JP2006082124A - ガス抜き装置の金型構造及びガス抜き方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弁頭と弁座との間に溶湯の差込みが生ずることを防止し、バリの発生を防止するガス抜き装置の金型構造の提供。
【解決手段】 可動金型20を構成する可動金型側張り板21に対向する固定金型10のガス抜き装置本体12の位置には、流入規制部33が設けられている。流入規制部33は、弁頭32に対向するガス抜き路1aの位置の近傍であって溶湯が流入する位置に、弁座31側から壁部21B側へ向けて突出して設けられており、可動金型側張り板21に対向する固定金型側張り板11の分割面11Aに垂直な面で切った断面は略三角形状をなす。弁頭32が弁座31に当接した状態で、ガス抜き路1aに流入してきた溶湯が弁頭32の周縁部32Aに直接衝突することを阻止する。
【選択図】図2

Description

本発明はガス抜き装置の金型構造及びガス抜き方法に関し、特に、ダイカスト法に用いられるガス抜き装置の金型構造、及び当該ガス抜き装置の金型構造を用いて行うガス抜き方法に関する。
ダイカスト金型は固定金型と可動金型とを有しており、固定金型と可動金型との間には、ランナーが形成されている。ランナーの鉛直上方には、ゲートを介してキャビティが形成されている。固定金型の下部には鋳込みスリーブが挿入配置されており、ランナーに連通している。鋳込みスリーブには注湯口が形成されており、注湯口を介して被射出溶融物たる溶湯が注湯される。
鋳込みスリーブ内には、プランジャが摺動可能に収容されている。プランジャはプランジャロッドを介して射出シリンダに連結されており、射出シリンダを適宜駆動することにより、鋳込みスリーブ内を摺動する。射出シリンダのプランジャ側端部にはストライカが移動可能に取付けられており、ストライカの移動路途中の所定位置には、真空スタートリミットスイッチと、高速リミットスイッチとが配置されている。
キャビティの上端部には、キャビティに導通するガス抜き路が形成されている。ガス抜き路には、配管を介して真空吸引装置が連結されている。真空吸引装置は、電磁切換弁と、タンクと、真空ポンプと、駆動モータとから構成されている。電磁切換弁は切換位置を備えており、切換位置が切換わることにより、ガス抜き路と真空吸引装置とを連通させる。
ガス抜き路には開閉弁が介挿されている。開閉弁は、弁駆動機構によって開閉されるようになっている。即ち、開閉弁は、弁体とシャフトとから構成されていて、シャフトは、シリンダ内に摺動可能に収容されたピストンに連結されている。
シリンダにはコンプレッサが接続されており、コンプレッサからの圧縮空気は、電磁切換弁、配管を介してそれぞれシリンダの前部室又は後部室内に供給される。このことにより、ピストンを摺動させて、弁体をシート部に対して離接させ、弁の開閉を行う。電磁切換弁は切換位置を備えていて、何れかに切換わることにより、圧縮空気を前部室又は後部室に供給する。又、ガス抜き路には検知棒が設置されている。押し上げられてくる被射出溶融物を検知棒によって検出し、電気回路を介して電磁切替弁のオン・オフひいては開閉弁の開閉を制御する。
以上の構成を基にその作用を説明する。まず、開閉弁を開弁させた状態で、注湯口より被射出溶融物を注入する。同時に、射出シリンダを駆動してプランジャを摺動させる。プランジャの摺動により注湯口が閉塞され、さらに、ストライカによって真空スタートリミットスイッチが作動する。スタートリミットスイッチの作動に応答して、電気回路を介して電磁切換弁が切換位置に切換わる。この電磁切換弁の作動によって、ガス抜き路と真空吸引装置とが連通され、鋳込みスリーブ、ランナー、キャビティ内のガスが、ガス抜き路、配管を介して吸引・排出される。
プランジャがさらに摺動すると、被射出溶融物たる溶湯がキャビティ内に充満し、さらにガス抜き路内に押し出されて被射出溶融物が検知棒に接触する。すると、検知棒からの検知信号に応答して、電気回路を介して電磁切換弁が切換位置に切換えられる。そして、電磁切換弁の作動によってコンプレッサからの圧縮空気がシリンダの前部室内に供給され、ピストンは後退する。ピストンが所位置まで後退すると、弁体がシート部に着座して閉弁状態となる。この開閉弁の閉弁によってガス抜き路は遮断され、真空吸引装置による真空引きが停止される。
特公平8−4909号公報には、上述の開閉弁の弁体の形状に特徴を有するガス抜き装置の弁構造が記載されている。弁体を構成し金型側に形成された弁座に当接する弁頭は、弁座に対向して形成されたシート面と、シート面の反弁座側に角部を介して連続形成された被射出溶融物接触面部とを有している。弁座とシート面とにより形成される接触角は1゜以下であり、また、角部の傾斜角度は弁体に連結されている弁棒の長手方向に対して5゜以下である。この構成により、弁体によるシール性能を長期にわたって安定保持しようとする。
特公平8−4909号公報(1頁〜4頁、図1〜図3、図5〜図6、図8)
特公平8−4909号公報記載のガス抜き装置の弁構造では、弁体を上述の形状とすることにより弁体によるシール性能を長期にわたって安定保持しようとしていたが、実際には、互いに当接した状態の弁頭と弁座との間に溶湯の差込みが生じることがあり、バリが発生することがあった。従って、溶湯の差込みを防止し、バリが発生しないようにする必要がある。
そこで、本発明は、弁頭と弁座との間に溶湯の差込みが生ずることを防止し、バリの発生を防止するガス抜き装置の金型構造、及び当該ガス抜き装置の金型構造を用いて行うガス抜き方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は内部にキャビティが形成された金型10、20と、該金型10、20に形成され該キャビティと該金型10、20外部とを連通するガス抜き路1aと、該ガス抜き路1aを遮断可能に設けられた弁部30とを有し、該弁部30は、弁座31と、周縁部32Aが該弁座31に当接可能であり該周縁部32Aが該弁座31に当接することにより該ガス抜き路1aを遮断する弁頭32とを備え、該金型20内の該弁頭32に対向する位置には、該ガス抜き路1aを画成する壁部21Bが設けられ、該ガス抜き路1aは、該弁頭32に対向する位置の該弁頭32の上流側においては該弁頭32の往復動方向に略垂直の方向に延出し、該弁頭32に連結された弁棒34を往復動させることにより該弁頭32の該周縁部32Aが該弁座31に離接するガス抜き装置の金型構造において、該弁頭32が該弁座31に当接した状態で該溶湯が該弁頭32の該周縁部32Aに直接衝突することを阻止するための流入規制部33が該弁座31側から該壁部21B側へ向けて突出して設けられているガス抜き装置の金型構造を提供している。
ここで、該弁頭32に対向する該壁部21Bの部分は該弁頭32に向かって拡径する略ドーム状部21aを有し、該弁頭32に対向する該ガス抜き路1aの位置に流入する該溶湯を該略ドーム状部21aで反射して、該溶湯の流れの方向を該弁頭32の往復動方向に略一致する方向に変えることが好ましい。
また、本発明は、上記ガス抜き装置の金型構造を用いて行うガス抜き方法を提供している。
本発明の請求項1記載のガス抜き装置の金型構造によれば、流入規制部が弁座側から壁部側へ向けて突出して設けられているため、弁頭が弁座に当接した状態で溶湯が弁頭の周縁部に直接衝突することを阻止することができ、互いに当接する弁頭と弁座との間の位置に隙間が発生することを防止することができる。このため、弁頭と弁座との間に溶湯の差込みが生ずることを防止し、バリの発生を防止することができる。
本発明の請求項2記載のガス抜き装置の金型構造によれば、弁頭に対向する壁部の部分は弁頭に向かって拡径する略ドーム状部を有しているため、弁頭に対向するガス抜き路の位置に流入する溶湯を略ドーム状部で反射して、溶湯の流れの方向を弁頭の往復動方向に略一致する方向に変えることができる。このため、弁頭の往復動方向に流れる溶湯により、弁頭が弁座に当接する方向に弁頭の略中央の部分を押圧することができ、弁頭が傾くことを効果的に防止することができる。
本発明の請求項3記載のガス抜き方法によれば、バリの発生を防止し、安定したガス抜きを行うことができる。
本発明の実施の形態によるガス抜き装置の金型構造及びガス抜き方法について図1乃至図2に基づき説明する。ガス抜き装置の金型構造を備えるダイカスト金型1は、ダイカストマシンに設けられており、図2に示されるように固定金型10と可動金型20とを有している。
金型内には固定金型10と可動金型20とにより画成される図示せぬキャビティが形成されており、図示せぬキャビティの鉛直上端部には、キャビティに連通するガス抜き路1a(図1)が形成されている。図1においては、図の下方の位置において、ガス抜き路1aは図示せぬキャビティに連通している。ガス抜き路1aには、図示せぬ配管を介して図示せぬキャビティの外部に設けられた図示せぬ真空吸引装置が連結されている。図示せぬ真空吸引装置は、図示せぬ電磁切換弁と、タンクと、真空ポンプと、駆動モータとから構成されている。図示せぬ電磁切換弁は切換位置を備えており、切換位置が切換わることにより、図示せぬガス抜き路1aと図示せぬ真空吸引装置とを連通させる。そして、連通した状態で図示せぬ真空ポンプが駆動することにより、ガス抜き路1aの図示せぬキャビティ寄りの側を上流側とし後述の弁部30寄りの側を下流側としてガス抜き路1a内をガス及び溶湯が流れるように構成されている。ガス抜き路1a内であって図示せぬキャビティに接続されている位置と後述の弁部30が設けられている位置との間の所定の位置には、図示せぬ検知棒が設置されており、ガス抜き路1a内を押し上げられてくる溶湯を検知棒によって検出し、後述のシリンダを駆動させるように構成されている。
図示せぬキャビティに接続されているガス抜き路1aの図示せぬ一端から所定の位置1bに至るまでのガス抜き路1aの部分は、図2に示されるように、固定金型10を構成する図示せぬ固定ホルダに保持された固定金型側張り板11と、可動金型20を構成する可動ホルダ22に保持された可動金型側張り板21との分割面11A、21Aの位置において、これら固定金型側張り板11と可動金型側張り板21とによって画成されている。より具体的には、固定金型側張り板11の分割面11Aは平面であり、可動金型側張り板21の分割面21Aには溝11aが形成されており、可動金型側張り板21の溝11aが形成された当該部分と固定金型側張り板11の当該平面の部分とにより、図示せぬキャビティに接続されているガス抜き路1aの一端から所定の位置1bに至るまでのガス抜き路1aの部分が画成されている。
この図示せぬキャビティに接続されているガス抜き路1aの図示せぬ一端から所定の位置1bに至るまでのガス抜き路1aの部分は、図1に示される下方から順に見てゆくと、1本の通路により構成されていたものが途中の分岐部1cで二股に分岐している。このように二股に分岐して、後述のようにガス抜き路1aに流入した溶湯が、後述の弁部30に対して図1の左右対称の方向から流れてくるようにすることにより、溶湯の流れを遅くすることができ、後述のように弁頭32と弁座31との間に溶湯が差込むことをより効果的に防止することができる。
可動金型側張り板21に対向する固定金型側張り板11の部分であってガス抜き路1aの当該所定の位置1bに相当する位置には、図2に示されるように凹部1dが形成されており、凹部1dにはガス抜き装置本体12が着脱可能であり、図2の紙面の表から裏へと向う方向から嵌挿されて設けられている。ガス抜き路1aの当該所定の位置1bよりも下流側の部分、即ち、図2におけるガス抜き路1aの、固定金型側張り板11の分割面11Aよりも下の部分は、図2に示されるように、固定金型側張り板11と可動金型側張り板21との分割面11A、21A、及びガス抜き路1aの当該所定の位置1bよりも上流側の部分に対して略垂直に折れ曲がり、図2の下方へ指向し、ガス抜き装置本体12内に形成された内部通路12aに連通している。内部通路12aの図示せぬ下流端は前述の図示せぬ真空吸引装置に接続された図示せぬ配管に接続されている。
ガス抜き路1aを画成するガス抜き装置本体12の、可動金型側張り板21に対向する位置は弁部30が設けられている。弁部30は弁座31と弁頭32とを備えており、弁座31はガス抜き路1aの一部を画成し、ガス抜き路1aの断面形状と略一致する円形状をなしている。弁座31は、図2に示されるように、可動金型側張り板21に対向する固定金型側張り板11の分割面11Aよりも若干ガス抜き路1aの下流側、即ち、図2における下側に後退した位置に配置されている。弁頭32は、弁座31に対向する位置であってガス抜き路1aの上流側に配置されている。弁頭32は、弁座31の形状に略一致する円形状をなしており、周縁部32A全体が弁座31に当接可能である。周縁部32Aが弁座31に当接することによりガス抜き路1aを遮断するように構成されている。
円形状をした弁頭32の中央の位置32Bには、弁棒34が設けられている。弁棒34は、ガス抜き路1aの下流側方向に向けて弁頭32に対して垂直に延出しており、図示せぬシリンダに接続されている。図示せぬシリンダには図示せぬコンプレッサが接続されており、図示せぬコンプレッサからの圧縮空気は、図示せぬ電磁切換弁、図示せぬ配管を介してそれぞれ図示せぬシリンダの図示せぬ前部室又は図示せぬ後部室内に供給される。このことにより、図示せぬシリンダ内のピストンを摺動させて、弁頭32を弁座31に対して水平方向、即ち、図2の上下方向に往復動させて離接させ、弁部30の開閉を行う。前述の図示せぬ検知棒によるガス抜き路1a内の溶湯の検知によって図示せぬシリンダが駆動し始め、弁頭32が弁座31に当接して、ガス抜き路1aが遮断される。図示せぬ電磁切換弁は切換位置を備えていて、何れかに切換わることにより、圧縮空気を図示せぬシリンダ内の前部室又は後部室に供給する。
前述のようにガス抜き路1aは、所定の位置1b、即ち、ガス抜き路1aの弁頭32に略対向する位置において略垂直に折れ曲がっているため、ガス抜き路1aの弁頭32に対向する位置の、弁頭32の上流側においては、図2に示されるように、弁頭32の往復動方向に略垂直の方向にガス抜き路1aが延出している。可動金型側張り板21に対向する固定金型側張り板11の分割面11Aに垂直な方向から見たときには、図1に示されるように、ガス抜き路1aは弁部30を中心として対称の方向、即ち、図1における左右対称の方向に延出している。弁頭32に対向する可動金型側張り板21の部分はガス抜き路1aを画成する壁部21Bをなし、ガス抜き路1aに流入したガス及び溶湯は、弁部30に対して図1の左右対称の方向から流れてくるように構成されている。
可動金型側張り板21に対向するガス抜き装置本体12の位置には流入規制部33が設けられている。流入規制部33は、弁頭32に対向するガス抜き路1aの位置の近傍であって溶湯が流入する位置に、溶接又はロウ付けによりガス抜き装置本体12に固着されて設けられている。より具体的には、図1に示されるように、弁部30の位置を中心として左右対称の位置にガス抜き路1aが形成されているため、可動金型側張り板21に対向するガス抜き装置本体12の位置であって図1、図2に示される左右対称の位置に、それぞれ1つずつ設けられている。
流入規制部33は、弁座31側、即ち固定金型10の側から、壁部21B側、即ち可動金型20の側へ向けて突出して設けられており、図2に示されるように、可動金型側張り板21に対向する固定金型側張り板11の分割面11Aに垂直な面で切った断面は略三角形状をなしている。弁頭32に対向していない略三角形状の第1の辺33Aと、固定金型側張り板11の分割面11Aとのなす角は45°であり、固定金型側張り板11の分割面11Aから流入規制部33の延出端までの高さは5mmである。なお、後述のドーム状部21aが形成されていないガス抜き路1aの部分の、流入規制部33の延出方向におけるガス抜き路1aの高さ、即ち図2の上下方向におけるガス抜き路1aの幅は13mmである。流入規制部33が設けられているため、弁頭32が弁座31に当接した状態で、ガス抜き路1aに流入してきた溶湯が弁頭32の周縁部32Aに直接衝突することを阻止することができる。
弁頭32に対向する壁部21Bの部分、即ち、弁頭32に対向する可動金型側張り板21の部分は略ドーム状部21aを有している。略ドーム状部21aは、ガス抜き路1aを画成する可動金型側張り板21に形成された凹状をなし弁頭32に向かって拡径している。固定金型10と可動金型20とを結ぶ方向、即ち、図2の上下方向における略ドーム状部21aの凹状の部分の最深部の深さは、7.5mmである。弁頭32に対向するガス抜き路1aの位置に流入してきた溶湯を、略ドーム状部21aで反射して、溶湯の流れの方向を弁頭32の往復動方向に略一致する方向に変えるように構成されている。
ガス抜き方法においては、図示せぬキャビティ内に溶湯が充填された後に溶湯は、先ずガス抜き路1a内に流入し、ガス抜き路1a内を図1における下方から矢印に示される方向に流れて行く。そして、ガス抜き路1a内に配置された図示せぬ検知棒によって溶湯が検知されると、図1に示される弁頭32が開いた状態から弁頭32が図2における下方へと移動して弁座31に当接し、ガス抜き路1aが遮断される。そして溶湯は、分岐部1cにおいて分岐してガス抜き路1a内を流れて行き、ガス抜き路1a内の弁頭32に対向する位置へ、弁頭32の往復動方向に略垂直の方向、即ち、図1の紙面の表面と裏面とを結ぶ方向に略垂直の方向であって図1に示される左右の方向から流入する。
このとき溶湯の流れる方向は、図2の矢印で示されるように、流入規制部33によって弁座31側から壁部21Bの略ドーム状部21aの側へ、換言すれば固定金型側張り板11の側から可動金型側張り板21の側へと変えられ、溶湯は略ドーム状部21aに衝突し略ドーム状部21aによって反射されて、溶湯の流れは弁頭32の往復動方向に略一致する方向に変えられる。このことにより溶湯が弁頭32に衝突するときに、弁頭32の周縁部32Aに直接衝突することを阻止することができる。そして、弁頭32に衝突する溶湯は、弁頭32の略中央の位置32Bに直接衝突し、このことにより、弁頭32を弁座31へと押圧し、弁頭32が傾くことを防止し、弁頭32と弁座31との間に隙間が生ずることを防止することができる。この結果、弁頭32と弁座31との間に溶湯の差込みが生ずることを防止し、バリの発生を防止することができる。
本発明によるガス抜き装置の金型構造及びガス抜き方法は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、弁頭32に対向する壁部21Bの部分は、凹状をなす略ドーム状部21aを有していたが、凹状をなさずに略ドーム状部21aを有していなくてもよい。
また、ガス抜き路1aの一部であって図示せぬキャビティに接続されているガス抜き路1aの一端から所定の位置1bに至るまでの部分は、可動金型側張り板21の溝11aが形成された部分と、固定金型側張り板11の平面の部分とにより画成されていたが、この構成に限定されない。例えば、固定金型側張り板に形成された溝の部分と、可動金型側張り板の平面の部分とにより画成されてもよく、また、固定金型側張り板に形成された溝の部分と、可動金型側張り板に形成された溝の部分とにより画成されてもよい。また、固定金型側張り板、可動金型側張り板が、固定金型、可動金型にそれぞれ設けられていない金型の構成であってもよい。この場合には、固定金型側張り板、可動金型側張り板に代えて固定金型側張り板、可動金型側張り板以外の固定金型、可動金型を構成する部分、例えば、固定ホルダ、可動ホルダ等によってガス抜き路が画成されればよい。
また、ガス抜き路1aは弁部30を中心として対称の方向、即ち、図1における左右対称の方向に延出していたが、これに限定されない。ガス抜き路は、所定の位置、即ち、ガス抜き路の弁頭に略対向する位置において略垂直に折れ曲がっていればよく、例えば、図1の左方向にのみ延出していてもよい。
本発明のガス抜き装置の金型構造及びガス抜き方法は、ダイカスト金型におけるガス抜き装置の金型構造、及び当該ガス抜き装置の金型構造を用いて行うガス抜き方法の分野において有用である。
本発明の実施の形態によるガス抜き装置の金型構造の、固定金型側張り板と可動金型側張り板との分割面の位置において可動金型の方向を見た部分断面図。 本発明の実施の形態によるガス抜き装置の金型構造の弁部の部分を示す要部断面図。
符号の説明
1 ガス抜き装置の金型構造
1a ガス抜き路
21B 壁部
21a 略ドーム状部
30 弁部
31 弁座
32 弁頭
32A 周縁部
33 流入規制部

Claims (3)

  1. 内部にキャビティが形成された金型と、
    該金型に形成され該キャビティと該金型外部とを連通するガス抜き路と、
    該ガス抜き路を遮断可能に設けられた弁部とを有し、
    該弁部は、弁座と、周縁部が該弁座に当接可能であり該周縁部が該弁座に当接することにより該ガス抜き路を遮断する弁頭とを備え、
    該金型内の該弁頭に対向する位置には、該ガス抜き路を画成する壁部が設けられ、
    該ガス抜き路は、該弁頭に対向する位置の該弁頭の上流側においては該弁頭の往復動方向に略垂直の方向に延出し、
    該弁頭に連結された弁棒を往復動させることにより該弁頭の該周縁部が該弁座に離接するガス抜き装置の金型構造において、
    該弁頭が該弁座に当接した状態で該溶湯が該弁頭の該周縁部に直接衝突することを阻止するための流入規制部が該弁座側から該壁部側へ向けて突出して設けられていることを特徴とするガス抜き装置の金型構造。
  2. 該弁頭に対向する該壁部の部分は該弁頭に向かって拡径する略ドーム状部を有し、該弁頭に対向する該ガス抜き路の位置に流入する該溶湯を該略ドーム状部で反射して、該溶湯の流れの方向を該弁頭の往復動方向に略一致する方向に変えることを特徴とする請求項1記載のガス抜き装置の金型構造。
  3. 請求項1又は請求項2記載のガス抜き装置の金型構造を用いて行うことを特徴とするガス抜き方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014050224A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 株式会社ダイレクト21 ガス抜き装置、及び成型装置

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