JP7012097B2 - 切断機構 - Google Patents

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Description

シェービング装置のような毛切断装置のための切断機構が開示される。
従来考えられてきた回転式シェービング装置は、外側切断部材と内側切断部材とを有する切断機構を有する。毛入口開口は、該外側切断部材に形成される。使用の間、該内側切断部材は、該外側切断部材に対して回転し、毛入口開口に導かれた毛が切断される切断動作を実行する。毛入口開口の形状により、毛を引っ掛けて引っ張ってしまう可能性がある。このことは快適さを損なうことに帰着し得る。
国際特許出願公開WO2014/147520A1に開示された、更に従来考えられてきた回転式シェービング装置は、外側切断部材と内側切断部材とを有する切断機構を有する。該外側切断部材は、少なくとも該外側切断部材の第1の及び第2の壁部分により境界付けられた少なくとも1つの毛入口開口を有し、少なくとも該第1の壁部分は、該内側切断部材の切断端との協働のための切断端を有する。切断経路を有する平面に略垂直にとられた断面において、切断経路を有する平面に面する第2の壁部分の端部は、少なくとも2つの接点において、少なくとも30マイクロメートルの半径を持つ仮想円に接触する。第2の壁部分の端部は、製造が難しいものであり得、毛が引っ張られ得る増大された端の数をもたらし得、又は最適でない角度で面を提供して端部における毛の引っ張りの傾向を増大させ得る。
欧州特許出願公開EP0652086A1は、外側切断部材と、該外側切断部材に対して回転可能な内側切断部材と、を有するシェービング装置のシェービングユニットを開示している。該外側切断部材は、略径方向に延在する複数の薄板を持ち、該薄板間に毛入口開口が形成される。該薄板は、該シェービングユニットの径方向に延在する断面で見て、丸まった外側面と、該外側切断部材の垂直周縁壁に対して斜めに延在する内側面と、を有する。
従って、切断機構の分野においては改善が求められ得ることが明らかである。
本発明の第1の態様によれば、毛切断装置のための切断機構であって、複数の毛入口開口を有する、外側切断部材と、それぞれが第1の切断端を持つ複数の切断要素を有する内側切断部材であって、前記内側切断部材は、前記切断機構の切断帯内で切断動作を実行するよう、前記外側切断部材に対して回転可能である、内側切断部材と、を有し、隣接する前記毛入口開口は、分割要素により分離され、前記分割要素は、前記切断帯内に存する切断部分を有し、前記切断部分は、前記内側切断部材に面する内壁と、前記内壁と当接して前記第1の切断端と協働するよう構成された第2の切断端を形成する側壁と、を持ち、前記分割要素は更に、前記切断帯の外である非切断部分を有し、前記非切断部分は、前記内側切断部材に面する内壁と、前記非切断部分の前記内壁に略垂直な側壁と、を有する、切断機構において、前記非切断部分の前記内壁に垂直にとられ、前記分割要素に対する前記第1の切断端の局所的な動き方向に平行に延在する、前記分割要素の断面で見て、前記非切断部分の前記内壁と前記非切断部分の前記側壁との間に、単一の平面の面取り部が備えられたことを特徴とする、切断機構が提供される。
本発明による切断機構は、以前に考案された切断機構に対して利点を提供し、以前に考案された切断機構に関する問題の1つ以上を解決し得る。特に、本発明による切断機構は、より容易に且つ安価に製造され、毛の引っ張りを低減させ得る。
本発明による切断機構の切断動作の間、毛の切断は、単一の平面の切断領域に沿って又は該領域内で生じ得る。それ故、該切断領域は、切断面内に存し得る。該切断領域は、内側切断部材が外側切断部材に対して動くときに内側切断部材の第1の切断端により辿られる経路によって定義され得る。内側切断部材が回転軸のまわりに外側切断部材に対して回転可能である実施例においては、第1の切断端は環状の経路を辿り得、それ故切断領域は環状となり得る。内側切断部材が2つの対向する直線運動方向に外側切断部材に対して直線往復運動を実行する実施例においては、第1の切断端は直線の経路を辿り得、それ故切断領域は直線の領域となり得、このとき主な延在方向は該直線運動方向に平行となる。「切断帯」は、切断領域のすぐ上及び下の空間として定義され得る。分割要素の「切断部分」は、特に切断領域の上又は下の視点から切断領域に垂直な方向で見たときに、切断帯内に存する。分割要素の「非切断部分」は、特に切断領域の上又は下の視点から切断領域に垂直な方向で見たときに、切断帯の外である。それ故、内側切断部材が回転軸のまわりに外側切断部材に対して回転可能である実施例においては、「非切断部分」は、回転軸に対して「切断帯」の径方向内側又は外側に配置され得る。
「面取り部」なる語は、2つの面又は壁の間の中間面又は遷移面を意味するものとして理解されるべきであり、少なくとも分割要素の非切断部分の内壁に垂直にとられ分割要素に対して第1の切断端の局所的な動き方向に平行に延在する断面において、平面(即ち湾曲していない)である。しかしながら、該面取り部は一般に非切断部分の内壁と非切断部分の側壁との間の端部に沿って備えられ、該端部は主な延在方向に沿って湾曲し得るため、該面取り部は該主な延在方向に沿って湾曲し得る。例えば、内側切断部材が回転軸のまわりに外側切断部材に対して回転可能である実施例においては、該面取り部は、回転軸に対して径方向に垂直にとられた分割要素の断面において平面状であるが、特に毛入口スロットが径方向に湾曲している場合には、回転軸に対して径方向に湾曲していても良い。
本発明による切断機構の一実施例においては、前記非切断部分は、前記非切断部分の前記内壁に略垂直な第1の側壁及び第2の側壁を有し、前記分割要素の断面で見て、前記非切断部分の前記内壁と前記第1の側壁との間に単一の平面の面取り部が備えられ、前記非切断部分の前記内壁と前記第2の側壁との間に単一の平面の面取り部が備えられる。該第1及び第2の側壁は対向する側壁であっても良く、即ち該第1及び第2の側壁は非切断部分の内壁の対向する側面に備えられても良い。
本発明による切断機構の一実施例においては、前記非切断部分は、前記切断帯の第1の側に配置された第1の部分と、前記第1の側とは反対の前記切断帯の第2の側に配置された第2の部分と、を有する。
本発明による切断機構の一実施例においては、前記又はそれぞれの単一の面取り部は、前記分割要素の内側面と外側面との間の距離の10%乃至40%の高さに亘って形成される。前記又はそれぞれの単一の面取り部の高さは、0.02mmと0.10mmとの間であっても良い。該高さは、該内側面に垂直な方向で測定されるものであっても良い。各前記分割要素の前記内側面と前記外側面との間の距離は、0.05mmと0.5mmとの間であっても良く、0.05mmと0.3mmとの間であっても良く、0.1mmと0.3mmとの間であっても良い。前記分割要素の内側面と外側面とは互いに略平行であっても良く、第1の切断端により辿られる切断領域に平行であっても良い。前記毛入口開口の幅は、0.15mmと0.45mmとの間であっても良い。該幅は、分割要素に対する第1の切断端の局所的な動き方向に平行な方向に測定されるものであっても良い。内側切断部材が回転軸のまわりに外側切断部材に対して回転可能である実施例においては、該幅は、該回転軸に対して接線方向に測定されるものであっても良い。該毛入口開口は全体的に長細のものであっても良く、幅は該毛入口開口の長さの方向に垂直な方向に測定されるものであっても良い。
本発明による切断機構の一実施例においては、前記内側切断部材は、前記外側切断部材に対して回転軸のまわりに回転可能であり、それにより前記切断機構の環状の切断帯のなかで切断動作を実行する。該内側切断部材は、一方向に回転可能なものであっても良い。該回転軸は、切断領域に垂直であっても良い。該内側切断部材を回転的に駆動するためのモータが備えられても良い。
特に内側切断部材が外側切断部材に対して一方向に回転可能である、本発明による切断機構の更なる実施例においては、前記切断部分は、前記切断部分の前記内壁と当接して前記第2の切断端を形成する第1の側壁と、前記切断部分の前記内壁に略垂直な第2の側壁と、を有し、前記切断部分の前記内壁に垂直にとられ、前記分割要素に対する前記第1の切断端の局所的な動き方向に平行に延在する、前記分割要素の断面で見て、前記切断部分の前記内壁と前記切断部分の前記第2の側壁との間に、更なる単一の平面の面取り部が備えられる。該単一の面取り部は、非切断部分の側壁と非切断部分の内壁との間に備えられた単一の面取り部と連続していても良い。切断部分の第1の側壁もまた、切断部分の内壁に略垂直であっても良い。
内側切断部材が外側切断部材に対して回転軸のまわりに回転可能である、本発明による切断機構の更なる実施例においては、前記非切断部分の少なくとも一部は、前記回転軸に対して、前記環状の切断帯の径方向外側又は径方向内側に配置される。該非切断部分は、該環状の切断帯の径方向外側に配置された第1の部分と、該環状の切断帯の径方向内側に配置された第2の部分と、を有しても良い。該切断部分は、該非切断部分の該第1の部分と該第2の部分との間に配置されても良い。
内側切断部材が外側切断部材に対して回転軸のまわりに回転可能である、本発明による切断機構の実施例においては、前記複数の毛入口開口は、前記回転軸に対して前記外側切断部材において周囲に配置されても良い。各毛入口開口及び/又は各分割要素は、該回転軸に対して主に径方向に延在していても良い。各毛入口開口及び/又は各分割要素は、前記第1の切断端の局所的な動き方向に略垂直で且つ切断領域に平行な方向に延在しても良い。しかしながら、該毛入口開口及び分割要素は、前記回転軸を有する径方向の断面において湾曲した形状を持っても良い。
本発明による切断機構の一実施例においては、前記又はそれぞれの単一の面取り部は、それぞれの側壁に対して120度と160度との間の内角を形成する。
本発明による切断機構の一実施例においては、前記外側切断部材は、少なくとも部分的に、加圧又は印圧により形成される。
本発明の第2の態様によれば、以上に記載された実施例のいずれかによる少なくとも1つの切断機構を有する毛切断装置が提供される。
本発明の第3の態様によれば、本発明による切断機構の外側切断部材を製造する方法であって、前記複数の毛入口開口を有するブランク(blank)を備えるステップであって、隣接する前記毛入口開口は前記分割要素により分離されたステップと、型押し機により前記ブランクを加圧し、前記分割要素の前記非切断部分の前記内壁と、前記分割要素の前記非切断部分の前記側壁と、の間において端の長さに沿って前記単一の面取り部を形成するステップと、を有する方法が提供される。斯くして形成される該単一の面取り部の長さは、該非切断部分の長さに対応し得る。加圧するステップは、複数の分割要素又は全ての分割要素において単一の面取り部を形成し得る。該外側切断部材を完全に形成するため、更なる製造ステップが実行されても良い。
更に、一実施例による切断機構の外側切断部材を製造する方法であって、前記分割要素の前記非切断部分が、それぞれ単一の面取り部を備えた第1の側壁と第2の側壁とを有する方法が提供される。該方法は、前記複数の毛入口開口を有するブランクを備えるステップであって、隣接する前記毛入口開口は前記分割要素により分離されたステップと、型押し機により前記ブランクを加圧し、前記非切断部分の前記内壁と、前記非切断部分の前記第1の側壁と、の間において第1の端部の長さに沿って、前記非切断部分の前記内壁と、前記非切断部分の前記第1の側壁と、の間に前記第1の単一の面取り部を形成し、前記非切断部分の前記内壁と、前記非切断部分の前記第2の側壁と、の間において第2の端部の長さに沿って、前記非切断部分の前記内壁と、前記非切断部分の前記第2の側壁と、の間に前記第2の単一の面取り部を形成するステップと、を有する。斯くして形成される該単一の面取り部の長さは、該非切断部分の長さに対応し得る。
更に、一実施例による切断機構の外側切断部材を製造する方法であって、前記分割要素の前記切断部分が、前記第2の切断端を有する第1の側壁と、単一の面取り部を備えた第2の側壁と、を有する方法が提供される。該方法は、前記複数の毛入口開口を有するブランクを備えるステップであって、隣接する前記毛入口開口は前記分割要素により分離されたステップと、型押し機により前記ブランクを加圧し、前記切断部分の前記内壁と、前記切断部分の前記第2の側壁と、の間において端の長さに沿って、前記切断部分の前記内壁と、前記切断部分の前記第2の側壁と、の間に前記単一の面取り部を形成するステップと、を有する。斯くして形成される該単一の面取り部の長さは、該切断部分の長さに対応し得る。
本発明による方法の一実施例においては、前記型押し機は、前記又はそれぞれの単一の面取り部を形成するような形状を持つ。該型押し機は、形成されるべき前記単一の面取り部の傾斜角に対応する傾斜角を持つ、少なくとも1つの面取り部形成面を有しても良い。前記型押し機は、前記型押し機による前記ブランクの加圧が、前記型押し機と前記ブランクとを適切に整列させるよう、前記型押し機と前記ブランクとの間の相対運動を引き起こすような形状とされても良い。該ブランクと前記型押し機とが完全に整列させられていない場合にも、該型押し機が該ブランクに向けて動かされるにつれて、該型押し機の形状が、加圧方向に垂直な方向に該ブランクを動かして、該ブランクを該型押し機に適切に整列させ得る。
本発明による方法の一実施例においては、前記型押し機は、対応する内壁に面する第1の型押し機であり、前記ブランクは、前記第1の型押し機と第2の型押し機との間において加圧される。
本発明による方法の一実施例においては、前記分割要素は、外壁、第1の側壁及び第2の側壁を持ち、前記第1の型押し機と前記第2の型押し機との間における前記ブランクの加圧が、前記分割要素の前記外壁と前記第1の側壁との間の端部を輪郭付け、前記分割要素の前記外壁と前記第2の側壁との間の端部を輪郭付けても良い。該第1の型押し機と該第2の型押し機との間において該ブランクを加圧することは、該分割要素の外壁と第1の側壁との間の端部に沿って丸い輪郭を形成し、該分割要素の外壁と第2の側壁との間の端部に沿って丸い輪郭を形成しても良い。該第2の型押し機は、分割要素の外壁と第1の側壁との間に端部を輪郭付け、分割要素の外壁と第2の側壁との間で端部を輪郭付けるような形状とされても良い。
本発明による方法の一実施例においては、該方法は更に、前記加圧されたブランクをカップ状に形成するステップを有する。該カップ形状は、凸状の外側面と、凹状の内側面を持っても良い。
該ブランクは、スタンピング加工、放電加工(EDC)、電解加工(ECM)、フライス加工、のこ切り加工又はその他の適切な手法によって形成されても良い。
本発明は、ここで参照された特徴及び/又は限定のいずれの組み合わせをも、斯かる特徴の組み合わせが相互に排他的である場合を除き、有し得る。
本発明の実施例は、添付図面を参照しながら、例として、以下に説明される。
本発明によるシェービング装置を模式的に示す。 図1のシェービング装置の切断機構の内側及び外側切断部材を模式的に示す。 図1のシェービング装置の切断機構の内側及び外側切断部材を模式的に示す。 図3における線A-A及びB-Bに沿った断面図を模式的に示す。 図2及び3の外側切断部材の非切断部分の断面の拡大図を模式的に示す。 図2及び3の外側切断部材の非切断部分間の毛入口開口内の毛を模式的に示す。 本発明による切断機構の代替実施例の断面図を示す。 本発明による切断機構の外側切断部材を製造する方法の第1の実施例を模式的に示す。 本発明による切断機構の外側切断部材を製造する方法の第2の実施例を模式的に示す。
図1は、シェービング装置1(シェーバ)の形をとる本発明による毛切断装置を示す。シェービング装置が説明されるが、本発明はひげ又は毛髪用トリマのような、いずれの適切な毛切断装置において利用され得ることは、理解されるであろう。シェービング装置1は一般的に、主筐体2と、本発明による3つの回転式の切断機構4を有する。使用時には、シェービング装置1は、ユーザの皮膚上を動かされ、切断機構4が、毛が切断される切断動作を実行する。
図2に示されるように、各切断機構4は、外側切断部材6(又はキャップ)と内側切断部材8とを有する。内側切断部材8は、外側切断部材6に対して、回転軸10のまわりに回転可能である。電動モータ(図示されていない)が、単一の方向Dに内側切断部材8を回転可能に駆動し、切断動作を実行するため、主筐体2内に備えられる。外側切断部材6は、円形の外側輪郭を持ち、環状の壁部12を有する。外側切断部材6の外側面は、外側切断部材6の該壁部の厚さを通して延在する複数の毛入口開口14(又は開口部)を備える。各毛入口開口14は長細であり、回転軸10に対して径方向に延在する。毛入口開口14は、外側切断部材において円周方向に配置され、等間隔に配置される。毛入口開口14は、純粋に径方向に延在することが図示されているが、他の実施例においては、真の径に対して傾けられても良く、及び/又は延在の主方向において湾曲させられていても良い。隣接する毛入口開口14は、本実施例においては径方向に延在する分割要素16(又は薄板)により分離されている。該分割要素もまた、毛入口開口14の形状に依存して、真の径に対して傾けられても良く、及び/又は延在の主方向において湾曲させられていても良いことは、当業者には明らかであろう。本実施例においては、毛入口開口14及び分割要素16は、径方向の長さL1を持つ。以下に詳細に説明されるように、分割要素16は、毛入口開口14を定義する。
内側切断部材8は、複数の切断要素18を有し、それぞれの該切断要素は、本実施例においては回転軸10に対して径方向に延在する第1の切断端20を有する。第1の切断端20は、径方向の長さL2を持つ。図2に示されるように、毛入口開口14の径方向の長さL1は、第1の切断端の径方向の長さL2よりも大きい。更に、切断要素18は、径方向に見て、第1の切断端20が、毛入口開口14の径方向の延在範囲内に存するよう配置される。以下に詳細に説明されるように、分割要素16はそれぞれ第2の切断端を有し、これらは第1の切断端20と協働するよう構成される。斯くして、内側切断部材8が方向Dに回転的に駆動されると、第1及び第2の切断端は協働して、毛入口開口14に存在する毛に対して切断動作を実行する。該切断動作は、第1及び第2の切断端が協働する面として定義される単一の切断面において、切断が主に行われるようにする。特に、該切断面に存し、内側切断部材8の回転の間に第1の切断端20により辿られる経路により定義され、第1の切断端20と第2の切断端との間で重なる、環状の切断領域22において、切断が行われる。環状の切断帯は、切断領域22のすぐ上及び下の空間として定義されても良い。
本実施例においては、毛入口開口14が備えられた外側切断部材6の環状の外側面は、平坦であることに留意されたい。しかしながら、該外側面は平坦でなくても良く、特に回転軸10を有する断面で見て凸状の形状を持っても良い。斯かる実施例においては、第1の切断端20は、外側切断部材6の環状の内側面の凸状の形状に合致する湾曲した形状を持つこととなる。
ここで図3及び4を参照すると、各分割要素16(又は薄板)は、外側を向く外側面28を有し、本実施例においては、切断面に略平行であり(それ故回転軸10に垂直であり)、内側切断要素8に面する内壁30(図3においては見えていない)に略平行であり、本実施例においては、切断面及び外壁28に平行である。切断面に平行であり(局所的な)切断方向Dに平行な方向における毛入口開口14の幅Wは、0.15mmと0.45mmとの間であっても良く、好適には0.19mmと0.285mmとの間であっても良い。典型的な毛は、0.15±0.07mmの直径を持ち得る。
分割要素16は、切断帯内に存する第1の中央切断部分32と、切断帯の外に存する第1の及び第2の部分34a、34bを有する非切断部分34と、を有する。切断帯内の切断部分32の位置、及び切断帯の外の非切断部分34の位置は、切断領域22の上又は下の視点から、平坦な切断領域22に垂直な方向に見られるものである。本実施例においては、非切断部分34の第1の部分34aは、回転軸10に対して切断帯の径方向外側の位置にあり、非切断部分34の第2の部分34bは、回転軸10に対して切断帯の径方向内側の位置にある。非切断部分34は切断帯の外にあるため、非切断部分34の領域においては、切断は起こらない。
図4において最も良く示されているように、分割要素16の切断部分32と非切断部分34とは、切断面に垂直で径方向に垂直な面において、異なる断面を持つ。
分割要素16の切断部分32は、隣接する毛入口開口を境界付ける第1の側壁24と、隣接する反対側の毛入口開口を境界付ける第2の対向する側壁26と、外側に面する外壁28と、内側切断部材6に面する内壁30と、を有する。内壁30と外壁28とは、離隔され平行であり、概して切断面に平行であり回転軸10に垂直である。第1の側壁24と第2の側壁26とは、概して互いに平行であり、内壁30及び外壁28に略垂直である。第1の側壁24と第2の側壁26とは当接して、内側切断部材6の回転の間に第1の切断端20と協働する第2の切断端33を形成する。以上に説明されたように、第2の切断端33は、第1の切断端20と協働して、使用時に毛切断動作を実行する(即ち、第1の切断端20と第2の切断端33との間で毛が切断される)。第2の側壁26と内壁30とは、同様に当接して端部35を形成する。第1及び第2の側壁24、26は、本実施例においては略一定で比較的大きな半径を持つ湾曲した端部36、38により外壁28に接続される。湾曲した端部36、38は、ユーザの皮膚上でシェービング装置1を動かすことにより引き起こされる皮膚の刺激を制限する。
またここで図5を参照すると、分割要素16の非切断部分34は同様に、隣接する毛入口開口を境界付ける第1の側壁24と、隣接する反対側の毛入口開口を境界付ける第2の対向する側壁26と、外側に面する外壁28と、内側切断部材6に面する内壁30と、を有する。内壁30と外壁28とは、離隔され平行であり、概して切断面に平行であり回転軸10に垂直である。第1の側壁24と第2の側壁26とは、概して互いに平行であり、内壁30及び外壁28に略垂直である。第1及び第2の側壁24、26は、本実施例においては略一定で比較的大きな半径を持つ湾曲した端部36、38によりそれぞれ外壁28に接続される。切断部分32と同様に、湾曲した端部36、38は、ユーザの皮膚上でシェービング装置1を動かすことにより引き起こされる皮膚の刺激を制限する。
切断部分32とは異なり、第1の単一の面取り部40が、分割要素16の非切断部分34の第1の側壁24と内壁30との間に備えられ、第2の単一の面取り部42が、分割要素16の非切断部分34の第2の側壁26と内壁30との間に備えられる。これにより、単一の面取り部40、42のみが、それぞれの側壁26、26を非切断部分34の内壁30に接続している。「面取り部(chamfer)」なる語は、図4及び5に示されるように、回転軸10に対する径方向に垂直にとられた非切断部分34の断面において、直線部分を意味する(即ち該面取り部は単一の直線上に存し曲線を持たない)ものと理解されるべきである。それ故、面取り部は、非切断部分34の内壁30とそれぞれの側壁24、26を直接に接続する、湾曲していない直線部分(当該断面で見て)である。製造工程は、面取り部40、42と内壁30及びそれぞれの側壁24、26との間に定義された直線の端部を厳密には生成しない場合があることは理解されるであろう。幾つかの例においては、製造工程の効果として、それぞれの壁部に面取り部40、42を接合する非常に小さな径を持つ小さな湾曲した部分があり得る。しかしながら、斯かる湾曲した部分は無視できるものとみなされ得、あらゆる意図及び目的について、該面取り部はそれぞれの内壁をそれぞれの側壁に直接に接続するものであることは、理解されるべきである。更に、毛入口開口が主な延在方向において直線ではなく湾曲した形状を持つ実施例においては、該面取り部は、該毛入口開口に沿った延在方向において、即ち前記断面に対して垂直な又は横断する方向において、対応する湾曲した形状を持つこととなる。
本実施例においては、側壁24、26と単一の面取り部40、42との間に、120°と160°との間の内角θ(図5に示される)が形成される。更に、単一の面取り部40、42は、0.02mmと0.1mmとの間、より好適には0.025mmと0.08mmとの間の高さH(図5に示される)に亘って形成される。単一の面取り部40、42の高さHは、切断面に垂直な方向、即ち内側面30及び外側面28に垂直な方向において測定される。切断面に垂直な方向において測定される分割要素16の厚さT(図5に示される)、即ち内側面30と外側面28との間の距離は、0.05mmと0.3mmとの間であっても良く、好適な実施例においては、約0.2mmである。単一の面取り部40、42は、分割要素16の厚さTの10%乃至40%の高さHに亘って形成されても良い。
図示されていないが、切断部分32の幾何と非切断部分34との間に漸進的な遷移が提供されても良い。
ここで図6を参照すると、使用時において、毛44は毛入口開口14に入り、平坦な切断領域22を横断すると、切断される。毛入口開口14内にあるが切断領域22の外にある毛44は切断されないことは、理解されるであろう。しかしながら、分割要素16の非切断部分34に備えられた単一の面取り部40、42は、毛入口開口14を通る毛を容易に導き、毛は容易に単一の面取り部40、42の上を滑動する。毛44が単一の面取り部40、42の上を容易に導かれるため、いずれの端部にも捕捉されず、それ故快適性及びユーザの体感を改善する。それ故、単一の面取り部40、42は、毛が引っ掛かり引っ張られることを防止する。
図7は、単一の面取り部46が更に、分割要素16の切断部分32の第2の側壁26と内壁30との間に形成される、代替の実施例を示す。勿論、かなり鋭い切断端33が依然として、切断部分32の第1の側壁24と内壁30との間に備えられている。内側切断部材8の第1の切断端20の一方向の動き方向Dの結果、分割要素16の切断部分32は切断機能を持たない。それ故、当該端部に単一の面取り部46を配置することは、切断機構の毛切断性能を低下させない一方、単一の面取り部46も同様に、切断部分32の該端部において毛が引っ掛かること及び引っ張られることを防止するため、非切断部分34に備えられた単一の面取り部40、42に加えて、使用の間のユーザの快適さのレベルを更に改善する。
本発明による外側切断部材6を製造する方法が、図8を参照しながら以下に説明される。
最初に、必要とされる毛入口開口14及び成形されていない分割要素16を持つブランク100が製造される。毛入口開口14を持つブランク100は、スタンピング加工、放電加工(EDC)、電解加工(ECM)、フライス加工、のこ切り加工又はその他のいずれかの当業者に良く知られた適切な手法によってのように、いずれの適切な工程を用いて製造されても良い。ブランク100は、ほぼ平坦な要素である。分割要素16は、適切な角度を持つ端部にいずれもが当接する第1及び第2の側壁24、26並びに内壁及び外壁28、30を有する限りにおいて、特段成形されていない。
分割要素16の端部は、加圧(印圧とも呼ばれる)を用いて成形される。特に、ブランク100は、分割要素16の内壁30に面する第1の型押し機102と、該分割要素の外壁28に面する第2の型押し機104と、の間で加圧される。図8は、ブランク100の単一の分割要素16と、単一の分割要素16の内壁30の端を形成するよう配置された第1の型押し機102の部分と、単一の分割要素16の外壁28の端を形成するよう配置された第2の型押し機104の部分と、を単に模式的に示していることに留意されたい。実際には、第1の型押し機102は、相互に接続され単一の器具とされた図8に示されたような斯かる部分を複数持っても良く、第2の型押し機104は、相互に接続され単一の器具とされた図8に示されたような斯かる部分を複数持っても良く、複数の毛入口開口14及び分割要素16を有するブランク100に対して必要な加圧動作を実行することを可能とするために、斯かる単一の器具を構成する方法は、当業者には明らかであろう。
ブランク100は、内壁30が第1の型押し機102に面するよう、第2の型押し機104の上に配置され(図8a)、次いで、第1の型押し機102が、ブランク100の方向に動かされる。第1の型押し機102は、分割要素16の非切断部分34において単一の面取り部40、42を形成するよう構成された、面取り部を形成するよう角度をつけられた面106を有する。第1の型押し機102がブランク100の方に動かされるにつれて、角度をつけられた面106は、分割要素16の内壁30と第1及び第2の側壁24、26との間の端と接触する(図8b)。ブランク100が、第1及び第2の型押し機102、104と完全に整列していない場合には、端に接触している角度をつけられた面106が、ブランクを第1及び第2の型押し機102、104に対して動かし、ブランク100を第1及び第2の型押し機102、104と適切に整列させる(図8c)。特に、面取り部を形成するよう角度をつけられた面106が、ブランク100を加圧方向に対して垂直な方向に動かし、第1及び第2の型押し機102、104と適切に整列させる。第1の型押し機102を更に動かすことにより、単一の面取り部40、42が分割要素16に形成される(図8d)。単一の面取り部40、42が形成された後、第1の型押し機102が取り除かれる(図8e)。単一の面取り部40、42を形成するため、及び同時に自動的にブランク100を整列させるため、角度をつけられた面106を使用することが、特に有益である。
分割要素16の外壁28における丸くされた端部36、38が、他の工程によって別個に形成されても良いし、又は図9に示されるように、第2の型押し機104が、単一の面取り部40、42を形成する加圧工程の間に、丸くされた端部36、38を同時に形成するような形状とされていても良い。他の実施例においては、丸くされた端部36、38は、別個の型押し機を用いて加圧/印圧により形成されても良い。端部36、38を形作るようブランク100が加圧/印圧されると、ブランク100はカップ状の(即ち凸状の外側面が形成され得る)外側切断部材6へと形成され、内側切断部材8に嵌合されるようにされ得る。
図には示されていないが、図7の実施例における分割要素16の切断部材32の内壁30と第2の側壁26との間の単一の面取り部46は、加圧動作により同様の方法で備えられても良いことは、当業者には明らかであろう。単一の面取り部46を切断部分32の第2の側壁26にのみ備え、切断部分32の第1の側壁24には備えないようにするためには、図8及び9に示された第1の型押し機102は、面取り部を形成するための角度をつけられた面106を1つのみ持つことは、明らかであろう。図8及び9に示された第1の型押し機102の第2の面取り部を形成するための角度をつけられた面106の代わりに、第2の切断端33を形成するための適切な鋭い直線の角度をつけられた部分が備えられても良い。更に、第1の型押し機102は、分割要素16の非切断部分34において単一の面取り部40、42を形成するための第1の部分と、分割要素16の切断部分32において単一の面取り部46を形成するための第2の部分と、を有しても良く、斯かる第1及び第2の部分は、以上に既に説明されたような単一の器具の一部であっても良いことは、明らかであろう。ブランク100に備えられる分割要素16の切断部分32及び非切断部分34に必要な加圧動作を同時に実行することを可能とするための、斯かる単一の器具を構成する方法は、当業者には明らかであろう。
以上に説明された実施例による毛切断装置は、本発明による回転切断機構を有するシェービング装置であり、内側切断部材8が、回転軸10のまわりに外側切断部材6に対して一方向に回転させられる。しかしながら、他の実施例においては、該内側切断部材は、回転軸のまわりに、2つの反対の回転方向に往復する態様で、外側切断部材に対して回転させられても良い。本発明はまた、内側切断部材が外側切断部材に対して直線運動し、特に2つの反対の直線状の方向に往復運動する、切断機構にも関する。内側切断部材の往復回転運動又は直線運動を伴う実施例においては、内側切断部材のいずれの運動方向においても切断機能を提供するよう、分割要素の切断部分は、内壁と第1の側壁との間、及び内壁と第2の側壁との間、の両方において第2の切断端を持っても良い。斯かる実施例においては、単一の面取り部は、分割要素の非切断部分のみにおいて備えられても良い。

Claims (23)

  1. 毛切断装置のための切断機構であって、
    複数の毛入口開口を有する、外側切断部材と、
    それぞれが第1の切断端を持つ複数の切断要素を有する内側切断部材であって、前記内側切断部材は、前記切断機構の切断帯内で切断動作を実行するよう、前記外側切断部材に対して回転可能である、内側切断部材と、
    を有し、隣接する前記毛入口開口は、分割要素により分離され、前記分割要素は、
    前記切断帯内に存する切断部分を有し、前記切断部分は、前記内側切断部材に面する内壁と、前記内壁と当接して前記第1の切断端と協働するよう構成された第2の切断端を形成する側壁と、を持ち、前記分割要素は更に、
    前記切断帯の外である非切断部分を有し、前記非切断部分は、前記内側切断部材に面する内壁と、前記非切断部分の前記内壁に略垂直な側壁と、を有する、切断機構において、
    前記非切断部分の前記内壁に垂直にとられ、前記分割要素に対する前記第1の切断端の局所的な動き方向に平行に延在する、前記分割要素の断面で見て、前記非切断部分の前記内壁と前記非切断部分の前記側壁との間に、単一の平面の面取り部が備えられたことを特徴とする、切断機構。
  2. 前記非切断部分は、前記非切断部分の前記内壁に略垂直な第1の側壁及び第2の側壁を有し、前記分割要素の断面で見て、前記非切断部分の前記内壁と前記第1の側壁との間に第1の単一の平面の面取り部が備えられ、前記非切断部分の前記内壁と前記第2の側壁との間に第2の単一の平面の面取り部が備えられた、請求項1に記載の切断機構。
  3. 前記非切断部分は、前記切断帯の第1の側に配置された第1の部分と、前記第1の側とは反対の前記切断帯の第2の側に配置された第2の部分と、を有する、請求項1又は2に記載の切断機構。
  4. 記単一の平面の面取り部は、前記分割要素の内側面と外側面との間の距離の10%乃至40%の高さに亘って形成された、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の切断機構。
  5. 記単一の平面の面取り部の高さは、0.02mmと0.10mmとの間である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の切断機構。
  6. 前記毛入口開口の、前記分割要素に対する前記第1の切断端の局所的な動き方向の幅は、0.15mmと0.45mmとの間である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の切断機構。
  7. 各前記分割要素の前記内側面と前記外側面との間の距離は、0.05mmと0.3mmとの間である、請求項4に記載の切断機構。
  8. 前記内側切断部材は、前記外側切断部材に対して回転軸のまわりに回転可能であり、それにより前記切断機構の環状の切断帯のなかで切断動作を実行する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の切断機構。
  9. 前記切断部分は、前記切断部分の前記内壁と当接して前記第2の切断端を形成する第1の側壁と、前記切断部分の前記内壁に略垂直な第2の側壁と、を有し、前記切断部分の前記内壁に垂直にとられ、前記分割要素に対する前記第1の切断端の局所的な動き方向に平行に延在する、前記分割要素の断面で見て、前記切断部分の前記内壁と前記切断部分の前記第2の側壁との間に、更なる単一の平面の面取り部が備えられた、請求項8に記載の切断機構。
  10. 前記非切断部分の少なくとも一部は、前記回転軸に対して、前記環状の切断帯の径方向外側又は径方向内側に配置された、請求項8又は9に記載の切断機構。
  11. 記単一の平面の面取り部は、それぞれの側壁に対して120度と160度との間の内角を形成する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の切断機構。
  12. 前記外側切断部材は、少なくとも部分的に、加圧により形成された、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の切断機構。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の切断機構を有する、毛切断装置。
  14. 請求項1に記載の切断機構の外側切断部材を製造する方法であって、
    前記複数の毛入口開口を有するブランクを備えるステップであって、隣接する前記毛入口開口は前記分割要素により分離されたステップと、
    型押し機により前記ブランクを加圧し、前記分割要素の前記非切断部分の前記内壁と、前記分割要素の前記非切断部分の前記側壁と、の間において端の長さに沿って前記単一の平面の面取り部を形成するステップと、
    を有する方法。
  15. 請求項2に記載の切断機構の外側切断部材を製造する方法であって、
    前記複数の毛入口開口を有するブランクを備えるステップであって、隣接する前記毛入口開口は前記分割要素により分離されたステップと、
    型押し機により前記ブランクを加圧し、前記非切断部分の前記内壁と、前記非切断部分の前記第1の側壁と、の間において第1の端部の長さに沿って、前記非切断部分の前記内壁と、前記非切断部分の前記第1の側壁と、の間に前記第1の単一の平面の面取り部を形成し、前記非切断部分の前記内壁と、前記非切断部分の前記第2の側壁と、の間において第2の端部の長さに沿って、前記非切断部分の前記内壁と、前記非切断部分の前記第2の側壁と、の間に前記第2の単一の平面の面取り部を形成するステップと、
    を有する方法。
  16. 請求項9に記載の切断機構の外側切断部材を製造する方法であって、
    前記複数の毛入口開口を有するブランクを備えるステップであって、隣接する前記毛入口開口は前記分割要素により分離されたステップと、
    型押し機により前記ブランクを加圧し、前記切断部分の前記内壁と、前記切断部分の前記第2の側壁と、の間において端の長さに沿って、前記切断部分の前記内壁と、前記切断部分の前記第2の側壁と、の間に前記単一の平面の面取り部を形成するステップと、
    を有する方法。
  17. 前記型押し機は、前記単一の平面の面取り部を形成するような形状を持つ、請求項14乃至16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記型押し機は、前記型押し機による前記ブランクの加圧が、前記型押し機と前記ブランクとを適切に整列させるよう、前記型押し機と前記ブランクとの間の相対運動を引き起こすような形状とされた、請求項14乃至17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記型押し機は、対応する内壁に面する第1の型押し機であり、前記ブランクは、前記第1の型押し機と第2の型押し機との間において加圧される、請求項14乃至18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記分割要素は、外壁、第1の側壁及び第2の側壁を持ち、前記第1の型押し機と前記第2の型押し機との間における前記ブランクの加圧が、前記分割要素の前記外壁と前記第1の側壁との間の端部を輪郭付け、前記分割要素の前記外壁と前記第2の側壁との間の端部を輪郭付ける、請求項19に記載の方法。
  21. 前記第1の型押し機と前記第2の型押し機との間における前記ブランクの加圧が、前記分割要素の前記外壁と前記第1の側壁との間の端部に沿って丸い輪郭を形成し、前記分割要素の前記外壁と前記第2の側壁との間の端部に沿って丸い輪郭を形成する、請求項20に記載の方法。
  22. 前記第2の型押し機は、前記分割要素の前記外壁と前記第1の側壁との間に端部を輪郭付け、前記分割要素の前記外壁と前記第2の側壁との間で端部を輪郭付けるような形状とされた、請求項20又は21に記載の方法。
  23. 前記加圧されたブランクをカップ状に形成するステップを更に有する、請求項14乃至22のいずれか一項に記載の方法。
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