JP2006079003A - カラー画像形成装置 - Google Patents

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JP2006079003A JP2004265824A JP2004265824A JP2006079003A JP 2006079003 A JP2006079003 A JP 2006079003A JP 2004265824 A JP2004265824 A JP 2004265824A JP 2004265824 A JP2004265824 A JP 2004265824A JP 2006079003 A JP2006079003 A JP 2006079003A
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Kenji Katsuhara
健二 勝原
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Abstract

【課題】空き時間を有効利用して色ずれ補正を行う。
【解決手段】通常モードで用紙に対して各色トナーを順次重ね合わせる際に生じる色ずれを補正するための通常モード色ずれ補正は、デジタルカラー複写機の電源投入後に行われるウォームアップ動作中に実行する(ステップS3)。変速モードで用紙に対して各色トナーを順次重ね合わせる際に生じる色ずれを補正するための変速モード色ずれ補正は、その変速モードが選択されて画像形成動作開始指示があった後に行われる定着温度制御中に実行する(ステップS10)。
【効果】変速モードを実行すると決定された場合には、定着温度制御が行われている間の時間を有効利用して変速モード色ずれ補正を行うことができる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、デジタルカラー複写機などのカラー画像形成装置に関する。
カラー画像形成装置の中には、互いに一定間隔を空けて平行に配置された複数(たとえば、4つ)の感光体ドラムを画像形成部に備え、各感光体ドラムの表面に各色トナー(たとえば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(BK))を付着させてトナー像を形成し、それらのトナー像を、画像形成部を通過する用紙に順次重ね合わせることにより画像形成を行うことができるタイプ(いわゆるタンデム型)のものがある。トナー像が付着された後の用紙は、定着部へと送られ、この定着部を通過する際に用紙に対して加熱処理や加圧処理などの定着処理が施されることにより、用紙に付着したトナー像が定着されるようになっている。
この種のカラー画像形成装置には、用紙が所定速度(たとえば、20枚/分)で画像形成部(および定着部)を通過する通常モードの他に、通常モード時よりも解像度の高い画像を用紙に形成する高画質モード、用紙に形成される画像に光沢を与えるグロスモード、OHPシートなどの厚紙に画像を形成する厚紙モードなどを実行できるようになっているものがある。これらの高画質モード、グロスモードおよび厚紙モードなどでは、たとえば、通常モードにおける速度の半分の速度で画像形成部(および定着部)を用紙が通過する。以下では、高画質モード、グロスモードおよび厚紙モードなどのように画像形成部(および定着部)を通過する用紙の速度が通常モード時とは異なる速度に変更されたモードを、「変速モード」と呼ぶこととする。
上記のようなカラー画像形成装置では、部品の精度や組立誤差などに起因して、各感光体ドラムに付着された各色トナーが用紙に順次重ね合わせられる位置がずれることにより、色ずれが生じてしまう場合がある。特に、タンデム型のカラー画像形成装置では、各感光体ドラム間の距離にずれが生じやすく、色ずれが生じやすい。変速モードでは、画像形成部を通過する用紙の速度が通常モードとは異なるので、色ずれ量も通常モードとは異なる。そこで、特許文献1では、通常モードと変速モードとで異なる態様で色ずれ補正を行うことができるような画像形成装置が提案されている。
特開2001−108924号公報
上記のような色ずれ補正を行うには、ある程度の時間を要する。そこで、当該カラー画像形成装置の起動後に行われるウォームアップ動作中の時間を利用して、色ずれ補正を行うことが考えられる。しかし、最近ではウォームアップ動作に要する時間が短縮される傾向にあり、各モードに応じた複数種類の色ずれ補正をウォームアップ動作中に一度に実行することは困難な状況となっている。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、空き時間を有効利用して色ずれ補正を行うことができるカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
また、この発明の別の目的は、必要なときにのみ色ずれ補正を行うことができるカラー画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、画像形成部(1)を通過する用紙に対して複数色のトナーを順次重ね合わせた後、その用紙に対して所定の定着温度で加熱処理を行うことによりトナーを定着させるカラー画像形成装置であって、画像形成部を通過する用紙の速度が通常モード時とは異なる速度に変更された変速モードを実行するか否かを決定するための変速モード実行決定手段(15)と、上記変速モードを実行すると決定された場合に、その変速モードで加熱処理を行う際の定着温度を予め調整する変速モード時定着温度調整手段(20,S7)と、上記変速モード時定着温度調整手段により定着温度を調整している間に、その変速モードで用紙に対して複数色のトナーを順次重ね合わせる際に生じる色ずれを補正する変速モード色ずれ補正手段(20,S10)とを含むことを特徴とするカラー画像形成装置である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、変速モードを実行すると決定された場合には、変速モード時定着温度調整手段により定着温度を調整している間の時間を有効利用して色ずれ補正を行うことができる。
また、複数種類の変速モードが設定されている場合、所定の変速モードを実行すると決定されたときに、その変速モードに対応する色ずれ補正が行われるので、各変速モードに応じた色ずれ補正を一度に行う必要がない。したがって、いずれかの変速モードを実行すると決定されたときに、その変速モードに応じた色ずれ補正を順次実行することにより、必要なときにのみ色ずれ補正を行うことができる。
請求項2記載の発明のように、上記変速モード色ずれ補正手段(20,S10)は、上記カラー画像形成装置の起動後に最初に上記変速モードを実行すると決定された場合に、色ずれを補正するものであってもよい。
請求項3記載の発明は、上記カラー画像形成装置内の所定位置における温度を計測する機内温度計測手段(16)をさらに含み、上記変速モード色ずれ補正手段(20,S10)は、上記機内温度計測手段により計測する温度が、前回色ずれを補正したときから所定値(ΔT)以上変化している場合にのみ、色ずれを補正するものであることを特徴とする請求項1または2記載のカラー画像形成装置である。
たとえば、画像形成部を通過する用紙は、ゴム製の部品を含む搬送機構(たとえば、ゴム製の1対のベルト用ローラに所定の張力で掛け回された転写ベルト)により搬送される。この場合、カラー画像形成装置内(特に、画像形成部周辺)の温度が上昇すると、搬送機構に含まれるゴム製の部品(たとえば、ベルト用ローラの外表面)が熱膨張することにより(転写ベルトの回転速度が変化し)、画像形成部を通過する用紙の速度が変化するおそれがある。画像形成部を通過する用紙の速度が変化すると、色ずれが生じるので、色ずれ補正を行う必要がある。
この発明の構成によれば、カラー画像形成装置内の所定位置における温度が、前回色ずれを補正したときから所定値以上変化した場合にのみ色ずれが補正されるので、必要なときにのみ色ずれ補正を行うことができる。
請求項4記載の発明は、上記カラー画像形成装置の起動後にウォームアップ動作を実行するウォームアップ動作実行手段(20,S2)と、上記ウォームアップ動作中に、通常モードで用紙に対して複数色のトナーを順次重ね合わせる際に生じる色ずれを補正する通常モード色ずれ補正手段(20,S3)とをさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカラー画像形成装置である。
この構成によれば、通常モードに対応する色ずれ補正は、ウォームアップ動作中の時間を有効利用して行うことができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るデジタルカラー複写機の内部構成を示す概略断面図である。また、図2は、このデジタルカラー複写機の電気的構成を示すブロック図である。
図1および図2を参照して、このデジタルカラー複写機は、スキャナ10で読み取った原稿の画像データ(レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の各濃度値データ)に基づいて、画像形成部1でシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(BK)の各色トナーを用紙に順次重ね合わせることによりフルカラー画像を形成することができる、いわゆるタンデム型のデジタルカラー複写機である。このデジタルカラー複写機の動作は、マイクロコンピュータを含む制御部20により制御される。制御部20には、スキャナ10から入力される画像データを画素ごとにアドレスに対応付けて記憶するための画像メモリ21が備えられている。
画像形成部1には、各色トナーに対応する略円筒状の4つの感光体ドラム(マゼンタに対応する感光体ドラム2M、シアンに対応する感光体ドラム2C、イエローに対応する感光体ドラム2Yおよびブラックに対応する感光体ドラム2BK)が、この順序で互いに一定間隔を空けて平行に配置されている。各感光体ドラム2M〜2BKの周囲には、メインチャージャ3M,3C,3Y,3BK、LSU(レーザ走査ユニット)4M,4C,4Y,4BK、現像装置5M,5C,5Y,5BK、転写ローラ6M,6C,6Y,6BK、クリーニング装置7M,7C,7Y,7BKおよび除電ローラ8M,8C,8Y,8BKなどが対応付けて配置されている。
画像形成時には、各感光体ドラム2M〜2BKが図1における時計回りに回転され、これらの感光体ドラム2M〜2BKの表面が対応するメインチャージャ3M〜3BKによって一様に帯電される。そして、回転する各感光体ドラム2M〜2BKの表面に向けて、対応するLSU4M〜4BKから画像メモリ21に記憶されている画像データに基づく光が照射され、各感光体ドラム2M〜2BKの軸線方向(主走査方向)に沿って等速度で走査される。これにより、LSU4M〜4BKにおける電気的な走査によって主走査方向の走査(主走査)が達成されるとともに、各感光体ドラム2M〜2BKが回転することによって副走査方向の走査(副走査)が達成され、各感光体ドラム2M〜2BKの表面にいわゆる静電潜像が書き込まれる。静電潜像が書き込まれた各感光体ドラム2M〜2BKの表面には、対応する現像装置5M〜5BKにより各色トナーが静電気的に付着されて、トナー像が形成される。
画像形成時には、用紙カセット(図示せず)に収容されている用紙が画像形成部2側へと搬送され、その先端部がレジストローラ11に到達した時点で一旦停止される。レジストローラ11に対して用紙搬送方向下流側には、1対のベルト用ローラ121に所定の張力で掛け回された転写ベルト12が配置されている。転写ベルト12は、その上側部分の上面が4つ感光体ドラム2M〜2BKの表面に当接している。画像形成時には、1対のベルト用ローラ121が図1における反時計回りに回転されることにより、転写ベルト12が反時計回りに回転し、レジストローラ11から所定のタイミングで送り出された用紙が転写ベルト12によって下流側に搬送される。
各感光体ドラム2M〜2BKの下方には、転写ベルト12の上側部分を挟んで転写ローラ6M〜6BKが配置されている。転写ベルト12と各感光体ドラム2M〜2BKとの間を通って用紙が搬送される過程で、各転写ローラ6M〜6BKにトナーが有する電位と逆極性の電圧がそれぞれ印加されることにより、対応する感光体ドラム2M〜2BKの表面に付着しているトナーが静電気的に転写装置6M〜6BK側に引き寄せられて用紙に転写される。トナー像転写後、各感光体ドラム2M〜2BKの表面に残留しているトナーが対応するクリーニング装置7M〜7BKによって回収された後、帯電している各感光体ドラム2M〜2BKの電位が対応する除電ローラ8M〜8BKにより除電される。
トナー像が転写された後の用紙は、転写ベルト12によって定着部13へと導かれ、所定の定着処理が施された後、機外に排出される。定着部13には、ヒータ(図示せず)により所定の定着温度に加熱される熱ローラ131と、熱ローラ131に対して所定の定着圧力で圧接された圧ローラ132とが備えられている。熱ローラ131と圧ローラ132との間を用紙が通過することにより、用紙に転写されたトナー粒子に対して加熱処理および加圧処理が施され、トナー粒子が溶融されて用紙上に定着される。
このデジタルカラー複写機では、用紙が所定の基準速度(たとえば、20枚/分)で画像形成部1(および定着部13)を通過する通常モードの他に、通常モード時よりも解像度の高い画像を用紙に形成する高画質モード、用紙に形成される画像に光沢を与えるグロスモード、OHPシートなどの厚紙に画像を形成する厚紙モードなどを実行できるようになっている。これらの高画質モード、グロスモードおよび厚紙モードなどは、基準速度とは異なる速度(たとえば、半分の速度)で画像形成部1(および定着部13)を用紙が通過する変速モードである。
上記のようなデジタルカラー複写機では、部品の精度や組立誤差などに起因して、各感光体ドラム2M〜2BKに付着された各色トナーが用紙に順次重ね合わせられる位置がずれることにより、色ずれが生じてしまう場合がある。特に、タンデム型のデジタルカラー複写機では、各感光体ドラム2M〜2BK間の距離にずれが生じやすく、色ずれが生じやすい。変速モードでは、画像形成部1を通過する用紙の速度が通常モードとは異なるので、色ずれ量も通常モードとは異なる。そこで、このデジタルカラー複写機では、通常モードと変速モードとで異なる態様で色ずれ補正を行うことができるようになっている。
図3は、色ずれ補正の態様を説明するための図であって、画像形成部1の概略平面図を示している。図3に示す白抜き矢印は、転写ベルト12の回転方向を示している(図4において同じ。)。
図1〜図3を参照して、色ずれ補正時には、転写ベルト12上に用紙が搬送されていない状態で、各感光体ドラム2M〜2BKの軸線方向両端部の外周面に、それぞれ、主走査方向に対して所定角度(たとえば、45°)だけ傾斜した傾斜ラインのトナー像と、主走査方向に平行な平行ラインのトナー像とが交互に複数形成され、それらのトナー像が転写ベルト12の表面に転写される。
転写ベルト12の下流側上方には、転写ベルト12の幅方向(主走査方向)の両端部に対向する位置に、色ずれ補正時に転写ベルト12の表面に転写された色ずれ補正用画像(傾斜ラインおよび平行ライン)を検知するための1対の色ずれ補正用センサ14が配置されている。1対の色ずれ補正用センサ14は、たとえば、発光部(LED素子など)から転写ベルト12の表面に向けて照射した光の反射光量を受光部(フォトダイオードなど)で検知することにより色ずれ補正用画像の有無を検知することができる反射型フォトセンサである。
図2に示すように、制御部20には、上述したスキャナ10および色ずれ補正用センサ14の他に、モード選択や画像形成動作開始指示などの各種操作を行うための操作部15や、当該デジタルカラー複写機の内部の所定位置(たとえば、画像形成部1周辺)における温度を計測するための機内温度センサ16からの信号が入力されるようになっている。制御部20は、スキャナ10、操作部15、色ずれ補正用センサ14および機内温度センサ16などからの入力信号に基づいて、画像形成部1や定着部13の動作を制御することとなる。
図4は、色ずれ補正用画像の具体例を示す平面図である。
色ずれ補正時には、上述の態様にて、各感光体ドラム2M〜2BKにおいて傾斜ラインおよび平行ラインのトナー像が転写ベルト12の表面に転写されることにより、図3に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(BK)の各色トナーによる4本の傾斜ライン31M,31C,31Y,31BKが副走査方向に互いに一定間隔を空けて転写された傾斜ライン転写部31と、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(BK)の各色トナーによる4本の平行ライン32M,32C,32Y,32BKが副走査方向に互いに一定間隔を空けて転写された平行ライン転写部32とが、交互に連続して転写ベルト12の表面に形成される。なお、図4では、転写ベルト12の一部を省略して示しているので、互いに隣接する傾斜ライン転写部31および平行ライン転写部32が1つずつだけ見えている。
色ずれ補正には、主走査方向の色ずれを補正する主走査方向色ずれ補正と、副走査方向の色ずれを補正する副走査方向色ずれ補正と、主走査方向および副走査方向に交叉する傾斜方向の色ずれを補正する傾斜方向色ずれ補正とが含まれる。
主走査方向色ずれ補正は、副走査方向に並ぶ同色の傾斜ラインと平行ラインの間隔(傾斜ライン31Mと平行ライン32Mの間隔、傾斜ライン31Cと平行ライン32Cの間隔、傾斜ライン31Yと平行ライン32Yの間隔、傾斜ライン31BKと平行ライン32BKの間隔)を検知し、それらの間隔の誤差を補正するように、LSU4M〜4BKから感光体ドラム2M〜2BKへの主走査方向の書き出しタイミングを調整することにより行われる(特開昭63−286864参照)。
副走査方向色ずれ補正は、副走査方向に並ぶ各色の平行ラインの間隔(平行ライン32Mと平行ライン32Cの間隔、平行ライン32Cと平行ライン32Yの間隔、平行ライン32Yと平行ライン32BKの間隔)を検知し、それらの間隔の誤差を補正するように、LSU4M〜4BKから感光体ドラム2M〜2BKへの副走査方向の書き出しタイミングを調整することにより行われる(特開平8−248721参照)。
傾斜方向色ずれ補正は、主走査方向に並ぶ各色の平行ライン31M〜31BKの位置を検知し、それらの位置の誤差を補正するように、画像メモリ21へ画像データを記憶する際のアドレスを調整することにより行われる(特開平10−315545参照)。
図5は、このデジタルカラー複写機の電源投入後の制御部20による制御の流れを示すフローチャートである。
図5を参照して、このデジタルカラー複写機の電源がオンされると(ステップS1でYES)、制御部20は、まず、熱ローラ131を所定の定着温度(たとえば、180℃)まで加熱して、定着部13における定着処理を可能な状態にするためのウォームアップ動作を開始する(ステップS2)。ウォームアップ動作に要する時間は30秒程度であり、制御部20は、ウォームアップ動作が終了する(ステップS4)までの間に、通常モードで用紙に対して各色トナーを順次重ね合わせる際に生じる色ずれを補正するための通常モード色ずれ補正を実行する(ステップS3)。この通常モード色ずれ補正は、用紙が基準速度で画像形成部1(および定着部13)を通過するように制御を行いつつ、転写ベルト12の表面に各色トナーによる色ずれ補正用画像を転写し、それらの色ずれ補正用画像を色ずれ補正用センサ14で検知して色ずれ補正を行うことにより達成される。これにより、通常モード色ずれ補正は、ウォームアップ動作中の時間を有効利用して行うことができる。
ウォームアップ動作が終了すると(ステップS4)、制御部20は、操作部15からの入力信号に基づいて、画像形成動作開始指示の有無を監視するとともに(ステップS5)、当該デジタルカラー複写機の電源がオフされたか否かを監視する(ステップS13)。そして、画像形成動作開始指示があった場合には(ステップS5でYES)、制御部20は、操作部15の操作により変速モードが選択されているか否かを確認する(ステップS6)。
変速モードが選択されていない場合、すなわち、通常モードが選択されている場合には(ステップS6でNO)、制御部20は、通常モードでの用紙に対する画像形成動作を実行し(ステップS12)、その後に再び、画像形成動作開始指示の有無、および、デジタルカラー複写機の電源がオフされたか否かを監視することとなる(ステップS5,S13)。
一方、変速モードが選択されている場合には(ステップS6でYES)、制御部20は、熱ローラ131の温度が通常モード時(たとえば、180℃)とは異なる所定温度(たとえば、150℃)になるようにヒータの駆動を制御する定着温度制御を開始する(ステップS7)。変速モードでは、定着部13を通過する用紙の速度が通常モード時とは異なるため、定着温度制御を行うことにより、定着部13を通過する用紙に転写されているトナー像に適切な熱量を与えて、良好に定着処理を施すことができる。
制御部20では、デジタルカラー複写機の電源投入後に変速モードが選択されて画像形成動作が行われた回数を記憶することができるようになっている。定着温度制御が開始された後(ステップS7)、制御部20は、そのとき実行される変速モードが、デジタルカラー複写機の電源投入後に最初に実行される変速モードであるか否かを確認する(ステップS8)。そして、デジタルカラー複写機の電源投入後に最初に実行される変速モードである場合には(ステップS8でYES)、制御部20は、定着温度制御が終了する(ステップS11)までの間に、その変速モードで用紙に対して各色トナーを順次重ね合わせる際に生じる色ずれを補正するための変速モード色ずれ補正を実行する(ステップS10)。この変速モード色ずれ補正は、その変速モードに対応した基準速度とは異なる速度で用紙が画像形成部1(および定着部13)を通過するように制御を行いつつ、転写ベルト12の表面に各色トナーによる色ずれ補正用画像を転写し、それらの色ずれ補正用画像を色ずれ補正用センサ14で検知して色ずれ補正を行うことにより達成される。
定着温度制御が終了すると(ステップS11)、制御部20は、その変速モードでの用紙に対する画像形成動作を実行した後(ステップS12)、再び、画像形成動作開始指示の有無、および、デジタルカラー複写機の電源がオフされたか否かを監視することとなる(ステップS5,S13)。
この実施形態では、変速モードを実行すると決定された場合には、定着温度制御が行われている間の時間を有効利用して変速モード色ずれ補正を行うことができる。
制御部20では、変速モード色ずれ補正が実行されたときに機内温度センサ16で検知した温度を記憶することができるようになっている。デジタルカラー複写機の電源投入後に最初に実行される変速モードでない場合、すなわち、その変速モードでの画像形成動作が既に実行されている場合には(ステップS8でNO)、制御部20は、機内温度センサ16からの入力信号に基づいて、デジタルカラー複写機の内部(特に、画像形成部1周辺)の温度を検知する。そして、画像形成部1周辺の温度が、制御部20に記憶されている前回の変速モード色ずれ補正時の温度から所定値ΔT以上変化している場合にのみ、制御部20は、変速モード色ずれ補正を実行し(ステップS10)、その後に定着温度制御が終了してから(ステップS11)、その変速モードでの用紙に対する画像形成動作を実行する(ステップS12)。
これに対して、画像形成部1周辺の温度が、制御部20に記憶されている前回の変速モード色ずれ補正時の温度から所定値ΔT以上変化していない場合には、制御部20は、変速モード色ずれ補正を実行することなく定着温度制御を終了し(ステップS11)、その変速モードでの用紙に対する画像形成動作を実行する(ステップS12)。
ベルト用ローラ121の各外表面は、たとえばゴムにより形成されている。したがって、画像形成部1周辺の温度が上昇すると、ベルト用ローラ121の外表面が熱膨張することにより転写ベルト12の回転速度が変化し、画像形成部1を通過する用紙の速度が変化するおそれがある。画像形成部1を通過する用紙の速度が変化すると、色ずれが生じるので、色ずれ補正を行う必要がある。上記のように、画像形成部1周辺における温度が、前回の変速モード色ずれ補正時の温度から所定値ΔT以上変化した場合にのみ変速モード色ずれ補正が実行されるような構成とすることにより、必要なときにのみ変速モード色ずれ補正を行うことができる。
上記所定値ΔTは、下記のような計算式により決定することができる。
ΔT=A/2πΔR
A:色ずれ補正の制御分解能
ΔR:ベルト用ローラの外表面の熱膨張によるベルト用ローラの径の変化量
色ずれ補正の制御分解能Aの値は、1画素の副走査方向の幅(たとえば、解像度600dpiであれば、A=42μm)である。色ずれ補正の制御分解能Aよりも小さい色ずれを補正しようとしても、良好に色ずれ補正を行うことはできないので、上記計算式のように、色ずれ補正の制御分解能Aを考慮してΔTを決定することが好ましい。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、変速モードは、高画質モード、グロスモードおよび厚紙モードなどのように、基準速度の半分の速度で画像形成部1(および定着部13)を用紙が通過するモードに限らず、画像形成部1(および定着部13)を通過する用紙の速度が通常モードよりも速いモードや、基準速度の半分未満(たとえば、3分の1)の速度で用紙が画像形成部1(および定着部13)を通過するモードを含むような構成であってもよい。
このように複数種類の変速モードが設定されている場合、所定の変速モードを実行すると決定されたときに、その変速モードに対応する変速モード色ずれ補正が行われるので、各変速モードに応じた変速モード色ずれ補正を一度に行う必要がない。したがって、いずれかの変速モードを実行すると決定されたときに、その変速モードに応じた変速モード色ずれ補正を順次実行することにより、必要なときにのみ変速モード色ずれ補正を行うことができる。
画像形成部1に備えられた感光体ドラム2M,2C,2Y,2BKは、この順序で左右方向に並ぶような構成に限らず、他の順序で並んでいてもよい。
また、画像形成時に用紙に順次重ね合わせるトナーの種類は、マゼンタ、シアン、イエローおよびブラックの4色ではなく、3色以下であってもよいし、5色以上であってもよい。この場合、感光体ドラムの数は4つに限らず、3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。
上記実施形態では、タンデム型のデジタルカラー複写機について説明したが、この発明は、タンデム型のものに限らず、1つの感光体ドラムに複数色のトナーを順次重ね合わせることによりトナー像を形成することができる、いわゆるシングルドラムタイプのデジタルカラー複写機にも適用可能である。
また、上記実施形態では、この発明の一実施形態としてデジタルカラー複写機を例にとって説明したが、この発明は、デジタルカラー複写機に限らず、デジタルカラープリンタなどの他のカラー画像形成装置にも適用可能である。
この発明の一実施形態に係るデジタルカラー複写機の内部構成を示す概略断面図である。 このデジタルカラー複写機の電気的構成を示すブロック図である。 色ずれ補正の態様を説明するための図であって、画像形成部の概略平面図を示している。 色ずれ補正用画像の具体例を示す平面図である。 このデジタルカラー複写機の電源投入後の制御部による制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成部
14 色ずれ補正用センサ
15 操作部
16 機内温度センサ
20 制御部
31 傾斜ライン転写部
31M〜31BK 傾斜ライン
32 平行ライン転写部
32M〜32BK 平行ライン

Claims (4)

  1. 画像形成部を通過する用紙に対して複数色のトナーを順次重ね合わせた後、その用紙に対して所定の定着温度で加熱処理を行うことによりトナーを定着させるカラー画像形成装置であって、
    画像形成部を通過する用紙の速度が通常モード時とは異なる速度に変更された変速モードを実行するか否かを決定するための変速モード実行決定手段と、
    上記変速モードを実行すると決定された場合に、その変速モードで加熱処理を行う際の定着温度を予め調整する変速モード時定着温度調整手段と、
    上記変速モード時定着温度調整手段により定着温度を調整している間に、その変速モードで用紙に対して複数色のトナーを順次重ね合わせる際に生じる色ずれを補正する変速モード色ずれ補正手段とを含むことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 上記変速モード色ずれ補正手段は、上記カラー画像形成装置の起動後に最初に上記変速モードを実行すると決定された場合に、色ずれを補正するものであることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  3. 上記カラー画像形成装置内の所定位置における温度を計測する機内温度計測手段をさらに含み、
    上記変速モード色ずれ補正手段は、上記機内温度計測手段により計測する温度が、前回色ずれを補正したときから所定値以上変化している場合にのみ、色ずれを補正するものであることを特徴とする請求項1または2記載のカラー画像形成装置。
  4. 上記カラー画像形成装置の起動後にウォームアップ動作を実行するウォームアップ動作実行手段と、
    上記ウォームアップ動作中に、通常モードで用紙に対して複数色のトナーを順次重ね合わせる際に生じる色ずれを補正する通常モード色ずれ補正手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカラー画像形成装置。
JP2004265824A 2004-09-13 2004-09-13 カラー画像形成装置 Pending JP2006079003A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008134462A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2008145559A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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