JP2006081353A - パワーコンディショナのdc/dcコンバータ - Google Patents

パワーコンディショナのdc/dcコンバータ Download PDF

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Abstract

【課題】 DC/DCコンバータの小型化を図ると共にプリント基板を低コスト化し、さらに、各スイッチング素子の抵抗値のバランスを取って各スイッチング素子の流れる電流の均一化を図るべくなした。
【解決手段】 DC−DCコンバータを構成すべく互いにブリッジ接続してDC電源をAC電源に変換するスイッチング素子FET1乃至FET8のうち、選択された一方のスイッチング素子FET1およびFET3とスイッチング素子FET5及びFET7を共通導電性金属板7に取り付けて、共通導電性金属板7を選択された一方のスイッチング素子FET1およびFET3とスイッチング素子FET5及びFET7に入力される大電流を流す経路として構成すると共に、他方のスイッチング素子FET2、FET4及びスイッチング素子FET6、FET8を単体として構成される各個別導電性金属板8a乃至8dにそれぞれ取り付けて個別導電性金属板8a乃至8dを他方のスイッチング素子FET2、FET4及びスイッチング素子FET6、FET8へ入力される大電流を流す経路として構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料電池等に使用するパワーコンディショナのDC/DCコンバータに関する。
燃料電池は太陽電池等に比べて出力電圧が低いため、燃料電池に使用されているパワーコンディショナには、大電流を流すことができるDC/DCコンバータが使用されている。
すなわち、DC/DCコンバータは、燃料電池より出力されるDC電圧を、スイッチング素子により交流に変換した後トランスで所定電圧まで昇圧し、その後整流回路により整流して再びDC電圧を得るように構成されており、商用電源と同等の出力電圧(200V)を得るためには、燃料電池より出力される30〜40Vの出力電圧を、実効率を考慮してほぼ10倍程度昇圧して出力している。
またDC/DCコンバータに大電流を流して昇圧する場合、DC/DCコンバータに使用されているプリント基板の回路パターンやスイッチング素子に大電流が流れるため、回路パターンを形成する銅箔の肉厚を、従来の35μmから70μm程度まで厚くしたり、バスバーのような導電性の高い銅板を使用して電圧損失を低減すると共に、スイッチング素子の効率が低下しないように対策する必要がある。
しかし前記プリント基板の回路パターンの肉厚を厚くして大電流を流すようにしたものでは、プリント基板が多層構造にしにくいため、両面に回路パターンを形成した両面基板にせざるを得なくなり、その結果回路パターンに交差部分が生じることから、これを避けるためには回路パターンの幅を小さくする必要性が出てくるが、これによって、逆に大電流が流せなくなる問題が生じると共に、両面基板にした場合、多層基板に比べてサイズが大きくなるため、DC/DCコンバータを小形化できなくなったり、プリント基板のコストが上がる等の問題がある。
またバスバーのような導電性の高い銅板を設ける方法では、銅板をプリント基板に設けた場合効率が低下するので、特に燃料電池のように高効率が要求されるパワーコンディショナのDC/DCコンバータには好ましくないと共に、プリント基板に大きな銅板を設けた場合、プリント基板が大きくなるため、DC/DCコンバータが小型化できない上、プリント基板のコストが上がる問題がある。
また、例えば特許文献1に記載された「電気車制御装置」に使用されているインバータ回路では、ヒートシンクにスイッチング素子を取り付けて、インバータ回路の主回路素子に流す電流を増大させ、かつ主回路素子内のインダクタンスを小さくしてスイッチングに伴うサージ電圧の発生を抑え、しかも主回路素子の耐電圧を下げて素子の損失を低減したものがある。
特開2004−40944号公報(段落0038及び0039、図4等)。
そして上記特許文献1に示す「電気車制御装置」に使用されているインバータ回路は、主回路素子用ヒートシンクを利用して正側電源端子、出力端子及び負側電源端子に電流を流すように構成している。
そこで、上記特許文献1に示す技術を燃料電池等に使用するパワーコンディショナのDC/DCコンバータに利用すべく、ヒートシンクをスイッチング素子の大電流を流すための前記回路パターンやバスバーの代わりとして使用することが考えられる。
しかしながら、パワーコンディショナのDC/DCコンバータにおいては、4つのスイッチング素子をブリッジ接続してスイッチング回路を構成する必要があり、各スイッチング素子の抵抗値はバランスが取れたものにする必要があるが、特許文献1に記載の技術をそのまま適用すると、各スイッチング素子の流れる直流電流は変化しないが、トランスの一次側を含めたブリッジの動作のバランスが崩れ、出力電源の出力波形が異なると共に、各スイッチング素子間に発生する熱も不均一になるおそれある。
本発明はかかる課題に鑑み、DC/DCコンバータの小型化を図ると共にプリント基板を低コスト化し、さらに、各スイッチング素子の抵抗値のバランスを取って各スイッチング素子の流れる電流の均一化を図るべくなしたパワーコンディショナのDC/DCコンバータを提供することを目的とするものである。
本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータは、燃料電池等に使用するパワーコンディショナのDC/DCコンバータであって、前記DC/DCコンバータを構成すべく互いにブリッジ接続してDC電源をAC電源に変換する複数のスイッチング素子のうち、選択された一方のスイッチング素子を共通導電性金属板に取り付けて該共通導電性金属板を前記一方のスイッチング素子に入力される大電流を流す経路として構成すると共に、他方のスイッチング素子を単体として構成される各個別導電性金属板にそれぞれ取り付けて該個別導電性金属板を前記他方のスイッチング素子へ入力される大電流を流す経路として構成したことを特徴とするものである。
前記構成により、一方のスイッチング素子に入力される大電流を流す経路を共通導電性金属板で構成すると共に、他方のスイッチング素子に入力される大電流を流す経路を個別導電性金属板で構成しているために、プリント基板に大電流を流すための肉厚が厚い回路パターンや、銅板よりなるバスバーを形成する必要がないため、プリント基板の小型化及び多層化が可能となり、これによってDC/DCコンバータの小型化が容易となる上、プリント基板のコストを低減することができるため、DC/DCコンバータが安価に得られるようになる。
また一方のスイッチング素子は共通導電性金属板に取付けられていると共に、他方のスイッチング素子は個別導電性金属板に取付けられているために、各スイッチング素子に流れる直流電流を変化させないこともちろんであるが、トランスの一次側を含めたブリッジの動作のバランスが取れ、出力電源の出力波形が均一にすると共に、各スイッチング素子間に発生する熱も均一化することができる。
本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータは、請求項1に記載の発明における共通導電性金属板及び個別導電性金属板を、スイッチング素子のヒートシンクとして利用したことを特徴とするものである。
前記構成により、スイッチング素子のヒートシンクを別個に用いることがなくなり、この面からも、DC/DCコンバータの小型化が容易となると共に、安価に得られることになる。
本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータは、請求項1又は2に記載の発明に係る複数のスイッチング素子がブリッジ接続されて構成するスイッチング回路と、前記スイッチング回路により変換されたAC電源を昇圧するトランスと、前記トランスにより昇圧されたAC電源を整流して出力端子にDC電源として出力する整流回路とを有して構成しており、前記スイッチング回路と、前記トランス及び前記整流回路とからなるモジュールを、複数有しており、かつ各モジュールを、前記整流回路が得たい電源電圧に応じて選択的に直列接続してなることを特徴とするものである。
前記構成により、各モジュールを選択的に直列接続することにより所望の電源電圧が容易に得られるため、例えば燃料電池のように出力電圧が低い電源からでも、家庭用の小型電源が容易かつ経済的に得られるようになる。
本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータは、請求項1乃至3に記載の発明における共通導電性金属板に、一方のスイッチング素子を一直線状に取り付けて構成したことを特徴とするものである。
前記構成により、共通導電性金属板の製作や、スイッチング素子の取り付け作業が容易となるため、加工性及び組み立て性が向上する。
本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータは、請求項3又は4に記載の発明にかかる個別導電性金属板とトランスの1次側を、プリント基板に形成した回路パターンにより接続してなることを特徴とするものである。
前記構成により、共通導電性金属板や個別導電性金属板に大電流を流すことによってプリント基板に形成する回路パターンを少なくすることができるため、個別導電性金属板とトランスの1次側を接続する回路パターンの面積をその分広くでき、これによって回路パターンにより多くの電流が流せるようになる。
本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータは、請求項1乃至5に記載の発明に係る個別導電性金属板が、ほぼL字形に形成されており、前記共通導電性金属板に互いに対向する面に、前記他方のスイッチング素子を配置したことを特徴とするものである。
前記構成により、共通導電性金属板側のスイッチング素子及び個別導電性金属板側のスイッチング素子のドレイン間を短い距離で接続できることになり、サージ電圧によるスイッチング素子の破損を未然に防止することができる。
本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータによれば、一方のスイッチング素子に入力される大電流を流す経路を共通導電性金属板で構成すると共に、他方のスイッチング素子に入力される大電流を流す経路を個別導電性金属板で構成しているために、プリント基板に大電流を流すための肉厚が厚い回路パターンや、銅板よりなるバスバーを形成する必要がないため、プリント基板の小型化及び多層化が可能となり、これによってDC/DCコンバータの小型化が容易となる上、プリント基板のコストを低減することができるため、DC/DCコンバータが安価に得られるようになり、また一方のスイッチング素子は共通導電性金属板に取付けられていると共に、他方のスイッチング素子は個別導電性金属板に取付けられているために、各スイッチング素子の流れる直流電流を変化させないこともちろんであるが、トランスの一次側を含めたブリッジの動作のバランスが取れ、出力電源の出力波形を均一にすると共に、各スイッチング素子間に発生する熱も均一化することができる。
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1はパワーコンディショナのDC/DCコンバータを示す回路図、図2はスイッチング素子が実装されたプリント基板の上面側の斜視図、図3はプリント基板の下面側の平面図、図4は共通導電性金属板に取り付けられたスイッチング素子の斜視図、図5は個別導電性金属板に取り付けられたスイッチング素子の斜視図である。
燃料電池(図示せず) の出力側に接続されたパワーコンディショナのDC/DCコンバータは、図1に示すようにスイッチング回路1とトランス2及び整流回路3を1単位のモジュールとし、複数、例えば2単位のモジュール4,5のスイッチング回路1を並列接続し、整流回路3を得たい電圧に応じて選択的に直列接続することにより、高電圧、大電流のDC電源が得られるようになっている。
第1モジュール4のスイッチング回路1は、MOSFETからなる4個のスイッチング素子FET1〜4をブリッジ接続し、第2モジュール5はMOSFETからなる4個のスイッチング素子FET5〜8をブリッジ接続することにより構成されている。
スイッチング回路1やトランス2、整流回路3が実装されたプリント基板6には、導電性金属板、例えばアルミニウムより熱伝導率はやや低いが、導電率が約1.6倍大きい銅板よりなる平板状の共通導電性金属板7と、ほぼL字形に形成された4個の個別導電性金属板8が立設されており、共通導電性金属板7,個別導電性金属板8の下端はプリント基板6にはんだ付けされていると共に、共通導電性金属板7及び個別導電性金属板8の表面は腐食を防止するため、錫メッキが施されている。そして、個別導電性金属板8は、4つの個別導電性金属板8a乃至8dから構成している。
共通導電性金属板7には、ほぼ同じ高さに4個の取り付け孔(図示せず)がバーリング加工により形成されていて、これら取り付け孔に8個のスイッチング素子FET1〜8のうち、第1モジュール4のスイッチング回路1を構成するスイッチング素子FET1及びFET3が互いに隣接するように、そして第2モジュール5のスイッチング回路1を構成するスイッチング素子FET5及びFET7が互いに隣接するようにして、ビス等の固着具(図示せず)により図4に示すように一直線状に取り付けられている。
そして共通導電性金属板7を、大電流を流すための経路と兼用させるために、共通導電性金属板7に取り付けられたスイッチング素子FET1、FET3、FET5及びFET7のドレインがそれぞれ共通導電性金属板7に接続されている。
また、個別導電性金属板8a乃至8dは、共通導電性金属板7と同様な銅板によりに形成されていて、各個別導電性金属板8a乃至8dが同じ方向を向くようにプリント基板6上に図2に示すように立設されており、共通導電性金属板7側に取り付けられたスイッチング素子FET1,FET3と対向する個別導電性金属板8a、8bの面に、第1モジュール4のスイッチング回路1を構成するスイッチング素子FET2とFET4がそれぞれ取り付けられ、、そして共通導電性金属板7側に取り付けられたスイッチング素子FET5とFET7と対向する個別導電性金属板8c、8dの面に、第2モジュール5のスイッチング回路1を構成するスイッチング素子FET6とFET8がそれぞれ取り付けられている。
各個別導電性金属板8a乃至8dは、共通導電性金属板7とほぼ同じ高さとなっていて、共通導電性金属板7と同様に大電流を流すための経路と兼用させるために、互いに対向するスイッチング素子FET1のソースとFET2のドレインの間が個別導電性金属板8aにより接続され、FET3のソースとFET4のドレインの間が個別導電性金属板8bにより接続されていると共に、FET5のソースとFET6のドレインの間が個別導電性金属板8cにより接続され、FET7のソースとFET8のドレインの間が個別導電性金属板8dにより接続されており、入力端子9のプラス端子9aが共通導電性金属板7に接続されていて、このプラス端子9aに燃料電流より出力されるDC電源のプラス側が印加されている。
また第1モジュール4のスイッチング素子FET2とFET4のソース及び第2モジュール6のスイッチング素子FET6とFET8のソースは、プリント基板6の裏面に形成された図3に示すような面積の広い銅箔よりなる回路パターン10により互いに接続されており、入力端子9のマイナス端子9bが回路パターン10に接続さていて、このマイナス端子9bに燃料電池より出力されるDC電源のマイナスが印加されている。
一方プリント基板6に実装された第1モジュール4側のトランス2の1次側には、第1モジュール4のスイッチング素子FET1のソースとFET2のドレイン間を接続する個別導電性金属板8aと、FET3のソースとFET4のドレイン間を接続する個別導電性金属板8bが、プリント基板6の裏面に形成された回路パターン11により接続されている。
またプリント基板6に実装された第2モジュール5側のトランス2の1次側には、第2モジュール5のスイッチング素子FET5のソースとFET6のドレイン間を接続する個別導電性金属板8cと、FET7のソースとFET8のドレイン間を接続する個別導電性金属板8dが、プリント基板6の裏面に形成された回路パターン12により接続されている。
そして各トランス2の2次側には、トランス2により昇圧されたAC電源をDC電源に整流する整流回路3が接続されている。
整流回路3は、複数のダイオードDをブリッジ接続した全波整流回路と、全波整流回路により整流された電流を平滑するチョークL及びコンデンサCからなる平滑回路とから構成されていて、第1モジュール4と第2モジュール5の整流回路3が直列接続されており、トランス2の2次側に出力された周波数の高いAC電源をDC電源に整流した後、出力端子13のプラス端子13aとマイナス端子13bへ出力するようになっている。
次に前記構成されたDC/DCコンバータの作用を説明すると、燃料電池より出力された低電圧大電流の出力電源は、入力端子9のプラス9aとマイナス端子9bよりDC/DCコンバータへ入力された後、第1、第2モジュール4,5のスイッチング回路1を構成するスイッチング素子FET1、FET3、FET5,FET7のドレイン側へ共通導電性金属板7を介して流入される。
共通導電性金属板7は導電率の高い銅板により形成されている上、スイッチング素子FET1、FET3、FET5,FET7から発生する熱を効率よく放熱するため予め広い面積を有していることから、スイッチング素子FET1、FET3、FET5,FET7に大電流を流すことができると同時に、大電流が流れる経路のインピーダンスを低減することができるため、インピーダンスによる損失が低減できる効果が得られる。
またスイッチング素子FET1、FET3、FET5,FET7は、各ゲートGに一定周期で入力されるパルス信号によりスイッチング動作を繰り返すことにより、スイッチング素子FET1、FET3、FET5,FET7を通過した電流は、個別導電性金属板8により接続されたスイッチング素子FET2、FET4、FET6,FET8のドイレン側へと流入して、各ゲートGに一定周期で入力されるパルス信号によりスイッチング動作を繰り返すことにより、入力端子9に入力された低電圧、大電流のDC電源が周波数の高いAC電源に変換されて、トランス2の1次側へ供給される。
個別導電性金属板8も共通導電性金属板7と同様に、導電率の高い銅板により形成されているため、スイッチング素子FET1のソースとFET2のドレイン間、スイッチング素子FET3のソースとFET4のドレイン間、スイッチング素子FET5のソースとFET6のドレイン間、スイッチング素子FET7のソースとFET8のドレイン間のインダクタンス値が銅箔の場合と比べて低減できるためスイッチング時のサージ電圧が軽減でき、これによってスイッチング損失が低減できると共に、サージ電圧によりスイッチング素子が破損するのを未然に防止できる効果が得られる。
さらにほぼL字形に形成された個別導電性金属板8は、スイッチング素子FET1のソースとFET2のドレイン間、スイッチング素子FET3のソースとFET4のドレイン間、スイッチング素子FET5のソースとFET6のドレイン間、スイッチング素子FET7のソースとFET8のドレイン間を短い距離で接続することができることから、経路のインピーダンスをさらに低減することができる。
一方トランス2の1次側に入力されたAC電源は、トランス2によりほぼ10倍の例えば300Vまで昇圧された後、2次側より整流回路3へと出力される。
整流回路3は、トランス2により昇圧されたAC電源をDC電源に全波整流した後、チョークLとコンデンサCにより平滑して出力端子13に出力するため、商用電源と同等の電圧を発生するのに必要な出力電力が出力端子13より取り出せるようになる。
以上のように構成する場合、例えば、スイッチング素子FET1及びFET3に入力される大電流を流す経路を共通導電性金属板7で構成すると共に、スイッチング素子FET2及びFET4に入力される大電流を流す経路を個別導電性金属板8で構成しているために、プリント基板6に大電流を流すための肉厚が厚い回路パターンや、銅板よりなるバスバーを形成する必要がないため、プリント基板6の小型化及び多層化が可能となり、これによってDC/DCコンバータの小型化が容易となる上、プリント基板6のコストを低減することができるため、DC/DCコンバータが安価に得られるようになる。
また例えばスイッチング素子FET1及びFET3は共通導電性金属板7に取付けられていると共に、スイッチング素子FET2及びFET4は個別導電性金属板8に取付けられているために、スイッチング素子FET1及びFET3或いはスイッチング素子FET2及びFET4に流れる直流電流を変化させないこともちろんであるが、トランス2の一次側を含めたブリッジの動作のバランスが取れ、出力電源の出力波形を均一にすると共に、スイッチング素子FET1とスイッチング素子FET3との間或いはスイッチング素子FET2とスイッチング素子FET4との間に発生する熱も均一化することができる。
また、共通導電性金属板7或いは個別導電性金属板8は、それぞれスイッチング素子を直接取り付けていることから、これらスイッチング素子のヒートシンクとして利用することができ、スイッチング素子のヒートシンクを別個に用いることがなくなり、この面からも、DC/DCコンバータの小型化が容易となると共に、安価に得られることになる。
また、例えばスイッチング素子FET1及びFET3またスイッチング素子FET5及びFET7を共通導電性金属板7に、一直線状に取り付けていることから、共通導電性金属板の製作や、スイッチング素子の取り付け作業が容易となるため、加工性及び組み立て性が向上する。
なお前記実施の形態では、共通導電性金属板7及び個別導電性金属板8に銅板を使用したが、導電率の高い金属であれば、銅板以外の導電性金属板を使用してもよい。
また燃料電池に使用するパワーコンディショナ以外のDC/DCコンバータにも適用できるものである。
本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータは、一方のスイッチング素子に入力される大電流を流す経路を共通導電性金属板で構成すると共に、他方のスイッチング素子に入力される大電流を流す経路を個別導電性金属板で構成しているために、プリント基板に大電流を流すための肉厚が厚い回路パターンや、銅板よりなるバスバーを形成する必要がないため、プリント基板の小型化及び多層化が可能となり、これによってDC/DCコンバータの小型化が容易となる上、プリント基板のコストを低減することができるため、DC/DCコンバータが安価に得られるようになり、また一方のスイッチング素子は共通導電性金属板に取付けられていると共に、他方のスイッチング素子は個別導電性金属板に取付けられているために、各スイッチング素子の流れる直流電流を変化させないこともちろんであるが、トランスの一次側を含めたブリッジの動作のバランスが取れ、出力電源の出力波形を均一にすると共に、各スイッチング素子間に発生する熱も均一化することができるために、燃料電池等に使用するパワーコンディショナのDC/DCコンバータ等に最適である。
本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータを示す回路図である。 本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータに使用されたプリント基板の上面側の斜視図である。 本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータに使用されたプリント基板の下面側の平面図である。 本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータのプリント基板に実装された共通導電性金属板及びスイッチング素子の斜視図である。 本発明のパワーコンディショナのDC/DCコンバータのプリント基板に実装された個別導電性金属板及びスイッチング素子の斜視図である。
符号の説明
1 スイッチング回路
2 トランス
3 整流回路
4 モジュール
5 モジュール
6 プリント基板
7 共通導電性金属板
8 個別導電性金属板
10 回路パターン
11 回路パターン
FET1〜8 スイッチング素子

Claims (6)

  1. 燃料電池等に使用するパワーコンディショナのDC/DCコンバータであって、前記DC/DCコンバータを構成すべく互いにブリッジ接続してDC電源をAC電源に変換する複数のスイッチング素子のうち、選択された一方のスイッチング素子を共通導電性金属板に取り付けて該共通導電性金属板を前記一方のスイッチング素子に入力される大電流を流す経路として構成すると共に、他方のスイッチング素子を単体として構成される各個別導電性金属板にそれぞれ取り付けて該個別導電性金属板を前記他方のスイッチング素子へ入力される大電流を流す経路として構成したことを特徴とするパワーコンディショナのDC/DCコンバータ。
  2. 前記共通導電性金属板及び前記個別導電性金属板を、前記スイッチング素子のヒートシンクとして利用したことを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナのDC/DCコンバータ。
  3. 前記複数のスイッチング素子がブリッジ接続されて構成するスイッチング回路と、前記スイッチング回路により変換されたAC電源を昇圧するトランスと、前記トランスにより昇圧されたAC電源を整流して出力端子にDC電源として出力する整流回路とを有して構成しており、前記スイッチング回路と、前記トランス及び前記整流回路とからなるモジュールを、複数有しており、かつ各モジュールを、前記整流回路が得たい電源電圧に応じて選択的に直列接続してなることを特徴とする請求項1又は2に記載のパワーコンディショナのDC/DCコンバータ。
  4. 前記共通導電性金属板に、前記一方のスイッチング素子を一直線状に取り付けて構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載のパワーコンディショナのDC/DCコンバータ。
  5. 前記個別導電性金属板と前記トランスの1次側を、プリント基板に形成した回路パターンにより接続してなることを特徴とする請求項3または4に記載のパワーコンディショナのDC/DCコンバータ。
  6. 前記個別導電性金属板は、ほぼL字形に形成されており、前記共通導電性金属板に互いに対向する面に、前記他方のスイッチング素子を配置したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載のパワーコンディショナのDC/DCコンバータ。
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