JP2006082969A - 物品の搬送装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
極めて簡単な構成で水平面移動でも安定した確実な移動量で物品を搬送させる物品の搬送装置及びその方法を提供する。
【解決手段】
物品の搬送装置は、物品の搬送方向に向けて倒れるかあるいは先端側を搬送方向に曲げて形成された多数の細い鞭撓部材を植設させて形成した搬送面を有する搬送路と、該搬送面を振動させる振動装置と、を備える。さらに、搬送路に設けた排出口から排出される物品を検出する検出手段と、検出手段の検出結果により振動装置を駆動させる制御手段と、を備える。物品の搬送面との接地面積が小さなものでも確実に搬送させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品、薬剤、精密機械部品等の搬送装置であって、特に対象が固体物の搬送装置及びその方法に関する。
近時の物品の搬送には、コンベヤと無人搬送車ばかりでなく、生産ラインの中の搬送である移動や、加工機と運搬装置とを連結するハンドリング、さらに、無人搬送車と連結したFAやCIM物流システム中の自動倉庫等も含まれ、それらに関する装置の研究,開発が行われている。一方、電子部品、精密機械部品、写真フィルム、薬剤等の小型物品の搬送のニーズも高く、例えば、これらの小型物品の組み立てや包装工程への供給用の搬送装置などには、装置あるいはシステム全体のコスト低減に資するためのさらなる改良や開発が望まれる。これに対し、例えば板状の電子部品の焼成工程への搬送のための搬送装置が特許文献1において、提案されている。
特開平9−301527号公報
上記の従来の搬送装置では、板状の部品を搬送中に重ならないようにしながら搬送させるものであるが、フィーダ面を傾斜して設け、このフィーダ面を振動させながら板状部品を重力落下により傾斜下がり方向に向けて搬送するものである。そして、重なり防止のためにフィーダ面上に種々の形態の突部を設けている。このような搬送装置では、対象物の質量やフィーダ面上の摩擦抵抗等により決まる、対象物が斜面に沿って滑り落ちる方向の重力の分力成分を主な要素として落下速度が決まり、したがって、フィーダ面を斜面とした構成でなければ物品の搬送を行えないものである。したがって、水平面移動が必要な場合には使用できない。また、重力落下による搬送であるから、ある程度の質量を有する固体物や内容物を含む容器では、落下速度が速すぎとなって次工程への過剰投入を制御するための機構を設ける必要が生じ、したがって、送り移動量が斜面角度に依存する度合いが高く不安定であった。また、斜面を含むフィーダの具体的な製作、斜面角度設定のために製造コストや時間がかかるものであった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その1つの目的は、極めて簡単な構成で水平面移動でも安定した確実な移動量で物品を搬送させることのできる物品の搬送装置及びその方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、簡単な構造で短時間でしかも精度を要することなく組み立て製造でき、かつ低コストの物品の搬送装置及びその方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明は、物品の搬送方向に向けて倒れるかあるいは先端側を搬送方向に曲げて形成された多数の細い鞭撓部材10を植設させて形成した搬送面12を有する搬送路14と、該搬送面12を振動させる振動装置16と、を備えた物品の搬送装置1,30,70から構成される。該物品の搬送装置は、電子、精密部品の工場内、研究所内搬送、薬剤搬送、払い出し機能等で必要とされるほとんどの適用箇所に簡単に設置し得る。搬送物品が固形物、固体、あるいは剛性体であればよく、液体あるいは流体収納の容器でも搬送対象となる。搬送面は、水平面、下がり傾斜、あるいは上り傾斜面としても搬送可能である。直接的な方向性の制御はガイド部材などを搬送路の両側等に設置して案内指示させることになる。鞭撓部材の具体的な材質は上面に物品を載置させ搬送面の反復上下動により弾性的に鞭撓部材全体あるいはその先端部を振動あるいは鞭毛状に移動させうる繊維状あるいは可撓性の素材を用いるとよく、繊維素材や合成樹脂線材などでもよい。
その際、鞭撓部材10が繊維素材からなるようにしてもよい。
また、鞭撓部材10が、細径剛性部材からなるようにしてもよい。
さらに、搬送路14は、植毛加工が施された植毛搬送面を含むようにするとよい。
また、振動装置16は少なくとも縦方向振動成分をもって搬送路を振動させるようにするとよい。
さらに、振動装置16は、取付部材22を介して搬送路14に直接に取り付けられた振動モータ24を含むとなおよい。
また、物品の搬送方向を制御するガイド26を設けると、種々の搬送方向あるいは搬送幅等を具体的に設定させることができる。
さらに、搬送路14に設けた排出口40から排出される物品32を検出する検出手段42と、
検出手段の検出結果により振動装置16を駆動させる制御手段44と、を含むようにするとよく、物品の個数管理、記録等を保持させ得る。
その際、制御部44は、排出された物品32の計数を行う計数部47と、その計数値と排出日時とを関連付けて記憶する記憶部48と、を含み、さらに計数積算値の表示部49を備えるとよい。
また、物品が縦置き状に並列配置されたシート物品32であってもよい。
さらに、物品の上部押さえ機構82を設け、紙類150やカード状物品の吸い込み搬送部に配置してもよい。
また、本発明は、搬送面を振動させることにより、搬送面上に植設した多数の鞭撓部材を鞭毛状に撓ませることを介して鞭撓部材の倒れ方向あるいは曲げ方向を搬送方向として搬送させる物品の搬送方法から構成される。
本発明の物品の搬送装置によれば、物品の搬送方向に向けて倒れるかあるいは先端側を搬送方向に曲げて形成された多数の細い鞭撓部材を植設させて形成した搬送面を有する搬送路と、該搬送面を振動させる振動装置と、を備える極めて簡単な構成により、水平面移動でも安定した確実な移動量で物品を搬送させることができる。また、簡単な構造により、短時間でしかも精度を要することなく組み立て製造でき、かつ低廉なコストで装置を構成し得る。さらに、多数の微細なあるいは細小の鞭撓部材が物品と接触しながら搬送するから、それらの接触部分あるいは接地面積が小さくても確実に搬送させることができる。また、その接地の形状や範囲、粗密、分布状態などにほとんど影響されず確実に搬送する。さらに、水平面ならびに搬送方向に下がり勾配とした傾斜面で搬送面を構成する場合は勿論のこと、搬送方向を上り勾配とした搬送面でも搬送させることができる。また、振動装置をボタン型の振動モータ等で構成した微振動で十分な搬送駆動力を生じさせることができ、これを鞭撓部材の基材支持用のベース等に直接に取り付けるだけで省スペースで設置できる。また、さらに低コスト化を実現し得る。また、搬送面を植毛加工した紙、シート、フィルム、板等から構成することにより施工が簡単で、材料コスト、製作コストを低廉化し得る。また、さらに、搬送路に設けた排出口から排出される物品を検出する検出手段と、検出手段の検出結果により振動装置を駆動させる制御手段と、を含む構成とすることにより、薬剤、パーツ、その他の製品の個数管理などを行う払い出し装置として適用し得る。さらに、物品の上部押さえ機構を設け、紙類やカード状物品の吸い込み搬送部に配置して、自動販売機、紙幣両替機、自動券売機その他の吸い込み搬送機能を要する装置に簡易に低コストで設置し得る。その際、メンテナンスが簡単である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。本発明に係る物品の搬送装置は、電子部品、精密機械部品、フィルム収納ケース、薬剤等比較的小型軽量物品の搬送に適用される搬送装置である。特に、立体四角形、円筒形その他の形状の箱物や液体、粉体、練り状体等の製品の容器ばかりでなく、搬送面との設置部分が小さなシート状物を立てた状態のものや、紙類等の特殊な物品についても簡単な構造で確実に搬送することのできる搬送装置である。
図1ないし図3は本発明の物品の搬送装置の概念構成、兼第1実施形態を示しており、図において、本発明の物品の搬送装置1は、多数の細い鞭撓部材10を植設させて形成した搬送面12を有する搬送路14と、該搬送面を振動させる振動装置16と、を備えている。
鞭撓部材10は、搬送面12上に搬送すべき物品50の搬送方向Xに向けて倒れるか、あるいは先端側を搬送方向に向けて曲げ形成されて振動を加えられることにより鞭のように撓う動きを行う細小送り部材であり、この鞭撓部材の多数が搬送面に植設されて自由端側が折り重なるように搬送方向に向けて倒れた態様や、ある程度の弾力性を有する部材で構成されて搬送面に植設され、先端部分のみを搬送方向に向けて曲げられたもの等も含む。鞭撓部材10は例えば合成樹脂、繊維素材、加工紙、あるいは、金属線で構成してもよい。鞭撓部材の材質や植設密度、搬送面での分布状態は摩擦抵抗に関係し、上部に載置した物品の搬送駆動力、時間あたり送り量等にある程度影響する。動物の毛やその他の刷毛素材等を用いてもよい。図3は繊維素材により鞭撓部材10を構成した例を示す。この実施形態において、基材18としてのウールペーパーの表面にレーヨン、シルク、ナイロン等で形成された短繊維(例えば0.6mm〜0.8mm長)のパイルを電着させて基部を接着させた植毛加工シートが用いられている。これによって、搬送路は、植毛加工が施された植毛搬送面により、構成させることができる。物品の搬送方向を指示するこれらの鞭撓部材の倒れ込み方向は、鞭撓部材の植設加工時、あるいは電着時に一方向を向くクセを付けた加工を施すとよく、あるいは、例えば加熱アイロン等で熱を加えることにより物品の搬送方向を指示するような方向に倒れクセあるいは曲がりクセをつけるようにするとよい。
鞭撓部材10を植設させる基材18は、振動装置による振動を伝達しうるものであれば任意の素材を採用できる。搬送する物品が湿気を含むもの、あるいは液体をこぼすもの等である場合には表面に撥水処理を施したものや撥水性を有する素材を選択するとよい。また、ある程度の強度を有する紙質素材や合成樹脂シートに該多数の鞭撓部材を植設したものとしてもよい。
鞭撓部材10は、図5のようにある程度の剛性を有する合成樹脂製等の細径剛性部材102を用いてもよい。図5のものは、1本の鞭撓部材が基材18に植設されて立ち上がり基部から先端部にかけた部分程度までは略垂直状に立ち上がる垂直状立ち上がり部105を構成し、この垂直状立ち上がり部105から搬送方向に向けて曲げられた曲がり部106が形成されている。図5−1では、曲がり部106はこの実施形態では上向き凸となるように円弧状に曲げられており、この円弧状凸部の上部に搬送すべき物品が載置されて振動装置を介して搬送される。なお、図5−2ではく字状に屈曲して構成されている。この曲がり部106部分が上面から負荷を受けつつ基材の上下動により鞭が撓うように動くような弾性部材で該鞭撓部材が構成されており、これによって、後述するように図3の鞭撓部材と同様の動きで確実に物品を搬送させる。
次に、振動装置16は、直接的には搬送路14の搬送面12を振動(反復上下動)させる振動手段であり、この振動を介して鞭撓部材上の物品50をそれらの曲げあるいは曲がり方向に向けて搬送させる。振動装置は、縦方向すなわち搬送面に対して垂直方向の振動成分を有する振動機構を有するものであるとよい。振動のメカニズムとしては任意のものでよく、例えば電磁コイルと板ばねによる電磁振動を利用するものや、安価な振動モータでもよい。振動モータであれば構造が極めて簡単で単に基材18側に直接に取り付けるだけでよく、小型、軽量で取り付け作業も容易である。本実施形態では、図1に示すように、基材18を接合したベース板20の下面に搬送面に垂直となる取付部材としてのブラケット22を固定させ、このブラケット22を介して回転子を片側に寄せて重量アンバランス構造とした扁平円筒形状のボタン型振動モータ24が適用されている。該振動モータは、例えば定格電圧1.3V、電流0.1Aで約6000rpm程度で回転する。この振動モータは、駆動時に図1に示すように搬送面12に対して縦Y方向の振動を加える。振動装置の振動数は上部に載置した物品の搬送駆動力、時間あたり送り量にある程度影響する。実施形態において、搬送面12は例えば水平面となるように設置され、この水平面状態で鞭撓部材10の鞭毛状運動、あるいは、鞭のように先端を撓わせる動きにより、確実にその上面側の物品を搬送させる。搬送面は搬送方向に傾斜させてもよいが、水平面で十分な搬送駆動力を作用させる。なお、搬送面に沿うように水平振動させる振動装置を用いてもよいが、鞭撓部材10の倒れ方向あるいは曲げ方向との関係では、極めて特殊な用いられ方や、特殊な移動方向となったり、あるいは、ガイド部材によるガイドとの組み合わせによって目的を達成しうる適用となる。
さらに、本実施形態において、図2に示すように搬送面12上の物品の搬送方向あるいは搬送範囲を制御するためのガイド26が設けられている。ガイド26は物品の搬送駆動を行わせるだけであれば必ずしも必要ないが、装置の具体的適用場面や適用箇所において物品の搬送軌道外れ防止や、搬送範囲確保のためには、必要となる。また、本装置の鞭撓部材での搬送駆動力は確実であるから、物品の搬送方向や範囲の案内のためのガイドは単に搬送路の側部に板を立てるだけの簡単な作業でガイドの構築を行える。後述するように、本発明の物品の搬送装置は、確実な搬送駆動力で上面側の物品を搬送駆動させるから、ガイドとしての例えば両側壁の搬送方向案内だけで任意の方向、角度に向けて搬送させ得る。例えば、図2の本実施形態の直線状の搬送ばかりでなく、図4のように曲線状に曲げて搬送させることも可能である。しかも、その際の搬送路の構成が単に曲がり外回り側にレールや側壁その他のガイド部材、あるいは機構を簡易に設置するだけでこれらを実現させ得る。
次に、本実施形態の作用について説明すると、図3の(1)状態で植毛搬送面上に搬送すべき物品50が載置されており(図では鞭撓部材の先端は倒れこんで搬送面上に着地していないがこの態様は1つの例であって、着地した状態となるものもある。)、この状態で振動装置16が始動されて例えば6000rpm程度のモータ回転数による微振動を発生させる。搬送面の反復上下動の動きを微視的に見ると、(1)の荷重受け状態から振動による上向きの力Vvが加えられ、これによって、(2)の跳ね上げ状態のように、基材あるいはベース板の支持力で鞭撓部材10を介して物品50を上方に跳ね上げ、その際、先端部に負荷を受けて搬送方向により強く曲げられていた鞭撓部材は、ある程度伸ばされて立ち上がった状態となる。ついで、基材18側が降下すると物品50も追従して降下し、鞭撓部材10上から該鞭撓部材の先端を押圧する。これらを押し潰す際に鞭撓部材は倒れクセあるいは曲げクセがつけられた分の移動量Kだけ搬送方向に向けて移動する(3)(押し潰し・荷重受け状態)。次の上下動による上向き力Vvによりベース板等の支持力で物品を持ち上げ、下降の際の押し潰し力で鞭撓部材の曲げクセのつけられた搬送方向にさらに移動量Kだけ移動する(この際、鞭撓部材の材質によっては、ある程度のすべりも生じ得る)。以下、これらの(1)、(2)、(3)のサイクルCを繰り返しながら、確実に物品を所定方向に搬送させる。多数の鞭撓部材と、物品の底面との密着力は搬送移動させる際の大きな把持力となり、これによって、確実に物品を移動させる。さらにある程度の重量物でも搬送し得ることが実験的に証明されている。この作用は、図3の細径剛性部材の場合においても同様であり、所定方向に曲げクセを付けられた鞭撓部材を反復上下動時の物品の下降移動時に鞭撓部材の押し潰し作用を行う際に曲げクセにより曲がり方向に物品が移動し、確実に搬送を行うものである。さらに、物品の底面を受ける鞭撓部材が直接に搬送駆動させるから、搬送面と物品との接地面積が小さな物品でも確実に搬送し得る。また、その際、搬送面は水平面、下がり傾斜面のみならず、上り勾配の搬送面としても物品を搬送させることができる。また、搬送面と物品の搬送面への接地部分が不規則な形状のもの、粗密があって接地部の分布が定まらないもの、等任意の接地態様でも確実に搬送させ得る。
次に、図6ないし図8に基づいて、本発明の第2実施形態に係る物品の搬送装置30について説明するが、第1実施形態と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。この第2実施形態の物品の搬送装置は、図7に示すような錠剤からなる数個〜数十個の薬剤を縦横に整列配置しこれを封止したシート状物品32の搬送装置として適用した例を示す。図6,8において、搬送装置30は、第1実施形態と同様の多数の鞭撓部材10を植設させた搬送面12を有する搬送路14と、搬送面を支持する基材18の下面に取り付けられた振動装置16と、ガイド26と、を有している。本実施形態では基台34に支持させてその上方に搬送方向Xに前傾させて搬送路14を支持させている。また、複数の錠剤mを封止したシート状物品32を立てた状態で搬送面上に立てて並列配置させた状態で搬送させるから、図8のようにシート状物品32の搬送方向の両側部の上部位置に平行に枠部材36を設置し、これをガイド26としている。搬送路の短部は、単に搬送面12が所要の位置で終端され、その終端位置と略同じ位置で枠部材36も終端されている。なお、38は、両枠部材36を連結してシート状物品32の上端側を停止させるストッパ板である。そして、これらの搬送路の終端位置に排出口40が設けられている。
本実施形態では、さらに、排出口40から排出される物品を検出する検出器42と、検出器の検出結果により振動装置を駆動させる制御部44と、を備えている。検出器42は、反射型光センサからなり、排出口から排出される物品を検出する検出手段である。排出口40の前方には、基台34から斜めに立設固定された受け板46が設置されている。そして、搬送面12の振動により、シート状物品32の下端が下がり傾斜端の排出口40から1個づつ落下し排出される。検出器42は、落下時に受け板46により受けられた物品の検出、非検出状態を電気的に制御部44に供給する。
制御部44は、検出器42の検出結果に対応して振動装置16の駆動、停止を制御する制御手段であり、特に、本実施形態では、搬送路14から排出された物品の計数を行う計数部47と、計数部47での計数結果(値)と排出日時とを関連付けて記憶する記憶部48と、を含む。制御部44は検出器42と振動装置16とに電気的に接続されており、検出器からの検出結果により振動装置の駆動、停止を行わせる。さらに、制御部44には液晶表示器としての表示部49が接続されており、薬剤シートの計数結果あるいは現在までの払い出し数を例えば数値で表示させるようになっている。制御部44には電源100から駆動電力が供給されるとともに、それぞれ振動装置、検出器、表示部にも対応する電圧の電力が供給される。
この搬送装置30では、振動装置16の駆動により搬送面12が縦方向振動し細長い線状の接地面積であっても搬送面12が確実に並列されたシート状物品32を搬送させる。本実施形態では搬送方向に傾斜させて搬送面12を設置しているが、これは必須の構成ではない。搬送面を水平状に設置すると、シート状物品の下端側が搬送されることで該シート状物品の上端側は何らのガイドを設けていないので後転する。このため、該シート状物品の上端側に何らのガイドを設けない極めて簡単な構成とするために、搬送面を傾斜させている。搬送面を水平面として構成する場合には、シート状物品の上端側を後ろから前方側に押し出させるように付勢力を加える機構を設置するとよい。例えば、弾性的に物品を搬送方向に引き寄せる構造としたり、あるいは後部側からスプリング等で押し出す力を加えるようにしてもよい。いずれも、簡単な構造で実現し得る
この第2実施形態の搬送装置30では、図6のように、シート状物品32が受け板46の内側に保持されている状態では、検出器42は取出し位置のシート状物品を検出しており、検出信号が制御部44に供給され、制御部44は振動装置16にOFF信号を出力して振動を停止させている。次に、管理者等が受け板46の内側のシート状物品を取り去ると、検出器42が非検知状態となり、これを受けて制御部44はON信号を出力して振動装置を駆動させ搬送面を縦方向振動成分を持って振動させる。その時点で最排出口端側に位置したシート状物品は搬出方向に送られて、立てられた状態で落下し、落下した物品を検出器42が検出すると、検出信号を制御部44に供給し、制御部44は振動装置16にOFF信号を出力して振動を停止させ、以下、これを繰り返す。この際、制御部44の計数部47は、搬送路14から排出された物品数をカウントし、さらに、カウント値と排出日時とを関連付けて記憶部48において、記憶させる。これらは必要に応じて図示しないプリンタ等の出力装置で出力される。また、物品の取り出し数は、表示部49により表示されて使用個数を管理者等に目視可能に表示させる。
次に、図9により、本発明の第3の実施形態に係る物品の搬送装置70について説明するが第1実施形態と同一構成部材には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。図9は、図1の搬送装置を例えば自動販売機等における紙幣投入口72から紙幣150を投入し、これを識別、計数、払い出し部等への次工程へ供給する際の吸い込み搬送部に適用した例を示す。紙幣投入口72は表面パネル74の適宜箇所に設けられた紙幣投入部76に設けられ、表面パネルの内側に所要幅で挿入方向に長い搬送空隙78を形成した搬送路80が設けられている。搬送路80の搬送面12は第1、第実施形態と同様に多数の鞭撓部材10が植設されている。この実施形態では、搬送路80は、紙幣の上面に軽く触れる程度に押さえ壁からなる上押さえ部82が設けられている。このように紙幣の上面に軽く触れる程度に上押さえ部82を設けることにより、第1実施形態で説明した(1)荷重受け、(2)跳ね上げ、(3)押し潰し・荷重受けからなるサイクルCの工程により投入紙幣を確実に販売機の内側に向けてしかも相当の速さで搬送させる。
以上、3つの実施形態について本発明を説明したが、上記実施形態を踏まえてこれを搬送方法として説明すると、搬送面を振動させることにより、搬送面上に植設した多数の鞭撓部材を鞭毛状に撓ませることを介して鞭撓部材の倒れ方向あるいは曲げ方向を搬送方向として搬送させるものである。
以上説明した本発明の物品の搬送装置及びその方法は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の物品の搬送装置及びその方法は、
、電子部品、薬剤、精密機械部品、フィルム収納ケース、薬剤等の比較的小型軽量物品であって、剛性体の物品のあらゆる搬送に適用できる。特に、水平面あるいは上り搬送面であってもあたかもコンベヤ搬送によるごとく確実に物品搬送を行う。
本発明の第1実施形態に係る物品の搬送装置の概略側面図である。 図1の装置の平面説明図である。 図1の装置の一部拡大構成兼作用説明図である。 図1の装置の搬送経路(搬送方向)を曲線状に形成したものの例を示す平面説明図である。 図1の装置の鞭撓部材の他の実施形態を示す一部拡大側面説明図である。 図1の装置の鞭撓部材の他の実施形態を示す一部拡大側面説明図である。 本発明の第2実施形態に係る物品の搬送装置の概略側面図である。 図6の装置で搬送されるシート状物品の拡大斜視説明図である。 図6の装置の平面説明図である。 本発明の第3実施形態に係る物品の搬送装置を組み込んだ装置の一部省略断面説明図である。
符号の説明
1 搬送装置(第1実施形態)
10 鞭撓部材
12 搬送面
14 搬送路
16 振動装置
18 基材
26 ガイド
30 搬送装置(第2実施形態)
32 シート状物品
40 排出口
42 検出器
44 制御部
50 物品
70 搬送装置(第3実施形態)
78 搬送空隙
80 搬送路
82 上押さえ部
X 搬送方向
Y 振動方向
C サイクル
k 移動量

Claims (12)

  1. 物品の搬送方向に向けて倒れるかあるいは先端側を搬送方向に曲げて形成された多数の細い鞭撓部材を植設させて形成した搬送面を有する搬送路と、
    該搬送面を振動させる振動装置と、を備えたことを特徴とする物品の搬送装置。
  2. 鞭撓部材が繊維素材からなる請求項1記載の物品の搬送装置。
  3. 鞭撓部材が、細径剛性部材からなる請求項1記載の物品の搬送装置。
  4. 搬送路は、植毛加工が施された植毛搬送面を含む請求項1または2記載の物品の搬送装置。
  5. 振動装置は少なくとも縦方向振動成分をもって搬送路を振動させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の物品の搬送装置。
  6. 振動装置は、取付部材を介して搬送路に直接に取り付けられた振動モータを含む請求項1ないし5のいずれかに記載の物品の搬送装置。
  7. 物品の搬送方向を制御するガイドが設けられたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の物品の搬送装置。
  8. 搬送路に設けた排出口から排出される物品を検出する検出手段と、
    検出手段の検出結果により振動装置を駆動させる制御手段と、を含む請求項1ないし7のいずれかに記載の物品の搬送装置。
  9. 制御部は、排出された物品の計数を行う計数部と、その計数値と排出日時とを関連付けて記憶する記憶部と、を含み、さらに計数積算値の表示部を備えたことを特徴とする請求項8記載の物品の搬送装置。
  10. 物品が縦置き状に並列配置されたシート状物品である請求項8または9記載の物品の搬送装置。
  11. 物品の上部押さえ機構を設け、紙類やカード状物品の吸い込み搬送部に配置したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の物品の搬送装置。
  12. 搬送面を振動させることにより、搬送面上に植設した多数の鞭撓部材を鞭毛状に撓ませることを介して鞭撓部材の倒れ方向あるいは曲げ方向を搬送方向として搬送させることを特徴とする物品の搬送方法。
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