JP2006081710A - ロータリー式の電気かみそり - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータリー内刃を左右方向に往復振動させる振動機構を具備するロータリー式の電気かみそりにおいて、ロータリー内刃の引き切断機能を良好に発揮させることにより、髭剃り効率や切り味の格段の向上を図る。
【解決手段】振動機構を、胴部26の左右端面26a・26bのそれぞれから左右方向に突出状に形成された複数個の微小突起29a・29bと、ロータリー内刃5を挟むように本体ケース1側に設けられた左右一対のガイドピン30a・30bとで構成する。回転軸21まわりにロータリー内刃5を回動させたとき、左右の微小突起29a・29bがその対向位置に存するガイドピン30a・30bに交互に接触し、これでガイドピン30a・30bの間でロータリー内刃5を往復移動させる往復振動力が該ロータリー内刃5に付与される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロータリー内刃を左右方向に往復振動させる振動機構を備えるロータリー式の電気かみそりに関する。
ロータリー式の電気かみそりの分野において、ロータリー内刃を左右方向に往復振動させる振動機構を設けること自体は、特許文献1に記載されていて公知である。そこでの振動機構は、回転軸のまわりに左右方向に走る直線状の切刃を備えるロータリー内刃と、ロータリー内刃の左右いずれか一方の端部に連設された傾斜面を有するカムと、本体ケースの内面に設けられて接触球を回転自在に保持する球受部と、ロータリー内刃とカムとの間に介装されて、カムを接触球に向けて付勢するコイルスプリングとからなる。そして、回転軸を回転させるとカムは接触球に押されて左右方向に振幅変位し、かかる振幅変位がコイルスプリングを介して回転軸に伝導され、これにてロータリー内刃を左右方向に変位移動させる往復振動力が付与されるようになっている。
特開昭54−65660号公報(図1、図2)
上記のように、ロータリー内刃を左右方向に往復振動させると、切刃の回転軸まわりの回動に由来する本来の髭切断機能に加えて、切刃が左右方向に往復振動することに由来する引き切断機能をロータリー内刃に与えることができるので、電気かみそりの髭剃り効率や切り味の格段の向上を図ることができる。
特許文献1記載の振動機構の最大の問題は、回転軸が一回転したときに、ロータリー内刃に対して一往復の往復振動力が付与される構造であるため、ロータリー内刃の一回転あたりの左右方向の振幅数が少なく、先の引き切断機能が良好に発揮されないことにある。また、カム方向へのロータリー内刃の復帰をコイルスプリングの付勢力に委ねる形態であるため、単位時間あたりの左右方向の往復振動数の増加を図った際に、コイルスプリングによる復帰作用が追いつかず、ロータリー内刃の往復振動動作が不確実となりやすい点でも問題がある。さらに、カムやコイルスプリングなどの多数個の部品を要するために、部品点数の増加に伴って製造コストが上昇することが避けられず、加えて、部品の組み付け作業が複雑になって、電気かみそりの全体コストが増加することが避けられない。
本発明の目的は、ロータリー内刃を左右方向に往復振動させる振動機構を具備するロータリー式の電気かみそりにおいて、ロータリー内刃の引き切断機能を良好に発揮させることにより、髭剃り効率や切り味の格段の向上を図ることにある。本発明の目的は、従来形態の振動機構に比べて構造が簡単であり、したがって振動機構を具備するロータリー式の電気かみそりの生産性の向上とコストダウンを図ることにある。
本発明は、図1に示すごとく、本体ケース1の上部に回動可能に支持されたロータリー内刃5を、該ロータリー内刃5の長さ方向である左右方向に往復振動させる振動機構を備えるロータリー式の電気かみそりを対象とする。ロータリー内刃5は、回転軸21を有するシリンダー状の胴部26の外周面に、複数本のスパイラル状又はストレート状の切刃27を備えるものであって、本体ケース1側に設けられた左右一対の軸受壁15・15の間に左右方向に揺動可能に支持されている。振動機構は、胴部26の左右端面26a・26bのそれぞれから左右方向に突出状に形成された複数個の微小突起29a・29bと、ロータリー内刃5を挟むように本体ケース1側に設けられた左右一対のガイドピン30a・30bとからなる。微小突起29a・29bは、図3に示すごとく、その突出端が回転軸21の回転中心と同心位置に存するように、且つ左端面26a側の微小突起29aの突出端と右端面26b側の微小突起29bの突出端とが左右方向から透視して重畳しない、互い違いの位相差位置に存するように配置されている。図5に示すように、両ガイドピン30a・30bの対向間隔寸法(d1)は、微小突起29a・29bを含む胴部26の左右方向の幅寸法(d2)よりも小さく設定されている。そして、回転軸21まわりにロータリー内刃5を回動させたとき、左右の微小突起29a・29bがその対向位置に存するガイドピン30a・30bに交互に接触し、これでガイドピン30a・30bの間でロータリー内刃5を往復移動させる往復振動力が該ロータリー内刃5に付与されるようにしてあることを特徴とする。
図3に示すように、微小突起29a・29bが、左右方向から透視して、回転軸21の同心位置上に全周にわたって配置されている形態をとることができる。
図6および図7に示すごとく、切刃27の先端の回転軸21まわりの移動速度(v1)と、ロータリー内刃5の左右方向の振幅移動速度(v2)とが、略一致するように設定することができる。
図8および図9に示すごとく、微小突起29a・29bの回転軸21まわりの回転半径寸法が、切刃27の先端の回転軸21まわりの回転半径寸法よりも大きく設定することができる。
微小突起29a・29bの左右方向の突出寸法は、髭32(図6および図7参照)の最大太さ寸法である0.2mmよりも大きく設定することが好ましい。
本発明では、ロータリー内刃5を左右方向に往復振動させる振動機構を、胴部26の左右端面26a・26bのそれぞれから左右方向に突出状に形成された複数個の微小突起29a・29bと、ロータリー内刃5を挟むように本体ケース1側に設けられた左右一対のガイドピン30a・30bとからなるものとした。そして、回転軸21まわりにロータリー内刃5を回動させたとき、左右の微小突起29a・29bがその対向位置に存するガイドピン30a・30bに交互に接触し、これでガイドピン30a・30bの間でロータリー内刃5を往復移動させる往復振動力が該ロータリー内刃5に付与されるようにした。
当該形態の振動機構によれば、例えば図示例のように、胴部26の左右端面26a・26bのそれぞれに、10個の微小突起29a・29bを配置してあると、ロータリー内刃5が回転軸21まわりに1回転するときに、10回の往復振動力をロータリー内刃5に与えることができる。換言すれば、特許文献1記載の従来形態に係る振動機構と比較すると、10倍の振動数をロータリー内刃5に与えることができる。これにて、本発明のロータリー式の電気かみそりによれば、ロータリー内刃5の回転軸21まわりの回動に由来する本来の髭切断機能に加えて、ロータリー内刃5が左右方向に往復振動することに由来する引き切断機能を良好に得ることができるので、電気かみそりの髭剃り効率や切り味の格段の向上を図ることができる。
左右の微小突起29a・29bが、その対向位置に存するガイドピン30a・30bに交互に接触することにより、ロータリー内刃5に左右方向の往復振動力を付与する形態であるため、ロータリー内刃の左右一方向への移動をコイルスプリングの付勢力に委ねる従来形態に比べて、確実にロータリー内刃に往復振動力を与えることができる点でも優れている。
加えて、この振動機構は微小突起29a・29bとガイドピン30a・30bとからなるものであり、従来形態の振動機構に比べて構造が簡単であり、しかも当該機構を組み込むための特別な工程を必要とすることなく、従来と同様の手順で電気かみそりを組み立てることができるため、生産性やコスト性を損なうことなく、電気かみそりに振動機構を与えることができる点でも優れている。
図3に示すように、微小突起29a・29bが、左右方向から透視して、回転軸21の同心位置上に全周にわたって配置されていると、ロータリー内刃5の往復振動が絶えることがなく、これによっても髭剃り効率や切り味の格段の向上を図ることができる。
図6および図7に示すごとく、切刃27の先端の回転軸21まわりの移動速度(v1)と、ロータリー内刃5の左右方向の振幅移動速度(v2)とが、略一致するように設定してあると、切刃27を、その引き切断機能が良好に発揮され得るような、前後方向に対して略45°の角度(θ=45°)で変位させることができる。このことも、電気かみそりの髭剃り効率や切り味の格段の向上に資する。
一例を挙げると、ロータリー内刃5の外径寸法、すなわち切刃27の外径寸法を6.5mm、ロータリー内刃5の回転数を3000(rpm)とすると、切刃27の移動速度(v1)は、612300(mm/分)、つまり(1021mm/秒)となる。そして、切刃27の先端の回転軸21まわりの移動速度(v1)と、ロータリー内刃5の左右方向の振幅移動速度(v2)とが略一致するように、すなわち、(v1)=(v2)=1021(mm/秒)とするためには、左右の微小突起29a・29bの高さ寸法が同一であると仮定すると、微小突起29a・29bの個数が10個である場合には、[1021/(10×(3000/60)×2)]の計算式より、好適な各微小突起29a・29bの突出寸法は約1(mm)となる。すなわち、以下のように各寸法値等を設定することにより、(v1)=(v2)とすることができる。
ロータリー内刃5の外形寸法:6.5mm
ロータリー内刃5の回転数:3000rpm
左右それぞれの微小突起29a・29bの個数:10個
微小突起29a・29bの突出寸法:1mm
図8および図9に示すごとく、微小突起29a・29bの回転軸21まわりの回転半径寸法が、切刃27の先端の回転軸21まわりの回転半径寸法よりも大きく設定してあると、図10に示すように、各微小突起29a・29bの回転軸21まわりの周方向に係る外形寸法を、図3に示すような形態のそれよりも大きくとることが容易となり、したがって微小突起29a・29bの周方向に係る断面外形形状(稜線形状)を、図3に係る微小突起29a・29bのそれに比べてなだらかにできる。これにて、ガイドピン30a・30bあるいは微小突起29a・29bの接触時の衝撃負荷を小さくして、ガイドピン30a・30bあるいは微小突起29a・29bが損傷あるいは変形する可能性を低くできるので、振動機構の動作不良の発生を抑えて、ロータリー式の電気かみそりの信頼性の向上に貢献できる。
図6および図7に示すごとく、微小突起29a・29bの左右方向の突出寸法を、髭32の最大太さ寸法の0.2mmよりも大きく設定して、当該0.2mmよりも大きな左右振幅幅でロータリー内刃5が往復移動するようにしてあると、ロータリー内刃5の引き切断能が良好に発揮されて、髭剃り効率や切り味の向上を図ることができる。
(第1実施形態)
図1ないし図7は、本発明の第1実施形態を示す。図2において、符号1は本体ケース、2は外刃ホルダ3に保持された外刃、5はロータリー内刃である。本体ケース1は、上面のみが開口する有底筒状のプラスチック成形品であり、その内部に二次電池6やモーター7を備える。本体ケース1の前面外側には、モーター起動用のスイッチボタン9や、運転状態を表示する表示灯10などが設けられている。
図1に示すように、モーター7の出力軸11を覆うヘッドケース12の左右両端には、金属ブッシュ13を介してロータリー内刃5を回転自在に保持する左右一対の軸受壁15・15が立設されている。ヘッドケース12の内部には減速機構が、左側の軸受壁には巻掛伝導機構が設けられており、これら減速機構および巻掛伝導機構で、モーター7の動力をロータリー内刃5に伝える伝導系を構成する。詳しくは減速機構は、モーター7の出力軸に固定される太陽歯車16と、太陽歯車16と噛み合うフェースギヤ17と、ヘッドケース12で軸支されてフェースギヤ17の回転動力を出力する減速軸19などで構成する。巻掛伝導機構は、減速軸19に固定される原動プーリー20と、ロータリー内刃5の回転軸21の左端部に、金属ブッシュ22を介して装着された従動プーリー23と、両プーリー20・23に巻き掛けられる無端ベルト25で構成する。
図1および図3に示すように、ロータリー内刃5は、プラスチック製のシリンダー状の胴部26の外周面に、複数本のスパイラル状の切刃27をインサート成形してなるものであり、胴部26の左右両端面の中心からは回転軸21が突設されている。胴部26そのものの左右幅寸法は、軸受壁15・15の左右対向間隔寸法よりも若干小さく設定されていて、ロータリー内刃5は、これら軸受壁15・15の間で左右方向に揺動可能に支持されている。図4に示すように、金属ブッシュ22の軸孔と回転軸21の左端部とは平坦面を有する断面非円形に形成してあり、したがって、従動プーリー23と回転軸21とは相対回転不能に、且つ左右方向に揺動可能に連結されている。
そのうえで、本実施形態に係る電気かみそりは、ロータリー内刃5を左右方向に往復振動させる振動機構を備える点が着目される。この振動機構は、胴部26の左右端面26a・26bのそれぞれから、左右方向に一体的に突出状に形成された複数個の微小突起29a・29bと、ロータリー内刃5を挟むように、本体ケース1側に設けられた左右一対のガイドピン30a・30bとからなる。なお、図1および図3において、符号29aは、胴部26の左端面26a側に設けられた微小突起を、符号29bは、胴部26の右端面26aに設けられた微小突起を示している。図3に示すごとく、各微小突起29a・29bは半球状を呈しており、その突出端が回転軸21の回転中心と同心位置に存するように、且つ左端面26a側の微小突起29aの突出端と、右端面26b側の微小突起29bの突出端とが左右方向から透視して重畳しない、互い違いの位相差位置に存するように配置されている。また、微小突起29a・29bは、左右方向から透視して、同心位置上に全周にわたって配置されている。微小突起29a・29bの左右方向の突出寸法は、髭の最大太さ寸法の0.2mmよりも大きく設定してある。
図1に示すように、ガイドピン30a・30bは、各軸受壁15・15の左右内面の上下方向の中途部に対向状に設けられている。図3に示すように、各ガイドピン30a・39bは、上下に長い縦長状に形成されている。図5に示すように、両ガイドピン30a・30bの左右方向の対向間隔寸法(d1)は、左右両側の微小突起29a・29bを含む胴部26の左右の幅寸法(d2)よりも小さく設定されており、回転軸21まわりにロータリー内刃5を回転させると、微小突起29a・29bがガイドピン30a・30bに接触するようになっている。なお、ガイドピン30a・30bは、最下部に存する微小突起29a・29bに接触し得る位置に配されている。
以上のような構成からなる振動機構では、モーター7の回転動力を受けてロータリー内刃5が回転軸21まわりに回転するとき、左右の微小突起29a・29bがその対向位置に存するガイドピン30a・30bに交互に順々に接触し、これにてガイドピン30a・30bの間でロータリー内刃5を左右方向に往復移動させる往復振動力が付与される。より詳しく見てみると、図5に実線で示すような姿勢状態からロータリー内刃5が一方向に回転されると、右側のガイドピン30bに右端面26b側において最下部に位置する微小突起29b衝突して、ロータリー内刃5は、図5に仮想線で示すような左方向の姿勢状態に変位する。さらにロータリー内刃5が同方向に回転されると、左端面26a側において最下部に位置する微小突起29aが左側のガイドピン30aに衝突して、ロータリー内刃5は図5の実線で示すような右方向の姿勢状態に復帰する。つまり、ロータリー内刃5の回転動作に伴って、左右の最下部に存する微小突起29a・29bが対向するガイドピン30a・30bに交互に順々に接触し、これにてロータリー内刃5を左右方向に往復移動させる往復振動力が付与されるようになっている。
図3に示すように、胴部26の左右端面26a・26bのそれぞれには、計10個の微小突起29a・29bを等間隔位置に配置してあり、ロータリー内刃5が回転軸21まわりに1回転するときに、10回の往復振動力がロータリー内刃5に与えられるようにしてある。換言すれば、特許文献1記載の従来形態に係る振動機構と比較すると、10倍の振動数をロータリー内刃5に与えることができる。これにて、本発明のロータリー式の電気かみそりによれば、ロータリー内刃5の回転軸21まわりの回動に由来する本来の髭切断機能に加えて、ロータリー内刃5が左右方向に往復振動することに由来する引き切断機能を良好に得ることができるので、電気かみそりの髭剃り効率や切り味の格段の向上を図ることができる。微小突起29a・29bが、全周にわたって配置されているため、ロータリー内刃5の往復振動が絶えることがなく、これによっても髭剃り効率や切り味の格段の向上を図ることができる。
加えて、この振動機構は微小突起29a・29bとガイドピン30a・30bとからなるものであり、従来形態の振動機構に比べて構造が簡単であり、しかも当該機構を組み込むための特別な工程を必要とすることなく、従来と同様の手順で電気かみそりを組み立てることができるため、生産性やコスト性を損なうことなく、電気かみそりに振動機構を与えることができる点でも優れている。
図6において、符号31は外刃2に形成された髭剃り孔を、32は該髭剃り孔31に侵入した髭を示す。また、v1は、ロータリー内刃5の左右方向の振動速度を、v2は回転軸21まわりの回転速度を示している。本実施形態においては、ロータリー内刃5の左右方向の振幅幅と、微小突起29a・29bの配置位置とで規定される振動移動速度v1・回転速度v2の二つの速度が、略同一速度となるようにしてある。当該形態によれば、切刃27を、その引き切断機能が良好に発揮され得るような、前後方向に対して略45°の角度(θ=45°)で変位させることができるので、ロータリー式の電気かみそりの髭剃り効率や切り味の格段の向上を図ることができる。
さらに本実施形態では、上述のように、微小突起29a・29bの左右方向の突出寸法を、髭32の最大太さ寸法の0.2mmよりも大きく設定して、当該0.2mmよりも大きな左右振幅幅でロータリー内刃5が往復移動するようにしてある。このことも、電気かみそりの髭剃り効率や切り味の向上に資する。
図7は、第1実施形態の変形例を示しており、そこでは、切刃27をストレート状としてある点のみが、先の第1実施形態と相違する。当該形態によっても、切刃27を、その引き切断機能が良好に発揮され得るような、前後方向に対して略45°の角度(θ=45°)で変位するようにしてある。これにより、上述と同様に、ロータリー内刃5の引き切断能の向上を図り、電気かみそりの髭剃り効率や切り味の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
図8ないし図10に、本発明の第2実施形態に係るロータリー式の電気かみそりを示す。本実施形態では、図9に示すように、微小突起29a・29bの回転軸21まわりの回転半径寸法を、切刃27の先端の回転軸21まわりの回転半径寸法よりも大きくしている。具体的には、胴部26の左右方向の外側のそれぞれに、切刃27の回転半径寸法よりも大きな外径寸法を有する円盤状のフランジ33・33を形成し、当該フランジ33・33の左右外側面の外周縁に沿って多数個の微小突起29a・29bを突設している。ここでは、第1実施形態と同様に、左右それぞれに10個ずつの微小突起29a・29bを配しており、ロータリー内刃5が回転軸21まわりに1回転するときに、10回の往復振動力がロータリー内刃5に与えられるようにしている。
このように、微小突起29a・29bの回転軸21まわりの回転半径寸法を、切刃27の先端の回転軸21まわりの回転半径寸法よりも大きくしてあると、図10に示すように、各微小突起29a・29bの回転軸21まわりの周方向に係る外形寸法を、第1実施形態の外形寸法よりも大きくとることが容易となり、したがって微小突起29a・29bの周方向に係る断面外形形状(稜線形状)を、第1実施形態に係る微小突起29a・29bのそれに比べてなだらかにできる。これにて、ガイドピン30a・30bあるいは微小突起29a・29bの接触時の衝撃負荷を小さくして、ガイドピン30a・30bあるいは微小突起29a・29bが損傷あるいは変形する可能性を低くできるので、振動機構の動作不良の発生を抑えて、ロータリー式の電気かみそりの信頼性の向上に貢献できる。
図11は、上記第2実施形態の変形例を示しており、そこでは、フランジ33・33の左右外側面に、周方向に沿って凸部35と凹部36とが連続する断面波形の凹凸部を設けてあり、凸部35をガイドピン30a・30bと接触する微小突起29a・29bとしている。このように、フランジ33に凹凸部を設けた場合においても、微小突起29a・29bの周方向に係る断面外形形状(稜線形状)をなだらかにできるので、ガイドピン30a・30bあるいは微小突起29a・29bの接触時の衝撃負荷を小さくして、ガイドピン30a・30bあるいは微小突起29a・29bが損傷あるいは変形する可能性を低くできるので、振動機構の動作不良の発生を抑えることができる。
ロータリー内刃5の左右位置に設けられる微小突起29a・29bの個数は、10個に限られず、それ以上であっても、それ以下であってもよい。
本発明の第1実施形態に係るロータリー式の電気かみそりの要部の縦断正面図 ロータリー式の電気かみそりの全体正面図 図1のA−A線断面図 図1のB−B線断面図 ロータリー式の電気かみそりの振動機構の動作を説明するための図 ロータリー式の電気かみそりの振動機構の動作を説明するための図 第1実施形態の変形例を示す図 本発明の第2実施形態に係るロータリー式の電気かみそりの要部の縦断正面図 図8のC−C線断面図 ロータリー式の電気かみそりの振動機構の動作を説明するための図 第2実施形態の変形例を示す図
符号の説明
1 本体ケース
5 ロータリー内刃
15 軸受壁
21 回転軸
26 ロータリー内刃の胴部
26a・26b 胴部の左右側面
27 ロータリー内刃の切刃
29a・29b 微小突起
30a・30b ガイドピン

Claims (5)

  1. 本体ケース(1)の上部に回動可能に支持されたロータリー内刃(5)を、該ロータリー内刃(5)の長さ方向である左右方向に往復振動させる振動機構を備えるロータリー式の電気かみそりであって、
    ロータリー内刃(5)は、回転軸(21)を有するシリンダー状の胴部(26)の外周面に、複数本のスパイラル状又はストレート状の切刃(27)を備えるものであって、本体ケース(1)側に設けられた左右一対の軸受壁(15・15)の間に左右方向に揺動可能に支持されており、
    振動機構は、胴部(26)の左右端面(26a・26b)のそれぞれから左右方向に突出状に形成された複数個の微小突起(29a・29b)と、ロータリー内刃(5)を挟むように本体ケース(1)側に設けられた左右一対のガイドピン(30a・30b)とからなり、
    微小突起(29a・29b)は、その突出端が回転軸(21)の回転中心と同心位置に存するように、且つ左端面(26a)側の微小突起(29a)の突出端と右端面(26b)側の微小突起(29b)の突出端とが左右方向から透視して重畳しない、互い違いの位相差位置に存するように配置されており、
    両ガイドピン(30a・30b)の対向間隔寸法(d1)は、微小突起(29a・29b)を含む胴部(26)の左右方向の幅寸法(d2)よりも小さく設定されており、
    回転軸(21)まわりにロータリー内刃(5)を回動させたとき、左右の微小突起(29a・29b)がその対向位置に存するガイドピン(30a・30b)に交互に接触し、これでガイドピン(30a・30b)の間でロータリー内刃(5)を往復移動させる往復振動力が該ロータリー内刃(5)に付与されるようにしてあることを特徴とするロータリー式の電気かみそり。
  2. 微小突起(29a・29b)が、左右方向から透視して、回転軸(21)の同心位置上に全周にわたって配置されている請求項1記載のロータリー式の電気かみそり。
  3. 切刃(27)の先端の回転軸(21)まわりの移動速度(v1)と、ロータリー内刃(5)の左右方向の振幅移動速度(v2)とが、略一致するようにしてある請求項1又は2記載のロータリー式の電気かみそり。
  4. 微小突起(29a・29b)の回転軸(21)まわりの回転半径寸法が、切刃(27)の先端の回転軸(21)まわりの回転半径寸法よりも大きく設定されている請求項1又は2又は3記載のロータリー式の電気かみそり。
  5. 微小突起(29a・29b)の左右方向の突出寸法が、髭(32)の最大太さ寸法である0.2mmよりも大きく設定されている請求項1又は2又は3又は4記載のロータリー式の電気かみそり。
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