JP2006081258A - 多軸サーボ装置 - Google Patents

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Takeshi Kurosawa
武志 黒澤
Takenori Harada
武徳 原田
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Abstract

【課題】 同時駆動することがない多軸サーボドライバを小型にするとともに初期コスト
を低減し、消費電力を減らすことができる多軸サーボ装置を得る。
【解決手段】 本発明の多軸サーボ装置は、同時に駆動することのない複数のサーボモー
タ5のそれぞれに設けられたエンコーダ4と、制御部31とパワー部32とからなるサー
ボドライバ3とを備え、エンコーダ5の出力信号を制御部にフィードバックしサーボモー
タを駆動するもので、サーボドライバ3を1個とし、サーボドライバの後段に駆動対象の
サーボモータ4にパワー部32の出力を切替える軸セレクタ6を設け、制御部31は軸セ
レクタを選定する軸セレクタ選定部312を設けたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多軸サーボモータをドライブする多軸サーボ装置に関する。
従来、複数の軸が同時に駆動することがない多軸サーボ装置として、N個のサーボモータに対してN個のサーボドライバを用いたものがある。
図8は従来の多軸サーボ装置を示すブロック図である。図において、1は上位指令装置、2は電源、3はサーボドライバ、4はサーボモータ、5はエンコーダである。
この多軸サーボ装置では3軸であり、サーボドライバ3はCPU311を含む制御部31とパワー部32とからなる。
上位指令装置1の動作指令を受けて、サーボドライバ3のCPU311のコントロールにより電源2から電力を供給し、サーボモータ4を駆動する。同時にエンコーダ5によりサーボモータ4の速度および位置データをサーボドライバ3にフィードバックして制御量を演算する。このように、従来の多軸サーボ装置は、同時駆動のないN軸のサーボ装置において、サーボドライバがN個必要である。
また、二つのモータを一つの速度制御回路を用いて駆動させるため、選択回路を設けて速度制御しているものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−233580号公報
従来の同時に駆動することがない多軸サーボ装置は、N個のサーボモータ対してN個のサーボドライバが必要でありサーボドライブ装置が大きくなってしまう、また初期コストも高くなる、駆動していない軸のドライバにも電力を供給するため、消費電力も大きくなる問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、同時駆動することがない多軸サーボドライバの大きさを小型にするとともに初期コストを低減し、消費電力を減らすことができる多軸サーボ装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したものである。
請求項1に記載の発明は、同時に駆動することのない複数のサ←ボモータのそれぞれに設けられたエンコーダと、制御部とパワー部とからなるサーボドライバとを備え、前記エンコーダの出力信号を前記制御部にフィードバックし前記サーボモータを駆動する多軸サーボ装置において、前記サーボドライバを1個とし、前記サーボドライバの後段に駆動対象の前記サーボモータに前記パワー部の出力を切替える軸セレクタを設け、前記制御部は前記軸セレクタを選定する軸セレクタ選定部を設けたものである。
請求項2に記載の発明は、前記サーボドライバが、停止時にブレーキを作動させるブレーキ回路を備えたものである。
請求項3に記載の発明は、前記ブレーキ回路が、停止指令後にサーボモータの動力線回路を前記軸セレクタのリレーのb接点または半導体スイッチ素子により短絡するようにしたものである。
請求項4に記載の発明は、前記エンコーダをその出力回路を並列に接続してシリアルエンコーダとしたものである。
請求項5に記載の発明は、前記エンコーダの出力をアナログとし、各出力を並列に接続し、駆動対象の前記サーボモータのエンコーダに切替えるエンコーダセレクタおよびADコンバータを設けたものである。
本発明によると、同時駆動することがない多軸サーボドライバの大きさを小型にすることができ、初期コストを低減し、消費電力を減らすることができる。
また、一つのリレーで軸切り替えを行うと共に、駆動を終えた軸にブレーキをかけることができるので、モータ制御の品質をより向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の実施例1を示す多軸サーボ装置のブロック図である。図において、312は軸セレクタ選定部、6はパワー部32の動力線を切り替える軸セレクタである。その他の符号は従来と同じであるため、説明を省く。
本実施例では、制御部31の軸セレクタ選定部312により、軸セレクタ6を切り替え、3台のサーボモータ4の1台を駆動している。軸切り替えの動作を行う軸セレクタ6aは、図2に示すような回路になっている。図において、61aは指令回路、62aはリレーである。リレー62a’は動作コイル621aとリレー接点622aからなる。
エンコーダ5は、シリアルエンコーダを用いており、各信号線は半二重又は全二重のマルチドロップ方式により接続されている。CPU311とのデータのやり取りは図3に示す伝送フォーマットを用いている。CPU311からのデータオーマットは、ヘッダ51、軸アドレス52、データ要求コマンド53の順になっており、エンコーダ5からCPU311へはヘッダ51、軸アドレス52、エンコーダ返信データ54となっている。軸アドレス52により目的軸を選択する。
つぎに本実施例の動作を図4用いて説明する。
いま、軸aのサーボモータ6aが駆動している時、他の軸b、軸cは駆動しておらず、上位指令装置1により軸bを駆動する指令が出たとする。
(1)CPU311から軸セレク選定部312に対して、軸セレクタ6aのアドレスを選定する命令を送る。
(2)軸セレクタ選定部312は、軸セレクタ6aにサーボモータ4aの停止指令を送る。
(3)軸セレクタ6aの指令回路61aは、動作コイル621aをオフしとリレー接点622aを問にする。パワー部32からの駆動電圧は断の状態になりサーボモータ4aは停止する。
(4)CPU311はエンコーダ5aに対して位置、速度フィードバックデータのシリアル信号を要求する。エンコーダ5aはエンコーダ返信データ54をCPU311にフィードバックする。
(5)CPU311はフィードバックを受けた後、エンコーダセレクト軸アドレスを切り替える。軸セレクタ選定部312に対して、軸bの選定信号を送り、軸セレクタ選定部312は軸セレクタ6bに起動命令を送る。
(6)軸セレクタ6bの指令回路61bは、動作コイル621bをオンにしてリレー接点622aを閉にする。
(7)サーボモータ4bが起動し軸の切替えが完了する。
このような構成により、多軸のサーボモータを1台のサーボドライバで駆動制御できるので、サーボドライバのサイズを小型にすることができ、初期コストを低減し、消費電力を減らすることができる。
本実施例は、駆動していないサーボモータ動力棟回路をリレーのb接点または半導体スイッチ素子を用い短絡することによりサーボモータにブレーキをかけるものである。
図5は、軸セレクタ6の構成を示す回路図である。軸セレクタのサーボモータ側のb接点はU,V,Wの各相が短絡されている。
また、エンコーダとしてパルス方式のアナログエンコーダを用いている。図6は、アナログエンコーダのブロック図である。図において、7はエンコーダセレクタ、8はADコンバータである。ADコンバータ8は、CPU311の外部に設けられ、シリアル又はパラレルバスによりデータをやり取りするものである。CPU内臓のものを用いている。パルスエンコーダの場合は、差動信号により差動トランシーバICを用いている。エンコーダセレクタ7は、信号線および電源線が各軸エンコーダ5a,5b,5cと並列に接続されており、信号データはADコンバータ8を経由してCPU311にフィードバックされる。信号データにはアナログエンコーダ位置デーダCOSθ、SINθが含まれる。必要に応じて原点パルスZ相も含む。また、位置パルスデータとしてA相、B相、C相を用いる。
つぎに本実施例の動作を図7により説明する。
実施例1と同様に、軸aのサーボモータ4aを停止し、軸bを駆動する指令が出たとする。
(1)実施例1と同じくCPU311から軸セレクタ選定部312に対して、軸セレクタ6aのアドレスを選定する命令を送る。
(2)実施例1と同じく軸セレク選定部312は、軸セレクタ6aにサーボモータ4aの停止指令を送る。
(3)軸セレクタ6aの指令回路61aは、動作コイル621aをオフしとリレー接点622aを開にする。リレー接点622aが開になると、サーボモータ側のU,V,Wの各相のb接点が短絡されているため、パワー部32からの駆動電圧は断の状態になるとともに発生した励磁電流によりサーボモータ4aにブレーキがかかり停止する。
(4)CPU311はエンコーダ5aに対して位置、速度フィードバックデータを要求する。エンコーダ5aはアナログデータをADコンバータ8を介してCPU311にフィードバックする。
(5)CPU311はフィードバックを受けた後、軸セレクタ6およびエンコーダセレクタを切り替える。軸セレクタ選定部312に対して、軸bの選定信号を送り、軸セレクタ選定部312は軸セレクタ6bに起動命令を送る。
(6)サーボモータの短絡回路が開放されブレーキが解除されると同時にサーボドライバとサーボモータが接続され駆動可能な状態となる。軸セレクタ6bの指令回路61bは、動作コイル621bをオンにしリレー接点622aを閉にする。
(7)サーボモータ4bが起動し軸の切替えが完了する。
このように、駆動していない軸にブレーキをかけることができるので、モータ制御の品質がより向上する。
なお、本実施例では軸セレクタとしてリレーを用いたが、これに限らず半導体スイッチ素子等の電子部品を用いてもよい。
1つの装置に同時に駆動することがない多軸サーボドライバを2つ以上持っている場合多軸でサーボドライバを共有化することによって装置の大きさを小型化するとともに初期コストを低減し、消費電力を減らすことができるので、同時に駆動することがないサーボモータを多数搭載したシステムの小型化、省コスト化、省エネルギーという用途にも適用できる。
本発明の実施例1を示す多軸サーボ装置の構成ブロック図 図1の軸セレクタの構成を示す回路図 実施例1に用いたエンコーダ信号の伝送フォーマット 実施例1の動作を示す軸切替えのフローチャート 本発明の実施例2に用いたエンコーダのブロック成図 本発明の実施例2に用いた軸セレクタの構成を示す回路図 実施例2の動作を示す軸切替えのフローチャート 従来の多軸サーボ装置の構成を示すブロック図
符号の説明
1 上位指令装置
2 電源
3 サーボドライバ
31 制御部
311 C PU
312 軸セレクタ選定部
32 パワー部
4、4a、4b、4c サーボモータ
5、5a、5b、5c エンコーダ
6、6a、6b、6c 軸セレクタ
61a、61b、61c 指令回路
62a、62b、62c リレー
621a 動作コイル
622a リレー接点

Claims (5)

  1. 同時に駆動することのない複数のサーボモータのそれぞれに設けられたエンコーダと、制御部とパワー部とからなるサーボドライバとを備え、前記エンコーダの出力信号を前記制御部にフィードバックし前記サーボモータを個別に駆動する多軸サーボ装置において、
    前記サーボドライバを単一とし、前記サーボドライバの後段に前記パワー部の出力を駆動対象の前記サーボモータへ切替える軸セレクタを設け、かつ前記制御部に前記軸セレクタを選定する軸セレクタ選定部を設けたことを特徴とする多軸サーボ装置。
  2. 前記サーボドライバは、停止時にブレーキを作動させるブレーキ回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の多軸サーボ装置。
  3. 前記ブレーキ回路は、停止指令後にサーボモータの動力線回路を前記軸セレクタのリレーのb接点または半導体スイッチ素子により短絡することを特徴とする請求項2記載の多軸サーボ装置。
  4. 前記エンコーダはその出力回路を並列に接続してシリアルエンコーダとしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の多軸サーボ装置。
  5. 前記エンコーダはその出力をアナログとし、各出力を並列に接続し、駆動対象の前記サーボモータのエンコーダに切替えるエンコーダセレクタおよびADコンバータを設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の多軸サーボ装置。
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