールユニット30がイグニッションキー37をON状態とすると共に、グロー制御を作動状態としグロープラグ29への通電を開始する。このグロープラグ29への通電開始によって燃焼室内温度が上昇しt11のタイミングで目標温度に到達すれば、t11のタイミングでエンジンコントロールユニット30がグロー制御を非作動状態としグロープラグ29への通電を中止すると共に、スタータモータ28でクランキングを行いつつ燃料噴射弁15から燃料供給を行ってエンジンを再始動させ、エンジン回転速度が自立運転可能な回転速度まで上昇したらt13のタイミングでスタータモータ28への通電を中止してエンジン再始動操作が完了する。
その一方で、運転席へのドライバーの着席があることよりエンジンの再始動のためグロープラグ29への通電を開始した後でかつ燃焼室内温度が目標温度に到達する前は車両停止中であるため、ドライバーが停止中の車両の運転席から離れたときには、エンジンコントロールユニット30はエンジンの運転を中止する操作を実行する。すなわち、ドライバーが停止中の車両の運転席を離れたタイミングで着席有無判定手段により運転席へのドライバーの着席がないことが判定され、エンジンコントロールユニット30によりグロープラグ29への通電及びクランキングが中止され(エンジンの再始動が禁止され)、その後にはイグニッションキー37をOFF状態としてエンジン制御を終了する。
このように、運転席へのドライバーの着席がないことが判定されたとき、グロープラグ29への通電及び記クランキングを中止してエンジン再始動を禁止することで、ドライバーが停止中の車両の運転席から離れてボンネットを開けたときに、エンジンが自動的に再始動されることがなく、運転席にドライバーがいないのに勝手に再始動されるという違和感を解消できる。
しかしながら、エンジンが自動停止されている状態でドライバーが停止中の車両の運転席から一時離れた後に再び運転席に着席するような使い方がされることがある。こうした使い方の場合にも、ドライバーが停止中の車両の運転席を離れたタイミングで着席有無判定手段により運転席へのドライバーの着席がないことが判定され、エンジンコントロールユニット30によりグロープラグ29への通電及びクランキングが中止され(エンジンの再始動が禁止され)てしまうと、再びドライバーが運転席に着席したことが判定されたことよりグロープラグ29へ通電が再開されても燃焼室内温度が目標温度に到達するまでの時間が長引き、エンジンのクランキング(再始動)までに時間がかかってしまう。
これを図3を参照してさらに説明すると、図3も図2と同じに、エンジン自動停止後に上記判定結果より運転席へのドライバーの着席がある場合であって、アイドルストップ解除条件が成立し、かつエンジン冷間状態にあるときに、ブレーキスイッチ38、イグニッションキー37、グロー制御、燃焼室内温度、スタータモータ28、エンジン回転速度NEがそれぞれどのように変化するのかを示している。
t1で、ブレーキスイッチ38がON状態、つまりドライバーが着席していることが判定されたので、t2のタイミングで再始動操作に入ろうとエンジンコントロールユニット30がイグニッションキー37をON状態とすると共に、グロー制御を作動状態としグロープラグ29への通電を開始する。グロープラグ29への通電開始によって燃焼室内温度が上昇していくが、目標温度に到達する前のt3のタイミングでドライバーが停止中にある車両の運転席を離れたことでドライバーが着席していないことが判定されると、グロー制御が作動状態から非作動状態に切換わりグロープラグ29への通電が中止され、これによってエンジンの再始動が禁止され、その後にはイグニッションキー37をOFF状態とする操作を実行する。
エンジンコントロールユニット30がイグニッションキー37をOFF状態とする操作にはエンジン運転中に得たデータの保存など所定の時間を要する操作を含んでいるので、当該操作に入った後にブレーキスイッチ38がON状態となってもその信号は保留され、イグニッションキー37をOFF状態とする操作が優先して行われ、イグニッションキー37をOFF状態とする操作を終了させた後で、保留した信号に応ずることとなる。すなわち、イグニッションキー37をOFF状態とする操作を終了させた後に再びイグニッションキー37をON状態としてエンジンの再始動操作に入る。
このようにエンジンコントロールユニット30がエンジン制御を終了させるには所定の時間を要するので、ドライバーが停止中の車両の運転席を離れた時間がt3からt4までと非常に短い時間であっても、直ぐに再始動操作が再開されるわけでなく、t4のタイミングから所定の時間遅れたt6のタイミングとなってイグニッションキー37のON状態への切換と、グロー制御の作動状態への切換(グロープラグ29への通電)とがやっと行われる。こうして、グロープラグ29への通電再開がt6まで遅れると、それまでに、つまりt3〜t6の区間で燃焼室内温度が低下するため、t6でグロープラグ29への通電を再開することにより燃焼室内温度が目標温度に到達しスタータモータ28によりクランキングが行われるのがt7のタイミングまで遅れてしまうこととなり、t9のタイミングでやっとエンジンの再始動が完了する。
このように、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中でドライバーが停止中にある車両の運転席をいっとき離れた後に再び運転席に着席したときには、たとえその運転席を離れている時間が短くても、図2の場合と比べてエンジン再始動までの時間が長引くことになってしまうのである。
そこで本発明の第1実施形態では、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中でブレーキスイッチ38(着席有無判定手段)により運転席へのドライバーの着席がないことが判定されたとき、その判定されたタイミングより燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を継続することで、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中でドライバーが停止中の車両の運転席を離れた後に再び運転席に着席した場合のエンジンの再始動性を改善する。
これを図4を参照してさらに説明すると、t3のタイミングまでは図3と同様である。
t3でドライバーが停止中の車両の運転席を離れても所定時間、グロー制御を作動状態のまま継続してグロープラグ29による燃焼室の加熱を続ける。所定時間は、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでとし、燃焼室内温度が目標温度に到達するt21のタイミングでグロー制御を作動状態から非作動状態へと切換え、グロープラグ29への通電を中止する。他の制御は図3と同様である。すなわち、t23のタイミングでイグニッションキー37がOFF状態へと切換えられ、その後のt24のタイミングでエンジン再始動操作によりイグニッションキー37がOFF状態からON状態へ、グロー制御が非作動状態から作動状態へと切換えられグロープラグ29への通電が再開される。
図3と比較すると、図3においては、ドライバーが停止中の車両の運転席を離れるt3のタイミングでグロー制御が作動状態から非作動状態へと切換えられグロープラグ29への通電が中止されてしまうため、再始動操作によりグロー制御が作動状態とされグロープラグ29に再び通電されるタイミング(t6)より、燃焼室内温度が目標温度に到達するタイミング(t7)までの時間が長引いているのに対して、図4においてはブレーキスイッチ38により停止中の車両の運転席へのドライバーの着席がないことが判定されるタイミング(t3)以降も燃焼室内温度が目標温度に到達するタイミング(t21)までグロー制御を作動状態としてグロープラグ29への通電が継続されるため、再始動操作によりグロー制御が作動状態とされグロープラグ29への通電が再開されるタイミング(t24)より、燃焼室内温度が目標温度に再び到達するタイミング(t25)までの時間が短縮されている。
このように本発明の第1実施形態によれば、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中でドライバーが停止中の車両の運転席を離れた後に再び運転席に着席する場合があることを考慮し、グロープラグ29への通電を燃焼室内温度が目標温度に到達するまで継続した後にグロープラグ29への通電を中止することで、燃焼室内温度の低下を防ぎ、これによってグロープラグ29への再通電のタイミングより再び燃焼室内温度が目標温度に到達するタイミングまでの時間を短縮しているのである。
実施形態では図4に示したようにt3でドライバーが停止中の車両の運転席を離れた後に再び運転席に着席する場合があることを考慮し、t3からもグロープラグ29への通電を継続し燃焼室内温度が目標温度に到達するt21のタイミングでグロー制御を作動状態から非作動状態へ切換えグロープラグ29への通電を中止することにしているが、本発明の第実施形態では燃焼室内温度が目標温度に到達するt21のタイミングからも燃焼室内温度の低下を抑制することを目的として次のグロー制御を追加する。この追加されるグロー制御は、燃焼室内温度が目標温度に到達するt21のタイミングより次の4つの段階をこの順序に従って実行するもので、グロープラグ29による燃焼室の再昇温に要する時間を第1実施形態よりも短くすることにより、グロー待ち時間を短縮するものである。
段階1:グロー温度保持制御、
段階2:グローフェードアウト制御、
段階3:グローイグニッションキーOFF後制御、
段階4:グロー制御終了(グロープラグOFF)、
これを図5を参照して説明すると、t3でドライバーが停止中の車両の運転席を離れた後もグロープラグ29への通電を継続し燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングをt21とすると、このt21のタイミングより段階1のグロー温度保持制御を実行する。すなわち、燃焼室内温度が目標温度に保たれるようにt31のタイミングまでの一定時間、グロープラグ29に与える印加電圧をデューティ制御し、t32での運転席へのドライバーの着席(つまり再度の始動要求)に備える。例えば、燃焼室内温度を検出するセンサ39を設けておき、この温度センサ39により検出される燃焼室内温度が目標温度より低ければ、グロープラグ29に与える印加電圧が高くなる側にデューティ比を補正し、この逆に温度センサ39により検出される燃焼室内温度が目標温度より低いときにはグロープラグ29に与える印加電圧が低くなる側にデューティ比を補正する。
一定時間が経過したt31のタイミングより第2段階のグローフェードアウト制御を実行する、このグローフェードアウト制御は、バッテリ保護の観点からイグニッションキー37がON状態よりOFFへと切換わるt33のタイミングまで、徐々に燃焼室内温度が下がるようにグロープラグ29に与える印加電圧をデューティ制御するものである。すなわち、デューティ値が大きくなるほどグロープラグ29に与える印加電圧が高くなる構成であれば、デューティ値を徐々に小さくすることによって燃焼室内温度が徐々に下がるようにすることができる。
イグニッションキー37がON状態よりOFF状態へと切換わったt33のタイミングより段階3のグローイグニッションキーOFF後制御を実行する、すなわち、イグニッションキー37OFF後も再始動要求に備えて、t34のタイミングまでの一定時間、
選択1:グローフェードアウト制御、
選択2:グロー温度保持制御、
選択3:グロー再昇温制御
のいずれかを行う。図5にはこのうちの選択1のグローフェードアウト制御を示している。選択2のグロー温度保持制御はイグニッションキー37がON状態よりOFF状態へと切換わったt33のタイミングでの燃焼室内温度を保持するものである。選択3のグロー再昇温制御はイグニッションキー37がON状態よりOFF状態へと切換わったt33のタイミングでの燃焼室内温度より徐々に燃焼室温度が高くなるようにするものである。
一定時間が経過したt34のタイミングで段階4のグロー制御終了を実行する。すなわち、イグニッションキー37がON状態からOFF状態へと切換わったt33より一定時間(t33〜t34)が経過したら再度のスタートリクエストはない(ドライバーに再始動の意思なし)と判断し、グロープラグ29への通電を中止する。
なお、グロープラグ29への電圧供給源はバッテリ(図示しない)である。
エンジンコントロールユニット30で実行される第実施形態のこの制御を図6A、図6Bのフローチャートにより詳述する。図6A、図6Bは操作の流れを示すもので、一定時間毎に繰り返し実行されるものでない。なお、図6A、図6Bは、アイドルストップ許可条件が成立してエンジンを自動停止させている場合に起動されるものである。
ここで、図6A、図6Bにおいて「改善1」、「改善2/段階1」、「改善2/段階2」、「改善2/段階3」とあるのは図5と対応させたもので、図5において「改善1」、「改善2」の「段階1」、「段階2」、「段階3」で示した各制御が図6A、図6Bにおいて対応する部分で行われる。
図6Aにおいてステップ1ではイグニッションキー37がON状態(図では「IG ON」で略記。)でかつブレーキスイッチ38がON状態(図では「乗員有」で示す。)であるか否かをみる。イグニッションキー37がON状態となりかつブレーキスイッチ38がON状態となるまでそのまま待機する。
イグニッションキー37がON状態となりかつブレーキスイッチ38がON状態になるとステップ2に進み、グロー制御を作動状態としてグロープラグ29への通電を開始しステップ3に進む。ステップ3ではイグニッションキー37をみる。イグニッションキー37がON状態であればステップ4に進み、燃焼室内温度が目標温度まで上昇したか否かをみる。燃焼室内温度は、燃焼室に設けた温度センサ39により検出すればよい。あるいは外気温度とグロープラグ29に与えた熱量とから燃焼室内温度を推定するようにしてもかまわない。温度センサ39により検出される燃焼室内温度が目標温度まで上昇していないときにはステップ5に進んでグロー制御を作動状態のまま継続し、ステップ3に戻る。ステップ3でイグニッションキー37をみて、イグニッションキー37がON状態であればステップ4に進み温度センサ39により検出される燃焼室内温度が目標温度まで上昇したか否かをみる。燃焼室内温度が目標温度まで上昇していないときにはステップ5に進んでグロー制御を作動状態のまま継続してステップ3に戻る。
このようにして、燃焼室内温度を目標温度まで上昇させる。この結果、ステップ4で燃焼室内温度が目標温度まで上昇したときにはステップ6に進み、グロープラグ29による燃焼室の昇温を終了してクランキングに移行させるため、グロー制御を非作動状態としグロープラグ29への通電を中止する。
一方、ステップ2でグロー制御を作動状態としてグロープラグ29への通電を開始した後にステップ3でイグニッションキー37がOFF状態となったときには、ステップ6に進みグロー制御を非作動状態としグロープラグ29への通電を中止する。
ここで、イグニッションキー37がON状態となりかつブレーキスイッチ38がON状態となったことより進むステップ2〜6の操作には、ブレーキスイッチ38がOFF状態となったか否かを判定する操作がなく、従って、イグニッションキー37がON状態でブレーキスイッチ38がOFF状態となっていても、ステップ3、4、5の操作が実行され、燃焼室内温度が目標温度まで上昇した後に、グロープラグ29への通電が中止されることとなっている。これは、第2実施形態(=改善1)に相当する部分である。
ステップ7では再びイグニッションキー37がON状態でかつブレーキスイッチ38がON状態であるか否かを再びみる。ステップ3でイグニッションキー37がOFF状態となることなく燃焼室内温度が目標温度に到達したためにステップ6でグロー昇温制御を終了し、ステップ7でなおイグニッションキー37がON状態でかつブレーキスイッチ38がON状態である場合とは、図2に示したように燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中でドライバーが停止中の車両の運転席を離れていない場合である。このときにはステップ8に進んでクランキングを許可し、エンジンを再始動させる(スタータモータ28によりクランキングを行いつつ燃料噴射弁15からの燃料供給を行う)。
一方、ステップ3でイグニッションキー37がOFF状態となることなく燃焼室内温度が目標温度に到達したためにステップ6でグロー昇温制御を終了したが、ステップ7ではイグニッションキー37がON状態でかつブレーキスイッチ38がON状態でない場合とは、図5に示したように燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中でドライバーが停止中の車両の運転席を離れた場合である。このときには図6Bのステップ9以降に進む。
図6Bにおいてステップ9ではイグニッションキー37がON状態であるか否かをみる。イグニッションキー37がON状態であればステップ10に進み、上記段階1のグロー温度保持制御を行う。例えば、温度センサ39により検出される燃焼室内温度が目標温度を超えると、グロープラグ29に与える印加電圧を低下させて燃焼室内温度を目標温度へと戻し、この逆に温度センサ39により検出される燃焼室内温度が目標温度を下回ると、グロープラグ29に与える印加電圧を上昇させて燃焼室内温度を目標温度へと戻す。
ステップ11では段階1のグロー温度保持制御を開始してからの経過時間と一定時間とを比較する。この一定時間は、段階1のグロー温度保持制御を実行する時間を定めるもので、予め適合しておく。段階1のグロー温度保持制御を開始してからの経過時間が一定時間未満である間は、イグニッションキー37がON状態である限りステップ10の操作を繰り返し、段階1のグロー温度保持制御を開始してからの経過時間が一定時間以上となるとステップ12に進む。
ステップ12ではイグニッションキー37がON状態であるか否かをみる。イグニッションキー37がON状態であればステップ13に進み、イグニッションキー37がOFF状態となるまで上記段階2のグローフェードアウト制御を行う。例えば、グロープラグ29に与える印加電圧を徐々に低下させることにより、段階的に燃焼室内温度を下げる制御を行う。グロープラグ29に与える印加電圧を低下させる程度は予め定めておく。
ステップ14では段階2のグローフェードアウト制御を開始してからの経過時間と一定時間とを比較する。この一定時間は、ドライバーが停止中の車両の運転席を離れたタイミングを起点としてドライバーが再始動のために停止中の車両の運転席に再び乗り込むことを期待される時間よりも長めの時間を設定するもので、予め適合しておく。段階2のグローフェードアウト制御を開始してからの経過時間が一定時間未満である間は、イグニッションキー37がON状態である限りステップ13の操作を繰り返す。ドライバーが再始動のために停止中の車両の運転席に再び乗り込むときには、ステップ14で段階2のグローフェードアウト制御を開始してからの時間が一定時間に到達する前にステップ12でイグニッションキー37がOFF状態となるはずであり、このときにはステップ12よりステップ15に進む。また、段階1のグロー温度保持制御の途中でイグニッションキー37がOFF状態となったときにもステップ9よりステップ15に進む。
一方、ステップ12でイグニッションキー37がOFF状態となることなくステップ14で段階2のグローフェードアウト制御を開始してからの時間が一定時間以上となったときには、ドライバーに再始動の意思なしと判断し、ステップ14よりステップ18に進んでグロー制御を非作動状態としてグロープラグ29への通電を中止する。
ステップ15では、上記段階3のグローイグニッションキーOFF後制御を行う。
ステップ16ではイグニッションキー37がON状態でかつブレーキスイッチ38がON状態であるか否かをみる。段階3のグローイグニッションキーOFF後制御を開始した後には、イグニッションキー37がOFF状態にあるため、ステップ16よりステップ17に進み、段階3のグローイグニッションキーOFF後制御を開始してからの経過時間と一定時間とを比較する。この一定時間も、ドライバーが停止中の車両の運転席を離れたタイミングを起点としてドライバーが再始動のために停止中の車両の運転席に再び乗り込むことを期待される時間よりも長めの時間を設定するもので、予め適合しておく。段階3のグローイグニッションキーOFF後制御を開始してからの経過時間が一定時間未満である間は、イグニッションキー37がOFF状態である限りステップ15の操作を繰り返す。ドライバーが再始動のために停止中の車両の運転席に再び乗り込むときには、ステップ17で段階3のグローイグニッションキーOFF後制御を開始してからの時間が一定時間に到達する前にステップ16でイグニッションキー37がON状態でかつブレーキスイッチ38がON状態となるはずであり、このときにはステップ16より図6Aのステップ2に戻って、図6Aのステップ2〜6の操作を再度実行する。
図6Aにおいてステップ2〜6の再度の操作は、図5においてt35〜t36の区間の操作を行わせるものである。すなわち、ステップ2でグロー制御を作動状態としてグロープラグ29への通電を開始しステップ3に進む。ステップ3ではイグニッションキー37がON状態であるのでステップ4に進み、燃焼室内温度が目標温度まで上昇したか否かをみる。温度センサ39により検出される燃焼室内温度が目標温度まで上昇していないときにはステップ5に進んでグロー制御を作動状態のまま継続し、ステップ3に戻る。ステップ3ではイグニッションキー37がON状態であるのでステップ4に進み温度センサ39により検出される燃焼室内温度が目標温度まで上昇したか否かをみる。燃焼室内温度が目標温度まで上昇していないときにはステップ5に進んでグロー制御を作動状態のまま継続してステップ3に戻る。
このようにして、燃焼室内温度を目標温度まで上昇させ、ステップ4で燃焼室内温度が目標温度まで上昇したときにはステップ6に進み、グロープラグ29による燃焼室の昇温を終了してクランキングに移行させるため、グロー制御を非作動状態としグロープラグ29への通電を中止する。
ステップ7ではイグニッションキー37がON状態でかつブレーキスイッチ38がON状態であるか否かをみる。ドライバーが再始動のために停止中の車両の運転席に再び乗り込んでいるときにはステップ7でイグニッションキー37はON状態でありかつブレーキスイッチ38もON状態であるので、ステップ8に進んでクランキングを許可し、エンジンを再始動させる。このようにしてドライバーが再始動のために停止中の車両の運転席に再び乗り込んだときのエンジン再始動が速やかに行われる。
一方、図6Bにおいてステップ16でイグニッションキー37がON状態でかつブレーキスイッチ38がON状態となることなくステップ17で段階3のグローイグニッションキーOFF後制御を開始してからの経過時間が一定時間以上となったときには、ドライバーに再始動の意思なしと判断し、ステップ17よりステップ18に進んでグロー制御を非作動状態としてグロー制御を終了する。
ここで、第、第の実施形態の作用効果を説明する。
図3に示したようにエンジンの自動停止状態でドライバーの運転席への着席があることより燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグへの通電を行っている途中のt3で、停止中の車両の運転席からドライバーが離れると、ブレーキスイッチ38により停止中の車両の運転席へのドライバーの着席がないと判定され、グロープラグ29への通電及びクランキングが中止される。このように、ドライバーが停止中の車両の運転席を離れたt3のタイミングでグロープラグ29への通電を中止したのでは、燃焼室内温度が低下してゆき再度ドライバーが運転席に着席した際にはすでに燃焼室が冷えてしまっている。従って、t4で再度ドライバーが運転席に着席したことでブレーキスイッチ38により運転席へのドライバーの着席があることが判定され、t6においてグロープラグ29へ通電が再開されても燃焼室内温度が目標温度に到達するt7までの時間が長引き、クランキングまでに時間がかかってしまうのであるが、第、第の実施形態(請求項に記載の発明)によれば、グロープラグ29と、ブレーキスイッチ38(着席有無判定手段)とを備え、アイドルストップ許可条件(車両が停止状態であることを含む第1の条件)が成立したときエンジンを自動的に停止させ、その後に前記判定結果より運転席へのドライバーの着席がある場合であって、アイドルストップ解除条件(第2の条件)が成立しかつエンジン冷間状態にあるとき、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行い、燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングでクランキングを行ってエンジンを自動的に再始動させる(図6Aのステップ1〜7、8参照)と共に、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中でブレーキスイッチ38により運転席へのドライバーの着席がないことが判定されたとき、その判定されたタイミングより燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を継続する(図6Aのステップ2〜6参照)ので、再度ドライバーが運転席に着席したことでブレーキスイッチ38により運転席へのドライバーの着席があることが判定され、グロープラグ29へ通電が再開されるときの燃焼室内温度が、ドライバーが運転席を離れたタイミングでグロープラグ29への通電を中止する場合よりも高くなり、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでの時間が短縮され、そのぶんクランキングまでの時間を短縮でき、これにより燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中でドライバーが停止中の車両の運転席を離れた後に再び運転席に着席した場合のエンジンの再始動性を改善できる。
実施形態(請求項に記載の発明)によれば、グロープラグ29への通電継続によって燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングより一定時間、燃焼室内温度を目標温度に保持する段階1の制御を行うので(図6Bのステップ9、10、11参照)、グロープラグ29への通電継続によって燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングでグロープラグ29への通電を中止する場合よりも、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中でドライバーが停止中の車両の運転席を離れた後に再び運転席に着席した場合の燃焼室温度の低下を抑制できる分、クランキングまでの時間を短縮でき、燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中でドライバーが運転席を離れた後に再び運転席に着席した場合のエンジンの再始動性をさらに改善できる。
燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグ29への通電を行っている途中でドライバーが停止中の車両の運転席を離れる場合には、運転席を離れるのは一時であって再度車両を運転するためにドライバーが運転席に着席する場合(第1の場合)のほか、運転席を離れたのはドライバーに車両の運転をやめる意思があるためであってドライバーが運転席に再び着席することはない場合(第2の場合)が含まれる。第1の場合であることが確実に分かっているのであれば段階1の制御終了タイミングからも目標温度を保持させることが好ましく、第2の場合であることが確実に分かっているのであれば段階1の制御終了タイミングでグロープラグへの通電を中止してバッテリへの負担を軽減すべきである。実際には、第1の場合であるのか第2の場合であるのかはわからないことに対応し、第実施形態(請求項に記載の発明)によれば、段階1の制御終了タイミングより一定時間燃焼室内温度を徐々に低下させる段階2の制御を行うので(図6Bのステップ12、13、14参照)、第1の場合を優先しつつバッテリの保護をも行うことができる。
請求項において、エンジン自動停止再始動手段の機能は図6Aのステップ1〜7、8により、通電継続手段の機能は図6Aのステップ2〜6によりそれぞれ果たされている。
請求項において、エンジン自動停止再始動処理手順は図6Aのステップ1〜7、8により、通電継続処理手順は図6Aのステップ2〜6によりそれぞれ果たされている。
本発明の第1実施形態の前提となる参照例の車両の制御装置の概略構成図。 参照例の作用を説明するためのタイミングチャート。 参照例の作用を説明するためのタイミングチャート。 本発明の実施形態の作用を説明するためのタイミングチャート。 実施形態の作用を説明するためのタイミングチャート。 実施形態のエンジンを自動停止させている場合からのエンジンの再始動制御を説明するためのフローチャート。 実施形態のエンジンを自動停止させている場合からのエンジンの再始動制御を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン
15 燃料噴射弁
28 スタータモータ
29 グロープラグ
30 エンジンコントロールユニット
37 イグニッションキー
38 ブレーキスイッチ(着席有無判定手段)
39 温度センサ

Claims (6)

  1. 燃焼室を予熱するグロープラグと、
    運転席へのドライバーの着席があるか否かを判定する着席有無判定手段と、
    車両が停止状態であることを含む第1の条件が成立したときエンジンを自動的に停止させ、その後に前記判定結果より運転席へのドライバーの着席がある場合であって、第2の条件が成立しかつエンジン冷間状態にあるとき、燃焼室内温度が目標温度に到達するまで前記グロープラグへの通電を行い、燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングでクランキングを行ってエンジンを自動的に再始動させるエンジン自動停止再始動手段と、
    前記燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグへの通電を行っている途中で前記着席有無判定手段により運転席へのドライバーの着席がないことが判定されたとき、前記クランキングを中止してエンジン再始動を禁止すると共に、その判定されたタイミングより燃焼室内温度が目標温度に到達するまで前記グロープラグへの通電を継続するエンジン再始動禁止・通電継続手段と
    を備えることを特徴とするディーゼルエンジンの制御装置。
  2. 前記グロープラグへの通電継続によって燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングより一定時間燃焼室内温度を目標温度に保持する段階1の制御を行うことを特徴とする請求項の記載のディーゼルエンジンの制御装置。
  3. 前記段階1の制御終了タイミングより一定時間燃焼室内温度を徐々に低下させる段階2の制御を行うことを特徴とする請求項の記載のディーゼルエンジンの制御装置。
  4. 前記段階2の制御途中でイグニッションキーがOFF状態となったときには、そのときの燃焼室内温度を一定時間そのまま保持させるか、そのときの燃焼室内温度よりも燃焼室内温度を一定時間徐々に上昇させるかまたはそのときの燃焼室内温度よりも燃焼室内温度を一定時間徐々に低下させるかのいずれかである段階3の制御を行うことを特徴とする請求項の記載のディーゼルエンジンの制御装置。
  5. 前記段階3の制御終了タイミングでグロープラグへの通電を中止することを特徴とする請求項の記載のディーゼルエンジンの制御装置。
  6. 燃焼室を予熱するグロープラグと、
    運転席へのドライバーの着席があるか否かを判定する着席有無判定手段と
    を備え、
    車両が停止状態であることを含む第1の条件が成立したときエンジンを自動的に停止させ、その後に前記判定結果より運転席へのドライバーの着席がある場合であって、第2の条件が成立しかつエンジン冷間状態にあるとき、燃焼室内温度が目標温度に到達するまで前記グロープラグへの通電を行い、燃焼室内温度が目標温度に到達したタイミングでクランキングを行ってエンジンを自動的に再始動させるエンジン自動停止再始動処理手順と、
    前記燃焼室内温度が目標温度に到達するまでグロープラグへの通電を行っている途中で前記着席有無判定手段により運転席へのドライバーの着席がないことが判定されたとき、前記クランキングを中止してエンジン再始動を禁止すると共に、その判定されたタイミングより燃焼室内温度が目標温度に到達するまで前記グロープラグへの通電を継続するエンジン再始動禁止・通電継続処理手順と
    を含むことを特徴とするディーゼルエンジンの制御方法。
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