JP2009232889A - かみそり器 - Google Patents

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Shigeyoshi Nakamura
成良 中村
Kenji Narita
憲二 成田
Hiroyuki Kameoka
浩幸 亀岡
Satoshi Nakayama
敏 中山
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Abstract

【課題】外刃の孔にヒゲをより深く入り込ませて、ヒゲ剃り効果がより確実に得られるようにする。
【解決手段】内刃11を外刃9に対して振動させる内刃振動源13にラック21を取り付け、ラック21の往復移動により、ピニオン23及びワンウエイクラッチ25を介して回転軸27を一方向に回転させる。回転軸27の偏心した位置に連結ロッド31の一端を連結し、連結ロッド31の他端を保持カセット17の基端部に連結ピン33を介して連結する。連結ロッド31の回転軸27に対する偏心運動によって、複数の刃ヘッド7を備える保持カセット17全体をS方向に揺動回転させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の孔を設けた網状の外刃と、この外刃の内側に配置されて往復移動することで外刃と協働して体毛を剃る内刃とを備える刃ヘッドを複数設けたかみそり器に関する。
電気かみそり器は、通常網状の外刃と、外刃の内側に位置してその内面に沿って往復移動する内刃とを備え、外刃の多数の小孔にヒゲを入り込ませた状態で内刃が往復移動することでヒゲを剃ることができる。
その際、より確実なヒゲ剃り効果を得るために、皮膚を伸ばしたり外刃を皮膚表面に強く押し付けることがあるが、充分な効果を得ることが難しい。図22は、皮膚への押付力と外刃の小孔へのヒゲの入り込み量(絞り出し量)との関係を示しており、押付力の増大とともに入り込み量も増大しているが、余り強く押し付けすぎると、外刃が損傷したり皮膚を痛めたりするなどの不具合が発生し、好ましいものではない。
このため従来では、外刃と内刃とを有する刃ヘッドを剃り方向(外刃の皮膚に対する移動方向)に複数並列に設けたり、外刃を皮膚面に対して垂直に振動させる、あるいは、複数の刃ヘッドのうち中央に位置するもののみを皮膚表面に平行な軸の周りに揺動させるなど、外刃の振動形態に工夫を凝らしたものがある(例えば下記特許文献1参照)。
特表2000−513976号公報(第15頁,図1)
しかしながら、上記した従来の電気かみそり器では、外刃の振動形態について各種提示しているものの、網状の外刃の孔にヒゲをより深く入り込ませて、いわゆる深剃りを行うには、更なる改善が必要である。
そこで本発明は、外刃の孔に体毛をより深く入り込ませて、体毛をより効果的にすることができるようにすることを目的としている。
請求項1の発明は、体毛を入り込ませる複数の孔を設けた網状の外刃と、この外刃に対しその内側に位置して往復移動することで外刃と協働して体毛を剃る内刃とを備える刃ヘッドを複数並列配置し、これら複数の刃ヘッドの外刃を保持する外刃保持部材を、かみそり器本体に対し揺動軸を中心として前記外刃の先端側が前記複数の刃ヘッドの並列配置方向に沿って揺動可能としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のかみそり器であって、前記かみそり器本体に、前記内刃を前記外刃に対して往復移動させるための駆動源と、この駆動源によって回転して前記複数の刃ヘッドの並列配置方向が軸芯となる回転軸とをそれぞれ設け、この回転軸の回転中心に対して偏心する位置に、前記複数の刃ヘッドの並列配置方向外側に位置する連結ロッドの一端を連結する一方、この連結ロッドの他端を、前記複数の刃ヘッドを一体的に保持する外刃保持部材の基端部に連結し、前記回転軸の回転に基づく前記連結ロッドの偏心運動により、前記外刃保持部材を、前記かみそり器本体に対し前記揺動軸を中心として揺動させることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載のかみそり器であって、前記かみそり器本体に、前記内刃を前記外刃に対して往復移動させるための駆動源と、前記複数の刃ヘッド相互間に位置して前記駆動源によって回転する回転軸部を設け、この回転軸部は、前記かみそり器本体の取付面に対して直交する方向に延設される基端側の中心軸と、この中心軸に対し所定角度屈曲して延設される偏心軸とをそれぞれ備え、この偏心軸に対して相対回転可能なリングを設け、このリングに前記複数の刃ヘッドの並列配置方向に延設される連結ロッドの一端を連結する一方、前記連結ロッドの他端を、前記揺動する外刃保持部材側に連結したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2または3に記載のかみそり器であって、前記駆動源から前記連結ロッドまで動力を伝達する動力伝達機構を、前記複数の刃ヘッドの並列配置方向中心位置を中心として左右対称としたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1に記載のかみそり器であって、前記かみそり器本体に、前記内刃を前記外刃に対して往復移動させるための駆動源を設け、この駆動源とは別の駆動源により、前記外刃保持部材を、前記かみそり器本体に対し前記揺動軸を中心として揺動させることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載のかみそり器であって、前記内刃を往復移動させる駆動源とは別の駆動源は、回転モータとこの回転モータによって偏心回転する偏心錘とを有するバイブレータであることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、刃ヘッドをその複数並列配置した方向に移動させて体毛を剃る際に、1つの刃ヘッドの外刃の刃面に押し付けられて剃られないまま倒れた状態の体毛を、他の刃ヘッドの外刃が、前記体毛の倒れ方向先端に向かって揺動することで、該他の刃ヘッドの外刃により、倒れた状態の体毛を拾い上げて外刃の孔に入り込ませ、体毛をより効果的に剃ることができる。
請求項2の発明によれば、駆動源によって連結ロッドが偏心運動することで、複数の刃ヘッドを保持する外刃保持部材を、揺動軸を中心として揺動させることができる。この際、内刃を往復移動させるための駆動源を利用して外刃保持部材を揺動させているので、駆動源を別々とする場合に比較してヘッド部全体を小型化することができる。
請求項3の発明によれば、駆動源によって回転軸部が回転し、この回転によって、リングに連結した連結ロッドが揺動することで、複数の刃ヘッドを、揺動軸を中心として揺動させることができる。この際、内刃を往復移動させるための駆動源を利用して複数の外刃保持部材を揺動させているので、駆動源を別々とする場合に比較してヘッド部全体を小型化することができ。
請求項4の発明によれば、複数の刃ヘッド全体の揺動運動を、エネルギロスを抑制して効率よく行わせることができる。
請求項5の発明によれば、内刃の往復移動動作に影響を及ぼすことなく揺動速度を自在に設定することができる。
請求項6の発明によれば、歯車などの動力伝達機構が不要であり、揺動させるための駆動源の小型化を達成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係わるかみそり器として電気かみそり器(シェーバ)を示す正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は要部の斜視図である。この電気かみそり器は、グリップ部1の先端に、刃ブロック3を備え、グリップ部1にはスイッチ5を設けている。
刃ブロック3は、図1のA−A断面図である図2に示すように、4つの刃ヘッド7を並列配置している。これら各刃ヘッド7は、外刃9と、外刃9の内側に位置してその内面にほぼ接触する状態の内刃11とを備え、内刃11の下部には、内刃11を図2中で紙面に直交する方向に往復移動させて振動させる駆動源としての内刃振動源13を配置している。なお、上記した4つの外刃9のうち、少なくとも配列方向両側部に位置する一対の外刃9は、多数の小孔を備えた網状とする。
そして、上記した4つの内刃11を、内刃振動源13の駆動により図2中で紙面に直交する方向に、外刃9に対して往復移動させることで、外刃9の小孔に入り込ませた体毛であるヒゲを、外刃9と内刃11とで協働して剃ることになる。
4つの刃ヘッド7の内刃11は、前記した内刃振動源13上に連結された内刃取付台15に一体的に取り付けられ、この内刃取付台15の外側には、外刃7を保持する外刃保持部材としての保持カセット17を設けている。
なお、上記した刃ヘッド7の数は4つに限ることはなく、少なくとも2つ、すなわち複数設けてあればよい。
また、内刃振動源13は、前記したグリップ部1に固定してあるヘッドベース19に取り付け、ヘッドベース19はヘッドベース受20に取り付けられて一体化している。このヘッドベース19,ヘッドベース受20及びグリップ部1は、かみそり器本体を構成している。
内刃振動源13の前記複数の刃ヘッド7の並列配置方向両側部(図2中で左右両側部)には、図2中で紙面に直交する方向に延びるラック21を取り付け、ラック21の刃ヘッド7側にはピニオン23を噛合させる。ピニオン23は、前記したヘッドベース19と一体のヘッドベース受20の図2中で左右方向両側部から刃ヘッド7側に突出する先端部20aに回転軸27を介して回転可能に取り付け、このピニオン23の外側にはワンウエイクラッチ25の入力側を連結する。
ワンウエイクラッチ25のピニオン23と反対の出力側は回転軸27に連結固定し、回転軸27の中心に対して偏心した位置に連結ピン29を介して連結ロッド31の一端を回転可能に連結する。連結ロッド31の図2中で下端側の他端は、連結ピン33によって前記した保持カセット17に連結する。
また、保持カセット17は、ヘッドベース受20の図1中で左右方向両端部に設けてある一対の揺動軸35を介し、刃ヘッド7の先端側が複数の刃ヘッド7の並列配置方向(図2中で左右方向)に沿って、矢印Sで示すように揺動可能としている。
したがって、内刃振動源13の図2中で紙面に直交する方向の振動によって、内刃11を同方向に振動させる際に、ラック21が同方向に往復移動し、これに伴いピニオン23が揺動回転することで、この揺動回転動作がワンウエイクラッチ25を介して回転軸27に伝達され、回転軸27が一方向に回転する。
回転軸27の一方向の回転により、連結ロッド31は、回転軸27に対して偏心して取り付けてある一端側が回転軸27に対し偏心回転し、これに伴い全体が揺動運動して図2中で上下に往復移動する。これにより、連結ロッド31の他端に連結ピン33を介して連結している保持カセット17が、前記ヘッドベース受20に取り付けてある揺動軸35を中心として、ヘッドベース受20に対し前記図2中の矢印Sで示す方向に外刃9と一体となって揺動する。
このとき、揺動する保持カセット17の前記回転軸27の周辺には、保持カセット17と回転軸27周辺のワンエイクラッチ25などとが干渉しないように、図1に示す逃げ穴17aを設けている。
また、このとき内刃11も内刃取付台15とともに外刃9に追従して揺動する。このような内刃11の揺動は、内刃取付台15を内刃振動源13に対しピボット軸などを利用して揺動可能な構造とする。あるいは、前記した外刃9の揺動が極めて微小なので、内刃取付台15の内刃振動源13に対する取り付け部のガタによって内刃11の揺動が可能となる。
上記したように外刃9が保持カセット17とともに揺動回転する状態で、刃ヘッド7をその配列方向(図2中で左右方向)に皮膚に沿って移動させてヒゲ剃り作業を行うと、上記の揺動回転により複数の刃ヘッド7の特に両側一対の刃ヘッド7の外刃9が、皮膚に接触したり離れたりする動作が繰り返される。
このとき、皮膚から離れた状態の外刃9が皮膚に接近して接触する際に、皮膚に対して押し付ける動作が発生し、人の力による押し付け力とは違って、皮膚に対する押し付け力を最適に安定して確保することができ、外刃9の孔にヒゲをより深く入り込ませて、ヒゲ剃り効果をより確実に得ることができる。
また、図4に示すように、刃ヘッド7をその複数並列配置した方向(図中で矢印B方向)に皮膚37の表面に沿って移動させてヒゲを剃る際に、1つの刃ヘッド7の外刃9に押し付けられて剃られないまま倒れた状態のヒゲ39を、図示している他の刃ヘッド7が、ヒゲ39の倒れ方向先端に向かって矢印Cで示す側に揺動することで、該他の刃ヘッド7の外刃9によって倒れた状態のヒゲ39を拾い上げて外刃9の孔に入り込ませ、ヒゲ剃り効果をより確実に得ることができる。
また、本実施形態では、刃ヘッド7を揺動回転させる際に、内刃11を往復移動(振動)させるための内刃振動源13を共用しているので、駆動源を別々とする場合に比較してヘッド部である刃ブロック3全体の小型化を達成することができる。
なお、前記図2に示すように、内刃振動源13の動力を、ラック21,ピニオン23,ワンウエイクラッチ25及び回転軸27を経て、連結ロッド31まで伝達する動力伝達機構は、図2中で左右両側に対称的に配置してあり、したがって、刃ヘッド7全体の揺動運動が、エネルギロスを抑制して効率よくなされるものとなる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係わる電気かみそり器の、前記図1に対応する正面図、図6は前記図3に対応する斜視図である。この実施形態は、前記図1〜図3に示した第1の実施形態における電気かみそり器のラック21,ピニオン23,ワンウエイクラッチ25,回転軸27及び連結ロッド31などからなる動力伝達機構を、複数の刃ヘッド7の配列方向一方側にのみ設けたものである。
これによっても、外刃9を備える保持カセット17が、揺動軸35を中心としてヘッドベース受20に対し第1の実施形態と同様にして揺動回転する。
また、この実施形態では、下部の連結ピン33と保持カセット17の図5中で左右両側の先端側の側面に設けた支持ピン41との間に、一対の支持アーム43を連結して設けている。
この一対の支持アーム43は、刃ヘッド7の長手方向両側付近を、ヒゲ剃り時に皮膚に押し当てたときに、後退して傾くのを、支持アーム43がつっかえ棒のように支持して抑制する。
図7は、図6における連結ロッド41を覆うカバー45を設けた例を示している。
図8(a)は、本発明の第3の実施形態を示す電気かみそり器の正面図、図8(b)は(a)の左側面図ある。この実施形態は、ヘッドベース受20の側部に取り付けた回転モータ45によって、保持カセット17をヘッドベース受20に対し揺動軸35を中心として揺動させるようにしたものである。
すなわち、回転モータ45のモータ軸47を、ギアボックス49内に設けた駆動側傘歯車51に連結し、駆動側傘歯車51をギアボックス49内に回転可能に支持させてある従動側傘歯車53に噛合させる。なお、ギアボックス49は、回転モータ45と同様にヘッドベース受20の側部に取り付けてある。
従動側傘歯車53の側面の従動側傘歯車53の中心からずれた外周側には、連結ピン55を固定して連結ロッド57の一端を回転可能に連結する。連結ロッド57の他端は、外刃9側に向けて延設し、保持カセット17の側部に、取付ブラケット59を介して取り付けてある連結ピン61に回転可能に連結する。
したがって、図8に示す第3の実施形態では、回転モータ45の駆動により、連結ロッド57が図8中で上下に移動するように揺動運動するので、これに伴い保持カセット17が第1の実施形態と同様にして揺動軸35を中心として揺動する。
この第3の実施形態では、内刃11を往復移動させるための内刃振動減13とは別の駆動源である回転モータ45により保持ケース17を揺動させるようにしているので、内刃11の振動に影響を及ぼすことなく揺動速度を自在に設定することができる。
なお、本実施形態では、回転モータ45を、駆動側傘歯車51とともに、図8(a)に対して紙面上で90度回転させた姿勢として外刃9の長手方向と平行となるよう配置してもよい。また、連結ロッド57に取り付けてある従動側傘歯車53の軸方向を、図8(a)中で紙面に直交する方向となるようにしてもよい。すなわち、この場合には連結ロッド57が図8(a)中で左右方向に揺動しつつ上下方向に揺動することになる。
図9(a)は、本発明の第4の実施形態を示す電気かみそり器の正面図、図9(b)は(a)の左側面図である。この実施形態は、保持カセット17の側面に、バイブレータ63の回転モータ63aを取り付け、そのモータ軸63bに偏心錘63cを取り付ける。モータ軸63bは外刃9の長手方向(図9(a)中で左右方向)に延び、偏心錘63cは、モータ軸63bに対して直交する方向に重心が偏っている。
したがって、第4の実施形態では、回転モータ63aの駆動により偏心錘63cが偏心回転することで、保持カセット17が図9中で上下方向に振動が付与されるような力を受け、これによって保持カセット17が前記したヘッドベース受20に設けた揺動軸35を中心として揺動する。
上記した第4の実施形態では、保持カセット17を揺動させる際に、歯車などの動力伝達機構が不要であり、単に回転モータ63aと偏心錘63cによるバイブレータ63を使用しているので、振動源として小型化を達成することができる。
また、この第4の実施形態においても、第3の実施形態と同様に、内刃11を往復移動させる内刃振動減13とは別の駆動源である回転モータ63aにより保持ケース17を揺動させているので、内刃11の振動に影響を及ぼすことなく揺動速度を自在に設定することができる。
なお、第4の実施形態では、バイブレータ63を図9(b)中の左右両側の保持カセット17にそれぞれ設けてもよい。
図10(a)は、本発明の第5の実施形態を示す電気かみそり器の正面図、図10(b)は同側面断面図である。この実施形態は、前記図9に示した第4の実施形態のようにバイブレータ63を使用する点は同様であるが、バイブレータ63の回転モータ63aをヘッドベース受20の先端側部に取り付けている。
バイブレータ63の駆動によりヘッドベース受20が振動し、ヘッドベース受20に対し揺動軸35を介して揺動する保持カセット17が、ヘッドベース受20と保持カセット17との間のガタによってヘッドベース受20より大きく振動し、これにより保持カセット17が揺動軸35を中心として揺動する。
図11は、本発明の第6の実施形態に係わる電気かみそり器の刃ブロック3の内部構造を示す斜視図である。なお、この図11は、複数の刃ヘッド7のうち1つの刃ヘッドの内刃11を取り付けた状態を図示しており、他の刃ヘッドは省略している。図12は、図11に対し保持カセット17を取り付けた状態を示す刃ブロック3の斜視図である。
図13は、図11に示した刃ブロック3の平面図である。但し、図13は図11に示してある内刃11に加え、複数の刃ヘッド7の配列方向反対側に位置する内刃11も図示している。図14は図13の簡略化したD−D断面図、図15は図13の簡略化したE−E断面図である。
内刃11を図13中左右方向に振動させる内刃振動源13には、この振動方向に延設されるラック69を取り付ける。この内刃振動源13も第1の実施形態と同様にかみそり器本体となるヘッドベース19上に内刃取付台15とともに設置してある。
ラック69は、互いに対向する側に歯部69aを備え、歯部69aをその長手方向両端付近のヘッドベース19上に回転可能に設けてあるピニオン71に噛合させている。ピニオン71は、図14,図15に示すように、ワンウエイクラッチ73を介して回転軸部75に取り付ける。
回転軸部75は、前記したヘッドベース19上に回転可能に取り付けてあり、ヘッドベース19上の取付面に対して直交する方向(図13中で紙面に直交する方向)に延設される基端側の中心軸77と、先端側の偏心軸79とを備えている。偏心軸79は、図15に示すように、中心軸77に対し、回転軸部75の軸方向ほぼ中央の位置Pを境にして所定角度θだけ屈曲している。この角度θは、例えば2度程度とする。
そして、上記した偏心軸79にリング81を回転可能に嵌め込んでいる。このき、リング81の中心軸線は、偏心軸79と同様に中心軸77に対して所定角度θだけ屈曲している。なお、前記したワンウエイクラッチ73の出力側は中心軸77に取り付けている。
図15に示すように、リング81の中心軸77に対して屈曲する方向に対応する両側部には、連結ロッド83の一端を連結し、連結ロッド83の他端を、外刃保持部材を構成する保持カセットベース82に連結する。保持カセットベース82には、前記した保持カセット17を装着可能となっているが、図14,図15では省略している。
したがって、図15では、偏心軸79の角度θの傾きに対応してリング81及び連結ロッド83が同様に傾いていることになる。
また、図14には、ヘッドベース19に対し保持カセットベース82が揺動するための揺動軸35を図示してある。
このような構成の第6の実施形態では、内刃振動源11の図13中で左右方向の振動によって、内刃11を同方向に振動させる際に、ラック69が同方向に往復移動し、これに伴いピニオン71が揺動回転することで、この揺動回転動作がワンウエイクラッチ73を介して回転軸部75に伝達され、回転軸部75が中心軸77の中心軸線を中心として一方向に回転する。
回転軸部75の一方向の回転により、偏心軸79が中心軸77に対し先端側が偏心回転する。この際、偏心軸79に相対回転可能に嵌め込まれているリング81は、連結ロッド83を介して保持カセットベース82に連結されているので、回転が阻止されて偏心軸79に対して相対回転することになる。
このときのリング81は、偏心軸79とともに回転はしないが、偏心軸79の偏心回転動作に伴って、外周側が前記屈曲している角度θに対応して図15中で上下に波打つように変位し、リング81に連結している連結ロッド83も同様の動きをする。
つまり、図15中で左右一対の連結ロッド83の先端側が上下に波打つように変位し、この変位に伴って保持カセットベース82が、図14に示してある揺動軸35を中心として前記した第1の実施形態と同様に保持カセット17及び外刃とともに、ヘッドベース19に対して揺動回転することになり、したがって本実施形態においても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、第1の実施形態におけるヘッドベース受20を省略している。
図16は、上記したような偏心軸79の偏心回転に基づく連結ロッド83の変位を示している。ここで(a)は、偏心軸79が中心軸77に対して右方向に屈曲した状態であって図15に対応しており、図中で左側の連結ロッド83の先端が、同右側の連結ロッド83の先端よりも図中で上方に位置している。
これに対して(b)は、偏心軸79が(a)の状態から、図16の上から見て時計方向に90度回転した状態であり、左右一対の連結ロッド83の各先端の上下位置は同等となっている。また、(c)は、偏心軸79が(b)の状態から、図16の上から見て時計方向にさらに90度回転した状態であり、(a)とは逆に、図中で右側の連結ロッド83の先端が、同左側の連結ロッド83の先端よりも図中で上方に位置している。
さらに(d)は、偏心軸79が(c)の状態から、図16の上から見て時計方向にさらに90度回転した状態であり、連結ロッド83は(b)と同様に左右一対の連結ロッド83の各先端の上下位置は同等となっている。
このような左右一対の連結ロッド83の動きによって、保持カセット17を4つの刃ヘッド7とともに揺動させるのである。なお、リング81が偏心軸79に対して相対回転する際には、その回転中心軸線が中心軸77の回転中心軸線に対して角度θだけ傾いているので、リング81が偏心軸79に対して多少の抵抗を受けることになるが、角度θを2度程度と極めて小さくしてあるので問題なく相対回転可能である。
図17は、本発明の第7の実施形態に係わる電気かみそり器の刃ブロック3の内部構造を示す、前記図11に対応する斜視図、図18は平面図である。但し、この図17,図18では、図11で図示していた1つの内刃11も省略している。図19,図20は、図17,図18に対し、外刃9を直接支持する外刃保持部材としての外刃ハウジング85を取り付けた図であり、本実施形態は、この左右一対の外刃ハウジング85に、前記第6の実施形態における連結ロッド83の先端を連結している。
なお、上記した外刃ハウジング85は、本実施形態においては図示していない、前記図12におけるものとほぼ同様な保持カセット17に支持されている。
連結ロッド83の先端に連結している外刃ハウジング85に対し、連結ロッド83から前記した揺動する方向に動力を付与することで、外刃ハウジング85が保持カセットベース82,保持カセット17及び外刃9とともに揺動軸35を中心に、ヘッドベース19に対して揺動することになる。
図21は、図20の簡略化したF−F断面図である。本実施形態では、連結ロッド83の先端と外刃ハウジング85の内側下端との間にボールジョイント87を設け、連結ロッド83と外刃ハウジング85とを回転可能に連結している。その他の構成は、前記第6の実施形態とほぼ同様である。
すなわち、第7の実施形態では、偏心軸79を備えた回転軸部75の回転により、リング81及び連結ロッド83を介して外刃ハウジング85に動力を伝達し、この外刃ハウジング85が保持している外刃9及び保持カセット17,保持カセットベース82とともに揺動軸35を中心として、ヘッドベース19に対して揺動回転する。
なお、連結ロッド83の先端は、第6の実施形態では保持カセット17に連結し、第7の実施形態では外刃ハウジング85に連結しているが、要するに外刃9を揺動できるのであれば、上記とは別の外刃保持部材を構成する部品に連結してもよい。
本発明の第1の実施形態に係わる電気かみそり器を示す正面図である。 図1のA−A断面図である。 図1の電気かみそり器の刃ブロックの斜視図である。 図1の電気かみそり器によるヒゲ剃り時の動作を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係わる電気かみそり器の、図1に対応する正面図である。 本発明の第2の実施形態に係わる電気かみそり器の、図3に対応する斜視図である。 図6における連結ロッドを覆うカバーを設けた例を示す斜視図である。 (a)は、本発明の第3の実施形態を示す電気かみそり器の正面図、(b)は(a)の左側面図である。 (a)は、本発明の第4の実施形態を示す電気かみそり器の正面図、(b)は(a)の左側面図である。 (a)は、本発明の第5の実施形態を示す電気かみそり器の正面図、(b)は(a)の左側面断面図である。 本発明の第6の実施形態に係わる電気かみそり器の刃ブロックの内部構造を示す斜視図である。 図11に対し保持カセットを取り付けた状態を示す刃ブロックの斜視図である。 図11の刃ブロックの平面図である。 図13の簡略化したD−D断面図である。 図13の簡略化したE−E断面図である。 第6の実施形態における偏心軸の偏心回転に基づく連結ロッドの変位を示す動作説明図である。 本発明の第7の実施形態に係わる電気かみそり器の刃ブロックの内部構造を示す、図11に対応する斜視図である。 図17の刃ブロックの平面図である。 図17に対し、外刃を直接支持する外刃ハウジングを取り付けた状態を示す斜視図である。 図19の刃ブロックの平面図である。 図20の簡略化したF−F断面図である。 皮膚への押付力と外刃の小孔へのヒゲの入り込み量(絞り出し量)との関係を示す説明図である。
符号の説明
7 刃ヘッド
9 外刃
11 内刃
13 内刃振動源(駆動源)
17 保持カセット(外刃保持部材)
19 ヘッドベース(かみそり器本体)
21,69 ラック(駆動源から連結ロッドに動力を伝達する動力伝達機構)
23,71 ピニオン(駆動源から連結ロッドに動力を伝達する動力伝達機構)
25,73 ワンウエイクラッチ(駆動源から連結ロッドに動力を伝達する動力伝達機構)
27 回転軸(駆動源から連結ロッドに動力を伝達する動力伝達機構)
31,83 連結ロッド
35 揺動軸
45,63a 回転モータ(内刃の駆動源とは別の駆動源)
75 回転軸部(駆動源から連結ロッドに動力を伝達する動力伝達機構)
77 回転軸部の中心軸
79 回転軸部の偏心軸
81 偏心軸に対して相対回転可能なリング(駆動源から連結ロッドに動力を伝達する動力伝達機構)
82 保持カセットベース(外刃保持部材)
85 外刃ハウジング(外刃保持部材)

Claims (6)

  1. 体毛を入り込ませる複数の孔を設けた網状の外刃と、この外刃に対しその内側に位置して往復移動することで外刃と協働して体毛を剃る内刃とを備える刃ヘッドを複数並列配置し、これら複数の刃ヘッドの外刃を保持する外刃保持部材を、かみそり器本体に対し揺動軸を中心として前記外刃の先端側が前記複数の刃ヘッドの並列配置方向に沿って揺動可能としたことを特徴とするかみそり器。
  2. 前記かみそり器本体に、前記内刃を前記外刃に対して往復移動させるための駆動源と、この駆動源によって回転して前記複数の刃ヘッドの並列配置方向が軸芯となる回転軸とをそれぞれ設け、この回転軸の回転中心に対して偏心する位置に、前記複数の刃ヘッドの並列配置方向外側に位置する連結ロッドの一端を連結する一方、この連結ロッドの他端を、前記複数の刃ヘッドを一体的に保持する外刃保持部材の基端部に連結し、前記回転軸の回転に基づく前記連結ロッドの偏心運動により、前記外刃保持部材を、前記かみそり器本体に対し前記揺動軸を中心として揺動させることを特徴とする請求項1に記載のかみそり器。
  3. 前記かみそり器本体に、前記内刃を前記外刃に対して往復移動させるための駆動源と、前記複数の刃ヘッド相互間に位置して前記駆動源によって回転する回転軸部を設け、この回転軸部は、前記かみそり器本体の取付面に対して直交する方向に延設される基端側の中心軸と、この中心軸に対し所定角度屈曲して延設される偏心軸とをそれぞれ備え、この偏心軸に対して相対回転可能なリングを設け、このリングに前記複数の刃ヘッドの並列配置方向に延設される連結ロッドの一端を連結する一方、前記連結ロッドの他端を、前記揺動する外刃保持部材側に連結したことを特徴とする請求項1に記載のかみそり器。
  4. 前記駆動源から前記連結ロッドまで動力を伝達する動力伝達機構を、前記複数の刃ヘッドの並列配置方向中心位置を中心として左右対称としたことを特徴とする請求項2または3に記載のかみそり器。
  5. 前記かみそり器本体に、前記内刃を前記外刃に対して往復移動させるための駆動源を設け、この駆動源とは別の駆動源により、前記外刃保持部材を、前記かみそり器本体に対し前記揺動軸を中心として揺動させることを特徴とする請求項1に記載のかみそり器。
  6. 前記内刃を往復移動させる駆動源とは別の駆動源は、回転モータとこの回転モータによって偏心回転する偏心錘とを有するバイブレータであることを特徴とする請求項5に記載のかみそり器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2451595C1 (ru) * 2010-01-22 2012-05-27 Панасоник Корпорэйшн Электрическая бритва
RU2477215C2 (ru) * 2010-07-08 2013-03-10 Панасоник Корпорэйшн Электробритва, совершающая возвратно-поступательные движения

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